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【場】メインストリート その4
424
:
紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』
:2015/06/29(月) 23:19:56
>>423
「…………」
顎に手を当てたまま、じっと観察を続ける。
その手は白い手袋で包まれ、細い指を覆い隠している。
もうすっかり夏だと言うのに、暑くないのかという格好だ。
「……………『事務職』では、なさそうですね。
貴方のそれは字を書く人間の手でもなければ、キーボードを打つ人間の手でもない」
「しかし残る『営業職』も……どうも違いそうです。
靴の磨耗具合の割に、靴を含めた衣服が綺麗すぎますからね。
あるいは最近『クリーニング』やら『靴磨き』やらの機会があったのかもしれませんが……
だとしても、貴方の姿勢は『歩く人間』の姿勢ではない」
「では本当に『刑事』か、あるいは『探偵』でもやっているのか?
……これもまた、違うでしょう。
『調査員』の基本は『立つ』ことと『休む』ことです。
疲れを貯めずに立ち続ける能力……そのためには、日頃の姿勢から工夫する必要がある。
『歩く人間』の姿勢でない以上に、『立つ人間』の姿勢でもないように思えます」
「……さて、であればなんでしょうか。
なんらかの『技能職』? いいえ、その割にはスーツを着こなし過ぎている。
『教授』か何かでしょうか? いいえ、その割には綺麗すぎる手です。事務職と同じ理由で否定できる」
「………………ふぅむ」
「…………なんらかの『フェイク』がどこかにかかっている?
いや、私の発想がどこかから間違っている?
もう一度、根底からひっくり返して考える必要がある……もっと一般的でない職業?
あるいは、職務に不慣れであったり不誠実であったりする可能性を考慮すれば……
例えば風俗関係の『スカウトマン』であるとか……」
……どうも思考が迷走してきたようだ。
だんだん口調が独り言のようになり、声も小さく呟くようになっていく。
そのせいかどうかは知らないが、結構失礼な単語も目立つようになってきた。
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