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【ミ】『業の華 ― black ― 』
563
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/09/30(水) 00:46:53
>>562
大変お待たせしました。申し訳ありません。
564
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/09/30(水) 01:14:29
>>562
『スマートフォン』を取り出し画面を一瞥する『伊織』。
『万が一』に備え即座に『山田壱狼』を呼び出せる状態にし、
『フォルツァ』から離れた『りんご』へ渡そうとするが――
「あ、あの…これ」
スマホの電波は『圏外』だ。
スマホに血肉が混じっていたりという事はないが、
どういう訳か全く電波が入りそうにない。
またこの気の違った空間には『伊織』と『りんご』、
それに『フォービドゥン・ラヴ』の3人以外の姿はない。
『腐肉のトンネル』内部には、
天井付近に当感覚で『照明』が設置されており、
中央帯には事故防止の為の『肉』に浸食された
『伊織』の腰程の高さの『ポール』が設置されており、
天井には『電気』を伝えるためのケーブルが張り巡らせており、
壁には非常用の『消火栓』。
ザァムゥッ
ブチャッ ビチョォ ヌチャァッ
血肉が交じり強度が落ちたアスファルトの上を駆ける。
苦痛越しにも肉を踏む不快な感触が伝わる。
ズギュンッ
『フォービドゥン・ラヴ』の『つまみ』を解除。『ココハ
空洞となった頭部は深々と抉られている。 私ノ”セカイ”』
『5分ッ』 更に『最小サイズ』の『つまみ』を、
『コノセカイハ、 『伊織』自身の右腰に設置。
5分シカ維持デキナイィ…
断絶サレタ私ダケノ”セカイ”…』
『伊織』が『3m』の距離で、
『準備』を終えたその刹那――
『餓無ッ!』 ビュオォォッ
『フォービドゥン・ラヴ』がオーバースロー気味に残ったを振るい、
その勢いを利用し、先程の『カーチェイス』の際に右拳に埋め込んでいた、
砂利程の大きさの無数の白い十数程の『何か』を散弾の如く、飛ばすッ!
(狙いは『クロックワーク』の上半身)
この距離にも拘わらず、(小さすぎる為か)
『何か』の正体は未だ判別できないが――直撃は『マズイ』!(スC)
565
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/03(土) 01:30:27
>>564
「……了解、した。安全な位置で待機していてくれ」
スマートホンの液晶の『圏外』の文字を確認。
この『セカイ』に隔離されたのだと判断。
(消火栓も、電線もあるが……)
(この空間が下界と切り離されているのであれば、利用しても効果は薄いと考えるべきか)
思考をしながら準備を完了。
汎用性の高い『クロックワークと本体に一つずつ設置』を実行したが、
このまま接近戦を仕掛けるのであれば、『馴染んだ』この形が一番良いと判断。
3メートルの位置──
(弾道は上半身へ向かっているが、『オーバースロー』に近い)
(『上から、下へ』発射された物をしゃがんでは避けたくない、か)
『クロックワーク・クルー』の身体を右方向へダイブさせる。
手足を伸ばさないまま『側転』するような形の『回避行動』だ。
飛んできた物の弾道が『伊織』本体へも向かっているのであれば、
本体も同じように『回避行動』を取る。
それが終われば、『クロックワーク・クルー』『伊織』共に、
腰の『つまみ』に触れて次の行動に備える。
566
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/03(土) 10:36:19
>>565
ビ
ュ
\
ォ
ッ !
長身の『フォービドゥン・ラヴ』に見合った長い腕から
振り下ろされるように発射される『散弾』をを回避すべき
伊織共々身体を縮こまらせた側転じみたダイブッ!
ピスッ
ピスッ!
ピスッ!
ビチョォ ビチョォ
『何か』――『フォービドゥン・ラヴ』が設置した無数の『歯』は
回避行動を取った『伊織』達の背中を通過し、
血肉の混じったアスファルトにめり込んだ。
ただ振るっただけ、にも拘わらずこの威力、やはり『危険』だ。
『ホホ、ホホウ。
鼠ミタイニ避ケル避ケルッ!』
『ケレド、コレデ
蹴ケリヤスクナリマシタネェ』
ググゥ… グウゥォ…
グ
グ ググ…… ググググッ…
飛び込むような体勢で『歯』を回避した『伊織』。
身体は完全には立ち上がってはいない。
『フォービドゥン・ラヴ』は1歩、1歩と無遠慮に距離を詰め、
『PK戦』の『キッカー』みたいに、脚を後ろへ振り上げ、『タメ』を作り――
『餓我ッ!!』
ビュオォ
『クロックワーク』(『伊織』)へと『サッカーボールキック』を放つ。ス精C
(腰の『つまみ』には既にふれている)
567
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/05(月) 23:34:56
>>566
(……回避、成功)
(スピードは『並』)
自身の背中の上を通過した『歯』が、後方の道路に刺さる音が聞こえる。
> ピスッ
ピスッ!
ピスッ!
ビチョォ ビチョォ
(……しかし、パワーは『凄まじい』)
(『過負荷』の『クロックワーク』と同等かもしれない、な)
──『つまみ』には既に触れている。
ギャリンッ
『クロックワーク・クルー』の左腰のつまみを『逆回転』。
『過負荷』状態の『クロックワーク・クルー』が残った右腕と両足、
及び全身を使用して道路を突き押して『加速』、そして『敵』に『激突』したい。
『クロックワーク』の全身を、キックをしようと片足を浮かせた状態の
『フォービドゥン・ラヴ』にぶつけるつもりだ(過負荷時パス精ABD)。
(パワー比べの状況としては『悪くない』、が)
(『歯』か。もしも道路に向かって『設置』する事が目的だとすれば、『危険』か)
「……さて」
その後、猶予があれば立ち上がりたい。
勿論、『つまみ』には触れたまま。
568
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/05(月) 23:50:43
>>567
ガリィッ!
『フォービドゥン・ラヴ』が足を上げた瞬間を狙い、
『つまみ』を回し『過負荷』ッ!
瞬間的に『超パワー』を得た『クロックワーク』を、
『フォービドゥン・ラヴ』目がけ飛ばす――ッ。
『ナ ッ』
ビュオォォンッ
メキャァッ
放たれた『フォービドゥン・ラヴ』のつま先が『クロックワーク』の肩部を掠める。
電流のような鋭い痛みが『伊織』の鎖骨に伝わる。
やはり、『直撃』はマズイ――
「伊織さんッ!」
だが『フォービドゥン・ラヴ』と同等のパワーを得た、
今の『クロック・ワーク』は止まらない――。
『フォービドゥン・ラヴ』の軸足目がけそのまま突っ込み――
メコオォ ォ ォ
――
『アレ?』
『フォービドゥン・ラヴ』の軸足を文字通り、『もぎ取る』。
『軸脚』を失った『フォービドゥン・ラヴ』は素っ頓狂な声を上げながら、
後ろへゆっくりと倒れていく…。
『覚悟』を持ってこの場に立っている『伊織』が、
覚悟もなしに戦うただの『化け物』に負ける道理はない――。
569
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/06(火) 00:19:56
>>568
鎖骨を走る鋭い痛み。
やはり、『フォービドゥン・ラヴ』の破壊力は恐ろしい。
真っ当な格闘戦では、最初のバイク数台に追いかけられている『不利な条件での戦い』ではおろか、
どこか開けた場所におびき出して迎え撃つ『対等な条件での戦い』ですら太刀打ちできなかったのではないだろうか。
「……お前が、『もう諦めているかどうか』は私には解らない」
しかし、紆余曲折を経て辿りく事が出来たこの『激突』は、成功したようだ。
『フォービドゥン・ラヴ』がバランスを崩すのを確認。
「だが、もう『歯車』は止まらない」
「『目標』を達成するまでは、な」
全身全霊をもって『クロックワーク・クルー』を制御。
時計仕掛けの仕事人
物言わぬ『クロックワーク・クルー』が『フォービドゥン・ラヴ』を見据え──
「お前のような、『脅威』を排除し」
「『りんご』さんを『守る』まで、だ」
両腕を使った『突きの連打』を放つ。
570
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
571
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/06(火) 00:40:50
>>569
『フォービドゥン・ラヴ』に戦慄を覚える『伊織』。
だが彼女の『手足』は『クール』に、
倒れる『フォービドゥン・ラヴ』を見据える――。
『グッ』
確かに『伊織』の思う通り、
真っ当な『格闘戦』では分が悪かったのかもしれない。
だが、それは『もしも』の話に過ぎない。
経緯や事情はどうあれ『カーチェイス』という選択肢を選んだのは
他ならぬ『フォービドゥン・ラヴ』自身だ。
今の状況は、追われながらの『攻防』、
『伊織』の『決断』、そして『りんご』の『意思』――
全てが『歯車』の様に噛み合った結果だ。
『ッテ』 バキィィ――ッ!
『クロックワーク』の右手が『フォービドゥン・ラヴ』の顔面にめり込み。
『マダ『封印』ガ完全n』 メギィィ――ッ!
左手ッ!
『ES細胞ガッ!』 バキィッ
右手ッ!
『回復ヲ封ジラレテ』 バキィ!
更に右ッ! 左ッ!右ッ!左ッ!
『ア…ガッ』 シュバッ
シュバババババババババババババババ
バババババババババババババババババババ
バババババババババババババババババババ―――ッ!!!
『餓無あァァァァァァァァァァァァ――――ッ!!』
『クロックワーク』の『突きの連打』により、
『禁断の果実』は砕け、チリ一つ残さず『消失』した。
『禁断の果実』⇒『再封印』
572
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/06(火) 00:49:14
シュパアァァァァァァ――――ッ!
次の瞬間、『血肉』の『セカイ』は『消失』していた。
臓物も、血も、何もない、ただの『トンネル』だ。
そこに残ったのは『伊織』と『りんご』、
そして破損した2台の『バイク』だけだ。
「あ、あのォ〜…」
「あの子元の所へ戻ったんですよね…?
これで終わり、ですよね…?」
『りんご』が『伊織』の元へ駆け寄り、問いかけた。
573
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/06(火) 01:42:09
>>571-572
「……そう、願いたいな」
『フォービドゥン・ラヴ』の消失を確認。
己と『りんご』を包んでいた奇妙な『セカイ』の消失も確認。
「……ただ、『フォービドゥン・ラヴ』については全てを解明したわけではない」
「まずは、『ペルラ教会』へ行く。そこで私たちよりも詳しいであろうものたちに話を訊こう」
そう言いながら、身体の損傷を確認。
『フォービドゥン・ラヴ』によって与えられた傷。
そして、多少の間隔を開けられたとはいえ3度も『過負荷』を使ってしまった身体全体。
問題が無ければ、小さく深呼吸して『フォルツァ』の元へ戻ろう。
念の為道路に刺さったであろう『歯』がまだ残っているかどうか確認。
「では、行こう」
『フォルツァ』の損傷具合を確認し、不安がある様だったら『クロックワーク』で押して進む。
「貴女のおかげで、私も『強くなれた』気がする」
「……ありがとう」
作りっぱなしの無表情を崩して、『りんご』に笑いかけた。
574
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/07(水) 22:03:21
>>573
身体の負傷状況を確認する『伊織』。
肩を動かすと鋭い痛みが走る、どうやら鎖骨が折れているようだが
むしろ『過負荷』の連続使用による『けだるさ』の方が気になるが、
生命に関る程の怪我ではない。歩行は問題ないだろう。
(『クロックワーク』のヴィジョンの各所に亀裂が走っている)
ガコォンッ
壊れかけの『フォルツァ』を起こし、損傷具合を確認する。
『肉』が混じって炎上した影響は残っており、
カウルの真っ赤な塗装は剥がれ錆色になっており
エンジン回りから奇妙な音がするが『聖ペルラ教会』までは問題ない筈だ。
「えッ、あ、そのッ。
もとはと言えば私のせいですし、
いやーッ、そう言われるとォ…」
「でも」 ニカァッ
「結果的に伊織さんの、
プラスになれたなら嬉しいですっ」
今日、初めて『笑顔』を見せる『伊織』に対し、
何度目かわからない『笑み』を返す『りんご』。
ブロ ロ ォ ォ ォ――・・・
575
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/07(水) 22:10:19
数分後――
ブロ ロ ォ ォ ォ―…
シュゴッ
シュゴ… プスッ
途中、何度かエンストしたが、
『追跡』も来る事もなく無事『聖ペルラ教会』へと到着した…。
「あれ?
