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【場】メインストリート その4

393葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/19(金) 00:00:58
>>392

「あ、そ、そうですか……」

        ……回るナイフ。
          思わず目で追う。

「……?
『センセイ』、って、その……スタンド、ですよね……?」

「あっ、い、いえ。別に、刺すとか。
 こ、殺す……なんて、思ってないんです、けれど、その……」

        モゴ

           (この人、ちょっと、めんどくさい……な。)

殺人鬼だとしても、何らかの自制? があるらしい。
まさか親殺しなんて思ってもいない。

「……」

「あ、あの。
 これも、どうでもいいかも、しれませんけれど……」

           「……その。
            お嬢様、って呼ばれるのは、あまり……」

なんとなくむず痒い。
まあ、名前を教えたわけでもないが……

「……あっ、い、一応、『葉鳥』といいます。」

だからって名前を教えるのもアレだが……

394カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/19(金) 00:10:35
>>393
「はァい。
 『ナインゴーツ・ブラックアウト』ォォォッ。
 『センセイ』は私のスタンドですよォォ」

           ヒュンッ

パッと『ナイフ』を解除。

「どっ  あ
  じゃ   ぁぁぁぁ ン…

       はぁい消えましたぁぁぁぁ…」

「『葉鳥さん』ですかァ。
 はい、こんにちはァ。ワタクシは『カシオ』ですゥ。
 樫の木の『樫』に『忍者』の『忍』で『樫忍』ォ。
 コンゴトモヨロシクデスゥ」

          「って」

「だいぶ長話しちゃいましたねェェ。
 お仕事の邪魔して申し訳ないですゥゥ。
 ほらァ、早く行かないと殺されちゃいますよォォ?」

にっこりと、悪意を欠片程も感じない笑みを浮かべる。

395葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/19(金) 00:26:29
>>394

「そう、ですよね。
 すみません、その、なんだか珍しくて……」

                  「……」

                 消えた『センセイ』を目で追った。
                 手品みたいだと穂風は思った。

……スタンドに『愛称』をつける。
それは『素敵』だとも、思った。

                  (……『傘』?
                   ……『お爺さん』??
                   …………『マイ・アンブレラ』???)

「あっ、か、カシオ……さん。
 カシオ、忍……さん、ですね。その、ええと、よろしくお願いします……??」

殺人鬼にヨロシクするとは……

「……あっ、そ、そうでした。早く配達しないとッ……
         こ、殺すのは、ダメ、です……すぐ、行きますからっ。」

そういうと、急いで自転車を再び押して、去っていく。

396カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/19(金) 00:29:38
>>395
「そうですよねェ。
 殺すのは駄目ですよねェェェ。
 よくないですよねえぇぇぇ。
 お仕事頑張ってくださいねぇぇぇ――ッ」

手を降って見送った後に、
自転車に乗り適当に町内を散歩した。

397朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 21:22:01
ザーザーと、黄金町に雨が降っている。
この日は、朝方は快晴で雲ひとつなかったにもかかわらず
お昼ごろから雲がいきなり出始め、帰り際突然大雨となったのである…

そんな中、傘をささずに、走っている学生服の少女の姿がある

「ぬ、あああああああ!!!」
必死になってずぶ濡れになりながら、かばんを頭に乗せて走っていた。

「どこか…どこか雨宿り…
 どこか雨宿りいいいい!!」
見渡しても隠れられる場所がない…!
雨宿りできる場所は…どこかにないのか!と急いでいた!

398フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 21:50:03
>>397

 そう都合よく大雨を凌げるような屋根のある建物や
コンビニなどの公共施設はない。現実は非情である

 そんな少女が必死で周囲一帯を鞄に雨水が染み込みかけた時。


  ――こんなの↓が傘を差しながら歩いてきた。
 ttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c7/Honda_ASIMO_%28ver._2011%29_2013_Tokyo_Motor_Show.jpg

その隣で突然の雨を鬱陶しいとばかりの不機嫌な顔つきを露わに
橙色の髪の毛で長身の男が傘をさし隣接して歩いてる。

 「……」

 ピタ

 向かい側から走ってきた君の足音に気付いたのか顔を向け、足を止める。目と目が合ったような気がした。

 降りしきる雨音以外に静寂が走った。

399朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 21:56:03
>>398
アチラコチラを見ても、入れそうな建物はない。
非常に困った状態だ。
「ああ…どうすればぁあ…!」
このままではカバンの中身までもがおじゃんになってしまう…

と、かなり慌てていたのだが…


「ん、ん…?」
急に気分が冷静になる。
「あ、あれ!?」
走っていたのを早足になるまで遅くする。

(…あれって…ロボット?
 ロイドさんの親戚…?)
と、隣に居た男と目があった。

「あ、えっと…
 ちょっと危ないですね!」
ぶつかりそうだと、経験から直感的に感じた涙音は、
どうにか足にブレーキを駆けて行く。

400フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 22:04:03
>>399

 ぶつかりそうだと感じた君を他所に、フェールはチラっと
隣のスタンドが変形したロボットを見る。そして、学生服の彼女を見る。

 一秒と経たず、思考するまでもないとばかりに『ロボット』の手から
水色の傘を取り上げて彼女(朱鷺宮)へ差し出した。


 -あげる。

 
 言葉には出さないが、そう言う雰囲気は有る。
目の前の少女が傘を持つまでは梃子でも差し出した手を引っ込める事はないだろう。

 受け取れば、小さく微笑しつつ頷いてそのまま再度通路を歩む事にする。

401朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 22:07:29
>>400
「ん…?あっ…」
涙音は、ロボットから差し出された傘を見て、少し驚く。

「あ、ありがとうございます。…ん?」
あげる、と言う意思を感じた涙音は
そのまま傘を手にとった。

「あの、その…」
そのまま進もうとしているのを見て急に心配になる。
「濡れるのも危ないですし、
 目的地までご一緒…しましょうか?」
どこかお人好しな彼女は、ロボットと一緒に歩く男を放っておけず…
隣に居合わせようとしている

402フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 22:16:55
>>401

>「濡れるのも危ないですし、
>目的地までご一緒…しましょうか?」

 「…………」

 ・・・フッ……

 朱鷺宮の言葉に男の紫色の瞳が少しだけその少女の顔を捉える。
だ、直ぐに淡い笑みを一瞬だけ零すと傘を持ってない懐に手がのばされた。

 凶器でも何でもない、ただの携帯電話だ。片手打ちでpipipipipiと連続の
プッシュ音の後に、朱鷺宮に携帯の画面が差し出される。



       『女の子が見ず知らずの男にそんな風に
        安易に付き合うなんて言わない方がいい。
        濡れたぐらいでどうこうなる程、ドラムも
        自分も脆くはないから安心して欲しい
                          』


  そう、携帯のメール文を見せてくる。因みに、ドラムと言う
部分に奇妙な顔をすれば隣のロボットへ男はジェスチャーで其の
名指しの事だと教えてくれるだろう。

403朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 22:22:14
>>402
「はっ…」
一瞬なにか懐に伸ばされたのに驚いたが…
それは携帯電話だ…

「う、なるほど…」
どこか複雑そうな表情でその文面を見る
(…確かに、スタンドを手に入れてから
 ちょっと警戒薄くなってるかもしれませんね…)
濡れている髪を軽く撫でて恥ずかしそうに答えた。
実際、全身濡れている涙音の制服はいつも以上にぴっちりしている。

「ドラム…?
 ドラムとは…なるほど…」
ふと、ロボットの方に顔を向ける。

「そのロボットは…
 買ったものなんでしょうか?それとも…
 自分で作ったとか…」
ちょっと気になったようで、どうなのか聞いてみることにした。

404フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 22:32:43
>>403

>濡れている髪を軽く撫でて

 ・・・スッ

 無言で、朱鷺宮にポケットからハンカチを取り出して渡す。
濡れ鼠のままよりマシだろうと、心なしの親切だ。

>そのロボットは…
>買ったものなんでしょうか?それとも…
>自分で作ったとか…

 pi pi pi…


 『   超能力で作ったのさ   』

 携帯の新たなメール文は、そう差し出される。

 男、フェールにとって行きずりの少女に対して
これ以上出会う事は無いんだろうなと多少ネガティブに近い考えが
性根も相まって少女に幾分奇想天外な文章を突きつけた方が
後腐れなく不気味に思って別れてくれるだろう。と、多少安易と
自分自身の保身を注ぎ込んでの行動だった。

 自分のような面倒な力が備わってる者に関わるべきじゃない……

 そう言った思考ゆえの行動だ。それが間違いか間違いでないかの区別も付かずに

405朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 22:38:27
>>404
「ああ…その、重ね重ねすいませんね…」
ふう、と溜息をつきながらハンカチを手に取る。
とりあえず顔と腕のあたりを軽く吹いていく。

そして、先ほどの質問に対し、
彼が送ってきた返答は…

> 『   超能力で作ったのさ   』

…と言うもので。

「…超能力…?」
その言葉を聞いた涙音は、不気味に思って彼から離れ…

「…それはつまり…アナタも何か『見えたり』するってこと…でしょうか?」
…ることなく、むしろ余計に興味を惹かれたのか…
意味深な言葉を投げかける。

406フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 22:45:14
>>405

>…それはつまり…アナタも何か『見えたり』するってこと…でしょうか?


