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【44衆】中国

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:52:22
広島6区は亀井氏 衆院選 '05/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120131.html

 中国地方の二十選挙区は十二日未明、すべての当選者が決まった。解散時に十八議席だった自民党は十六議席を獲得、民主党は解散時の二議席を維持した。自民分裂の五選挙区のうち、全国注視の広島6区は、国民新党前職の亀井静香・元自民党政調会長が勝利。岡山3区は無所属前職の平沼赳夫前経済産業相が「対抗候補」を退けた。

 十回目の当選を決めた亀井氏は、ほとんど帰郷しなかった前回から一転、危機感から地元に張り付いた。序盤のリードを守り、自民党の支援を受けた無所属新人の堀江貴文氏、民主党前職の佐藤公治氏(比例)らの追撃をかわした。

 平沼氏は、自民党本部が擁立した新人の阿部俊子氏らを退け九選を果たした。

 一方、自民党は広島県内では、公認を立てなかった6区以外の六選挙区で勝利を収めた。2区は新人の平口洋氏が民主党前職との混戦を制した。7区は前職の宮沢洋一氏が民主党前職(比例)をかわし、5区も前職の寺田稔氏が民主党新人に競り勝った。

 1区は前職の岸田文雄氏、4区も前職の中川秀直・国会対策委員長が早々と当選。自民党系の分裂選挙となった3区も比例から転じた前職の河井克行氏が制した。

 山口県は自民党が全四選挙区で議席を独占。1区は前職の高村正彦元外相、3区は前職の河村建夫元文部科学相、4区も前職の安倍晋三幹事長代理が他候補を寄せ付けなかった。2区は新人の福田良彦氏が、民主党前職に競り勝ち議席を回復した。

 島根、鳥取県も各二選挙区で自民党が完勝した。島根1区は前職の細田博之官房長官が当選。自民党の分裂選挙となった2区も前職の竹下亘氏が国民新党前職をかわした。鳥取1区は前職の石破茂前防衛庁長官が圧勝。自民党系が分裂した2区も、新人の赤沢亮正氏が無所属前職らに競り勝った。

 明暗を分けたのは岡山県。1区は前職の逢沢一郎氏、5区も前職の村田吉隆防災担当相が勝ち抜いた。4区は、民主党新人の柚木道義氏が、元首相の二男の自民党新人に勝利。2区でも民主党前職の津村啓介氏(比例)が前岡山市長で自民党新人を小差でかわした。

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:54:05
亀井さん、堀江旋風しのぐ '05/9/12 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120145.html

 郵政解散、自民党の「郵政造反組」への対立候補擁立、党中央と地方のねじれ…。今衆院選の象徴として全国が注目した広島6区は、国民新党前職の亀井静香さん(68)が、無所属新人の堀江貴文さん(32)、民主党前職の佐藤公治さん(46)の追い上げをかわし、十度目の当選を果たした。党三役と派閥の領袖を務めた自民党と決別。知名度が抜群の堀江さんの挑戦を受けたが、自ら築いた「王国」の底力ではねのけた。

 亀井さんは、東京・平河町の国民新党本部で、綿貫民輔代表らと開票状況を見守った。党公認候補ら郵政民営化関連法案に反対票を投じた「同志」の苦戦が伝えられ、表情は晴れない。亀井さんの当選が決まると党本部は拍手に包まれ、「選挙区のみなさんが私を信じ、こうした結果を出してくれた」とようやく笑みを浮かべた。

 「敗れれば政界引退」と背水の陣で臨んだ選挙戦だった。演説では、小泉構造改革を「改革に名を借りた地方切り捨てだ」と批判。「さようなら、小泉純一郎」「政治の流れを変える」と強気の姿勢を貫いた。亀井さんの鬼気迫る姿に陣営もフル回転した。

 堀江さんは尾道市東御所町の事務所で、敗戦の会見に臨んだ。「もう一踏ん張り足りなかった。次の選挙も広島6区に戻って来てやりたい」と涙をこらえながら語った。勝利を確信していた支持者らは、「信じられない」とうなだれた。


 立候補表明から投票までわずか三週間。行く先々で市民にサインや記念撮影をねだられるなど選挙区内に「ホリエモン旋風」を巻き起こしたが、得票は亀井さんに届かなかった。

 佐藤さんは尾道市新浜のホテルで、支持者らを前に敗北宣言。「私の努力不足です。皆さんに申し訳ない」と話し、深々と頭を下げた。年金問題などを地道に訴えたが、亀井さんと堀江さんの間で埋没感をぬぐえなかった。

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:54:51
平口さん、念願の国政 広島2区 '05/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120108.html

 自民・民主対決の激戦となった広島2区は、国土交通省出身で自民党新人の平口洋さんが民主党前職の松本大輔さん(34)に競り勝ち、「自民王国」の広島で唯一敗れていた選挙区で初の自民党議席を獲得した。

 二〇〇三年の前回は、平口さんを含めて三人の自民党系候補が乱立し自滅した形だった。今回は党県連を軸に候補を一本化して背水の陣で臨んだ。

 当選の報が入ると、平口さんは広島市西区己斐本町の事務所で支援者と固く握手し「ここまで頑張れたのは皆さんのおかげ」と目を潤ませた。

 政治家を志し、国交省を退職して四年。前回、次点で落選した後は、夫婦で地域をくまなく歩き地道に知名度を上げてきた。選挙戦では組織票を固める一方、郵政民営化の推進や行政改革などの政策の訴えにも力を入れた。

 国政デビューする平口さんは「官僚時代の経験を生かし、構造改革に全力で取り組みたい」と、決意を新たにした。

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:55:35
風に乗り福田さん初 山口2区 '05/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120057.html

 激戦となった山口2区は、自民党新人の福田良彦さん(35)が、三選を目指した民主党前職の平岡秀夫さん(51)を破り、初当選を果たした。2区では前々回、前回とも自民党候補が敗れているだけに、事務所は歓喜に包まれた。

 山口県内の四小選挙区で、唯一、民主党に奪われていた議席を奪い返した福田さん。自民党の県議や市議、支持者であふれた岩国市麻里布町の事務所で、拍手と握手の祝福を受けた。「みなさんのおかげ。地元と国のパイプ役として頑張りたい」と涙をにじませた。

 衆院解散の翌日である八月九日、佐藤信二前衆院議員が突然、引退を表明。岸信夫参院議員の擁立が不調に終わり、県議から転身し、公示九日前に立候補を表明した。

 「三十五歳の若さ」と「改革」をアピールするとともに、自民党県議全三十六人と党県連、党支部の支援で、平岡さんを猛追。推薦を受けた公明党の票もまとめて、出遅れと知名度不足を挽回(ばんかい)した。

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:57:22
「県北が敗因」 堀江氏が会見 '05/9/12 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120167.html

 衆院選の広島6区に無所属で立候補し落選したライブドア社長の堀江貴文氏(32)は十二日朝、宿泊先の尾道市浦崎町のホテルで記者会見した。敗因について「広島県北の敗北が足を引っ張った。もっと沿岸部で得票を伸ばさなければならなかった」と分析した。

 報道各社の求めに応じて会見した堀江氏は「(選挙区の)面積が広く組織・ネットワークができていなかった」と準備不足を認めた上で、「残念な結果だが、利益誘導型の政治を有権者が支持したということだろう」との認識を明らかにした。

 自民党の圧勝については「世論はすばらしい方向に行った。(郵政民営化などに)個人的に異論があっても、党の方針に従うことになるだろう」との見方を提示。今後について「政権がどうなるか分からないが、せっかくここまでやったので、頂いた応援を生かしていきたい」と述べ、再び衆院選に広島6区から立候補する意欲を見せた。

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:58:24
新顔2人、決意新た 衆院選広島 '05/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120177.html

 ■2区平口さん「改革に取り組む」、5区三谷さん「全力で論戦挑む」

 衆院選の投開票から一夜明けた十二日朝、初当選を決めた候補たちは、国政デビューの喜びをあらめてかみしめた。広島2区の議席を得た自民党新人の平口洋さん(57)、広島5区に立って比例中国で復活当選した民主党新人の三谷光男さん(46)は、激戦の疲れも見せず、支援者集会や街頭に立つなどの活動を始動させた。

 自民、民主両党の大接戦となった広島2区を制した自民党の平口さんは午前五時に起床。妻のさとみさん(53)に「ご苦労さま」と送り出され、西区内での支援者の早朝集会に出席した。その後は、毎週月曜の朝に続けている街頭アピールに向かい、区内の己斐橋のたもとに立って通勤者たちに当選の報告をした。

 西区己斐本町の事務所には支援者たちが次々に祝福のため訪問。対応の合間に当選を伝える朝刊を広げた平口さんは「前回は落選したので、正直ほっとした。勝利におごらず、郵政民営化や行政改革に取り組んでいきたい」と意気込んでいた。 三度目の挑戦で比例の議席を射止めた民主党の三谷さんは、呉市のJR呉駅と事務所前で通勤者らに当選報告とあいさつをし、「全力で国会での論戦に挑んでいく」と誓った。


 呉市本通五丁目の事務所前では、三谷さんと妻かおるさん(45)が国道沿いに立ち、車で出勤する市民に手を振り「ありがとうございました」と繰り返した。傍らでは、スタッフが「感謝」のパネルを掲げた。

 徹夜したという三谷さんだが「気力が充実し、疲れはない」。事務所では、ひっきりなしのお祝いの電話に、「地元代表として責任の重さを受け止め、期待に応えたい」と決意を伝えていた。

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 20:59:38
「自民王国」戦い変容 中国地方 '05/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509120175.html

 中国地方の二十選挙区で自民党は十六議席と解散時から二議席減らし、民主党は二議席を維持した。全国が注視した広島6区では国民新党の亀井静香氏が自民党の送り込んだ無所属の堀江貴文氏の追い上げを振り払った。全国的な圧勝ぶりから見れば中国路の自民党の戦績は見劣りがする。一方で「郵政民営化、是か非か」という小泉純一郎首相の明快なワンフレーズを武器にした戦いは、「自民王国」の変容を強く印象付けた。

 良くも悪くも、小泉首相の戦略が有権者に分かりやすかったのは確かだ。「ホリエモン」擁立は郵政民営化に賛成する有権者に、選択肢を提供した。その抜群の知名度を活用し、「改革派」と「抵抗勢力」の対立の図式を浮き彫りにする狙いも透けて見えた。堀江氏の得票を見る限り、「小泉流」は地方の政治土壌にくさびを打ちこんだ。

 自民党が民主党から議席を奪った広島2区、山口2区。自民党は業界や地方議員を軸とした組織力を、一定に発揮した。しかし自民党が接戦を制した要因は、「民営化、是か非か」のワンフレーズではなかったか。

 中国地方の自民党候補はこれまで例外なく、「地方の味方」を掲げてきた。前回衆院選で、郵政民営化に明確な賛意を示す候補は決して多くなかった。この選挙戦では一転、小泉首相の名代さながらに、こぞって「民営化推進」を唱えた。不自然であり、痛々しくさえあった。

 比例の二議席を維持した連立与党の公明党も「郵政」を前面に出した。平和、福祉など「得意分野」の訴えさえ、後ろに追いやった面は否めない。

 二議席を維持した民主党。岡山2区、4区で自民に競り勝った。一方で、年金制度・税制改革などを打ち出すマニフェスト(政権公約)戦略は、有権者の目には正攻法であっても総花的と映ったのではないか。

 ただ自民の地盤にはね返された、かつての野党のような敗北感は薄い。自民党の戦い自体、王国の地盤を自ら「ぶっ壊し」、都市の無党派も巻き込む「風頼み」の戦いだったからだ。その象徴が広島6区だった。

 全国的に見れば有権者は小泉政権の続投を選択した。風はただ、気まぐれである。政権交代の振り子は、中国路でも止まったわけではない。(高本孝)

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 21:10:42
2区 吹いた「赤沢旋風」 鳥取
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/news/091202.html

 郵政選挙の縮図として全国的に注目を集めた鳥取2区は、自民党公認の赤沢亮正氏が川上義博、山内おさむの両氏に快勝した。短期間の運動で激戦を制した原因は、旋風が巻き起こったことだ。四十四歳という若さや官僚としての実績、郵政民営化を一貫して訴えた姿勢、赤沢正道元自治相の孫という血筋。これらが県西部出身の代議士を求める地元の思いを引き付け、浮動票も巻き込む旋風の原動力となった。

 衆院解散直後に出馬表明した赤沢氏は、米子市を強固な地盤とした正道氏の名を前面に出すことで「県西部ゆかりの赤沢」というイメージを一カ月間で浸透させた。加えて郵政民営化を支持する米子の経済界を中心に「県西部から与党代議士を」との機運が高まったことも好作用した。

 組織面では前回選で敗れた相沢英之元衆院議員の選対を継承したほか、党県連が総力を挙げて支援。県連幹部が個人演説会や遊説に同行し、党本部の重鎮も応援に駆け付けるなど公認候補としての強みを最大限発揮した。この結果、前回選で相沢氏に対する多選・高齢批判で自民党から離れた票も取り戻した。

 本社出口調査によると、祖父の名を知らない年齢層にも広く浸透しており、特に米子市で圧倒的な強さを発揮した。苦戦が予想された郡部でも善戦し、境港市では先行する川上氏を逆転した。政策面での訴えを郵政民営化実現に絞り込んだことで、小泉首相の改革路線に共感する浮動票を取り込んだとみられる。

 川上氏は前職としての実績が浸透し、農業改革に直面する農業団体、交付税や補助金の削減で予算編成に苦しむ地方自治体関係者など政府に不満を抱く層の支持を集めた。公示前の集会では高い動員力を発揮するなど序盤は優位に進めた。出身の東伯郡など郡部を固め、米子市で粘って逃げ切る戦略だったが、中終盤にかけて吹いた旋風に乗った赤沢陣営の強烈な切り崩しで涙をのんだ。

 両氏と対照的だったのが山内氏。年金や子育て支援など具体的な政策で政権交代の必要性を訴えたが、保守分裂の激戦に埋没してしまった。最大の支援団体である連合鳥取に以前のような集票力が見込めない状況で「毎回、風頼みの選挙ではいけない」という声が内部からも上がっている。新たな集票基盤の開拓が今後、党の課題となる。

 一方、七日に赤沢氏に推薦を出した公明党の支持者は、出口調査から赤沢氏と川上氏に二分したことが分かった。

 ただ、度重なる保守分裂選挙で鳥取2区の自民党勢力は液状化が一段と進行しそうだ。川上派の県議七人は離党し、党地域支部も公認推薦でまとまらず自主投票を選択するケースが相次いだ。党本部主導で突入した郵政選挙とはいえ、党県連に課せられた組織再編への道のりは極めて厳しい。

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 21:11:52
「大きな壁」崩せず 川上さん、表情険しく 鳥取
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/news/091207.html

 「小泉自民党に風が吹いている」。川上義博氏はテレビの出口調査報道を聞きながら、つぶやいた。開票が始まり得票が伸び悩み、次第に表情が険しくなった。赤沢氏の当確報道が出た後、同志に促され「よし、皆さんにあいさつするか」と立ち上がった。

 郵政民営化関連法案に反対した後、公認外しや対立候補の擁立など党中央から重圧を受け続けた。同志とともに「地方が中心、私はくじけない」を合言葉に戦った。敗北の衝撃は重いが、共有した「地方が中心」の価値観は生き続ける。

 公示の日、川上氏は「長い人生の大きな一里塚。大きな壁だが、つめを立ててでも乗り越える」と心境を語った。

 実際「大きな壁」だった。七月五日、「結党以来のペナルティーが来るぞ」の声を振り払い、衆院本会議で郵政法案反対の青票を投じた。「政治信念を貫いた」(川上氏)行動だったが、同時にいばらの道が始まった。

 党本部は法案反対派を党公認から外した上に、対立候補を擁立。次々と襲って来る重圧に、川上氏は「異なる意見を排除するのは異常。首相のイエスマンで国会議員が務まるのか。有権者の声を国政に届けるのが国会議員だ」と繰り返した。

 二〇〇三年秋の前回選で初当選。基幹道路整備など地元の課題に取り組み評価を得てきたが、和子夫人と手分けして行脚し、開拓した西部の地盤は軟弱なまま。しかも無所属では政見放送ができないなどの制約もある。

 多重のハンディを跳ね返そうと、川上氏支援のため自民党を離党した石黒豊氏ら県議七人は「後に残ったのは命だけ」の覚悟で選対を固め、西部町村長らも「中央から圧力をもって地方を抹殺する手法をただすことも選挙の意義」(住田圭成伯耆町長)と応援した。

 川上氏も「夢と希望の持てる構造改革を。地方中心の社会づくり」を訴えたが、無念の涙をのんだ。沈痛の選挙事務所で川上氏は報道陣に「底流に小泉さんの自民党への支持が相当あったのと、私の力量の不足もあったのか、と思う」と話し、今後について「何らかの形で政治活動に励みたい」と述べ、衆院選への再挑戦も視野に検討する意向を示した。

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 21:12:45
「思い残すことはない」引退示唆 山内さん 鳥取
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/news/091208.html

 三つどもえの激戦に敗れた山内おさむ氏は、午後十一時過ぎに米子市両三柳の選挙事務所に現われ「小泉政治が続く限り、弱い立場の人が出てくると思う。法律をつくる側から適用する側に戻ります」と弁護士に専念する意向を明らかにし、政界引退を示唆した。

悔しさをかみしめる山内氏
 午後十時五十四分、事務所のテレビで赤沢氏の当確が報じられると、集まった支援者からは深いため息が漏れた。事務所に現れた山内氏は「皆さんの期待に応えきれなかったことを反省しています。思い残すことはありません」と目を潤ませながら語った。

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 19:36:41
再び国政へ 意欲を示す 惜敗の川上氏表明 鳥取
http://www.nnn.co.jp/sp/senkyo/syuin2005/news/091303.html

 衆院選鳥取2区で敗れた川上義博氏(54)は十二日、米子市米原四丁目の事務所で記者会見し、政治活動を継続して国政選挙に再挑戦する意向を表明した。川上氏は衆参どの選挙に出馬するかは明言しなかったが「自民党県第二選挙区支部長の座は返上するが、党籍を持ったまま、2区で政治活動を続けたい」と述べた。

 川上氏は「小泉劇場」の中で戦った選挙の結果を振り返り「(前回選より)票を伸ばすことができた。私に与えられた票は、逆風の中で根の生えた確固たる票だ」と分析。「これからが正念場。支持者と対話を重ね、地盤を強化したい」と語った。

 また、支援を受けた県議から十二日朝に電話があり「われわれがついているので、これからも落胆しないで頑張れ」と励ましを受けたことも明らかにした。

163片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 19:56:27
投票率、出口調査から 支持集めた「劇場型」 岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2005/senkyo/20050913_3.html

 郵政民営化法案をめぐる攻防などが有権者の関心を集め、投票率は前回選から急上昇した。岡山県は65.71%(前回比6.66ポイント増)、広島県は68.44%(同9.86ポイント増)、香川県は67.07%(同10.79ポイント増)。いずれも小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降では最高を記録した。全国平均は67.51%。

 選挙区別では、郵政民営化に反対した無所属前職に自民が女性対抗馬を立てた岡山3区が69.14%、民営化反対派の国民新党前職と自民支援の無所属、民主前職(中国比例)が争った広島6区は79.57%に上った。

 このほか自民前職と社民推薦の民主新人が激突した香川1区は68.61%となるなど、話題に富んだ激戦が、有権者が投票所に向かう動機になったと受け止められる。

 一般的に投票率が上がれば、無党派層の投票が増えるため、その支持の受け皿になりやすい民主などが有利。下がれば組織が堅い自民などに有利に働くといわれてきた。今回は投票率が上がったのに、全国的に自民が圧勝したのが特徴だ。

 本社など加盟の共同通信社が岡山県内で行った出口調査結果によると、県内五小選挙区では、保守分裂選挙になった3区で無所属候補に支持が集まったが、全体では自民支持層の70.0%は自民候補に投票した。公明支持層は75%以上が自民候補に投票しており、連立を組む自公の選挙協力が機能していることをうかがわせる。

 政権選択・政権交代を掲げた民主党は支持層の76.8%を固めた。

 一方、支持政党のない無党派層は、自民候補に37.4%、民主候補には44.7%が流れた。民主が自民を約7ポイント上回ったが、前回の差は12.9ポイントだった。「劇場型」といわれる小泉純一郎首相の政治手法が、無党派層からも一定の支持を集めたようだ。

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 19:57:33
衆院選振り返って 地殻変動 異例ずくめ 岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2005/senkyo/20050913_1.html

 小泉純一郎首相が進める「改革」の行方を問うた第44回衆院選は12日未明、自民党の歴史的大勝で幕を閉じた。岡山、広島、香川三県の15小選挙区では、自民が11議席を獲得。全国の傾向とは逆に、14議席を取った前回より後退した。岡山では1996年から続いた自民独占状態が大きく崩れ、地殻変動を印象づけた。郵政民営化法案をめぐる自民分裂など、異例ずくめとなった選挙戦。各党は何を訴え、有権者はどう動いたのか、検証した。

  (衆院選取材班)

 自民で郵政法案に反対した岡山3区、広島6区の前職がそれぞれ、無所属、国民新党で立候補、自民党本部が対立候補をぶつけたことで、焦点は与野党対決から党内対決に移った。

 法案反対の二氏は自民党本部と対立しながら、地元の党組織から支援を受け、地盤に物をいわせて議席を死守した。だが、分裂選挙で自民党組織は結束が崩れ、大きく揺らいだ。大勝にわく党本部とは対照的に、組織が深く傷ついた両県連の苦悩は深い。

 これら元自民の前職が議席を守った選挙区を除くと、三県で自民が敗れたのは岡山2区と同4区。自民、民主の大接戦の末、いずれも若い民主候補が競り勝った。中国5県の20選挙区を見ても、民主が取ったのはこの二つだけだった。

 岡山は小選挙区制が敷かれて以来、自民が5つの小選挙区を独占してきた“牙城”。全国的に自民に「改革の風」が吹く中で、民主が一度に2議席を奪ったことは、関係者に衝撃を与えた。

 党内の混乱に力を奪われた自民組織のほころびが顕著に表れた。混迷にも乗じ、民主候補の地道な活動が勝利を呼び込んだ。候補擁立の過程について自民陣営の説明が不十分だったことも、有権者の批判を招いた。

 岡山では小選挙区で敗れた自民候補3人が比例で復活当選し、5区に出馬の構えを見せた自民の中国比例前職も、今回は比例議席に収まった。

 同県関係衆院議員は7人から9人に増え、中選挙区時代(10人)並みの大所帯に。自民内の選挙区調整に火種が残る5区を含め、1区を除くすべての選挙区に2人の議員が関係する。

 特に次点候補が比例復活した2、3、4区は、次回選挙で前職同士がぶつかる可能性が極めて高い。

 今後の岡山の政治日程は10月の岡山、玉野市長選をはじめ、2007年の統一地方選、参院選へと連なる。今回の衆院選で自民の圧倒支配が崩れたことで、これら選挙を“主戦場”に、自民、民主を中心とした主導権争いが激しさを増すだろう。

165片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 19:58:30
山陰両県知事、与党大勝で都市重視を懸念
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/105721006.html

 鳥取県の片山善博知事は十二日の定例会見で、衆院選の与党大勝について、都市部で無党派層の支持を広げた結果と分析した上で、都市重視の政策が地方切り捨てにつながることを懸念し「都市と地方の意向のバランスをどう取るかが課題」と政府に注文した。

 選出の国会議員に対しても「官僚を家庭教師にすることなく、地方の実態を的確につかんで論陣を張ってほしい」と都市部の論理に流されないようにするため、地元との連携強化の必要性を力説した。

 自民分裂となった鳥取2区で党公認候補を応援したことについては「政党に属していなければ無力で、出番はほとんどない」と、今回の選挙で政策・政党本意に大きくかじが切られる中での判断だったことを強調した。

 島根県の澄田信義知事も財政基盤の弱さや離島、中山間地を抱える現状から都市重視の流れを不安視。再選された国会議員に対しては「地方の思いを構造改革に取り込んでほしい」と地方の痛みを和らげる役割を求めた。

166片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 20:01:00
自民無党派層も”吸引” 郵政批判最小限に
 「反小泉」取り込み国民予想外の躍進 島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/105731147.html

 小泉構造改革の是非を最大の争点に十一日投開票された衆院選で、県内では自民が二つの選挙区での議席を独占した。1区は官房長官を務める細田博之氏が他の三候補を圧倒。保守分裂となった2区では竹下亘氏が、自民を離党し国民新党から出馬した亀井久興氏らの追撃をかわし、三選を果たした。亀井氏は重複立候補した比例中国で復活当選した。戦いの軌跡を担当記者で振り返った。

 自民党

 A 郵政民営化を掲げた自民党が二百九十六議席を獲得しての歴史的大勝利。県内でも保守分裂や支持団体の離反があったが、1、2区とも圧勝した。勝因は何か。

 B 山間部を多く抱える2区では郵政民営化への反発があり、陣営内にも当初「触れずにいこう」との声があった。だが、腹をくくって争点に据えてからは強かった。郵政を超えて、竹下氏を負けさせるわけにはいかないという保守王国のムードが高まった。

 C 小泉首相の改革路線に乗ったことは大きい。官から民へ、中央から地方へという流れは、地方切り捨てという先行き不安がある中でも、無党派層を含めて支持を受け、郵政民営化の批判を最小限に押さえ込めた。

 D 1区も同様。細田氏の得票率は前回より0・5ポイント減ったが、無党派層の多い松江市や安来市ではわずかに伸びた。本人不在で選挙活動が低調だったことを考えると、小泉改革への期待を細田氏に託したと言える。

 A 党本部が打ち出した郵政のキャンペーン戦術にうまく乗れたのが1区で、2区は保守王国の遺産が大きかったのか。

 B 保守分裂の2区で、得票率51・90%を獲得できたのは、王国の遺産に加えて、世論を読んで郵政キャンペーンに乗ったから。法案反対から賛成に転じて批判を受けた竹下氏だったが、「修正で郵便局網は守られる」と一貫して主張したのが奏功した。

 E 圧勝とは言え、細田氏が前回から得票率を落としたのは、手のひらを返したように突然、小泉改革の風に乗ったことへの不信感があったからではないか。竹下氏が亀井氏に五万票差まで迫られたのは、郵政民営化に対して一度はぶれた竹下氏の信念への反発だろう。

 B それを意識してのことか、両陣営とも街頭演説では、改革推進を訴える一方で「地方を守る」という主張を展開し、あいまいさを残していた。改革の加速が予想される中、これからの政治行動は難しくなるだろう。

 E 両陣営が心配したのは、小泉自民党の勝ち過ぎだった。現実となり、地方交付税改革など地方への風当たりは冷たくなることも予想できる。だが、大勝を望まないのは、地方組織が根本的に体質を改善させてない表れではないか。

 国民新党

 A 前回衆院選で比例中国に転出した亀井氏が、新党を立ち上げて選挙に打って出た。選挙区では七万二千票で竹下氏に及ばず落選したが、もくろみ通り比例で復活当選を果たした。

 F 亀井氏が、選挙区で陣営の予想を一万票も上回る善戦を見せたのは、主張が小泉首相の対極にある郵政民営化反対で、スッキリしていたから。「石見代表を消すな」という感情も強かった。

 E 小泉ブームと同様、小泉首相への反発という一種のブーム。新党立ち上げで、マスコミに頻繁に登場してキャンペーンを展開していた。同情票もかなり入ったと思う。

 B 複雑なのは、有権者の中で、「反小泉」と亀井氏の出馬で、選挙区と比例の使い分けが進んだこと。保守層が、竹下氏、自民党、亀井氏、国民新党の組み合わせで四分割された。

 A 県内の国民新党の比例票は七万四千票で、自民、民主に続く第三党にいきなり躍り出た。郵政民営化反対の郵政関係者は亀井氏や新党の集票を担っていたか。

 F 特定郵便局長のOBでつくる大樹の集票能力は落ちているので、現役局長らが署名を集める活動をしたようだ。ただ、大樹は、1区では電話での要請や集会の動員を支えていたのは事実だ。

 C 労組関係では、連合傘下の日本郵政公社労働組合(JPU)は、表だって動けないが「心は亀井氏」。郵政民営化法案に反対してもらった筋があると言っていた。自主投票ということだが、票は流れたと思われる。

 F 亀井氏は議席を確保して、政治生命はつながった。ただ、自民がこれだけ圧勝すると、政界でのポジションも難しいだろう。キャスチングボートを握る場面もほとんどないのでは。

 B ただ、衆院解散時に亀井氏が、引退の意向を固めつつあった綿貫民輔氏を口説き、及び腰だった亀井静香氏を誘って新党を立ち上げ、全員当選した。無所属出馬を回避したところに、亀井氏のしたたかさを感じる。

167片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 20:03:31
2005衆院選 記者座談会(上)
 鳥取2区 ムードと明快さが票左右
 都市型選挙の波及ぶ 政策論争は深まらず
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/105732149.html

 A 保守を二分した激戦は、赤沢の躍進が目覚ましかった。要因は。

 B 小泉人気、自民党への追い風が赤沢の勝因であり、川上の敗因。ムードで動く都市型選挙の波が鳥取にも及んだことを痛感した。

 D 郵政法案賛成の受け皿になったのも大きい。選択肢ができ、投票行動に結び付いた。

 C 川上も対抗して「地方対中央」のイメージ作りに腐心し、反小泉感情を取り込んだが、及ばなかった。

 E 米子には以前から、地元の保守系国会議員を待望する声があり、それが赤沢を押した。祖父の赤沢正道(元自治相)以来、三十年ぶりの保守本流の地元候補。乗りやすかった。

 D 山内は「唯一の米子の候補」をアピールしてきたが、その票が赤沢に流れた。

 C 東伯郡出身の川上は、米子市民にはなかなか受け入れられなかったということか。

 E 支援に回った県議の態勢などは、川上の方がしっかりしている気がしたが。

 B 得票は前回を上回っている。前職の力は見せた。山内がもっと得票していれば、赤沢との差は縮んでいただろう。小泉人気といい、外部要因で負けた感がある。

 山陰唯一の議席喪失

 A 民主党は山陰両県唯一の議席を失った。反自民意識の強い県西部で議席を守れなかった党県連の責任は重い。

 C 連合鳥取の組織力低下、赤沢の登場などマイナス要因は枚挙にいとまがない。

 D 連合からは「今後の活動には影響ない」との声も漏れていた。連合系市議にも山内離れがあり、五年間の山内の存在意義が問われても仕方がない。

 B 年金が追い風になった昨年の参院選で大幅に票を伸ばし、今回は大敗。党の「風頼み」の体質が浮き彫りになった。

 A 労組任せの選挙戦術も見直さないといけないだろう。

 E 共産党も一万票超との目標に届かなかったばかりか、前回より票を減らした。

 C 毎回同じような候補者が出るなど、新鮮味がない。組織に手詰まり感が表れている。

 シンプル志向に不安

 A ムードやイメージとともに、「改革するのか、しないのか」という、分かりやすさが有権者にうけた選挙だった。

 B 赤沢は郵政民営化を象徴に「改革」一本やりのシンプルな訴え。

 C 川上は民営化は賛成だが、法案には反対という主張が分かりにくかった。途中から小泉批判をトーンダウンしたことも、有権者にはあいまいさと映ったようだ。

 A 情に訴える戦術も目立ったが、政策を聞きたい有権者には不満だったようだ。従来の支持者や顔見知りには響いたのだろうが、広がりを欠いた。

 D 山内は当初、郵政を争点にしようとして止めたり、年金、子育てなど主張が広がり、中途半端に終わった。

 B 有権者が、よりシンプルな判断を求める傾向が、今回の選挙で顕著に表れたようだ。

 E ただ、本当にそれで良いのだろうか。有権者が為政者を監視したり、政策を判断する力が弱まっていくのではないか、という不安を感じた。

 第四十四回衆院選で、鳥取1区は自民前職の石破茂氏(48)が七選を決め、同2区は自民新人の赤沢亮正氏(44)が初当選を果たし、県内は自民党が議席を独占した。激戦を反映し、投票率は1区が70・89%、2区75・07%と前回よりそれぞれ5ポイント以上も上がった。担当記者で選挙戦を振り返り、二回に分けて紹介する。(文中敬称略)

168片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/15(木) 20:41:20
益田工高生が総選挙で模擬投票 島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/105746006.html

 自・共・民に高い支持―。益田工業高校(益田市久城町)の電気科2年生40人が、自公連立与党の大勝に終わった衆院選挙の期間中、新聞を使ったNIEの授業で模擬投票を実施。各政党のマニフェストや島根2区に立候補した4人の横顔などを参考に、比例と小選挙区で一票を投じた。

 NIE指定校になって3年目の同校では、主に2年生を対象に新聞を活用した授業を展開。週3時間の現代社会で社会現象をピックアップし問題意識を深めている。

 今回は保守分裂や「刺客」で高い関心を呼んだ総選挙をテーマに設定。国政選挙の仕組みを交えて延べ5時間、選挙記事から各政党の公約、候補者の訴えを抜粋して比較し、選択基準にした。

 11日の衆院選投票日の直前に行った模擬投票(1人欠席)の結果は、比例が自民11、共産9、民主7、社民・国民新党各5、公明1の得票順。島根2区は亀井久興氏16、小室寿明氏10、竹下亘氏7、向瀬慎一氏5の得票だった。無効票は比例、選挙区とも各1。

 ”出口調査”に対し寺田一輝君(17)は「憲法九条とアジア外交を基準にした」とし、塩満幹君(16)は「田舎に影響が及ぶ郵政民営化で判断した」と明快。小泉構造改革賛成派も多く、瀧根孝博君(16)は「地方重視の改革であってほしい」と注文を付けた。

 指導した竹■修次教諭(34)は「暮らしに密着し分かりやすい主張の政党、候補者に票が集まったようだ」と分析。「高校生は決して政治に無関心ではない」と話す。

(注:■は崎の大が立)

169片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/15(木) 21:05:17
総合】 比例復活の平岡氏、激戦を振り返る 山口
http://www.bocho-shinbun.com/news/200509/20050914news.html#20050914-03

 わずか五百八十八票差。山口2区で惜敗、比例区で復活当選した民主党の平岡秀夫氏(51)は「正直言うと大変悔しい。しかし、国政で活躍できる議席を与えていただいた。期待に応えられるようしっかり活動したい」と政権交代を目指して出直す。
 選挙戦の手応えはあった。しかし「体感的なものとマスコミ報道などによる情勢が食い違い、えたいの知れないものと戦っていた感じ。結論的には小泉旋風が吹いていた」と、激戦を振り返った。前回よりも郡部で善戦し、大票田の岩国、光で福田氏をリードしたものの、伸び悩み、下松、柳井で惜敗した。

170片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 21:42:33
赤沢亮正氏に聞く  <上>  鳥取
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/akazawasi/050917.html
 新日本海新聞社は15日夜、衆院選鳥取2区で初当選を飾った赤沢亮正氏(44)=自民=にインタビューした。この中で赤沢氏は、当面は無派閥で通す方針や自民離党の7県議に接触して関係修復を図るなど党勢拡大に意を注ぐ考えを示した。

当面は無派閥で ”郵政不安”解消に努力

  −選挙では郵便局網の維持を公約に掲げた。ただ、再提出される郵政民営化法案には、先の国会で採択された郵便局網の維持など付帯決議の内容が盛り込まれない方針が伝わっている。

 「法案には《あまねく郵便局を設置する》とあり、局網の維持は既にうたわれている。再提出される案を精査し、局網の維持が確信できれば、県民の不安解消はわたしの説明努力にかかっている。維持が確信できなければ、話は別だが」

−付帯決議の内容が法案に盛り込まれないのは、県民にとっては局網維持の担保がなく、不安だ。担保を盛り込む努力が必要ではないか。

 「県民の不安解消は政治家の仕事であり、その点については努力する。ただ、形にこだわる気はない。法案を見てわたしの説明努力で解消できるものなのか、あるいは付帯決議が必要なのか、十分考えたい」

−党本部が擁立した初当選組の一部は無派閥で、小泉改革チームの一員を標ぼうしている。派閥はどうするのか。

 「現時点で派閥に属する気はない。しかし、派閥に対する判断材料が乏しいというのが、実感。無派閥で通すかと問われても今は断言できない。ただ、無派閥で小泉改革チームの一員というのは格好が良すぎる。この考えは選択しない」

−小泉政権の選択肢を標ぼうしたが、町村、農業団体は対立候補の支持に回った。政権の地方切り捨てへの反発だ。どう対処するのか。

「小泉政権は地方切り捨てではない。ただ、民の改革が進んだのに比べ官の改革が遅れた。このため、国民の痛みが長引いた。それが地方切り捨てと受け止められたのは事実。郵政民営化を機に官の改革が進めば、切り捨て批判はなくなる」

−今回の自民議席増は都市部の躍進が原動力。事業の優先度が都市中心となり、その面でも地方切り捨ての懸念がある。

 「都市に事業が流れることは否定しない。大事なのは骨太で矛盾のない全体構想を打ち立てることだ。構想の中で鳥取県の必要性を経済的合理性に基づいて打ち出し、他県との競争に勝ち、インフラ整備を果たす。これが実現すれば、県民や町村などに喜んでもらえるはずだ。しかし、必然性が他県と同レベルでインフラ整備をお願いで実現するのは利益誘導であり、肯定しない」

171片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/29(木) 03:33:18
都市部から発せられる報道に押しつぶされないためには、非都市の側にも工夫が要る。議席を要求するだけが能ではない。

明窓 : 地方の心配 山陰中央
http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/106106034.html
 小泉自民党の歴史的大勝利から二週間。本紙こだま欄には連日のように総選挙の評価や小泉政権の今後について読者の声が載っている▼郵政民営化反対議員の変心を批判する意見や地方切り捨てへの不安、小泉首相への期待の声などだ。掲載は重複意見を避けて一部だが、担当者によると「小泉がんばれ」という激励はごくわずか。ほとんどが、絶対安定多数を確保した小泉政権の今後のかじ取りに対する不安や懸念という▼小泉自民党の大勝利に貢献したのは都市の有権者だった。選挙区で見ると東京、神奈川、千葉、埼玉で六十三勝六敗、大阪、兵庫で二十三勝二敗。地方や農村を支持基盤にしていた自民党が「郵政民営化と改革」を分水嶺(れい)にして”都市型政党”に宗旨変えしたことになる▼投書に見る読者の不安や懸念は大きく分けて二つ。衆院優位性の中で、与党が衆院の議席三分の二を確保し、この先、あの強引さで憲法改正や増税問題、イラク派遣などにアクセルを踏むのではないか、という懸念だ。郵政民営化しか訴えなかった小泉首相に「白紙委任」した不安である▼もうひとつは地方の将来について。出雲市上塩冶町、安部政孝さんは「私の最大の危ぐは、地方切り捨てへの足音」と指摘した。都市の浮動票が小泉自民党に雪崩を打ったとすれば、そこには短い言葉で熱弁を振るう首相のアイドル並みの格好良さに加え、旧来の農村重視型の自民党政治に対する都市の不満も垣間見える▼地方は中山間地を中心に過疎、高齢化が進んでいる。一票の格差是正で、国会議員数も都市に集中するばかりだ。こうなると山や森、田畑にも一票をと言いたくなる。(耕)

172片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/05/30(火) 00:33:59
自民県連:石破会長ら留任−−定期大会 /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000145-mailo-l31

 自民党県連は28日、米子市内で第51回定期大会を開き、石破茂会長と広江弌幹事長の留任を決めた。離党した同党県議と新会派を結成した山口享県議に対する処分に絡み、空席になっている会長代行職などその他の役職は、6月中に決定する。任期は1年。
 大会では、来夏の参院選で現職の常田享詳氏が党の第1次公認候補に決定したことや、昨年度の党員数が地域・職域支部で計1万600人と前年度より1900人減となり、最近20年で過去最低になったことなどを報告。活力ある党組織の確立に向け、昨年度に達成できなかった県内有権者の3%を目標に党員獲得を目指すとした。【小島健志】

5月29日朝刊
(毎日新聞) - 5月29日15時1分更

173片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/08/20(日) 05:47:26
自民党:離党の県議7人、近く復党の見込み 県連会長の要請受け /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000237-mailo-l31
 ◇28日、大筋合意へ
 昨秋の衆院選鳥取2区から出馬して落選した「郵政造反組」の川上義博氏応援で、自民党を離党した県議7人が近く、復党する見込みであることが分かった。来夏の参院選勝利に向け、自民党県連の一本化を目指す石破茂会長の強い要請を受け入れる形で、川上氏の民主党入りや来春の県議選も復党を決意させるきっかけになったようだ。県連は28日に会合を開き、大筋で合意する見通し。【松本杏】
 県議7人は自民を離党後、他県議らと県議会最大会派「清風」を結成し、会派「自民党」とは一線を画してきた。
 清風会長の石黒豊県議は「『戻ってきて下さい』か『戻ってもいい』か言いようにもよるが、お願いされれば70〜80%戻る意思はある」と話した。川上氏に対しては「早く(国会議員の)バッジを付けたかったのだろうが、ふらふらするのは駄目。何のために応援したのか分からない」と決別宣言した。
 他の6県議の中には「石破会長から頭を下げて『戻ってほしい』と言われている」と明かす県議がいる一方、「役職を奪われる、下に就きたくないと思って(復党を)反対する人がいるかも」と複雑な思いを抱く県議も。ただ、来春の県議選を前に復党したいのが本音のようで、戻る方向で7人が同一歩調をとるとみられる。
 石破会長は「内輪で足を引っ張り合っていてはいけない。参院選で試される」として、離反県議の復党は自身の強い希望と強調。県議会の会派の行方については「復党後で自由にすればいい」とした。
 川上氏は7月30日、米子市内で後援会を開いて民主党入りを表明。次期衆院選で鳥取2区からの出馬を目指しているが、来夏の参院選出馬も取りざたされている。

8月18日朝刊
(毎日新聞) - 8月18日16時0分更新

174片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/08/30(水) 12:05:40
自民県連:離党7県議の復党問題、会長と3役に一任 /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000271-mailo-l31

 自民党県連(石破茂会長)は28日の常任総務会で、昨秋の衆院選で「郵政造反組」の川上義博・前衆院議員を支援して離党した7県議の復党について、会長と県連3役に一任することで一致した。石破会長は「我々が奉仕すべきは県民。皆の思いが一つになるよう丁寧に体制を作っていく」と述べ、理解を求めた。
 石破会長は「参院選は楽観を許さない、政権選択選挙」との見解を述べ、県連が一致団結する必要性を強調。7県議の復党問題は議題になかったが、前田宏・前県議会議長が「(昨秋は)党が離党勧告したのだから、感情的にならずに今度は“復党勧告”してやったら」と口火を切った。
 これに対し、広江弌幹事長は「(7人が民主入り表明の)川上氏を支持することもあり得る」と述べ、来夏の参院選の働きぶりで判断すべきと主張。衆院選鳥取2区で川上氏と戦った赤沢亮正・衆院議員は「皆が納得していない段階で戻ってきてもらうわけにはいかない。統一地方選でいい結果が出たらというのはどうか」とした。
 7県議の復党には、県西部の選出県議らが「時期尚早」との意見を示したが、石破会長は「鳥取県で自民が勝てないなら日本中で負ける」と改めて一致団結を求めた。
 会合終了後、会見した広江幹事長ら県連3役は「党員から一本化を求める声があれば県連から復党のお願いをすることもやぶさかでないが、今回はなかった」と話した。今後は7県議の意向を聞き、復党の意向があれば党紀委員会などに諮っていくという。【松本杏】

8月29日朝刊
(毎日新聞) - 8月29日17時2分更新

175片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/05(火) 10:42:17
少し遡りますが・・・

◆「勝てば官軍」許さず
http://www.yomiuri.co.jp/election2005/feature/0003/fe_003_050906_01.htm

 自民党地方議員の離党騒ぎは、郵政民営化法案に反対した前議員・川上義博が無所属で出馬した鳥取2区でも起きている。

 2日夜、川上が米子市内で開いた個人演説会。川上選対本部長の県議・石黒豊(68)は激しく自民党県連を批判した。

 「私は県連幹事長という重要な役目を担ってきましたが、辞任しました。それでも足りないということで、離党勧告が来ました」

 県連は衆院解散後に緊急実施した公募で、新人の赤沢亮正を公認候補に擁立した。県連は、すでに公認候補が決まっているのに、8月22日に川上の決起集会に出席したとして、2区の党県議11人のうち、集会に出席した石黒ら2区の7人の県議に離党を勧告した。石黒ら7人は公示前日に離党届を提出した。

 県連副会長で赤沢選対本部長の県議・広江弌(73)は、川上の事務所開きや出陣式をチェックし、出席議員の写真も撮って党紀違反の証拠を集めている、と明かす。

 県連がここまで川上支援にしゅん烈な姿勢を見せるのには理由がある。

 前回の2区では、10選を目指した公認候補の相沢英之(86)に、世代交代を掲げて無所属で出馬した相沢の元秘書の川上が競り勝った。この選挙でも、相沢選対に参加しながら川上を支援した複数の県議がいたとされるが、支援の証拠がないため県連は手出しが出来なかった。その後、川上が復党したこともあり、相沢を支援した県連幹部の中には、当時の“造反者”への不満が現在も残っている。

 県連執行部の強硬な対応に対し、川上を支援する石黒は、「連中は選挙で川上を落とすことしか考えていない。おれたちが自民党の主流なんだ。おれたちが戻らなければ自民党なんか再生できんわい。怨念(おんねん)を持ったものがおるで、往生するんです」と声を震わせる。

 離党した石黒たちは県議会で新会派を結成する方針だ。鳥取では、保守分裂選挙は県議会の会派分裂に発展することになった。亀裂は深まる一方だ。

 しかし広江は強調した。

 「党員からは『党の機関決定に従わない者が役員を務めるようなバカな組織があるか。きちっとせい』と言われている。きちんとしないと党員が逃げる。『勝てば官軍』は絶対にさせない」

176片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/22(金) 21:46:49
対決 安倍vs小沢 激動の鳥取県政界
(上)選挙の顔・安倍自民新総裁
2006/09/22の紙面より
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/abeozawa/060922.html

 自民党の安倍晋三新総裁が誕生し、来年七月の参院選に向け、「自民・安倍対民主・小沢」の戦いが本格化する。鳥取県選挙区は全国注目の選挙区。自民党現職の常田享詳参院議員(62)が三選を目指し、民主党は郵政民営化に反対して自民党を離党し、民主党入りを表明した前衆院議員、川上義博氏(55)に出馬を働き掛けている。自民党には川上氏を支援して離党した七県議の復党問題があり、民主党には「民主川上」の合意形成など、両党は乗り越えなければならない課題を抱え、揺れている。

改革軌道修正の期待
 「自公対民主の天下分け目の戦い、総力戦になる。誰が相手になろうとも、構図は鮮明で分かりやすい。全力を挙げて戦う」。常田議員は自民党総裁選があった二十日、三選への決意をあらためて口にした。
格差解消を前面に
 小泉政権は都市と地方に格差を生んだ。常田氏は「地方に光を。山陰の復権を」と格差解消を前面に掲げて選挙区を回る。安倍新総裁は先月下旬、「取捨選択して必要な公共事業はやらなければならない」と地方のインフラ整備促進に理解を示した。常田議員は「山口4区の安倍さんは地方の実情を肌身で分かっている」と改革の軌道修正を期待する。

 一方で、民主党の小沢一郎代表が公表した「小沢ビジョン」の主要政策を「奇想天外だ」と一蹴(いっしゅう)する。例えば、生産農家の生産費と市場価格の差額を各農家に支払う「個別所得補償制度」の創設。「口当たりはいいが、財源はどうするのか。手塩にかけた作物が正当に評価されることこそ“もうかる農業”につながる」と指摘した。
分裂の苦悩
 「小沢、川上と書かれた票があった」−。安倍総裁誕生で沸いた二十日、党員投票の開票作業が終わった自民党鳥取県連事務所(鳥取市西町一丁目)で、県連幹部が無効票の内容を明かし、七県議の復党問題が進展しないことに苦悩の表情を浮かべた。

 七県議から復党問題を一任されている石黒豊県議が「党友として安倍さんに投票した」と話すように、七県議は安倍政権に対して小泉政権で生じたような反発は小さい。安倍総裁誕生は県連一本化の契機となる可能性があるはずだが、七県議復党への党内の反発は依然根強い。

 実際、昨年の衆院選で七県議らと戦った県西部の県議のほかにも、県東部選出の初田勲県議会副議長は「来年の県議選が終わるまで七県議の復党はない。みそぎが必要だ」と突き放す。

 一方、石破茂県連会長(衆院議員)は「総裁選も終わった。参院選に勝利するためにも、七県議の復党問題を専一に考えねばならない。来春の県議選の公認を決める十月がポイント」と述べ、十月十五日の選対会議と常任総務会に向け、広江弌県連幹事長らと調整を進める考えを示した。

 しかし、党員からは「会長が『私に任せてくれ』と言えば、本来は解決に向かうはずだが」との声がある一方、石破会長が五月の党大会で打ち上げた「秋の臨時党大会」の開催が棚上げになっているなど、会長のリーダーシップの欠如を指摘する声もあり、一本化は難航している。

177片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/05(木) 17:36:06
7県議9日に復党願 自民鳥取県連
http://www.nnn.co.jp/news/061005/20061005001.html

 昨年の衆院選鳥取2区で川上義博前衆院議員を支援し、自民党を離党した鳥取県議七人が、九日にも石破茂鳥取県連会長に入党願を提出することが四日、分かった。来年夏の参院選鳥取選挙区の同党公認候補、常田享詳参院議員の西部後援会長で米子商工会議所会頭の永瀬正治氏らが四日、県議会で七県議に復党を要請。石黒豊県議が「七人そろって大至急、入党願を出したい」と復党に意欲を示した。

 永瀬氏と常田西部未来研究会の野津一成会長が県議会を訪れ、石黒豊、石村祐輔、斉木正一、横山隆義、生田秀正、内田博長、小谷茂の七県議に復党を要請した。今月一日に米子市で開かれた常田後援会役員会などが復党要請を決めたのを受け、前田宏県議が仲介し実現した。

 永瀬氏は「来年の参院選は西部で難しい戦いを強いられる。いろいろな確執があったかもしれないが、そこは曲げて皆さんの力をお借りしたい」と復党を求めた。

 これに対し、石黒県議は「七人はやめたくて離党したわけではない。自民党員以上に自民党のことを心配している。大至急復党願を出させていただき、復帰したい」と回答。小谷県議らも「復党反対派が素直に受け入れないかもしれないが、気持ちよく解決したい」と述べた。

 関係者によると、すでに七県議は連名で入党願に自署で記入、押印しており、九日に鳥取市で開かれる同党県連三役会の前に石破会長に直接渡す方向で調整している。

 石破会長は「参院選を勝ちたいという常田後援会の意向は重く受け止めなければいけない。入党願が提出されれば、三役で取り扱いを協議する」と話しており、七県議の復党問題は九日の三役会で議題に上る見通しだ。

178片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/06(金) 22:50:19
川上氏支援し離党した7県議入党願提出へ 鳥取朝日
2006年10月06日
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000610060003

 昨年の衆院選鳥取2区で郵政民営化法案に反対して無所属で立候補した川上義博・前自民党衆院議員を支援し、自民党を離党した県議7人は、9日にも同党の石破茂県連会長に入党願を提出する。これを受けて、県連内で7人の復党問題が議論される。


 石黒豊県議ら7人は以前から復党の意思を示していたが、県連内では賛否が分かれ、「県連が望めば復党する」(石黒県議)、「まず7人が復党願を出すべきだ」(広江弌幹事長)と話し合いが進んでいなかった。


 4日に、来夏の参院選で党公認が決まっている常田享詳・参院議員の西部後援会長の永瀬正治・米子商工会議所会頭らが県議会を訪れ、7人に復党を要請した。6日には、民主党入りを表明している川上氏が、衆参いずれの選挙に立候補するかを決定する見通しになっている。


 石黒県議は「民間からも参院選を心配し一本化を求められた。県議同士で良い悪いを言い合っている状況ではない」と説明している。

179片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/06(金) 23:23:01
7県議が自民復党願 9日、県連提出 参院選、常田氏を支援 讀賣鳥取
 2005年9月の衆院選鳥取2区に無所属で立候補した川上義博氏(55)を応援し、自民党を離党していた県西部の県議7人が、07年7月の参院選に3選を目指して出馬表明している常田享詳氏(62)(自民)の西部後援会からの要請を受け、9日に復党願を党県連に提出することを決めた。7人は参院選で、常田氏を支援する意向を表明したが、県連内には反発もあり、行方が注目される。

 石黒豊、石村祐輔、斉木正一、横山隆義、生田秀正、内田博長、小谷茂の各県議。

 石黒県議によると、常田氏の西部後援会長の永瀬正治・米子商工会議所会頭が4日、7人に「参院選は皆さんの協力がなければ乗り切れない」と復党を求めたという。

 参院選をめぐっては、川上氏の民主党からの立候補が6日にも正式に決まる見通しだが、石黒県議は取材に「自民党が嫌で離党した訳ではなく、復党後は7人一致して常田氏を応援する。衆院選は川上氏が自民党だったから応援したが、民主党から出る以上、応援しない」と明言した。

 しかし、県連内では7人の復党については、「参院選に挙党一致で臨みたい」とする意見がある一方で、衆院選のしこりから「時期尚早」と反発する声も多い。広江弌(はじめ)・県連幹事長は「復党願が出れば、党紀委員会で議論することになる。私がとやかく言うべきではなく、時間をかけて話し合わないといけない」と述べた。

(2006年10月6日 読売新聞)

180片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/22(日) 16:11:21
自民県連:川上義博氏支援の離党7県議、復党合意ならず−−党紀委員会 /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000119-mailo-l31

 自民党県連の党紀委員会(委員長、橋尾泰博・鳥取市議)が20日開かれた。昨秋の衆院選に無所属で立候補した川上義博前衆院議員を支援して離党した7県議の復党問題を協議したが、合意出来なかった。27日に再度党紀委を開き結論をまとめるという。
 橋尾委員長によると、7県議の復党を前提にしながらも、7県議の支持組織が常田享詳・参院議員と参院選出馬を表明した川上氏のグループに分かれていることなどから、「復党の時期が早いのではないか」という意見が出たという。【山下貴史】

10月21日朝刊
(毎日新聞) - 10月21日15時0分更新

181片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:47:42
離党7県議条件付きで復党へ 自民党県連
2006年10月28日 朝日鳥取
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000610280001

 昨秋の衆院選での自民分裂選挙を機に離党していた県議7人の復党問題について、自民党県連の党紀委員会は27日、「次期参院選に向け自民党の一本化が必要」などとして、条件付きで7県議の復党を認める答申をまとめた。29日に石破茂県連会長に報告した後、11月3日に倉吉市内で開く県連総務会で賛否を議論する予定。


 答申では、7県議の入党時期については「石破会長から諮問されていない」(橋尾泰博・党紀委員長)として触れなかった。約1万人の党員に復党問題をどう納得してもらうかなども議論。復党に向け「県連運営に協力すること」など複数の条件を付けたという。詳細は会長報告時まで伏せるとした。


 前回の党紀委では、県西部の党員に7県議に対するしこりが残るなど、地域ごとの温度差が明らかになったため、この日は7県議に復党への思いを聞いた調査結果を基に議論。7県議別々に入党の是非を判断したが、結論は同じになったという。

182片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/04(土) 17:34:36
7県議復党を承認 臨時総務会時期は会長一任 自民県連 讀賣鳥取

 2005年9月の衆院選で無所属候補を応援し、自民党を離党した県西部の県議7人から党県連に復党願が出ている問題で、党県連の臨時総務会が3日、倉吉市内のホテルで開かれ、7人の復党が承認された。復党時期は「県連会長に一任」としたが、会長の石破茂・衆院議員は時期を明らかにしなかった。

 約60人が出席。非公開で行われ、終了後、記者会見した石破会長によると、参院選に向けて挙党態勢を築くため、7人の復党は異存がないという結論に至った。しかし、時期については「すぐに」「年内に」「07年4月以降」と様々な意見が出たため、会長一任になったという。

 石破会長は「県西部の党員には、衆院選のわだかまりが強く残っている。7人には、わだかまりを解消できるように、参院選の党公認候補を応援することを行動で示してもらわないといけない」と話した。

(2006年11月4日 読売新聞)

183片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/29(水) 00:57:46
平沼氏復党見送りへ 戻ってほしかった信念貫いた
支持者の思い複雑 讀賣岡山

 「戻ってほしかった」「信念を貫いたのだから仕方ない」――。自民党を離党した平沼赳夫・元経済産業相が無所属のまま残る公算が大きくなった27日、岡山3区の有権者からは複雑なため息が漏れた。平沼氏は復党願は出したが、条件とされた郵政民営化を支持するなどの誓約書は添付せず、自身も安倍首相(総裁)も「認められない」という見通しを示す。「多数決の世界で、一人でどれだけのことができるのか」と、今後の政治活動に不安が高まっている。

 平沼氏は昨年7月の衆院本会議で、郵政民営化関連法案に反対。9月の衆院選には無所属で立候補して9選を果たしたが、その後の特別国会でも反対票を投じた。復党問題では12人の窓口役を務めながらも、中川幹事長の条件に反発していた。

 今月25日に津山市であった後援会代表者との会合でも、「私も議会人。法案成立は重く受け止めているが、すべて認めろということに対しては、意見を持っている」と発言。出席者からは「信念を通してほしい」「日本は政党政治。一人だけ無所属になったら次の選挙は戦いにくい」など様々な意見が出ていた。

 平沼氏の後援会事務所(津山市大田)には27日、朝から、支持者らの復党を求める声や「無所属でがんばれ」という声の電話が相次いだ。誓約書なしで復党願を出すことは午前11時20分ごろ、東京の秘書を通じて伝えられた。土居通明・幹事長は「これで復党はない」と覚悟を決め、「節を曲げることはしなかった。平沼赳夫の筋を通した。無所属で戦うことに変わりはない」とコメントした。

 有権者の和気町尺所、会社員森田浩一さん(69)は「戻って、党をまっとうにすべく頑張ってほしかった。でも、信念は貫くべき。支持者の多くが同じ思いだろう」と話し、真庭市仲間、団体役員池田輝美さん(61)は復党願を出したことに驚き、「無所属でも仕方ないと思っていたが……」と、真意を知りたがっていた。

 <古巣>の自民党県連からも「残念」との声が聞こえた。森正人幹事長は「信念にまで立ち入ることはできない」としながらも「造反組」の無所属は一人だけとなることに触れ、「有権者は日本のため、県のため頑張ってほしいと送り出した。帰る努力をしてほしかった」。戸室敦雄・党県議団長は「自民党という同じ枠の中で、豊富な経験と政治力を生かしてほしかった」と語った。

 一方、衆院選で平沼氏と争った阿部俊子衆院議員(比例中国)の小倉博俊・津山事務所長は「予想通り。こちらは党の決定に従い地道に政治活動をしていくだけだ。復党願を出したのは戻りたいという思いが強いからでは」とした。

(2006年11月28日 読売新聞)

184片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/29(水) 16:47:03
関係者「やはり残念」 讀賣岡山

 郵政民営化関連法案に反対して自民党を離党した「造反組」の平沼赳夫・元経済産業省(岡山3区)が提出した復党願は28日に「預かり」となり、平沼氏の当面の復党はなくなった。県内の関係者は、「誓約書を出していない時点で覚悟していた」と平静を装いながらも、「やはり残念」とため息。当面の課題の来夏の参院選については、平沼氏も自民党支持を表明していることから影響は小さいとの見方が強い。

 誓約書なしでの復党願だったこともあり、この日は、関係者の動揺は少なかった。「預かりの意味がわからない。突っ返したり、くずかごにやったりはしないという意味か」。27日の段階で「復党はない」としていた平沼後援会の土居通明幹事長は話す。一方、党県連の森正人幹事長も「(感想は)昨日と一緒。信念を通されたのだろう。しょうがない」とのみ。

 今後について、支持者に「参院選までまだ幅(時間)がある。こういうチャンスは2、3回ある」と語ったという平沼氏。「早い時期の復党はない」とみる森幹事長とは食い違った。

 中川秀直・党幹事長が誓約書などの条件を付けたのは、復党問題が有権者の反発を招き、参院選にマイナスになるという判断があったとされる。無所属のままとなった平沼氏は多くの支援者を抱え、動向が注目されるが、平沼氏は復党願提出後、「よほどのことがない限り、自民党候補者の応援をしてあげなければならないと思っている」と、片山虎之助・党参院幹事長への支持を口にした。

 森幹事長も「復党しようとしまいと、大きな影響はないのでは」とする。「柔軟に、おおらかな態度で対応してほしい」と平沼氏の復党に積極的だった片山氏は26日、真庭市内で記者団に対し、「(復党と選挙は)関係ない。応援してもらった方がいいに決まっているが、自力で戦う。それだけの自負を持っている」としている。

(2006年11月29日 読売新聞)

185片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/23(土) 10:58:38
民主失地回復の試金石
回顧この1年<5> 讀賣鳥取

 郵政民営化法案に反対票を投じ、昨年の衆院選鳥取2区で落選、政界復帰の道を探っていた川上義博・元自民党衆院議員(56)が10月、民主党に移籍し、来年7月の参院選鳥取選挙区の党公認候補に決まった。同衆院選では同じく鳥取2区に立った党公認の弁護士山内功(おさむ)氏(52)が落選し、県内唯一の国政の議席を失った。川上氏の起用が党勢回復のカンフル剤となるか。

 米子市内で19日夜、山内氏の慰労会が開かれた。その席に川上氏の姿があった。前回衆院選では票を競い合った仲だが、川上氏は山内氏の後援会幹部ら約40人を前に「敵と言って下さるな。ぜひお力添えを」とあいさつ。壇上で山内氏と手を握り合い、高く掲げた。会場は拍手に包まれた。

 両氏は2003年の衆院選でも鳥取2区で対決。この時は無所属だった川上氏が1477票差で勝ち、山内氏は比例復活当選に甘んじた。05年は2人とも自民党新人に敗れ、山内氏は政治生命を断たれた。山内氏の支持者は「因縁の政敵」川上氏の擁立に反発。慰労会は、そのわだかまりを解消するためだった。

 「決まったからには走らないと」。川上氏支援に難色を示していたある党員は吹っ切れた表情で話す。川上氏も「理解を深めてもらった。1足す1を3にしたい」と、追い風にとらえている。

 党県連は24日に統一地方選と参院選の態勢を協議、県東、中部の川上事務所開設を急ぐ。一方、川上氏は連合鳥取と部落解放同盟県連の推薦を獲得。今は、知名度の低い県東部で、衆院鳥取1区候補者の早川周作・党県連副代表(30)と企業回りをこなす日々だ。年明けからは連合鳥取傘下の労働組合へのあいさつ回りも始める。

 だが、自民党から民主党へのくら替えのツケは決して小さくない。

 「川上党」の異名を取った県西部の支持基盤に“ほころび”が見え始めた。川上氏は民主党入り直前、後援会に「一生懸命やる。今後も引き続き支援を」と頭を下げたが「民主党なら支持できない」と態度を翻す支持者も多く、自民党支持の後援会員のつなぎとめが課題だ。

 民主党県連は1998年の結党時、党員228人でスタート。今年は党員とサポーター計769人が登録しているが、03年の計1196人には届かず、県内の衆参4議席を自民に独占されている。全国的にも〈小沢体制〉となった4月以降、2つの衆院補選で敗北、和歌山県知事選には候補擁立さえできなかった。

 党本部が「政権交代に向けた最大決戦」と位置付ける来夏の参院選では、自民党現職の常田享詳氏(63)、共産党新人の市谷尚三氏(69)との三つどもえの戦いとなる公算が大。民主党県連は「農業県・鳥取」向けに、農政に詳しい党国会議員の県内行脚を計画。小沢代表も来年2月、県東部入りすることで日程を調整中だ。

 鍵谷純三・党県連代表は「労組頼みだった我々にとって、川上さんは未知のネットワークがある人」と期待。「労組プラスアルファで、来夏には違った民主党を見せる」と、元自民党員という異色の候補の売り込みに躍起だ。

(米子支局長 大櫃裕一)

(2006年12月23日 読売新聞)

186片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/29(金) 12:32:15
7県議の自民党復党 年内にも 石破会長が意向 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/061229/20061229001.html

 自民党鳥取県連の石破茂会長(衆院議員)は二十八日、一任されていた離党鳥取県議七人の復党時期を年内か新年一月一日とする意向を固めた。石破会長は二十九日朝に帰鳥し、関係者に伝える。複数の党関係者が明らかにした。

 七県議の復党は十一月三日の県連常任総務会で承認。石破会長は「復党時期は早い方がいい」との考えを示していたが、早期の復党に反発が強い県西部の党員の考えを考慮し、具体的な時期については明言していなかった。

 同党県連では、片山善博鳥取県知事の予想外の知事選不出馬表明で後継者選びが浮上したこともあり、県議からは「知事の後継者を論議するには復党問題に早急に決着をつけ、党が一体となって話を進めないといけない」との意見が出ていた。

 本紙の取材に対し、石破会長は「復党時期は私に一任されており、決める時は私が決め、私が言うべきことだ。決めたら皆さんに周知する」としている。

 昨年夏の郵政解散総選挙で、党公認候補の支援をめぐって県議七人が離党。同党県連は分裂状態となっていた。しかし、来年夏の参院選に向けた挙党態勢づくりのため、今年十月九日に七県議が石破会長に入党届を提出。党紀委員会から復党承認の答申を受け、十一月三日の常任総務会で復党を機関決定していた。

187片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/11(木) 16:56:42
下関市:市役所正面に「祝防衛省」懸垂幕−−「なぜ今回だけ」と波紋 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070111ddlk35010243000c.html

 防衛庁が防衛省に昇格したのに伴い、下関市が市役所正面に「祝 防衛省移行」と記した懸垂幕を掲げ、波紋を呼んでいる。過去の省庁再編などで掲示をしたことはなく「なぜ今回だけ」という疑問の声が上がっている。

 市秘書課によると、懸垂幕は幅90センチ、縦8メートルで、製作費は3万円。防衛省が発足した9日の午後に設置した。来庁した男性(53)は「省昇格の是非は別として、一自治体がなぜここまでアピールするのか違和感がある」と首をひねる。別の男性(49)は「地元選出の安倍(晋三)首相を応援する意味なら分からないでもないが」と話した。

 市管財課によると、懸垂幕は常時2、3本掲げ、それぞれ1カ月程度で入れ替える。市の主催事業やイベントなどのPRが多く、祝辞は地元からの甲子園出場やスポーツ大会での優勝報告などがほとんど。最近では昨年9月に安倍首相が誕生した際にも登場した。

 01年に環境庁が環境省に移行した際は、祝辞の掲示はなかった。

 秘書課は「(江島潔)市長の指示」とした上で、市内に海上自衛隊下関基地隊と小月航空基地があることを指摘し「普段から自衛隊にご支援をいただいており、祝意を示す意味で妥当ではないか」としている。

 共産党西部地区委員会は「市長の個人的な意思が働いたのは確か」として、11日に要望書を江島市長に手渡す予定。これに対し、市秘書課は「予定通り今月末まで掲げる」という。【新里啓一】

毎日新聞 2007年1月11日

188片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/10(土) 12:41:01
県議選告示まで2カ月切る/各党の動き加速
2007年02月10日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000702100002

  県議選の告示(3月30日)まで2カ月を切った。統一地方選と参院選が重なる12年に1度の「選挙の年」を迎え、各政党は党勢の拡大を図るため動きを加速している。  (貞松慎二郎)


  県議選で38人を公認・推薦する自民党県連は今月3日、山口市内のホテルで支部長・幹事長会議を開いた。参院選山口選挙区(改選数1)で3選を目指す林芳正・内閣府副大臣は壇上から、「38人の先生方の必勝が(自分の勝利への)必須の条件となる」と訴えた。


  林氏は会議後、報道陣に対し、党を取り巻く不安材料として合併の進展で保守系の市町議員が減っていることや、05年総選挙の「自民大勝」の反動を挙げ、「条件が厳しい中での戦いになる」と気を引き締めた。


  中央で同じ与党の公明党は1月20日、党県本部の賀詞交歓会の会場を例年の山口市から防府市に移して開いた。県議選で防府市区を重点区として戦うためで、「党の顔」でもある浜四津敏子・党代表代行も駆けつけた。


  県議選は現職4人の議席死守を目指し、参院選では県内で12万5千票以上の比例票獲得が目標。浜四津氏は「統一地方選に完勝し、参院選で選挙区5人、比例区8人を何としても勝ち取らせて頂きたい」と訴えた。


  一方の野党側だが、民主党は県議選で7人の公認・推薦を決めた。


  党県連の西嶋裕作幹事長は今月3日夜、山口市で自身の後援会などが開いた集いで、立候補する県議選山口市区で「2人分くらいの票を取らないといけない」と2万票の得票を目標に掲げた。姿を見せた参院選山口選挙区の党公認で、市民団体代表の戸倉多香子氏の選挙戦にも弾みをつけたいからだ。


  県議会で民主党などでつくる会派「民主・連合の会」の所属議員は現在4人。連合山口は県議選で11人の推薦を決めており、西嶋幹事長は「一人でも多く当選して会派を大きくすることが参院選につながる」と話す。


  県議選で4人を公認する共産党は、昨年以降の市議選で党公認候補が全勝を続けている。今月4日の下関市議選は5人、昨年10月の岩国市議選は4人、同4月の山口市議選では3人が当選。党県委員会の佐藤文明書記長は「勢いを県議選につなげたい」と意気込む。


  参院選山口選挙区には党県常任委員の吉田貞好氏を立て、県内で7万2400票以上の比例票獲得を目標に据える。


  社民党県連合は代表の佐々木明美氏が県議選宇部市区で唯一の議席死守を目指す。統一選後半の宇部市議選では新顔1人を党公認として擁立する方針だ。


  1月16日の党宇部支部の旗開きで、佐々木氏は「小泉内閣以来、格差社会がますます厳しくなっている。市民生活に目を向けた政治が必要」と訴えた。

189片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/18(日) 13:07:03
選挙:統一地方選 民主県連が選対本部設置 候補予定者に公認証 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070218ddlk35010020000c.html

 民主党県連は17日、山口市内で幹事会を開き、同日付で県連内に選挙対策本部を設置することを決めた。県連代表の平岡秀夫衆院議員(比例中国ブロック)が4月の統一地方選で公認・推薦した候補予定者に公認証などを手渡した。

 県連は、統一地方選を夏の参院選に向けた基盤強化と位置づける。県議選の候補予定者は公認5人(現職2、新人3)、推薦2人(新人1、元職1)。第2ラウンドでは宇部市議選で現職1人の公認、周南市議補選で新人1人の推薦をそれぞれ決めている。

 平岡代表は「県議選は無投票選挙区がなくなりそうで地域に歓迎されている。大変厳しい戦いだが、悲観することはない。格差問題を争点に県レベルでも取り組んでほしい」と話した。

 県連は3月10日に定期大会を開催する。【佐藤丈一】

毎日新聞 2007年2月18日

190片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/19(月) 15:12:44
民主「平岡派」軸に結束/統一地方選
2007年02月19日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000702190002

  民主党県連は17日、山口市内で幹事会を開き、同日付で県連代表の平岡秀夫衆院議員(比例中国)を本部長とする「統一自治体選挙対策本部」を設置。県議選で公認5人と推薦2人、宇部市議選で公認1人、周南市議補選で推薦1人を決定し、公認状・推薦状を交付した。県連は3月10日に定期大会を開く。


  「県議選に最大限の力を投入し、その成果をもって参院選に臨む」。平岡氏はこの日、政治決戦の天王山となる7月の参院選をにらんだ戦いについて、こう語った。


  05年総選挙で衆院山口2区の議席を失い、比例で復活当選した平岡氏にとって、県議選での勝敗は次期総選挙に少なからず影響する。今月10日、光市で開かれた新春の集いでは、2区内の下松市、柳井市、大島郡の3選挙区で自民現職が無投票当選した4年前の県議選を振り返った。「力不足を感じながらも、何とか4年後には有権者に選択肢を示せるような状況を作り出すのが私の役割だと思った」


  今回は下松市区に自身の下松後援会幹事長を務める浅本輝明氏を、柳井市区は秘書の井原健太郎氏を擁立。10日の集いでは、光市区で推薦する元職の秋野哲範氏、周南市区で公認する新顔の今倉一勝氏らと共に壇上に立ち、秋野氏は「平岡派の私共がとりこぼすことがあれば、次は必ず自民党県議が一丸となって平岡さんをつぶしに来る」と気を引き締めた。


  平岡氏は17日、2区の議席奪還に向けては「目の前の戦いに成果を挙げるのが大事」と多くは語らなかった。ただ、安倍政権の支持率低下や福岡市長選から宮崎県知事選、北九州市長選と続いた与党推薦候補の敗退を受けてこう語った。「風はこちらに吹きつつある」
(貞松慎二郎)

191片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/22(木) 18:48:33
自民党:武田県議が復党 「県政の会」から /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070222ddlk35010029000c.html

 自民党県連の元副会長で旧岩国市区選出の武田孝之県議は21日、一人会派「県政の会」から自民党に復党した。同日、県議会議長あてに会派変更届け出を提出し受理された。05年7月に起こした交通事故をきっかけに離党していた。次期県議選には出馬しない意向で同会派は消滅する。

 県議会の新たな会派構成は、自民党36人▽民主・連合の会4人▽公明党4人▽新政クラブ2人▽共産党2人▽社民党1人▽みどりのクラブ1人。

毎日新聞 2007年2月22日

192片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 06:50:09
復党5人の公認持ち越し 「条件足りぬ」と自民県連  日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070227/20070227006.html

 自民党鳥取県連(石破茂会長)は二十六日、鳥取市西町一丁目の県連事務所で選挙対策委員会を開き、四月八日投票の県議選の公認問題について協議した。昨年末に復党した県議五人について、党員獲得などの公認条件を満たしていないなどの理由で反対意見が相次ぎ、結論は次回の選対委(三月五日)に持ち越した。

 県議選では、これまでに現職、新人の計十六人を公認。今回は復党県議五人と元職一人、新人二人の計八人の公認について協議した。

 今年夏の参院選を控え、挙党体制の早期構築のため五県議の公認を認める意見も出たが、西部の委員らが「県連が県議選の公認条件としていた、党員獲得百人を達成しておらず、党員の理解が得られない」と反発した。

 結局、委員の多くが選対後の県議会に出席するため、選対委は時間切れとなり、次回に八人の公認を再度検討することにした。

193片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 21:24:17
県議選 73人が予定/告示まで1カ月
2007年02月28日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000702280004

  県議選(3月30日告示、4月8日投開票)の告示が1カ月後に迫った。全15選挙区(定数49)の立候補予定者は27日現在で73人。83年の県議選以来、24年ぶりに無投票の選挙区がなくなる公算が大きい。


  立候補予定者の内訳は政党別(公認、党籍証明を含む)で自民35人、民主5人、公明4人、共産4人、社民1人、無所属24人。無所属のうち自民推薦は3人(いずれも萩市・阿武郡区の現職)、民主推薦は2人。新旧別でみると現職42人、新顔28人、元職3人となっている。


  定数が53から4減り、選挙区が22から15に再編された今回の県議選は、全選挙区で投票が実施される可能性が高い。


  県選管によると、県議選は戦後、補欠選挙を除いて15回あった。無投票の選挙区が全くなかったのは47年と51年、83年の3回。無投票区は91年が8、95年は7、99年は8と推移し、前回の03年は過去最多の9だった。


  「無風区」は定数1か2の選挙区で目立ち、自民現職の「金城湯池」だった所もある。今回は定数1の選挙区が5、定数2の選挙区は4あるが、民主の公認・推薦候補や政党の推薦を受けない無所属候補が絡むなど、いずれも激しい選挙戦が予想される。


  米軍岩国基地を巡る一連の問題が最大の争点となる岩国市・玖珂郡区(定数5)は自民が現職3人、新顔1人を擁立する。民主は新顔1人、共産も元職1人を立てるほか、無所属の新顔1人も出馬の意向で、7人の争いになる見通しだ。


  中国電力が上関町で進める原発建設計画の是非が焦点となる熊毛郡区(定数1)は、推進派の自民現職と反対派の無所属現職による一騎打ちとなりそうだ。


  旧厚狭郡区の伊藤博彦氏(83)=9期=、旧宇部市・美祢郡区の二木和夫氏(80)=9期=、旧光市区の河野博行氏(78)=8期=、旧長門市区の村田哲雄氏(77)=4期=らベテランの自民現職が引退を表明しており、改選で世代交代も進む。

194片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/06(火) 19:14:31
古市・倉敷市長:「会派離れなければ陳情も聞かない」発言認め陳謝−−市議会 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070306ddlk33010654000c.html

 保守系の最大会派から4市議が相次いで離脱した倉敷市議会で5日、「市長は一部の市議に『今の会派を離れなければ今後、陳情なども聞かない』と言ったと聞いたが本当か」と質問された古市健三市長が、「今後、気をつけてまいりたい」と事実上、発言を認める答弁をした。

 共産の市議が一般質問で「会派への市長の介入は許されない」と追及。古市市長は意味不明な答弁を繰り返し、再々質問で「言ったのか、言わなかったのか」と詰め寄られ、いったん休憩した。再開後、市長は「すれ違い答弁はおわび申し上げる」と述べ、発言を認める答弁をした。

 4市議離脱の背景には古市市政への評価の違いがあると言われ、今回の市議会でも、最大会派の代表質問には市政への批判的姿勢がみられた。【小林一彦】

毎日新聞 2007年3月6日

195片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/07(水) 19:36:52
壁厚く候補選び難航/戦いの構図 <下>
2007年03月06日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000703060001

 「統一地方選と参院選で何としても勝ちたい。勝たせていただきたい」。1月21日に松江市内であった共産党市後援会の集会。党県常任委員の尾村利成県議は、約170人の参加者へ訴えた。


 知事選では、自民、公明推薦の候補との一騎打ちが見込まれる。ある幹部は「どんなことがあっても、8万6千票以上を取る」と意気込む。


 「8万6千票」。8年前の知事選で、4期目を目指した澄田信義知事と一騎打ちを繰り広げた共産候補の票だ。敗れたものの、05年の衆院選で共産が得た比例票の2万7千票の数倍にあたる大量得票。党公認候補が立った戦後の知事選では最多だった。「戦後最悪」と言われる不況のなかで迎えた98年の参院選で自民が惨敗。共産には議席数を大幅に増やした勢いが残っていた。


 現在の政治状況は「善戦」した8年前とは様変わりした。自民、民主の二大政党の対決が注目され、共産の存在感は大きいとは言えない。


 前回の知事選での共産の公認候補の得票は2万7千票。4候補が乱立した影響もあって、99年の3分の1以下に落ち込んだ。05年9月の衆院選でも小泉旋風に押され、小選挙区で立候補した2候補の票数は計2万3千票と、低迷した。


   ◇   ◇   


 自民、民主と同様、共産も候補者選びが難航した。党県委員会は当初、公認ではなく、「無党派」色の強い候補者を推薦する方針だった。無党派層の動向が勝敗を左右する各地の選挙戦の傾向を、無視できなかったからだ。昨年夏から先月初めまでに数人と接触。しかし、いずれも「難しい」と断られた。渡部昇・選対部長は「竹下登元首相や青木幹雄・参院議員を生んだ保守地盤の強さがネックになっている」と打ち明ける。


 県委員会は今月1日、党県常任委員の小笠原年康氏(53)を公認候補に擁立すると発表した。小笠原氏を選んだ理由について、尾村県議は「県内が抱える医療や福祉、農業などの問題に熟知している」と述べた。


 昨年11月末に立候補を表明した前財務省財務官、溝口善兵衛氏(61)=自民、公明推薦=に出遅れた感は否めない。それでも中林隆委員長は「確かに早く活動を始めた方が良かったかもしれないが、選挙結果に重大な影響があるとは考えていない」と話す。


 渡部選対部長は「街頭演説やマニフェスト、政見放送などで、医療や介護、福祉の充実を地道に訴えたい」と語気を強めた。=おわり


(この連載は森直由、直井政夫が担当しました)

196片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 09:46:57
県議会最終日 片山知事感慨深げ
「自分の言葉で議論の議会に変わる」 議長「業績語り尽くせぬ」 讀賣鳥取

 2月定例県議会は、2007年度一般会計当初予算案など105議案を可決して9日、閉会した。2期8年間、県政のかじ取り役を務め、4月に勇退する片山知事にとっては最後となる議会で、山根英明議長から議場で「業績は語り尽くせない」と感謝の言葉を贈られ、照れくさそうな笑顔を浮かべた。職員らが事前に作ったシナリオ通りに進む県議会を当初、「学芸会」と揶揄(やゆ)したこともあったが、「もう完全に脱却した。自分の言葉で議論する議会に変わった」と感慨深げに語った。

 片山知事は午前10時、開会を告げるブザーが鳴ると、やや緊張した表情で一番前の自席に座った。委員長報告が始まると、いつものようにメモを取りながら聞き入り、提案していた議案が次々に可決されるたびに、立ち上がって議員に軽く一礼した。

 閉会後、山根議長が「全国一小さな県の知事が、全国で一番大きく見えた。知事の姿勢を受け、我々議会も発奮した」と労をねぎらうと、時折表情を崩し、「本当に貴重な経験をさせてもらった。これからも時には県政を批判するかもしれないが、県政への協力者、真の理解者であり続けたい」と謝辞を述べた。

 片山知事は1999年4月の就任後、議会への根回しをやめたほか、同7月には「県議会は学芸会」と発言。議員とのあつれきを深めた時期もあった。

 しかし、この日は議会終了後、「シナリオを読み合うような議会ではなくなった。自分の言葉で議論して、その中から政策を作っている」と評価。「これからも執行部のチェックや独自の条例提案などを忘れないでほしい」と希望していた。

(2007年3月10日 読売新聞)

197片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/14(水) 20:12:25
企業一丸選挙 今は昔/宇部興産にみる
2007年03月14日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000703140004

  社員やその家族が一丸で特定の候補を応援し、議会に代表を送り込む「企業選挙」。県議選も例外ではなかったが、企業経営のグローバル化や選挙制度改革など、時代の移ろいとともに以前のような「全社挙げての選挙」は影を潜めた。山口を代表する企業で、典型的な企業選挙を繰り広げてきた宇部興産(本社・宇部市)も同様だ。


   (穂満 建一郎)



  以前の選挙を、同社の元幹部は「完全なピラミッド型だった」と例える。社長の意を受けて社員が動き、その家族を動かす。上意下達の図式が機能していた。


  同社出身の宇部市議は解説する。「企業選挙が熱を帯びていた時代は、工場を拡張していたころ。海の埋め立てなどで国や県との強いパイプが必要だったのだろう」


  従業員と、市内の関連会社員が車の両輪のように動いていた。しかし、ある現職幹部は「今回の県議選でも会社として推す候補はいるが、集会への動員などは強制していない」という。「それより社員に投票へ行ってもらうよう促している。企業人、一県民として政治に関心を持つべきだ」