伊織さん、随分ロックな単車っすね。
――ひょっとして、既に?」
ヤマダイチロー
正門前には【リーゼントのヤンキー青年】『山田壱狼』が立っていた。
足元に吸い殻が何本も散らかっており、
どうやら『伊織』からの電話があった時からずっと待っていたようだ。
さて、何から説明しようか…。
576
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/07(水) 23:38:39
>>574-575
『己の身体』も、『フォルツァ』も、そして『クロックワーク・クルー』も
決して万全とはいえない状態とはいえ、『無事』である事を確認。
(……どれも、よく耐えてくれた。感謝するよ)
心の中で静かにそう呟いて、『フォルツァ』に跨る。
とりあえずは、無事に着けるのだろう。
>「でも」 ニカァッ
「結果的に伊織さんの、
プラスになれたなら嬉しいですっ」
「ふふ……そう、か。それは光栄だな」
また小さく笑えば、エンジンをかけて『フォルツァ』を走らせる。
──数分後
「ああ、『既に接敵はした』。ただし、『敵を倒しきったかは不明』だ」
「ともかく出迎え感謝する」
『フォルツァ』を停めれば、メットを外して『壱狼』に話かける。
赤いヘルメットから溢れて背へと流れる赤みがかった長髪を、手を後ろに回して整える。
「『りんご』さんが『こじ開け、引き寄せる』スタンドを発現」
「それに惹かれて、『フォービドゥン・ラヴ』が『りんご』さんと私を追ってきたが、」
「交戦の結果、『フォービドゥン・ラヴ』は『消滅』したように見えたが実際のところは良く解らない」
「と、経緯はこんなところだ」
「何せ、我々はまだ『スタンド』に対して疎くてな」
「助言、助力を頼みたいが、どうかな」
散らかっている吸い殻を拾おうとしつつ、『壱狼』に訊ねる。
577
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/07(水) 23:58:00
>>576
応接間に案内されソファに腰かけ、
『りんご』と共に経緯を『壱狼』に説明する『伊織』。
・ ・ ・
「あーッ、
成程成程。ハイハイハイリョーカイッス」 ボリボリ
「ジョ、ジョニーさん?」
「あの『インチキ外人』、とんでもねー事しでかしてくれたんスね」
「は、はい…?」
「いやね、俺もその『フォービドゥン・ラヴ』っつーのと同じで、
自分の『スタンド』を『封印』してるクチでしてね」
「もし『りんご』さんが『スタンド』を制御できていない状態で、
俺に近づいたら、『封印』が解かれて、とンでもねー事になってましたよ」
淡々と語る『壱狼』。
「要領得ないっすね。スンマセン。
えーっと、要するに、だから俺に解決させようって言うなら、
俺の所に『りんご』さんを寄越す訳ないんすよ。
俺が思うに、あの野郎、こっちに向かう道中で『伊織』サンが『解決』してくれるって
最初(ハナ)ッから想定してたって感じっすね。
だから今回の件はもう大丈夫 …ッス」
ヴーヴーヴー
ポケットに入れていた伊織のスマホが震える。
非通知での着信だ。
578
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/08(木) 00:22:23
>>577
「……『封印』、か」
実際に過去に直面したことはないが、そのようなスタンドがある事も何となくは察せた。
確かに、『山田壱狼』の『スタンド』も『強力すぎる』という話は聞いていた。
「なるほど、な。私の力をあてにしてくれることは誇らしいが」
「私の力だけでは『バッドエンド』にしかならなかっただろう」
「『りんご』さんが『アイドラーホイール』を制御できなければ『フォービドゥン・ラヴ』は打倒できず」
「仮に逃げきれたとしても、『壱狼』さんのスタンドに成すすべもなく負けていただろう」
傷ついた『フォルツァ』と『クロックワーク』に順に視線をやった後に──
「確かに私は手伝ったが──」
──じっと『りんご』の顔を、瞳を見る。
「──誇ってくれ。貴女の掴んだ『ハッピーエンド』だ」
「ともかく、『壱狼』さんの口から『大丈夫』と言ってもらえたならば、とりあえずは安心する事にするよ」
「ただ、『アイドラーホイール』が『スタンド』に作用できるのであれば」、悪用しようとする者が現れないとも──」
>ヴーヴーヴー
言葉を切り、着信に応じる。
「伊織だ。どちらさま、かな」
感情のこもらない、淡々とした声で応える。
579
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/08(木) 00:38:51
>>578
亀裂の走った『クロックワーク』に目線を向けるが、
『彼』は何も答えない――。
「そーっすね。
なんか、こう上手い事積み木が重なったっつーか。
俺は全く力になれてねーっすけど。
『伊織』サンと『りんご』サン、2人の力っす。ね?」
「え、いや、その」
Truu … Truu ガチャッ
『ドーモダヨーッ!』 チャポの声。
『旦那!旦那!』
『チャポ、ナンモ、チカラにナレナクテゴメンヨ!
リンゴさんのスタンド、『スリヴァイルマ』ニナル可能性アッタケド、
見事『ネジマキの旦那』ガ運命の『歯車』ヲ捻じ曲ゲタヨ!
文句ナシニ『ハッピーエンド』ヨ!!』
何処で電話番号を手に入れたかは分からないが、
スマホ越しの『チャポ』の声は弾んでいる。
『伊織』が『解決』に導いてくれたのを本心から喜んでいる様子だ。
切る前に何か伝えておこうか…。
ギュッ
「え、えへへ…。
こーいうのって許可が必要ですね。
私ったら凄い厚かましいですね…すいません」
『りんご』が、スマホでチャポと通話する『伊織』をぎゅっと抱きしめた。
その声は上ずっており、照れている事は明らかだ。
580
:
伊織『クロックワーク・クルー』
:2015/10/08(木) 00:52:56
>>579
何となく電話の相手は予想していた。
神出鬼没で現れるならば、いつのまにか電話番号を手に入れていても不思議ではない
……気がする。
>『チャポ、ナンモ、チカラにナレナクテゴメンヨ!
リンゴさんのスタンド、『スリヴァイルマ』ニナル可能性アッタケド、
見事『ネジマキの旦那』ガ運命の『歯車』ヲ捻じ曲ゲタヨ!
文句ナシニ『ハッピーエンド』ヨ!!』
「……いや、貴方の助言が無ければ何をした良いかも解らないままだった」
「貴方と会えた偶然と、そして助言をくれた貴方に感謝している」
「……ありがとう、ございました」
受話器越しに頭を下げながら、そう伝えよう。
>ギュッ
「え、えへへ…。
こーいうのって許可が必要ですね。
私ったら凄い厚かましいですね…すいません」
身体に伝わる熱。生命の律動。
「いや、いい」
「人に求められることは、嬉しいんだ」
(……損傷も疲労も、直に回復する)
(ともあれ、ようやく私は役割を全うできたようだ)
安心した眼を伏せながら『りんご』に言葉を返した。
581
:
『チャポと禁断の果実』
:2015/10/08(木) 01:15:52
>>580
『イヤーッ!
ソンナコトイワレルト『チャポ』照レルヨ!!
礼ニハジマッテ礼ニ終ワル!日本チャチャチャ!』
≪お待たせしましたぁー。
秋のシルクスイートパフェでございまぁす≫
『アッ!キタキタ!
旦那!『チャポ』スッカリ『ジョナクン』がお気ニイリヨ!
チャポ、暫くニッポンイルカラ、困ッタ事アッタラドント来イヨ!
『イチロー』ヤ『りんご』ニヨロシク!ソレジャアマタ』
――ブツッ
電話が切れる。
「えへ、
最後に、本当に最後にこれだけっ。
何度も言ってるけど、本当に!あ、ありがとうございます!」
紆余曲折あったが、結果的には全ての『歯車』が上手く噛み合った。
『伊織』の身体に伝わる『りんご』の体温、そして向けられた笑顔は
この結末こそ二人が望んだ『ハッピーエンド』だと『伊織』に実感させるには充分だった。
582
:
『能力開示』
:2015/10/08(木) 01:18:25
【りんご】こと『小宮山梨果』のスタンド
金色に輝く女性的なフォルムの人型。
顔面には目・鼻・口などの顔を構成するパーツが存在せず、
代わりに齧りかけの『林檎』の意匠が施されている。
本体が認識した『施錠』されているものを『開錠』し、引き寄せる能力。
『開錠』した物体は『本体』あるいはスタンドの手元めがけ
『獣』と同等の速度で引き寄せられる。
このスタンドの『開錠』の対象は多岐に渡り、
ドアや車など物理的に『施錠』されている物は勿論、
精神に『封印』されている『トラウマ』、『スタンド』ですら、
無理やりこじ開ける事が可能だが、
『引き寄せる』ルートや速度を指定する事は不可能。
『アイドラー・ホイール』
破壊力:E スピード:C 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:C 成長性:D
(※本来は本体が操作が可能な通常のスタンドであるが、
本体である『りんご』がスタンドを『自覚』していなかった為、一種の『暴走』状態であったが、
『伊織』が『りんご』に『スタンド』を『自覚』させたお陰で制御が可能となった)
583
:
『能力開示』
:2015/10/08(木) 01:19:16
巨躯の男】『府川薫』のスタンド
真っ黒な『肉』でのみ構成された実体化した人型スタンド。
独立した意思を持つ『半自立』型であり、その本性は『凶悪』。
臓器及び神経等の概念が存在しない為、『痛覚』を感じない。
触れた箇所に人間の『歯』を設置する能力及び
自身が喰らった『血肉』を元に『異世界』を展開する能力。
『異世界』は現実世界を『肉』が浸食した形で存在しており、
ありとあらゆる物体に『腐』りかけの『肉』が混じり腐臭を漂わせており、
空は赤く染まり、液体は『血』の色と化す。
『世界』展開中は『他者の血肉』を喰らって手に入れた、
『ミーム』から『スタンド能力』を使用する事が可能であり、
また『フォービドゥン・ラヴ』は自身の傷を完全に『治癒』する『ミーム』を所有しているが
『アイドラー・ホイール』の『封印』の『解放』が『不完全』だった為、
能力の行使は不可能であった。
『ハッピー・チャイナ・フォービドゥン・ラヴ』
パワー:A スピード:C 射程距離:E
持続力:E 精密動作性:B 成長性:∞
584
:
『能力”未”開示』
:2015/10/08(木) 01:22:25
【悪魔の手のひらの観測者】『チャポ』のスタンド
骸骨のヴィジョン。詳細不明。
『キングメイカー』
破壊力:C スピード:D 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:C 成長性:D
585
:
『スタンド』の『記録』
:2015/10/08(木) 01:24:16
★氏名-『ハッピー・チャイナ・フォービドゥン・ラヴ』(〜)
★本体-『府川薫』(ふかわ かおる)
★能力-『摂食』した『肉』の『ミーム』を『模倣』する。
★性別-なし ★年齢-なし ★血液型-なし
★生まれ-『矢』 ★髪の色-黒 ★瞳の色-黒
★趣味-食肉 ★身長-212cm(本体と同じ)
★好きな音楽-肉を切り裂く音 ★好きな色-健康な臓物の色。
★性格-冷静な紳士を装っているが、その本性は狂暴な『喰人鬼』。
自らの存在を恐れ、『封印』していた『本体』を蔑んでいる。
★外見-猩々紅の瞳に、黒こげの『パン』のような『肉』で構成された人型スタンド。
本体から独立した『実体化』の『半自立型スタンド』だが、
本体が『蘇生』した際に『精神』を本体の『肉』体に『封印』された為、
現在は本体の『肉』体を媒介に発現する一種の『纏う』タイプと化している。
★備考-元々は『府川薫』という男のスタンドが『矢』によって変質し、
『暴走』したスタンドだったが紆余曲折を経て本体の『肉』体に『精神』を『封印』される。
『黄金町』へ移住した本体は彼を『畏怖』し『死蔵』していたが、
『りんご』こと『小宮山梨果』の『アイドラー・ホイール』の能力により『解放』され、
完全に解き放たれるために『暴走』するが、『伊織』により打ち取られ再び眠りにつく。
586
:
『その晩、伊織が見た夢』
:2015/10/08(木) 01:26:25
バンッ!
