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【場】メインストリート その4

593我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/07/30(木) 01:29:49
>>592
久々宮が周囲を見回していると、
少し離れた方にいた10歳くらいの女の子が、
半開きになったキャリーバッグを引っ張って久々宮の方に近づいてきた。

「…………」
「お姉さんもしかして『スタンド使い』かしら?」

その目は久々宮の背後の『像』にハッキリと向けられている。

594久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/07/30(木) 01:38:16
>>593
キラッ

「こんにちは!
そうですね…厳密には違いますけど、だいたいそんな感じです」
《こやつもか…実際多いのう、この街には…》

今日は『煌き』も、夏の日差しの前に少し霞がちだった。

ドロォ……

水面に流した墨が渦を巻くみたいに、像が形を変える。
申し訳なさそうに、小声で我堂に耳打ちをした。

「…済みませんお見苦しいところをお見せして………なにせそのお年を召しているものですから…」

595我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/07/30(木) 01:43:44
>>594
「……なんだかずいぶん変わったスタンドを持ってるわね」

久々宮に耳打ちされた少女は怪訝な目で『ザ・プレイヤー』を一瞥した。


「はじめまして」
「わたしは『我堂 蘭』」
「世にも珍しい『スタンドのアイテム』を売り歩く旅の商人よ」
「お姉さんもよかったら何か買っていかない?」
「安くしておくわよ」

596久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/07/30(木) 02:09:51
>>595                        スタンド
「持ってるんじゃなくて、憑いてるんです。あと『守護霊』じゃなくて、『神様』なんですよ。
まあ、それはそれとして。久々宮縁組です。『ひさびさみやさん』でも『くぐみん』でも『ぐみぐみ』でも、好きな呼び方で呼んで下さい」

座りません?と近くのベンチを示した。

「ドラクエとかFFとか、JRPGっぽい……!!
ふむっ…カタログあったら見せてもらっていいですか?いいものなら高くても買っちゃいますよ」

597我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/07/30(木) 20:45:07
>>596
「神様?」
「よくわからないけど……まぁスタンドが見えるなら何でも構わないわ」

そう言いながら、久々宮の申し出に応じ近くのベンチに移動し腰掛ける。

「えーとね」
「まず一つ目の商品はこれね」

我堂はキャリーバッグから『風車』を一つ取り出す。
『風車』は実体の無いスタンドで出来ている。


「これは『携帯型プロペラヘッド』」
「見ての通りの『小型扇風機』よ」
「人体やスタンド像につきさすと自動で回って風をはこぶの」
「電気もいらないしどこでも使えるわ」
「それに『スタンド』だから持ち主が自由に出したり消したりできるの」
「ちなみに機能が使えるのは夏の間だけね」
「値段は『7万円』よ」

次に、我堂はキャリーバッグにくくり付けてあった『雨傘』を手に取る。
こちらは『風車』と違って実体があるようだ。

「これは『アメフリヤ・エブリウェア』」
「これをさすと辺り一面に雨が振るという優れものよ」
「水不足に悩まされる心配とはもうおさらばよ」
「降らせた雨は傘を閉じればすぐ止むから」
「今の季節ならちょっとした打ち水とかの代わりにもなるわね」
「こっちは一年中使えるわ」
「値段は『10万円』よ」


「あともう一つ」
「今手持ちの在庫がないけど」
「『ナパーム・ビーチ・ビキニ』という商品があるわね」
「これは水着なんだけど 着用者に『性的興奮』を覚えた相手を」
「『爆発』させるというシロモノよ」
「まぁ爆発って言っても実害はなくて吹っ飛んだ箇所は勝手に治るんだけど」
「ちなみに爆発は一夏ごとに一度ね」
「これはデザインが自由だから希望があればそれに合わせて発注するわ」
「値段は『8万円』よ」

598久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/07/31(金) 02:57:52
>>597
「ふむふむ…。
あっ、これはいいですね」

『アメフリヤ・エブリウェア』に興味を惹かれたようだ。
デザインは普通の洋傘なんだろうか(番傘とかだといいんだけど)。
そして……。

「ほほう」

ほほう。

「オーダーメイドの水着、という事ですねっ。出来上がるまでどれくらい掛るんですか?」

599我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/07/31(金) 07:40:27
>>598
久々宮は興味深そうに『アメフリヤ・エブリウェア』を見る。
外見上は何の変哲もない雨傘で、デザイン的には洋傘に近いようである。


「そうねぇ」
「商品の発注から完成までは」
「『業者』の手があいてれば10分くらいでできるわ」
「おそくとも2〜3日あればまちがいないと思うわね」

600久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/01(土) 01:10:20
>>599
「早っ…!
まあ爆発云々は横に置いといても、オーダーメイドのスゴイ水着は欲しかったところです。
『8万円』、即金で支払いましょう」

肩から注連縄で提げた、ハンドバッグより少し大きいくらいの『賽銭箱』の底を開いて支払う。
……ちらりと見えた感じでは、相当溜め込んでいるようだ。

「後はデザインですか…………」

これまた腰から提げた『大福帳』をばさりと広げ、筆ペンで書きつけ始めた。

601我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/08/01(土) 02:21:01
>>600
「ありがとう」
「気前がいいわね」
「助かるわ」

久々宮から差し出された『8万円』を受け取る。

「あと希望の色と」
「サイズを書いといてちょうだい」
「それに合わせて発注するわ」

デザイン画を描いている久々宮にそう告げる。

602久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/02(日) 00:18:08
>>601
「お金は何時でも稼げますが、稼いだお金を使う時には『機』が重要なんですよ。
…さて、こんな感じでしょうか」

サラサラ

迷いのない筆致で描き上げる。
(ttp://blog-imgs-72.fc2.com/n/i/j/nijigenizumi/1412275005.jpg)

「色はブラが白、それ以外はピンク、この首のネクタイみたいな飾りは赤で。
サイズは上から………こほん、96、60、95です」

603我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/08/02(日) 00:22:43
>>602
「ふむふむ」
「なるほどね」
「わかったわ」

必要事項を確認し、我堂はベンチから立ち上がった。

「じゃ その内容で発注をかけるとするわ」
「完成品ができたらご自宅に輸送させてもらうわね」
「お姉さん住まいはどちらかしら?」
「見たかんじ神社とかに住んでそうなかっこうだけれど」

604久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/02(日) 00:30:00
>>603
「ええ、町外れの、湖のすぐ近くの神社が実家です。
送り先はその神社………御蔵神社宛で大丈夫ですよ」

605我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/08/02(日) 00:33:00
>>604
「御蔵神社ね」
「承知したわ」
「到着をお楽しみにね」


そう言って、我堂はキャリーバッグを引いて歩き去っていった。

606久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/02(日) 00:39:55
>>605
「んふふ、楽しみにしてますよっ。
………なるほど確かに、おみくじの効果は抜群でしたね!!」
《ftyふいじょkpl@…》

どろどろに歪んだ『像』を背負って、意気揚々と帰っていった。

607鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/10(月) 23:08:30
ある夏の日。
和菓子屋『鈴眼』前。

和服に身を包んだ少年がいる。
肩まで伸びた黒い癖毛。男性的とはいえない華奢な体とどこか女性的な雰囲気がある。

夏の暑い太陽の下、彼は和菓子を売っている。
簡易的だがテーブルの上に冷やした状態の和菓子が並べられ、日よけの傘が立てられている。

(あっつぅ。今日何度やろぉ。ちゅうか、もっと従業員雇ってくれたら交代制で出来んのにぃ……)

店員の少なさに憂鬱な気分になるが、顔には出さない。
優しく微笑み、客を呼び込む。

「ひんやり冷たい和菓子はいかがですかー。」

608赤夜『ウインドミル』:2015/08/10(月) 23:21:47
>>607

 「お一つ頂いても構わないかな?」

日傘を差したご令嬢、もとい僕が通る。
 何時も通りの宝石のような淡褐色の瞳、陶惑するような
夕陽の色をした長髪を風の悪戯のままに乱れさせながら登場するよ。

 「いやはや暑い。この熱気には参るね
羊羹とか、そういったもの以外でお薦めがあるかい?」

 そう、聞こうかな。それにしても目の前にいる人物は女性なんだろうか
それとも男性なんだろうか? どちらにしろ『和』が表に出ているね。

609鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/10(月) 23:37:06
>>608

鈴元は女性が苦手だ。
それは思春期から来るもので、特別なことは無い。
というより、その人生は女性とのつながりが強かった気もする。

だから、赤夜のような女性を見るとほんの一瞬動揺してしまうかもしれない。
ただし、それは鈴元がただの少年だったらの話だ。
今の鈴元は『鈴眼』の店員で、この店の次男坊だ。
だからかは分からないが……

(きれぇなお人さんやねぇ。)

心の中で思うに留めた。

「ホンマに暑いですねぇ。
 えっと、羊羹以外やと……こういうんですわ。」

鈴元が取り出したのは
竹の皮に包まれた黒い和菓子。
黄色いミカン。ただし上部に輪切りにした痕跡があり、切れ目がうかがえる。
透明な膜に包まれた黒い球の三つだ。

「店内でお召し上がりやったら他のもありますけどぉ。
 どないしましょう?」

変わらず微笑んで聞く。

610赤夜『ウインドミル』:2015/08/10(月) 23:45:28
>>609

 「ほぉ」

まじまじと、黒い和菓子をじーっと見つめる。

 「ほぉ……」

 世界各国を色々と見てきた身だけど、こう言う和風な品々には
余り身を浸かっていなかったと、こう言う美しい和菓子を見ると改めて思うね。

 「この黒い和菓子は、おはぎなのかな?
 柑橘……切れ目、これが味を引き立たせる……?
透明なものに包まれたものも興味深い。すまないけどご教授して貰えないだろうか?」