  バブル後、社内ではリストラが進み、社員や家族の考え方やそのあり方も変わっていった。「石炭で興した西の外れにある企業」(現職幹部)も、いまや年間連結売上高5953億円(05年度)の大企業。「成熟期に入り、社員に従来の手法は通用しないだろう」


  衆院選が中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変わった96年の総選挙も、企業選挙に転機をもたらした。地元のある自民党員は「96年を境に沈静化した。小選挙区で選ぶのは1人。(同じ党の中で)しのぎを削る時代は終わった。地方選挙でも社員や家族の意識が変わり、締め付けはきかなくなった」。「でもそれが民主主義。良い方向だと思う」とも語る。


  宇部興産の従業員はグループを含めて約1万人。その6割が宇部市内で暮らす。選挙では国政・県政・市政を含め、ここ10年を見ても、同社が推した候補はほとんど負け知らずだ。


  「小さな事業所や中小企業を回っても、ぼくらのポスターは張ってもらえない。そんな時、宇部興産の大きさを感じる」とある現職県議は話す。「宇部興産の影響力は依然強い」

198片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/23(金) 22:30:39
市長選の「影」今も/県議選・防府市区
2007年03月21日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000703220004

  現職4人に新顔2人が挑む県議選防府市区(定数4)。昨年5月の市長選で最大の争点だった県央合併が微妙に影を落とす。「合併反対の民意を県政に」と訴える新顔2人を市長の松浦正人が支援すれば、松浦の対立候補を推した現職3陣営は組織固めに懸命だ。今回から旧徳地町の票が合併で山口市区に移ったことも一段と激戦模様に拍車をかけている。
    (川田征男、文中敬称略)

  「市長選で圧倒的市民が合併ノーと答えた。あの思いを県議選でもう一度」。新顔2人の集会には松浦がいずれも応援弁士で立つ。松浦は市長選で3万5千票を獲得、合併推進派が支援した候補に1万2千票の大差をつけた。


  新顔は、過去3回次点に泣いた渋谷正と初挑戦の田中敏靖。渋谷は前回、自民現職の斉藤良亮と競り、市内では得票が上回りながら、徳地町の票で逆転を許した。今回はその脅威がなくなったうえ、新たに「松浦票」の上積みを期待する。


  市長選で松浦を支援した田中は、合併反対を掲げて松浦や市議の紹介で動く。ミニ集会を地元を中心に開催、「身動きがとれない」と現職陣営から悲鳴が上がるほどだ。


  現職は合併推進で原則一致だが、濃淡がある。


  自民の島田明と斉藤は市長選では推進派の先頭に立った。だが今回は「合併論議で相手の土俵に引き込まれるな」と手綱を締める。


  大ベテランの島田は地元を中心に後援会組織を固める。地盤を接するマツダの社員寮にも出向き、「勢いは前回を上回る」と木村康夫陣営をあわてさせている。


  危機感を最も抱くのは徳地町で2500票を得ていた斉藤だ。前回の最下位当選は1万余票。今回の当選ラインは9千票台といわれる。高校同窓会や5期で培った地縁を総動員、背水の覚悟で準備を進める。


  連合山口の推薦を受ける木村陣営は「切り崩しが激しい」と警戒する。けがで一時休んだ間に他陣営が入り込み、カネボウ撤退などに伴う労組員の減少も響く。4700人といわれるマツダ防府工場だが、派遣社員が1200人、組合員3500人のうち市内に住民票のある社員は約2200人(同労組)。18日には労組員ら約500人が決起集会を開いた。


  石丸典子は前回初挑戦でトップ当選。公明は市長選で自主投票だった。山口市区での候補擁立を見送り、中四国の重点地区として石丸に全力を挙げている。


  前回選挙である現職陣営にいた元幹部がつぶやく。「市長選のしこりがないと言えばうそ。合併問題は争点にならないというが、この街の形を基本的にどうするのか、もっと論議があっていい」。防府市の有権者数は9万6401人(3月2日現在)。
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■■ 県議選防府市区の立候補予定者  ■■
  島田  明 (78) 県議長      自現<6>
  斉藤 良亮 (67) 党県副会長   自現<5>
  石丸 典子 (48) 党県女性局長  公現<1>
  木村 康夫 (58) マツダ社員   無現<1>
  渋谷  正 (59) 薬剤師      無新
  田中 敏靖 (61) 不動産会社長  無新
(<>内数字は当選回数。上から衆院の勢力・当選回数・現新順。新顔は50音順)

199片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/23(金) 22:31:55
定数2自民3人火花/県議選萩市・阿武郡区
2007年03月22日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000703220007

  県議選萩市・阿武郡区は定数2に自民現職3人が立候補を予定し、1人が必ずバッジを失う現実が待つ。05年3月に旧萩市と阿武郡の2町4村が合併。それに伴い今回から旧萩市区(定数2)と旧阿武郡区(同1)が一つになり、定数が1減になった。定数を上回る公認を党が出さないため、3人は自民推薦の無所属現職として、県内で最も広い選挙区で前哨戦を繰り広げている。
    (金子元希、占部正彦、文中敬称略)

  「こんな選挙はやりたくなかった」。3人のうちの1人がこぼす。


  旧萩市区の田中文夫は山口3区選出の衆院議員で元文部科学大臣・河村建夫の実弟、新谷和彦は自民県連の政調会長。旧阿武郡区選出の小河啓祐は県教育長や副知事を歴任。ともに経歴や血脈で見劣りない顔ぶれだ。「選挙戦は2度目」という共通項もある。


  12年前の選挙で、河村の後援会は新谷ら自民現職2人を支援、新顔の田中は兄を敵に回す形で初当選した経緯がある。河村は今回の県議選は「中立」。だが兄弟で握手する写真が田中のパンフレットを飾り、他の2人に脅威を与える。


  田中は「一番若い人と覚えてほしい」(今月8日の旧旭村での集会で)と訴え、無党派層の取り込みも狙う。


  新谷は16日の阿武町での集会で「この地域の生死は第1次産業が握る」と力を込め、農業や漁業の政策通を強調した。4期16年で議会の農林水産委員会に14年在籍。漁業系の団体から単独の推薦も取り付けた。


  有権者数は約6万人。投票率にもよるが、各陣営は当選ラインを1万5千票程度とみる。


  旧萩市区と旧阿武郡区で見ると、有権者の構成比は6対4。小河は旧阿武郡区が地盤ながら、北端の旧田万川町出身という地理的なハンディに危機感を持つ。前回選の得票は1万1千票。上積みが必要な今回は「郡部の代表」と訴える。20日の阿武町での集会では旧町村の元首長や女性の地域代表が壇上に並び、「郡部の県議の灯を消すな」と懇願の演説が続いた。


  3人とも合併でこのような県議選になることは想定していたという。「(最高齢の)小河が身を引くのでは」といった声が一時出た。だが小河は郡部と一緒になった新選挙区で、逆に闘志を燃やしている。


  有権者には冷めた声もある。国政選挙で自民以外に投じてきたという旧須佐町の主婦(35)は、今の県政には福祉の不十分さなどで疑問を抱く。県政与党の自民3人が争う構図に「白票も選択の一つ。3人の訴えを聞いて判断したい」と話した。
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■■ 県議選萩市・阿武郡区の立候補予定者 ■■
  小河 啓祐 (70) 元副知事     無現<1>
  新谷 和彦 (63) 砕石会社長   無現<4>
  田中 文夫 (58) 建設会社会長  無現<3>
(<>内数字は当選回数。50音順

200片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/25(日) 10:38:41
選挙区再編地盤に異変 讀賣岡山
「家が他区」で移住 勝田郡 ● 岡山市第1・加賀郡 盤石一転 激戦区に

 統一地方選の前半戦で、30日告示される県議選。市町村合併を受けた昨年5月の選挙区の見直しで、前回の25選挙区から18選挙区にまで減った。新たな枠組みで、郡部の選挙区が、激戦区に組み入れられたり、選挙区内の自治体数が減ったりと、区割りが選挙戦に与える影響は大きい。従来の戦い方の見直しを迫られた陣営を追った。(竹上史朗)

 勝田郡選挙区(定数1)では自民現職の「移住」が話題になっている。前回は奈義、勝央、勝北、勝田の4町だった選挙区は、合併で奈義、勝央の2町に減ったが、郡市を基本単位にする公職選挙法の規定で選挙区は2町のまま残った。同選挙区で4選を目指す党公認の岸本清美(66)が住んでいた勝北町は津山市に編入され、今回の選挙区再編で津山市・苫田郡選挙区の一部に。昨年9月、岸本は勝央町に住所を移した。

 「無投票にはさせん」。渡辺吉幸(59)は昨年12月、奈義町議を辞して県議選出馬を表明。勝央町にも、こまめにあいさつ回りに出向く。「最近は『奈義から来ました』と言えば、『あ、渡辺さん?』と言ってくれるようになった」と、手応えを感じている。

 本人は「自立可能な地域づくり」を説いて回り、支持者たちは岸本の「移住」をとらえ、奈義町の国道53号沿いにある渡辺の事務所は、しばしば「津山市民が、何で勝田から出るんなら」と盛り上がる。

 一方、勝北町職員、町議を経て県議になった岸本は「私が育ったのは勝田郡。だから勝田に恩返ししたい」と強調する。郡内の町長経験者や現職町議らが、これまでにないほど大規模な選挙対策本部を組織した。地区ごとに役員を置き、その数は100人超。勝央後援会長の井上毅(84)は、町議6期を経験した実力者で、「4回、5回と当選しないと力は持てない。岸本はこれからだ」と岸本4選の意義を説く。

 岸本は「最初は転居のことを言われ、きつかった。それでも、残った2町を見捨てることはできないと、あえて勝田郡から出た私の気持ちをくみ取ってくれる人も増えてきている」と話す。実績か地元意識か。住民の判断基準が問われる。

     ◇

 冬に戻ったかのように冷え込んだ3月中旬。白い乗用車が旧建部町(岡山市)の事務所車庫に入り、自民現職の河本勉(58)が降り立った。定数1の旧御津郡選挙区で当選3回を重ねてきた中堅だ。初陣は無所属の新人を2倍以上の票差で圧倒し、その後2回は無投票。何もなければ盤石なはずが、一変した。今回の選挙区は岡山市第1・加賀郡。御津、建部、加茂川3町で構成する御津郡そのものが消え、選挙区は激戦区に組み込まれた。

 「厳しいですわ。政党関係の人はみな、『今回はゴメン』だもの」。事務所で一人留守番をしていた河本の父昭吾(80)が、ぼやく。選挙区が岡山市と一緒になり、民主、公明、共産各党の公認候補と初めて戦う。自民以外の政党関係者の票をあてにできない。選対などの組織も作っていないため、河本は、1人であいさつ回りに歩く。

 同選挙区は定数12に16人が立候補する見込み。河本は自問した。「組織票のある者は当選確実。とすると実質の戦いは……。まずいのはアレとアレと、後はわしか?」

 同じ選挙区の吉備中央町からは元町議の石井寿富(56)が立候補を表明。「吉備中央から県議を」と訴え、同町に合併した河本の地盤の旧加茂川町にも足を運んでいる。他陣営も旧御津郡に浸透を狙う中、河本は岡山市北部の足守、高松両地区など旧御津郡の外も歩き始めた。「岡山市北部のことは、北部の人間に任せんさい」が、口癖になった。選挙区改変で、新たな地盤を築きながらの戦いが続く。(敬称略)

(2007年3月25日 読売新聞)

201片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/25(日) 11:04:46
与野党幹部 相次ぎ来県 讀賣山口

 今年は統一地方選と参院選が重なる12年に1回の「選挙の年」。県議選の告示まで1週間を切った24日、与野党幹部が相次いで来県し、雨の中、街頭演説した。各党とも「統一選で勝利し、参院選に弾みをつけたい」としており、前哨戦はさらに熱を帯びてきた。

 公明党の太田昭宏代表は同日、防府市内で県議選同市区の現職とともに演説した。参院選を意識してか、「『格差がある』と言うだけでは仕方ない。政策実現のためにどう行動するかが重要だ」などと大半を野党批判に費やした。

 県本部は参院比例代表で前回を上回る得票を目標にしており、党関係者は「統一選での全勝がその必須条件」と話す。

 共産党もこの日、市田忠義書記局長が県議選で公認候補を立てる岩国市内で街頭演説。安倍首相が憲法改正を参院選の争点に掲げた点を「9条を変え(戦争に)参加できるようにする狙い」と批判。「防衛庁の省昇格法案には民主も賛成した。わが党こそ自民の対立軸だ」と語気を強めた。

 同党は参院選山口選挙区に県常任委員・吉田貞好氏(54)を擁立する。

 自民党は首相の地元として統一選、参院選とも負けられない戦いだ。参院選山口選挙区で3選を目指す内閣府副大臣・林芳正氏(46)はこの日、下関市内で県議らの集会に相次いで出席し演説。林氏は「参院選を占う上で統一選は重要」と話した。

 政権交代を狙う民主党は今年を政治決戦の年と位置づけている。党が参院選山口選挙区に擁立する市民活動グループ代表・戸倉多香子氏(47)も同日、周南市内で県議選立候補予定者のミニ集会に参加。「日本の良さをなくさないように頑張りたい」と述べた。

 一方、県議選宇部市区に現職、宇部市議選に新人の公認候補を擁立する社民党。前党首・土井たか子氏を招いた講演会を12日に同市で開き、現職県議もあいさつした。県連合の山本宏幹事長は「統一選で2議席を確保し、参院選につなげていきたい」と話している。

(2007年3月25日 読売新聞)

202片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/26(月) 08:29:21
衆院選響き保守3人激戦
県議選 注目区を行く<1> 讀賣鳥取

 「票がどう動くのか、読めない」――。再選を目指す自民現職の安田優子(61)と、ともに元境港市議で無所属新人の下西淳史(65)=自民推薦=、森岡俊夫(47)が激しい前哨戦を繰り広げる境港市選挙区(定数2)。2度の衆院選をめぐって大きく変わった衆院鳥取2区の政界地図が、保守系3人の三つどもえの戦いをさらに混沌(こんとん)とさせている。

 2003年11月の衆院選では、当時の自民現職・相沢英之に、相沢の元秘書で自民県議だった川上義博が無所属で挑んだ。「骨肉の争い」の結果、川上は相沢ら3人を制して初当選し、1年後、自民に復党したものの、05年9月の衆院選では、郵政民営化に反対して再び無所属で立候補。自民新人の赤沢亮正に敗れ、06年10月、民主入りを表明した。

 「川上党」と呼ばれる熱烈な支持者も多い地区だけに、川上の無所属出馬と民主へのくら替えは、陰に陽に自民支持層の動きに影響した。

 境港市で結成された川上の後援会に入会し、06年の衆院選で「自民復帰」に望みを託して無所属の川上を支えた下西と森岡は、自民とたもとを分かつ民主入りをめぐって路線が分かれた。

 市議を務めた父親から2代続く地盤を持ち、同市議会議長も務めた下西は、「県政とのパイプ役に」と与党に軸足を置いて、自民推薦を取り付けた。

 一方の森岡も自民系だが、無所属を選択。「超党派で支持を広げたい。来るものは迎える」と、川上支持者も味方に付ける。

 対する安田は旧相沢派で、05年の衆院選は赤沢を支援。川上派の市議が9人、赤沢を支援する市議は3人という劣勢を跳ね返して赤沢の初当選に貢献した。「当時の勢いが残っており、県議選でもプラスに動くはず」と期待する。

 さらに、05年の衆院選で川上の選対本部長として指揮を執り、川上の民主入りで決別した石黒豊(自民)が今期で引退を表明しており、石黒が前回獲得した8000近い票の行方も注目される。

 「水産業対策は国に頼ることが多く、必然的に与党が強くなる」といわれる港町・境港市。自民票だけでなく、県議候補を持たない連合系労組員や公明票の動きも不透明で、ぎりぎりのせめぎ合いが続く。(敬称略)

    ◇

 30日に告示される県議選(総定数38)。国政選挙や市町村合併の絡みで支持層や枠組みが変わった選挙区もあり、立候補予定者たちは、従来にも増して票の掘り起こしに懸命。注目される選挙区の動きを追った。

(2007年3月26日 読売新聞)

203片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/27(火) 09:42:44
片山知事教授就任へ今後も県政ご意見番に
後援会長「一番向いている仕事」 讀賣鳥取

 片山知事の慶応大大学院法学科教授への就任が明らかになった26日、後援会幹部や県庁職員からは驚きの声が上がった。片山知事は教授就任後も鳥取市内に自宅を構える予定で、「今後も鳥取などにもの申していきたい」と“ご意見番”として県政に協力していく考えを示した。

 慶応大広報室によると、片山知事は、文部科学省の支援を受ける「21世紀COEプログラム」の一つとして取り組んでいる「多文化多世代交差世界の政治社会秩序形成」の研究にかかわるという。同広報室は「まだ手続き中で、具体的にどんな研究に携わるかなどは言えない」としている。

 片山知事の再就職先については、ほかの大学名もささやかれていたとあって、職員らも「へえ、慶応か」とびっくり。後援会長の児嶋祥悟・鳥取ガス社長は「片山知事に一番向いている仕事と思う。今後は大学教授として国や政治家の“教育”をお願いしたい」と話していた。

 片山知事は、「東京に出稼ぎに行きます」と冗談交じりで述べ、「地方自治がライフワークという考えは変わらない」ときっぱり。鳥取大の「名誉博士」として行っている講義はこれまで同様、続けていくという。

(2007年3月27日 読売新聞)

204片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/27(火) 09:43:35
旧関金町票巡り4人争奪戦
倉吉市選挙区(定数3) 讀賣鳥取

 倉吉市選挙区(定数3)には、自民現職の伊藤美都夫(69)、いずれも無所属現職の興治英夫(50)、杉根修(72)=民主推薦=、元議員の村田実(69)=自民推薦=の4人が立候補を表明。顔ぶれは4年前と実質的に同じだが、返り咲きを目指す当選6回のベテランが、現職3人に挑むという構図で、「前回以上に厳しい選挙」と各陣営。倉吉市に編入合併された旧関金町の票の行方も激戦に拍車を掛けている。

 いち早く動き始めたのは前回、次点に泣いた村田だった。2006年7月に自民党に公認申請を出し、あいさつ回りを本格化させた。公認は得られず、推薦にとどまったが、「郷土の発展のために人生をささげたい」と意気込む。

 巻き返しに向けた村田の動きに、現職側は「前回の票が奪われる」と危機感を強め、ミニ集会の開催や後援会組織の引き締め、電話作戦などで支持の拡大に躍起だ。

 伊藤は、県職員36年の行政経験を打ち出し、若さが武器の興治は、子育て支援や福祉の充実などを訴えるなど、ともに再選に向けた活動を強化させた。杉根も地域に細かく入り込み、住民との対話を重視した選挙戦で4選を狙う。

 2005年3月に合併した旧関金町は、東伯郡選挙区だったため、各陣営ともほとんど地盤はなく、約3500ある票の獲得を目指して“関金詣で”。5000〜6000票台だったこれまでの当選ラインは7000票前後になるとみて、「関金で票を取らないと勝てない」と知人などを頼りに日参する。

 伊藤は「前回の票をそっくりもらえるか分からない。関金で1000票は欲しい」と本音を漏らし、興治は「とにかく関金で顔と名前を知ってもらい、若い人の支持を取り付けたい」と意欲。杉根は「市議や労働組合を頼りに、関金に浸透を図っている」と話し、村田は「初心に帰って関金の全戸にこれまで4回、あいさつに回った」と語る。

 また、「県議選は自主投票」としている公明の基礎票(選挙区全体で約3800票)も混戦に追い打ちをかけており、生き残りをかけた戦いは、さらに熾烈(しれつ)になっている。

(敬称略)

(2007年3月27日 読売新聞)

205片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/27(火) 20:32:19
消える無風区:07県議選/上 下関市区 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070327ddlk35010571000c.html

 ◇「関門特別市」議論に−−県の枠組み再編も

 統一地方選第1ラウンドの県議選(4月8日投開票)は30日の告示まで、あと3日。県内各地では既にポスター用掲示板が設置され、本番ムードが高まってきた。注目区の課題を追った。【取違剛、佐藤丈一】

 関門海峡を一望に見渡す下関市の下関グランドホテル。昨年5月、その1室で同市の江島潔市長と北九州市の末吉興一市長(当時)、両市の財界人らが一堂に会した。

 中国と九州・山口の両経済連合会が設けた関門連携委員会の第1回会合。両市長はそろって関門一体化を力説した。とりわけ、末吉市長は両市合併による「関門特別市」構想を打ち出すなど積極的だった。

 都道府県の新たな枠組みを巡る道州制議論が全国知事会や国の間で活発化している。中国州、中四国州、九州府などが想定されるが、いずれの枠組みでも両市は最端となり危機感を抱く。「西端の下関に恩恵はあるのか。政治的、経済的デメリットが大きい」と自民党県議(下関市区)。そこで出てきたのが、道や州にも属さない「独立独歩」の道を探る動きだ。

   ◇   ◇

 県の枠組み論は初めてではない。県文書館(山口市)に、百余年前に作成された1枚のビラが保存されている。「若シ山口県ヲ分割シテ他県ニ付属セラルルニ至ラバ 現在ノ自治事業ハ根底ヨリ破壊シ 防長固有ノ特色ハ全ク抹殺セラレ…」。発起者は山口県非廃県同盟会で日付は明治36(1903)年11月27日だ。

 明治政府は当時、財政支出を抑えるため小規模の全国19府県を整理・統合する府県廃合法案を準備していた。首相は萩市出身の桂太郎だった。

 県政史などによると、県は丸ごと広島か福岡と合併するか、防長2州を周防部と長門部に分割し広島、福岡に統合するという内容だ。

 これに県議らは猛反発。同年末、山口市内で集会を開き(1)広島、福岡とは人情風俗を異にしている(2)交通不便のへき地になる(3)山口は300年にわたる独立の歴史がある−−などとして反対を決議した。県関係者が上京し他県と反対運動を繰り広げる中、廃案となった。

   ◇  ◇

 決議から104年後の今年、新たな県のかたちを模索する議論が再燃する。下関、北九州両市は07年度中に合同研究会を設ける予定だ。今年2月の北九州市長選で初当選し、末吉氏からバトンを引き継いだ北橋健治市長も2月に下関市役所を表敬訪問した際、関門連携に前向きな考えを示した。

 とはいえ、県の県政世論調査(05年度)によると、「現状のままでいい」は64・2%で過半数を占め、「中国5県の枠組み」は17・6%。「中四国9県」は1・8%、「九州との組み合わせ」は6・5%にとどまった。二井関成知事は道州制について「議論が深まっているとは言い難い。かなりの時間を要する」などと慎重だ。

 2年前、1市4町が合併した下関市内でも地域間で温度差がある。関門連携委員会副委員長の清原生郎・関門港湾建設(下関市)社長は「両市は産業構造も背景も共通点が多い。特色を生かし相互に補完し合う関係が望ましい」と肯定的だが、旧4町地区には不信感もある。旧豊浦郡区の県議は「合併の成果もまだ出ていない。まずは下関をどうするか。関門も道州もその後の話だ」と枠組み論自体に否定的だ。

毎日新聞 2007年3月27日

206片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:52:42
県議選注目区を行く  区域拡大売り込みに躍起
鳥取市選挙区(定数13) 讀賣鳥取

 2004年11月の市町村合併で、旧8町村が加わり、有権者が約16万人と1・4倍になった鳥取市選挙区。定数は9から13に増え、現職10人、新人4人の計14人が立候補を表明している。「有権者が増え、従来の票では当選はおぼつかない」と危機感を募らせ、2年以上前から活動を始めた陣営もあるなど、早くから選挙戦をにらんだ動きがみられるほか、支援組織の分散など合併の弊害も出ている。

 「名前も顔も知られておらず、正直言ってショックでした。とにかく自分の存在を知ってもらわないと」。合併直後の04年暮れ、旧郡部にあいさつに回った旧市部の現職は思いもしなかった現実を突きつけられ、年明け早々から、旧町村に「県政便り」を新聞折り込みで配り始めた。

 議会での発言内容などをまとめて印刷。対象は約1万世帯で、発行回数は年3回。費用はかさむが、「どれだけ効果が出るか分からないが、後悔したくないですからね」と話す。

 別の現職は、合併前から旧郡部の住民や企業への訪問を始めた。「結束が固く、なかなか入り込むことは難しいが、多くの人の要望や意見を聞いた。1票でも多く集まれば」と期待する。

 「郡部では票の伸びに限界がある。今の基礎票では戦えない」。旧郡部の現職は05年末、市街地に事務所を移し、大票田をターゲットにする準備を始めた。

 合併に伴う選挙区変更で地盤が分断されたため、これまで獲得していた票が3分の2に減る恐れがあるという。「中心部で支持を広げないと勝てない」と切実に打ち明ける。

 別の現職2人も1年ほど前、旧郡部から市中心部に事務所を移転した。そのうちの1人は「あと2000票は欲しい」と、高校時代の同級生を頼りに新たな組織を作り、支援者の獲得を図る。

 一方、旧市の現職と旧郡部の現職はこれまで、同じ国会議員の後援会と企業の支援を受けていたが、合併で選挙区が一つになったことで支援が割れた。

 「その分、地元が危機感を強め、これまで以上に盛り上がった。期待半分、不安半分です」と旧市の現職は心境を明かす。

 衆院鳥取1区の有権者の約6割を占める鳥取市選挙区。合併にも左右され、票の争奪戦はますます過熱している。

(2007年3月28日 読売新聞)

207片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:53:40
2007統一選 押し寄せる世代交代の波 讀賣岡山

 昨年は元首相の橋本竜太郎、元農相の加藤六月ら県出身の大物国会議員が相次いで死去。「地方自治の神様」と呼ばれた前知事の長野士郎も亡くなった。一つの時代の終焉(しゅうえん)、それに伴う世代交代の波は、県議会にも急激に押し寄せている。「新しい血」が求められる一方で、ベテラン県議の引退による影響も懸念されている。(竹上史朗)

 「昭和42年に初当選し、10期40年務めさせて頂きました。これからも、燃えて燃えて燃え尽きるまで、残された人生を頑張っていきたい」――。今月19日の県議会閉会後、自民党県連相談役で“最長老”の原寿男(78)が、県議選不出馬を決めた各会派の9人を代表してあいさつした。議場は拍手に包まれた。

 原が務める相談役は通例、党県連幹事長経験者が就任する党内のまとめ役。県議会の議席の約7割を占める自民の相談役は、県議会全体のまとめ役にもつながる。議論が紛糾すると「まあまあ……」とおもむろに言葉を発し、事態を収拾した。実際、「原先生が言いんさるから」と不満を抑えこんだ県議は少なくない。

 相談役はほかに2人いるが、その蜂谷勝司(82)は8期限りで引退を決めており、8選を目指すはずだった大杉尚久(72)も脳出血で倒れ、立候補を後継者に託した。

 自民は、今回の県議選でも<保守王国>の名の通り、全18選挙区で39候補予定者を公認・推薦した。その数は全定数(56)の7割に上る。立候補予定者の中で、最も当選回数を重ねているのは、現在6回の3人。選挙が思惑通りに進めば、当選3回以下の自民議員は25人ほどになる見込みで、議会の半数近くを自民の若手、中堅が占める。

 「今度の選挙で世代交代は一気に進む」。若手県議が意気込む。好転しない県財政は「行財政改革の常態化」と言われ始め、中山間地振興問題は出口が見えてこない。いずれも、今までにない、斬新な発想が求められる。


党内混乱懸念の声も自民


 一方、党内の混乱を懸念する声も出始めた。特に、談合防止を目的とした入札制度改革は、4月中旬にも結論を出さねばならないが、議論はまとまっていない。「時代の流れ。反対すれば、癒着を疑われかねない」と言う声があれば、「地元業者の育成はどうなる。反対決議をすべきだ」と息巻く県議もいる。

 5月にもある党の役員改選も不安材料の一つ。「党内融和は大丈夫か」「あの人ではまだ早かろう」。様々な人物評も飛び交い始めた。現幹事長の森正人(64)も「本当に大変じゃ」と事態の急展開に困惑を隠さない。

 県連会長で党参院幹事長の片山虎之助(71)は「老壮青のバランスが大切」と言う。新しい活力と、熟練による調整。最大与党は、難しいかじ取りを迫られそうだ。

 一方、前回県議選で3議席を獲得した民主でも世代交代は進む。党県連幹事長代行だった森本徹磨が63歳で昨年死去し、姫井由美子(48)が夏の参院選に転戦。残る党県連代表代行の草苅隆幸(60)は引退し、新人5人を公認する。公明、共産はいずれも現職のみを公認した。

     ◇

 「正直、10期40年は長すぎた」。吉備中央町の自宅で、原は静かに話した。

 「時代は変わった。これからは、若い世代が活発に議論し、引っ張らんと。残ったベテランには、しっかりまとめてもらわんとな」

(敬称略)

(2007年3月28日 読売新聞)

208片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:55:54
変貌 県議選07
(1)定数減 現職サバイバル
萩市・阿武郡区 讀賣山口

 青、緑、黄――。安倍首相の写真が印刷された自民党の色違いの政党ポスターが萩市中心部の幹線道路沿いや阿武町の農家などに競うように並ぶ。同党の現職県議、新谷和彦(63)、田中文夫(58)、小河啓祐(70)が参院議員・林芳正らと写ったポスターをそれぞれ張っている。

 大量のポスターに「やり過ぎでは」との声も上がるが、陣営は「うちだけ張らないわけにはいかない」と漏らす。旧萩市区(定数2)と旧阿武郡区(同1)が統合した萩市・阿武郡区。3人とも立候補を予定するが、定数は2に減少。定数を超えた公認は出ず、いずれも党推薦に。党籍証明は受けられないため、現職同士無所属でのぶつかり合いとなる。

    ◇

 「旧阿武郡で得票しないと勝てない。初心に帰った気持ちで戦う」。3日、萩市中心部にあるサンライフ萩。新谷は後援会主催の「女性の集い」で険しい表情を見せた。

 旧郡部では畑まで行き名前を売るが、対立候補予定者との摩擦を心配してか、「来てもらっちゃ困る」と断られることも。党県連政調会長や県議会農林水産委員長などを歴任した実績を強調。漁業団体などの推薦を受ける新谷だが、「正直なところ、(情勢が)分からない」と打ち明ける。

 4期目を狙う旧萩市区選出の田中も旧阿武郡区での知名度アップに必死だ。昨夏には阿東町、旧須佐町に事務所を設置。選挙区が重なる衆院議員・河村建夫の実弟であることもアピールする。

 萩市越ヶ浜地区で4日夜に開いた対話集会。山陰道問題などに関連し、「兄に頼んで国交省に(陳情する)、ということも考えられる」と訴えた。だが、田中は「いかに旧阿武郡で浸透するかが鍵。まだ壁はあるという気持ちが強い」と表情を引き締めた。

 一方、旧阿武郡区選出の小河。1〜2月に同郡区で地区別に集会を開き、「阿武郡から県政の灯を消すな」と語気を強めた。しかし、「旧阿武郡の一部に新谷と田中が相当食い込んでいる。旧萩市内で票を奪い返さないといけない」と危機感を募らせる。

 旧市内に事務所を設置。住宅街などでのあいさつ回りのため10回以上、旧市内に入ったが、「小河の名前があまり聞こえてこない。もっと攻める気持ちを強めないと」。陣営幹部は不安をのぞかせた。

 県土の6分の1を占め、県内で最も広い選挙区。3人は自分の支持者を固めつつ、相手の地盤の切り崩しに躍起だ。生き残りをかけた前哨戦は日に日に、激しさを増している。

■立候補予想の顔ぶれ■

  【萩市・阿武郡】(定数2)

新谷 和彦 63 自民県政調会長 無現〈4〉

田中 文夫 58 自民党萩支部長 無現〈3〉

小河 啓祐 70 (元)副知事  無現〈1〉

 立候補予定者は衆院勢力順。同一党派、無所属の場合は現職、元議員、新人の順。現職は当選回数、五十音順。新人は五十音順。党派は自=自民党、民=民主党、公=公明党、共=共産党、社=社民党、無=無所属。丸数字は当選回数。

209片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:56:45
変貌 県議選07 讀賣山口
(2)無風一転20年ぶりの戦い

 「せっかく与えられた一票で代表を選ぶのに、それがないのは寂しいこと。無投票を阻止したい」

 1月20日、周防大島町で開かれた民主党衆院議員・平岡秀夫の新春の集い。来賓の同町議・黒田壇豊(75)が県議選へ立候補表明すると、平岡の支持者から拍手がわいた。

 大島郡区では自民党県議・柳居俊学(57)が1991年以来、連続で無投票当選。5期目を目指す今回も“無風”とみられていた。しかし、柳居に批判的な町民グループは昨秋から黒田の自宅に足を運び、出馬を要請。「無投票阻止」の思いで一致する平岡からも促され、黒田は立候補を決意した。

 集いの10日後。同町内で記者会見した黒田は「郡民党」の立場で戦うと明言。平岡の秘書も姿を見せたが、民主党は「草の根で戦いたい」という黒田の意思を尊重し、「後方支援」に徹する構えだ。

 前回の衆院選(山口2区)で敗れ、比例中国ブロックで復活当選した平岡。自分の地盤固めの一環ではとの声も出るが、「無投票がなくなることは地域でも大いに歓迎されている」と言い切る。

    ◇

 旧東和町の町長から県議に転身した柳居は今回、初めての戦いに挑む。例年であれば年明けは、旧町単位で後援会主催の「新春の集い」を開催。踊りの披露やバンド演奏など和気あいあいとしたムードで支持者たちと親睦(しんぼく)を深めていたが、今年は一転、「決起集会」に切り替えた。

 2月24日は旧橘町地区で決起集会が開かれ、会場には約500人の支持者が詰めかけた。ステージには県選出の国会議員ら来賓がずらりと並んだ。

 前回の衆院選で平岡に小差で勝利し、初当選した福田良彦は「誰でもいいから候補を立てて選挙をしようというのは違う」と指摘。「皆さんの要望に応えるために、汗を流せるのは柳居県議しかいない」と訴えた。会場では安倍首相からのメッセージも読み上げられた。

 自民党県連総務会長などを歴任する柳居。「4町が合併し、いよいよ島は新時代を迎える。皆様に育てていただいた『柳居俊学』という大島からのパイプを、ここにいらっしゃる国会議員の先生方が受け取ってくださる」と胸を張った。

    ◇

 告示が迫り、両陣営の活動は熱を帯びてきた。

 町議を辞職した黒田。支援者の事務所には連日、十数人のボランティアが出入りし、町内全域へ後援会報を配っている。

 「『このままじゃあいけん』という我々の思いが浸透してきている」。今月14日夕、ボランティアらは口々に20年ぶりの戦いへの手応えを語っていた。

 一方、旧東和町にある柳居の後援会事務所。15日夜、後援会名簿の確認や刷り上がったばかりの会報配布の打ち合わせがあった。準備に追われながら、後援会幹部がつぶやいた。

 「合併後の町長選は無投票だった。今回の県議選は街づくりを考える、いい機会になるはずだ」

(敬称略)

■立候補予想の顔ぶれ■

 【大島郡】(定数1)

柳居 俊学 57 住職      自現〈4〉

黒田 壇豊 75 宗教法人役員  無新

210片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:57:41
変貌 県議選07 讀賣山口
(3)旧首長ら出馬混戦に拍車

 下関市豊浦町の住宅街にあるプレハブに6日、住民40人が詰めかけた。旧豊浦町長・浜岡歳生(53)の事務所開き。「潔白県政」と書いた後援会のパンフレットを示し、浜岡が「一人ひとりの草の根が力になる。いい下関、いい県をつくる」と宣言。歓声がわき、必勝に向け万歳が繰り返された。

 旧市の郵便局員を辞め、2003年4月の町長選で初当選した浜岡。旧市と旧豊浦郡の合併で失職し、市豊浦総合支所長に就いた。「県と町はつながりが強かった。郡部には県の力も必要」と2月に辞職。特定の組織は持たず、無所属で県議へのくら替えを狙う。

 町長選以来の後援会長は、県議選で同町出身の現職を支持していた。だが今回は「2人とも送り出したいが、苦渋の判断」と浜岡の支援に専念する。

    ◇

 同じく旧豊浦郡から名乗りを上げた旧菊川町長・林哲也(60)は自民党から公認を受ける。旧町の助役は後援会副会長、収入役が会計責任者に就任。三役で、人脈を発揮する。

 「末端の町のため県とのパイプ役になってほしい」。林は同町住民から寄せられる声も受け、立候補を決めた。市菊川総合支所長を1月に辞職。その後、2日に1回のペースでミニ集会をこなす。

 8000人を切った旧町民人口を、合併までに8523人に増やした実績などをアピール。「14年間に及ぶ町長の経験を生かす」と訴える。

 2月の市議選で、旧郡部からの立候補者は計約4万票を獲得。旧郡部の投票数約3万票を上回り、旧市内から票が流れた。林は「旧市内に住む郡部出身者が自分の古里の候補者名を書いたからでは」と推測し、その再現を狙う。

    ◇

 「合併しても課題は山積だ。小さな町を担当した経験を生かし、県政と市政のパイプ役になりたい」

 旧秋穂町長・藤生通陽(59)は8〜10日、山口市と合併した旧吉敷郡3町で総決起大会を開催。決意を述べると、各地で大きな拍手が起きた。

 会場には旧町長や前回、同郡区選出の現職を支援した自民党関係者の姿も。藤生は「旧市にも食い込んでいきたい」と意気込む。

 同郡区と旧山口市区などが統合した山口市区は、今回唯一定数が増えた。

 旧山口市長・合志栄一(57)も昨年11月に立候補表明した。県議3期を務め、参院選に出馬して落選。その後、市長に転身し、合併に伴う05年11月の市長選で敗れた。しかし、3万7000票余りを獲得。「新しい選挙区で戦ったのは私だけ」と返り咲きを目指す。

 各地でミニ集会を重ねる合志。市長選で支援した現職陣営からはぼやきも漏れるが、「県政を通じ、新しい山口市に貢献したい」と訴える。

    ◇

 「平成の大合併」で県内は56市町村から22市町に再編された。岩国市・玖珂郡区にも失職した旧町長が立候補を予定。知名度のある旧首長たちが各地で混戦に拍車をかけている。

(敬称略)

■立候補予想の顔ぶれ■ 

【下関市】(定数10)

石崎 幸亮 64 ビル賃貸会社長 自現〈7〉

伊藤  博 65 薬品会社顧問  自現〈4〉

塩満 久雄 60 福祉法人理事  自現〈3〉

友田  有 49 商社専務    自現〈3〉

吉田 和幸 62 鉄工所社長   自現〈3〉

林  哲也 60 (元)菊川町長   自新

加藤 寿彦 59 党県政調委員長 民現〈5〉

先城 憲尚 51 党県幹事長   公現〈1〉

水野 純次 60 党県常任委員  共現〈4〉

磯部のぶ子 66 介護支援専門員 無現〈1〉

有福精一郎 57 印刷会社長   無新

浜岡 歳生 53 (元)豊浦町長   無新

吉村 親房 65 珠算暗算研究者 無新

 【山口市】(定数6)

松永  卓 59 県学校給食会長 自現〈5〉

末貞伴治郎 50 党県政調副会長 自現〈3〉

重宗 紀彦 66 保護司     自現〈2〉

宮川 英之 36 党県常任総務  自現〈1〉

西嶋 裕作 55 党県幹事長   民現〈2〉

吉田 達彦 49 党県政策委員長 共新

合志 栄一 57 (元)旧山口市長  無元〈3〉

藤生 通陽 59 (元)秋穂町長   無新

211片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 08:59:25
変貌 県議選07 讀賣山口
(4)市長選しこりどう影響?

 「防府を知り尽くしている2人の友人が県政への準備を進めている」

 2月8日、防府市内で開かれた市長・松浦正人の新春の集い。松浦は県議選に立候補表明した渋谷正(59)、田中敏靖(61)の新人2人を紹介し、登壇を促した。

 単独市政を公約に掲げる松浦と合併の必要性を訴える新人が争った昨年5月の市長選。2人は松浦を支援した。壇上で渋谷は「合併でふるさとがなくなることは考えたくない」、田中は「合併をしなくても大丈夫だという意見を県政に持ち込みたい」と強調。会場から拍手がわいた。

    ◇

 松浦が3選された市長選から約1か月後。市内の料理店に市長を応援した市議や市議OBら十数人が集まった。

 「来年は県議選がある。松浦市政を支える県議がいないと駄目だ」。現職のうち3人が松浦の対立候補を支援したことを受け、市議OBはこう切り出し、続けた。「皆さん、協力を」。その後、2人は相次いで立候補を発表し、松浦も集会で弁士を務める。

 一方、現職陣営は市長選で民意が示されたとの見方から、「もう合併は争点にならない」と今回の選挙への影響を否定する。

 自民党県議2人はいずれもベテラン。国や県との太いパイプを強調し、「防府の発展のために実績と経験を生かしていく」と訴える。公明党県議は女性の視点や若さをアピールし、「福祉、教育、医療の充実」を主張。連合山口推薦の無所属県議は「サラリーマン代表として県に声を届ける」と述べる。

    ◇

 「下松市と県政とを結ぶパイプ役として、精いっぱい尽くしていきたい」

 2月9日。下松市役所で記者会見した元市部次長・国井益雄(57)が緊張した面持ちで立候補表明した。市長・井川成正やその後援会関係者らも同席。「下松には県とのパイプ役になる県議がいない。国井君に市民、市政のために頑張ってもらわないといけない」。井川は言い切った。

 2004年4月の市長選。合併に慎重な井川に対し、推進を打ち出す新人が立候補。県議2人は新人を全面的に支援したが、井川が大差で再選された。以来、井川と県議の溝は修復されないままだ。

 前回、自民党現職が無投票当選した下松市区。現職1人は「私は皆さんの期待を裏切らない」と再選を目指す。もう1人は引退し、若さを前面に押し出す新人を応援する。民主党も初の議席獲得を狙い、連合山口推薦の新人を擁立。今回は一転、4人の争いとなる見通しだ。

 自身が“擁立”した国井の集会にこまめに顔を出す井川。来春の市長選に向けた前哨戦ともささやかれている。

    ◇

 「新生『美祢市』のために全力で頑張りたい」。美祢市と美東、秋芳町の合併協定調印式2日後の2月15日。同市内で開いた県政報告会で自民党県議・森中克彦(66)が熱っぽく訴えた。会場には市長・小竹伸夫も姿を見せた。

 美祢市・美祢郡区は昨年4月の市長選と似た構図、保守分裂の一騎打ちの様相だ。

 新人の川越正信(55)が今月3日に秋芳町で開いた集会。市長選で小竹に敗れた新人が応援に駆け付けた。後援会長で元市長・牛尾一のあいさつに続き、川越は「現職(県議)と市民の信頼関係は崩れている」と語気を強めた。

 告示が迫り、各地で早くも舌戦が展開されている県議選。激戦に、市長選のしこりが微妙な影を落としている。(文中敬称略)

■立候補予想の顔ぶれ■

 【防府市】(定数4)

島田  明 78 県会議長    自現〈6〉

斉藤 良亮 67 党県副会長   自現〈5〉

石丸 典子 48 党県女性局長  公現〈1〉

木村 康夫 58 自動車会社員  無現〈1〉

渋谷  正 59 薬剤師     無新

田中 敏靖 61 建築会社長   無新

 【下松市】(定数2)

守田 宗治 55 党県広報委員長 自現〈3〉

浅本 輝明 57 党県政調委員  民新

国井 益雄 57 (元)下松市部次長 無新

森繁 哲也 27 介護会社取締役 無新

 【美祢市・美祢郡】(定数1)

森中 克彦 66 党県幹事長   自現〈4〉

川越 正信 55 保育園長    無新

212片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 22:55:43
消える無風区:07県議選/中 周南、山口市区 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070328ddlk35010410000c.html

 ◇商店街の空洞化加速−−活性化に期待とあきらめ

 「一刻も早く、つち音を聞きたい…」。今月5日、周南市のJR徳山駅ビルであった「公・民連携まちづくり委員会」。若手商店主は、駅整備の基本計画についての協議を報じる新聞を広げながらしみじみつぶやいた。人口10〜20万人規模多くの地方都市が抱えるのが中心市街地の空洞化だ。周南市(15万人)も例外ではない。

 駅周辺の七つの商店街からなる徳山中心商店街は昼間も通行人はまばら。シャッターを下ろした空き店舗が目立つ。徳山商工会議所によると、空き店舗率は12・1%(3月現在)で、4分の1が空き店舗の地区もある。

 「かつては買い物客の肩がぶつかるほどにぎわった」。田村弘道・銀南街商店街振興組合理事長(65)は振り返る。65年暮れには年末売り出しのイベントに故石原裕次郎を招いた。美空ひばりが来たこともある。「一商店街で全国のスターを呼ぶ勢いがありました」と田村さん。ところが次第に売り上げは落ち込み、今では最盛期の半分以下に。田村さんは「社会状況が変化する中、『右肩上がり』の感覚が抜けなかった」と分析した。

 社会状況の変化とは−−。その一つが大型店(1000平方メートル超)の進出だ。大規模小売店舗立地法に基づく大型店は02年に231店あったが、昨年6月には281店に急増。とりわけ1万平方メートル超の店舗は26にのぼっている。内訳は、山口市が6▽下関、宇部、下松市が各3▽周南など4市が2店舗などで、多くは郊外型。大型駐車場もあり、消費者の足は商店街から1カ所で何でもそろう大型店に向かっていった。

 「メーカーは地方の問屋など相手にしていないのでは」。山口市の商店街で青果店を営む店主(53)はため息をつく。買い物に訪れた郊外の大型店で驚いたことがある。ノリや昆布などの乾物の特売品が自店の仕入れ値よりも安いのだ。多くは本部一括で仕入れて各店舗に送る仕組み。このため店主は、野菜や果物など消費者の地元志向が強い商品に特化した店作りを始めた。

 周南地域でも下松市に93年、大型商業施設が完成し空洞化は加速している。94年に3・6%だった空き店舗率は03年4月には10・3%に膨らむ。この間、まちづくり組織「TMO徳山」との連携や新店舗への家賃補助などをしてきたが抜本的な対応策にはならず、田村さんには「岩国から山口まであった『40万人商圏』が『1キロ商圏』に縮んだ」と思えてならない。

 山口市中心部の商店主のもとには立候補予定者が頻繁にあいさつに訪れる。いずれも顔見知りで、笑顔で応対するが「どなたが商店街のため仕事をしてくれるか。見極めたうえで投票したい」。

 ただ冷めた見方もある。周南市の整備構想は旧徳山市時代から幾度も持ち上がったが、いつも「社会状況の変化」を理由に立ち消えになった。ある商店主は新たな駅整備計画への期待を口にしながらもどこかあきらめ顔だ。「県は何においても中途半端。県議が活性化のために何をしてくれた? 利益がないのに応援できないよ」【鈴木美穂、佐藤丈一】

毎日新聞 2007年3月28日

213片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 00:18:23
島根の亀井は協力に最も踏み込んでいる。

国民新が民主8氏推薦 参院選への試金石 山陰中央島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357318192

 三十日告示の県議選で国民新党が民主党公認・推薦の立候補予定者八人を推薦した。与野党が激突する夏の天王山・参院選もにらみ、中央での野党共闘を県内でも進める狙いだが、党の支持者の一部には非自民勢力とタッグを組むことに抵抗感も残っている。

 二十日、民主党県連の内田敬代表の携帯電話が鳴った。「本日付で推薦を決めました」。電話の主は国民新党幹事長の亀井久興衆院議員(比例中国ブロック)。直接の報告と激励だった。

 国民新党は、郵政民営化に反対し、古巣の自民を離党した亀井氏らが二〇〇五年八月に結党。初めて迎える県議選で党勢拡大につなげようと、当初は亀井氏自ら県内の現職議員に出馬を打診したが、固辞されて独自候補擁立を断念した。

 もう一つの道である野党共闘に向け、一月の亀井氏の賀詞交換会に民主・連合関係者を初めて招くなど布石を打ち、県議選では民主系候補十人のうち隠岐、安来、八束、松江、雲南、浜田の六選挙区の現職三人と新人五人の推薦を決定した。

 県内に党員・サポーター三千人を抱え、〇五年衆院選の比例では自民、民主に次ぐ七万四千二百票を得た国民新党。事実上の自民と民主の一騎打ちとなる隠岐、八束などの選挙区では選挙動向を左右する可能性もあるが、皮算用が単純に通用しない「お家事情」も。

 同党の支持者は、自民時代からの亀井派と郵政民営化反対で結びついた郵便局関係者が大半。亀井氏の指示なら民主に票を回すとする松江市内の支持者に対し、県東部の局長OBは「自民県議とのつながり」を挙げ、自宅に国民新党と自民県議のポスターを並べる。

 「国民新党支持ではっきりしている国政と、地方政治とは別」とは、雲隠地区退職特定局長連盟の藤原重利会長。古巣の自民との関係を簡単には断ち切れない関係者の思いを代弁する。

 支持者の複雑な胸中の一方で、野党共闘が機能するかは、県議選だけでなく、民主、国民新の両党にとって、党の存亡をかけたがけっぷちの戦いである参院選の行方を占う試金石にもなる。

 参院選島根選挙区の候補者は両党とも未定とはいえ、亀井氏は「参院選に向け、共闘態勢を構築したい」と告示まで二日に迫った県議選の重要性を強調。打倒・自民に向け、選挙戦での連携の在り方で協議を詰める。

214片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:33:30
県議選 注目区を行く 現新4人区二分し前哨戦
八頭郡選挙区(定数2) 讀賣鳥取

 市町村合併で8町村から八頭、若桜、智頭の3町になり、定数が3から2に減った八頭郡選挙区。6選に挑む自民現職の山根英明(74)、3選を目指す無所属現職の米井悟(69)=社民推薦=、ともに無所属新人の国岡智志(36)=自民推薦=、坂根実豊(55)の4人が準備を進めており、激戦模様。2議席独占を狙う自民に対し、社民が県内唯一の議席を守れるかが注目を集めている。

 地形的に「智頭谷」(智頭町)と「若桜谷」(若桜町、八頭町)に分かれた選挙区。智頭谷では米井と国岡、若桜谷では山根と坂根が激しい水面下の戦いを展開しており、「事実上の一騎打ちです」とある陣営幹部は打ち明ける。

 同選挙区では前回、鳥取市に編入合併された旧河原町出身の現職が、八頭、若桜、智頭の3町で5329票を集めており、各陣営は「基礎票だけでは勝ち残れない。どうしてもあの票が必要」と反対側の谷に出向くなどして票の奪い合いを展開。「告示前に向こうの谷に行くのは遠慮していたが、逆にがんがん攻められている。仁義なき戦いだ」と話す予定者もいるなど、前哨戦は白熱している。

 智頭町は過去2回、米井以外に立候補者がおらず、米井にとっては初めて地盤が競合する候補との戦い。

 前回は社民党公認だった米井だが、「地方政治に政党はあまり関係ない」と無所属での出馬を決意、保守票の取り込みも狙う。同党関係者は「智頭町からライバル候補が立候補するので」と理解を示し、後援会幹部も「この方がプラスになりやすい」と話す。

 ぶつかっていく国岡は若さを前面に打ち出し、「県議会も世代交代しないといけない。子育てをしている世代の声を県政に反映させるには、同世代の議員が必要」とアピール。「政治にあまり関心を持っていなかった若い世代の支持も得たい」と意気込む。

 一方、若桜町、八頭町を地盤とする山根と坂根の対決は前回と同じで、激戦にさらに拍車が掛かる。

 山根陣営は「前回より多くの支持を集め、1万票台に乗せたい」と意気込む。県議会議長を務める山根は「公務もあり、思うように企業へのあいさつ回りができなかった」としながらも、初めて4会場で県政報告会を行うなど精力的な活動で票の掘り起こしを図る。

 3回目の立候補となる坂根は「山根氏が実質的な対戦相手だが、政策では負けていない」と強調。初めてパンフレットを作って配ったほか、選挙期間中はきめ細かく集落に入って街頭演説を行う予定で、「多くの有権者に自分の考えを伝えたい」と力を込める。

 「支持を集めるのに特効薬はない」と必死の形相で二つの谷を駆け回る4陣営。選挙戦はいよいよ本番を迎える。

(敬称略、おわり)

(2007年3月29日 読売新聞)

215片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:34:12
県議選あす告示 46人出馬か 讀賣鳥取

 県議選は30日、告示される。9選挙区の総定数38に対し、これまでに46人が立候補を表明。前回(2003年)より3人少なく、1991年(総定数40)の48人を下回り、史上最少になる見込み。女性は前回と同じ5人が立候補を予定している。岩美郡、西伯郡、日野郡の3選挙区で無投票になる公算が大きい。投開票は4月8日。若者の雇用や福祉の充実など県政の課題は多く、有権者の判断が注目される。

 立候補予定者の内訳は現職32人、新人13人、元議員1人。党派別では自民21人、民主5人、公明2人、共産3人、無所属15人。

 注目される選挙区では、境港市(定数2)で自民公認の現職に保守系新人2人が挑む。倉吉市(同3)では元議員1人が現職3人を相手に返り咲きを狙う。

 市町村合併で有権者数が県全体の3割強の約16万人に増えた鳥取市(同13)では、現職、新人の計14人が立候補を表明。補欠選を含めて3回連続無投票とみられていた東伯郡(同4)には、26日になって共産党県委員会が新人擁立を表明したため、一転、8年ぶりの選挙になる見込み。

 西伯郡(同3)は現職以外に立候補の動きがなく、2期連続の無投票になる可能性が高い。

 立候補の届け出は午前8時30分から午後5時まで受け付ける。各選挙区の受け付け場所は次の通り。

 鳥取市 鳥取市福祉文化会館▽米子市 米子市立図書館▽倉吉市 県倉吉老人福祉センター▽境港市 境港市民会館▽岩美郡 岩美町役場▽八頭郡 県八頭総合事務所▽東伯郡 県中部総合事務所▽西伯郡 県西部総合事務所▽日野郡 県日野総合事務所

(2007年3月29日 読売新聞)

216片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:34:56
県議選あす告示 47人立候補準備 最少見通し 5選挙区無投票か 讀賣島根

 統一地方選前半戦の県議選(定数37)が30日、告示される。市町村合併で選挙区は前回より8減の14選挙区に再編され、定数も2減となる今回の選挙には47人(現職32人、新人15人)が立候補の準備を進めており、立候補者数が過去最少だった前回の53人をさらに下回りそう。前回は12選挙区だった無投票区は5選挙区前後になる見通し。

 現有29議席の自民は現職4人が引退。全選挙区で公認24人と推薦4人を擁立する。民主は八束(定数1)と安来(同2)の現職2人と、新人2人の計4人を公認、6人を推薦する。

 公明は、松江(定数10)の現職1人を公認し、議席維持を目指す。共産は、松江の現有1議席を死守するとともに、出雲(同7)、益田(同3)、江津(同1)で新人各1人を公認候補として立てる。

 前回は2人だった女性は松江で2人、出雲で1人、益田で1人の計4新人が立つ予定で、全国でも福井県と2県だけの女性県議ゼロ返上を目指す。

 無投票が見込まれるのは、浜田(同3)、安来、仁多(同1)、邑智(同1)、鹿足(同1)など。このうち自民現職が立候補予定の仁多は無投票になれば6回連続となる。

 一方、▽9人が立候補を表明している出雲▽前回と同じ顔ぶれの現職、新人の一騎打ちとなる公算が大きい隠岐(同1)▽1人区で唯一民主が議席を持ち、現職に自民推薦の無所属新人が挑む見通しの八束――などで激戦が予想される。

 30日は午前8時30分から午後5時まで、出雲、雲南両市役所を除く6市役所と県の6合同庁舎の計12施設で関係選挙区の立候補を受け付ける。

(2007年3月29日 読売新聞)

217片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:35:41
県議選あす告示 74人立候補準備
6選挙区で無投票か 讀賣岡山

 統一地方選前半戦の県議選(定数56)は30日、告示される。今のところ現職41人、元議員4人、新人29人の計74人が立候補の準備を進めているが、流動的。各陣営では、選挙戦をにらんで、最後のあいさつ回りや告示後の日程調整といった詰めの準備を急いでいる。投開票は4月8日。

 立候補予定者の党派別内訳は、自民32、民主5、公明5、共産3で、無所属は29。29人のうち、7人は自民の推薦を受け、3人は民主、1人は社民の支持をそれぞれ受ける。

 今回は大規模な市町村合併を受け、定数は4年前の前回と同じ56だが、選挙区は前回の25から18に再編。県北部の真庭市・真庭郡選挙区(定数1)や美作市・英田郡選挙区(同)、勝田郡選挙区(同)などで、いずれも保守系無所属の新人が自民現職に挑戦。激しい前哨戦を繰り広げている。

 また、岡山市第一・加賀郡(定数12)では16人が、備前市・和気郡選挙区(定数2)は5人がそれぞれ立候補する見込みで、乱戦が予想される。

 県内最大の選挙区で、前回は初の無投票となった倉敷市・都窪郡選挙区(定数14)は今回も無投票かと思われたが、2、3月に新人計2人が出馬表明。各候補予定者とも急転直下の選挙戦を前に、支持拡大や組織の引き締めに力を注いでいる。

 一方、前回県議選で激しい戦いとなった笠岡市選挙区(定数2)や総社市選挙区(同)、瀬戸内市選挙区(定数1)など6選挙区では、無投票の公算が大きくなっている。

 立候補の受け付けは午前8時30分から午後5時まで、各市や県美作県民局で受け付ける。

(2007年3月29日 読売新聞)

218片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:36:14
県議選あす告示 73人が立候補予定
24年ぶり無投票ゼロ見込み 讀賣山口

 統一地方選前半戦の県議選が30日、告示される。条例改正に伴い今回、選挙区が22から15、定数も53から49に削減。全15選挙区に計73人が立候補を表明し、24年ぶりに無投票はなくなる見込みだ。定数削減で立候補予定の現職が定数を上回る選挙区もあり、各地で激戦が予想される。投開票は4月8日。

 党派別(公認・推薦)では自民が前回並みの37人。安倍首相の地元として負けられない戦いとなる。民主は前回より4人増やし、7人を擁立。政権交代の足がかりとして、勢力拡大を目指す。

 公明、共産はそれぞれ4人を公認。全擁立候補が当選した場合、県議会の代表質問権が得られる。社民は現職1人の議席死守に全力を挙げる。このほか、諸派で1人、無所属(政党からの推薦者を除く)で19人が立候補の準備を進めている。

 新旧別では現職41人、元議員3人、新人29人。在職30年以上のベテラン3人を含む8人が勇退し、世代交代も進むとみられる。前回8人いた女性候補は、現職5人にとどまる見込み。

 また、「平成の大合併」に伴い失職した首長のうち、旧市長1人は返り咲き、旧町長4人がくら替えを狙って立候補する予定だ。

   ◇

 区割り変更により、下関市、岩国市・玖珂郡、萩市・阿武郡、長門市、熊毛郡の計5選挙区で定数がそれぞれ1減となる。1増は山口市区のみ。

 県選管は区割り変更などを知らせるビラ8万5000枚を用意。街頭で配り、周知徹底を図る。

(2007年3月29日 読売新聞)

219片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 09:18:28
あす告示 県議選へ98人準備 広島市議選には77人 産経広島
http://www.sankei.co.jp/chiho/hiroshima/070329/hrs070329003.htm

 任期満了に伴う県議選と広島市議選は30日、告示される。県議選(定数66)では98人、市議選(定数55)は77人が立候補の準備を進めている。県議選は、市町村合併で、定数が前回(平成15年)より4削減されたほか、選挙区も33から23に減少。市議選も定数が5減ったことから、激しい選挙戦が予想されている。25日告示された広島市長選とともに4月8日に投開票される。

 県議選で立候補を予定しているのは、現職60人、元職2人、新人36人の計98人。うち女性候補は現職3人、新人5人の計8人(前回11人)。

 23選挙区のうち19選挙区で立候補者が定数を上回る見込みで、前回15あった無投票の選挙区は、今回は大竹市▽江田島市▽安芸高田市▽府中市・神石郡のいずれも定数1の4選挙区になる見通し。

 過去3回、無投票だった広島市安芸区(定数2)には、現職と新人計3人が立候補を予定しており、16年ぶりの選挙戦になりそうだ。

 また、庄原市選挙区では、ともに自民などの推薦を受ける現職2人が生き残りをかけて激突するなど、定数削減や区割り変更があった選挙区を中心に激戦が見込まれている。

 一方、広島市議選では現職54人、新人23人の計77人(うち女性が8人)が立候補の準備を進めている。党派別では、自民24人、公明8人、共産8人、社民5人、民主2人、無所属30人。

 今回の選挙では8つの選挙区のうち、5つの選挙区で定数が各1削減されるなどしており、すべての選挙区で選挙戦になるのが確実な情勢だ。

 特に、中区、安佐北区と、合併特例で定数1増だった佐伯区の3選挙区では、現職が少なくとも1人は落選する激戦区となりそうだ。また、西区では定数9に対して13人が立候補の準備を進めており、激しい争いが予想されている。

(2007/03/29 03:43)

220片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 16:38:00
消える無風区:07県議選/下 萩市・阿武郡区 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070329ddlk35010109000c.html

 ◇遠ざかる中心部 中山間地域、サービス維持課題

 相次ぐ合併と郵政改革は何をもたらしたのか。萩市中心部から20キロ以上の山あい、旧須佐町南部の弥富地区。阿武町との境で農業を営む福島正雄さん(89)方には朝刊が夕方近くに届く。「世の中で何が起きているのか、農作業後の昼食時間に朝刊を読むのが楽しみだった。今では夕暮れ時まで分からない」と話す。

 近所に新聞販売店はなく、委託を受けた郵便局員が郵便物と共に配達する。日本郵政公社は3月末までに郵便物の集配業務を行う全国約4700局のうち2割の約1050局を無集配局に転換する。1日1回の配達回数は同じだが、集配拠点となる郵便局は中心部に集中。遠距離に位置する過疎地ほど配達時間が遅れがちだ。

 旧弥富村の中心部にある弥富郵便局も昨年、近隣の江崎、小川郵便局と共に無集配局となり、窓口の職員も減った。

 旧弥富村は55年に須佐町と合併。同町も05年に萩市と合併した。支所や職員は残っても再編のたびに中心地から遠ざかり、それに伴い公的サービス維持が課題となる。

 とりわけ萩市や阿武郡は人口減少が著しい。約15年前、福島さんの集落は約15世帯あったが今では9世帯。うち4世帯が独り暮らしで、耕作を放棄した土地も目立つ。夏の盆踊りなどのイベントへの参加者も次第に減ってきた。福島さんも昨年、高齢ということもあり旧村単位の運動会に行かなかった。集落にはかつて「区長」と呼ばれた行政推進員らがいるが、最近はそのような「世話人」の成り手がいない。

 県内に中山間地の集落は3300あり、うち高齢化率50%超で世帯数19以下は420に上る。自治機能が低下し社会生活の維持が困難な限界集落とされ、県によると、旧阿武郡、宇部、岩国、周南市の各北部、美祢市や旧徳地町に集中している。

 定数減になる5選挙区のうち萩市阿武郡区を含む3区(他に岩国市玖珂郡区、長門市)は全域で中山間地域にあたる。

 萩市阿武郡区(1180平方キロメートル)は県内で最も広い選挙区で、県土の6分の1近くを占めるが定数は1減の2。自民党会派所属の現職3人が争うが、ある現職は「選挙区が広すぎ、すべては回り切れない」とぼやく。

 福島さんは先日、ある現職県議のミニ集会に出席。里山を下り畑を荒らすサルやイノシシに対抗するため電気さくによる抜本的な駆除を求めた。福島さんは期待を込めて語った。「若い人が住み着くのは難しいかもしれないが、果樹の手入れだけでも手伝いに来てほしい。そのためにも地域の交通網の改良をお願いしたい」【佐藤丈一】

毎日新聞 2007年3月29日

221片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 02:26:11
竹下系同士骨肉の争い 「同選挙区」再編で増加
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357358192

 市町村合併に伴い、二十二選挙区から十四選挙区に再編された県議選。その中で、県議会最大勢力(二十一人)を擁してきた、竹下亘衆院議員(2区)の系列県議同士が同じ選挙区で戦うケースが増えた。今回は、現職十八人、新人二人が出馬予定だが、地盤を奪い合う激しい前哨戦を繰り広げている。

 「選挙区が広くなった。選挙は、危機感を持って、一生懸命やる人が勝つ」。竹下衆院議員は二十一日、出雲市内で開かれた系列県議の会合で、選挙戦に臨む県議を鼓舞したが、同系列同士の激突については一切触れず、慎重な言い回しに終始した。

 竹下派最大の地盤・出雲市。三十日に告示される県議選では、出雲・平田両市と簸川郡の四町の合併で、四選挙区が統合。定数七の新選挙区に九人が出馬を予定するが、このうち四人は竹下系だ。

 同系列同士が入り乱れた前哨戦は熾烈(しれつ)。ある現職県議は「系列とは議会活動の政策上のもので、選挙は関係ない」と、意に介さぬ様子。別の現職も「仁義なき戦い。自身の政治力を地域で試される選挙だ」と、受けて立つ構え。

 出雲だけでなく、今回の再編で、これまですみ分けしてきた竹下系県議が同じ選挙区で争う構図が生まれた。故・竹下登元首相時代から、全県に張り巡らせた組織の大きさゆえに、多数の系列県議が誕生し、選挙区再編でぶつかる皮肉な展開とも言える。

 松江で二人、雲南では三人、浜田でも二人の現職同士が激突。浜田は無投票の公算が大きいが、前哨戦ではどこも、旧選挙区の垣根を越えて事務所を設けたり、集会を開くなど地盤を切り崩し合っている。

 竹下氏を支えてきた企業をめぐる争奪戦も過熱。県東部のある企業幹部は、現職県議の後援会組織に入会して支援を続けてきたが、新たに選挙区でぶつかることになった別の県議に対しても「心情的には支援したい」と、企業が持つ票の配分に頭を悩ませる。

 企業も巻き込んだ激しい選挙戦が、県議同士に感情的なしこりを植え付け始め、ある県議は、「選挙が終わったら、おれが(会派から)出るか、(相手を)追い出すかだ」と、怒りを隠さない。

 竹下系県議でつくる「新生きさらぎ会県議団」や自民議連の会長を務めた田中健二氏、同議連副会長の手銭長光氏、宮隅啓氏ら五−六期の重鎮が引退することも、組織にとっては気掛かりだ。

 選挙でのぶつかり合いが勢力拡大につながり、竹下系列の新たなエネルギーになるのか。それとも、組織の亀裂につながるのか。予断を許さぬ展開に、ある県議は、思わずつぶやいた。「役員人事も控えている。選挙も大変だが、当選後は、もっと大変だ」

222片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 17:53:13
解説:’07統一地方選・県議選告示 “低調”化傾向に拍車 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070331ddlk32010284000c.html

 5選挙区で8人が無投票で当選した県議選。過去最多だった前回(03年)の12選挙区17人からほぼ半減した。これは、市町村合併により選挙区が22から14に再編され、無投票が続いていた小規模選挙区が減った効果が大きい。

 旧22選挙区で見ると、今回の再編でエリアが拡大した選挙区では、旧飯石(現雲南・飯石)、旧簸川3(現出雲)で5期ぶり、旧簸川2(同)で4期ぶりの選挙となった。一方、仁多(6期)、邑智(5期)など、区割りに大きく変化がなかった郡部選挙区で無投票が続く傾向にある。

 一方、選挙戦全体を見ると、決して活発化したとは言えない。

 候補者は47人で、過去最低だった03年の53人を6人下回った。告示を間近に控えた2月まで、松江(定数10)や益田(同3)など、大票田の都市部でも無投票の可能性が出ていた。2月末に急きょ新人が出馬を表明したり、共産が各選挙区で候補者を擁立した背景には、「無投票回避」という目的が大きい。

 候補者数の“低調”ぶりは、15人という新人候補の少なさにも表れている。うち江津、浜田、益田の各選挙区は、ベテラン議員の引退による実質的な「後継」候補となった。自民は候補者24人のうち23人が現職で、推薦を合わせても新人はわずか3人。野党の民主は2人、共産は3人の新人を擁立し党勢拡大を狙うが、無所属新人は前回の13人から4人減った。政党や組織などの地盤を持たない候補者は、ますます減る傾向にある。次々と出馬や擁立の断念が続いた知事選と同様、県議選の“低調”化にも拍車がかかっていると言えそうだ。【酒造唯】

毎日新聞 2007年3月31日

223片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 23:38:32
保守地盤に地殻変動 選挙区再編 過酷な“身内”対決 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/03/31/20070331112233.html

 「平成の大合併」が過酷な戦いをもたらした。30日告示された統一地方選前半戦の県議選。岡山、広島県では新たな郡市に合わせた選挙区再編で、地盤に地殻変動が生じた。1人区の合区により、定数1を自民党系候補同士が奪い合うことになり、保守地盤を二分した激しい選挙戦に突入した。

 岡山県中西部の高梁市選挙区。同選挙区は旧高梁市(定数1)と旧川上郡(同)を含むが、定数は1に据え置かれた。ともに自民現職で、8期目を目指す旧高梁市の大杉尚久氏と、3選を狙う旧川上郡の久徳大輔氏は、それぞれ同党に公認を申請。調整がつかず、党は2人を推薦とした。現職対決が迫る中、大杉氏が病に倒れて出馬を断念、告示日前日の29日に死去した。

 急きょ擁立されたのが大杉氏の秘書の大久保道治氏。同氏は出陣式で「(大杉氏と)一緒に培ってきた知識、知恵を県政にぶつけたい」と強調し、大杉氏が築いた構図を引き継ぎたい構え。久徳氏は「新しい高梁のまちづくりへ、正々堂々と戦う」と手を緩めない姿勢を見せた。

 ただ、自民党の扱いは久徳氏の推薦に対し、大久保氏は党籍証明発行。「いわば一新人の扱い」に大久保陣営が不満を漏らすのに対し、久徳陣営も「これまでの党への貢献度が反映されていない」との思いを持つ。

 告示前日に大杉氏が死去したことで、大久保氏陣営からは「弔い合戦」の声が上がり、久徳氏の陣営は現職として手腕のアピールを強める。

 広島県北東部の庄原市選挙区でも、自民推薦の現職同士がぶつかった。ここも旧庄原市、旧比婆郡などが合区したにもかかわらず、定数が1にとどまったからだ。

 出陣式で、旧庄原市を足場とする小林秀矩氏は「中山間地にとって受難の時代。地域独自の施策を」。旧比婆郡選出だった木山耕三氏は「たいへん厳しい選挙。皆さんと一緒に頑張る」。ともに危機感をあらわにした。

 4候補とも自民党系とあって、政策的に大きな違いはない。保守地盤の掘り起こしにしのぎを削らざるをえず、有権者も戸惑いを隠せない。身内同士の選挙戦は4月8日の投票へ向け、激しさを増していきそうだ。
(2007年3月31日掲載)

224片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 23:39:32
県議選 激戦区ルポ 岡山市1区加賀郡 死去、引退議員票が鍵 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/01/20070401111942.html

 「今回の選挙は本当に厳しい」―。

 30日告示された岡山県議選。各出陣式で、立候補者や陣営関係者が声を大にし、集まった有権者にさらなる支援の輪の拡大を訴えた。

 従来の岡山市1区に御津郡区の全域、上房郡区の一部を加えて選挙区が拡大。現職1人が在職中に死去、4人が引退したこともあって、票の行方は不透明。「世代交代」を掲げる新人が8人も立候補、迎えうつ現職8人とで、12議席を争う。

 最大の関心事は、「在職中に死去した門木(和郎)と、引退する蜂谷(勝司)の票の行方」(自民現職陣営)。企業・団体に影響力を持っていた門木、建設業界に強かった蜂谷の2人で、前回2003年選挙では計約2万4000票を獲得した。票の上積みを目指す現職、基盤固めを急ぎたい新人にとって、行き場がなくなった票は魅力だ。

 2人を抱えていた自民は、県連幹事長森正人、県連総務会副会長河本勉、岡山市国公立幼稚園PTA連合会長佐藤真治、元公立学校教諭波多洋治、勝司の二女で会社役員蜂谷弘美の現職5人を公認する。互いに警戒しながら、2人の基盤に分け入っている。

 新人は、いずれも無所属の元通産相秘書官松本正冬、元岡山市議太田正孝、元会社員大西平一を推薦した。「同じ名前を書き続けた人が違う名前を書くとしたら、敵だった現職ではないはず」と対抗意識をあらわにする陣営もある。現新入り乱れた党内争いはし烈だ。

 民主も、構図は同じ。新人で党県第1区総支部副代表岡田幹司、同高原俊彦の2人を公認した。引退する草苅隆幸、姫井由美子の票をどれだけ取りこぼさないようにするか懸命だ。

 無所属新人の元岡山市議横田悦子は、これまでの活動から姫井票と重なる部分がかなりあるとみられており、民主引退議員票の争いに絡む。

 公明は党県本部代表景山貢明、同青年局長増川英一の現職2人、共産も現職で党県委員会常任委員森脇久紀の現有議席確保を目指す。

 元代議士秘書杉本渡、元吉備中央町議石井寿富の無所属新人2人は、街頭からの訴えを強化している。

 ずば抜けた票を得ていたベテラン議員の死去、引退は、今選挙の当落ラインにも影響する。03年の投票率は全選挙区で最も低い38・34%。最下位は5600票あまりで当選した。各陣営とも、当落ラインが上がるのは必至とみるが、左右する投票率の行方に気をもんでいる。(文中敬称略)


岡山市2区 元職3人の戦い焦点

 7議席を争うのは8人。旧灘崎、瀬戸町を加えて、枠組みが変わったことに加え、候補の顔ぶれが戦いの構図を複雑にしている。現職3人、新人2人と、復活をかける元職3人が参戦。元職の戦いが焦点になりそうだ。

 「これまでの県議の経験を生かし、お役に立ちたい」―。無所属で出馬する元職3人は口をそろえ、この選挙にかける思いを強調する。

 元職は、太伯学区コミュニティー協議会長の岡崎豊、社会福祉法人理事の山本秀一、会社役員の福田通雅。岡崎は自民推薦、福田は社民党県連の支持を得る。

 山本(前回出馬選挙区は旧邑久郡)、福田(同玉野市・児島郡)は選挙区を変えての挑戦。山本は旧邑久郡に隣接する西大寺地区など、福田は前回まで地盤だった旧灘崎町の得票から、それぞれ上積みを目指す。岡崎は、西大寺地区の地元候補を強調。地域の支持固めを徹底し復活を期す。

 「一度はバッジを付けた人たち。底力はある」。現職陣営も警戒感を強めている。

 その現職は、自民公認で社会福祉法人理事の小倉弘行、公明公認で党県本部副幹事長の吉田政司、共産公認で党県委員会副委員長の武田英夫。

 小倉は地盤の選挙区北西部を固め、企業・団体に支持を広げる。吉田、武田は党の支援組織を固めたうえで、地域への浸透を図っている。それぞれ前回票の上積みを目指して引き締めを徹底する構えだ。

 新人は、自民公認で会社役員の小林健伸と、民主公認で代議士秘書の一井暁子。小林は引退する母清子、一井は在任中に死去した森本徹磨の後継となる。

 小林は父・毅の代から築いてきた農業関係票が基盤。瀬戸町地区へも浸透を図る。一井は連合票に加え、選挙区内唯一の女性候補をアピール。無党派層取り込みを狙う。

 各陣営は、投票率は前回(旧岡山市2区、43・63%)を下回る「40%前後」、当選ラインは「6000票前後」と読む。(文中敬称略)
(2007年4月1日掲載)

225片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 23:49:27
区域拡大に戸惑う陣営 鳥取県議選選挙区再編 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070401/20070401008.html

 八日投票の鳥取県議選は平成の大合併後、再編された区域での初めての選挙となり、現職は戦術の練り直しを迫られている。大幅に区域が広がった選挙区の陣営からは「区域を回るのに精いっぱい」と戸惑いの声が上がる。一方、新たに選挙区に加わった旧郡部には旧市の候補者が積極的に入り込み、地元候補との激戦を繰り広げている。

いいのか悪いのか
 三郡から八町村が加わり、県内最大の面積となった鳥取市選挙区。無所属の女性候補の陣営は「組織がないだけに無党派層の掘り起こしにかけている」として、選挙区を満遍なく回る予定だ。しかし、選挙区回りで精いっぱい。各地で演説会を開けず、主張を訴えて支持を拡大する戦略とは反する現状だ。陣営幹部は「正直、広がったのがいいのか悪いのか分からない」と打ち明ける。

 ベテランの現職の陣営は「旧郡部の候補が従来の支持者に食い込んでおり、新規支持者の開拓が必要」として、四日間で全区域を一巡。五日目以降に地元を重点的に回る作戦だ。
他選挙区通る無駄
 一方、区域が狭まった八頭郡選挙区。地形上「智頭谷」(智頭町)と「若桜谷」(八頭町、若桜町)に分かれ、谷を越えて支持を求めるには、有権者のいない異なる選挙区を通らなければならなくなった。

 新人陣営の選対本部長は「一分、一秒でも有権者に会って候補者の考えを伝えたいが…」。朝早く事務所を出発、異なる谷を遊説し、その日は地元に帰らないなど日程を工夫している。

 谷を越えるには、最短コースでも三十−四十分間は鳥取市を通る。現職の陣営幹部は「有権者のいない“空白区”を通る間は無駄な時間。候補者もいらいらを募らせているのでは」と頭を抱える。
草刈り場
 旧関金町が加わった倉吉市選挙区。旧関金町には地元候補がいないため、候補者四人が入り込み、“草刈り場”となっている。関金町の市議や旧関金町議を取り込んで組織固めを図る陣営がある一方、旧知の知り合いを頼って支持固めを図る陣営、無党派層の獲得に狙いを定める陣営などそれぞれの選挙戦を展開している。

 米子市選挙区は合併に伴い、旧淀江町地域が編入された。候補十一人のうち旧淀江町からの候補は新人一人だけ。旧町内の会社役員は「かなりの有権者が、つてを頼って来た候補に一票を投じるのではないか」とみる。

 各陣営は知人縁者や市議、政党や労働組合など各種団体を通して旧淀江町への浸透を図っている。「義理堅い住民性から先に入った方が有利」との見方もある。

226片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 08:39:26
本社世論調査 「福祉・高齢化対策」重視81%
片山県政85%が評価 讀賣鳥取

 知事選について読売新聞が県内の有権者に行った世論調査で、今回の選挙で何を争点とするかを聞いたところ、81%が「福祉や高齢化対策」、72%が「景気や雇用対策」などと答えた。また、片山知事が手がけた2期8年間の県政を85%の人が評価しており、片山知事の引退に51%が「続けるべきだった」と考えていることも明らかになった。

 ◇争点

 知事選の争点として特に重視する問題を九つの選択肢の中から選んでもらう問い(複数回答可)に、「福祉や高齢化対策」とする回答が最も多かった。「景気や雇用対策」、「県の行財政改革」(67%)、「ゴミや廃棄物など環境対策」(66%)と続いたが、他県に比べて立ち遅れている「道路など交通網の整備」を挙げたのは43%で、最も少なかった。

 ◇片山県政

 2期8年間の片山県政を、全体として評価しているかの質問には、「大いに評価している」が59%、「多少は評価している」が26%で、「あまり評価しない」「全く評価しない」は合計しても9%しかなかった。「大いに評価」は民主党支持層で69%、自民党支持層も68%で、無党派層でも52%に達していた。

 また、片山知事が2期で引退することに対し、40%が「適切な判断だ」としたが、51%が「続けるべきだった」と回答した。支持政党にかかわらず「続けるべき」の割合が「適切な判断」を上回っており、県内での片山人気の高さをうかがわせた。ただ、無党派層では「適切な判断」(46%)が、「続けるべき」(40%)より多かった。

 ◇支持政党

 現在支持している政党を尋ねたところ、最も多かったのは自民党で30%。民主党12%、公明党5%などと続いた。支持政党がない無党派層は49%だった。

 安倍内閣については「支持しない」(43%)が「支持する」(41%)を上回った。年齢層別には、「支持しない」と答えたのは40歳代が50%で最も多く、次いで、30歳代が46%。「支持する」が「支持しない」を上回ったのは70歳以上だけだった。

(2007年4月2日 読売新聞)

227片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 08:40:35
2007知事選 本社世論調査  福祉や景気 争点重視 讀賣島根

 有権者のほとんどは投票に行く意欲を持ち、「福祉と高齢化」「景気や雇用」に強い関心――。読売新聞の県知事選情勢世論調査で、有権者が高齢化率日本一で景気回復の遅れが目立つなどの県内事情を、選挙争点で重視していることが浮き彫りになった。

 世論調査で、選挙への関心度は「大いにある」「多少はある」が計61%。郵政民営化問題が争点となった2005年衆院選の同85%に比べて低かった。

 ただ、投票に行くかどうかについては「必ず行く」「期日前投票に行く」が計78%、「なるべく行く」も18%で、ほとんどの有権者が投票に意欲を持っていることを示した。

 選挙の争点として重視したい問題を9項目の選択肢から選ぶ質問(複数回答可)では、回答者の70%が「福祉や高齢化対策」を、50%が「景気や雇用対策」を挙げた。

 続いて「少子化対策や子育て支援」(45%)、「県の行財政改革」(38%)、「教育や青少年対策」(同)、「ゴミや廃棄物など環境対策」(32%)、「道路など交通網整備」(31%)、「防犯や治安対策」(28%)、「政官業の癒着解消」(26%)の順。年齢別では40、50歳代で「景気や雇用」を、20、30歳代で「少子化対策」を重視する人が6割を超えた。職業別では商工サービス業の7割近くが「景気や雇用」を、専業主婦の7割以上が「福祉や高齢化」を挙げた。

 「投票の際に最も重視したいと思うもの」(3者択一)では「政策や公約」が60%、支援政党が20%、「経歴やイメージ」が13%の順だった。

 今回の知事選で独自候補擁立を断念した民主党の対応について、「擁立すべきだったか」との問いでは、「そう思う」が41%、「そうは思わない」が34%。特に民主党支持層は7割近くが「そう思う」と答えており、擁立断念を批判的にとらえていた。

     ◇

 調査は3月29〜31日に県内の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施。有権者在住が判明した世帯1183件のうち、773人から回答を得た。回答率65%。

(2007年4月2日 読売新聞)

228片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 22:53:44
’07統一選やまぐち:県議選 岩国市・玖珂郡区 基地依存か脱却か /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070402ddlk35010002000c.html

