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【ミ】『彩の箱庭』

133『黄の石窟』:2015/12/12(土) 03:18:24
>>129(久染)
>         気の毒だがなぁ、そのガキはもう死んで――――」

          べしっ       「ぐえっ」

配慮に欠けた『反町』の発言を諌める為、『久染』は手刀を振るう。
潰れたカエルのような悲鳴を上げた『反町』は、『久染』を恨みがましげに睨んだ。

     「ああ、……正確には『硫化水素泉』だが、
      悪いイメージが先行しねぇように、
      村の連中は『硫黄泉』って言い続けてるぜ」

真っ黄色の結晶を覗き込み、『反町』は怪訝そうな声を上げる。
スマホを取り出すが携帯の電波は届いていない。
それ故に『不良』のたまり場になっているのだろうか。

     「……どーいう思想かは知らんが、ちょっと不気味だぜ。
      ミステリーじゃあ、あーいうのが犯人だっていうが――――」

『真理亜』の特異な考えに触れた『反町』が、そっと『久染』に耳打ちをする。

>>129(鈴元)
>>132(真理亜)
「むしろ俺は、アンタのその発言にダメージって感じだが。
 ……だいぶ、俺の常識ってやつが揺らいじまったらしい」

『反町』は皮肉の混じった言葉を『真理亜』へと投げかける。
『鈴元』に指摘された階段に目を向けると、
周囲に空き箱や布袋の転がった中、階段が地下へと伸びていた。

     「おい、助けるってならさっさと行くぞ。
      警察沙汰になったら、たまったもんじゃあねぇ」

荒っぽい口調で『反町』が吐き捨てると、建物を迂回していく。
このまま進めば『よっちゃん』の二の舞になるから、
『入り口』を探して中に入ろうというのだろう。

>ALL
>>130(しづゑ)

     「――――ん? おい、またガキか?
      ここはアブねぇぞ、さっきも一人、地下に落ちやがった。

      観光客だろうが、回れ右してさっさと帰りな。
      どうも、なんというか、『怪しい』空気も満ちてるしな」

『しづゑ』の先客はいずれもバスの同乗者だった。
カラオケを歌っていた二人には特に見覚えがある。

その一方、突如として現れた『女子小学生』に見覚えはなかった。
三人のいずれも面識がない。なんとなく、その雰囲気だけにデジャヴを覚えていた。

     「おい、コイツをぶっ壊すぜ。
      ――――『チョコレート・ソルティ・ボール』!」

入り口の扉は無骨な鎖と南京錠で閉ざされていたが、
『反町』の発現する『ミツバチ』が群がると、見る見るうちに溶けていく。
やがて、ゴトリと南京錠が地面に落ちると、『反町』は扉を蹴り開ける。

134久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/12(土) 22:50:50
>>132-133 (GM・真理亜)

 「僕もマジ驚きました……
  『自責』に沈まないよう『励ます』つもりが、
  逆に『反町さんが励まされる』とは……!」  ヒソヒソ


 『想像以上にラブ&ピース』な真理亜の思考に
 自分もとまどいを覚えたが、
 性格に反して彼女の『知識』は確かな様子だ。


 「硫黄、トパーズ、琥珀……ですか。

  『温泉』の『硫黄』かとは僕も思ったけど、
  『鉱物化』するほどなら、
  硫黄独特の『ニオイ』がしてもいいような――」


 どうにも違和感がある。
 大穴そばから離れる前に『ニオイ』を嗅ぎ、
 それからスマホをしまって反町の後につづく。


 電波が通じないとなると……
 地元で『土地勘』のある反町に『通報』を頼もうかと思っていたが、
 彼も探索に協力してくれるみたいだ。

 彼の能力があるなら、きっとそのほうが『早い』。
 (『源泉洞』もああやって『押し入る』つもりだったんだろうな)



 「わっ……びっくりしたァ」

 と、『女子小学生』の存在に気づいて声が出る。


           「え、えっと……」


 「あのおじさん、今ドアをブチ破ったけど、
  僕たち別に悪いことしよーとしてるんじゃなくて、
  床下に落ちた子を今から助けに行くつもりなんだ」


 「だから……ここは危ないよ。
  パパとかママは近くにいないのかい?」

 ホテル内へ入る前に、
 親切心から少女にそう声をかける。

135鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/12(土) 23:01:15
>>133 (GM)

「……さいですか。」

(変わったお人さんやねぇ。)

それもかなり変わっている部類と見える。
世の中を探してもこんな人間は余りいないのではないだろうか。
こんな人間ばかりなら争いなど起きないのではないのか?
いや、それはそれで恐ろしい光景かもしれない。
人がみな同じなど。

「あぁ、はいな。」

男についていく。
意外と面倒見がいいのか……?
なんとなくだがそう感じてしまう。

(……?)

一人の少女に出会った。
なぜここにいる。
迷ったのか?それとも山道を散歩しているうちについたのか?

「あんさん、ここはあんまようないトコなんよ。」

「危ないんよ。色々と。」

『ギャザリング』を入り口の方へと行かせ、内部の様子を確認する。
本体は少女の相手をしよう。

136浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/13(日) 11:56:30
>>133(GM)
「え!? わ、私ったらまた何かおかしなことを……!? その、ごめんなさい反町さん。傷つけてしまったのなら誤りますわ。
でもその、悪気はなくて……私はただ、反町さんの不器用な愛情が嬉しくて……。ちょっぴり傷つきもしましたけれど、でも……」
『ダメージを受けた』という言葉に対し、しどろもどろになりつつ謝る真理亜。

>>134(久染さん)
「あ、そういえば硫化水素泉で思い出しましたわ。『硫黄の臭い』ってよく言いますけれど、あれって正確には硫化水素や二酸化硫黄の臭いで、
純粋な硫黄は殆ど無臭だって、どこかで聞いたことがありますわ。……ええ、そう理科か化学の授業で聞いたような気がしますわ」
『硫黄の臭い』を気にする久染を見て、思い出したように口にする真理亜。
「それでも外気に触れていれば酸化やら何やらするはずですから……。臭いがないってことは、つい最近できたとか、そういうことかしら……?
『硫黄を生み出すスタンド能力』……? 『幽霊』ならまだしも『行方不明』との関連性が思い浮かびませんわね……」
でもこの硫黄? らしきものが能力か何かで生み出された物なら、もしかしたら狐耳の女の子がいるかもしれませんわ!
友達になれるかしら……。などと真理亜。硫黄泉だけに、お花畑な思考回路だ。
「でも、『臭いがない』っていうのが『ガスが発生していない』ってことなら、むしろラッキーですわね。ご存知の通り『硫化水素』は『有毒ガス』ですから……。
これで『サリちゃん』とか、『他の行方不明者』の生存率も上がった気がしますわ!」
『下がっていない』というだけで、『上がった』わけではないのだが……。そこは真理亜、ポジティブシンキングだ。

>>133(GM)
「……あら?」
小学生くらいの少女を見かけた。初対面のはず。はずだけど……。
「どこかでお会いしたような……」
しばらく考え、
「ああ! そうですわ、きっと前世か何かでお会いしていたんですの! そう考えれば全てのつじつまが合いますわ!」
合わない。
「私の名前は浜梨真理亜。ここであなたと私が出会ったのもまた運命。私たちの絆が時を越えて、世界を越えて引き……んん……こほん」
と、やはり暴走しそうになるが、そこは真理亜、すんでのところで自制した。手遅れの気もするが、とにかく自制した。
「失礼いたしました……取り乱しました……。いきなり前世とかおかしな話ですわよね……。
いやでも、本当にどこかでお会いしたことがある気がするんですのよ……。んー、誰かの娘さんかお孫さんで、そのお母様かお婆様に面識がある、とかかしら……?」

「それにしても、『怪しい空気』……やっぱり、スタンドやらゴーストやら神隠しやら妖怪やら、
そういうオカルティックな何かが絡んでいるのかしら……?」
『スタンド』を『オカルティック』に含めるのは如何なものか、という気がしないでもないが、一般人から見れば怪奇現象とそう変わらないだろう。

「Wow! 『ニホンミツバチ』の『スタンド』! とっても『可愛らしい』ですわ……!
『シバリング』で『錠を融かす』だなんて! なんてmarvelousですの!」
などと、胡散臭い外国人のようなことを言いながら称賛する。
『ジャパニーズハニービー』とか言わない分、そこまで胡散臭くもないのだろうが。

137臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/14(月) 01:02:29
>>133-135
(見つかったか、面倒くさいの………なんじゃと!?
ますます面倒なことになっておるではないか…一体大人が四人も雁首そろえて何をしとるのか………。
最近の若いもんはこれだから困る…!!)

着物の上から和装コートを着た、黒髪の少女は……四人に歩み寄ると、数回咳き込んで、鈴元の前で、よよよ、と泣き崩れる。

「そんな………。
ここのお湯を…『お婆様』がご所望だと言うのに。ああどうしたら…………………」
(ええい、こうなったら…精々こやつらを利用し、秘湯をゲットするまでじゃッ!!)

チラッチラッ

上目遣いに鈴元を見遣った。

>>136
(こ…こやつ…………………『女の子が好き』)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

>>ALL
(しかもこやつら全員………『儂と同じ』か。
実際に見えるのはひいふう…三つじゃが、状況に動揺していないところを見ると筆ペン頭の坊主もじゃろうな…)

138『黄の石窟』:2015/12/14(月) 01:28:25
>>134(久染)
>>136(真理亜)
>「『鉱物化』するほどなら、
> 硫黄独特の『ニオイ』がしてもいいような――」

>「『硫黄の臭い』ってよく言いますけれど、
> 純粋な硫黄は殆ど無臭だって、どこかで聞いたことがありますわ」

「確か、『御嶽山』が噴火した時のニュースで、
 嬢ちゃんが言ってたのと同じこと、東大の学者が言ってたな……」

二人の会話に呼応し、『反町』は思い出したように同調する。
東大の学者が言ってるのであれば、間違いではないだろう。

>「え!? わ、私ったらまた何かおかしなことを……!?
>「ああ! そうですわ、きっと前世か何かでお会いしていたんですの!
>「Wow! 『ニホンミツバチ』の『スタンド』! とっても『可愛らしい』ですわ……!


        「うるせェ、ちっとダマってろ!」
                              ――――ガァンッ!


『反町』は鉄扉を蹴り飛ばし、『真理亜』を怒鳴りつけた。
『反町』は協力的ではあるが、目的の為なら『法』を犯すだけの『攻撃性』を秘めている。
今、協力しているのも『警察』を呼ばれたら面倒だという以上のものは、ないのかもしれない。

>>135(鈴元)
>>137(しづゑ)
『久染』、『鈴元』、『真理亜』と心配そうに『しづゑ』へ声を掛ける。
一方で『しづゑ』はこの場を『サバ』を読むことで乗り切ろうと試みる。

       「なぁにぃぃ〜〜〜〜〜〜ッッ??

        ――――『秘湯』の噂を嗅ぎ付けてきたか。
        オメェーのバアさんがどういう『病気』かは知らねぇが、
        ウロチョロしてどっかの穴に落っこちるのもメンドーだな……」

両腕を組んだ『反町』、一方で『鈴元』は『ザ・ギャザリング』を先行させる。
『遠距離型』特有の射程距離の広さで、一気に『階段』へと進んでいった。
『階段』は少年が落ちた『穴』とはちょうど正反対の方向にあるが、射程距離内だ。
周囲は朽ち果てているが、フロントの『カウンター』や、床に描かれた『タイル画』のような、
『ホテル』の面影を残すオブジェクトがいくつか残されている。

                ギチチッ
                            ギチチッ

ふと、『ザ・ギャザリング』は階段を見下ろした。
踊り場を回って降りた先、何か『モップ』のようなものが見える。
――――それが乱れた長い『金髪』だと気付くのに、そう時間は掛からなかった。
傍にはマニキュアが塗られた『爪』が落ちている。懸命に床を引っかき、モガいている。

139鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/14(月) 23:52:31
>>138 (GM)

「うふふ。」

「まぁ、今日は堪忍してぇな。」

少女をなだめようとする鈴元。
なんというか、出来れば巻き込みたくはない。
巻き込んでいいことはないし、危険だからだ。

「ぐるっと回れ右してお帰りぃ。理由はなしたら旅館のお人さんらもなんかしてくれるかもしらんし。」

お帰りいただこう。
もと来た道を帰るだけなら危険も少ないだろう。
なおも説得を続けようとしたときだった。

「え?」

ぞわり、と背筋に奇妙な感覚が走る。
背骨にそってじわりと嫌な冷たく気持ちの悪い汗が出ているかのような感覚。
危険信号。感覚が、本能が、理性が告げる警告の信号。

「誰でもよろしい、付いて来て。」

静かに、だがはっきりと言う。

「誰かは分からんけど現在進行形で襲われてはる。」

返事は待たず中への侵入を試みる。
『ギャザリング』を待機、本体と合流が出来たら和傘を受け取らせる。

140久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/15(火) 00:29:39
>>138-139 (GM・鈴元)

 「なるほど……
  って反町さん、ちょっとちょっと……!」


 『硫黄』をめぐる二人の応答に得心するが、
 『アウトロー』と『シスター』。

 この二人、『水と油』かも……
 当人の『気質』が変わらないと、馴染むのは難しいか?

 真理亜と荒れる反町の間に入ろうとしたところで――


>「誰でもよろしい、付いて来て。」
>「誰かは分からんけど現在進行形で襲われてはる。」


     「!?」


          「まさか……!」


 弾かれるように鈴元の背中を追う。
 入り口をくぐる……その前に、ホテルの『外壁』をざっと見る。

 このホテルが『不良の溜まり場的』と言うなら、
 スプレーなどで描かれた『落書き』はないか?

 『20cm以上』のものが視界にあればホテル内へ連れて行く。
 (『魚化』して壁面を走らせ、自分の視界内前方へ)


 「危ないから、
  絶対に入ってきちゃダメだよッ!」

 残していくことになる少女(しづゑ)に精一杯の忠告を叫び、
 ホテル内へ急ぐ。

141久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/15(火) 00:59:28
>>140 (自レス・訂正)

『落書き』に限らず、
ホテルの名前を題した『看板』や『案内板』の類、
駐車スペースの『白線』など、
『汚損されていない』インクが視界内にあれば、
すべて『魚化』してホテル内へ『持っていく』。

142臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/15(火) 20:25:11
>>138
「────『病気』?」

こちらは純粋に温泉に浸かりたいだけだったのだが…『ここ』にはそれ以上のものがあるというのか?

