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【場】『松前 総合病院』 その2
137
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/12(木) 01:10:57
>>135
(朱鷺宮)
「ちわーッす」
来た。白髪褐色肌の少女だ。
分厚い眼鏡をクイと上げ、ニヤリと笑った。
コム・ソムレ・ムージ
「おかげんいかが? 土産のチョコあるすよ」
138
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/12(木) 21:01:28
>>137
「ん…その声は確か…」
不意に聞こえてきた声に、振り向いて首を傾げた。
そこに居たのはいつか見たことのある少女。
「あ、えーっと…
あなたは確か、百井さん…ですね。
なんだか久しぶりな気がしますね。
すいませんこんな格好で。」
少し頭を下げながら応える。
患者の着衣を着ているようだ。さらに右足はギブスが付けられており、動かなそうだ。
後は、彼女の前髪の赤色が色あせて普通の黒髪になっているくらいだろうか。
顔色も少し悪い。一度、多量に血が抜けてしまったかのようである。
見たところはただのケガをしたようではないようだ。
「お見舞いありがとうございます。
それに、そろそろ甘いのが欲しくなってきた頃でしたよ。」
いそいそと、彼女が持ってきているであろう見上げのチョコを確認する。
「えーっと…鼻血はなんとかなりましたか?
それと…あの、『スタンド』とかは自覚できたりしましたかね?」
そう言って軽く自分の後ろを指差す。スタンドが車椅子を押している構図がかいま見えるだろう。
139
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/12(木) 23:07:47
>>138
(朱鷺宮)
「だいぶ大怪我したん? 自動車事故って感じっちゅーか」
「ああ、スタンド! 何とか使えるようになったすよ。
えーと、名前は『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』って言ってェ」
片手に持っていたチョコの箱――『高級品』のようだ――を、開ける。
それからとりあえず座れそうな場所を探すとしよう。ベンチぐらいないか。
「ポットに飲み物も入れて持ってきたす。
これからアフタヌーンティーにしようぜ」
140
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/12(木) 23:16:11
>>139
「え、ああ、そうなんですよー。
不幸にも『ハンヴィー』に轢かれてしまいまして…」
ちょっと取り繕うように応える。
一応、ハンヴィーに轢かれたというのはある意味で間違ってはいないのだ。
「それは良かったです。あの後貧血にならなかったか心配だったんですが…
能力を自覚したら結構、いろいろとできるようになるもんですよね。
バレットフォーマイヴァレンタイン…ですか」
少し考えてからまた千夜子に目を向ける。
「もしかしてチョコレートに関する能力だったりします?」
チョコが好きそう、というのと名前の雰囲気だけで何気なく当たりをつけてみた。
「フヒヒ、しばらく落ち着かない日々だったので
お茶とチョコレートはぜひとも堪能したいですね。」
そう言ってひとまず…
「じゃああそこにでも移動しましょうか。」
近くのベンチを指差して、車椅子をその方向へと移動を始める。
スタンドのおかげで車椅子での移動もらくらくだ。
141
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 00:07:33
>>140
(朱鷺宮)
「あー、そういや鼻血も停まったなァ。
ん? 能力は確かにそうすな。名前もそこからとったし」
「ンじゃ、茶ァしばくす。紙コップもあるしィ」
百井はベンチに移動して、先に座面を手で払っておく。
それからハンカチを引いて、その上に座った。
「チョコレート食べるす? 最近色んなの集めてるす」
「日本は通販が便利すなァ。どこの国のでも買えるし」
パカ
開けた箱を差し出した、中には紙に包まれたチョコがある。
どんな味かは見当はつかないが、包み紙の色は虹のように鮮やかだ
142
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/13(金) 00:12:06
>>141
「ふむ…
チョコレートを食べたら鼻血も止まりましたし…
やはり関係のある能力だったんですねー。」
と、ベンチの隣に車椅子を乗り継がせた。
ベンチに座るなら、取り敢えず自分のスタンドの助けがあれば移動は可能だろうが
そして、お茶を楽しみに待つ間にも
箱のなかに入っているチョコレートを確認してみる
「…おー、これは色とりどりですねー!
全部通販で買ったものでしょうかね。
…どれか一つ試しに食べてみましょうかね。」
嬉しそうにまずは一つ、鮮やかそうな色(黄色っぽいやつ)を手にとって見る。
(ふう、ひとまず今日はミサイルマンとかのことは忘れてゆっくりするか。
久々のほのぼのした時間だし…)
中身の色合いを確認して、そのまま口の中にチョコを入れてみるつもりだ。
143
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 00:22:25
>>142
(朱鷺宮)
黄色い包みのチョコを、口の中に放り込んだ。
噛みしめると柔らかく砕け、口の中で融ける。
その味は――――
「黄色はフツーに『バナナ』フレーバーす。
それも『使う』時には結構便利でェー」
「……あとは、どれがどの味だっけ? よく覚えてねェー」
鮮やかな紅色のを一つ手に取り、口の中に入れた。
モルンゲイロ
「お、イ チ ゴ 味」
144
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/13(金) 00:34:58
>>143
「むっ、これは…
甘くて柔らかくて…
しかもチョコと相性抜群で…
うーむ、言うことなしですねー!」
と、バナナフレーバーのチョコレートをほっぺたが落ちそうなくらいの
幸せな表情で噛み締めた。
(いやー、ほんといいわー…
当たり、ハズレなんてのはないわねー。)
「使う時…?
ああ、その…スタンド…ですかね?」
『使う』という言葉を聞いて、少し耳を傾けた。
言い回し的にそんな気がするのである。
「んー、まぁ何事もチャレンジですよチャレンジ!
何かわからないのも宝探し感覚って感じでいいですよね!」
そう言って今度は緑っぽい包みを手に取る。
「モル…
とにかく美味しいみたいですねそれも…
むむ…イチゴ味っぽいですね色合い的には」
取り敢えず手にとったチョコをまた放り込む。
次は、白っぽい奴に狙いを定めるのだ。
145
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 01:08:03
>>144
(朱鷺宮)
「緑……は。えーと確かァ〜」
緑のチョコを噛み砕く――ツンと鼻に抜ける爽快感!
この独特の風味は覚えがある。『ミント味』だ。
「割とそっちはフツーすな。白はホワイトチョコ。
キレてるやつもあった気ィしたけどなァー」
バリボリバリボリ
当人は適当に掴み取って口の中に放り込んでいる。
「ヘンな色のがおススメすよ。変わり種で」
146
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/13(金) 01:15:04
>>145
「ふわぁぁぁあ!
爽やかすぎる!!
チョコとの相性は…わからないです!」
鼻を突き抜ける爽快感で一気に目が覚める!
とはいえ、味わいは後からゆっくりとやってきた。
「ふむふむ…
ホワイトチョコも中々の味ですねー。
私白いチョコのほうが好きかもしれないです。」
すっかりチョコの味比べに夢中になり始めた涙音。
足とかの痛みはどこ吹く風状態である。
「…変な色の?
となると…
やっぱり」
そう言って少し見返してみたのは
赤というよりも真っ赤な色の包み紙。
(…トウとスティンガーと戦った時の靴と靴下の色合いに似ている…!)
いろいろ不安になる者のひとまずは手にとって見る。
「えーっと、こういうのとか変な色とかですかね」
と言って早速口の中へポーイとやってみる。
147
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 23:20:18
>>146
(朱鷺宮)
「真紅はァ〜、たしか生チョコでェ〜」
包み紙を開くと、柔らかそうなチョコレートが現れた。
赤、というよりピンクで、口の中に放り込むと、爽やかな酸味。
トマチス
「……トマト味す。それ貴重なんなー。
売り切れでなかなか買えねェーの」
ttp://item.rakuten.co.jp/silsmaria/001-10/
トマトチョコは口の中で蕩けて、あと味もすっきりとしている。
意外な当たり、といったところだろう。『ハズレ』ではない。
148
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/13(金) 23:26:32
>>147
「生チョコ…
ふむおいしそうですね〜。
では…味の方はと」
生チョコは涙音にとっても久しぶりの体験。
放り込んでみると美味しいトマト味が口の中に溢れる。
「ふーむ、コレもチョコと相性が良いような…
さわやかな味ですねー。
…むう、食べててほんとに楽しくなってきましたねー。
いろんなチョコレートがありますね…」
心の中でとっても得した気分を味わう。
そんな中でも、時折考え事をするように手を止めることがあるが…
「えーっと…
しかしこれだけあったらチョコに合うものすべて揃ってるかもしれませんねー!」
と、そんなことを言いながら金色の包み紙のチョコをゲットした。
149
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 23:40:57
>>148
(朱鷺宮)
「いや、どーだろ。
合う、合わないは別としてェ、何でも揃ってるッてェーのは頷くけどォ」
『金色の包み』を手に入れた。まだ開けていない。
何故だろう――危険な雰囲気が漂う。このチョコは一体……?
