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地方選挙・地方政治
2298
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/05/27(火) 13:42:00
鹿沼市長選受け、衆院2区 民主、自民党の攻防激化へ 栃木下野
二十五日投開票の鹿沼市長選で新人の佐藤信氏(61)=無所属、民主、社民推薦=が現職の阿部和夫氏(60)=無所属=を大差で破り初当選したことを受け、次期衆院選に向けた民主、自民両党の水面下の動きが早くも始まった。「支持拡大に大きな弾み」と追い風を強調する民主に対し、自民は「鹿沼の組織立て直しに取り組む」と危機感を募らせる。鹿沼市を含む衆院2区は、自民と民主の現職同士の激突が予想されており、今後両党の攻防が激しさを増すのは確実だ。
「予想以上の大差。ここまで得票できた理由を調べる」。二十五日午後十時半すぎ、鹿沼市の佐藤氏の選挙事務所。駆け付けた民主党県連幹部は喜びと驚きの声を上げる一方で、支持票の分析に取り組む考えを示した。
同県連には市長選が次期衆院選に与える影響を見極めたいとの考えがある。佐藤氏の支援には、民主だけでなく一部の自民系市議らも回っており、獲得した約三万七千票のうち民主支持票を分析することが、戦略につながるためだ。
佐藤氏は「一党一派に属さない」と市民党を強調してきた。当選直後の会見でも「国政と距離を保つのが(有権者との)約束」と述べ、次期衆院選は"中立"を貫く考え。
ただ福田昭夫衆院議員の後援会関係者は「佐藤さんは民主党県連の元幹事長。その意味は大きい」と影響力に期待する。福田氏にとって鹿沼地区の支持拡大は次期衆院選に向けた最重要課題で、同氏は「これまで自民を推していた阿部氏が敗れただけでも大きい」。
一方自民党県連側からは「2区の大票田で(自民系)首長を失ったのは痛い。選挙に直結する」との分析が出ているほか、今回の市長選で自民系市議が分裂した同県連鹿沼支部への懸念もある。2区が地盤の西川公也衆院議員は「時間を掛けて粘り強く立て直していくしかない」と繰り返した。
同県連内には佐藤氏の大勝について「自民系市議や一部県議が支援に回ったため」との分析もある。佐藤氏の遊説に加わった自民の小林幹夫県議は「自分の支持者から要請があり加わった。佐藤さんに、もう民主党色はない」と言う。
こうした状況を踏まえ、「今後の知事選、衆院選には全く影響がない」(木村好文自民党県連総務会長)との強気の見方もある。
森山真弓衆院議員は佐藤氏に「『市民党』を掲げた限りは、それができなければ市民の信頼を損なうことになる」とくぎを刺した。
今回の鹿沼市長選を、暴力団組長との会合出席問題に端を発した「阿部氏の自滅」と見る同県連幹部は、自民でも民主でもない市民党を旗印とする佐藤氏の、今後の行動を注目している。
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20080527&n=3
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