(儲けもんじゃ、益々入りたくなってきたぞい………!!
しかしこんな厄介ごとがまっとると解っていれば、最初から『出して』おいたものを…まあよいわい)

一先ず、現在位置から様子を見るにとどめて置く。

「だ、大丈夫です。そう簡単に死ぬような方ではありませんので…。
それはそうと、『病気』…とは?私、詳しい話はぜんぜん聞いて居ないものですから………」

>>139
「そういう訳にはいきません。私は決してお邪魔はしませんから…………」
(「私」はのォ〜〜〜〜〜〜。
それにしても将来有望そうな小僧じゃて………ヒヒヒ…おおっと)

ジュルリ

口元を隠していた袖で唇を拭う。

143浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/16(水) 22:07:55
>>138

「………」
黙った。意外と素直だ。
(む、結構集中力が居る作業でしたのね……鍵部分だけを融かしてたんですし、それもそうですわよね。邪魔しちゃあいけませんわ)

>>137
「お婆様が温泉を? まぁ……お使いなのね! とってもいい子……あら?
でしたらどうして、その肝心のお婆様がいらっしゃらないのかしら?
持って帰るより、直接浸かった方が絶対―――――」

>――――『秘湯』の噂を嗅ぎ付けてきたか。
       >オメェーのバアさんがどういう『病気』かは知らねぇが、
       >ウロチョロしてどっかの穴に落っこちるのもメンドーだな……

「な、なんと、ここのお湯にはそんな効能が!?
美容や疲労回復に効く温泉がある、というのは知っていましたが……日本の温泉というのはここまで万能でしたのね!?
そして、それならここにお婆様が来ていないのにも納得がいきますわ!
ああ、なんてこと。きっと重い病気か何かで苦しんでいるお婆様を助けるために―――――」

>>142
>「────『病気』?」
>「だ、大丈夫です。そう簡単に死ぬような方ではありませんので…。
>それはそうと、『病気』…とは?私、詳しい話はぜんぜん聞いて居ないものですから………」
「あ、あれ……? 違いましたの……?
ともかく、危険なのは確かです。お湯が欲しいのでしたら私たちがとってきますから……。そう、お湯を運ぶ容器はお持ちかしら?」
真理亜も流石に子供を巻き込むことは憚れるようだ。
しかし、『お湯が欲しい』という意志は汲むようで(お湯だけに)、代わりに持ってくることを提案する。

>>139
「襲われて……ま、まさか行方不明者がもう!?」
『ボンゾ・ドッグ』を発現、先行させつつついていこうとする。

144『黄の石窟』:2015/12/17(木) 23:09:40
>>139(鈴元)
>>140(久染)
>>142(しづゑ)
>>143(浜梨)
『久染』は周囲の『落書き』や『案内板』から『魚群』を出し、自身に追従させる。

>返事は待たず中への侵入を試みる。
>『ギャザリング』を待機、本体と合流が出来たら和傘を受け取らせる。

>残していくことになる少女に精一杯の忠告を叫び、ホテル内へ急ぐ。

>『ボンゾ・ドッグ』を発現、先行させつつついていこうとする。


          『 Stay  Away !!』


階段の付近まで駆け寄る三人に、怒号のような声が響いた。
聴覚ではない。『魂』に響く声、――――『スタンド会話』だ。


              ―――z_____   ヴ  ン


『ザ・ギャザリング』の視界から倒れ伏した女性の姿が消える。
そして、唯一人、その場で足を止めていた『しづゑ』は、
倒れた女性が三人の『背後』へと『瞬間移動』をしたことに気づく。
――――間違いない、温泉に浸かっていた白人女性だ。


      「コイツ、レイチェル・ホワイトウォーターか?」

           「モデルか女優とは聞いていたが、
            こんなところでゲロ吐いて、何やってやがる……?」


『レイチェル』の口元や衣服には吐瀉物らしい染みが付いている。
……が、『匂い』は感じ取れない。
その表情は青褪め、断続的な『痙攣』を起こしている。
先ほどの『怒声』は最後の力を振り絞ったのだろう。

      「コイツも『秘湯』の噂を嗅ぎ付けてきやがったか……。
       ――――おい、まさかッ  クソッ、全員『下』には降りるんじゃねェぞ!」


             ブブブブブ
                              ブブブブ


『ミツバチ』の軍勢を展開し、『反町』も怒号を放った。
倒れた『レイチェル』に群がる『ミツバチ』により、その肉体が『蜜蝋』へと変じる。
――――その実感は『四人』には存在しない。『蜜』の匂いが漂わない……。

145鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/18(金) 00:10:42
>>144 (GM)

「……!消えた。」

(こらまたエラい難儀な事に……)

スタンドによる会話。
つまりはスタンドがこの近くにいる、もしくはスタンド会話が出来る範囲にいるというわけだが……
相手のスタンドが見えていないが、探すことはしないでおこう。
不用意に蜂の巣をつついて蜂に襲われるような趣味はない。

「どないなってんねやろぉ。」

「さすがに下に下りる気ぃにはならんけど。」

なにかいたり、なにかあったりは普通にありえる。
危険なものがいたらたまったものではない。

「下りんとなんも進まんのも事実やね。」

「まぁ、あのお人さんは下りんなぁ言うてはるけど……」

他の二人はどうだろうか。
体勢の立て直しをしたがるか、それとも厳しいのを承知で下りるか。

「?反町さん。それなに?」

「蜂のスタンドの能力やろから蜂蜜かなんか?でも、甘いエエ匂いせんねぇ。」

すんすんと周りの匂いをかいでみよう。

146久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/18(金) 21:31:12
>>144-145 (GM・鈴元)

 「な……」


 『警告』に似た『怒声』、
 突如あらわれた『白人女性』。
 『声の主』らしき彼女は、しかし『今にも死にかけ』だ。


 いったい何が起こった?


 いや…………違う。 . . . .. .. .
 異常は『進行形』だ。何が起こっている?


   ……旅館に降りたとき、
   『湯の花の香り』は確かにした。(>>29


       ……『蜂』の能力を最初に見たとき、
       涼くんは『甘い匂い』を確かに感じとっていた。(>>69) (>>74



    . .. .    .. ..
   いつから――どこからだ?



 反射的に口と鼻を手で覆う。
 異常は『ニオイ』だけか?
 目や粘膜、あるいは気分に、『刺激』や『不調』はないか?


 「涼くん…………僕もだ。
  今、僕は『ニオイ』をまったく感じていない。
  けど、それって……」


 反町の顔を見る。
 僕の考えが彼と同じかは分からない。
 だが『このまま階下に降りるべきではない』のには、
 僕も百パーセント同意する。


 反町の制止に従い、白人女性に対する
 何かしらの『処置』らしきものの完了を待つ。

147浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/18(金) 22:15:35
>>144-146
女性の怒号に、足を止める。

>「コイツ、レイチェル・ホワイトウォーターか?」
という言葉に反応し、後ろを振り向くと外国人女性が倒れていた。
青ざめた表情、痙攣―――中毒か何かだろうか。どうやら嘔吐もしているようだが、不思議と臭いはしない。

更に、反町がスタンド能力でレイチェルをハチミツみたいにするが、やはり匂いはしない―――――匂いがしない?

「そんな、まさか―――『そうじゃあない方』だったなんて……下がったなんてとんでもない、むしろ――――」
真理亜の顔から血の気が引いていく。

ああ、久染さんも気づいているようですわ。この状況、下に降りるわけにもいかない。だって―――
「硫化水素はある一定の濃度を超えると、嗅覚が麻痺して臭いを感じなくなりますけど――――空気より重くて下の方にたまるはずの硫化水素の毒を、
たった今ここに来たばかりと言ってもいい私たちが、地下に降りていないどころか入口に居る私たちが、ここまでのレベルで受けるなんて……!」
明らかに異常事態だ。
硫黄化合物を操る能力とかにしたって――――規模が大きすぎる!
この状況で下に降りるなど、お腹を空かせたドラゴンの口の中を冒険するようなものだ!

「救急どころかレスキュー隊とかも呼ばないとまずい状況ですし……そもそも反町さんのおっしゃる通り、生存が危ぶまれてきましたわ……!」
しかしここは電波が通じない。
『BD3B』は射程距離が『30m』だが犬型なので、携帯電話を使わせることはできない。
『吠え声』に乗せて『50m』先まで真理亜の『声』を届けることができるが、同じスタンド使いにしか聞こえない。
いや、それよりも応急処置……でもどうする? 心臓マッサージと人工呼吸が正しいやり方だったか?
ガス中毒の被害者を専門的な知識なく処置しようとすると二次被害でこちらもまずいことになるからやめておけ、と教わらなかったか?

「気休めにもならないかもしれませんが、皆さん、これを―――」
と、その場にいる全員に『ビニール袋』……『ゴミ拾い』に使う予定だったが、全く収穫のなかった『ビニール袋』を差し出す。

一応救急セットも持ってはいるが――――この状況で強いて使えそうなものと言えば、人工呼吸用のシートくらいだ。
いや、そもそも使っていいとも限らない―――――。

というか、行方不明者……『サリちゃん』や『よっちゃん』の救出が間に合うか、というはなしでもある。
何しろ、硫化水素は濃度次第で即死することもあり得るのだから。
「つかぬ事をお聞きしますが反町さん。ここの『秘湯』は、その……『ガス中毒』とかにも『効果』があるんですの?」

148臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/19(土) 04:40:01
>>143
「ありがとうございます。
いえ、直に『お婆様』自らお越しになって…………浸かれないのであれば、『飲んで帰る』かと…」
(文字通りの『皮袋』と言うわけじゃな……)

>>144
「んんッ?!」
(なんと、こやつもか…………!!奇妙な縁もあるものじゃて……!!)

こちらが子供の足であったこと、途中立ち木を調べていたことを差し引いても、すれ違いもせず先にここに到達できたのはこの『瞬間移動』あってこそか。

(……ふゥーム……こんなことならば先にこやつを探していくべきじゃったかのォ〜〜〜〜〜〜?
まあよいわい。あの様子は……ガス中毒か?
しかしだとしたら、この距離で儂らに何の影響もないのもおかしな話じゃな……………)

温泉地には時として有毒な火山性ガスが発生するが、それらは大抵臭気がする上、目の痛みなども伴う。
高濃度下では逆に臭いを感じなくなるようだが、目の痛みまでもなくなるとは思えない。
さらに言えば、そんな高濃度の有毒ガスが発生しているなら、周囲の生物に必ずなんらかの影響があるはずだが…。

(注意書きの看板のようなものもなかったのォ〜〜〜〜。となればこれも……何者かの仕業ということか……?)

周囲を見回す。
草木が枯れていたり、生物の死骸が転がっていたりはしていないだろうか。

149『黄の石窟』:2015/12/20(日) 00:16:56
>>145(鈴元)
>>146(久染)
>>147(真理亜)
>>148(しづゑ)

>「蜂のスタンドの能力やろから蜂蜜かなんか?でも、甘いエエ匂いせんねぇ。」

> 「涼くん…………僕もだ。
>  今、僕は『ニオイ』をまったく感じていない。

二人の疑問に対し、『真理亜』は『硫化水素』の特性を説明する。
そして、『真理亜』は四人に対して『ビニール袋』を配り始める。

>「ここの『秘湯』は、その……『ガス中毒』とかにも『効果』があるんですの?」

  「肉体が奇跡的な『回復』を遂げたと聞いたが、
   ……どんなパワーや奇跡も、『死人』は助けられねぇ」

それは『真理亜』の懸念である『即死』について、冷酷に述べたものだ。
犠牲者になりつつある『レイチェル』は全身を『蜜蝋』へと変じさせていった。

  「だが、コイツは辛うじて無事だぜェェ〜〜〜ッッ
   『蝋人形』に変えれば、『肉体』の負荷は止まる」

       「――――が、今ので『ミツバチ』のほとんどを使っちまった。
        これが何らかの『スタンド攻撃』だっていうのなら、
        俺はこれ以上、『ミツバチ』をバラ撒きはしねェよ」

『地下』の安全を確認出来ない限り、『ミツバチ』を向かわせられない。
それが『反町』の意見だ。――――子供の『安否』は未だに分からない。

『久染』は体調を確認するが、『呼吸器』や『目』に不調はない。
同様の懸念を抱いた『しづゑ』は周囲を確認するも、生物の異常は見られない。
そして、この中で唯一、地下に『ザ・ギャザリング』を向かわせた『鈴元』は、
その視聴覚を通じて『地下』の様子を探ることが出来た。

『オンボロ』という意味では、『鈴元』達がいる一階と大きな違いはない。
地下は『温泉施設』となっているらしく、更衣室や遊戯室らしき案内板が放置されている。

            ビシシッ
                         ビシシシシッ

『子供』が落下したであろう方向には、床や壁に無数の『結晶』が出来ている。
放置された『廃材』も相まって、とても一人では進めない。

150鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/20(日) 02:41:31
>>149 (GM)

「どういう事なん?」

「これはスタンド攻撃なんかな……」

「どっかにお便所の芳香剤みたいに匂い吸っとるモンでもあるんか?」

断言は出来ない。
しかし、スタンドの影響だと考えてしまう。
不自然を謎をスタンドと結びつける。
スタンドはそれらを生み出せるのだから。

「今僕のが下におるんやけど。」

「一人やったら進めそうにないわ。」

「なんや『結晶』が出来とるし、廃材も邪魔や。それに、無理に進むんは危険やし。」

現状を報告しておく。
地下に何があるかは見られる範囲しか分からない。
それに地下にいつまでもいて安全だという保証もない。

「どないしよかな……」

「落ちたお人さんを助けるためには命張らんとアカンのよね。」

少し考える。
危険なことはなるべく避けたい。
危ないところに自ら突っ込んでいく無鉄砲さらしきものは鈴元にはないのかもしれない。
しかし

「命張らんとなんも進まんのよねぇ。」

鈴元は桜にならなければならない。
華やかで人の目を奪い心を奪う存在にならなければならない。
今ココで助けに行くという勇気がない者が桜になれるのだろうか。

「僕、調べにいこか?」

151久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/20(日) 22:03:32
>>149 (GM・ALL)

 一歩。自分が足踏みをしたとき、
 友人は踏み出していた。
 『目が覚めた』。


  「涼くん……」


      「『一人だったら進めそうにない』ならさ、
       そこは『僕行こうか』じゃなくて――」


  「こう言うところじゃない?

   『一緒に着いてきてくれへん?』」


 鈴元を見て、ニヒ、と笑う。


  「――行こうッ!

   ここで誰かを助けるために動けないなら、
   僕はスタンドをもらった意味がないッ!」


 ホテル外から運んだ『魚』に加え、
 視認できた『タイル画』 『落書き』 『館内表示』 『壁紙』などを
 すべて『魚』にして自分を『沈没可能』にするまで覆い、
 残りを追従させる。

   (できた『魚』は『サイズ』も含めてリスト化をお願いしたい)


 真理亜から『ビニール袋』を受けとると、
 彼女に告げる。

 
 「『スタンド』は『呼吸』を必要としないハズ。
  『感覚器』や『皮膚』にダメージがないなら、
  たとえ『毒ガス』であっても
  『進行』は不可能ではないハズです」


     「そもそも現状はまだなにも『確定』していません。

      ・女性が倒れたのは本当に『ガス中毒』なのか?
      ・鉱物は『硫黄』なのか?

      確かなのは『ニオイを失った』という一点だけ。
      ひとつひとつ、『事実』を獲得していく必要があるッ」


 『ビニール袋』で口元を覆いながら、
 『階下』へ足を、慎重に、一歩ずつ踏み出す。

 『踊り場』をひとまずの目標にするが、
 『異変』や『不調』をわずかにでも感じたら足を止める。

152臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/21(月) 21:29:21
>>149
「ど、どうもありがとうございます…」

ビニール袋を受け取る。
…とは言えどこまで効果があるやら。

「そう言えば……この辺りでおかしなものを見た、というお話を聞いたことがあります。
『落ち武者』だとか『女の人』だとか…何か関係があるんでしょうか」
              スタンド
後者はともかく、前者は幽波紋と関係がある…かも知れない。

(目撃者の小僧も『そう』ならば、じゃがのォ〜〜〜〜〜?
ふゥーム……しかし目的はなんじゃ?例の『秘湯』を独り占めしたい、とかそーゆーことかの……?

こやつらは穴に落ちた童を助けることで頭の中が精一杯のようじゃが…まずそもそも、そこから考えるべきかも知れぬな)

リュックをその場に置き、『レイチェル』に駆け寄る。
話を聞きたい所だが……『蜂の男』(反町)の能力で『蝋人形』になっていては喋れないかも知れない。

「あの………大丈夫ですか?何があったのですか?」

153浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/21(月) 23:14:43
>>149-152

「わっ、なんか絵や文字がたくさん集まってきましたわ……!」
絵や文字……『かかれたもの』を動かすスタンドだろうか?
しかも久染さんの身体を覆ってしまった。もしかして、防護か何かになるのだろうか?

「……ええ、ですわね。通常の毒ガスならばスタンドには通用しないはず。毒ガスかもしれない現象がスタンド物質か何かだというのなら話は別ですが……」
『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』が一体だけ発現されている。先ほどついていこうとしたものだ。

「ああ、確かに……そういえばレイチェルちゃんの惨状に反して私たちは『何ともありませんわ』……
『臭いが分からなくなるほどの硫化水素濃度』ならば、呼吸器かどこかに不調がでてもおかしくはないはずですわね……」
真理亜もまた、廃墟から離れた位置でビニールに空気を溜め、それを口に当てるように縛る。
「だからこそ、逆に不気味ですらあります……分からないことが多すぎますわ」

久染さんが進んでいく。
「あっ……お待ちくださいまし。私の『ボンちゃん』を先に向かわせますわ!」
先ほど発現した『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』を一匹先行させ、数歩先んじた二人を追いかける。
『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』は、一匹までなら『ダメージフィードバック』を持たないスタンド。
ゆえに、もしも『スタンドにも効く毒ガス』が発生していたのなら、身をもってそれを知ることができるはずだ。

……それと、人並み程度の『嗅覚』を持つ『ボンゾ・ドッグ』で臭いを嗅いでみる。
やはり、本体と同じく臭いを感じないのだろうか?

