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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
613
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2015/11/10(火) 00:53:48
>>608
(GM)
ルルル・・・・
──『NO』。
「なっ……! なぜそこまで……!?
……そ、そちらにも調べる能力者がいるというのか!」
(そ、それに何だ……この余裕。
あのスヴァルトですら、液蜘蛛には焦っていた!
こ、こいつは今、3人に囲まれているんだぞ……!?)
ジリリ
小角は『フクロウ』のように丸い目で、フライスを見る。
ごく僅かな情報から、ここまで導き出したというのか――?
・・・・底知れぬ男だ。
あるいは組織力か。
「……え、選んだ意味?」
「意味……い、言われてみれば…………何だろう?
い、イルソン君のことが、少し、嫌になって、それで……
そうだ……わ、わたしが推理に回るべきだと思ったんだ。
イルソン君じゃなくて、わたしが、少しでも自分でやるんだ。って……」
「……た、単に、それだけだ。
深い意味なんて、考える間もなかったからな……」
このテーマであっても、結局指針を決めるのはこの『盤』だ。
しかし、『小角の推理の成否』を問うという意識がある。
これ以前のテーマは、『答えの材料を掴む』ためのもの。
つまり――推理を、『イル・ソン・パティ』に任せていた。
・・・・それではいけない。
小角は自分のスタンドへのわずかな忌避感から、自立に近づこうとした。
それはほとんど無我夢中で、小角自身、深い思考の先にいたったわけでもない。
(あっ、な、なにをペースを握られているんだ。調査を続けなくては……!)
気圧されたか。
答えるべきだったのか――?
「……し、『質問を続ける』」
例によって質問内容は『自分の推理の成否』だ。
推理とは、【ルンクスの病院に近い拠点は、地下に存在する】ということ。
地上の建物から侵入出来ないということは――つまり、そういうことだろう。
フライスの動向には気を配る。
意味があるかは、分からないが――
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