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【場】DIONモール その3

1ようこそ『黄金町』へ:2015/05/20(水) 01:18:30
郊外型の『総合ショッピングセンター】。
日用雑貨からファッション、ペットまで、
揃わぬものはない圧倒的な品揃え。
三階のゲームセンター・フードコートは、
近隣の学生たちの溜まり場として人気。
4階の催事場では、しばしば展覧会や画廊が開かれ、
それを楽しみに訪れる住人も多い。

『黄金原駅』からは、バスで『10分』。
立体駐車場も完備している。


―┘          ┌┘   ◎DIONモール
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ∥
   ┐     │    ┌ ┌┘       ∥
   │    │   ┌  │         ∥
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ∥
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └――――――――――――

前スレはこちら

【場】DIONモール その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395578249/

324藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/24(火) 22:43:00
>>323
「ワビるとこそこかァ!?
あー、もォええわ、ほっとけ!!」

うっとーしそうに振り払う。

「次、なンかしたら張り倒すけぇの、覚えとれよ」

325目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/24(火) 23:00:38
>>324
「うッ 分かりました…」

申し訳なさそうな顔をしながら、
(中身がちょっぴり減ってしまった)コップ二つをテ―ブルに置いて、

 ド ス 


   「はゥ〜〜〜〜ッ」


藤堂の隣の席に、さも当たり前のように座った。
イナリ寿司(5ヶ入り)を取り出す。


  『ガブ ガッブ』
   『ガフ ガブゥ』

      パラ…


水を飲み飲み、イナリを齧り齧り、フリーペーパーを捲っているぞ。

326藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/25(水) 00:09:51
>>325
ビキビキ

……しかしだからと言って殴ったりはしない。
となりで飯を食うことは別にマナー違反ではないからだ。苛立ってはいるが。

327目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/25(水) 00:22:19
>>325
 「ムッシャ ムッシャ」
 「ゴクゴクゴク」

     「ふゥ―――〜ッ」

   「パクパク」
    「パクン」

  「ううむ…運送業ってやっぱキツいでしょうかね」


     「パクリ」

      「ゴックン」
 
       「ゴキュゴキュ」

   「…水がなくなってしまった」

     「ゴソゴソ」

     「ハグッ」

   「うわッ 好条件ッ 」

     「ゴックン」

     「ぐッ」
  

「〜〜〜〜ッ   〜〜〜〜〜ッ!」
「つッ 詰まッ」

「水水ッ 水ッ」

328藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/25(水) 00:51:44
>>327
「…………お前力無さそうじゃけ、止めとけ」

ズイッ

自分の分の水の入ったコップを差し出した。

329目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/25(水) 01:23:39
>>328
差し出されたコップを手繰り、


 「うぷゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ」
   「ゲホっ」


回復。



「えェ〜、そこまで運動が苦手だと思ってるんですか」
「…ご明察ですよハイ」

「ドン臭いのよね…」

「日雇いイベントスタッフが精一杯かなァ」



イナリ寿司(残り1ヶ)のパックを藤堂の方へとズラす。

「ご迷惑をお掛けしました……食べます?」

330藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/25(水) 22:50:26
>>329
「ドン臭さゆうか腕力の問題よ。
肉体労働系は一にも二にも力が要るけぇの、お前にそれはあるンか、ゆう話をしとるんじゃ。
……………ん?」

稲荷寿司のパックに目を留める。
ちらり、と目黒を見ると、ふんと鼻を鳴らし……。

モグゥ

口に放り込んだ。

「…ふとっちょが誰も彼も食いもんで懐柔されると思うたら大間違いじゃからの」

331目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/25(水) 23:31:33
>>330
「小生ってば見当違いなことをッ」

「…体力…」
「 …… 」
「ん〜……」
「………?」


「……あッ…ああ! ――――無いですね!」

「助言ありがとうございまっす!」


バッ、と立ち上がってお辞儀。机が揺れた。

332藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/26(木) 00:37:42
>>331
「無いンかい…まあ無いじゃろぉのォ」

手の指をティッシュで拭いた。

「力が無いンなら夜間の警備員か…ほうじゃの、後は家庭教師がええじゃろな」

333目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/26(木) 01:15:25
「家庭教師かァ…秋映生じゃ…どうだろう…?」
「そもそも文系のエスカレーター生で家庭教師は厳しめですかね?ウン」
「じゃあ警備員……」


バイト誌を広げながら歩き出す。




 「そんじゃ、失礼しまッ」
 「…っとその前に」

    ズギュ


「 小生の『肩』に… 」


   『クックルー クックルー』


「例えば鳩のような、機械のような…『見えますか』?」
「もし貴方が『暦』『刺青』『Outfit』の名前を知り、かつ『鬼畜』となれば……」



藤堂の目の前の奴の肩に、止まっている。
鳥と飛行機の『合いの子』のような、『スタンド』だ!