「ああ、そうですわ久染さん。久染さんのスタンド、見たところ絵やら文字やらを動かせるみたいですから……」
持ってきた『トランプ』と『UNO』を手渡して、
「どうぞお使いくださいまし。ちなみに『コミックス』も持っていますが……使いますか?」

「いや、でも……誰かが電波の届く位置まで行って救急車やら救助やらを呼んだ方がいいのかしら……?」

154久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/22(火) 00:35:33
>>153 (真理亜・会話)

「あ……ありがとうございます。
 真理亜さんって、
 すごく準備がいいんですね……」

 手際の良さにも驚きつつ、
 カードを受けとってポケットに入れる。
 (コミックスは必要な時に使わせてほしいと答える)

 自分のスタンド能力の詳細(>>4)を、
 お礼がわりに真理亜に伝えておく。


>>151 (自レス・追記)

 『覆い』については、自分が着ている衣服の『柄』も
 そのまま『覆い』に使う。

>総柄フード付パーカー、ロゴTシャツ、ペンキ柄のペインターパンツ、スリッポン

 プラス『20cm×20cm魚群』が『4〜5匹』あれば、
 『覆い尽くし』に足りるか? という認識だ。
 足りなければ、真理亜からもらったカードを必要なだけ使う。

155『黄の石窟』:2015/12/22(火) 23:02:24
>>150(鈴元)
『黄』の結晶はけばけばしい輝きを放っている。
壁から突き出した『廃材』や『ボード』は一つ一つが『ゴツい』上に、
それらを繋ぐように黄色の結晶同士が結合し、巨大な『壁』となっている。
これを『ザ・ギャザリング』のパワーでへし折るには、心許ない。

しかし、誰かが手を伸ばさなければならないのだ。
この道を進むしか、向こう側に行く方法はなさそうだ。

>>151(久染)

                 バシャァ!
                            パシャシャッ!

自分自身を『二次元物質』に変えるべく、多量の魚を纏わせる。
ほとんどの『字』をその身に費やしたが、以下の5つだけが魚として残る。

『愛羅武勇〜天下に捧げる漢の讃歌〜』……『パワー:E』の群れ
『暴走族への警告文(地元民のモノか?)』…『パワー:E』の群れ
『簡略化した太陽に酷似したマーク』………『パワー:C』(片腕)
『キョロちゃんに酷似したキャラクター』……『パワー:C』(片腕)
『スゴくデッカく書かれた“ダイスキ”の字』…『パワー:C』(片足)

一番大きな絵であった『タイル画』は『塗料』ではないので対象外だった。
今の『久染』はすぐにでも『平面』に潜れる準備が出来ている。
一歩、一歩、階段を降りて行くが、直感的に『死』の臭いが漂っている。
『生身』で地下に降りれば、先ほどの女性と同じ運命は免れないだろう。

>>153(真理亜)

            クンッ
                    クンクンッ

本体の『ダメージ』は『スタンド』には反映されない。
この法則を応用し、『BD3B(A)』は無傷の『嗅覚』で周囲を嗅ぎとる。

              ――――グォ   ゥン

一瞬、視界が歪むほどの『臭気』が『真理亜』を襲った。
明らかに『硫黄』の香りだ。そして、これはスタンドには利かない。

>>152(しづゑ)
子供を助ける準備を進める『三人』だが、
『しづゑ』はこれとは異なる視点を以って、事態に挑もうとしていた。
――――スタンドの兆候があるなら、その『目的』は何か?

       「……」

どうやら、『レイチェル』は話せないようだ。
代わりにとでもばかりに、傍にいた『反町』が独り言を呟く。

    「だとしても、『目的』は何なんだ……?
     この廃墟に『近づかせない』のが目的か?

     ……いや、違うな。だとしたら『地下』に罠を張る理由がねェ。
     スタンド使いは一人じゃあない? いや、明らかに俺達を攻撃してこない。
     ……チッ、考えるのは面倒だぜ」

『反町』から発現した『ミツバチ』が一匹、地下に降りようとする『久染』へと近づく。

156鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/22(火) 23:45:21
>>155 (GM)

(うわ……)

やはりと言うべきか、簡単に進める状況ではない。
それに『ギャザリング』は人並みの力しか持たない。
ぶっ壊して進む、そういう判断は出来ない。

もう少し観察してみよう。
廃材やボードといった物体。
ゴツい物体同士が組み合わさり、結晶をつなぎとする壁。
なにか不自然な部分は無いか、全体をくまなく観察。

だが、もう一つしなければいけないことがある。
男は度胸、女は愛嬌。
試してみるのもまた一興。

「頼むで……」

ボードか廃材を思い切り殴る(パス精CCC)
これで揺らせれば『花びら化』して脆くし、撤去への布石としたい。
揺らせる可能性は低いように思えるが、出来なければ結晶のほうに対策を打てる部分は無いか探そう。

「あんさんら、ちょっと地下はこっから先進むんは厳しいかも。」

「人並み以上の力のスンドか、人並みの力を合わせんとキツいかもしらん。」

本体は周囲の状況と現在の状況を周りの人間に伝えておこう。

157久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/24(木) 17:40:08
>>155 (GM)

 「う………」

 見えざる『圧』に毛が逆立つ。
 眼前を塞ぐ『死の壁』の気配。

 『現状』は、想像以上に『最悪』だ。

 少年の『生存率』に触れた真理亜の言葉が脳裡でよみがえる。
 それでも……自分に今できることを諦めたくはない。


 「…………反町さん、このホテルの一階。
  『よっちゃん』の落ちた『穴』が、
  向こうにありますよね……」


     「あの穴から蜂を『降下』させて、
      『穴の底』の様子を『見る』ことは
      ……可能ですか?」


 もし、答えが『NO』だとしても……
 誰かが空いた手で『大穴』を調べるのは無駄ではない、
 と思う。

 数メートルでいい。
 あの『大穴』を無事に『降下』できる方法があるなら、
 それは『少年の現状』を知る『最短ルート』になりえる。

 その思考を階上の全員に伝える。


 そして自分は『パC魚』3匹に牽引され、
 壁面を伝って階段の『天井面』にまで移りたい。
 そのまま自分を『二次元化』し、『天井面』にズブズブと『沈む』。

 『二次元世界』内は水で満たされ、
 『ガス』の影響を一切受けない。


 『沈没』に成功したら、『魚』とともに
 なるべく『天井面』の『二次元世界』を潜り進み、
 先行した『ギャザリング』の元までたどり着きたい。

 移動しながら、
 廃棄された『冷蔵庫』『ケース』などの『重量物』がないかを確認する。
 それから、『パワー:C』相当の『素材』も見つけたい。
 最低でもあと『3つ』。

158臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/24(木) 20:41:22
>>155
「……………………ふゥーム」

『レイチェル』の呼吸、脈拍、鼓動を確認。
(『蜜蝋化』していては解らないかも知れないが一応)
………気になるのは『目撃談』だ。
『女』と『落ち武者』…順当にいけば、『女』のほうが『本体』と言うことになるだろう。

「あの、もう少し離れた場所に、この人を運びたいんですけど、手伝ってもらえますか?
……あと、やっぱり、レスキュー隊かなにかを呼んだほうがいいのでは…?」

『レイチェル』を抱えあげようと奮闘しつつ『反町』に問いかける。

「毒ガスに対する装備も、訓練も受けてる人に頼むのが一番だと思うんです。
それこそそういう人たちなら、建設重機で床を壊したりして道も切り開けれるでしょうし…。
神秘の温泉が埋まって再起不能になってしまうかも知れませんが、人命には代えれないのではないかと…!!」

熱弁を揮う。が………。

(…な〜〜〜〜〜〜んて思うわけないじゃろうがッ、たわけがァ〜〜〜!!
ほれほれ良いのか?どこかで儂らの様子を探っておるのなら…『温泉』が目当てなら…このまま下手をすると全てを失ってしまうかも知れぬぞォ〜〜〜〜〜?)

こちらにちょっかいをかけてくる『何者か』の存在、そしてそれがこちらを見張っていると仮定した上で、揺さぶりをかけてみる。
同時に……皆の注意がリュックから離れたところで、操作して中から『皮』を出す。

159浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/25(金) 20:09:30
>>154
「いえいえ、ちょっとした『勘違い』で持ってきてただけですのよ」
『一泊』するときに旅館でみんなで遊ぼう、と持ってきたトランプだったか、この旅行は『日帰り』だったのだ。

「平面に……。すごい能力ですわね……。確かに『二次元世界』では三次元の『毒ガス』も何も無関係ですわねぇ」
と、感心しつつ、真理亜もお礼に自分のスタンド能力について伝えておく。
「というわけで、私のボンちゃんは囮に使えますの」

>>155-158

『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』は、如何なるダメージを受けてもそのダメージが本体に及ぶことはない。
しかし―――ダメージは帰らずとも、感覚は共有している以上、
グロテスクな情景には目を背けたくなるし、耳障りな音には耳をふさぎたくなるし――――
鼻が曲がるような臭いには意識を持っていかれそうにもなる。

「うっ……くふっ……!」
思わず倒れそうになり、無意味だと分かっていながらも鼻を覆う動作をしてしまう。

「み、皆様……良いニュースと悪いニュースがありますわ……」

「悪いニュースは……十中八九硫化水素が充満していますわ。それも頭がおかしくなりそうなほど濃厚に……
ええ、『硫黄の臭い』――――腐卵臭がしますの」

「良いニュース……どうやらこれは『スタンド』には効かないみたいですわ……」
と、真理亜はむせそうになるのを堪えながら、ボンゾドッグの嗅覚を通じて得た情報を全員に伝える。
「ですからはっきり言って、『下』に向かわせるのは『スタンド』だけにした方がよさそうですわ……。
幸いにして私の『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』の射程距離は30m、久染さんの『インク・フィッシュ』は200m。遠隔地の捜索には向いていますし、
反町さんのも遠くまで行けそうですわ……」

「それか、『餅は餅屋』ということで『レスキュー隊』を頼るとか……。
いえ、頼るにしても頼らないにしても、呼んだ方がよさそうですけれど、ここって電波は届かないんでしたかしら」

「瓦礫……弱りましたわね、私のは『犬』ですから……上手く瓦礫を動かせるかしら?」
試してみようか。

「……『サリちゃん』からのメッセージなんですけれど……。『よっちゃん』に渡されたお守りに入っていたレシートに、書いてありましたの。
『助けて 女の人 大人を呼んで』―――って、片仮名で。殴り書きですわ。その後『サリちゃん』は『行方不明』になったみたいですわ……。
しかし、逆に言えばその『女の人』と出会って、一度は逃げることができたということでもありますわね」

160久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/26(土) 17:37:24
>>157 (自レス・追記)

 廃品の中から探す『重量物』は、
 『家電』よりも『家具』を優先する。
 (手荒く扱っても出火の可能性がないから)

   今いる『パC魚』3匹でも『高速運搬』できそうな
   『30kg〜40kg』程度の家具もあれば1つ見つけたい。
   『二人がけのソファ』や『タンス』『棚』など。

 発見できたら、その重量物が『ギャザリング』のいる
 『壁』の前まで『運搬』できるか、も確認する。

161『黄の石窟』:2015/12/26(土) 21:45:55
>>155(鈴元)

       バガァ!
                    ガガガガッ!

『ザ・ギャザリング』が『廃材』と『硫黄』で作られた『壁』を思いっきり殴る。
二度、三度。『揺れ』によって表面は『花びら』と化し、壁は脆くなっていく。
この調子ならば、この『壁』を崩すのは難しくなさそうだ。

>>157(久染)
「答えは、『NO』だ。
 『明かり』がねェ、僅かな『ミツバチ』を進ませるには危険だ。

 ――――おい、どこに行く!?」

制止しようとする『反町』を振り切り、『地下』へと降り立つ『久染』。
自らを『床』に飛び込ませ、壁面を伝って『天井』へと移動しようとするが――――

『出来ない』。
『二次元化』した物体にとっての『二次元世界』は、最初に沈んだ『平面』のことだ。
それ以外に『沈む』のならば、一度は『二次元化』を解除しなければならない。
だが、それによって『久染』の身に何が起こるかは、想像に難くないだろう。

『ザ・ギャザリング』の殴打によって、壁の『硫黄』も崩れてくる。
どうやら、結晶化した外見に反し、人の力でも崩せるほどの強度のようだ。
硫黄が剥げて露出した壁から、『地下』の見取り図が現れる。

そして、『廃品』の中に一人がけの『ソファー』を発見した。
既に『家具』の体裁をなさない程に汚れているが、重量は十分だ。
三匹の魚でも十分、運搬できるだろう。

>>159(真理亜)
四人に情報を伝える。

>>158(しづゑ)
蜜蝋化した『レイチェル』の呼吸、脈拍、鼓動、そのいずれも止まっている。

>……あと、やっぱり、レスキュー隊かなにかを呼んだほうがいいのでは…?」
>神秘の温泉が埋まって再起不能になってしまうかも知れませんが、人命には代えれないのではないかと…!!」

「うるせぇーな、ちっと黙ってろ。

 何処に『本体』がいる?
 ……致死量の『硫化水素』、だが『攻撃』なのか?
 『ガス』、『硫黄』、この能力は『同一』なのか? ……待て、コンビ?」

熱弁を振るう『しづゑ』だが、思考に徹する『反町』はまるで相手にしていない。
スタンド使いでもない『しづゑ』は、唯の小娘だと軽んじられているのだろう。
そして、『反町』もこの『秘湯』目当てでやって来たのだとしたら、
『しづゑ』の言うとおり、『レスキュー隊』や『警察』を呼ぶ可能性は薄い。

そして、この熱弁が何処かにいる『スタンド使い』に聞こえているかは解らない。
そうした中、『しづゑ』は『生皮』をリュックから取り出し、地面へと立たせる。

<地下MAP>

【倉庫】……子供がいるであろう位置?
  │
  │  【遊技場】
┌┼┬┼──────┬──┬─┐
│↓│└→          │    │階│
├戸┴─戸───戸─┘    │段│
│               壁ギ久      │
└────┬────┬──┐  │
屋根屋根屋│        戸┌→戸  │
∵∴∵∴根戸        ├┼─┤  │
∴∵∴∵屋戸        戸├→戸  │
∵∴∵∴根│    ↑  ├┼─┴─┘
屋根屋根屋└──┼─┘└┐
             【湯船】 【脱衣所】

162久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/26(土) 22:34:21
>>161 (GM・質問レス)

> そして自分は『パC魚』3匹に牽引され、
> 壁面を伝って階段の『天井面』にまで移りたい。
> そのまま自分を『二次元化』し、『天井面』にズブズブと『沈む』。 (>>157

 紛らわしい書き方をして申し訳ないが、
 『床面』には一度も沈まない。
 上記は『最初に沈むのが天井面』であることを意図してのレスだった。

  (『魚』の『接着力』を利用した『牽引』=『壁面登り』は、
   ブチャラティの『ジッパー移動』のように、『三次元世界』でも可能。
   『壁を登る』のは『三次元上』で行う意図だった)


 GMレスの結果が変わることはありうるだろうか?
 それとも『天井面』が断絶しているなどの理由で、
 どちらにせよ同じような結果になるだろうか。

163『黄の石窟』:2015/12/26(土) 22:44:10
>>162
解りました。レスを訂正します。

>>161
>>157(久染)
「答えは、『NO』だ。
 『明かり』がねェ、僅かな『ミツバチ』を進ませるには危険だ。

 ――――おい、どこに行く!?」

制止しようとする『反町』を振り切り、『地下』へと降り立つ『久染』。

       バシャシャッ
                    パシャッ

『床』を泳ぐ『魚』に乗り、壁面を伝って『天井』へと移動する。
高濃度の『硫化水素』は『真理亜』の用意した『ビニール袋』を被り、
目や呼吸器官を毒素から守る。――――危ないところだった。
もし、この袋を被らずに地下へ降りれば、『重症』は免れなかっただろう。

天井へと飛び込み、『上』へと潜っていく不可思議な感覚に身を任せる。
『ザ・ギャザリング』の殴打によって、壁の『硫黄』も崩れてくる。
どうやら、結晶化した外見に反し、人の力でも崩せるほどの強度のようだ。
硫黄が剥げて露出した壁から、『地下』の見取り図が現れる。

そして、『廃品』の中に一人がけの『ソファー』を発見した。
既に『家具』の体裁をなさない程に汚れているが、重量は十分だ。
三匹の魚でも十分、運搬できるだろう。

164鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/26(土) 22:49:54
>>161 (GM)

よし、揺れる。
それは『ギャザリング』の『花びら化』によってこの壁の破壊が可能であることを示す。
表面を削り取るが故の脆化。この調子でいこう。

(やけど、どないしよかな。)

思えばこの地下空間は人間がいられるような環境ではとても無い。
ここに何か潜んでいるとすれば、その問題を除去できる存在。
酸素ボンベでも背負って呼吸を一時的に出来るものか、スタンドであるかだ。

もしも、もしもだが敵がいた場合『ギャザリング』を戦闘に使用する必要がある。
『花びら』を使うことにもなるだろう。
しかしどうだ『花びら』の材料は和傘のみ。
しかもよくよく考えてみれば和傘は紙、骨は竹や木だ。
とてもではないが足りていない。まずもって和傘の骨と傘布の材料が違うのだ。
もっと和傘の傘布か骨、どちらかと同じ素材を探すか本体の元へ戻って風呂敷と着替えを持ってこなければいけない。

「寄り道せんとアカンかな……」

引き続き、壁の破壊工作にいそしむ。
周りに張り紙の類が無いか確認もしておく。

165久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/27(日) 00:36:10
>>163 (GM・対応レス)

