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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』 第二話【ミ】
84
:
『ある種の異能は場所に憑く』
:2016/02/03(水) 01:58:07
>>83
(ココロ)
そして―――
『ココロ』と、
もうひとりの『ココロ』の、
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『音楽』が交差する!
『湖』は虚を映し、『ココロ』は虚を奏でる。
『空』は実であり、『ココロ』は実を奏でる。
『灯』の光は『星空』であり、『蛍』であり、『妖精』であり―――
その正体は見る者が『感じとって』くれればいい。
『白い花弁』もそうだ。『湖畔』というテーマの元、
多重な意味合いにとれるし、各人がそれぞれ思うままに解釈してくれればいい。
そして、この幻想的な風景を支える『演奏』。
二人の『ココロ』が、二人の『ココロ』だからこそ、
同時に奏でられる奇跡の『二重奏』。
本物の『ココロ』の演奏は『客』には聞こえない。
だが、通常聞こえない音域の『超高音』が実は人間の脳波に影響を与えているように、
その場に『ココロ』の演奏が存在する事が、この空間に深みを与えているように思えた。
『ココロ』は、今ここに、今日積み上げてきたもの全てが結実したように思えた。
そう、今、この場所に『湖畔がある』。
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