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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
597
:
『小角 宝梦は火種となる』
:2015/11/09(月) 01:02:03
>>591
(青田)
『モナ・リザ』は勝利を確信している。
『情熱』を使い切るまでに、その頭を砕け散らせると。
言葉の端から、それが読み取れる──
後は、青田の策が成功するかどうか、だ。
──床で両手を広げ、『モナ・リザ』の武器を落とさせる。
これは出来ない。
青田が与えたのは『視覚送受信』の『フィルムアンテナ』だけ。
運動に関する情報や信号を送る手段がない。
「『トライブ』」
──ヒュア!
頭上で風を切る音を感じながら、
密かに発現していた袖内の『アンテナ』を伸長し、『槍』とする。
「『コールド』」
『モナ・リザ』の尊顔を見上げる青田。
溢れ出す『情熱』と同時に、頭上高く振り上げられたポールが視界に入った。
『そっちはどうでもいい』。『表現しなければ』。
──その為の案は、すでに考えてある。
ザッ ビシュウン!!
「!!」
映像の『送信』──『モナ・リザ』自身の脳内に、彼女の微笑を。
それは『目くらまし』であると同時に、『情熱』の放出。
「『クエスト』」
ジャキ!
伸び上がると同時に繰り出された、『アンテナ槍』の穂先が──
「『プッシュ・イット・アロング』」
──ドズゥ!!
『モナ・リザ』の真っ白な喉を、貫いた。
「お」 「おぉおおおおおおお」
「あ」
ガラン ガラン
美女の背後に落ちる、金属ポール。
「最後・・・・の・・・・『微笑』・・・・を・・・・」
ブシュ ルルルルルルル────ッ!!
突如、空気が抜けたように女の体が縮まる。
青田の目前、床の上に舞い降りたそれは、
一枚の『油絵』・・・・女性のみを切り抜かれた、その一部だった。
首元には、大きな穴。
その顔には、魅惑的な笑みを浮かべたまま・・・・しかしもう、動かない。
パチ パチ パチ
いつの間にか、人気のなくなっているロビーで、
ゆっくりと拍を取った拍手が、聞こえてきた。
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