 対応に感謝。(『沈没』は『階段内』で行うつもりだった)


>>163 (GM)

 「(―――〜〜〜〜ッ
   真理亜さんには……ホント感謝しなくちゃだ。

   こんなムチャして僕が無事なのは、
   『幸運』以外の何物でもないな……)」


 深く深く息を吐く……が、考えることは山積みだ。

 現状でも『魚』の『操作』には問題ないが、
 新たな『魚』の『発現』だけは『三次元上』でなければ行えない。


 この『死の海』の中で、
 能力の『息継ぎ』を行える『安全地帯』を見いだせるかどうか?
 それは自分の『行動指針』を大きく変える。

  (そして『安全地帯』の可能性は、
   なにより『少年の生存』への『希望』につながる)


 真理亜は『硫化水素は空気より重い』と
 言っていた(>>147)が……

  ・『天井面』へ移るために壁を登ったとき、高低差によって
   『空気が変わった』ような感じはなかったか。

  ・硫黄の『分布』に、
   何らかの『傾向』や『偏り』が見られるか。
   (『床面に多く、天井面に近づくほど少なくなる』など)


 以上を確認したい。

 それから……『一人がけソファ』を『パC魚3匹』で、
 壁の前まで『高速運搬』(スB)する。

 もし壁の突破にもう数手必要なようであれば――
 『ソファ』をその勢いのまま
 『破城槌』みたいに『壁にブチ込む』ことで、破壊を手助けする。

166浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/12/27(日) 21:30:57
>>161-165

自分も壁の撤去を手伝おうと思ったが、見たところ鈴元さんだけでも十分そうだ。
それに、久染さんもアシストしようとしているように見える。

ならば、真理亜はどうしようか。
(久染さん曰く……『インク・フィッシュ』には視聴覚がないそうですわ……ならば、嗅覚もないと考えるのが自然でしょう)
『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』には人並み嗅覚がある。そして、硫化水素には臭いがある。

(臭いはきついですけれど……ダメージそのものはゼロですし、慣れてしまえば大丈夫ですわ……!
大丈夫、DadのGrandmaのお家で食べましたから、日本料理はくさやまでならいけますわ……!)
確かに臭いことで有名ではあるが、硫化水素の臭いへの耐性とくさやは全く関係がない。
……が、実際に先ほど臭いを体験したことと、この思考で自分を鼓舞することは、意識を保つうえで有効なはずだ。

「臭いが分かるということは、それを頼りにガスの状況が分かるということですわ……」
気が遠くなりそうな悪臭に耐えつつ、周囲を嗅ぎまわってどこの硫化水素が濃いか、薄いか、どこから発生していそうか……
そもそも出所は硫黄なのか? 硫黄と硫化水素の関係性はどうか……などを、調べたい。(分からない部分はそれでもよい)
たとえば、『硫黄の結晶』が硫化水素の出所なら、その周囲が特に硫黄の臭いが濃くなるはずだ。そうでないならばあまり関係がないか、別の物であるといえよう。

登れそうな場所があるなら天井の方も調べたいが、高さが足りないようなら『ボンゾ・ドッグ』をもう一体追加し、台のようにしよう。(不可能ならばキャンセルとする)

167『黄の石窟』:2015/12/30(水) 04:28:48
>>164(鈴元)

       ――――ガガガッ

ヴィジョンの『ラッシュ』を継続させる。
周囲には『硫黄』や『鉄骨』の花びらが巻い、足元に積み重なる。
『張り紙』の類は見つからない。
そして、『和傘』と同じ素材を探そうとする『鈴元』だが、
その時間があるかは怪しい。『子供』を助けるなら、の話だが。

>>165(久染)
> ・高低差によって『空気が変わった』ような感じはなかったか。
> ・硫黄の『分布』に何らかの『傾向』や『偏り』が見られるか。

この二つを確認しようと、『久染』は周囲を観察する。
『空気』の変化こそ感じられなかったが、
『天井』に向かうにつれて『硫黄』は少なくなっている。

          バシャシャッ

                    ――――ゴゴッ!

そして、『ソファー』を思いっきり『壁』にぶち込んだ。
『ザ・ギャザリング』の助けもあり、遂に『破壊』される――――

>>166(真理亜)
激臭に耐えながら、『ボンゾ・ドッグ』で匂いを嗅ぎまわる。
だが、匂いに差は見られない。少なくとも、『ボンゾ・ドッグ』の這う地上では、だ。

天井まで調べることは出来なかった。
もう一匹を台にしても、『小型犬』の体高では助けにならない。

>ALL


                 バガァンッ!!


遂に『壁』が破壊された。
『壁』の正体は『硫黄』と『廃材』で固められた開けっ放しの『扉』であり、
『インク・フィッシュ』のトドメにより、強制的に閉ざされた。
幸い、この先には『壁』らしきものは存在しない。
――――だが、壁や床に張り付く『硫黄』はますます増えている。

         「ゲェ、また増えてやがるぜ……。

          地下水も沸いてやがるな……」

『ザ・ギャザリング』の背後から一匹の『ミツバチ』が近付いて来た。
『反町』の言葉通り、床上には『湯』が染み出している。


【倉庫】……子供がいるであろう位置?
  │
  │  【遊技場】
┌┼┬┼──────┬──┬─┐
│↓│└→          │    │階│
├戸┴─戸───戸─┘    │段│
│             ギ久ボ       │
└────┬────┬──┐  │
屋根屋根屋│        戸┌→戸  │
∵∴∵∴根戸        ├┼─┤  │
∴∵∴∵屋戸        戸├→戸  │
∵∴∵∴根│    ↑  ├┼─┴─┘
屋根屋根屋└──┼─┘└┐
             【湯船】 【脱衣所】

168久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/30(水) 14:09:14
>>167 (GM・質問)

・床上に『湯』が染み出しているのはどの範囲まで?
 また、どの程度の量?
 『湯気』は出ている?

・『魚』が床上の湯に触れることなく『ソファ』を運べるスペースはある?

169『黄の石窟』:2015/12/30(水) 19:23:40
>>168
>・床上に『湯』が染み出しているのはどの範囲まで?
>また、どの程度の量?
>『湯気』は出ている?

・左から二番目の『戸』の周辺まで。
・バケツで零したくらい。
・『湯気』は出ているが、視界を遮るほどではない。

>・『魚』が床上の湯に触れることなく『ソファ』を運べるスペースはある?
ありません。

170鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/12/30(水) 22:55:06
>>167 (GM)

(……どないしよか。)

風呂敷を持ってこなかったのは失敗か。まだ取り返せる程度の問題か。
いや、今考えるべきはそこでは無いのではないのか?
今は人命を優先すべきだろうか。
するべきだろう。少なくとも自分は子供を助けるためにきたのだ。
敵との闘いがあったら、まぁ気をつけよう。
やってみないとわからないことだが、『花びら化』の解除で壁の一部を元に戻すという方法もある。
まぁ、壁を『花びら化』だけで壊したわけではないし敵がいた場合に妨害の一手として使えるわけだ。

「地下水かぁ……」

『湯』か。もし子供が気を失っていたらどうしようか。
倒れていたら頭の位置は低くなる。『湯』を誤飲なりなんなりしてまた問題でもおきそうなものだ。
いや、考えすぎか?

「進むしか、ないんやけど。」

しかし『湯』か。『花びら』が流れるわけだ。
『花びら』が常に漂えば付着させる手間も省けそうだが、それは結構な『湯』の量にならねば難しいか。
攻撃の一手が増えたと考えていいものか。

「どこにおるやろな。」

硫黄を殴って(パス精CCC)『花びら化』させつつ、奥へと進む。
その際周りにおかしなところは無いか、また硫黄に触れることで肉体に変化が無いか再度確認しておく。

171久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/31(木) 00:30:38
>>167 (GM)

 (( この浸水、
   位置的に『湯船』へ向かう配管からの漏水かな? ))


 湯の濁りを見る。


      (( なんにせよ、水分に弱い『魚』が
        床面を進むのはキビシイか…… ))


 とはいえ他に『障害』らしいものは見えない。
 ならGOだ。


 すべての『魚』(最大乾燥状態)とともに『天井面』を泳ぎ、
 湯気や結露に注意しながら廊下を直進する。

 『魚』は本体より先行し、周囲の『震動検知』を行う。
 異常がなければそのまま廊下の突き当たり、
 少年の落ちたらしい倉庫の前まで進みたい。

172久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/12/31(木) 00:36:17
>>171 (自レス・追記)

 もし真理亜が許すなら、移動の前に『ボンゾ・ドッグ』の
 『嗅覚探知』を補助したい。
 その嗅覚による『情報』がいちばん欲しいのは自分だ。

 『パC魚』3匹の接着力を使い、『ボンゾ・ドッグ』を壁伝いに
 天井付近まで牽引する。
 『硫黄のニオイ(濃度)』に変化がないかを確認してもらえたら、
 そのまま床に下ろし、それから移動を始める。


 それと、『ギャザリング』に身振りで
 自分が背負ってる『リュック』を水面下で示す。
 花びらの『種』や『容器』を求めているなら
 この『リュック』を渡そうか? ……と身振りで問う。
 (中身は>>4とペットボトル>>42だ)

173臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2015/12/31(木) 22:03:28
>>161>>167
「…………解りました。
では一つだけ教えて下さいますか?
.....................
今、この人、意識はあるんですか?呼吸も脈も、止まっていますけれど」

やれやれ、と。
人の話を聞かない、人命より自分の都合を気にする若造に辟易しながら、『反町』に問う。
最初に面倒な要求を並べ、そこから突然『一つだけ』に絞ることで、相手から言葉を引き出す──交渉術の常套手段。
『鬱陶しがられている』こともまた、それに拍車をかける。

つまり…『教えてやるから、後はもう黙ってろ』、の心理状態に持ち込む(無論、黙るつもりは毛頭ないが)。

『皮』は地下には下ろさず、ホテルの中にも入らず、外をぐるりと回って、窓から中を覗き込んで、子供が落ちたと言う穴を探す。

174浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/01(金) 21:00:54
>>167

「ぐふっ、地上では特に臭いの差は感じませんわね……。つまり、この硫黄は硫化水素とあまり関係がないですのね……。
もしくは、濃度が関係なくなるほど充満しているのか……」
などとつぶやいてみるが、分かったのは『何もわからない』ということだけだ。

「あら、硫黄が増えてますわ……地下水?」
ボンゾドッグを通してみると、確かにお湯が見えた。

「念のため、お聞きしますけれど……。まさかこの『お湯』が秘湯ってことはありませんわよね……? まぁ、『ない』とは思いますけれど……」
念のために反町に尋ねてみる。(聞こえない場合、ボンゾドッグの声を通して尋ねる。誰も追い払わない)

>>172

「インク・フィッシュでボンゾ・ドッグを! その手がありましたわね……ええ、お願いしますわ」
久染の提案に賛成。ボンゾドッグAを天井まで運んでもらい、その周囲の臭いをかぐ。
実際に見ないと分からないようなら、ボンゾドッグBの口の中に湯を含んで持っていくことも考える。

175浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/02(土) 10:22:44
>>174
>実際に見ないと分からないようなら、ボンゾドッグBの口の中に湯を含んで持っていくことも考える。
お湯が秘湯かどうか見ないと分からないと反町が答えるようなら、ボンゾドッグBの口に含んで持っていくことも考える。

また、それをやったかやらないかにかかわらず、湧いてきたお湯をボンゾ・ドッグBで舐めて、味もみておく。

176鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/05(火) 01:48:23
>>170 (自レス 追加)
>>172 (久染さん)

可能であれば久染からリュックを受け取る。
リュックが体の前側に来るように腕を通して背負う。
この場合、背負うという表現が適切かは不明である。

177『黄の石窟』:2016/01/05(火) 22:34:58
>>170(鈴元)

            バガガッ
                      ガガッ!!

進路を邪魔する『硫黄』を殴り砕き、道筋を作り出す。
幸い、先ほどの『壁』のように手応えのある『障壁』はない。
『ザ・ギャザリング』のパワーであっても、十分に『砕ける』。

          ビスッ
                       ブシュッ!

巨大な『硫黄』の結晶を殴った際、殴りどころが悪かったか、
『ザ・ギャザリング』の両拳が裂け、『鈴元』の拳突から鮮血が滲む。
周りに『おかしな』ところがないか、探してみるが『おかしな』ものばかりだ。
もう少し、『着目点』を絞らなければ『闇雲』になってしまうだろう。

              ボッ

『久染』から『リュックサック』が放られ、それをキャッチする『ザ・ギャザリング』。
まるで『赤子』を支えるように『リュックサック』を胸元に抱える形となった。

>>171(久染)
周囲の『振動』を探ってみる『久染』だが、
何かが『接近』するような様子は見られない。

    ドロォォ...

              バシャシャッ

『ボンゾ・ドッグ』の一体を『接着』し、魚達を『天井』へと登らせる。
そして、その『嗅覚』を以って周囲の匂いを探らせるが――――

>>174-175(真理亜)
『インク・フィッシュ』の手を借り、『ボンゾ・ドッグ』を天井へ登らせる。
そのまま周囲の『匂い』を嗅ぎ取るが、『匂い』は明らかに『減じている』。
元々、『天井』に張り付いた『硫黄』の結晶は少なかったが。

    「……どーだろうな。
     あの『源泉』から来たってなら、
     これもまぁ、『秘湯』って言ってもいいかも知れねぇ……」

これでハッキリしたことがある。『倉庫』に近づくにつれ、『匂い』は減じている。
そして、近づくにつれて『硫黄』の結晶は数を増やし、『強度』を増している。
『ザ・ギャザリング』も『硫黄』を殴った際、拳を痛めているのだ。

>ALL
そして、三体のスタンドと一人は『倉庫』の扉に辿り着く。

>>173(しづゑ)
「……オメェーの言う通りだ。『呼吸』も『脈』も止まっている。
 いや、『止めている』。これ以上、『中毒』が進行しねぇようにな」

     「『意識』はねェが、『夢』でも見てるよーなもんだ。
      別に『信じろ』とは言わねぇがなァァァ〜〜〜〜〜ッッ」

『交渉術』が功をなした形か、『反町』はあっさりと『しづゑ』の質問に応えた。
スタンドの『操作』に集中する『鈴元』と『真理亜』の死角を抜けて、
『生皮』は強引に破られた『入り口』から『窓』へと俊敏に移動していく。

『大穴』はガッポリと大口を開けている。
何か『質量』のあるモノでも置いて、老朽化した『床』が抜けたのだろうか。
中は『真っ暗』だ。子供がいるようだが、何も見えず、聞こえては来ない。

178鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/06(水) 00:36:50
>>177 (GM)

『ギャザリング』の攻撃で砕けるのはありがたい。
人間並みの力に泣くことも無い。
それと考えもなしに突き進んだせいか拳が痛い。
手は職人の命だ。それに花びらを生み出すための重要な部位でもある。
平手打ちでの『花びら化』も検討せねばいけない。

「……墨彦さんおおきに。」

肩紐を両方とも左手で掴む。
何かがあれば盾にしたい。

「危険は承知なんやけど。」

「僕が開けるで。」

扉を開けるのは人型である『ギャザリング』だ。

「墨彦さんでも浜梨さんでもエエから、開けたら一拍置いて中に入る準備してもらえる?」

「もし空けた瞬間なんかあった場合、僕のがその……来るかもしれん妨害なり攻撃なりを受けるから。」

「すぐ中の様子を確認できるようにしてもらいたい。」

特に二人から意見が無いようなら右手で扉を開けにかかりたい。

179久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/06(水) 19:06:19
>>177-178 (GM・鈴元)

(( ……分かった。
   頼んだよ、涼くん ))


 彼がそうすると肚に決めたなら、
 僕はそれを信じるだけだ。
 視線と首肯で、彼の意思に応える。


 真理亜から貰った『ビニール袋』。
 もし落としていたら『パE魚群(警告文)』で拾って覆い、
 『二次元化』して自分の左手に保持しておく。
  (少年に使うことになるかもしれない)


 戸からなるべく距離を取るように後退し、
 倉庫内への『視界』を確保したい。

 もし室内が『暗い』ことが
 この位置からでも予期できるようであれば、
 ポケットからスマホを取り出してライトを点けておく。
 (『ボンゾ』か『ギャザリング』が必要とするなら手渡す)


 戸を見据え、深く息を吐く。
 開扉の後に備え、集中する。


 この先にどんな光景が待っているだろう?
 ……僕は、『希望』を祈りたい。

180臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/07(木) 04:23:15
>>177
「『意識はない』………ですか。ありがとうございます。
…つまり、この状態で能力を使うことは不可能……いえ、気絶したわけではないのなら、『垂れ流し』にはなりうる…?」

じっ……と、『レイチェル』を見下ろして、ぶつぶつ呟いている。
そう、臥蛇しづゑは疑っている…『レイチェル』が『温泉独占』の『犯人』ではないか、と。

     (『目とのどをやられた』『アウトドア』『ボルタリング』…温泉ではそう言っておったの。『ボルタリング』…確か僅かな凹凸を利用して壁を登るスポーツじゃったか?)