 ◇将来像めぐり、7候補がしのぎ

 24年ぶりに全区(15)での戦いになった県議選は、8日の投票に向けて各候補(73人)が激しい選挙戦を展開している。岩国市・玖珂郡区では米軍再編に絡む岩国基地問題を最大の争点に、7候補がしのぎを削っている。【大山典男、鈴木美穂】

 「空母艦載機は岩国基地に移転される。移転後の町づくりこそ争点だ」。

 自民現職の橋本は3月31日夜、個人演説会で声を張り上げた。愛宕山地域開発事業地を「国に買い取ってもらい、医療センターを移転する」と主張し、国策に従うことが「基地と共存してきた岩国」の生きる道だと訴えた。

 一方、告示前の24日。共産元職、久米の街頭演説で、応援の市田忠義書記局長は「容認派は『移転反対では国の援助がなくなり、岩国が夕張になる』と言うが、逆だ。炭鉱の町・北海道夕張市が破たんしたのは国策に従った結果」と訴え、基地依存脱却を呼びかけた。

 県議初当選は同期の2人だが、前回、橋本は最下位に滑り込み、久米は次点に泣いた。橋本と山手、畑原の自民3現職、自民新人の河谷に、無所属新人の槙本を加えた容認派5人と、久米、民主新人・吉敷の反対派2人が、基地の町の将来像を対立軸に5議席を争う。

 各陣営が奪い合うのは、大票田・旧岩国市の「民意」だ。昨年3月の旧市の住民投票で、移転反対が4万3000票余の圧倒的多数を占めた。反対派は「民意は明らか」とし、国の新庁舎建設補助金の打ち切りへの反発、愛宕山の米軍住宅転用への不安を、絶好の追い風ととらえる。

 一方、容認派は「民意は変わった」とみる。同10月の市議選で、両派がきっ抗。民間空港再開の手詰まり感、市財政への先行き不安から、旧市自治会連合会が今年2月、市長に「国と現実的な協議を求める」要望書を提出。さらに「まだ容認できない」としていた公明党議員団が3月議会で方針転換し、事実上の「移転受け入れ決議」を可決させたからだ。

 同党岩国支部は告示直前、自民現職3人の推薦を決定。地元幹部は「現時点での情勢判断」として別の容認派候補の支援可能性にも含みを残す。

 この状況に反対派の一方の受け皿である吉敷陣営は危機感を募らせる。県連代表の平岡秀夫衆院議員が「再編反対では交付金を受け取れない法案は問題」と再編推進特措法案修正の訴えを繰り広げ、不安解消に躍起だ。

   ◇  ◇

 選挙サンデーの1日。7陣営は続々と旧市内に集結。買い物客でにぎわう大型商業施設では午後3時過ぎから、久米、吉敷、畑原が30分〜1時間おきに街頭演説し、移転反対と地域振興を求める声が交錯した。

 久米は「移転反対の民意を県議選で示してください」と民意の再結集を呼びかけ、吉敷は「国の補助金を当てにするのか、地域の自立かが問われている」と主張。畑原は「艦載機が移転して来たら岩国市民は手厚い地域振興策をしっかりもらう。それが県議の役目だ」と訴えた。(敬称略)

 ◇岩国市・玖珂郡(定数5−7)

河谷慎司 46 党支部長     自新

畑原基成 52 党県役員     自現

久米慶典 51 党県委員     共元

橋本尚理 50 党県役員     自現

山手卓男 63 会社社長     自現

吉敷晶彦 52 党県委員     民新

槙本利光 61 [元]旧由宇町長 無新

毎日新聞 2007年4月2日

229片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 11:53:24
県議選07激戦区ルポ<上>
八束  益田 讀賣島根

 県議選は、14選挙区のうち5選挙区が無投票となり、残る9選挙区・計29議席を巡って39人が戦いを繰り広げている。有力な民主現職と自民推薦の無所属新人が1議席を争う八束、新人の立候補で混戦模様となった益田、定数7で9人が立った出雲、再編で選挙区が広がった県都・松江など、激戦区の現況を追った。

 ◇八束(届け出順)

(定数1、候補2)

 内田 敬65 民現《4》

 加藤 勇54 無新

 選挙区再編で東出雲町単独となった。

 民主党県連代表の内田候補に、東出雲町商工会長の加藤候補が挑む構図。自民系が議席を持たない唯一の選挙区で、内田候補は4期16年間の経験を有する。前回は市町村合併への賛否で分裂し、候補を擁立できなかった自民が、議席奪取を目指して加藤候補を全力で支援する。

 内田候補は一部企業や労組が支持基盤。連合島根会長が総合選対委員長として連日事務所入りする力の入れよう。さらに、無党派層が多いとみられる新住民の取り込みに全力を挙げる。

 再編で旧八雲村が切り離されたのは、広く居住する組合員の手による連合型選挙には不利な材料。陣営は「これまでで最も厳しい選挙」とし、「議会がチェック機能を果たすには自民系以外の県議が必要」と強調している。

 加藤候補は会長を務める町商工会関係企業などを支持基盤に、自民党東出雲町支部が昨年11月に擁立。告示までに30か所を超すミニ集会を開くなど、着々と準備を進めてきた。

 加藤候補は「発展には県とのパイプになる保守系議員が必要」と訴え、特に地元町議の支援を背景に浸透を図っていく戦略。陣営幹部は「五分五分では新人の負け。頭一つ抜けねば」と力を込め、無党派層への浸透も図る。

 ◇益田(届け出順)

(定数3、候補4)

 中島 謙二50 自新

 下寺 共子64 共新

 田原 正居75 自現《4》

 田中八洲男63 自現《1》

 自民の現職、新人3人の無投票当選も予想されたが、2月末に元益田市議の下寺候補が出馬を表明、一転して混戦模様に。争点として、各候補は地域振興や福祉など身近な問題への取り組みを訴える。

 引退を表明した現職の後継指名を受けた歯科医師の中島候補は、地盤の市西部から、さらに支持拡大に努めている。街頭演説や集会などでは、得意分野の医療問題などでアピールしており、有権者との対話を通して政策を打ち出していく。

 共産党地区委員の下寺候補は他候補に比べ出馬表明は遅れたが、福祉や子育てなどの政策を強調して支持を訴える。市議時代はJR益田駅前再開発事業を批判。選挙戦でも益田市政の問題点を追及し、県政での連動を訴えていく。

 田原候補は、組合長を務める森林組合や系列企業、地元市議が、支持を広げようとフル回転で活動している。これまでの選挙でも掲げてきた「県西部の、県東部との均衡ある発展」を主張し、後援会組織を引き締めて票の上積みを目指す。

 田中候補は前益田市長で、市長選からの支持者らが地道に支援。初当選の前回選後、月に1回は各地で集会を開いて実績をアピールしてきた。地盤の益田市中心部だけでなく、旧匹見町、旧美都町でも支持を伸ばそうと選挙カーで回る。

(2007年4月3日 読売新聞)

230片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 23:42:29
保守一騎打ち・5人混戦/07統一選
2007年04月03日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704030001

統一選前半戦の県議選は、選挙戦の中盤を迎えた。無投票区を除く12の選挙区で、66人の候補者らが48の議席をめぐって論戦を繰り広げている。保守一騎打ちや混戦などで、注目される選挙区の動きを追う。


■選挙カー連日200キロ


真庭市・真庭郡


 広さ895・53平方キロ。真庭市・真庭郡選挙区は九つある県議選の1人区で一番広い。保守一騎打ちでしのぎを削る浅野実候補=無新=と中尾哲雄候補=自現=は、連日200〜300キロは選挙カーを走らせる。


 告示後初の日曜日だった1日、浅野候補の選挙カーは有権者が多い久世、落合両地域を終日巡った。商店街やスーパー前で街頭演説を重ね、聴衆と握手を繰り返した。


 陣営には2年前の苦い体験がある。9町村が合併した真庭市初の市長選。県議から打って出た井手紘一郎氏と争い、「大敗を喫した」(陣営幹部)。井手氏の地元・旧落合町には後援会すら作れなかった。


 県議への転身を決めた後、黒革の短靴をゴム底のスニーカーにはきかえた。蒜山高原から高梁市境の北房地域まで1年間、歩いた。ズボンのベルト穴は一つ縮んだ。いま、旧9町村すべてに後援会ができた。2日と3日は蒜山高原から湯原方面を巡り、4日は再び、久世、落合地域に戻る。


 告示翌日の週末、中尾候補は地元・久世地域を集中的に回った。スピーカーは「自民党公認」を何度もアピールする。住宅地を、商店街を、知り抜いた町並みを選挙カーは縫うように進んだ。


 中尾候補は、井手氏の市長選出馬に伴う05年の県議補選に旧久世町議から立ち、無投票で初当選。久世以外の有権者に支持を求める選挙戦は落選した95年の県議選(定数2)以来だ。いま、街頭演説で「井手市長の後継者」を忘れない。


 選挙区を一巡できたのは年が明けてから。浅野候補に比べて、「出遅れ気味」を陣営幹部も中尾候補自身も認める。1日は北房、落合両地域を重点的に回った。2〜3日は落合、久世、勝山が中心だ。この4地域に全有権者の8割近くが住む。


■空席狙い陣営加熱


備前市・和気郡


 備前市・和気郡選挙区(定数2)は旧備前市選挙区(定数1)と旧和気郡選挙区(同)とが合区。現職1人に、体調不良を理由に引退する旧備前市選出の現職の空席を狙う新顔4人の計5人が激しく争う混戦だ。


 沖田護候補=自新=はこの3年で旧備前市議選、新備前市議選に続く3回目の選挙だが、「準備不足、人手不足は否めない」と陣営幹部。昔勤めていた企業のOBや地元地区から支援の拡大を図る。3日からは党の無投票当選県議らも応援に駆けつける予定だ。


 池本敏朗候補=無新=は街頭演説などで「市民派」を強調、合言葉の「パワーアップ東備」を繰り返す。「過疎地域票をむしろ取りに行きたい」(陣営幹部)と、拠点の市街地以外もくまなく回る。車から度々降りては走り、有権者と握手しては支持を訴える。


 内山登候補=自現=は3期12年の実績を訴える。前回、旧和気郡選挙区は無投票で8年ぶりの選挙戦。選挙区が広くなり、地盤の和気町内の組織を固めるとともに、備前市内の企業、団体への働きかけにも力を入れ、「敵地での戦いを戦い抜きたい」と陣営幹部。


 海部瑞季候補=民新=は「庶民感覚を県政に」「東備初の女性県議を」と訴え、民主党公認もアピール。他候補との差別化を図り、名前の浸透に懸命だ。夏の参院選を見定め、「ここは絶対に落としてはならない」と党県連幹部。党国会議員も連日応援に入る。


 柴部義明候補=無新=は「若さと可能性」をアピール、若者の定住化のため、働く場所の確保などを訴える。地元の備前市・伊部地区を中心にしたお金をかけない草の根運動で、「若い人たちが政治に挑戦してみようと思うような選挙をしたい」と陣営幹部。

231片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 10:17:17
出雲区域拡大票確保に躍起 讀賣島根

 旧出雲(定数4)、平田(同2=旧平田市)、簸川第2(同1=旧佐田、多伎、湖陵各町)、簸川第3(同1=旧大社町)が合区され、定数は1減った。旧出雲区は前回、簸川第2区は3期連続、簸川第3区は5期連続の無投票だったが、一転して厳しい選挙戦に。6期務めた現職が引退した簸川第3の約1万3000票の動向も注目される。

 園山候補は地元の旧平田市で票を守るだけでなく、積極的に外へ出て支持拡大を狙う。旧平田市と大社町ではあいさつ回りやミニ集会で地盤固めと浸透を図り、告示後は出雲市中心部で辻(つじ)に立ち、「若さと実績」をアピールする。

 森山候補は出雲市内の後援会や事業所の支援で、告示前にミニ集会を30回行って意思統一を図り、昨年暮れから大社町も回った。陣営は「手探りで先が読めない」とし、組織票だけでなく、若年層の取り込みにも力を尽くす。

 佐々木雄三候補はベテランながら、「旧出雲市以外では新人」とし、陣営は「楽観ムードが流れると、支持者が他候補に回るおそれがある」と警戒。街頭演説で全国初の県がん対策推進条例制定に尽力した実績などを強調する。

 原候補の陣営は「保守系同士がライバルになりうる」と分析。地盤の出雲市街を固めるとともに、昨秋から大社町の支持者獲得にも積極的に動いた。期間中は3か所で個人演説会を開くとともに、計21回にわたり街頭演説を行う。

 川上候補は多伎など旧3町が地元で前回無投票。それだけに「今回は新人と同じ」として年明けから陣営が始動、地元の支持固めに努めた。「議席を明け渡せば旧3町の声を県政に届けられなくなる」と議席維持に全力を挙げる。

 佐々木洋子候補は昨年6月の出馬表明以来、ミニ集会などを重ねた。住民アンケートを基に医療や介護の負担軽減、高齢化対策・子育て支援などに取り組む公約を掲げ、「女性県議ゼロという現状を出雲で打破しよう」と訴える。

 成相候補はこれまで労組の支援を受けてきたが、民主候補の出馬で票の流出を警戒。参院議員だった父親時代からの支持者は多いが、「名前の連呼より政策を訴えたい」とし、18会場で演説会を行い、新たな支援者獲得を図る。

 珍部候補は出雲で初の民主公認。衆院議員秘書として東京にいたが、昨秋にUターン。知名度を上げるため、ほぼ毎朝街頭に立った。「若い世代が島根に帰りたくても帰れないのは政治の責任」と、若い無党派層取り込みを狙う。

 多久和候補は1年半をかけて旧平田市と大社町の1万2000戸を戸別訪問、「すべてを歩いて初めて自分の〈位置〉がわかる」とする。組織型ではなく、一人ひとりの有権者に訴えかける地道な選挙戦で4回目の当選を目指す。

 ◇出雲(届け出順)

(定数7、候補9)

 園山  繁50 自現《1》

 森山 健一53 自現《5》

 佐々木雄三62 自現《7》

 原  成充62 自現《4》

 川上 昌彦70 自現《1》

 佐々木洋子56 共新

 成相 安信55 無現《6》

 珍部 芳裕29 民新

 多久和忠雄73 自現《3》

(2007年4月4日 読売新聞)

232片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 18:57:20
自公4現職に2新人 県議選(上) '07/4/3 広島中国
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07040315.html

 広島県議選と広島市議選は八日の投開票に向け、各陣営が猛ダッシュをかけている。ともに定数を削減し、県議選の選挙区は塗り替わった。県議選の激戦区、市議選八区の構図と情勢を探る=1面関連。(名簿は届け出順、敬称略)

 ▽広島市中区(定数3―6) 議長引退で一変

 日下 美香45 党県役員 公現


 林  正夫66 法人役員 自現


 長妻  亮30 政党役員 共新


 大田 智弘42 会社役員 民新


 佐藤 一直32 元秘書 無新


 藤本 裕保55 元秘書 無新


 候補者は前回より二人増。自民二、公明一で占めてきた議席が、自民現職で八期務めた新田篤実議長の引退で変わるかどうかが焦点となる。民主は初めて候補を擁立。現職二人、新人四人が競争率二倍でしのぎを削る。

 自民支持層の争奪戦を展開するのが、七期連続のトップ当選を目指す自民の林と、新田氏を後継する無所属新人の藤本。林は支援組織の引き締めに走り、藤本は自民の岸田文雄衆院議員(広島1区)の元秘書で自民推薦で臨む。この争奪戦に、祖父が自民県議だった無所属新人の佐藤が絡む。佐藤は若さを前面に、秘書を務めた県選出で国民新党の亀井郁夫参院議員の応援も受ける。

 再選を狙う公明の日下は、女性や母親の視点の県政反映など一期目の実績をアピール。支持団体の創価学会を中心に幅広い層で上積みを図る。民主新人の大田は「自公指定席」の一角を切り崩そうと、自転車に乗り県政刷新を主張。前回衆院選の党候補と街頭に立ち、党支持層も掘り起こす。

 共産新人の長妻は「一日三十回」を目標に街頭に立ち、国民健康保険料など負担の軽減や県政刷新を訴え、現県政への批判票の取り込みをうかがう。(長田浩昌)

 ▽広島市西区(4―6) 民主擁立、無所属も

 神川 正紀63 党県役員 自現


 田川 寿一52 団体顧問 公現


 砂原 克規53 団体役員 自現


 中脇 令子56 会社役員 無新


 柴崎美智子51 塾経営 民新


 山木 靖雄63 会社顧問 自現


 過去四回、自民三人、公明一人が議席を占めてきた。今回初めて民主が候補を擁立。無所属新人も加わり、男性の現職四人に女性の新人二人が挑む図式となった。

 この構図に、自民三人は危機感を強める。四期目を狙う砂原は、無党派対策を強化。個人演説会を従来の半分にし、街頭演説などに力を入れる。山木は地域に張り巡らす後援会を拠点に、地域や企業回り。演説会では五期の実績を強調する。七期目を目指す神川は自陣を固める戦術。街頭演説や連夜の演説会で支持者に政見を力説する。

 公明の田川は、党支持者や中小企業向けの運動を強化。街頭演説も繰り返し、無党派層へのPRにも余念がない。

 夏の参院選をにらむ民主は「必勝区」と位置付け、柴崎の街頭演説には党衆院議員も同行。労組の支援も受け、非自民層を束ねる構えだ。元自民選挙区支部女性部長の中脇は「西区から女性県議を」と訴え、選挙カーで巡回。元市議会議長の父(故人)の人脈をつてに、支持者の掘り起こしも進める。(荒木紀貴)

233片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 18:57:48
 ▽廿日市市(2―4) 自民独占に2新人挑む

 山下 智之47 会社役員 無新


 安井 裕典55 会社役員 自現


 松井 直資56 法人役員 自現


 金井塚 遠26 大学院生 無新


 自民現職二人に無所属新人二人が挑む。合併による選挙区再編が加わり、激しい序盤戦を展開している。

 山下はあいさつ回りを軸に票の掘り起こしを進め、父の廿日市市長の後押しで多様な組織の支持を受ける。市議十六人も支援。他陣営からの切り崩しを警戒しつつ、票の上積みを狙う。

 再選を目指す安井は旧佐伯郡選出。合併で広島市佐伯区湯来町が選挙区から外れた。新たにエリアに加わった廿日市市を中心に、集会や電話作戦を展開。新選挙区での名前の売り込みを急ぐ。

 松井は二期八年の実績を訴えながら、有権者数の約六割を占める市中心部の支持固めに力を注いでいる。合併で加わった大野地区では、元県議の父親の支援者を核に支持拡大を狙う。

 金井塚は民主の推薦を受けた。秘書を務めた松本大輔衆院議員(比例中国)の応援を受け、党支持層への浸透を図る。細見谷大規模林道建設に反対する賛同者や無党派層の取り込みも目指す。(岡田浩一)

 ▽山県郡(1―2) 現新が一騎打ち

 宮本 新八47 法人理事 自現


 野村 常雄65 会社社長 無新


 二十年ぶりの選挙戦は、自民現職と元大朝町長の無所属新人の一騎打ちとなった。郡内は合併で安芸太田、北広島の二町に再編された。合併後も財政難にあえぐ中山間地域の二町を舞台に、熱戦を繰り広げている。

 五期目を目指す宮本は無投票当選を続け、今回が初の選挙戦となる。祖父から三代、半世紀に及ぶ後援会組織を郡内全域でフル回転させる。建設業界を中心に地盤固めを急ぎ、きめ細かい街頭演説や個人演説会も積極的にこなす。

 四町合併で北広島町となる直前まで大朝町長を務めた野村は、昨年秋から郡内をくまなく歩き「選挙で流れを変えたい」と訴えてきた。個人演説会は、出身地で有権者が最多の旧千代田町を中心に日程を組み「地元候補」を印象づける。(江川裕介)

234片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 18:59:41
【広島県議選・福山市】自民、生き残りレース '07/4/3 広島中国
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040301.html

 ▽合区機に一変 「身内」と競合

 「最後の二議席を争っている」。告示翌日の三十一日夜、神辺町であった自民党現職松岡の後援会拡大役員会。地元選出の宮沢洋一衆院議員は危機感をあらわにした。続けて、伯父である宮沢喜一元首相の後援会町青年部長を務めた松岡を「直系」と売り込んだ。

 合併と同じく深安郡(神辺町)と芦品郡(新市町)を合区した福山市。定数十一を現職十一人と新人二人で争う。中でも自民現職七人の支持層は、複雑に絡み合う。

 元首相の秘書だった中津の出陣式。後援会長が声を振り絞った。「共に歩んだ三人が同じ土俵で戦うことになった。厳しい」。三人とは中津、松岡、そして同じく秘書だった新市町の平である。旧神辺、新市の二町は一九八七年を最後に、県議選は無投票が続いた。「地元の票は未知数」との不安要素も加わる。

 三十一日午前、神辺町の花見会場に、宮沢氏と距離を置く宇田の姿があった。支援企業の社員や家族と握手し、三人との対決姿勢をにじませた。

 ▽会派間の対立

 知事後援会の政治資金不正事件への対応をめぐり、対立を深める県議会の自民系会派。選挙戦は県議会内の勢力争いの様相も強める。

 三回連続トップ当選の宇田は、県議会で宮沢氏系の三人と反目する会派にいる。出陣式は二千人を集め、元神辺町議会議長も招いた。「合区地域に攻勢をかけ、当選ラインを下げて仲間を助ける戦術」。宇田の動きを、こう読む陣営もある。

 「仲間」とは、府中市と合区した神石・甲奴郡から転入した藤井である。宮沢元首相の秘書だった藤井は今、県議会で宇田と行動を共にする。選挙区を変える戦いに「当選ラインの下降は歓迎材料」というわけだ。

 一方、宇田と同じ会派の川上の選挙事務所には宮沢氏の秘書が入る。亀井静香衆院議員の秘書時代の人脈を中心に、宮沢氏との関係も維持し支持拡大に走る。宮沢氏に近い門田も「(直系)三人が私をつぶしに来るわけではない」と企業などの支援で運動を進める。

 対する非自民系。「自民候補が票を奪い合っている」と無所属新人の山下。推薦を受ける新社会党などの支持層を固め混戦突破を目指す。社民党推薦で、山下と支持基盤が一部重なる無所属現職の渡壁は副議長にも就いた経験を前面に出す。

 ▽「知事を追及」

 選挙サンデーの一日、各候補は街頭に訴えを広げた。公明党現職二人は、田辺が合区地域を中心に選挙カーを走らせ、市中心部では浅野が「知事の政治責任を追及する」と声を張り上げた。

 JR松永駅前に立った共産党現職の辻は「カネの問題を究明できるのは私だけだ」と主張。現職後継でJFE労組が支援する無所属新人内田は駅家町での演説会で「安心して子育てできる環境をつくりたい」と誓った。

 自民の生き残りレースを軸に進む選挙戦。県内最多の定数を持つ選挙区に、モザイク模様の勢力図が広がる。(敬称略)

235片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 19:32:04
’07統一地方選:県議選情勢/上 岡山市第1、上位は組織票で安定  /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070404ddlk33010405000c.html

 ◇岡山市第2、元職3氏の戦いも注目

 県議選は4月8日の投開票に向け、12選挙区で接戦が展開されている。街に響く選挙カーの連呼とは裏腹に、有権者の関心は今一つのようだが、県政の将来を左右する重要な選挙。主な選挙区の情勢を探った。

 ◆岡山市第1・加賀郡

 強力な組織票を持つ公明の景山、増川両氏と共産の森脇氏、県職労出身の民主・高原氏が安定した戦いぶり。陵南学区を中心に日本会議県本部などの支持を受ける波多氏と、引退した父親の後援会を引き継ぐ形となった蜂谷氏は、再選に向け前回得票からの上積みを図る。佐藤氏は2期8年の実績を背景に、高校の同窓生らを通じて浸透を図っている。

 市議から転出した横田氏は地盤の西部を中心に市民団体などの票を狙うほか、吉備中央町などへも浸透。自民推薦を得た太田氏も市議からの転出組で、市議選では5000票近く得票。市議会で同じ会派に属していた市議らの支援も受ける。

 注目は自民県連幹事長の森氏と新人の松本氏。前回まで森氏の選挙を支えた松本氏が出馬したことで、森陣営も「影響がある」と見る。両氏は故橋本龍太郎元首相の元秘書で、両氏は厚生関係の支持基盤も重なる。森氏は、岡山市長選で高谷茂男氏の公認をまとめた実績から、経済界への支持拡大を目指す。大西氏は有権者の多い南部に事務所を設置。地元企業や地元連合町内会の支持を受けつつ、選挙区全域でパンフレットを10万部配布するなど浮動票も視野に入れる。

 旧「御津郡」選出の河本氏は合併や合区の影響が未知数。陣営幹部は「旧御津郡では党派を超えて支援してくれたが、今回は断られている」と話す。北部では吉備中央町から唯一立候補した石井氏ら、他陣営の動きも活発。河本氏は地盤での会合や冠婚葬祭にこまめに顔を出しているだけに、地元票をまとめられるかどうかが鍵を握る。

 民主の岡田氏は連合岡山の支持を取り付け、労組や江田五月参院議員、今夏の参院選へ転出する姫井由美子元県議の支持者の取り込みを図る。足守地区から出る杉本、石井両氏は、地元以外への浸透が得票を左右しそうだ。

 ◆岡山市第2

 強力な組織票を基盤に公明の吉田氏、共産の武田氏は安定した戦い。唯一の女性候補である一井氏は、現職で死去した森本徹磨氏の後継。父は一井淳治元参院議員、自身は津村啓介衆院議員の秘書を務める。故森本氏を支援した労組票もまとめている様子で、女性票が期待できるのも好材料。

 再選を目指す小倉氏の陣営は「1万票超え」と控えめだが、地元票を手堅くまとめるほか、自身が役員を務めた建設会社関連など企業・団体にも支持を広げる。小林氏は03年に死去した元県議会議長の父毅氏から受け継いだ強力な地盤を、どこまでまとめるかが票の伸びに影響しそうだ。

 岡崎、福田、山本の元職3氏の戦いぶりも注目される。前回次点の岡崎氏は実績を背景に地元票を固め、市議らの支援も受けて返り咲きを狙う。旧「玉野市・児島郡」で3期務めた福田氏は、合併で「岡山市第2」となった旧灘崎町が地盤。社民の支持を受け、灘崎町以外への浸透にも力を入れる。前々回に旧「邑久郡」(現「瀬戸内市」)で初当選した山本氏は出馬表明が1月と遅かったが、地盤の瀬戸内市に隣接する地域に事務所を置き、支持拡大に躍起。無党派層への浸透にも力を入れている。

==============

 ◆岡山市第1・加賀郡(定数12−16)

景山貢明 57 公現(3)

太田正孝 42 無新[自]

森正人  64 自現(6)

石井寿富 56 無新

杉本渡  57 無新

河本勉  58 自現(3)

横田悦子 55 無新

岡田幹司 50 民新

高原俊彦 44 民新

佐藤真治 42 自現(2)

大西平一 39 無新[自]

蜂谷弘美 50 自現(1)

松本正冬 57 無新[自]

波多洋治 63 自現(1)

増川英一 44 公現(1)

森脇久紀 44 共現(1)

 ◆岡山市第2(定数7−8)

小倉弘行 41 自現(1)

小林健伸 54 自新

吉田政司 54 公現(2)

岡崎豊  73 無元(3)[自]

武田英夫 59 共現(4)

山本秀一 46 無元(1)

一井暁子 37 民新

福田通雅 66 無元(3)

 ※[自]は自民推薦

毎日新聞 2007年4月4日

236片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 19:33:51
’07統一選やまぐち:県議選 防府市区 合併の是非、再燃? /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070404ddlk35010003000c.html

 ◇新人は「単独」強調 触れない現職も

 「市長選で合併ノーと市民は判断したのに、まだ火種がくすぶっている。今回の県議選は決着を付ける大切な選挙です」。2日午後、JR防府駅前で無所属新人の渋谷は訴えた。もう一人の無所属新人、田中も告示日の先月30日の出陣式で「合併を進めようとする力をはねのけ、防府を発展させよう」と声を張り上げた。共に「単独市制支持」を強調。山口市との合併問題などを争点に現職4人、新人2人が激しい選挙戦を展開している。

 防府市区は前回(03年)、防府市・佐波郡区だった。しかし今回、県央合併で有権者約7000人を抱える旧徳地町が外れた。定数は4のままだ。

 2人の新人は、昨年5月の同市長選で単独市制を訴え当選した市長、松浦正人を支援。松浦も告示前から2人を応援し、出陣式では「市民の心を持って県政で頑張れる人物を送り出してほしい」と声をからした。

 現職4人は、政党や労働団体の方針などもあって県央合併を必要とする立場を取ってきた。ところが今回の選挙戦では4陣営とも「市民は単独市制を選択した。民意は尊重する」と述べるのみ。表向き、合併問題にはほとんど言及しないのだ。

 自民の島田と斉藤、無所属で連合推薦の木村の3人は市長選で合併推進派の新人候補を支援した。公明は自主投票。結果は、松浦が3万5621票を獲得したのに対し、新人は2万3252票。大差で敗れ、これが今回の選挙戦に微妙に影響している。

 6期の島田と5期の斉藤は経験と実績を強調し「国や県とのパイプ役として市の発展に力を尽くす」と訴える。公明現職の石丸は「心の通う福祉・教育・医療を目指す」と力を込める。木村は1日、JR防府駅前で開いた集会で「企業誘致などを進め、市の振興をサポートする」と誓った。

 現職たちは県央合併を断念したのか。それとも単なる争点隠しなのか。

 斉藤は30日夜、個人演説会で「防府はこのままでいいのか心配でならない。将来は30万中核都市になってほしいという希望を持っている」と語った。

 両新人陣営は口をそろえる。「今回、合併推進の現職ばかりが当選したら遠くない将来、合併話が再燃する」

 市長選の延長戦の様相を呈する同市区。ほとんどの陣営は「情勢がつかみきれない」とぼやきながら支持拡大に奔走している。(敬称略)【北元和生】

 ◇防府市(定数4−6)

島田明  78 県議長   自現

木村康夫 59 マツダ社員 無現

斉藤良亮 67 党県副会長 自現

田中敏靖 61 会社社長  無新

石丸典子 48 介護福祉士 公現

渋谷正  59 薬剤師   無新

毎日新聞 2007年4月4日

237片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 19:34:27
選挙:県議選 県議の松永氏、遊説中に倒れ緊急手術 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070404ddlk35010075000c.html

 県議選旧山口市区選出の県議で議会運営委員長、松永卓氏(59)が2日夕、山口市小鯖地区を選挙カーで遊説中に腹部の痛みを訴えて倒れ、防府市内の病院に入院した。

 3日、県庁で記者会見した陣営幹部によると、右総腸骨動脈瘤(りゅう)破裂で、2日夜、緊急手術を受け、今は一般病棟に移った。経過は良好で、退院まで約2週間かかるという。同幹部は「夫人が代役を務めるため選挙運動に支障はない」と話した。

毎日新聞 2007年4月4日

238片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:03:49
県議選 注目区を歩く [八頭郡・鳥取市]
2007年04月04日 朝日鳥取
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000704040002

■大合併で読めぬ票■


 県内の市町村の数が半分以下に減った「平成の大合併」が今回の県議選にも影響を与えている。河原町、用瀬町、佐治村が鳥取市に編入され、八頭郡選挙区は定数が1減った。加えて前回トップ当選した自民現職も鳥取市選挙区へ。8町村と合併した鳥取市は選挙区の定数が4増え、4人もの新顔が立つ激しい選挙戦を繰り広げている。



□八頭郡 他陣営の地元で熱弁


 鳥取市 現職・新顔火花散らす


 ◆八頭郡選挙区(定数2 候補者数4)


 03年の前回の県議選にも立候補した3人に加え、智頭町の新顔が昨年末に立候補を決めたた。


 智頭町の社民系現職は「新人の立候補がわかってから準備は進めてきた」と自信を見せ、実績をアピールする。一方、自民の推薦を受けた新顔は遊説や街頭演説で若さを強調する。「出遅れもあり、知名度では及ばないかもしれないが、県議会に新しい風を吹かせたい」と若者層を中心に支持を訴えている。
 智頭町では両候補に加え、八頭町の自民現職が町議の支援を受けて積極的に動いている。「できるだけ多くの票を得て当選したい」と智頭町での票の上積みを狙う。地元の2候補も「智頭だけでなく八頭、若桜町で少しでも名前を浸透させたい」と、それぞれが相手候補の地元へ足を運ぶ。


 八頭町の新顔は組織に頼らず、選挙区内をまんべんなく回り、「今の県議では県民が幸せにならないことを訴えたい」と連日20回の街頭演説を繰り返している。


 前回、約1万票を獲得してトップ当選した自民現職が鳥取市選挙区に移ったことで、八頭郡内に残された約5300票の行方が注目され、「当選の鍵になる票」と各候補が獲得に動く。だが「動向がいまいち読めない。投票箱を開けるまでわからん」と話す候補者もいる。



 ◆鳥取市選挙区(定数13 候補者数14)


 10人の現職に挑戦する格好の新顔4人が火花を散らしている。


 会社役員の無所属新顔は市の各総合事務所前などで演説を重ねる。「県議は地域の代表ではいけない」と地域を絞らず支持を呼びかけている。元会社員の無所属新顔は親類を中心にした選挙運動を展開。「とにかく顔を知ってもらいたい」と旧町村域に力を入れている。父親の後継として立った自民新顔の陣営は「合併で地域が広がり、選挙運動が大変」と、父親の地盤の旧鳥取市内を優先して回っている。共産新顔は前回の県議選で失った党の議席奪回を狙う。「確かに回るのに時間がかかるが、広く県民の声を聞くのが大切」という。

239片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:04:52
区割り変更・2氏対決/統一地方選
2007年04月04日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704040001

■縁頼りに集落巡る/美作市・英田郡


 県議を5期20年務める市村三次候補=自現=も、旧美作町議と市議を通算10年務めた岡本泰介候補=無新=も、美作市内の旧勝田町の有権者にとっては、新顔同然だ。旧勝田町はもともと勝田郡選挙区(定数1)だったが、2年前の旧英田郡5町村との合併で県議選の区割りが変わり、美作市・英田郡選挙区(同)の一部になったからだ。


 旧勝田町の有権者数は約3千人。選挙区全体の1割強ではあるが、どちらの候補の「色」もついていない「新有権者」は、新たな地盤を築くうえで大きな魅力だ。


 市村候補は1日、旧勝田町での遊説に半日を割いた。選挙カーは谷あいの小さな集落も丁寧に巡った。市村候補は地元にある寺院の檀家総代で、勝田地域の後援会責任者は総代長。総代長の人脈は広く固い。きめ細かい遊説ができるのも「地縁、血縁を頼れる寺のきずながあればこそ」(陣営幹部)だ。


 美作市街と旧勝田町を結ぶ県道沿いが市村候補の地元。通勤も買い物も、旧勝田町の住民の多くが通る。過去の選挙でポスターを見る機会もあり、陣営は「顔は知られているはず。地の利は生きている」とみる。


 岡本候補の立候補表明は告示の42日前。旧勝田町の人にとって、「岡本さんがどこのだれかも知らなかった」という人も少なくない。それでも告示前、小回りの利くバイクでひとり集落を訪ね、有権者と顔を合わせ続けると、「支援の輪の広がり」を実感したという。


 週明けの2日、岡本候補は南北に細長い旧勝田町を約5時間かけ、点在する集落もしらみつぶしに巡った。先導役は細い里道や農道も頭に入っている元勝田町議(63)。岡本候補を推薦する美作市議の元町議仲間という縁もあって、肩入れを買って出た。



■「臨機応変」に訴え/勝田郡


 市町村合併に伴う選挙区の見直しで、勝央、奈義の2町だけになった勝田郡選挙区(定数1)は、岸本清美候補=自現=と渡辺吉幸候補=無新=の保守系の一騎打ち。前回より約9千票少ない約1万4千票をめぐり、南北に隣接する2町を両候補が連日交互に回っている。岸本候補が1日に奈義、2日に勝央を回れば、渡辺候補は1日に勝央、2日に奈義といった具合だ。


 岸本候補の陣営幹部は「訪れる場所で選挙カーの文句を変える」と話す。陸自の駐屯地がある奈義町では、久間防衛相や陸自のイラク派遣で先遣隊長だった佐藤正久氏から応援を受けていることをアピール、勝央町では産業振興策の充実などを中心に訴える。


 渡辺候補の選挙カーも角を曲がるたびに重点を変えている。勝央町を回った3日は、農家が多い地区では「農業の振興に努力を尽くします」、住宅地では「子育て支援と高齢者福祉を充実します」と訴えた。出身の奈義町では「地元の代表を」と必ず添える。


 岸本候補は両町の町議の大半から支持を得た。選挙事務所にも県議や国会議員らの推薦状が並ぶ。奈義町を回った3日は、選挙カーに中井孝夫前奈義町長や町議、各地区の区長らが乗り込み「国や県にパイプを持つ即戦力」と売り込んだ。


 渡辺候補の選挙カーに乗るのは、奈義町議時代の支持者や家族。事務所も選挙ポスターが飾られている程度だが、逆に「しがらみがない」「クリーンな政治を」とアピール。元自衛官で、自衛隊員や自衛隊退職者らからも支持を集める。

240片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:05:54
県議選 米機移転めぐり両派せめぎ合い  
2007年04月04日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704040003

  中盤にさしかかった県議選。激戦が続く選挙区で、その様子を見た。


    ■


  「知事は私たち岩国市民の声を聞かない。岩国選出の県議がみんな知事の応援団だからです」


  米軍岩国基地への空母艦載機移転への対応が大きな争点の県議選岩国市・玖珂郡区(定数5)。移転に明確な反対姿勢を打ち出すある候補は1日午後、基地近くで声を上げた。「住民投票、市長選で示された意思を全力で県政に届けたい」


  翌日夜、移転容認の立場の現職は、基地に近い地区で開いた演説会で、100人近い支持者を前に訴えた。


  「艦載機部隊が来ないのが100点だが、国は実行すると言い切っている。反対反対で負担だけ受けるのは0点だ」。さらに続けた。「反対を押し通した岩国市が、この1年間でどういう状況になったか」


       ■


  投票者の9割近くが艦載機移転に反対の意思表示をした、昨年3月の旧岩国市の住民投票。その翌月には、移転撤回を掲げた井原勝介市長が新市の市長選で移転容認姿勢の候補らに大勝した。


  あれから1年。移転反対の姿勢を堅持する岩国市に対し、国は軍民共用空港化や庁舎建設費の予算計上は「移転受け入れが前提」と圧力をかけている。2月には市自治会連合会が市長に「現実的対応」を求め、市議会は翌月、公明党も加えた3分の2の市議の賛成で、容認を求める趣旨の決議案を採択した。


  県議選は、この1年の変化を見てきた有権者が「それでも艦載機移転反対を貫くか否か」を意思表示する機会でもある。


       ■


  候補者7人は、演説で米軍再編問題に必ず触れる。共産元職の久米と民主新顔の吉敷は反対姿勢を前面に押し出す。陣営は「市民の反発は強く我々には追い風」とみる。


  それに対し、畑原・橋本・山手の自民現職3人と、自民新顔の河谷、無所属新顔の槙本は「現実的な対応」を求める事実上容認の立場だ。


  だが訴えの中身は「艦載機移転後のまちづくりを考えたい」と明言する候補から、「国や県との信頼関係修復」など慎重な言い回しの候補まで濃淡がある。ある陣営幹部は「移転賛成と言って票が増えるわけでもないので濁しておく方がいい。他にも訴えるべき問題はある」と話す。


      ■


  基地周辺の住民は、選挙戦をどう見つめているのか。


  基地から300メートルほどの地域で暮らす野村和征さん(66)は、米韓の大規模合同訓練が始まった3月下旬は夜半まで騒音がひどかったと訴える。「民意自体は変わらない。艦載機移転反対の候補に投票したい」


  とはいえ、国の強硬姿勢には不安を覚える。「国が艦載機をごり押しするのは確実だ。反対でも何らかの対策を交渉してもらわないと一番困るのは我々だ」とも話す。
 市中心部に住む男性(63)は住民投票で反対票を投じた。「騒音でテレビも電話も聞こえない」と不満を漏らしつつ「でも現実を見ないと。移転を上手に利用して生き延びていくべきだ」


 有権者も迷い、悩んでいる。=一部敬称略
(川村剛志)

241片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:06:42
激戦区ルポ 合併で定数1に 庄原市選挙区
2007年04月04日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704030005

 市町村合併で選挙区が33から23に減り、定数も4減の66となった県議選には、前回より7人多い99人が立候補し、各地で激戦が繰り広げられている。県北の庄原市選挙区も合併の影響で選挙区が合わさり、ともに自民、国民新党推薦の旧庄原市区選出の小林秀矩氏(54)と旧比婆郡区選出の木山耕三氏(53)の現職2人が定数1をめぐってしのぎを削っている。


 告示日の3月30日。出陣式は、木山氏が旧比婆郡の東城支所に近い広場、小林氏が旧庄原市内の上原町に設けた事務所前と、それぞれの地盤で開いた。「中山間地域が切り捨てられようとしているときに黙っていられない」と木山氏。選挙カーで高野町を訪れた小林氏は「立派なブランド(リンゴ栽培)を持つ皆さんの地域づくりを、ぜひお手伝いさせてください」と訴え、互いに地元活性化に向けての取り組みをアピールした。


 現在の庄原市は、旧庄原市に旧比婆郡5町、旧甲奴郡総領町が05年3月に合併。これに伴い、庄原市選挙区も、旧庄原市選挙区(定数1)と旧比婆郡選挙区(同)に、旧神石郡・甲奴郡選挙区(同)だった旧総領町が加わってできた。選挙区は香川県の3分の2という広さとなる一方で、定数は1減の1に。自民、国民新党とも両氏を推薦する事態のなかで選挙戦が進んでいる。


 両陣営とも「告示日から投票日までわずか9日間。町中の小路や山間部の集落まで回るのはとても無理」と、県政報告会や県政学習会などの集会を重ね、有権者への浸透を図ってきている。


 木山氏は、県議会最大会派の自民党議員会に所属。知事後援会の政治資金規正法違反事件に絡み、知事陣営から議員対策費を渡された疑惑が知事元秘書の供述調書で明らかになり、2月下旬、名前が挙がったほかの県議9人とともに一部の報道機関で報道された。


 しかし、木山氏はこの点を一切否定。知事と元秘書、有罪となった元事務局長に提出した公開質問状を有権者に配布し、告示前には「元秘書も元事務局長も記憶はあいまいである。対策費が渡った確証はない」とまとめた文書を配って、知事の即時辞職を訴えている。


 一方、木山氏と別の会派である自民党良政会に所属する小林氏は3月21日に開いた学習会で、県政の現状について「古い自民党の体質に戻してはだめだ。知事には今回の問題を解明した段階で辞めてもらい、正常化した県議会を持続させるべきだ」と訴えた。


 旧比婆郡区では20年前の県議選で、木山氏の父で県議会議長だった木山徳郎氏と亀井静香・衆院議員の兄の亀井郁夫・現参院議員が激しく対立。その8年後には、新顔で立候補した三男の耕三氏と亀井郁夫氏による激戦を称して「K・K戦争」と呼ばれた。陣営内には今回も小林氏が「K」であることから「形を変えた『K・K戦争』だ」という人もいる。


 2人の地盤が旧比婆郡、旧庄原市と異なるため、地域間の争いが色濃く反映されていることも否めない。合併の取りまとめ役を務めた同市の滝口季彦市長は「中立です。動いたら大変です」と言明する。


 有権者はどちらかの陣営にくみする人も多い中で、旧庄原市の町中を歩いてみると別の声も聞かれた。50代の男性は「今回の選挙も合併で新市に移行した生みの苦しみ。どちらが勝っても遺恨は残さないで、当選後は新市全体のことを考えて行動してほしい」と話した。

242片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:08:30
16年ぶりの選挙戦 安芸区
2007年04月02日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000380704020001

 県議会最大会派の自民党議員会を実質的に率いる檜山俊宏氏(62)=自民=と、大曽根哲夫氏(69)=無所属、民主推薦=が過去3回、無投票当選を続けてきた県議選の広島市安芸区選挙区(定数2)。今回、新顔の堀昌明氏(28)=無所属=が立ち、16年ぶりの選挙戦になった。知事後援会事件で裏金がらみの疑惑が浮上した檜山氏が事件に触れないのに対し、ほかの2人は県政の刷新や透明化を訴え、政治とカネをめぐる舌戦が続いている。(福家 司)


 8選を目指す前議長の檜山氏は、知事後援会の政治資金規正法違反事件で、自民党県連への数千万円の上納金を知事陣営に要求した疑惑が知事元秘書の供述で明らかになった。しかし、本人は一切否定。「(後援会事件は)直面している政治問題かどうか、疑問だ」と話し、選挙戦では事件に触れないつもりだ。


 中川秀直・自民党幹事長(県連会長)も訪れた先月30日の出陣式では、支持者代表が「逆風を打破するため必ずトップ当選を」と激励したのに対し、檜山氏は「われわれの手で地域を発展させる気概が問われている」などと話した。


 一方、大曽根氏は30日の出陣式で、「かつては議長と知事のどちらが知事が分からない異常な県政だった」と檜山氏を批判。「知事の後援会問題で知事と県議会が批判されているが、災いの原因を突き止めて県民にオープンにし、県政を刷新したい」と述べた。陣営幹部は「流れはこちらに向いている」と、選挙戦になった20年前、16年前に檜山氏に譲ったトップを初めて狙う構えだ。


 堀氏は「民主主義の基本は選挙」との考えから、告示直前の3月20日に立候補を表明した。


 1日は公園など20カ所以上で街頭演説。矢野駅前では「知事の後援会問題で、政治への信頼が失われている。真相解明が進んでいるとはいえない」「政治とカネの問題で議員の感覚はずれている。情報公開と透明化を進めたい」と訴えた。


     ◆       ◆


県議選・安芸区の候補者一覧(届け出順)


檜山 俊宏 62 自民県会長代行
大曽根 哲夫 69 マツダ労連顧問
堀 昌明 28 〈元〉学習塾社員

243片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 08:58:03
県議選07 激戦区ルポ<下>
松江 合併大選挙区浸透に汗 讀賣島根

 市町村合併で旧松江(定数7)、八束第1(同1=旧鹿島、島根、美保関、八束各町)、八束第3(同1=旧宍道、玉湯両町)と八束第2の一部(旧八雲村)が合区された。当初は無投票の公算もあったが、3月に新人1人が立候補を表明し、選挙戦に。旧市出身の候補は旧町村への進出を狙い、旧町出身の候補は市内での知名度アップを図り、混戦模様となっている。

 小沢候補は、地元の旧美保関町など北部旧4町を中心に福祉や農林水産業など、地域の課題を訴えている。選挙区拡大で、候補は「戸惑っている」と話しているが、旧市内でも積極的に票獲得を狙う。

 五百川候補は旧八束第3で前回まで2回連続無投票当選し、選挙戦は12年ぶり。地盤の旧宍道、玉湯両町を重点に4期の実績を訴える。旧市内では、つながりのある事業者の支援を受け、浸透を図る。

 三島候補は唯一の公明党の議席維持に向け、市内全域を一巡して支持者を回った。教育環境の整備や産業振興、医療体制の充実、少子化対策などを掲げ、「政策と実績で判断してほしい」と語る。

 白石候補は推薦する民主、国民新や出身の県職労、女性団体の支援を受け、女性県議の必要性を強調。約20年間、児童相談所や女性相談センターなどの現場で働いた経験から、福祉の充実を訴える。

 浅野候補はこれまで10回連続トップ当選。選挙区拡大で同じ国会議員系列の旧町出身候補との票の奪い合いは避けられず、陣営幹部は「『浅野は大丈夫』と言われるのが怖い」と引き締めに懸命だ。

 尾村候補は共産党ただ一人の現職。初当選から4年間の政治姿勢や福祉や教育などでの成果を強調する。告示後は1日20回の街頭演説で政策を訴え、同党の旧町村議も各地で支持拡大に走っている。

 石倉候補は民主、国民新が推薦。民間労組の支持も受け、地元の橋南地域を中心に旧市で個人演説会を開催して、教育・医療・福祉を3本柱に掲げる。旧町村にも進出、新たな支援者獲得へ動く。

 角候補は支持基盤の市職労に加え、女性や無党派の票を取り込もうと、昨年末から街頭演説などを行ってきた。福祉行政と市民活動に携わった経験から、健康と福祉など7項目の政策を掲げている。

 森脇候補は松江市議から3月上旬に立候補を表明。街頭演説では県都・松江での無投票を阻止した意義を強調し、「松江市の活性化で、県全体の発展を」と、まちづくりを中心とした政策を訴える。

 細田候補は城西地域が地盤で、終盤に向けて街頭演説の回数を増やす。10回連続ながら、最近は下位当選が続いており、陣営幹部は「初心に帰ったつもりで、上位当選を目指す」と意気込んでいる。

 福田候補は漁業関係の支持のほか、旧町村にも進出して支援獲得に余念がない。終盤の演説会で勢いを増す戦略。陣営は「旧町村でどれだけ上積みできるか。投票率が上がれば期待できる」とする。

 ◇松江(届け出順)

 (定数10、候補11)

 小沢 秀多57 自現《2》

 五百川純寿58 自現《4》

 三島  治57 公現《3》

 白石 恵子57 無新

 浅野 俊雄76 自現《10》

 尾村 利成44 共現《1》

 石倉 俊紀45 無現《3》

 角  智子52 民新

 森脇  賢37 無新

 細田 重雄69 自現《10》

 福田 正明58 自現《5》

(2007年4月5日 読売新聞)

244片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 08:59:48
投票率最低更新の恐れ 讀賣岡山

 統一地方選前半戦の県議選(定数56)は、8日の投開票まであとわずか。各陣営とも、投票率を気にし始めた。前回は49.88%と初めて50%を下回ったが、多くの陣営が「今回はさらに低くなるかも」とみる。その理由の一つが投票所数で、今回は4年前の前回県議選より、県全体で77か所も減る。特に、高梁市選挙区(定数1)では29か所も減り、関係者から、「遠くの投票所まで高齢者が行けるのか」と、心配する声が上がっている。(竹上史朗)

 県選管によると、投票所数は前回の949か所が、今回は872か所に減少。しかし、投票所の配置は市町村選管の決定事項で、県選管は事後報告を受けるだけ。「『混乱のないように周知徹底してください』としか言いようがない」という。

 旧高梁、成羽、川上、備中、有漢の5市町が2004年10月に合併してできた高梁市には、かつて5市町で計73か所あったが、06年9月、44か所に削減。市選管は「1か所あたりの有権者数が、約3000人から44人までばらつきがあり、市域全体の均衡や公平性に配慮した」とし、投票所の変更は広報紙などを通じて周知したという。

 しかし、削減で投票所までの距離が、3キロ近く伸びたところもある。前回まで投票所だった集会所の近くに独りで住む女性(80)は「若い人に連れて行ってもらおうかと思うけど……。合併したから仕方ないが、行くのをやめる人もいるんじゃないかな」とぼやく。

 その他の選挙区でも、多くの陣営が「盛り上がりが今一つ」「手応えを感じず、本当に投票に行ってくれるのか」と心配する。前回は38・34%だった旧岡山市第一選挙区内に事務所を構えるある候補者は「さらに下がるかも」と考え、配布用のチラシに「投票に行こう!」と書き込んだ。期日前投票に行くように呼びかける陣営もある。

 県選管も投票日を知らせる案内板を駅前などに設置したり、広報車を走らせたりして啓発に躍起。投票呼びかけの音声案内を流している施設もある。県選管は「今後の県の方針を決める大切な選挙。是非、投票に行って」と願っている。

(2007年4月5日 読売新聞)

245片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 17:54:32
’07統一地方選:県議選 激戦区を探る/上 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070405ddlk32010563000c.html

 8日投開票の県議選は後半戦に入り、9選挙区39人の各候補者は各地で選挙カーを走らせ、激しい選挙戦を展開している。激戦となっている県内5選挙区の動向と情勢を追った。(敬称略。原則として届け出順)

 ◇当選ライン8000票台か 現職の4人が有利な戦い−−松江市

 定数10に対し11人が立候補した少数激戦。合併で選挙区が広がり、自民党の同系列現職同士の争いや、限られた連合票の振り分けなどが起き、混戦模様となっている。投票率は6割前後と低下が予想され、当選ラインは8000票台とみられるが、更に下がる可能性もある。

 有利に戦いを進めるのは、五百川、三島、浅野、福田の現職4人。旧八束3区の五百川は地盤の旧宍道、旧玉湯町を固めるほか、市内の建設業界が支持。ただ一人公明現職の三島は創価学会票の6割を固め、前回の約1万票からの上積みを目指す。前回トップ当選の浅野は、建築組合など各種団体から幅広い支援を受け、郡部へも進出。福田は個人票を主体に知名度でアピール。選挙前から市内で辻立ちし、5日に大規模な集会を開く。

 4人を追うグループは、現職、新人が入り乱れる混戦。旧八束1区の小沢は、前回約3400票を獲得した美保関町を始め、半島部の支持固めを狙う。県職労が支援する新人の白石は、女性系の市民団体の支持を受け、地元の橋北地区や住宅地をこまめに回る。前回最下位で当選した尾村は、旧6町村の共産元議員とともに郡部を回り、共産1議席の死守を目指す。石倉は電力やJAMなど民間労組の支持を受け、地盤の橋南を重点的に回るほか、3〜4日に集会を開いて政策を訴えた。市職労出身の角は自動車や交通、JAなどの民間労組の支持を受け、1日に個人演説会を地元・竹矢で開いた。特に支援基盤を持たない森脇は、地元の古志原や乃木などを回り、浮動票の取り込みを目指す。前回、前々回と下位当選の細田は若干出遅れ感が響くが、系列市議7〜8人のほか、旧鹿島、島根の首長も支援する。

 ◇自、民「五分」の戦い 新興住宅地の票が左右か−−八束郡

 民主党県連代表の内田に、自民党県連推薦の加藤が挑む。参院選を控えて「県連の顔」を守る民主・連合と、県内唯一の保守空白区で議席獲得を狙う自民が激突。両陣営が「五分の勝負」とし、予断を許さない。

 内田は、支持基盤の連合島根が組織を挙げて支援。連合島根会長が選対委員長を務め、無投票の安来選挙区など、町外の組合員も応援する。1日には約150人が町内全域を回った。前々回、保守候補に競り勝った際は同じ選挙区だった旧八雲村でリードしただけに、東出雲町単独選挙区の今回、無党派、保守層に食い込めるかが課題だ。

 加藤は出身の商工会や保守系町議が支援。「保守系県議がいれば国、県ともパイプができる」と訴える。先月には県内外から国会議員3人を集めた決起集会を開き、勢いに乗った。若さをアピールしようと、遊説では選挙カーを降りて積極的に歩いて支持者を回る。町議が支持を表明した公明や、保守系町議を組織的にまとめられるかが鍵。

 有権者の1割を超える新興住宅地の票も動向を左右するため、両陣営ともに浸透を図る。

 ◇現職、新人が接戦 終盤は大票田で遊説に力−−隠岐郡

 自民現職の野津と前回、野津に約900票差で落選した門脇=民主・国民新推薦=が再挑戦する構図。両陣営とも投票率を85%前後と予想。ともに8000票台前半の得票を想定する。

 野津は地元の島後で支持者が流動化するという不安材料も。県選出衆院議員が駆けつけ、2日夜の個人演説会や3日の街頭演説で応援した。陣営は3期12年勤めた実績をアピール。前回1000票差を付けられた門脇の地元・海士町では保守系町議の支援を得ながら巻き返しを図る。

 門脇は、公共事業減少などによる厳しい経済状況や、医療、交通問題などを追い風に保守層の切り崩しを狙う。自治労など組合員の支援を受けるほか、地元・海士町では同級生らが積極的に動き、島前で浸透を図る。個人演説会のほか、高齢者の多い集落にも足を運び、政策を訴える。

 両陣営とも、3〜5日に島前を回り、終盤は大票田の旧西郷町で重点的に遊説をする。

246片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 17:56:12
’07統一地方選:県議選 終盤、予断許さず 激戦4選挙区を探る /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070405ddlk34010421000c.html

 ◇合区、定数減……し烈な争い

 統一地方選前半の県議、広島市長、同市議の3選挙戦も終盤に差し掛かってきた。前回選に比べ、10選挙区が減った県議選では、無投票区を除く20選挙区はいずれも激戦。このうち、4選挙区の情勢を探った。終盤で情勢の変化もあり得る。(名鑑は届け出順)

 <福山市>

 ◇くら替え現職ら13人、激しく争う

 過去4回無投票だった旧深安郡(神辺町)と旧芦品郡(新市町)を合区。2議席増の定数11に、現職11人と新人2人が立候補した。選挙区の区割り変更で隣接選挙区から移ってきた現職もおり、激しい争いとなっている。

 自民は7人とも現職。門田、川上、宇田、中津の各氏は実績を訴え、旧深安郡の松岡氏、旧芦品郡の平氏は“地元出身”を強調。旧神石・甲奴郡からくら替えした藤井氏は、両郡出身者らを通じて票を掘り起こす。

 公明現職の田辺、浅野両氏は支持組織をまとめ、2議席確保へ手堅い戦い。共産現職の辻氏は、知事後援会事件を追及し、党唯一の議席死守にかける。

 無所属は3人。現職の渡壁氏は福山市職労出身で社民推薦。民主推薦の新人の内田氏は引退した現職の後継でJFE労組の支援を受ける。部落解放同盟役員の山下氏は新社会の推薦。それぞれ支援団体を固める。

 <庄原市>

 ◇自民系現職2氏、1議席を争奪

 面積で広島市の約1・4倍の広さ(1246・6平方キロ)を2台の選挙カーが走り回る。市町村合併に伴い2選挙区(各定数1)が合併したが、人口減に伴い定数は1になり、自民党系の現職2人が激突する。小林氏は同党良政会、木山氏は同党議員会に所属。両会派は知事後援会事件を巡り対立する立場で注目度も高い。

 小林氏は「4年間で財政再建の道筋がついた。今後は福祉・医療など人に優しい政治を」と街頭演説などで訴えを広める。

 木山氏は「財政再建の中で中山間地が標的になった。道路整備などで活力のアップが大切だ」と集会などで支持を訴える。

 ある40代の有権者は「1県議で庄原市は広すぎる。人口が増えて定数が2になり、2人で市全体を盛り上げてくれればいいんじゃが、どちらかを選んで投票するかは悩む」とつぶやいた。

 <山県郡>

 ◇20年ぶりの選挙、現新2氏が激突

 87年以来20年ぶりの選挙。92年の補選で無投票で初当選し、5期目を目指す自民の宮本氏と旧大朝町議・町長を経て初当選を目指す無所属の野村氏が1議席を争う。

 「県議として脂の乗り切ってきた時期。当選でさらなる政策の実現を」と訴える宮本氏は、小規模農家の活性化などを街頭演説で語る。

 野村氏は「山県の流れを変えないといけない。農林業の振興などで活力ある地域作りを」と町長時代の実績を個人演説会などで訴える。

 初当選以来、選挙を重ねる別の選挙区のベテラン現職は、山県郡選挙区に関して「地域の声は刻々と変わるが、無投票が1回あれば8年間選挙をしないことになる。現職か新人か、どちらがより汗を流して地域の声を聞いてきたかが問われる選挙だ」と指摘する。

 <廿日市市>

 ◇現新4人の乱戦、得票も未知数

 定数2に自民現職2人と無所属新人2人が激戦を展開。

 廿日市市長の次男で無所属新人の山下氏は「教育環境や福祉施策を充実し、もっと元気な県と市に」と個人演説会で支持を求める。

 父が県議だった自民現職の安井氏は「教育の充実や地産地消、災害対策などを通じて廿日市市から改革を」とミニ集会などで語る。

 同じく父が県議で自民現職の松井氏は、同市であった女子高生刺殺事件などに触れ「安心・安全で活力あるまちづくりを」と呼び掛ける。

 無所属新人の金井塚氏は、衆院議員や細見谷保護活動に取り組む環境NGO代表の父らと連携、「税金のむだ遣いをなくす」と街頭で訴える。

 いずれの陣営も「票が読めない。投票率も大きく影響する」と話す。

     ◇

 この他にも、広島市内の各選挙区や呉市、三原市・世羅郡などでは激しくしのぎを削り、竹原市・豊田郡や三次市でも1議席を巡り終盤まで激しい舌戦が繰り広げられている。【吉川雄策、藤田宰司】

247片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 17:57:34
’07統一選やまぐち:県議選 萩市・阿武郡区 「1人落選」に現職焦り /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070405ddlk35010002000c.html

 ◇生き残りかけ“個人”強調

 旧萩市区(定数2)と旧阿武郡区(同1)が合区し定数は1減に。現職3人中1人は落選することから各陣営とも必死だ。しかし激しい選挙戦を横目に「各候補とも公約が同じで分かりにくい」と冷めた見方をする有権者も少なくない。

 自民党は今回、定数を超す公認は出せないとして3人を推薦にとどめた。公約はいずれも農林水産業の基盤整備や少子高齢化対策、道路整備など。大した違いはなく、各候補とも若さや経歴など“個人”を強調する。

 「一番年齢が若いのは私。あと3期12年やってもまだ70歳。思う存分に仕事ができます」。3日夜、旧萩市区選出の田中は萩市民館で行った個人演説会でひたすら若さを強調。会場からは「まかせたぞ」と盛大な拍手が沸き起こった。

 “高齢”を暗に名指しされた形となったのが旧阿武郡区選出の小河。今回は街頭演説に徹し、個人演説会はしない方針だが、選対本部総括責任者、下瀬始郎はその理由を「阿武郡区は40%の高齢化率。お年寄りに集まれというのは酷だ」と説明した。街頭演説では元副知事や県教育長の経歴を掲げながら「郡区の代表として地域の声を県政に反映できるのは私だけ。阿武から県議の火を消すな」と訴える。

 一方、旧萩市区選出の新谷は1日午後、小河の地元の須佐、田万川地区で「1人は国会議員の兄弟(田中の実兄は元文科相の河村建夫衆院議員)という血のつながりを強調するだけ。もう1人も郡区の火を消すなと訴えるだけ」とライバル2候補を批判。さらに党県連政調会長と14年間務めた県議会農林水産委員の実績を掲げ「政策を訴えるのは私だけ」と違いを強調する。

 「JAあぶらんど萩が特定候補の支持を決めたらしい」。1日、そんなうわさが選挙区を駆け巡った。同萩は昨年、旧萩市と旧阿武郡の農協の合併で組合員約1万6000人の大組織になったばかり。各陣営は当選ラインを1万5000票と読んでおり動揺が広がる。

 これに対し、同萩幹部は「これまで旧萩市は新谷と田中を、旧阿武郡は小河を推したが今回は絶対中立。単一組織が特定候補を支持できないのは当然のこと」と言下に否定した。

 とはいえ陣営にとっては格好の草刈場。冷めた有権者を尻目に、3候補者によるJA組合員への攻勢は一段と熱を帯びている。(敬称略)【浜野真吾】

 ◇萩市・阿武郡(定数2−3)

小河啓祐 70 [元]副知事 無現

新谷和彦 63 砕石会社長  無現

田中文夫 58 自民支部長  無現

毎日新聞 2007年4月5日

248片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 18:10:12
’07統一地方選:県議選情勢/中 倉敷市の投票率が鍵 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070405ddlk33010598000c.html

 ◇井原・小田郡は2位争い焦点か 備前は市内票の攻防

 ◆倉敷市・都窪郡

 「あの人は、最終的にどのくらい行きそうですかね」

 少なからぬ陣営が気にしているのが、無所属新人の片山氏の得票数だ。選挙区有権者の大半を占める倉敷市ではこれまで浮動票が動くことはほとんどなく、地縁や業界などを基にした後援会、宗教団体、大企業や労働組合、政党などを背景に持つ組織型候補が強みを発揮してきた。

 片山氏は民主の支援を受けた県議補選で次点になったこともあるが、今回は政党の支援や基盤となる大組織はない。だがさまざまな市民活動にかかわってきただけに、他陣営は“風”のそよぎに神経をとがらせる。

 倉敷市は衆院岡山4区と市長・市議選、県議選がほぼ同じ有権者を対象に競われる事情もあり、それらが連動する形で票の組織化が進んだ。一方で近年の投票率は、05年の衆院選を別にして60%を下回るのが通例。有力3候補による激戦だった04年の市長選でも50%を割っており、「組織」が強みを発揮する背景となっている。

 現時点では投票率を「50%前後」とみる関係者が多いが、予想外に上がって浮動票が厚みを増すと、当落ラインも上がる可能性がある。現職では三原、赤坂両氏陣営などが片山氏について「支援団体などが重なる部分がある」「女性票の一部が行くかも」と分析する。

 8年ぶりの県議選。ある自民候補は「告示近くになっても、東京都知事選は知っていても県議選があるとは知らなかった支援者がいた」と明かす。各候補も▽「労組でも若い世代の関心は今一つ」(鈴木氏陣営など)▽「合併による選挙区再編があり、地元の真備以外では新人同然」(高橋氏陣営)▽「唯一の児島地区現職としてアピールしているが、他の保守系有力候補も地区に入って来る」(蓮岡氏陣営)−−などと危機感を見せる。

 “風”は吹くのか、吹かないのか。投票率が注目される。

 ◆井原市・小田郡

 定数各1の旧「井原市・後月郡(芳井町)」と旧「小田郡(矢掛町、美星町)」が合区し、定数も2に。当初は旧選挙区選出の小田、池田の現職2氏が無投票当選とみられたが、1月に「無投票阻止」を訴える上田氏が立候補を表明。一転して旧井原市・後月郡区では16年ぶり、旧小田郡区では8年ぶりの激しい選挙戦に入った。

 池田、上田両氏の陣営幹部は「トップは小田氏だろう。焦点は2位争い」と話すが、小田氏陣営幹部は「そう言われて議席を失った候補が何人いたことか。組織を守る選挙ではなく、他候補の票も取り込む攻めの姿勢を貫く」と力を込める。

 地盤は池田氏が矢掛町、上田氏が井原市中心部、小田氏が旧芳井町。現井原市長は旧芳井町出身で、昨年9月の井原市長選では小田氏が現市長を、池田氏と上田氏が落選した前市長を支援した。攻めの姿勢の小田氏に対し、池田氏は「矢掛町出身者の議席を守れ」、上田氏は「井原の議席を確保しよう」と、それぞれ地元の支援の盛り上がりに期待する。

 ◆備前市・和気郡

 合併前の旧備前市内から新人4氏が出馬しており、市内の有権者の投票行動が大きな影響を与えそうだ。表立った支援を控えている地元町議、市議らも多く、情勢は混とんとしている。

 備前市議から転身した沖田氏は引退する藤村欣裕氏の後継として選挙戦を展開。池本氏は地域の活性化を訴え、選挙区全域を精力的に回る。8年ぶりの選挙戦となる内山氏は地盤の和気町に加え、備前市にも事務所を設置。各地区に世話人を置くなど後援会組織が連携を取りながら、市内での支持拡大を図る。

 民主の海部氏は唯一の女性候補。江田五月参院議員らが応援に駆けつける中、知名度アップに懸命だ。柴部氏は若者の定住化に焦点を絞り、市内中心に活動する。

249片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:27:47
県議選 激戦区ルポ 美作市・英田郡 経験VS新風アピール 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/05/20070405114529.html

 合併で誕生した美作市と西粟倉村がエリア。広大な選挙区の唯一の議席をめぐって、自民現職で党岡山県連副幹事長の市村三次と、無所属新人で元美作市議の岡本泰介が、激しく争っている。

 市村は5期20年の経験と実績を前面に打ち出す。同市内の山間部で開いたミニ集会では、「県議を育てるには3期以上必要。地域の振興計画実現のために県政との橋渡し役を務めたい」と力を込めた。8年ぶりの選挙戦に危機感は強く、遺族、酪農、森林、郵政関係団体などの推薦を受けて、懸命に引き締めを図っている。

 岡本は「新風を美作路に」がキャッチフレーズ。同市内の商店街での演説では、「地域で著しい地盤沈下の流れを断ち切りたい」と力説。元美作町議が「新人県議は何もできないというが、期を重ねた人ができているのか。やる気次第」と応援した。市議時代の支持者に加え、同僚市議や企業の支援も受け、フル回転している。

 前々回(1999年)の英田郡区で70・16%だった投票率は、市村陣営が「盛り上がりはいまひとつ。65%前後では」。岡本陣営は「前々回より勢いがあり、70%を超える」と見込む。

▽美作市・英田郡(定数1、届け出順)
市村 三次70 自現5政党役員
岡本 泰介60 無新 元美作市議

勝田郡 残る2町で現新対決

 市町村合併に伴い、旧勝北町は津山市、旧勝田町は美作市になり、勝央、奈義両町が残る。有権者数が県内最少の選挙区で、岡山県遺族連盟会長で4選を目指す自民現職岸本清美と、奈義町議からくら替えした無所属新人渡辺吉幸が一騎打ち。激しいせめぎ合いを繰り広げている。

 岸本は地盤としていた旧勝北町が津山市に移ったが、昨年6月、「育ててもらった勝田郡で出馬し、恩返しをしたい」と、勝央町に住所を移した。遺族連盟などの推薦を取り付け、3期12年で築いた後援会を中心に大型選対を組む。病院や企業などを小まめに回って現職としての実績をアピール。組織票固めに力を入れる。

 渡辺は昨年12月に名乗りを上げた。「クリーンな政治で分かりやすい県政を」と主張。知名度アップを図るため、地元奈義町では20、30歳代中心の「若人会」を結成。ミニ集会やあいさつ回りなど草の根の運動を精力的にこなす。勝央町では、元町長や元議長、自ら籍を置いた自衛隊のOBらの応援も受け、浸透を図る。

 前回の投票率は64・93%。両陣営とも今回は「前回を上回る」とみている。

▽勝田郡(定数1、届け出順)
岸本 清美66 自現3団体役員
渡辺 吉幸59 無新 元奈義町議

久米郡 旧中央町の票がカギ

 元議長で6期務めた自民の小枝英勲が勇退。空席となった1議席を保守系新人2人が争う。中山間地域の活性化、農林業の振興、福祉施策などを争点に激しい一騎打ちを繰り広げている。

 元新聞記者の青野高陽は小枝後継として自民の公認を受ける。「若さ、現場主義、人脈」を前面に押し出し、街頭や個人演説会で「過疎地の思いを伝える政治家が必要」と訴える。地元企業をはじめ遺族、福祉団体などから推薦を取り付け、組織票を固める。出身の旧旭町と、久米南町で引き締めを徹底。大票田の旧中央町、旧柵原町で支持拡大を図る。

 旧柵原町の町議会議長を務めた草苅修は無所属での戦い。郡内3地区の建設業協会などから推薦を受け、スポーツ団体役員などを務めてきた人脈、経験を生かし、草の根運動を展開する。「県北の農業や林業をしっかり守ろう。それができるのは農業をしている私」と訴える。出身の旧柵原町地区を中心に、旧中央町など郡内全域での浸透に躍起だ。

 両陣営とも投票率は60〜65%程度と想定。「数百〜1000票以内の激しい争いになる」との見方でも一致している。

▽久米郡(定数1、届け出順)
青野 高陽38 自新 元新聞記者
草苅  修58 無新 元美咲町議

(文中敬称略)
(2007年4月5日掲載)

250片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:30:12
集票マシーン支援、今は昔? 建設業界 県議選に思い複雑
事業減少入札改革「メリットない」 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/05/20070405120642.html

 終盤入りする県議選の熱戦を、建設業界が複雑な思いで見つめている。国も県も財政難。公共事業費は細り、県議候補を支援しても仕事は増えそうにない。談合事件続発を受けて各県で入札改革が進み、競争はますます激化の一途だ。岡山県でも、保守系候補の「集票マシーン」と呼ばれる業界の支援状況が、大きく様変わりしている。

 「昔なら建設業者さんが喜んで手伝ってくれたんだが、今回は運動員を集めるのに苦労したよ。不況やリストラの影響で、どこも余裕がないからね」。岡山県議選候補の陣営がため息をつく。

 岡山県の調べでは、2004年度に県内で建設業に従事した人の数は8万1497人。全就業者数の約9%に上る。結束力が強く、親族、知人に支援の輪を広げてくれる。保守系候補にとっては、今も頼もしく欠かせない存在だ。

 だが、県の07年度当初予算に盛り込まれた公共事業費は738億円。10年ほどで半分以下に。人口減少時代を迎え、今後、急増する可能性はほとんどない。

 談合防止を徹底するための入札改革が追い打ちをかける。技術力や実績で仕事を分け合える指名競争入札から、自由参加の一般競争入札へと主流は移る。減少する一方の仕事を、多くの業者が奪い合い、競争はさらに激化する見込みだ。

 「このままでは経営が成り立たない。廃業したいが、借金があるのでやめられない」。岡山県議選で陣営幹部を務める建設業者が語気を強めて言う。県が業界にも配慮するよう求めるために、候補の支援に力を入れているのだという。

 「同じ市内でもこの地域の整備は遅れている。公共事業を重点的に取ってくるよう頑張る」。個人演説会で候補の一人は力を込める。

 こうした言葉が素直に受け取れない業者が確実に増えている。

 「今は世間の目が厳しく、仕事を引っ張ってきてもらうことは期待できない。建設業者が選挙を手伝うメリットはもうほとんどないよ」

 ある業者は率直な思いを口にした。
(2007年4月5日掲載)

251片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:57:46
【岡山県議選・高梁市】合併が影「同根対決」 中国岡山
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040502.html

 ▽現職の死去で選挙戦に拍車

 一日午後一時、高梁市内から「お願いコール」が消えた。

 旧高梁市選挙区選出で県議を七期務め、議長や自民党県連幹事長などを歴任した故大杉尚久氏の葬儀が市内で営まれた。享年七十二。後継者として立った無所属新人の大久保は、涙ながらに弔辞を朗読した。会場には、迎え撃つ無所属現職の久徳の姿もあった。「葬儀までは派手な運動は控えた。本当の選挙戦は二日から始まった」。両陣営は口をそろえる。

 今回の選挙戦の種火は二年半前に生じた。二〇〇四年十月、県内の「平成の大合併」のトップを切って旧高梁市と旧川上郡を中心とする一市四町が新設合併。新市が誕生した。これに伴う合区で旧高梁市選出の大杉氏、旧川上郡選出の久徳と、自民現職の二人が生き残りをかける構図が確定的となった。

 自民県議団の両者は、会派を二分する別々のグループに属する。党公認をめぐる調整も難航し結局、二人とも無所属で自民推薦という「痛み分け」(自民県連幹部)に終わり、激しい前哨戦へ突入していた。

 ▽対照的な戦略

 その状況が急転したのは三月十日。大杉氏が脳出血で倒れ、緊急入院。後援会は病状の重さを勘案し、二十八年間にわたって秘書を務める大久保の擁立を決めた。大杉氏は告示前日の二十九日、帰らぬ人となった。

 高梁市の有権者数は旧高梁市が約一万八千人に対し、旧川上郡は約一万人。告示までの複雑な経過も背景に、両陣営は対照的な戦略を展開する。

 大久保陣営はスタッフジャンパーに喪章を着け、“弔い合戦”をアピール。今の高梁市長が旧川上郡出身であることに触れ、「地域バランスを考えれば、県議は旧高梁市から選出されるべきだ」(西右介選対本部長)と地域のアイデンティティーをあおる。

 一方の久徳陣営。井上英男後援会事務局長は「感情や合併前の地域間の争いで、県議を選んでいいのか。こちらは堂々と二期八年間の実績と政策を訴えていく」と切り返す。久徳は市内全域でこまめに街頭演説し、旧市町の融和の必要性などを強調している。

 ▽代理戦の様相

 高梁市を含む衆院岡山5区をめぐり、小選挙区候補争いを演じた自民現職二人の動きも対照をなす。村田吉隆衆院議員(5区)は自身の元秘書である久徳の出陣式でマイクを握り、「皆さんの力で当選を」と支援を要請。一方、加藤勝信衆院議員(比例中国)は大杉氏の葬儀で大久保の名前を挙げ、「大杉氏の遺志をどうか受け止めて」と呼び掛けた。

 両候補は二日以降、精力的に選挙カーを走らせる。自民系無所属の一騎打ちという「同根対決」の構図に、小選挙区をめぐる「代理戦」の影も映る。静かに滑り出した選挙戦は、さまざまな側面が絡み合いながら日ごとにその熱を増している。(加納優)=敬称略

252片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:31:15
’07統一地方選:県議選 激戦区を探る/下 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070406ddlk32010487000c.html

 ◇各陣営「票読めない」 現職引退、旧簸川3区草刈り場に−−出雲市

 旧出雲市、旧平田市、旧簸川2区(佐田、多伎、湖陵各町)、同3区(大社町)の各選挙区が合区された。定数7に対し、9人が立候補。投票率は約70%、当選ラインは9000票前後とみられる。

 前回まで無投票区が多かったが、今回は選挙区拡大や保守系現職同士の争い、新人参戦などで各陣営とも「票が読めない」。特に現職引退で草刈り場となった旧簸川3区には、各陣営が入り乱れる。

 強い支持基盤を持つのは旧出雲市が地盤の現職4人。森山は企業や後援会を中心に街頭でも支援を訴える。佐々木雄三は旧市外でも基盤を固め、最多当選を目指す。原は地元・大津、今市町を中心に票固めし支援者の協力で大社票も掘り起こす。成相は後援会など堅い地盤の上、初めて受けた連合推薦で票の積み上げを図る。

 園山と多久和は地元・旧平田市の票固めに必死。園山は大社町出身市議の協力を得て支持を訴え、地元票への積み上げを目指す。多久和は地元と大社町内を中心に回り、集会を開いて支持拡大を狙う。

 旧簸川2区にも各陣営が入り、前回無投票当選の川上は地元票固めに必死。大社ほか、知人を頼り周辺地域への浸透にも力を尽くす。

 新人の佐々木洋子は旧出雲市を中心に子育てや福祉充実を訴え、女性議席の獲得を掲げて女性票も狙う。新人の珍部は市議や労組の協力で知名度を挽回し、若さと誠実さをPR。民主、共産共に、浮動票獲得が鍵となりそう。

 ◇合区の影響で混戦 野党共闘は機能するか−−雲南市・飯石郡

 保守系現職3人に民主・国民新・社民推薦の足立が挑む。旧大原郡、旧飯石郡両選挙区が合区され、従来の地盤を越えた票の争奪戦で混戦模様。各陣営は85%前後の投票率を想定し、当選ラインを8500〜9000票と想定。足立の野党共闘が機能するかや、2人が出馬した大東町の動向が注目される。

 足立は若さや行動力をアピールし、地元・大東を軸に浸透を図る。周辺市町からも民主系議員らが応援に駆けつける。市内に一定程度ある、自治労、民間労組票を伸ばせるか。保守系地盤の中で国民新党支持者を取り込めるかがポイント。

 福間は、前回約4000票を獲得した地盤の木次町を固める。前回は同町から2人候補者が出ただけに「今回は一本化しやすい」と選対幹部。旧大原郡の加茂・大東町への進出具合が鍵。両町に置く後援会を活用しながら支持拡大を狙う。

 ただ一人旧飯石郡を地盤に持つ上代は、合併で20年ぶり、自身も初の選挙戦に。選対幹部は「足腰が少し弱い」と警戒するが、約1万7000人の有権者の半分弱を固め「もう一歩」の状況。5日は三刀屋町で演説会を開き浸透を図った。

 井田は地盤の大東町で足立と競合。前回(旧大原郡)得票の約8割を大東が占めただけに、票の目減りを抑えることが課題。町長時代の人脈をフル活用し、現職保守の強みを訴える。減少分の上積みに加茂、木次町や旧飯石郡にも足を伸ばす。

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 ◇出雲市(定数7−9)

園山繁   50 会社役員    自現

森山健一  53 会社役員    自現

佐々木雄三 62 会社役員    自現

原成充   62 団体役員    自現

川上昌彦  70 会社役員    自現

佐々木洋子 56 政党役員    共新

成相安信  55 会社役員    無現

珍部芳裕  29 [元]衆院秘書 民新

多久和忠雄 73 農業      自現

◇雲南市・飯石郡(定数3−4)

足立昭二 51 団体役員     無新

福間賢造 59 会社役員     無現

上代義郎 71 旅館業      自現

井田徳義 61 [元]旧大東町長 自現

毎日新聞 2007年4月6日

253片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:31:56
’07統一地方選:県議選情勢/下 高梁市、どう動く“大杉王国” /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070406ddlk33010502000c.html

 ◇真庭市は競り合い 美作市、現新がし烈

 ◆高梁市

 告示10日前に立候補を表明した大久保氏は、現職だった故大杉尚久氏(旧高梁市選出)の後継。大杉氏の秘書を長く務め「県政の即戦力」を打ち出すが、出遅れは否めず、旧大杉後援会の組織が頼りだ。

 一方、旧川上郡選出の久徳氏は選挙区を歩いて二巡、三巡し、旧川上郡は「7割は堅い」と後援会幹部。ただ、旧高梁市は28年間無投票だった“大杉王国”だけに「相手は替わっても、あくまで挑戦」と強調する。

 合併後の04年10月にあった市長・市議選は有権者の関心が高く、市長選の投票率は84・56%。今回は「“自民現職”の激突」が大杉氏の病気・死去で一転。選挙戦の盛り上がりは今一つの情勢だ。

 ◆真庭市・真庭郡

 再選を目指す自民の中尾氏と、旧勝山町長の浅野氏が競り合い、情勢は互角とみられる。浅野氏も自民党籍を持ち、政策に差はない。「どちらが真庭の声を県政に反映させるか」を争う。

 中尾氏は真庭市長に転身した井手紘一郎氏の後継として、05年4月の県議補選で無投票当選。議会活動のため組織作りが遅れたが、県政との「パイプ役」や実績をアピールし、市南部を中心に支持拡大を目指す。

 浅野氏は市長選で井手氏に敗れたが、直後から県議選に向け選挙区回りを続けてきた。勝山地区の後援会組織が他地区も精力的に回り、勝山以北の票をまとめるほか、大票田の落合、北房地区への浸透を図る。

 投票率は両陣営とも70%を割るとみており、支持者の囲い込みに懸命だ。

 ◆美作市・英田郡

 「これだけ激しい選挙はない」と市村氏陣営幹部。現職と新人の戦いは美作市政と市議会(定数25)の現状を反映し、各陣営をほぼ同数の市議が支援している。

 市村氏陣営は「県議20年の実績を生かし、総仕上げとして住民の意思を県政に反映したい」とアピール。組織の高齢化で危機感もあり、若返りと地盤固めを図る。

 岡本氏は「住民にはっきりと見える活動、情報の共有、県政への主張と住民との対話」を訴え、中学、高校の同級生らも独自に支持拡大の運動を展開している。

 ◆勝田郡

 選挙区は「合併せず自立」を選んだ奈義、勝央の2町だけ。奈義町では渡辺氏がややリードし、有権者数の多い勝央町では岸本氏が優位の情勢。

 岸本氏は「勝田郡代表として3期の実績と実行力」を強調。勝央町長や同町議会の大半が支援する。渡辺氏は「奈義町議の実績を生かし、クリーンで分かりやすい政治」を訴える。若者150人が「若人会」を結成し、“勝手連”的運動を展開している。