ゴ ゴ ゴゴゴ
食べるか食べないかは自由だ。
「こっちもいいすよ。多分美味しいハズ」
ポーイ
百井から軽く、包みを一つ放られた。
こちらは渋めの赤い色の包み紙だ。
150
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/13(金) 23:47:37
>>149
「そうですねー…
でもコレで新しい発見もできるかもしれませんね。
意外な組み合わせ、みたいな…」
と、答えながら金色の包みのチョコを見る
ゴゴゴ
ゴゴゴ
(ん?よくわからないけど、この包み…
なにか『存在感』を感じるっ…!!)
危険な雰囲気を感じ取る涙音。
果たしてどうするべきか…と思う中で
「あ…?あ、そうですね。
コレも良さそうですねー!
い、頂きます!」
放られた赤色の包み紙をひとまず手にとって見る。
包み紙を開けたらすぐに口の中にポイっとしてみる。
151
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/13(金) 23:58:33
>>150
(朱鷺宮) プロターチポ
「それ、ちょっと『オモシロい』すよ。『チョコレート』の『 原 型 』す」
ジャリリ
噛みしめる。ざらついた感触、決して滑らかではない。
濃厚なカカオの香りが漂い、粒の大きい砂糖のシャリシャリとした歯応えがある。
チョコ自体はほろ苦く、ピリピリと舌先を刺すのはトウガラシのようだ。
「『古代チョコレート』というヤツす。
練られて滑らかじゃない、クスリだった最初のチョコに近い味すよ」
ttp://www.porcobacio.info/product/1274
独特の味わいだ。苦い甘い辛い、三種の味が複雑に絡み合っている。
152
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/14(土) 00:04:57
>>151
「むっ…このシャリシャリした感触と…
甘さとほろ苦さと辛さが…
古代のチョコレートの味ですか…こいつが…!」
口の中にあふれだす様々な味!
異なる味のハーモニー!!
「いやー、なんだか確かに活力を与えられそうな味ですね…
コレってなんだか…クランチ系のチョコっぽいですね。
うむ、結構好きかも…」
そう言ってじっくりじっくりとその古代チョコレートを味わった
…さて
「…あ、そういえば…
コレってどんなやつなんでしょうか?」
そう言って金色の包み紙を見せてみる
(…知らなくてもまぁ…
食べてみれば…)
ゴゴ…
(…むう)
153
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/14(土) 00:19:01
>>152
(朱鷺宮)
「そりゃ元はクスリなんでェー。ドリンクにして飲んだとかァ。
コンキスタドールの時に使ったんじゃなかったけ?」
「んなン?」
解説する百井に対し、『金の包み』を見せてみた。
当人は呆けた顔で、首を傾げている。
「知らねェすなー。そんなんあったっけ?
気になるなら食べてみたらどうす?」
ゴゴ ゴゴゴ
百井は気楽なものだった。持ってきた当人とは思えない。
154
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/14(土) 00:38:52
>>153
「ドリンクにしてってことはあれですねー、
チョコレートドリンクってやつですね。
確かにドロッとしたチョコレートは中々の味ですし…」
ふと、過去のチョコレートについていろいろと考えていた。
「知らねぇですか…
持ってきた当人がそうとなると…」
そう言って改めて、自分の持っている金の包みを確認…
「……」
「……」
「……まぁ」
しばらく考えてから意を決して…
「毒じゃあないでしょうからねー。
一つやってみますか!」
素早く包みを開き、口の中にポイっと放り込んだ!
どんな効果が有るかはわからぬ!
155
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/14(土) 00:52:05
>>154
(朱鷺宮)
ポイッ
口の中に放り込み、噛む――溢れるのは『異臭』ッ!
チョコの風味とは合わない、この匂いは……
ttp://kisyoku.info/nattou3.htm
「ああー、思い出したす。『乾燥納豆チョコ』。
どうせなら甘納豆チョコにすればいーのにー」
「はい、口直しのミントチョコ」
サッ
友達相手なので、フォローも欠かさないぞ。
156
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/14(土) 01:04:53
>>155
パクっ、もぐもぐ
「ん…この何処か粘っこいような
気がする独特の風味と匂いは…うぎっ!!」
気分悪そうな顔で思わず妙な声が上がってしまった。
「ごほごほっ!
合わねぇ、コレあわねえ…!!」
飲み込んでしまったものの思わずむせてしまった。
「ううう…
なんでこんな組み合わせをしようと思ったんだ作った人は…
何が楽しいんだ…」
と、何やらつぶやきながらミントチョコを口の中に入れる。
「ふぅー…
いい味ですね。
…でも納豆は流石に甘い奴との相性は悪いですね…
甘納豆ならいいんですけどね…」
ちょっとホッとした表情である。
「まぁ、お見舞いの品だけあって
いろんな味が楽しめていいですね〜。このチョコ箱は…
宝探しみたいですよ本当に。」
機嫌を損ねていることはなさそうだ。むしろ楽しそうである。
157
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/14(土) 01:22:21
>>156
(朱鷺宮)
「やー、味的には失敗すな。ごめんごめん。
でも色々使えるんす。今度試そうと思ってて……」
ポイポイポイ
「そっちはハーブ系す。
風味が強いけど、甘いんで納豆の味消えると思うー」
緑色の包み紙のそれを、立てつづけに放った。
ミントと同じタイプのチョコレートらしい。
「そういってもらえると嬉しいす。
さて、そろそろ帰らなきゃ。また遊びに来るす」
「あ、連れてきてほしい誰かとか居る?」
おもむろに立ち上がり、尋ねた。
158
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/14(土) 01:27:09
>>157
「いろいろ使える…ですかぁ。
益々気になりますねー…アナタの『スタンド』と関係あったりなんでしょうかね?」
そしてまた、チョコレートを確認。
「ミントチョコは気分も爽やかになりますねー。
こういうのはリフレッシュしたい時に食べたいですよ。
今確かにその時だったので、ありがとうございますー。」
そう言って微笑んだ。
取り敢えずはいくつかもらっておこう。
「ええ、いつでもいらっしゃってください。
病院って結構暇ですから…
むっ、連れて来てほしい誰かですか…」
と、千夜子の顔を下から眺めて少し考える。
「ふーむ、千夜子さんの知り合いで、尚且つ
私の知り合いでもある人とかって、どれくらい居るんでしょうねー。」
軽くスマホを弄くって名前を確認している…
「まぁ、楽しい人がいてくれたらいいですよ。
そうしてくれたらその…
結構気が楽というか…
そうだといいですねー…ああいうことがあった後ですし…」
何か隠しごとかあるっぽいどもり方である。
まぁ、なるべく知り合いだといいって言うことなんだろうか。
159
:
百井千夜子『バレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』
:2015/11/14(土) 02:23:05
>>158
(朱鷺宮)
ヤー
「YAH、お任せす。
テキトーに面白げーな人を連れてくるすな」
百井はビッ、と指を立てて、気安く請け負った。
共通の知り合いは然程多くはないはずだ。
彼女の人脈と人選任せになるかもしれない。
「『瞬間移動』するヤツ居たすが、どーこ居るかなァ〜。
そいじゃ、これでサイナラ。また会う日まで〜」
百井はチョコを詰めた箱を押し付けると、そのまま去っていった。
160
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/14(土) 02:31:28
>>159
「んー、ハイわかりました。
退屈しないような、そういう人が来るのを待ってます。はい。」
そう言って嬉しそうに答えた。
この場合知り合いでなくとも、新しい友達の輪が広がるならばそれでもいいと感じていた。
「瞬間移動…
そっちもまた面白そうな人…
何でしょうねー。
じゃあ、また会いましょう!
退院まではまだちょっとありますからねー。」
そう言って大きく手を振りながら見送っていった。
「…あっ、そろそろ検査の時間だ…
チョコは預かってもらうか…」
少し残念そうな顔をしながら、涙音も病院内へと戻っていく。
まだまだ不安は残る。
ミサイルマンのことを誰かに話して、不安を共有したいなどということも、
少しずつ抱き始めていた。
161
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/18(水) 22:16:47
車椅子の上で、スマホを軽く操作しながら
涙音はどこか不満そうな表情であった。
病室の間を駆け抜けていく
「…くっ…
足がまだダメなせいでお祈りが出来ない…!」
どこか落ち込んだ表情であった。
(えーっと…座り込んだ姿勢からおもいっきり体を跳ね上げて逆立ちして
10秒…イメージだけでもいいはず…!)
目を閉じながら必死で連想し続ける。
傍から見れば何やらブツブツ言ってるだけに見えてちょっと不気味である。
(ミサイルマンのことばっかり気になってるから…
もっといい方向に考えないと、いい方向に…!)
次第に汗も掻き始めている。
162
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/18(水) 22:41:39
>>161
「トッキー頭大丈夫ゥ?」
両手にビニール袋を持っている、見慣れたロシア人が話しかけてきたぞ。
163
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/18(水) 22:49:34
>>162
「ぬぁっ!?