 知らない事は恥ずかしい事ではない。むしろ、『未知』とは
恋に焦がれるように、心惹かれ浮き弾むものだ。全知全能の神がいるとすれば
とてもつまらないだろうね。先が知ってしまえば、驚けるような出会いが無いのだからさ。

 僕は知らないものに対して心なし心躍らせて、和菓子を指で示しつつ
店員さんへと聞くよ。

611鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/11(火) 00:12:44
>>610

「じゃあ、1つずつ。」

まず鈴元は竹の皮に包まれた黒い和菓子を指差した。

「蓮根餅。レンコンのでんぷんを使うたお菓子ですぅ。
 餅っちゅうよりは、もちもちしてて柔っこい食感です。
 ウチは黒糖で味付けしてるから、甘みもそこそこにありますわぁ。」

蓮根餅の食感はワラビ餅などに似るという。
続いて鈴元はミカンを指差し、その上部を取り外した。
中にはミカンの皮のように黄色いゼリーが詰まっている。

「夏みかんの中にゼリーが詰めてあります。
 ミカンの果汁と実を使ったゼリーですけど、ちょっとほろ苦うてさっぱりした甘みがありますぅ。」

有名な店では夏柑糖などと呼ばれる商品だ。
そして最後に膜に包まれた黒い球のような和菓子を指差す。

「これが、葛饅頭。
 葛を使ったひんやりしてて柔らかい生地に
 きれぇに染めた餡子を包んだ和菓子です。」

水晶のような美しさを持つとも言われる和菓子だ。
これで一通りの説明を終えた。

「まぁ、百聞は一見にしかず。食べてもろたら味は分からはるぅ思います。」

「どないやろ。食べるトコもありますから、お1つどないですぅ?」

鈴元が開いた手を伸ばす。
ちょうど売るスペースの少し奥に日よけの傘と椅子と机が置いてある。
飲食スペースだ。

「一応食べるトコは中にもあるんやけど、外で食べるんもエエ思いますよぉ?」

612赤夜『ウインドミル』:2015/08/11(火) 00:26:50
>>611

どれもこれも魅かれる品々ばかりだ。

「『蓮根餅』『夏甘糖』『葛饅頭』か。
夏甘糖に関しては、聞き覚えがある気がするな。
 いやはや、それにしても全部が全部女性にとっては強敵な顔ぶれ。
体重的には頭は制止を上げてるに関わらず
手と口は既にこの三つの品に伸びているんだ」

 フフフ、と口元に手を翳して微笑みながら全て美味しそうだと感想唱える。

「それではご好意に沿って外のほうで食べる事にするよ」

 日傘を少し置いて飲食スペースのほうに座る。
そして一つ一つ味わいなが含む。

「んんっ……! 餅の食感がありながらも、その実、蓮根独特の甘みと
黒糖特有の甘みが争う事せずに口の中を踊っている。
 夏甘糖は、この季節ならではの暑さを優しく拭ってくれる涼風を
喉越しへと通る。これもまた絶品だ
 そして最後に葛饅頭。
水晶のようの光沢と合わさって、口に含んだ瞬間見た目とは反した
餡子の和が口の中へと放出して満たしてくれる」

 そう、味わい深く感想述べる。
いやはや、この三つの品には感服したね。 御見それしたよ

 「これは現金10万で譲って貰っても良い味だ。
それで少し下品な言い方だが。お幾らだい?」

 そう、革の財布から諭吉の束を10枚程数えつつ尋ねよう。

613鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/11(火) 00:46:29
>>612

「うふふ。そう言ってもらえると嬉しいですわ。
 『鈴眼』500の歴史の味ですぅ。」

鈴元にとって誇らしいことだ。
自分は次男坊でこの店を継ぐ資格が無いのだとしても。

「いや、どうぞぉ。ゆっくりおあがりやすぅ。」

赤夜を飲食スペースに誘導しその食事を見守る。
満足そうな食事風景を優しい表情で見ている。
ちなみにだが、正式な夏甘糖はゼリーでなく寒天を使っている。
なので鈴眼のこれは夏甘糖もどきではある。

(結構素直なお人さんなんやろか。
 なんちゅうか、お上品な感じもしとったけど。)

視界の端で確認するが、他の客は来ていない。

「おおきに。お気に召しましたやろかぁ?」

「へ?……あ。やや、別に十万も出してもらわんでも買うてもらえますからぁ。」

(なんや部長みたいなお人さん?よう分からん……)

頭の中で金満富豪のお嬢様を思い出しつつ赤夜を静止する。
いくらなんでも和菓子三つで十万というのは如何なものか。

(創作和菓子とか上生菓子やったらともかく……)

と言っても今度は三つ十万ではきかない商品ではある。

「三つで……こんだけですぅ。」

鈴元は商品が置いてあったテーブルから紙を取り出し、さらさらと記帳する。
計 二千三百円である。

614赤夜『ウインドミル』:2015/08/11(火) 01:06:39
>>613

>計 二千三百円である

「あらあら。随分と良心的な値段なんだねぇ」

そう言って諭吉の一枚を出しつつ感心の声を出す。

 「だが、僕的には不満だねぇ・・・
あぁ、いや。君と君のお店の出す味の事ではないよ。
こうまで美味しいものを出して頂いたのに関わらず、ただの金銭だけの
やり取りだけで美味しかったよ、と言う感謝を示すのが不満なのさ」

 そう、告げて暫し思案する。そして思いつく。

 「……あぁ、そうだ! 良ければ僕の『短冊』を受け取ってくれないかい?
これは僕にとってのお守り、そして君にとっての短くも夏空を過る狐の嫁入り
のように摩訶不思議な出来事を君に送ってくれると思うよ?
 フフフ、遠慮なく受け取ってくれたまえ。これはほんの感謝の気持ちなんだから。
短冊の使い道は分かるだろう?」

 と、店員『鈴元』に対し懐で『ウインドミル』を発現しつつ、それを
諭吉と一緒に差し出そう。早めに使ってくれるべきだね その方が
驚きも一塩、何より僕も見ていて楽しめる。

615鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/11(火) 01:15:57
>>614

(あんまり高うしたら買うお客さん限られてくるんよなぁ。)

正直本物の夏甘糖を売ってもいいのだが、店頭販売の値段を逸脱しかねない。
全てグレードダウンして売ってこの値段だ。
本来の和菓子の姿、値段で売るとお高い印象が強すぎるのだ。

「短冊?」

赤夜が何を言っているのか分からないようだ。
とりあえず、諭吉と短冊を受け取る。
そしてテーブルに戻り、つり銭の用意をして戻ってきた。

「えっとぉ、お釣りですぅ。後、短冊ってどないしたらエエんやろか?」

「願い事書いたらエエん?」

616赤夜『ウインドミル』:2015/08/11(火) 22:10:00
>>615

 お釣りの7千7百円を受け取る。あれ 縁起が中々よくないかい。

「フフフ。偶然かも知れないけど僕の誕生日と同じ並びだ、いや
良いねぇ」

 そう財布の中に入れつつご満悦だ。おっと 店員さんの質問に答えないとね。

「そうだね、願い事。ちょっと店に人をもっと呼びたいな、手が離せないけど
友達に連絡をしたいな。そんな些細だけど君の本心である願い事。
 それを叶えてくれるのが、この『短冊』なのさ。
おっと、信じられないかな? ものは試しに何か願い事を書いてみると良い。
 『短冊』はきっと君の願いに応えてくれるだろう」

 と、手を口元に翳してフフフと微笑みつつ答えるよ。

617鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/11(火) 23:39:01
>>616

「いや、七夕の生まれなんですかぁ?」

「良かったですねぇ。」

そういう偶然もあるようだ。
今日は運がいいのかもしれない。
もっとも赤夜がそういったことを気にするかは不明だが。

「はぁ。願い事……?」

スタンド能力だろうかとも勘ぐる。
短冊に願い事を書くのは間違いではないとも思うが。

(『部長と遊びたい』……は今度でもエエかな。
 あ、『墨彦さんの怪我が早く治りますように』?
 それか、『朱鷺宮さんがぽんぽこお腹に物当てんなりますように』?
 『灰羽さんがハイカラさんになりますように。』とか『水溜さんのピアノが聞きたい』とか?)

色々思い浮かぶがどれを書いたものかと頭を悩ませる。

(……家内安全とかは心がけ次第やろしぃ。
 『桜になりたい』とかは卑怯よなぁ。)

しばらく考えて、筆をとる。

『涼しくなりたい』

無難だが、それは本心だった。

618赤夜『ウインドミル』:2015/08/11(火) 23:47:18
>>617

 『涼しくなりたい』

  ―グググクン・・・   ピ力ァ――!!

 『ウインドミル』の『短冊』は、筆で描かれたその内容が書き終えると
同時に『紙人形』へと変形した!
 微妙に、君の姿形に似せられてるように思える。(※以降紙人形の操縦権及び紙人形の
涼しくなろうとする為に働く行動等は鈴本氏に任される)

 「おぉ! 君の願いに『ウインドミル』は目覚めた!
はてさて、今や僕の手を離れ『ウインドミル』は君の分身と言って良い。
 その願いを叶えるべく飛び立つだろう。僕はその君の願いが
 どう結ばれるのか暖かくここで見定めて貰う事にするよ。
……あ、お土産に今食べたものを1点ずつ包んで貰って良いかな?」

 ちゃっかりとお土産の品を追加で注文しつつ『ウインドミル』の
動きを見物する。危険な願い事では無いみたいだ さて、この町に来て
初めての『願い事』を記す人間だ。君はどのように『願い』へ向けて動くのかな?

619鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 00:12:05
>>618

「はぁ、『ウインドミル』」

紙人形を見つめて呟く。
もうスタンド能力と思っていいだろう。
ぱっと風に乗るように『ウインドミル』は飛んでいく。

「あぁ、はい。今すぐに。」

そう言って元のテーブルへと向かう。
ちらりと横を見ると『ウインドミル』は鈴元の横を進んでいる。
付いて来ている、と言ってもいい。

ごそごそと三つの和菓子を包んで持っていく。
『ウインドミル』まだ並べられている和菓子の中にいた。

「はい。こちらが商品ですぅ。」

鈴元が戻ってきて商品を渡したころ『ウインドミル』も戻ってきた。
そして、ぴたっと鈴元の額に張り付く。
『ウインドミル』はほんの少し濡れている。
どうやら和菓子を冷やしていた氷や保冷剤から出た水滴を身にまとったようだ。
簡易的な冷えぴたのような状態である。

「いや。涼しい。暑いのマシんなったわぁ。」

「これが、短冊の力なんやろか?」

620赤夜『ウインドミル』:2015/08/12(水) 01:01:42
>>619

>「これが、短冊の力なんやろか?」

 「あぁ、そうだ。
アボリジニ達は、僕の力を精霊の成す力と呼んだ。
 マオリ族はこの力を『異端』と彼らの成す語で呼称し
クルド人達はコレを天に近しき振るえるものと指した。

 大仰だけれども、僕にとってこの力は『願い』を叶えるもの
ほんのちょっぴり人間の望みを支える。天の川の橋を担う星屑の一つで
あれば良いと願っている。どうかな? この力を気に入ってくれただろうか」

 そう、口元に手を翳して尋ねよう。もし、僕に失礼があれば
謝罪をしよう。それが令嬢としての品性、と言うものだよ。

621鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 01:15:37
>>620

「はぁ。なんやいろんなトコに行ってはんのやねぇ。」

なんだか色々な民族と交流しているようだ。
大陸を渡る交流に関心を示す。

「ん。涼しぃなったしエエ力や思うよぉ。」

「おおきにぃ。」

鈴元は彼女の能力に満足と感謝を示した。
文句など、あるはずもない。

「それじゃあ、僕からも聞くんやけどぉ。」

「『鈴眼』の和菓子、その値段と味。満足いただけましたぁ?」

622赤夜『ウインドミル』:2015/08/12(水) 01:29:44
>>621

「勿論だとも」

 手元を口で隠しつつもクスクス笑いは隠さない。
もっとも嘲笑ではない、これは称賛だよ。本心からのね

 「『鈴眼』の味、しかと堪能した。また今後もご贔屓させて貰う事にするよ」

 『短冊』は願いを果たした。『紙人形』は解かれ何でもない短冊に戻るだろう。

 「僕は赤夜 玖赦(しゃくや くしゃ)今後この『鈴眼』の味を
損なわせるような何かがあれば何時でも助力しようではないか。
 それではアデュー、店員さん。また近日にでも来ることにするよ」

 新たに細かく金銭を支払ってから日傘を差し直して外に出る。

また真夏日ながらも清涼かぐわしき出会いを経たてられたものだ。

 「このお店、今度彼にも紹介したいなぁ……フフ」


そう、笑みを押し隠す事なく。僕は意気揚々と流れ歩く。

623鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/12(水) 01:38:07
>>622

「なら、よかったです。
 500年の歴史、またご贔屓にぃ。」

赤夜に頭を下げてた。
同時に短冊が彼の額から落ちる。
効果が切れたのだろう。

「うふふ。またいつでも、ね。」

どこかへ行く彼女の背中にそう呟いて見送る。
鈴元はまた販売にうつるだろう。
しかし今はまだ、この出会いを感じていよう。

「……これ、他の人について書いたらどうなったんやろぉ。」

もしもの話は語りつくせないものだ。

624加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/13(木) 01:36:21
「へへ、へへへ…これはすごいぞ…すごいペイズリーになる…」

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

今日も黄金町をペイズリーで染め上げていく、ナワバリバトルだ!

625加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/14(金) 04:52:27
「………うっ  ふぅ…」

アーケードのペイズリー化を成し遂げ、満足げに帰宅した。

626葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/08/15(土) 02:13:10

夏の風に揺れる、大きな黒いリボン。
赤い髪に左の赤目を隠した、黒衣の少女が、道を歩く。

「……」

学園見学の日からしばらく経ったが――

     (……制服って、どこで買えばいいんだろう?
      そ、それに、そうだ。学費っていうのも、いるらしい……)

            トボトボ

いまいち宛てもなく、バイト帰りの道を。
……帰ったら何をしよう。また学校について調べようか。

627葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/08/16(日) 03:37:28
>>626

(それにしても……あ、暑い……
 ……海、行ってみたいな。)

       (でも、あ、遊んでる場合でもないか……)

  はぁ〜 ・・・

いろいろ考えることはあるけど、とりあえず、家に着いた。

          「……ただいま。」

              ギィー
                   バタン

628稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/18(火) 00:07:53

     バタム!

            ……ブロロロロロロロ

バスから降りた。
……退院して、久しぶりのシャバというやつだ。

  「……」

        キョロ  キョロ

昼のメインストリート。
いろいろと買い物に来た。

          (……『夏のお祭り』も終わったし……)

服は白レースが配された、水色のワンピース。
眼鏡と帽子は変装のつもりだ。見る人が見れば、わかるだろうけど。

629浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/20(木) 14:27:07
>>628
「……あら?」
バスから降りる帽子とワンピースの少女が目に入った。
後姿から見える黒い髪がとっても愛おしい、と真理亜は思った。
……別にそれが白かろうと赤かろうとやはり『愛おしい』と感じるのだろうが。

「さっき『友達を作る方法』と『必ず叶う恋のおまじない』を読んだし……すでに私には二人の『親愛なる友人』がいますわ。
この調子で私の愛(キモチ)をどんどん伝えていきますわ……!」

と、いうわけで、バスから降りた少女についていこう(近づこう)。なお、上記の台詞は独り言である。
後ろを振り返るなら、修道服を着たブロンドの、ニコニコと微笑んでいる少女の姿が見えるはずだ。
身長は恋姫よりも20cmばかり高い。

630稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/20(木) 22:32:26
>>629

(……なんか……視線感じるな……
   ……えひ、僕の後ろに立つな――ってか……)

       クル

「うおっ……」

振り返ると、そこに奇妙な少女がいた。
修道服に、笑顔――

   (シスター……? コス、か……?
    教会ってこの辺だっけ……つーかなんの独り言だよ……)

……独り言。

         「こわちかぁ……」

   ボソ

かなり怪しいので、『修道服』から、離れる。
見るからに不審なものを見る顔で。

631浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/20(木) 22:52:13
「!」
不審者を見るような目で離れられてしまった。
しかし、真理亜にとってそのような反応は慣れたものである。

離れられたのならば近づけばいい。というわけで近づこう。……ストーカーっぽくなっているがまぁ、問題あるまい。

そして、振り返った恋姫を見て真理亜は思った。
(この方……どこかで見たことがある気がしますわ……)
帽子と眼鏡でよく分からないが、見覚えのある顔立ちかもしれない。

まぁ、名前を聞けば分かるだろう。
どちらにしても、近づくことに成功したならば話しかけよう。
こういう時は第一印象が大切だ、とあの本にもあった。(第一印象はもう不審者になっていると思うが)
ファーストコンタクトの台詞はしっかり選ばなければならない。

「こんにちは、私の愛する人。あなたと居ると空が綺麗ですわね……」
真理亜は恋姫にそう声をかける。

こんにちは、いい天気ですね。……と、言いたいのだろうか?
どう考えてもファーストコンタクトの台詞としては失敗だが……。

632浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/20(木) 22:52:43
>>631>>630

633稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/20(木) 23:16:15
>>631

近づく分だけ離れる、恋姫。
……だったが。

      (……こいつ、僕のファンかな……?
        女のファンって珍しい……けど、いるにはいるし……)

唐突な告白(あいさつ)。

ファン特有の『無謀なアプローチ』と、解釈した。
恋姫のファンなら、不審な服装も、言動も、ありえる。

          (つってもスルー安定かな……いや、まあ……)

・・・・やや目つきを緩める。

「……ちわ……このご時世に随分……攻めるね。えひ。」

「まさか、アレか……前世が僕の嫁だったりする……? 
 ……えひ。電波ゆんゆん的なやつ……?」

           (攻めには……受けだろ。アイドル的に考えて……)

退院したてで気分が良いのもあったかもしれない。
ともかく、陰気な笑みを浮かべて、陰気に対応する恋姫だ。

634浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/21(金) 00:26:29
>>633

「まぁ……!」
真理亜の表情が露骨に明るくなる。
大好きな主人の帰りを察知した犬。ずっと欲しかったゲームを買ってもらえた子供。片思いし続けた人と恋人同士になれた少女。
……の、ように。まさにパァアアアアアっと明るくなったという感じだ。

「私、恥ずかしながら前世の記憶はありませんけれど……」
るんるん声になっているのが傍目にも分かるだろう。

「でも、あなたの方には前世の記憶があったのですね……! まさか前世で永遠を誓い合っていただなんて……!
とっても嬉しいですわ! うふふ、私達がここで出会ったのも、こうして愛し合っているのも運命という事ですわね……!」

「ところでつかぬ事をお聞きしますけれど、何年くらい夫婦でいましたの? やっぱりダイヤモンドですの?
プロポーズはどちらからだったかしら? 子供は何人いまして? それからそれから……」
と、大はしゃぎの真理亜だが、よく考えよう。
恋姫は『真理亜が前世で僕の嫁だった』なんて一言も言っていない。『そうだったのか?』と聞いているだけだ。

「……こほん。ごめんなさい、少しはしゃぎ過ぎてしまいましたわ」
ともかく、こんな風に一気にまくしたてるのもよくない。
真理亜は自制し、落ち着くことにした。

そして、落ち着いてみると思い出せた……かもしれないことがあった。

「あの……もし違っていたらごめんなさいですけれど

あなたってもしかして……『稗田こいひめ』ちゃんですの?」
この少女はもしかしたらあのアイドルなのではないか……と、真理亜は思った。
アイドルはテレビ越しとはいえ、みんなに愛嬌を振りまく存在。真理亜の大好きな人間のひとつだ。
……いや、まぁ。真理亜は誰でも大好きなのだが。

635稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/21(金) 04:36:29
>>634

「・・・・・・?」

(な、なんの笑顔だこれ……
 変なフラグふんじゃったか――)

それで正解らしかった。

       「………………は?
        いや……ぼ、僕そんなこと言ってないじゃん……」

    ジリ

     (こ、こいつ……まじ電波か……!?
      質問に質問で返すどころか……ま、まじやばい……?)