 「…………」

『……君はこの声が聞こえ……?』

 その言葉に、少し無言と無表情で少女を見てから少し後方でずぶ濡れ
になりつつも無言で男の後を付いてくる『ロボット』……もとい
『マシーン・ドラム』から肉声の男性の声が聞えてくるだろう。

 振り向くなり何なりの反応の後に、男は隠す事なく少し溜息と
疲れを滲ませた表情で呟く。

 『……参った……な。
余りスタンド使いに会う事は避けたいんだ……が
出会うと碌な事にならないと、経験から身が染みてるか……ら』

 そう言った男の声がする。当の男と言うと少し横に首を振ってから
意を決したように朱鷺宮に顔を向けて軽くおじきをした。

 『……これが私のスタンド、名前はマシーン・ドラム。
私の名前はフェール・アペガ。……よろし……く』

 前回の黄金駅での教訓もあってか自己紹介を行いつつだ。スタンドによる
スタンド声での代行、と言う条件付きだが。

407朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 22:50:26
>>406
聞こえてきたスタンドの声、それはどうやらロボットの方から聞こえてくるようで…

「…はい、確かに…
 私には聞こえています…」
そう言って、自分のスタンドを出現させてみせる。

「…さすがに見せびらかすようで気がひけるので…
 普段はあんまり出さないんですけど…」
涙音の直ぐ側に現れたのは、ライフルを背負った軍人の姿をした女性のヴィジョンである。

『よろしくお願いします。ちなみに私のスタンドの名前はフォートレス・アンダー・シージ…
 私の名前は朱鷺宮涙音 と言います。こちらこそよろしくお願いします。』
こちらもスタンドの声で答える。

「…ろくな事にならない、まぁ…確かに悪い人も中には…居ますものね、
 わかります。その気持ちは」
少しうつむき気味に答える。

408フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 22:58:58
>>407

 >「…ろくな事にならない、まぁ…確かに悪い人も中には…居ますものね、
 わかります。その気持ちは」

 『この町でも……か。
……私の故郷でも其の悪い人と言うのが居てね……だから
逃げるように国を出てまで日本に来たが、そうか この町も……か』

 スタンド音声がロボットから出ながら、男は疲弊を隠せない表情と溜息をつく。

 『……あと、すまな……い。少し心の病気でね
喋ろうと頑張れば、きっと自分の口で喋れるかも知れないが
今はスタンドを使ってでしか喋れないんだ。申し訳な……い』

 そう、謝罪の声を出す。陰鬱とした空気が作り上げられるのは
何も突発的な通り雨だけでない。男の性根もきっと暗いからだろう事が伺える。

 『空気を悪くして済まな……い。朱鷺宮さんは……学生かな?
 んー……小学生か……な?』

 話題を変えるためかも知れないが、勝手に小学生扱いまでもこの男はしてきた。

409朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 23:04:19
>>408
「…最近世間を騒がせている謎の事件は、
 だいたいがスタンド使いが引き起こしたもの…かも知れないですし。
 最近のテロまがいの事件もきっと…」
ちょっと不安そうな顔をしながら答えるが

「でもまぁ、いい人も同じかそれ以上に居ますよ。」
と、軽く微笑んでみせる。

「あんまり話すことが出来ない…ですか。
 それだと結構、困ることが多そうですね。
 でも、こっちは会話出来ただけで嬉しいですよ。
 気にしないでください。」
ちょっと心配そうな顔で答える。

「い、いえ、小学生には見えないと思いますが…
 一応中学生です…」
どう見ても小学生のスタイルではないが、涙音はちょっと恥ずかしそうに訂正する。
まぁ、中学生にも見えないスタイルだが

410フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 23:17:00
>>409


 >一応中学生です

朱鷺宮の言葉に、男は顔つきこそ変えないもののビクッと
傘を持つ手を揺らし、その振動で伝う雨雫が男の肩を少し濡らす。

 『ぇ……あ、いや すまな……い
私のところのジュニアハイスクールでは君ぐらいの体格の女の子が
普通にいたからてっきりそうだ……と。
 …………すまな……い』

 そうスタンド声で謝罪が軽く早口で出る。心なしか震えてるようにも聞こえそうだ

 『……私は……いい人では本当はないかも知れない……し』

 朱鷺宮の中にはいい人もいっぱい居る。との言葉に沈んだ声が
ロボットから響いた。

 『スタンドは……普通の人間には見えないか……ら。だから
気持ちが大きくなって自分は他の人より凄いんだ……と。
 そう思ってしまう気持ちが少なくともあるん……だ。私……も。
いや、けっして今まで犯罪になるまで使った事はない……が。子供の
頃は自分が普通の奴じゃない、選ばれた者なんだ! ……と。
馬鹿見たいにはしゃいで……た。今がもしやり直せるなら
あの頃の馬鹿な自分を諌めてやりた……い。お前はアメコミの
スパ○ダーマンにはなれないんだ……って』

 そう、しみじみと機械音声が響く。

 『……すまな……い。こんな話を聞いても楽しくないだろう……に』

 そして付け加えられる謝罪。この男の根幹はネガティブで縛られてるようだ

411朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 23:29:14
>>410
「ジュニアハイスクールで…?
 つまり小学生でこれくらい…」
びっくりして自分の体型を確認する

「いや、凄いですね…
 アメリカ…ですか?」
なんとなく、以前居た場所を考えてみた。

「…なるほど…
 アナタの言葉を聞いていると…どうやら
 『彫ってもらった』のではなく…子供の時から持ってたってかんじですね…」
彼…のスタンドを通して語られる言葉に耳を傾け…口を開いた。

「なに、自分を鑑みることが出来る時点で、あなたは十分、少なくとも悪い人ではありませんよ。
 それを後悔できるのは、あなたがいい人って証拠です。」
彼の過去、詳しくは分からないが、イタズラくらいには使ってたのだろうと感じた。

「スパイ◯ーマンも、自己の行いを鑑みてからが真のヒーローとして覚醒の時でした。
 ひょっとしたらアナタも…そうかもしれないですよ。」
慰め、とは異なり前向きに涙音は答える。

412フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 23:39:34
>>411

>なに、自分を鑑みることが出来る時点で、あなたは十分、少なくとも悪い人ではありませんよ。
 それを後悔できるのは、あなたがいい人って証拠です。

>スパイ◯ーマンも、自己の行いを鑑みてからが真のヒーローとして覚醒の時でした。
 ひょっとしたらアナタも…そうかもしれないですよ。


……変われる  この私……が?

 『……私が……真のヒーローとして……か』

 フェールには、朱鷺宮の言葉がこの降りしきる雨の水滴が衣類に
染み込むように心にも溶けるように届いていた。

 『……有難う、朱鷺宮……もう少し頑張ってみようと思……う』

 『私は今度秋映学園の高校3年として転入するから、もう会う事も
少ないかも知れないが……それでも機会さえあれば……その』

 少し口を濁して、大きく息を吸ってから。フェールは紫色の瞳で
朱鷺宮を映しながらはっきりと(スタンド音声ながらも)告げた。

 『私と……友達に……なって貰えなえない、か』

 そう、痙攣するようにブルブル震える腕で持ってる携帯を
赤外線モードにして差し出す。顔は雨の所為か頬は赤らんでいた。

 『? ……あと、彫る……とは? 何かこの町では
彫り物が流行ってるのか……い?』

 付け加えるように、不思議な声がロボットから響いた。

413朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/27(土) 23:46:18
>>412
「頑張ってください。
 前向きに進めば、道は開けます。恐らく。」
ぐっと親指を突き出して答える。

「…ふっ、何を言いますか」
そう行って涙音もスマホを取りだした。
「私は友達は多ければ多いほどよい。と思っています。
 なので、拒む理由などございませんよ。」
赤外線通信を受け取り、自分のメアドや電話番号などの情報を入力していく。

「…あー、そうですね。
 この町にはそういう場所があるんですよ…『刺青』を彫ってもらうことで…
 力を得られる場所…っていうものが」
見れば、涙音の濡れて透けて見えた鳩尾の辺りに『ターゲットスコープ』に見えるものが刻まれているようだ…

414フェール『マシーン・ドラム』:2015/06/27(土) 23:54:58
>>413


 『……おお』

フェールにとっては黄金町で初めて、いや人生で数少ない友人との出会いかもしれない。
感激をスタンド音声で震わせながらまじまじと少しメアドを確認してポケットに仕舞う。
 『……この携帯は壊せない』
 そう、少しだけ物騒なスタンド音声が呟かれつつも表情は安らかだ。

『……あ 雨』
 気が付けば雨も干上がっていく。やはり突発的な通り雨だったのだろう。
フェールは傘を仕舞いながら朱鷺宮の言葉に耳を傾ける。


>鳩尾の辺りに『ターゲットスコープ』に見えるものが刻まれているようだ


 ……綺麗な肌に……傷を

 少しだけ、フェールは紫色の瞳を揺れさせながら朱鷺宮の鳩尾を見つめた。
そして、我に返るとバツが悪そうにロボットに言葉を代弁させた。

 『……刺青で力……を。……この町は……引力の内側なの……か』

『あと……私の出身はカナダ……だ。……朱鷺宮、それじゃあまた……会えた……ら』

 嬉しい。

 そう、スタンドに出さずフェールの声なき口から言葉の形だけを作りつつ
片手を振ってロボット共に分かれ道で姿が消えるまで見送る。

 (また出会えるだろう……か)