(廃墟で目撃された『女性』………見てのとおり、こやつも『女性』…)

               (『Stay Away』……あの意味は『危険だから近づくな』ではなく、『あっちへ行け』だったのではないか…?)

 (が…ミイラ取りがミイラになるとはまさにこの事、自身の能力か、あるいは元々のここの地形条件か、それにかかってやられてしもうた…とは考えれぬか?)

            (あるいはあえてかかり、自分も被害者である、と装ったか)

        (何せゴミを拾いに来たものを探しに来たにしては、あまりにピンポイントでここに着すぎておる……短期間での)

    (入り込んだ若造どもに対して、攻撃らしい攻撃が来ぬのも道理。当人に意識がないのではのぉ〜〜〜ッ)

           (この『仮定』、唯一のネックはなぜ最初から、ゴミ拾いをしにきたやつを止めに動かなんだか…そこ、よな……さて…)

 ヒラリ

『生皮』は窓を乗り越え、穴のふちに。ふちまで来たら、穴の中を覗き込んで様子を伺う。
文字通り、骨と皮…どころか皮(と衣服)分しか重量のない『生皮』なら、老朽化した床でも破損させることなく歩き回れるはずだ。
とは言え念のため、床にはなるべく衝撃を与えず、ゆっくりと動く。

  (こちらも妙な塩梅じゃ…子供が落ちたのなら、助けを求める声がするなり、それが不可能でも泣き喚くことはできよう。それがないと言う事は…)

181浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/07(木) 19:55:01
>>177

「む……? どうやら、天井付近は下に比べて臭いが薄いようですわ」
と、全員に伝える。
硫化水素は空気より重いのだから当然、と思う半面、天井付近では硫黄の結晶が少ないというのも気になるところではある。

「と、いうことは効くのかしら……? 同じものが下にもあるなら、よっちゃんやサリちゃんを癒せるかも……」
と、反町の返答に淡い期待を膨らませる。

「……あら? あらあら?」
ボンゾ・ドッグで臭いを確認する――――
「明らかに臭いが薄くなっていますわ……。倉庫に近づくごとに。……でも、硫黄の結晶は増えてるし、鈴元さんも壊すのに手こずっていて……硬くなってるみたいですわ?
もしかして、『逆』なのかしら……。『硫黄』から『硫化水素』が生じてるんじゃあなく、『硫化水素』から『硫黄』が生じているとか……」
と、真理亜は言う。
外での待機組と、中に入っている人達の両方に聞こえるよう、スタンド会話を利用して――『ボンゾ・ドッグ』の声はよく通るのだ。

「どちらにしても、あからさまにスタンド能力で、本体がこの建物の中に居て、近づいてるって感じですわね」

>>178
「分かりましたわ。……けれど、無理はしないでくださいまし」
いつでも『ボンゾ・ドッグ』で突入できるようにしておこう。
そのボンゾドッグの『吠え声』を、『久染、鈴元、ギャザリングを対象外』に設定しておく。
いざというときは吠えることになるかもしれない。

182久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/07(木) 22:34:10
>>181 (真理亜・会話)

 (( やっぱり天井近くは『薄い』……ですか。

    臭気が『ゼロ』ではない以上、
    『浮上』にリスクはあるけど…… ))


 それでも十分だ。
 真理亜の報告に『水面下』でうなずく。


 (( ナルホド……

    だとすると『スタンド』に効かないことから、
    『硫化水素』自体は
    『自然現象』の可能性もあるかもしれませんね ))



>>179 (自レス・追記)

 スマホは『ライト機能』をONにし、壁面を経由して
 『パE魚群(当て字)』に運ばせ、戸前の『床面』に配置したい。

 できれば他の『魚』も同様に床面に移動させておきたい。

 『ギャザリング』が戸を開けたら、
 倉庫内を照らしだすように『魚』を動かす。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『魚』の使用状況は、以下になる予定:

 ・『パワー:E』の魚群(当て字)……スマホを接着して床面に配置
 ・『パワー:E』の魚群(警告文)……ビニール袋の『覆い』

 ・『パワー:C(片腕)』の魚(太陽)……床面に配置
 ・『パワー:C(片腕)』の魚(キャラ)……〃
 ・『パワー:C(片足)』の魚(ダイスキ)……〃

183浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/08(金) 21:06:09
>>181
可能であれば『よっちゃん』と『サリちゃん』も対象外に設定しておく。
不可能ならば、『追い払い』が必要になった時襲ってきた相手だけを追い払うことで対応する。
また、扉前で待機させるボンゾドッグは1体のみとする。

184『黄の石窟』:2016/01/08(金) 23:30:03
>>178(鈴元)

              ズババババッ

                  ――――ギィィ...

『ザ・ギャザリング』はL字のドアノブを握り、扉を押し開ける。
分厚く張り付いた『硫黄』はラッシュで除去し、万全の体勢だ。

>>179
>>182(久染)

     「『無事』が確認出来たら、すぐに『ハチ』を向かわせるぜ。

      ……こーいっちゃあなんだが、
      流石に故郷でガキが死ぬってのは、
      どーにも目覚めが悪いからな――――」


                  ピカァァ―――z____


『反町』は一人、ごちるように呟いた。
スマートフォンのライトを照らし、室内の様子を確認出来るようにする。

>>181(真理亜)
>もしかして、『逆』なのかしら……。『硫黄』から『硫化水素』が生じてるんじゃあなく、
>『硫化水素』から『硫黄』が生じているとか……」

     「中々、鋭いじゃあねぇか。
      どーにもすっとろそうに見えたが、
      実のところ、俺も『同意権』だぜ……」

一言多いながらも、『反町』は『真理亜』の意見に賛同を示した。
『ミツバチ』越しの会話ながら、感服を納得出来ずに唸る姿が想起出来そうだ。

     「しかし、だ。
      『硫化水素』を『硫黄』にする能力ってのは、
      どーいう心境で目覚めるんだろーな……」

         「『スタンド』は精神の力だぜ。
          俺の『チョコレート・ソルティ・ボール』は、
          俺自身の罹った『白蝋病』に依存した能力だが……」

>>180(しづゑ)
『レイチェル』が犯人と仮定し、考察を進める。
そのまま、穴の縁まで移動するが、真っ暗で覗き込めない。

>ALL

               ギィィ――――

かくして、『ガス』に閉ざされた密室は開かれた。
扉を開けるとすぐさま、『久染』の設置したスマートフォンから『光』が放たれ、
決して広くない室内の全容を照らし出す。

           「おい、なんだこりゃあ――――」

『反町』が唸った。室内は『硫黄』の結晶に満たされている。
『黄』の飾られたコンクリートの壁の中で、『よしき』は倒れこんでいた。

           「これ、『石膏ボード』じゃあねぇか!?」

砕け散って破片となった『石膏ボード』は室内にうず高く積み重なり、
それが『傾斜』となることで『よしき』は地面に叩き付けられず、衝撃を殺す形となった。
照らされた表情は苦悶に満ちており、顔色は決して良くはない。
しかし、浅い呼吸を繰り返しており、『命』に別状はなさそうだ。

           「ガキは無事だが、……こりゃあエラいことだぜ。
            そこの嬢ちゃんが言う通り、『硫化水素』はスタンドじゃあねぇ。

            ――――だが、温泉地ならではの『天災』ってわけじゃあねぇ!
            こりゃあ『人災』だ。投棄物から『硫化水素』が出てやがる……!」

185鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/09(土) 00:27:04
>>184 (GM)

「ッ……」

一瞬体が強ばる。
攻撃や妨害は、ない。
よかった。いや、それもそうか。
彼は落ちただけだ。落とされたわけではない。
まだ安心できないことに変わりは無いかもしれないが。

「はよ助けてあげんとね。」

硫黄の除去を始めなければ。
時は一刻を争う。

「これは『硫化水素』を発生させる物質を作る能力、とか?」

「いや、でもよしんばそうやったとして、なんでここに『硫化水素』を発生させる理由があるんや?」

なにはともあれ作業開始だ。
『石膏ボード』の山の中や室内の物陰などに何か潜んでいないか。
何か別のものの気配が無いか確認する。
出来るなら、周りにどんなものがあるか、特に『ギャザリング』で動かせなさそうなほどの
大きなものが無いかも調べておきたい。

186久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/09(土) 00:57:26
>>184 (GM・質問)

・少年の周辺状況を詳しく知りたい。
少年が倒れ込んでいるのは倉庫内の『床』?
それとも衝撃によって一部砕け散った『石膏ボード』の段の上に
少年が倒れ込んでいる、ということ?


・倉庫内で、『硫黄』が特別多く発生している場所はある?
『特定の石膏ボード』『少年の周囲』など。

187『黄の石窟』:2016/01/09(土) 00:59:32
>>186
>・少年の周辺状況を詳しく知りたい。
>少年が倒れ込んでいるのは倉庫内の『床』?
>それとも衝撃によって一部砕け散った『石膏ボード』の段の上に
>少年が倒れ込んでいる、ということ?
後者。床に倒れこんでいます。

>・倉庫内で、『硫黄』が特別多く発生している場所はある?
>『特定の石膏ボード』『少年の周囲』など。
『石膏ボード』をコーティングするように、『硫黄』が発生しています。

188久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/09(土) 11:23:05
>>184 (GM)

 (( ……! ))


     (( 呼吸してる……!
        生きてる――彼は『無事』だ! ))


 思わず漏れそうになる安堵の溜め息をグッと我慢し、
 急いで『ビニール袋』の『二次元化』を解除する。

 『パE魚群(警告文)』を操作して
 ビニール袋を少年の顔まで運ぶ。

 そのままガスマスクみたいに
 彼の感覚器と目を覆うよう、『接着』して固定する。


(( 『人災』によって
   異常発生した『硫化水素』を
   『硫黄』に変換する能力……

   だとして、誰の能力なのか?
   僕にはサッパリわからないけど―― ))


       (( 少なくとも僕の目には
          今、『希望』として映る ))

            . . . . . . . . ...
 (( この能力が、彼の命を『中毒』から救った ))


       (( ……そう考えるのは、
          『希望的観測』が過ぎるでしょうか? ))


 『パC魚』をすべて使って少年を牽引し、
 倉庫から出して廊下まで運びたい。そして伝える。


 (( 反町さん、急いでハチを――! ))

189浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/10(日) 20:31:23
>>184-185 >>188
「えへへ……」
反町に褒められ、照れてみせる(見えるかどうかはともかく)真理亜。
ひと言多いとかは全く気にしていないようだ。

「んー、そうですわね……私の『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』も私の人懐っこさと……何故か人に避けられやすいところからくるスタンドだと思いますし――」
物心ついたころにはいたのでそこらへんは曖昧だが、少なくとも真理亜の精神と密接にかかわっているのは明らかだ。
反町の言葉を聞き、このスタンドの本体を想像してみる。

「ひとつ。『勘違い』。『硫黄の臭い』は正しくは硫化水素の臭いですけれど、よく知らずに『硫黄』という物質が発する臭いだと勘違いしてしまうことはままあることだと思われますわ。
その『勘違い』から発現した、『硫化水素』を『硫黄』に変えるスタンド――――とか」
「ふたつ。『硫化水素を硫黄に変換する』ではなく、『硫化水素を無毒化・無害化する』というのがメインである、という可能性。
硫化水素が大量に発生するここから助かりたい一心でこの能力に目覚めた――と考えればわかりやすい気もしますわ」
「あるいは自分じゃなく愛する人を助けたかったとか……硫化水素泉をみんなに安心して使ってほしい一心で、とか」
「みっつ。自分の口臭が気になるあまり口臭の原因である――あ、これはないかもですわ。口の中が硫黄の結晶だらけになりますし……」
「あとは……硫黄の結晶が綺麗だとか、水素を奪うというのがポイントだとか――――んー……」
と、いくつか可能性を考えてみる。二番目が一番あり得そうだが、果たして……。

「石膏ボード……?」
そんなものまで不法投棄されているのですね。しかし石膏ボードと硫化水素って、どこかで――

>こりゃあ『人災』だ。投棄物から『硫化水素』が出てやがる……!」
「投棄物から硫化水素が発生……? あっ、そういえば……!」
思い出した、と真理亜ははっとする。
「ホテルの地下とか、排水ピット内に致死量の硫化水素が発生して、人が死んだという事件が実際にあったはずですわ……! ニュースで見ましたの!
その時も確か石膏ボードから発生していたような……そう、確か『石膏ボード』と『水』と……『嫌気的条件』……こういう状況だと硫化水素が発生しうる、とか――――
硫化水素を発生させる菌がどーのこーのって……」
石膏ボードはここにあるし、ここは『地下』で『温泉施設』。条件がそろっていてもおかしくはない。しかも確か、壁で覆われていたような気もする。
「ということは……石膏ボードのところに水はないかしら……?」
と、探ってみたい。濡れた痕や、あるいは穴が空いているだとか、そういうことはないだろうか?
必要に応じて臭いも探ってゆく。

「それにしても……きっとこの『硫化水素を硫黄化する方』がよっちゃんを中毒からある程度守ってくださったのですね……。
あら? でも……硫化水素の発生も、硫化水素の硫黄化も……『神隠し』とはつながらないし、ましてここに入らない限り被害なんてないのだから、
『助けて 女の人 大人を呼んで』の件についても何も―――――」
硫化水素が人災で、硫黄化がそれに対する防御だとしても、神隠しや謎の女との関連性は見られない。
スタンド能力は基本的に一人ひとつ――この事件にはまだ先がありそうだ。

190臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/12(火) 00:07:01
>>184
(……………?)

首をひねる。
反町らの話からすると、中に入り込んだ連中は、子供が落下した部屋に到達した。
『ガキは無事』と言ったからには、目視可能な状態で。つまり灯りなどで照らしているはずだ。

(何も見えんのじゃが…………本当にたどり着いたのか…?)

……或いは落ちた場所はここではないのかも知れない。何せ自分は落ちたところを見ていないのだから。

(…埒が明かぬな。まあよいわ。そもそもの目的は『救助』ではないのじゃからのォ〜〜〜)

手近な、小さな小石を穴から下に落とし、特に何の反応もなければ来た道を戻り、『生皮』は本体と合流する。

191『黄の石窟』:2016/01/12(火) 00:25:05
>>185(鈴元)
『鈴元』は『硫化水素』が発生した『理由』に疑問を抱く。
周囲を確認するが、何かが潜んでいる様子は見受けられない。

>>190(しづゑ)
穴の奥から『光』が入り、地下の様子を見ることが出来た。
そこには人型のスタンドヴィジョン、犬型のスタンドヴィジョンが二体、
そして、『蝋人形』を乗せた『魚群』が『生皮』に迫るのが見える。

          コツッ

手頃な『石』を落とすと、スタンドヴィジョンの傍に落ちたようだ。

>>189(真理亜)
「――――その中なら、『無毒化』ってのが納得しやすいな。
 オメェーの言う通り、『硫化水素』での『死』っつーのは、
 それこそ『自殺』から『事故』まで枚挙に暇がねェ」

     「一般人の『致死率』って意味で考えるなら、
      『燃焼ガス』を除けば、最もデンジャラスな『毒ガス』だろーな。
      当然、『危険視』する人間も、相当数はいるはずだ」

『真理亜』の提示した可能性を受けて、『反町』は推論を返す。
そして、『真理亜』は『石膏ボード』による『硫化水素』の発生に至り、
それを口にすると『反町』は、ほうっ、と口走って同意を示した。

     「間違いねェぜ。市街地で似たような『事故』が起きていた。
      ――――だが、これはどーいう能力だ……?