まさかの事態に呆気にとられる恋姫。
……このままではいかにもまずい気がする。

            ・・・・と思ったが。

(……え、えひ、自制は効くのか。
 ……なら、『にげる』のもアレか……?
 一応、ファンかもだし……フラグ放置して逃げんのやばそ……)

自制してくれたようだ。

「……前世は……そうなのか? って聞いただけだかんな……?
 僕も……前世とか知らないしな……常識的に考えて…………おk?」

なので、説明する。
こういうヤバ気なフラグはへし折っておくに限るのだ。
 
   「えひ、まああれだ、はしゃいだことは気にすんなし……」
 
        フゥ…

           「なにせ、あれだ……」

    カチャ

眼鏡を外す。その下の桜色の瞳で『修道服』を見上げて――

「みんなのお姫さまの前にいるんだから……
    ……いつも応援してくれてるなら……ありがとな。……えひ。」

陰気に笑む。
変装は見破られた時点で、意味がない。それならいっそ明かす。

636浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/21(金) 23:11:47
>>365
「あっ、確かに……言われてみれば、前世なんて覚えているわけがありませんわよね……。
まあでも、前世で永遠を誓い合っていたもの同士が現世で結ばれるのもロマンチックですけれど、
前世で殺し合った仲が現世で結ばれるっていうのもロマンチックですわよねぇ……」
説明を聞いて納得する真理亜。物分りは良いようだ。

「あ……ありがとうございますわ!」
ああ、なんて優しいんだろう。
あそこまで暴走してしまって、それなのにここまで優しくしてもらえたのは初めてだ。
エリーちゃんも私の愛を受け止めてくれたし、菖蒲ちゃんもそうだったが、
こういうパターンは初めてだった。
……と、許してくれた恋姫に対して、思う真理亜。

「ええ、生まれた時から愛していましたわ……!」
頬を染め、笑顔で返す。
ずっと笑顔だったけど。
誰でも愛するという真理亜の在り方は、厳密にはファンとは違うのだろうが……。
『こいひめが好き』という点においては、ファンと何の違いもないはずだ。

「そうだ。こいひめちゃん。私、少々伺いたいことがあるんですけれど……」

「こいひめちゃんみたいに、皆に真っ直ぐな愛情を向けられる存在になるにはどうすればいいんですの?
こいひめちゃんの場合、女の子にはツンデレられることが多いみたいですけれど……」
全てを愛する真理亜には、嫌悪とか僻みとかいった感情が理解できない。
ゆえに、『こいひめ』の『女ウケの悪さ』を『ツンデレな好意を向けられている』と勘違いしているのだ。

「でも、私は殆どの人にツンデレられてしまうんですの。ツンばっかりですの。ツン10割ですの。
今まで私の愛情を素直に受け止めてくれた人は、こいひめちゃんも含めると3人だけで……。
私も、こいひめちゃんみたいにみんなにデレデレになられたいんですの……」
言葉だけ聞くととんだ自惚れだが、声の調子からして『本気の相談』らしい。
餅は餅屋。『ちやほやされる』ことをアイドルに聞くのは間違っていないはずだ……と、少なくとも真理亜は思っている。

637稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/21(金) 23:38:24
>>636

(……僕も受け止めてないんだけどな……
 こいつまじ思い込み激しいな……ヤバめなやつか……?
 つーか3人って……ぼっちか……? えひ、人のことは言えんが……)

      ・・・・これを口に出して言うのは、なんとなく憚られた。

なにせ、ファンだし、それに。

「前世の話はもういいじゃん……例え話、みたいなもんだし……」

「……つーか、おまえ僕より年上だろ……?
 生まれたときとか……でたらめ乙……」
  
             「……嫌じゃないけどな。えひ……」

ここまでストレートな行為を向けられると、多少は解れるものもある。
そういうのは苦手だが……嫌いじゃ、ない。

「それで、あー……僕、今日はオフ、だから……
 恋姫(レンヒメ)でもいい……よ。
 親しみとかじゃなくて、オンオフ切り替えでな……」

そして、まず、前置く。
本気の相談という、ファンとアイドルの触れ合い以上を彼女が望むなら。

「んで……僕は、別にみんなからデレられてるわけじゃない……
 むしろ、人気度のわりに、アンチ勢多いと思うんだが……男女関係なしにぃ……」

            「えひ、自分で言うのもアレだな……そこんとこ、おk?」

そして、そこは、説明しておく。
自分はこの『修道服』のお眼鏡にかなうような人材ではない。

         (……こいひめでだって、ありえないんだ。
               僕が恋姫なら、もっと……ありえん。)

……そうだ。皆から好かれる。ありえないことだ。

638浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/23(日) 21:23:59
>>637
「あっ、そういえば。私が生まれたころはまだこいひめちゃんはいませんでしたわね……。
ま、まぁそこはこいひめちゃんが生まれたときってことで……」
えへへ……と真理亜。そういう事じゃないと思う。

「分かりましたわ。……恋姫ちゃん。恋姫ちゃん。うふふ」
愛おしそうに反芻する真理亜。

「あ、あら? そうなんですの……?」
皆からデレられてるわけじゃない、という発言に戸惑いを隠せない真理亜。
「うーん、恋姫ちゃんのファンには案外ツンデレさんが多いんですのね……」
真理亜の頭の中ではアンチ=ツンデレである。

「まぁ、でも……ツンツンな人たちが多くても、それと同じかそれ以上の人達にデレられているというのも事実ですわ。……憧れ、ますわ。
『こいひめちゃん』にも、『アイドル』という存在にも。『皆』にデレられずとも、『多くの人』にデレられるというだけで。
……私には真似できることではありませんもの。私自身はデレデレなのですけれど」
アイドル『こいひめ』への憧れは消えないようだ。消えるはずもないが。

639稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/23(日) 22:32:11
>>638

「……えひ、それでいいよ……
 てことは、お前が地上初のファンってわけかぁ……?」

       「……笑える……」

   エヒヒ

笑みつつ、首肯する恋姫。
呼び名も、それでいい――という意図も含めて。

    ・・・・そして。

「デレてくれるならいいんだが……」

       (……べた褒めじゃん。
        こいつ、まじなんだな・・・・)

ファンが夢・憧れを抱いてくれるなら、それを壊すのは野暮だ。

「まあ、アレだ…………ありがとな。
 ……出来れば、これからも僕の王子様(ファン)でいてくれよな。」

だから、他のファンにそうするのと同じように、対応する。
恋姫は覚めない夢を望んでいる。

         「……んで、なんだっけ。
          みんなにデレられる方法……か。」

別に、教えない理由もない。

「……魅力のステ上げるのは……まあ、前提として……
 ファンサ、じゃないの……? 人を喜ばせるっていうかぁ……」

       「あとコミュ力……?
        えひ、こりゃブーメランか……」

見た目がよくて優しくてコミュ力があればちやほやはさせるのでは? ということ。
つまり、ふつうだ。それから――

「……あとはまあ、有名になるとかな……えひ。
 顔出し配信でもやってみたら……?
 ほら、現役シスターがトークする枠とか……うけそう。」

恋姫は相手をシスターと勘違いしているのだ。

640浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/23(日) 23:04:32
>>639

「魅力を上げて……ファンサーヴィス……人を悦ばせる……ふむふむ。
ファンサーヴィスかはわかりませんが……『人助け』は趣味ですわ〜〜〜」
相槌を打ちつつ、聞き入る真理亜。

「コミュ力……うっ、確かに私コミュ力は不足気味かもしれませんわ……。
で、でもでも、先ほど借りてきた『実践!友達を作る方法』があれば……」
そういう本に頼っている時点で割と大丈夫ではないのだが……。
真理亜はまぁ、見た目は良い方だ(金髪碧眼のハーフだし)。性格も優しいだろう。(ただし愛が重い)
だが……初対面の相手に求愛をするという性格。コミュ力は残念な方だ。

「有名……顔出し配信……なるほど!
今流行の『ニヤニヤ動画』の『ニヤニヤ生放送』というやつですわね!
ネットアイドル路線ですか!」
ふむふむ、と納得する真理亜。(このスレにおけるニコ動ポジションってこんな名前でよかったのだろうか)

「……ん? 現役シスター?」
と、現秋シスターと言う発言を聞く真理亜。

「あー……誤解させてしまったのならごめんなさいまし。私『シスター』ではないんですの……」
誤解は解かないといけない。

「この服装は私の趣味で……まぁ、言ってしまえば『コスプレ』ですわ。敬虔なキリスト教徒ってわけでもないんですの。
あとは、ほら。『神の遣いである牧師なら強盗も気を許してしまう』という法則がありますから、
似たような『シスター』の格好をしていれば、みんな私にデレてくれるんじゃあないかしら、みたいな……。
……上手くいきませんでしたけれど」
と、自分の服装はあくまで趣味、コスチュームだと伝える真理亜。
名前こそ聖母だが、その実態はどこにでも居る(いない)博愛主義の女子高生である。

641浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/23(日) 23:05:34
>>640
現秋→現役

642稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/24(月) 02:13:58
>>640-641

「……コミュ力は……地道に鍛えてくしかないわな。がんばれ……えひ。」

恋姫として高い方ではない。
……仮にもアイドルなので、それこそ鍛えられてはいるが。

「……でも、あれだ。
 それだと……ニヤ生は……やめといた方がいいかもな。
 コミュ力いるし……それに、ほら。人生に残機はないから……えひひ。」

「諸刃の剣ってやつ? ……僕はあんまおすすめしないよ……」

そういうことだ。
炎上でもされたら、後味も悪い。

         ・・・・そして。

「つーか、趣味人助けとか…………ボランティア……みたいな?
 えひ、流石はシスター様……善良なご趣味で――」

         「……」

               「……お前コスプレかよぉ……」

衝撃的事実だった。
……いや、まあ、どんな服を着ようが、勝手ではある。

ともかく。

「おまっ……先にいえよな……えひ。
 つーか…………あれだ。」

         (どんだけデレられたいんだよ……
          ……こいつ、いろいろ『マジ』なやつだな……)

「……見た目から攻めるのはアリだよな、イメージ的に考えて……」

奇しくも、恋姫は本気度を再認識した。
冗談抜き、というやつだ。

         「…………でもシスターは……あんま親しみやすくはないしな……何のコスがいいだろな……」

日本では、そう頻繁に見かける存在でもあるまい。
……コフプレにこだわる必要も、あるまい。  

--

(*確固たる統一された動画サイト名はなかったはずなので、ノリでいいと思います。)

643浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/26(水) 19:01:43
>>642
「ああ、確かに……。生放送はこう……編集とかできませんものね」
うっかり何か口走って特定でもされたら……。
……それはそれで誰か会いに来てくれるかもですし、嬉しいですわね。

「いやぁ、ごめんなさい。聞かれなかったもので……」
と、誤解させてしまったことを謝る真理亜。

「見た目から……ですか。人は見た目が9割って誰かが言っていましたものね」
ふむふむ、と相槌を打ちつつ、

「……参考までに、修道服(これ)以外にも巫女服、僧衣、ターバン、チャドル……宗教関係のコスチュームは一式そろえていますわ。
うーん、でも……巫女服とかはもしかして似合わないのでしょうか……」
真理亜は日本人とイギリス人のハーフだが、金髪碧眼という典型的な西洋風の顔立ちである。
純正の西洋人と比べると若干童顔気味かもしれないが。

644稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/26(水) 21:24:26
>>643

「……『素人にはお勧めできない』わな。
 まあ、カメラ代とかもいるしな……リアルな話だが……」

特定も怖いが、今時はフリー素材にされるのも怖い。
・・・・ともかく。

「えひ、別に謝る事でもないけどな。
 ちょいびっくりしたが……つーかどんだけ衣装持ってんだよ……」

コスプレイヤー、と認識した。
          
       「しかも宗教系ばっかとか……
        宗教ネタも諸刃の剣だろ……えひ。」

そもそもコス自体が諸刃の気もする。
日常的に着るものでもあるまい……自由ではあるが。

「……もうちょい媚びたの……とかどうよ?
 えひ、男人気は出るんじゃね……メイドとか、ナースとかぁ……?」

         「ほら、アレだ、一種のファンサにもなるしな……えひひ。」

陰気な笑み・大げさな身振りで、冗談っぽく言う恋姫。
ろくでもないアドバイスというやつだ。

645浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/26(水) 21:56:14
>>644
「えへへ……こういう系統の服、好みなんですの! 一番は修道服ですけれど」
宗教系統の服が好みだと、かなりギリギリの発言をする真理亜。
宗教観は薄く、無自覚だがレイヤー根性があるのかもしれない。

「メイド服……ですか。……いいかもしれませんわ!
ご主人様への愛情を以て忠実に仕える……テーマも私好みですし、西洋の職業ですから似合いそうですわね!
ナースも良いですわね……患者さんたちへの愛。好みですわ……」
と、その『ろくでもないアドバイス』を真に受け、しかも結構気に入ったらしい真理亜。

「しかし……ひと口に『メイド』と言いましても……。
秋葉原の喫茶店にいるような、『短すぎるスカート』に『数割増しにフリフリなエプロン』、『媚びた声で「お帰りなさいませ、ご主人様♪」』って言うような萌え路線のメイドと、
『黒のロングのエプロンドレス』に、『カチューシャではなくキャップ』、『ご主人様に忠実な使用人』というような、本場西洋の正統派なメイド。
……どちらが良いでしょうか?」
『萌え系メイド』と『正統派メイド』。どちらも名前はメイドだが、その需要範囲は大きく異なる。
そういうのに詳しそうな(と、真理亜が判断した)恋姫にアドバイスを求める真理亜。

「それに……ナースにしても、ミニスカートにナースキャップの萌えを追及したナースもあれば、現場で働いている感じの正統派ナースもありますわね。
……最近では戴帽式の時くらいしか被らないとも聞きますし……」
結構真剣に考えているようだ。こう見えて根は真面目なのかもしれない。
あるいは、人に好かれるためだからここまで真剣になっているのか。

「あ、でも『両方やる』っていうのもありなのかしら」
……『お金』という問題が浮上するが。

646稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/26(水) 22:20:54
>>645

「そ、そうか……
 えひ、まあ好きなコスすんのが一番だよな……」

(まあ、シスターコスも巫女コスもわりとメジャーだよな……
 ヘタに突っつくと僕が炎上しそうだ……)

そこまで危なくもない……のか?
いや、この辺にしておこう。

「……でもアレだ、媚びて人気取るなら、アキバっぽいのじゃね……?
 ナースの方も……えひ、媚びっ媚びでさ……萌え萌えって感じ?」

            「……そういう人気はNG? えひ……」

手段を択ばないなら『ちやほや』はされるだろう。
もっとも――

「……まあ、そういうのでやばい事なったらメシマズだわな。
 正統派は正統派で、玄人にウケるって見方もあるし……常識的に考えてもな。」

             (……こいつ、ごり押ししたらまじでやりかねん。)

そこまで露骨な真似は、恋姫もあまり好ましく思わない。
なので、冗談はほどほどにしておくのだ。

「……つーか、コスにこだわる必要もないしな。
 ありのままの……ってやつ……? 素材の味……」

       (……ありのまま。えひ……)

それもアリじゃあないか。と恋姫は思う。
もっとも、誰もがそれを選んでいいわけではないが。

647浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/27(木) 00:00:50
>>646

「ありのまま……素材の味」
そういうのもあるのですね……と、真理亜。

「そうなると……やはりこのシスター服に行きつくのかしら」
真理亜にとって修道服は普段着のようなものである。
……修道服をありのままの姿、普段着と言い張るというのも少しアレだが……。

「自分で言うのもなんですけれど、私西洋風の美少女ですし……素材の味を生かすというのはありな気がしてきましたわ」
アイドルの前で美少女を自称するという、大胆不敵な発言をする真理亜。
博愛主義者の真理亜は自身すら深く愛している。

「萌え路線でとにかく媚びる。正統派で玄人の心を鷲掴み。ありのままの姿で素材の味を生かす。どれも捨てがたいですわ……」
全てを愛する真理亜は、同時に全てに愛されていると信じており、ゆえに全てから愛を向けられたいと思っているとても強欲な女である。
だからこそ、どの案も捨てがたいのだ。

「……ん? そういえば……『ありのままの姿』って、突き詰めていけばつまり『全裸』ということでは?
なるほど、確かに裸体というのは芸術の世界においてモチーフにされることが多いですわ……。
そう考えると、逆に『何も着ない』というのも……」
ありなわけがない。だんだん思考が迷走してきている。
それは『ありのままの姿』というか『生まれたままの姿』だ。
……シスター服に手をかけている。まさかそんなことはないだろうが、ここで脱ぎだすつもりなのだろうか。
いくら独特な思考回路をしているとはいえ、まさかその場で服を脱ぎだすはずなどないが……。

648稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/27(木) 00:32:36
>>647

「美少女とか……えひっ、まあいいけどさ……
 つーか、迷うなら……もうあれだ、全部やればいいんじゃね。」

             「日替わりで変えるとかぁ・・・・」 

無意識にだが、衣装代はあるのだろう、と判断している。

          ・・・・そして。
 
「えひ、何の逆だよ……アウトすぎぃ。
 全裸とか……えひひ、アイドルでも捕まるからな……?」

素材の味は『活かす』ものだ。
生の食材をそのまま出すのはやり過ぎなのだ……

「……でも、捕まったらネットでちやほやされるかもな。
 美少女露出狂として……えひひ、世界デビューもあるんじゃない……?」

一通り言い終えて――

              「……やめとけ、って意味な。」

制止はしておく。
恋姫も、自分の助言でファンが逮捕されるのはいやだ。

649浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/27(木) 23:28:42
>>648

「全部……! その手がありましたか! そうですわね、どれか一つだけを選ぶ必要なんてありませんわ!」
お金という問題が出てくるが、アルバイトでもすれば何とかなるだろう……。

「あっ、そっかぁ。ええ、確かに……名高いは名高いでも悪名高いって感じになってしまいますものね……。
全裸はアウトですわね。せめて水着ですわね」
正気を取り戻したようだ。

650稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/28(金) 00:02:31
>>649

「選べるなら選んでもいいと思うけどな……
 まあ……全部って選択肢もあるってことで一つ。」

「いまどき、ソシャゲのキャラでも衣装差分はあるし……えひ。」

選べないならしょうがあるまい。
人生はゲームじゃないんだし、衣装を固定する必要はない。

「水着もやばいと思うが……
 いや、夏だからセーフかな……えひ。」

        「……まあ、『Twitter』とかでお前を見ないこと祈るわ。」

炎上はしてほしくないものだ。
……さて、そろそろ。

「んじゃ……相談コーナーはこの辺でおk……?」

買い物に行きたいところだ。

651浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/28(金) 20:33:26
>>650

「うふふ、そうですわね〜。集めるのは割と面倒だったりしますけど〜」
真理亜は、ソシャゲはあまり嗜まないタイプである。
一度やってみたことがあるのだが、全部のキャラに愛着がわいてしまい、課金とかが色々と……というわけだ。

「海やプールで水着になる分にはセーフ、ですわね!」
同じような格好でも街中だと通報されるのに、浜辺だと許される……。

「ツイッター? ツイッターでしたら私もアカウントを持っていますわよ」
大方、世界の誰かに対する愛を呟いているのだろう。

「ん、そうですわね……。ありがとうございました、とても参考になりましたわ恋姫ちゃん。愛してますわ」
と、相談に乗ってくれたことへのお礼を言う真理亜。呼吸をするように愛も囁いておく。

「それでその……もしご迷惑でなければ、『メールアドレス』交換してくれませんか?」
と、片思いの相手に告白でもするかのような調子で、尋ねた。

「ちなみに、1日何通までなら大丈夫、とか、この時間帯は返信できない、とかそういうのはありまして?
……夜中や授業中は当たり前として」

652稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/28(金) 23:05:27
>>651

「……服と同じくらい、金も要るしな、えひ。
 水着カードなんかは、特に……水着より高くなるかも……」

恋姫もソシャゲは大してやっていない。
ゲーム性を求める恋姫と、手軽さが売りのソシャゲはあまり相性が良くない。

       「……垢持ってんのか……」

(……知らずに見たらブロックしちまいそうだな……
 いや、別にしてもいいよな……)

      ・・・・ともかく。

「……えひ、愛してるか……よく言われる。
 メアドは……まあ、悪用はすんなよな……」

やや目を伏せつつ、浅い笑みを浮かべる恋姫。
そして、スマートフォンを出し、連絡先を交換する。

         「……ばらまくのもNGな。
          プライスレスなメアドなんだから……えひ。」

プライベートの知りあいだ。
メアドの交換くらいは、してもいい……はずだ。

「一日? ……別に何通ってこともないが……
 あんま多いと迷惑フォルダ行き……常識で考えて、な。」

恋姫は浜梨の『規格外』ぶりを知らない。
……いや、常識外の存在ではあるのだろうけど、メールの件数は。

「……返信も、気が向いたらだ。
    ゲームしてる時とかは、しない……」

「えひ。いいよな?
 ファンレターの返事よりは期待度高いだろ……」

それは、断っておこう。
あくまで知り合い兼、ファンの一人だ。

「イイなら……僕はもう行くぞ。
 続きがあるなら……それこそメールしろよな。」

           ・…そろそろ、この場を去る。

653浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/08/29(土) 00:11:50
>>652
「ありがとうございますわ! うふふ、愛用はしても悪用はしませんわ」
何に愛用する気だ。

「多すぎちゃダメ……心得ましたわ」
10通……くらいまでなら大丈夫よね? エリーちゃんもそうだったし。

「気が向いた時に返信……ということは、返信があったら私に気が向いた、ってこと……うふふ」
うれしそうだ。

「ええ、色々ありがとうございました!
恋姫ちゃんとは、また会える気がしますわ。ここでの出会いが運命なら、再び巡り合うのもまた運命」

「……愛し合うもの同士は引かれ合うのですから」
……と、申し訳程度にジョジョ要素を加えつつ、恋姫に別れの挨拶をした。

「あ、そういえばまだ名乗っていませんでしたわ! 私、浜梨真理亜と申します! よろしくお願いしますわ!」
……真理亜の積極性故に自然に会話が進んでいたが、実はまだ名を名乗っていなかったのだ。
登録された名前をみれば分かるのだろうが、やはり名前は自分の口で名乗るべきである。
……別れ際に名乗るというのもどうかと思うが。

654葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/09/01(火) 02:22:21

大きな黒いリボン。
片目を隠す赤い髪。
そして、マントのような黒い衣装。

  キョロ

     キョロ

「……」

赤いロードバイクを押し歩く穂風。
何を探しているかというと――

       (服屋さんなら、学生服、売ってる……かも。)

そういうことだ。
それに。

(そうじゃなくても、お洋服……
 自分で買って、みたいし……
 ……いや、学生服が優先だ。)

学校に入れるとも限らない。
すこし、気がはやっている。

         コロ

          コロ

さて、お店が見つかるか、別の何かを見つけるか――

655葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/09/04(金) 23:43:38
>>654

〜しばらく後〜

          ガララ

服屋から出てきた穂風。
学生服は、売っていた。

(…………高い。
 けど、買おうと思えば、買えそうだ。)

       (……来月のお給料で、買おう。
        それまでに、もう一回……学校、行かなきゃ。)

今度は、手続きとかそういう難しい話のために。
とりあえず、今日は帰る。

     コロ

      コロ

656朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 00:53:52
メインストリートの一角。
帰宅の途についているのは…朱鷺宮涙音という少女である。
「…眠い…」

…とても眠たい。
目をゴシゴシとこすりながら白亜荘への道を歩く。

(…緊張してるせいで寝付けないのか…な
 夜遅くまでゲームするんじゃなかった…)
そう思いながらまたファーとあくびをした。

眠いせいで前方への注意を怠っている。

危ない!

657浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 17:18:42
>>656
「うふふ〜……恋姫ちゃんと連絡先を交換しちゃいましたわ〜。
趣味は何かしら。身長、体重、握力、肺活量、好きな動物、愛読書、座右の銘、好きな食べ物、アイドルになったきっかけ……うふふ」
浮かれたオーラを出しつつ歩いているシスター風の少女。名を浜梨真理亜。

「家に遊びに行きたいですわ、できれば一緒に寝たいですわ。でも、まだまだ早すぎますわよね。エリーちゃん曰く、こういうのは順番が大切ですわ……」
涙音が眠気で前方不注意なのに対し、真理亜は頭がお花畑状態で前方不注意、愛は盲目。

……さて、前方不注意なもの同士が曲がり角で出会ったのなら、果たしてどんなことが起こるだろう?
そう、その通り。

「うふふふ……きゃあ!?」
正面衝突。みんなはちゃんと前を向いて歩こうね。
普段ならばこんなことはないのだが、お花畑だったせいで尻餅をついてしまった。

「痛たたた……あの、ごめんなさい、ボーっとしていましたわ。大丈夫かしら、怪我はありませんこと?」
と、同じく尻餅をついたであろう涙音に対し言うが、この状態では締まらないだろう。

658朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 17:47:04
>>657
「んー…」
眠たそうな表情で若干うつむいたところで

ごつっ

「あいたっ…!」
見事に正面衝突したおかげで、涙音は尻餅をついて地面に倒れこんでしまった。
「うー…あいたたた…
 お腹じゃなかった…」
頭を痛そうに撫でながら、改めて前方を確認すると

「あ…す、すいません…
 あの…そちらこそ、怪我をしてないですか?」
とりあえず、起き上がろうとして顔を上げる。

659浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 19:38:06
>>658
「いえ、私は大丈夫ですわ。あなたに怪我が無いようでよかったですわ」
真理亜も立ち上がろうとする。

そして、立ち上がることができたなら、
「うふふ、ここで会ったのも運命……ですわ。トーストを咥えていなかったのが心残りですけれど」
そう、曲がり角での正面衝突。
以前本で読んだことがある――――これは、愛し合う前触れ!

「ああ、私の愛しい人。あなたのお名前は何とおっしゃいますの?
私は真理亜。浜梨真理亜。あなたの運命の人ですわ……!」
……そんな状況で出会ってしまったのだから、当然真理亜は大興奮だ。
いつもより求愛が激しくなっている。
……もしかすると、引いてしまうかもしれない。

660朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 19:47:55
>>659
「まぁ、その…
 頭を打ってしまいましたが…」
ちょっと頭をくらくらさせながら応える。
「まぁ、大丈夫そうでよかったですが……」
と、そこで突如、目の前の女性は妙な話を始める…

「ん…?えーっと…
 うんめい…の…?」
あまりに突然の言葉に思考が停止してしまった。

「…あ、その…
 もしかして私よりも強く頭を打ってしまったんでしょうか?
 す、すいません。」
とりあえず必死で謝る。
(…どうしよう…
 頭を打ったんだったら病院に連れてったほうが…)

661浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 20:48:41
>>660

「いえいえ、少しぶつけただけですわ。大丈夫ですわ。あなたの方こそ……」
と、真理亜、ここで気づく。

「も、もしかして私、また何かおかしなことを口走ってしまったのかしら……。
ごめんなさい……私、愛しい素敵な人間(ひと)に会うといつも興奮してしまいますの……」
涙音の反応で落ち着きを取り戻したようだ。

「『曲がり角でぶつかった者同士は結ばれる』……って、以前本で読んだことがあるものですから。
ついつい先走ってしまいましたわ……本当にごめんなさい。でも、愛しているのは本当ですわよ?」

662朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 20:54:39
>>661
「…まぁ、私は平気です。はい」
とりあえず頭をさすっている。

「素敵な人…愛しいってその…
 私達であってもう何秒ってくらいなんですけど…」
落ち着きを取り戻していることはわかるのだが…
やはり突然言い出したことがよくわからなそうだ。

「そ、そんなー。確かにその、漫画とかではよくあるパターンですけど…
 私達その…い、異性じゃないというか…」
真理亜の言葉を聞くたびに、なんだか混乱し始めている。

663浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 21:20:17
>>622

「まぁ、出会って何秒だなんて。野暮なことをおっしゃるのね?
愛情に、惚れた腫れたに時間は関係なくってよ?」
恋に落ちるのは一瞬。(真理亜の場合は愛だけど)時間の問題ではない、というのは正論だ。
正論なのだが……。

「……? 異性じゃない?
それに何の問題がありますの? 愛に性別は関係なくってよ?」
と、よくわからないというような顔でいう真理亜。

「私は皆を愛していますから。相手が男だとか女だとか、そんなくだらないことで差別なんていたしませんわ。
最近ではiPS細胞というもので女性同士でも子供を作れるようですし、ある大学でマウスの卵子同士による発生に成功したそうですし」
真理亜の愛は老若男女問わず全人類に注がれる。
……ここまで出会った相手をみると百合にしか見えないが……まぁ、それはそれだ。

……なお、この台詞は誤解を生むかもしれないが、何も真理亜は出会ってすぐに涙音の子供を産もう、
とかそんなことを考えているわけではない。安心してほしい。……もちろん、相手は知る由もないのだろうが。

664浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 21:20:39
>>663>>662

665朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 21:31:26
>>663
「は、はあ…
 そうなんですか…」
と、段々とどうしようと思ってきたが

「愛に性別は関係ない、ですか…
 たしかにそれは素晴らしい心がけと思いますが…」
と、その次に行った言葉を聞いて

「あ…そのつまり、
 私以外の人にもそういうふうに愛の告白をして居るということでしょうか?」
個々に来て…どうにか何を言いたいのかは理解できた。

「…ふむ…
 あんまりそう言い続けると、後で大変なことになるかもしれないですね…
 世の中には一人の人間を一途に愛するという人も居ますし…」
彼女がだれにでも呼びかけているというなら、少し心配なものである。
気を使うように声をかけた

666浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 21:59:00
>>665

「あら、鋭いですわね。その通りですわ。
私、人はみーんな愛していますの。一人の例外もなく、ですわ。愛の告白はあいさつのようなもの、ですわ。
……まさに愛拶、ですわ」
と、笑顔で言う。面白くないジョークも混ぜているが。

「え? どういうことですの?
相手が私だけを一途に愛し、私は皆を一途に愛す。
それでとても大変なことになるとは思えないのですけれど……」
真理亜は首をかしげる。(さり気なくその『一人』を『真理亜』と解釈している。)
真理亜は全人類を愛する博愛主義者。『自分だけを見てほしい』とか、『嫉妬』とか、そういう気持ちを理解できない。

667朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 22:03:28
>>666
「あー、挨拶…ですか。
 それならば…えっと、多分…安心…ですね…
 挨拶…愛拶?」
とりあえず真理亜の考え方がなんとなくわかってきた。
涙音はおかげである程度落ち着いて様子を見ることができる。

「む…むむむ…
 まぁその…個人だけを思う人も居ますから、
 そういう人とは相容れないかもしれないですよ。その、いろんな人に愛の言葉を呼びかける人は。」
とにかく心配だ。
彼女の言葉を真に受けて一途に愛した人が
他の人にも愛の言葉をかけているのを見て…

などと昼ドラのような頭脳を涙音は働かせているのであった。

668浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 22:27:05
>>667

「そう……なんですの?
相容れない……それは困りますわ。
私がみんなを愛するように、私は皆から愛されたいんですの……。
ど、どうしたらいいんですの?」
相容れないかもしれない、という言葉に焦りを見せる真理亜。
……この考えが既に『相容れない』のだが、たぶん真理亜がその事実に気づくことはない。

669朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 22:35:17
>>668
「むむむ…みんなから愛されたいですか…
 なかなか難しい命題ですね…
 みんなを愛するように愛されたい…」
これは大いに悩める所だ。
正直言って涙音にも出来なそうなことだ。
彼女のように全てを愛せるという人ばかりならば最高なのだが…

「あー…そうですね。
 まずは、世のため人のために、
 街のためにいいことをしてみるとか…どうでしょうかね?
 ほら、ボランティア精神…みたいなことをすれば…」
ひとまず思いついたのはボランティア活動的なことであった。
これで彼女の悩みが解決されるかわからないが、
思いつくのは所詮これくらいだ。

670浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 22:58:54
>>669
「世のため人の為に街の為に善いこと……ボランティア活動をする?
あら、そんなことで大丈夫ですの? それならいつもやってますわ。私の趣味ですの」
しかし、その案は既に実行済みだったらしい。
真理亜は変態だが、人類全員に向けられる愛は本物なのだ。慈善活動は趣味である。

「うーん、でも、私いつもこんな風に人を怖がらせてしまいますし……。
善いことをするだけでは足りないということかしら……。逆に敢えて悪いことをしてみる、とか……?」
うーん、と悩み始める。

671朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 23:07:28
>>670
「むむ…もう実行済みですか…
 困りましたね…
 私はそれ以上のことを知らぬのですが…」
涙音からしたら思いつく内容がそれ以上思いつかない。
…どうすればいいのか。

(…悪いことをしてみる…これはいけるかも!)
彼女の言った言葉を確認し、行けるかもしれない!と思った。
「あ、そうですね。好きな人に、あえてそっけなく振る舞ってみたりとかどうですか?
 そう、普段思うよりも控えめに接して見るんです。
 あえて悪いことをしてみるとしたら…そんな感じでどうでしょう?」
いわゆるちょっとだけ後に退くという行動だ。
恋愛でも割と重要だと、漫画でしか知らない知識で涙音も考えていた。

672浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/07(月) 23:34:41
>>671
「あえてそっけなく振る舞う……なるほど!
私もそういうの読んだことがありますわ。……でも、自身がないので少し試してみてもいいかしら?」
そうか! と納得する真理亜。

「ええと……こんな感じかしら。
『初めまして。浜梨真理亜ですけど、私、貴女のことなんて何とも思ってないんだからね! 勘違いしないでよねっ!』
……あれ? 何か違う?」
マンガで見たことを実践してみるが、なんというかファーストコンタクトには不向きな気がする。
(元々ファーストコンタクトは壊滅的だが)
参考資料が少し異なっているのかもしれない。控え目というかこれではツンデレだし。

673朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/07(月) 23:41:08
>>672
「そう、そうですよ〜。
 それならば…試しにですか…どうぞどうぞ。」
ウンウンとうなずいて、
彼女の試しの行動を見守ることにした。

>『初めまして。浜梨真理亜ですけど、私、貴女のことなんて何とも思ってないんだからね! 勘違いしないでよねっ!』

「…う、うーん…」
彼女の試してみたセリフはあからさまに唐突に思えた。
これはいけない…とかとも思ってしまう。

「もっとこう…うーむ、
 例えば、はじめまして、よろしくお願いします。
 …とかそれくらいに縮めてみたらどうでしょうか?
 それならば若干素っ気なさそうに見えますよ!」
なんとか必死になって誘導しようとしている。

674浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/08(火) 00:55:18
>>673

「あっ、やっぱり不自然ですわよね。どうしていいのかしら……。
そっか! わかりましたわ。では、気を取り直して……」
と、涙音の意見を取り入れ、もう一度やってみる。

「初めまして。浜梨真理亜と申しますわ……。よろしくお願いしますわ……」
簡潔になり、先ほどの唐突さ、重さは解消された。
……ひとつ問題点を挙げるとすれば、この台詞を涙音の手を握りつつ熱い視線を送りながら言っているところか。

675朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 01:02:29
>>674
「ふむふむ、いい感じで…す…」
彼女のようやく見せた普通なしゃべり方にほっと一息つこうかと思ったところで

「…はぁ…そうですね。
 まぁ、後は…
 表情をもっと普通な感じにすればいいですけど…」
ちょっと困った表情で答えた。

(…この人にとってはこれが普通なんだろうけど…)
そろそろあきらめムードに入り始めてきたぞ!

676浜梨真理亜浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/08(火) 18:45:01
>>675
「普通な感じ……あっ、そっか。
ごめんなさい、あなたの顔がとても愛らしかったものだからつい……では気を取り直して」
さり気なく口説きつつ、(さり気なくない)もう一度チャレンジする真理亜。

「初めまして――――」
と、先ほどと同じセリフを言う。
今度は……手は相変わらず握っているが、表情は違う。
笑顔――――聖女の微笑だ。少なくとも、何も知らない人間が見れば。

677朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 18:52:46
>>676
「おお…」
普通に涙音は感心しているようだ。

「そんな感じですよそんな感じ。
 まず控えめに入っていくのが、よろしいと思いますよ!」
どうにか良かったよかったと思い、軽く微笑んで見せる。
今まだ手を握っているのが気になるところだが、
これくらいならば問題無いだろう。

(…とりあえず普通の人っぽく見えてきた。
 良かったよかった。)
と、考えているが…

678浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/08(火) 20:54:43
>>677
「なるほど……こんな感じで、控え目に、ですわね! ありがとうございますわ!」
ファーストコンタクトは控え目に。これで真理亜もコミュニケーション能力が上がるだろう。
……興奮しなければ、の話だが。

「こんなに私の為に色々考えてくださるなんて……。やっぱりあなたは私の運命の人だったのね……!
ああ、愛おしいですわ、愛していますわ……」
私の為に色々考えてくれて嬉しい。本当にありがとう、という意味だ。
……そういう意味のはずだ。まぁ、愛も本気だが。

「ところで……そういえばまだ名前を聞いていませんでしたわ。
いつまでも『あなた』と呼ぶのも忍びないですし……もしよろしければ、教えていただけるかしら?
大丈夫。とって食べたり、あなたの苗字と私の名前をくっつけて夫婦ごっこをしたりなんてしませんわ」
と、改めて名前を聞いてみよう。

679朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 21:01:36
>>678
「まぁ、その調子で大丈夫だと思いますよ。
 私も、なんとなく応援してます。」
とりあえず良かったと考えてはいるが