 そう、幾分の名残惜しさを胸に残しながら。

415朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/28(日) 00:00:27
>>414
「心配ないですよ。
 携帯ショップなら、だいたいのものは治せます。」
そう言って軽く頷いた。

「…あらら、どうやら通り雨だったみたいですね。
 でも、ありがとうございます。おかげで割と平気でした。」
そう言って傘をフェールへ返した。

「多分、そうなんじゃないでしょうかね。
 『あの人』は…色々知ってそうですし…」
『刺青師』の姿を思い出しながらつぶやく。

「…カナダ凄い…ですね。
 っと、わかりました。またどこかでお会いしましょう!」
涙音もまた、大きく手を振って分かれ道で去っていった。

(また、出会えますね。これは。)
名残惜しく思いながらも…涙音は軽くそんな予感がしていた。

416紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/28(日) 22:41:39

別に、軽い気持ちだったのだ。
ただ少し喉が渇いたから、なにか飲み物でも買おうと思って。
意気揚々と財布から小銭を出し、自動販売機の百円硬貨をスリットにシュートして。

       ピッ
              ガタガタッ

淀みなく『缶コーヒー』のスイッチを押し、出てきた缶コーヒーを手に取ろうとした瞬間のことだった。


         ピピピピピピピピピピ…………


       パ ン ッ パ カ パ ァ ァ ァ ン

    「!?」
                       「……!?」

……『当たった』。
いわゆる『当たり付き自動販売機』……購入時、スロットの数字が揃うともう一本好きなジュースがタダで手に入るシステム。
滅多に当たるものではないのだが、どうも今日の紫は幸運だったらしい。
それはいい。それはいいのだが……

   「………………いや、もう一本と言われましても」

……別に缶コーヒー二つもいらないし、さてどうしたものかと思案するのであった。

417春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/28(日) 23:19:13
>>416

「今日のラッキーカラーは『黄色と黒』、らしいですよ」

紫の背後から、落ち着いた調子の男性の声がかかる。
振り返れば、細目で胡散臭い顔……いわゆる『キツネ顔』の、仕事帰りらしい男性が認識できるだろう。
スーツを着崩してはいるが、不潔感やずぼらな感じはしない。
『着崩したスーツ』もまたファッション、といったところか。

「でも、『黄色と黒』は動物の『警戒色』ですよね。
 なんでそんなデザインにしたんでしょうね、その『缶コーヒー』」

男性も自販機へと近づいていく。
自然、紫に近づいていくこととなる。

     「何にせよ、おめでとうございます。
      っていうか、マジで当たりって存在するんですねぇ」

418紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/28(日) 23:37:36
>>417

「……そういえば、今日の『やぎ座』は一位でしたね。
 まぁ、そういうオカルティズムの類はそんなに信用していないのですが」

振り返り、肩を竦めながら答える。

  「さて、『黄色と黒』の訳ですが……『目立つから』ではないでしょうかね。
   『警戒色』ということは、それだけ目を惹くという事です。
   こういう商品はまず『見てもらう』ということがなにより大事ですから、狙いはそういうことでしょう」

ゴシップ誌でショッキングな記事がデカデカと表紙を飾るようなもんです。
そう続けながら、スッと一歩引き、自販機の正面を春雅に譲る。

「それにしても、いや本当に。
 本当に当たるとは思いもしませんでしたし、貴重な体験ではあるのですが……私、別に二本目はいらないんですよねぇ」

    「どうです、お兄さん。
     これも何かの縁ですし、一本お譲りしますよ」

軽くウィンクを飛ばし、ピピピピピ、と鳴り続ける自動販売機を指さした。
しばらく放っておけば、せっかくの当たりもキャンセルされてしまうだろう。
『当たり』の権利を貰うのであれば、さっさと欲しい飲み物を選んでボタンを押すべきだ。

419春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/28(日) 23:53:59
>>418
「うん、うん……」

紫の答えに満足気に頷きながら、自販機へと近づいていく。
春雅は答えを知らない。だから、きっと紫の言う通りだと思うことにした。


     「お、いいんですか?
      それじゃあ遠慮なく頂きましょうか」

ピ、とボタンを押す。
選んだのは、紫と同じ缶コーヒー。
黄色と黒の警戒色。

「これは別に『あてつけ』とかじゃあないですよ。
 お姉さんが選んで『当たり』を引いたんですから、せっかくその御恩に預かるなら同じものをもらわなきゃね」

そう言って、排出口から『缶コーヒー』を取り出す。
しゃがみこむと、彼の少し長い前髪のせいで、目元が見えなくなる。
伸び放題というほど髪は伸びてはいないし、手入れもされている。
前髪が鼻先まで伸びているほかは普通のショートヘアだ。

       「……それにしてもお姉さん、なかなか個性的な服装ですけど」

缶コーヒーを取り出して立ち上がってからの一声。
さすがにちょっと自分でも不躾だと思ったのか、

「失礼、悪く言ってるわけじゃないですよー」

ごめんね、と小さく謝りながら、プルタブを開けた。

420紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/29(月) 00:13:29
>>419

「ははは、なにも言い訳みたいに言わずとも。
 いいじゃあないですか。せっかくのご縁ですしね」

乾杯……なんて言うわけじゃないが、くいと缶コーヒーを掲げ、プルタブを開けて飲み始める。
ところで今日の紫の服装は、いつも通りのYシャツとサスペンダー付きパンツルック。
それとトレンチコートを羽織り、ハンチング帽をかぶっている。クラシカル探偵スタイルだ。

「ああ、服装ですか?
 そりゃあまぁ、私は『名探偵』ですからね。
 見る限り、あまり街で『名探偵』を見かける機会もありませんし。そりゃあ個性的でしょう」

……そして一つ結びの長髪を揺らしながら、なんかよくわからないことを言い出した。
ケラケラと笑ってはいるが、冗談と言うにはなんというか、『堂々としすぎている』。
『そんなことは当たり前だ』と言わんばかりだ。

421春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/29(月) 00:26:26
>>420
「――――へぇ、『名探偵』」

一口『缶コーヒー』を口に含んで飲み込み、オウム返し。
とてもおもしろそうに顔が綻ぶ。

「なかなかシャレてますね、お姉さん。
 『冗談』でもなさそうだし。そういう『普通じゃない』っていうのは好きですよ」

彼の中で紫に対しての興味が俄然湧いてきたのか、

         「じゃあ、そうだな」
                     ズイッ

彼は紫の正面に立ち、少しだけ顔を近づけて小首を傾げる。
最低限度の『干渉』しない距離。それでいて、手の届く範囲。
吐息がかかりそうでいて、すぐに離れられる立ち位置。
彼の細い目が少しだけ開かれ、紫の目を見据える。

     「俺の『職業』……とか、当てられますか?」

422紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/29(月) 01:26:02
>>421

  「そりゃどうも」

特別喜ぶでもなく、しかし悠悠自適の態度で微笑みながら。
ずいと顔を近づける春雅に、眉ひとつ動かさず。
静かに……目を開けたまま、春雅の瞳に視線を返しながら、くいと『缶コーヒー』を傾ける。

    「――――外見から相手の職業を推理する」

 「『ホームズ』が得手とした特技ですね。
  その『後継』はあまり多くありませんが……確かに、『名探偵』の代名詞とも言うべき特技の一つでしょう」

      「『当てられるか』と問われれば……私はこう答えることにしています」


   「『当てられるかどうか、まずは考えてみましょうか』」


左手を顎に当て、思案のポーズ。
視線を上に下にと動かし、じっくりと春雅を観察する。


   「見たところ中々の『お洒落さん』ですが……まぁ『ヤクザ』や『公務員』じゃあないでしょう。
    公務員のファッションにしては『隙が大きすぎ』ますし、ヤクザのファッションにしては『地味すぎる』。
    少なくとも、『メンツ』の関わる職業じゃあなさそうです」

  「同様に、『ショップ店員』だとか、『サービス業』の類でもなさそうですね?
   公務員と同じく、これらの職業は『安心感』も一つの商品です。
   隙になり過ぎないように工夫されているようですが、それでも『隙』は見せないに越したことはない。
   おや、こいつはだらしない格好をしているぞ……なんて難癖つけてくるお客さんが来たらたまったもんじゃありませんからねぇ」

     「となると、さて『営業職』か『事務職』のサラリーマンでしょうかね。
      おっと、一番妥当な線が残ってしまいました」「大穴は『刑事さん』辺りですが」

   「もしかすると、営業として相手の懐に入り込み、意識をコントロールするための戦略的ファッションなのかもしれません。
    もしかすると、ただ同じ部屋にいる異性の気を惹くためにお洒落に気を使っているのかもしれません」

  「かもしれませんが……」「ふぅむ」

ジロジロと、観察する。
服のよれ具合はどうだろう。
靴の汚れ具合はどうだろう。
手にタコがあったりはしないだろうか。
骨格や姿勢に違和感はないだろうか。
そういったことを……ただただ、観察する。

423春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/29(月) 21:22:58
>>422

――春雅は『求職中』であり、また、『ヒモ相手』を探している途中でもある。
そう、この問いかけには元から正解などない。
あるのはただ、『何をとっても正解とする』という春雅の心がけのみ。