バイト誌をめくりながら問いかける。返事には期待していない。

334藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/26(木) 23:32:03
>>333
しばらくぽかん、と目黒を凝視した後、俯いて肩を震わせる。

「………ぷっ………ぷくっ、ぷひっ……」

笑っている。

「ぷくくっ………くかかっ…………くひひっ…………!!
おン前〜〜〜〜〜〜〜!!なンじゃァもォ下ッ手糞な誘い方すンなやァ〜〜〜〜〜〜〜!!

ヤリたいならヤリたいゆぅたらええンじゃこのォ〜〜〜〜〜〜〜」

さっきまでの不機嫌がウソのように、まるで奥手な恋人の、ほほえましい振る舞いの真意にやっと気づいた、とでも言うように、朗らかに笑う。
席を立つと、椅子の背を掴んだ。

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』

「心配すなやァ、稲荷寿司一個分の手加減はしちゃるけ、半殺し……いや三殺しくらいで済むじゃろ、なァ?」

藤堂が、ではない。                         マッチョ ヴィジョン
その傍ら、2メートル半もの体躯の、ギリシャ彫刻を思わせる筋肉質な像が、だ。
赤々と、炎が髪のように頭部で燃え盛り、荒く彫られた巌のごとき身体には、烈風にはためく、流水を思わせる衣を纏っている。

「悪いことしたのォ、せっかく喧嘩売ってくれとったのに気づきもせんで。これは挨拶代わりじゃ、もってけ♥」

    ボッ

満面の笑みで、野球のボールを放り投げるような気軽さで、椅子を目黒めがけて放り投げる。破ス精BCC(手加減)。

335目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/27(金) 00:33:48
>>334
「なんです!?」

 (しまった…とりあえず聞いてみただけだったのに…)
 (『当たり』…『スタンド使い』!) (『鬼畜』かは知らんが『バトル好キー』!)

>ボ ッ
      ガッパ――――ンッ

「ひぎい」


椅子が胴にヒット。しょぼくぶッ倒れる。しょぼい。




「貴方がスタンド使いであっても、『ふつうの人』であるなら」
「うッ…『喧嘩』、腹ごなしに付き合っても良いが…うう」


「一:たのしいケンカ。 
 二:殺し合い! 
 三:このままお開き、やったー」

「どれが…良いです?おえッ」



   『クックルー』

 鳥モドキのスタンドは何もせず、ただ『オリンポス』を見ている…。

336藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/29(日) 02:47:48
>>335
「何ですてお前アホかァ何言うとンじゃあ今更ァ。
…………あン?」

直撃をあっさり受けて倒れた目黒を不思議そうに見る。

「なンじゃァお前〜〜〜〜〜〜〜?
それで受け…は無理か、こう…………迎撃とかしたらえかろうがァ」

ズシッ

手近な別の椅子を引き寄せて座り込む。

「一」

そして即答した。

337目黒真実『ディバイン・ゼロ』:2015/11/29(日) 14:56:12
>>336
「即答か、よろしい」

「『当方がやられるか』『貴方がやられるか』…当方のスタンドは特殊でね」
「一方的な試合運びを実現するかもしれない…それを許していただけるなら」


    「遊ぼうかッ、『発艦準備』!」

『キキュゥゥゥゥ――――バリバリバリバリイィッ!!』


(場スレの占拠もアレですし、下スレでよければ移行しましょう

【戦】『無限軌道』ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1420214957/l50

レス順、私からでよろしいでしょうか? )

338藤堂虎鈴『オリンポス』:2015/11/29(日) 18:08:47
>>337
「お前、始まる前から終わった後のこと考えとるンか?
まァ好きにしたらええわい、うち相手にそんなのん気こいとれると思うンならのォ!」

ぼきぼきと指を鳴らした。

(移動して、お前の質疑が終わったら「始め」にしたるけえの。今のうちにするだけしとけ)

339稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/12/23(水) 23:33:20
クリスマスはもう目と鼻の先。
サンタクロースが来る年でもない――しかし大人でもない。

          ジュ

              ジュル                

休憩スペースに座り、コーヒーを飲む。

          (……明日にはライヴか。
           えひ……ちょっとアガってるか……?)