舞台の上。『王子様』の衣装に身を包んだ『伊織』に、
スポットライトが注がれる。
説明じみたセリフを喋る『王子』。
「ダンナーッ!
ネジマキノ旦那ッ!
…ジャナカッタヨ!ネジマキノ王子!」
舞台の袖からおとぎ話の小人風の仮装に身を包んだ『チャポ』が現れ、
『王子様』に駆け寄る。
「大変ヨ!大変ヨ!
りんごのお姫様ガ、
悪イ悪イ『お肉』の王様の呪いで眠ッチャタヨ!
旦那!お姫様ヲ助ケて欲シイネ!!」
頷く『伊織』。暗転。
舞台中央で眠りにつく『りんご姫』。
『王子』は『姫』の体に腕を回し、顔を近づけ、そっと口付けを交わす。
パチィ
『姫』が目を覚まし、『王子』に笑みを向けた。
そんな『姫』を見て『王子』も微笑んだ。
587
:
『その晩、伊織が見た夢』
:2015/10/08(木) 01:27:08
そこで、目が覚めた――。
588
:
『最終結果』
:2015/10/08(木) 01:28:02
伊織『クロックワーク・クルー』⇒『鎖骨骨折』『過負荷による疲労』(『治療済』)
『60万円入手』『新しいフォルツァ入手』
りんご『アイドラー・ホイール』⇒『スタンドを自覚』『再起可能』
チャポ『キングメイカー』⇒『滞在』
『ジョナクンに入り浸り』。
『ハッピー・チャイナ・フォービドゥン・ラヴ』⇒『再封印』
589
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/19(月) 01:06:51
『名前』
板踏甲賀
『スタンド概要』
巨大な『ベル(朝顔)』を備えた『トランペット』のスタンド。
全力で『演奏』することで、『炎』を『強化』する能力。
『ウィズイン・サイレンス』
破壊力:なし(B)スピード:なし(A) 射程距離:E(C:8m)
持続力:B(D) 精密動作性:なし(B)成長性:B
※()内は『演奏』のもの
『スタンド詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/643
『外見』
赤みの強い茶髪をオールバックにした、長身の男。
楽譜、音符が描かれた改造制服を着ている。
『所持品』
スマホ、財布、マッチ二箱、100円ライター、チューニングオイル
590
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/19(月) 23:54:37
『名前』
山田 浅海(やまだ あさみ)
『スタンド概要』
肩幅のある人型のヴィジョン。両腕に『縄の輪』の意匠がある。
能力は──『絞首刑』。
その拳で殴ったものは、瞬時にして『荒縄』に括られ、頭上に現れた『滑車』に繋げられる。
『アーカム13』 ARKHAM 13
破壊力:B スピード:C 射程距離:D
持続力:D 精密動作性:C 成長性:B
『スタンド詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/449
『外見』
黒髪黒瞳、目にかかる長さの前髪、どこにでもいる大人しそうな少年。伊達眼鏡をかけている。
戦闘時は眼鏡を外し、前髪をかきあげる。
『所持品』
ガラケー、財布。
591
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/21(水) 23:31:50
『秋映学園』――『住宅街』に校舎を構える、
幼年部から大学部まで存在する『エスカレーター式』の『マンモス校』。
どういう訳か、学園には多くの『スタンド使い』の学生達が集い、
『スタンド使い』である『山田』と『板踏』も例に漏れず『秋映学園』で、
日常あるいは非日常な学園生活を過ごしている…。
ある日の放課後、
『山田』と『板踏』は所属する『吹奏楽部』の顧問に呼び出される。
『秋映学園』では『交換留学』の制度を取り入れており、
毎年『高等部』から生徒を2人選出し、市内の『提携校』に通ってもらい、
高校生という多感な時期を別の学校の生徒と過ごす事により、
なんらかの刺激を受けてほしい…という取り組みを行っているのだが、
今年は『諸事情』で留学を希望する生徒が現れず困り果てており、
お前達が行ってくれないか、と顧問に頭を下げられた『山田』と『板踏』。
半ば強引に押し切られる形だったが、『山田』と『板踏』はそれを了承。
期間は明日から『二週間』だ――。
592
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/21(水) 23:32:22
ガタッ ガタッ
翌日の朝――『山田』と『板踏』は『短期留学』先である
『私立月路学園高等学校』へと向かうバスに乗っていた……。
朝の通学の時間帯にも拘わらず、車内には学生の姿は見えない。
目的地は未だ見えない。
暇つぶしに会話でもしようか…
593
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/21(水) 23:53:31
>>591-592
ハァ
……ため息を、一つ。
『交換留学』……立派なことだとは思う。
ある種閉鎖された秋映の中に、新しい風を取り込む必要は確かにあると思う。
思うが……
(……まぁ、他の誰かがやってくれって感じだな)
正直、自分が余所の学校に行きたいとは、あまり思わない。
とはいえ恩師の頼みだし。一度引き受けてしまったことだし。
前向きに、例えば『新しい音楽』に触れられる機会とでも考えるべきだろう。
……その分、『吹奏楽部』の皆とは二週間の間練習ができないことになるが。
『吹奏楽』はチームプレイだ。それを思うと、二週間の『留学』はやはり気が重い。
「……『月路』にはどんな『演奏者』がいるんだろうな。
『吹奏楽部』でも『軽音部』でもなんでもいいが……」
「どう思う? 『山田先輩』」
ともあれため息ばかりついていてもなんなので、『山田先輩』に話を振ってみよう。
同じ『金管パート』の、尊敬する先輩だ。彼が一緒だというだけでも、多少気分は晴れる。
ところで、『私立月路学園高等学校』の『吹奏楽部』の情報は事前に知ることができているのだろうか?
板踏の性格上、留学となれば真っ先に調べることのはずだ。強いか弱いか、ぐらいの情報でもいいのだが。
……それともまさか、存在しないのだろうか。
594
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/22(木) 00:24:23
>>591-593
『ペラリ』
> 「……『月路』にはどんな『演奏者』がいるんだろうな。
> 『吹奏楽部』でも『軽音部』でもなんでもいいが……」
>
> 「どう思う? 『山田先輩』」
『パタン』
受験勉強用のテキストを開いて読んでいたが、部活動の後輩から話を振られ、微笑みながらそちらの方を向く。
「さて、どうなのでしょうね…」
「『私立月路学園』とはどのくらいの大きさなのでしょう。我らが『秋映』に勝るとも劣らないのでしょうか?」
「どのような学校であれ流石に『吹奏楽部』はあるとは思いますが、
あまりに規模が小さくては、板踏くんを満足させる程の演奏者はいないかもしれませんね」
少なくとも自分は、『交換留学』に関してはなんとも思わない。
(まぁ教員連中にいい顔をして損はない・・・内申に影響するだろうからな。
わたしには成すべきことがある。大学受験などで一々躓いてはいられん)
(だが悪(クズ)の質としては、いたとしても所詮ガキのレベルだ。あまり期待はできんな)
「・・・・・しかし妙ですね、板踏くん」
「本来の登校時間であれば、他の生徒がこのバスに乗っていてもおかしくはないはずなのですが」
「皆さんは先に着いているのか、はたまた別の登校手段があるのでしょうか」
595
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/22(木) 01:11:09
>>593
(板踏)
>>594
(山田)
嘆息を吐く『板踏』。
内心の野望を隠し『板踏』に微笑みを浮かべる『山田』。
> 「……『月路』にはどんな『演奏者』がいるんだろうな。
> 『吹奏楽部』でも『軽音部』でもなんでもいいが……」
>
>「『私立月路学園』とはどのくらいの大きさなのでしょう。
> 我らが『秋映』に勝るとも劣らないのでしょうか?」
ビクゥッ
「……」 「…」
『月路』の名前を出した瞬間、
車内の乗客が一斉に『山田』と『板踏』へと目を見やる。
その眼差しには『怯え』と『驚愕』の類の物が混じってる。
ゲツロ
――私立『月路学園高等学校』。通称『ゲロ高』。
昭和初期に『黄金町』の『海側』に設立された歴史ある学校である。
在校生徒の男女比が9:1と実質『男子校』となっている状態だが、
これは『月路高校』の『民度』の低さが起因となっている。
校内での飲酒・喫煙・喧嘩は当たり前、
一部の生徒達は校外でもカツアゲ・万引き・暴力事件を平然と行い、
毎年のように生徒達を『少年院』や『暴力団』へと送り出しており、
まるで一昔前の『ヤンキー漫画』を彷彿とさせる『不良の巣窟』。
最低の偏差値に、やる気のない部活動――
それが、これから『板踏』と『山田』が向かう『ゲロ高』の実態だ…。
『吹奏楽部』があるかは定かではないが、例え存在しても、
『板踏』のお眼鏡に叶う『演者』が居るとはとても思えない…。
≪次は、月路学園前ー≫
≪月路学園前でございます≫
バスのアナウンス。次だ。
596
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/22(木) 01:23:33
>>594-595
「………………誰も学校に登校してない、なんてオチだったりしてな」
それならバスの中に生徒がいない説明にはなろう。
まぁ、流石にそれはあるまいが。あるいは『出禁』でも喰らっているのか。
噂には聞いていたが……『ゲロ高』。
この周囲の反応から察するに、『マジ』らしい。
というかなんでそんなとこと『交換留学』なんてしてるんだ畜生。
「……はぁ。やっぱり、気が重い」
もう一つ、ため息。
だが、バスはそろそろ目的地に着くようだ。……着いてしまうようだ。
ここまで来たらジタバタしても仕方ない。
ひとまず窓から、『月路学園』の姿を見させてもらおうか……
597
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/22(木) 20:31:16
>>595-596
>ビクゥッ
> 「……」 「…」
「・・・ふむ」
乗客の反応を見て、スマホを取り出す。早速『月路学園』についての情報を集めてみよう。
>これは『月路高校』の『民度』の低さが起因となっている。
(ほう)
>校内での飲酒・喫煙・喧嘩は当たり前、
>一部の生徒達は校外でもカツアゲ・万引き・暴力事件を平然と行い、
(おやおやおやおや)
>毎年のように生徒達を『少年院』や『暴力団』へと送り出しており、
>まるで一昔前の『ヤンキー漫画』を彷彿とさせる『不良の巣窟』。
(これはこれは)
その噂を聞けば聞くほど、口角が釣り上がっていく。なんとも『将来有望』な連中の集まりのようだ。
ならば、今の内にその芽を摘み取るのが『絶対正義』たる自分の役目であろう。
『二週間』、十分だ。この学校を去るまでに、悪(クズ)は全て『更生』させてやるとしよう。
スマホをしまい、自分とは対照的に落胆してしまっている板踏の肩を叩く。
「まぁ気を落とさないでください。豊かな音楽には、豊かな人生経験が必要と言います」
「『ベートーベン』や『ベルリオーズ』のように、運命に愛されなかった音楽家もいますし、
これもまた貴重な経験ということで、前向きに捉えていきましょう」
彼に倣い、窓から学園の姿を見ておこう。到着したなら、当然降りる。
598
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
599
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/22(木) 23:35:03
>>596
>>597
(板踏・山田)
悪名高き『ゲロ高』の事を思い出し、萎える『板踏』。
クズドモ
一方の『山田』は『不良』達にある種の思いを馳せながら内心ほくそ笑む。
降車ボタンを押し、『月路学園』正門前に降り立つ――。
プシュゥゥ――ッ
オォ オォ オォォ……
『馬鹿』 『刺すゾコラ!!』 『徹頭徹尾』 『童貞』
『殺ス!!』
『≪検閲≫』 『天上天下唯我独尊』
『DEATH』
『≪検閲≫の≪検閲≫≪検閲≫』 『かかってこいや!』
学校の『顔』とも言える『校門』の塀にはスプレーやペンキで
思いつく限りの罵詈雑言や下劣なマークがラクガキされており、
更には塀の上には錆びた『有刺鉄線』が張り巡らされている。
眼前に広がる校舎の壁も同様のラクガキや『グラフィックアート』で埋め尽くされ、
また目に見える範囲の窓ガラスは全て割られている。
そして学生達の『聖域』であろう『グラウンド』には、生徒の姿は見えず、
その代わりに当たり前のように原付やカスタム車にワゴン車等、
様々な車が乱雑に駐車されている。バイク通学は勿論『校則違反』だが、
この学校でそれらを咎める者は誰一人いない
――何故なら、此処が『ゲロ高』だから。
此処では2人がこれまでの人生で学んできた『常識』は一切通用しない。
事前に聞いた話では、『ゲロ高』の教師が迎えに来てくれる手筈になっている、
筈だがそれらしき人物は見当たらない…。
600
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/22(木) 23:52:36
>>599
「…………………………」
(よ、予想以上――――ッ!)