「おぉ〜〜〜、お姉さん本当に探偵さんだねぇ……
 ゆっくりファイナルアンサーを決めていいよ」

服は糊がきいており、清潔感がある。年経た物ではなさそうだ。
靴は革靴で、表面は磨かれている。よく歩いているのか、靴底が若干すり減っているように見えなくもない。
手にタコは見当たらない。人差し指より薬指の方が長く、綺麗な爪だ。
少し猫背気味だろうか?細めの体格に見えるが、ワイシャツとアンダーシャツの上からうっすらと腹筋が見えなくもない。
ルックスもイケメンだ。

紫が春雅を観察している間、彼は缶コーヒーに口を付けるが……紫から目を離すことはない。
紫が観察しているように、彼もまた紫を観察しているのか?
黄色がかった三白眼は、その内に秘められた感情を晒そうとはしない。

424紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/29(月) 23:19:56
>>423

「…………」

顎に手を当てたまま、じっと観察を続ける。
その手は白い手袋で包まれ、細い指を覆い隠している。
もうすっかり夏だと言うのに、暑くないのかという格好だ。

   「……………『事務職』では、なさそうですね。
    貴方のそれは字を書く人間の手でもなければ、キーボードを打つ人間の手でもない」

 「しかし残る『営業職』も……どうも違いそうです。
  靴の磨耗具合の割に、靴を含めた衣服が綺麗すぎますからね。
  あるいは最近『クリーニング』やら『靴磨き』やらの機会があったのかもしれませんが……
  だとしても、貴方の姿勢は『歩く人間』の姿勢ではない」

   「では本当に『刑事』か、あるいは『探偵』でもやっているのか?
    ……これもまた、違うでしょう。
    『調査員』の基本は『立つ』ことと『休む』ことです。
    疲れを貯めずに立ち続ける能力……そのためには、日頃の姿勢から工夫する必要がある。
    『歩く人間』の姿勢でない以上に、『立つ人間』の姿勢でもないように思えます」

 「……さて、であればなんでしょうか。
  なんらかの『技能職』? いいえ、その割にはスーツを着こなし過ぎている。
  『教授』か何かでしょうか? いいえ、その割には綺麗すぎる手です。事務職と同じ理由で否定できる」

    「………………ふぅむ」

   「…………なんらかの『フェイク』がどこかにかかっている?
    いや、私の発想がどこかから間違っている?
    もう一度、根底からひっくり返して考える必要がある……もっと一般的でない職業?
    あるいは、職務に不慣れであったり不誠実であったりする可能性を考慮すれば……
    例えば風俗関係の『スカウトマン』であるとか……」

……どうも思考が迷走してきたようだ。
だんだん口調が独り言のようになり、声も小さく呟くようになっていく。
そのせいかどうかは知らないが、結構失礼な単語も目立つようになってきた。

425春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/29(月) 23:56:08
>>424
「……うわぁ、ガチで考え込んでる」

こういうの、好きなんだろうか。話の種として膨らませるつもりが……春雅に若干の後悔が走る。
だが、そういうのだって悪くない。
理知的な女性は嫌いではない。

        「ヒント。上げましょうか?」

もう一歩、紫に近づく。
そして横に身体を向け、再度一歩だけ歩く。
……紫の背中側に、『壁』があるようにして、

   「探偵さんの予想、いいところまで来てるよ。
        そこらでもうちょっと大胆な予想に攻めこんでもいいんじゃないかなー」

コーヒーを一口。
からかうような口調ではなく、むしろ紫との会話を楽しんでいる様子。

426紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/30(火) 00:20:39
>>425

  「『大胆な予想』?」

眉根を潜め、小首を傾げる。
傾げながら、距離を詰められ……無意識に一歩後ろにずれて、壁にぶつかる。
ドンと壁に背中をつけて、しかしそれを気にする風でもなく、視線は春雅に向けたままに。
背中をぶつけた衝撃で、ハンチング帽から出た前髪がはらりと揺れた。

「ふぅむ……例えば、実は貴方は世を忍ぶ『怪盗』で、『名探偵』である私を見極めに来たとか?
 なんて、そうだとしたら最高に面白いのですが、まさかそういうわけでもないでしょう」

さも愉快そうにくつくつと笑う。
本人的には面白いジョークのつもりらしい。

「まだしも『実は働いてません』ってオチの方がよっぽどあり得そうなもんです。
 ともあれ、いよいよどう考えたものか……もっと根本的な問題となると……」

427春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/30(火) 01:10:01
>>426
「なるほど『怪盗』ねー、黄金町の大富豪の遺産を狙ってたりしそうだね」

紫の言葉に乗って冗談を飛ばしながら、飲み干した缶コーヒーをゴミ箱へ放り投げる。
ストライク。

       「よし」

「それじゃあ、正解を出しますか?」

    「それとも、もっと迷う?」

距離が近づいたことで、紫は更に新しい情報に気づいた。
彼のワイシャツの下、風に揺られてギリギリ見えたが……
肩の骨の付け根部分に、ピンク色の『リップマーク』が見えた。
色合いは若い女性が好みそうなもの。薄めの色のため、ワイシャツの上から透けて見えるということはないようだが……。

428紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/30(火) 01:41:45
>>427

           (『キスマーク』……)

   (……洒落ていて、しかし気取らないファッション……)

                     (すり減った靴、小綺麗な衣服)

  (自然に女性との距離を詰める立ち回り……)

              (そもそも、女性が好む『占い』の話から入る話術…………)


      「あ」


はたと、何かに気づいたように声を上げる。
その後一瞬、『本当にそうか』と自問するように間を空けて。
次に、言葉を探すように逡巡して。

           「……あー…………」

     「これを『職業』と呼ぶべきか……いえ、しかし『生業』にはなるでしょうし……」


         「『ドン・ファン(スケコマシ)』」


                         「……だったりします?」

429春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/30(火) 20:57:51
>>428

>         「『ドン・ファン(スケコマシ)』」

紫がそう言うと、彼はぱしぱしと数回瞬きし、少し顔を逸らして頬を掻く。
少し気まずい雰囲気を醸し出して、諦めたようにため息をついた。

「本当に『探偵』……なんですねぇ、お姉さん。
 幻滅しました?無駄な時間使わせちゃったかな」

紫から一歩離れ、首の後ろを撫でつける。
そこには微かに『引っ掻いた跡』が見えるだろう。

「こう、お姉さんがどんな答えにしようとも、それに合わせて話をするつもりだったんですけど……
 失敗したな。もうちょっと清純そうな役作りをすべきですかねー」

    「お姉さん的にはー、今のナンパって何点くらいですか?」

全く悪びれない調子で、紫との会話を続けようとする。

430紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/30(火) 22:45:31
>>429

 「『名探偵』です。
  ただの『探偵』では少しばかり足りませんとも。細かいようですがね」

「それと……まぁ、職業柄その手の人間はよく見かけますし、別段幻滅もなにもしませんが」

『浮気調査』は探偵業の基本業務である。
紫は『名探偵』を自称しているが、実のところごく普通の探偵稼業も当然のように行っている。
本人に言わせれば、「人を悩ませる秘密があるのであれば、大小問わずそれを明かすのが『名探偵』の仕事」ということらしいが。
ともあれ、そういうわけでその手の『遊び人』は実のところよく知っているのだ。
今更それにどうこう言うようなことはない。わざわざ恋人にしたいとも思わないが。
しかし、紫は呆れたように肩を竦めた。

  「しかし、残念と言えばむしろ『答えを作るつもりだった』という方ですよ。
   そりゃあ、誠実であれなんて言うのも筋違いだろうけども。
   いくらなんでも『不誠実』ってもんじゃありませんか?」

コツコツと、軸をずらすように横に歩く。
そして二歩ほど進んだところでクルリと振り向き、少し悪戯っぽい表情で。

     「ですからまぁ、採点するなら『40点』。
      楽しかったと言えば、楽しかったんですけどね」

  「それと、首周りの防護はもっとちゃんとしたほうがいいかもしれません。
   今みたいに、なにかの拍子に『それ』が見えてしまったら全部台無しですよ」

431春雅『ヴェンジェンス』:2015/06/30(火) 23:38:49
>>430

「はたから見れば『不誠実』でも、女の子のためを思えば『誠実』そのものですよ。
 自分で『名探偵』って言っちゃう子をわざわざ傷つけるようなことはしないんでね」

肩を竦めて、採点結果に落胆する。
これじゃ赤点だ。

「……今度お姉さんをひっかける時は、ちゃんとなぞなぞを用意しておきますかね」

はあ、とため息を漏らした。
ワイシャツのボタンを一つ締めて、肩と首のウィークポイントを隠し。

「アドバイス、感謝しますよ。
 今日は部屋に帰らないといけないし」

そう言って、紫に向かって胸元で小さく手を振る。
……あれ、そういえばあの人、学園の『ミスコン』に出てたような。

432紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/07/01(水) 00:09:09
>>431

  「おや、空を飛ぶことに疑問を持つ『鳥』はいないでしょう?
   同じことですよ。私はどうしたって、ハッキリ言って『名探偵』なのですから。
   私が『名探偵』だと名乗ることに、なんら恥じるべきところも憚るべきところもありませんとも。
   仮に私の回答が間違っていたとしてもね。そういうもんです」