「そ、それはどうも…
 愛おしいですか…」
(た、多分マジの意味じゃない…よね?)
若干不安げな顔だが、ひとまず彼女に悪意はない。
ご厚意として受け取っておく。

「あー、そういえばまだ名前を言ってませんでしたね。」
そう言って軽く咳をすると・・・

「えー、私の名前は朱鷺宮涙音(ときのみや るね)といいます。
 秋映学園の中等部2年ですよー。
 …えっと、あなたのお名前は…?」
いまさらながら軽く鳩尾の辺りに手を触れさせながら尋ねる。

680浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/08(火) 21:47:47
>>679

「朱鷺宮涙音ちゃん、ですのね。涙音ちゃんって呼んでもいいかしら? 呼びますわね!」
答えを聞かず呼び方が決定した。

「私の名前は浜梨真理亜(はまなすまりあ)ですわ。浜に梨と書いて浜梨……薔薇の一種ですわね。
秋映学園の高等部、2年ですわ―――――」
と、通っている学校についても紹介したところで、はっ、と気づく。

「あら! あらあらあらあら! まぁ! 涙音ちゃんも秋映学園でしたのね!
何という偶然! なんという運命! 涙音ちゃんは私の後輩でしたのね!
お姉さまって呼んでもいいんですのよ? 『タイが曲がっていてよ』ってやつやったりして!」
同じ学園に通っていることを知り、大興奮のようだ。

「……こ、こほん。まぁ、冗談はさておき……」
本当に冗談なのだろうか?

「どうかいたしましたの? お腹が痛いんですの?」
と、鳩尾をさする姿から、心配そうな目で尋ねた。

681朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 21:56:20
>>680
「え、まぁ…いいですけど…
 て言うかもう呼ぶんですね…」
初対面にもかかわらずかなり仲良しっぽいしゃべり方である。

「真理亜さん、ですね…しかし、先輩だったんですか…
 全く顔合わせしてなかった、みたいですね。」
と、軽く驚いた表情で返す。
で、段々と彼女がいつもどおりになり始めているのを見て。
「う、うむ…どうでしょうね。
 私はその…まだ姉は居ません…」
ややマジレス気味に困惑しながら返した。

「え、あ…その。」
自分の鳩尾をかばう動作を思い直して確認。
「いえ、なんでもないですよ。
 まぁ、クセみたいなものです。
 いろいろ、あったもので…」
(…警戒心が湧いてたとか、そんなこと言えないよ絶対に…)
ちょっと冷や汗を垂らしながらなんとか誤魔化すように応える。

682浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/08(火) 22:35:05
>>681
「まだ……?」
姉が居ないのなら、どれだけ待っても姉ができることはないはずだが……妹ならばともかく。

「ああ、なるほど。義姉のことですのね?
でも、私の言うお姉さまというのは姉でも義姉でもなくスールというものでして……。
……こほん。まぁ、この話はまた今度にしましょう」
スール……真理亜様がみてる、というやつだ。

「癖、ですの? いつもお腹を壊しているということかしら……? それは心配ですわ……」
涙音は割とデリカシーに欠ける心配をされてしまったが、真理亜のこれは善意である。

「少々お待ちくださいまし。えーと……ありましたわ!
所謂腹巻、トウガラシ入りですわ。あまり詳しくはないのですけれど、トウガラシって魔除けの効果があるそうですわ。
それに、きっとお腹も暖まりますわよ。……あ、トウガラシを直接肌に当てたりしたら駄目よ?」
と、鞄から手ぬぐいのようなもの……腹巻を取り出す。
女子に腹巻を渡すのはあれだし、真理亜が持っているという時点でアレだが……。

683朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/08(火) 22:46:08
>>682
「うーむ…スールとは…?
 なんとも難しい話ですね。」
少し難しそうな顔で応える。
もしかしたら何かのマンガの知識かもしれない…
などとも思ったが、どうにもわからない。

「いえ、お腹はむしろ丈夫な方ですが…
 まぁその…ここに色々と何かがぶつかってくるような…」
色々と事情がありそうな表情である。

「ま、魔除け!本当ですか!」
一気に目を輝かせる涙音。
魔除けとなれば放ってはおけないぞ!

「…腹巻きもデザイン次第でなんとかなりそうですが…」
バラのアクセントとかあればオシャレかな?などと考えた。

684浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/09(水) 21:29:15
>>683
「あら、魔除けがお好きなのかしら? 嬉しいですわ……」
目を輝かせた涙音を愛おしそうに見つめる。

「デザインですの? でしたら……」
と、真理亜は自分の荷物を探る。

「えーっと、これとこれなんかどうかしら?」
取り出したものはロザリオを模したバッジと、ハートのシール。
シールは布……つまり、腹巻にも貼り付けられるタイプだ。
真理亜はプレゼントした腹巻を、そのバッジとシールでデコレーションした。

「どうかしら? 何とかなりまして?」

685朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/09(水) 21:39:46
>>684
「まぁ、その…
 そういう運勢とか言うのには敏感なんですよ…」
そう言って少し腹巻きを見つめる。

「…あっ、それをつけたらちょっと可愛くなるかもしれませんね。
 失礼します。」
そう言って涙音は、とりあえずデコレーションされた腹巻きを手にとって

「装着!」
と、腹巻きをお腹に巻いてみた。

「うーん…どうでしょう?」
色々とデコられた腹巻きは、一応女の子っぽさはなくはない。
元の色が地味なのでちょっと浮いているようにも見えるが…

686浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/10(木) 00:11:15
>>685

「まぁ! とっても可愛らしいですわ! 抱きしめたくなるくらい!」
と、真理亜は絶賛だ。
……しかし、『女子の可愛いはアテにならない』とよく言うが、
真理亜の『可愛い』はそれに輪をかけてアテにならないのでは……? と思うかもしれない。

「元が元ですからおしゃれアイテムとまではいかないかもしれませんが……。
それでも可愛らしくはなったんじゃあないかしら?
しかも、トウガラシにロザリオまで付いて、開運効果もバッチリですわね!
……ロザリオはアルミ製ですけど」
安物のロザリオらしい。
しかし、神聖さは金額ではないはずだ。……たぶん。

687朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/10(木) 00:15:30
>>686
「え、えーっと、かわいい、ですか?
 それは良かったです…」
ちょっと自信なさそうだが一先ずはそう応える。
当てになるのかどうかは正直涙音にとっては気になるものだ。


「ふむ…なんだかだんだんお腹も良くなってきた…
 気がしますし、このロザリオのおかげで運も急上昇しますよねー!」
と、嬉しそうに応えるが…
ちょうどその直後に

ボゴォン!

「ぬわっ!?」
突如として何処かからサッカーボールが飛び込んでくる!
 狙いは一直線に涙音の鳩尾!!

688朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/10(木) 00:44:04
>>687

「うふふ、きっとそうなりますわ〜」
と、こちらも嬉しそうだが……。

何ということだ。サッカーボールが飛んできた!
唐突すぎますわ! とか、いやどこから来たんですの!? とか、
ここ道ですわよ!? しかも夜中! サッカーやる時間じゃありませんわよ!? とか、
……そんなことを考えるよりも早く、真理亜の体は動いていた。
やることはひとつ。自分の体に当ててでも、サッカーボールから涙音を守ること!
……それでも届かなければ、『スタンド』を出してリーチを伸ばそう。
もちろん、ボールは『透過しない』。

689浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/10(木) 00:45:00
>>687>>689

690朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/10(木) 00:50:07
>>688
「あぶなっ…『フォートレス…」
と、涙音の体の前に勢い良く真理亜が飛び出してきた!!

しかし僅かに距離が足りない…
だが更に真理亜のスタンドが飛び出す!

「あっ…!」
恐らく見事に真理亜のスタンドはボールを弾くことになる。
もちろん割と痛いだろうが…
ボールはあさっての方向へと飛んでいった。

「だ、大丈夫ですか!?真理亜さん!
 し、しっかり!」
慌てて、涙音は駆け寄る。
そして、更に続ける

「今のは…もしかして『スタンド』…?」

691浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』:2015/09/10(木) 20:00:06
>>690

「あらあら、心配してくださるのね。嬉しいですわぁ。うふふ……涙音ちゃんの愛を感じますわ!
でも大丈夫ですわ。私、こう見えても体には自信がありますの。
涙音ちゃんこそ大丈夫でした? 怪我はありませんこと?」
勢い余って転倒した真理亜はそう言いつつ立ち上がる。
『体には自信がある』の言葉通り、顔面から転ぶようなことはしなかった。

「え? 涙音ちゃんも知っていますの? 『スタンド』……。
まぁ……! まさに運命! やっぱり私たちは惹かれ合う宿命だったのね!」

と、完全に真理亜の顔が見えるようになったところで、あなたはひとつの違和感を覚えるはずだ。
先ほどボールを弾いた真理亜の『スタンド』……犬のような姿をしていたが、
タイミングの関係上、確か犬の顔面……口のあたりで弾いていたはずだ。
しかも、犬は仰け反ったので、パワー勝ちしたということもないはず。

にも拘らず、真理亜の口元には傷一つついていない。腫れてもいない。
スタンドのダメージは本体に返るはずだが……?

692朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/09/10(木) 21:13:10
>>691
「あ、いえ…私はなんともないですけど…
 でもその…私のせいなんでしょうか…」
何故か涙音は罪悪感を感じているようだ。

「は、はい。
 私も『スタンド使い』なんです。
 まぁ、普段はあんまり使わないんですけど…
 こういうことがあったりした時には使いますね…」
そう言ってまた申し訳無さそうな顔をした。

「…け、ケガがない…?
 どうなってるんでしょうか?」
不思議そうな顔をして、真理亜の顔を覗き込んだ。


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