 ◆久米郡

 自民の青野氏と、保守系無所属の草苅氏が互いに「地域間格差の解消」などを訴える。

 青野氏は小枝英勲県議の後継として出馬し、大型選対を組んだ。父義昭氏は旧旭町長を務め、同地域の支持は固い。きめ細かい街頭活動で久米南町、旧中央町への浸透も図っている。行政経験はないが、地元紙記者として培った人脈を生かし、若さと行動力をアピールする。

 自民党籍を持つ草苅氏は公認を得られなかったが、長年のボランティア活動などで広げた人間関係をてこに草の根選挙を展開する。町議会議長も務めた旧柵原町が地盤で、行政経験をアピール。他地区への浸透も図る。若い世帯が多い旧中央町などでは浮動票の取り込みも狙う。

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 ◆高梁市(定数1−2)

大久保道治 56 無新

久徳大輔  38 無現(2)[自]

 ◆真庭市・真庭郡(定数1−2)

浅野実  67 無新

中尾哲雄 59 自現(1)

 ◆美作市・英田郡(定数1−2)

市村三次 70 自現(5)

岡本泰介 60 無新

 ◆勝田郡(定数1−2)

岸本清美 66 自現(3)

渡辺吉幸 59 無新

 ◆久米郡(定数1−2)

青野高陽 38 自新

草苅修  58 無新

 ※[自]は自民推薦

毎日新聞 2007年4月6日

254片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:32:59
’07統一選やまぐち:県議選 下松市区 “政争”にかすむ政策 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070406ddlk35010004000c.html

 ◇激戦の底流に合併の遺恨

 「4人目の候補」の名は浮かんでは消えた。

 1月下旬、井川成正市長の周辺が慌ただしくなった。「選挙は2カ月あればできる」が市長の持論。あくまで独自候補にこだわるのには理由があった。

 周南市との合併を争点にした04年4月の市長選。合併に慎重な市長に対し、自民現職の守田は合併推進の対抗馬についた。激戦となり集会での発言が対立の溝を深めた。

 「あの借りだけは忘れられない」。ダブルスコアで圧勝したが3年たっても市長支持者のわだかまりは消えず、白羽の矢が立ったのが市幹部の国井。「足を引っ張る県議しかいなかった。下松と県政のパイプ役が必要だ」。1日の個人演説会で市長は力を込めた。

 後援会には市長の支持者や保守系市議7人が名を連ね、守田支持者の囲い込みを図る。「中立」の立場の日立だがOBは支援の動きを見せる。33年の行政経験から「即戦力」をうたう国井も趣味のソフトテニスを通じた人脈は広く、17年間の市職労の活動で共産支持者からの信頼もある。

 「議席を死守しなければ市民の声は県政に届かなくなる」。守田陣営は自民支持者の結束を訴える。約1300人を集めた告示前の集会で吹田アキラ元自治相、福田良彦衆院議員、岸信夫参院議員らが演台に上がり守田との“ホットライン”を強調。守田も県道や港湾整備などの実績を訴えた。

 一方、自民推薦の森繁の後援会名簿には2月まで国井の名前もあった。守田陣営が自民票の一本化を求めて動く中「下松に若い発想を」と赤い選挙カーで訴える。引退表明した自民現職の橋本憲二も「若い人材を育てよう」ともり立てる。

 「対岸の火事と思っていたのに」と対策に追われたのは民主公認の浅本陣営。連合と、自身が幹事長を務めた平岡秀夫衆院議員の下松後援会が支持基盤だが、一部は国井支持層と重なる。ミニ集会が十分に開けず「もう少しひざをつき合わせた話がしたいが」と心中を明かす浅本だが、5日には応援に駆けつけた民主党の菅直人代表代行と「格差是正」を訴えた。

 12年間の無風区から一転、激戦となった下松市区。ある陣営の市議は市長らの動きを「来春の市長選の前哨戦ではないか」と警戒を強める。一方、選挙カーを校舎から眺める中学校の教諭は「選挙情勢も気になるが、下松をどんな町にしたいのか、具体的政策が聞こえないのはもっと気になる」。熱さを増す4陣営と裏腹に冷ややかな声も出ている。

(敬称略)【安部拓輝】

 ◇下松市(定数2−4)

浅本輝明 57 会社員    民新

国井益雄 57 [元]市職員 無新

森繁哲也 27 会社役員   自新

守田宗治 55 党県役員   自現

毎日新聞 2007年4月6日

255片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:33:20
選挙:県議選 菅・民主党代表代行が県内遊説、候補を応援 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070406ddlk35010014000c.html

 県議選(8日投開票)の党候補応援で5日、民主党の菅直人・代表代行が来県し、山口、周南、下松市を遊説した。

 同日午後、JR徳山駅で約30人の支援者らに迎えられた宇部市出身の菅代表代行は、地元の党公認候補らと街宣車に乗り込み「山口は古里。県議会に自民、公明という与党だけなく、民主党の候補を通してほしい」と訴えた。

 下松市でもマイクを握り「小泉政権を引き継ぐ安倍政権は本当に困っている人のことを分かっていない。競争に勝つために人間の生活が犠牲になるような労働環境は目的と手段が逆転している」と話した。

毎日新聞 2007年4月6日

256片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:46:15
【島根県議選・八束郡】党勢懸け自・民綱引き 中国島根
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040614.html

 「代表が議席を失えば、いよいよ厳しい状況になる」。四日夕、島根県東出雲町の町民会館。民主党島根県連代表を務め、五選を目指す現職の内田は声を張り上げた。「何としても勝ち抜かせていただきたい」

 翌五日。同じ場所で内田に挑む無所属新人の加藤が気勢を上げた。「国と県からの支援を得るのも議員の仕事」。推薦を受ける自民党の「看板」を前面に、国などとパイプをつなぐ与党候補としての立場を強調する。

 選挙区再編で旧八雲村が外れ東出雲町だけがエリアとなった八束郡選挙区。一議席をめぐり、自民と民主が激しくぶつかり合う。県内の一人区で唯一、民主に議席を明け渡す「空白区」の解消を悲願とする自民。民主は、県連代表の議席死守が至上命令だ。互いのメンツを懸けた激突は、日増しに熱を帯びる。

 ▽労組フル稼働

 故竹下登元首相らが築き上げた「自民王国」の島根。民主国会議員が不在の全国六県のうちの一つで、分厚い保守地盤に党勢は伸び悩む。県議選と同日に投開票される知事選でも、前回に続いて独自候補を擁立できず、不戦敗を選んだ。

 「内田対加藤ではなく、内田対自民の戦いだ」。支持組織の連合島根の矢倉淳会長は、危機感をあらわにする。最重点区と位置付け、内田の出身の民間労組を中心に組織をフル稼働させる。

 一方の加藤。告示直前の総決起集会に、元官房長官の細田博之衆院議員(島根1区)が駆け付けた。「自民党は八年間苦労してきた。竜に目玉を入れないといけない」。自身の選挙区内の八束郡の議席を得ることを「画竜点睛」と説いた。

 自民系候補が内田と争った前々回、旧選挙区で百三十票差で惜敗。前回は不戦敗。「空白の八年」(選対幹部)と呼ぶ自民の悲願達成のために、同東出雲町支部が今回選んだのが、町商工会長で企業支援が見込める加藤だった。

 ただ、両者とも不安材料を抱える。内田は八年前の選挙戦で、東出雲町で百三十四票差で敗れたものの旧八雲村で挽回(ばんかい)。接戦を制した。その村は松江市と合併し今回、選挙区から消えた。当時、支持を得た公明党勢力の票も、公明が与党となった今、期待はできない。

 ▽支持に温度差

 加藤の方も、自民分裂回避の結果、候補者として選ばれた経緯がある。当初、立候補に意欲を見せていたのは加藤を含めて三人。「党一丸となって支援していく」。自民系町議は口をそろえるが、自民県連幹部は「支持者の温度差はなかなか縮まらない」と漏らす。

 全国から取り残された状況といえる島根での二大政党化の流れ。民主が攻勢に向けて足場を固めることができるか、それとも自民が押し切るのか。八束郡の自民、民主の対決の行方が分岐点の一つとなる。(和田木健史)

257片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:57:46
野党共闘 挑む保守の壁
2007年04月05日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000704050001

∞激戦区ルポ〜県議選雲南・飯石選挙区∞


 「ドーン、ドドーン」。3月31日午後5時過ぎ、雲南市の国道沿いで井田がマイクを握ろうとしたとき、雷鳴が響いた。「大変厳しい選挙、今回が正念場です。私には、まだまだやり残したことがたくさんある」


 前回の県議選。大原郡選挙区で、井田は1万票近くを獲得し、2位の福間に2千票以上の差をつけてトップ当選した。


 しかし、選挙区が再編された今回は事情が様変わり。工藤保治・幹事長補佐は「全く新しい選挙。これまでのやり方では勝てない」と話す。


 それまで流れていた無投票ムードが消えたのは1月末。井田と同じ旧大東町が地元の足立が「非自民の声を結集したい」と立候補を表明した。


 その3日前、松江市内のホテルであった亀井久興・国民新党幹事長の後援会の賀詞交歓会。民主党県連や連合島根の幹部らが顔をそろえた。「天下分け目の決戦」と位置づける7月の参院選について、亀井幹事長は決意を表した。「民主、社民、国民新でぜひ統一候補を立てて戦いたい」


 2月に入り、社民、民主、国民新が相次いで足立の推薦を決定。細田実・選対事務局長は「参院選の野党共闘に向けた試金石なので、組織をしっかりまとめて戦いたい」と気を引き締める。


 前回、大原郡選挙区で井田に2700票余りの差をつけられた福間は今回、「唯一の旧木次町出身候補」を前面に出し、こまめに街頭演説をして支持拡大を狙う。飯石英雄・後援会長は「地元を固めたうえで、票をほかで積み上げなければならない」として、旧飯石郡などでも票の掘り起こしに奔走している。


 上代は、大原郡選挙区に隣接する飯石郡選挙区から立った過去3回の選挙で、いずれも無投票当選だった。支持者の多くは20年ぶりの投票となる。「地元でどのくらい票が取れるか分からない」と打ち明ける安井誉・後援会幹事長。元県議の景山俊太郎・参院議員から引き継いだ地盤を固めるのに懸命だ。


   ◇   ◇   


◆合区重なり情勢流動化◆


 2選挙区の合区と、「野党共闘」の足立の参戦。情勢が流動化するなか、現職3陣営は票の上積みを図ろうと、他陣営の地盤にも乗り込んでいる。「紳士的な選挙をやりたかったが、ほかの候補から先に入ってきたのでやむを得ない」(ある陣営幹部)と「保守同士の食い合い」の様相を呈しつつある終盤戦。選挙後のしこりを懸念する声が早くも出つつある。


 「野党共闘がどの程度機能するか不透明な面がある」と、出遅れの挽回に懸命の足立陣営を含む4陣営とも投票率を85%と見込み、当選ラインは9千票との見方でほぼ一致する。「風に乗れるかがカギ。最後は風をつかんだ候補が勝つ」。ある陣営幹部はこう漏らした。4陣営は五里霧中のまま、審判の時を迎えようとしている。=敬称略
(森 直由)

258片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:01:35
県議選 現職2氏1議席争う/熊毛郡区
2007年04月05日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704050002

  「吉井さんとのコンビがないと、私もやっていけないわけです」


  3月30日の告示日、田布施町内で開かれた吉井の出陣式。千人を超す支援者を前に、応援に駆けつけた自民党参院議員の岸信夫が声を張り上げた。「ここで(議席を)失うわけには絶対にいかない。国政とのパイプを持つ吉井候補がいないと、みなさんの声も届いてきません」と続けた。


  党県連副会長の吉井は6期目。「自治体の財政が厳しくなる中、県と国の支援がますます必要になってくる」と訴える。県議24年の実績を踏まえ「パイプ」を最大限に強調する戦略だ。


  熊毛郡区は今回の選挙から定数が1減となり、1人区になった。合併で、同じ郡だった大和・熊毛両町がそれぞれ光市区、周南市区に組み込まれたからだ。そして田布施町出身の吉井と小中の現職2人による一騎打ちの構図が生まれた。


    ■


  「子どもや孫の将来を壊さないようにしていかなければなりません」


  今月3日夕、小中は同町全域をくまなく選挙カーで回った。手を振る有権者とは車を止めて握手。日が落ちてからはペンライトを持って車内から手を振り続けた。


  小中は中国電力が上関町で進める原発計画を最大の争点と位置づける。「上関原発建設計画に反対する2市4町議会議員連盟」の会長を務め、「安心・安全のために計画をストップさせる」と訴える。


  昨秋から発覚し続ける、電力業界のデータ改ざんや事故隠し。臨界事故隠しが露呈した北陸電力志賀原発(石川県)への不安を、能登半島地震がさらに増大させた。


  小中陣営はこれらを「追い風」ととらえ、主張のほとんどを原発中止の訴えに費やしている。「私が当選すれば原発反対という地元の意思が表明される。県の政策にも影響を与えることは間違いない」と訴える。


  対する吉井は「国のエネルギー政策に協力し、地元(上関町)の選択を尊重するという知事の立場と考え方は同じだ」と言う。ただ吉井陣営は電力各社の体たらくに危機感を募らせているのも確か。陣営の一人は「ジャブのように効いてくる。有権者がどれだけ原発に不信感を持っているのか、形が見えないのが気持ち悪い」と明かす。


    ■


  選挙区の3町のうち、田布施・平生両町が有権者の9割近くを占める。前回は2議席をもう1人の無所属候補との三つどもえで争った。平生町では3人とも2千票台の接戦。この票をいかに取り込めるかがカギになりそうだ。=敬称略
(上山崎雅泰)



■候補者の顔ぶれ■


【熊毛郡区】
=上関町、田布施町、平生町(定数1)
吉井利行(58) 自現(6) 党県副会長
小中 進(59) 無現(1) 〈元〉田布施町議
(届け出順。丸数字は当選回数)

259片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:05:48
激戦区ルポ 合併で定数1に 庄原市選挙区
2007年04月04日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000380704050001

 市町村合併で選挙区が33から23に減り、定数も4減の66となった県議選には、前回より7人多い99人が立候補し、各地で激戦が繰り広げられている。県北の庄原市選挙区も合併の影響で選挙区が合わさり、ともに自民、国民新党推薦の旧庄原市区選出の小林秀矩氏(54)と旧比婆郡区選出の木山耕三氏(53)の現職2人が定数1をめぐってしのぎを削っている。



 告示日の3月30日。出陣式は、木山氏が旧比婆郡の東城支所に近い広場、小林氏が旧庄原市内の上原町に設けた事務所前と、それぞれの地盤で開いた。「中山間地域が切り捨てられようとしているときに黙っていられない」と木山氏。選挙カーで高野町を訪れた小林氏は「立派なブランド(リンゴ栽培)を持つ皆さんの地域づくりを、ぜひお手伝いさせてください」と訴え、互いに地元活性化に向けての取り組みをアピールした。



 現在の庄原市は、旧庄原市に旧比婆郡5町、旧甲奴郡総領町が05年3月に合併。これに伴い、庄原市選挙区も、旧庄原市選挙区(定数1)と旧比婆郡選挙区(同)に、旧神石郡・甲奴郡選挙区(同)だった旧総領町が加わってできた。選挙区は香川県の3分の2という広さとなる一方で、定数は1減の1に。自民、国民新党とも両氏を推薦する事態のなかで選挙戦が進んでいる。



 両陣営とも「告示日から投票日までわずか9日間。町中の小路や山間部の集落まで回るのはとても無理」と、県政報告会や県政学習会などの集会を重ね、有権者への浸透を図ってきている。



 木山氏は、県議会最大会派の自民党議員会に所属。知事後援会の政治資金規正法違反事件に絡み、知事陣営から議員対策費を渡された疑惑が知事元秘書の供述調書で明らかになり、2月下旬、名前が挙がったほかの県議9人とともに一部の報道機関で報道された。



 しかし、木山氏はこの点を一切否定。知事と元秘書、有罪となった元事務局長に提出した公開質問状を有権者に配布し、告示前には「元秘書も元事務局長も記憶はあいまいである。対策費が渡った確証はない」とまとめた文書を配って、知事の即時辞職を訴えている。



 一方、木山氏と別の会派である自民党良政会に所属する小林氏は3月21日に開いた学習会で、県政の現状について「古い自民党の体質に戻してはだめだ。知事には今回の問題を解明した段階で辞めてもらい、正常化した県議会を持続させるべきだ」と訴えた。



 旧比婆郡区では20年前の県議選で、木山氏の父で県議会議長だった木山徳郎氏と亀井静香・衆院議員の兄の亀井郁夫・現参院議員が激しく対立。その8年後には、新顔で立候補した三男の耕三氏と亀井郁夫氏による激戦を称して「K・K戦争」と呼ばれた。陣営内には今回も小林氏が「K」であることから「形を変えた『K・K戦争』だ」という人もいる。



 2人の地盤が旧比婆郡、旧庄原市と異なるため、地域間の争いが色濃く反映されていることも否めない。合併の取りまとめ役を務めた同市の滝口季彦市長は「中立です。動いたら大変です」と言明する。



 有権者はどちらかの陣営にくみする人も多い中で、旧庄原市の町中を歩いてみると別の声も聞かれた。50代の男性は「今回の選挙も合併で新市に移行した生みの苦しみ。どちらが勝っても遺恨は残さないで、当選後は新市全体のことを考えて行動してほしい」と話した。

260片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:06:32
合併で13候補混沌 県内最多定数の福山市
2007年04月05日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000380704060001

 福山市沼隈郡(定数9)、深安郡(旧神辺町=同1)、芦品郡(旧新市町=同1)が合併で一つになった県議選の福山市選挙区。県内最多の11の定数に、自民7、公明2、共産1、無所属1の現職組と、新顔の無所属2の計13人が挑む。有力候補ぞろいで、選挙区の大幅な拡大に伴い当選ラインが見えにくくなっているところに、藤田雄山知事への辞職勧告決議をめぐる知事派と反知事派の対立も絡み、選挙の行方は混沌(こん・とん)としている。



 「福山北部から県議の火を消すな!!」。深安郡選挙区で議席を守ってきた自民現職の後援会のチラシは、そんな見出しで危機感を訴えている。
 合併後の福山市選挙区の有権者数は約37万人。約3万人の旧神辺町の10倍以上だ。過去2度の選挙は無投票だったため、票は一層読みづらい。今回、個人演説会に駆けつけた応援の市議らは「神辺町によその候補も入って大変な状況」と厳しさを強調した。



 芦品郡選挙区で選出されてきた自民現職も、選挙戦は20年ぶり。「初めて選挙の洗礼を受けるようなもの」と、地元の足場固めに躍起だ。



 人口が少ないために府中市選挙区(定数1)に強制合区された神石郡から移ってきた自民現職も、過去2回は無投票で、今回が実質初の選挙。神石郡などの知り合いのつても頼り、福山市での浸透に力を注ぐ。



 接戦が予想されるだけに、各候補とも、知事後援会の政治資金規正法違反事件をめぐる対応や見解の説明に神経をとがらせている。



 神石郡から転入してきた現職は第一声で、辞職勧告決議をまとめたことにふれ、「問題が起きてから1年4カ月。もういい加減にしてほしいとみなさんも思われているでしょう。知事には一刻も早くひいていただきたい」と訴えた。



 一方、神辺町を足場にする現職は告示日の出陣式で、辞職勧告決議に反対した理由について、「知事が辞めれば真相が闇に葬られる」と説明。県議会の調査会座長を務めた芦品郡選挙区選出の現職も、知事陣営から一部の県議らに渡されたとされる議員対策費疑惑をめぐる議会内外の対応について、「『もらった』『もらってない』の繰り返しでは県政が停滞するばかり」と指摘。「県民不在の県政を率直に反省しなければ」と強調した。



 合併によって、福山市選挙区の有権者は前回より6万人も増えた。前回(投票率46・05%)約1万2千票弱だった当選ラインも、単純計算では1千票ほどアップすることが予想されている。票の上積みをめぐる激しい攻防が最後まで続きそうだ。

261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:20:58
県議選・終盤リポート(上)松江 八束 隠岐 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357659191

 三月三十日告示の県議選は、後半戦に入った。無投票区を除く九選挙区計二十九議席をめぐり、三十九人が選挙区再編などで流動化する票の行方をにらみ、舌戦を展開。八日の投開票に向けて過熱する各選挙区の情勢を分析する(有権者数は三月二十九日現在)。


 松江 有力現職ら上位争い 中位以下混戦、浮動票狙う
 一万超の得票をにらみ、有力な現職が激しい上位争いを展開。七千−八千票をめぐり、組織を固める民主・連合系、共産など中位以下は混戦模様で、各陣営は浮動票の行方にも神経をとがらせる。

 自民は現職五人。十一期連続トップがかかる浅野俊雄は、選挙区拡大で同じ国会議員系列候補同士の競合が発生。旧市部で、前回獲得した約一万二千票からの目減りが予想されるため、旧郡部での上積みを図っている。

 福田正明は、地盤の湖北地区を固め、半島部にも進出。告示前から続ける朝の街頭活動も精力的にこなし、浮動層への食い込みを図る。五百川純寿は宍道、玉湯を中心に、かつて選挙区だった旧郡部で着実に上積み。建設会社など企業からの支援も受けて手堅い。

 前回七千票台の細田重雄は、同じ国会議員系列の市議を中心に票固めに躍起。半島部では旧町長らの支援を得る。小沢秀多は地元美保関で前回得た三千票余りを死守した上で、旧市部の支援の広がりに活路を見いだす。

 民主・連合系は、現職、新人の三人がそれぞれ国民新党の推薦も受けるが、上積みは不透明だ。

 民間労組が支える現職の石倉俊紀は、新人二人への組織の振り分けで不安材料が生じた。終盤、地元後援会などの集会を重ね団結を期す。

 市職労の支援を受ける角智子、県職労が母体の白石恵子の女性新人二人は、一部の民間労組支援も受けるが、動きが鈍く、個人後援会などを通じた労組外への広がりが鍵。

 公明・三島治は前回獲得した旧市内での約九千九百票を固め、選挙区拡大に伴う組織票の上積みで上位争いに加わる。共産・尾村利成も、旧郡部票が加わり、八千票台を視野に入れる。特定の支持団体を持たない森脇賢は、浮動票の獲得が条件。

 勝敗を行方を左右する投票率は、60%前半が予想される。

 (有権者数十五万六千六百八十一人)


 八束 「民自対決」は互角
 民主党県連代表の内田敬と自民が推薦する加藤勇の与野党一騎打ち対決は、互角の戦い。最後まで予断を許さない。

 内田は、支持基盤の連合島根が「存亡をかけた戦い」と最重点区に位置づける。選挙サンデーの一日、町外の労組員百五十人が町内全戸を回るなどフル稼働。前哨戦は苦戦もささやかれたが、現状は「互角」と陣営。残り期間、労組票を確実に固め、保守層や無党派層への食い込みも狙う。

 加藤は、与野党対決の前々回(当時の選挙区は東出雲町と旧八雲村)は、東出雲町で自民候補が上回り、当時野党の公明が与党に変わったことで有利と目されたが、保守系町議の活動に温度差があり、経済界も一枚岩とは言えない。支持者カードは相手を上回るだけに、終盤でどこまで固められるかがポイント。

 錦新町など新興住宅地の票は、有権者の一割以上を占めるが、ともに食い込んでいない。公明は、町議が加藤への協力を表明したが、どこまで組織的に支援するかが焦点。

 投票率は両陣営とも、昨年の町議選(71・02%)と市町村合併の是非を問うた二〇〇三年の住民投票(77・52%)の間となる74、75%程度とみる。

 (有権者数一万千二百十四人)


 隠岐 与野党候補が伯仲
 自民の野津浩美と、民主・国民新党推薦の門脇誠三の、前回と同じ顔ぶれによる与野党対決は、両陣営とも八千票台前半をうかがう互角の戦い。

 野津は二日夜、隠岐の島町で個人演説会を開催。大票田の旧西郷町で保守票が流動化し、「苦戦」とみた県選出国会議員が異例の応援に駆けつけた。三日からは島前入りし、前回千票差をつけられた門脇の出身・海士町で挽回(ばんかい)を図り、最終盤は旧西郷町を重点に保守票の取りこぼしを食い止める。

 門脇も二日夜、同町で個人演説会を開き、民主や連合の関係者が多数詰めかけ気勢を上げた。選挙期間中、計四回の個人演説会を開催。前回は一回だけで、集落単位の街頭演説も含め精力的に政策を訴えている。決戦場は野津と同様、旧西郷町とみて、最終盤はここを重点に遊説する。

 両陣営とも前回県議選の投票率(83・9%)を踏まえ、投票率を80−85%とみている。

 (有権者数一万九千六百五十四人)

262片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:21:45
県議選・終盤リポート(中)出雲 雲南・飯石 簸川 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357708191

出雲 安全圏は9000票前後か

 4選挙区が合区した新選挙区で、定数7を9人で争う。投票率は70%台前半と予想される中、有力現職は1万票超えを視野に入れ、上位の得票にもよるが9000票前後が安全圏とみられる。

 自民現職で、最多の8期目を目指す佐々木雄三は、新たに選挙区に加わった地域にも支部長を配置。上滑りを警戒しつつ、全域で支持を固める。

 旧出雲市が地盤の自民現職の森山健一も、グループ企業や団体のつながりで周辺地域に切り込み、前々回の1万超の得票からの上積みを狙う。

 前々回選挙で約8200票だった自民現職の原成充は、地盤の大津、今市で票固め。後援会のつながりで旧大社、佐田町でも票を掘り起こす。

 無所属現職の成相安信は、後援組織「成相会」が手堅く動き、初の連合推薦による産別支援で過去に獲得した1万1000票台からの上積みを図る。

 前回、旧平田選挙区で7300票を獲得した自民現職の多久和忠雄は、現職が引退した旧大社町にも食い込み、1万超えで当選圏入りを狙う。

 同じく同選挙区で保守三つどもえの激戦を経験した自民現職の園山繁は、目標を9000票に置き、旧出雲市や市議の応援を受ける旧大社町でも票固め。

 自民現職の川上昌彦は、地盤の旧簸川2区(佐田、多伎、湖陵町)に軸足を置き、旧出雲市や大社町、中盤からは旧平田市の保守層の取り込みを図る。

 民主新人の珍部芳裕は、推薦する連合傘下の労組が堅実に票を固める。旧出雲市で市議の支援を受け、若者など浮動層にもアプローチする。

 共産新人の佐々木洋子は、党支持層だけでは当選圏入りは難しいだけに、福祉の充実を訴えながら女性議員の必要性を強調し、議席奪取を狙う。

 (有権者数11万8007人)


雲南・飯石 4陣営が競り合い

 8500−9000票の当選ラインを目指して、4陣営が激しい集票活動を展開。混沌(こんとん)とした情勢だが、2候補が出馬した旧大東町の票の行方と、労働組合員の動きが当落を左右しそうだ。

 現職3人のうち、上代義郎は「旧飯石郡内唯一の候補」を前面に出し、当初、懸念された過去3期とも無投票当選のハンディをはねのけようと懸命。旧郡内に確実に浸透しつつあり、「あと一歩」の手応えを感じている。

 福間賢造は陣営の引き締めを図り、地盤の旧大原郡での前回票の死守に懸命。地元旧木次町での保守票の上積みと、旧飯石郡内での得票が鍵を握るとみて票を掘り起こし、当選圏入りを目指している。

 井田徳義は地元大東町で、前回票の目減りを最小限に食い止める作戦に全力。地盤の旧大原郡の中で旧加茂、旧木次両町で上積みを図り、旧飯石郡で一定の得票を得ることで、目減り分の挽回(ばんかい)を狙う。

 新人の足立昭二は、党籍を持つ社民と、連合(市職労と民間労組)の二本柱の支援を受けて「若さ」をアピール。政治に関心が薄いといわれる労働組合員にどこまで浸透し、出遅れを取り戻すことができるかどうかだ。

 各陣営ともに投票率は82−83%前後を予想している。

 (有権者数4万2497人)


簸川 現職追う保守系新人

 現職と新人の一騎打ち。両陣営ともに投票率を80%前後に想定し、9000票をめぐる攻防。企業や団体など組織的な支援を受ける自民現職の矢野潔が、有利に選挙戦を展開。保守系新人の池田一は、草の根で野党支持層にも食い込み、追い上げる。

 矢野は、道路整備や農業対策などの実績をアピールし、少子高齢化対策の重要性を強調。「暮らしやすい郷土づくり」を訴える。1日の個人演説会は参加を呼び掛けた半数も集まらず、陣営に危機感が。後援会組織を引き締めるとともに、終盤は街頭からの訴えで上積みを図る。

 池田は、各地区の後援会組織をフル稼働し、知名度不足を挽回(ばんかい)。財政難や消防問題など地域課題解決を掲げ、地元の出西地区を中心に支持を広げる。終盤は、各地区で個人演説会を開き、浸透を図る。浮動票獲得が勝敗の鍵を握るとみるが、有権者の関心が高まるかが気掛かり。

 (有権者数2万2224人)

263片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:22:21
県議選・終盤リポート(下)益田 大田 江津 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357757191

益田 8000票台突破へ死力

 自民の現職、新人3候補が先行し、共産新人の女性候補が追う展開。各陣営8000票台の当落ライン突破に向け、死力を尽くす。

 中島謙二は漁協関係や旧匹見町を固めたが、無党派層への浸透がいまひとつ。現職の宮隅啓から引き継いだ後援会や系列市議も動きが鈍い。陣営は「8000票に届いていない」と危機感を募らせ、高津、吉田、益田の3地区でてこ入れを図る。

 田原正居はベテランの強みを発揮し、約70カ所の後援会支部や関連会社を軸に支持を固め、出遅れを挽回(ばんかい)。1万人以上の支持者カードを集め、有権者の反応にも手応え。大票田の市街地の浮動票を取り込み、上位をうかがう。

 田中八洲男は、おひざ元の京町や駅前町など中心市街地で六割の支持を固めたとみる。さらに県政報告会など地道な活動で掘り起こした支持者を軸に、じわじわと地盤を広げている。高津、益田両地区などにも切り込み、トップ当選を期す。

 悲願の議席獲得を狙う下寺共子は市議5期の知名度を生かし、女性や高齢者の票の掘り起こしに懸命。終盤からは街頭演説を1日平均40回こなしており、政党活動用ビラを配って政策をアピール。無党派層に食い込み、当選ライン入りを目指す。

 投票率は、同郷対決の県知事選と連動し、7人が争った前回選挙(80・54%)に近い70%台後半が予想される。

 (有権者は4万2392人)


大田 現職2陣営抜け出す

 組織戦でしのぎを削る現職2陣営が抜け出す形で、ともに投票率を約63%前後と分析し、1万票のラインをめぐる攻防を展開。大票田の旧大田市での集票が勝敗を左右するとみられる。

 藤山勉は、一本化した自民の大田、仁摩、温泉津3支部と公明の支援を受け選挙戦を展開。地盤の旧邇摩郡を固めた。旧大田市では序盤戦が低調で、後半戦では保守系市議らが同行して保守票の掘り起こしに努める。

 和田章一郎は、市職労を中心とする連合系組合と、地元久手町を核とする後援会組織が両輪となって集票を展開し、保守層の取り込みを図る。旧大田市に軸足を置き、細かく動員をかけて地区ごとに集票を重ねている。

 波多野誠は、交通事故多発地点となっている地元の国道9号仙山峠区間の改良や、山陰道の早期整備、農林業の振興などを訴えながら、浸透を図っている。

 (有権者数3万4090人)


江津 新人対決、現職後継リード

 新人同士の戦いは、自民現職後継で無所属の藤間恵一が、共産の深野政勝に対して優位に立つ。

 藤間は、建設業界などが活発に動いた現職とは異なり、保守系の市議17人が前面に出て、得票率8割以上を目指す。告示翌日に知事候補と合同で開いた総決起大会は空席が目立ったが、4日に再び開いた合同演説会は「予想を上回る参加」で、終盤へ弾みがついた。

 深野は、3人の党市議らと続ける遊説が3巡目に入った。毎日30−40カ所で、市議3期の実績を強調し、長年の課題である、高い水道料金問題の解決などを訴える。「全世帯との対話」を目指して電話での支持拡大にも取り組む。

 両陣営とも精力的に運動を展開するが、市民の反応はいまひとつで、投票率は、旧江津市の前回65・13%を下回る、60%台前半が予想されている。

 (有権者数2万2240人)

264片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:24:05
県議選・激戦の構図(1)鳥取市 大選挙区戦術差浮かぶ 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357556191

 鳥取県議選(定数38)は、「平成の大合併」で選挙区が10から9に一つ減って初めての選挙戦。岩美郡、西伯郡、日野郡の3選挙区で無投票となり、6選挙区とも定数を1、2人上回る少数激戦で、残る33議席をめぐる熱い戦いを展開している。新議員には、改革の旗手として知られる片山善博知事引退後の県政チェック役を担う役割もある。市町村合併で様相が変わった構図など、各選挙区をリポートする。(文中敬称略)


 旧8町村を編入合併し、県土の5分の1を占め、有権者は約16万人と約4万3000人増。定数も9から13へ増え、県議会の定数の3分の1を選出する県内最大の選挙区。

 広くなった選挙区で、旧町村の4人は旧市部への浸透を図る一方、市街地の候補者は旧8町村を視野に入れたり、市街地だけに選挙カーを走らせるなど戦術の違いが浮かび上がっている。

 自民現職の小玉は、地盤の賀露などで票固めに努める。陣営では当選後は議長候補の1人になるとして、前回を上回る得票を目指している。

 無所属新人の福本は、県観光施設連絡協議会や高校の同級生らの支援を得ており、若さも強調し「県議会に新風を」と訴え、初当選を目指す。

 当選回数8回と県議会最多を誇る自民の山口は、強い後援会組織と旧八頭郡唯一の候補者という立場を活用、旧市在住の郡出身者にも働き掛ける。

 県の元県土整備部長の自民現職、前田は「4年間の実績を問う機会」と前回票の上積みを狙い、建設業者や出身の旧鹿野町でも支持拡大に努める。

 公明現職の銀杏は、固い支持層を背景に安定した戦い。昨年の市議選では党の市議5人が上位当選、前回に続いてのトップ当選も視野に入れる。

 自民現職の鉄永は地元の旧青谷町を市議2人の支持を得て固めた。陣営では議長候補を訴え、旧市在住の郡出身者にも支持を広げる。

 無所属新人の谷村は大きな支援組織はないが、唯一の20代という若さをアピール。旧町村部へも選挙カーを乗り入れ、支持者獲得に懸命だ。

 県議を10期務める父の地盤を受け継ぐ自民新人の浜崎は、福祉や建設業者の人脈を生かし、旧市内全域を中心にまとめて支持拡大を図る。

 旧国府町の自民現職、野田は、国府と旧福部村で票を固め、出身地の旧市部では高校同窓生や国府出身者らを頼んで集票に努めている。

 無所属現職の尾崎は、女性グループを中心に草の根選挙を展開。4年間の議員活動で果たした実績をアピールし、票の掘り起こしにも力を入れる。

 共産新人の市谷は、昨年の市議選の街頭演説などで知名度を高めてきた。党推薦の知事候補と連動し、前回失った党の議席回復を目指す。

 旧気高町が地盤の自民現職、初田は約1年前から市街地に事務所を開設。旧市内への浸透に意欲を示しながら、林業関係者らの支援も受ける。

 現職の山田は、県東部で民主唯一の候補。富桑を基盤に、部落解放同盟や連合鳥取などの支援を得て市内をくまなく回り、党の議席死守に懸ける。

 自民現職の藤縄は、地盤の湖山町以外に、岩美郡で無投票当選した兄の支援を受け、旧国府町、旧福部村でも浸透を図っている。

265片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:25:12
県議選・激戦の構図(2)八頭郡 競争率は2倍新エリア奔走 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357640191

 鳥取市へ河原、用瀬、佐治の二町一村が合併したため、有権者は約一万三千人減。定数も一減の二となったところに現職二人、新人二人の計四人が立ち、定数の二倍の激戦区となった。

 前回選挙まで現職は若桜谷、智頭町、河原町と、地盤が分かれていた。ところが、今回は八頭町と智頭町からそれぞれ現職と新人が立候補。

 その上、合併で鳥取市から立候補した現職が前回獲得した八頭、若桜、智頭三町の約五千票をめぐり、混戦模様に拍車を掛けている。

 自民現職の山根は、地盤の若桜谷から智頭町へ攻勢を強めており、町議らの応援を受け、林業関係者などへの食い込みを図る。

 無所属新人の国岡は自民党県連青年部長で、智頭町議を辞して立候補。「世代交代」を唱え、教育、福祉などで子育て世代の支持拡大を狙う。

 現職の米井は智頭を地盤とし、前回は社民公認だったが、今回は無所属でウイングを拡大。若桜谷への浸透に力を入れている。

 無所属新人の坂根は三度目の挑戦。今回初めてパンフレットを作製し、小まめに街頭演説をこなしながら八頭町中心の戦いを繰り広げている。


県議選・激戦の構図(3)倉吉市 再戦4人が旧関金票争奪 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357642191

 現職三人と、返り咲きを目指す元職一人が立候補し、四年前と実質的に同じ顔ぶれによる争いは文字通りの混戦模様。生き残りをかけたし烈な選挙戦を展開している。

 合併で新たに旧関金町の約三千五百票が選挙区に加わった今回は、各陣営とも当選ラインは七千票前後になるとみており、「前回以上に厳しい」と支持者獲得に懸命。旧関金町、自主投票としている公明票、さらに無党派層の行方が鍵になりそう。

 前回、次点に泣いた村田は、市議選を含め通算十度目の選挙。関金地区に向けてあいさつ回りを数回行うなど、早くから動きを始めたほか、厚い後援会組織をフル動員。票の掘り起こしを図っている。

 前回トップ当選の伊藤は「前回は前回。白紙に戻り、ゼロからの積みあげ。二期目の今回が本当の勝負」と引き締め。地元の上井、河北地区を固める一方、県職員時代の人脈も生かし農村部へも浸透を図る。

 伊藤とともに再選を目指す興治は、他候補に比べ立ち上がりがやや遅れたが、態勢を立て直して地元上灘地区を中心に浸透してきた。福祉、子育て支援などの充実を訴え、子育て世代に共感を広げている。

 四選を目指す杉根は、業界団体など新たな支持層が加わったほか、ミニ集会などで地域に細かく入り込んでいる。前回、次点と小差の当選だっただけに陣営も危機感が強く、電話などで支持拡大に躍起だ。

266片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:27:43
県議選・激戦の構図(4)東伯郡 8年ぶり選挙集票も手探り 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357662191

 告示直前に共産党が新人擁立を決め、補選を含め三回連続の無投票ムードから一転、八年ぶりの選挙戦となった。

 現職四候補は「住み分け」が明確。藤井が湯梨浜町(天神川以東)、石村は旧大栄町、横山は旧東伯町、伊藤は旧赤碕町と、それぞれの地元を固める。岩見は郡内の共産町議らと街頭演説を中心に政策を訴えている。

 二〇〇二年の補選で当選した横山、石村は今回が初の選挙戦。両陣営とも「手応えはあるが、判断が分からない。どれだけの支持が得られるのか不安」と懸命に名前の浸透を図る。

 八年前に比べ旧関金町の約三千五百票が減り、有権者は約五万人。故・花本美雄票(約一万九百票)と国政に転身した川上義博票(約九千六百票)の動向も注目される。

県議選・激戦の構図(5)境港市 前回同様の三つどもえ
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357663191

 自民現職の安田に、境港市議を辞職した森岡と下西の両新人が挑む構図。安田を除いて顔ぶれは変わったが、四年前と同じ三つどもえの少数激戦となり、激しい選挙戦を展開している。

 平成大合併で単独市制を選択した境港市は、県議選の選挙区が県内で唯一変化せず、今回も有権者数は約三万人。各陣営は投票率は60%弱、当選ラインを六千票前後とみて票の掘り起こしに懸命だが、終盤まで予断を許さない状況が続きそうだ。無党派層、自主投票としている公明票の行方などが勝敗の鍵を握る。

 安田は、境高同級生を中心とする女性グループや地元自治会関係など厚い後援会組織をフル動員し、市議三人が支援。現職としての実績や元市長・安田貞栄の三女という知名度の高さもあって一歩先行しており、前回獲得した六千二百五票の大幅上積みを目指す。

 森岡は、政党の支援を受けず、無党派層を中心として幅広く支持を訴え。若さを前面にアピールし、選挙カーだけでなく自転車による遊説や街頭演説を重点に選挙戦を展開。保守系の市議四人や元市議たちの応援も受け、地元の境地区をはじめとして広く浸透を図る。

 下西は、無所属だが、自民党の推薦を受け、党を前面に出しての戦い。市議選に五回当選し、市議会議長も務めた実績から知名度も高く、県、国とのパイプ役として即戦力で働けると強調。保守系と公明党の市議四人と元市議たちの支援も受けて支持拡大に懸命だ。

 三候補に共通する訴えは市の基幹となる水産振興。関係業界も一本化はせず、候補や支援者とのつながりなどから個々に対応しているのが実情だ。

267片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:28:21
県議選・激戦の構図(6)米子市 旧淀江や無党派獲得激化 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357697191

 定数が1増え、9。自民、民主、無所属の現職7人と後継候補の公明新人1人が地盤、組織固めを進めるところに、議席奪還を狙う共産新人1人と無所属新人2人が割って入る。増えた1議席を共産、無所属新人3人が争う構図に、支持基盤の弱い現職も巻き込まれている。合併で選挙区に加わった旧淀江町域や無党派層の取り込みが浮沈を分ける鍵になりそう。

 各陣営は前回63%超だった投票率が50%台後半に下がると予想。当落ラインも下がって5000票前後になるとみている。

 現職の引退が公明の長岡和好だけとあって、世代交代の余地が少なく、当初から選挙への関心は低調だった。

 前回、浜田に女性票を食われて議席を失った共産は早々と錦織の擁立を決定。定数増の1議席をやすやすと共産に渡せないと保守層が新人擁立を模索したが、最終的には田守が名乗りを上げ、無投票を阻んだ。

 公明は堅い党支持層を背景に、常に上位当選してきたが、長岡の後継候補の沢は政界初挑戦。知名度不足の克服が課題になる。共産は8年ぶりに知事選候補とセットの選挙戦で意気盛ん。錦織が街頭演説を重ね、無党派層の取り込みも狙う。

 田守は中海環境美化活動の実績を訴える。民主党、国民新党支持層にも食い込み「台風の目」。

 選挙戦になって危機感を強めたのは、個人への人気は高いが組織力に乏しい浜田。女性団体の支援で、地道に支持拡大を図る。

 旧淀江町域は、有権者数が全市の15分の1の約6700人しかないが、純増となる票田だけに各陣営がなだれ込んだ。稲田、斉木、広江の自民現職3人が早くから入り込む中、1月末の出馬決断と出遅れた地元の島田が巻き返しを急ぐ。

 島田は「日野川以東唯一の候補」を強調し、旧町域を重点的に回る作戦。草の根で政策を訴える。

 稲田は地盤の福米地区などを固め、他候補支持の保守層取り込みもうかがう。ベテランの広江は医療、福祉関係に厚い支持基盤を持ち、安定した戦い。

 05年衆院選で自民を離れて前衆院議員・川上義博を推した斉木は、民主入りした川上と決別し、06年末に復党。川上を支援していた当時は、地盤とする市南部地域の反発が強かったが、しこりは解消したもよう。農業団体の支援も受け、支持拡大を図る。

 同じく衆院選で川上を推した松田はもともと政党色が薄く、個人後援会主体の支持者に動揺はない。中心市街など地盤を手堅くまとめる。

 自民との対決色を強める民主は、鳥取県内の現職全員を公認。これまで無所属を貫いていた湯原は地盤の弓浜部に保守層が多く、支持者に戸惑いもあったが、街頭に立つ回数を増やし、政策勝負を展開。

 連合鳥取が支持基盤の鍵谷は党県連新代表に就いた川上の支援も加え、自公政権への批判をより強めている。

268片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:15:27
’07統一地方選:県議選 課題多い県政、投票率に注目−−あす投開票 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070407ddlk33010278000c.html

 ◇12選挙区48議席、66人争う

 統一地方選第1ラウンドの県議選は8日、投開票される。無投票だった6選挙区を除く12選挙区の議席は計48。これを66人が争う少数激戦で、各候補は「最後のお願い」に声をからしている。【若狭幸治】

 選挙戦となったのは、▽岡山市第1・加賀郡▽岡山市第2▽倉敷市・都窪郡▽津山市・苫田郡▽玉野市▽井原市・小田郡▽高梁市▽備前市・和気郡▽真庭市・真庭郡▽美作市・英田郡▽勝田郡▽久米郡。

 市町村合併などに伴う選挙区割り見直し後初の選挙で、引退議員らも多く、地盤の流動化や世代交代により前回(03年)比8人増の新人29人が名乗りを挙げた(無投票含む)。25選挙区のうち16選挙区が無投票だった前回から一転し、各地で接戦となっている。

 1兆2000億円以上の県債残高を抱え改善が進まない財政の危機的状況や、「県民・市民公園化」の方針が打ち出されたものの先行き不透明な倉敷チボリ公園の再建問題など、県政の課題は少なくない。岡山市の政令指定都市移行は県や県議の在り方そのものが問われる問題でもあるが、選挙戦の盛り上がりは今一つだ。

 87年に69・29%だった県議選の投票率は前回、過去最低の49・88%。候補者が有権者の関心に応える争点を提示できていないことが一因とはいえ、投票率は県民の政治意識を測るバロメーター。一人でも多く投票所に足を運ぶことを期待したい。

毎日新聞 2007年4月7日

269片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:16:58
’07統一地方選:広島市長選/広島市議選/県議選 あす投票、訴え白熱 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070407ddlk34010377000c.html

 ◇各候補「まちづくり」「平和」など

 広島市長、県議、広島市議が初のトリプル選になる統一地方選第1弾は8日投票、即日開票される。市長選は、まちづくりや核兵器廃絶に対する取り組み、財政再建などを争点として4候補が独自の訴えを展開。県議と同市議選では、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件や政務調査費問題への対応、教育問題などで激しい舌戦が展開されている。投票は一部地域を除き午前7時から午後8時まで。3選挙とも9日午前1時ごろまでには新市長と新議員が決まる見通し。【田中博子、吉川雄策】

 ●広島市長選

 激戦を繰り広げる広島市長選の4候補は6日、中区の繁華街などで、「8日は懸命な選択を」などと最後の力を振り絞って支持を求めた。

 荒木実氏は、ポスター張りを中心とした独自の戦いを続けているが、この日は平和記念公園(中区)の近くでマイクを握り街頭演説。核兵器廃絶を訴えた。

 自民の推薦を受ける柏村武昭氏の選挙カーには、自民党の寺田稔衆院議員が同乗。中央から連日、国会議員が来援するなど、支持基盤固めに奔走する。

 3選を目指す秋葉忠利氏は、元社民党衆院議員の中川智子さんの応援を受けた。事実上支持を受ける市議の個人演説会も精力的に回り、支持拡大を狙う。

 大原邦夫氏は、繁華街で街頭演説。「市政の変革」を粘り強く訴え、無党派層の取り込みを目指す。地元の南区で個人演説会も開き、ラストスパートをかける。

 ●県議選

 県議選は、23選挙区のうち3選挙区で3人が無投票当選。残り20選挙区の63議席を巡り96人が激しい争いを展開している。選挙区割りの変更や現職引退など従来の「枠組み」が変化して激烈な争いを繰り広げる選挙区も多く、無党派層へのアピールなどを通じて、各候補が当選ラインの突破を目指している。

 庄原市や三次市、山県郡などでは中山間地域の将来を争点に各1議席を争う。広島市内でも西区や佐伯区などで混戦を展開。選挙区が広がった呉市や福山市などは各候補が乱戦からの上昇を目指す。

 事実上の「知事派」と「反知事派」がしのぎを削る選挙区も目立ち、結果次第では藤田雄山知事への県政運営に影響が出る可能性もある。

 ●広島市議選

 今回から定数が5減った広島市議選(8選挙区、定数55)は、現職54人、新人23人の計77人が立候補。定数9に13人が立った西区や、定数7に対して11人が立った安佐北区など、各地で激戦が繰り広げられている。市議会は2月、政務調査費の不正支出問題を巡って大きく揺れた。有権者がどのような選択をするのか、注目が集まる。

 ●投票呼びかけ

 トリプル選を前に、県選管と広島市選管は6日、広島東洋カープの緒方孝市選手の妻でタレントの緒方かな子さんと中区胡町の八丁堀交差点で街頭啓発活動を行い、昼休み中のサラリーマンらに投票を呼び掛けた。

 両選管職員ら38人が参加。緒方さんらはティッシュペーパーや入浴剤など計6000個を配り、「4月8日の投票をよろしくお願いします」とアピールした。

 近くの百貨店を訪れた南区向洋新町1、主婦、川本フヂ子さん(81)は「今まで一度も投票を欠かしたことはない。今回も自分の気持ちを票に込めたい」と話した。

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 ◇広島市長選立候補者(届け出順)

荒木実(あらき・みのる) 64 無新

 不動産会社「住宅サポートセンター」社長[歴]皮革製品小売販売店経営▽立教大 

柏村武昭(かしむら・たけあき) 63 無新

 [元]参院議員[歴]中国放送アナウンサー▽テレビキャスター▽イベント企画会社「ホワイト」社長▽自民党県参院選挙区第5支部長▽参院党国対副委員長▽防衛政務官▽参院外交防衛委員長▽早大=[自]

秋葉忠利(あきば・ただとし) 64 無現(2)

 市長[歴]米タフツ大准教授▽海外ジャーナリスト広島長崎招請計画「アキバ・プロジェクト」主宰▽日経産業研究所主任研究員▽ニュースキャスター▽広島修道大教授▽衆院議員▽マサチューセッツ工科大院

大原邦夫(おおはら・くにお) 57 無新

 [元]市議▽宇品地区社協顧問[歴]NHK社会部記者・鳥取放送局放送部副部長・首都圏部チーフプロデューサー▽市議会厚生委員長・文教委員長▽市農業委員▽京大 

毎日新聞 2007年4月7日

270片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:17:33
’07統一選やまぐち:県議選 熊毛郡区 対立構図、明確に /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070407ddlk35010090000c.html

 ◇「自民・反自民」原発も絡み

 定数1減の熊毛郡は、03年の前回、1万5006票を獲得して1位当選した自民の吉井と、反原発を掲げ、9179票で2位で初当選した小中とが、生き残りをかけてしのぎを削っている。

 前回選挙区の旧熊毛郡5町から今回、隣市に合併した旧熊毛、大和が外れた。3町に狭まり「逆に大変になった」と吉井。かつてなく戸別のあいさつ回りに力を入れた。吉井は「(上関原発建設計画を抱える)上関はともかく、田布施、平生の有権者から原発の話はほとんど出なかった。今回の第一の争点は財政再建だ」と話し、「原発は国の責任でやるエネルギー政策。上関町の選択を尊重する」との立場で臨んでいる。

 しかし、吉井にとって前回票田の旧2町が外れたのは痛い。吉井は田布施では小中に1920票差を付けたが、平生では34、上関では88票差。原発予定地に近い町で小中ときっ抗し、今回も原発の可否が争点になることは織り込み済みだ。

 前回同様、反原発を最大の争点に訴える小中は「1人区で原発に反対する私が当選すれば、県政に与える影響は今以上だ」と強調。上関町や平生町の原発反対派グループの他、田布施町議らが支援する。

 さらに、先月の北陸電力による志賀原発1号機(石川県志賀町)の臨界事故隠しの発覚以降、電力会社の事故の隠ぺいが次々に発覚し、「関心が薄かった層に是非を問う機会だ」と浮動票に期待する。郡内全戸にあいさつ回りし、保守層への浸透にも自信を深める。

 2人は田布施町在住。両陣営とも有権者の多い同町での争いが当落を左右するとみる。

 吉井は、後援会長に県幹部出身で昨年引退した寺田幹生・前田布施町長を据え、二人三脚で「地域振興には国、県とのパイプ役が要る」と小中をけん制。小中は町議と共に、同町が柳井市などとの合併に失敗した責任問題も訴え、陣営幹部は「(前町長の吉井支持が)こちらに有利に働くこともある」と分析する。

 同町の自営業の女性(58)は「4年前は(原発推進、反対の)2人で均衡が取れていた。今回は選択が難しい。原発が稼働したら離れて住む長男家族に『帰って来い』とは言えない。だが、田布施は岸信介、佐藤栄作と自民党総裁を出した。町の誇りで流れは受け継ぎたい」と胸中は複雑だ。

 1人区で自民、反自民の対立構図も生まれ、それが争点の原発問題と絡み、激戦に拍車をかけている。(敬称略)【近藤聡司】

 ◇熊毛郡(定数1−2)

吉井利行 58 党県副会長 自現

小中進  59 学校理事  無現

毎日新聞 2007年4月7日

271片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:18:01
選挙:県議選 73人、終盤の追い込み−−あす投開票 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070407ddlk35010123000c.html

 統一地方選の第1ラウンド、県議選(定数49)は8日、投開票される。無投票区は24年ぶりになくなり、全15選挙区で選挙戦を展開。73人が終盤の追い込みに全力を挙げている。

 立候補しているのは現職41人▽新人29人▽元職3人−−で、党派別では自民34人▽民主5人▽公明4人▽共産4人▽社民1人▽諸派1人▽無所属24人。

 焦点は、自民党公認、推薦候補計37人の行方だ。定数減で議席減は必至。特に合併後の郡部地域が地盤の候補者は苦戦を強いられている。合併前まで市長や町長だった計5人も加わり、保守系同士で激しい議席争いを繰り広げている。終盤に入り、公明党との「与党協力」が浮上した選挙区も出てきた。

 これに対し、現有議席の上積みを狙うのが民主党。山口、下関市区の現職をはじめ、推薦した光市区の元職や、議会内同会派の防府市区の現職も議席確保を狙う。下松、周南市、岩国市玖珂郡区で公認した3新人は予断を許さない状況だ。

 共産党は、現職2人に加え、岩国地域での議席復活と山口市区での初当選を狙い、社民党は宇部市区の1議席死守に躍起。公明党は現職がいる下関、宇部、防府、周南各市区の4議席確保を目指す。【佐藤丈一】

 ◆各党戦いに手応え

 ◇「元気県」づくりへ−−自民党県連、河野博行会長

 政策や人柄を県民に訴える絶好の機会ととらえ、15選挙区に37人の公認・推薦候補を擁立し戦い抜いた。県政最大与党として「元気県山口」づくりのためにも、幅広いご理解とご支持をいただけたと確信する。

 ◇政治の流れ変える−−民主党県連、平岡秀夫代表

 小泉・安倍政権がもたらした格差拡大など地方への影響や地域の課題を指摘し、共感を得られた。政治の流れを変える県議選の重要性を理解いただき、公認・推薦候補への投票をお願いしたい。

 ◇実績訴え理解得た−−公明党県本部、桝屋敬悟代表

 県本部独自の地方版マニフェストの達成状況などこれまでの実績を訴えてきた。少子化対策や行政改革など与党の一員としての実績は県民の理解を得たと実感しており、全員の勝利を信じている。

 ◇「福祉の心を」浸透−−共産党県委員会、山本丈夫委員長

 増税、福祉切り捨てなど県民には冷たい県政に「福祉の心を」と訴え確かな手応えを得た。改憲、岩国基地問題も平和を願う県民の心と共鳴し、支持を広げた。4候補の必勝を最後まで訴える。

 ◇有権者と対話重視−−社民党県連、原田正選対委員長

 「なくそう格差、いかそう憲法9条、つくろう平和と福祉」を中心に訴え、有権者との対話を重視した。中央からの応援も得て戦う中で手応えが感じられる状況。あと一歩の所までこぎつけた。

毎日新聞 2007年4月7日

272片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:48:34
統一選前半戦あす投票 県議選、激戦続く
岡山66人、広島96人、香川36人 山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/07/20070407132643.html

 第16回統一地方選挙で、13都道県知事、4政令市長、44道府県議、15政令市議の4選挙が8日、投開票される。地域間格差や「平成大合併」を経た地方自治の在り方について、有権者の選択が問われる。

 岡山県議選(18選挙区、定数56)は74人が立候補。6選挙区で8人が無投票当選を決めており、残る12選挙区の48議席を66人(自民25、民主、公明各5、共産3、無所属28)が争う。

 県中北部の1人区は高梁市と真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡が現職と新人、久米郡が新人同士の一騎打ちで、予断を許さない戦い。岡山、倉敷市を含む県南の大規模選挙区も、当落線上の争いが激しくなっている。

 自民は改選前議席(36)を維持すれば、引き続き「絶対安定多数」を確保。無所属当選者の取り込みも視野に、さらに勢力拡大を目指しており、議席増を狙う民主系候補との攻防が焦点となっている。女性候補は過去最多の6人が挑んでいる。

 広島県議選(23選挙区、定数66)は99人が立候補。3選挙区(いずれも1人区)で自民現職が無投票当選し、残る20選挙区の63議席をめぐって96人(自民39、民主5、公明6、共産5、無所属41)が激戦を繰り広げている。

 合併の影響で自民党系の無所属現職2人が1議席を争う庄原市は、両陣営が生き残りをかけ舌戦を展開。福山市(定数11)は現新13人、尾道市(同4)は同6人、三原市・世羅郡(同3)は同4人の少数激戦となっている。

 香川県議選(13選挙区、定数45)は52人が立候補。7選挙区で現職15人、元職1人が無投票当選。残る6選挙区29議席を36人(自民18、民主3、公明、共産各2、国民1、無所属10)が争っている。

 周辺6町との合併で選挙区が拡大した高松市(定数17)、保守系4人が競り合う観音寺市(同3)、3回連続で自民勢2人と無所属1人が争う構図の小豆郡(同2)、24年ぶりの選挙戦で新人同士が一騎打ちの仲多度郡第二(同1)などで激戦となっている。
(2007年4月7日掲載)

273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:30:59
安田、森岡さん境港保守対決制す 讀賣鳥取

 保守系の現職、新人の三つどもえとなった境港市選挙区(定数2)は、自民現職の安田優子さん(61)が再選、無所属新人の森岡俊夫さん(47)が初当選した。森岡さんは同市朝日町の自宅で「活力ある地域づくりのため、港町の再生に全力を尽くします」と抱負を述べた。無所属新人で自民の推薦を受けた下西淳史さん(65)は、市議を5期務めた経験をアピールしたが、届かなかった。

(2007年4月9日 読売新聞)

社民推薦が3選 八頭郡選挙区 讀賣鳥取

 八頭郡選挙区(定数2)では、社民の推薦を唯一受けた米井悟さん(69)が3選を決め、前身の社会を含め1947年から続く社民の灯を守った。過去2回は公認で臨んだが、地盤が同じ智頭町から自民推薦の新人が出たため、幅広い層からの支持を狙って無所属で立候補。2期8年の実績を強調し、保守層の取り込みに成功した。「格差社会を解消し、若者が定住できる県にしていきたい」と抱負を述べた。

(2007年4月9日 読売新聞)

274片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:38:08
県議決まる 自民議席減らす
民主は増公明、共産手堅く 讀賣岡山

 平成の大合併後初めて行われた統一地方選前半戦の県議選は8日、無投票当選となった6選挙区を除く12選挙区で投開票され、48人の新たな顔ぶれが決まった。各選挙区とも、選挙区再編の影響や、夏の参院選対策などの要因をはらんだ激しい戦いとなったが、世代交代は確実に進んだ。倉敷市・都窪郡選挙区では、急逝した父の遺志を継いだ自民新人の中塚周一さん(33)が、保守地盤の厚い津山市・苫田郡選挙区では民主新人の木下素典さん(31)がそれぞれ初陣を飾った。また、前回は過去最多の5人が当選した女性候補者は、今回は4人にとどまった。12選挙区の当日有権者数は132万2033人、投票率は50・71%(前回49・88%)だった。

 政党別では、県議会での各会派の勢力はほぼ現状維持となる見込みだ。議席の約7割を占める自民は全選挙区で公認、推薦候補計39人を擁立し、うち33人が当選。公認の4人、推薦の2人が落選したが、今後の会派入りが予想される保守系無所属の当選者も多く、勢力は微減にとどまりそう。

 一方、民主は前回より2人多い5人を公認した。うち4人が当選し、統一会派を組んでいる無所属現職も全員が当選。会派入りすると見られている無所属新人も当選したことで、議席は増える見込み。

 現職の公認のみにとどめた公明、共産は手堅く票をまとめ、全員が当選し、現状維持に成功した。社民は、県議会への影響力回復を狙って支持した無所属の1人が当選した。

(2007年4月9日 読売新聞)

275片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:41:02
「弔い選」現職制す 高梁
真庭市 真庭郡区落合票集め初V 讀賣岡山

 県中北部で繰り広げられた、自民系候補同士の一騎打ちも決着。立候補の準備を進めていた大杉尚久さん(72)が脳出血で倒れ、告示直前に死去するという波乱があった高梁市選挙区は無所属現職の久徳大輔さん(38)が3選を果たした。

 事務所で支持者に囲まれた久徳さんはバンザイして喜びを分かち合い、「(再編による)初の選挙区で厳しかった。市の一体感を高め、安全安心のまちづくりに頑張りたい」と話した。

 大久保道治さん(56)は大杉さんの遺志を継ぐ形で出馬したが、出遅れたために知名度アップが遅れた。

 新人、現職の一騎打ちとなった真庭市・真庭郡選挙区は、無所属新人の浅野実さん(67)が自民現職の中尾哲雄さん(59)を破り、初当選を果たした。支持者らを前に、「旧勝山町長時代に培った人脈を生かし、国や県とのパイプ役に徹します」と声を張り上げた。

 浅野さんは、後援会に支えられ、2年前の真庭市長選で大敗した大票田の落合地区を中心に活動、合併のしこりを残した有権者にも浸透した。中尾さんは、井手紘一郎・真庭市長の後継者として支持を仰いだが、出遅れが最後まで響いた。

(2007年4月9日 読売新聞)

投票率50.71%やや回復
都市部では盛り上がらず 讀賣岡山

 県議選の投票率は50・71%。初めて50%を切った前回(49・88%)よりは上回り、2回連続での最低更新は回避された。

 無投票選挙区が前回の16から6に大きく減少。最大の有権者を抱える倉敷市・都窪郡選挙区や県北部の多くの選挙区が選挙戦となったことが、投票率を押し上げる一因になったとみられる。

 県議選は今回が戦後16回目。投票率は1951年の88・43%を頂点に下落傾向。県議選では初めてとなる期日前投票も、多くの陣営が利用するように呼びかけ、有権者も活用した。

 とはいえ、特に岡山市内など都市部では、「今回は盛り上がらない。手応えを感じない」とこぼした陣営幹部が数多く、投票率の下落傾向に歯止めがかかったと言える状態ではない。新たに選ばれた県議が積極的に活動し、県民の関心を集めることが必要だろう。

(2007年4月9日 読売新聞)

解説  参院選へ各党動き活発 讀賣岡山

 平成の大合併に伴う選挙区再編を経て初めて行われた県議選。従来の地盤とは異なる地域が選挙区に組み込まれるなどした結果、前回を8人上回る29人の新人が立候補し、現職の苦戦が目立った。県北部では自民系無所属の首長や市議らが自民党公認候補に挑戦する構図も数多くあった。

 一方、10期、8期といった古参県議が相次いで引退。60歳代以上の候補者が21人から18人に減った一方、30歳代以下の候補者は11人で前回より1人増えた。世代交代も争点となり、多くの陣営が「今回は分からん。票も読めん。とりあえず勝たないと」とこぼした。手探り状態の中で勝ち、4年の任期中に地盤を固めようという腹づもりだろう。

 しかし、岡山市が政令市に移行すれば、岡山市第一・加賀郡、岡山市第二両選挙区は再び再編される。読売新聞のアンケートには両選挙区の立候補者の半数以上が賛成したが、今後の動きが注目される。

 今年は統一地方選と夏の参院選が同じ年にある「選挙イヤー」。各党とも夏をにらみながらの動きが見られた。特に全選挙区に候補者を擁立した自民、備前市・和気郡、津山市・苫田郡両選挙区を含む5人を公認した民主の動きが目立った。

 しかし、ともに動きの鈍かった陣営や地域の実情にそぐわない活動をした陣営など、改めて課題も見えてきた。これからの約3か月、各党は課題をどう解決し、どのような戦略で“天下分け目”とも言われる大激戦に臨むのか注目されるところだ。(岡山支局 竹上史朗)

(2007年4月9日 読売新聞)

276片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:44:28
自民系28議席に減
新県議49人決まる 讀賣山口

 県議選(定数49)は8日、全15選挙区で投開票された。9日未明にかけて当選者は続々と判明し、全49議席が決まった。

 党派別(公認・推薦)では自民28人、民主5人、公明4人、共産3人、社民1人、無所属8人。自民は六つの常任委員会で過半数を占める「安定多数」(30)に届かなかった。一方、民主は現有議席(3)から2人伸ばした。公明は現状維持。共産は現有議席(2)を増やした。社民は唯一の議席を守った。

 合併で失職して立候補した旧首長5人のうち、4人が当選した。

 各政党とも今回の県議選を夏の参院選の前哨戦と位置づけ、告示前から精力的に支持拡大を図ってきた。最大会派の自民に、推薦も含め7人を擁立した民主など非自民勢力がどれだけ迫れるかが焦点だった。

 自民が2議席を独占していた光市区に立候補した民主推薦の元議員は当選した。同じく2議席独占の下松市区に立候補した民主新人は落選。自民現職の長谷川忠男さんと民主推薦の新人の井原健太郎さんが激突した柳井市区は、長谷川さんが勝利した。

 今回は旧首長の立候補が相次ぎ、混戦に拍車をかけた。山口市区では、旧山口市長で無所属元議員の合志栄一さんが返り咲き。旧秋穂町長で自民新人の藤生通陽さんも当選した。

 下関市区では旧菊川町長で自民新人の林哲也さんは転身したが、旧豊浦町長で無所属新人の浜岡歳生さんは落選。岩国市・玖珂郡区に立候補した旧由宇町長は当選した。

 また、同区は米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題が最大の争点。移駐容認派で、旧市区選出の自民現職が落選し、反対派2人は当選した。

 一方、現職のみ5人の女性候補は4人が当選した。

(2007年4月9日 読売新聞)

277片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:49:59
自民支部長貫禄 塩満さん
下関市区 讀賣山口

 下関市区では自民現職の塩満久雄さんが、4選を飾った。安倍首相の地元の党下関支部長に就いたばかり。同市阿弥陀寺町の赤間神宮に集まった支持者の祝福を受け、歓喜に沸いた。

 「下関の発展なくして、県の発展なし」をスローガンに告示前からミニ集会を開催。選挙戦での支持拡大につなげた。塩満さんは「経験と郷土を愛する強い意志で、県政で頑張りたい」と満面の笑みを見せた。

 同支部の3月の役員改選で、支部長に就任。安倍首相を応援していくうえで県議選を乗り越え、「夏の参院選で勝利する」という意欲に弾みをつけた。

 同市区は2005年2月の合併に伴う旧下関市区(定数9)と旧豊浦郡区(2)の統合で、定数1減となった中、現職9人、新人4人の計13人が争った。

 旧市郡別では旧市区9人(うち新人1人)に対し、旧郡区に4人(同3人)が乱立。旧市区陣営が旧郡からの地盤の切り崩しに危機感を持った一方、公明、共産を中心に旧郡の組織票を取り込み、入り乱れた。

(2007年4月9日 読売新聞)

民主・西嶋さん3選
山口市区 讀賣山口

 現職5人、元議員1人、新人2人の計8人が6議席を巡り争った山口市区では、民主現職の西嶋裕作さんが3選を果たした。祝勝会場となった同市緑町の県労働者福祉文化中央会館には多くの支持者らが詰めかけ、歓声にわき返った。

 県職労や連合山口などの支援を受けた西嶋さん。前回、前々回とも約1万1500票を獲得し、今回も前評判は高かった。だが、陣営は「選挙は何が起こるか分からない」と楽観ムードや他陣営からの切り崩しを警戒、組織の引き締めに躍起になった。

 西嶋さん自身も昨秋から旧4町も含め1万軒を目標にあいさつ回りを重ね、告示前には達成した。選挙中も「皆様のために、これからも汗をかき続けます」とアピール。5日には菅直人・党代表代行の来援も受け、支持拡大を図った。

 党県連幹事長も務める西嶋さん。「様々な分野で格差は拡大している。政治の流れを変える必要がある」。会場ではすでに、「最大の政治決戦」となる今夏の参院選を見据えていた。

(2007年4月9日 読売新聞)

久米さんが返り咲き
岩国市・玖珂郡区 讀賣山口

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題などを争点に、7人の激戦となった岩国市・玖珂郡区(定数5)。移駐反対を訴えた共産元議員の久米慶典さんが返り咲いた。反対の民意が示された昨年3月の旧岩国市の住民投票以後、市の財政難などを理由に容認を訴える声も大きくなっていたが、反対意見の根強さがうかがえる結果となった。

 久米さんは選挙戦で「(候補の中で)私だけは二井知事の応援団ではない」と、現実的対応を市に迫る県政を厳しく批判。住民投票以前から反対を訴えてきた経緯をアピールしながら、「どうか、移駐反対が民意であることをもう一度示してください」と語りかけ、支持を広げた。

 同市麻里布町の事務所では、「当選確実」が伝えられると、住民投票を成功させるための運動に参加した住民らも駆けつけ、歓声が上がった。久米さんは「市民の声を県政に届ける議員が必要とされた証し」と声を張り上げ、会場から大きな拍手を受けていた。

(2007年4月9日 読売新聞)

藤井さん悠々再選
周南市区 讀賣山口

 現職3人と新人3人の計6人が立候補し、少数激戦となった周南市区では、唯一の女性候補の藤井律子さんが再選を果たし、改めて強さを見せつけた。

 前回の選挙(旧徳山市都濃郡区)は、県議会副議長だった夫の藤井真さんが亡くなり、後援会から後継指名を受けて立候補。女性3人を含む9人が乱立したが、トップで初当選した。

 この4年間、2市2町が合併して広くなった選挙区で、こまめに各地区のイベントに顔を出すなど地道な活動を続け、夫の後援会を自分自身の組織に再編、強化してきた。

 今回の選挙では、「子どもの未来を作るために」をキャッチフレーズに掲げ、市内をくまなく回って女性の支持を広げた。自民党徳山支部長も務めており、自民支持層の引き締めも図って着実に票を固めた。

 周南市秋月の事務所では、当選の知らせが入ると、大きな歓声と拍手がわき起こった。藤井さんは「女性の目線を大切にして、県政にしっかりと声を届けたい」と抱負を語った。

(2007年4月9日 読売新聞)

278片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:39:35
’07統一地方選:知事選/県議選(その2止) 投票率、連続ダウン /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070409ddlk32010054000c.html

 ◇投票率 知事選67.11%、県議選68.66%−−盛り上がらず連続ダウン

 知事選の投票率は、過去最低だった前回(03年)の71・55%をさらに下回った。20年ぶりに新人同士の戦いとなり、投票率アップも期待されたが最後まで盛り上がらず、5回連続でダウンした。

 前回は現職と共産に加えて無所属2人が立候補したが、今回は民主が候補を擁立できずに自主投票に回ったことなどから、保守系無所属と共産の一騎打ちに。無党派層の反応が今一つの上、今回の知事選から、不在者投票より手続きが簡単な期日前投票が可能になったが投票率アップにはつながらなかった。

 県議選では、合区により選挙区内の保守対決が生じ、好機ととらえた民主や共産が都市部で候補者を擁立した。しかし、5選挙区で8人が無投票当選。選挙でも労働組合など支持団体が組織的な選挙戦を展開したが、全体的な盛り上がりには至らなかった。

 ◇きらびやかな寺本堂で投票

 〇…大田市五十猛町の第2投票区では、欄間などにきらびやかな彩色が施された長泉寺本堂が投票所。立会人は「いつからか定かではないが、多分、選挙というものが始まったころからでは」と話す。夫婦で投票に来た団体職員(38)は「選ばれた人がどういう政治をするのか、しっかり見届けたい」と期待した。同市では一昨年秋の1市2町合併で、投票所が35から57になった。

 ◇消防団分団のポンプ倉庫でも

 〇…浜田市金城町の第42投票区の投票所は、同市消防団雲城分団七条消防ポンプ倉庫。有権者数が旧金城町で最も多く787人いる。午前6時50分ごろ、いつも一番乗りという森川チエ子さん(79)と隣家の山本恵美子さん(72)が満開の桜を見ながらやって来て投票を済ませた。森川さんは「(危機的な)県の財政が心配」と話し、県財政の立て直しに期待を寄せていた。

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 ■視点

 ◇島根の“デフレ”どう対処、県民の関心取り戻す方策を−−知事選

 20年ぶりの新しいリーダー、初のマニフェスト型選挙……、華麗な「枕詞」とは裏腹に、低調を極めた今回の知事選。下馬評通り、溝口さんがほぼ“信任投票”のような形で新知事に選ばれた。一方で投票率は過去最低となり、県民の関心の低さが改めて浮き彫りになった。

 昨年12月、出雲市長の西尾理弘さんが出馬を断念した時点で、選挙戦は実質的に終わっていた。党内の一本化ばかりを優先させた自民、候補者の擁立すら出来なかった民主。そのふがいなさが「知事選はもう決まった」という意識を呼んだのも無理はない。

 政策論争ではどうか。溝口さんは、財政健全化計画の策定や産業振興を目標に掲げたものの、内容は澄田県政をほぼ踏襲し、目新しいものは見られなかった。小笠原さんも、福祉医療制度の撤廃などを訴え澄田県政を批判したが、具体的な財源や対案は示せず「共産」の枠組みを越えるには至らなかった。

 だが、県の置かれた状況はもはや「末期的」とも言えるレベルにある。県債残高は1兆円を超え、09年度にも基金が底をつく見込みだ。一方、地域振興のカンフル剤だった大型公共事業は、3月にオープンした古代出雲歴博を最後に途絶える。全国一の過疎高齢化、医師不足問題……、課題を挙げればきりがなく、ほとんど「負の遺産」しか残されていないのが現状だ。

 こうした閉そく感に加え、十分な選択肢も政策も示されないままリーダーが選ばれれば、県政に対する県民の「無関心」はいっそう加速する。それは必ず、県の活力を削ぎ落とす原因としてはね返ってくるだろう。いわば、県政全体が“デフレスパイラル”に陥っているのであり、今回の投票率の低下は、一つの象徴なのである。

 溝口さんは財務官時代、日本経済のデフレスパイラルに対処するため、35兆円ものドル買いという、前代未聞の方策を打ち出した実績を持つ。ならば今回、新知事として、まずは失った県民の関心をどう取り戻すのか、個々の課題にとどまらず、島根の“デフレスパイラル”に対し、どう立ち向かっていくのか。イバラの道とも言える4年間で、その手腕が問われることになる。【酒造唯】

毎日新聞 2007年4月9日

279片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:40:50
’07統一地方選:知事選/県議選(その2止) 知事選、民主「不戦敗」響く /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070409ddlk31010098000c.html

 ◇投票率61・46%、低さ過去2番目

 知事選の投票率は61・46%。片山善博氏が三つどもえの激戦を制した99年の前々回を下回り、82年(59・29%)に次ぐ過去2番目の低さだった。

 民主党が独自候補の擁立に失敗したのが大きく影響し、有権者の強い関心を得ることができなかったというのが関係者の一致した見方だ。自民、公明両党の推薦や経済界などから高い支持を得た平井氏が序盤から安定した戦いをみせるなか、共産党推薦の山内氏が出遅れたことも響いた。

 ◇県議は過去最低

 一方、県議選は62・08%(男60・72%、女63・29%)で、前回をさらに3・09ポイント下回る過去最低の投票率となった。八頭郡などで激戦となり、東伯郡も8年ぶりに選挙戦となったが、平成の大合併で区域を拡大した鳥取や米子など市域の選挙区を中心に、「新市民」となった有権者の関心を高めることができなかったことが、要因の一つに挙げられる。【山下貴史】

毎日新聞 2007年4月9日

280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:43:34
’07統一地方選:県議選 県北で苦戦、自民微減 民主は健闘(その1) /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070409ddlk33010011000c.html

 ◇民主は健闘、4新人が当選−−公明、共産は全員当選

 統一地方選第1ラウンドの県議選(定数56)は8日、無投票だった6選挙区を除く12選挙区で投開票され、48人の新議員が決まった。現有36議席の自民は県北の1人区で現職が相次ぎ落選し、無投票当選と合わせて33人(推薦含む)が当選した。5新人を擁立した民主は4人、民主支持の連合系は3人が当選。公明、共産は安定した戦いぶりで、ともに全候補が当選した。当日有権者数は12選挙区で132万2033人(男62万7165人、女69万4868人)。県全体の投票率は50・71%(前回49・88%)だった。【若狭幸治】

 定数を4人上回る16人が立候補した「岡山市第1・加賀郡」では、苦戦を強いられていた森正人幹事長(64)が7選。民主は岡田幹司さん(50)が初当選し、議席を維持した。定数が最も多い「倉敷市・都窪郡」では、「無投票阻止」を掲げて立候補した無所属の片山美可さん(38)ら新人2人が落選。高梁市では自民推薦の久徳大輔さん(38)が、告示前日に死去した大杉尚久氏の後継として出馬した大久保道治さん(56)を破り、3選を果たした。

 県北最大の定数4を有する「津山市・苫田郡」では、井元乾一郎さん(60)、戸室敦雄さん(67)の自民現職2人と、自民推薦で新人の谷口圭三さん(43)に加え、民主新人の木下素典さん(31)が当選。民主は「岡山市第1・加賀郡」「岡山市第2」以外では初めての議席獲得となった。5人が立候補して混戦となった「備前市・和気郡」では自民の現職、内山登さん(52)と無所属新人の池本敏朗さん(52)が当選を果たした。

 市町村合併で定数各1の旧2選挙区が合区する形となった「井原市・小田郡」は、▽矢掛町を地盤とする自民現職の池田道孝さん(60)▽井原市中心部を地盤とする無所属新人の上田勝義さん(51)▽旧芳井町を地盤とする自民現職の小田春人さん(59)−−が三つどもえの戦い。激しい競り合いの結果、小田さんと池田さんが議席を射止めた。

 「真庭市・真庭郡」は旧勝山町長の浅野実さん(67)と、自民現職の中尾哲雄さん(59)の有力2候補が激突。浅野さんが中尾さんに大差をつけ初当選を決めた。「美作市・英田郡」は現新の一騎打ち。県議5期の実績を持つ自民現職の市村三次さん(70)に、美作市議を務めた無所属新人の岡本泰介さん(60)が挑む構図となったが、岡本さんに軍配が上がった。

 奈義、勝央の2町だけの選挙区となった「勝田郡」。勝央町長や同町議の大半が支援した自民の岸本清美さん(66)と、元自衛官で、奈義町議の経験を背景に支持を訴えた無所属の渡辺吉幸さん(59)の現新2人が競う構図となったが、渡辺さんが初当選を果たした。

 引退する小枝英勲県議の後継として出馬した自民新人の青野高陽さん(38)と、保守系無所属新人の草苅修さん(58)の一騎打ちとなった「久米郡」も激戦となった。青野さんが父義昭さんが町長を務めた旧旭町の支持を固め、草苅さんは町議会議長も務めた旧柵原町を地盤に応戦。激戦の結果、青野さんが念願の初当選を果たした。

 ◆倉敷市・都窪郡選挙区

 ◇父の急死受け出馬、中塚さんが初当選

 倉敷市・都窪郡選挙区で初当選を決めた中塚周一さん(33)の事務所(倉敷市玉島勇崎)では、当確の一報が入ると集まった支援者から拍手が沸き、あちこちで「ほっとした」「お父さんへの最大の孝行」などの声が上がった。

 現職県議だった父正人さんが今年1月に急死したのを受け、急きょ立候補を表明。当初、同選挙区は無投票の可能性もあったことから、県議選があることを支援者らに知らせたり、父の跡を継いだことを浸透させるにも時間がかかった。

 事務所に姿を見せた中塚さんは支援者らと次々と握手し、正人さんの遺影の前で母の志津子さん(60)と一緒に深々と頭を下げた。「父と同様に支援して下さった皆様のお陰。防災問題など地元の課題を、皆様に教えていただきながら解決したい」と謙虚に語った。

281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:43:58
 ◆岡山市第1・加賀郡選挙区

 ◇自民県連幹事長・森さん、激戦制し7選

 厳しい戦いを強いられた岡山市第1・加賀郡選挙区の森正人さん(64)が7選を果たした。自民県連幹事長として、負けられなかった戦い。岡山市妹尾の事務所に当選確実が伝えられると、待ち構えていた支持者は一斉に拍手をして喜んだ。

 05年5月から幹事長を務め、郵政解散に伴う同年の衆院選、続く岡山市長選など難局をさばいてきた。7選は当選者中、最多タイ。「通って当然」と思われたが、状況は厳しかった。森さんと同じく故橋本龍太郎元首相の秘書を務め、これまで森さんの選挙を支えた松本正冬さん(57)=自民推薦=が同選挙区から出馬したからだ。

 厚生関係などの支持層に食い込まれたほか、別の新人候補の出馬などで地盤も侵食された。体調不良を取りざたされることもしばしば。しかし、昨年の岡山市長選で高谷茂男・現市長の推薦をまとめた背景から経済界に浸透。自民国会議員のてこ入れも奏功した。支持者の前に姿を見せた森さんは「今回ほど厳しい選挙はなかったが、運動員の皆さんがカバーしてくれた。公約である政令市実現に向け、活力ある岡山にしたい」と話した。

 ◆高梁市選挙区

 ◇“大杉王国”崩し久徳さん3選

 注目の高梁市選挙区をを制したのは久徳大輔さん(38)だった。

 合併に伴い2選挙区が合区する形となり、いずれも自民現職だった旧「高梁市」選出の故大杉尚久氏と、旧「川上郡」選出の久徳さんが無所属(自民推薦)で出馬を表明。生き残りをかけ激しい前哨戦を繰り広げていたが、告示直前に大杉氏が急病で入院、出馬を断念した。

 後援会は急きょ、秘書の大久保道治さん(56)を後継に擁立。大杉氏が告示前日に亡くなり、陣営は遺影を掲げて出陣式をした。候補は替わっても、旧市・郡の出身者が争う構図は同じ。地元国会議員2氏の思惑も絡み、激しい選挙戦となった。