あっ…えっと…」
急に声をかけられたせいか妙な声が出てしまった。
涙音は、未だギプスをつけている状態だ。
「あ、頭の方は大丈夫ですよ。
まぁその…いろいろあって疲れてるのかもしれませんね、私は。」
そう言って軽く汗を拭う。
「しかし…アレクセイさんは本当に…
無傷なんですね。すごいですよ…」
164
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/18(水) 22:59:30
>>163
「なにやってたん?瞑想?」「どっちかってーと迷走してる感じだけどォ〜〜〜」
「はい、お見舞い的な品プレゼント・フォー・ユー」
そう言いながら、片方のビニール袋を朱鷺宮の膝の上に置く。なんと中には駄菓子がびっしりだ。
ちなみにバランスボールくらいのサイズの袋だぞ。
「べっつにぃィ〜〜〜。無傷でも次の瞬間には死んでてもおかしくない場所だったっしょ、あそこって」
「まぁそれにボクちゃんはキミ達より少し年上だしねェ。カッコいいとこ見せたらんと」
「惚れたか?ン?」キラーン
顎に手を当て、虚空にあるカメラ目線。
165
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/18(水) 23:16:58
>>164
「あー…はい。
瞑想といえばそうですね〜。」
そう言ってふと、お菓子を受け取ると
「うわー!こんなにお菓子がいっぱい!!
その…ありがとうございますー!」
随分といっぱいあるようだ。
一体中身はどんなものか?
ひとまず笑顔になった涙音は中身を探る。
「…そうですね。
正直あの時は…本気で死んでしまったかと思いました。私は」
あの時の寒気を思い出す…
「それくらい…
寒く感じました。」
思わず身震いした。
「ええ、カッコ良かったですよ。アレクセイさんは。
…うーむ、惚れるかどうかは…
まだわかりませんねー。命の恩人と言える…かも知れないですけどねー。」
同時に少し申し訳無さそうな顔にも見える。
166
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/18(水) 23:27:28
>>165
「人生初のお見舞いだからナニ選んでいいか分かんなかったケド、そんだけ喜んでくれりゃあ何よりだよォ」「うんうん」
中身は本当に駄菓子の山だ。よっぽどマイナーでなければ大体のものは入っているだろう。
ないものは、あるいはもう一個のビニール袋に入っているかもしれない。
「まぁ無理しなくていいっしょ。戦場ってのがあんなものだって分かっただけで」
「できるだけもう関わらないようにしたらいんじゃね?怖かったんならサ」
「ってマジレスやめて!オレ様が恥ずかしいじゃん!」キャッ
両頬に手を当て、恥ずかしがるアリョーシャくん。
「んであとちゃんはどうよ?元気してるゥ?」
167
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/18(水) 23:33:19
>>166
「いえいえ、これだけいっぱいあれば十分ですよ。
あ、これとかいいですねー。」
といって取り出したのはキャベ○太郎。
さくさくした食感が美味しいスナック駄菓子である。
「…そうですね。
もっと恐ろしいのは、そういう輩が街で何かを目的として
動いてるってことですけど…」
そう言いつつもキャ○ツ太郎を口の中に放り込んでいく。
「いやー、割と純粋にほめてます。
アナタの鉄壁の守りのおかげで…
私はなんだか…ちょっと迷惑かけてしまったかなと…」
トウが放った自分のスタンドの弾丸…
それを思い出して少々ナイーブ気味であった。
「あ、あとさんは私に比べたら随分と
調子が良さそうでしたよ。
ケガもあまり重たくなさそうでした。」
ちょっと上を見上げてから応える。
168
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/18(水) 23:41:36
>>167
「わかるわー。もろ◯し太郎とかも良いよねー」
そう言いつつ、もう一つのビニール袋からも◯こし太郎を取り出して食べる。
「うまし!」
「まーでもトッキーは『スタンド』あるだけマシっしょ。この町のパンピーは
そんなヤツらが暴れ出したら、まな板の上のサケみてーに殺されるのを待つだけだみょん」
「ボクちゃんの『タンガロア』、準備に少し時間がかかるけど布陣終えりゃあ最強っすから!チートっすよ!」
朱鷺宮におだてられて、胸を張って鼻を伸ばす。見えないけど。
「まぁでも迷惑はかかってないよ。オレも一つ間違えば食らって死んでたし、
トッキーがいなけりゃ代わりに食らっていたかもしれない。そういうもんデショ」
「ん、そいつは何より。ま、皆無事で帰ってこられてめでたしめでたしってとこかなァ〜〜〜」
「そういやトッキー、今回の依頼人がどんな人なのかって知ってるゥ?」
169
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/18(水) 23:52:20
>>168
「むっ…
そういうお菓子もいいですね〜。
コーン風味も悪く無いですよ。」
そう言いつつもまだまだ駄菓子に手を付ける。
にんじんの袋に包まれたあの駄菓子である。
「これは中々美味しいです。」
ボリボリと食べ続けた後でまた口を開いた。
「…ん、そうですね。
まぁ知ってた私はまだよかったのかもしれないですねー。
…街の殆どの人はこのことを知らないですし…」
「…最強の防御って感じですねー。
アナタのスタンドは」
そう言ってため息を付いた。
「…まぁ、反省タイムはいろいろとありましたが…
一応勝てたし、誰も大した事にはならなかったということで…
良しとしましょうか。」
ふう、とまたため息を付いてからまた応える。
「依頼人…
そういえば誰だったんでしょうかね?
あとさんからはなしを聞いたくらいしか無いですし…」
軽く首を傾げる。
170
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/19(木) 00:07:09
>>169
「おっそれ出すかァ〜〜〜。最初はなんかウサンくせー見た目!って思ってたけど、食べてみると意外と美味いんだよネ!」
「このチューブ状のお菓子も、着色料たっぷりで身体に悪そうなトコなたまんないっスわァー」チュー
細くしたチューペットのような、ゼリー状の駄菓子を吸う。メロン味だ。
「まぁこの辺にしとこ。あとちゃんの分なくなっちゃうしィ」
袋の空いた食いかけのもろ太郎をビニール袋に戻す。
多分ビニール袋の中に散らばるだろうが我慢してくれ。
灰羽あとは犠牲になったのだ…。それを更に朱鷺宮に渡しておく。
「んじゃこれあとちゃんに渡しといてェ」
「やっぱあとちゃんしか知らないかァ〜〜〜。顔覚えてもらうと何かと助けになりそうだったんだケド」
「まぁいいや、今度あとちゃんに会ったら訊いてみるだぜ。のぜのぜ」
171
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/19(木) 00:13:35
>>170
「一見妙なシロモノでも、
食べてみたらどれもコレも美味しいんですよねー。
ほんとによく出来てますよこれは」
なんだかあっという間に食べてしまう涙音。
次はうまそうな棒を手にとって見る。
「コーンポタージュ味ですか…
なかなかいいチョイスですねー。」
むしゃむしゃ
ばりばり
「…まぁこれくらいでいいですかね。
いろいろあって美味しかったです。」
そう言いつつも駄菓子を手にとった。
「アレクセイさんもやっぱり知らないんですねー。
…まぁ、あとさんが依頼を受けたのが最初だったみたいですし、
詳しいことは彼女が知ってるでしょうね。やっぱり。」
そう言って軽く背伸びをする。
ただ、右足はまだギプスが取れない状態であるため、足は伸ばせない。
172
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/19(木) 00:32:49
>>171
「ま、依頼人はどー見てもカタギじゃないだろーネ。コネ作っとくと色々お願いできるカナ?」
「ボクちゃん学校生活ってのに憧れてさァー。こうマンガみてーな青春?っていうのやってみたいんだよねェ〜〜〜〜〜」
「あっ、オレ様うまい棒はオニオンサラダ味派ね」
どうでもいい情報を垂れ流しつつ、立ち上がる。
いつから座っていたか?いや、いつの間にか座っていたのだ。
「無事退院したら今度は映画見に行こーぜェ、トッキーおすすめの。
これまた人生初の映画だからセレクトに期待しちゃうゼ?」
「トッキーのことだから、面白くも切なくて激しくも癒されるようなヤツを紹介してくれるんだろーな!ねっねっ!」
積極的に相手のハードルを上げていくスタイル。
173
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/19(木) 00:44:22
>>172
「うーむ、ヤのつく人だったらちょっと怖いですねー。
…あの人達、ミサイルマンでしたっけ?
明らかにその…殺し屋っぽい人たちでしたし…」
だとしたら誰を狙ってなのか?
