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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

589エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2015/11/08(日) 05:21:58
>>585
「全くルンクス氏に友情篤い事だねスヴァルト氏。
 ここで使う『札』ではなかったのだよ?
 小角君、高遠君、なるべく避けるが先に謝っておく。
 そして愛川君、今助けるが――――少々『熱い』よ」

『F・O・Q』右肩に発熱カートリッジ、左肩に『送風』カートリッジを装填、
『立ち支える力』『腕を動かす力』以外のすべてのスタンドパワーを
『発熱』『送風』に回しまず愛川を銜えるカバの上顎目掛けて
最大加熱の『右掌』を差し出し後方に最大出力の送風の左掌を添える。

『エアプラズマカッター』
――――無理である、そこまで熱量と給気の緻密な制御は出来ない。
『火炎放射』
――――そうはならない、それが有効な『化学反応』を『F・O・Q』は起こせない。

だからこれは――――『ジェット噴射』である。
それも『F・O・Q』の可動能力と姿勢保持能力以外の全力の熱量と出力を込めた
『乾熱の暴風』だ。
カバの眼球と体皮膚の水分を瞬時に揮発させ、サル程度のサイズの
動物ならまず先に『吹き飛ばされる』ような『ジェット噴射』なのだ。

「『闘乾熱風(マーシャル・ドライアー)』、それなり『切り札』だったのだよ?」

まずはカバの口を水分揮発の苦痛で開けさせ愛川を離させる、
そしてサルを纏めて外に追い出すか乾燥死させる。
余裕があれば隣室への『穴』からサイを『炙る』。
そして全力で小角と高遠、愛川への二次被害を抑えるべく
残した力で方向を調節する。


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