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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

675小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/11/17(火) 17:39:30
>>672(GM)

(よし、これなら地下道なりを探せば……)

「それは……きみの言う通りだ。
 しかし、ルンクスは黄金町で今後も拠点を使う。
 それにだ、ここ数日にも、何度かは拠点を使って……」

ルンクスは明日この町のどこかを訪れる。
そして、数日前には黄金町内の拠点にいた、という。
黄金町内にいて、継続して拠点を利用する意志があるなら――

        ・・・・

            「……国外だと?」

それは――

「ば、ばかな……いや……そうか、それが一番、け、賢明はあるが……」

(もしそうなったら。どうしようもないから……
 はじめから、外していた選択肢……! ま、まさか。)

この調査は初めから――

(無駄だったのか……!?
 いや、明日には黄金町に来るらしいが……
 それに、定期的に帰ってきてもいるようだが……)

国外にいる時点で、いや、国外逃亡がルンクスの選択肢にある時点で追跡は不能だ。
『イル・ソン・パティ』は調査をする。しかし追う人間の足には、限界があるから。

「……き、きみが。きみが確実にルンクスを連れてきてくれる、方法はあるんだね?」

    (か、考えなくては。
     こう思うのは今日何度目だ?)

          (解決策はみんなが考えてくれた。
           わたしの調査は、全てにおいて無駄だった。)

                (そして今、結局のところ……
                 わたしの身はわたしが守るということか……)

     チラ

そういえば今、何時だったろうか?
自分の身は自分で守る。

        「……」

            ググ

眉間の辺りを押さえる。

「……『ルンクスの行き先は南半球の国家であると、わたしは考えている。この思考は正しい?』」

質問する。行き先とはもちろんだが『逃亡先』のことだ。

別に北といっても良かったのだが――本命はどちらかといえば南。
候補を完全に絞り切れるほど、情報はない。時間もない。山カンに賭けるより多くの候補を減らそう。

救急車はまだ、少し遠方だ。
あと一度か、二度は、調査機会はあると考えて自然だろう。

(不思議と、頭が回る。それほどわたしはしにたくないんだな。)

(それに……せめて、ウィルくんの依頼だけは達成しなくちゃ。)

今後生きる中に希望があるのだろうか?
調査道具としてでなく、自由の中で生きられる日は来るのだろうか?

「あ、あ……青田くん。
 モナリザは……ルンクスについて、何か言っていたかい?」

(しかしなぜまた、モナリザなんだろう?
 それもそういう能力だから、といえばそれまでだが……)

        「居場所はともかく……
         やつの動きをにおわせるようなことを。
         いついつにやつと会ったとか、そういうことを。」

……ホームズの言に従い、『聴取』する。
この中で、今現在唯一ルンクスの手先と会話したであろう彼に。

(大本命は――青田くんも言っているように、アフリカだ。
 しかし……どうにも、ひっかかる。本国とやらは多分ルンクスにも任務を課している。
 なら、任務の達成もせず、ウィルくんのために逃げ帰ったところで、庇護はないんじゃないか……?)

そう考えるに、本国に帰るのは……最善手を取りに来た奴にとって、完全な最善手だとは思えない。

質問回数は救急車が来るまでの時間と何ら関係ない。
ないヒントでも、聞けることは聞き続けよう。

(そもそも本当に国外にいるのか……日本は、北半球だ。)

                          ・・・・さて、どう出るか。


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