涙音は一つそれが気になった。
いや、ただたんにこっちが標的にしただけなのか…
「あ、でもオニオンサラダもいいですね。
サラダ味…って言う感じじゃないですけど」
と、そこまで言ったところで駄菓子はスタンドに持たせることにする。
「映画ですか。構いませんけど…
う、うーむ…最近の映画となると中々チョイスは難しいですし。
なんとか…はい。頑張ってリサーチしてみますよ。」
少し汗を掻きつつ了解の旨を伝える。
「…あ、また足の検査が必要みたいです。
なんだか、ドクターさんが呼んでますね。」
ふと見ると、少し離れた場所から医師が声をかけている。
「じゃあ、アレクセイさん、駄菓子ありがとうございました。
お返しは、映画ということで。
じゃーまたー!」
そう言って大きく手を振り、向こうへと去っていくのであった。
174
:
アレクセイ・В・С『タンガロア』
:2015/11/19(木) 00:52:45
>>173
「あっはっは、その殺し屋相手に戦ってたトッキーがナニ言ってんの。
自分の価値さえ主張できればマフィアだって丁重に扱ってくれるんだゾ?」
「鉄火場で生きるつもりなら警察なんかよりよっぽど頼りになるのさァ。これ豆な」
うんうんと頷きつつ、医師に呼ばれた朱鷺宮を見送る。
「はァい、お大事にねェ〜〜〜〜」
そして自分もこの場を立ち去ろう。今日はラーメンを食いに行くのだ。家系とかいうやつ。
175
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/11/24(火) 23:14:08
「暇だなぁぁ」
『ポチーッ!』
灰羽は病院の廊下をうろうろしていた。
全治一ヶ月、それも打撲と切り傷の表面的な怪我だったのでほとんど治っている。
ゆえに行動に支障はないのだ。
『ガラッ! ドーカシマシタカ〜』
『アクエリアス』は灰羽に追従しながら一人遊びをしている。
176
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/11/26(木) 00:10:34
>>175
『ポチッ
ガラガラ!
ヤマダサン、マタデスカ〜?』
「ナースコールごっこの何が楽しいのか全然わかんねえぇしウザいな……」
自分の病室へ戻っていった。
177
:
『小角 宝梦は火種となる』
:2015/11/26(木) 20:56:06
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』⇒『全身に打撲、擦過傷』『右肩杙創』
『全治30日』
紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』⇒『左肩骨折』『左腕複雑骨折』『左肋骨骨折』『右掌裂傷』
『全治62日』
高遠 嶺『クレモンティーヌ』⇒『全身に打撲、擦過傷』『左大腿骨骨折』
『全治32日』
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』⇒『胸部・背部貫通傷』『胸部・胴部貫通傷』
『右肺破壊』『大腸損傷』『再起不能』
『全治四カ月』(怪我のみ)
178
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/27(金) 23:45:10
病院の外は雪がちらついている…
自分が入院してからどれくらい立っただろうか…。
未だに涙音が車椅子から離れられない。
体がうだりそうだと考えていた。
「…ふう…
やれやれ、なかなかいいスコアが出てきたわ。」
ゲーム機をピコピコいじりながらふとつぶやいた。
「…今世の中はどうなってるんだろうな…
色々な騒ぎがあった気がするけど…
雪のせいかな、今は随分と静か…」
柄にもなく、と涙音は思った。
「はぁー…体を動かせなきゃ、
やっぱちょっと心がささくれるわ…」
両手をぐっと上げてため息を付いた。
「…ミサイルマンは…
どうなったんだろうな…」
今この病院には何人スタンド使いが入院しているのか…
なんてことを考えた。
179
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/27(金) 23:57:02
>>178
「お互い苦労してますねー」
なんか全身に傷バンやバンデージをまかれ
左足にぶっといギプスをした何者かが話しかけてきた。
ドーモ、トキミヤ=サン
ニューフェイス入院者デス
180
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 00:02:51
>>179
(…今日の運勢は見ておこう…)
と、疲れた表情しながら考えていたら
「うおわっ!?」
目の前?に現れたのは全身傷だらけのどなたかであった
「あおっ…!」
慌てたせいで持っていたスマホがギプスをつけた足に命中した!
「…うう…思いの外痛い…」
ちょっと苦しそうな顔で呻く。
そして
「…あの、大変ですね。
それ、かなりの大怪我みたいですが…」
涙音も足が未だに治らないでいるのだ。
こちらはこちらで重傷である。
「大丈夫でしょうか…?」
181
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/28(土) 00:07:44
>>180
「入院したての、ほやほやです」
頭に巻かれた包帯の合間から白い髪が覗いている。
まぁミイラっぽくなるなんてめったにないからね。
「大丈夫です、大丈夫。
……ちょっと仕事中に気を抜いた自分のミスなので」
痛みを甘んじて受けているのである、脂汗もでるね。
「そちらは……交通事故とかです?」
182
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 00:13:23
>>181
「はぁ、そうなんですかー…」
そう言って改めてジロジロと見回す。
「それだけのケガ…
仕事中ってなるとあれですかねー。
科学的な何かが、ボーンと?」
かなり曖昧な感じで返答している。
(…まぁ、この人もスタンド使いって可能性もあるか…)
「えーっと…
私ですか?私は…」
全身の傷はさほどでもないため、今は殆ど傷跡はない。
「…まぁ、そんな感じですね。
かなり悪質なドライバー…
の二人に足をやられてしまって。」
少し苦笑いしながら応える。
嘘を言ってそうな顔だ。
「…まぁその…
血も一杯出たんでけっこう大変だったんですよ。」
183
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/28(土) 00:19:35
>>182
「むしろ動物的な何かにズドガァァーーーーンと」
困ったような声。なんとなく遠回しな表現に思えるかもしれない。
カバにぶち破られたんですけどね。足一本で済んだのは不幸中のなんとやら
「あらまぁ大変
血は見慣れてるにしろ足は辛いですよね。
普通に歩けないってのは思ったより苦痛」
「でもまぁ……生きてて良かったですよね、お互い」
184
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 00:24:54
>>183
「動物…
飼育員とかでもしてらっしゃる?
…まぁ、なんとなく状況はわからなくないですけど」
何が起こったか、と思ってううむ、とうなずいた。
(…やっぱり何かあったのかな。)
相手がスタンド使いかもしれない。
と思いつつも、取り敢えず軽く高遠に近寄る。
あえて、車椅子をスタンドに引かせながら
「まぁその…私はさほど血を見慣れてはいないですねー。
いろいろ災難はありますが、血がすごくでてしまうなんてことは初めての経験だったので…」
そう言って頭を軽く掻いた…。
「…命があったことは自分にとって幸運なことでしたよ。
多分…あなたにとっても。」
そう言って自分の左胸に手を当ててみる。
…生きているという証が確かに流れているのを感じる
185
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/28(土) 00:41:45
>>184
「あー、そういうことやっぱり」
口調がちょっと変わる。こちらが『素』だ
「『そういうの』の護衛任務で失敗してちょっとね……
壁をぶち破って出てきた敵の使役してる『カバ』に……ってわけ」
習ってか、自分の胸に当てている。
サイズはともかく最近筋肉はついてきてる気がする
「まぁ、やっぱ諦めちゃだめよね、ああいうのって」
186
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 00:51:30
>>185
「…やっぱり『見えて』ますか…」
高遠の口調が変化したのを見て、
こちらも少し目つきを真剣なものにした。
「護衛任務で失敗ですか…
やはりまもりきれなかった…
或いはその『カバ』にそれほどの大怪我を負わされた。ということですか…」
護衛対象を守れなかった…
とは思いたくないようで、できる限りいい方向に考える。
ちなみに涙音は病院着の上からでもかなりでかいことがわかる胸である。
「…ええ、諦めちゃいけませんね…
実を言うと私も…」
そう言ってギプスをつけた自分の足を指差す。
「敵のスタンドにこの足をズタズタにされたんです。
真珠を生み出す能力…だったでしょうか?