今日はリハーサル帰りだ。
……飾られた巨大ツリーを、桜色の目で見つめる。

            ・・・・一年がまた、終わる。

340ようこそ、名無しの世界へ…:2015/12/24(木) 00:27:28
>>339

   ぱふっ

後ろから、手袋のついた両手で、恋姫の両眼を覆う。

「だーれだっ?」
誰だろう、こういうことをするのは?
聞いたことのある声だ。

341稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/12/24(木) 00:49:26
>>340

       ぱふっ

「うぉっ……」

めのまえがまっくらになった。

             ・・・・さておき。


「……えひひ。
 僕にこんなことするやつ、お前くらい……」

     グイッ

首を後ろにそらせて――

             「めりくり……レオ。」

そこにあるのだろう顔を、見上げる恋姫。

342石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/12/24(木) 01:10:50
>>341(恋姫)
恋姫が首を後ろにそらせて見上げると……

「あはは、当たり!」
予想通りの、太陽のような笑顔がそこにはあった。 石動玲緒である。

「メリークリスマス!恋姫ちゃん!」
太陽のような笑顔とは裏腹に、寒がりなのだろうか、厚着でもこもこしている。

343稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/12/24(木) 01:37:15
>>342

「えひ……ぴんぽーん……
  なんかポイントでも貰えんのかな……」

ビッグフードコートに、烏のような黒いマフラー。
マフラーに少しだけ混じった青い毛が、恋姫の桜色の瞳を際立たせる。

「あったかそうなカッコしてるぜ……えひ。」

          ニ ィ

陰気な笑みを浮かべる。
太陽の輝きは少しだけ眩しいけれど、目は逸らさない。

          「……」

      「あー……」

「……レオも、今日は……ソロ(一人という意味)なの……?」

            ポリ

            ・・・・ほおを軽く掻きつつ、尋ねる。

344石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/12/24(木) 23:19:07
>>343(恋姫)
玲緒はというと、ぶかぶかの白のダッフルコートにライオンのタテガミのようなマフラーをつけている。     がおー。

「うん、1人だよ。
 クリスマスの家族パーティの準備に来たの。」

「母さんは料理担当!
 父さんはケーキ担当!
 兄さんたちはプレゼント交換担当!
 私はチキン担当!」

「恋姫ちゃんも1人なの?一緒に買い物でもする?」

345稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/12/24(木) 23:47:17
>>344

「そっか……賑やかそうだな。
 僕は……まあ、いつも通りソロプレイだよ。えひ。」

――家族。
クリスマスは恋人たちだけの物じゃあない。
 
             ・・・・もっと、もっと。

      「……えひ。」

           グイ

首を元に戻して、席を立って。

「まあ……クリスマスだし……
 たまには、そういうのもアリか……限定イベって感じで……」

                  ニマ‐

陰気な――しかし、やや浮かれた笑み。

           「チキン、僕も買って帰りたいしな……
             ついでだから、一緒に行くか。えひ……」

                       ・・・・そう、付け加える。

346石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/12/25(金) 00:13:33
>>345(恋姫)
(クリスマスにアイドルとデートなんてすっごいイベントみたい!)

「うん!行こう行こう!
ちこりちゃんやおばあちゃんもきっと喜ぶよ!」
立ち上がった恋姫と腕を組み、くるりとモールの中へ向かっていく。

「恋姫ちゃんとお買いもの〜♪」
調子外れな鼻歌を口ずさみつつ、進んでいく。

347稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/12/25(金) 00:31:05
>>346