 選挙区内を二巡、三巡して地盤の旧川上郡を中心に票を固めた久徳さんは、7期連続当選という旧高梁市の“大杉王国”にも着実に浸透。最後まで出遅れをばん回できなかった大久保さんを振り切り3選を果たした。

 吉報を受け、高梁市段町の事務所で支持者の祝福を浴びた久徳さんは「新しい高梁の一体感の醸成に役立ちたい」と喜びを語った。

 ◆備前市・和気郡選挙区

 ◇女性候補、海部さん落選

 現職と新人計5人が競り合った備前市・和気郡選挙区。同選挙区で唯一の女性候補、海部瑞季さん(33)=民主新=の議席獲得はならなかった。同市香登本の事務所に現れた海部さんは落選にも淡々とした表情で、「私の力不足で、支援してもらった人たちに申し訳ない。しかし、保守の強い地盤でたくさんの支持を頂いたことに感謝しています」と話した。

 民主県連は同選挙区を「重点選挙区」と位置づけ、人気、知名度とも高い江田五月参院議員を前面に出して選挙戦を展開。海部さんとともに街頭演説を重ね、票の取り込みを図った。

 海部さん自身も市民運動や5人の子どもの母、会社社長と多彩な顔を持つ。子育てなど実体験を基に福祉や教育の充実を訴えたが、他候補に比べ出馬表明が遅れたことなどが響いて浸透しきれなかった。

 ◇投票率は50・71%、前回上回る

 県議選の投票率は50・71%となり、過去最低を記録した前回(03年)の49・88%を0・83ポイント上回った。

 市町村合併などに伴い25選挙区を18に再編。前回は全選挙区の6割超(16選挙区)に上った無投票が約3割(6選挙区)に減少したことも、投票率を押し上げた。

 選挙区別では、新人同士の激戦となった「久米郡」が最高の74・98%を記録。次いで、▽「勝田郡」73・68%▽「高梁市」68・42%−−の順だった。最低は「岡山市第1・加賀郡」の43・90%だった。

毎日新聞 2007年4月9日

282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:45:02
’07統一地方選:県議選 県北で苦戦、自民微減 民主は健闘(その2止) /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070409ddlk33010022000c.html

 ◇民主は健闘、4新人が当選−−公明、共産は全員当選

 ◆玉野市選挙区

 ◇準備不足ばん回、加藤さんが再選

 玉野市選挙区で再選を決めた自民の加藤浩久さん(45)。2議席を現職が分け合う無投票が予想されたが、告示日直前に新人が立候補表明し、一転、選挙戦に突入した。

 準備不足の中、支持基盤の玉野商工会議所など企業票や、県議会議長も務めた父秀明さん(故人)以来の支持層を手堅く固めた。地元の景気対策なども訴え、出遅れをきっちりばん回した。

 玉野市宇野4の事務所には大勢の支持者が詰めかけ、早々に当確の連絡が入ると大きな歓声と拍手が沸き起こった。高々と両手を上げてバンザイし、花束を受け取った加藤さんは「雲をつかむような選挙だったが、4年間の活動を評価して頂いた。期待を裏切らぬよう全身全霊で夢の実現を目指したい」と笑顔で抱負を語った。

 ◆岡山市第1・加賀郡選挙区

 ◇高原さんが初当選、労組票などまとめる

 16人が立候補し激戦となった岡山市第1・加賀郡選挙区で、民主の高原俊彦さん(44)が労組票などを手堅くまとめ、初当選。岡山市北方3の事務所は喜びに包まれた。

 引退する草苅隆幸県議と同じ県職労出身。昨年7月に県庁を退職し、後継として立候補した。選挙区内に2000人以上いる県職労など自治労組合員を中心に、連合岡山傘下の労組票の受け皿になった。市立御野小PTA会長を務める関係から、組織票だけでなく同年代の保護者層や地元にも浸透した。

 支持者のバンザイの声が響いた事務所で、顔を紅潮させた高原さんは「格差社会の解消と、福祉を中心とした社会保障の充実を図りたい」と抱負を語った。

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 ◇県議選選挙区別投票率

  選挙区      当日有権者数  投票者数   投票率(%)

岡山市第1・加賀郡  342067 150156  43.90

岡山市第2      209249  96186  45.97

倉敷市・都窪郡    381646 191922  50.29

津山市・苫田郡     98461  48564  49.32

玉野市         55820  28685  51.39

井原市・小田郡     50821  31722  62.42

高梁市         30406  20805  68.42

備前市・和気郡     47057  28315  60.17

真庭市・真庭郡     44168  29673  67.18

美作市・英田郡     28801  19388  67.32

勝田郡         14451  10648  73.68

久米郡         19086  14311  74.98

県計        1322033 670375  50.71

                        前回49.88

毎日新聞 2007年4月9日

283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:48:15
’07統一地方選:広島市長選 秋葉さん圧勝 新県議・広島市議も続々決まる /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070409ddlk34010105000c.html

 ◆県議選

 ◇「現職の強み」通用しにくく−−「知事派」「反知事派」で激戦も

 県議選は、選挙区定数削減と区割りの変更に加え、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件を巡る「知事派」と「反知事派」の攻防も加わり、「現職の強み」が通用しにくい選挙区が多かった。

 現職2人が1議席を争った庄原市選挙区は、「知事派」と「反知事派」の“代理戦争”とも称されたが、知事派の小林秀矩さん=無現=が木山耕三さん=同=に競り勝った。県北では他にも山県郡、三次市の両選挙区で、1議席を巡り事実上、両派の現職と新人の一騎打ちとなった。

 選挙区が広がった呉市や福山市では当選ラインをはさんでの混戦が展開され、廿日市市や東広島市では新人と現職が入り乱れる乱戦に。また西区や佐伯区、竹原市・豊田郡、三原市・世羅郡では現職が苦戦する激しい選挙戦が展開された。

 ◇道府県議最年少女性候補が落選−−廿日市市選挙区・金井塚さん

 県議選廿日市市選挙区(定数4)に立候補した金井塚遠(はるか)さん(26)は、今回の統一地方選で、女性の道府県議候補者で最年少。惜しくも落選したが、当選すれば、県議会では1955年に25歳で当選した故・宇田哲郎氏に次ぐ若さだった。

 金井塚さんは選挙中、同市の細見谷地区での大規模林道建設反対を中心に税金の無駄遣いをなくすことを訴えた。

 自宅近くの集会所で8日朝に投票した金井塚さんは「私への一票は政治に対する不満と思い、しっかり受け止めたい」と話した。【吉川雄策】

 ◇30分で開票終了−−三次市選挙区

 〇…定数1に対し3人が立候補した県議選三次市選挙区。極端に遅かった開票事務を改善するため、作業分担を全面的に見直し。開票台を2列から5列に増やすなどして、30分で開票作業を終えた。吉岡広小路市長は、「2日間のリハーサルのたまもの」と喜んでいた。

284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:51:49
’07統一地方選:広島市長選/広島市議選/県議選 投票率大幅アップ /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070409ddlk34010157000c.html

 ◇投票率、市長・市議選で大幅アップ−−県議選も知事問題で関心高く

 広島市では、市長、市議、県議と初のトリプル選。投票率は、いずれも50%を超え前回より大幅アップになった。

 市長選は、秋葉さんの初当選時(46・80%)と再選時(44・94%)では投票率が下がった。今回も、自民分裂の影響で有権者の関心が高まらないとの指摘があった。一方で、市議選との連動や、「マニフェスト」解禁後初の市長選による期待もあった。

 市議選は、各選挙区の定数が削減されたことに伴い、各陣営が自陣営への投票呼び掛けを強化。

 県議選では、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件などを巡り、県民の関心が高まった。さらに定数と選挙区割りの変更に伴い、各陣営は票の掘り起こしを活発に行った。

 今回の投票率が、7月の参院選に及ぼす影響も注目される。【吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月9日

285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:52:51
’07統一選やまぐち:県議選 新県議49人決まる 自民、大幅議席減へ /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070409ddlk35010412000c.html

 統一地方選の前半戦、県議選(定数49)は8日、15選挙区のすべてで投開票が行われ、新議員が決まった。民主党が候補擁立を積極的に行い、無投票区が24年ぶりに消滅。自民党は改選前36から大幅な議席減を余儀なくされたが、無所属議員への会派入りを進め、議会運営で主導権を握れる議席数は確保する見通し。民主は議席を伸ばした。投票率は過去最低の58・13%。【佐藤丈一】

 当選したのは現職34人▽元職3人▽新人12人で、うち女性は4人だった。党派別では自民26▽民主4▽公明4▽共産3▽社民1▽無所属11人。

 今回、民主は公認5、推薦2の計7人を擁立。県内でも「自民対民主」の構図をアピールし、議席拡大を図った。

 自民は防府市区や光市区で現職が落選。無投票が続いた大島郡区や柳井市区など1人区でも接戦を強いられた。萩市区は旧阿武郡区出身の現職が落選し、旧市区出身の2現職が当選した。

 公明は現職4人を擁立し、手堅く全員当選を果たした。共産は1増の3議席を獲得し、社民は現状の1議席を守った。

 投票率は58・13%で、過去最低だった03年の59・67%をさらに下回った。当日有権者数は120万9007人(男56万332人、女64万8675人)。男女別の投票率は男56・72%、女59・35%。最高は上関町の81・03%、最低は下関市の51・53%だった。

 ◇「地域振興」訴え吉井氏、「反原発」小中氏抑える−−熊毛郡区

 「皆さんの力で、厳しい戦いに勝つことができました」

 定数1減で1人区となった熊毛郡区を制し、7選を決めた自民現職の吉井利行氏は、田布施町下田布施の選挙事務所で支持者に感謝し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 上関原発計画の反対を訴え、再選を目指した無所属の小中進氏は「1人区で原発に反対する私が当選すれば、県政への影響が強まる」と訴えたが、無党派層に支持を広げられず及ばなかった。

 吉井氏は前回の統一選で小中氏に約6000票差で1位当選。しかし区割りの変化などで、今回は接戦も予想された。

 選挙戦では、国の原発交付金で町づくりを進める上関町でのみ、積極推進論を展開。「できる限り早く結論を出す」と推進派の支持を得たが、周辺2町では争点として触れず、財政再建の必要性と県、国とのパイプ役としての実績を強調した。

 吉井氏は「県と一体となり、安倍政権下の各省庁に対し地方の実情をしっかり伝え、地域振興に貢献したい」と話した。【近藤聡司】

 ◇合志旧山口市長がトップ当選果たす−−山口市区

 一昨年10月の1市4町合併まで旧山口市長を務めた無所属元職、合志栄一氏がトップ当選を果たした。合併まで旧徳地町長だった伊藤青波氏=山口市議=を選対本部長に抜てき。知名度の高い2人が従来からの支持層に粘り強く支持を求めたことが奏功した。

 山口市吉敷の事務所で待機していた合志氏は当選の報が入ると伊藤氏らとがっちりと握手。大勢の支持者を前に「皆さんの期待を裏切らないよう、山口市の発展に尽くします」と決意表明した。【長谷川隆】

 ◇挑戦4度、有福氏初当選 旧豊北町地盤、地道な運動実る−−県内一のマンモス選挙区・下関市区

 定数10に13人が争った県内一のマンモス選挙区、下関市区で、旧豊北町を地盤とする無所属新人、有福精一郎氏が4度目の挑戦で初当選を果たした。「県と住民とのパイプ役として地域の発展に全力を尽くす。自らの力で立ち上がる力強い地域をつくっていきたい」と意気込みを語った。

 有福氏は旧豊浦郡区の元県議、一文氏(故人)を義父に持つ。91、99、03年に同区から出馬したが、いずれも涙をのんだ。選挙区が広がったため、前回獲得した約6000票をいかに上積みするかが課題だった。地道なあいさつ回りなど組織に頼らない草の根選挙で最後の議席に滑り込んた。【新里啓一】

286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:53:37
 ◇田中氏「若さの勝利」 定数2に現職3人、激戦制し笑顔−−萩市・阿武郡区

 「若い力の勝利だ」。無所属、田中文夫氏(58)が4期目の当選を決めると、萩市内のホテルは拍手と歓声で包まれた。

 2階フロアには開票速報を伝えるテレビが5台備えられ、詰めかけた支持者は「票は順調に出ているぞ」。

 田中氏と清子夫人(57)は支持者と共に開票の行方を見守った。「当選確実」の一報が入ると、田中氏は支持者と手を取り合い、満面の笑顔。花束を贈られると「本当にありがとうございました。当選は皆さんのおかげです」と選挙戦でつぶれた声で礼を述べた。

 田中氏は「定数1減で、現職1人が必ず落選するという厳しい選挙だった。私の訴える政策が支持されたと思う」と喜びを語った。また「萩市の発展を若い田中に任せようという市民の期待をひしひしと感じた。力いっぱい頑張ります」と決意表明した。

 田中氏は早くから準備を進めた。年明け早々、地元・旧萩市を固め、郡部についても後援会事務所を開設。選挙区全体を視野に入れながら、着実に票を掘り起こした。【浜野真吾】

 ◇民主、議席伸ばす−−地方組織強化狙い、「格差是正」訴え浸透

 公認、推薦合わせて過去最多の7人が立候補した民主党は議席数を3から5に伸ばし勢力拡大を果たした。

 同党は県連主導で地方組織強化のため、積極的に候補者擁立に動いた。

 公認で出馬した現職、下関市区の加藤寿彦▽山口市区の西嶋裕作の両氏は議席を守り、新人、岩国市・玖珂郡区の吉敷晶彦▽周南市区の今倉一勝の両氏も競り勝った。新人、下松市区の浅本輝明氏は涙をのんだ。

 いずれも連合山口の推薦も受けて、労組や後援会などを中心にした選挙戦を展開した。

 県内でもパートタイマーなどの臨時雇用が増えていることから街頭や集会で正規雇用との格差是正などを訴えた。身近な問題に無党派層などからも一定の理解を得た。

 このほか、党推薦を受けた光市区の無所属元職、秋野哲範氏は返り咲き、柳井市区の無所属新人、井原健太郎氏は議席獲得に向け懸命に浸透を図ったが及ばなかった。【長谷川隆】

毎日新聞 2007年4月9日

287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:54:18
広島で自民が大敗 中国5県議選は女性最多の20人 '07/4/9
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/chiho.html

 中国地方の五県議選は無投票の十七選挙区(定数計二四)を除く六十二選挙区(同二二二)で投票され、全議席が確定した。無投票当選を含む党派別の内訳は、自民党百二十七人▽民主党二十人▽公明党十八人▽共産党十人▽社民党一人▽無所属七十人―となった。

 知事後援会の政治資金不正事件が真相解明に至らない広島では、自民系の現職十人が落選。民主系や無所属の新人の当選が相次ぎ、自民は大敗を喫した。

 新旧別内訳は、現職百八十一人、元職八人、新人五十七人。計二十八人が立候補した女性は広島と鳥取が五人▽山口と岡山が四人▽島根が二人―の計二十人が当選、過去最多の前回を五人上回った。島根では女性議席が復活した。

 「平成の大合併」に伴い五県とも大きく選挙区を再編。定数一の「一人区」の減などで無投票は大幅に減った。区域や定数が変わった選挙区では、激戦が相次いだ。

 各党は、県議選を七月の参院選の前哨戦と位置付け支持拡大を目指した。五県の総定数が前回より十減となる中、民主は議席を十、共産は三それぞれ増やした。自民は二十二の減。公明と無所属は前回と同数。社民は中国地方唯一の宇部市の現職が議席を守った。

 投票率は市長選、市議選との「トリプル選挙」になった広島市全八区で50%を突破。五県では広島、岡山が上がり、山口、島根、鳥取で下がった。

288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:55:24
【鳥取県議選・八頭郡】自民、そろわぬ足並み 中国
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040701.html

 ▽合併での対立、しこり消えず

 河原、用瀬両町と佐治村が鳥取市に編入合併し、定数は一減の二となった。有権者の多い若桜谷(八頭町、若桜町)を固めた自民党現職で議長の山根が、一歩抜け出した。地盤がともに智頭町で競合する無所属新人の国岡=自民党推薦=と、無所属現職の米井=社民党推薦=が、二議席目をめぐる激戦を展開。無所属新人の坂根が絡む。

 二日、自民党県連会長の石破茂衆院議員(鳥取1区)が、国岡応援のため智頭町に駆け付けた。駅前で百三十人の町民に「県政にも若い力が必要」と訴えた。八頭郡出身の石破衆院議員にすれば、地元で自民と社民系が一議席ずつ分け合うのは不本意だ。青年部長として国政選挙を支えてきた国岡のテコ入れに動いた。

 ▽応援1回だけ

 しかし、国岡は地元の自民県連智頭支部で孤立する。二〇〇四年、単独町制維持か鳥取市への編入合併かで町が二分した際、自民町議が多数を占める町議会は単独を選んだ。町議だった国岡はしかし、合併を主張して対立した。今回、同支部は国岡ではなく、山根を推す。同支部長は「合併問題のしこりを解消して出るべきだと国岡を説得したが失敗した。支持できない」と説明する。

 一日、知事選の応援で智頭入りした際、同支部から国岡への合流を阻まれた石破衆院議員。翌日、あらためて智頭入りした。しかし、衆院選で頼りになる山根にも配慮し、国岡の応援はこれが最初で最後という。「もっと応援に来たいが」と表情は苦渋に満ちる。

 元来、自民支持層が厚い地域だけに、自民系の二議席独占も「夢」ではない。だが、国岡は前回、山根のライバルで、今県議選から鳥取市選挙区に移った自民現職の山口享(73)を支援した。「(国岡に)一票も分ける気はない」と山根はにべもない。国岡は若さを前面に、無党派層の支持獲得に活路を求める。

 ▽党公認を返上

 一方、三選を狙う米井は前回、智頭町で投票総数の七割に当たる約三千八百票を獲得。「町内から若い候補者が立ち、厳しい戦いだ」と訴える。社民党県連合の副代表だが幅広い支持を得るため、一度は決定した公認を返上して臨む。

 鳥取市に編入合併した旧三町村で前回、米井は約二千百票を獲得した。今回は、その穴埋めも必要となる。狙いは山口が前回、現在の三町で獲得した約五千三百票。前哨戦で八頭町でも有権者が多い旧郡家町を三巡した。「党勢衰退で資金がないので集落を歩いて票を掘り起こす。三巡目となると反応が違う」と陣営は手応えを示す。

 市町村合併をめぐる対立のしこりから足並みがそろわず、ジレンマを抱える自民系。社民系も区割りの変更で不安要因を抱える。合併問題が政党勢力に影を落とす中、三度目の挑戦となる坂根を含む四人が最後の追い込みに入った。=敬称略(土井誠一)<おわり>

289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 20:17:57
地域振興 重責担う 新県議相次ぎ誕生 選挙区再編で世代交代進む  産経岡山
http://www.sankei.co.jp/chiho/okayama/070409/oky070409000.htm

 統一地方選前半の県議選は8日、選挙戦に突入した12選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、9日未明までに48人の当選者が決まった。無投票で当選した8人を含めた56人が、これから4年間、県政の一翼を担うことになる。投票率は50.71%(前回49.88%)だった。

 無投票を除く12選挙区では、20市町村計648カ所の投票所に、同日朝から次々と有権者が訪れ、意中の候補に一票を投じていた。

 夜になると、市町村ごとに設置された開票所に次々と投票箱が持ち込まれ、開票作業が始まった。開票が進むにつれ各選挙区ごとに、当選確実の一報が選挙事務所に伝わり、支援者から大きな歓声がわき上がった。一歩及ばなかった陣営では、候補者や支援者が、静かに涙をのんだ。

 「平成の大合併」後、初の県議選は、選挙区が大きく再編されたことから、強い地盤をもつ現職の優位性が薄れ、多くの新人候補が立った。ベテラン県議の勇退もあって、全体として議員の世代交代が進んだ。

 県北を中心に自民系候補による分裂選挙も目立った。この世代交代や“骨肉の争い”が、県議会最大会派の自民党県議団の動向や、今年夏の参院選にも大きな影響を及ぼす可能性もある。

 県財政は度重なる行財政改革にもかかわらず、依然として厳しい。その中で新県議が、地域振興や少子化対策などの課題にどのようにあたるか注目される。

 県選管によると、選挙区別の当日有権者数は、岡山市第1・加賀郡=34万2008人▽岡山市第2=20万9212人▽倉敷市・都窪郡=38万1610人▽津山市・苫田郡=9万8446人▽玉野市=5万5808人▽井原市・小田郡=5万815人▽高梁市=3万396人▽備前市・和気郡=4万7052人▽真庭市・真庭郡=4万4166人▽美作市・英田郡=2万8790人▽勝田郡1万4447人▽久米郡=1万9085人−となっている。

(2007/04/09 04:00)

290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:43:24
【県議選】民主が倍増 自民現職、県北で惨敗 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409134254.html

 統一地方選の前半戦を飾る岡山県議選(定数56)の投票が8日行われ、即日開票の結果、無投票となった6選挙区(定数計8)を除く12選挙区で新選良48人が決まった。「平成の大合併」による市町村再編で、前回に比べ選挙区が大幅に変更され、特に市町村が大幅に集約された県北では、自民現職の落選が相次ぐ一方、民主は2人から4人に倍増した。また、新人15人が当選するなど世代交代も進んだ。 無投票当選を含む改選後の新勢力(公認のみ)は、自民が改選時より8人減の28人、民主が2人増の4人、公明5人、共産3人はいずれも現有を維持した。自民は公認だけで見ると大幅減だが、推薦した5人と無所属で当選した保守系の会派入りを見込むとほぼ現有を維持する見込み。 民主は支持した労組系候補者が4人おり、引き続き統一会派を組むとみられ、前回議席を失った社民は支持した元職が当選し県議会への影響力を確保した。 主な選挙区の状況を見ると、岡山市第1・加賀郡は推薦を含め8人の自民・自民系候補が保守票を食い合い、現職5人が貫禄を見せ、推薦の新人2人が涙をのんだ。労働組合の支援が弱く、当初は劣勢が予想された民主公認候補は、危機感をバネに当選ラインをクリアした。 岡山市第2は民主の女性候補が2万票を大きく超える県内最多得票で初陣を飾った。他選挙区からの転入組を含め3人の元職が立候補し、自民の推薦を受けた元職と旧玉野市・児島郡からくら替えした元職が勝ち抜いた。 倉敷市・都窪郡は岡山市第1・加賀郡とは逆に自民公認候補7人が競い合い全員当選を果たした。津山市・苫田郡では自民の推薦を受けた元津山市議がトップ当選。民主の新人も4位に滑り込み、同党としては初の県北での議席を獲得した。 玉野市は事前の予想通り自民と無所属の現職2人が強みを見せた。井原市・小田郡も自民現職2人が無所属新人の挑戦をはねのけた。旧高梁市、旧川上郡など3選挙区が合区され、実質的に定数減となった高梁市は自民現職が勝ち抜いた。 定数2に対し5人が立候補した備前市・和気郡は自民現職が他を圧倒。自民の公認を受けた新人に保守系無所属新人が競り勝った。民主の女性候補は出遅れから知名度不足を克服できなかった。 真庭市・真庭郡は元旧勝山町長を務めた無所属新人が自民現職を破った。美作市・英田郡でも次期議長の声も掛かった自民のベテランが苦杯をなめた。勝田郡も自民現職が敗れた。久米郡は自民の公認を受けた新人が、保守系無所属新人との激戦を制した。 選挙が行われた12選挙区計の当日有権者数は132万2033人(男62万7165人、女69万4868人)。

291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:48:24
【県議選】世代交代の波来る 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409134150.html

 「平成の大合併」を経て初の岡山県議選は、地方分権の一層の加速が予想される激動に時代にふさわしく前回より3人多い15人の新人が当選を果たすなど新旧交代を印象づける結果となった。女性候補は過去最多の6人が立ったが、当選は4人にとどまり、改選前の5人を下回り女性の地方政界進出の壁の厚さを浮き彫りにした。 自民は、岡山市第1・加賀郡は現職全員を含む6人を当選させ過半数を維持。岡山市第2も復活した推薦の元職を含め3人が議席を得た。倉敷市・都窪郡も現職と現職の後継の計7人が当選した。トップ当選した元職も自民の公認・推薦こそ得られなかったが保守系。 備前市・和気郡では公認を受けた新人が敗れたが、勝った無所属新人は自民会派入りすると見られる。県北の真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡ではいずれも現職が苦杯をなめたが、やはり勝利した無所属新人はいずれも自民系といえ、現職の落選はあったものの最終的には保守地盤の厚さを示す結果となりそうだ。 一方、民主は岡山市第1・加賀郡と岡山市第2で前回改選後の3議席を確保。合区で定数が4となった津山市・苫田郡でも同党にとって県北初となる県議の議席を得た。備前市・和気郡では準備不足もあって保守乱立の隙をつけず法定得票数にも達しない惨敗だったが、全般的には善戦の部類と言えるだろう。 ただ、公認候補を出せば議席を奪取する可能性が高かった倉敷市・都窪郡での不戦敗は、いかに次に控えた参院選をにらんだ戦略があったとはいえ、政権交代を目指す政党にしては物足りない面は否めない。 公明は手堅く現有確保だが、各候補の得票は事前の予想ほど伸びなかった。いずれの候補も当初からトップに絡む有利な戦いとされ、鉄壁を誇る組織もさすがに安泰ムードに流された面もある。 共産も脂の乗り切った現職を立て余裕で現有議席維持を果たしたものの、党勢拡大の反転攻勢の足がかりをつかんだとまでは言えない。 今回の県議選でも、地方政治、地方議員ゆえの限界もあろうが「格差是正」など新しい要素はあったものの、いずれの候補も「安全・安心」「地域活性化」などお定まりの政策を掲げ、骨太の政策論争や明確な対立軸を打ち出せなかった。その結果、有権者の幅広い関心を喚起するには至らず、それが特に県内都市部での低投票率につながったといえよう。

292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:48:58
【県議選】一井さん(岡山市第2)最多2万票超 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409135009.html

 新人の一井暁子さん(37)=民主=は、県内最多得票の2万2247票を獲得、激戦の岡山市第2でトップ当選を果たした。「責任の重さを感じる。県民一人ひとりの思いを形にするのが私の仕事。魅力ある岡山県づくりのため、皆さんが私を通じて、県政に参加してほしい」と声を弾ませた。 同選挙区唯一の女性候補者として、37歳という若さを前面に打ち出した選挙戦を展開。従来の民主党支持層に加え、無党派層や女性からも幅広く支持を集めた。 同市円山の選挙事務所には、午後9時過ぎから続々と支持者が集合。テレビで当確の一報が流れると、「やった」と大歓声が上がり、父親で元参院議員の淳治さんや、江田五月参院議員らとともに万歳を繰り返した。 二人三脚で選挙戦を戦った津村啓介衆院議員(民主党岡山県連代表)も「わが党の良い部分が全部出た選挙だった。県政に新たな風を吹き込んでほしい。夏の参院選の弾みになる」と涙をこぼした。

293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:19:45
各党が談話 讀賣鳥取

 統一地方選前半戦の知事選、県議選を終え、県内の主な政党の代表者らが9日、談話を発表した。

 石破茂・自民党県連会長「わが党公認・推薦候補に対して寄せられた大きな支持にお礼を申し上げたい。政策を中心に運動を展開したことが、この結果につながった。公明党との協力も密にしながら与党としての責任を果たし、次期国政選挙に向け全力を尽くす」

 川上義博・民主党県連代表「民主党に関係する候補者をほぼ全員当選させていただいた。今の政治を続ければ、富める者と富まざる者の格差は間違いなく拡大の一途をたどる。だからこそ格差を解消する政治が必要。参院選では地方の怒りの一撃を期待したい」

 山崎健一・公明党県本部副代表「『未来に責任を持つ政治』をテーマに、豊富な実績・成果をもとに支持拡大を訴えた。鳥取市、米子市の両選挙区で、前回に引き続き1位で当選させてもらった。地方政治でも公明党の存在感が一層高まるものと確信している」

 小村勝洋・共産党県委員長「県議選で前回失った2議席を回復し、知事選も単独推薦候補として過去最高の得票率となった。県民の暮らしと子育てを支援し、無駄と不公正をなくす訴えが共感を広げた結果と受け止め、公約の実現と参院選での躍進に力を尽くす」

 正木直志・社民党県連幹事長「八頭郡選挙区で3期目を目指した推薦候補を擁立して戦った。保守地盤の上、合併による選挙区の変更で定数減となったことや、地元での新人の立候補などで大変厳しい中、当選を勝ち得た。後半戦の日野町議選勝利に全力をあげる」

(2007年4月10日 読売新聞)

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:20:35
2007統一選 新人15人中堅も厚み
県北に民主初議席自民不調 讀賣岡山

 8日投開票された統一地方選前半戦の県議選は、前回より1増の4人の公認候補が当選するなど民主にとって明るい材料が多かった一方で、自民は県北部で公認した現職3人が落選するなど不調が目立ち、議席の減少以上に、夏の参院選への不安材料を残した。

 民主は、岡山市第二選挙区の一井暁子さん(37)が県内最多の2万2247票を獲得。津山市・苫田郡選挙区でも木下素典さん(31)が初当選を果たし、県北初の民主県議が誕生した。県議会でも無所属議員も含んだ会派「民主・県民クラブ」は議席を増やすことが確実だ。

 一方、自民は公認28人、推薦5人の計33人が当選し、「保守王国」の体面は保ったものの、真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡の3選挙区で公認した現職が無所属の新人に敗北。「新人はいずれも保守系。会派は『自民党県議団』で落ち着き、大きな影響はないだろう」との見方はあるが、備前市・和気郡、岡山市第一・加賀郡両選挙区でも公認・推薦候補が落選するなど“取りこぼし”が目立つ結果となった。

 公明は5人、共産は3人の現職が手堅く議席を守り、組織の強さを見せつけた。

 当選した56人の内訳は、現職38人、元議員3人、新人15人。世代別では、30歳代7人、40歳代12人、50歳代23人、60歳代12人、70歳代以上2人。前回は1人いた20歳代はいなくなったものの、30歳代が2人増え、70歳代以上は3人減った。平均年齢は前回の53・66歳から52・45歳に下がった。

 当選回数別では、新人が前回より3人多い15人に増加。5回以上のベテラン議員が6人少ない10人で、最多の当選回数は10回から7回になった。世代交代は進んだ一方、4回目の当選を果たした候補者が前回の4人から12人に増加。中堅議員も厚みを増した。

(2007年4月10日 読売新聞)

295片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:22:41
県議選結果 新人善戦、政治不信を反映
自民に逆風、民主は躍進 讀賣広島

 藤田知事後援会の選挙対策費疑惑などの真相解明が進まない中で突入した県議選(定数66)は、有権者の政治不信を反映し、自民公認・推薦の現職10人が議席を守れず、新人が15議席を奪うなど善戦した。その結果、当選した現職50人の内訳は、「知事派」22人、「反知事派」22人、「中立」6人。当選した新人、元議員の16人の大半は「知事派」に加わると見られ、改選後の「知事派」は35人前後と過半数をうかがう情勢だ。

 藤田知事に対する2度の辞職勧告決議の賛否から分析すると、改選前議席68のうち、「知事派」は自民党刷新会、民主県政会など30人、「反知事派」が自民党議員会、共産など32人。公明党議員団6人は辞職勧告には賛成したが、中立の立場を取る。

 今回の選挙では自民が議席を42から33と大幅に減らした。同党県連の奥原信也幹事長は「多くの選挙区で自民党同士がけんかする選挙になった」と市町村合併による選挙区再編の影響を指摘。しかし、ある陣営関係者は「選挙対策費や党県連への上納金疑惑などが、自民に対して強い逆風になった」と分析する。

 その〈風〉は新人の得票に表れた。

 廿日市市選挙区(定数2)では、県政刷新を掲げた無所属新人2人のうち1人が当選し、もう1人も自民現職2人をぎりぎりまで追いつめた。

 16年ぶりの選挙となった広島市安芸区選挙区(同)でも、告示直前に立候補表明した無所属新人が、自民党議員会に所属する前議長の得票の6割にあたる7000票余りを獲得、県民の不信感の大きさを示した。

 一方、「知事派」を掲げる民主は議席を1から4に増やす躍進を見せた。

 今後の焦点は、新人、元議員計16人を含めた議会の会派構成。ある有力県議は「知事派に13人、反知事派に3人が入る」と分析しており、「知事派」(35人)が「反知事派」(25人)を大きく逆転する可能性が出てきた。

 新議員66人が出席する最初の臨時県議会は5月上旬に開かれる予定になっている。

(2007年4月10日 読売新聞)

296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:37:14
’07統一地方選:知事選/県議選 結果を受け、各党が談話 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070410ddlk32010363000c.html

 知事、県議選の結果を受け、県内各党は9日、談話を発表した。

 ◇自民党県連・浅野俊雄幹事長

 溝口善兵衛候補の勝利は、人格と見識、手腕に県民が期待を持った結果。県議選では圧倒的な得票で当選した候補が多くいたが、公認候補3人の落選は遺憾だ。

 ◇民主党県連・石橋富二雄幹事長

 県議選で2人の女性議員、20代の議員を誕生させ、隠岐で激戦を制するなど8議席を得た。4期連続で守った八束の議席を失ったのは痛恨の極みだ。

 ◇公明党県本部・三島治代表

 市町村合併後初の県議選で唯一の挑戦の松江選挙区で議席を守ることができた。溝口新知事を支えながら、県民に希望を持ってもらえる島根を構築する決意だ。

 ◇共産党・中林隆県委員長

 尾村利成県議の議席を守り、出雲、江津、益田で県議選候補が健闘した。小笠原知事候補にも党派を超えた支持が寄せられ、期待の高まりを痛感する選挙戦だった。

 ◇社民党県連・清水勝代表

 悲願だった社民党県議を誕生させることが出来ずに残念。「もう何とかして欲しい」という県民の声を具体的に解決するために、当選した推薦候補と全力を尽くす。

 ◇国民新党県支部・亀井久興支部長

 選挙期間中、自公連立政権の構造改革で切り捨てられる地方の声を聞いた。県内でも不満は高まり、今回わが党の推薦候補の大半が当選したのはその表れだ。

毎日新聞 2007年4月10日

297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:44:34
’07統一地方選:知事選/県議選 結果を受けて、参院選に向け各政党が談話 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070410ddlk31010340000c.html

 統一地方選の第1ラウンドを終え、各政党は9日、選挙結果と7月の参院選への意気込みなどを発表した。

 自民は「政策を中心に展開し運動した。公明と協力し国政選に向け全力を尽くす」、公明は「県議選は鳥取、米子とも1位当選でき、参院選への自信と弾みがついた」とした。

 一方、民主は「県議選の民主関係はほぼ当選。参院選では地方の怒りの一撃を期待したい」。共産は「県議選で議席を回復し、知事選も過去最高得票率。参院選で躍進を目指す」とし、社民は「保守地盤で推薦候補の当選を勝ち得た。参院選の方向性も検討する」としている。【松本杏】

毎日新聞 2007年4月10日

298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:47:57
’07統一地方選:県議選 当選者に証書 現職50人、新人15人、元職1人 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070410ddlk34010200000c.html

 県議選から一夜明けた9日、激戦を勝ち抜いて当選した66人の候補者や陣営関係者が、各市区役所などで当選証書を受け取った。当選証書を受け取ったのは現職50人▽新人15人▽元職1人。任期は30日から4年。

 中区選挙区(定数3)で当選した最年少の佐藤一直さん(32)=無新=は、中区役所で証書を受け取り、「これからがスタート。年齢は関係なく、先輩方と一緒に県民のために働きたい」と話した。

 三次市選挙区(定数1)で現職の3選を阻み、初当選した下森宏昭さん(42)=無新=は、伊達幹・市選管委員長から当選証書を受け取った。下森さんは「旧郡部が地盤のため知名度も低く、非常に苦しい戦いだったが、多くの有権者のおかげで当選でき、感無量です。今後4年間、三次のためになるよう汗を流したい。藤田雄山知事とは是々非々の立場で臨み、議会内会派への所属先はじっくり考えて決めたい」と話し、支持者へのあいさつ回りを続けた。【小原勝、吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月10日

299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:49:09
’07統一地方選:県議選 目立つ「現新交代」「無党派の風」 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070410ddlk34010224000c.html

 ◇「投票率」影響

 8日投開票の県議選(定数66)では、現職10人が落選して新人15人が当選、「現新交代」が目立った。現職の落選候補は、選挙区割りの変更▽投票率の上昇による無党派層の「風」▽前回までの無投票当選に伴う後援会組織の弱体化−−のいずれかの影響を受けたとみられる。

 選挙区別では、西区や呉市、三原市・世羅郡などでベテラン県議が落選。中区や西区などで新人が無党派層の風に乗った。安佐南区の梶川幸子さん(48)=民新=は「投票率が50%を超えたことなどが大きい」と語った。

 16年間無投票だった安芸区では、告示直前に名乗りを上げて事実上、小中学校時代の友人と2人で選挙活動をした堀昌明さん(28)=無新=が、落選ながらも7226票を獲得。選挙期間中、無投票回避の意義を訴えた堀さんは「1000票程度の得票を予想していただけに驚いた。他の候補へのメッセージにもなったと思う」と胸を張った。

 「知事派」「反知事派」の争いでは、「知事派」が新人の一部を取り込み、過半数を制する勢い。しかし、早くも双方の多数派工作は激化しており、5月連休明けの議長選まで予断を許さない。

 党派別公認では、42人を公認した自民が33議席獲得にとどまり、過半数に届かなかった。自民が過半数に届かなかったのは79年の県議選以来。無所属新人の取り込みで過半数は確実だが、組織力に不安を残した。民主は1議席から4議席に躍進。新人の推薦候補2人も当選し、今夏の参院選に布石を打った格好だ。公明は堅調に6人が現有議席を確保したが、95年県議選以来、最下位当選者が出るなど課題を残した。共産は現有1議席を確保したが広島市内で票が伸び悩み、組織の立て直しが急務だ。【吉川雄策】

 ◆各党が談話

 選挙結果を受けて各政党の県代表者が談話を発表した。

 ◇奥原信也・自民党県連幹事長

 県内外を取り巻く様々な政治不信に県民の理解を得られなかった。再生自民党として広島発展のため前進する。

 ◇松本大輔・民主党県連代表

 生活者の声が反映される清新な政治への期待の高さが伺える結果だ。夏の参院選与野党逆転につなげていきたい。

 ◇斉藤鉄夫・公明党県本部代表

 政策実現政党の姿勢を有権者に評価頂き、全候補の当選を果たせた。更に市民本位の政策実現に取り組みたい。

 ◇鍵浦俊文・共産党県委員長

 定数削減など激しい選挙戦で、得票を伸ばして県議と広島市議の現職を確保した。主張が生きるよう奮闘する。

 ◇金子哲夫・社民党県連代表

 「政治と金」の問題では疑惑解明への姿勢が共感を呼んだと確信。成果を後半の統一選や参院選につなげる。

 ◇亀井静香・国民新党県支部長

 候補者は全員善戦した。県民の審判を踏まえ、共に力を合わせて郷土の発展のために頑張る。

 ◇栗原君子・新社会党県本部委員長

 格差是正などを訴えて全力で戦い、手ごたえを感じた。反省をふまえ、後半戦の勝利のため全力を尽くす。

 ■視点

 ◇知事後援会問題調査で信頼回復を

 新県議66人が決まった。毎日新聞のアンケートでは、当選者のうち藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件を巡り、知事の「辞職」より「真相究明」を優先する声が多かった。議会として徹底的に調査し、県政の信頼回復に努めてほしい。

 一方、財政はひっ迫し、医師不足が顕在化するなど広島県という船は沈みかけている。会派同士の対立から、任期中ほとんど口を利かない議員さえいるが、無益な争いを繰り広げず、オープンで建設的な議論を展開してほしい。【吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月10日

300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:50:27
’07統一選やまぐち:県議選 各党反応 さえぬ自民、民主「半歩前進」 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070410ddlk35010002000c.html

 ◇公明「票拡大」、共産は岩国で手応え、社民は低投票率懸念

 市町村合併をきっかけに前回(03年4月)から様相が一変した県議選。投開票から一夜明けた9日、各党県連は選挙結果を受けて会見するなどさまざまな反応を見せた。

 自民党は改選前の36議席から10議席減らし、同じ会派でもある萩市阿武郡区の現職2人を含めても28議席。河野博行会長は「厳しいとは予想していたが」と言い、表情はさえない。

 特に岩国市玖珂郡区では米軍再編に反対を訴えた旧市部の民主、共産の両党候補が当選した。自民は「現実的な対応」を唱えた公認2人が落選したが河野会長は「再編への考えが選挙に及ぼしたとは考えていない」と影響を否定した。

 公認・推薦で7人を擁立し、5人が当選した民主党。連合推薦と合わせ会派は6人になる見込み。県議会では単独第2会派となり平岡秀夫代表は「半歩前進。負けたがそこそこの票が出た地域がある。参院選に向け足元を固めたい」と言い、再編問題で批判票を集めたことについて「地域の声が必ずしも県政に反映されていない。知事と少しスタンスを異にすることもある」と語った。西嶋裕作幹事長は「是々非々は今後も変わらない」と述べた。

 4議席を手堅く守った公明党の先城憲尚幹事長は「票の拡大はできている」と満足げ。同党は終盤で空白区の保守系候補への支援に回った。「自公連立の中で協力させてもらった。参院選では比例候補への協力を期待している」と述べた。

 共産党の山本丈夫委員長は、元職が返り咲きを果たした岩国市玖珂郡区を「国や県の『岩国いじめ』への反発が結びついた」と評価。150票差で次点に泣いた山口市区は「手応えはあったが、投票率が低かった」と分析した。

 投票率58・13%は県議選では過去最低。社民党の佐々木明美代表は「社会保障の政策後退や負担増など足元の課題がこれだけあるのに」とショックを隠せない様子だ。【佐藤丈一】

毎日新聞 2007年4月10日

301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:52:14
’07統一選やまぐち:県議選 合併で戦い様変わり 取材記者が振り返る /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070410ddlk35010051000c.html

 ◇合併で戦い様変わり 国政、市長選などとも関連深く

 県議選は9日未明、49人の新議員が出そろった。市町村合併に伴う新しい枠組みでの初の選挙で、選挙区は22から15、定数は53から49に再編された。自民党が後退し、民主党が躍進したほか、合併で失職した元首長4人が当選を果たした。取材記者が選挙結果を振り返る。

 A 民主の積極的な候補者擁立の背景の一つに衆院議員の平岡秀夫県連代表の存在がある。平岡代表は三選を目指し一昨年9月の衆院選に山口2区から出馬し、自民新人に惜敗(比例で復活当選)した。そこで県議選では現職以外は2区を中心に候補者を擁立し地盤強化を図った。柳井市区では平岡代表の秘書を務めた井原健太郎さんが長谷川忠男・県議会副議長に約2000票差まで迫った。とはいえ、自民との間には依然大きな開きがあり、今後、民主らしさをどうアピールできるかだ。

 B 下関市区では旧菊川町長の自民新人、林哲也さんの躍進が際立った。

 C 同町初の県議候補で地元の関心は高く、同町の投票率を前回から約15ポイントも押し上げた。旧来型の組織選挙だったが、旧5市町にまんべんなく食い込み、他候補の脅威だった。旧豊北町の自民現職、藤山房雄さんが直前に出馬を断念した際も、いち早く地元に入り、地元市議も舌を巻いていた。旧豊浦町が地盤の無所属新人、浜岡歳生さんも同じ旧町長として注目されたが、草の根選挙を貫きながらも及ばなかったのとは対照的だった。

 D 公明現職の連続トップ当選は前評判通りだったが、民主現職の加藤寿彦さんは前回並みに終わった。投票率低下に加え、大企業の労組を有力な支援組織にしていた元県議、松原守さんが過去に同一会派で活動していた自民現職、吉田和幸さんの支援に動いたのが原因だろう。

 A 現職の磯部のぶ子さんは看護師ということで福祉への明るさと「女性唯一の候補」をアピールしたが、自民の推薦を受けたことが逆にマイナスに働いたとの声を聞く。「1人会派」ということで支援してきた女性市議や支援者が離れ、自民の看板が必ずしも票に結びつかなかったケースだった。

 B 激戦区の萩市・阿武郡区は田中文夫さんと新谷和彦さんが議席を守った。

 E 選挙区再編に伴い合区したため、現職1人が必ず落ちる厳しい戦いだった。当選した2人は旧萩市出身で、過去12年間無投票で選挙がなかった危機感から旧市票の掘り起こしと郡部への進出はすさまじかった。「郡部の火を消すな」と訴えた小河啓祐さんは旧市への食い込み不足が最後までたたったようだ。

 A 防府市区は、昨年5月にあった市長選の第2ラウンドとみることもできた。

 E 山口市との合併の是非で、市長派の新人2人は反対を訴えた。うち、渋谷正さんは悲願を果たし、田中敏靖さんも善戦。一方、賛成派の現職陣営は「合併は争点ではない」と選挙戦ではほとんど触れなかった。しかし投票率が前回比1・42ポイント増となりながら、自民の島田明さん、無所属の木村康夫さんが票を減らしたのは、合併問題の影響もあったはず。

 A 現職同士の一騎打ちとなった熊毛郡区はどう?

 C 大差で吉井利行さんが当選した。反原発を訴えて敗れた小中進さんは郡内全戸をあいさつ回りした反応から手応えを感じていた。結局、二者択一で国・県とのパイプが必要という吉井さんの訴えを選んだ。10月に任期満了を迎える上関町長選にも影響を与えそうだ。

302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:52:35
 A 下松市区では投票率が過去最低の60・10%だった。

 B 前回比8ポイント減。12年ぶりの選挙で激戦だったにもかかわらずだ。

 E 陣営の対立だけが際だち、候補者の公約に中身がないからだ。演説会で「県政とのパイプ役」という言葉を何度も聞いたが、市民はパイプに何を流すのかを知りたい。今後、それに答えられないようでは議員の存在理由が問われる。

 A 岩国市・玖珂郡区も接戦だった。

 C 米軍再編に伴う空母艦載機などの岩国基地移転計画への対応を焦点に争われた。反対を訴えた共産元職と民主新人が当選し、依然、移転反対の民意が根強いことが示された。

 D 旧岩国市の住民投票(昨年3月)では、圧倒的多数が反対の意思を表明し、反対派2人は民意の受け皿に徹することで議席を確保した。一方、「現実的な対応」を訴える容認派は合併前の旧町村を本拠地とする自民現職2人と、無所属新人の旧由宇町長が当選。しかし基地のある旧市部から出馬した自民現職と自民新人は落選した。昨年10月の市議選では反対、容認両派が拮抗(きっこう)したが3月議会で、公明議員団が現実路線に舵(かじ)を切るなど「民意は変わった」と容認派が攻勢を強めた。今回、反対の民意が目に見える形で表れ、両派のせめぎ合いは当面、続くとみられる。

 B 投票率がまた過去最低を更新した。

 E 前回比1・54ポイント減の58・13%。県選管はユニークキャラクターを導入しテレビCMや新聞、雑誌を通して呼びかけたが効果は薄かった。下落傾向は75年以来続いており、前回初めて60%を割り込んだ。合区した選挙区では「候補者の顔も知らない」と話す有権者もおり、合併直後で候補者のなじみが薄かったことも一因。候補者に魅力が欠けていることもあるだろうが、4割以上も投票を放棄する状況では県議会に厳しい注文もつけにくい。次回以降は投票にいくよう望みたい。

毎日新聞 2007年4月10日

303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:28:49
岡山県議選 自民 議席以上に痛手 地盤弱体化、無党派層離れ… 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/10/20070410111705.html

 8日投開票された県議選は、自民が後退、民主が議席を伸ばす結果になった。議席の増減はわずかとはいえ、自民にとっては地盤の弱体化、無党派層の支持離れをうかがわせる内容で、受けた痛手は小さくない。

 自民は公認、推薦合わせ33人が当選。保守系の無所属当選者を取り込めば、37人程度まで増える見込みだ。改選前議席の36は上回るが、任期途中の欠員5を含めれば、実質減は避けられない。

 県北の1人区で現職3人が相次いで議席を失ったことは、市町村合併による地盤の流動化を象徴している。

 勝田郡の岸本清美氏は最大の地盤だった勝北町が津山市に移り、奈義町を地元とする新人に敗れた。真庭市・真庭郡の中尾哲雄氏、美作市・英田郡の市村三次氏は、合併の経緯や市長選をめぐって地域が割れ、支持をまとめ切れなかった。

 加えて3選挙区は、一昨年の「郵政選挙」で平沼赳夫(無所属)、阿部俊子(自民)の両氏が争った衆院岡山3区。両氏の対立、自民支持層の混乱が残っていることも、現職に不利に働いたといえる。

 県南部では、業界や団体、企業に多くを頼った候補に厳しい結果となった。岡山市1区・加賀郡や岡山市2区で民主が大幅に票を増やしたのは、選挙区の拡大、投票率の伸びを差し引いても、無党派層が大量に流れ込んだためとみられる。従来型の自民の戦術に限界を感じさせた。

 ただ、民主の課題も深刻だ。議席倍増といってもわずか4議席。それも現職死去で岡山市2区が空席となっていたことを考慮すれば、わずか1議席の増にすぎない。自民とのけた違いの差は埋めがたい。

 地方議員、地方組織は地域の声をくみ上げる基盤なのに、候補を立てられたのはわずか4選挙区で5人。倉敷市・都窪郡について県連幹部が無投票阻止、候補擁立を明言しながら、労組に配慮して見送らざるを得なかったことは、政党としての意義さえ問われる。

 県議選の結果からは、有権者の絶妙な判断が見て取れる。特定の支持者にしか目を向けなかったり、住民の声を政策に反映できない政党、政治家には今後、より厳しい審判が下されるだろう。

304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:30:01
県議選振り返る 自民退潮 民主は微増
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/10/20070410112755.html

 8日投開票された岡山、広島、香川3県の県議選は、9日未明までにそれぞれ新しい顔ぶれが出そろった。3県とも自民が議席を減らし、民主がわずかに議席を増やした。公明、共産は岡山、広島では現状維持。香川では勢力を拡大した。岡山、広島では新人がそろって15人当選。新旧交代も進んだ。

岡 山 新人3増の15人

 岡山県議選は、無投票(6選挙区・計8人)を含め全56議席が確定した。新人の当選者は15人(前回12人)。前回選挙以降のベテラン議員の死去や、今期限りでの引退が相次ぎ、新旧交代が進んだ。

 56人の党派別内訳は、自民28(改選前議席36)、民主4(同2)、公明5(同5)、共産3(同3)、無所属16(同4)。無所属のうち、自民推薦が5人で、民主支持は3人、社民支持は1人。

 自民は公認32人、推薦7人を立てて臨んだ。このうち真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡で現職が保守系無所属候補に敗れ、備前市・和気郡の新人も届かなかった。岡山市1区・加賀郡では、推薦した無所属の2新人が敗れた。前回選挙後の確定勢力(41人)から後退するのは確実な情勢だ。

 新人ばかり5人を公認して挑んだ民主は、4人が当選。議員死去で空席となっていた岡山市2区は、トップ当選で議席を回復した。津山市・苫田郡で県北初の議席獲得にも成功。勢力拡大を印象付けた。支持、協力関係にある無所属現職も4人全員が当選。同党議員らでつくる県議会会派は、前回選挙後(7人)より増える見込み。

 ともに現職のみで戦った公明、共産は手堅く支持をまとめ、改選前議席を維持した。公明は、岡山市1区・加賀郡で上位2議席を独占した。

 各党派別の得票率は、40・3%を占めた自民がトップで、民主8・7%、公明11・9%、共産5・4%、無所属33・7%―となった。

 16選挙区が無投票だった前回選挙と単純比較はできないものの、民主、公明、共産が前回得票率からプラスマイナス1ポイントの範囲内だったのに対し、自民は3・3ポイントの“大幅減”。

 選挙区ごとの自民の得票率で、最低だったのは岡山市2区の28・2%。岡山市1区・加賀郡32・4%、倉敷市・都窪郡43・9%―など。郡部の得票率は5割を超えたが、市部は39・9%にとどまった。

 今後、無所属から自民に移る議員が出て、最終的な得票率は上がるとしても、今夏の参院選を控え、有権者の多い都市部を中心とした戦略見直しは急務となる。

 民主は、岡山市2区で得票率23・8%となり、前回(10・7%)から大幅にアップした。ただ、都市部を除けば候補者擁立すらままならない状態にあり、課題として積み残されたままだ。

 当選者56人の平均年齢は52・4歳。前回(53・7歳)よりわずかながら若返った。元職は4人のうち3人が返り咲き。女性は6人が立候補し、このうち当選したのは4人(自民、民主、共産、無所属各1)にとどまり、前回選挙から1人減となった。

305片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:30:22
広 島 自民が大幅議席減

 広島県議選は、無投票の3選挙区を除く20選挙区で投開票があり、無投票当選の3選挙区3人を加え、計66人の顔ぶれが決まった。

 当選者のうち現職は50人。新人15人と元職1人が当選して約4分の1が入れ替わる。藤田雄山知事の後援会問題で混乱が続く中、二分されている議会の新勢力図が注目される。

 党派別にみると、自民33人、民主4人、公明6人、共産1人、無所属22人。現職で落選した10人のうち9人が自民、1人は自民党系の無所属で、自民は改選前の48から大幅に後退した。

 一方、民主は新人3人が初当選して改選前の1議席から躍進。民主、社民、連合の推薦を受けた新人3人、元職1人も議席を獲得した。知事寄りの立場を取る民主、社民系議員の所属会派は勢力増になる見通し。

 議会でキャスチングボートを握る公明は、現職が全員当選して改選前の議席数を確保。共産は現新5人を擁立したが、現有議席の維持にとどまった。女性は現職の3人と新人2人の計5人が当選し、県議会史上最多となった。

香 川 女性最多の3人

 香川県議選は選挙戦となった6選挙区で投開票があり、29人の当選が確定。無投票当選の7選挙区16人と合わせ、45人の顔触れが決まった。

 内訳は現職38人、元職2人、新人5人。党派別では自民29人(現27、元1、新1)民主3人(現2、新1)、公明二人(現新各1)、共産2人(現元各1)、社民4人(すべて現)、無所属は5人(現3、新2)で、うち現職2人は社民の推薦。

 改選前に比べ、自民は1議席減だが、保守系無所属2人を合わせた勢力では1増。民主、共産は各1増。公明は、現職の死去で失った議席を回復。社民は1人が引退、推薦1人が落選し2減。

 高松市選挙区で議席を得た民主新人女性(27)は、同県議会では最年少当選。共産、無所属の現職と合わせ女性県議は過去最多の3人となる。

 戦後の県議選で、立候補者52人は最少、無投票16人は最多となった。

306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:32:09
後援会入会カード収集に苦戦 市民が敏感に 山陰中央島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357695192

 島根県知事選、県議選で各陣営が活用する候補者の後援会入会カード。1人でも多く集めようと懸命だが、有権者の反応はいまひとつで、背景には2年前に施行された個人情報保護法に伴い、住民が個人情報に敏感になっていることがあるようだ。

 島根県議選松江選挙区で出馬を予定する候補の陣営から漏れた。「3点セットを書くことに抵抗を持っている人がこんなに多いとは…」 

 3点とは名前と住所、連絡先。後援会カードに記入する項目の基本で、陣営はこのカードに記載された人数で情勢を分析したり、支持の訴えや拡大の手段に使う。

 異変のきっかけは、2005年4月に全面施行された個人情報保護法。5000件を超える個人情報を持つ事業者に、情報の目的外使用などが禁じられるようになった。

 5000件以下の事業所は法の対象とならず、個人が友人、知人の情報を出すのも同法の対象外だが、施行で個人情報やプライバシーへの関心は上昇。また、企業の情報流出や情報の売買、覚えのない勧誘電話の増加などから、特に若い世代が個人情報の取り扱いに敏感になっている。

 多くの陣営で、入会カードが思うように集まらないほか、カードにある本人以外の紹介者欄へも家族を1人か2人記入するだけで知人、友人の人数が減っているという。

 八束選挙区の陣営では「法をしっかり説明しないから誤解や拡大解釈される」と分析。運動員に入会カードを有権者へ渡す時、必要に応じて同法の趣旨や内容を説明するよう指示した。

 ただ、有権者にとっては目的外使用がなくても、情報流出の恐れがあるかは関心事で、情報の管理方法は気になる。「インターネットにつなげないパソコンでデータ管理し、印刷など紙媒体にもしないよう心がけている」と同陣営。データを見るのもパスワードが必要で、パスワードを知っているのは3人に限定し、情報保護の徹底を図っている。

307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:10:47
知事・県議選記者座談会
民主不戦敗 熱帯びず 自民系後退も過半数維持 中国島根

 知事選は、前財務省財務官の溝口善兵衛さん(61)が共産党県委員会常任委員の小笠原年康さん(53)に圧勝、20年ぶりの新知事に選ばれた。だが、投票率は過去最低の65・86%に低迷した。県議選とともに担当記者らが選挙戦を振り返り、今後の県政の展望を語り合った。

 A(編集者) 溝口さんは小笠原さんに約23万票の差をつける圧勝だった。

 B(県政担当記者) しかし、新人同士の新鮮な対決にもかかわらず投票率は初の60%台に落ち込んだ。県議選が無かった安来市で前回選から30ポイント以上下がるなど、4市町で投票率減が2けたに乗ってしまった。

 C(同) まず、溝口さんのカラーが見えにくかったのが要因の一つ。20年間の澄田県政を支えた自民勢力に擁立され、有権者には新知事の有力候補というより、澄田県政の継承者に見えたかもしれない。

 B 選挙戦自体も盛り上がりに欠けた。その主因は民主党の候補擁立断念。夏の参院選を前に対立軸を示すべきなのに、断念決定前の県連内には「知事選で勝つのは厳しい。それよりも県議選に全力を挙げた方がいい」という声もあった。

 D(遊軍記者) 県議選で民主は、八束選挙区で県連代表が敗れたものの、女性候補や若い候補が議席を獲得するなど、公認・推薦合わせて8人が当選し、改選前より3議席増えた。これは県民の期待の表れ。擁立断念はそれを裏切った格好になってしまった。

 C 知事選は小笠原さんが立って選挙戦になったが、いずれの地域、年代でも票は溝口さんに流れた。溝口さんが全面的に支持されたというよりも、選択肢が少ないという理由の方が大きいと思う。

 A 知事選は今回から具体的な数値目標などを示した「マニフェスト」の配布が解禁された。島根で初のマニフェスト選挙だった。

 D 確かに2候補とも「ローカル・マニフェスト」を活用したが、数値目標などはごく一部。だが、知事選で初めてマニフェストを前提にした公開討論会が開かれ、県議選でも民主がマニフェストを作った。こういう機運は歓迎したい。

 B 溝口さんが掲げた、県民参加の県政や財政再建への意欲は評価できる。でも、元財務官僚とはいえ、今や「国とのパイプ」を期待できる時代じゃない。国の財政力低下が進むなか、国に頼らずに歩いていける県政を築かなければならない。

 D 財政再建が最重要課題の溝口県政では、県議会の姿勢も問われる。県議選では、自民系の当選者は改選前の29議席から25議席に後退したものの過半数を制し、議会運営はこれまで通り知事与党の自民中心となるだろう。

 C 財政悪化について、自民の一部県議は「議会にも責任があった」との認識を持っている。議会には県当局以上に、県財政の再建に積極的に取り組む姿勢を見せてほしい。

 B 溝口さんの当選が決まり、事務所でバンザイをした際には、来賓から「〈溝口丸〉の前方は大変な荒海。大きな荷物もしょっている」との“祝辞”もあった。

 C 県庁内でも「優秀な人と思うが、どんな人なのか」と人物像をつかみかねている幹部の声を聞く。

 B まずは1か月以内に設置するという「改革推進会議」の委員人選や、10月末までと期限を定めた財政健全化計画の策定で、どう指導力を発揮するかが〈溝口丸〉の試金石になるだろう。

(2007年4月11日 読売新聞)

308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:11:31
岡山市議選72人出馬準備
津山市43人玉野市26人 讀賣岡山

 統一地方選の後半戦がスタートする。県内では、岡山、津山、玉野3市議選が15日に、里庄、新庄、西粟倉3町村議選が17日に、それぞれ告示される。投開票はいずれも22日。各市町村では、県議選の当選者らがさっそく応援にかけつけ、前哨戦が始まっている。

 今年1月に旧瀬戸、建部両町を編入合併した岡山市の市議選は、旧瀬戸町を合わせたエリアで行う一般選(定数52)と、合併特例法の定数特例を適用して旧建部町を選挙区とした増員選(定数1)が行われる。

 一般選は、定数は前回と同じだが、2005年3月に合併した旧御津、灘崎両町の選挙区(いずれも定数1)が廃止された上、旧瀬戸町が選挙区を設けず同一選挙となったため、実質は前回より競争が激化。これまでに出馬表明したのは現職44人と新人23人の計67人で、前回の58人を9人上回る乱戦となりそう。

 政党別では、無所属が最多の47人。公明は、過去最高の現有10議席維持が目標。共産は、御津地区から新人を立て、一般選だけで現在と同じ5議席確保を目指す。民主は、現職3人と新人2人を公認する過去最高の擁立。

 女性の立候補予定者は8人で、前回より1人少ないが、県議選で女性候補の票が急伸したことから、「もっと多くの女性を市議会に」と訴える陣営が多い。

 建部選挙区での増員選では、無所属4人と共産党1人が準備を進める。

 市中心部では、政令市実現への取り組みや、少子高齢化対策などの主張が多い一方、合併地区では、地域の活性化の訴えが目立っている。


市域広がり激戦模様津山市



 津山市議選(定数32)には現職30人、新人11人、元議員2人の計43人が立候補の準備をしている。党派別では公明3人、共産3人、無所属37人となり、定数を11人上回る激戦となる見込みだ。

 一昨年の加茂町、阿波村、勝北町、久米町の旧4町村の合併に伴う増員選で設けられた選挙区がなくなり、現在の全市域を区域としての初の市議選。有権者の少ない旧町村から出馬する立候補予定者の中には、旧津山市内に乗り込んで票の掘り起こしを目指す動きも目立つ。「合併で区域が広がり、立候補者の乱立で票が読みにくい選挙になりそう」と話す立候補予定者もいる。

 経営難の再開発ビル・アルネ津山の活用と中心市街地の活性化、ごみ処理センターの早期建設、行財政改革などが争点となりそうだ。


人口減対策など争点玉野市


 玉野市議選(定数22)には現職20人、新人6人の計26人が立候補を表明。党派別では、無所属21人、公明3人、共産2人。うち女性は5人(前回4人)。今回から条例改正で定数が25から削減、各陣営とも激しい前哨戦を繰り広げている。

 単独市政を選択した市の人口は、1976年をピークに30年連続で減少。経常収支比率も県内15市の中で最も高い95・9%(2005年度)と、財政も極めて硬直化した状況が続いている。各陣営とも、中心市街地活性化や企業誘致の推進、子育て支援の充実などを訴え、議会改革の一環としてさらなる議員定数の削減や議会の条例制定機能の強化なども争点として浮上している。

(2007年4月11日 読売新聞)

309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:23:47
4年後対策 早くも始動 岡山市議選
政令市移行で次回から区割り? 讀賣岡山

 2009年4月の政令市移行を目指す岡山市の市議選は15日、告示される。任期中に政令市議となる新議員は、県と同様の権限と財源が移譲される〈大都市〉の代表として広い視野が求められる。ところが、移行にともなう区制で、次回選挙から選挙区が細分化。「地域のしがらみではなく、政策で選んでと訴えてきたのに……」。早くも不安を抱いたり、地域に重点を置いたりする立候補予定者もおり、4年後を見据えた選挙戦になりそうだ。

 「彼女をぜひ県議会へ。私も市で連動してやっていけるよう頑張りたい」。統一選前半戦のさなか、岡山市で開かれた県議選候補の個人演説会で、市議選に出馬予定の新人女性が応援に力を込めた。新人は、市議から転出した県議選候補の後継者で、同じ市民団体出身の「市民派」。県議選候補の集会や街宣に出ては自身をアピールしてきた。

 市議選では市民団体を核とした支持者の多くが新人の応援に回ると見られ、周囲からも有力視される。「政務調査費を透明化しよう」という訴えには多くの人が耳を傾けてくれる。しかし、4年後には状況が一変。選挙対策本部スタッフは「全市で活動している者には、区割りで支持者が分断されるのがいちばん怖い。今から何か手を打って活動できればいいが」と困惑する。

     ◇

 政令市の要件とされる人口70万人を目指し、2005年3月に旧御津、灘崎両町、今年1月に旧瀬戸、建部両町を編入合併してきた岡山市。政令市になれば、広大になった市域に区制が敷かれ、区役所が置かれる。昨年4月に政令市になった堺市は7区、今年4月の新潟市は8区、浜松市は7区に分けられた。

 区の数や線引きは、市が学識経験者らを交えた第三者機関を設置し、人口などを勘案して考える。議員定数は、各区の有権者数に応じて決まる。それらを決定する条例案は、政令市移行直前に議会に提案されるため、議員は、自分たちの地盤がどのように分割されるのか、事前に口をはさむ余地がほとんどないのが実情だ。

 堺市では、移行後初の市議選が今月8日、投開票された。「市民派」の現職女性は、自身が集めてきた「女性票」などの受け皿にと、別の区でも4人の後継者を立てたが、いずれも得票が届かず、結局本人だけが当選。地域密着型の候補が有利な結果の一端が表れた。

 組織選挙を行う政党や労組の候補者も危機感を募らせる。現在10人の議員を抱える公明党市議団の則武宣弘団長は「全3区ならそれぞれ1〜3人出せるけど、全5区だと1〜2人になるのでは」と心配する。共産党市議団の田畑賢司団長も「見通しは立っていないが、区が決まってから対応する」と言う。

     ◇

 一方、ある労組系の現職に心配の表情はない。事務所の壁には、連合町内会と単位町内会八つの推薦状。03年に初挑戦した時には、一つもなかったが、道路の拡幅や照明の設置など、地元での議員活動を活発に行ってきた成果だ。子どものソフトボールチームでの交流を通じて、若い親世代にも浸透。「市民みんなが客だと思って、なるべく組織の“色”を出さないようにしてきた」と明かす。

 「僕の『岡山市』は、これだけの大きさから、これだけになった――」。ベテラン保守系現職は、大きく広げた両手を、体の前に縮めて見せた。10年前から政令市移行を推進する立場で、「区割りは避けて通れない」と、前回の選挙から活動の重点を地元に移した。「企業も絞った。より地元偏重型にしないと」。4年後の変化も“想定内”だ。

     ◇

 政令市への移行は、市議に市全体の発展を担う議員活動と同時に、市民にとって最も身近な地域の政治家になることを求めている。今回、そして4年後へと急激に変遷する選挙戦は、その両方を兼ね備えた議員であるかどうかが問われる試練の場だ。

(2007年4月12日 読売新聞)

310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:29:17
改革派、片山知事が退任
「県民の支持 活力に」 讀賣鳥取

 「改革派知事」として全国に知られた片山知事が12日、2期8年の任期を終え、退任した。最後の記者会見で「多くの県民に支持してもらい、活力になった」と振り返り、職員ら約600人に見送られ、県庁を後にした。「モノ言う知事」として鳥取県を全国的に有名にしたとあって、県民らは「もっと鳥取のために活躍してもらえると思っていたので残念」などと別れを惜しんだ。13日付で慶応大大学院法学研究科教授に就任し、16日に大学院で「公共政策」の講義をする。

 片山知事は1999年4月の就任直後から、計約300回の記者会見を行い、この日は「自分なりに満足のいく仕事ができた。県民の支持が全力疾走の活力だった。感謝している」と晴れ晴れとした表情で語った。

 情報公開の徹底や県職員の意識改革などを積極的に行ってきた。2000年10月の県西部地震では全国で初めて、被災住宅の再建に限度額300万円の補助金を支出したが、国からは「個人資産の再建に公費を出すのはおかしい」と猛反発を受けた。

 「この時が一番大変だった。人生でこんなにきついことはないというほど憔悴(しょうすい)した。国が『江戸の敵を長崎で』のような仕打ちをするのではという不安にもかられた」と打ち明けた。

 しかし、いつもの“辛口発言”は最後まで健在。県政運営の目標の一つに挙げてきた「自立」について「いつも誰かに問題を解決してもらう『水戸黄門型地方自治』では本来の自治とは言えない。住民の行動を変えないと」と苦言を呈した。

 知事室の額に書かれている「公正自治之本(公正は自治の本)」の気持ちを大切にするよう、前日あいさつに来た平井新知事にアドバイスしたという片山知事。県庁玄関で行われた退任式では職員らに、「常にミッション(使命、役割)を考えて、県民のために精いっぱい働いて下さい」と目を少し赤くしながらあいさつ。職員から花束を贈られると、「ありがとう」と応えて車に乗り込んだ。

 一方、県民からは惜別の声が聞かれた。

 米子市博労町、カメラ店店員萱野悦子さん(54)は「誰にでもはっきりモノが言える知事だった。できればもう1期してほしかった」と残念がり、鳥取市若葉台南、鳥取環境大4年瀬川祐一さん(22)は「私たちと同じ目線で物事を見ていると感じた。環境大でも講義してほしい」と要望。倉吉市岡、農業河野真由美さん(53)は「地産地消を提唱され、農家の生産意欲が高まった。これからも県への助言をお願いします」と話していた。

(2007年4月13日 読売新聞)

311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:31:09
合併地区「地元から議員を」 讀賣岡山

 15日告示される岡山市議選では、今年1月に合併した2町のうち、旧建部町では合併特例法の定数特例を用いて選挙区(定数1)を設けたのに対し、旧瀬戸町では選挙区を設けず、旧岡山市と同じ土俵に乗った。「1人と定数を決められるより、複数の議員を出せる可能性がある」というもくろみだったが……。2年前の旧御津、灘崎両町も含め、合併地区の住民には「地元から議員を」との要望が強く、その声を受けて旧町議ら候補予定者は激戦に身を投じる。

 「この辺は大雨が降るたびにひざくらいまで冠水する。瀬戸の表玄関なんだから、きちんと整備してほしい」。瀬戸地区の中心部にあるスーパーで、買い物に来た主婦(69)は訴えた。

 近くの砂川は大雨になるとはんらんして道路が冠水し、2004年の台風時には17戸が床上浸水、127戸が床下浸水した。合併協議で、市は雨水の浸水対策を約束。今年度から4年間でポンプや排水管の設置などを行う計画だが、事業費を議決するのは市議選後の6月議会まで待たなければならない。主婦は「合併したために整備が遅れるのでは困る。瀬戸から議員が出て、きちんと実行してほしい」と続ける。

 瀬戸地区では、旧町議を市議会に送り出そうという有権者が多いが、現在、「地元市議がゼロになるのでは」との不安が広がっている。有権者数は1万2159人(3月29日現在)の瀬戸地区に旧町議3人が出馬を表明したため、「3人できれいに分けたら皆落ちる」(立候補予定者)状況になったからだ。同市瀬戸町万富の男性団体役員(67)も「2人だったら、両方通ったかもしれないのに……」と心配する。

 3人がそれぞれ、瀬戸地区を何度も回っているが、旧市からも現職が進出。3500〜4000票と言われる最低ラインを何とか超えようと、旧市内まで活動範囲を拡大する。

 「よろしくお願いします」。旧町議の1人は東岡山地区に足を伸ばし、顔写真入りのパンフレットを手渡した。この地区を訪問するのは初めて。後ろから妻も頭を下げる。

 今回初めて自宅以外に事務所を構え、後援会名簿も作成。旧市内では、皆が顔見知りだった町議選とは打って変わり、インターホン越しに追い払われることも。「冷てえなあと、嫌んなる時もある」と本音を漏らす。

     ◇

 2年前に合併した御津、灘崎地区でも、住民に「取り残されるのでは」という不安が大きく、地元市議を望む声が根強い。合併の利点である「行財政の効率化」などが見えにくい一方、旧市では無料のゴミ袋が有料のままなことなど、市民感情で「地域差」と感じる不利益が多いためだ。

 御津地区では現職と新人計3人が、灘崎地区では新人1人が出馬予定だが、いずれの地区でも、立候補予定者らは「地元から市議を」と訴え、チラシに書き込む。

 一方、「地域にかかわらず、やる気がある人が市議になってほしい」という声も。身体障害を持つ長男を幼稚園に通わせる御津地区の主婦(32)は、「福祉に力を入れて、岡山のレベルを上げてくれる人に議員になってほしい」と期待を込める。

 旧瀬戸町をはじめ、大混戦を呈する合併地区。候補者には当選後、地域の切実な声を聞くだけでなく、人口70万人の市全体を見据えた活動が待っている。(坊美生子)

(2007年4月13日 読売新聞)

312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:40:05
内田が参院選出れば。

統一地方選回顧 記者座談会 県議選 山陰中央島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357941191

 自民、民主痛み分け 松江は「都市型」に浮動票の重み増す

 A 県議選の結果をどう見る。

 B 自民系は現職三人が落選し、二十九議席から二十五に減らした。民主系は公認、推薦を合わせ議席を五から八に伸ばしたが、八束で党県連代表の内田敬が落ちたダメージが大きい。二大政党の自民、民主の一方が勝ったとは言えない結果だ。

 最後は「公明」

 A 天王山の八束は八年前に続き激戦だった。

 C 内田陣営は、民主党県連の存亡をかけて連合会長が選対部長を務める総力戦。戦況は最後まで横一線だったが、投票日の二日前に公明が加藤勇の支持を打ち出した。県本部ではなく、国会議員と町議による現場判断で、参院選とのバーターが動いたようだ。

 D 参院選で民主候補が決まっていない中での代表の敗北で、組織を一からつくり直さなければならない可能性もある。

 B 民主は、雲南・飯石で野党共闘の候補を立てて勝負に出た。議席を得る好機だったが、候補が社民を離党しなかったことが影響したのか、連合の動きが鈍かった。

 A 松江選挙区は、各陣営、事前の票読みが大きく外れたのでは。

 C 市町村合併で選挙区が広がり、各陣営とも票が読めないと口をそろえた。旧市の現職候補の票が伸び悩んだのは、旧郡部の候補が市内に浸透したから。浅野俊雄と郡部出身の五百川純寿は建設業で票を食い合うなど集票合戦を繰り広げた。

 A 女性候補の健闘が目立った。

 B イメージカラーやキャラクターでアピールし、浮動票をつかんだ。市職労が母体の角智子、県職労の白石恵子とも陣営の予想より数千票多い。女性団体の支援も大きかったようだ。

 D 松江は都市型選挙の色が濃くなり、浮動票の重みがさらに増した。ただ、拡大した選挙区に新たな勢力図を描く選挙にしては関心が低く、投票率は61%と低かった。

 A 一騎打ちで自民現職が敗退した簸川と隠岐をどう見る。

 B 簸川は、町内を二分した合併住民投票のしこりが尾を引き、十六年ぶりの選挙戦は保守分裂の構図となった。合併賛成派が担いだ池田一の勝利は、直後に控える町長選に影響するだろう。

 D 隠岐は、門脇誠三の完全勝利。医療や航路問題など現状打開の変化を望む島民の心情の表れ。保守地盤を支えた建設業の一部も公共事業の削減から門脇になびいた。

 A 保守地盤の厚い出雲で、民主・珍部芳裕が党として初の議席を奪取したが、実態は地元と系列市議の支援者を固める守りの選挙。下位当選で党勢拡大とは言えない。

 しこり懸念も

 A 出雲は選挙区拡大で松江以上に、自民同士のし烈な争いがあった。

 D 旧出雲市は前回、選挙がなく自民同士で支援団体が分かれていたが、選挙区の広がりで争奪戦が起きた。食い合いに直面した郡部の自民支持者からは、選挙が終われば離党するという声もあり、しこりは残るだろう。

 A 他の選挙区は予想通りの結果だった。

 B 大田は自民が藤山勉に一本化し圧勝するはずが、旧大田市で地道な選挙戦を展開した和田章一郎に及ばなかった。益田は共産候補が市議五期の実績と人柄で、落選したものの善戦した。

 A 改選後の議会運営に変化はあるか。

 D 自民系議員でつくる最大会派の自民議連は、選挙戦で票を食い合ったことから亀裂も走りつつあり、内部調整が大変だ。厳しい財政状況の中で、地域間格差の議論もぶつかり合うだろうし。

 C 期待したいのは四年ぶりとなる女性二人を含めた九人の新人議員。新しい風を吹き込んでほしい。 (文中敬称略)

313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:42:59
記者座談会 県議選 新人候補減り投票率最悪 山陰中央鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357932191

 「分権」「格差」軸に訴え 合併、知名度、地盤で明暗

 県議選(定数38)は、9選挙区のうち無投票3選挙区を除く6選挙区で選挙戦が行われ、現職1人が落選したほか、女性が県議会史上最多となる5議席を得て、共産も4年ぶりに2議席を回復した。各選挙区の様子を担当記者で振り返った。(敬称略)

 A まず、全体を見通してみようか。

 B 投票率が戦後最低を記録した。

 D 新人が六人と前回より十一人も減って話題性が乏しかった。ある程度、当落の予測しやすい選挙区もあったしね。

 E 合併で、町村議員が減って集票マシンが機能しなくなった。知名度と実績のある現職はいいが、新人は立候補しにくくなった。

 A 地方分権や住民参画を訴える候補が目立った。いずれも知事・片山善博が訴え、トレンドになったテーマ。影響がうかがえ、興味深かった。

 D 格差是正を自民、民主双方の候補が訴えたのも印象深い。自民が中央対地方という構図の中で与党の責務として語れば、民主は「自公政権が格差拡大を招いた」と政権交代をアピールした。

 B 知事選がもう少し盛り上がっていれば、相乗効果も出たかもしれないが。執行部をチェックする議会の役割は増しているのに、最低というのは気になる。

 A 新議会の勢力図はどうなる。

 C 最大会派「清風」が数を減らし、自民党が取って代わるか。新人と元職をめぐる綱引きも始まるだろうし、場合によっては現職のくら替えもあり得る。

 B 近親憎悪は根強く、一本化は無理かな。自民支持者は「郵政選挙」の尾を引いているとみて、分裂状態に怒っている。

 D 議長選びに影響があるだろうか。

 C 当選五回の清風・鉄永幸紀、四回の自民党・小玉正猛が軸になりそうとみられているが、会派同士の思惑が働けば、信の松田一三という線もあるらしいよ。

314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:45:04
<鳥取市・八頭郡>

 A 選挙区ごとに見てみよう。鳥取市は共産の市谷知子が獲得した九千五百票はすごいね。

 D 国政選挙に何度も挑戦していて知名度があった。

 E 昨年春の市長選に立候補した父親が、ほのぼのとした人柄で有効投票の三割を獲得した。市谷も二人三脚で応援したことが、今回の選挙にもつながった。親子で取った議席だな。

 C 公明の銀杏泰利は前回に続いてトップ当選。得票から見れば、公明は二人は確実に出せるのに…。

 D 陣営は県議選よりも、夏の参院選に照準を合わせていた。あえて冒険までは、という雰囲気だった。

 A 二十代と三十代の無所属新人の二人は票が伸び悩んだ。準備期間も三カ月ほどで、支持基盤も知名度もほとんどなかった。

 D 自民新人の浜崎晋一は予想通り上位当選だった。

 C 父親の基盤を受け継いだ。父の芳宏は当選十回のベテランで、今期で引退。議会のまとめ役として、らつ腕を振るってきただけに、少し寂しい気もする。

 B 定数の二倍の候補が立った八頭郡選挙区は。

 A 現職二人が新人二人を下した。新人は智頭と八頭から立ったが、ともに、現職が地盤をしっかり固めていたということだろう。

 E 当選した社民党県連副代表の米井悟は今回は無所属で、党推薦だった。幅広い支援を得たいということだろうが、党の存在感を示すチャンスなのに、と思ったね。

<倉吉市・東伯郡>

  A 倉吉市はやはり激戦になった。

 D 村田実が執念で返り咲きを果たした。編入した旧関金町にもいち早く足を運び、名前を売り込んだことも大きい。

 C 伊藤美都夫は前回に続いてトップ当選を果たしたが、予想されていたとはいえ大きく票を減らした。自身の動きもいまひとつだったので、こんなものだろう。

 B 興治英夫はこれといった組織がない中、七千票台に乗せたのは立派。「朝立ち」の代わりに「歩き」を行い、中盤からムードが良くなった。

 C 土壇場で選挙になった東伯郡は現職が圧勝したが、共産の新人が二千票余りを獲得した。「選挙を実現させた」ことへの評価だろう。

<米 子 市>

  A 米子市は自民の広江弌がトップを狙って活発に動き、あおりを気にした稲田寿久陣営から「自民の三議席を守ることが大事ではないのか」と恨み節も聞こえた。

 B 民主は保守層も取り込む湯原俊二が票を伸ばす一方、労組が頼りの鍵谷純三は票を減らした。ウイング拡大を目指す党県連にとって、方向が正しいことを示す材料とも言えるのでは。

 E でも、ある陣営は集会に県連代表の川上義博を招くのも嫌々だったとか。まだ一枚岩にはなってないな。

 D 昨年の米子市議選でも議席を減らした共産は、錦織陽子が議席を取り戻し、党勢退潮ムードを振り払った。

<境 港 市>

  A 境港市では自民現職と自民推薦の新人のはざまで、無所属新人の森岡俊夫が際だった。若さをアピールして精力的に歩いた。

 B 安田優子は分厚い支持基盤があり、当初から安泰ムード。トップ当選は果たしたものの、陣営が手応えを感じていた割には伸びが少なかった。新人二人が競り合ったあおりとも言えるだろう。

 A 森岡は自民なのか、川上寄りなのか、旗色が鮮明でない。今後の身の振り方が興味深い。

315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:45:27
自民岡山県議団 9人追加し37人 議長候補は天野、古山氏 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/13/20070413111728.html

 自民党岡山県議団は12日、県議会内で幹部会を開き、8日投開票された県議選の無所属当選者のうち、同党推薦の5人を含め、9人を追加公認することで一致した。同県議団は公認で選挙を戦った28人と合わせ、最終的には37人になる。定数56のうち6割以上を占め、議会運営の主導権を確保した。

 推薦した当選者は、岡崎豊、久徳大輔、太田正孝、谷口圭三、江本公一の5氏。無所属で自民候補らを破って当選した池本敏朗、浅野実、岡本泰介、渡辺吉幸の4氏も自民入りを認める。

 かつて同党に所属した元職の佐古信五、福田通雅両氏は見合わせる。

 同県議団の改選前の議席数は、任期中の死亡などで5人が欠員になっていたため36。今回改選でその数は上回るが、ピーク時にあった41議席には及ばなかった。すべての常任委で委員長を独占した上で委員の過半数を占める「絶対安定多数」は維持する。