その相手と、武器を取り出す能力…その二人の連携で。」
「…今でも時折思い出します。
今まで感じたどんな場所よりも『寒い』と感じました。」
そう言ってまたちょっと肩を震わせる。
「多分…外に振ってる雪よりも」
187
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/28(土) 01:01:01
>>186
「いや、任務そのものはなんとか済んだけどね……
ただまぁ自分はこのザマ。悲しいね」
一方こちらは……うん、ある。ぐらいである。
「まぁ……『怖さ』を感じるのは大事だと思うんだ
恐怖心の無い人は多分この世界じゃあっさり死ぬ」
儚い世界だなぁと思いながら目線を外の風景に向ける。
「でも、それを跳ね除けるのに必要なのは、やっぱ力なんじゃないかなとも思うの。
『スタンド』だけでなく、『心』の力も」
……少なくとも、そうして生き残った事が私は他にも有るし。と続けて言う
188
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 01:12:33
>>187
「…そうですか。
詳しく聞くつもりはありませんが、
一応こうして命がある。それだけでも良かったと前向きに考えましょう。」
少なくとも自分はそうしている。
とでも言いたげにうなずいた。
(…相手はミサイルマンだったのかな…)
「私もそうでしたね。
恐ろしいスタンド使いが居る。と知ってからは結構怖くてしょうがなかったんですよ。
でも恐ろしさを知って初めて、自分は『スタンド使い』として一歩前進できたかも…ッて感じです。」
自分のスタンドを見上げて応える。
高遠の言う『怖さ』をはねのける力…
それはスタンドであり、スタンドは心の力でも有る…
「何度もこんな目に合うのはゴメンですけど。
跳ね除けられたって思ったらちょっと気分がすっきりしましたね。
それに…他の人がいたおかげで私は…」
そう言いながらまた携帯ゲームをいじり始める。
「ミサイルマン…と名乗ったあの二人を乗り越えられたんだと思います。
強敵も、力を合わせれば倒せると。」
189
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/11/28(土) 01:27:34
>>188
朱鷺宮の独白にバンデージの巻かれた頭を動かし、首肯する。
「それでいいよね、とりあえずは。
……まずは怖さを感じなきゃ始まらない
怖さに立ち向かえなければ終わってしまう」
「私は終わるのはゴメンだけどね」
戦う道を、重傷を追いつつも、進む。
それが、『護り屋』に籍を置く高遠 嶺の、多分生きる道だ。
「それじゃね、お互い、生きてまた会いましょ
……あぁそうだ、もしもの時は『護り屋』をヨロシクゥ」
自分の入院部屋に戻るのである。
190
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/11/28(土) 01:32:04
>>189
「はい、恐怖を感じて、
自分の弱さを認めて
そしてそれを乗り越える…それが強い生き方なんでしょうね。」
そう言って大きくうなずいた。
目の前の彼女の痛々しそうな姿にも、どこか凛々しさを感じる。
「そうですね。
まぁ、生きて会えると前向きに考えましょう。
じゃあ、お互い終わらないように頑張りましょうか!」
最後の最後で、涙音は元気良く応える。
「じゃあ、
まぁ入院してたらそのうち会えますよ。
その…『護り屋』さん」
そう言って手を振りながら見送っていった。
「…ふぅ、
護り屋…か。
なんだか大変そうな仕事してるんだな…」
ちょっと感心しつつも、涙音もまた病室へと戻っていく
191
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/12/01(火) 01:05:16
「一ヶ月かぁぁ……案外早かったな」
『バイバイ……』
「朱鷺宮さんはあと2ヶ月か
お先に退院させていただきますよォ」
灰羽あと『アクエリアス』 → 退院
192
:
『座木十番勝負』
:2015/12/06(日) 23:38:02
錏葉九郎『ザ・シグマ』⇒『右鎖骨切断』『右足重度裂傷』『右足首骨折』『左足切断』
『背中に重度の打撲傷』『両腕と顔面に重度の火傷』『再起可能』
⇒『全治3カ月』
193
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/10(木) 23:09:28
夜も更けてきた、病院の廊下にて…
未だ車椅子での移動を強いられている涙音は、時折外を覗いてみる。
そして…
『フォートレスアンダーシージ』
ドォン!!
「…『ナイト・カレス』」
キュィィィン…
彼女が発動させたスタンド…そのスタンドの持つライフルに『スコープ』が装着される。
まるで狙撃手のように人のいない場所に…そのスコープをのぞかせながら
狙いを定めさせる。
(…新しい力…
確かにかなり先もよく見える…)
暗い中でも周囲がちょうど暗視ゴーグルのようによく見える。
更に、定めた場所をズームしてよく確認することもできる。
かなり見やすい。
「…私も成長したってことでしょうかね…」
以前の少しボーッとしていた時よりも随分と持ち直している。
「そういえばもうすぐクリスマスか…」
ふと、外の町並みのきらびやかな電飾を見ながらつぶやいた。
194
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/10(木) 23:56:39
>>193
コツコツと、間隔の短い足音を響かせて廊下を往く。
廊下は走らないのが原則だ。
時間も遅いし、もう寝ている人もいるかもしれない。ドタバタ騒ぐのは厳禁だ。
だが、気は急く。面会時間の終わりまでそう時間があるわけでも無い。
だから自然と、早足で歩くことになる。
そもそもなぜ急いているのか。
そもそもなぜ病院にいるのか。
そのワケは――――
「っ、涙音!」
――――廊下を曲がったところで外を見ていた、車椅子の少女の見舞いに来たからなのだが。
「おまえ、怪我して入院したって……というかその車椅子、大丈夫なのか!?」
とはいえ車椅子が必要なほど重傷だと思っていたわけでもなく。
板踏甲賀は、深刻そうな顔で朱鷺宮涙音の方へ近づいていくのであった。
195
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 00:09:19
>>194
「…ん?誰か来る…」
階段を少し急ぐような…そんな足音が聞こえてくる。
と、しばらくして
「ふぇっ!?あ、板踏さん…!
えっと…その…お見舞いに?」
彼の深刻そうな顔を見て、涙音はちょっと慌てた表情になっている。
「まあその…怪我がひどくて中々右足のギプスが取れないんですよね…
まぁそれでもだいぶよくなったほうなんですけどね。
以前はベッドの上で身動きできませんでしたから…」
そういう涙音の傍らにはスタンドが直立姿勢でライフルを手に持った状態で立っている。
「いろいろと大変なことがありましたからねー。
歩けるようになるにはまだ時間がかかるかもです。」
と、ちょっと軽口を叩くように答えた。
出血多量だった名残か、まだ顔色は悪い。
196
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 00:21:51
>>195
「ああ、人づてにおまえが入院したって聞いてな……」
そういうことらしい。
まぁ、学生特有のネットワークという奴だろう。
「そう、か……そんなにひどいのか……」
「…………その」
「なにがあったんだ?
例の、『呪い』って奴……にしては、腹じゃなくて脚をやってるのは変な話だ」
真面目くさった顔で、問いかける。
彼女には『力』がある。たった今傍らに立つ『力』が。
だが、それでもなおこれだけの怪我をしたとなると……
「『いろいろと大変なこと』ってのは……やっぱり、スタンドがらみか?」
197
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 00:31:03
>>196
「ふむ、そうだったのですか。
まぁ学生が入院って話になったらたしかにいろんな人に伝わりますもんね。」
そう言って軽く微笑んだ。
スタンド使いの友人はもちろん、非スタンド使いの学校の友達もよくお見舞いに来ていたのだ。
いずれ来るかも、なんていう気はした。
「…ん、まぁそうですね。
一応これは…」
と、ケガの理由を言おうとしたが、
彼の真面目な顔を見て少し口を閉じる。
「…そうですね。
今回のは私の普段の『災難』とかとはまるっきり違う話です。」
今までは『ハンヴィーに轢かれた』みたいな感じで通してはいるものの
スタンド使いならばなんとなく感づくだろう。
(…多分他の人もなんとなく察してるかも…)
そう思ってから軽く顔を上げて
「…はい、そうです。
私はその…凶悪なスタンド使いと戦った結果、
このような重症を負ってしまったんです…」
そう言って大きくうなずいた。
一言告げると少し気分が良くなった。
198
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 00:49:29
>>197
「………………」
「凶悪な、スタンド使い」
反芻するように、繰り返す。
板踏も先日、凶暴なスタンド使いと交戦し、負傷した。
だが、それは『喧嘩』の話だ。
凶暴で強力で、狂気に溢れた相手だったが……あれは『凶悪なスタンド使い』では、無いのだろう。
「だが……」
――――朱鷺宮が勝ったのか、負けたのか。
戦ったのはどんな相手だったのか。
重要なのは、それよりも。
「……お前が無事で、良かった」
「いや、無事ってのも変な話だが……生きてて、良かった。
本当に、お前が生きてて良かった」
そう言って、板踏は穏やかに微笑んだ。
「足以外は、大丈夫なのか?