      一体、何が『目的』でスタンド能力を発現したっていうんだ?
      『硫黄化』、秘湯による『治療』、全ては繋がってるのか……?」

床に広がる『地下水』は空間に湿り気を生んでいる。
『硫化水素』の発生する条件は、十分に満たしているのだろう。

>『助けて 女の人 大人を呼んで』の件についても何も―――――

     「あぁん?  なんだそりゃあ?」

『反町』は怪訝そうな声を上げ、同じ階にいる『真理亜』に視線を向けた。

>>188(久染)
>           . . . . . . . . ...
>(( この能力が、彼の命を『中毒』から救った ))


>      (( ……そう考えるのは、
>         『希望的観測』が過ぎるでしょうか? ))

        「意見は同じだが、『引っかかる』点が一つだけあるぜ。
         ――――この能力、『いつから』発現されてるんだ……?」

        「少なくとも、そこのガキが『落ちた』時じゃあねェ。
           廃材とドアが『硫黄』で癒着して出来た『壁』は、
         『硫黄』の生成スピードが早くても、すぐに出来るモノじゃあねェ」

> (( 反町さん、急いでハチを――! ))

        「おうよッ!」

                  ブブブブブブ――z_____

気絶した『少年』を魚を使って引っ張り上げる前に、
『階段』から地下へと下った『ミツバチ』は瞬く間に『少年』へと群がり、
仕事を終えた『ミツバチ』が離散すると、一体の『蝋人形』が出来上がっていた。
それを『魚』達は地上へと運んでいく。

>ALL

     「――――やっぱり、コイツじゃあねェか。
      見ろ、『硫黄』はまだ発生しつつあるぜ」

       「攻撃の意思が無いのは解ったが、
        それが余計に『不気味』にさえ思えるぜ」

『よしき』をスタンド使いと推測していたのか、『反町』はため息を漏らした。
理解の及ばない『硫黄』の存在に『不可解さ』を覚えているようだ。

          コツッ

『ザ・ギャザリング』、『ボンゾ・ドッグA&B』の間に、石ころが落ちてきた。
そして、『魚』を操作する為に『頭上』を見上げた『久染』だが、
穴の縁を覗き込む『人影』が見えた――――


           ゴ
       ゴ         「おい、なんだあれ……?」

                 「――――『皮』だッ  おい、まさかッ!
                  あの『皮人間』が、スタンドの『本体』か!?」
                                                ゴ
                                             ゴ


『人影』の正体は剥ぎとった『生皮』を直立させたような『薄っぺらい』人間だった。
『反町』は警戒の声色を上げるも、『ミツバチ』を展開はしない。
否、出来ないのだ。今の『救出』で『ミツバチ』は消費しきっている。

192臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/12(火) 00:36:03
>>191
済まぬが…『生皮』は見た目では普通の人間と変わらぬ。
そも、ぺらぺらであったら服が着れぬじゃろう。

とは言え、当たり前すぎて表記するまでもないと思い込んでいたこちらの失策とも言えるの。故にGMに任せたい。

193『黄の石窟』:2016/01/12(火) 00:46:08
>>192
>済まぬが…『生皮』は見た目では普通の人間と変わらぬ。

能力詳細に記載がありません。
>>191のまま続行します。

194鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/12(火) 00:55:48
>>191 (GM)

(安全かな。)

念には念と警戒していたがどうやら大丈夫そうだ。
子供の運搬は久染に任せておけばいい。
自分に出来ることは特にないだろう。
そう、心のどこかで自分にささやくものがいる。
その通りだとまた心のどこかで自分が返す。
が、それはすぐに鈴元の頭の中で消し去られる。

「皮?人?」

奇妙で不気味。
あれは一体なんなんだ。

「あれが、ここをこんなんにしたんかな……」

ならばどうする?
敵対の意思があるならば闘わなければならない。

(様子は見るけど。)

持っていた和傘を槍投げのように持ち替え、投擲の体勢に入る。
狙いは当然『皮人間』
そして構えるときに、傘を投げた際に生まれる射線上に結晶などの障害物がないか見ておく。
リュックサックは足元においておく。

(『カビ人間』に『皮人間』か……)

195久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/12(火) 23:19:06
>>191 (GM)

(( …………
   ふぅ――――――っ…… 

   良かった……助かって。
   生きててホントに良かった…… ))


 ハチたちによる『処置』の完遂を見たとたん、
 深い深い吐息が漏れる。

 無意識に背負っていた『人命』の重責が降り、
 強張っていた表情と思考がいくらか軽くなったのを感じる。
 

>この能力、『いつから』発現されてるんだ……?


(( う、う〜〜〜〜〜ん? たしかに『謎』ですね。

   『期間』もそうですけど、『射程』もわからない。
   イコール、『本体の所在』もよくわからない ))


    (( 能力は『硫化水素の無害化』だけなのか?
       『ニオイを失う現象』(>>144) との関係性も
       ハッキリしないですし…… ))


(( これだけ目立つ事象でありながら
   『不良』や『地元民』の間で騒ぎになってない以上、
   能力の発現は『最近』のように思いますが……

   トリガーとなった『石膏ボードの投棄』が直近ってだけで、
   能力自体はもっと昔からずーっと『ON』だった可能性もある。

   少なくとも、『確証』に至るには
   現時点では情報が足りないとしか―― ))


 ところで、倉庫内は『完全に無毒』なのだろうか?
 もしそうなら本体の『二次元化』を解除して床に立ちたい、
 が……
 

>「――――『皮』だッ  おい、まさかッ!
> あの『皮人間』が、スタンドの『本体』か!?」


 「でッ!? か、『皮』!?」


 怪奇!
 予期せぬ存在を目にして髪の毛が逆立つ。

 反町のハチ同様、自分の魚も展開しきっている。
 今は魚の歩みを急いで止め、警戒とともに叫ぶのみだ。


 「あ……アンタ一体何者だッ!」

196久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/13(水) 22:19:07
>>191 (GM・レス修正)

(( …………
   ふぅ――――――っ…… 

   良かった……助かって。
   生きててホントに良かった…… ))


 ハチたちによる『処置』の完遂を見たとたん、
 深い深い吐息が漏れる。

 無意識に背負っていた『人命』の重責が降り、
 強張っていた表情と思考がいくらか軽くなったのを感じる。


>「この能力、『いつから』発現されてるんだ……?」


(( ……『僕たちの存在』や『よっちゃんの落下』とは一切関係なく、
   能力は地下で『発現されつづけていた』、
   『なんらかの理由のために』。

   反町さんが言いたいのは、
   つまりそーいうことですよね…… ))


(( 『攻撃』のための発現でないのなら、僕に思いつく可能性は
   『下準備』、『自己防衛』、『制御不能』ぐらいですが…… ))


 現段階ではどれも『推論』以上のものになりそうにない。
 いや、そもそも現時点でいちばん確かめる必要があるのは――


(( ……反町さんは、未知の『本体』が
   まだこの施設内にいると思いますか?

   もしそうだとしたら、―― ))


 唇を噛む。
 背後の廊下へと意識が向かいかけたところで……


>「――――『皮』だッ  おい、まさかッ!
> あの『皮人間』が、スタンドの『本体』か!?」


   (( でッ!? か、『皮』!? ))


 怪奇! まさかの頭上!
 予想せぬ存在を目にして髪の毛が逆立つ。

 反町のハチ同様、自分の魚も展開しきっている。
 今は魚の歩みを急いで止め、警戒とともに叫ぶのみ。
  (もし倉庫内が『完全に無毒』なようであれば、『二次元化』を解除して叫ぶ)


   「あ……アンタ一体何者だッ!」

 生唾をゴクリと飲み込み、誰何の声を投げかける。

197臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/13(水) 23:13:57
>>191
「ああ」

どうやら警戒しすぎていたようだ。
ともかく大事な『生皮』を傷つけられては面倒くさい。警戒の声を上げる反町に、事も無げに答える。

「それ、多分うちの『お婆様』です。
何でも『お婆様』、実は『くノ一』だとかで、身体をペラペラにする『忍術』が得意なんだとか。
既に自分で、温泉探しを始めてたみたいですね」

口からでまかせを並べ立てる。
口先三寸口八丁、騙し賺しは年の功でお手の物だ。

「それはそれとして。
私、ここに来る前にこの廃墟で『女の人』を見かけたという話を聞いたんですけど………もしかして、この人が犯人なんじゃ?」

『レイチェル』を指差した。

「さっきから攻撃がどうのこうの言ってましたけど、この人が犯人だったなら、攻撃の意思がないのも当然でしょう。気絶してるんですもの」

198浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/14(木) 20:22:38
>>191
「確かに……『毒ガス』でイメージするものと言ったら硫化水素と塩素ガスですわね……」

「ああ、実は『よっちゃん』の持っていたお守りの中に入っていたレシートに、走り書きでそう書いてありまして……。
そのお守りを『よっちゃん』に渡した後、『サリちゃん』はこの建物の方に逃げてきたそうなんですの。
……もしかしたら、この建物以外にも何かいるのかしら……?」
と答えつつ、望むならその紙を見せよう。


「……石?」
ボンゾドッグの近くに落ちた石に反応し、上を見上げる。
「か……皮人間!? 人間の皮ではなくて!? そ……そういうのもいるんですのね!」
真理亜は皮人間なる存在など知らなかったし、考えたこともなかった。しかし、反町さんはベテランのように見える。
そういうものが居てもおかしくないのだろう。
「でも、ただの皮ってこともありますわよね……『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』」
『ボンゾドッグ』の『吠え声』を浴びせ、『皮人間』を追い払おうとしよう。
それが精神を持った人間か、DFのあるスタンドならば『空中でもがいて逃れようとする』だろうし、そうでないなら無関係にそのまま落ちてくるだろう。
それを見て、皮人間かどうかコメントする。

「あっ……そういえば。実は私、ここに入る前にこの建物の中から『何かが擦れるような音』を聞いていましたの。
……もしかしたら、まだ誰かいらっしゃるのかもしれませんわ……」

199『黄の石窟』:2016/01/14(木) 23:45:37
>>194(鈴元)
「一安心と思いきや、敵さんのご登場だぜ」

『ザ・ギャザリング』に和傘を構えさせる『鈴元』。
このまま『和傘』を投げても、『皮人間』に届くかは微妙なところだ。
『反町』は『皮人間』に対し、敵意むき出しの視線を放つ。

>>196(久染)
>(( 『攻撃』のための発現でないのなら、僕に思いつく可能性は
>  『下準備』、『自己防衛』、『制御不能』ぐらいですが…… ))

    「……そー考えていたが、
     どうやら、奴さんもシビレを切らしたらしいぜ」

唐突な『未確認生物』の登場に、『反町』も警戒の体勢に入っている。
その正体を問い掛ける『久染』だが、答えは返って来ない。

>>198(真理亜)
>「ああ、実は『よっちゃん』の持っていたお守りの中に入っていたレシートに、
>走り書きでそう書いてありまして……。
>そのお守りを『よっちゃん』に渡した後、『サリちゃん』はこの建物の方に逃げてきたそうなんですの。

    「興味深い話だが、ちょっと後で聞かせてもらう」

>「か……皮人間!? 人間の皮ではなくて!? そ……そういうのもいるんですのね!」

    「知らねぇーよ、初めて見たぜ!」

         ォォォオオオオオオ―――――ンンッ!!

『ボンゾ・ドッグA』から発した『遠吠え』が『皮人間』に迫るも、
『皮人間』は何の反応も示さない。――――少なくとも、『知能』のある生物じゃない。
(『バタリオン・オブ・セインツ』の生皮に『DF』はないものとします。)

>ALL
『生皮』の正体について答えたのは、意外な人物だった。
迷い込んだまま、今まで特別な挙動を示していなかった少女が口を開く。

>「それ、多分うちの『お婆様』です。
>何でも『お婆様』、実は『くノ一』だとかで、身体をペラペラにする『忍術』が得意なんだとか。
>既に自分で、温泉探しを始めてたみたいですね」

――――しかし、『真理亜』はこの『ウソ』に気付くことが出来る。
『遠吠え』から『逃走』しなかった時点で、『皮人間』に知性の類は存在しない。

>「それはそれとして。
>私、ここに来る前にこの廃墟で『女の人』を見かけたという話を聞いたんですけど
>………もしかして、この人が犯人なんじゃ?」

    「ソイツの名は『レイチェル・ホワイトウォーター』。
     闘技場の『ファイター』だ。近距離パワー型のスタンド使い。
     何度か試合を見ているが、こんな『硫黄』を出したことはねぇぜ。

     無闇に他選手の『能力』を明かしちゃあならねぇのが『掟』だが、
     こーいう場合はやむを得ねぇだろうよなァァァ〜〜〜〜〜ッッッ」

少女はまるで『言い逃れ』をするかのような推理を発したが、
それは事もなく『反町』の提示した情報によって『看破』されてしまった。
どちらが正しいという『証拠』こそ存在しないが、一つだけ言えることがある。
――――『少女』はまだ、『スタンド』を発現してはいない唯一の『生存者』だ。

200鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/15(金) 00:40:30
>>199 (GM)

(遠いか……)

当たる確率が低いのなら和傘の投擲はやめておこう。
和傘は素材であり武器だ。
投擲によって失うのはある種痛手でもある。

「お婆様?」

その言葉に首をかしげる。
お婆様?あれが人間であると?
化け物ではなく、生きとし生きる人間だと?

「闘技場の……」

先ほどとは別の言葉をオウム返しする。
なるほど。そういう人間だったのか。
だからなんだ、というつもりもないが。

「……ねぇ、あんさん。」

臥蛇を横目で見る。
意識は『ギャザリング』からはなしてはいけない。
あの皮人間が何もしてこないとは限らないのだから。

「あんさんはなにモンなんかなぁ?」

「皮がお婆さん?あっこは危険地帯やのに、体薄くして温泉探し?」

「ここは京の都やないで?そんなことありえるん?」

顔には笑みを浮かべ、のんびりとしたいつもの口調だ。
だが、その目の奥は笑ってはいない。

「ねぇ、あんさんなんか知ってたりなんか企んでたりせぇへん?」

「純粋な質問なんやけどね。」

和傘はしっかりと皮人間に狙いを定めておく。

201久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/15(金) 17:06:32
>>199 (GM)

(( あの人影、さっきからまったく動く気配がない。
   『ボンゾ・ドッグ』の吠え声を受けても…… ))


 現状ただ一人、僕だけが『地下』にいる本体だ。
 『地上』でどんなやりとりが起こっているのか?
 分かるのは歯抜けで『断片的』な情報だけだ。


 早く『少年』を階上へと引きあげたいが、
 進路上に突然現れた『この存在』の『目的』が分からない。
 せめて動きがあればその『思惑』を推測することもできるのだが……
 気持ちだけが急く。


 引きつづき、頭上の存在に警戒の視線を向ける。それしかできない。
 真理亜は『音』に触れていた(>>198)、今は『音』にも注意を向ける。

202臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/16(土) 02:58:48
>>199
「ふゥーム、違いましたか……………」
(ほほう、顔見知りかこやつら。そう言えば真っ先に名前を呼んだのもこいつじゃったか?
……ふむ、となると全ては振り出しか…………となると既に犯人は逃亡しておる可能性も高いのぉ)

首を傾げ、思案に暮れる。
これだけの人数で押しかけ、おまけに全員がおかしな能力を持っているのだ。よほど自信があるか阿呆でなければ普通は逃げ出す。
何せ地元の人間ではないのは明白なのだ。ほっとけば帰る相手にわざわざ仕掛ける物好きもあるまい。

「…………じゃあここで目撃された『女の人』っていうのは一体……『落ち武者』…は無関係でしょうし………………」

あえて横に置いていたキーワード『落ち武者』。
順当に考えれば『像』の類だろう…ぶっちゃけ犯人などどうでもよく、温泉に入れればそれでいいのだが。
子供も無事に助かったのだし、逃げたならそれはそれで当面の問題はないと言える。

(じゃが、放っておくわけにもいかぬか。のんびりリラックスして浸かるには、いらん障害はなるたけ排除しておかねば。
子供は救助するッ!障害は取り除くッ!!温泉には当然浸かるッ!!!全部やらねばならぬのがツラいとこじゃがのォ〜〜〜〜!!)

