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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』 第二話【ミ】

83ココロ『RLP』:2016/02/02(火) 23:13:34
>>82(GM)

      ――夜の湖。

ココロはミスコンでも、それを題材に選んだ。
実際にココロが夜の湖畔に行くことは少ない。
・・・・門限があるからだ。

だからこそ、夜の湖畔は。ココロにとって――『幻想的』だ。
リアルに囚われず、理想のままに、ココロは『夜』を表現する。

湖は巨大な鏡。
月と星空が踊るステージ――
                           . . : :♪
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二人のココロが奏でる『幻想の音』と『現実の音』が、重なり合う。
ろうそくが客から少し離れたところを踊り、花びらはひらひらと舞う。
ろうそくの配置はある程度ランダムだが、全ての客に均等に見えるように。
彼ら自身の『視覚』を借りれば、位置関係の整理は容易だ。

          ♪

             ♪

(……大丈夫。
 あの時より、もっと。)

    (上手くなっているもの、私の演奏は――)

          (それに……みんながいるもの。)

客への危険を考え、必要以上の派手な動きはさせない。
これはパフォーマンスだが……ワクワクより、癒しを与えるもの。
心を沈め、苛立ちも怒りも、音色よりも小さく。

             ♪

不規則に陣形を変えながら、踊るろうそくの揺れる炎。
その揺らめきで目を奪いながら、夜の中を――店中を漂う。

       ♪   

それに追従するように、時々舞い上がりはらはらと散る、白く儚い、蝋の花弁。
そして、『ココロ』の。他ならぬ『湖畔の代表』の演奏があれば。

                ・・・・それだけでいい。


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