どっか痛むなら、代わりに車椅子を押すぞ」
199
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 00:58:52
>>198
「ええ、なんて言えばいいんでしょうかね…
相手を殺すのが本職っぽい人たちでした。」
今考えても中々恐ろしい相手だったと内心考える。
自分だけならまず勝てない相手だっただろう…
「フヒヒ…
まぁ私以外にも戦った人たちはいたんですけどねー。
一人は入院しないで住んでますし、もう一人は1ヶ月程度の軽傷でした。
もう退院したんですよ。
そういう意味ではまぁ一番重傷だったんですけどね…」
そう言ってちょっと嬉しそうに答えた。
「ええ、ほんとうに自分でも思いましたよ。
『生きててよかった』って…
意識を失う前は本当に…死ぬかもって思ってしまいまして。」
軽く笑顔を作りながら応える。
「まぁ…一番大変な足以外は、幸い大した怪我じゃなかったんですけど…
ここはお言葉に甘えちゃっていいですかね。」
とりあえず話すついでという感じだ。
彼に押してもらうことには賛成らしい。
「…あの人達は、きっとアレで終わりじゃ無い…と思いますね。」
200
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 01:12:14
>>199
「ああ、任せろ。
行き先はどっちだ?」
朱鷺宮の後ろに回り、車椅子の取っ手を掴む。
が、そもそも行き先を聞いていないのであった。病室でいいのだろうか。
「…………しかし、本職の殺し屋か。
今更だが、ファンタジーだな……スタンド使いが言うことでもないのかもしれんが」
少なくとも日常世界では会う事のない存在だ。
マンガやゲームの中でしか見たことのない、現実味の無い存在。
だが……この少女は、その殺し屋と戦ったと言う。
「『あの人達は』ってことは……組織なんだな、そいつら。
…………まだ、いるのか。この街に」
そんな存在が身近にいると言う、恐怖。
そんな存在がこの少女に怪我を負わせたのだという、怒り。
二つの感情が同時に湧き上がり、しかしその両方に蓋をする。
作る表情は笑顔。下手糞な、無理をした笑顔。
「…………まぁ、お前が気にかけることじゃないさ。
そういうのはしかるべき奴に任せろ。怪我人が気を揉んだって仕方ないだろう」
201
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 01:22:10
>>200
「うーん、そうですねー。
何か買おうかなーって思ってましたけど…
まぁ、明日にします。病室に戻ります。」
そう言って病室の方向を指差す。お菓子やら何やらを食べたい気分もあるが、
ひとまずは我慢することにした。
「まぁ、スタンドという力を持った人は
ある種、そういうこともやりやすいんだと思います…
悪い人間が持ったら危険ってことですね…」
そう言ってため息を付いた。
ヨハネスブルグの県も含め、危険なスタンド使いはこの街に割りといるんだと感じる。
「…はい。私達が出会ったのは二人でしたけど、
彼らの口ぶりからして何人もいる可能性があります。」
そう、彼らは組織名を名乗っていた。
コンビ名というふうなものではない。
「そう…ですね。
私は自分のことも心配ですけど…
やっぱり知り合いの方が御沿われることも心配です。」
そう言ってふと、顔を上げて板踏の顔を見つめる。
「板踏さん。『ミサイルマン』には気をつけてください。
『彼ら』の名前です。」
その眼差しは真剣なものであった。
202
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 01:48:14
>>201
「そうだな。夜食は太るぞ」
しれっとデリカシーの無いことを言いつつ、進路を病室へ。
体重を前に傾け、ゆっくり車椅子を押していく。
「…………」
「スタンドを喧嘩だなんだに使ってる内は、まだ平和な部類なんだろうな。
俺も、お前も、スタンドを使えば完全犯罪なんていくらでも成立させられる」
種火を必要とする『ウィズイン・サイレンス』でさえ……ちょっとした火さえあれば、そこから自在に火炎を操れる。
放火も殺人も、それに付随する火事場泥棒だって、やろうと思えばできるだろう。
「……そんな連中が集まれば、なおさらだ。
なんでもできる気がするし、なにしたって許されると思うのかもしれん。
そんなわけはないのにな……」
自戒をこめて、ぼやくように。
大きな力を手に入れたからこそ、その力には責任を持たなければならない。
見上げる朱鷺宮の視線に、こちらも真剣に、鋭い瞳を返しつつ。
「――――『ミサイルマン』。
その名前、覚えておこう」
「だが…………お前は、忘れておけ」
「そんなもの、忘れてしまえ。
ビクビクして過ごすのもバカらしいし、そう何度も関わることも無いだろう。
だから、忘れて過ごせよ。見かけたら、一も二も無く逃げてしまえ」
車椅子の取っ手を握る力が強くなる。
どこか不機嫌そうに、目を細めながら。
「次は――――本当に、死ぬかもしれんしな」
203
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 20:59:15
>>202
「んー…まぁ、太らないように気をつけてますけどねー」
少し彼の言葉に恥ずかしそうに返す。
言ってることはたしかにそうなので、そこまで気にしていないようだ。
「そうでなくても…
人型のスタンドはそういうことができるものですからねー。
彼らが何の目的であんなことしてるかはわからないですけど…
恐ろしい相手ですね。」
他にも何人かの人間を襲っていたような感じだった。と涙音は思い返す。
「なんにせよ、許されることじゃないのは確かです…」
そう言ってふぅ、とため息を付いた。
そして、板踏の鋭い瞳と、その真剣な言葉を聞いて少し、表情が曇る
「…確かに、忘れることが出来たならそれが一番いいんでしょうね」
そう言ってまたため息を付いた。
「見かけたら逃げろ、というあなたの言葉は胸に刻みます。
しかし、忘れるということは流石に出来ません…
スタンド使い
『そちら側』の人間になってしまった以上は…
怯えながらでも覚えておきたいと思うんです。」
涙音の目もかなり真剣だった。
「他の友達のことも考えたら…
逃げられるかも、まだ約束できるかわからないですけどね。」
そう言って視線を外へ向けた。
彼女の危うさのようなものだろうか。
後先を考えずに困った人に手を貸そうとするという、不安定さを垣間見ることができる、かもしれない。
204
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 22:57:30
>>203
「…………」
「…………そう、か」
視線を外し、下に落とす。
カラカラと車椅子を押しながら、押し黙る。
「……無理は、するなよ」
「その、なにかあったら……俺も呼べ。
力になれるかどうかは、わからんがな」
しばらく歩けば、病室の前に。
扉をからりと開けて、病室に入っていく。
「……ああ、そうだ」
ふと気づいたように、あるいは話題を無理に切り替えるように。
「暇だろうと思ってな。色々持ってきたんだ。
『ポータブルCDプレイヤー』と、適当にCDを何枚か、な」
ごそごそと鞄を漁れば、出てきたのは持ち歩き式のCD再生機器と、JポップのCD数枚。
どうやら板踏なりに気を使っての、見舞いの品のようだった。
205
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/11(金) 23:23:17
>>204
「フヒヒヒ、まぁ…無理はしないつもりです。
むしろ今まで他の人に知らせまいとしてたせいで
無理してたぐらいです。」
そう言って元気そうな様子を見せた。
「ま〜アレですよ。
ずっと病院にいて、身体も動かせない状況だと
ナーバスになっちゃうものなんです。
こう、お見舞いに来られると気が楽になりますよ。
その…ありがとうございます。」
彼の少し頼もしい言葉を聞いて
どこか涙音は安堵の表情を浮かべていた。
先ほどの作り笑いみたいなものではなく、本当に嬉しそうな様子だ。
そしてようやく病室に到着した。
…病室には患者のためか、小さなクリスマスツリーが置かれていた。
「ふー、やっぱりここも結構落ち着きます。」
と、板踏からのお見舞いの品が送られてくる。
ポータブルCDプレイヤーとCDが数枚…
「…あ、これ…
音楽配信されてない奴も入ってますね」
中には黄金町のご当地アイドルの曲も入っている。
「うーん、じっくり聞きたいと思ってたのが一杯あります。
ありがとうございます!まだまだ退屈しなさそうですねー。」
また涙音の笑顔が明るくなった…ように見える。
206
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/11(金) 23:41:20
>>205
「……俺が来たぐらいで気が楽になったんなら、良かったよ」
釣られるように、穏やかに笑う。
少しぎこちなさはあったが、そも笑顔が得意というわけでも無い。
「なんならここで一曲やっても良かったが、時間が時間だからな。
流石に他の患者の迷惑になるようなことはできん」
「だからまぁ、今のところはこれで勘弁してくれ。
一応、お前が好きそうな奴を選んだ……といっても、お前の好みを知ってるわけじゃないがな」
とりあえず、若い女の子が好きそうな曲……というチョイスなのだろう。
一応、それっぽいというか、ハズレそうにないチョイスではあった。
「また、折を見て来るかもしれん。
何か持ってきてほしいものとかはあるか?」
207
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/12(土) 00:02:33
>>206
「ええ、その…
ほんとにありがとうございます。」
その顔はどこか嬉しそうなものである。
多少気が楽になったのかもしれない。
「いえいえ、あなたの曲はまた今度の機会に…
ですけどあなたの曲のチョイスはなかなかいいですねー。
あたってます!」
とても嬉しそうな顔でそれらのCDを見回した。
どうやら見事にあたっていたらしい。
「ふむ…持ってきてほしいものですか…
お菓子、はまぁ買えますし…
…「こいひめ」ちゃんの新作の曲とかがほしいかもですね。」
と、嬉しそうに微笑んだ
(…まぁ本人に頼めばいいかもしれませんけど…
やっぱりいちファンとしてはコネはいけませんよね…)
頼んでいる時点で使ってる…と言いたいところだが
彼女なりのせんびきは有るようだ。
「後は暇な時に話し相手になっていただければいい、かもです。」