      ガシ

「えひっ……」

腕を組まれて、やや跳ねる恋姫の背。
みんなのお姫さま。あるいは、迫害の対象――

近くには、だれもいなかった。
けれど、今は違う。少しずつだけれど。

      「……」

「まあ、僕はお姫さまだし……
 お近づきになりたいのは分かるけどな……」

              キュ

口ではそういいつつ、腕を振り払ったりはせずに。
ほんの少しだけ素直に、組んだ腕に力を入れて。

「……浮かれ過ぎだろ……常識的に……」

         ニマ

            「……でも、まあ。
             クリスマス……だかんな。
              リア充みたいなことすんのも……」

こういうのも、悪くない。

            トコ
                 トコ

言い訳のようにそう思って、モールの奥へ歩いていく。

                  ・・・・今年は友達が、出来た年だ。

348石動 玲緒『チア・アクシデント』【中二】:2015/12/25(金) 01:03:40
>>347(恋姫)
「あはは、恋姫ちゃんがお姫様なら私は王子様だね!」

やんちゃな王子様が進んでいく。

349稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/05(火) 01:09:00

年が明けて、いくらか経った。
三が日は地元メディアでいくらか、仕事があった。

         ・・・・それも終わって。


「…………」

     テレレレ♪

          チャリン

恋姫はメダルゲームに興じている。

   「うおっ……」

               ジャラララララララララーーッ

今、100枚のメダルが排出された。
チャンスゲームだか何だかが、成功したからだ。

(新年早々、朗報と悲報って感じだな……うるさすぎぃ……)

           ・・・・派手なエフェクトとSEが、いくらなんでも騒がしい。

350宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/07(木) 22:54:42
>>349
>               ジャラララララララララーーッ

大量に排出される『コイン』。派手な演出もあいまって、
ここが『ゲーセン』でなければちょっとした『騒音公害』といったところだ。
と――

「あー……クソ、ダメだこりゃ」

ガタンッ

同じメダルゲームの『筐体』の隣の席から声が聞こえた。
どうやら隣のプレイヤーはコインを『使い切った』様子だ。
ボヤきながら席を立つ……

「……うーむ、ヒマなんで来てみたが、やっぱこういうのは
性にあわねェな……『バッティングセンター』でもありゃあなあ」
「……ん?」

そこで、隣席の『恋姫』に目を留めた。

「あれ、アンタ……こないだ『駅』で合わなかったっけ」

351稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/07(木) 23:26:36
>>350

           ジャラララララ

(まあ……えひ。得してんだからいいな……)

           チラ

(そっちは……
 新年早々悲報おつ……ん?)

「……あ。お前……」

恋姫も、その姿には覚えがあった。

「会ったハズだぜ……
 少女漫画の王子さまみたいなカッコ……えひ、覚えてる。」      

恋姫はあの時と違い、眼鏡を掛けている――が。
人形の様な顔立ち。陰気な口調。二人とはいるまい。

「クローンでもいるなら……えひ、別だけど。
 顔グラ使いまわしのモブ……ってのもないよな。えひひ、キャラ濃すぎだもん。」

     「そもそも現実だっての――」

             ジャララ  ピタ

                 「――っとぉ。」

                      ・・・・メダルがやっと止まった。

「……えひひ、大富豪。」

    ジャラ    ジャラ

メダルがたまった容器を手元に持ってくる。
やや『宝塚』に自慢するような意図も、感じられる声色。

352宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/07(木) 23:35:37
>>351
「ははッ……『王子様』か、そりゃあ光栄だ」

『誉め言葉』……かどうかは些か微妙だが、
『恋姫』の言葉にニカッと笑う。

「お前も結構印象的なキャラしてると思うがなあ、しかし――」

自分と比較して、明らかに『大漁』状態の『メダル容器』を見た。

「駅で話したときも思ったが、好きなのな、『ゲーム』。
しっかし凄ェな、『メダル』が皿からこぼれそうじゃねーか。
やっぱこういうの、『コツ』とかあんのか?」

好きこそものの上手なれ。
アドバイスは、好事家に聞くに限る。

……自慢げな態度は、気にかけなかった。
どんなものであれ、『手柄』を誇るのは当然だからだ。

353宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/07(木) 23:37:06
>>351

354稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/07(木) 23:51:02
>>352

「……誰の王子さまかは知らないけどな。
 僕ん国には……えひ、間に合ってるから。」

          ニタ

陰気な笑みを浮かべる。
みんなのお姫さま、それが恋姫の『もう一つの顔』。

         ジャラ

「印象的じゃないと……
  えひ、やってらんないかんな。」

そう呟き、メダルを一掬い。
別に演じてるわけではないが、印象は武器にもなる。

              ・・・・そして。

「……わかる? えひ。
 お察し通り……ゲーム、好きだよ。だけど……
 えひ、これはスロットの目が揃っただけ……運ゲーだ。」

      チャリ

        「いつもは……そんな当たらない。
         メダルゲームは、本業じゃないし……」

メダルを転がしつつ、言う。
声色はやや上機嫌。本業でなくとも、輝くことは気分が良い。

355宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/07(木) 23:58:45
>>354
「『門前払い』かよ、つれない『お姫様』だな」