 民主党議員らによる民主・県民クラブは、同党公認の4人、支持の3人ら8人が固まった。公明党県議団は5人、共産党県議団は3人の勢力を維持する。

混迷は必至

 各会派の陣容が固まったことで、焦点は自民党内の人事に移る。

 正副議長は圧倒的多数を占める自民の意向どおり決まるのが通例。正副議長らを選ぶ臨時県議会は5月15日に開会予定で、自民は同月8、9の両日、議員総会を設定した。

 自民は当選回数、年齢による順送り▽政友会、県政会の二派閥均衡―などを基準に正副議長候補を決めるが、党県連の四役(幹事長、総務会長、政調会長、議員総会長)人事が絡み、しばしば紛糾してきた。

 今回は、調整役となってきたベテラン議員が引退し、例年以上の混迷は必至。さらに、県政会は大杉尚久氏の死去で会長が空席になっており、後継会長や四役人事をきっかけに、派閥内部の確執が表面化する可能性を指摘する関係者もいる。

囲い込み活発

 議長候補は副議長経験がある6期生で、政友会が会長の天野学氏、県政会が古山泰生氏。議長と逆の派閥から選ばれる副議長は県政会の小田春人氏、政友会の岡崎豊氏らが対象となる。

 ただ、副議長経験者が天野、古山両氏しかおらず、小田、岡崎氏らは順送りだと同一任期中に議長も務めることになるため、次の世代に副議長を回し、副議長を経ずに議長に就く案も浮上している。

 一方、党四役は議長経験者が務めており、戸室敦雄、森正人、千田博通、三村峰夫の4氏で分け合うのは確実。ただ、会長に次ぐポストの幹事長は党運営に絶大な影響力を行使できるため、7期の戸室、森、千田氏を軸に両派閥の激しいせめぎ合いとなりそうだ。

 人事協議を前に両派閥は、勢力確保のため初当選議員の囲い込みを活発化。政友会は12日に会合を開き、県政会も13日に会合を予定する。出席者の顔ぶれから両派閥の人数はほぼきっ抗するとみられ、いっそう行方が不透明な協議になりそうだ。(小寺幸治)

316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:46:48
岡山県議会会派構成(定数56)

自民党県議団(37人)

【政友会(天野派)】
◎7戸室 敦雄 67 津山・苫田
◎ 森  正人 64 岡山1・加賀
◎6三村 峰夫 73 新見
○ 天野  学 61 笠岡
 4岡崎  豊 73 岡山2
  小野 泰弘 53 総社
  内山  登 52 備前・和気
  渡辺 英気 50 倉敷・都窪
  小田 圭一 46 倉敷・都窪
 3佐藤 真治 42 岡山1・加賀
  高橋 戒隆 39 倉敷・都窪
  久徳 大輔 38 高梁
 2神宝 謙一 53 瀬戸内
  遠藤 康洋 45 倉敷・都窪

【県政会(旧大杉派)】
◎7千田 博通 56 倉敷・都窪
○6古山 泰生 47 浅口・浅口
 5小田 春人 59 井原・小田
 4河本  勉 58 岡山1・加賀
 3伊藤 文夫 64 笠岡
  井元乾一郎 60 津山・苫田
  池田 道孝 60 井原・小田
  蓮岡 靖之 42 倉敷・都窪
 2波多 洋治 63 岡山1・加賀
  西岡 聖貴 58 赤磐
  蜂谷 弘美 50 岡山1・加賀
  加藤 浩久 45 玉野
  小倉 弘行 41 岡山2

【初当選議員】
 1浅野  実 67 真庭・真庭
  岡本 泰介 60 美作・英田
  渡辺 吉幸 59 勝田
  小林 健伸 54 岡山2
  池本 敏朗 52 備前・和気
  谷口 圭三 43 津山・苫田
  太田 正孝 42 岡山1・加賀
  青野 高陽 38 久米
  江本 公一 37 総社
  中塚 周一 33 倉敷・都窪

民主・県民クラブ(8人)

 4鈴木 一茂 61 倉敷・都窪
  住吉 良久 60 玉野
  長瀬 泰志 58 倉敷・都窪
 3三原 誠介 57 倉敷・都窪
 1岡田 幹司 50 岡山1・加賀
  高原 俊彦 44 岡山1・加賀
  一井 暁子 37 岡山2
  木下 素典 31 津山・苫田

公明党県議団(5人)

 5高橋 英士 55 倉敷・都窪
 4景山 貢明 57 岡山1・加賀
  山田総一郎 52 倉敷・都窪
 3吉田 政司 54 岡山2
 2増川 英一 44 岡山1・加賀

共産党県議団(3人)

 5武田 英夫 59 岡山2
 2赤坂てる子 52 倉敷・都窪
  森脇 久紀 44 岡山1・加賀

会派未定(3人)

 7佐古 信五 57 倉敷・都窪
 4福田 通雅 66 岡山2
 1横田 悦子 55 岡山1・加賀

(12日時点での見込み。当選回数順、同期は年齢順。◎は議長経験者、○は副議長経験者、氏名前の数字は当選回数。敬称略)

317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:48:12
岡山市議選 マンション“票田” 支持者獲得に壁
オートロック、「ビラ配布お断り」… 苦心の各陣営 山陽岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/13/20070413112715.html

 岡山市中心部に増加するマンション。1棟300戸を超す高層マンションもあり、岡山市議選(15日告示)の立候補予定者にとっては貴重な“票田”だが、防犯機能を高めるオートロックなどが壁となって入り込みにくく、市議選の前哨戦で各陣営は支持者獲得に苦心している。

 「一戸建て住宅なら、とりあえず顔は出してくれるが、マンションは100戸にちらしを配って1戸反応があればいい方。効率は悪いが1人でも多く思いを伝え、支援の輪を広げたい」。市中心部に事務所を構える無所属新人が、立ち並ぶマンション群を前に思いを打ち明ける。生まれ育った古里からの出馬だが、マンション住民に知人や支援者は少ない。

 商業地の地価下落や規制緩和、熟年層の都心回帰などが追い風になったマンションブーム。市中心部には、2005年度までの10年間に40棟が立地した。

 地元にマンション群を抱える候補予定者が共に嘆くのはオートロック機能。居住者が鍵をあけない限り棟内に入れない。顔の売り込みも政策のアピールも難しく、対応はさまざまだ。

 「ほとんど玄関先までたどり着けない。どう攻めるか悩ましい」と話す無所属現職はマンション訪問はあきらめ、一戸建て住宅へのあいさつ回りに的を絞る。

 市東部の無所属の中堅現職は「地盤にマンションが急増している。無視できない」と食い込みを図る。「一見、入り込みにくいが、住民に紹介してもらえば回れる」とマンションに住む支援者をたどって、知人に連れ歩いてもらう。別の中堅現職は「地域のイベントに参加したマンション居住者を紹介してもらう」という。

 政策パンフの配布でも対応が割れる。市東部の新人は「マンションは転勤族が多く、しがらみがない」と積極的にポスティング。逆に市中心部の新人は「転勤族は市議選への関心は薄い」とあきらめ模様。共産現職は「耐震診断や改修への助成充実などマンション向けのビラで関心を寄せてもらう」作戦だ。

 しかし、「ビラ配布お断り」を掲げるマンションも少なくない。廃棄覚悟でビラを配る陣営もあるが、「ポスティングしたパンフがまとめて送り返された」という経験を持つ中堅現職も。

 地縁血縁をたどった活動で浮動票が少ないとされる市議選。市内はまだまだマンションの増加が見込まれるだけに、都会に残る“未開拓地”を攻め落とせるかどうかは戦いを左右する。
(2007年4月13日掲載)

318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 10:17:46
【議会改革】公約実現 「共闘」探る '07/4/12 中国広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07041201.html

 広島市で初の市長、市議、県議トリプル選さなかの三日朝。佐伯区のJR五日市駅前で握手作戦を終えた秋葉忠利氏(64)が選挙カーから離れた。行き先は、市議選を戦う藤田博之議長の選挙事務所。本人は湯来町に遊説に出かけ不在だったが、選対幹部に激励の言葉を伝えた。

 激励訪問は「ともに市議会改革を」の思いを言外に込めたメッセージだった。藤田議長は後日、「温かい行動と思う。主義主張にかかわらず、来る者は受け入れるのが政治家だ」との表現で、秋葉氏の思いをくんだ。

 ▽支援の第一歩

 選挙中の二―五日に秋葉氏が事務所を訪問した市議候補は藤田氏も含め、自民五人、公明二人、社民一人、無所属二人の現職計十人に上った。秋葉氏にとって自身の市長選で圧勝ムードが漂い始めたころ。そして市議選の自民候補の多くは、市長選で自民が推した前参院議員柏村武昭氏(63)を支えるライバル陣営のはず。それでも一様に歓迎されたという。

 秋葉氏はこうして選挙中から、公約の中で緊急課題の一つに掲げた「議会改革の支援」に向け、一歩を踏み出した。

 過去の二期八年間、秋葉市長と市議会の関係は曲折をたどる。当初の「安定期」からの転換点は一期目終盤だった二〇〇二年三月。当時の議長の意向に反し、市長は女性助役の選任同意案を定例会に提案した。以来、関係は急速に悪化する。この定例会も含め、女性助役選任案は三たび否決された。ほかにも議案の修正や否決が相次ぎ、はたから見ても両者の関係は「感情的なもつれ」にエスカレートした。

 しかし市長二期目の半ばの〇五年七月、再び転機が訪れる。藤田氏の議長就任だ。それまで二十一件あった議案の否決や修正は、それ以降、一件だけと激減した。

 女性助役を議会が無記名投票で否決した際、藤田氏は「議員は名前をはっきりさせるべきだ」と投票方法に異を唱えていた。議長席に座って以降も、部分的ではあるが政務調査費の使途公開を決めた。議会内の勢力争いの側面もあるにせよ、内部から改革を志向する姿勢は、秋葉市長の公約とも符合する。

 市長選さなかの秋葉氏は「ヤドカリ作戦」と名付け、民主、共産、社民の現職、新人の市議候補六人の個人演説会や街頭演説にも押しかけた。候補を持ち上げる一方、応援の「基準」として、女性助役の無記名投票に反対したか、議会改革を進める姿勢があるかなどを明示した。それは「反秋葉派」に対する遠回しのけん制でもあった。

 ▽鍵握る議長席

 五十五議席をめぐる市議選の結果、新人五人と現職五十人が当選した。顔ぶれはさほど変動しなかったものの、五月の市議会臨時会に向け、議長ポストをめぐるさや当てがこれから本格化する。それは議会内の会派再編や、秋葉市政へのスタンスと密接に絡み合う。

 「改革支援」を旗印に秋葉市長は議会にどう向き合うのか。そもそも当事者である議会がどんな「改革」姿勢を示すのか。三期目の秋葉市政の行方を占うヤマ場がすぐにやってくる。(岡田浩平)

319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 01:08:08
’07統一地方選:尾道市長選と呉、尾道など3市議選 あす後半戦スタート /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070414ddlk34010480000c.html

 統一地方選後半戦の尾道市長選と呉、尾道、東広島の3市議選、さらに辞職に伴う三次市議補選(三良坂選挙区)は15日、告示される。また17日には、大崎上島町長選と辞職に伴う同町議補選、さらに熊野、坂の両町議選が告示される。尾道市長選は現職引退に伴い新人2人が立候補する見通しで、12年ぶりの選挙戦になる見通し。大崎上島町長選は再選を目指す現職以外に立候補の動きはない。投票日はいずれも22日で、即日開票される。

 03年の統一選では、2市長、5市議、13町長、2村長、21町議、4村議の計47選挙が行われたが、市町村合併の進展で、補選を除けば1市長、1町長、3市議、2町議の7選挙に集約された。

 尾道市長と3市議の一般選挙は「平成の大合併」後初の選挙で、有権者の判断が注目される。また熊野と坂の両町議選は、今後の合併の有無やまちづくりのあり方などで激しい舌戦が展開されそうだ。

 ◆尾道市長選

 前教育長の平谷祐宏氏(54)と、元旧因島市長で外国人研修生受入団体理事長の岡野敬一氏(55)がいずれも無所属で立候補を表明。

 平谷氏は、今期限りでの引退を表明した亀田良一市長(80)の市政を継承するとして2月に教育長を辞職。産業振興や防災などの生活基盤の整備、スリムで効率的な市政などを訴えている。

 岡野氏は、「合併後最初の選挙で無投票では市民の声が反映されない」などとして立候補を表明。旧因島市で3期市長を務めた実績を強調。「市民一体型の市政を目指す」と訴えている。

 ◆呉市議選

 周辺8町との合併が完了して2年。市域は2倍に広がり、人口は約25万人に増えた。増員選挙で増えた46の定数は、今回から8減の38となり、旧町ごとの選挙区も廃止。9人が引退し、現職37人、新人6人が立候補の準備を進めている。合併地域と旧市域選出議員の票のせめぎ合いがポイントとなりそう。

 ◆東広島市議選

 05年2月に周辺5町と合併。前回選の03年から市域は約2・2倍、人口も約1・4倍に増えた。定数は合併後の増員選挙で43にまで増えたが、今回から11少ない32に。現職29人、新人10人が立候補の準備を進めており、旧市域での得票数がカギだ。

 ◆尾道市議選

 合併で45に増えていた議席が今回34に減り、全市1区で争う。現職の多くに加え、増員選で落選した候補者らも議席を狙うため、激しい選挙戦になりそう。現職32人、元職1人、新人10人の立候補が予想される。【牧正、下原知広、吉川雄策、堀江拓哉】

毎日新聞 2007年4月14日

320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:18:20
知事選 保守地盤生かす
2007年04月10日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000704100002

∞ 知事選、県議選を顧みて ∞


 統一地方選第1ラウンドの知事選と県議選が終わった。知事選では、自民、公明推薦の溝口善兵衛氏(61)が共産候補に大差をつけて勝ち、改めて自民党を中心とした保守地盤の厚さを印象づけた。県議選では、自民が公認の現職候補3人を失った一方で、民主も党県連代表が落選。両者、「痛み分け」の結果となった。


□ 県議選 自・民痛み分け/無関心 投票率押し下げ □


 ●知事選


 相手候補には勝ったが、県民の無関心を打ち破れなかった――。当選から一夜明けた溝口陣営の間には、勝利の余韻とは別にこんな空気も漂っていた。選対幹部は投票前、「溝口氏35万」と予測したが、実際の得票は30万6千票余り。小笠原年康氏も7万3千票余りで、澄田信義知事との一騎打ちで8年前に共産候補が獲得した約8万6千票に届かなかった。


 投票率が65・86%と前回より5・69ポイント下がったことが、それぞれの得票を押し下げたのは言うまでもない。今回から配布が認められたマニフェストのビラも、下落を食い止められなかった。


 夏の参院選まで3カ月余り。3選を目指す自民現職の景山俊太郎氏(62)や、共産新顔の後藤勝彦氏(39)が選挙準備を進めているのに対し、知事選で「不戦敗」だった民主や社民、国民新もこれから「野党共闘」の候補擁立を本格化させる構えだ。各党が有権者の閉そく感を取り払うような選択肢を、どう示していくのか注目される。


 ●県議選


 党派別得票数では、自民が54・73%で過半数を確保。広島(45・70%)や鳥取(45・79%)と比べても高く、「保守王国」ぶりを見せつけた。


 選挙戦になった四つの1人区のうち、3選挙区で現職が新顔に相次いで敗れ、新旧交代を印象づける結果にもなった。


 保守系同士の一騎打ちとなった簸川では、無所属新顔の池田一氏(46)が、自民現職の矢野潔氏(60)に285票差で競り勝った。単独町制を選択した斐川町の財政や消防への問題点を集会などの場で訴え、じわじわと支持を広げた。後援会幹部は「手応えを感じたのは終盤になってから。新興住宅地を重点的に回ったのが功を奏した」と振り返った。


 民主県連代表の内田敬氏(65)と、自民推薦の新顔・加藤勇氏(54)の一騎打ちとなった八束では、加藤氏が接戦をものにした。


 企業経営の経験や国、県とのパイプをアピールした加藤氏に対し、内田氏は4期16年の実績を強調。連合島根も最重点区と位置づけ、労組員らをフル動員した。しかし、昨秋引退がささやかれた時期もあり、運動の出遅れ感は否めなかった。


 隠岐では、民主、国民新推薦で新顔の門脇誠三氏(59)が、4期目を目指す自民公認の野津浩美氏(59)を破った。隠岐では44年ぶりの非自民系県議の誕生となる。


 野津氏は「県政与党の自民公認」をアピールしたが、陣営幹部は「隠岐でこの4年間の間に起こった様々な問題に対する不満が、うちへの逆風になった」と敗因を分析。門脇氏の陣営幹部は、「保守や革新の枠を越え、隠岐の非常事態に危機感を持った企業や住民グループが早い段階から動いてくれたのが良かった」と話している。

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:20:16
自民苦戦、民主伸びる/07統一地方選
2007年04月10日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704100001

 ■県議選 激戦区戦い振り返る


 8日に投開票された統一選前半戦の県議選は、自民が県北の三つの1人区で現職が全敗するなど、前回に比べて7議席を減らした。一方、民主は岡山市第2選挙区で女性候補が県内最多得票で当選するなど、いずれも新顔の4人が当選して世代交代を達成、前回より1議席を増やした。公明は5人、共産は3人で、それぞれ擁立した全員が当選した。おもな激戦区の戦いを振り返った。


◆「自自」対決は現職


 高梁市


 旧高梁市と旧川上郡3町、旧上房郡の1町の合併でできた新しい高梁市選挙区は、自民推薦で無所属現職の久徳大輔氏が、自民の党籍証明を得た無所属新顔の大久保道治氏との「自自」対決を制した。
 約3500票差をつけての勝利に久徳陣営の幹部は「旧川上郡選挙区選出の久徳が、地盤のなかった旧高梁市で互角に戦えたことが要因」とみる。久徳氏は当初、旧高梁市選挙区選出で先月急逝した大杉尚久氏との一騎打ちを想定。2年前から有権者の約6割を占める旧高梁市域で各戸訪問を続けた地道な活動の成果が出た。
 一方、告示日直前に急逝した大杉氏の後継として、急きょ立候補した元秘書の大久保氏は「旧郡部での得票は期待できない」(陣営幹部)として、旧高梁市域の「大杉票」固めに急いだが、まとめきれなかった。



◆自民現職が苦杯


 県北一人区


 真庭市・真庭郡選挙区で、自民現職の中尾哲雄氏に圧勝した無所属新顔の浅野実氏。2年前の市長選で完敗した同市の井手紘一郎市長の地元・落合地区に食い込んだのが最大の勝因だった。中尾氏は井手支持層をまとめきれなかった。
 美作市・英田郡選挙区で自民現職の市村三次氏に競り勝った無所属新顔の岡本泰介氏は、宮本俊朗市長に批判的な同市議12人や旧美作町長らに支えられ、2月半ばに立候補表明、宮本市長と関係の深い市村氏に真っ向から勝負を挑んだ。「無投票も頭にあった」(陣営幹部)という市村氏側が態勢構築を急いだが、及ばなかった。
 合併による区割り変更で奈義、勝央両町だけになった勝田郡選挙区は、奈義町を地盤とする無所属新顔の渡辺吉幸氏が、旧勝北町(現津山市)から勝央町に住所を移した自民現職の岸本清美氏を破った。渡辺氏は勝央町をくまなくまわり、知名度不足を解消。奈義町で岸本氏の倍以上の票を獲得し、勝央町でも約660票差まで迫ったのが大きかった。


◆56票差で逃げ切り


 井原市・小田郡


 定数2を3人で争った井原市・小田郡選挙区は、小田春人氏が開票作業中盤で早くも抜け出し、焦点は2議席目に。井原市の開票終了時点で、矢掛町が地盤の2位池田道孝氏と、井原市議を辞して臨んだ3位上田勝義氏の差はわずか13票。矢掛町の残り133票が焦点となったが、池田氏が同町で最終的に8割の得票を占め、56票差で議席を守った。
 池田氏を支援した同町議会の森脇公宏議長は「地元から県議をなくすな、という強い思いで町民がまとまった」と振り返った。上田氏はこれまでの選挙手法を批判し、団体などの支援を受けず、個人演説会も開かなかった。支援した井原市議時代の同僚議員は「井原市の投票率が61・39%にとどまったのが痛かった」という。


◆民主新顔そろって当選


 岡山市第一・加賀郡


 現職の引退や死去により、新顔8人が立候補し、現職8人と議席を争った岡山市第1・加賀郡は世代交代が注目されたが、現職全員が議席を守った。
 同じ故橋本龍太郎元首相秘書の経歴を持つ新顔の立候補や自身の体調不良などで苦戦が予想された自民党県連幹事長の森正人氏。しかし、地元経済界や国会議員の支援を得て、前回より3千票以上積み増して7選を果たし、底力を見せた。
 合併で苦戦が予想された旧御津郡選挙区選出の河本勉氏も市北部を中心に支持を集めて4選。陣営幹部は「中山間地域の振興を訴え続け、『北部の実情は北部出身の人にしか分からない』という有権者の共感を呼んだのでは」と分析した。
 新顔では民主が擁立した2人がそろって当選。高原俊彦氏は、連合岡山の労組票をまとめ、岡田幹司氏は参院議員の江田五月氏などの支援を受けて支持を伸ばした。
 民主は岡山市第2選挙区でも、新顔の一井暁子氏が県内最多の2万2247票でトップ当選。陣営幹部は「育児や教育に関心が高い若い主婦層など、多くの女性票が取り込めたのが原因ではないか」と振り返った。

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:21:26
自民、「無所属」に秋波/県議選
2007年04月10日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704100003

  9日未明に49議席が確定した県議選で、34人を擁立した自民党は現職5人、新顔3人が議席を獲得できず、党派別では勢力を唯一落とした。今後は無所属の当選者を会派に加えることで、引き続き県議会の主導権を握ることになる。正副議長を選出する臨時議会は5月の連休明けに開かれる見通しだ。


  「今回の選挙は厳しいだろうなと予想していた」。自民党県連の河野博行会長は9日、山口市の県連事務所で会見し、選挙戦を振り返った。自民推薦で当選した無所属の2人を含め、現時点では28議席。30議席以上の安定多数確保に向けて「もう2人か3人は会派に入る。あまり心配はいらない」との見方を示した。


  県連副会長の斉藤良亮氏は防府市区で6選を阻まれた。合併が争点だった昨年5月の市長選では合併推進派として新顔候補を支え、反対を唱えて当選した現職と対立。そのしこりは県議選まで尾を引き、前回支援した市議や有力者の一部が離れた。「最後は新顔陣営の合併反対攻勢も響いた」。落選が決まった後、陣営幹部は悔しがった。


  山口市区では36歳と現職最年少だった宮川英之氏が再選を果たせなかった。4500票近く票を減らし、候補者8人中最下位。無所属元職でトップ当選した合志栄一氏とは、05年の市長選で応援した間柄だった。「しょうがない。真摯(しん・し)に受け止めなければ」と淡々と語ったものの、表情には悔しさがにじんだ。


  2議席を巡り自民推薦の無所属現職3人による争いとなった萩市・阿武郡区では、元副知事の小河啓祐氏が落選。一夜開けた9日朝、小河氏は「予想外の結果になった」と振り返った。


  合併前の町村を含む郡部を主地盤に臨んだが、旧市部に比べて有権者が少ないことが響いた。小河氏は「中山間地域の対策に命をかけると訴え、多くの支持を得たと感じたが、そういう問題に実感のない地域では認識が薄かった」。


  一方、民主党は公認4人と推薦1人の当選で最も勢力を伸ばした。県議会「民主・連合の会」は防府市区で再選された連合山口推薦の木村康夫氏を含め、4人から6人になる。山口市区で3選を果たした県連幹事長の西嶋裕作氏は、自民が圧倒的に多い構図は変わらないが「インパクトを与えられる」と語った。

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:22:45
知事派が過半数制する 県議選
2007年04月09日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090005

 藤田雄山知事の後援会による政治資金規正法違反事件への対応などを争点に99人が立候補した県議選(定数66)は、無投票となった3選挙区3人を除く20選挙区で8日、63人の新議員が決まった。自民は現職が敗れる選挙区が多く、当選者は20年ぶりに40人を割った。反知事派が議席を減らしたのに対し、知事派は新顔や元職の当選で増えた民主や社民系を加えると過半数に達した。当日有権者数は219万2660人、投票率は53・87%(前回48・94%)だった。(福家 司)


 今回は、市町村合併で選挙区や定数が大幅に変更。前回より10減って23となった選挙区に、現職60人、新顔37人、元職2人の計99人が立候補した。無投票当選は3選挙区3人で、多くの選挙区が激戦となった。


 後援会事件をめぐって知事辞職勧告決議に賛成した最大会派の自民党議員会を中心とする反知事派と、反対(または退席)した自民党刷新会などの知事派が対決する選挙区も多く、激戦に拍車をかけた。県財政の再建、合併後の町づくりなども争点となった。


 現職42人を公認、7人を推薦した自民は、公認33人、推薦2人にとどまった。ただ、当選後に自民系の会派に入るとみられる無所属の当選者も多い。現職では、反知事派は27人(県民同志会1人を含む)中21人、知事派は18人中14人が当選した。


 合併で実質1減の1議席をめぐって、知事派、反知事派の自民推薦の現職同士が激突した庄原市では、反知事派が落選。自民は、近隣との合併で選挙区が大きく広がった福山市、呉市、廿日市市、三次市でも反知事派の現職が落選した。一方、三原市・世羅郡、竹原市・豊田郡、広島市西区、安佐南区では、知事派の現職が敗れた。


 広島地検が開示した事件の刑事訴訟記録に含まれていた知事の元秘書の供述調書で、97年知事選で知事陣営から「対策費」が配られた疑惑を指摘された現職県議10人は7人がいずれも自民公認・推薦で立候補したが、うち3人が涙をのんだ。


 一方、広島市内の各選挙区では若手の健闘が目立った。中区では32歳の無所属新顔が、佐伯区では34歳の無所属新顔が当選した。


 現職と新顔の5人を公認した民主は新たに三原市・世羅郡、広島市西区、安佐南区で議席を獲得し、これまでの1人から4人に躍進した。


 公明は現職6人が当選。共産は福山市の現職が議席を守った。社民、国民新、新社会は推薦候補が当選した。

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:25:28
知事派、反知事派は痛み分け 県議選
2007年04月10日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090008

 藤田雄山知事の後援会をめぐる政治資金規正法違反事件などを争点に激戦が展開された県議選(定数66)は、自民(推薦を含む)が現職10人の落選という惨敗を喫した。これに対し、民主、社民系や連合広島推薦の当選者が計15人と躍進。女性は過去最多の5人、30代の若手も3人が新たに当選するなど、事件の解明が進まないまま混乱する県政の改革を求める有権者の思いが投票結果に表れた。


 自民は改選前の48人から33人に激減。特に現職(推薦を含む)は知事派で18人中4人、反知事派で26人中6人が落選し、「痛み分け」となった。


 知事派は反知事派を破るなどした新顔数人の加入が見込まれ、さらに民主、社民系などの15人も含めればわずかに半数を上回る。しかし、現実には民主系などの新顔7人の中には選挙戦で知事辞職を訴えるなどした候補が多く、新議会での対応が注目される。


 反知事派も知事派を破るなどした新顔数人の加入が見込まれるものの、大きく後退。最大会派の自民党議員会を実質的に率いる檜山俊宏・前議長は定数2の安芸区選挙区で初めて民主推薦現職に抜かれ、2位となった。


 こうした中、積極的に候補者を擁立した民主は公認の当選が4倍の4人に増え、夏の参院選に向けて足場を築いた。現職6人だけで「守りの選挙」だった公明は、全員の当選を果たしたが、各区で順位を下げた。共産は現有1議席を守った。


 広島市内が市長、市議とのトリプル選となったことや、激戦区が多かったことから、投票率は8年ぶりに5割を超えた。(福家 司)

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:26:56
政務調査費めぐって明暗 激戦の広島市議選
2007年04月10日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090007

 55議席に77人が挑む激戦となった広島市議選は、告示前に一部の会派で不正が発覚した政務調査費問題への対応が争点となった。不正に関与したり政務調査費の透明化に消極的だったりした候補者が苦戦した。


 政務調査費で洋服や自動車を購入するなど、総額約358万円の不正支出が明らかになった公明は、前回は候補者8人のうち4人がトップ当選を果たしたが、今回はトップ当選はゼロに。政務調査費で数珠(5千円)を購入したと指摘された「地域デザイン21」のベテラン現職は落選した。自民公認を受けながら落選した現職3人は、2月議会で共産などが提出した、政務調査費の領収書を全面公開する条例改正案に反対していた。


 一方、議会で調査費の透明化を熱心に訴えた会派の候補は「健闘」が目立った。定数減で苦戦するとみられていた共産と社民は改選前の議席を維持。共産とともに条例改正案を提出した「無党派クラブ」の女性現職(中区)は前回最下位当選から2位当選に躍進した。


 一方、市長選で3選を果たした秋葉忠利氏は選挙期間中、実質支援を受けた民主、共産、社民の公認・推薦候補らと連携したほか、議会で対立関係にある自民、公明候補の事務所も積極的に訪問した。秋葉氏は「藤田議長(自民)が進める議会改革を応援したい」と話しており、自民や公明を含めた超党派の「秋葉与党」が実現するか注目される。(宮崎勇作)

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/16(月) 22:27:21
中川氏が県連会長辞任を表明 '07/4/17中国広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200704170035.html

 自民党広島県連は16日、県選出の同党国会議員で構成する常任顧問会議を東京・永田町の党本部で開いた。中川秀直幹事長(広島4区)が、広島市長選で党推薦候補が敗れた責任を取り、兼務する県連会長の辞任を表明。後任に溝手顕正防災担当相(参院広島)を内定した。5月12日の県連大会で正式決定する。任期は来春まで。また中川氏は、桧山俊宏県連会長代行から、進退の一任を受けたことを明らかにした。

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/18(水) 11:34:34
2市議選 市域 広く 戦い 熱く 讀賣岡山

 「平成の大合併」で選挙区域が一気に拡大した岡山、津山両市議選。選挙区が廃止された合併地区で、知名度や地盤を背景に立ったものの、限られた地区の票を互いに食い合う旧町議ら。広がった不慣れなエリアをくまなく回るためにタクシーを選挙カーに仕立てた候補者。激しく火花を散らして選挙戦を争う候補者たちを追った。

 ◇岡山市議選

 「前は5キロか10キロ四方の走って行けるところを回っとったんが、今は全域じゃが」。旧御津町議の現職男性はつぶやく。合併特例法による「地元議員枠」で2005年の増員選で市議になったが、全市域での選挙は初めてだ。

 かつての御津町議選は最下位が300票余で当選できたが、市議選は3500以上と言われる。御津地区の有権者は8625人(3月29日現在)なのに、地元候補者は3人。旧岡山市内の候補者も、御津の一部の区で推薦を取り付けるなど攻勢で、地元候補者に残る「御津票」は当選ラインと同じ3500前後とも言われる。

 現職男性は、町議選に出ていたころは、告示1か月前に平屋プレハブ(16平方メートル)を仮設して事務所にしていたが、今回は3か月前から、長男が経営する店舗(150平方メートル)を休業して利用し、広く立派な事務所を構えた。さらに名刺1枚で済ませたあいさつ回りは、公約を書いたカラー刷りチラシに“格上げ”した。

 「岡山には親族や友達が経営する会社が20社くらいある」。新人男性は、旧市内での票の上積みが不可欠だと、昨年4月から旧市内に事務所を2か所、御津地区でも1か所構えた。「仕事のつながりや血縁関係で輪を広げてきた」と、御津以外での支持拡大に自信を見せる。

 別の新人男性は、旧市で引退する同じ党派の議員から支持者を引き継ごうと、これまでめったに足を伸ばすことがなかった市北西部を回った。

 ◇津山市議選

 津山市は05年2月に4町村と合併後、初の市議選となり、面積が約3倍(506平方キロメートル)に広がった。通常選挙カーの運転は、候補者の友人や親類などに頼むケースが多いが、今回はこの広大なエリアを回るため、タクシーを選挙カーとして利用する候補者が増大。

 同市議選では、選挙カーのタクシー利用は12年前から始まったというが、今回は、過去最多とみられる7人が、選挙期間の1週間、市内のタクシー会社と契約。ある現職は「今回は、区域が広くなり一日約150キロを運転することもあり、運転手を探すのが大変。プロの運転手と車の両方が確保できるので助かります」と話した。

(2007年4月18日 読売新聞)

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 06:53:37
片山氏の改革派塾廃止=「脱先輩」で独自色探る−平井鳥取知事
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2007041801034

 鳥取県の平井伸治知事は18日、改革派として知られた片山善博前知事が自らの理念を伝えようと始めた「鳥取自立塾」を廃止する方針を固めた。平井氏は「参加者は県外から片山さんの話を聞きに来ていた。片山さんが辞めた後も必要だろうか」と話している。近くまとめる補正予算案では関連経費約600万円の計上を見送る。
 両氏はともに旧自治省(現総務省)出身。平井氏は鳥取県でも、先輩の片山氏を副知事として支えた。片山氏は在任中、塾について「当然継続してしかるべき事業だ」と存続を希望していた。
 これに対し13日に就任した平井氏は、改革そのものは必要との立場だが、片山氏を象徴する塾を廃止することで、脱「片山路線」を県内外に印象付け、独自色を発揮したいという思いがありそうだ。

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 18:59:08
旧町へ進出、競争激化 労組推薦候補 '07/4/19 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07041912.html

 ▽連携なく互いにけん制も

 造船や鉄鋼業など大規模な工場が集まり、県内でも労組の活動が活発な呉市の市議選。約一万一千人が加盟する連合広島呉地域協議会(呉地協、五十七組織)にとっても合併後初の取り組みで、支持拡大が課題となっている。旧合併町では、地盤がある地元候補と労組が推す候補とのせめぎ合いも激化している。(吉村明、新山創)

 「立派な成績で市議会へ送り込みたい」。ある企業の労組が推薦する新人候補の出陣式で、激励に訪れた関係者らは次々と口にした。別の労組の推薦を受ける島しょ部候補は、支援者を前に「まじめに働く仲間が報われる街にする」と声を張り上げた。

 今回、各労組をまとめる呉地協が推薦する候補は、前回に比べて一人少ない五人。合併による有権者の増加を見込み、各候補とも前回を上回る三千―五千票以上の得票を目標とする。

 労組が推薦した候補の各陣営は「旧町は住民間の結び付きが強く独特の雰囲気があって入りづらいが、票の上積みのためには攻め入るしかない」との姿勢で臨む。一方、旧市内で働く島しょ部の組合員は「労組の締め付けもあるが親せきから地元候補の支援を強く頼まれる。家族で票を分けるかどうか相談している」と複雑な胸中を語る。

 前回、呉地協が推薦した候補は六人で、計約一万七千票を獲得した。当落ラインだった千七百票で割ると、議員をさらに三、四人増やせた計算になり、組織力の強さがうかがえる。しかし、「呉地協は求心力を発揮しにくく、市議選に深くかかわれない」(呉地協幹部)のが実情だ。

 ある労組の幹部は「呉地協が票を振り分け、結果的に労組系の市議を増やすのが理想」としながら、「現実は不可能。各労組とも自前で市議を出したい思いが非常に強い。互いに競い合ったり、けん制し合ったりする意識もある」と背景を明かした。

 合併で選挙区が広がり、政党や企業、団体、地域の事情がより複雑に絡み合う。当落はもちろん、当選順位をめぐって得票数の競り合いに拍車が掛かっている。

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 19:00:09
広島県議会 会派構成が焦点 '07/4/18 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200704180397.html

 統一地方選で改選された広島県議会は、新県議66人の会派構成が焦点となってきた。新人らを含めたグループ編成の行方は、大型連休明けの議長選、さらには後援会政治資金不正事件を抱える藤田雄山知事へのスタンスを左右する。今までとは大きく異なる意味を持つ県議会の会派構成。改選前より多数の確保をにらみ、各会派は、新人の加入を視野に入れた会合を開いたり、幹部の協議を始めたりしている。

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 19:02:12
岡山市議選 強まる政党色 政令市、参院選にらむ 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/19/20070419133922.html

 22日の投開票に向け舌戦を繰り広げている岡山市議選で、政党の動きが目立っている。同市が2009年4月の移行を目指す政令指定都市の議会では、都道府県議会のように政党化が進む。そうしたこともにらみ、自民が新たに推薦候補を決めるなど、政党側に意欲的な動きが現れているからだ。

 「自民推薦の○○です」。選挙カーから候補者が声を張り上げながら、支持者約40人が集まった公会堂前に到着。財政再建を進め、政令市実現に全力を尽くす決意を訴えた。

 岡山市議選には、編入合併に伴い設けた建部選挙区(定数1)を含めて72人が立候補し、53議席を争っている。政党別では、自民、民主、公明、共産、社民の各党が公認、推薦の計29候補を立てた。これまでは立候補者の7割弱が無所属だった。

 無所属の大半は保守系だが、市議は地域代表の性格が強いことから政党色を避ける傾向があり、自民党岡山県連は最近の市議選では公認、推薦を出してこなかった。

 ところが、岡山市が目指す全国17の政令市は市議会の政党化が進む。政令市は都道府県並みの権限を持ち、拠点性を備えており、各政党が重点を置いているからだ。

 同県連は岡山市議選の告示4日前、保守系無所属の立候補予定者に公認申請の検討を打診。突然のことで市議候補も戸惑ったり、不満も浮上し、結局、推薦6人(現職5、新人1)にとどまった。

 推薦を受けて同市議選を戦う現職は「支持者は保守層が多く、実質自民党だった。政令市になれば政党色は避けられない」とする。一方で、推薦を受けなかった候補からは「無党派層が離れる」との声が聞かれる。

 自民と対決姿勢を強める民主。地方議員を増やして基盤を強化することが課題。同市議選は現職3人に加えて新人2人を公認、新人1人を推薦し、党勢拡大を狙う。

 ある現職は「地域から変えなければ国政は変わらない。格差社会を少しでも押しとどめ、政権交代につなげる」と訴え、政令市に向けた街づくりを争点に挙げる。

 公明は現職8人、新人2人を公認。現有10議席の勢力を維持する構え。共産は現職3人、新人3人(うち1人は建部選挙区)の公認6人を擁立、1議席増をうかがう。社民が唯一、推薦した新人は高齢者対策、環境保護などを強調する。

 政党側の思惑には、政治決戦となる7月の参院選も深く絡んでいる。大票田の岡山市で系列の市議をどれだけ確保できるかは、選挙の行方に大きな影響を与える。市議選では各党の国会議員、県議が応援演説に奔走している。

 終盤を迎えた市議選は政令市を視野に、これまで以上に政党、地域、職域、経済団体などが入り乱れた熱い選挙戦となっている。
(2007年4月19日掲載)

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 01:12:11
岩国市長に現実的対応を求め、
                会結成し署名集活動 山口
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/news3.html

市庁舎建設防衛補助金がカットされるなど影響が出始めた在日米軍再編問題で、井原勝介岩国市長に現実的対応を求めて市民の署名を集める「岩国の未来を拓(ひら)く会」=原田俊一・世話人代表(74)=の発足集会が19日、シンフォニア岩国多目的ホールであった。趣旨に賛同する市民約280人(主催者発表)が参加。6月10日までに約3万人の署名を集めることを目標に活動をスタートさせた。

会設立の背景について、世話人代表の原田さんは17日の準備会で、巨額の赤字が見込まれる愛宕山開発事業などを抱えた市の「財政破たんの危機」と国立病院機構岩国医療センターの移転問題に伴う「医療体制壊滅」を挙げ、「岩国市は重大な危機的状況に直面している。私たちは安心安全が保証される岩国市を後世に引き継ぐ義務がある」と説明。

この日の発足集会でも「明るく活力のある国際文化交流都市岩国を目指すビジョンを立て、安心安全を基本に繁栄する岩国市を後世にのこすため今、いかにあるべきか考える。市民の『草の根運動』を基本に組織、活動する」との設立趣旨と運動方針を説明した。

原田さんは元県教育委員長を務め、井原市長の支持者でもあったが、今回、市長の姿勢を変えるには「民意の大きな流れをつくるしかない」と署名集めに踏み切った。

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 18:35:34
県議会議長:島田氏、5期目続投へ 来月8日の議長選、自民党内で一本化 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070421ddlk35010198000c.html

 第58代県議会議長に現議長の島田明氏(78)=自民党、防府市区、7期=が続投する見通しとなった。全議席の過半数超の最大会派、自民党内で調整が続いていたが、20日、島田氏で一本化した。来月8日開会(予定)の臨時議会で実施される議長選で選出される模様だ。

 島田氏は防府市議長から県議に転身。4期8年連続で議長を務めている。議会関係者によると、複数の自民県議が8日の県議選後から、議長(任期2年)の“椅子”を巡り、水面下で多数派工作を繰り広げていた。20日、当事者同士が話し合い、決着したという。

 自民会派の場合、候補が1人なら、その県議に決まる。複数に上って調整がつかない場合、会派議員全員による投票が行われるが、シコリが残りかねないため、避ける傾向が強いという。

 ただ、前回は島田氏のほかに吉井利行氏(59)=熊毛郡区、7期=が出馬し、投票で島田氏が選ばれた。

 島田氏は一昨年7月から1年間、全国議長会の会長職も経験している。5期目に対し会派の活性化を妨げるといった批判もあったが、米軍岩国基地問題など重要課題は目白押しで、島田氏の議会内での影響力に期待する声も少なくなかった。

 島田氏は議長選について「なるようになる」と余裕を見せていた。【長谷川隆】

毎日新聞 2007年4月21日

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/22(日) 07:04:15
期日前投票は大幅増 讀賣岡山

 激戦を反映して岡山、津山、玉野各市議選の20日まで(5日間)の期日前投票者数が各選管の予想を上回るペースになっている。

 岡山市は、2万2414人で、前回は旧4町との合併前で、開始が告示当日と方法は違うものの、2003年の岡山市長・市議選と01年の旧御津町、03年の旧灘崎町、99年の旧建部、瀬戸両町議選の投票日2日前まで(6日間)の合計不在者投票数1万9031人を上回り、約17・7%増えた。

 津山市は、8483人で、4町村との合併前の03年に市長選とともに行われた市議選の投票日2日前の合計不在者投票数3853人を大幅に超えている。

 玉野市は、3964人で、前回(03年)の投票日2日前の不在者投票数3169人より、約25%増えている。

(2007年4月22日 読売新聞)

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:20:51
県外でビジネスを 平井新知事に聞く
おかしい時は物言う 讀賣鳥取

 平井伸治・新知事(45)は23日、読売新聞のインタビューに応じ、今後の県政運営の展望を披露した。就任からちょうど10日。知事は「まだまだ慣れないが、この1週間、各部局の話をじっくり聞いて、だいぶん(副知事時代の)勘が戻ってきた」とし、片山善博・前知事への思いや、打ち出している「次世代改革」などについて、熱っぽく語った。(聞き手 鳥取支局長・南 俊彦)

 ――鳥取県にはどんな印象を抱いているか

 これからの時代に求められる環境や人間らしい生活、先端技術などの面で潜在能力の高い地域。鳥取三洋、エプソン、シャープのほか、食品加工業、健康関連産業も元気がある。農林水産業でも、培ってきた生産技術を生かしたい。

 県民性は勤勉。女性の雇用率は50%超で全国3位、高齢者就労率も29%で同2位だ。ただ地域で気質は若干違う。東部はじっくり型。「(鍋は)煮えたら食わあ」と、最初に手を出さない慎重さがある。西部は逆に、外から来ても米子で成功できると言われる。ビジネスの最新モデルがある土地だと思う。

 ――県民気質の短所は

 特に東部には「外でもうける」感覚がほしい。地産地消もいいが、鳥取発のビジネスとして県外へ飛び出してほしい。ただ、選挙を戦って、ムードは変わってきたと感じた。東京、大阪と戦おうと主張したら、経済界の若手らは共感してくれた。待ってるだけではジリ貧になる、と感じてくれている。

 ――「次世代改革」の柱の一つが経済振興。有効求人倍率を0・75(06年1月)から1にするという数値目標達成への具体的な計画は

 国の施策は伸びゆく企業向け。他の企業も元気になるために、経済界と一緒に「経済・雇用振興キャビネット」を立ち上げ、地元で使いやすいオーダーメード型の施策をつくるため、政策立案過程に商工業関係者も入ってもらう。民間の発想を庁内に持ち込むほうがいいので、キャビネットは県庁内部にめり込む(=またがる)格好にする。

 地元企業の知恵の詰まった発明品、新製品を県庁が試験的に使う「トライアル使用」もする。県のアンテナショップが東京、大阪にないのは問題だ。これでは鳥取の〈顔〉が見えない。大きな市場で真価を試してもらいたい。

 ――2009年度の鳥取自動車道の開通はインパクトになるか

 大阪方面、山陽方面と無料の高速自動車道で結ばれるのは大きい。丹後地方や北陸などへ行っていた観光客を呼べる可能性がある。工場の誘致にも弾みになる。

 ――選挙の圧勝は、片山路線を継承してほしいとの県民の期待の表れ。前知事と比較されることをどう感じるか

 片山さんと比べられるのは、最初は仕方ない。片山さんには、国の役所でも鳥取でも仕え「県庁は県民のために存在する」との哲学を学んだ。県庁のひずみ、ゆがみを正し、県と県民の距離を近づけようと目指したのが、片山県政の8年。私もそれを実践し、発展させたい。

 ただ、片山さんは天才型。最初にバーンと言って、相手の出方を見る。私は年も若いし、対話を重視したい。周囲と会話し、現場の声を吸い上げる方がやりやすい。

 ――片山さんは「物言う知事」として存在感を発揮したが、その姿勢は継承するか

 もちろん、おかしいと思うことは言う。障害者の福祉政策は今、点検を指示している。全国に対して言わなきゃいけないと思っているのは、地方分権や道州制の問題。制度が改変時期に来ており、方向性によってはのみ込まれてしまう。時が来れば、騒ぎを起こすべきと思う。他県のポスト改革派と一緒に国を変えることを模索したい。

 ――道州制では、中国州と中四国州のどちらを考えているか

 5年はかかる課題。拙速でやるべきではない。国は外交と防衛で、ほかは地方でやるというのは連邦制国家に等しいが、日本を変える信念で議論しているのかどうか。だから軽々には言えない。州の分け方や州都の場所の議論より、道州制の哲学から考えるべき。

 ――サッカー・JFLのガイナーレ鳥取がJリーグ入りを目指しているが

 スポーツチームが県のシンボルとして県民を高揚させ、まとめていくことはあっていい。ガイナーレの昇格は素直に応援したい。シーズン終盤、昇格の可能性が高まればスタンドに応援に行きたい。

(2007年4月24日 読売新聞)

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:22:06
自民系会派一本化 若手県議呼びかけ 讀賣鳥取

 2005年9月の衆院選での対応をめぐって分裂した県議会の自民党系会派「清風」(13人)と「自民党」(11人)に所属している当選回数2、3回の若手議員5人が、一本化を呼びかける文書を両会派所属の議員に提出した。

 5人は伊藤美都夫(自民党)、稲田寿久(同)、内田博長(清風)、藤縄喜和(同)、横山隆義(同)各議員。「過去の経緯にこだわらず、改選を機に小異を捨てて大同団結する必要がある」などとした文書で、ファクスと郵送で送った。

 県議会では、新会派構成を27日までに議長に届けるよう取り決めており、伊藤議員は「平井県政を支えていく仕事があり、7月には参院選もある。結束が必要だ」と話している。

(2007年4月24日 読売新聞)

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:24:55
党派の方針打ち出して 讀賣岡山

 22日に投開票された岡山市議一般選(定数52)は、旧御津、灘崎、瀬戸3町を同一区域にして初めて行われ、合併地区の票の行方が注目されたが、いずれの地区でも地元候補者が当選。吸収合併への不安などから、地元議員を望む住民の意思が表れた。一方、投票率は過去最低の45・40%。最下位の得票数が前回より700票以上少なく、「政令市議」への移行を目前にした市議選としては少し寂しい結果となった。

 特例区をあえて設けなかった瀬戸地区では、地元から3人が立候補して住民から「共倒れ」が心配されたが、票がばらつき、柴奥一さん(52)が上位当選。井本文博さん(59)も最下位で滑り込んだ。「複数当選させたい」という旧町議会の企図は、結果的に成功した。

 政党別では、県議選に引き続き民主が健闘した。新人長井孝介さん(32)が、周囲の予想を上回る5000票以上の得票で5位当選。2005年の市長選で運動した党関係者らが効率よく動いた。もう1人の新人候補は落選したものの、2000票以上集め、夏の参院選に向けて民主票の掘り起こしが進んだ。

 公明、共産両党は、現職2人ずつが引退したが、いずれも新人が後継し、現有議席を守った。

 保守系は、一部動揺が見られた。県議選での民主の躍進ぶりを見て、自民県連が市議選の告示直前に保守系候補6人に推薦を出したが、3人が落選した。他の多くの候補は「自民色を打ち出すと支持者が離れる」と推薦を敬遠した。

 しかし、政令市になれば党公認となる可能性が大きい。党を出しても「地元代表」と納得してもらうには、福祉や子育てを含む地域の課題に対し、党派として方針を打ち出すことが今後の課題となりそうだ。(坊美生子)

(2007年4月24日 読売新聞)

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:38:49
若手自民県議が新会派
「疑惑の早期解決目指す」 讀賣広島

 県議会の自民党会派に所属する2〜3期の若手議員5人が23日、新会派「自民党広誠(こうせい)会」を結成したと発表した。会長の門田峻徳議員は「若手が意見を出し、県民の立場から県政を改革していきたい」と話した。

 メンバーは、門田会長のほか、安井裕典、大井哲郎、高山博州、児玉浩の各議員。改選前、門田議員は自民党広政会、安井議員ら4人は最大会派の自民党議員会に所属していた。

 門田会長らは「ベテラン議員が多く、若手が意見を言いにくい雰囲気があった。藤田知事の後援会を巡る選挙対策費疑惑についても早期の解決を目指し、県政の正常化を急ぎたい」と話した。

 また、自民党議員会はこの日、意見交換会を開き、自民党刷新会などとの「一本化」を目指す方針を確認した。会派結成届の提出期限の25日までに、党県連幹事長の奥原信也議員が交渉にあたる。

 一方、23日までに、公明党議員団(田辺直史団長、6人)と自民党良政会(窪田泰三会長、2人)も会派としての届け出を議会事務局に提出した。

(2007年4月24日 読売新聞)

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:02:03
「4島を沈ませない」 呉市議選 '07/4/24  広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042416.html

 合併後初めてとなった呉、東広島の両市議選は有権者数が少ない合併町の島しょ部や周辺部の候補が躍進し、相次いで当選した。地元議員がいなくなれば地域の切り捨てにつながるのではないかと、住民が危機感を募らせた結果といえる。

 安芸灘諸島の蒲刈、下蒲刈、豊、豊浜の旧四町からは下蒲刈、豊の現職二人が立候補。蒲刈、豊浜の現職各一人が今回引退しただけに、二人は「四島を沈ませてはいけない」などと訴えた。

 豊町の現職は当選の知らせを受け「島の痛みを感じながら生活している私が、高齢化や一次産業振興など島の悩みを訴えていく」と決意を述べた。有権者数二千四百人余りの豊町の地盤を固めながら、他の安芸灘諸島や旧市内に進出し、二千六百票余りを獲得した。

 「合併町と旧呉市の融合」などを訴えた下蒲刈町の現職は、三千六百票余りで上位当選した。有権者数千七百人余りの下蒲刈ではなく、あえて市東部の拠点として人口増加が著しい広地区に選挙事務所を構えた。出身企業の支援を受けて広や阿賀地区でも支持を拡大した。

 期日前と不在者投票を除く投票日の投票率は豊町で67・79%。二〇〇五年四月の市議増員選豊町選挙区での63・38%を上回った。豊町自治会連合会の初本瑛三会長(69)は「地元から議員がいなくなると島民の声が行政に届かなくなり、見捨てられるという危機感が広がったのだろう」と住民の気持ちを測る。

 市の中でも合併町では特に、合併建設計画の着実な実施のほか、農漁業の振興、交通網の整備、過疎・高齢化対策などの課題が山積している。

 合併町の現職候補全員が当選し、五人が上位当選した結果は、課題解決への住民の期待の高さを示す。新市議の手腕と見識が試されるのはもちろん、小村和年市長のかじ取りが成否を左右する。(増田咲子、新山創)

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:07:09
編入町の現職、全員当選 呉市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042419.html

 広島県内では呉、尾道、東広島の三市議選で二十三日未明までに、計百四の議席が確定した。いずれも周辺町を編入合併し市域が大きく広がった中で、初めての市議選となった。三市の戦いを振り返りながら、選挙を通じて浮かんだ市政の課題を探る。

 八町を合併した後初の呉市議選で、新市議三十八人が決まった。有権者が前回より約四万人増え、当選ラインは約五百票多い二千二百票に上昇。編入町の現職は十位以内に五人が入り健闘が目立った。

 編入町の現職は十人全員が当選。うち五人が三千五百票以上を獲得し、五千票以上の大量得票で二位に入った旧音戸町の現職もいた。合併後のまちづくりに対する候補の危機感が市民に浸透した結果とみられ、旧安浦町や旧下蒲刈町の現職の強さも目立った。

 党派別では民主党二人、公明党四人、社民党二人、新社会党一人が議席を維持した。共産党は新人一人が落選し、一減の一議席となった。民主や公明は前回に比べて党全体で三千―千票近く伸ばしたのに対し、共産は八日にあった県議選での敗北を引きずる厳しい結果となった。

 雨の影響もあり投票率は、増員選と補選を除いて戦後最低の60・18%(前回61・50%)だった。改選に合わせて現職九人が引退し、定数が八減となった。今後は自民系会派の離合集散も含めた再編があるかどうかが焦点になる。(吉村明)

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:09:00
「格差」訴え旧5町1増 東広島市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042418.html

 東広島市議選は、合併特例で四十三だった定数が三十二へ大幅に減る中で新人六人が当選し、新旧交代が進んだ。旧市との格差是正を訴える旧五町からは現在の議席より一増となる十四人が当選し、存在感を示した。

 市域が広がり、当選ラインが千四百票台に上がった。連合広島推薦の候補者が一、二位、公明党三人も上位を占め、組織を持つ陣営が強みを発揮した。二議席あった共産党は合併町などに浸透せず、一議席を失った。

 旧五町は十八人が立つ激戦だったが、有権者が二千四百人弱と最も少ない福富町での二人当選を含め、各候補者は旧市へ攻勢をかけて票をまとめた。一方、引退が相次いだ旧市の当選者は十八人どまり。有権者数で30%弱の旧五町の議員が定数に占める割合は、これまでの30%から44%に高まり、合併後の周辺部の不満や危機感が多くの議員を誕生させたと言える。

 投票率は55・45%で前回を3・34ポイント下回り、西条を中心に旧市の関心が低かった。(藤原直樹)

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:10:10
旧市の有権者も応援 東広島市議選 '07/4/24  広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042415.html

 有権者数二千四百人弱と市全体の1・7%しかない北部の福富町から現職、新人の二人が当選した。合併で市域が広がって当選ラインが上がり、「一人もいなくなるのでは」と不安があったが、町民の危機感が地域代表を増やす結果になった。

 「まさか二人とは。地元の期待の表れだろう」と町内の農業男性(67)。深夜までテレビで開票を見守った農業上光ミツ子さん(73)も「議員がいないと過疎がさらに進む。中心部の西条だけ発展するのでは合併メリットがない」と言う。

 福富町は人口減が続き高齢化率は34%に上る。両候補は高齢者福祉の充実や農業振興、道路整備を訴えた。ただ、二人の得票合計は町内の投票者数のほぼ二倍。50%以上を旧市などの町外から得た計算になる。両陣営が積極的に町外を攻めたためで、町内の男性(45)は「観光振興などで頑張る福富を旧市の人が応援してくれた」とみる。

 町外の票を多く集める「福富現象」は黒瀬、豊栄町でも起きた。黒瀬から立候補した八人の得票合計は町内投票者数を12・7%、豊栄町の二人の合計も9・9%上回った。安芸津、河内両町も含めて四町は、現有議席を維持した形となる。

 旧市との格差是正を訴えた合併町出身議員が多く誕生し、蔵田義雄市長は対応を迫られる。市は新消防庁舎建設やJR西条駅の北口開発、寺家新駅構想などの大型投資を旧市内で計画している。財政が厳しさを増す中、合併町の住民が望む事業とのバランスをどう取るかが市政運営の課題の一つとなる。(小山顕、藤原直樹)

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:11:33
周辺部が半数を占める 尾道市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042412.html

 尾道市議選は、三十四議席を四十三人の候補者が争った。編入合併した一市三町出身の候補者十七人が当選を決め、議席の半数を占める結果となった。拡大した市域の民意は、合併前の市と編入市町の地域バランスを図ったとも読み取れる。

 新議員を地域別にみると、合併前の尾道市十七人▽旧因島市八人▽旧御調町三人▽旧向島町四人▽旧瀬戸田町二人。党派別では公明党三人、共産党三人、社民党一人、新社会党一人、無所属二十六人。新人七人が当選し、新旧交代も進んだ。

 合併後初の市議選で、投票率は69・80%と二〇〇三年の68・71%を上回った。当選ラインは三百票余り上昇し、約千七百票だった。

 合併に伴う市域の拡大で、編入合併した地域の候補者は票の上積みを図って市中心部へ進出。市議増員選時の二倍以上の得票をした候補者も目立った。(榎本直樹)

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:44:19
後半戦の戦い振り返る/07統一地方選
2007年04月24日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704240001

 ■地域代表に民意の声


 「平成の大合併」を経て初めての統一地方選は、22日投開票された後半戦の6市町村議選で終わった。政令指定都市を目指す県都の岡山市議選と、合併後初の本格的な市議選となった津山市議選の戦いを振り返った。


◆合併地区から4人当選


 ●岡山市議選
 「平成の大合併」で岡山市と合併した御津、灘崎、建部、瀬戸の旧4町。定数特例がなくなった御津、灘崎や、特例を用いなかった瀬戸では、「地域代表」を市議会に送り出せるかどうかが焦点だったが、4人が初当選を果たした。


 旧瀬戸町からは2人が当選。柴奥一さん=無所属=は「旧町から2人出られたのは、その分地域の声を届けられるということ。下水道や道路の基盤整備など内容の充実した政令指定都市を目指したい」と語った。井本文博さん=同=は「地域のことも一生懸命やらねばいけないし、市全体も発展させていかねばならない」と話した。


 合併時の対立が尾を引いて候補を一本化できず、3人が立候補していた旧御津町は、元市職員の河田正一さん=共産=が当選。「発言する議員になり、御津の声をしっかり届けたい」と意気込みを語った。


 ●民主2議席増、公・民維持


 政党別では、民主が公認した現職、新顔4人が当選。推薦した新顔1人の当選を含めると、前回(03年)と補選(05年)で得た3議席から二つ伸ばした。公明10、共産5は現有議席を確保している。


 一方、自民は告示2日前の13日、現職5人と新顔1人の計6人の推薦を突如発表したが、3人しか当選しなかった。森正人県連幹事長によると、今年1月に「政令指定都市になる岡山市で自民党を掲げて出る人を模索したい」と、保守系会派を通じて推薦希望を募ったが、応募はなかったという。


 推薦を受けなかった保守系陣営などによると、告示日数日前になって県連からFAXで公認候補を募る文面が送られたという。陣営からは「地域には色々な人がいるから、政党色を出したくない」「なぜ今更。紙切れ1枚で反応すると想定していたのか」などと、冷ややかな声が聞こえた。


<参院選の出馬予定者 前哨戦、動き活発>


7月の参院選岡山選挙区(改選数1)の立候補予定者も、統一地方選を「前哨戦」と位置づけ、前後半戦を通じて動きが活発で、統一選各候補の事務所開きや出陣式、決起大会などに出向き、マイクを握るなどした。


 自民現職の片山虎之助氏は、党務の合間を縫って岡山入りを繰り返した。マイクを握っても、自身の選挙に触れることはほとんど無かったが、地方分権の実現などを訴え、自身の実績をアピールしていた。


 民主新顔の姫井由美子氏は、県議時代の地盤の岡山市以外でも知名度を高めようと、同党公認候補や連合岡山の推薦候補の個人演説会などの応援で、県内を縦横無尽に走り、フットワークの軽さを見せた。


 共産新顔の植本完治氏は、一部の議員の事務所開きなどであいさつに立った以外は、各陣営の選対指導を優先。情勢分析や地域の実情に合ったビラづくりなどに携わった。今後、ミニ集会や街頭演説に力を注ぐ。


 参院選岡山選挙区には3人のほかに、維新政党・新風の北川誠氏も立候補を表明している。


◆新顔躍進、編入地域9人


 ●津山市議選


 津山市議選(定数32)は、7人の新顔が当選を決めるなど、新しい議会は顔ぶれを大きく変えることになった。2年前の4町村編入合併後、全市域1選挙区で争う初の市議選だったが、編入地域から9人が当選、編入地域への目配りを求めた民意もうかがえる。


 選挙戦は現職30人、元職2人、新顔11人の43人が競い、現職24人、元職1人、新顔7人が議席を得た。新顔は全員40歳代後半から50歳代で、世代的にも若返った。現職の中では末永弘之さん(63)=共産=が10選を決め、同議会の多選記録を塗り替えた。


 合併で津山市に編入された4地域からは計10人が立候補し、9人が当選した。トップ当選の森岡和雄さん(51)をはじめ、5人までが10位以内で議席を得た。旧市域と旧町村との生活基盤の「格差」解消など、広大な市域の均衡した発展は、新議会でも関心の高い問題になりそうだ。

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:47:05
上関原発 反対派250人が集会
2007年04月24日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704240001

  中国電力の上関原発計画に反対する上関町祝島(いわい・しま)の住民たちが23日、県庁前で抗議集会を開いた。二井関成知事が計画に条件付きで同意する意見書を国に提出して6年になるのに合わせた。業界で相次いで発覚する不正を批判し、反対を主張し続けることを確認した。


  開いたのは「原発に反対する上関町民の会」「原発いらん!山口ネットワーク」「長島の自然を守る会」「原水爆禁止山口県民会議」の4団体。駆けつけた県内外の市民団体を含め約250人が参加した。


  中電によるダムのデータ改ざんや北陸電力の原発臨界事故など、業界で昨秋から発覚し続けた不正について、集会では「利益のみ追求する体質の電力会社の原発建設を許すことはできない」と指摘。放射性廃棄物の処分も各地で問題となっていることから「県民の安心・安全を最優先するためにも上関原発は断念するべきだ」と訴える宣言を採択した。


  同時に、中電が進めている予定地での詳細調査の中止を県に申し入れた。反対派は「県は計画を後押ししているようで無責任だ」とただしたが、県側は「計画は事業者の責任で地元の理解と協力を得て進めるものだ」と述べ、かみ合わなかった。


  住民らが現地調査をする際に「中電側の警備員が威圧的だ」と指摘し、県側は「内容を事業者に確認したい」と述べた。

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 02:08:36
尾道W選挙を振り返る 記者座談会
2007年04月24日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704230005

 統一地方選挙の後半戦の焦点の一つで、因島など旧4市町の編入合併後初の尾道市長選は、現市政の継承を唱えた前市教育長の平谷祐宏氏(54)が制した。敗れた元因島市長の岡野敬一氏(55)も予想以上に健闘した。合併後初めて全市一選挙区で実施された同市議選も含め、担当記者らが選挙戦を振り返った。



 ●編入地域、有権者に不満


 A 市長選は組織力から見て平谷氏優位だったが、岡野氏も終盤かなり追い上げた。


 B 平谷氏の選対は亀田良一市長の後援会や地元企業などの支援を受けたが、告示直前に岡野氏が立候補を表明するまで無投票ムードも漂い、準備不足の面もあったようだ。


 C 島嶼(とうしょ)部など編入合併された地域の有権者の不満も大きい。「急激な高齢化が進む中、必要な補助金が削られている」という声も聞いた。
 D 朝日新聞が投票所近くで実施した出口調査でも、島嶼部では岡野氏優勢の傾向が出ていた。


 A 岡野氏は合併による格差や無投票の弊害を簡潔に訴えていた。平谷氏の出身地である向島町でも、玄関から出て岡野氏の街頭演説に耳を傾ける有権者が多かった。


 B 平谷氏も個人演説会などで地域ごとの課題に応じた政策を重点的に訴えたが、大学の講義のようだった。難しくて、有権者にうまく伝わらなかったのではないか。


 ●具体性に乏しいマニフェスト


 B 公職選挙法の改正で、市長選では今回から初めてマニフェストが導入された。平谷氏は専門の学校教育からまちづくりまで18項目の目標を掲げ、市政を担う実力と意気込みを示そうとした。


 D 内容は総花的で数値目標や達成期限もない。従来の抽象的な「公約」と変わらず、「マニフェスト」と呼ぶには抵抗があった。


 A 岡野氏もほぼ同様だったが、「市長給与の50%削減」は明確だった。この点も、有権者に短期間で浸透した要因かもしれない。


 C 平谷氏には、市長就任後、各部局の政策を把握してから目標数値を決めたいとの考えがあったようだ。具体的な政策の中でどう平谷カラーを出すのか注目したい。


 ●市長の無投票工作?


  A 岡野氏は、亀田市長から電話で立候補しないよう働きかけられたことや、平谷氏を後継指名したことを演説などで取り上げ、「市長は市民が投票で選ぶもの」と不当性を訴えていた。


 C 市長は電話したことを認めたうえで、「出るならきちんとした形で出るべきだ、と説得しただけ」と釈明している。


 B 県選管は「公職選挙法の選挙の自由妨害にあたる可能性がある」と指摘し、「市長としての意見表明にとどまるものなのか、立候補の妨害なのか判断が必要」としている。県警などの動きも含めて注視したい。


 ●市議選、因島の候補健闘



 A 市議選は有権者が少ない島嶼部の候補者の苦戦が予想されたが、因島では健闘が目立った。


 B 因島の有権者数は市全体の18%だが、地元から議員定数の2割を超える8人が当選した。因島の全候補者11人の得票総数は、地元の投票総数約1万7900票を約2千票も上回っている。


 C 合併による当選ラインの上昇に危機感を持った島嶼部の候補者らは、有権者が多い旧尾道市もかなり回っていた。逆に、有利と見られた旧尾道市の候補者は20人中3人が落ちた。


 A 共倒れを懸念して1人が立候補を見送った旧御調町では地元の3候補全員が当選した。編入合併地域では、地元議員を守って声をしっかり届けようという意識が強く働いたのではないか。


 ●遅すぎる開票作業


 A 市選管が開票作業に手間取り、市議選の確定結果の発表が予定より1時間以上も遅れた。前半戦の県議選でも、候補者の得票と無効票を合わせた投票総数が投票者数より多くなるミスがあった。


 C 選管は、合併で有権者数が増えたことや、12年ぶりの同日選となった市長選で約5千の疑問票が出て、有効・無効の判断に時間がかかったことを理由にしているが、作業計画が甘かったといわざるを得ない。


 D 開票所では、支持者らが未明まで開票結果を待ち続けた。選挙結果を速やかに市民に知らせる大切さをしっかり認識すべきだ。夏には参院選がある。問題のありかを徹底的に調査して対策を立ててほしい。

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 04:19:58
岡山、広島、香川 統一選を振り返って 合併が大きく影響
揺らいだ現職の地盤
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/24/20070424114538.html

 市区町村の首長、議員選は23日までにすべての議席が確定し、第16回統一地方選は幕を閉じた。岡山、広島、香川3県では、市町村合併の影響を受け、実施の選挙数が大幅に減り、現職の地盤が揺らいだ。地域は重く複雑な課題に直面しているのに、投票率は軒並み低迷し、候補者、有権者の双方に課題を残した。各党も夏の参院選に向けて戦略の見直しを余儀なくされるだろう。2007年統一選を総決算した。

“統一”解消

 岡山、広島、香川3県では、無投票も含め、各県議選と5市町長、19市町村議選(便乗補欠選挙は除く)があった。前半戦に合わせ、政令市の広島市長・市議選も行われた。

 岡山県内は県議選と6市町村議選で、前回は14市町村であった首長選は姿を消した。

 2005年春がピークだった「平成の大合併」を経て、同県内の市町村が約3分の1に減ったためだ。加えて、新設(対等)合併した自治体では選挙の時期もずれた。

 統一日程による選挙の割合(統一率)は12・5%。事務の効率化や有権者の関心を高めるため、1947年に始まった統一選だが、全体の8分の7が外れ、その意義は急速に薄れている。

 統一率は広島県も18・8%(前回30・0%)、香川県も33・3%(同51・3%)と大幅にダウンした。

 逆に、05年春の「合併選挙」は3県で12市町長、17市町議選が集中したが、統一選の臨時特例法が適用されなかったため、2月末から4月末にわたって分散した。

 全国的にも同じ状況が生じており、自民党内では4年に1度の統一選を毎年1度にする案などが浮上しているが、具体化はしていない。統一選の趣旨からも、早急な見直しが必要といえる。

投票率低迷

 統一選後半として岡山県内6市町村で実施された議員選の投票率は、岡山、津山、玉野市、里庄町で過去最低を更新。県計は51・45%となり、前回比25・05ポイントの大幅減となった。統一選前半の県議選も、前回から0・83ポイント増えたとはいえ、投票率50・71%。2人に1人は投票していない。投票率低迷は、全県的な流れと言えそうだ。

 平成の大合併で市町村再編が進んだため、単純に比較はできないが、市町村議選で最も下げ幅が大きいのは岡山市(一般選挙区)の45・40%。前回から5・79ポイントの大幅減で、これまで最低だった1995年の49・96%を更新した。都市部で投票率が低い岡山市議選は前回、市長選とのダブル選となり、統一選から外れていたが、復帰したことが県全体の数字を下げたとみられる。

 ただ、他の5市町村も前回または前々回から投票率を下げた。西粟倉、新庄村は「記録が残っている範囲では今回が過去最低」としており、投票率低迷は都市部だけの流れではなくなっている。有権者には、名前の連呼だけの選挙戦術に抵抗感もあり、有権者の関心を引く政策提言をどれだけ充実させるかが今後の課題となりそうだ。

 香川県では、三つどもえの激戦となった東かがわ市長選が前回比2・66ポイント減の71・69%、各議員選も軒並み投票率を下げた。広島県では、尾道市長選が69・78%で初の70%割れとなった。

政党の勢力

 各党は今回は夏の参院選もにらみ、県議選だけでなく、市議選にも関与を強めた。

 自民は岡山市議選に初めて本格的に乗り出し、6人を推薦。津山市議選も大量14人を推薦して臨んだ。津山は12人が当選したが、告示直前に対応を決めた岡山は3勝3敗。政党化が進んでいる政令市への移行をにらんだ判断だったが、準備不足は否めなかった。

 岡山県議選では現職3人を含む公認4人、推薦2人が取りこぼし、広島県議選も現職9人が涙をのんだ。自民が誇る地域に根ざした組織が、合併による市町村議の激減や選挙区変更により大きなダメージを受けていることが浮き彫りになった。

 対する民主は、都市部を中心に健闘した。岡山県議選岡山市2区では新人が県内最多得票でトップ当選、香川県議選高松市区でも公募の新人が議席を手に入れた。

 岡山県議会では前回選挙後の3議席から4議席に増やし、岡山市議会でも、推薦を含め3議席から5議席に勢力を拡大した。

 ただ、支持者の組織化は進んでおらず、参加者が数人しかいない集会もたびたび見られた。特に農村部では候補擁立さえおぼつかず、岡山県内の後半戦は岡山市を除けば津山市議選で1人の推薦(当選)にとどまった。

 公明、共産は手堅く支持層をまとめ、各地でほぼ想定どおりの議席を確保した。
(2007年4月24日掲載)

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 19:06:44
岡山市議選を振り返って 記者座談会(下)山陽岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/25/20070425110946.html

合併地区の攻防 旧4町から5議席

 A 今回の岡山市議選は合併地区の候補が議席を獲得できるかが大きな焦点だった。

 C 旧御津、灘崎町は2005年3月の編入時、各町域を選挙区に増員選を行い市議を一人ずつ出したが、今回から定数52の一般選挙区に入った。今年1月に編入した旧瀬戸町も一般選に加わった。立候補者67人のうち合併地区は7人。攻防は激しかった。

 I 瀬戸地区は定数1を確保できる合併特例を使わず、一般選で複数議席を狙った。有権者は約1万2000人。市議2人を送り出せるとの読みの中、新人3人が出馬した。票が分散して総崩れを懸念する声も聞かれ、各陣営は危機感を強めた。隣接する上道地域など旧市域も回り支持を広げ、2人が議席を得た。2人目は最下位当選だったが地区の思惑通りになった。

 G 有権者約1万3000人の灘崎地区では現職が引退、代わって新人1人が立ち、5000票を超える大量得票で3位当選を果たした。市南部を地盤とする現職がかなり地区に攻め込んだ中で驚異的な支持を得たとみられる。「灘崎から市議がいなくなったら困る」と漏らした農家の言葉が今回の選挙を象徴していた。

 H 有権者が約8500人と少ない御津地区からは現職1人、新人2人が立候補。地元を固めるだけでは当選が困難な状況となり、戦いはし烈だった。共産新人が党の地区割りに沿って市北西部でも活動し、議席をつかんだ。保守系の現職と新人各1人は涙をのんだ。地元での支持と旧市域への浸透のバランスをとる必要があり、難しい選挙だった。

 B 旧市域の候補は合併地区の親類や知人を頼ったり、企業を味方につけて票の取り込みを図った。しかし、市中心部の現職は「合併地区を訪問させてほしいと住民に求めると嫌がられた。周りの目が気になるらしい」と攻めあぐねていた。合併地区を遊説ルートに組み込まない現職もいた。

 H 瀬戸とともに今年1月に編入した旧建部町は有権者が合併4町で最少の約5600人。定数1で確実に議席を得られる特例選挙区を設けた。旧町議の新人5人がしのぎを削り当選者と次点の差はわずか4票だった。

 D 合併した旧4町からはすべての地区で計5人の市議が誕生した。当選者は「何とか地元から市議を」と1票を託した有権者の思いをしっかり受け止め、責務を果たしてほしい。

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 19:08:35
政党色 参院選へ思惑にじむ

 A 自民が推薦を出し、民主、公明、共産、社民の政党色を反映したことは今回の特徴だった。

 F 自民は告示2日前に急きょ、現職5人、新人1人の推薦を発表した。最近の市議一般選では公認、推薦は出していないが、岡山市が目指す政令指定都市では市議会の政党化が進んでいるからだった。

 B 多くの保守系無所属候補が打診を受けたものの、突然のことで、推薦申請を見送った。最初は公認を出すと持ちかけながら推薦に切り替えた党側の対応に、各候補は戸惑ったり、不満を漏らしていた。推薦した6人のうち当選は3人にとどまった。

 C 民主は5人を公認、1人を推薦。改選前から議席を2つ伸ばし、5議席を獲得した。地方議員を増やして党の基盤を強化することが課題となっているが、市議選前にあった県議選も含め、地方議会の組織固めが進んだ。

 E 公明は10人の公認候補を立て、現有議席を維持した。ただ、低投票率の影響もあるのだろうが、党市議団の幹部は総得票数が減ったことを気にしていた。共産も一般選の公認5人が議席を得て、現状勢力を確保した。社民は推薦した1人が議席に届かなかった。

 D 県都の戦いに国会議員、県議が応援演説に奔走。7月の参院選に向け、系列の市議を確保する思惑がにじんでいた。市議選の結果も踏まえ、各党は夏の一大政治決戦に全力を挙げる構えだ。

選挙の在り方 看板撤去問題が波紋

 A 市選管が、候補者の事務所に掲げたスローガン看板や懸垂幕を撤去するよう求めたことは波紋を広げた。

 C 公職選挙法の規定に基づく措置だが、従来は黙認されてきただけに、各陣営の対応は分かれた。告示前に看板を下ろした陣営もあれば、掲げたままのところもあった。投票行動への影響は少ないのかもしれないが、平等性の観点で次回は統一した対応がなされるべきだ。

 F 期日前投票できる場所を増やすべきだという声を、投票率が低い市街地を地盤とする候補から多数聞いた。周辺部は各地の市支所で投票できるが、有権者の多い中心部は1カ所のため、投票環境に差があるとの理由だ。検討の余地はあるのではないか。

 E 選挙事務所を回っていて若い支援者の姿をあまり見かけなかった。市政のテーマは子育て支援、雇用問題など多岐にわたる。幅広い年代の関心を高める努力が候補者にも求められる。
(2007年4月25日掲載)

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:18:51
知事 幹部アイデア出ず雷
次世代改革推進本部初会合 「今日の会議30点」 讀賣鳥取

 産業振興や県庁改革など、平井知事がマニフェストに掲げた政策を実現するために立ち上げた「次世代改革推進本部」の初会合が26日、県庁で開かれた。しかし、出席した県幹部らからは、具体的なアイデアはほとんど出されず、平井知事は「こんなことでは100年たっても県は変わらない」「今日の会議は30点」と一喝。就任後初めて、公の場で雷を落とした。

 本部は、藤井喜臣副知事や各部局長、県警本部長ら22人で構成。平井知事が「『鳥取新時代』の新しい局面を開く役割を担ってほしい」とげきを飛ばした後、「産業振興」「教育文化振興」「県庁改革」など六つのテーマごとに設けたチームの担当部長らに取り組み方法などの説明を求めた。

 ところが、「高卒の求人が減っている」「山陰道は6・4キロが事業化されていない」「県警の検挙率は日本一」といった現状紹介がほとんど。以前に作った資料を読み上げるだけの幹部もおり、平井知事は最後に「こんな会議なら何回繰り返しても県民のための県庁にはならない」とピシャリ。「県民が求めているのは具体的なこと。課題を解決するための具体的なアイデアをぶつけ合い、何ができるかを考えてほしい」と訴えた。

 終了後、平井知事は取材に「もっと自由闊達(かったつ)に議論をすればいい。役所の人は、具体論は怖くて口にできないのか」と不満をあらわにしていた。

(2007年4月27日 読売新聞)

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:19:23
県議会会派「清風」が解散 讀賣鳥取

 自民党県連所属の県議でつくる県議会の最大会派「清風」(13人)は26日、「自民党系会派一本化の流れに同調したい」などとして、解散を決めた。夏の参院選を前に分裂を解消したい意向で、今後、自民党系会派「自民党」との一本化を目指すという。

 引退する4人を除く9人が会合を開いて決めた。幹事長の鉄永幸紀県議によると「分裂で県民にわかりにくい状況が続いている」「改選を機に白紙に戻すべき」などの意見が出された。「自民党」の動向が注目される。

 清風は、2005年9月の衆院選鳥取2区で、郵政民営化に反対して無所属で立候補した川上義博氏(現民主党県連代表)を支援した県議らが「自民党」を割って出る形で結成。参院選を前に修復が課題になっており、今月23日、若手県議5人が一本化を呼びかける文書を両会派の県議に配布している。

(2007年4月27日 読売新聞)

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:23:48
県議会、自民安定多数届かず
党員の3新人、「県政ク」結成 讀賣山口

 新しい県議会(定数49、任期は30日から)の会派が26日、選挙後初の世話人会で公表された。自民は29人で、6常任委員会すべてで過半数を占める「安定多数」(30)に届かなかった。ただ、自民党員の新人3人が新会派「県政クラブ」を結成。自民側は「安定多数に届かなくとも(議会運営に)不安はない」としている。

 36人だった自民は議席が大幅に減る。無所属当選者(政党推薦を除く)のうち、会派入りは新人1人のみ。最も県議歴が長く会派運営協議会長を務める石崎幸亮氏は「同じ考えで行動する会派があれば自民会派と同じでは。将来的にも考えが一緒なら、会派入りしてもらえばいい」と語った。

 自民側の念頭にあるとみられるのが県政クだ。同会派の3人は元議員と別の新人とともに、久保田后子氏が所属する「新政クラブ」として23日にいったん、会派を届け出た。しかしその後、3人が県政ク、別の新人も一人会派「無所属の会」に会派を変更。同一会派の可能性のあった6人が3会派に分かれることになった。

 世話人会に出席した県政クの槙本利光氏は「今のところ、自民に合流する予定はない。3人で話し合いながら対応していく」と述べた。久保田氏は「届け出後に様々な動きがあった。6人で組めなかったことは大変残念だ」と話した。

 4人だった「民主・連合の会」は6人となり、第2会派に。6常任委員会のいずれにも議員が所属することになる。公明は現状と同じ4人。共産は1増の3人で、社民は1人。現職落選に伴い、一人会派「みどりのクラブ」は解消した。

 元議員や新人の会派所属は次の通り。(敬称略、順不同)

 【自民】林哲也、有福精一郎、二木健治、藤生通陽、河野亨、友広巌

 【民主・連合の会】吉敷晶彦、秋野哲範、今倉一勝

 【共産】久米慶典

 【県政クラブ】国井益雄、槙本利光、新藤精二

 【新政クラブ】合志栄一

 【無所属の会】渋谷正

(2007年4月27日 読売新聞)

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 23:00:58
県議会、3大会派体制に
2007年04月26日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704250003

 県議会の改選後の会派結成届が、事務局が提出期限の目安としていた25日までに8会派から出された。この日届けを見送った自民党議員会(16人前後)も近く届け出るとみられ、大きな会派は、同議員会と、自民党刷新議員会・県民会議(16人)、民主県政会(15人)の三つになる見通しとなった。


 この日は、知事与党の自民党刷新議員会を母体にした同会・県民会議(略称・自民刷新会議、林正夫会長)が現職11人、新顔5人で届け出た。新顔・元職7人が加わり、改選前の10人から大きく増えた民主県政会(大曽根哲夫会長)も24日に届け出ている。


 この日議員総会を開いた自民党議員会の幹部は「自民党会派の一本化に向けて努力を始めたばかりで、門戸を閉ざすべきでない」と見送りの理由を説明している。


 新会派は、同議員会から現職4人が離脱するなどして結成する「自民党広誠会」(門田峻徳会長、5人)と、知事に批判的な30歳代の新顔2人による「つばさ」(蔵本健代表)。


 このほか、公明党議員団(田辺直史団長、6人)、自民党良政会(窪田泰三会長、2人)、1人会派の県民同志会(天満祥典会長)、共産党(辻恒雄会長)も結成届を出している。(福家 司)

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 23:04:30
自民、安定多数届かず/県議会会派決まる
2007年04月27日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704270003

  県議選を受けた県議会の新しい会派構成が決まった。最大会派の自民党は29人で、六つの常任委員会すべてで過半数を占めることができる安定多数(30人)には届かなかった。


  改選前の同党は36人で、旧定数(53)に対し68%を占めていた。今回の公認・推薦候補の当選者は28人。無所属当選者の取り込みを図ったが、加わったのは有福精一郎氏1人のみ。新定数(49)に対する割合で59%に下がった。