ちょっと顔をうつむかせて応える。
安心した顔だろうか…
208
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/12/12(土) 00:35:52
>>207
「気にいったのなら安心だ。
なんとなくお前ぐらいの年頃の人間が好きそうな曲は分かっても、曲の好みってのは個人でまったく違うからな」
「次も色々持ってくるよ……『こいひめ』の新曲も」
鞄を閉めて肩にかけ直す。
帰る準備だ。もとより、そろそろ面会可能時間は終わりそうだったのだ。
あまり長居はできない。最低限、目的は果たせたが。
「……ああ、そういえば……連絡先、教えとくか。
何かあったら呼べと言ったばかりだが、何も無くても気軽に呼べ」
そう言うと、懐から手帖とペンを取り出し、サラサラとペンを走らせる。
11ケタの電話番号と、メールアドレス。
それを書いたページを千切り、指で挟んで差し出した。
「それじゃあ、時間も無い。今日のところは帰るよ。
さっきも言ったが、また折を見て来る。
養生しろよ。早く治せ。で、また学校に来い」
最後に色々と喋りながら、今度こそ踵を返して扉を開ける。
顔だけを朱鷺宮の方に向け、クイと口の端を吊り上げて。
「――――じゃあな」
別れを告げて、ゆっくりとした足取りで帰って行った。
209
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/12(土) 01:03:03
>>208
「…ええ、おねがいしますね。
音楽もまた、大事ですよ。」
そう言って頷く。
と、そのあたりでちょうど、メールアドレスと電話番号が書かれた紙を
目の前に差し出される。
「あう、そういえばまだ連絡先について聞いてなかったんでしたっけ…
…ありがとうございます。連絡先は後で伝えますね。」
そう言って片手にその紙をとって、じっと見つめる。
「大丈夫です。
私はおとなしく養生しますよ。
できれば…また来てくださいね。」
そう言ってちょっと名残惜しそうに板踏を見つめてから。
「じゃあ、また。」
そう言って手を振って微笑みながら見送っていった。
「……」
しばらく一人で考え事をしていた涙音であったが
「ま、大丈夫ですよね。
みんな強いです…」
自分のスタンドを軽く見ながら、微笑んだ。
210
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/17(木) 00:08:29
フープルにかけていた電話を切る。
完治だ。
「……さて」
とりあえず荷物をまとめて手続きだ。
来るべき時に備えて。
……そうだ、以前会ったあの少女に手紙でも置いておこう。
『グッドラック』とかなんとか。
高遠 嶺『クレモンティーヌ』 ⇒『完治』『退院』
211
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/20(日) 21:20:29
病院のロビーの大型テレビにて
テレビにはクリスマスの人気スポット特集が組まれていた。
楽しげなお店やイルミネーションの映像が流れる…
「クリスマスパーティは…
怪我してるし、今年は病院のお部屋でかな…」
と、相変わらず車椅子から離れることの出来ない涙音がつぶやいている…
「…そういえば、何か噂があったような…」
と、フープルマーケッツのことを思い返していた。
212
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/20(日) 22:09:31
>>211
「ナースのオネーさん!、一目見たときからお綺麗だと思ってましたッ!」
「この通り包帯もギプスも外れたので、こんどお食事」
テツヅキ ハ ウケツケデ オネガイシマスー
「脈無しぃッ!」
「…クリスマスに女性と過ごすという悲願は今年も無謀…」
『太田垣』だ。白亜荘にて朱鷺宮のモナカを喰った男。
「…あっ」
「おッ久しぶりィィィィ …ッス」
君を視認したようだ。
213
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/20(日) 22:15:37
>>212
「ん…なんだかさわがしい…」
向こうから聞こえてくる男女の会話を聞いて、少し振り返ってみる。
「…ってあの人は…
モナカの人!」
妙な覚え方をしてたみたいである。
きょとんとした顔で太田垣の顔を見る。
「あ、久しぶりですー。白亜荘以来ですね…
えっと…名前はなんでしたっけ…」
首を傾げて応える。
「あなたも入院してたんですか?」
214
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/20(日) 22:50:39
>>213
「太い、田んぼ、垣根、…で、『太田垣』ね」
大き目の鞄をわっせわっせと揺らしながら駆け寄る。
車椅子をチラっと見て、『きみすっごい大変そうダナー』という表情をした。
「……色々あって…… 、 でももう退院、おさらばッスよォ〜ん」
「…おたくはまだ入院なんスね」
「……大変ねェ…」
「あとモナカの件は謝る。すまんかったッス」
(…もしかしてまだ恨んでるのか?)
215
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/20(日) 22:56:25
>>214
「ああ、太田垣さん…ですね。
私は、朱鷺宮涙音です。よろしく、お願いします。」
少し頭を掻きながら応える。
「そうですか…
私はまだまだ入院なんですよ。
なんせ大怪我だったので…」
と、少し申し訳無さそうに自分の足を見せる。
まだまだ彼女の怪我は治っていない。
「ああ、その…
モナカの一件は特に問題無いです。
あの後普通に買いましたし…
それにそこまで貴重品というわけでもないですし。」
大丈夫大丈夫。と、涙音は微笑みながら返した。
「あなたは、どういう事情があって入院してたんですか?」
と、気になるといった表情で聞いてみる。
216
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/20(日) 23:32:54
>>215
(食い物の恨みは気にしてないようだ、よかった)
「理由…えェーそれ聞いちゃうんスか…」
「うんとねー、えっと」
「…スタンド使いと…戦ったんスね…」
「それで、ギッタンギッタンにやらちゃって…」
「…身体はもう治ったッスけどね、これで…『昔通り日常に復帰』、ッス」
問いにモゴモゴ答えている。ちょっと恥ずかしそう。
「…朱鷺宮サンは?…事故…じゃない」
「スタンド関係?『完治』しそうッスか?」
217
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/20(日) 23:47:40
>>216
「スタンド使いとの戦いですか…
どんな相手だったかはわからないですけど…」
と、少しうつむいてから顔を上げる。
「でも、普通に日常に復帰できるなら
それは不幸中の幸いってやつですねえ。」
と、嬉しそうに声をかけた。
「私は…アナタとおんなじですね…」
そう言って足をさすってみる。
「アナタの仰るとおりです。
スタンドの攻撃で大怪我を負ってしまいました。
…なんとか無事だったので…」
と、そこで少々首を傾げる。
「完治…ですか?
一応足は順調に治ってますから…
リハビリも重ねれば元通りに治ると思いますよ。」
気にしないで。とでも言うように手を振って応える。
『傷の完治』と思ったのだろう。
218
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/21(月) 00:13:54
>>215
不幸中の幸い…そうなんだろう
きっと自分は幸せだ
「そーッスかそーッスか、…良かった良かったッス」
「相手?…『闘技場』行けば見れるスよ」
「ああ…闘技場ってェのは」
「『スタンド使いが戦ったりそれを見たりする』、闘技場ッス」
「きっと探せば見つかるッスよ………『スタンド使いは引かれ合う』ッスし」
「そこのアフターケアもあって、自分、退院早めに済んでるんスが」
「…朱鷺宮サンの相手はもしや、危ない奴だったんスか?」
「…いや…やっぱいいや、言わないで、言うな、きっと『僕には関係ない』」
219
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/21(月) 00:25:40
>>218
「それに、全然大丈夫ですよ〜。
最近は足もさほど…いたた…」
無理して動かそうとして…顔をしかめた
「闘技場…アレ、それってアリーナですか?
ほらあの、義眼の人が司会をしてたりする…」
少し前のことを思い返しながら応える。
あの時は確かな押して貰う能力があったが…
「えっと…危ない相手でしたねその…」
と、口を開こうとしたところで止めがはいる。
「…んん、わかりました…
もしかしたら、太田垣さんに迷惑をかけるかもしれませんね。」
ミサイルマンに関することはやめようと思い頷いた。
ましてや、ミサイルマンはまだ消えていないと考えられる。
危険を知るのは良くない…かも知れない。
「まぁ、気をつけてくださいとだけお伝えします。」
220
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/21(月) 00:44:02
>>219
「あら」
「まだ脅威は去ってないんスね」
「済まないッス…ぜったいに巻き込まれないように気を付けるッスよ…」
「……」
「…え、えと」
「そ、それじゃ、じゃあ自分、もう行き、」
ツル――――――ゥッ
「ワックスかけ立ての床らァ――――ッ!」
なんとなく気まずくなって去ろうとしたら、唐突に足が滑った。
妙に勢いがついちゃって高速回転する、太田垣が朱鷺宮へと迫る!
たぶんこれ『いつものアレ』だ、鳩尾の!
221
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/21(月) 00:56:00
>>220
「ん…まぁそうですね。
危険です…」
と忠告するように答えると
「わかりました、
それじゃあ太田垣さん元気で
別れの挨拶をしようとしたその途端!!
ツル――――――ゥッ
太田垣はワックスがけされた床を滑り!
高速回転しながら涙音に迫る!
「あああああ!
す、スタンドスタンドスタンド!!」
涙音は慌ててスタンドを出そうとしたが、
ちょっと間に合わない!
ドボフッ!!
鳩尾の辺りに太田垣の足が激突!!
「おごほぁっ!!!!」
女性らしくない悲鳴を上げる涙音!
ツルゥゥゥゥン!!
