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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
574
:
『小角 宝梦は火種となる』
:2015/11/06(金) 23:11:43
>>568
(紫)
男の顔に、紫は見覚えがあった。
フライス──間違いない。
ニュースで『ヤング・ダイヤモンド』の中心にいた人物だ。
「──『仲良し』とは真逆だな。
どいつも、互いを出し抜くのに夢中だ」
「我々は正面きっての『戦争』は禁じられている。
だから、奪うための『理由』を作る。
『理由』に正当性がなければ、孤立してしまう。
表面のバランスを崩さぬよう、裏の利益を取る戦いだ」
「そして・・・・小角 宝梦は『火種』となる。
──私の予想は的中した」
「自身を調べられた以上、ルンクスの攻撃には正当性がある。
スヴァルトはいち早くそれを知り、小角の確保に動いた。
『イル・ソン・パティ』は、あらゆるバランスを破壊するを秘めている。
『ヤング・ダイヤモンド』の将来の為、とでもスヴァルトは主張するだろう。
排他主義の彼は、本音でも小角の確保に固執しない。
手の内に入ろうが使い捨て、『バランス』を壊さないつもりだ」
声は、風の中で囁き続ける。
男の目は遠く、学園の彼方を見続けている。
「『火種』は利用すべきか、『消す』べきか。
どちらがアフリカの未来の為か・・・・考えている」
男の言葉は、冗談や嘘ではないようだ。
現在進行形の『侵略』を前に、本当に決断を決めかねている・・・・?
>>567
(エイノー)
「──急げ!サファリの戦士たちよ!」
スヴァルトの叫びが、スピーカーを貫く。
その声と同時に、西側の隣室の壁が破壊された。
サイだ──見る限りで『3頭』。
ほぼ壁の横半分を破壊し、エイノーへと突っ込んでくる!
だが、それより速く、エイノーは跳躍していた。
東の壁と床は、『硬度』を奪われ、ハリボテ同然だ。
床を飛び越え、壁に突っ込んで、元いた会議室に転がり出た。
全身の傷が痛むが、構っていられない。
扉方向に移動していた小角が、目を丸くする。
『ブロォォォオ────ッ!!』
先頭のサイが突っ込んでくる。
だが、当然、床の変化に気付くはずもなく──
ズガ! ドドドドドドドドド
『ブロロォオオ──!!』
床を抜き、二階へと落下した。
すさまじい音が響く・・・・二階の床も抜けたのかもしれない。
そして、こちらの部屋の状況は──
三匹の『チンパンジー』を、高遠が凌いでいる状況だ。
一匹を蹴り飛ばしたものの、さすがに数に押される。
チンパンジーは馬鹿ではない。うかつに寄ってこない。
加えて、カバもまた、壁の穴から現れ出た。
サイ、チンパンジー、カバ。三面を猛獣に囲まれた状態だ。
>>572
(高遠)
「──急げ!サファリの戦士たちよ!」
スヴァルトの叫びが、スピーカーを貫く。
中心で『踊り』を続ける高遠。
小角らは扉に向かって、部屋を南へと走っていく。
その背に襲い掛かるチンパンジーの跳躍を、
──♪── ゴッ!
凄まじい蹴りで捉え、東壁に叩き付けた。
残り二匹のチンパンジーは、それを見て前進を止める。
『クレモンティーヌ』の間合いのやや外で、左右に別れて、
その危険な『踊り子』を観察している・・・・カバとは違う。
『類人猿』には、明らかに『知性』が感じられる・・・・!
ドゴォォオオオ!
西側の壁が破れ、エイノーが会議室に転がり込んだ。
雄叫びとともにサイが向かってくるのが感じられるが、
そちらを気にする余裕がない。
さらに東壁からは、カバが身を乗り出す。
移動した愛川がいる方向だ・・・・こちらも危ない。
『四面楚歌』ならぬ『三面楚歌』──
この状態が続けば、遠からず犠牲者が出る。
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