ただ、そういう人種なのだと。
自分はそういう風にできている人間なのだと、さも愉快そうに笑いながら。

         「さて、それならば面白い問いかけを期待しておきますが……」

  「それより先に、貴方の『恋人』が私の事務所に駆け込んでこないように気を付けるとよいでしょう。
   顔見知りの調査はやりづらいですしねぇ」

くつくつと笑って、クルリと踵を返した。
顔は肩越しに春雅に向け、ウィンクを飛ばしながら軽く手を振る。

    「――――それでは、御機嫌よう」

…………そういえば、いた気がする。
『ミスコン』で、何を勘違いしたのか突如謎の殺陣を始めた女が、こんな顔でこんな服装だったような。
そういえば、その女も冒頭でこんな風にクルリと振り向く動きをしていたような、そんな気が。

……ともあれ、別れを告げると自称『名探偵』は去って行った。
また会う機会があるだろうか。もしかしたら、『調査対象』と『調査員』としてかもしれないが。

433春雅『ヴェンジェンス』:2015/07/01(水) 00:30:19
>>432
「……俺もまだまだだなぁ」

紫の返答に苦笑し、『相手の心を読む』ということの難しさを改めて思い知る。
連戦連勝というわけにはいかないのも、これの面白さ。

「はいはい、できるだけ気をつけますよ。
 『女の敵』なんて、誰にも言われたくないですからね」

苦笑し、『名探偵』を見送る。
しかし浮気を疑われることなんてしょっちゅうなので、
言われずともなんとか『バレない』ように振る舞いたいというのが本音だった。


    「『女性の心を盗む怪盗』……
     なんて言ったらクサすぎんな。
     それなら『婦女暴行犯』の方がマシかな」

434葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/02(木) 01:51:47
メインストリートーー住宅街。

片目を隠す赤い髪に、赤い目の少女、穂風。
黒いぶかぶかの服の上から緑のエプロンを着けて、自転車を押す。

                   サン  サン

「……ふぅ……」

(……あつい、なあ……)

今日はミスコン無関係の、個人向け野菜配達。
……の、帰りだ。

              ガタ

                      ガタ

商店街へと戻る道。
……と、その時。

                    ブチ

「あっ……!」

       ゴト!!

荷台の紐がちぎれて、クーラーボックスが落下した。

435イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/02(木) 22:21:29
>>434

>       ゴト!!


           「ん」


クーラーボックスの落下音に反応する通りすがりが一人。
紺色のウェービーなショートカットを揺らし、テケテケと穂風に駆け寄ってくる。

「おゥい、大丈夫か嬢ちゃん」

……『嬢ちゃん』と呼ぶ割に、その身長は140を少し超える程度と、穂風よりも20cmは小さいが。
セーラー服を大きな胸で押し上げ、惜しげもなく健康的なへそを晒し、ショートパンツを履いた少女だ。

436葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/02(木) 23:46:14
>>435

「……」

            ンフー ・・・

ため息が出た。

      グイグイ
額の汗をぬぐい、しゃがむと――

「……あ。
 は、はい。大丈夫……です。」

近づいてくる少女に気づき、顔を上げる。

            (セクシー、な人……だなあ。)

肌のほとんど見えない穂風の服装とは対照的だった。
胸の主張っぷりについてもだ。穂風は隠す。

「その、これ……からっぽ、なので。
 平気、です。ありがとう……ございます。」

ぺこぺこ頭を下げつつ、ボックスを拾い上げる。
それほど重くもない。

437イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 00:05:00
>>436

「なァんだカラか。
 まー重そうな音はしなかったしなァ」

それならよかった、と鋭い歯を見せて笑うイザベル。
紺色の髪に、白い服。赤い髪に黒い服の穂風と比べ、そういう意味でも対照的と言える格好だ。

「しっかしよォ。
 その紐、盛大に千切れちまってっけど」

一度クーラーボックスを押さえる紐が千切れてしまったのなら、当然また荷台に乗せることはかなうまい。
となると、担ぐなりなんなりしなくてはならない訳だが……

「なんならアタシが担いでってやろうか。どうせ暇だしな!」

438葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/03(金) 00:12:46
>>437

「は…………はい。
 配達の、帰り……なので。」

荷台に乗せようした――が。

        「ぁ……」
そうだ。紐は切れている。
……これは参ったぞ、といったところだったが。

「え、あっ……そ、その。
 い、いいん……ですか?」

             パァァ

雲が晴れるように笑顔を見せる。
やはりどこか対照的に、歯を見せない笑いだ。

「……あ、ありがとうございます。
 あの、その、すごく……助かり、ますっ!」

そういうわけで、持っている箱を預ける。
やはり軽い。小柄な『イザベル』でも、容易に持ち運べる。

               コロコロ

「こっち……です。」

穂風は自転車を押しはじめる。

439イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 00:26:29
>>438

「おうよ!
 今日のアタシは機嫌がいいからな!
 まぁ大体いつもそうだけどな!」

大きな胸を張って豪気に笑った。
笑うたびに胸が上下し、ゆさゆさと僅かに揺れる。

  「あいよっと」

            ヒョイッ

ともあれヒョイとクーラーボックスを受け取り、自転車を押す穂風の横についていく。
小柄なイザベルが運ぶと、子供のお使いかなにかのように見える光景だ。

「ああそうそう、アタシは『イザベル』ってンだ」

  「お前はこれ、家の手伝いか……それとも家の手伝いかなんかか?
   見たとこ中高生ぐらいだろーに、見上げた根性じゃねぇか!」

……そういうイザベルも中学生か、下手すると小学生ぐらいに見える外見だが。

440葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/03(金) 00:35:13
>>439

「あ、そ、そうなんですか。
 あ、い、いつもなんですか……」

       (豪快な、人だなあ……)

胸には特に反応しない。
穂風としても、大胆だな、とは思うけれど。

         コロ

                コロ

……道を歩く二人。
どちらが年上か、なかなか判断しづらい組み合わせだ。

「あ……ええと。
 その、『穂風(ほふり)』……と、いいます。」

自己紹介を返す。

「あ、い、いえ。アルバイト……です。
 家の手伝いじゃ、その、ないです。ないんです。」

(二回言った……)

だから二回否定した。

              「……イザベル、さんは……その。
               何を、している人、なんでしょうか……?」

             サン      サン

太陽が照り付ける、昼間のことだ。
中高生はまだ、学業に励んでいる……気がした。休日かもだが。

441イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 00:54:50
>>440

    「『ホフリ』かー」

    フランセス
  「『フランス人』みてーな名前だなァ」

      テコ       テコ

  「ほー、バイトか。なおさら見上げた根性だ!
   あれだな! 『自立』って奴だな! まだ小せぇのに、立派な志だぜ!」

そういうイザベルは(以下略)。
はた目には似てない姉妹とかに見えるかもしれない。
どちらが姉に見えるかは、まぁ、コメントは控えるとして。

   「ん、アタシか?
    アタシは大学で『海洋学』やってんだ」

今日は午前中しか講義を取っていない日なので、ブラブラしていたのだ。

「休みの日はボランティアで『海の掃除』とかしてっけどなァー。
 この時期は海水浴客がゴミ残してくからよー。
 まったくナメた話だよなァ?」

442葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/03(金) 01:15:07
>>441

           コロ


     コロ

       (ふ……フランセス……?
        フランス……アラベル、さんの、国。)

穂風は意味を察しかねる。
フランスっぽい? 洒落てるってことか、などと思う。

「……えへ。
 ありがとう、ございます。」

自立は偉い。
それはそういうものだ、と理解した。
      
「……大学、ですか。
 海洋学……海の、お勉強……です、よね。」

漠然と知っている。
大学。やはりみんな、学校に通っているものだ。

「……海の、ごみ……ですか。
 あの、その……私も、この前、海を歩いていて……」

            「……ごみとか、あと、ガラスとか。
             たくさん……落ちてるの、見ました。それで、その。」
……おもむろに、服のポケットに手を突っ込んだ。

「……これ、その時に……
 えへ、きれいな貝殻……です。」

ゴミは拾わなったが、貝殻は拾った。
赤い、きれいな色の巻貝。一つの宝ものと言える。

443イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 01:37:29
>>442

『無声音』な感じがフランスっぽいなぁ、と思うイザベルであった。
特に根拠とか深い意味とかは無い。見ての通り、割と何も考えずに発言する人種だ。

「そーそー。海のお勉強してんのよ。
 知ってるか? 『海』と『宇宙』だけが、人類に残された『未踏地帯』なんだぜッ!
 どんだけ勉強しても全然足りなくてよォ。やっぱ『海』は最高だぜッ!!」

目を輝かせ、太陽のように笑う。
勉強が楽しくてしょうがない、という顔だ。
とにかく海と海洋学が大好きなのだ、イザベルは。

    「おっ、いいモン持ってんじゃねぇか!」

だから穂風のポケットから出てきた『海』に、顔をほころばせる。

   「アタシも海で拾ったモン集めててさァ。
    いいよなァそういうの。
    その時その場所で、流れ着いてきたモノに出会える確率ってのはどんだけ低いのか、っつーかさー。
    なんかこー、いかにも『アタシだけの宝物』ッ! って感じがするよなァー」 「にへへ」

海の話になったからか、すごく嬉しそうだ。
だらしなく頬が緩んでいる。

444葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/03(金) 05:12:42
>>443

            コロ    コロ

「未踏、地帯……ですか。
 ええと、海……ひろい、ですもんね。
 それに、すごく、深い……ん、ですよね。」

             はぁー・・・・

ため息。穂風にとっては実感のわかない話だ。
ただでさえ、未踏地帯は多すぎる。

この町だけでも、まだめぐり切れていないのに。

           ニコ   

         (楽しそう、だなあ。)