>>200
(やれやれ…。
さっきまで儂のことなぞさっさと帰れと言わんばかりだった癖に………警戒するならするでするのが遅すぎるぞい!
オマケにいかに迅速な救助が必要とは言え、後詰めも残さず全員入るとは何事か!そんなんでは長生きできぬぞ…?)
「…『あんさんはなにモン』?それはこっちが聞きたいですね。
この場にいながらにして、まるでこの廃墟の中のことが解ってるみたいな発言、毒ガスだらけかも知れない屋内に入る人を止めもしない理由。
息もしてない、鼓動もない、かちかちになってる、『レイチェルさん』……。
........................
さっきから、一体何をしているんですか?」

鈴元が笑わないなら、こちらも笑わない。笑わないが……ツッコミはする。

「…………と言うか、ここが京都ならそういうことがありえるんですか…………?」

しかし気持ちは解らんでもない。
常人離れした力を得てしまった代償に、未知の状況で見知らぬ人物が傍にいた場合、しなくていい警戒をしてしまうワケだ。

『そいつが何かしているのではないか』
『自分が攻撃されるのではないか』

……………自分がレイチェルを疑ったように。例えそれが、小さな子供であっても。

(そも、主らの言う『皮人間』と、『硫黄』や『硫化水素』は、普通に考えたら『繋がらぬ』ではないか。
しかしまあ、考えようによってはかわいそうなやつ等よ。儂のような『不死身』ではないのじゃ、警戒もそれだけ強くなろう…。
やはり、儂のような経験豊かな年長者が、しっかりしておらねば…)

むしろ、いきなりこちら(本体)に殴りかかってこなかっただけマシと言える。
『犬』が『抜け殻』に吼えかけてきたことすら、自分からすれば仕方のないことの範疇だ。
…『抜け殻』にその場から、穴の下に向かって話しかける(『抜け殻』は『会話可能』)。

「ふッ……………冷たいもんじゃな、最近の若者は。主ら、儂の顔を見忘れたか?儂の声を聞き忘れたか?」

大ファンの時代劇…『暴走大将軍』の、主役のキメ台詞を真似つつ会話。

「全く、同じバスでカラオケまでした仲だというにのォ…………?」

状況的に、逆光で顔が見えにくいかも知れない。しかし声は普通に聞こえるだろう。
そして声に『聞き覚え』があれば、それは『未知』から『既知』に変わる。警戒心も多少は薄れるはずだ。

203浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/17(日) 00:07:50
>>199
『皮人間』は『吠え声』に反応しなかった。
つまり、これは『皮人間』ではなく、つまり『スタンドの本体』ということもあり得ない。
それを伝えようとする真理亜だが――

>>197
少女がそう答えた――しかし、それはありえない。
忍者だろうが魔法使いだろうが仙人だろうが、知性がある以上は『ボンゾドッグ』の『吠え声』からは逃げざるを得ない。

「……いえ、残念ですけれどそうではないみたいですわ。もしそうなのだとしたら、貴女のお婆様はもう――」
だが、少女は『だと思う』と予想しているだけで、断言しているわけではない。つまり、嘘を吐いたわけではない――と、真理亜は判断する。
嘘を吐く理由も思い当たらないし。
だが、それが本当にお婆さんだというのなら、真実を伝えねばなるまい。
「力尽きた、ということになりますわ……。もっとも、それがただの抜け殻なら話は別ですけれど……ええっと、そう、『空蝉の術』? を使ったとかで……」
空蝉の術は皮を脱ぐ術じゃない。
「あれ? でも空蝉を使ったってことは……今あなたのお婆様は『裸』ということに……? まずいですわ、忍者とは言えこの季節、全裸での活動はお体に障りましてよッ!
温泉があるからと言ってはしゃぎ過ぎですわ! 『よっちゃん』と『サリちゃん』の救出に加え『お婆様』にも『着物』を届けなくては……」
お婆様が『忍者』だという虚言をすっかり信じ、ただの想像で彼女の『お婆様』の体調を心配する。
>>202
>「ふッ……………冷たいもんじゃな、最近の若者は。主ら、儂の顔を見忘れたか?儂の声を聞き忘れたか?」
と、ここで突如『皮』が喋る。
「ひっ……!? ぞ、ゾンビ? あ、貴女はもしかして……」
と少しびくっとなるものの、『皮』の声である人物を想起する。そう、確か……
>「全く、同じバスでカラオケまでした仲だというにのォ…………?」
「ああ――やっぱり! バスの時の『モモクロお婆様』! まさかこんなところで再会できるだなんて……!」
生き別れの兄弟にでも再会したかのように、とても嬉しそうな顔をする。
「私の名前は浜梨真理亜。愛する貴女とまたお会いできてとっても幸せですわ……! ハグしましょう♪」
警戒を多少解くどころか、もはや『歓迎』すらしている。(というか、最初から警戒していなかったようにも見える)

「それにしても、貴女は私の『ボンゾ・ドッグ』に反応しなかったのだから、少なくとも人間ではないハズ……
ゾンビ、グール、キョンシー、傀儡人形――――スタンド?」
思案する。
「スタンドなら心強いかもしれませんわ……」
とつぶやいた後、

「そうですわ! そういえば貴女、さっき『女の人を見たと聞いた』っておっしゃっていましたわよね?
ええ、実は私もそうでして……『サリちゃん』曰く、『女の人』に会ったそうで、しかも『助けて』というメッセージを残していますわ。
それに、『よっちゃん』の友達の間でも『女の人』を見たという噂が立っているようですの……」
『情報』を『共有』する。
同じような噂を聞いたもの同士で情報を交換するというのはかなり重要なはずだ。

204『黄の石窟』:2016/01/17(日) 20:39:10
>>200(鈴元)
>>201(久染)
>>202(しづゑ)
>>203(真理亜)
「よし、よぉ〜〜〜〜〜し、解った。
 どーいうわけかは置いといてだ、

 とりあえず、敵じゃあねェんだな?」

『皮人間』の正体が車内にいた『老婆』と解り、
『真理亜』は途端に警戒心を解いた。
『反町』は訝しげに二人を見ていたが、
これ以上『問題』を増やせないと判断したか、両腕を上げた。

     「俺らがイッショーケンメーに『救助活動』してたってのに、
      アンタも知らん振りしてたんだから、悪くは思わんでくれよ。

      『久染』ェェ―――!!  コイツは敵じゃあねェ!
      そのガキをココまで上げちまってくれェ―――!!」

『鈴元』は階下にいる『久染』に大声を張り上げる。
そして、『真理亜』へ振り返ると、先ほどの話を聞き直してきた。

      「実は、だ。『警察』は恐らく、ここまで来ちゃあいねェ。
       『車』が湖畔の駐車場で見つかっていたからな、
       事件現場をそっちだと『誤認』していた、そう考えられる」

      「だが、その『レシート』があるってなら、
       それは『女』がここまで来ていた、
       何よりの証拠になるんじゃあねェか……?」

経緯はともあれ、スタンド使いである『四人』が一同に揃った。
そして、もう。――――『本体』の正体は、明らかになるのだろう……。

205鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/18(月) 23:38:18
>>204

「……」

にっこり。
不気味なほどにきれいな笑顔。
心のどこかでこの少女を信じきれない部分があるがそれはそれ。
顔で笑って心で刺す、それぐらいの気持ちでいいだろう。

「誤認……」

まぁ、ありえない話でもないか。
そういうものだろう。

「誤認せずに女の人がここに?」

「その人が、ここをこないにした本体なんかな。」

「さっきのお人さんではないんやろ?」

レイチェルではないということはすでに証明、というか証言されているはずだ。

206久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/23(土) 22:57:38
>>204 (GM)

>「主ら、儂の顔を見忘れたか?儂の声を聞き忘れたか?」
>「『久染』ェェ―――!!  コイツは敵じゃあねェ!」


(( ……みたいですね! ))


  (( おばあちゃん! 『その姿』、その『宣言』!
     『善意のスタンド使い』ってことでいいんですね?
     なら、彼を引きあげるのを手伝ってもらえますか! ))


 急ぎ少年を階上へ、視界内で運べるかぎり運ぶ。

 引揚作業を行いながら、周囲の『スタンド』を通じて
 階上のみんなに今の自分の意思を伝えたい。


(( 涼くん、みなさん……
   僕はこのまま『地下』を探すつもりです。
   未踏の『遊技場』、それに『湯船』を。

   もしこのホテル内に
   『硫黄の本体』がまだいるのだとしたら…… ))


   『下調べ』、『自己防衛』、『制御不能』。


(( ……『最悪の場合』、その本体もまた
   僕たちの『救助』を必要としている可能性がある ))

207臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/01/25(月) 23:22:09
>>204
「私に言われても…。
まあ、誤解が解けた?みたいでよかったです」

そのまま本体はその場で待機。

>>206
「まったく、年寄りに働かせるとはばちあたりな。
まあ…仕方あるまい。これも世のため、温泉のためじゃ…………ヒッヒッヒ」

スタッ

穴の底に飛び降りると、周囲を見回し、少年の姿を探すと、協力して外に運び出す。

208浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/01/25(月) 23:39:35
>>204
「! そっか、だからこんな風にガスが充満してたのに消防隊もいなかったんですね!
事故現場と誤認……」
反町の言葉にとても納得した様子。

>>206
『! 久染さん、奥まで突入しますのね……! でしたら、「鼻(BD)」を付ける必要がありますわね……。
ここへ来るまでに硫化水素は薄くなったとはいえ、遊技場や湯船にも硫化水素がないとは言い切れませんもの』
と、スタンドによる会話で返事をする。

『私やそこの女の子が聞いた『女の人』が何者か、私がここに入るときに聞いた『何かが擦れる音』の正体は何なのか……。
それを知るためにはもっと深入りする必要があるってことかしら……』
硫化水素の発生は災害だとしても、硫黄化スタンドの本体、神隠しの原因など、分からないことはたくさんある。

209『黄の石窟』:2016/01/31(日) 01:17:40
>ALL
『久染』は『インク・フィッシュ』を利用し、
『少年』を階上へと引き上げ、自身の『意思』を主張した。

>(( ……『最悪の場合』、その本体もまた
>   僕たちの『救助』を必要としている可能性がある ))

      「ああ、何にせよ『ヤバイ』状況だぜ。

       状況は最悪だが、俺達が『遠距離型』だったのは幸いだ。
       近距離パワー型だったら、そこの『レイチェル』みてぇーにお陀仏だったぜ。
       遠くにしかいけねェパワーってのも、役に立つ時があるもんだな」

『反町』が応える。
そして、『本体』の位置を特定するのに、『重要』な情報がある。
……それは、奇しくもたった今、『四人』の内の一人に、思い当たったことだ。

210鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/01/31(日) 15:58:23
>>209 (GM)

「うん。」

「助ける人が一人でも二人でも、僕はかまんよ。」

『ギャザリング』を操作して、捜索の手伝いを始めよう。
邪魔な硫黄は壊してしまえばいいだけだ。
少なくとも、『ギャザリング』にはそれができるのだから。

「まだ行ってへんとこやね。」

「あ、でも浜梨さんの聞いた『何かが擦れる音』っていうんも気になるけど。」

しばらくの沈黙。

「手分け出来たらエエんやけど、どないしよかな。」

211久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/01/31(日) 21:47:59
>>207-210 (ALL)

(( ……よしッ!
   ありがとーおばあちゃん! ))

 運び終えた少年の口元から『ビニール袋』と『魚』を回収し、
 自分の手元に戻す。


>『でしたら、「鼻(BD)」を付ける必要がありますわね……』
>「助ける人が一人でも二人でも、僕はかまんよ。」


(( そう言ってくれると思ってた! ))

 パシャパシャと水面下でバタ足して喜ぶ。


(( 涼くんには『湯船』を任せてもいいかな。
   湯船のドアは『硫黄』の固結で、
   倉庫以上にガチガチに『ロック』されてる可能性がある。

   だとしたらそれは、君のスタンドにしか取り除けない ))


 そう『ギャザリング』に伝えると、
 自分も『魚』とともに天井面を泳いで廊下を進む。

 真理亜のいう『音』にも注意を払いたいが、
 自分の場合は『水音』がジャマになるか?

 ともかくドアの前に着いたなら『ソファ』を魚でどかし、
 『遊技場』内を覗きこんで声を上げたい。
 (協力してくれる者がいるならドアを開けてもらう)


(( 誰か―――――――ッ!

     いるなら返事してくれ―――――――― ッ! ))

212臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/02/01(月) 01:50:04
>>208-209
「擦れた音、ですか。
一口に言っても色々とあると思うのですけど。木が擦れる音と、布が擦れる音と、金属が擦れる音は違いますよね?
その、どういうタイプの、擦れる音だったんですか?」

浜梨に問いかける。
音の種類に寄って、捜索すべき場所は変わり、絞れるはずだ。

「やれやれ、また中に逆戻りか、全く…この借りは存分に返してもらわねばのォ〜〜〜〜」

少年の搬送が終わり次第、『抜け殻』は足取りも軽快に、再び地下へと潜っていく。
『ペラペラ』な状態を生かせば、わずかな隙間から潜り込んでいくことも可能だ。他の三人とは全く異なる使い道があるだろう。

213浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2016/02/01(月) 16:30:44

>>209->>212
少女に尋ねられ、
「そう、ですわね……。少なくとも『金属』や『ガラス』のように『キィィィィィ……』という擦れる音ではありませんでしたわ。
『ヂヂヂヂ……』というか、『ヂシシシシ』……といいますか……そう、『家鳴り』。『家鳴り』というような感じの音でしたわ」
確かに、ひと口にすれ合う音と言ってもモノによって大きな違いがある。
材質を特定することはできなかったが……家鳴りのような音だったということを、全員に伝える。

「よっちゃんには聞こえなかったみたいですけれど、私はまだ『この廃墟の外にいた』時にあの『すれ合う音』を聞いていますから……。
結構『大きな音』なのかもしれませんわね。それとも、『意外と近い』のか、『小さな音でも外へ漏れてしまうほど』なのか……」

「あるいは、『よっちゃんには聞こえないけど、私には聞こえる種類の音』なのか。……モスキートならむしろよっちゃんの方がよく聞こえるでしょうし、
そういう感じの不快音でもありませんでしたわね……。『よっちゃん』を見失うことがないように、先行させていましたから。
私のほうが廃墟に近かったからという線も、……なくはないと思いますが、濃くもないかもしれません。
となると、『スタンド使い』にしか聞こえないような音、だったとか……?」
と、『外にいる状態で聞こえたということ』。『同行していたよっちゃんには聞こえなかったということ』。『よっちゃんの方を先に歩かせていたこと』。大切だと思ったので、そのことも皆に伝える。

「でもよっちゃんがスタンド使いでないという確証が取れていませんのよね……。こんなことなら最初から『ボンゾ・ドッグ』を出しておけば……」

何にせよ、『BD』の『鼻』だけでなく『耳』にも注意を払っておこう。

214『黄の石窟』:2016/02/03(水) 00:11:55
>ALL

        ギヂヂヂヂヂ...

突如、その『音』は『倉庫』内に響き渡った。
積み重ねられた『石膏ボード』の山が自重で『ずり落ち』、
『硫黄』を引きずるように『石膏ボード』が軋り擦れる音だったのだ。
『よしき』に聞こえなかったのは、『スタンド』による発生音だったためだろうか。

     「ネズミでも住んでるかと思いきや、なんてことはねェな」

重要な『手がかり』と思われたが、『反町』は切って捨てた。
結局、『久染』の一声を皮切りに、四人は各々で『探索』を進める。

>(( 誰か―――――――ッ!

>    いるなら返事してくれ―――――――― ッ! ))

『久染』は『遊技場』へ移動し、大声を上げるも反応はない。
移動の際に通った『廊下』から、かつて進んだ道のりを見ることが出来た。
『鈴元』に話した懸念通り、『倉庫』の方向に進むにつれて『硫黄』が広がり、
逆を言えば『階段』の付近であれば『硫黄』はポツポツと点在するのみだ。
この分では、『露天風呂』に進むとしても『硫黄』に阻害されるのは明らかだろう。

     「俺は『露天風呂』を探すぜ。
      『ハチ』を使えば小さな隙間でも探索出来る。

      ――――クソッ、折角の『源泉』直結の『露天風呂』ってのに、
      こんなフザケた『ガス』だの『結晶』だの、どーなってやがるッ」

『スタンド会話』で悪態を吐いた『反町』は、『ミツバチ』を露天風呂に向かわせる。
奇跡的な回復を演出させた『湯治』はまさに『生命の神秘』ともいえる、
それを目前にしながら堪能できない『切歯扼腕』に、苛立っているのが目に見える。

他の三人の行動はない。精々、『地下』に降りた、程度の移動だ。
――――これより先は、『意志』ある『行動』と『思考』を必要とされる。
……『本体』は何処にいる?

(※次レスにて、廃墟内で想定する全ての『行動』を明記して下さい。
  また、必要であれば『推理』の併記もお願いします。)

【倉庫】
  │
  │  【遊技場】
┌┼┬┼──────┬──┬─┐
│↓│└→          │    │階│
├戸┴─戸───久─┘    │段│
│                      │
└────┬────┬──┐  │
屋根屋根屋│        戸┌→戸  │
∵∴∵∴根戸        ├┼─┤  │
∴∵∴∵屋戸        戸├→戸  │
∵∴∵∴根│    ↑  ├┼─┴─┘
屋根屋根屋└──┼─┘└┐
             【湯船】 【脱衣所】

215鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/02/03(水) 21:28:03
>>214 (GM)

(……?)

(石膏の板……)

もしかして、この音が少女の聞いた音か?
『よしき』はなぜ気付かなかった?
スタンドの音だからか?
どこにスタンドが介入した?
石膏ボードはスタンド物質なのか?
それとも石膏ボードが擦れ合う事で硫黄が作られているのか?
謎だ。調べなければ。
『ギャザリング』を操作して
音のした石膏ボードの山を蹴り飛ばして(パス精CCC)
山の下や山の周囲になにかないか確認しておく。

そして……

「露天風呂か……」

(露天風呂って屋外よねぇ?)

屋外にあるから露天風呂だ。
多分ここの露天風呂も屋外だと考えていいのではないだろうか。

(屋外やったらガスを吸いすぎることもない、かな?)