否、予想できていたといえば予想できていた範疇だが。
なんだ『有刺鉄線』って。刑務所か何かの間違いだったりしないか?
そうであってほしい。正門脇に施設の名前が書いてあるはずだ。
……書いてない気がしてきた。絶対『アート』の犠牲になっている。
「……どんなに音楽の糧になろうと、『ワーグナー』に関わりたいとは思わないぜ、先輩……」
『リヒャルト・ワーグナー』は、不幸の権化か何かとしか思えないレベルのクズであり疫病神だったという。
不倫、借金、暴飲暴食。音楽の美麗さに反比例するように、その人間性はクズの極みだったとか。
まぁ、閑話休題。
「…………なぁ、迎えの先生もいないようだし、帰っちゃダメか。
ダメか。……ダメだよな」
「…………はぁ」
……一応、誰か出てこないかちょっと待つか。
601
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/23(金) 00:26:19
>>599-600
「なかなかに趣向を凝らした歓迎ですね」
予想通りのアーティスティックな装飾に、微笑みながら頷く。
まさに世紀末な雰囲気を醸し出す『ゲロ高』。名は体を表すと言ったところか。
もはやここは『学校』と呼んでいい場所ではない。ただの『ゴミ溜め』だ。
「どうやらまだのようですね。まぁそもそもこのような場所で、教師がマトモに活動できるかは甚だ疑問ではありますが」
「毎日のように嫌がらせは当然、暴行沙汰もあり得るでしょう」
「迎えに来られる状態ではない可能性もありますね」
左腕の時計を見ながら呟く。もう少し待って来なければ、こちらから乗り込むとしようか。
602
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/23(金) 00:43:31
>>600
>>601
(板踏・山田)
『ワーグナー』の事を思いながらまた嘆息を吐く『板踏』。
横に立つ『山田』は目の前の凄惨な光景を見ても微笑みを崩さない。
むしろ、まるで『待ってました』と言わんばかりの面立ちだ。
バタムッ
ザッ ザッ ザッ
正面玄関の扉が開く。人影が一つ。
荒廃したグラウンドを一直線に横切り、
『板踏』と『山田』へ駆け寄ってきた。
==================================
「ハァ、ハァ」
「板踏君と、山田君だよね。
いやーごめんね。職員会議が長引いちゃって」
「スゥー、ハァーッ」
駆け寄ってきたは、眼鏡を掛けた線の細い中年の『男子教師』。
呼吸を整え、二人に向き直り笑みを浮かべる。
「どうも初めましてェ。
えっと、君達の『担任』の『茶渡(サド)』です。
『月路学園高校』へようこそ!
…って言いたい所だけど、
あんまりにあんまりな所でビックリしちゃったかな?ハハハ」
603
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/23(金) 00:48:10
>>602
『男子教師』⇒『男性教師』
604
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/23(金) 01:05:23
>>601-602
(山田先輩……こんな状況でもクールに笑ってやがる。
流石だな。ロックンロールだ)
(……俺も見習うか。ため息ばかりついても仕方ない)
頑張ろう。
そんな決意を胸に刻みつつ。
そうして待っていれば、遅れて教師の登場だ。
良かった。初日から教師が病院に送られる光景に出くわすとか、そういうことは無かったらしい。
若干頼りなさそうな『茶渡先生』は、場所が場所なので少々不安が残るが、それでも挨拶を返そう。
「どうも、『茶渡先生』。俺が板踏です」
「……まぁ、噂に違わないとこだな、ってのが正直な感想ですがね。
色々と不安はありますが、これから『二週間』は世話になるとこです。どうにか慣れますよ」
……しかし、本当にこんな線の細い教師で大丈夫なんだろうか。
山田先輩の言うように、教師イビリとかありそうなものだが。
605
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/23(金) 21:16:39
>>602
>「どうも初めましてェ。
> えっと、君達の『担任』の『茶渡(サド)』です。
> 『月路学園高校』へようこそ!
> …って言いたい所だけど、
> あんまりにあんまりな所でビックリしちゃったかな?ハハハ」
「『秋映学園高等部三年』、山田 浅海です。これから二週間、よろしくお願いします」
「いえ、こういった環境もまた新鮮ですからね。何か一つでも役に立つものを学んでいければ、と思います」
しっかりと頭を下げながらも、内心思う。
正直、『月路学園』の情景よりもこの男の立ち振る舞いの方が予想外だ。
外から見て分かるほどのケガは負っていないようだし、何より笑顔を浮かべる余裕がある。
どんな苦難にも前向きにあり続ける、よほど素晴らしい人格なのかもしれないが。
606
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/23(金) 23:12:29
>>604
>>605
(板踏・山田)
「アハハハハ。
素直で非常によろしい」
「見てのとおり、ココは
スゴーイ荒れてる学校だけどねェッ。
生徒達もツッパてるけどねッ、
根っこはスッごおぉ〜〜い!良い子たちだからねェ」
「迷惑をおかけする事もあるだろうけれど、
もし何かあればオジサンに話してくださいねッ!」
ペ
コ
ォ
ォ
|
ッ
人の良さそうな笑みを浮かべ、
『板踏』と『山田』に深々と頭を下げる『茶渡』。
「はいッ!
堅苦しい話はここまで!
早速だけど二人には僕が担任してる『3年1組』に来てもらうよォ。
本当は板踏君には2年に編入してもらう予定だったんだけどォ、
ちょっと今2年生が『戦争』?…ってやつに出てて居ないんだよねぇ
だから、ねッ!
どぉ〜〜ゾ、ヨロシク頼むよ!」
『茶渡』が2人を先導し、校舎内へと入っていく…。
このまま『教室』まで連れていかれる、との事だが
何か『質問』があれば此処でしておくのが良いだろう。
607
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/23(金) 23:30:33
>>606
「お、おう……」
チラリと壁を見る。
……この『アート』の作者が? 根っこはいい子?
(表面がアレだったらすでにアウトだと思うんだがな……)
…………まぁ、さておこう。
「なんですか『戦争』って」
さておけなかった。
いい子は『戦争』とかしねーよ!
いや、うん。正直この環境で一人にされるとか無理すぎるから嬉しくはあるが。
「あー……」
「……『部活動』はどうなるんですかね、俺たち。
一時的に顔出したりとかはできるんですか?」
一応、あまりにも望みは薄いが聞くだけ聞いておこう。
ほら、奇跡的に吹奏楽部に天才プレーヤーがいる可能性がない訳じゃないし……
608
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/23(金) 23:43:00
>>606-607
(・・・根はいい子だと?ふざけやがって・・・ここまで来て実は悪(クズ)のまがいものだなんて
がっかりさせるようなオチは勘弁願うぞ)
自分が求めているのは史上の悪であり、中途半端ななり損ないに興味はない。
あの噂が何者かによって意図的に流されたのでもなければ、『月路』の生徒ならそれなりに期待には応えてくれるはずだが。
現にあの『アート』や、グラウンドに停められている車両を見る限りは間違いないはずだ。
故にこの茶渡とかいう教師が本気でそう言っているのであれば、イカれているのか。
はたまた生徒に脅されて、演技をしているのか。なんにせよ、会えば分かるだろう。
「ええ、行きましょう」
頷き、後をついて行く。自分には特に質問はない。
609
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/23(金) 23:55:07
>>607
>>608
(板踏・山田)
「『部活動』かァ〜。
そうかぁ〜ッ青春だねェーッ。
君達『吹奏楽部』だもんねぇ〜。
やっぱこんな学校だから殆ど機能していない状態だし、
板踏君のご期待に添えれるかなぁ ハハハハ」
カツカツ
ラクガキで埋め尽くされた廊下を歩く『茶渡』。
床には踏み消されたタバコの吸い殻が散乱している…。
『茶渡』の口ぶりからして、
どうやら『ゲロ高』には『吹奏楽部』はないようだ…。
「あッ、でもぉ。
僕のクラスには『バンド』をやってる子も居るし、
板踏君とも気が合うかもしれないねェ」 カツカツ
『茶渡』が足を止め、
「さァ、此処が僕のクラス。
3年1組だよぉ。さッ入って入ってェ。皆待ってるよ」
ガララララーッ
教室の扉を開く。
610
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/24(土) 00:08:08
『ギィオロォ!』
『茶度』に促され『3年1組』の教室へ入る『山田』と『板踏』。
教壇の前に立ち、『クラスメイト』達の姿を――
「チッ」
「…」 「あァン?」
確認する。だが、案の定というか、
教室内は『リーゼント』から『チーマー』まで。
様々なタイプの『不良』で埋め尽くされており、
ある者は咥え煙草で机に足を投げながら…
またある者は手の中でナイフを遊ばせながら…
皆が皆、まるで値踏みするように『板踏』と『山田』を眺めている。
だが『茶渡』は彼らの刺すような視線に怯える事なく、
笑顔を浮かべながら『生徒』達に『交換留学制度』についての説明を続けていく…。
・ ・ ・
「はい〜ッ」
「という訳で短い間だけど、
皆ヨロシクねぇ〜〜。もぉ睨まない睨まないィ。
それじゃあ板踏君と山田君、『自己紹介』して貰っていいかな?」
611
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/24(土) 00:30:24
>>609-610
(……やっぱり、期待はできないか。
『軽音楽』をやってる奴はいるみたいだが……)
不良にありがちと言えばありがちなことだ。
ちょっとチャラい奴がモテるためにバンドを始める、というのは割とよくある。
きっかけはどうあれ、真面目にやっているのであればそれはそれで期待できるのだが。
> ガララララーッ
> 『ギィオロォ!』
(……まぁ知ってたよ)
期待、できるわけないよな。
というか茶渡先生のこの妙な明るさというか、人の良さはなんなんだ。
いっそすごい人なんじゃないかという気すらしてきたが、ともかく。
「あー……」
ぐるりと教室を見渡す。
……板踏甲賀は少々目つきが悪い。
これは生まれつきだが、『ガンをつけてる』と思われないか少し心配だ。
「……秋映学園から来た、『板踏甲賀』。
趣味は音楽。好きな音楽家は『バッハ』。よろしく頼む」
そして簡易的に、自己紹介。
……『二年生』であるということは、わざわざ言うまい。
言ったら絶対めんどくさいことになる。できるだけ隠しておこう。
612
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/24(土) 00:59:42
>>609-611
(良し)
クラスの中を眺め、生徒たちの様子に安心しながら頷く。どうやら担任がイカれている線で合っているようだ。
そして板踏の自己紹介の後に、微笑みながら名乗ろう。
「『秋映学園高等部三年生』、山田 浅海(やまだ あさみ)です。皆さん、よろしくお願いしますね」
眼鏡の位置を正した後に、軽く頭を下げる。
まだ最初の内だ、余計な事は言わないでおこう。後々のために。
613
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/24(土) 01:21:46
>>611
(板踏)
「あァンッ!?