それでも、イザベルの笑顔につられて笑む。

「……え、へへ。
 いい……ですよね、これ。形も、色も、綺麗……だし。」

「その、そうですっ。
 宝もの……って、感じ、です。」

             ゴソゴソ

大事そうに、再びポケットへ。

「……イザベルさん、も……
 ……その、宝ものとか、ありますか?」

何気なく、そんな疑問と、期待がわいた。
海を愛する彼女にも、穂風の様な――『お宝』は、あるのだろうか。

445イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 22:23:47
>>444

  「そーだぞー。
   海はスゲェんだ」


    「よっと」


クーラーボックスを抱え直しながら、てこてこと歩く。
それで話をこっちに振られて、少し悩むように空を見上げて。

 「んー、アタシの宝物かァ」

   「アタシの宝物は……そーだなァ。
    さっきも言ったけど、アタシも海で拾ったモン集めてて……
    貝殻でネックレス作ってみたりして、そーいうのも『アタシの宝物』だなって思うけど」

スペインにいた時から、そういうのはたくさん集めている。
それでちょっとした小物を作ってみたりして。そういうのは、確かにイザベルの『大事なもの』だ。
しかし……本当の、本当のことを言うと。

    「……でも」 「実際のところは」


  「アタシはその『宝物』って奴を探したくて、『海洋学』やってんのかなァ」


ぽつりと、そうこぼした。

     「『探査船海洋学号』のクルーになってよ。
      コショウ探して海を越えた、『大航海時代』の船乗りたちみてーにさッ!」

子供みたいに紺色の瞳を輝かせて、そう、語った。

446葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/03(金) 23:25:54
>>445

        「宝もの、を・・・・・・」


   ドキッ


と、させられた。
(私も…………みつけたい、なあ。)

葉鳥穂風には夢がない。
こんなに目をキラキラさせられる物が――

(欲しい、な……
 私も、イザベルさんみたいに……)

                (きらきらした、物が……)

――『夢』が。欲しいと思った。

          コロ    コロ

       (いろんなものが、欲しくなる。
        いろんなことが、したくなる……)

「……あ、そろそろ……です。
 商店街の、お店……八百屋さん、なので……」

商店街の入り口が見えてきた。

447イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/03(金) 23:49:55
>>446

   「おっ、どこでバイトしてんのかと思えば八百屋かァー」

そろそろだと言われ、手を目の上にやって商店街を仰ぎ見る。

 「……ん? 商店街の八百屋?」

そういえば最近、そんな奴に会ったような。
同じ商店街にそんなにたくさん八百屋があるとも思えないし……

「お前アレか!
 タツヤの店……『かとう青果店』で働いてんのか!
 世間狭ェなぁオイ!」

つい先日、海でゴミを拾っていた感心な男が働いてる店がそんな名前だったはずだ。

448葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/04(土) 00:16:06
>>447

「あ……辰也さん、の。
 その、お知り合い……なん、ですか?」

             (せ、世間……狭いなあ……)

「あの、その……
 そうです、『かとう青果店』……です。」

             ペコ

恐縮しつつ、頭を下げる。
お客さんだろうか、それともプライベートな知り合いか。

            (よびすて、だし……お友達?
             ……でも、この人、誰でも呼び捨てにしそう……?)

「その、辰也さんには、とてもお世話に。
 ……ええと、その、お世話になっています。お仕事、教えてもらったり……」

            コロ
                        コロ


もうあと少しで着く。
穂風は切れた紐を気にしつつ、自転車を押す。

「……イザベルさん、その。
 …………今日はありがとう、ございました。」

小さく頭を下げる。

449イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/04(土) 00:38:47
>>448

 「こないだ会ったばっかだけどなー。
  あいつは見込みのある奴だ。いい奴だしな!」

頭を下げる穂風と対照的に、(特に理由もなく)胸を張った。

   「いい奴だし、あとスゲェ体してるよなアイツ。
    なんだろーなあれ。硬くて太くてよォー。
    なんで八百屋があんな逞しいんだろーなァー」

 「まーあいつはマスク……」
              「おおっと!」

   「こいつは誰にも言わねぇ約束だったな!
    なんでもないぜ!」

物凄く白々しくなんか誤魔化した!
特に悪びれる風でもなく、カラカラと笑っている。本人的には誤魔化せたつもりなんだろうか。

ともあれ、ぼちぼち『かとう青果店』に到着だ。

  「とうちゃーく」

                 ゴトッ

    「なぁに、気にすんな!
     イザベル様は度量が広いから、これぐらいはどうってことねぇのよ!」

『かとう青果店』の前にクーラーボックスを置き、額を手の甲で拭って笑う。
サメのような鋭い歯をニッと見せる笑い方だ。

  「それじゃあイザベル様はクールに去るぜ!
   また会ったらよろしくな!」

    アディオス  アミーガ
   「『あばよ、お友達』!」

そのまま陽気に手を振ると、イザベルはどこかへ走り去っていった。

450葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/07/04(土) 00:49:46
>>449

「え、えへ……そうですか。
 良い人、ですよね、はい。」

自分が褒められたわけでもないが、うれしい。
やや俯きぎみに笑む。

「あ、う、ええと……その、大きな人、ですよね。
 お野菜食べてるから、って言って、ましたけれど……」

              「……ま、ます……?
               は、はい……? え、あ、気にしません。」

(な、なんだろう……
 マスク、なんてつけてるの、見たことないけど……)

なんだかごまかされた気がする。
マスク――なんなのだろうか?

             ・ ・ ・まあ、いつか分かるときも来るだろうか。

「あ、は、はい! ありがとうございました!
       その、えぇと……また、ごひいきにっ!!」

笑顔で手を振って、見送る。
謎は残ったが――いい人に出会った、と思った。

451朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/05(日) 21:55:26
「…そろそろ海の季節…だからなぁ」
そう言って、メインストリートの近く、水着なども売っている洋服店に目線を向けた。

「ミスコンで…水着に関してはあんまり触れられなかったけど…
 もうちょっとカラフルなのとか…セクシーなのとかがいいのかな…」
そう言って軽く、店の中の水着を確認する…

452斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/05(日) 23:18:32
>>451
「ショーウィンドウの中に飾られたトランペット……
 それを眺める少年。
 毎日ショーウインドウに張り付き、トランペットを見つめる少年……」


道を歩いていた眼鏡が、通り過ぎるかと思ったら、
朱鷺宮の後ろで立ち止まって、なんかぶつぶつ言い始めた。


「そんな少年を見ていた紳士は、トランペットを買って少年にプレゼントした。
 のちに少年は世界的なトランペッターになった……っちゅう話をどっかで聞いたな」


そう言ってチラチラと朱鷺宮を見てくる(ウザい!)

453朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/05(日) 23:23:00
>>452
「…んんん…?」
涙音の後ろから聞こえてきた妙な話し声…
遠くなるわけでもなくすぐ近くで聞こえてくるので妙に気になる。

「えーと…別に私は少年でも、トランペットがほしいわけでもないですが…
 な、何でしょう?」
ちょっと警戒した口調で(鳩尾を片手で隠している。)後ろの男に振り向いてから答える。

454斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/05(日) 23:29:59
>>453
「わかっとるで!」


何故か力強く頷く眼鏡。
眼鏡って言ってるけど、空中に眼鏡が浮いてるとか、
ボーボボに出てくる謎キャラクターみたいのとかじゃなくて、眼鏡をかけた成人女性である。


「お嬢ちゃん、将来は……水着だとなんやろな。
 水泳選手とか、うーん、海女? いや、そうやな、ライフセーバーとかかっちょええやん。
 そういうのになりたい的な希望があったりするん!?」

455朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/05(日) 23:35:11
>>454
(※男じゃなかったので、心の中で訂正を…)

「あ…の…」
かなりグイグイと押してくる女性…
それと彼女が言ってくることは、確実に将来の夢とか何かの話だろう。

「私は毎日が忙しくて全然考えてませんでした!
 それと、水泳選手も海女もライフセーバーも考えてるわけではないです」
結構正直に色々と答えた。
毎日が忙しいというのは色んな意味で本当である。

「私はその…ここで新作の水着でも買おうかなと…
 思ってたんですが…」
他の人に聞こえてないかとちょっと心配している。
あたりを見回して見る。

456斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/05(日) 23:43:14
>>455
「うんまあ、お嬢ちゃんくらいの年齢やとそうやろね。
 っていうかうちも将来の夢とか決めてへんわ! はっはっは」


周囲の人間は別に2人を気にしている様子はなさそうだ。
まあ、内容はともかく、喋っているだけなのだからそんなに注目される理由は無い。


「でもホント、トランペット少年にトランペット買ってあげた紳士は憧れのポジションやと思わん?
 ええよね。後年のインタビューで、あれが私とトランペットの出会いでした。
 みたいなのが語られたりすると。
 ……お嬢ちゃんも、ここでうちとの出会いが原因で未来変わったりするかもわからんで。
 エロい水着とか買ってやろうか?」

457朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/05(日) 23:53:28
>>456
「…まぁ、確かに…
 考えるのってあんまり無いですよね」

そう言って少し空を見上げる。
幸い他の人から見られたわけではないようだ。

「確かにロマン溢れてますが…」
一応、彼女のトランペットとの出会い、という話は面白いと感じた。
(…まさかあの人…ではないですよね。)
ふと、審査員の1人だった、あの人のことを思い出した。