冗談めかしてそう言うと、歯を見せて笑った。
豪快、野放図、ワイルド――そういう形容詞がハマる笑顔だ。

「『運』か……うーむ」
「『自力』でどうにもならねーものはあんま性にあわねえな、やっぱ」

恋姫の言葉に、小さく唸る。

「『本業』? いや、仕事じゃなくてゲームの『ジャンル』か。
アタシはあんま詳しくねえけど、色々あるのか?
『パンチングマシーン』くらいしか良くやるものもねえから、さっぱりだぜ」

356稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/08(金) 00:17:45
>>355

対する恋姫の笑みは、陰気だ。
口元を少しつり上げ、笑いきらないような笑み。

「……えひ。
 片思いなら……してくれてていいぜ。ハッピーエンドは、ない。」

笑う声も、息を漏らすように、静か。

          ・・・・そして。

「ゲームにもいろいろあるよ……
 札束で殴り合うのもあるし……運もあるし……」

            チラ

明後日の方向を見る。
やや奥まったところにあるのは、一人用ゲーム。

「自分の腕が……出るやつもあるぜ。
 えひ……台パンって意味じゃなくて、テクニックの話。」

     「格ゲーとか……
       音ゲーとかぁ・・・・」

やや目を細めて。

「あとは……シューティングゲーム、とか……」

            チャリ

シューティング、それが恋姫の本業だった。
腕に左右される世界。メダルを転がしつつ。

                「……えひ。布教しようか?」

                          ニマ

                       ・・・・笑みを、深める。

357宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/08(金) 00:29:37
>>356
「いや、遠慮しとくよ。片思いは、辛いからな。
特に絶対に届かないモンは、な」

ぽつりと、呟く。

「ふぅん、どうせやるんなら、ワザが
身につく方が良いな、アタシは」
「なるほどな――『シューティング』ね。
それがお前の『メインジャンル』ってわけか。
ま、どーせヒマなんだ、やってやろうじゃねぇか」

そう言うと、スーツの袖を捲り上げる。
『気合の表れ』だ。どんなときも『全力』、
それが『流儀』だ。

「で――ええと、悪ィ。
操作がわかんねぇ」

……ただ、さっぱり『未体験』だが。

358稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/08(金) 00:57:31
>>357

「……えひ、まあ、そうなんだろうな。」

         (……なんか訳ありか?
           まあ……そりゃ訳くらいあるよな……)

主人公でなくても。
物語は誰にでも、ある。恋姫にも。

    ジャラン

        ・・・・追及はしない。
          メダル容器を持ち、立ち上がる。

「えひ……気合入ってる……」

        トコ    トコ

などと言いつつ、近未来的デザインのSTG台へ。
座席が半ばカプセル状に覆われた、本物のコクピットのような――

「はじめだし……えひ、
 いきなり一人はハードすぎるから……二人プレイしよう。」

    スト

奥の座席に、詰めて座る。
小さいから、ずいぶんとスペースが出来る。

       カチャ カチャ

「……このレバーで、加減速。
  んで、このボタンが……弾撃つ。
   ここで武器切り替え……通常弾と、ボム。」

        「まあ……あとは、トライアンドエラー……かな。えひ。」

実際に、筐体のボタンを動かしながら、教える恋姫。
  その顔には陰気な笑みが張り付いている。ゲームが、好きだ。

359宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/08(金) 05:52:49
>>358
「……まあな」