もしも何者かが故意にこの状況を作り出したなら
露天風呂にいる可能性もある。

ならば、見に行ってみようか。
『ギャザリング』を露天風呂に向かわせる。
途中邪魔な結晶があるなら砕く(パス精CCC)

216久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/04(木) 00:42:51
>>214 (GM・質問)

・現在位置から『遊技場』内部の様子は確認できた?
 遊技場内にも『硫黄』は発生していた?

・これまで確認できた範囲で、『硫黄』の群生に他に『偏り』はある?
 南西に近いほど大きく多く感じ、北東は少なく小さく感じる、など。

・廊下に湧出している湯(>>167-169) は『白濁』している?
 湧出した湯の付近に、あるいは立ちのぼる『湯気』から、
 『硫黄』が現在進行形で発生している様子は確認できる?

217『黄の石窟』:2016/02/06(土) 00:14:10
>>216
>・現在位置から『遊技場』内部の様子は確認できた?
>遊技場内にも『硫黄』は発生していた?
確認出来ましたが、特に『目立った』モノはありません。
遊具の類は全て撤去され、がらんどうとした空間になっていました。
『遊技場』内にも『硫黄』は発生していました。

>・これまで確認できた範囲で、『硫黄』の群生に他に『偏り』はある?
>南西に近いほど大きく多く感じ、北東は少なく小さく感じる、など。
既に『描写』した通りです。
『倉庫』の方角が『多く』、『階段』の方向が『少ない』です。

>・廊下に湧出している湯(>>167-169) は『白濁』している?
>湧出した湯の付近に、あるいは立ちのぼる『湯気』から、
>『硫黄』が現在進行形で発生している様子は確認できる?
湯は『白濁』しており、その中から『砂金』が流れるように、
小さな『硫黄』の結晶が流れていくのを見ることが出来ました。
『湯』に含まれた『硫化水素』の成分は、『ガス』よりも少ないようです。

218久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/08(月) 01:00:35
>>214 (GM)

 あらためて『確実』なことだけを考える。

 ・ 『硫黄化』は僕たちの侵入とは無関係に発現されていた。
 ・ 『硫黄化』は『攻撃』ではない。
 ・ 地下に侵入した僕たちに対し、『本体』からなんの『意思表示』もない。


 この場所に『硫黄』を発現しつづける理由があるとすれば、
 それは十中八九『湯池』のためだろう。

 本体が『湯船』か『露天風呂』にいる可能性は、
 極めて高いと僕も思う。


 だが……これだけ騒ぎまわる僕たちに対し、
 本体が一切の『意思表示』を見せないのは、
 『する必要がないから』か? 『したくてもできないから』か?

 『前者』であれば、『消防』や『救急』への通報より優先して
 僕たちが『本体』を捜索する必要性は、究極的には『ない』と言える。

 だから僕は『後者』の可能性で動く。『緊急性』の問題だ。

 『今』、僕がこの施設内を捜索する理由は、
 『今』、『救助』が求められている『可能性』を見過ごせないからだ。


 この状況……いくつかの『偶然』があり、
 『予想外の事態』が重なった。
 『硫黄』に包まれた『石膏ボード』を見つめながら、
 僕はそう推測する。


 『ギャザリング』が切りひらいた進路につづき、湯船へ向かう。
 脱衣所では二手に分かれ、湯船と露天風呂を順番に調べる。


 それでも発見できなければ、……
 本体は『人間じゃない』可能性まで検討しなきゃならない。
 施設内で硫黄が『濃い』場所を探し、その周辺の物陰や配管を探す。
 付近に投棄物があれば、フタを開けて『中』まで調べる。

219臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/02/08(月) 03:53:31
>>214
「…………」

この状況を起こしている何者かが、何故こちらに何もしようとしないのか。
排除も、話し合ってお引取り願おうとすることもしないのは、何故なのか。

「…と、言うより…………『気づいてない』…『それどころじゃない』…?」

…先ほど子供が落っこちたように、ここは脆い。
『硫黄化』の力をもつものも、ここで何らかの『大怪我』を追ったとする。
となれば、取る行動は一つ………『奇跡の温泉』に縋るだろう。

だがもし───長い年月か、あるいは開発の影響で、『温泉』の力が失われかけていたら?
それを察知した肉体が、あるいは精神が……生存のため、失われた力を補完するため、ここで『硫黄化』の力に目覚めたとしたら?
(これはしづゑには知る由もないことだが、『源泉』への扉が閉ざされていたのも、『温泉』が枯渇しつつあることを隠すためだとしたら?)

(常に………欠けたエッセンスを補充する必要があったなら…。
プールに入浴剤を撒いてもどんどん薄くなる…そうならないために入れ続ける…使い続ける…そういうことかの…?)

『落ち武者』はやはり『像』なのだろう。あれが精一杯の、無意識の『救援』…外界への己の存在アピールだとしたら…。

「………ふゥーム。
やはり『湯船』『温泉』がクサいのォ。『硫黄化』をやっとるやつは、やはりその現象の中心部におるのではないか?
となれば、『硫黄化』が激しい方向へ激しい方向へと進めば、畢竟行き当たると思うんじゃが…」

『抜け殻』は『湯船』に向かう。
『ぺらぺら』なのを生かし、障害物は隙間を抜けるか、隙間に潜り込んで退かせる。

220臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/02/08(月) 03:55:04
>>214
「…………」

この状況を起こしている何者かが、何故こちらに何もしようとしないのか。
排除も、話し合ってお引取り願おうとすることもしないのは、何故なのか。

「…と、言うより…………『気づいてない』…『それどころじゃない』…?」

…先ほど子供が落っこちたように、ここは脆い。
『硫黄化』の力をもつものも、ここで何らかの『大怪我』を追ったとする。
となれば、取る行動は一つ………『奇跡の温泉』に縋るだろう。

だがもし───長い年月か、あるいは開発の影響で、『温泉』の力が失われかけていたら?
それを察知した肉体が、あるいは精神が……生存のため、失われた力を補完するため、ここで『硫黄化』の力に目覚めたとしたら?
(これはしづゑには知る由もないことだが、『源泉』への扉が閉ざされていたのも、『温泉』が枯渇しつつあることを隠すためだとしたら?)

(常に………欠けたエッセンスを補充する必要があったなら…。
プールに入浴剤を撒いてもどんどん薄くなる…そうならないために入れ続ける…使い続ける…そういうことかの…?)

『落ち武者』はやはり『像』なのだろう。あれが精一杯の、無意識の『救援』…外界への己の存在アピールだとしたら…。

>>215>>218
「………ふゥーム。
やはり『湯船』『温泉』がクサいのォ。『硫黄化』をやっとるやつは、やはりその現象の中心部におるのではないか?
となれば、『硫黄化』が激しい方向へ激しい方向へと進めば、畢竟行き当たると思うんじゃが…」

『抜け殻』も二人と共に、『湯船』に向かう。
『ぺらぺら』なのを生かし、障害物は隙間を抜けるか、隙間に潜り込んで退かせる。

221『黄の石窟』:2016/02/14(日) 20:38:03
>>215(鈴元)
>>220(しづゑ)

            ガキッ
                    バサササッ

『石膏ボード』を蹴り上げ、『ザ・ギャザリング』は周辺を探す。
『ボード』の付近には何も発見出来なかった。

          ドガガガッ!!

『ザ・ギャザリング』を『露天風呂』へ向かわせる。
『しづゑ』も同様に『湯船』へ向かうが、……何もない。

>>220(久染)
『湯船』、『露天風呂』、二ヶ所には何の『痕跡』もなかった。
湯が流れ、硫黄が出来ているだけだった。
『硫黄』が『濃い』部分を探したが、そこには何もなかった。

>ALL
探索の過程で『しづゑ(小学生)』と『真理亜』は『釘』を踏み抜いた。
ジワリと血液が靴の中で染み出し、一歩踏み出す度に『激痛』が走る。

     「――――これ以上は、『蜜蝋』が持たねえ」

     「おい、コイツらを運び出すぜ。
      結局、『本体』ってのは見つからなかったが、
      そこの二人を『救助』出来たんだ。上々じゃあねェか」

何処からか持ってきた『大八車』を引きずり、『反町』が四人に呼びかける。
この山道で『二人』を引っ張っていくのは、『反町』一人では難しいだろう。
負傷者も出ている。これ以上は『キリがない』だろう。

222鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/02/14(日) 20:54:58
>>221 (GM)

「……」

「そうやね。」

反町の言葉に鈴元はうなずく。
心のどこかにしこりのようなものが残る。
本当にこれでよかったのか?

「人命第一で。」

思えば、なぜこんなことをしていたのだろうか。
助けるためではなかったか?
人は助けることができた、なにか問題があるのか?

(お風呂、入ろう。あ、刺青隠さんでもエエよねぇ?)

疲れたのかそんな考えが頭の中に湧いて出る。

(……大丈夫、よね?)

奇妙な出来事だった。
温泉に来て、ゆっくりしよう。その前に軽く散歩でもしよう、そう思った矢先の出来事だ。
これでよかった……おそらく。

「……」

自分が口出しできるような事件ではなかったのかもしれない。

223臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/02/14(日) 21:18:43
>>221
『本体』は地下に降りていない。
(『本体も地下に降りる』旨のレスはしていない。降りたのはあくまで『抜け殻』のみ)

224『黄の石窟』:2016/02/14(日) 21:23:08
>>223
地下には降りていませんが、釘を踏み抜きました。
(ペナルティによる負傷。)

225久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/15(月) 12:02:22
>>221 (GM)

(( ここでもない。『硫黄』の『集中点』も違う……
   『施設内』じゃない……のか? ))

   (( だとしたら、『本体』は一体どこに……? ))


 見えない『本体』を探して視線は地下をさまよう。
 だが反町の呼び声が響くと首を振り、背を向けて一階へ引きかえす。


 道すがらで小さな硫黄、それに硫黄の欠片をいくつか拾っておきたい。
 (そういえば、この『硫黄』をじっくり調べたことはなかった。
  『ガス』から離れても変化しないのか?)


 地上の安全を確認すると水面上に全身を出し、
 ぷはっ、と大きく息を吐く。
 水面下でも呼吸に支障はなかったが、心理的な開放感がそうさせた。


「…………
 そうですね、これ以上は……」

 負傷した二人を心配げに見やる。
 鈴元の言うとおり、不確かな『本体』より確実な『人命』だ。


「……反町さん、運ぶの手伝います。
 『二次元化』すれば重さはなくなる」

 反町の元に駆けより、手と『魚』を動かして彼を手伝う。
 ……とはいえ、思考は廃墟に残された『謎』に囚われたままだ。


 『硫黄化の目的』、『本体』、『サリちゃんの行動』、『幽霊』。
 不気味に輝く『硫黄』のように、頭の中にこびりつく『謎』。


「…………
 反町さん……この現象は一体『何』なんでしょう?
 『本体』不在の『能力』……そんなことが、ありえるんでしょうか」


 手中の『硫黄』を観察しながら、
 思考を整理する意味もこめて疑問を口にする。


「だとしたら、『能力』はいつから……『どうやって』あの場所に?」

226臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』:2016/02/19(金) 03:07:55
>>221
「痛た……大丈夫ですか…?」

真理亜を気遣う。やれやれ…とんだ秘湯巡りになったものだ。
『抜け殻』は湯船を一瞥し、うなり声をあげる。

「………ふゥーム……。
まさかとは思うが、もう『居らん』のではないか?ここにあるのは何というか…残滓というわけじゃ。
もう居ないのなら、何もしてこないのも解らんでもない。

正直、あまりのんびりもしておれんぞ?ツアーは時間が決まっておるからのォ〜〜〜〜」

ここに来るまでもそれなり、時間がかかっている。
日が高いうちに戻らねばならないことも加味すると、時間は余りないとみていいだろう。

相変わらず『臭い』は(本体も『抜け殻』も)感じないのだろうか?

227『黄の石窟』:2016/02/20(土) 22:02:19
>>222(鈴元)
二人を助け、『鈴元』はこれで十分と判断した。
未だに『不穏さ』を保つが、明確な『脅威』は現れていない。
――――これ以上は、必要のない『手間』なのだろうか。

>>225(久染)
>「…………
>反町さん……この現象は一体『何』なんでしょう?
>『本体』不在の『能力』……そんなことが、ありえるんでしょうか」

    「……俺は、聞いたことねェぜ。
     『スタンド』は生きる人間の『精神』のパワー、
     『死人』に『力』が宿るなんて、ありえねえぜ」

『久染』の意見を切り捨てたい『反町』だが、その言葉に歯切れはない。
そうした『オカルト』にさえ縋りたい、それだけの『シコリ』が廃墟に残っている。
『硫黄』を幾つか拾うも、どうも『特別』な何かはなさそうだ。

>>226(しづゑ)
『しづゑ』は四人を急かす。
臭いは感じていないが、直に戻るだろう。

>ALL

             ガラガラガラガラガラ ・ ・ ・

『蜜蝋』となった二人を乗せた『大八車』が引かれていく。
全員が『無言』だった。何処か『違和感』が残る、『納得』の行かない終わり方だ。
……だが、それは仕方ないのだろう。誰もが『根源』だと予想していた、
『露天風呂』は『硫黄』の海となり、時間を掛けても何も見つからなかった。
コンコンと湧き出る『湯』を浴びる気力も、『反町』を含めて残ってはいなかった。

          「おい、ここは全員で押してくれよ」

『散策道』へと繋がる『坂』へ『大八車』を押し上げようと、『反町』は力を込める。
震える『両腕』は一般人よりも力に欠けている。全員の力が必要だろう。

          「まあ、なんだかんだ言ってだな。
           ……スタンドを使って、ケチな仕事ばかりしてきた。

           人を『救う』なんて、生まれてはじめてだったがな、
           ――――そう、悪くなかったぜ」

ここは『久染』と『鈴元』が『反町』と小競り合いをした『源泉洞』の前だ。
周囲には倒木が落ちている。……ここからなら携帯の電波も通じるだろう。

          「時間には余裕がある。
           ここから『集落』まで『1時間』、
           病院まで『1時間』だからな」

          「『蜜蝋』の解除まで『3時間』くらいはある。
           ゆっくりやるぞ。事故ったら洒落にならねェ」

多弁ながら『持続時間』を教える『反町』。

228久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/20(土) 22:23:36
>>227 (GM・質問)

 >>217で湯内を『流れていく』のを確認した『硫黄』は、
 『湯舟側から』流れてきた?
 それとも『湯舟側へ』流れていった?

229『黄の石窟』:2016/02/20(土) 22:30:34
>>228
流れ出た『湯』から湧き上がって行きました。
湯内の『硫黄』から発現されたと推測出来ます。

230鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2016/02/20(土) 23:58:38
>>227 (GM)

(大丈夫大丈夫……)

(身の丈に合わんことはせん方がエエ……)

(今できることだけをやらんとアカン。人命第一。)

自分に言い聞かせる。
何度も何度もかぶりを振り、必要のないことを言いそうになればため息をついた。
ただ静かに、進んでいく。

>          「おい、ここは全員で押してくれよ」

「え?あ、はい。」

「でも、それやったら救急車呼んだ方がエエんちゃう?」

スマホを持って来ていたはずだ。
取り出そう。

「そういえば、ここって温泉に通じてるんよね?」

『源泉洞』のことだ。
思えばここの扉を壊す壊さないという話からこうなった気もする。
思い出の場所、といえばあまりにも聞こえが良すぎる。

「ここ、開けてみぃひん?」

「僕、このまんまやったら、なんかシコリが残る気がして。」

「悔しいんよ。」

231久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/21(日) 22:46:00
>>229 (GM・質問)

 回答に感謝、追加で質問を。


・源泉洞前にいるが、現時点で『ニオイ』は完全に戻っている?
 時間経過で少しずつ戻った? ホテルから離れたら一気に戻った?

 目のまえの蜜蝋から『甘いニオイ』はする?
 道中あるいは現時点で、そのニオイが一瞬でも
 弱まったりしたことはなかった?


・源泉洞そばまで来たが、拾った『硫黄』に変化は一切ない?
 (射程や硫化水素の判別器にはならない?)

232『黄の石窟』:2016/02/23(火) 00:20:12
>>231
>・源泉洞前にいるが、現時点で『ニオイ』は完全に戻っている?
>時間経過で少しずつ戻った? ホテルから離れたら一気に戻った?
>目のまえの蜜蝋から『甘いニオイ』はする?
>道中あるいは現時点で、そのニオイが一瞬でも
>弱まったりしたことはなかった?
『嗅覚』の異常は回復したようです。
どうやら、微弱な『硫化水素』を嗅ぎ取った影響の模様。

>・源泉洞そばまで来たが、拾った『硫黄』に変化は一切ない?
>(射程や硫化水素の判別器にはならない?)
変化はありません。完全な『通常物質』のようです。


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