「え…いや、その…
 あ、あんまり凄いのは…」
だんだんと顔が赤くなってくる。
見た感じスタイル良さそうだが、それでもエロいのとかはまだ慣れてないんだろうか。

458斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 00:01:41
>>457
「うーむ、中々ええ身体しとるやん。
 ちょっと触ってええ?」


ちなみにこの眼鏡も、胸は結構でかい。
ただデブ……いや、ぽっちゃり系なのでボンキュッボンという感じではなかった。


「そもそも水着の目的はなんや?
 あれか。やっぱり男子を誘惑するんか」

459朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 00:20:09
>>458
「え、いやさすがにそれは…」
触ってもいいか?というちょっとだけ予想外な発言。
両手で胸を隠して、またしても顔を真赤にした。

「その…あんまり水着とかでおしゃれしたこと…無いんです…
 で、その…ミスコンでいい水着を用意してもらって…
 自分のためのおしゃれな水着がほしいなって…ずっと思ってて…」
恥ずかしそうに、水着がほしい理由を吐露する。
まだ年頃の14歳。そちらの方のおしゃれはまだやったことがなかったらしい。
常に制服なのでオシャレそのものもしたことが、涙音にはなかったのだ。

460斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 00:27:44
>>459
「ほーん、ミスコン?」


この眼鏡はミスコンのことを知らないようだ。
出場者は若年層が多めとはいえ、協賛やら審査員やらは結構幅広かったが、
元は部活主催だ。知らない人は知らないのだろう。


「初めてのお洒落かー
 ええねー。お姉さん、嬢ちゃんの初めて貰っちゃおうかなグヘヘー」


話の流れからして初めてというわけではないが、適当なことを言いながら
ガシッと朱鷺宮の肩を抱いて、入店する。
いや、もう入店してるのか? まあとにかく水着に近寄って見に入る。

461朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 00:38:27
>>460
「うちの部活の企画だったんですよー。
 …スポンサーがいっぱい来て、単なる部活動の範疇を超えてましたけど」
と、軽く金言部の紹介をしてみた。


「は、初めてって…
 えっと…選んだりするんで…ヒャッ!?」
肩をガシっと抱かれて、そのままの勢いで入店していく。

「あ、その…親子とかではないです…」
店員さんからの視線を感じながら入店。
上下のビキニや、ワンピースデザイン、上下が分かれてないタイプなど、種類は様々だ。

462斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 00:48:20
>>461
「ミスコンやる部活ってどんなんや?
 テニスサークル?」


眼鏡はテニスサークルに邪悪な印象を持っているらしかった。
具体的にはテニスサークルという名の出会い系。


「さすがに嬢ちゃんくらいの年齢の娘がおる歳やないで!

 それはそうと……ゴホン……ハアハア、お嬢ちゃんにはこの赤いのがええんやないかな〜
 着てみる?」


成人女性としか描写してなかったが、具体的には大学生くらいだ。さっきから情報後出しでゴメンネ!
そりゃ、中学生の娘がいる年齢で将来の夢決めてないとかそんなこと言わんわな!

それはそうと、眼鏡は下乳がこぼれそうな感じの水着を押し付けてきた。
セクハラで訴えたら勝てる。

463朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 00:53:46
>>462
どんな部活?と言われ、少し涙音は考えてから答えた

「えっと…『金言部』っていうんですけど…
 いろんなありがたい言葉を学ぶ部活…のはずです。」
色々と破天荒な部長の考える企画の印象ばかりが残ってしまっている涙音は、
本来の金言部の目的が、恐らくこうだったろうと必死で思い出していた。

「あう、す、すいません!」
慌てて頭を下げた。年齢について知らなかった!

「ちょ、ちょっとこれは…
 ちょっと動いたらズレて見えちゃうじゃないですか!?」
あまりにもあんまりな、その水着の面積。
「いくらなんでも…これは危ないです…
 もうちょっと隠せるくらいがいいんですが…」
一応、水着は上下でも問題ないようだ。

464斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 01:02:40
>>463
「そ、そうなんや」


なんか妙に馴れ馴れしいこの眼鏡でも、金言部という謎の部活については、そう一言返しただけだった。
ミスコンを開催した部活を尋ねて、ありがたい言葉を学ぶという、
繋がりがまったく見えない活動内容が返って来たら、誰だって困る。


「そんな謝らんでもええやでー。
 ……いや待てよ。ここで怒ってみせて、その勢いできわどい水着を押し切るというのはどうやろう。

 今時(のアニメや漫画)ではこれくらい普通やで!
 下はローライズとハイレグどっちにするんや!?」


わざわざ作戦を口に出しつつ、ダブルバインドで迫ってくる。

465朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 01:12:21
>>464
「…ふむ、楽しいところですよ。」
とりあえずそれだけ、金言部に関することは返した。

そして…彼女の作戦が丸聞こえな状況でいきなし迫ってくる。

「えっと、どうやろうって…
 は、今どきこれくらい普通ですか…」
そうなのかな…と、涙音は一瞬考えるが…

「いや、ビキニにしても、そんな上が見えたり下が見えたりとかはやり過ぎなんですよぉ!
 そりゃあたしかにビキニ系はちょっとセクシーですけど、ここまではさすがにぃ!」
必死になって顔をブンブンと振る。

466斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 01:17:03
>>465
「ええやんええやん、ちょっとだけやから。な?」


何がどうちょっとだけなのかサッパリ分からないが、
水着を朱鷺宮の腰に当てて「これ尻がはみ出るやん」とか言ってる。


「まあ、本気65%のジョークは置いておいて、
 嬢ちゃん……えーと、そういや名前聞いてなかったけど、なんでいうのん?
 うちは斉賀や。よろしくー。

 嬢ちゃんには迷彩柄とか似合いそうやな。なんとなく」

467朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 01:23:24
>>466
「…どのへんがちょっと何ですか、これ…」
実際に腰に当てられた水着の大きさを見れば、
涙音はちょっとどころじゃないとすぐに思いつく。

「…よろしくお願いします、斉賀さん…
 私は、朱鷺宮涙音、と言います。
 一応、中学の二年生です。」
と、ひとまず挨拶もそこそこに答え…
ふと、迷彩柄とか似合いそう、と言われ…

「へっ?何で分かっ…いえ、似合います…かね?」
思わずスタンドを出しそうになってしまいそうになったが、
ここはグッとこらえて、ひとまず聞いてみることにした。

ちなみに迷彩柄のビキニも当然ある。

468斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 01:29:59
>>467
「中二かー、いやー、犯罪的やねー」


何がどう犯罪的なのかは不明だ。
中二にセクハラしてる斉賀自身が犯罪的なのかもしれない。


「えっ何? 迷彩柄好きなの?
 やっぱアレやな。好みとかは内側からにじみ出てくる雰囲気的なものがあるんやな多分。
 これとかええんちゃう?」


斉賀が指差したのは、意外にもビキニではなく、下がショートパンツっぽくなっている水着だ。
と言ってもこれはこれでぴっちりしていてそこそこセクシーだろう。

469朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 01:39:47
>>468
「…は、犯罪…いえ、その…
 どちらかと言えばその言葉のほうが犯罪的では…」
なんとなく言葉の意味を理解してしまった。
軽くぼそぼそ声になる。

「あ、多分…そうですね。もしかしたら…」
一瞬自分のスタンドの成り立ちについて考える。
かっこいいな〜とずっと思っていたスタンドのデザイン…もしかしたら…?

「ん、これは…」
そう言って彼女が指さした水着を見ると、

「これ…いいですね…
 なんかこう、私の好みにしっかりあってます、そんな気がします!」
先ほどまでの恥ずかしそうな様子から一点、急に楽しそうになってきた。
迷彩柄が・・・好きなのだろうか?

470斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/06(月) 01:43:53
>>469
「よっしゃ着てみる?
 試着室はあっちやで」


片手に水着、片手で朱鷺宮の肩に手を回し(さりげなく手が乳に触れている!)
グイグイと試着室へ押していく。

471朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/06(月) 20:33:46
>>470
「と、とりあえず着てみます…
 えっと…こっちですね…」
グイグイと試着室へ押されながら
自分の胸に何か感触を覚えながらも向かっていく。

(この人…かなり積極的だな…)
軽く触られてるところとかを確認をして居た。

そんなこんなで水着を受け取ったら試着室へ入っていくつもりだ。

472斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 00:27:58
>>471
「おっと〜、すまんな!」


いかにも今気づきました風に、手を乳からどける。
わざとじゃないアピールがわざとらしい。


「グッドラック」


なぜか腕組み仁王立ちで朱鷺宮が試着室に入るのを見送る眼鏡。

473朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 00:32:36
>>472
「えっと、ちょっと待って下さいね」
そう言って試着室の中へ…

「…あれ、思ったより、窮屈…」
小声で何やら聞こえてくる…
果たして何かあったのだろうか…

「あ、あの…着れましたよー。」
そう言って軽くカーテンの向こうから顔を出す。
ちょっと恥ずかしそうだ。もじもじしている。
改めて、自分の着ている水着のデザインを確認もしているようだ。

474斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 00:36:59
>>473
「よっしゃ、お姉ちゃんがチェックしてあげようね〜
 ハアハア、さあ、うちに見せるんやぐへへ」


微妙に感情の篭っていないぐへへ笑いをしつつ、
中学二年生の水着姿をご鑑賞させていただく!

475朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 00:51:05
>>474
「うう…笑ったりしないでくださいよ…
 ちょっと見せたら…恥ずかしいのもありますから…」
ちょっと恥ずかしそうに、ゆっくりとカーテンを開いた。

水着のデザインは迷彩柄のトップスに、ホットパンツ風のボトムと言った風なのだが…

「あの…どうでしょう…か?」

斉賀の見立て通りである。彼女は制服の上からでもスタイル云々はわかるものだったが、
このように肌の露出が増えるとますますわかりやすい。
かなり発育が良さそうな胸は、若干トップスが窮屈そうだ。
出るところは出ていて、引っ込んでいるところは引っ込んでいる!理想的なスタイルだ!


お腹も引き締まっていて…
…何故か彼女の鳩尾の辺りには、まるで『ターゲットスコープ』のような刺青が彫り込まれていた。

476斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 00:57:18
>>475
「ほう、これは、なかなかいいくびれですなぁ。
 嫉妬してしまいますなぁ。
 ほほう、この胸の大きさ。中学生にして末恐ろしいですなぁ。
 そして迷彩柄の水着がエロ過ぎずフェチ過ぎない絶妙のバランスを保っておりますなあ」


なんか架空の髭を弄びながら、怪しい口調で喋る。
ソムリエの物真似のつもりらしい。


「……ところで、なんか描いてあるで?
 なにこれ? 中学生の間で流行ってるのん?」


刺青ではなく、ペインティングか何かかと思ったようだ。
おもむろに朱鷺宮の腹を撫でさする!

477朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 01:03:07
>>476
「え?えっと…
 褒めてもらってる…んですよね。
 ありがとうございます。」
顔が真っ赤になっている。うつむき加減気味の顔だ。

が、
刺青に視線が言ったのを見て、思わず…

「ヒャッ!?だ、ダメですそこは!」
思わず後ずさって、お腹を軽く擦る。
とは言え、しっかり触ることが出来たので、斉賀には
ペインティングではなく、しっかりと『彫り込まれた』ものであることがわかるかもしれない。

478斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 01:06:43
>>477
「えっなに?
 なにこの……なに?
 これはあのー……消えない的なやつなん?」


驚いたようだ。
思わずホールドアップしている。


「しかもデザインがなんちゅうか……
 ダーツの的みたいな……え? どういう趣味なん?」

479朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 01:14:00
>>478
(…やっぱりお腹が見えないのにしたほうが良かったかな?)
少しだけ後悔しながら、とりあえず説明してみる。

「いや…その、まぁ…
 刺青を入れてもらったのはいろいろな事情がありまして…
 その…災難を払うために、『ある人』に彫ってもらったんです。
 …不思議な力が手に入る…なんて噂があったので…」
とりあえず、スタンドのことをぼかした説明をしてみる。

「趣味、とかそういうのでは無いんですがね…」

480斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 01:22:29
>>479
「おお、ごめんなぁ。
 驚いちゃって。気悪くした?」


ばつが悪そうに頭を掻きながら謝罪する眼鏡


「災難を払うっちゅうと、魔除けみたいな?
 はー、いやー、なんちゅうか思い切ったことするもんやねぇ。
 うちが中学生の頃もアレなー。おまじないだのなんだのって流行っとったけど、
 可愛いもんやったで。バレンタインデーのチョコに自分の血を入れるとか、どうかと思うのもあったけど。
 んで、効果あったん?」

481朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 01:26:53
>>480
「いえ、大丈夫です。
 わかってくださるならばそれで。」
慌てて両手を振る。
そして

「…ある意味でそういうものですね…
 私、毎日ココに何か『当たる』んですよ…
 ですから、魔除けになるかなと思って…
 『刺青』を彫ってくれる場所の噂を聞いたので、そこで彫ってもらいました。」
だいたいの説明を終えると。

「もちろん!飛んでくるものは無くならないですが…
 それを追い払う力は手に入れましたから!」
自信満々に答えた。相手がスタンド使いだと知らないが、
なんだかんだ自慢したいのかもしれない。

482斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/07(火) 01:36:00
>>481
「物がぶつかるんや。それでその絵柄は……まあ、魔除けってそんなもんか。
 鬼瓦とかガーゴイルとかみたいな?

 こう、うまく防御できるようになったん?
 ようわからんけど、よかったね」


しゅっしゅっと飛んで来る何かを追い払うようなジェスチャーをする斉賀。


「刺青に目が行っとったけど、一本線の入ったいい腹筋しとるなぁ。
 なんや物がぶつかるのは災難やけど、そのおかげで腹筋も鍛えられ、
 バストを支える筋肉も、こう連動的に? みたいな?
 美容にはいい効果やったんやないかな」

483朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/07(火) 19:42:19
>>482
「えーっと…説明しづらいですけど…
 確かに防げるようになりましたね。
 …まぁ、不思議な力?で…」
確かに説明しづらそうな調子だ。

「ふーむ…
 もしかしたらそうなのかも…
 実際腹筋は割と固くなって…
 あ、二の腕もちょっとしっかりしてるかもしれないですね。」
若干しっかりして二の腕を軽く見つめながら答える。
肌の露出が増えてわかることは、涙音は結構、スポーツ選手に近い健康そうな体つきをしていることであった。

484斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/08(水) 00:18:14
>>483
「まー、世の中、現代科学で解明できることばっかりでもないわなぁ」


不思議な力肯定派なのか、うんうん頷く。


「金運アップとかは全然効かへんけどなぁ。
 あれ、雑誌の編集者が勝手に考えてると思うわホント。

 それにしてもええ身体してるね。
 なにかスポーツやって……あ、いや、金言部やったっけ……」

485朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/08(水) 00:23:48
>>484
「解明できないことはたしかにいっぱいあるますよね…
 最近は特に…」
色々とスタンド使いと出会って、
なんだかんだで科学とかはまだまだなのだろうと考えた。

「私も…その、開運のために必要なことは色々やってるんですけどね。
 でもまだまだってかんじです。」
そう言って刺青が彫られたお腹を軽く撫でる。

「ああその…きっとあれですね。
 毎日、開運祈願のお祈りを実践しているからですよ。」

486斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/08(水) 00:34:49
>>485
「えっ……開運祈願のお祈りで……筋肉が……?
 ……それってどんなん?」


ちょっと興味あり気だ。
ぽっちゃり体型なので痩せたい願望があるのかもしれない。

487朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/08(水) 00:37:45
>>486
「えっと…そうですね…
 今日はもうやったんですけど…」
少し申し訳無さそうに店員さんに声をかける…

「ふう、許可が出たので…
 ではいきます…」
そう言って涙音は、ゆっくりと跪き、土下座の態勢をとったかと思うと…

「フッ!!!」
そのまま勢い良く逆立ちの姿勢に入った!!
なんというなめらかな動き!明らかに一日やそこらで覚えたものではない。

「こ、のまま、10秒間、祈るんです。」
涙音は平気そうな表情で答える。

488斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/08(水) 00:42:06
>>487
「……な、なんやそれ。
 どこ発祥の開運法やねん。ちょっと聞いたこと無いわ。
 どっかの悪徳宗教に騙されたん?」


びっくりしたようだ。
意外と常識的(?)なことも言えるらしい。


「失礼やけど、涙音ちゃん、ちょっと変わった子やね……。
 結局、その水着やと刺青丸出しやけど大丈夫なん?
 クラスの子になんか言われたりせえへん?」

489朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/08(水) 01:00:13
>>488
「いえ゛っ!
 これは、開運法をまとめたサイトに書かれていたのでッ!
 実践しているんです!」
かなり真剣な眼差しで答える。

そして…
ゆっくりと姿勢を戻した。

「ふう…でも『ミスコン』で思い切って見せちゃったので…
 これからは出しても大丈夫かなーなんて…」
ちょっと恥ずかしそうに頭を掻いた。

「へ?…そんなに変わってます…かね?」
妙だな、と言いたそうな顔で答える。
どうやらあんまり自覚はないようだ。

490斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/08(水) 01:06:19
>>489
「開運法なんて星の数ほどあると思うけど、
 なんでよりにもよってそれを……
 ま、まあ、本人が効くと思ってるならええか。病はプラシーボからって言うしな」


ちょっと引き気味だった。
朱鷺宮を見習って実践しそうにはない。


「そういやそんなこと言ってたね。
 ミスコンでもお腹のでる水着着てたんや。
 コンテストで刺青を見せるとは大胆やなぁ。

 ほんで、その水着買うのん? 似合ってると思うけど……」

491朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/08(水) 01:16:25
>>490
「うーん、いつか…いい効果があるかと思ってたんですが…」
ちょっと残念そうだ。

「とりあえず、タトゥーシールだとか言ってごまかしてましたけど…
 まぁ多分大丈夫です。

 …あ、この水着ですか?」
そう言って改めて自分の水着を確認し…

「結構気に入ったので…
 買ってみようと思います。」
嬉しそうな表情で答えた。

492斉賀『ベティ・ブー』:2015/07/08(水) 01:19:54
>>491
「結局ごまかしてるんかーい」


しゅばっと腕を伸ばして、朱鷺宮を叩く。
直前までは勢いがあったが、叩く瞬間に失速して、実際は触れる程度だった。
ツッコミである。


「へっへっへ、そんならお姉さんが買うてあげようか〜?
 つまりあれや、あの。援助交際ちゅうやつ」


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