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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』　その１

594：紫斜六『アームチェア・トラベラーズ』：2015/11/08(日) 23:48:04: >>586

　　「そりゃどうも。『詩人の名探偵』ってのも悪くなさそうです」

肩を竦める。
ついでにニヒルに笑ってやろう。『タフじゃなければ生きていけない』。
『安楽椅子』は、フライスを追うようについと移動させよう。

　　　　「続々集まってきますね、貴方達。
　　　　　これは確かに貴方が頭を悩ませる理由もわかります。騒ぎの種には十二分だ」

だが、青田の方が心配ないというのなら……自分は、会議室に戻るべきだ。
相手の言葉を疑おうとは思わない。
彼は嘘をついていないという直感がある。直感に従うことも、時には必要だ。

　　　「……乗って行きますか？」

『アームチェア・トラベラーズ』は二人乗り。
フライスを乗せていく余裕はあるが……恐らく、『跳んで』行くのだろう、彼は。
なのでいずれにせよ、自分は飛んで会議室に向かおう。
チンパンジーがまだいるのなら、外で様子を見ることになるが。

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