その勢いで車椅子もワックス掛けたての床でスベる!!
ボッコォン!!
「ニガイメッ!!!」
ロビーの机の角(ちょっと高い)に鳩尾が接触!!
ようやく止まったのであった…
「…………」
片手を前に出しながら何かを我慢している様子である。
うつむいてるせいで顔が見えない!
222
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/21(月) 01:16:31
>>221
「ぐわああああああッ」
ドボフッ !!
「どあああああああ」
>「おごほぁっ!!!!」
「きやあああああああああああああッ!」
>「ニガイメッ」
「うわあああああああっ」
「し、死ぬな、寝たら死ぬぞッ」
「お、お医者、」
「この中にお医者さまはいらっしゃいませんかあッ!」
言うまでもなくここは病院である。錯乱している。
223
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/21(月) 01:20:08
>>222
「・・・・・・」
しばらく俯いていたが…
ようやく口を開く!
「うううう…
え、えっと…
二回連続で来るのは久しぶり…
うぐぐ…久しぶりすぎて…
結構キツイ…」
苦しそうな顔をしながら顔を上げて
太田垣の方を見る。
つらそう。
「あ、いえ…
これよりも足のほうが重傷なのでまったくもってその…
病院に来てからは『あんまり』なかったのでちょっと油断を…」
と、つらそうな笑顔で答えた。
なんとも常人には理解できない災難である。
「よくあることなので…
はい…」
224
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/21(月) 23:00:26
>>223
「足に響いてないッスか?車椅子乗るの手伝い…看護士に任せた方がいいか」
「…前会った時もこんな感じだったッスね…それ」
「よくある事なんッスか…」
つらそうだ…
「えっと…足元に注意してなかった自分…強く生きて…」
こんくらいしか言えない。体質とか呪いとかは厄介なものである。
いつか彼女が運命を克服できることを祈ろう。
「じゃ、自分、帰るんで…」
225
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/21(月) 23:11:47
>>224
「うぇーっと…
まぁそうですね…
私にはこの通りスタンドが…あります…」
そう言って
ドォン!!
涙音の背後に現れたスタンドは車いすに正しい姿勢に乗り込ませた。
お腹を押さえ込んでいる。
「気にしないでください。
私はこういう災難に慣れっこなので…
あ、一応お医者さんに見てもらいますから。」
なんだか涙音の方まで申し訳なさそうにしている。
「わかりました。
…また元気になった時に…
あの、お会いしましょうよ。」
そう言って軽く微笑みながらうなずいた。
「せっかくなので、クリスマスもここで楽しみます。
…なんとか。」
226
:
太田垣良『ザ・サードマン』
:2015/12/21(月) 23:49:42
>>225
「良かっ…良いの?」
「…まあ、友達とか来るんじゃねーッスか?もしかしたら、危険を共に超えた仲間とかいうのが来てくれるでしょ」
「…倒るツリーや煙突から落ちてくるサンタに、潰されないように気をつけるッス。メリー鳩尾打チマスとかマジ不幸すぎッスよ」
「鳩尾、メンゴな…さいなら」
「…元気になる、それまでは…」
……白亜荘に戻る、というのもなんだか気恥ずかしい話だ。
あそこスタンド使いいっぱいいるじゃん。自分も供与者のツテで入寮したんだし。
………冬休みの間だけでも、町内の実家に逃げるか…
227
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/22(火) 00:06:41
>>226
「…フヒヒ、それもいいですね。
共に戦った仲間・・・
あの人達が一緒なら心強いですね。」
嬉しそうに応える。
「まぁ…煙突は病院にはないので安心ですよ多分…
窓からくる可能性もなくはないですね…」
と言って微笑み返すと。
「…元気になってまた会いに行きますよ。
それじゃ。」
そう言って涙音は慎重に診療室へ向かっていく
228
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2015/12/24(木) 14:52:04
――――――12月24日午後3時頃、
『松前総合病院○○号室 トキミヤルネ様』宛に、バイク便で小包が配送された。
差出人の氏名は『我堂 蘭』。
中には、カラフルな模様の『片靴下』が一つ封入されていた。
“お買い上げありがとう”
“こちらが『ラスト・クリスマス』よ”
“これを12月24日の夜に『自宅』の枕元につるして”
“ほしいものをお願いすればオッケーよ”
“12月24日”
“つまり今日しか使えないから”
“忘れないよう気をつけてね”
“料金は今週の土日くらいにでも回収にいくから”
“よろしくね”
229
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/24(木) 21:06:46
>>228
「…嬉しいな。
欲しいものをお願いか…」
と、片方だけの靴下をじっと眺めながらニコニコ微笑んでいる。
「…私だったら…
やっぱり欲しいものは…」
と、クリスマスの欲しいものを考えてみた。
230
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/25(金) 21:59:23
クリスマス…
目覚めた時に靴下の中においてあったのは
イマジンのCDであった。
―――――お昼。
家族がささやかにクリスマスパーティーを病室で開催してくれた。
母親は退屈しないようにと自分が欲しがっていたゲームソフトを持ってきてくれた。
そして小さいけど、ケーキも食べた。
―――夕方
今涙音は…
「…イマージン…オール…ピーポー…」
せっかくもらったのでCDをずっと聞いていた。
もちろん周囲に配慮してヘッドホンで聞いている。
(…よく聞いたことのある曲のはずなのに…
なんだか幸せな気分になるな…)
涙音は今日は病室内でずっと心癒されている。
優しい曲の調べに聞き惚れながら
231
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/12/26(土) 00:22:52
>>230
――夕方
コン
コン ココン
ドアを叩く音。
(余談だが、恋姫の好きなSTGのOPのイントロのリズムだ。)
「朱鷺宮……起きてるか……?」
・・・・恋姫の声。
232
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/26(土) 00:33:09
>>231
「…ふう」
じっくりと聞いていたCDをあらかた聴き終えた…
辺りで、ちょうど病室のドアを叩く音が聞こえた。
「あ、恋姫さん…じゃなくて恋姫でいいのかな…
大丈夫、起きてるよー。
…はいっていいよ。」
そう言って軽く微笑みながら声をかける。
233
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/12/26(土) 00:41:34
>>232
「えひ……ため口で良いよ……
常識的に考えて……な。入るぜ。」
ガチャ
黒いコートに、黒いマフラー。青い眼鏡。
――片手に袋。
「……めりくり。
具合……どうだ?」
「えひ、お土産……持って来たんだ。
プレゼント……コスはしないけど、恋姫サンタ様からの……」
トサ
ベッドから手が届く位置に、袋を置く。
・・・・恋姫の表情は、いつもより少しだけ、和やか。
234
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/26(土) 00:46:35
>>233
「わかった、恋姫。
どうぞどうぞー」
そう言いながら手を振り、彼女を迎え入れる。
「まぁ、足の具合はまだ良くないんだけどね…
ま、今の調子だと年越しも病院でになっちゃうね。
それでも普通よりはよく治ってる方…なんて言われたけどね。」
と言いながら自分の足を擦る。
まだぐるぐる巻きの状態だ。
「フヒヒ…黒いサンタ…なんて一瞬思っちゃいましたけど、
まぁいいんですよ。サンタの色は赤とは限らないです。」
そう言って彼女の格好を見る。
そして、近くに置かれた袋を見てより嬉しそうになる。
「…もう中を見ちゃっていいのかな?」
そう言って袋に手を伸ばす。
問題なければそのまま中身を確認するのだ。
235
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/12/26(土) 01:02:12
>>234
トコ
トコ
ベッドの傍に。
「そっか……無茶は、すんなよな。
僕もお前も、残機はないんだから……」
足に視線を向ける。
そして、すぐに袋に視線を戻して。
「……えひ、いいよ。
宝箱ってほど、豪華な物は入ってないけど……」
シュル
結びを解くと、中身は・・・・ゲームカセットだ。
朱鷺宮が入院してから発売された、人気タイトル。
「……ここ、Wi-Fiは?がるだろ?
そのソフト……僕も持ってるから……」
ニヤ
・・・・陰気な笑みを浮かべる恋姫。
236
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/12/26(土) 01:08:57
>>235
「まぁ、現実はゲームのようにうまくは行かないものだよ…
アレほどの相手がいたら、良く分かる…」
段々と口から漏れだすのは
あの時の敵の記憶。
少し口が軽くなっているような気もするが
「…あっこれって…
最近発売されたあのゲームだぁ!」
発売前の情報は涙音の耳には入っていた。
しかしながら入院してしまったので入手はできていないやつだ。
「ううー!恋姫ありがとうぅぅ!!
これやってみたいと思ってたんだよねー!」
すっかり元気な調子になってそのゲームカセットをまじまじと見つめる。
「…ん、早速一緒にやってみようってわけなのね?
もちろん!一人の時よりもやっぱり、一緒にやるのは楽しいからね!」
そう言って早速近くにおいてあったゲーム機にセッティングを開始する…
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