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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

601小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/11/09(月) 01:35:04
>>595-596(GM)

(す、すごい熱だ……! こ、これなら――)

サウナのような、灼熱の空気。
これならば動物たちも――

――そして。

                ガシ ャァアアアン!!

「……!」

窓ガラスを割る音。
小角は盤に向けていた顔を上げる。

    「あっ……ど、動物が――!」

           「う……あ、愛川さん……」

スヴァルトは、退いた。
何も解決していないが、一つの脅威は一先ず去った。

「い……生きているさ、生きているに違いない……
 は、早く……早く病院に運べば、き、きっと……!」

愛川にしてやれることはない。
へたに動かしたりする方が、危険だろう。

「……そ、そうだ、救急車……」

空いた手でスマホを取り出しつつ――

「……」

       「……」

「……! ちょ、調査を……イルソン君。
 す、スヴァルトはいなくなった……わたしは、調査しなくちゃ……」

油断は一切できない状況。
エイノーの近くから外れないまま、質問する。
(現在の出費額:27万)

「る……ルンクスの拠点は病院から半径50m以内……
 これだけでは、見つけるのに時間がかかってしまう……も、もっと……」

             「『調査を』……!」

自分のスタンドが、自分が招いた大惨事。
今は、麻痺したままの心で、せめて居場所だけでも。
スヴァルトを追い立て、命を救った愛川のように、せめてもの役目を。

内容は『今自分が考えている推理は正しいか』だ。
つまり、【ルンクスの病院に近い拠点は、病院周辺の西側に存在する】ということ。
真北、真南に存在しない限り、これでより調べる範囲を減らすことが出来る。


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