  会派運営協議会長の石崎幸亮氏は「安定多数ではないが、不安はない。同じ考えで動く会派があれば自民党と同じこと。途中で入ってもらってもいい」と語った。


  民主・連合の会は自民に次ぐ勢力となった。常任委員会に1人ずつ所属できるため、加藤寿彦氏は「いろいろと政策提言したい」と意気込む。


  会派の届け出締め切りの23日の時点では、久保田后子氏の呼びかけで集まった無所属当選者6人が新政クラブを結成した。だがこのうち3人が県政クラブを作り、渋谷正氏は1人で無所属の会を届け出た。


  県政クラブの槙本利光氏は「最初は無所属で集まろうと思ったが、各自が自民党員で、後援会などと相談して離脱した」と説明。自民に入らなかったことについては「地元の事情などがあって、それぞれ選挙は無所属で出た。当面は自民に加わることはない」と述べる一方、「将来的にはわからない」とも語った。


  常任委員会の一つで自民が過半数に達しないため、他会派は自民の独占が続く正副委員長ポストを獲得する好機とみる。26日には自民側にその旨を申し入れた。


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◆来月8日に臨時会開会


  県議会は26日、議会運営委員会にあたる会派代表の世話人会を開き、8日の県議選を受けた5月臨時会の会期を5月8日〜11日の4日間と申し合わせた。06年度一般会計補正予算の専決処分など3議案が提案される。


  初日には正副議長選を実施する。10日に常任委員と議会運営委員を選び、それぞれの正副委員長を決める。


  自民党は26日に開いた当選回数ごとの代表者らによる会派運営協議会で、議長候補は党内で2日まで候補希望を受け付けるなどの日程を確認した。新しい県連役員人事も並行して調整する。

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 08:38:13
新会派構成ほぼ決まる県議会「住民連合」は消える 讀賣鳥取

 県議会は27日、新議員の所属会派届の提出を締め切り、新会派構成がほぼ決まった。会派「自民党」との一本化を目指して26日に解散した「清風」のメンバーら11人は間に合わず、会派届の提出は29日以後になる見通し。

 会派の内訳は「自民党」が11人、民主党議員らでつくる「信」が6人、「公明党県議団」と「共産党県議団」が2人ずつで、「きずな」「えがりて」「社民党」「自民」が各1人。無所属が2人。新議員の任期は30日からで、新会派も同時に発足する。

 1996年に「社会党・住民連合」が名称変更して誕生した「住民連合」は、改選前に2人いた現職のうち、1人が落選し、1人が「信」に移ったため、11年間の歴史を終えた。

 一方、清風のメンバーら11人は、「自民党」が29日に開く会派結成式で清風との一本化を議論する可能性があるとみており、結成式以後に会派届を提出する考え。しかし、「自民党」の小玉正猛幹事長は「一本化の議論は結成式の議題にない。一本化をしたいのなら、自民党に入会する会派届を11人が出すべき」と話しており、自民の一本化はまだ流動的とみられる。

(2007年4月28日 読売新聞)

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 22:12:32
県議会:自民系会派「清風」、解散で一本化狙う 「自民党」側は冷ややか /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070428ddlk31010381000c.html

 8日投開票の県議選で当選した38人の会派届け出が27日、締め切られた。しかし、05年9月の衆院選で「郵政問題」を受けて分裂した自民系2会派のうち「清風」は今夏の参院選を見据えて「自民党」と一本化する方針を示して解散し、所属議員ら11人が届け出を保留した。一方、「自民党」内には受け入れに難色を示す声も根強い。

 一本化を巡っては、両会派の5議員が21日付で所属議員に会派一本化を要請する文書を提出。26日には県庁議会棟で「清風」の当選した9人全員と「自民党」の伊藤美都夫議員、無所属の前田宏議員の計11人が集まり解散を決めた。「清風」の鉄永幸紀幹事長は「参院選に向けて一本化したい」と述べ、前田議員も「自民公認で当選しているのだから一本化すべきだ」と前向き。11人は会派届け出を保留し、29日の「自民党」会合の結果を受け、1日の全員協議会前に「自民党」か新会派として届け出る方針。

 届け出た会派では「自民党」が無所属で当選した福本竜平氏を含め11人で最大。小玉正猛幹事長は「過去の経緯もある。『清風』は一本化したいなら『自民党』に合流を願い出るべきだ」と冷ややかだ。

 そのほか、民主系会派「信」は「住民連合」の山田幸夫議員が合流して6人が届け、松田一三会長が議長選を見据え無所属になった。公明、共産両党は各2人。「社民党」「えがりて」「きずな」は改選前と同じ各1人。自民推薦で元職の村田実氏は1人会派「自民」。新人の森岡俊夫議員は無所属。【山下貴史】

毎日新聞 2007年4月28日

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 22:41:34
旧清風11人提出せず 県議会会派届 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070428/20070428006.html

 鳥取県議会の会派届が二十七日でいったん締め切られた。県議会自民党は同日時点で新人二人を含む十一人と改選前と同じ人数となった。自民党議員の大同団結を望み、会派を解散した旧清風の所属議員ら十一人は会派届を提出しなかった。未提出十一人は二十九日の県議会自民党総会の成り行きを見て対応を決めるが、結論次第で同党議員の会派が細分化する可能性を秘めている。信は会長の松田一三議員が議長選出馬を前提に離脱し、六人となった。

 県議会自民党は、伊藤美都夫議員を除く改選前と同じ顔触れの九人に加え、新人の浜崎晋一氏、福本竜平氏が加入。民主党議員が大半の信は松田議員の離脱の一方で、旧住民連合の山田幸夫議員が加わった。

 公明党には新人の沢紀男氏が加わり、共産党は新人の市谷知子、錦織陽子の二氏。米井悟、尾崎薫、浜田妙子の三議員は従来の一人会派で、新人の森岡俊夫氏は無所属。元議長の村田実氏は一人会派となった。

 焦点は自民党議員の一本化。参院選を前に挙党態勢を求める声が強く、県議会自民党、清風の若手五人が一本化を打ち上げたが、県議会自民党内には過去の会派分裂などのいきさつから、先行きは不透明な状況だ。

 議長選では松田議員が事実上、いち早く出馬の意思を示した。信の幹部議員は「信イコール民主党の見方があり、戦術的な面で離脱された。一人会派の方が支持を得やすい」と説明する。一方、自民党内には「議長は自前の候補を出すべき」との意見は根強く、会派構成の行方が議長選に大きく影響を及ぼす状況だ。

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/29(日) 10:11:00
県連合メーデー7500人 格差是正訴え 讀賣鳥取

 第78回県メーデー大会(実行委主催)が28日、倉吉、鳥取、米子市の3会場で開かれ、連合系の労働組合から約7500人の労働者が集まり、最低賃金の大幅引き上げや、格差社会の解消などを訴えた。

 倉吉市の天神川河川敷にある「飛天夢広場」で行われた県中央大会には、約2500人が参加。連合鳥取の安田邦夫会長が「行き過ぎた競争が社会に様々なゆがみを生み出している。夏の参院選では不条理をただしていきたい」とあいさつ。

 来賓の平井知事は「県内の有効求人倍率は下降線をたどるなど、都市と地方の格差が広がっている。雇用構造を改善し、鳥取の新時代を切り開いていきたい」と述べた。集会では、格差是正などをうたったメーデー宣言を採択。参加者はシュプレヒコールをしながら、JR倉吉駅前までの約3キロをデモ行進した。

(2007年4月29日 読売新聞)

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/30(月) 20:20:00
県議会:自民系2会派一本化問題 会派「自民党」は難色 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070430ddlk31010352000c.html

 県議会自民党系2会派の一本化を巡る問題で、8日投開票の県議選で当選した議員で作った会派「自民党」の総会が29日、倉吉市内のホテルで開かれた。26日に会派「清風」を解散し、会派届を保留している議員ら11人が一本化を求めていることについて、自民党は「時期尚早」として難色を示した。これに対し、元清風幹事長の鉄永幸紀議員は「これからどうするか白紙の状態なので、30日に対応を決めたい」としている。

 総会には、自民党として届け出を出した新議員全11人が出席し、非公開で行われた。一本化の話は正式な議題になかったが、自民党と清風に所属していた議員らとの一本化を推進している稲田寿久議員が「安定的な県議会の与党作りのため、一本化実現を」などと提案し、意見を述べ合った。

 30日付で自民党の新会長に就任する山根英明議員によると、「理想としては一本化が望ましいが、(27日までに会派届を提出しなかった)議員らから自民党に入りたいという正式な話はない。自民党から出た人は、戻るのであれば説明責任を果たしてほしい」と一本化に難色を示した。

 会派届けを出していない11人が5月1日の全員協議会前に自民党と届け出た場合は、規約に従い総会を開き、出席者の3分の2以上の同意を得た場合は入会を認めるという。【山下貴史】

毎日新聞 2007年4月30日

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/30(月) 20:29:32
会派届出たら検討 一本化問題、県議会自民党総会 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070430/20070430004.html

 鳥取県議会の会派、県議会自民党の総会が二十九日、倉吉市内のホテルで開かれた。

 注目の旧清風所属議員らとの会派一本化問題は、「県会自民党に入りたいという届けがないのに議論できない」などとして、県議会自民党への加入届が提出された段階で検討することにした。県議会自民党の新会長には前議長の山根英明議員を選んだ。

 総会には、二十七日までに県議会自民党で会派届を出した十一人が出席し、非公開で行われた。旧清風の所属議員らは同党県議の大同団結に賛成として会派を二十六日付で解散したが、同党会派内にある反対意見などを考慮し、現時点で会派届は提出していない。

 会派一本化問題はこの日の正式な議題ではなかったが、会派統一を呼び掛けた議員が「清風を解散したということを一つのプロポーズと受け止めて議論すべきではないか」と要請し、意見交換の形で協議された。

 これに対して、別の議員からは「一本化に向けたトップ会談もないし、正式な話もない」と不信感が示される一方、「勝手に出て行った人たち。自民党に入りたいと手を上げた方があれば、どうするか考えればいい」「政策、理念が共有できれば一緒にやればいい。会派届が出された時に粛々と審査をする」とする意見が支配的だった。

 同会派の規約では会派届の提出があった場合、総会で出席議員の三分の二の賛成があれば加入が認められることになる。

 総会終了後、山根会長は「精神的には一本化かもしれないが、自民党を勝手に出た人は説明責任を果たさないといけない。一緒になろうという行動があった時点で論理的に考える」との姿勢を示している。

361片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/01(火) 00:06:04
鳥取県議会会派再編大詰め
2007/04/24の紙面より 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/focus/070425.html

 改選後の鳥取県議会(定数三八)は三十日から任期が始まる。会派再編の動きが二十七日の会派届締め切りを前に大詰めを迎えている。夏の参院選を控え、挙党態勢を組みたい自民党系の清風、自民党両会派の一本化が焦点だ。両会派の若手議員が一本化に向けて、所属全議員に要請文を送る行動を起こしたが、反発する議員もおり、実現は不透明だ。


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<自民党系>参院選へ挙党態勢の思惑

 二十四日までに、会派自民党の議員六人が会派届を提出し、清風からは一人も出ていない。信は住民連合の山田幸夫議員が合流し七人に増加。公明党(二人)、社民党(一人)、えがりて(一人)、きずな(一人)は改選前を維持し、共産党が新人二人、無所属が二人となる見通しだ。


■要請文
 自民党県連では昨年末に離党七県議が復党。七月の参院選に向け、県議会での挙党態勢を求める声が石破茂会長らから出ている。

 会派自民党の小玉正猛幹事長は「参院選もあり、選挙が終わって再出発するのだから、どなたに限らず自民党に入りたい方は届けを出してもらえばいい」と述べ、「中にはだめだという人もいる」と議員間でずれがあることを指摘した。

 会派一本化をめぐっては、両会派の当選二、三回の議員有志五人が両会派の現職議員十九人に要請文を送った。一本化が実現すれば、県議会の約三分の二を占める最大会派が誕生する。

 清風の山口享名誉会長は「今度の若手議員の行動は、創造と自民党が一本化した時と同じで感情論を抜きにしてやろうということ。前向きに対応したい。清風の他の議員も同じだろう」と話す。


■会派離脱を非難
 ただ、会派自民党内には、離党勧告を受けた七人の会派離脱と歩調を合わせ、会派を割って出た山口議員ら六人の行動を今も厳しく非難する向きが強い。

 会派自民党の初田勲副議長は「清風の県議は勝手に出ていった人たち。一緒になっても政策立案の段階で割れてしまう」と突き放す。会派自民党には、入会の際に所属議員の三分の二以上の賛同が必要という規約があり、賛同者が三分の二を上回らないとの見解だ。

 また、会派自民党の藤井省三会長は「県連と議会は別物。会派は国会での派閥みたいなもの。選挙となれば一丸となって戦う。分かれたままでも統一行動を取れるチャンネルをつくることが今はいいのではないか」と述べた。


■3分裂も
 一本化が実現しない場合、両会派がそのまま残る。態度を決定していない新人の福本竜平氏を除くと、新人の浜崎晋一氏が加わった自民党が十一人で最大会派となり、四人が勇退した清風は第二会派に転落する。返り咲いた村田実氏は無所属が濃厚だ。

 四年前の議長就任時に会派自民党から離れた前田宏議員は「第三会派をつくる動きがあったが、一本化に向けてやろうと言っている。清風の議員は役職停止などの県連の処罰を受けており、みそぎは終わっている。自民党公認議員が会派を一本化させるのは当然のことだ」と話した。

 議会内では一本化できない場合、自民党系議員が三分裂するとの見方も強い。会派構成は議長選の行方を大きく左右するだけに、ぎりぎりまで議員間の駆け引きが続きそうだ。

362片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/01(火) 22:56:53
県議会:「参院選に向け一本化」 会派未提出の11人「自民党」で届け出へ /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070501ddlk31010039000c.html

 県議会自民党系2会派の一本化を巡る問題で、会派「清風」を解散し、会派届を保留している議員11人が30日、鳥取市内のホテルで会合を開き、1日の全員協議会前に11人連名で会派「自民党」として届け出ることを決めた。一本化を推進してきた議員らは「一本化で参院選に向けて全力投球したい」と理由を述べた。

 会合は、4月27日の締め切りまでに会派届をしなかった旧清風の当選議員全9人と改選前の会派「自民党」に所属していた伊藤美都夫議員、無所属の前田宏議員の計11人が出席し、非公開で行われた。

 一本化を推進してきた伊藤、藤縄喜和、横山隆義、内田博長の4議員は会合の後、▽自民党県連として推薦した平井伸治知事の公約実現のため、責任と支援が必要▽今夏の参院選挙を控え、自民党員から「なぜ2会派に分かれているのか」と疑問を持たれている−−として、「一本化して全力投球する必要がある」と主張。さらに、4議員は「11人は全員自民党県連が公認している。小異を捨てて一本化するには一番いい時期」と訴えた。「自民党」側が11人の入会を反対した場合については「仮定の話はしてもしょうがない」として、あくまで一本化の姿勢を崩さないとした。【山下貴史】

毎日新聞 2007年5月1日

363片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/01(火) 22:59:14
県議会:宇田氏を会長に、14人で会派届提出−−自民党議員会 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070501ddlk34010272000c.html

 県議会の自民党議員会は30日、中区のホテルで総会を開き、宇田伸県議(福山市)を会長に選出。新人1人を含む14人での会派届を県議会事務局に提出した。

 さらに、同会に所属していた3県議は同日、「自民党立志会」(城戸常太代表)を結成、同事務局に届け出た。県議選前は第1会派だった同議員会は、第3会派になった。【吉川雄策】

毎日新聞 2007年5月1日

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 00:04:22
議長選に向け多数派工作激化 '07/5/2 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705020018.html

 改選後の会派構成が決まった広島県議会(定数66)は、9、10の両日に予定する臨時会での正副議長選に向け、多数派工作が本格化する。最大会派だった自民党議員会は3分裂。藤田雄山知事後援会の政治資金不正事件への対応や、県議選での自民大敗も絡み、議会のリーダー選びの行方は混沌としている。議長選は、最大会派になった自民刷新会議と、4年前の議長選を機に対立する自民党議員会の動向が軸となる。

自民立志会が離脱の会見 '07/5/2
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705020019.html

 自民党議員会から脱会した3人で結成した新会派「自民党立志会」の城戸常太代表が1日、広島県庁で記者会見した。「旧態依然とした活動」を会派離脱の理由に挙げ、砂原克規、小島敏文の両氏とともに政策集団を目指す姿勢を強調した。城戸代表は、県議選での自民党系現職10人の落選に触れ「真摯(しんし)な反省をすべきだったが、議論はされなかった」と指摘。「政策集団として頑張りたい」と表明した。

365片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 08:51:14
県議会「清風」自民入り目指すも会 派届期限切れで不受理
10日再提出「自民党」には反発も 讀賣鳥取

 2005年9月の衆院選鳥取2区での対応をめぐって自民党を離党した県議らでつくり、4月末に解散した自民党系会派「清風」の議員ら11人が1日、「参院選を前に結束したい」などとして、会派「自民党」に所属するとした会派届を提出した。しかし、提出期限を過ぎているとして、取り扱いを協議した県議会の「世話人会」に不受理にされ、10日に再提出をすることになったが、「自民党」内には反発も根深く、一本化の成り行きは不透明だ。

 県議会では05年8月まで、「自民党」に25人が所属していたが、衆院選鳥取2区で郵政民営化に反対し、無所属で立候補した川上義博氏(現・民主党県連代表)を応援するため、離党した7人をはじめ13人で清風を結成。以来、自民党系会派は二つに分かれた。

 しかし、「平井知事を支える役目があるほか、夏には参院選もある」として4月中旬、両会派の若手議員を中心に一本化を求める動きが活発化。元清風の9人が26日、「小異を捨てよう」と解散を決め、解散協議に協力した「自民党」の1人と無所属の1人を加えた11人がこの日、会派届を県議会事務局に提出した。

 県議会は、新しい任期が始まったばかりで、議会運営委員会が設置されておらず、議長もいないため、主要会派の代表者10人でつくる世話人会が取り扱いを協議。提出期限が4月27日だったため、11人を当面、無所属として扱い、10日の議長選以後に再提出するよう求めた。

 一方、「自民党」は総会を開いて協議。清風設立の経緯や昨年の議長選で清風の議員が白票を投じたことなどで会派内には反発が残っており、山根英明会長は「会派届を提出したというが、うちには何も申し出がない。11人から『一緒になりたい』と申し出てくれば粛々と協議する、ということだけ決めた」と話した。

 清風の幹事長だった鉄永幸紀議員は「皆と協議して一から考え直す」と話した後、「自民党以外の会派として届け出ることも選択肢の一つだ」と別会派の結成も示唆。県議会の自民結束にはまだ曲折がありそうだ。

(2007年5月2日 読売新聞)

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 08:52:43
県議会4会派届け出
自民1増民県3増公明と共産変わらず 讀賣岡山

 県議会は1日、改選後初の世話人会を開き、4会派から「会派届」が提出されたことが報告された。また、8日に全員協議会を開き、正副議長などを選ぶ臨時議会を15日に開くことも決める予定。

 議長あてに提出された「会派届」では「自由民主党県議団」(37人)、「民主・県民クラブ」(9人)「公明党県議団」(5人)「日本共産党県議会議員団」(3人)の4会派で、無所属は佐古信五、福田通雅両議員。改選前(欠員6)と比べ、自民は1議席、民県は3議席増やし、公明、共産は変わらなかった。各会派は次の通り。

 ◆自民 戸室敦雄、森正人、千田博通、三村峰夫、天野学、古山泰生、小田春人、岡崎豊、河本勉、小野泰弘、内山登、渡辺英気、小田圭一、伊藤文夫、井元乾一郎、池田道孝、佐藤真治、蓮岡靖之、高橋戒隆、久徳大輔、波多洋治、西岡聖貴、神宝謙一、蜂谷弘美、遠藤康洋、加藤浩久、小倉弘行、浅野実、岡本泰介、渡辺吉幸、小林健伸、池本敏朗、谷口圭三、太田正孝、青野高陽、江本公一、中塚周一

 ◆民県 住吉良久、長瀬泰志、三原誠介、鈴木一茂、高原俊彦、横田えつこ、岡田幹司、一井暁子、木下素典

 ◆公明 景山貢明、高橋英士、山田総一郎、吉田政司、増川英一

 ◆共産 武田英夫、赤坂てる子、森脇久紀

(2007年5月2日 読売新聞)

367片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 23:38:48
県議会:議員11人が「自民党」届け出 議長空席で不受理 臨時会で再提出へ /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070502ddlk31010621000c.html

 ◇10日の臨時会で新議長に再提出へ

 自民党系2会派の一本化を巡る問題で、会派「清風」を解散し、会派届を保留していた議員ら11人が1日、会派「自民党」として連名で県議会事務局に届け出たが、受理されなかった。会派届は議長に提出する必要があるが、先月29日に正副議長とも任期が切れ、現在空席のため。会派「自民党」も11人の姿勢に難色を示しており、一本化問題は、さらに混迷を深める形となった。

 この日は、改選前の会派「自民党」に所属していた伊藤美都夫議員と旧清風の議員3人が、自民党と書かれた11人連名の会派届を同事務局に提出した。しかし、事務局側は「正副議長が空席のため、預からせていただく」として受理せず、実質的に無効となった。

 全員協議会で議会運営委員会に代わる機関として設置された世話人会(自民党6人、民主党系会派「信」4人の計10人)でも、11人の届け出を不受理とし、会派を届け出る場合は10日の臨時議会で決まる新議長に再提出する必要があるとした。

 自民党の山根英明会長は「今日の届け出は議会事務局にあったが、今も自民党側に(入会したいという)正式な申し入れはない」として、不快感をあらわにした。これに対し、旧清風の鉄永幸紀幹事長は「一本化を優先したいが、自民党に入るか新しく会派を作るか、あらゆる選択肢を考えたい」として、白紙状態から協議したうえで、会派届を10日に再提出する方針を示した。【山下貴史】

毎日新聞 2007年5月2日

368片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 23:42:05
県議会:会派は9から11に 最後の自民立志会が会見 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070502ddlk34010601000c.html

 県議会の自民党議員会から分裂して新会派を結成した「自民党立志会」(城戸常太代表、3人)が1日、中区の県庁で会見した。

 会見には城戸代表のほか、小島敏文、砂原克規の両県議が出席。城戸代表は「4年前の議長選の混乱を機に県議会での自民党の様態が変わった」と説明。知事選を巡る議会内の確執や県議選で自民党系議員10人の落選は県民の不信のあらわれなどと指摘したうえで、「派利派略とは一線を画し、県民の福祉の向上を目指した政治に取り組む」と抱負を述べた。藤田雄山知事後援会事件については「知事が説明責任を果たしていないのは認識しているが、知事の対応を見て判断したい」と話した。

 また、県議会の会派届が30日までにすべて提出された。構成は次の通り。

 自民刷新会議(16人)▽民主県政会(15人)▽自民党議員会(14人)▽公明党議員団(6人)▽自民党広誠会(5人)▽自民党立志会(3人)▽自民党良政会(2人)▽つばさ(2人)▽共産党(1人)▽県民同志会(1人)▽フォーラム広島(1人)【下原知広】

毎日新聞 2007年5月2日

369片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 00:53:46
自民岡山県連幹部、県議会議長人事 顔ぶれ変わり調整役不在
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/05/02/2007050214351336028.html

 岡山県議会は、改選後初顔合わせとなる5月臨時会を15日に開く。注目は、議会人事に合わせて行われる自民党県連の幹部人事。2年に1度、同党県議団の2派閥が激しい抗争を繰り広げてきた。顔ぶれが大幅に入れ替わり、調整役も不在の今回は、これまでに増して落としどころが見えない情勢だ。

 人事協議のための同党県議団総会は、8日午後から始まる予定。例年、「端午の節句」をすませたゴールデンウイーク明けに行われ、長期戦に備えてかしわもちが用意されるため、「かしわもち人事」といわれる。

 定数56に対し37人を擁す同県議団では、県政会(旧大杉派)と政友会(天野派)の二派閥が選挙後ただちに新人の囲い込みに着手。曲折はあったが、引退議員の後継で立った新人は前任者と同じ派閥、無所属当選者は争った現職と反対の派閥に落ち着き、県政会19人、政友会18人で確定した。

 県連会長は国会議員が務めるため、県議に割り当てられる幹部ポストは幹事長、総務会長、政調会長、県議団長の四役。とりわけ幹事長は実務を取り仕切り、県連運営に絶大な影響力を発揮できる。夏の参院選は県連会長の片山虎之助氏が改選を迎え、候補となるため、選挙を取り仕切る力量も求められる。

 このため両派閥とも議長経験があるベテランを幹事長候補に推し、県政会は千田博通氏(7期、倉敷市・都窪郡)、政友会は戸室敦雄氏(同、津山市・苫田郡)を立てて臨むとみられる。


【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】

(2007年5月2日掲載)

370片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 01:26:53
「県議会自民党」で会派届 事実上"無効"扱い 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070502/20070502001.html

 鳥取県議会の自民党公認県議の会派一本化問題で、会派を解散した旧清風の所属議員ら十一人が一日、「県議会自民党」で会派届を提出した。しかし、提出期限を過ぎ、提出先の議長が決まっていないため代表世話人会では会派届として認めず、県議会自民党も「届いていないので知らない」と取り合わず、事実上“無効”となった。

 会派一本化を呼び掛けた自民県議を中心に水面下で調整が進められているが、県議会自民党内には過去の会派分裂や昨年六月の議長選での白紙投票など旧清風議員への不信感を示す議員が多く、無条件での一本化は厳しい状況。議長が選出される十日の臨時議会がヤマ場となるが、同党の無所属議員が再びまとまって提出するかも不透明だ。

 議会運営委員会の代わりとなる代表世話人会では、「議会はルールで成り立っている。約束を守れなかったものは認めるべきでない」(藤井省三議員)などの意見が出され、十一人の会派届は受理せず、現時点では会派届未提出の無所属議員とすることを確認した。

 この後、県議会自民党は総会を開き、三役人事で幹事長に前副議長の初田勲議員、政調会長に前田八寿彦議員を選んだ。

 一本化問題についても話し合われたが、総会後の会見で山根英明会長は「こっちに来たいのか、別の自民党なのか真意が分からない。自民党としては何も伝わっていない」と現時点では取り合わない姿勢。初田幹事長も「仮に会長あてに自民党に加入したいとの話があれば、会派の皆さんに諮って粛々と協議するだけ」と強調した。

 総会では、小玉正猛議員が議長選出馬に名乗りを挙げたが、山根会長は「自民党会派内で候補を出すかまだ決めていないので、今後それらを含めて協議する」とした。

 会派届の無効を受け、旧清風の鉄永幸紀議員は「十一人で一から話をしていかないといけない」と仕切り直しで協議する考えを示した。

371片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 09:53:34
清風の議員ら会派届提出 自民は突き返す 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070503/20070503005.html

 鳥取県議会の自民党公認県議の会派一本化問題で、会派統一を呼び掛けている同党県議有志のメンバーが二日、県議会自民党の山根英明会長に会派届を提出した。県議会自民党側は「われわれの会派に入りたいのか、別に自民党会派をつくりたいのか真意が不明」として突き返した。

 旧清風の議員ら十一人は一日、「県議会自民党」で会派届を提出したが、提出期限を過ぎていることなどから無効となり、無所属扱いになった。同日夕に県議有志が十一人の署名、押印を集め、二日に伊藤美都夫(改選前に県議会自民党所属)と横山隆義(旧清風)、内田博長(同)の三議員が山根会長に会派届を提出した。

 山根会長は会派届を受理しなかった理由を「新たに統一会派をつくることと、自民党会派に入れてくれというのは話の筋が違う」と述べ、会派統一の基本認識に県議会自民党と旧清風側とでズレがあることを指摘した。

 有志メンバーの横山議員は会派届について「今の県議会自民党に加入する意思を確認し、一本化に協力してほしいとの考えで出した」と語った。

 県議会自民党は、七日の会派総会に今回の件を諮ることにした。

372片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/08(火) 08:31:01
県議会 「自民党クラブ」結成へ 讀賣鳥取

 県議会会派の旧「清風」を解散した県議ら11人が会派「自民党」に所属するとした会派届を不受理とされている問題で、11人のうち10人が7日、新会派「自民党クラブ」を10日付で発足させることを決めた。会派届再提出期限の同日までに「自民党」との間にある一本化への溝を埋められないと判断したためで、「当面は新会派をつくるが、あくまで一本化を目指す」としている。

 10人は、旧清風の9人と、改選前まで「自民党」に所属していた伊藤美都夫議員。10日は臨時議会があり、常任委員会の構成が話し合われる予定で、「無所属では話し合いができない」などとして、会派を暫定的に結成したという。

 終了後に会見した伊藤議員らは「『自民党』との考え方の違いを埋められなかったが、今後も統一会派作りに努力する」と話した。

 しかし、会合では、メンバーの一人の鉄永幸紀議員が、10日の議長選に立候補を表明し、全員が支援することを確認。「自民党」ではすでに、小玉正猛議員が立候補を表明しており、さらに亀裂が深まる可能性もある。

(2007年5月8日 読売新聞)

373片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/08(火) 08:34:31
あす臨時県議会 議長に林氏濃厚 副議長、2会派擁立の動き 讀賣広島

 改選後初めて開かれる9日の臨時県議会で選出される正副議長について、最大会派の自民刷新会議(16人)の林正夫議員(広島市中区選出)が議長に選ばれる見通しとなった。副議長は、第2勢力の民主県政会(15人)が蒲原敏博議員(同市東区選出)の擁立を決め、自民刷新会議が支持する方針だが、第3勢力の自民党議員会(14人)も擁立の動きをみせており、流動的な要素を残している。

 県議会(定数66)は改選後、11会派が届け出。議長選は、自民刷新会議に加え、民主県政会や自民党議員会などが、林議員への支持を決めており、過半数になる。

 副議長選は毎年行われるのが慣例になっており、改選前より5議席増やした民主県政会が7日、ポスト獲得を目指して蒲原議員の擁立を決定。自民刷新会議は8日に開く総会で最終決定するが、民主県政会は「自民刷新会議とは4年前から共に議会改革に取り組んできた信頼関係がある」と、両会派で議長と副議長を分け合うことに自信をみせている。

 しかし、両会派合わせても31人で、開会日まで水面下での調整を続け、過半数を目指す。

 一方、改選前は最大会派だった自民党議員会は、所属議員の落選や会派からの離脱などで14人減となった。しかし、12年間務めた元議長や自民党県連幹部もおり、「副議長も半数以上がいる自民党の議員から出すべき」と、独自候補の擁立を決めた。

 当面は正副議長ポストを巡る動きが続く県議会は、会派内での知事派と反知事派の姿勢がはっきりとしていない。このため、藤田知事の後援会による選挙対策費疑惑などの真相解明については、「まずは正副議長や常任委員会などの構成が決まってから」などの声があり、調査会の存続問題などの結論は先送りされている。

(2007年5月8日 読売新聞)

374片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/08(火) 22:44:59
県議会:旧「清風」側10議員が「自民党クラブ」結成へ 2会派の溝深まる /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070508ddlk31010261000c.html

 ◇自民党系2会派の溝深まる

 県議会自民党系2会派の一本化を巡る問題で、会派「清風」を解散し、無所属になっている議員ら11人のうち10人が7日、新会派「自由民主党クラブ」(仮称)を結成することを決めた。10日の臨時議会で決まる新議長に会派届を提出する。議長選には自民系両会派から候補者が出る予定で、溝が深まる形となった。

 この日、県議会棟で開かれた会合には、旧清風の当選議員全9人と改選前の会派「自民党」に所属していた伊藤美都夫議員、無所属の前田宏議員の計11人が出席し、非公開で行われた。前田議員は一本化が実現できないとして中座し、新会派に入らなかった。

 一本化を推進してきた伊藤議員ら4人は「(05年の郵政問題で離党した清風議員は)処分されたが、今回立候補した全員は(自民党県連に)公認され当選した。この機会に統一して自民党会派を作ろうしたが、最後まで溝は埋まらなかった」と統一を断念。また、「平井県政を支援した責任と自負がある」として、議会運営委員会の委員などになる要件の4人以上の会派「交渉団体」を作る必要があるとして、新会派結成を決めた。議長選には、旧清風幹事長の鉄永幸紀議員を擁立することを明らかにした。

 一方、会派「自民党」の11人も同日、総会を開き、一本化反対の姿勢を固持。議長選には小玉正猛議員が立候補する意思を示したという。【山下貴史】

毎日新聞 2007年5月8日

375片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/09(水) 08:55:02
女性、最年少県議が抱負
改選後初の臨時議会開会 讀賣島根

 改選後、初めての臨時県議会が8日、開会した。4年ぶりに誕生した女性議員や、20歳代の最年少議員ら新人9人を含む37人の議員が全員協議会などに臨み、新たな会派構成も決まった。記者会見した新人議員らは「生活者の視点で取り組む」「若い世代の意見を県政に届ける」などとそれぞれ抱負を語った。9日に正副議長を選出する。

  ◇臨時議会◇

 新人議員らは午前9時に、正面玄関で女性職員らに真新しい議員バッジを左胸につけてもらい、緊張した表情で議事堂へ。

 全員協議会では県議選と同時に行われた知事選で初当選した溝口知事が「産業振興と財政の健全化という重要課題に議会の皆様と全力を挙げたい」とあいさつ。全協では会期を2日間と決め、終了後に県庁前庭で記念撮影をした。

  ◇新人議員◇

 新人議員の記者会見で、県議会史上初の複数女性県議となった白石恵子議員(57)(松江選挙区)は「DV被害者の自立支援などに取り組む」、角智子議員(52)(同)は「県職員の女性管理職の登用割合を引き上げたい」とアピール。当選者中最年少の珍部芳裕議員(29)(出雲)は「子育ての悩みなど20〜30歳代の声を議会に伝える」とした。

  ◇会派構成◇

 最大会派の自民議連(佐々木雄三会長)は、新人の中島謙二、藤間恵一、加藤勇各議員を加えたが、改選前の29から25議席に後退。民主系は公認・推薦を受け、当選した8人のうち、旧県政クラブの2人と白石、角、珍部各議員ら5新人で新会派・民主県民クラブ(石橋富二雄会長)を結成した。旧せいふう会の2人と公明の三島治、共産の尾村利成、新人の池田一各議員は無会派となる。

(2007年5月9日 読売新聞)

376片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/09(水) 10:13:50
「自由民主党クラブ」結成へ 旧清風議員ら10人 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070508/20070508003.html

 鳥取県議会の自民党系会派の一本化を目指していた旧清風など十一議員は七日、県議会棟で会合を開き、十一議員のうち前田宏議員を除く十議員で新会派「自由民主党クラブ」(仮称)を立ち上げることを決めた。九日に役員を決め、十日の臨時議会での議長選出後、議長に会派届を提出する見通し。新会派結成後も県議会自民党(山根英明会長)との統一会派結成の動きは続けていく。

 県議会自民党が同日の総会で、旧清風の議員らが要望する自民党の新たな統一会派の結成について「論外」としたことも受けて、十議員は「当面の議会活動で交渉権を持つことが必要だ」として会派の結成を決めた。

 新会派所属議員は旧清風所属の山口享、鉄永幸紀、小谷茂、野田修、斉木正一、横山隆義、石村祐輔、藤縄喜和、内田博長の九議員と、改選前は県議会自民党だった伊藤美都夫議員。

 伊藤議員は「今後とも統一会派づくりに向け、努力していく。会派の門戸は開いており、共感を持つ人には入ってもらいたい」と述べた。

議長選は3つどもえか 自民2会派と民主系
 鳥取県議会の新しい議長を決める選挙が十日の臨時議会で行われるが、自民党県議二人と無所属議員一人の三つどもえの戦いとなる公算が大きくなった。自民党の二会派は現時点で「11対10」と人数が拮抗(きっこう)。今後、少数会派や無所属議員への“多数派工作”が活発化しそうだ。

 県議会自民党(山根英明会長、十一人)は七日の総会で「会派内から擁立」する方針を決定。新会派となる自由民主党クラブ(十人)からは鉄永幸紀議員=五期=が同日、議長選立候補を表明した。すでに出馬を決めている会派「信」元会長の松田一三議員=六期=の三人の争いとなるのが濃厚だ。

 県議会自民党では、議長選への立候補を表明している小玉正猛議員=四期=がマニフェストを会派に提出したが、最終的な決定は九日に持ち越した。

 自由民主党クラブは、同日の会合で鉄永議員を会派で支持することを確認。すでに議長選で所信表明が可能となる推薦人三人も確保した。

 一方、いち早く議長選出馬の意思を固めた松田議員は「会派にとらわれず、幅広い支持を得るため」に、改選前に所属していた民主党系議員で構成する「信」を離脱。信は会派で松田議員を支持することが確実とみられる。

377片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/09(水) 13:31:09
議長に林氏、副は蒲原氏 広島県議会
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705090229.html

 広島県議会(定数六六)は九日、改選後初の臨時会を開き、新議長に最大会派である自民刷新会議(十六人)の林正夫氏=広島市中区=、副議長には第二会派の民主県政会(十五人)の蒲原敏博氏=東区=を、それぞれ選んだ。両氏とも初の就任となる。

 午前十時半すぎに開会した臨時会では、まず議長選を行った。自民刷新会議と対立してきた自民党議員会(十四人)なども林氏の支持を決定。無記名投票の結果、林氏が五十五票と八割を得た。

 公明党議員団(六人)の田辺直史氏(57)=福山市=が六票、つばさ(二人)の蔵本健氏(34)=佐伯区=が二票で、無効票は三票だった。

 続く副議長選では、刷新会議と同一歩調を取る民主県政会の蒲原氏が過半数の三十五票を得た。自民党議員会の松浦幸男氏(64)=尾道市=は二十五票、公明党の田辺氏は六票だった。

 四月の県議選は、藤田雄山知事後援会の政治資金不正事件など「政治とカネ」の問題が争点となった。事件の真相解明や議会改革に向け今後、林議長の議会運営の手腕が問われる。

378片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 08:35:45
島根県議会議長に福田氏
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705100064.html

 島根県議会は9日、改選後初の臨時会で、議長に福田正明氏(58)=自民、松江市=、副議長に五百川純寿氏(58)=同=を選んだ。両氏とも初の就任。正副議長の任期について、最大会派の自民党議員連盟が2003年、議会改革を掲げて、ともに1年交代だった慣例を議長に限って2年交代とすることを申し合わせていた。しかし、議長ポストが遠のくことに不満の声が広がり、今期から1年交代に戻す方針を確認した。

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 08:37:50
勢力図結局変わらず 自民県議「会派」問題 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070509/20070509003.html

 鳥取県議会の自民党公認議員の会派一本化問題は、県議会自民党と旧清風の議員間で認識の違いは埋まらず、結局、旧清風の議員らは「自由民主党クラブ」(十人)を旗上げした。八日時点で旧来の会派が名称を変え議員一人が会派を移動しただけとなり、改選前の“構図”は変わらないまま一応の収束をみた。しかし十日の議長選の成り行き次第で「もう一波乱ある」との見方もあり、会派再々編成の可能性を秘めて臨時議会を迎えることになりそうだ。

 県議会改選後、急浮上した一本化問題は、県議会自民党と旧清風の若手議員五人が呼び掛けたことに始まった。しかし会派、議員間で「会派統一とはどういうことなのか」という出発点が食い違ったまま事が進み、一本化論議を複雑にさせた。


かみ合わない論議
 旧清風は、二年前の郵政解散選挙に絡んで離党した議員と県議会自民党を割って出た議員で構成されていた。若手有志や旧清風の議員は、県議会の改選と昨年末の離党議員の復党、夏に控える参院選などを背景に、従来の会派を一度解消して「新たな統一会派」を作ることに動いた。

 しかし、県議会自民党は「われわれの会派が解散してまで一つにならなければならない理由がない。勝手に会派を出て行った人なのだから『県議会自民党に帰りたい、入りたい』というのが筋」と基本原則を堅持。論点はかみ合わなかった。

 県議会自民党の山根英明会長は「これまでのいきさつがあるので、出て行った人は反省の姿勢を示さないといけない」と一本化は過去の清算が必要との姿勢を崩さない。一方、旧清風側の議員は「頭を下げるとかの次元の話ではない。一つになろうと言っているのに、なぜ分からないのか」と反論する。


多数派工作
 今後は議長選に焦点が移った。八日時点で議長選出馬を表明しているのは小玉正猛(県議会自民党)、鉄永幸紀(自民党クラブ)、会派「信」の元会長で現在は無所属の松田一三の三議員。ただ、県議会自民党は「会派内から正副議長候補を出す」との方針を決めただけだ。議長の座を射止めるには、少数会派と無所属の議員の協力が必要不可欠だ。公明党の銀杏泰利議員は「自民党にできれば一本化して統一候補を出してくださいとお願いしてきた」とし、自民党の議員二人が名乗りを挙げていることについて「態度を決めかねている」と難しい選択であることを指摘する。

 共産党は独自の議長選候補者を出すことにこだわらない姿勢。市谷知子議員は「質問時間の延長や少数会派でも議会運営委員になれることなど、議会改革の要望を受け入れていただける方に投票する」としている。

 所信表明が可能な議長選立候補(推薦人三人必要)の届け出は九日夕で締め切られる。議長選に向けた多数派工作はぎりぎりまで続く。

380片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 09:11:39
県議会:新議長に福田氏、副議長・五百川氏 自民議連推薦、きょう選出へ /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070509ddlk32010718000c.html

 県議会最大会派の自民党議連(25人)は8日の総会で、県議会の新議長に福田正明氏(松江、6期)、副議長に五百川純寿氏(同、5期)を推薦することを決めた。9日の本会議で行われる正副議長選挙で、選出される見通し。

 県議会の正副議長ポストは同議連議員が持ち回りで就任し、申し合わせで03年から議長は2年、副議長が1年で辞表を出すのが慣例になっていた。しかし、議長の任期を03年以前の「1年」に戻す案が浮上。この日の総会では議題に上らなかったが、議連幹部は「(議員の間の)あうんの呼吸だ」と述べ、任期を戻す可能性を示唆した。

 また議会運営委員長には上代義郎氏(雲南・飯石、4期)、県監査委員には福間賢造氏(同、3期)、大屋俊弘氏(浜田、3期)を推薦する。【酒造唯】

毎日新聞 2007年5月9日

381片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 09:12:20
県議会:野党系が一本化へ 新会派、7人で「民主県政ク」 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070509ddlk32010710000c.html

 県議会の新しい会派の届け出が8日行われた。県政クラブ(3人)とせいふう会(3人)の二つに分かれていた野党系会派は、新しく「民主県政クラブ」で一本化され、7人が所属することになった。会派は9日の議会運営委員会で承認される。

 この日届け出があったのは、最大会派の自民党議員連盟(25人)と、民主県政クラブ(7人)の2会派。同クラブは会長に石橋富二雄氏(安来、3期)、幹事長兼政調会長に和田章一郎氏(大田、2期)が就任。民主連合系の新人5人が加わり、せいふう会に所属していた石倉俊紀氏(松江、4期)、成相安信氏(出雲、7期)は無会派になった。

 野党系会派はこれまで人数が少なかったことから、常任委員会の委員長・副委員長ポストは自民党議連が独占していたが、今回から文教厚生委員会と建設環境委員会の副委員長に同クラブから1人ずつ就任するほか、境港管理組合議会議員、隠岐広域連合議会議員にもそれぞれ1人選出される見通しになっている。

 無会派の内訳は、石倉氏、成相氏のほか、保守系無所属の池田一氏(簸川、新人)、共産の尾村利成氏(松江、2期)、公明の三島治氏(同、4期)の計5人。

毎日新聞 2007年5月9日

382片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 09:17:44
県議会:議長は林氏の公算 主要3会派が支持、過半数 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070509ddlk34010727000c.html

 9日にある臨時県議会の議長選で、最大会派の自民刷新会議(16人)の林正夫氏が選出される可能性の高いことが8日、分かった。第2会派の民主県政会(15人)と第3会派の自民党議員会(14人)が支持を表明しており、半数を超える見通し。

 一方、副議長選は民主県政会の蒲原敏博氏が立候補を表明。8日には自民党議員会の松浦幸男氏も名乗りを上げたが、同日、市内のホテルで会合を開いた同会議の間所了会長は「今まで一緒にやってきた人たちを袖にするわけにはいかない」と蒲原氏を支持する構えだ。

 議長選を巡っては、4年前の自民党分裂以来、自民刷新会議と歩調を合わせてきた民主県政会が「信頼と実績」を強調。一方、自民党議員会は県議選前の第1会派から第3会派に。同議員会のある議員は「自民党として一本化を目指しているのだから、副議長は自民党から出さないといけない」と主張している。【下原知広】

毎日新聞 2007年5月9日

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 09:20:02
県議会:議長、5期連続で島田氏 副議長には松永氏 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070509ddlk35010456000c.html

 県議会は8日、改選後初の臨時議会を開き、58代目議長に島田明氏(78)=防府市区、7期=、62代目副議長に松永卓氏(59)=山口市区、6期=を選出した。島田氏は5期連続で、期数、年数とも元参院議員の故・二木謙吾氏(4期8年)を抜き、戦後最多・最長となる。島田、松永両氏は自民党会派で、任期はいずれも2年。

 議長選には2人が立候補し、単記・無記名で投票が行われた。その結果、島田氏が共産党以外の46票を獲得し、3票の共産、水野純次氏(60)=下関市区、5期=を破り、当選した。

 副議長選は、松永氏が34票で、民主、加藤寿彦氏(60)=下関市区、6期=8票▽公明、小泉利治氏(55)=宇部市区、3期=4票▽共産、藤本一規氏(42)=同、3期=3票−−だった。

 両氏は閉会後、記者会見。島田氏は「議会内の改革、活性化を進め、少子化対策と地産池消に取り組みたい」と抱負を述べた。来夏の知事選については「二井関成知事はきらら博と国民文化祭を成功させ、次(4年後)は国体が控えている。こういうリズムは県勢発展に欠かせない」と言い、4選出馬への期待感をにじませた。

 松永氏は「円滑で公正な議会運営を心がけたい。県勢発展、県民福祉の向上のため全力を傾注していく」と語った。【長谷川隆】

〔山口版〕

毎日新聞 2007年5月9日

384片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 09:44:06
県議会 議長に林氏、副議長は蒲原氏
知事後援会疑惑解明に前向き 讀賣広島

 改選後初の臨時県議会が9日開かれ、議長に林正夫氏(66)(自民刷新会議)、副議長に蒲原敏博氏(67)(民主県政会)が選ばれた。いずれも初めて。

 66人全員による無記名投票で、林氏は55票を獲得。副議長選は蒲原氏35票、自民党議員会の松浦幸男氏25票などだった。県議会事務局によると、副議長に自民党系会派以外から選ばれるのは、記録が残る1959年以降で3人目という。

 閉会後に記者会見した林氏は、知事後援会疑惑について、「早く何とかしたい。各会派から解決に向けた知恵が出てくると思うので、議長として公平に取り仕切りたい」と話した。蒲原氏は「真相解明には後援会元事務局長ら2人に話してもらうしかない。知事は解明への努力を約束している。それに期待したい」と語った。

 両氏とも1983年から7期連続当選。林氏は議会運営委員長などを、蒲原氏は生活福祉保健委員長などを務めた。

(2007年5月10日 読売新聞)

385片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 17:34:03
議長候補に天野氏 自民県議団 副議長候補は河本氏 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070510125526.html

 正副議長候補などを協議する自民党岡山県議団(37人)の総会が9日、前日に続いて開かれ、議長候補に天野学氏(61)=笠岡市、6期=、副議長候補に河本勉氏(58)=岡山市第1・加賀郡、4期=を決めた。同党は県議会(定数56)の圧倒的多数を占め、15日の臨時議会で両氏がそのまま選ばれるのは確実。 正副議長人事などについては、同県議団の県政会と政友会の2派閥間で8、9の両日話し合いがもたれ、議長候補は共に6期の政友会の天野氏と、県政会の古山泰生氏(47)=浅口市・浅口郡=が該当するが、長幼の順などから天野氏で異論なく決まった。 一方、副議長候補は、県政会が5期の小田春人氏(59)=井原市・小田郡=を立てたことから難航。県議会の正副議長は慣例で1年交代となっているが、5期生の小田氏は2年後の議長候補の有資格者でもあるため、政友会は議員任期中に同一議員が正副議長の両方には就かないとする〝不文律〟が崩れるとして難色を示し、協議が硬直した。 最終的には政友会の意向に県政会が応じる形で、派閥内の4期生で年長の河本氏で決着をみたが、4期生は県政会が河本氏のみに対し、政友会は5人いるなど、今後の正副議長選出に課題を抱える形となった。 議会人事は9日までにほぼ決着したが、2年に1度の党県連の幹事長、総務会長、政調会長、県議団長の4役人事については、幹事長を優先して決めることを9日に両派閥が申し合わせたが、決定するまでには至らず、10日も午前中から協議が続けられた。 国会議員が務める県連会長については、県選出国会議員の話し合いで、現会長の片山虎之助参院幹事長の再任が内定。26日に岡山市内で開く県連合同会議で4役人事と共に正式決定される。 岡山県議会の自民、民主・県民クラブ、公明、共産の各会派と無所属議員は10日までに各委員会の正副委員長や委員、監査委員候補を決めた。

386片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 19:29:19
県議会自民2人出馬か 県議会議長選 日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070510/20070510003.html

 鳥取県議会の会派県議会自民党(山根英明会長)は九日、会派で擁立する議長候補の人選を協議したが、すでに立候補を表明している小玉正猛議員とは別に前議長の山根会長を推す声が上がり、調整が難航。一度は、両議員の出馬を容認する極めて異例の「二本立て」で十日の議長選に臨むことで集約を見たが、共倒れが懸念されるため候補一本化の調整は深夜まで続き、議長選当日に多数決で候補者を決めることにした。

 同日県庁議会棟で午後三時に始まった会派総会では、小玉議員のほかに、一部議員の出馬要請を受けて山根会長が立候補を表明し、人選が紛糾。

 「二人出すと絶対に負ける」などと激論が繰り返されたが、互いに譲らず難航。途中、「会派の解散か分裂」を多数決で決めることになりかねない状況もあった。

 議場での所信表明が可能な議長選立候補が締め切られる午後五時をにらみながらの協議が続き、とりあえず「二人出馬の容認」の是非をめぐって多数決を取ることになり、小玉、山根両議員の立候補を認めることがこの時点で過半数を占めた。

 県庁での会議終了後、午後七時ごろから鳥取市内のホテルに場所を移して一本化への協議を継続。県議会自民党が十一人、鉄永幸紀議員を擁する自民党クラブが十人、松田一三議員を支持する会派信が七人と会派間の基礎票が小差で、少数会派や無所属議員らの動向も不明確な要素があることを踏まえ、「県議会自民党から議長を出す」ことを前提にしたぎりぎりの調整が試みられたが、この日は結局結論が出なかった。

 十日に行う候補者一本化の多数決に小玉議員は参加しない。同議員は所属会派の対応にぶ然とした表情で不信感を募らせ、会派離脱を示唆。議員間に大きな溝が生まれたことで議長選後に会派分裂の可能性が強まった。

387片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 22:48:58
県議会:議長選迷走、候補4人 各派巻き込み多数派工作−−きょう臨時議会 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070510ddlk31010328000c.html

 ◇「自民党」は2人出馬表明、「自民党ク」「信」も擁立

 県議会の自民系2会派の一本化を巡る問題は、一度は「自民党」との統一を目指して解散した旧「清風」の議員らが新会派「自民党クラブ」(仮称)を結成することになった。双方のほぼ全員が党公認候補として当選したにもかかわらず、05年9月の衆院選に端を発した分裂は修正できないままだ。臨時議会招集の10日は議長選が行われるが、候補を絞り込めなかった「自民党」の2人など4候補が所信表明を届け出る異常事態。各会派を巻き込んでの迷走が続いている。【山下貴史】

 この日は午後3時から「自民党」の総会が県議会棟で非公開で行われ、11人全員が出席。議長選を巡っては、1日の総会で立候補を表明した小玉正猛議員=当選4回=のほかに、前議長(4月29日で任期切れ)の山根英明会長=同6回=が立候補を表明する異常事態となった。

 小玉議員は7日の総会でマニフェストを表明。この日は、10日の本会議で読み上げる所信表明演説の原稿を用意したにもかかわらず、山根会長は会派全体として小玉議員を擁立することを決めかねていた。所信表明のできる要件となる3人以上の推薦を得るため、小玉議員は「自民党」の安田優子、稲田寿久、上村忠史の3議員から推薦を獲得。一方で、藤井省三、前田八寿彦、初田勲の3議員が山根会長の議長続投を求め、山根会長が立候補を決意した。

 山根会長は総会後、「会長としてまとめる努力をしたかったが、人から推されたからには、降りられない」と弁明。所信表明の原稿や公約は「これから作る」としたうえで、自らが進めてきた議会改革を続けると主張。また、会派からの立候補は「1人だけにしたい」として、小玉議員の辞退を促す説得を選挙直前まで続ける意向を示した。

 小玉議員は「以前から議長選に出ると言い続けているのに、なぜ今になって山根さんが立候補するのか。心外だ」と不満をあらわにし、「『自民党』から出ることも考えている」と表明。議長選後に「自民党クラブ」入りも考えると訴えた。

 これに対し「自民党」のある議員は「小玉議員は今日までだれの推薦も受けずにいたのに、(自分だけに投票するよう)会派拘束をかけようとした。これでは脅迫だ」と突き放した。

 その他に3人以上の推薦を得て議長選の所信表明を届け出たのは▽「自民党クラブ」の鉄永幸紀議員=同5回▽改選前の民主系会派「信」会長で、現在無所属の松田一三議員=同6回=の2議員。

 議長選は公職選挙法に基づき、無記名投票で行う。投票ができる議員は定数と同じ38人で、所信表明できない議員に投票することも可能。当選には有効投票の4分の1以上の得票が必要で、その条件を満たした最多得票者が2人以上いる時は、選挙長を務める最年長の広江弌議員が「くじ」で決める。

 議長選を巡っては、06年6月19日の前回選挙で民主系会派「信」が「議会改革に前向きな姿勢が見られる」として「自民党」の山根会長を推薦し36票(欠席2)のうち23票が集まった経緯がある。今回は、今でも「自民党」内に「『信』には恩義がある」との意見があり、松田議員への票の行方が注目される。

 ただ、「郵政造反組」で05年9月の衆院選鳥取2区に無所属で出馬し落選した川上義博氏が、夏の参院選鳥取選挙区から民主党公認で出馬することから「自民党」側からどれだけ支援が集まるかが未知数で、県選出の自民党国会議員もかたずをのんで見守っている。

 一方、前回選では残り13票が白票で、最大会派だった「清風」(当時13議席)が投じたとされている。「自民党」では「今回は『旧清風』にも負けるわけにはいかない。勝つ選挙をすべきだ」との意見が出ており、各会派の思惑が絡んだ多数派工作は選挙直前まで続きそうだ。

毎日新聞 2007年5月10日

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 22:51:06
岡山市議会:会派決まる /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070510ddlk33010570000c.html

 改選後の岡山市議会(定数53)の会派が9日、決まった。民主系や市民活動に取り組む市議でつくる無所属市民の会が「市民ネット」に会派名を変更したほかは、改選前と勢力分布などに大きな変化はなかった。

 最大会派は保守系の新風会(垣下文正団長)で改選前と同じ13人。同じく保守系の政隆会(安井聡団長)は改選前より2人減の9人となった。公明党(則武宣弘団長)は10人(改選前同)▽市民ネット(羽場頼三郎代表)が7人(1人増)▽ゆうあいクラブ(楠木忠司代表)が6人(1人減)▽共産党(田畑賢司団長)が5人(改選前同)▽無所属3人(2人増)となった。【横山三加子】

毎日新聞 2007年5月10日

389片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 22:53:53
県議会:議長に林氏、副議長に蒲原氏 知事後援会事件、明言せず /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070510ddlk34010603000c.html

 臨時県議会が9日開会し、議長に最大会派の自民刷新会議(16人)の林正夫氏、副議長に民主県政会(15人)の蒲原敏博氏がそれぞれ選出された。自民党以外の会派から副議長が選出されたのは03年以来。

 議長選は投票総数66票のうち有効投票が63票。そのうち、林氏が55票、公明党議員団(6人)の田辺直史氏が6票、つばさ(2人)の蔵本健氏が2票を獲得した。一方、副議長選は、有効投票66票のうち蒲原氏が35票、自民党議員会の松浦幸男氏が25票、田辺氏が6票だった。

 会見した林議長は「厳しい財政状況のもとで取り組むべき多くの課題を抱えている。県民の立場で行動する議会として政策立案機能などを強化したい」と抱負を述べた。また、藤田雄山知事の後援会政治資金規正法違反事件について、「各会派の意見を集約し、議長の本分を徹底したい」と話し、解決に向けた見通しなどは明言しなかった。蒲原副議長も「出処進退は知事自身が決めることだと思う」と話した。

 公明党議員団の田辺団長は「知事後援会問題をどうするかはっきりさせないで、議長選を一本化するという自民党のやり方には賛成できない」と指摘。議長選で白票を投じた自民党立志会(3人)の城戸常太代表は「政策が明らかに違う会派と組んで議長選を闘った新議長には同調できない」と語った。つばさの蔵本代表は「議長になれないのは承知のうえ。みなさんからいただいた一票を行使するのが仕事と思った」と話した。【下原知広、吉川雄策】

毎日新聞 2007年5月10日

390片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/11(金) 00:25:27
◇議長選出も深まる自民党会派の溝 2007/05/10(木) 鳥取BSS
鳥取県議会は10日、臨時議会を開き、新しい議長に鉄永幸紀議員を、副議長に上村忠史議員を選出しました。鳥取県議会の臨時議会は10日午前10時に開会し、正副議長を決める選挙を行いました。このうち議長選挙には自民党の2つの会派と無所属のあわせて3人が立候補し、投票の結果、自民党クラブの鉄永議員が、会派の人数の10人を上回る15票を獲得して新しい議長に選ばれました。なお副議長には県議会自民党の上村忠史議員が選出されました。鳥取県議会では圧倒的多数を占める自民党議員が会派統一に向けた動きを見せました。しかし、分裂していた2つの会派の溝は埋まらず、旧会派「清風」の議員ら10人で結成した新会派「自民党クラブ」と11人の議員で構成する県議会自民党の2つの会派が議長候補を出す形となりました。さらに県議会自民党は
候補者選びが紛糾して2人が立候補する異例の事態を迎えました。結局、10日の本会議直前になって県議会自民党の小玉正猛議員が議長選への出馬を断念し、会派を脱会しました。小玉議員は、新たに自民党の第3会派を結成する動きを見せていて、2ヵ月後に迫った参議院選挙の挙党体制にも、影響を与えることになりそうです。

391片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/11(金) 08:20:03
自民会派が4分裂 臨時県議会
議長に自民ク・鉄永氏 選出法に不満「自民党」小玉氏 新会派結成へ 讀賣鳥取

 改選後初の臨時県議会が10日開かれ、議長に旧清風幹事長で会派「自民党クラブ」(10人)の鉄永幸紀氏(59)(5期)、副議長に会派「自民党」(10人)の上村忠史氏(62)(3期)を選んだ。議長選をめぐっては、「自民党」の小玉正猛氏が会派内の候補者選出方法に反発して脱会。近く新会派を結成することを表明した。この結果、県議会内の自民党は、1人会派の「自民」を含めて4会派に分裂する事態になり、夏の参院選への影響を心配する声も出始めた。

 議長選は、鉄永氏と、「自民党」が擁立した前議長の山根英明氏、民主党系議員らでつくる会派「信」が推す松田一三氏が立候補。投票結果は、鉄永氏が15票、山根氏が11票、松田氏が10票、共産党県議団所属の市谷知子氏が2票だった。「自民党」の数人が鉄永氏に入れたとみられる。

 任期は、正副議長とも法律上は4年間だが、県議会の慣例では2年間で交代。鉄永新議長は「議会での議論が、政策として県民のために生かされるよう頑張り、日本一の議会を目指したい」と抱負を述べた。

    ◇

 「自民党」では、小玉氏が今月1日、会派総会で立候補を表明し、マニフェストを作って支援を呼びかけたが、「小玉氏では勝てない」と難色を示す声もあり、9日になって一部が山根氏擁立を打ち出した。このため、「妨害だ」とする小玉氏らと同日深夜まで激論を繰り広げ、10日朝、採決を行って山根氏の擁立が決まった。

 小玉氏は、臨時県議会直前まで立候補を模索したが、「このままでは自民票が分散し、非自民の議長が誕生する」と出馬を断念するとともに、鉄永氏支持に回り、「やり方が許せない」と脱会届を提出。「仲間と話し合って新会派をつくるが、将来は自民党会派を一本化する道を探りたい」と述べた。

 数人が行動を共にする可能性があるとみられるが、「自民党」会長でもある山根氏は「一緒にいることができない者が退会するのは当然」と冷ややかに受け止めていた。

 県議で県連幹事長の広江弌氏は「参院選も近く、『県議会と国政は違う』とうまくまとまればいいが……」と夏への影響を懸念していた。

(2007年5月11日 読売新聞)

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/11(金) 22:47:26
県議会:新議長に自民クの鉄永氏 自民・小玉議員は脱会届 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070511ddlk31010404000c.html

 ◇選挙直前に所信表明辞退、新会派結成か

 県議選(4月8日投開票)で当選した新議員で構成する初の臨時県議会が10日、開かれた。自民系2会派の一本化を巡る問題を抱えたまま行われた議長選は、会派「自民党」から2人が所信表明を届け出るなど紛糾した結果、多数派工作に成功した新会派「自民党クラブ」の鉄永幸紀氏(59)=鳥取市選挙区=が新議長に当選した。立候補を表明していた「自民党」の小玉正猛議員は、直前に辞退して脱会し、新会派結成を宣言。夏の参院選を前に混迷はさらに深まった。【山下貴史】

 この日の朝「自民党」は総会を県議会棟で開き所信表明の届け出をした2候補の一本化を図った。しかし多数決による絞り込みに反対した小玉議員は欠席し、山根英明会長の擁立を決定。全員が山根会長に投票するよう拘束をかけた。

 午前9時40分ごろ、議会運営委員会に代わる世話人会(「自民党」6人、「信」4人の計10人)が開かれ、小玉議員も出席。「事情が変わった。心の整理ができない。少し時間を頂きたい」と要求。退席して「自民党」の脱会届を山根会長に提出し、所信表明も辞退したため本会議は同10時の開会予定が21分遅れる異常事態になった。

 議長選は、▽「自民党クラブ」に加わることを決めていた無所属の鉄永幸紀議員▽「自民党」の山根英明会長▽「信」前会長で無所属の松田一三議員−−の3人が所信を表明。定数38人の投票は、▽鉄永議員15票▽山根議員11票▽松田議員10票▽市谷知子議員(共産)2票−−となり「自民党」などから複数票を得たとみられる鉄永議員が第80代議長に選ばれた。

 辞退した小玉議員は鉄永議員に投票したことを明らかにし、「(立候補できなく)非常に残念。新しい会派を作る」として、鉄永議長に無所属の届け出を提出。「会派を作っても、将来的には一本化して信頼される自民党を作っていきたい」と訴えた。山根会長は「無記名で10人以上の得票があったので、会派拘束を違反したかどうかは詮索(せんさく)しない。一緒におれんもんが出るのは選択の自由」と小玉議員の対応を突き放した。

 同日午後5時現在、自民系議員の構成は▽自民党10人▽自民党クラブ10人▽自民1人▽無所属2人−−で、参院選を前にした会派一本化は険しくなった。各議員やその他の議員からは「一本化は自民党県連の問題で、会派とは関係ない」「自民党の議員は、身勝手な『自分党』だ」などの声がある一方、「会派が固まり政策が非公開の総会で決まっていくよりも、分かれている方が県民にとってはいい」との意見も出ている。

 新議長に選ばれた鉄永幸紀議員は1973年、25歳で旧青谷町議に初当選。4期務めた後、91年から5回連続県議に当選している。議長の任期は4年だが、2年交代の慣例を踏襲するかどうかは明言を避けた。会派は離脱しない。

 所信表明では、地方交付税の減額や税源配分の問題などの課題を挙げ「国に堂々と物申したい」と訴え▽予算・条例・重要案件の公聴会導入▽一般質問の5分延長▽議員報酬と定数削減の検討−−なども含めて協議を行うとした。

 現在、県の補助を受けている社会福祉法人の理事長を務めているが、近く辞任する予定。

 また副議長には「自民党」の上村忠史氏(62)=西伯郡選挙区=が選ばれた。

 ◇新会派「自民党クラブ」受理

 改選前に「清風」に所属し当選した鉄永議長を含む全9議員と「自民党」に所属していた伊藤美都夫議員は10日、新会派「自民党クラブ」を結成し、議長に届け出をして受理された。

 会長に就任した山口享議員は「今後も一本化を考えている」として、自民党との対等合併を視野に入れることを明らかにした。そのうえで「(議長選では他会派の)5人が共鳴した。自民党もいると思う。一本化は前に進みつつある」と笑顔で話し、無所属となった小玉議員についても「門戸は開いている」と話した。また幹事長の伊藤議員は「一本化の動きは水面下で生きているのは議長選を見ても分かる通り」と自信を見せた。

毎日新聞 2007年5月11日

393片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 00:56:55
県議会議長に鉄永氏
2007年05月11日 朝日鳥取
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000705110003

◆自民系割れ人選迷走


 県議会は10日、臨時議会を開き、この日に会派届が受理された「自民党クラブ」の鉄永幸紀氏(59)=5期、鳥取市選挙区=を投票で議長に選んだ。



 議長選には鉄永氏のほか、前議長で会派「自民党」の山根英明氏(74)、民主系会派「信」の前会長で無所属の松田一三氏(70)が立候補の意思を示す所信表明に立った。投票の結果は鉄永氏15票、山根氏11票、松田氏10票、会派「共産党」の市谷知子氏2票だった。


 記者会見で、鉄永氏は県議会の課題として政策提案能力の充実や議員定数の見直しなどを挙げ、「中国5県の議長会などを通して『貧乏県連盟』を立ち上げ、税源の(配分)問題などについて、連携して国に言うべきことをしっかり言いたい」と話した。


 また、副議長選では会派自民党の上村忠史氏(62)=3期、西伯郡選挙区=が選ばれ、「県議会でも執行部に負けない成果を出したい」と語った。



■背景に一本化問題


 県議会の議長選は、11人を抱える最大会派だった会派「自民党」が候補を絞れないなど最後まで迷走した。


 同会派からは、小玉正猛氏が早くから立候補の意思を示し、マニフェストも提示していた。しかし、前回議長選で同会派会長の山根英明氏が民主系会派「信」の支持を得て当選したため、会派内には「世話になった情を斟酌(しん・しゃく)しないといけない」と、信の前会長で議長選に立った松田一三氏を支持する動きもあった。一方、「勝てる候補を出す」として9日に山根会長を推す案が急浮上。10日朝の総会で、多数決で山根会長を会派の正式候補とすることが決まった。この結果、会派自民党の票は割れた。


 小玉氏は会派内3人の推薦を受けて提出していた所信表明の届け出を臨時議会の直前に取り下げ、会派の脱会届を提出した。小玉氏は「同志と相談し、新しい会派をつくる方向になるのではないか」と話している。


 議長に選ばれた鉄永幸紀氏は、解散した自民系会派「清風」を母体にし、10日に会派として届け出された「自民党クラブ」(山口享会長、10人)と、小玉氏、自民党会派の一本化に同調する会派自民党の一部などの支持を得たとみられる。


 山根氏は会派自民党(小玉氏脱会後は10人)の多数と会派「公明党」など、松田氏は信(6人)と無所属の一部などに支持を得たとみられる。


 議長選の混迷の背景には、自民系会派の分裂と一本化問題がある。会派自民党は「こちらは夜逃げされても『元祖』自民党を守ってきた。割れたままでも困っていない」(山根会長)と譲らない。


 一方、05年の衆院選で郵政造反組の川上義博氏を推すため離党した7人と、当時の会派自民党の「長老支配」を嫌って後追いした6人でつくられた清風側は、両会派の若手有志の一本化の呼びかけに合わせ、山根会長に会派「自民党」として会派届を出すなど揺さぶりをかけてきた。


 10日に自民党クラブとして正式な会派届を出したあと、同会派の伊藤美都夫幹事長は「今後とも会派の門戸は開いておく」と話した。会派自民党への合流ではなく、対等な合併か、同会派の歩み寄りを待つという。

394片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 00:57:46
民主党系が新会派/選挙後初の県議会招集
2007年05月09日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000705090002

◆参院選へ存在PR◆


 4月の県議選で当選した県議37人が8日、選挙後初の臨時県議会に臨んだ。3人増えて8人に躍進した民主系のうち7人はこの日、会派「民主県民クラブ」を結成した。4人減らした自民党系会派「自民党議員連盟」(25人)に対抗する勢力として7月の参院選に向けて政策を訴える考えだ。


 県議会の会派は3人以上で構成する。本会議の一般質問で代表質問ができ、存在感をアピールできる。選挙前は自民系と、非自民系の「県政クラブ」「せいふう会」の計3会派だった。選挙後は、民主県民クラブと自民党議員連盟の二つだけになり、県議会でも民主が自民に挑む様相になった。


 同クラブは、民主公認で当選した石橋富二雄(安来)、角智子(松江)、珍部芳裕(出雲)各議員と、民主推薦を受けた白石恵子(松江)、和田章一郎(大田)、須山隆(浜田)、門脇誠三(隠岐)各議員計7人で構成。うち1年生議員は5人。会長には石橋議員が、幹事長には和田議員が就任した。石橋会長は「参院選をはじめ今後の選挙で、民主党の名を売り込んでいくために会派名に民主をつけた。自民党に挑んでいきたい」と話した。


 民主系の石倉俊紀議員(松江)は会派に所属しなかった。

395片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 01:01:19
正副議長は知事与党コンビ 県議会
2007年05月10日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000705090001

 県議会(定数66)は9日、改選後初の臨時会を開き、新しい議長に林正夫氏(66)=自民刷新会議、7期=、新副議長に蒲原敏博氏(67)=民主県政会、7期=をそれぞれ選んだ。林議長は、県政の混迷を招いている藤田雄山知事の後援会による政治資金規正法違反事件について、早期解決を図る決意を示した。一方で、正副議長とも「知事与党」とされる会派出身であることから、他会派からは「本当に事件の解明ができるのか」と疑問の声も上がっている。(福家 司、八百板一平)


 議長選では、林氏が所属する自民刷新会議と、連携している民主県政会など3会派のほか、対立してきた自民党議員会や、同党広誠会などから支援を受け、過半数を大きく上回る55票を得た。林氏は広島市中区選挙区選出。現在、修道学園理事長で、00〜01年に県議会副議長も務めた。


 副議長選では、蒲原氏が所属する民主県政会のほか、刷新会議など4会派の支援を受け、35票を獲得した。蒲原氏は同市東区選挙区選出。元県職員で、県職員労働組合委員長、社民党県連合の幹事長を務めた。


 知事に批判的な自民党議員会は、議長選では「自民党会派の一本化」に向けて林氏に投票。副議長選では松浦幸男氏を立て、分裂した自民党広誠会、立志会などからも支援を受け25票を得たが及ばなかった。宇田伸・議員会長は「知事をひたすら擁護してきた2人が果たして知事問題に取り組めるか」と疑問を呈した。


 正副議長選とも団長の田辺直史氏に投票した公明党議員団の田辺団長は「知事後援会事件にどう取り組むかの表明がないまま(議長選で)自民党が一本化するというのはいかがなものか」と話した。


 自民党議員会から分かれた自民党立志会は、「知事問題に限らず、政策が全く違うところがなぜ一緒にやれるのか。県民に対する説明がつかない」(同会代表者の城戸常太議員)として議長選では白票を投じた。


 若手の新顔2人で構成する「つばさ」は議長選では蔵本健代表に投票した。蔵本代表は「しがらみのない人を議長にという思いと、会派として志を示した」としている。


 共産党は今回、林、蒲原両氏に投票した。


 また、本会議では議会運営委員会の委員構成も可決され、委員長に山木靖雄氏(自民刷新会議)、副委員長に犬童英徳氏(民主県政会)を選んだ。


 ●後援会事件 林議長、対応示さず


  林新議長、蒲原新副議長は議会後に記者会見した。林議長は「開かれた議会に向け議会活動の透明化に努力したい」と述べたが、知事後援会事件については具体的な対応方針は示さなかった。一方、蒲原副議長は「知事の真相解明は元秘書、元事務局長に説明していただくこと」とする一方で「出処進退については辞職勧告などではなく自身が決めること」と述べた。


 2人は、民主県政会の提唱により、「知事与党」とされてきた同県政会、自民刷新会議、自民党良政会の3会派が「事件の早期解決」で合意したことを明らかにした。


 しかし、具体的な解決策については「各会派の意見をよく聞いて判断したい」(林議長)として明言を避けた。政治倫理条例の制定については「われわれ自身の問題として大きな課題の一つだ」とした。


 一方で、政務調査費の透明化や、費用弁償を実態にあったものにするなどの議会改革については、積極的に取り組む姿勢を示した。

396片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 01:02:57
臨時県議会始まる/島田氏、議長5期連続
2007年05月09日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000705090003

  県議会の5月臨時会が8日開会し、正副議長選が行われた。第58代となる議長には改選前まで議長を務めていた島田明氏(78)=自民党、防府市区=が5期連続で選ばれた。第62代の副議長には松永卓(たかし)氏(59)=同、山口市区=が初めて選ばれた。慣例により1期2年の議長職を5期連続で務めるのは戦後の県議会で初めて。最大会派の自民党は4月の県議選(定数49)で議席を減らしたが、正副議長ポストは同党が引き続き押さえた。


  正副議長選では、各議員が意中の議員名を書いて投票した。各49票のうち、議長選では島田氏が46票、副議長選では松永氏が34票を占めた。


  島田氏は83年に初当選し、7期目。05年7月から1年間は全国都道府県議会議長会の会長を務めた。松永氏は87年に初当選し、6期目。


  この日の議会後の記者会見で、島田氏は「人と人、人と社会のきずなを基調に議会の運営をきちっとやりたい」、松永氏は「県政の発展と県民福祉の向上に全力で当たる」と抱負を述べた。


  戦後の県議会では51年5月〜59年4月に二木謙吾氏が議長を4期にわたり務めたが、99年から議長に就く島田氏は二木氏の在任期間を上回ることになる。島田氏は「初心に帰ってすべてを律していきたい」と語った。


  島田氏はこれまでの県議会について、議員提案による政策的な条例として06年に中山間地域振興条例が制定されたことを評価。今後の課題については「少子化対策に取り組みたい」「地産地消が浸透するようにやっていきたい」と述べた。


  また、議員1人に月35万円が交付される政務調査費で、支出の報告に領収書の添付を義務付ける額を現在の「5万円以上」から引き下げるかどうかについては「今から(議会内で)検討するのではないか」との見解を示した。


  臨時会の会期は11日まで。9日は休会、10日は常任委員会の委員選任、県執行部の議案提案などがある。

397片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 11:10:56
議論50〜60点にアップ 県次世代改革推進本部 知事満足げ 讀賣鳥取

 平井知事がマニフェストに掲げた政策を実現するために設置された県の「次世代改革推進本部」で、福祉や環境などを担当する「人権、福祉、環境先進県チーム」の初会合が11日、県庁で開かれた。4月末の本部会議は、具体的なアイデアが出ず、平井知事が「30点のでき」と雷を落としたが、この日は活発な議論があり、知事も「50〜60点」と満足げだった。

 メンバーは藤井喜臣・副知事や環境、福祉、人権分野の担当課長ら20人。本部会議の反省を踏まえ、出席者は「医師不足を解消するため、病院同士が話し合う場を設けては」「健康づくりを一つの文化という視点で取り組んでみては」などのアイデアを出し合った。

 平井知事は出席後、「色々なアイデアを出し合ってこそ鳥取の新しい時代づくりが進む。今日はまずまず」と感想を述べていた。

(2007年5月12日 読売新聞)

398片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/13(日) 09:25:38
会長代行指名せず 自民党県連溝手新会長 県議会会派分裂理由に 讀賣広島

 自民党県連は12日、広島市中区の広島国際会議場で県連大会を開き、広島市長選で党推薦候補が落選したのを受け、会長職辞任の意向を示した中川秀直・党幹事長の後任に、参院議員の溝手顕正・国家公安委員長を選出した。溝手氏は、檜山俊宏県議が16年間、務めた会長代行について、「過去の習慣にとらわれず公平な県連運営を行う」と述べ、指名をしなかった。

 溝手氏の会長就任は2002年以来、2度目。来年の県連大会までが任期となる。

 党県連によると、会長代行制度は、1991年の県連大会で檜山県議が就任して始まり、以来、檜山県議が指名されており、「どういう位置づけか、明らかでない」などと疑問視する声も挙がっていた。

 溝手氏は記者会見で、会長代行を指名しなかった理由について、県議会で自民党会派が分裂している現状を挙げ、「どこかのグループに権限が集まるのは問題がある。好ましくない部分は消していく」と語った。

 檜山県議は、代行ポストについて「功罪は自らではなく、みなさんが判断すること」と話した。

 また、溝手氏は、自らが候補者となる夏の参院選について、「県議会での(党会派の)分裂は、(党県連の)運営がうまくいってないということであり、一つの会派を作ってもらうことが必要だ」と述べ、参院選に向けた党県連の立て直しに意欲を見せた。

(2007年5月13日 読売新聞)

399片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/13(日) 09:58:48
05/11-14:58--未明にサプライズ 自民県連役員人事 幹事長に古山氏内定
http://www.okanichi.co.jp/20070511145836.html

 難航していた自民党岡山県連の役員人事は11日、焦点の幹事長に古山泰生氏(47)=浅口市・浅口郡、6期=が内定した。同党県議団は正副議長人事も含め8日から断続的に協議を続け、足かけ4日目となる11日未明に、慣例を破り議長未経験者の古山氏を幹事長とする異例の形で決着をみた。任期は2年で、26日に岡山市内で開かれる同党県連合同会議で正式に決定する。 同日は幹事長のみを決めただけで、ポスト配分は県政会から県議団長、政友会から総務会長と政調会長を出すことで合意し、千田、戸室、三村峰夫(6期)の3氏が、これらのポストに就く見込み。 古山氏は「自分たちの選挙が終わったばかりだが、挙党体制を構築し、今夏の参院選態勢を整えていきたい」と述べた。

400片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/13(日) 10:21:07
自民岡山県連 幹事長に古山県議内定
議長未経験、40歳代異例
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/05/11/2007051115114925027.html

古山泰生氏
 自民党岡山県議団は11日未明、党県連幹事長に前県議会副議長の古山泰生氏(47)=6期、浅口市・浅口郡=を充てることを内定した。26日の県連合同会議で正式決定する。任期は2年。県連4役(幹事長、総務会長、政調会長、県議団長)は議長経験者が務めるのが通例となっていた。中でも幹事長は最重要ポストとされ、議長未経験で40歳代の古山氏が就くのは異例。

 古山氏は「参院選での勝利が、当面最大の任務と考えている。党改革に努め、強固な組織を築きたい」と述べた。

 幹事長をめぐっては県政会(旧大杉派)、政友会(天野派)の2派閥が互いに譲らず難航。断続的に協議した結果、両派が候補に挙げていたベテランがともに降り、県政会の古山氏で若返りを図ることにより、11日午前3時前に決着した。

 幹事長以外の役員は、県議団長を県政会、総務会長と政調会長を政友会に割り当てることで合意したが、人選は持ち越した。

【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
(2007年5月11日掲載)

401片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/13(日) 21:35:27
自民党県連:「立て直しの改革断行」 新会長に溝手氏選出−−広島で大会 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070513ddlk34010323000c.html

 自民党県連の新会長に12日、溝手顕正・国家公安委員長が選出された。会長を退いた中川秀直・同党幹事長は「分裂と内部抗争を続けるなら有権者から見放される。今こそ再出発を」と県連の引き締めを訴えた。溝手氏も「立て直しに必要な改革を断行する」とし、会長代行職を設けずに自ら県連運営にあたることを明らかにした。

 中川氏は、広島市長選での推薦候補敗北の原因が保守分裂にあったと指摘。「いかなる理由があったにせよ、現職市政を批判する民意を政治に生かせなかったのは我々の責任。率直に反省しなけばならない」と話した。

 また、県議会の自民党会派が五つに分裂した理由の一つは藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件にあると分析。県連が先月末に受けた外部監査でも「指摘を受けているような事実を裏付けるものは見当たらなかった」とし、「知事を巡る問題も重要だが、もっと大きな問題があることに目を向けて団結すべきだ」と語った。

 一方、溝手新会長は「公平な県連運営を行うことがすべての原点と考えている。かつてないほど厳しい状況に直面しているが、新しい自由民主党、新しい県連を作り上げよう」と述べた。【下原知広】

毎日新聞 2007年5月13日

402片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/14(月) 07:17:22
会長代行指名せず 自民党県連溝手新会長 県議会会派分裂理由に 讀賣広島

 自民党県連は12日、広島市中区の広島国際会議場で県連大会を開き、広島市長選で党推薦候補が落選したのを受け、会長職辞任の意向を示した中川秀直・党幹事長の後任に、参院議員の溝手顕正・国家公安委員長を選出した。溝手氏は、檜山俊宏県議が16年間、務めた会長代行について、「過去の習慣にとらわれず公平な県連運営を行う」と述べ、指名をしなかった。

 溝手氏の会長就任は2002年以来、2度目。来年の県連大会までが任期となる。

 党県連によると、会長代行制度は、1991年の県連大会で檜山県議が就任して始まり、以来、檜山県議が指名されており、「どういう位置づけか、明らかでない」などと疑問視する声も挙がっていた。

 溝手氏は記者会見で、会長代行を指名しなかった理由について、県議会で自民党会派が分裂している現状を挙げ、「どこかのグループに権限が集まるのは問題がある。好ましくない部分は消していく」と語った。

 檜山県議は、代行ポストについて「功罪は自らではなく、みなさんが判断すること」と話した。

 また、溝手氏は、自らが候補者となる夏の参院選について、「県議会での(党会派の)分裂は、(党県連の)運営がうまくいってないということであり、一つの会派を作ってもらうことが必要だ」と述べ、参院選に向けた党県連の立て直しに意欲を見せた。

(2007年5月13日 読売新聞)

403片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/16(水) 08:24:28
自民党勢力4分裂確実に
県議会新会派「自由民主」結成へ 讀賣鳥取

 県議会の議長選をめぐって会派「自民党」を脱会した小玉正猛県議ら5人が15日、新会派「自由民主」を立ち上げることで合意した。「自民党」「自民党クラブ」を離脱して合流する県議もおり、18日にも鉄永幸紀議長に会派届を提出する。これで自民党勢力の4分裂は確実になった。