『片思い』。
その相手が、一向に底の見えない『強さ』という
漠然としたものだとは、『宝塚』自身もはっきりと理解はしていない。

ともあれ、連れ立って筐体へと向かう……

「随分凄ェデザインだな。ま、こういう『SF』チックなのも嫌いじゃないが」
「おう、二人でやれんのか……んじゃ、ちょっと邪魔するぜ」

『恋姫』の隣に、座る。
女性としては相当長身だが、体格はスレンダーだ。
まあ、二人がけでも問題はないだろう。

「ふむ、加減速……で、弾を……ぶ、武器切り替え?
まあ、比較的操作自体はシンプルなのか……?」

操作を習う……が、この手のゲームにはほとんど触ったことがないので、
基本動作を確認するにも四苦八苦だ。

「トライアンドエラー、『習うより慣れろ』か。
良いねぇ、やっぱそういう方が好きだな、アタシは」

恋姫の言葉に頷き、笑みを浮かべる。
彼女ほど、ゲームそのものへの熱意はないだろう。
それでも、こういうジャンルは気性に合う。

「っし……とりあえずやってみるか」

コインを投入し、プレイを開始する。

360稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/08(金) 23:48:01
>>359

「かっこいいよな……最新ゲームなんだ、これ。
 ここ、新しいタイトルは、すぐ入ってくるから……それがいい。」

            カチャ

古いゲームやコアなゲームはないが、それはそれでいい。
操縦レバーを握る。

    ジャラ

       「……ここ、置く。」

コインの容器は、二人の間の空き場所に置いた。
もともと男性二人でも十分座れるスペースがあるのだ、問題はない。

「えひ、んじゃ、始めよう……
 ……1プレイ、ごちになる……えひ、ありがとな。」

             カチャ   カチャ

代金は既に投入された。
2Pモードを選択して、ゲーム開始だ。  

  ∧
<♪>
  ∨             ∧
              <♪>
                ∨

 「えひっ、うるせー……」   

BGM(全方位から聞こえ、うるさい)とともに、世界観説明が流れる。
プレイヤーは最新型戦闘機に乗り、敵である宇宙人を撃退するらしい・・・・ 

       「敵が出てくるから、
         照準合わせて、撃てばいい……」    

              「照準は、そっちのレバーで動かせるから……」

       ・・・・

           ・・・・

                そして、ゲームが進んでいく。

361宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 00:15:03
>>360
「おう……しかし何だ、『ゲーセン』ってのは
どこ行っても基本『やかましい』のな」

普段、そんなに喧騒の中で生活していないのもあって、
こういった、一種カオスじみた音の洪水には若干辟易した様子だ。

「ここは操作に集中すっか……つーか、この『世界観』とかは要るのか?」

『プロローグ』の類は鬱陶しいと感じるタイプだ。
多分、『説明書』もあまり読まないだろう。

「っし、来いよオラァッ」
「あッてめー、待ちやがれ、このォッ」
「逃げんじゃねーぞッ」

……ドタバタしながら、プレイを続ける。
基本的に操作技術は稚拙(というかド素人)なので、
『反射神経』に頼って誤魔化していくようなプレイスタイルになる。

「……よく考えたら、『飛び道具』は普段使わねえな。
これはこれで『新鮮』な気がするぜ」

362稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 00:26:16
>>361

「このゲームは……特別うるさい……
 それに、えひ。ここは……人は、静かだし……」

洪水はゲームの電子音の塊だ。
恋姫は少し目を細め、陰気な笑みを作る。

             カチャ

      ババババ

「えひ、僕はもう知ってるし……
 お前はいらないっていうし……」

     ニマ

       「表示され損だな……世界観設定。えひ。」

敵を撃ちながら、そんなことを言いつつ――

(こいつうるせえな……
 レースゲームしたら体傾くタイプか……?)

「……最新ゲームでも、 
 音声認識はない……えひ。敵、宇宙人だし……」

              バババ

        「言っても聞かないから……
          レーザー撃ちまくるしかない……」

ドタバタするのを横目に。
煩いとは思うが、こういうのは、悪くはない。

「……えひ、『白兵戦』は普段からしてんのかよ。こわちか……」

             ・・・・冗談の一種と受け取る。

363宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 00:37:26
>>362
「……ちょっと思うんだけどよ、
『編隊』組んで出てくる連中いるじゃねェか」