ナぁにが『バッハ』じゃあ!
『ハッパ』の間違いだろ!
スカしてんじゃねえよォ。なァ『ハルマ』ァ?」
生来の目つきの鋭さが災いしたのか、
ソリコミを入れたジャージの『ヤンキー』が野次を入れ、
隣の席の『ホスト風』の美少年に同意を求める。
「いや、知らねーよッ!
『茶渡ちゃん』困らせるんじゃねえっての!
いやー、あの板踏君マジごめんね。『キー坊』マジでバカだからさァ…
あの、そのマジでごめんね・・・?」
『ハルマ』と呼ばれた『ホスト風』の美少年が、
手を合わせ『板踏』に平謝りする…。
容貌こそ派手だが『善良』な雰囲気を漂わせている。
>>612
(山田)
『本性』を隠し無難な自己紹介をする『山田』。
『山田』のようなタイプは『ゲロ高』では珍しいのか、
不良達の眼差しには『警戒』や『威嚇』の類の物は混じっておらず、
むしろ『好奇』に近い感情が混じっているように思える…。
(『板踏』の方は早速絡まれたみたいだが)
>>611-612
(板踏・山田)
「もおぉ『多渕』君。
そういう事言っちゃダメていってるでしょォ」
「おうおうッ!
細かい事言うなよ茶渡チャン!
ンで、こいつら何処座らせるわけよ。なァァ?」
教室を見渡す『茶渡』。
空席がポツポツとある。
おそらく希望すれば好きな席に座れるだろう。
614
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/24(土) 01:39:42
>>613
「ロックンローラーがみんなクスリやってると思うなよ!?
『はっぱ隊』も『タイマーズ』も嫌いじゃあないがなッ!」
反射的に吠える。
待て。落ち着け。クールに行くんだ、クールに。
チャラそうだが善良っぽい『ハルマ』とかいうのに免じて、ここは落ち着こう。
「あー……いや、いいんだ。
俺もこう、悪かった。咄嗟に熱くなった」
深呼吸深呼吸。
健全な精神は健全な呼吸から……と思ったがこいつら煙草吸ってるじゃないか!
深呼吸取りやめ!そんなことしたら肺を傷める!
……マスクを買おう。そう決意しておく。
「席は……あそこがいいな」
『ハルマ』とかいうのは、どのあたりの席だろうか?
そいつが後ろの方の席なら、そいつの近くを希望。そうでなければ、とにかく最後列を希望したい。
なんでかってそりゃあ、多分そこが一番安全だからだよ……できれば窓際が望ましい。換気したい。
615
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/24(土) 23:02:13
>>613
(・・・・・あの『ジャージ』は見込みアリだが、隣の『ホスト風』はイマイチだな)
流石に悪名高い『月路学園』とはいえ、全員が全員そうではないらしい。
これが転入生に気を許させ、警戒されないようにしてより深く心の中に入り込む手段だったなら面白いが。
そして不良たちのこの『好奇』の視線に関しても、異物に対して排他的という悪(クズ)の動きではなく、
どちらかというと子供のリアクションに近いものを感じる。
「それでは私も、あの辺りで」
板踏が選んだ席の近くが空いていれば、そこにしよう。万が一彼が絡まれた時にはその方が対処しやすい。
616
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/26(月) 23:17:30
>>614
(板踏)
反射的に吠える『板踏』。
この空間は『板踏』にとって『不快』以外の何物でもない…。
極力安全にやり過ごすために『ハルマ』の後ろの席に座る。
>>615
(山田)
明らかに『ハルマ』と名乗る少年の存在に安堵している『板踏』とは
対照的にその『善良』ぶりに内心ガッカリする『山田』。
苦笑いする『ハルマ』。
その横に座る『ジャージ』の少年は『山田』を注視している。
>>614
>>615
(板踏・山田)
ガタッ
椅子を引き、ハルマの後ろの席に着席する『山田』と『板踏』。
「あッ、俺『赤西ハルマ』な。
んでこっちの『ジャージ』来てる奴が、
『多渕喜郎』、通称『キー坊』」
「チッ」 舌打ちを漏らす『キー坊』。
【茶渡】
「ハハハ、さっそくお友達が出来たじゃあないか。
それじゃあ僕はそろそろ行くけどおぉ〜
2人とも大丈夫かな?」
←廊 窓→
□□ □□ □□
□□ 板山 □□
□□ ハジ □□
□□ □□ □□
□□ □□ □□
←廊 窓→
教卓
(黒板)
617
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/26(月) 23:40:22
>>616
『ペコリ』
こちらに注目する『ジャージ』に対して、会釈をする。この単独での騒ぎっぷりからして、
こいつはクラスの中でもリーダー格に近いのかもしれない。それだけ悪(クズ)としての純度も高い可能性がある。
「よろしくお願いします、赤西くん、多渕くん」
とにもかくにも、椅子に座る。
「ええ、大丈夫です。ありがとうございました、茶度先生」
ところで先生がいなくなった後は、一時限目になるのだろうか。
その瞬間に、コイツらが本性を剥き出しにしてきたら面白いが。
618
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/26(月) 23:45:10
>>616
「ああ、よろしくな、『ハルマ』」
着席し、ハルマには挨拶をしよう。ハルマには。
『キー坊』は一瞥して……まぁ挨拶するつもりもないらしいし、よろしくしてやることもないだろう。
席はど真ん中になってしまったが、まぁよしとする。
(さて、本来ならば教科書やらなんやらについて尋ねるべきなのかもしれんが……
……無駄だな。多分)
授業、まともにやるのかな。
僅かな希望は胸に抱いているが、正直全然期待できないぞ。
板踏自身、元々音楽以外の授業は適当にやってる身だから、どうでもいいといえばどうでもいいのだが。
「……俺からは特にないですよ、先生」
619
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 00:03:11
>>617
>>618
(山田・板踏)
「それじゃあ、
皆仲良くねェェ」
ガラララァーッ
『茶渡』が扉を開け退室する。
【ハルマ】
「ヨロシクヨロシク。
あッ、言っておくけど授業とか期待すんなよ。
俺は家が近くだから通ってるクチだけど、
このガッコー見てのとおりバカ高だし、
ローマ字で自分の名前書けるかどうかも怪しい連中g
パ
リ ィィーッ!!!
唐突に、窓ガラスが派手な音を立て割れるッ!
飛び散る破片。床に転がる石。
どうやら外から石を投げ込まれたようだが…
オイッ ンダァッ!
ヤロウ! キヤガッタナ!
教室内の『不良達』が立ち上がり、
窓側に殺到し、窓から校舎を見下ろす。(3年1組の教室は『2階』)
【ハルマ】
「…おいキー坊。これって」
【キー坊】
「また来たなァ!クソッタレの
『スリヴァイルマ軍団』ッ!
転校生!邪魔くせーから隅っこ居ろよなァぁ!」
『ハルマ』と『キー坊』も席を立ち、
『窓側』へと移動を始めた…。
620
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/27(火) 00:10:42
>>619
>「ヨロシクヨロシク。
> あッ、言っておくけど授業とか期待すんなよ。
> 俺は家が近くだから通ってるクチだけど、
> このガッコー見てのとおりバカ高だし、
> ローマ字で自分の名前書けるかどうかも怪しい連中g
そうですか、と頷きかけた所で、窓ガラスが割れた音で会話が中断される。
クラスの皆が殺気立って立ち上がり、皆一様に窓側へと集まっていった。
「お心遣い、ありがとうございます。ですがすみません、私も気になりますので…」
彼らと同じく、自分も窓から外の景色を見てみよう。面白くなってきた。
621
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/27(火) 00:18:24
>>619
「……そんなこったろーと思った」
知ってたよ。授業とか受けるわけないよなこいつら。
じゃあなんで教室にいるんだ? あ、出席日数か。そりゃそうだな。
「というか、それなら俺たちはこれから――――」
> パ
> リ ィィーッ!!!
「なにを、すれば……」
「………………………」
…………一応、俺も窓の方へ行って外を見てみようか。
身長は高い方だし、他の連中の後ろからでも見えないことは無いだろう。多分。
622
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 00:56:17
>>620
>>621
(山田・板踏)
嬉々として窓から景色を覗き込む『山田』と、
恐る恐る野次馬をする『板踏』。
「3年1組の皆ぁ〜〜ッ
オハヨーゴザイマースッ!」
スリヴァイルマ シタ
「俺達”寿理馬射摩軍団”の”傘下”に
入る気ある?ないよねぇーッ!」
「なのでェーッ、 ケンカ
今日も今日とて”喧嘩”仕掛けますゥーッ!」
「お前らの大事な大事な、
サド マド
”茶渡”がいねー時に”窓”を
割ったのはァーッ!俺達の”優しさ”だかンよォ!」
「ねェーッ皆ぁーッ!」
「「「「「「オォッ!!」」」」」
校庭。金属バットを手に握った短ランにヤンキー達。その数『10人』。
全員が薄ら笑いを浮かべながら『3年1組』の面々を見上げている。
【ハルマ】
「あァもう!こいつらマジかよ!
キー坊、どうするよ?」
【キー坊】
「ボコすしかねェけど、『秋映』居るしヨ」
ハルマ キーボー
「”春馬”ちゃーんッ!”喜郎”ーッ!
コーテー コイ
とりあえず”校庭”に”集合い”よ!
アキバエ パンピー
”秋映”の”一般人”に怪我させたくねーだろォー!?」
「あッ! シューエー
見ねー顔が居ますけど、”秋映”の人達ッスか?
スリヴァイルマ
俺達”寿理入射摩軍団”でェース!