 他に無所属の前田宏、「自民党」の稲田寿久、「自民党クラブ」の横山隆義、藤縄喜和の各県議。会長には前田県議、幹事長には横山県議が就任する。

 これで、県議会の自民党勢力は「自民党」(9人)、「自民党クラブ」(8人)、「自由民主」(5人)、「自民」(1人)に分散。前田県議は「一本化を目指すための暫定的な会派。会派が分かれても、夏の参院選は各議員とも一生懸命やる。影響はない」と話していた。

(2007年5月16日 読売新聞)

404片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/16(水) 20:34:02
広島市議会:会派数14から9に 議長選は持ち越す /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070516ddlk34010710000c.html

 広島市議会(定数55)の会派が15日までにすべて届けられ、自民党系の8会派は4会派にまとまるなどして、市議選前は14あった会派数は9になった。

 自民と新政クラブが自民新政クラブ(金子和彦幹事長)を結成し、11人で最大会派になった。民主系の市民・民主フォーラムと社民が結集して9人で市民連合(太田憲二幹事長)をつくった。他の会派は▽ひろしま政和クラブ(熊本憲三幹事長、10人)▽公明(安達千代美幹事長、8人)▽市民市政クラブ(元田賢治幹事長、7人)▽共産(中森辰一幹事長、5人)▽爽志会(永田雅紀幹事長、3人)▽無党派クラブ(馬庭恭子幹事長、1人)▽立風会(豊島岩白幹事長、1人)。

 また、同市臨時議会が同日、市議選後初めて開かれた。会期は17日までと決まったが、議長選は16日以降に持ち越された。【井上梢】

毎日新聞 2007年5月16日

405片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 01:43:16
自民県議第3の会派 「自由民主」結成へ  日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070516/20070516005.html

 鳥取県議会の自民党県議の会派再編をめぐって十五日、前田宏、小玉正猛、稲田寿久、横山隆義、藤縄喜和の五議員は新会派「自由民主」を結成することで合意した。会長には前田議員、会長代行に小玉議員、幹事長に横山議員が就任し、十八日にも鉄永幸紀議長に正式に会派届を提出する見通しだ。

 同党県議間では、議長選と統一会派を目指す動きの中で考え方や姿勢の違いが顕著になり、「第三の会派」結成の動きが水面下で加速していた。同日までに自民党クラブから横山、藤縄の二議員、県議会自民党から稲田、安田優子の二議員が離脱した。

 会派離脱の理由について、稲田議員は「不信感と不条理」、横山議員は「言葉だけで統一会派を本気で目指していない。対立だけだ」と所属していた会派への不満を漏らし、藤縄議員は「自民党と旧清風の対立の構図を打開したい」と語った。安田議員は新会派への合流について「検討中」としている。

 新会派「自由民主」結成について、前田議員は「将来の自民党県議一本化が目的。われわれは本気で自民党のことを考えている」とし、参院選への影響は一切ないことを強調した。

406片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 14:58:15
広島市議会 藤田議長を再選 産経広島
http://www.sankei.co.jp/chiho/hiroshima/070517/hrs070517002.htm

 広島市議会は16日、臨時会本会議で議長選を行い、新議長に藤田博之氏(69)=市民市政クラブ=を選出した。

 藤田氏は改選前も議長を務めており、退任するとの見方もあったが、議会内の会派が再編されて調整が難航。議長選の結果、藤田氏がほかの2氏を破り、続投することになった。

 藤田氏は佐伯区選出で現在、7期目。就任後、「政務調査費の透明度を高めるなど議会改革を進め、議会の発展を図っていきたい」と抱負を述べた。

(2007/05/17 03:20)

407片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 14:59:15
広島市議会議長は藤田氏続投 '07/5/17
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705170023.html

 広島市議会(定数55)の臨時会は16日、正副議長選を行い、議長に藤田博之氏(69)=市民市政ク・佐伯=、副議長に児玉光禎氏(65)=自民新政ク・同=を選んだ。藤田氏は改選前に続き2回目、児玉氏は初の就任。藤田氏は自派の7人のほか、市民連合(9人)、共産(5人)、無党派ク(1人)、立風会(1人)の協力を取り付け、態度を決めかねていた公明(8人)が支持したのが決め手となった。

408片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 23:18:32
広島市議会:藤田氏を議長再選 副議長は児玉氏 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070517ddlk34010229000c.html

 広島市臨時議会は16日、議長選を行い、市民市政クラブの藤田博之前議長(69)=佐伯区、7期=が再選された。

 市議会(定数55)の各会派世話人会議が16日朝から断続的に開かれ、水面下で新議長選出を巡り駆け引きが行われた。同日夕にようやく各会派の態度が固まり、本会議では55票中、藤田氏が31票、自民新政クラブの木島丘氏(73)=安佐北区、8期=が21票、爽志会の永田雅紀氏(51)=中区、4期=が3票を獲得した。

 市民連合(9人)▽公明(8人)▽市民市政クラブ(7人)▽共産(5人)▽無党派クラブ(1人)▽立風会(同)が、藤田氏に投票したとみられる。

 副議長選は、有効投票54票中、32票を獲得した自民新政クラブの児玉光禎氏(65)=佐伯区、6期=が選ばれた。

毎日新聞 2007年5月17日

409片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 23:19:03
県知事後援会・虚偽記入:自ら真相解明に力を−−林正夫・県議会議長に聞く /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070517ddlk34040215000c.html

 ◇議会透明化進める

 今月9日の県議会臨時会で第62代議長に選出された林正夫県議=7期、中区=が、毎日新聞の取材に応じた。林議長は、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件解明について、「知事は自ら真相解明のために出来ることとすべきことをしっかり行ってほしい」と話し、さらに県議会改革などを加速する考えを示した。【吉川雄策】

 −−前任期で藤田知事と協調関係にあったが、知事後援会事件の真相解明は進むか

 議長は会派の意見を集約する立場。執行部と議会は車の両輪だが、(知事とは)節度ある緊張感を持って対応したい。

 −−事件の調査会は新任期でも続けるのか

 (4月に提出された)調査会の報告書の中身は重い。だが新議員の議論を踏まえて判断したい。

 −−前任期では同後援会元事務局長らの招致が課題として残った。調査会がなければ受け皿はどうするのか

 新県議の意見を聞いて判断したい。県民が納得できる方向性を探らなければならない。

 −−議会改革はどのように進めるか

 さらなる透明化を進め、チェック機能を強化したい。具体策は今後早急に出す。

 −−広島市選出の議長は連続17年目に入るが、中山間地域の振興にはどう取り組むか

 知事も力を入れたいと言っている。道州制論議の中で中山間地域の活性化は焦点になる。雇用対策や福祉などソフト面の対策を含めて議会を挙げて考えたい。

 −−過去2番目に多い11の会派数をどうまとめるか

 県民のためとの気持ちは同じだ。おのずからまとまると思う。

 −−目指すべき議長像は

 今はぐいぐい引っ張るタイプではなく、みんなで考えて行動する時代。一丸になって県を発展させたい。

毎日新聞 2007年5月17日

410片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/19(土) 07:19:00
「自由民主」結成6人で新会派 県議会 讀賣鳥取

 県議会会派「自民党」や「自民党クラブ」を脱会するなどした県議6人が18日、新会派「自由民主」を立ち上げた。メンバーは当初より1人増え、「対立している自民党と自民クの緩衝材になり、自民系会派の一本化につなげたい」としている。

 前田宏会長や小玉正猛会長代行、横山隆義幹事長ら5人に加え、「自民党」を脱会した安田優子県議が合流。会派届を県議会事務局に提出した。

 この後、前田会長らは記者会見し、「二つの会派が並び立っていては対立が続くだけ。我々は両会派の緩衝地帯となる道を選んだ」と結成理由を話した。

 これで、県議会の自民党勢力は四つに分裂。全体の会派構成は、「自民党」「自民党クラブ」が各8人、「自由民主」、民主党系議員らの「信」が各6人、「公明党県議団」「共産党県議団」が各2人、「社民党」「自民」「えがりて」「きずな」が各1人。無所属は2人となった。

(2007年5月19日 読売新聞)

411片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/19(土) 07:20:38
県議会に改革推進委 代表者会議 知事選疑惑解明要望へ 讀賣広島

 県議会は18日、各会派代表者会議を開き、全国的に不透明な支出が問題化している政務調査費のあり方などを議論する「議会改革推進委員会(仮称)」を設置することを決めた。林正夫議長は「他県の状況を踏まえ、県民が納得できるように透明性を高めたい」としており、議長の諮問機関として6月議会中に設置する。

 県議会では現在、議員報酬とは別に議員1人あたり月額35万円の政務調査費を会派に支給している。収支報告書には領収書の添付を義務づけておらず、使途については事実上、議員のモラルに任されている。

 また、同代表者会議では、藤田知事の後援会の選挙対策費疑惑についても、改選前と同様に早期解明を求める申し入れを知事に行うことを決めた。林議長は「6月議会までに解決したい。知事はできることすべてをやって県民に説明してもらいたい」と話した。

(2007年5月19日 読売新聞)

412片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/20(日) 23:25:35
若井達子

岡山市議会:女性市議のブログは「議会軽視」、監査委員選任案を撤回 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070520ddlk33010205000c.html

 ◇委員長人事の在り方に疑問、女性市議のブログは「議会軽視」

 岡山市臨時市議会で18日夜、予定されていた監査委員の選任同意議案が撤回され、新たな議案が提出される騒動があった。監査委員に内定していた女性市議(54)が、自身のブログで常任委員会の委員長ポストをめぐる人事の在り方に疑問を呈したことなどが、反発を招いたためという。

 女性市議は監査委員に内定後の同日昼ごろ、ブログで「結局はいつもどおり、(ポストを)水面下の話し合いで振り分けた」「議会ってこわ〜い所です。大嘘(うそ)やごまかしは当たり前」などとコメント。議員から「議会軽視だ。監査委員にふさわしくない」と批判を受け、監査委員の内定が取り消された結果、女性市議もブログをいったん削除した。

 しかし同日夜、ブログを再掲載し、新たに「そんなに怒らなくてもね」のタイトルで自身の考えを掲載。「これからもどんどん事実を書きますので、応援して下さい」としている。女性市議は「文句を言われるような内容ではないと思う。議員はポストではなく、市民を見なくてはならない」と説明。一方、他の議員の間では「事実ではないことを勝手に書かれては困る」「議員なのだからブログでの発言については一考してほしい」などの声が上がった。

 監査委員には柴田健二氏(61)=新風会=と三宅員義氏(61)=ゆうあいクラブ=が選任された。【横山三加子】

毎日新聞 2007年5月20日

413片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/22(火) 07:57:24
県議会自民系3会派に
「自民」代表が「自民党」入会 讀賣鳥取

 県議会の1人会派「自民」代表の村田実県議が21日、会派「自民党」(山根英明会長)への入会届を提出、了承された。これで、4会派に分裂していた自民党勢力は「自民党」(9人)、「自民党クラブ」(8人)、「自由民主」(6人)に再編され、「自民党」は県議会の単独最大会派になった。

 村田県議は、「自民党」側から20日に入会要請を受けたことを明らかにし、「元々、自民党勢力の一本化が実現すれば、加わろうと考えていた。一本化はかなわなかったが、歴史ある会派に合流して県政発展に尽くしたい」と述べた。

 村田県議は2003年に落選するまで「自民党」に所属していたが、今年4月に返り咲いた後は1人で会派を設立。県議選直後に公選法違反容疑で逮捕された自派の運動員について、「連座制適用者には該当しない」とした18日の地検判断と捜査終結宣言を受けて、以前の会派に戻ったとみられる。

(2007年5月22日 読売新聞)

414片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/22(火) 07:58:54
民主県議ら愛宕山視察
近隣住民に聞き取り調査も 讀賣山口

 県議会の会派「民主・連合の会」(6人)は21日、岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題に絡んで米軍住宅への転用が取りざたされる愛宕山宅地造成事業の現地を視察し、近隣住民への聞き取り調査も行った。

 同事業では巨額な赤字が確実視され、県が事業の清算を提案するのに対し、市は継続を主張している。このため、同会派の吉敷晶彦県議(岩国市・玖珂郡区)が実情を知ってもらおうと呼びかけ、会派の県議と民主党衆院議員ら8人が参加した。

 一行は工事現場で事業概要や進ちょく状況の説明を受けた後、近くの牛野谷供用会館で住民と意見交換。住民は「基地の沖合移設のために協力したのに、米軍住宅が浮上し、県にだまされた思い」「地元説明が不足している。知事に直接来てほしい」などと訴えた。

 井原勝介市長とも面会し、井原市長は「財政問題は無視できないが、長年、事業を進めてきた事実も重い。事業中止を主張するなら、県は中止後の具体案も示してほしい」と述べた。

 終了後、記者会見した西嶋裕作県議(山口市区)は「地元住民が米軍住宅建設に反対していることが実感できた。会派としての意見をまとめ、知事に伝えたい」と語った。

(2007年5月22日 読売新聞)

415片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/22(火) 21:59:33
県議会:自民系会派一本化問題 村田県議が自民党に 1人会派・自民から合流 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070522ddlk31010145000c.html

 自民系会派の一本化を巡る問題で、1人会派「自民」の村田実議員(69)=倉吉市選挙区、7期目=が21日、会派「自民党」に合流する会派届を鉄永幸紀議長に提出した。この結果、自民系会派は▽自民党9人▽自民党クラブ8人▽自由民主6人−−の3分裂状態となった。

 「自民党」は同日開かれた総会で、村田議員の入会を全会一致で了承。山根英明会長は「古参議員としての豊かな経験を生かし、政策提言に協力してほしい。活躍を期待している」と話した。村田議員は「会派が一つになれなかったので、24年間もともと所属していた『自民党』に合流した」と説明。そのうえで、「一本化のために頑張りたい」と会派一本化への意志があることを表明した。

 県議選に絡み村田議員派の男性運動員(62)が有権者6人に現金計8万円を渡し公職選挙法違反罪(現金買収、事前運動)で鳥取簡裁から18日に罰金80万円の略式命令を受けた。しかし、鳥取地検は「議員の指示はなかった」として連座制の適用を見送ったことから入会を認めたとみられるが、山根会長は「関係ない」と否定。村田議員は「もうそのことには触れないでほしい」と言葉すくなだった。【山下貴史】

毎日新聞 2007年5月22日

416片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 01:23:09
会派内輪もめの代償は300万円 自民県議会派控室  日本海鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/070525/20070525006.html

 “けんかの代償”は高く付く? 鳥取県議会の自民党議員の会派構成騒動が一段落し、県庁県議会棟の会派控室の増設工事が二十四日までに始まった。工事費用は約三百万円で、県にとっては想定外の出費。県議間のゴタゴタが発端となった部屋割り工事だけに、県民からは「無駄遣い」との声も聞こえてきそうだ。

 自民党県議の会派控室は、二〇〇五年九月に県議会自民党と清風に分裂した時に二部屋に分かれたが、この時は壁一枚を設置する工事で約百万円だった。

 県は既存の壁を壊して新たな間仕切り、照明、表示板などの設置費用を見積もり、当初は五百万円に上った。しかし、部材の一括発注や備品の不用品リサイクルで、経費を抑えたという。

 女性の県議と県管理職の増加を理由に議会棟の二カ所に女子トイレを増設する計画もあったが、こちらは「優先順位」を理由に財政査定で一カ所に削減。女性県議の一人は「トイレの設置費が高いのは分かる。しかし、会派の内輪もめの影響で三百万円はいいのでしょうか」と不満顔だ。

417片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/27(日) 20:41:32
自民党県連:幹事長に古山氏−−合同会議 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070527ddlk33010206000c.html

 自民党県連は26日、岡山市内のホテルで合同会議を開き、県連会長に片山虎之助参院議員を決定したほか、県連4役などの人事を了承した。

 県連幹事長に古山泰生県議(47)=6期・浅口市・浅口郡、総務会長に三村峰夫県議(73)=6期・新見市、政調会長に戸室敦雄県議(67)=7期・津山市・苫田郡、県議団長に千田博通県議(57)=7期・倉敷市・都窪郡=が選ばれた。【佐藤慶】

毎日新聞 2007年5月27日

418片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/07(木) 17:47:21
江島・下関市長:出張多すぎ? 年間3分の1、「知見広めたい」と釈明 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070607ddlk35010445000c.html

 6月定例下関市議会の一般質問が6日始まり、江島潔市長の出張の在り方を巡って質疑が交わされた。昨年度の出張日数は年間の約3分の1で、自衛艦や米軍艦を見学した意義などを檜垣徳雄市議(共産党)が質問。江島市長は「何を見たからどうなるということではないが、市民の生命と財産を守る立場として知見を広めたい」などと釈明した。

 檜垣市議は報道などに基づき「昨年度の出張が124日に上っている。市長だけが行政改革の対象外になっているのではないか」と指摘した。これに対し、池永博文総務部長は「行政改革には聖域はありえない」と、精査したうえで出張を決めていることを強調した。

 檜垣市議は(1)昨年7月28日午前、千葉県で公務後、この日を含む6日間を「私用旅行」したうえ、往復交通費の支給を受けた(2)同月に静岡県熱海市の海浜ライトアップを1人で視察し、宿泊先を市職員に伝えていなかった−−など具体的事例を挙げて説明を求めた。

 私用旅行を挟んだことについて、波多野実総合政策部長は「公務の後に私用旅行という事例はままある。市長はなかなか夏休みが取れないので(休暇を)取ったのではないか」と答弁。宿泊先を明らかにしていなかったことは江島市長が自ら答弁。「心配ご無用。今は携帯電話が発達しているので24時間連絡を取ることができる」と反論した。

 市秘書課によると、昨年度、市長の出張に関する支出は485万1362円に上った。【福島祥】

〔下関版〕

毎日新聞 2007年6月7日

419片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/08(金) 09:33:52
連合、亀井氏推薦へ 讀賣島根

 今夏の参院選で、連合島根(矢倉淳会長)は7日、松江市内で臨時執行委員会を開き、島根選挙区での出馬を表明した亀井久興・国民新党幹事長の長女で政策秘書の新人亀井亜紀子氏(42)(国民新党公認、民主推薦)を推薦する方針を決めた。17日の地方委員会で正式決定する。

 組合幹部ら約30人が出席。「選挙が終われば自民に戻るんじゃないか」などとの意見も出たが、最終的には満場一致で推薦を決めた。亀井氏は「支援は大変心強い。構造改革は出発点から間違いだと訴えたい」と決意を表明した。

 堀内幹夫事務局長は「(民主、国民新両党の)力を結集すれば勝てる。国民新党ということにこだわれば前に進まない」と話した。

(2007年6月8日 読売新聞)

420片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/10(日) 13:57:05
原弘産、本社東京へ 下関経済界影響も 山口
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/news2.html

風力発電事業でも成長著しい下関市の不動産業、原弘産(原將昭社長)が、東京に本社を移転させる可能性が強まった。今年中の東証一部上場を目指しており、それと時期を合わせる形での移転が濃厚になっている。

同社は大証に上場しているが、「最終目標は東証上場」。原社長によると、売上高や収益など東証上場の条件はクリアしており、「あとはうちの体制だけ」という。費用対効果などを検討しながら、役員や地元の人が3分の1を占める株主らの理解が得られれば、東京本社の体制に移行する見通しだ。

下関が発祥の地だが、マンション分譲などの全国展開で、地元より他地域でのウエートが高まり、2007年2月期決算では売り上げに占める下関の割合は5%以下まで低下、東京本部での売り上げが半分以上を占める。

近年は風力発電事業を中国、台湾など世界各国で展開。世界の風車マーケットでシェア10%を5年以内に達成する目標を掲げるなど、グローバル企業へと成長するなかで、下関に本社を置く必然性も薄れつつあった。

07年度2月期売上高は528億円を達成、業績が順調に推移すれば、近く売上高が1000億円の大台に乗るのは確実な情勢。沈滞気味の下関経済を引っ張ってきた地元を代表する企業の一つだけに、地元経済界に与える影響は少なくないとみられる。

421片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 15:30:43
旧祝島組合員が逆転敗訴 上関原発漁業補償訴訟 '07/6/15
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706150269.html

 中国電力が山口県上関町で進めている原発建設計画で、反対派の旧祝島漁協(現在は県漁協祝島支店)の組合員三人が、同漁協の同意なく地元漁協でつくる共第107号共同漁業権管理委員会と中電などの間で交わされた漁業補償契約をめぐり、建設工事に伴う諸迷惑の受忍義務がないことの確認や建設差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が十五日、広島高裁であった。加藤誠裁判長は「受忍義務はある」などとして漁業者側の訴えを退けた。

 控訴審では、許可、自由漁業を営む組合員に妨害排除請求が認められるか否か、共同漁業権の消滅区域などで原発建設に伴う諸迷惑の受忍義務があるか否かなどが主な争点となった。

 加藤裁判長は「107号管理委員会は漁業者の属する祝島漁協の総会決議を経なくても、管理委員会の決議だけで、諸迷惑の受忍義務を含む本件漁業権補償契約を締結することができ、組合員はこの契約に拘束される」などと述べ、「受忍義務がない」とした一審の判断を変更。漁民側の逆転敗訴になった。原発建設工事の差し止め請求についても退けた。

 二〇〇〇年四月、原発予定地周辺に漁業権を持つ八漁協の107号管理委は、旧祝島漁協を除く七漁協の賛成で総額百二十五億円の漁業補償条件に同意。一定区域で漁業権を行使しないことなどを決めた中電との契約に調印した。旧祝島漁協は補償金の受け取りを拒否し、同年六月に提訴した。

 〇六年三月の山口地裁岩国支部による一審判決は、補償契約の無効確認や原発建設差し止めなどの訴えを退けた。一方で、契約内容は旧祝島漁協の組合員個人には及ばないとし、原発建設に伴う諸迷惑の受忍義務はないとしていた。

 漁業者側は「原発予定地の周辺海域で漁を続けることができ、実質勝訴」と判断。中電側は「適法な海の利用があった場合、許可、自由漁業者には本質的に諸迷惑の受忍義務がある。契約が組合員に及ばないとした判決は誤りだ」として、敗訴部分の取り消しを求めて控訴。漁業者側も付帯控訴していた。(野田華奈子)

 ●クリック 共同漁業権

 一定地区の漁業者が、一定の漁場を共に利用して漁業を営む権利。都道府県知事から免許を受ける漁業協同組合(漁協)などが権利主体になる。これとは別に個人漁業者に関しては、農水相や知事の許可を受けて特定の魚種や漁法、漁場で操業する許可漁業と、免許や許可を必要としない自由漁業の形態がある。旧祝島漁協組合員の許可・自由漁業者は、上関原発の建設予定地周辺で漁を営んでいる。

422片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/16(土) 10:29:48
反対派「納得できない判決」推進派「着工へ視界開けた」
上関原発漁業補償控訴審 讀賣山口

 「納得できない」「視界が開けた」――。中国電力が上関町で進める上関原発建設計画を巡り、漁業補償契約の無効確認や建設工事差し止めなどを争った訴訟の控訴審判決が言い渡された15日、「全面敗訴」となった原告の山戸貞夫・元祝島漁協組合長らは反発を強め、判決を厳しく批判した。一方の推進派は判決を歓迎し、今後の計画の進展に期待を込めた。

 この日、計画に反対する同町祝島の住民らは45人がバス1台を貸し切り、広島高裁に駆け付けた。しかし、原告にとっては1審から大きく後退する判断が示された。判決を聞いた原告の酒井富次さんは「裁判所は、漁業について何も分かっていない」と悔しがった。

 「原発に反対する上関町民の会」の平岡隆嗣共同代表(77)は落胆の表情を浮かべ、「漁業は島民の大事な生活の糧。それを認めないという判決は納得できない」と憤った。

 「漁業者がこれまで通り操業できるよう支援していく」。「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保事務局長(52)も気持ちを切り替えていた。

 一方、柏原重海・上関町長は中電からの連絡を受け、「今後、計画が予定通り進められるよう、最大限の努力を傾注してもらいたい」とコメント。推進派の同町まちづくり連絡協議会の井上勝美事務局長(63)は、「私たちにとっては久しぶりに明るいニュース。反対派もこれで海上での抗議行動がしにくくなるのではないか。着工に向けて視界が開けた感じだ」と喜んでいた。

(2007年6月16日 読売新聞)

423片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/17(日) 01:20:44
上関原発建設計画:漁業訴訟 祝島漁師ら「死刑宣告だ」 控訴審判決に憤り /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070616ddlk35040565000c.html

 「1審判決を取り消す」−−。中国電力の上関原発建設計画を巡る漁業補償契約訴訟の控訴審で15日、広島高裁が言い渡した判決は、原発予定海域で操業する祝島の漁師らにとって厳しい結果となった。一方、「当然の判決」と受け止めた中電側は、予定地での詳細調査を粛々と進める意向を示した。【安部拓輝】

 午後1時15分。加藤誠裁判長が判決主文を読み上げると中電の原発担当者ら5人は手を取り合って喜んだ。「2年後の着工に向け、一人でも多くの人に原発立地の理解をいただけるよう努力したい」。判決後の会見で原発計画を推進する福本和久取締役は淡々と語った。

 裁判所には祝島などから60人を超す漁民らが駆けつけた。「漁業というなりわいを根本的に破壊するむちゃくちゃな判決。漁師にとって死刑宣告のようなものだ」。1審原告の1人で旧祝島漁協の山戸貞夫さん(57)は憤り、最高裁で判決が確定するまで中電の詳細調査に抵抗を続ける決意を示した。30年以上一本釣りなどの漁を続けている竹林民子さん(64)は「私らの海を中電に売った覚えはない。今まで通り、漁を続けていきたい」と話した。

 当初今春に終了を予定していた中電のボーリング調査は反対派漁民らの抵抗などで調査が延びている。中電は11月末には調査を終えて結果を集約、その後に国に原子炉設置許可申請を出す意向だ。

〔山口東版〕

毎日新聞 2007年6月16日

424片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 08:39:45
会長選び迷走1か月
県農協中央会 基準満たす候補なく 讀賣青森

 県農協中央会の会長職がひと月以上も不在のままになっている。5月29日に辞任した種市一正・前会長(現三沢市長)の後任を決める必要があるが、役員就任のための基準を満たす候補が1人もいないことなどから、議論や手続きが“迷走”しているためだ。

 種市氏の辞任に次ぎ、副会長の神勝衛氏も6月11日に辞任。これを受け、理事会メンバーらは同月21日、会長に工藤信・つがる弘前農協組合長を、副会長に角浜光昭・しんせい五戸農協組合長をあてる案をまとめ、6月27日の通常総会に提案した。

 しかし、出席した組合長らから、「2人とも基準を満たしていない」といった指摘が相次ぎ、総会は流会となって後任人事は宙に浮いた。

 関係者らによれば、混乱の遠因は、2000年に策定された「5農協構想」にある。同構想は、財務状況の改善や販売力の強化などを目指し、当時47あった県内の農協を五つに集約する方針を打ち出した。ただ、合併はなかなか進まず、県内の農協は現在29で、構想実現のめどは立っていない。

 ところが昨年3月に役員の選考基準を改定した際、同構想を踏まえた項目を新設した。「5農協構想に基づく合併を実現した農協の組合長か会長」「同構想に基づく合併を2007年7月1日までに行う予定の合併促進協議会に参加している農協の組合長か会長」といった内容だ。

 このため、基準を満たす幹部が1人もいない状態になってしまったわけだ。

(2007年7月10日 読売新聞)

425片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 17:01:22
石破会長、引責辞任へ 自民県連
2007年09月08日 朝日鳥取
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000709080003

厳しい表情で参院選の総括に臨む自民党県連会長の石破茂・衆院議員。赤沢亮正・衆院議員、常田享詳・前参院議員も出席した=県政会館で

●参院選敗北を受け●


 自民党県連は7日、常任総務会を開き、参院選鳥取選挙区での敗北を受けて石破茂・衆院議員が県連会長の辞任を表明し、全会一致で了承された。今月開かれる臨時県連大会で正式に決定される見通し。また、参院選の総括についても話し合われ、支部組織の立て直しが急務とされたほか、安倍首相の責任を問う声も噴出した。


 同会には県選出の国会議員や県議、常田享詳・前参院議員らが出席。自民公認の現職として立候補した常田氏が民主党の川上義博氏に3万3千票を超える票差で敗れたことを受け、石破会長は「選対本部長として、すべては私の責任であると申し上げてきた。何らの責任も取らないということは言行不一致で筋が通らない」と会長職の辞任を表明。出席者の一部から慰留の声も出たが、「けじめをつけるべきだ」として了承された。


 会終了後、石破会長は「後のことは県連の要請に従うのみ」として今後の取り扱いや後任人事などには口を閉ざした。


 会見を開いた山根英明・県連幹事長は、県連執行部について「落ち着いたら総入れ替えをしたい」として臨時県連大会後に新役員を選出する意向を示した。


 また、参院選の総括として県議会の自民会派が分裂した影響を挙げる声があった一方、安倍首相が選挙期間中に「私を選ぶか、民主党の小沢代表を選ぶかの選挙だ」などと発言したことに対し、「民主党を有利にした」と批判が集中。都市と地方の格差問題、中山間地域への対応策なども不十分だったとして、党本部に対応を求める申入書を出す方針を決めた。


●選挙支援 相応な対応を●
 公認の内定辞退で 連合、民主県連に注文


 連合鳥取(安田邦夫会長)は7日、政治課題や選挙に関する方針を決める「政治センター幹事会」を開き、今年7月にあった参院選の総括や次期衆院選について議論した。連合が推薦を出した民主党の早川周作氏(30)が8月末、衆院選鳥取1区の公認候補の内定を辞退したことについては、同党県連から事前に報告がなかったため、選挙支援する組織として、ふさわしい対応を同党県連に求めていくとした。


 会議は産業別の代表者で構成し、この日は16人が出席。早川氏の公認辞退について、「連合も機関決定をして推薦を出した。(辞退を)公式発表する前に報告や相談がないのはおかしい」「民主党(の方針)に振り回されることに労組の組合員は納得できないのではないか」などの意見が出たという。


 また、民主党県連は参院選について、候補者の川上義博氏が街頭演説などを精力的に続けたこと、自民党陣営は県議会で会派が分裂し、従来の後援会活動が弱体化したことなどを勝因に挙げて総括。ただ「民主への投票は固定化されておらず、流動的なもの」とみて、「県連組織の強化や拡大」などを課題に挙げている。

426片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 17:02:14
石破氏辞任了承 月内にも新会長
2007年09月10日 朝日鳥取
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000709100002

■自民県連が臨時総務会■


 自民党県連は8日、倉吉市内のホテルで臨時総務会を開き、石破茂・衆院議員の県連会長辞任を了承し、今月中に予定される臨時県連大会で新会長を選ぶことを決めた。「閣僚の相次ぐ不適切発言などで有権者の不満が絶頂に達した」と参院選の結果を総括し、党本部に改革を求める申入書を早ければ今月中に提出することも確認した。


 地域支部の代表ら約100人が出席。石破氏の辞任をめぐっては、「参院選の結果は石破氏だけの責任ではない」と反対する声もあったが、「けじめをつけたいという思いを尊重すべきだ」として最終的に承認された。


 県議会の自民3会派の統合を求める意見も相次いだ。山根英明県議は「我々は一枚岩。県議会でも一切支障はない」と答えたが、山口享県議は「選挙で結果を出せなかった。一本化に向けて努力したい」と話した。

427片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/30(日) 11:47:20
自民県連 新会長に山口会長代行 讀賣鳥取

 石破茂防衛相が今夏の参院選敗北の責任を取って自民党県連会長辞任を表明したのを受け、同党県連は29日、倉吉市内で臨時県連大会を開き、新会長に県連会長代行で県議の山口享氏(73)を選出した。任期は石破氏の残任期間にあたる2009年の県連大会まで。

 党員約300人が出席。党支部長ら12人でつくる選考委員会が、県議会で自民が3会派に分裂している状況を改善できるとして、山口氏を推薦、大会で承認された。このほか、4人だった副会長職を1人増員し、新たに小玉正猛県議が就任。総務会長には初田勲県議が就くことが決まった。山根英明幹事長、小谷茂政調会長は留任となった。

 山口氏は大会後の取材に対して「責任は重いが、次期衆院選に向け、地方から中央に堂々と発言し、地域から自民党を変え、信頼を得たい。県議会の会派分裂については、歴史的、感情的なしこりを解消し、一本化に向けた努力をする」と述べた。

(2007年9月30日 読売新聞)

428片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/02(火) 14:55:45
10/01-12:22--「地域活性化へ格差是正」 阿部衆院議員 備前で「報告会」 岡山
http://www.okanichi.co.jp/20071001122258.html

 自民党の阿部俊子衆院議員(比例)は30日、備前市内で国政報告会を開き「地方の格差を是正し、いかに守っていくかが課題」と、地域重視の政治姿勢を訴えた。 阿部氏は「日本の一番の強みは人づくり。地域活性化のため、特に医療、教育に格差があってはならない」と強調。「福田康夫新首相はサラリーマン出身で庶民感覚がある。国政に入り2年になるが、備前、和気の問題解決に向け、社会制度の充実を図りたい」と力を込めた。 続いて、同党県連会長の逢沢一郎衆院議員(岡山1区)が講演。「参院選敗北を反省し、野党との対話など柔軟性を持ってやっていく必要がある」とし「阿部氏は自民党にとって貴重な存在」と支持を求めた。 阿部氏が備前市内で報告会を開くのは初。支持者約300人が参加した。

429片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/02(火) 14:56:21
10/01-12:23--「公認調整が最大の課題」 村田衆院議員 岡山で「語る会」
http://www.okanichi.co.jp/20071001122305.html

 自民党の村田吉隆衆院議員(岡山5区)と語る会が30日、岡山市内であり、村田氏は次期衆院選へ向けて〝刺客〟として出陣した候補との選挙区調整が最大の課題になるとする見方を示した。 村田氏は駆け付けた約750人の支援者(主催者発表)を前に、次の衆院選の時期について「今後半年以内に選挙はやらざるを得ない状況に立ち至ると思う」と言及。 その上で「郵政民営化で大荒れになり、刺客がいっぱい出て、その公認調整が最大の課題として残っている。政治家にとって生命、生き死にの問題をこの6カ月よりも前のところで決着をつけないといけない」との見解を述べた。 このほか、福田康夫新内閣へは「一番問題なのは地方。農業は疲弊し、公共事業は半減、三位一体の改革は成功せず、財源では地方同士の不平等がある。そういうところを丁寧に見詰め直してもらいたい」と注文。 自身については、党選挙制度調査会長への就任を報告し、7月の参院選で神奈川選挙区で当選後、陣営の選挙違反で議員辞職した小林温氏の事件に触れながら「公選法の内容を検討し報告したい」と意欲を見せた。

430片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/06(土) 02:36:15
県議会:自民系会派一本化問題 分裂の3会派が協議 立場の違い浮き彫り /鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20071004ddlk31010163000c.html

 県議会自民系会派の3分裂問題で、同党県連会長の山口享県議が3日、3会派の会長を集め、一本化に向けた協議を行った。

 分裂は、05年9月の衆院選で鳥取2区から無所属で出馬、落選した川上義博氏(現参院議員)を支援するため、自民県議7人が離党したことに端を発し、今年4月の知事選や5月の議長選を巡っても対立が続いた。

 会合には「自民党クラブ」(8人)の顧問でもある山口県議と会長の小谷茂県議、「自民党」(9人)会長の山根英明県議、「自由民主」(6人)会長の前田宏県議が出席。山口県議は「県民からも批判を受けている。大同団結を」と提案。今後、会派内で議論したうえで近く再協議することを決めた。

 会合の後、前田県議は「同じ党籍の議員が割れとるのは県民、党員の理解が得られない」と一本化の必要性を主張。しかし、山根県議は「(一本化は)必要ない。嫌で(会派を)出た者が帰ろうというなら、ご自由に」、小谷県議は「会派として結論が出るまではノーコメント」と話し、3会派の立場の違いが浮き彫りとなった。【山下貴史】

毎日新聞 2007年10月4日

431片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/07(日) 04:10:09
鳥取県議会自民系会派一本化、難航は必至
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=444031005

 鳥取県議会の自民党議員が三会派に分裂している問題で、党県連会長の山口享県議は三日、三会派の会長会を招集し一本化を呼び掛けた。今後、各会派の論議を経て、九月議会最終日の九日に再協議するが、会派ごとに思惑があり、一本化へ向けた道筋は遠そうだ。

 自民党県議二十三人は、自民党(山根英明会長、九人)のほか、二〇〇五年の郵政選挙で無所属候補を支援した議員らが中心の自民党クラブ(小谷茂会長、八人)、四月の県議選後に会派統一を掲げて結成した会派「自由民主」(前田宏会長、六人)に分かれる。

 九月の党県連大会で「八月の参院選敗北は県議会分裂が原因」と支部長から会派一本化を求める意見が続出、選出されたばかりの山口会長が「努力する」と約束していた。

 会長会で山口会長は「同じ党籍なので大同団結して県政推進に当たろう」と提案し、各会長の意見は求めず、持ち帰って協議してもらうことにした。

 会長会後、山根会長は「他会派の議員はわが会派から出て行かれた方々だが、戻る意思があればいつでも門戸を開いている」と話す一方、入会は三分の二以上の賛成で認めるという会派規約を引き合いに「手続きを踏ませていただく」と、感情的しこりをにじませた。

 小谷会長は「会派としての結論が出るまで意見は差し控える」としたが、会派内には「県議の責任は有権者に向けて果たすべきだ。国政選挙のために県議になったわけではない」と、支部長発言に反発する議員もいる。

 一本化に難色を示す両会派に対し、前田会長は「党員の理解を得るためにも会派をいったん解散して一緒になるべきだ」と話した。

('07/10/04

432片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/25(木) 23:01:07
10/23-12:20--自民県連 職域支部訪問を開始
http://www.okanichi.co.jp/20071023122059.html

 参院選の敗因究明と党の再生活性化策を模索する自民党岡山県連「党再生プロジェクト」(委員長・小田春人政調会長)が、職域支部訪問をスタートさせた。県連役員や県議の側から各業界団体に対し意見や要望を聞きに出掛けるのは、極めて異例の試みという。 県議で構成する委員9人が4班に分かれ、19日から大樹(特定郵便局OB団体)、建設業界、医療関係団体、農業団体など約50の職域支部のうち、一定の党員数と活動実態のある35団体を訪問。参院選の敗因、党への提言や要望などを聞いている。 従来は毎年11月に県議会で要望を受けていたが、同プロジェクトの会合で委員から「こちらから出向く姿勢を見せることが大切」などの意見が出ていた。 22日には小田委員長、内山登副委員長(総務会長)、蓮岡靖之委員の3人が県理容政治連盟(県理容生活衛生同業組合内、岡山市南方2丁目)を訪ね、参院選の際の活動や業界の状況、国会議員への要望などを聴いた。 同連盟の綱島勝也幹事長は「私たちがいくら自民の旗を振っても、組合員が動こうとしない。参院選で事務所から電話作戦をしたが、末端まで趣旨が届かないと票は伸びない」と参院選を振り返った。 また「規制緩和で低料金の店が出てきて、弱い店が窮地に追い込まれている。組合費を払えずに脱退する人もいる」と、理容業界の現状を訴えた。 職域支部訪問は10月中に終える予定で、意見や要望は年内にまとめ、党本部に提出する提言書に反映させる方針。小田委員長は「参院選で負けたからという1回きりではなく、今後も継続していきたい」と話していた。

433片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 13:28:55
県議会自民3会派 統一で意見割れる 讀賣鳥取

 県議会の自民党議員が3会派に分裂している問題で、山口享・自民党県連会長と「自民党」(9人)、「自民党クラブ」(8人)、「自由民主」(6人)の3会派の会長が6日、会派の統一について協議。会派一本化は必要とする点では合意したが、新会派を作るか、「自民党」に他の2会派が合流するかで意見が割れたため、今後も協議を続けることにした。

 「自民党クラブ」会長の小谷茂議員、「自由民主」会長の前田宏議員が「3会派を解散し、新しいスタートを切るべき」と主張。これに対し、「自民党」会長の山根英明議員は「(「自民党」から)出て行った議員が戻るのを拒む理由はない」として「自民党」への合流を主張した。

 協議後、山口県連会長は「衆院選の態勢準備も必要なので、できる限り(一本化を)急ぎたい」と述べた。

(2007年11月7日 読売新聞)

434片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 18:30:51
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/1 思いも寄らぬ後継指名 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071107ddlk35040002000c.html

 1949年春、青い作業服姿の青年が田布施町の旧家を訪ねた。座敷で待つと、和服姿の初老の男が現れた。「これからの日本のため若者は何をすべきかご指導ください」。青年が真っすぐ目を向けると、男は「分かった」と笑顔で応じた。

 吹田アキラ(ふきたあきら)(80)。当時22歳。対する男は戦中、東条内閣で商工相を務めた岸信介(当時52歳)である。岸はA級戦犯容疑で訴追後、巣鴨拘置所に収監。前年末、釈放され帰郷していた。7年後、首相の座に就く。

 吹田は海軍予科練に入隊し特攻隊を志願したが終戦で復員。隣村で青年団長をしていた。郷土出身の大物政治家をひと目見たかった。話は1時間余りに及んだ。「これからは若者が日本を再建するんだ」。励ましの言葉に感激し、高揚した気持ちで後にした。

 復員後の23歳で倉敷紡績(大阪)に就職。2年後、地元の青年団仲間らに村長選に出馬を促された。岸の賛同も得ての初の選挙は大勝。25歳で政治家としての第一歩を踏み出した。

 2年半後に合併で誕生した新田布施町の町長を2期。県議4期16年、うち議長を4年務めた。一貫して岸を地元で支え“城代家老”と呼ばれた。

 一方、岸は53年の衆院選で当選、政界に復帰した。日本民主党の結党に参画。57年には自民党総裁、首相に就任するなど最高実力者としての地歩を築き上げていった。そんな岸が吹田を呼んだのは77年春。吹田は東京の事務所で岸から思いがけない要請を受ける。

 「俺の政治活動はバッジなしでも自由にやれる。だから次の選挙には出ない。後はお前がやれ」

 後継指名。「旧制中学しか出ていない私が大物政治家の後を継いでいいのか」。吹田はきっぱりと断った。帰郷後、経緯を岸の有力後援者の元ちまきや社長、先代の八木宗十郎(故人)に打ち明けた。八木は「土下座してでもありがたく受けねばならん。断るとは何事か」。激怒した。

 数日後、吹田は八木に連れられ上京「反省しました」とわびた。岸は「(娘婿の)安倍晋太郎の協力者として中央で頑張ってくれ」と笑顔で吹田の肩をポンとたたいた。

 衆院議員として6期19年。5期目で海部内閣の自治相に就任した。が派閥(清和会)内の主導権争いで加藤六月(故人、元農相)らと自民党を離党。新生党、新進党と渡った。議員辞職し無所属で臨んだ96年の知事選で前出納長の新人、二井関成(64)=現知事=に敗れ、さらに自民に復党後の00年の衆院選にも落選。「離党歴があり名簿順位が低かった。政治家人生の終盤でつまずいた」と悔やんだ。

 政界から身を引いて7年。全国土地改良事業団体連合会副会長と県土改連会長として農地整備に奔走する。政治を志す若者を対象の塾創設を考えたこともある。「運営費の見込みが立たず夢で終わった」(吹田)が、今も山口市に事務所を置き、かつての系列議員や支持者の相談を受ける。

 酒は飲めない。タバコは30年前、岸の指摘で縁を切った。抜群の記憶力に加え、メリハリのきいた口調は健在だ。約半世紀にも及ぶ政治家人生を振り返る。「相手を理屈や力で負かしては駄目。二度と心を開かず協力を得られない。負けて勝つのが政治だ」(敬称略)

   ◇  ◇

 県出身者として戦後初の首相に岸信介が就任して半世紀。弟の佐藤栄作、孫の安倍晋三も首相の座を射止めるなど固い保守地盤の流れは脈々と引き継がれている。一方、野党勢力が伸長の兆しも見せる。山口の政治を興し、支える人たちの素顔を追った。【長谷川隆】

〔山口版〕

毎日新聞 2007年11月7日

435片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/09(金) 19:08:15
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/2 古き良き時代の“祭り” /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071108ddlk35040682000c.html

 岸信介の首相退陣から4年後、長州7人目の首相に就いた佐藤栄作。首相在任期間は戦後最長の7年8カ月に及んだ。その佐藤を地元で支え続けたのが同郷、田布施町出身の県議、吉井公人(故人)である。

 吉井は1910年1月、織物会社を営む裕福な家庭に生まれた。6人兄弟の4番目。47年、戦後初の県議選で初当選し、以来、6期24年、うち議長を4年務めた。

 吉井の長兄、光晴は旧制山口中で岸の1年後輩だった。郷里がともに田布施町とあって親交は卒業後も続いた。終戦直後、岸は佐藤夫妻とともに光晴の自宅を訪ねた。応接間に通すと、岸が意を決したように語りかけた。

 「俺(おれ)はいずれ戦犯で拘束され政治活動ができなくなる。栄作が政治を志すから応援してほしい」

 光晴は、2年後に県議となる弟、吉井に佐藤支援の陣頭指揮を任せた。

 55年の衆院選。前年、造船疑獄事件が政界を揺るがした。渦中の自由党幹事長、佐藤は指揮権発動で逮捕こそ免れたが、世間の風当たりは強かった。選挙は苦戦が予想され、前首相、吉田茂が応援に駆けつけた。田布施での街頭演説で吉田は「みんな私が悪い。党のため犠牲になった佐藤君を責めないでほしい」とぶった。吉井は陣営の引き締めに奮闘。そのかいあって、佐藤はトップ当選し面目を保った。

 ところが2カ月後、県議選を前に今度は吉井自身が検察当局に身柄を拘束されることになる。佐藤の選挙で運動員に現金を配ったとされる公選法違反事件。当選の知らせを67日間にわたる拘留先の警察署で聞いた。

 やがて吉井は参院選に意欲を示すが、公認争いに敗れてしまう。71年、政界から引退したが、その後も佐藤やその次男の信二(75歳、元通産相)を一貫して支えた。92年、静かに息を引き取った。82歳だった。

 一方、吉井の次男、利行(59)は79年の県議選で初当選。日新製鋼(東京)に勤務していた78年春、佐藤派の県議から出馬を持ちかけられた。「当選は難しいと言われたが若さでしょう。政治が昔から身近だったこともあり即断した」。党県連幹事長など三役を歴任し、今春、7期目に入った。現場主義を心掛け「立ち遅れた道路やほ場の整備が私の仕事」と語る。

 実家は懐かしの場所だ。幼少時、選挙のたびにさまざまな人たちが顔をのぞかせた。せわしく出入りする支持者たち、深夜までこうこうと照らす電球、酒のにおい。約10年前に建て替えられ、今や面影はないが、選挙のたびに当時の様子が脳裏によみがえる。

 「娯楽の少ない時代、選挙はお祭りだった。その古き良き時代の舞台に佐藤がいて、父もいた」(敬称略)

毎日新聞 2007年11月8日

436片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/09(金) 19:08:46
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/3 父が歩んだ政治の道へ /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071109ddlk35040258000c.html

 師走に告示された1969年の衆院選。旧山口2区から立候補した佐藤栄作は首相ゆえなかなか地元入りできない。「顔が広く、熱心だ」と、白羽の矢が立ったのが光市議会議長、河野博行(78)=現自民党県連会長=だ。佐藤に代わって街頭演説や集会でマイクを握り、支持者を前に「佐藤先生は地元の誇りだ」などと訴えた。

 佐藤は49年から10回連続当選。この間、地元入りしたのは3回だけだ。それでも7回にわたってトップ当選したのは「留守舞台が頑張ったから」と河野は振り返る。

 河野は周防村(現光市)の出身。旧制中学を卒業後、20代で家業のセメント製品製造業の経営を引き継いだ。実業家として地歩を固めつつあった58年の町村合併がその後の運命を変える。29歳の時に光市が誕生し、周囲から市議選に出馬するよう促された。「皆の期待を裏切れない。郷土発展のため頑張ろう」。そんな思いで臨んだが、見事勝利し、以来、同市議、県議と政治家の道を歩んできた。

 佐藤との出会いは58年前にさかのぼる。当時佐藤は吉田茂内閣の官房長官(民間)。衆院選に打って出ることになり、地元の有力者が選挙応援に駆り出された。その中に、弱冠20歳の青年団副団長、河野がいた。

 河野が往年の佐藤について振り返る。「長身で男前、そしてとりわけ貫禄があった。よく怒り、あの顔でにらまれると誰もが身をすくめた。でも半面、笑うと100万ドルの笑顔と言えるほど魅力的だった」

 7年8カ月もの長きにわたった佐藤政権の背景を河野は「取り巻きにも恵まれたから」と話す。確かに、田中角栄や福田赳夫、保利茂(元衆院議長)、竹下登らそうそうたる顔触れが並ぶ。保利を除けばいずれも後に首相になっている。

 河野は県議を連続8期32年務め今春、次男の亨(44)に後継をゆだね引退した。ただ、5年目となる党県連会長はしばらく続けるつもりだ。

 今後を託された亨。政治の世界に足を踏み入れるまで、家業の河野セメント(現ファノス)に勤務し、河野の片腕として経営に携わった。福祉施設の運営にもかかわる一方、十数年前からは河野の秘書や自民党光支部の事務局長として政治のイロハを学んだ。

 教師志望だった。中学時代、あこがれた教師がおり、この時の思いが政治活動を行ううえでのテーマ「教育改革と福祉充実」になった。教育談議になると話は尽きない。

 「教師への夢は果たせなかったが、政治家として教育に貢献できる機会は少なくない。子どもたちの将来を見据えた教育づくりにまい進したい」(敬称略)

毎日新聞 2007年11月9日

437片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/10(土) 16:23:54
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/4 栄作、信二をバックアップ /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071110ddlk35040354000c.html

 東京都世田谷区の佐藤邸。栄作亡き後、妻寛子が住み続けた。80年代後半、寛子が80歳で息を引き取ると、首相の竹下登に明け渡された。栄作の次男、信二(元通産相)らが屋敷を整理中、見つけたのが栄作直筆の書である。

 「無宿諾」とあり、日付から、亡くなる約1カ月前、轟なる人物にあてた揮(き)ごうと分かった。

 無宿諾とは、論語の一節で「ひとたび引き受けたら速やかに判断し、実行する」という意味だ。

 さて、問題はその轟である。信二は見た瞬間、「佐藤家臣団の轟さんじゃないか」。

 轟渡(とどろきわたる)(81)=光市塩田。栄作の選挙に最初からかかわり、何度もトップ当選に導いた。信二の元後援会長でもある。

 旧大和町(現光市)の町長を6期24年、引退後は県更生保護協会副理事長などを務めた。

 政治とは無縁の生活を送っていた。旧制下松工業学校卒業後、岩国陸軍燃料廠の技師として原油精製に汗を流した。終戦の3カ月前に徴兵され高知で終戦を迎えた。

 終戦後、青年団に参加した。町内会長の傍ら、村役場に籍を置き、その後、家業の酒類・食料品店の経営に携わった。

 佐藤家とは何の縁もなかったが、ある集会が2人を結びつけた。

 48年にあった「佐藤支援を呼びかける集会」。翌49年の衆院選で初当選を目指す栄作の支持者らが集まった。村長宅の大広間には村議や町内会長ら約50人が続々と現れた。この中に轟もいた。

 当時の村長が檄(げき)を飛ばす。「佐藤さんが出馬する。皆さん、万事頼みます」。栄作の妻寛子も頭を下げた。轟は次第に気持ちが高ぶり「よし、全力で支えるぞ」と固く誓った。

 轟は7年後、自らも大和村議(後に町議)となり、さらに町長として地方政治の何たるかを実践してきた。そして培った人脈をフル稼働。栄作、信二を全力でバックアップした。

 書「無宿諾」の存在を知ったのは、栄作の死後十数年たってからだ。栄作が轟に対し感謝の思いをしたためたものとみられる。

 書の存在を信二から聞かされたときの様子を昨日のことのように覚えている。

 「佐藤先生には生意気なことを言ったこともあった。なのにこれほど思いをかけてくれていたなんて……」

 佐藤派幹部としての轟を知るのが元知事、平井龍(81)だ。「(轟さんは)頑固一徹で、こうと思えば絶対に引かない人だった。しかも間違いもなかった」。当時を懐かしそうに振り返った。(敬称略)

毎日新聞 2007年11月10日

438片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/15(木) 16:49:59
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/5 父の夢果たし政界へ /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/archive/news/2007/11/14/20071114ddlk35040621000c.html

 元首相、佐藤栄作に仕えた秘書の中に、新人市議(当時)がいた。長谷川忠男(63)=県議、自民党県連幹事長=である。

 「おやじの地元秘書を引き受けてくれ」。74年の師走、栄作の次男、信二(75歳、元通産相)らは次期衆院選の苦戦を予想し柳井市議になったばかりの長谷川に目を付けた。意気に感じた長谷川は組織の引き締めに奔走。ところが衆院選を待たず栄作は病死し、市議との“二束のわらじ”は終止符が打たれた。栄作のノーベル平和賞受賞から約半年後のことだ。

 長谷川は旧玖珂郡柳井町(現柳井市)出身。政治家を志したきっかけは6歳にさかのぼる。当時、葬祭業を営んでいた父、恒(故人)が町議選に立候補し落選。悔しがる父親を横目に、幼いながらも「おやじが果たせなかった夢を自分が実現させたい」と固く誓った。

 でも、そこは小学生。「強くなりたい」と始めた柔道にのめり込んでしまう。道場が解散し続けられなくなると今度はレスリング。「勉強で日本一になるのは難しいからこれで日本一を目指す」。柔道で鍛えた切れのある技を武器にメキメキと頭角を現した。特待生として桜ケ丘高校に入学すると国体で2位に入賞。全国にその名を轟かた。

 明治大では、これからという時だった。突然、力が入らなくなる病気に襲われた。試合はもちろん激しい練習はできない。

 部には在籍したまま迎えた4年の春。「総理の事務所にお願いすれば、いい就職先を見つけてくれるかもしれない」。県議の紹介で東京の佐藤事務所を訪ねた。栄作は県出身として7人目の宰相。「栄ちゃんと呼ばれたい」の名セリフとともに長期政権を敷いた。事務所では秘書、稲葉澄雄(故人)が応対した。どんな会社名が飛び出すかと期待していると、稲葉は「会社訪問しなさい」ときっぱり。

 肩を落として新聞の株価欄にある企業を上から順に回った。その都度、稲葉に報告したが、いつも返事はつれない。汗だくで企業回りしながら我に返った。「安易に人に頼るなということなんだ」

 大手不動産会社に就職し多忙の日々を送るようになって5年。都会で生活しながら、古里の様子が無性に気になった。6歳の時に誓った志が頭をもたげた。

 「政治家になる」

 会社に辞表を提出後、2年半、知人の参院議員、大松博文(故人)の秘書として政治の基本を学んだ。柳井に帰郷後、市議を3期務め県議に転身。副議長を2期4年、6月には自民党県連幹事長の要職に就いた。

 その長谷川が「洞察力や懐の深さ、細やかな心遣いに敬服する」と慕うのが県議会議長、島田明(79)である。(敬称略)

毎日新聞 2007年11月14日

439片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/15(木) 16:51:01
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/6 岸、佐藤に思いをはせ /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071115ddlk35040364000c.html

 県議会議長、島田明(79)=7期目。今年5月、山口県議会では戦後最多最長の5期連続で選出された。昨年7月まで1年間、全国都道府県議会議長会長も務めた。

 中山間地域の振興や教育問題、子育て支援などに力を注ぐ傍ら、住職としての顔も持つ。防府市で約470年続く浄土真宗本願寺派「善正寺」17代目。最近になって長男に代を譲った。

 防府市議から県議に転身。政治にかかわって約40年になる。好んで使う言葉は「ケ・セラ・セラ(なるようになる)」で「特段、政治への志があったわけではない。周りに勧められたからで、節目はその時の流れに任せてきた」と述懐する。

 島田は長らく岸信介元首相の流れをくむ「吹田(吹田アキラ元自治相)系」と言われてきた。

 学生時代、その吹田の東京事務所によく顔を出していたのが衆院議員、福田良彦(37)だ。

 瀬戸内海を望む岩国市通津の出身。「海と山を遊び回る自然児」(福田)で、岩国高から法政大に進んだ。在学中、人生勉強のつもりで門をたたいたのが衆院議員(当時)、吹田の事務所。官僚らが頻繁に出入りしては吹田の指示で法案のたたき台を修正していく。「政治はこうして作られていくんだ」。目の前で繰り広げられる未知の世界が新鮮で、卒業後、地元秘書になった。

 99年の岩国市議選でトップ当選。4年後、県議となったが2年前の衆院選では心が揺れ動いた。

 岸、佐藤栄作の兄弟宰相が地盤とした山口2区(岩国、柳井、光、下松市など)。9日後に公示が迫った05年8月、自民県議11人が柳井市内に集まった。森喜朗首相(当時)の神の国発言で首相の資質などが問われた00年の衆院選で佐藤信二(75歳、元通産相)が民主新人、平岡秀夫(53)相手に落選。03年の選挙も同様の結果で、05年には信二が解散直後、引退表明してしまった。

 時間切れ寸前で11人は顔を突き合わせ天を仰いだ。そんな中、浮上したのが福田擁立だった。大票田の岩国市が地盤で、何より若さが魅力。守田宗治(56)、長谷川忠男(63)、柳居俊学(57)の3人が出馬を迫った。

 福田は固辞した。県議になって間がないうえ支援者にも相談していない。平岡相手に勝てる確信もない。しかし3人は一歩も引かない。福田は結局「またとないチャンスかもしれない」と自らに言い聞かせて出馬、初当選を果たした。

 福田は現在、国と地方のあり方を探る総務委員会と安全保障委員会に在籍。岩国基地や愛宕山開発事業跡地問題などに取り組み「国との橋渡し役を務めたい」と語る。

 山口2区の地盤を守る覚悟の福田。岸、佐藤に思いをはせた。「2人に共通するのは信念を貫く政治姿勢。私もかくありたい」(敬称略)

毎日新聞 2007年11月15日

440片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/16(金) 23:35:40
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/7 決戦へ問われる手腕 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071116ddlk35040160000c.html

 「年末年始の解散もあり得る。政権交代すれば国から不当にカットされた市庁舎建設補助金を復活してみせる」−−。民主党県連代表で衆院議員、平岡秀夫(53)=比例中国=は10日、岩国市の後援会事務所で支持者約30人を前に力を込めた。小沢一郎代表の辞意表明撤回から3日。一連の騒動の経過説明を行い、党へのダメージの沈静化を図った。

 平岡は岩国市出身の元大蔵官僚。弁護士でもある。「官僚は日本の政治を動かし、国民の信頼を得ている」。そんな思いから入省したが、実際は違った。政治主導の下、発言力は低下し、不祥事が続いた。信頼は揺らぐ一方だ。ならば政治家はどうか。東京で接したほとんどは人間的にも能力的にも頼りなかった。

 「このままでは日本が駄目になる」

 心底そう思った。政治家になる動機になった。22年余り籍を置いた大蔵省を辞し、99年春の岩国市長選に挑戦。しかし−−。労働、大蔵、運輸各省出身の新人3人による三つどもえとなり、元労働官僚、井原勝介(57)=現市長=に敗れた。

 半年後、チャンスが巡ってくる。旧知の岩国市議が新幹線の車中、民主党副代表の衆院議員、石井一(現・参院議員)と偶然同席。話題は次期衆院選(00年)になった。「いい候補はいないか」と石井。市議が平岡の人間性や官僚としてのキャリアなどを話すと、石井は乗ってきた。

 1カ月後、平岡は広島市内で石井と面談。熟考の末、出馬を決意する。99年12月のことである。「政治をやるため役所を辞めた。市長選にこだわりはなかった」と当時を振り返った。

 山口2区。相手は当時自民現職の元通産相、佐藤信二だ。元首相、栄作の次男で手ごわい。「地盤以外で浸透を図るしかない」。岩国以外でのゲリラ戦術が功を奏し見事初当選。03年も信二を退けた。が、小泉ブームに沸いた05年は自民新人、福田良彦(37)にわずか588票差で苦杯をなめ、比例で復活当選した。

 あれから2年。菅直人党代表代行が「(平岡は)政策立案能力で党内でも5本の指に入る」と実力を認めるまでに成長した。党の若手・中堅議員で作る「リベラルの会」の代表世話人も務める。

 民主は先の参院選で大勝した。県内も前県議の藤谷光信(70)が初当選(比例区)し、県議会の議席は3から5に伸ばした。会派会長、加藤寿彦(60)と、県連幹事長、西嶋裕作(55)のベテラン県議らが平岡を支える。

 目下の話題はやはり次期衆院選。平岡は2区での返り咲きを狙い、1区は元会社員、高邑勉(33)▽3区は2度目の挑戦のIT会社社長、三浦昇(37)が立候補に向け準備を進める。が、山口市議の県連副幹事長、藤村和男(59)は「そう甘くない」とクギを刺す。

 組織力の強化に向け地方議員を増やさねばならないが、有権者のハートをつかむ魅力的な候補をどうやって集めるのか。平岡の手腕が問われるのはこれからだ。(敬称略)

毎日新聞 2007年11月16日

441片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/17(土) 20:47:38
やまぐち人脈紀行:「政治」をつくる/8止 安倍帰郷と二井の動向 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071117ddlk35040623000c.html

 中央政界が揺れている。郷土出身の8人目の宰相、安倍晋三(53)が突然辞任したかと思えば、政権奪取に燃えていたはずの民主党代表、小沢一郎の一連のドタバタ劇。早期の解散総選挙を模索する動きが出てくるなど混とんとしてきた。

 「次期衆院選には出られる決意だ。県連としてもできるだけのことはしたい」。10月中旬、自民党県連会長、河野博行(78)は東京の安倍を見舞った後、こう語った。安倍は8月20日過ぎの外遊先で食あたりを起こすなど体力を消耗。代表質問に耐えられる状況ではなかったという。

 4カ月前には県議会副議長、松永卓(59)らが激励しようと表敬訪問したばかり。安倍は年金問題や事務所費問題などの対応に追われながらも笑顔で感謝の言葉を述べた。「あんなに元気だったのに」。松永は辞任の知らせにがっくり肩を落とした。

 その松永の政治とのかかわりは約40年前と古い。日本大学の1年生の時、学生運動が激しく授業はほとんどない。教えを請おうと、萩出身の戦後初の民選知事で元通産相、田中竜夫(故人)を訪ねた。事務所には慶大生の現衆院議員、河村建夫(65)もいた。田中は元首相、福田赳夫(故人)の側近。松永は目の前で繰り広げられる角福戦争(元首相、田中角栄と福田の権力闘争)をかたずをのんで見守った。

 卒業と同時に石油会社に就職。事務所通いは続いた。県議になった河村らに盛んに「地元に帰って県議を目指せ」と誘われた。38歳で決断し、以来、約20年間、県議を務めてきた。「今を精いっぱい生きる」がモットー。だから今後も安倍を全力で支える覚悟だ。

 首相在任中、お国入りを果たせなかった安倍。13日の衆院本会議に出席し、政治活動を再開した。12月7日から3日間、1年3カ月ぶりに帰郷する。配川博之秘書は「ご心配をおかけした支持者に顔を見せ、経緯を説明するのが目的」と話し、県庁で知事、二井関成(64)と面会する予定という。

 この会談は一体何を意味するのか。関心は自然来夏に任期満了を迎える知事選に向かう。4選出馬が有力視される二井は旧自治官僚から県庁入りし96年8月、出納長から知事に転身した。かねてから「年内に進退を明らかにする」と公言してきたが、多選への風当たりは強い。

 「気持ちは振り子のように揺れている。寄せては引く波のよう。時にはよしっと高ぶることもあり、時には冷める」

 堅固不動の心を意味する「鉄心肝」の言葉を好んで使う二井だが、最近、らしからぬ言動を繰り返している。(敬称略)=おわり

   ◇  ◇

 この企画は長谷川隆が担当しました。

毎日新聞 2007年11月17日

442片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/05(水) 16:07:08
県議会:自民会派、一本化の手法で対立 自民県連会長、新名称を提案 /鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20071205ddlk31010021000c.html

 ◇「自由民主党」で

 県議会自民系会派の3分裂問題で、一本化に向けた3回目の協議が4日、県議会棟で行われた。自民党県連会長の山口享県議が一本化後の新会派名称を「自由民主党」とすることを3会派に提案したが、一本化の手法を巡り対立が続いた。

 山口氏と自民党クラブ会長の小谷茂県議、自民党会長の山根英明県議、自由民主会長の前田宏県議が出席した。

 山口氏は次期衆院選の鳥取1区に民主党公認として元県議の奥田保明氏が擁立されるとして、「現職(石破茂防衛相)も安閑としていられない」と警戒。3会派分裂が参院選敗北の一因と党員から指摘されていたため、「早急に選挙態勢を作り、一本化して目的を達成したい」と述べた。

 これに対し、山根氏は「県連として組織構築を最初にしないといけない」として、県連と県議会の問題を分けて考える必要性を説いた。その上で「あんたら(2会派)が(自民党から)出られた。一緒になりたければ、戻りゃええ」と現在の自民党を母体とする案に執着した。

 前田氏は山口氏の案を支持し、山口氏と県連幹事長でもある山根氏の意見が違っては先に進めないと指摘。小谷氏も前田氏の意見を支持した。これに対し、山口氏は「結果的に自民党という名前が残ればいい」として、手法にこだわらない姿勢を示した。【山下貴史】

毎日新聞 2007年12月5日

443片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 12:27:51
鳥取県議会自民3会派の一本化年内は困難
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=446282005

 鳥取県議会の自民党議員二十三人の三会派分裂で、党県連会長の山口享県議が十八日、一本化の年内決着は困難との見通しを明らかにした。次期衆院選までの一本化を目標に年明け後も協議を続けるが、会派間の対立は根深いだけに道のりは険しそうだ。

 三会派は山口氏を仲介役に九月、十一月両定例議会の会期中に四度協議。山口氏が所属する自民党クラブ(八人)は、会長会派であることを理由に「小異を捨てて大同につく姿勢」(小谷茂会長)で譲歩の可能性を示唆した。

 しかし、自民党(九人)は「会派を出た人が戻りたいのなら、こちらで協議して決める」(山根英明会長)と、他の二会派が自民党を離脱したとの見解。対する会派「自由民主」(六人)は「きれいさっぱり解散して一本化するのが一番」(前田宏会長)と反論しており、協議は平行線をたどる。

 党員の間では「会派分裂が参院選の自民党候補の敗北を招いた」との批判がくすぶる。山口氏は「一本化が困難でも、次期衆院選は支障のない体制にまとめたい」とアピールするが、県連会長としての指導力を問う声も上がり、難しいかじ取りを迫られている。

('07/12/19

444片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/20(木) 15:36:06
岩国市長辞職求め集会…市民団体,リコール署名への準備 讀賣山口
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20071220-OYT8T00089.htm

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題で、井原勝介市長の反対姿勢に反発する市民団体「岩国の明るい未来を創(つく)る会」(約200人)が19日夜、市民会館で「井原市長の辞職を求める6万人署名の集い」を開き、約1200人(主催者発表)が参加した。

 創る会は「井原市長が移駐反対の姿勢を崩さなければ、市は国からの支援を受けられず、財政が破たんしてしまう」として、市長辞職を求めている。来年1月末までに6万人分を目指す署名活動の出発点として、集会を企画した。

 署名に法的な拘束力はないものの、会は地方自治法に定められた解職請求(リコール)の準備と位置づけ、請求のための署名集めを担当する「受任者」の募集も同時に進める。

 今回の署名で創る会は、リコールの住民投票実施に必要な有権者の3分の1(約4万1000人)を超える5万人以上の署名が集まるか、受任者が3000人を上回った場合、解職が可能と判断。本格的にリコール運動を開始する構えだ。

 同会世話人代表の一人の柏原伸二さんは「市民の様々な意見を調整するのが本当のリーダーの姿だが、市長は自分の主義主張ばかりだ」と批判。自民党の衆院議員や県議、移駐容認派の市議も出席し、市議有志を代表して桑原敏幸市議が「このままでは市は破たんの道を行く。そうならないために、井原市長に退陣してもらいましょう」と訴えた。

(2007年12月20日 読売新聞)

445片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/24(月) 14:26:52
参院選 自民が惨敗 しまね2007回顧
王国 組織にほころび 衆院選 どうなる攻防 讀賣島根
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20071223-OYT8T00602.htm

 与野党の「政治決戦」と位置づけられた7月の参院選。「自民王国」と呼ばれてきた島根で、3選を目指した自民現職の景山俊太郎氏が、国民新党新人の亀井亜紀子氏に3万票の大差で敗れ、県政界に衝撃が走った。次期衆院選に向けて、自民党県連は組織の再構築を急いでいる。一方の民主、国民新などの野党陣営は、「衆院選でも共闘による勝利を」と、態勢作りを着々と進めている。(藤戸健志)

 「従来の組織が崩壊している中で選挙の態勢づくりが難しくなっている……」

 今月5日、松江市の自民党県連で開かれた同県連組織再生委員会の初会合で、洲浜繁達・県連幹事長は、組織の“ほころび”を率直に認め、党内外の主婦や農業関係者らからなる委員に再生への意見を求めた。

 「国政選で勝ち続けてきたおごりがあった」「農業、漁業、公共事業で伝わってくる政策が無く、不満が蓄積していた」「民主が農家への補償を打ち出し、自民離れに拍車がかかった」――。委員から次々に挙がる厳しい言葉に、居並んだ幹部たちは言葉も無く、聞き入った。

 公示前に相次いだ閣僚の不祥事や失言、年金記録漏れ問題など、敗因は様々だが、県連幹部は最大の要因を、「政府・与党が構造改革にひた走り、財政力の弱い地方への手当てを講じなかったからだ」とした。自民県議も「構造改革で県財政は悪化し、仕事も無くなった。『政治は一体何をしとったんだ』という反発が強かった」と振り返る。

 県民の声を吸い上げてきた地方議員も市町村合併で大幅に減少。特定郵便局長OBらによる「大樹」も郵政民営化に反発して自民支持を翻した。4万人を超えた県内の自民党員は約2万人になった。

 11月14日、党再生のため来県した古賀誠・党選挙対策委員長に対し、県連幹部は、地方対策の実を国の来年度予算編成で具体的に示すよう厳しく迫った。「地方の声を大事にする政党にならないと、1区も2区も勝てない。もう『保守王国』は通じません」

     ◇

 一方、参院選勝利の勢いに乗り、民主、国民新の両党は早くも次期衆院選に向けて動き出している。1区で民主新人の小室寿明氏(47)、2区で国民新現職の亀井久興氏(68)がそれぞれ、自民現職の細田博之氏(63)、竹下亘氏(61)と議席を争う。共産党は1区に新人の石飛育久氏(29)を擁立するが、2区は候補を立てず、票の行方が注目される。

 15日に松江市内で取材に応じた亀井氏は「力を合わせて政権交代を実現するのが共通の目的。そのために協力する」と、両区でのバーター支援を明言。自らの選挙については、「堂々と政策を訴えたい」と、きっぱりとした口調で語った。

     ◇

 参院選で当選を果たした直後の亀井亜紀子氏の事務所。民主党県連や連合島根の幹部らとともにバンザイをした亀井亜紀子氏は、「島根の政治の流れは変わる」と言い切った。

 次期衆院選で同じ光景を再現するのか、それとも阻止するのか。衆院の解散時期をにらみつつ、各陣営は態勢作りを急ぐ。

(2007年12月24日 読売新聞)

446片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/25(火) 16:46:59
ふり返る:07しまね 参院選 /島根
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20071225ddlk32040186000c.html

 ◇王国落城、揺れる自民

 「島根で負けるはずがないという『保守王国』のおごりがあった」

 7月の参院選。3選を目指した自民現職の景山俊太郎氏が、国民新党新人の亀井亜紀子氏に敗れた。野党との事実上の直接対決で敗北したことは、盤石を誇った王国の崩壊を意味していた。

 なぜ負けたか。強力な集票マシンだった建設業者や農業関係者が「小泉改革」への不満から次々に離反。市町村合併で議員も減った。「組織の末端まで危機感が浸透しなかった」。県連は敗因をやはり「組織」に求めた。

 9月から、県連は組織の拡充に着手。年会費を3000円に下げた「準党員」の設置、中選挙区時代にフル稼働した後援会の復活。あらゆる形で「王国復活」を模索した。

 「竹下の当落がかかる選挙だ。自民党には抵抗があるが、竹下は好きという人に(後援会に)入ってもらわなければいかん」。自民の竹下亘氏と国民新党の亀井久興氏の一騎打ちが予想される次期衆院選・島根2区。10月5日の総務会で佐々木雄三幹事長代行(当時)は檄を飛ばした。だがある県議は悲痛な声を上げた。「私の支持者でも選挙になれば亀井さんに入れる人がいる。これはどうにもならん」。組織のほころびが「身内」ですら止まらない現状も浮き彫りになった。

   ◆

 一方、総括に至るまでの県連は迷走を極めた。早々と県連会長の辞意を示した青木幹雄氏に対し、「青木さんの指導力がないと選挙は戦えない」と慰留。結局、3役ら他の県連幹部がそろって引責辞任する形で青木氏の続投が決定したが、党員からは「青木さんは責任を取るべきでは」との声が上がった。

 参院選から約2カ月を経てようやく開かれた10月22日の総括会議。青木氏は「全国に誇る保守王国をもう一度立て直すため、先頭に立って頑張っていきたい」と深々と頭を下げた。一方、この日初めて公の場に姿を現した景山氏は「ブログを作って発信し、地域のため少しでも役に立ちたい」と再起の可能性を示唆。景山氏の処遇について、洲浜繁達幹事長は「ノーコメント」を繰り返した。

   ◆

 参院選後に就任した福田康夫首相の下、政府・与党は地方重視の政策へ転換。20日内示された来年度予算案でも地方交付税の拡充などの要求が大きく反映され、県連にとって望ましい結果に見える。

 しかし、洲浜幹事長は危機感をあらわにする。「予算を通して、地方の要望をしっかり形にするのが先。その後でないと総選挙は戦えない」

 解散総選挙の見通しが立たないまま、一触即発の事態は続く。参院選の余波は、まだ終わっていない。【酒造唯】

   ◆

 2007年もあとわずか。県内もさまざまな出来事があった。記者がこの1年の出来事を振り返る。

毎日新聞 2007年12月25日

447片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/26(土) 14:11:07
「顔見える活動」徹底を自民県連再生委答申
 参院選の敗北を受けて自民党県連が設けた「組織再生委員会」(委員長=萬代宣雄・JAいずも代表理事組合長、17人)は25日、松江市内で最終会合を開き、青木幹雄県連会長に答申を提出した。各国会議員には「顔の見える活動」を徹底し、インターネットを活用するよう提言している。

 同委員会は計3回の全体会や、地域・職場でのアンケート調査などを基に提言をまとめた。最終会合には青木会長ら県連幹部と委員14人が出席した。

 答申は国会議員、後援会、党支部の活動への提言と党本部への要望の4項目。▽国会議員の話を直接聞いたことがない人がたくさんいる▽支部総会は年1回程度の開催が実態であり、支部が形骸(けいがい)化しつつある――との意見も記載。「無党派層が選挙を左右する」として、ホームページでの発信やメールでの県民との交流を国会議員に求めた。後援会活動は「定期的に全体集会を開き、一体感を強める」、党支部活動の項目では「落選すれば次回選は新たな候補に変えるべき」と指摘。青木会長は「意見を重く受け止め、組織を立て直して衆院選は絶対に勝つ」と話していた。

 県連は2月1日に常任総務会を開き、答申を具体化させる方針を協議する。

(2008年1月26日 読売新聞)島根
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20080125-OYT8T00788.htm

448片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 01:25:08
選挙:衆院選 「やる気感じられない」自民県連組織再生委、候補者の活動批判 /島根
 ◇会長に答申

 次の衆院選へ向け党組織の建て直しを検討してきた自民党県連の組織再生委員会(万代宣雄委員長)は、25日に開いた3回目の会合で、青木幹雄県連会長へ答申を提出した。「政治家としてあまりやる気が感じられない」など、候補者自身の姿勢に踏み込んだ異例の厳しい批判が盛り込まれ、候補者と党員に「距離感」がある現状を浮き彫りにした。

 答申では、候補者本人に対して「辺ぴな地域に出向いたり、再々足を運ぶなど、多くの人に直接語りかける努力が必要」と指摘するなど、後援会や党支部全般の日常活動について注文をつけた。「もし(参院選のような)落選という結果が出れば、次回の選挙は新たな候補に変えるべきだ」と、候補者の交代にも踏み込んだ。

 受け取った青木会長は「真剣に議論された結果と受け止める。なんといっても次の衆院選が山場。絶対勝ちます」と話した。万代委員長は「批判するのは(組織を)良くしようという前提がある。なんとしてでも再生してもらわなければいかん」と述べた。

 答申では、「小選挙区で敗れた候補者が比例代表で復活する制度は理解を得られない」と、重複立候補制度を是正すべきとの考えを示した。これについて洲浜繁達幹事長は「全国の幹事長会議でも『中選挙区制に戻すべき』という意見があった。こうした考えが出たということは古賀誠選対委員長に伝えたい」と述べた。【酒造唯】

毎日新聞 2008年1月26日
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080126ddlk32010382000c.html

449片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 02:04:27
社民党:昨年末、系列4県議が離党届 「厳しい党費負担」−−1人は撤回 /広島
 社民党籍を持つ県議4人全員が昨年末、集団で離党届を党県連(金子哲夫代表)に提出していたことが28日、分かった。金子代表らが慰留した結果、1人は撤回したが、残る3人のうち一部は意志が固く、離党は避けがたい情勢。年間130万円にも及ぶ党費負担などが原因とみられるが、全国的に党勢が衰退する中で、県連幹部は当惑している。

 届を提出したのは、いずれも県議会の民主県政会所属で、県連副代表の渡壁正徳県議(福山市、8期)▽副議長の蒲原敏博県議(東区、7期)▽犬童英徳県議(呉市、5期)▽東(ひがし)保幸県議(安佐北区、2期)で、昨年12月31日付。

 金子代表や支援団体の慰留で東県議は離党届を撤回。残る3人も旧社会党時代からのベテラン県議であることから慰留を続けている。4人とも、新会派の結成や他党への移籍は否定している。

 離党届の理由について、県議の一人は理由の一つとして、「県財政がひっ迫し、議員報酬がカットされる中で、年間130万円の党費などを納め続けると生活が苦しい。党勢拡大への夢や希望があれば別だが……」と打ち明ける。一方で、「党への愛着は今でもある」と話している。【吉川雄策】

毎日新聞 2008年2月29日
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20080229ddlk34010379000c.html

450片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/03(月) 00:41:19
社民党:離党県議3人の対応協議へ 1人は慰留−−県連大会 /広島
 社民党籍を持つ県議4人全員が集団で離党届を党県連に提出した件で、金子哲夫代表は1日、「大変残念で代表として責任を感じる」と話し、慰留に応じた1人を除く3人の対応を協議する考えを示した。

 南区で同日開かれた県連定期大会には党籍を持つ市議ら約120人が参加したが、県議3人は出席しなかった。金子代表は「慰留に取り組んだが1人以外は離党の意志を変えていない。党費の問題は以前からあり、なぜこの時期に」と話した。

 次期衆院選について金子代表は「厳しい選挙になるが社民党が大きくならなければ(格差の問題など)今の状況は変えられない」と話し、小選挙区で候補者擁立を急ぐ方針を示した。【大沢瑞季】

毎日新聞 2008年3月2日
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20080302ddlk34010149000c.html

451片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/01(日) 21:06:51
自民県連:党の信頼回復や一層の結束確認−−松江で大会 /島根
 自民党県連大会が31日、松江市で開かれ、青木幹雄会長ら県選出国会議員3人をはじめ役員ら約500人が出席。次の衆院選を前に、党の信頼回復や一層の結束を確認した。

 青木会長はあいさつで、「国会のねじれ現象の中、皆さんも関心の深い道路の問題で、筋の通らない決定をしなければならなかった。すなわち、一般財源化をするが、必要な道路は造るという矛盾したような決定だ。それでも我々は島根の道路は造るという原則をきちんと貫いていく」と述べた。また、後期高齢者医療制度についても触れ、「内容を十分説明し、正すことはきちんと正すという姿勢でいく」と語った。

 今年度の活動方針については、総選挙への態勢作りなどを決めた。【小坂剛志】

毎日新聞 2008年6月1日 地方版
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080601ddlk32010223000c.html

452片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/01(火) 11:43:46
県議会閉会 紛糾の末、防災ヘリ可決
「説明ない」知事に不満
 財政危機宣言後、初めての県議会が27日、閉会した。消防防災ヘリ購入議案は、審査を付託された総務委員会の委員長が「継続審査」を報告した後、同委員会に所属する自民党県議団の議員6人が退場し、その他の自民と、公明の賛成多数で可決。全議案の採決終了後、石井知事が先のチボリ・ジャパン(TJ)社の取締役会について、会社清算の動議が「坂口正行社長から出された」と説明したことに、知事からの動議と認識している議員らが反発。一時、休憩を取るなど異例の展開となり、財政問題を含め、知事への不満が尾を引いたままの幕切れとなった。

 この日、本会議では、倉敷チボリ公園の土地などをTJ社に無償で貸し付ける契約を12月末まで延長する案など計18議案が賛成多数で可決された。ヘリ購入については、自民の幹部が知事と会談し可決に転じたことに、討論で民主・県民クラブが「(知事は)自民以外には何も説明しない」と批判、共産党県議団は「議論が尽くされていない」とし、両会派とも反対した。

 議決後、知事が発言を求め、7分間にわたり、20日のTJ社取締役会の内容などについて、自身の見解や解散動議の経緯を述べた。儀礼的なあいさつで終わるのが通例であるため、議場から「議会終了時になぜこの場で、論議が必要な話が出るのか」との声が上がり紛糾。再開後、古山泰生議長が知事に対し「あいさつの場で政策的な内容を話すのはいかがなものか」と異例の注意を行い、閉会した。

 閉会後、石井知事は記者会見で「今議会では、公の施設やイベントの見直しなどに貴重なご提言をいただいた。それらを生かし、全責任を負って改革にまい進したい」と話した。

■チボリ公園県支援せず 知事改めて言及■

 倉敷チボリ公園(倉敷市)の来年以降のあり方について、石井知事は27日の記者会見で「倉敷市に(公園運営にかかわる)強い意志がなければ、県が財政支援することは難しい」と、改めて従来の見解を述べた。

 伊東香織・倉敷市長が「県の支援がなければ、市だけで支援できない」と結論を出したことを受けての発言。今後の関係者との協議について「クラボウと方向性を協議、調整したい」と述べた。

(2008年6月28日 読売新聞)岡山
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20080628-OYT8T00001.htm


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