操作しながら、ふと気になったのか『恋姫』に声をかける。

「こいつら『先頭』がやられてもそのまま突っ込んで来るのな。
普通もうちょっと考えるだろ……いや、まあゲームなんだけどよ」

妙な所が気になっているのは、少し『慣れてきた』証拠だ。

「おう、『慣れっこ』だぜ。最近も昔の知り合いと、ちょっと、な」

常識的に考えて、まさか本当に『殴り合い』して来たとは思われないだろう。

「そっちの方が性には合うが、これも楽しいぜ。
『戦い』ってのは前に敵がいねーと始まんないよなァ」

364稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 00:51:37
>>363

「……そこんとこは、裏設定。
 こいつら……死んでも、
 こっち殺せればいいって、考えてる……」

             バババ

編隊を撃ちながら、答える恋姫。

「こいつらの上の存在から……
 ……そう、プログラムされてるらしい。」

     「鬱設定かな……?
       えひ、微妙なとこだ。」

眼鏡を直しつつ。
電子の存在とはいえ、悲惨な境遇だ。倒すが。

            ・・・・そして。

   スス

 「えひ…………こわちか〜。
   バトル漫画界からの刺客かよ……」

少し席の座り方を離す。恋姫は、戦いとかは、嫌いだ。
冗談と受け取りつつ、いや――

         「……え、まじで……?」

                 ――スタンド使いなら、ありえる。

365宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 05:36:13
>>364
「なるほどな……そーいう設定か」
「…………つーか」

カキィン
    ドババババババ

「……元々こいつら、『プログラム』そのものじゃねぇか」
「つまり……『上の存在』って『開発者』のことなんじゃ……」

バババババ
     チュドーン

「あーッ、ミスった……クソ」

……余計なことを考えながらプレイするとミスが増えるものだ。

「さすがにお前は余裕あんのな……喋りながらでもバリバリ倒しまくってやがる」

>         「……え、まじで……?」

「嘘ついてどーすんだよ。別におかしな話じゃ無いだろ?」

ひどく普通に、そう返す。

366稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 19:04:16
>>365

「まあ……メタ的にはそうかもな……」

         バババ

「ミスは2回まで……
 三回目でゲームオーバー。」

              シュドド

銃火で雑魚散らし。
ミサイルに切り替え、大型の敵を撃つ。

        「えひ……
         何回もやってるから……」

             「敵の出方、覚えてる……」

   バババ

そう言って、やや口元を吊り上げて。
しかし、内心は。

(スタンド使いだから、か……?
 ゲームじゃないんだぞ……痛いし、死ぬ……)

           (おかしい……常識的に考えて。)

スタンド使いでも、殴られれば痛い。
死ぬまで殴られれば、死ぬ。

「……ほんと、漫画みたいなやつだ、お前。」
 
そう、返す。
おかしいとは思うが、深い事情も知らない。止める理由もない。

              ババババ

              「そろそろ……ボスだな。」

ゲームは進んでいく。
じきにクリアするか、ゲームオーバーになるだろう・・・・

367宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 20:09:51
>>366
「……ってことは、あと1回しかミスれねーのか。
まあ、『現実』には『コンティニュー』はねぇし、
やり直しが効くだけ『マシ』だけどよ……気ィつけねーと」

そう言いつつも――一度ミスしてから、『ギリギリ』のところでの
『回避』に集中している。まるで『サバンナ』の『ガゼル』が、
『雌ライオン』を引き付け、その『牙』の届く範囲を『見極める』かのように。

「マンガ、か……うーん、そんなに『浮き世離れ』して見えんのかな、アタシ。
一度っきりの人生だ、自分の心に真っ直ぐ生きたい……そんだけだぜ」

これまで、『スタンド使い』として生きてきて、
『死にかけた』ことも、『殺しかけた』ことも、
そして『人死に』を見たこともある。

「……ま、良いか。お天道様に顔向けできねーような人生は送ってねェしな」

それでも、変わらずこうして『豪放』に振る舞えるのは、
確かにどこか、頭の『ネジ』が外れているからかも知れなかった。
そして、『ボスエリア』に到達する……

「と……出たぜ、あれが『ボス』かッ」

勢い込んでボスに挑む――が、『攻撃パターン』も
把握していない敵にぶつかるのは『無謀』そのもの……

チュドーン

「チッ……こりゃ『先読み』しねーと反応が間に合わねーぞ、おい……!」

即座に『撃墜』される。『残機』はもうない……!