ゲロコー テッペン
いずれ”月路高校”の”頂点”トるんでェーッ!ヨロシクゥー!」
『スリヴァイルマ軍団』と名乗る連中が、『山田』と『板踏』に挨拶を交わす。
状況から察するに『3年1組』と敵対している連中のようだ。
『3年1組』の生徒が降りてこないなら教室まで乗り込んでくるようだ。
623
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/27(火) 01:07:48
>>622
「うわっバカだ」
思わず驚愕の言葉が口をついた。
なんだ『スリヴァイルマ軍団』って。どこ語だよ。
(……とりあえず今のあいつらのセリフから察するに、結構慕われてるんだな茶渡先生……
あとは、ハルマとキー坊がこのクラスの中心、リーダー格らしいってとこか。
…………キー坊はともかく、ハルマもか。意外と喧嘩強いのか?)
人は見かけによらない、と言うが。
ともあれ、剣呑な状況なのは間違いなさそうだ。
「あー……正直俺はケンカの作法とか戦法とかまったくわからないんだが」
「どうするんだこれ。
俺たちが邪魔ならどっか行ってるぞ」
一応こいつらも俺たちに気を遣ってる……のか?
……なんかそんな感じっぽいし、邪魔なら退散することもやぶさかじゃないが。
624
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/27(火) 01:13:18
>>622
> 「3年1組の皆ぁ〜〜ッ
> オハヨーゴザイマースッ!」
> スリヴァイルマ シタ
> 「俺達”寿理馬射摩軍団”の”傘下”に
> 入る気ある?ないよねぇーッ!」
>
> 「なのでェーッ、 ケンカ
> 今日も今日とて”喧嘩”仕掛けますゥーッ!」
>
> 「お前らの大事な大事な、
> サド マド
> ”茶渡”がいねー時に”窓”を
> 割ったのはァーッ!俺達の”優しさ”だかンよォ!」
>
> 「ねェーッ皆ぁーッ!」
「うんうん、良いですね」
今日出会った人間の中では、悪(クズ)としてのレベルは高そうだ。そして同じくらい頭も悪そうだ。
> ハルマ キーボー
> 「”春馬”ちゃーんッ!”喜郎”ーッ!
> コーテー コイ
> とりあえず”校庭”に”集合い”よ!
> アキバエ パンピー
> ”秋映”の”一般人”に怪我させたくねーだろォー!?」
>
>
>「あッ! シューエー
> 見ねー顔が居ますけど、”秋映”の人達ッスか?
> スリヴァイルマ
> 俺達”寿理入射摩軍団”でェース!
> ゲロコー テッペン
> いずれ”月路高校”の”頂点”トるんでェーッ!ヨロシクゥー!」
「皆様、私的には校庭よりも室内での戦闘の方が好みなのですが、いかがなさいますか?」
まずは。いきなり学び舎の窓ガラスを割り出したヤツらを粛清する。
『アーカム13』はその能力上、屋内か建物の近くが望ましい。よってクラスの皆に、特に『ジャージ』と『ホスト風』に訊ねる。
625
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 01:35:57
>>623
(板踏)
【ハルマ】
「あッ!オマっ、
バカ!それ禁句ッ!」
バカ
「"馬鹿"だとォーッ!
ヘッド ディス ジョートー
テメーウチの”頭”を"中傷"ッてんのか!”上等”だよッ!
ジゴク
”地獄”見せてやンよ――ッ!!」
「「「「「「「「 ウ オォ ―――ッ!!」」」」」」」
カラン コロンコロンッ
『板踏』が思わず口にした言葉に”キレた”『スリヴァイルマ軍団』。
雄叫びをあげ、『金属バット』を手に校舎内へと殺到するッ!
『教室』に押し入り、『板踏』を始め3年1組の面々をソッコーボコる気だッ!
パッ
『3年1組』の不良がスチール製の『モップ』を
『板踏』に押し付ける。
「あいつら此処来ンぞ!
武器代わりにそれ持ってろ!
ぶん回したり、柄で突いたりすりゃなんとかなっから!」
ザムッ ザムッ ザムッ ザムッ
ウオォォォ
廊下の外から『スリヴァイルマ軍団』の雄叫びが聴こえる。
恐らくすぐに教室へと到着するだろう。
>>624
(山田)
『アーカム13』の能力を最大限発揮する為に、
『ハルマ』と『キー坊』に『室内戦』を提案する『山田』、
だったが…
【ハルマ】
「まー…ッ、
なんか結果的に室内戦になっちゃう感じじゃね?ハハ…」
【キー坊】
「んで、おめー戦えンのかよ。
どーみてもモヤシじゃねーか!!」
ザムッ ザムッ ザムッ ザムッ
ウオォォォ――ッ
廊下の外から『スリヴァイルマ軍団』の雄叫びが聴こえる。
直ぐに此方へと到着するだろう。
626
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 01:42:13
>>625
(板踏)
『スチール製のモップ』→『アルミ柄のモップ』
627
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/27(火) 02:12:35
>>624-625
(山田、GM)
「………………マジか」
うわなんか地雷ふんじゃった。
でもしょうがないじゃん。だってバカじゃんこいつら。
とりあえず『モップ』は受け取るが、そんなことよりも!
「……いや、というか、待て。
待て待て待て待て。山田せんっ……さん!?」
なんかすげぇノリノリな人が隣にいるんですけどォーッ!
「正気かッ!? 喧嘩だぞッ!?
明らかに金属バットとか持ってる連中が来るんだぞッ!?」
「け、怪我するぞッ!?
腕とか折ったらどうするんだッ! トロンボーンも吹けなくなるぞッ!?」
山田先輩に食って掛かる。
……が、ぐだぐだ話してる場合でもなさそうだ。
あいつらすぐにでもここまで上がってきそう。
(ど、どうする!?
今から逃げてもどう考えても間に合わないし、言われた通り隅っこでジッとしてるか!?)
(い、いや、だが……山田先輩が危ないだろ、どう考えても!
やるしかないか、俺の『ウィズイン・サイレンス』……あんまり切った張ったに向いた能力じゃあないがッ!)
モップは小脇に抱え、ポケットから『マッチ箱』を一つ取り出そう。
急いでマッチを取り出し、すぐにでも火をつけられるようにする。
628
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/27(火) 02:25:52
>>625-627
「ご安心ください。悪(クズ)を裁くのに必要なのは、何よりも『正義』の心ですから」
『ジャージ』の言葉に微笑みながら答えつつ、教室のど真ん中に近付く。
「板踏くん。あなたにとって『音楽』が譲れないものであるように、
私にも譲れないものはあるのです。危険ですから、下がっていてくださいね」
「ああ、ついでに他の皆さんも少し窓際によっていてくださると助かります。巻き込んでしまいますので」
金属バットという武器からして、直接殴りかかってくるのが基本となるだろう。
それならば問題ない。中央に陣取り、『スリヴァイルマ軍団』が教室になだれ込んでくるのを待つ。
629
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 03:12:09
>>627
(板踏)
>>628
(山田)
スッ
明らかにノリノリな『山田』に動揺しつつも、
渡された『モップ』を小脇に抱え、
改造制服のポケットから『マッチ箱』を取り出す『板踏』。
一方の『山田』も生徒達と『板踏』に窓際へ避難するように促し、
教室中央に陣取り『スリヴァイルマ軍団』の到着を待つ。
キー坊:
「考えがあるならよォウッ
従うけどッ! チッ
やべえと思ったら直ぐ言えよ!
自称『正義の味方』!!」
ハルマ:
「ってか板踏!
お前、マッチってまさか…!」
『山田』の指示に従い『キー坊』と『ハルマ』が、
窓際へと下がる。
バァンッ!
教室の前後の扉が開かれッ!
「テメーらッ!
ソッコー トマト
”速攻”””血”見せてやんよォォーッ!」
金属バットを手にした『スリヴァイルマ軍団』が雪崩れ込む――ッ!
■■■ ■■■
ススス |
| ス.□ □□ □□※|
| □□ ▢板 ※※※◆
| □□ ▢山 □※ |
| □□ □□ ※□ |
| ス.□ □□ □□ |
ススス ハ .|
| 教卓...キ .|
| (黒板) . ..|
(*■■■…ロッカー
.ス…スリヴァイルマ軍団
.※…割れた飛散した『ガラスの破片』
尚、AAには記されていないが『3年1組』の面々は
窓側に寄っている)
630
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/27(火) 22:17:34
>>629
> キー坊:
> 「考えがあるならよォウッ
> 従うけどッ! チッ
> やべえと思ったら直ぐ言えよ!
> 自称『正義の味方』!!」
『ピクリ』
『多渕』の言葉を耳にして、静かに首を振る。
「それは違います、『多渕』くん。私は『正義の味方』などではありません」
「───何故なら わたしこそが唯一無二の『正義』そのものだからだ」
伊達眼鏡を取り胸ポケットに入れ、前髪をかきあげる。
そして『アーカム13』を発現、隣の板踏を左手で抱えよう。今から退避は間に合うまい。
「『正義』とは このわたしの一挙手一投足で作り出される」「さぁ 『裁き』の時間だぞ悪(クズ)ども」
『スリヴァイルマ』軍団が接近してくる間に、自分に『絞首』を発動。
括る対象は胴体、滑車の位置は真上に。そしてなるべく多くの『スリヴァイルマ』が
二人へと近付いたところで左手の『スイッチ』を押す。執行タイプは『開閉型』。
スイッチを押した瞬間、この教室の床は自分を中心に『3m×3m』の範囲が切り抜かれ、
括られた自分とアーカムが抱えている板踏以外は階下の場所へと落ちるだろう。
ただ一階分下へ落ちるだけならば、ダメージは少ないかもしれない。
だがこの教室内には、そしてこの下にも可能性として、硬い『机と椅子』がある。
それらも崩落に巻き込まれて、『スリヴァイルマ』の連中と一緒に落下するのだ。
スリヴァイルマどもが落下する際に体をぶつけたり、落下した上にそれらが落ちてきたらただではすまないだろう。
631
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/27(火) 22:46:41
>>628-630
(俺の、俺の『音楽』に匹敵することだと?
こんな益もないケンカがか? それで何を得る? 何を失う?)
(まったくわからんし理解できん――――が)
「だったら勝手に付き合わせてもらうぜ、山田さん……!」
だからって否定はすまい。
それが板踏甲賀に『音楽』に匹敵するものだと言うのなら、なおさらだ。
理解はできないが、心配ぐらいはさせてもらおう。
> バァンッ!
突入してきた『スリヴァイルマ軍団』を確認。
(よし、マッチに着火し、『ウィズイン・サイレンス』で『延焼操作』だ。
マッチの火力じゃ火事にはなるまいが、相手をビビらせる分には――――)
と、攻撃を開始しようとしたところで、山田先輩に抱えられる。
「うぉっ、ちょ、ちょっまっ……!?」
632
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 23:20:34
>>631
(板踏)
ズギュンッ
意を決しマッチに火を点けようとした瞬間、
『山田』がスタンドを発現し『板踏』を抱え込み――
>>630-631
(板踏・山田)
ズギュンッ
シュル
自らの『正義』である『アーカム13』を発現する『山田』。
自身に『絞首刑』を実行。
その胴元に『縄』が現れ天井とウインチで結ばれ『命綱』と化す。
ハルマ:
「ああ『ザ・フィクショ
ッてスタンドじゃねーか!!」
殺到する『スリヴァイルマ軍団』が集ってきた
タイミングを見計らい『アーカム』の手元のボタンを押し、『絞首刑』を実行。
床を『落とす』。
ガコンッ!
「うあ」
「あァッ!?」
「ギエッ」
「ああああッ」
ガコンッ! ガコンッ!
突如抜けた床に対処できる筈もなく、
最初に突入した8人の『スリヴァイルマ軍団』は
まるで『野球盤』の『消える魔球』のように机ごと階下に落ちていく…。
633
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/27(火) 23:32:56
>>632
> ハルマ:
> 「ああ『ザ・フィクショ
> ッてスタンドじゃねーか!!」
「それはそうだろう」「仮にわたしがどんな格闘術の達人でも 10人を一度に相手にはできまい」
しれっと答える。
『絞首刑』を解除、板踏とともに開けた教室の床に降り立ち、『アーカム』に彼を離させる。
「しかしおまえ(赤西)も『スタンド使い』か」
「それならば襲ってくる連中など もう二度と同じことをできないほどに痛めつけたりできないのか?」
訊ねつつも、『アーカム13』を前衛に立てつつ残り二人の挙動を伺う。
片側のドアに集中していたら、もう片側のドアからクラスメイトの連中を階下へと向かわせたい。
痛みで弱っている内に、身柄を拘束したいところだ。
634
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/27(火) 23:34:59
>>632-633
「……や、山田さん……?」
『スタンド使い』……なのか?
と言うかそれ以前に、これは自分の知っている山田先輩か?
纏う雰囲気が、自分の知っている彼の人物像と違いすぎる。
今まで猫を被っていた? こっちが本来の彼?
「ど、どういうことだ、山田さん。
スタンド……はともかく、その、どうなってるんだ……?」
ただただ、茫然とするだけだ。
理解が追い付いていない、とも言う。
635
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 23:49:09
>>633
(山田)
「いやぁ〜〜ッ。
そーいうドンパチは極力避けたいッてゆーか、
『幹部』はともかくこいつらパンピーだし、
スタンド持ってない連中にスタンド使うのは
俺の『美学』に反するていうかァ〜〜…
てか、ぶっちゃけ俺のスタンド『ハズレ』つーか、
いやーッ、なんつーか、ねェ?」
「何言ってんだヨ、ハルマァ!!
スタンドっての持ってない俺への当てつけかァぁ!?
スゲェッ!山田スゲェッ!!」
明らかに言葉を濁す『ハルマ』と、
『アーカム』で『スリヴァイルマ軍団』を一層した『山田』に対し、
感嘆の声をあげる『キー坊』。
>>634
(板踏)
明らかに雰囲気が変わった『山田』に
戸惑いを隠せない『板踏』。
「ってそっちもスタンド使いかよ!」
ビシィッ
『ハルマ』が突っ込みを入れて来た。
636
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/27(火) 23:55:57
>>632-634
(山田・板踏)
「テメーらァッ!
ヘータイ
よくもウチの”軍団”をよォッ!
トリック
どーいう”手品”仕込みやがッたァ!」
”!?” ピキッピキッ!
残された『スリヴァイルマ軍団』2人。
ボス ホ-コク
「”頭”に報告しねえとなァ!」
ザッ 「おい待てッ!てめェら!
喧嘩売っといてそれはねぇだろ!」
ザムッ ザムッ ザムッ ザムッザムッ!!
脱兎の如く逃げ出す。
そしてそれを追いかけ一斉に教室を出る『3年1組』の面々。
キー坊:
「あッ!おめーら待てよ!
おいッ!!! ッて、あー!!」
ハルマ:
「言っちゃったわな」
そして教室に残された『ハルマ』と『キー坊』、
『山田』『板踏』の4人…。
637
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/28(水) 00:10:56
>>634
(板踏)
「なんだ板踏・・・おまえも『スタンド使い』だったのか?」
「まぁ我が学園の生徒には確かに『スタンド使い』が多い」「こちらはそこまでは驚かんな」
腕を組み、頷く。
「どうなっているか だと?」
「わたしの『アーカム13』は『絞首刑』を執行するスタンド」
「今のはその際に床を切り取ることで連中を落としただけだ」
板踏の質問の意図に気付かず、答える。
>>635-636
(GM)
「フン!ぬるいことを言うなよ赤西」「こいつら悪(クズ)に躊躇する理由などない」
素直に感嘆する『多渕』。
その能力が自分へと向けられる可能性もあった事に関しては、黙っておいてやろう。
「・・・しかしおまえの言葉からすると その『幹部』とやらは『スタンド使い』と見ていいんだな?」
「おまえはそいつと対峙したことがあるのか?」
638
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/28(水) 00:17:34
>>635-637
「…………………………あ、ああ、俺もスタンドは持ってるが……」
整理しよう。
山田先輩はスタンド使い。
ハルマもスタンド使い。
キー坊は一般人。
敵の幹部もスタンド使い。
そして山田先輩は、悪(クズ)を裁くことを命題としている。
「……クソッ、どうしろってんだ……俺はただの『吹奏楽部員』なんだぞ……」
「……お前らは……どうするんだ……?」
639
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/28(水) 00:57:56
>>637
(山田)
「『慈愛』の精神を持てって、
『キリスト様』も言ってっからなぁ・・・」
肩を竦める『ハルマ』。
>>638
(板踏)
「オメーはよぅ」
ガタッ
『キー坊』が椅子を引き大股開いて座り、
動揺する『板踏』に顔を向ける。
「この群雄割拠の『ゲロ高』に
幸か不幸か紛れ込んじまった『客人』だァァ。
少なくとも俺は『連中』を倒して、
『ゲロ高』の『テッペン』獲ルつもりだがァァ――…。
テメェには何も関係がねェェ。だから好きにしろや」
「守ってくれつーなら守るし」
「戦うっつーなら止めねーし」
ハルマ:
「俺だって平和なニセコイみてーな
青春送りたいけどさ!
スタンド絡むってなるとそうはいかないっつーか、
てかコイツ『スタンド』持ってないのに立ち向かうとか馬鹿だし、
それは流石にフォローしてやんなきゃいけねーっつか」
640
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/28(水) 01:07:12
>>638-639
(山田・板踏)
ハルマ:
「寿理馬射摩軍団(スリヴァイルマ)」
「全国から選りすぐりの『ワル』がやって来る
この『ゲロ高』だけど、校内の勢力が拮抗し続けて、
実は未だに『テッペン』獲った奴はいねーんだわ。
んだけど、今年の春に転入してきた
隣のクラスの『日野 寿理馬射摩(スリヴァイルマ)』ッて奴が偉い強くてよ。
強い奴が居れば当然群がる連中が出てくる。
本人が望もうが望まないが関係なしにな?
その取り巻きが現在のゲロ高の最大勢力、
―――『スリヴァイルマ軍団』ってワケよ」
「あいつら自販機壊すわ。
カツアゲするわ、リンチをするわで
本ッっ当にタチが悪ィのよ!!光物も出すしな!」
「俺はその『寿理馬射摩クン』とは対峙した事ねーけど、
『キー坊』は『見えない何か』に吹っ飛ばされたって。なあ?」
「お、おう」
『見えない何か』、―十中八九『スタンド』だろう。
641
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/28(水) 01:16:24
>>638
(板踏)
「・・・・・」
「わたしはおまえがどれほど『音楽』に情熱を注いでいるかを知っている」
「ケガをしたくないのであれば戦うな」「部員たちが悲しむからな」
>>639-640
(GM)
「ふむ」「殺すか」
『赤西』の説明を聞き、頷く。そして提案しよう。
「下の連中を拷問して居場所を吐かせるぞ」「クラスの連中が既に向かっているといいんだがな・・・」
642
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/28(水) 01:24:56
>>639-640
「俺は……」
三人の言葉を聞く。
ふざけてやがる。『世界』が違う。
こいつらと俺は、生きている世界が違うんだ。
……それはきっと、『山田先輩』も同じだ。彼と俺とでは、見ている場所が違う。
(だが―――――)
「俺は――――あんたの吹く『トロンボーン』の音色が好きだ」
脳裏をよぎるのは、彼と共に過ごした部活動の日々。
共に音を奏で、共に曲を奏でた、板踏にとって何よりも大事な日々。
このまま逃げを決め込むのは、『山田先輩』を永遠に失うことであるような気がした。
「一緒に行かせてくれ。
あんたが怪我して、あの音が聞けなくなると……『俺が悲しむ』」
「喧嘩が得意なわけじゃないが、俺だってスタンド使いだ。
炎を操る『ウィズイン・サイレンス』……多少なり、役に立つはずだ。」
643
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/28(水) 21:56:23
>>641
(山田)
「マッたァ〜〜ッ!」
『ハルマ』が『山田』を制する。
「殺すのはマジでマズイって!
それに拷問ってオマエッ!
考え方がとってもデンジャラス!!」
「『日野』の居場所はわかってけど、
どうせアイツ学校フケてるだろーし、
ちょっと落ち着こう!?な!?『二週間』もあるんだぜ!?」
>>642
(板踏)
『山田』の持つ『音楽』を守る為、
自ら渦中へと飛び込む決意をする『板踏』。
キー坊:
「炎を操る…意味はわからねーが
すげェじゃねえか、なァ!」
「喧嘩はできるだけスデゴロでやりてェがよ、
巻き込まれたなら話は別だよな」 「おい」
「このキー坊様がなんか一つ、『武器』を用意してやンよ。
鉄パイプでも金属バッドでも好きなモンをな。
あの悪辣な『スリヴァイルマ軍団』に目付けられたんだ。
校内では肌身離さず持っておけよ」
644
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/28(水) 22:27:44
>>642
(板踏)
> 「俺は――――あんたの吹く『トロンボーン』の音色が好きだ」
「・・・・・・」
>「一緒に行かせてくれ。
あんたが怪我して、あの音が聞けなくなると……『俺が悲しむ』」
「・・・もはや聴かせる相手もいないと思っていたが まだそんな事を思うヤツがいたとはな」
小さな声で、呟く。
「好きにするがいい」「だが無茶はするなよ」
>>643
(GM)
「おいおいおいおい・・・刃物を出すような連中がその辺りにいるんだろう?」
「おまえの仲間や あるいは関係ない一般人が巻き込まれたらどうする?失った命は取り戻せないんだぞ?」
腕を組みながら、眉を潜める。その居場所とやらに来るまでに時間がかかるとか、あるいは策があるなら構わないが。
645
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/28(水) 22:47:39
>>643-644
「ああ、わかってる」「……あんたも、『無茶』はするなよ」
山田先輩に短くそう返す。
『無茶』と言うのは、色々な意味でだが。
「……気を使ってもらったってのに、悪いな、喜郎。
悪いついでに注文させてもらうが……」
「……そうだな。
『金属じゃないバット』か、まぁとにかくなにかしらの『木の棒』をもらえないか。
俺の『ウィズイン・サイレンス』は、『火種』は自前で確保しなきゃいけないんだ。
マッチやライターでもいいんだが、いざと言うときに『燃やせる物』がいい」
そしてキー坊に武器の注文をしよう。
彼も不良(クズ)だが……そう、悪いクズでもなさそうだ。
「と言っても、俺はさっきも言ったが喧嘩の素人だ。
木の棒じゃ危ないとおまえが思うのなら、金属バットでも構わないが」
646
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/28(水) 23:21:01
>>644
(山田)
「まぁまぁそう慌てなさんなッての。
『寿理馬射摩』の奴は『武者修行』に出てるってもっぱらの噂だ。
何でも『海外』に行ってるとかなんとか。
どっちみち今日明日で会えるって話じゃないんだ」
「そこで」 パシンッ! 拳を合わせる『ハルマ』。
「あいつが帰ってくるまでの間に、
校内でオイタをしている『スリヴァイルマ軍団』を俺達で叩く。
『日野』が居ない間に毎日毎日時間をかけて、数を減らす。
連中、幹部達以外は『烏合の衆』だ。楽勝ッショ。
あッ!勿論殺すのはダメだかんな!」
要するに『日野』が不在の間に、
『スリヴァイルマ軍団』の数を減らす作戦、らしい。
「何せ連中『200人』以上は居るんだ。
一斉に襲い掛かられたら流石に厳しいし、
『戦争』が始まるまでに極力数を減らすって作戦よ」
>>645
(板踏)
「『木のバット』、オォォケェェ。
明日までに手配しておくぜ」
647
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/28(水) 23:31:54
>>646
「『武者修行』だと・・・?意外と向上心のあるヤツだな」
「まぁそういう事情ならば致し方ないな」
『赤西』の言葉は理に適っている。
悪(クズ)の頭目が海外にいるのであれば、追いかけることは無意味だ。
ならば今の内にその手下を減らしておくべきだろう。
「安心しろ 見たところあの程度の悪(クズ)であれば命を奪う意味もない」
衝動的に、あるいは無知故に犯罪に走る、純度の低い粗雑な悪(クズ)だ。
そいつらが実際に誰かを殺めてしまったなら、保証はできないが。
648
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/28(水) 23:36:19
>>646
「おい待て200人ってなんだ200人って」
「……いや、多くないか。そんなんに抵抗してたのかおまえら」
聞き捨てならない数字が出てきた。
なんだ200って。今倒したのが8人だから、1/50にも満たないぞ。
「言っといてなんだが、木のバットじゃ不安になってきたな……
いや、だからと言って他に何が欲しいって訳でもないが……」
649
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/28(水) 23:56:14
>>647
(山田)
>>648
(板踏)
ハルマ:
「ホッ、それを聞いて一安心だぜ。
万が一『人殺し』に加担したとなっちゃあ、
それこそ『先輩』にブッ殺されちゃうからな…」
キー坊:
「200人って言っても、
これでも俺達大分減らしたんだけどよオォォ。
連中、ゴキブリみてーにワンサカ沸いてよオォォ」
ハルマ:
「んまッ、クラスの連中にも話付けておくし、
てなわけでヨロシク頼むぜ、我らが『大将』達」
『山田』と『板踏』にウインクをする『ハルマ』。
明日から『スリヴァイルマ軍団』との『校内抗争』が始まる…。
650
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/29(木) 00:15:13
>>649
「……全校生徒の何パーセントなんだ、『スリヴァイルマ軍団』」
ため息をつく。
今朝がた『ため息ばかりついてもしかたない』とか考えていた気がするが、それはそれ。
自分で乗った話ではあるが、『戦争』だと?