「ッ……悪ィ、アタシは回避に集中するッ!
戦いながら相手の攻撃を『覚える』!
――情けねー話だが、『攻撃』は任せるぜッ」

『恋姫』に伝え、操作に集中する。
……基本的に『負けず嫌い』なのだ。

368稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 20:55:42
>>367

弾は引きつけて、華麗に躱す。
輝ける場所は――いつでもどこでも、ステージの上。

「……えひ、その見た目で浮世離れしてないのかよ。
 ……まあ、お前の人生だし……僕が口出しもしないけど。」

            バババ

やや目を細める。
悪いやつじゃあないな、と、恋姫は思う。

「……僕は。
 痛いの、嫌いだからさ。」

            ・・・・けれど、常識が違う。

    ババババ

銃火を浴びせる。
墜ちた宝塚を横目に。

「えひ、撃つのは任せろ……
 最初はこんなもんだし……
 最初っから上手かったら、嫉妬するとこ……」

              ババババババ
 
          (このボスは……気合で避けれる。)

ひたすらに引き金を引き続ける。
現実じゃあないなら、恋姫は――負けない!

              ・・・・

                    ・・・・

                    そして、ゲームは終了した。
                     はたして、その結果は――?

369宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 21:23:31
>>368
「――――大したもんだ」

椅子に深く腰掛けて、『ディスプレイ』に目を細める。

「『足手まとい』連れて、ここまでやってのけるとはな」

倒れた『ボス』の姿。
流れる『ハイスコア』のリスト。

「『好きこそものの上手なれ』ってのは、本当だな……
ここまで腕上げるのに、どれだけ『時間』と『努力』と『頭』を使ったんだ?」

ガタン、と席から立ち上がりながら、『恋姫』に尋ねる。

「冗談抜きでよ、『凄い』と思うぜ、アタシ」

370稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 21:47:27
>>369

ハイスコア画面――今回は、『10位』だ。
恋姫もまた、目を細めて。

「……足手まといじゃない。
 初めてで一機残せたのは……悪くないよ。」

            「……えひ。」

     ガタ

席を立つ。メダルの容器を手に。
名前入力は――今回は、適当でいい。

「褒めても何のフラグも立たないけど……ありがとな。
 僕は、ゲームで……シューティングでなら、『輝け』る……」

       ニヤ

宝塚を見上げて、笑む。
人形のような顔の、桜色の瞳は、泥のように灯る。

   「……いっぱい使ったよ。
     時間……えひ、これからも。」

         「……なんか別のゲームも、やる?」

                ・・・・ふと、そう思い立って、声をかける。

371宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/09(土) 22:06:19
>>370
「……そっか、悪くねェか……へへッ」

少し、はにかむように笑う。
多分、『恋姫』には初めて見せる顔だろう。

「『輝ける場所』……か」
「ああ、それがあるのは……良いことだ」

ニィ

今度は、豪快に笑う。

「だろーな。時間を重ねて『研鑽』する……それが『自信』になり」
「そして『自信』は『確信』になる……アタシも、そうありたい」

恋姫の自信と『自負』に溢れた様子に、頷きながら呟いた。

「違うゲーム……ん、いや」

申し出に、少し考える。

「……今日は、いいや。すげー『楽しかった』からよ、
この気持ちを今の『新鮮』なまま持って帰りたい」
「そーいや、まだ『名前』聞いてねぇな。
アタシは『宝塚 亜綺良』ってんだけどよ」

372稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/01/09(土) 22:52:46
>>371

「えひ……輝くのは、きもちいいからな。」

      ニタ

陰気な笑みを深める。

        ジャラ

メダルの容器を手に、筐体から離れて。
視線は宝塚に向けたまま。

「……そうか。えひ。
 まあ……ゲームは、逃げないし。」

         「楽しかったなら……良かったな。」

頷いて、特に引き留めることもない。
ゲームはいつでもここにある。他のところにも、ある。

「僕は……稗田。稗田 恋姫(ひえだ れんひめ)……」

              「んじゃ、おつかれ〜……えひ。
               駅前にも……いいゲーセンあるぜ。」

     ジャラ
               ジャラ

そういって、メダルゲームの筐体へ戻っていく。
恋姫の表情は、笑顔だ。

373宝塚『ヴェルサイユ』:2016/01/10(日) 00:10:43
>>372
「ははッ、ま、楽しかったけどよ」

ニカッと笑い、『恋姫』に手を振る。

「それは多分、アンタと遊んだからだ……『稗田』」
「じゃあなッ」

踵を返し、家路につく。
その日は1日、どこか上機嫌なままだった。


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