つい昨日までの、秋映での平和な生活が恋しい。
(……『音楽』が好きなだけの、普通の高校生なんだがな、俺は)
グダグダ言ってもしょうがないことだと分かっていても、やはり頭を抱えたくなる。
だが、まぁ、とりあえず。
「…………山田さんはともかく、俺を『大将』と呼ぶのはよせ。
いいとこ『太鼓持ち』ってとこだろう……『笛吹き』なのに『太鼓持ち』ってのも変な話だが」
そこだけ訂正を入れて、明日からの『戦争』のことを考えて……
「………………はぁ」
もう一度、ため息をついた。
651
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/29(木) 00:20:52
>>649-650
「ああ 任せておけ」「おまえたちが悪(クズ)に走らん限り わたしはおまえたちの味方だ」
『赤西』の言葉に頷く。
さて、授業がないのであれば、自習に励むとしようか。
まずは下に落とした机や椅子を拾わなければならない、面倒だが。
やはり下校時刻までは学校にいるべきだろう。など考えつつ、今日を過ごす。
652
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/29(木) 22:54:23
>>650
(板踏)
キー坊:
「ブハハッ!
お前ッおもしれーな」
溜息を漏らす『板踏』だが、他の連中はお構いなしだ。
明日からの『戦争』の事を考えると気が重たい。
>>651
(山田)
ハルマ:
「おーッ!やるぞーッ!おーッ!
まずは掃除からだ!おーッ!」
明日から『戦争』が始まる、といえど
やはり学生の本分は勉強。
自習に励むため、『ハルマ』と共に机の回収に向かう…
653
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/29(木) 22:55:16
こうしてッ!『戦争』の火蓋は切って落とされたッ!
654
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/29(木) 22:59:18
【2日目 AM07:55】
「山田ァァー――ッ!」
「板踏ィィ―――――ッ!!」
教室へと続く廊下ッ!20m先ッ!
人二人が通るのがやっとの通路を『スリヴァイルマ軍団(8人)』が
バットを持って走ってくるッ!切り抜けろ!!
(『板踏』は『キー坊』に渡された『油』が染みた『木製バット』を所持している)
655
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/29(木) 23:43:43
>>653-654
「ご挨拶だなッ! 朝っぱらからッ!」
しかし、『キー坊』は良い武器を用意してくれた。
これなら緊急用の火種には丁度いいだろう。……緊急用なので、今すぐには使わないが。
ひとまず手に油が着かないよう、柄の部分はガムテープなどでテーピングしてあるということでいいだろうか?
ともあれ、廊下であれば他の教室の窓であったり、外に通じる窓がすぐ傍にあるだろう。
そこの桟に着火したマッチを置き、後方に急いで退避。
山田先輩から5mほど距離を取る。
この場は格闘の出来る山田先輩の『アーカム13』が有利だし、先日見せた『落とし穴』もある。
板踏が近くにいては、少々邪魔だろう。
が、援護ぐらいはできる。
副流煙を嫌って購入したマスクを引き下げ、『ウィズイン・サイレンス』を発現。
全力で演奏を行い、マッチの火を『延焼操作』――――炎の形を操作し、接近してくる『スリヴァイルマ軍団』の、『山田先輩を襲う二人目』に火炎を吐きつける。
二人しか通れない通路であれば、片方を火炎で攻撃すればその隙に山田先輩がもう片方を処理できる。
マッチの火力故、威嚇以上の効果は無いだろうが、それで十分だ。
656
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/30(金) 00:02:54
>>654-655
「『スタンド使い』と知っていて戦いを挑むのか・・・?『勇気』と『無謀』を履き違えているぞ」
まずは『アーカム13』の射程距離『3m』を活かし、先頭のヤツらが来るのを待つ。
そして『板踏』の援護を受け、自分は片側の敵の処理に集中しよう。
拳の射程に入り次第、先頭の敵を全力で殴り頭上に『滑車』を設置。絞首刑を行う。
そして後続の敵もまとめて吹っ飛ばす。
アーカムのパワーならば、複数の人間も問題あるまい。
そして殴ったヤツが滑車に引っ張られて戻ってきたら、隣の『炎』に怯んでいる敵目掛けてもう一度殴り飛ばす。『サンドバッグ』だ。
657
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/30(金) 00:23:19
>>655
(板踏)
(*『木製バット』の柄の部分は『ガムテープ』で保護されている)
シメ
「てめェッ!”絞め”てやンよ!」
「何、”火遊び”してンだァぁ!」
ジュボッ
窓の桟に引火したマッチを置き、
『ウィズイン・サイレンス』を発現ッ!
その滾る熱情を『火種』に込めて『延焼』ッ!
ブオォォォ オォォ
ボ… ボボボ ボボボボォォオッ
トランペットの音色に呼応し、
マッチの火が延焼ッ!『炎』と化したそれが噴煙を立て
狭い通路を殺到する『スリヴァイルマ軍団』に襲い掛かる――ッ!
「うおぁッちゃああッ!」
「ンだ!こりゃあッ!」
派手に立てた金髪に引火し、燃え上がるッ!
やッた!連中明らかに動揺している!
>>656
(山田)
ズギュンッ!
そして取りこぼした『スリヴァイルマ軍団』を、
『アーカム』で殴打し、その首に『縄』を発現!
「ぐえッ」
シュルルルッ
縄と『滑車』が稼働ッ!
鮮やかに『絞首刑』に処すッ!
ボゴッ
ボゴッ
ドゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
「ギャァー――ッ!」
ハルマ:
「あいつらすげェな…」
658
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/30(金) 00:28:19
【3日目 12:30】
昼休み。昼食を調達する為に『購買』へ向かう『板踏』と『山田』。
その通り道――
ガッコンッ!
ガリッ! ガリッ!
ガッコンッ! 「おッ、出た出た」
『スリヴァイルマ軍団』達が『バールのようなもの』を、
通路に設置された『自販機』の口に突っ込んでいる…
所謂『自販機荒らし』をしている場面に遭遇するッ!ブッ飛ばせ!
659
:
板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』
:2015/10/30(金) 00:57:12
>>657-658
「……ミネラルウォーター買いたかったんだがな」
消火用に。
というか明日からは普通に買い込んで持参しよう。
「……山田さん、1秒置きに『アーカム13』を強化する。
上がるのはパワーだけだが、『バールのようなもの』ぐらいなら相手にもならんだろうさ」
というわけで、少し離れて『ウィズイン・サイレンス』を発現。
山田先輩が『アーカム13』を発現したタイミングで吹き鳴らし、『温度強化』を『アーカム13』に。
なお、1秒吹き鳴らすごとに1秒のインターバルを挟む。
これで『完全燃焼』を引き起こすことなく、断続的な強化が可能だ。パワーの強化は1秒ずつだが。
660
:
山田 浅海『アーカム13』
:2015/10/30(金) 01:12:49
>>658-659
「正当な労働の報酬として得た対価を支払わずに物品を得るなど言語道断」
「というか・・・・・小さい悪(クズ)だな」
溜め息をつきつつも、『ウィズイン・サイレンス』の能力で『アーカム13』を強化させる。
そして『3m』の射程内に入り次第、『自動販売機』を掴み、強化されたパワーでそれを振り回す。
「そんなに欲しければくれてやろう・・・『販売機』ごとだがなッ!!」
バールごとき、この重量とリーチの前には些細な武器だろう。
661
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/30(金) 01:27:01
>>659
>>660
ボォッ
『ボォッ!』
ボォォッ 『ボォッ!』
ボォォッ 『ボォッ!』
(『演奏』と形容できるかは些か怪しいが)
1秒吹く、1秒休むを繰り返す事で『アーカム13』を断続的に強化ッ!
ゆっくりと『スリヴァイルマ軍団』との距離を詰め
メギャッ
「…へ?」
「ちょっとまッ
ドゴォォォンッ
『自動販売機』をお見舞いだッ!
『スリヴァイルマ軍団』がカエルのようなうめき声を揚げながら吹っ飛んだッ!
662
:
『悪童ウォーズ』
:2015/10/30(金) 01:33:49
【5日目 18:01】
放課後、『キー坊』が「海とか見たくね?」とか言い出す。
『板踏』は『キー坊』の『山田』は『ハルマ』の『単車』の『ケツ』に乗り、
『海』を目指し走っていた訳だが…
カラララ…
「”待”ってたぜェ!!
とき
この”瞬間”をよォ!!」
ハルマ:
「げェーッ!こいつらマジかよ!」
キー坊;
「山田ァァ!板踏ィぃッ!
いけッかァぁ?」
後方から単車が2台ッ!
『ツルハシ』を片手に持った『スリヴァイルマ軍団』のお出ましだッ!
マズイッ!どんどん距離を詰めてくるぞッ!
ス→
板キ→
山ハ→
ス→
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