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【場】メインストリート その4

291紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/01(月) 00:20:21
>>290

「む、それは残念ですが……『ミスコン』とは」
「……前にも思ったことですが、随分独創的な部活なんですねぇ……」

金言とミスコンに一体何の関係があるのか。
実に意味が分からないし、興味深いテーマだ。

「なんだって『ミスコン』なんてしようと思ったのだろうか、これは……」
「……協賛団体も色々いるんですね。物好きと言うかなんというか」

えーっと、なになに?
『鈴眼』……和菓子屋でしたっけ。そういやありましたねそんなとこ。
『秋映学園吹奏楽部』……どういう協賛なんでしょう。ただの部活じゃないですかこれ。
それと『神社』と……宗教団体まで入って来てるんですか。凄まじい何でもあり感ですね。
で、最後に『ヨハネスブルグ』。まだまだ協賛団体は絶賛募集中と。なるほどなるほど……

「…………………まぁ、『姉妹都市』ですからね」

小さくつぶやく。
何もおかしなことではないが……うーん、やはり街に溶け込んでいるのだなぁ。

「で、涙音ちゃんの悩みというのは、『参加者』か『協賛』の不足ですか?」
「そもそも学生の部活動主体でこれだけの規模のイベントというだけで凄まじいのですが」

292朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 00:27:21
>>291

「ええ、はい…
 以前もサバゲーみたいなことやってましたし…。
 多分今後も色々すごいことやると思いますよ。」
ちょっと呆れ顔でチラシを見つめる。

なぜミスコンを始めようと思ったのか、と言われて
「私もよくわかりません。部長さんは色々と…破天荒な人ですからねえ。」
ちょっと恥ずかしそうに苦笑いする。

「初めはちょっとしたイベントなのかと思ってたんですけど…
 ほんとに町おこし並の規模になってしまいまして…」
そう言って協賛団体の数を確認している
(ヨハネスブルグっていうのがちょっと気になるけど…
 まぁ、いう必要もないか)
「…まぁ、提携してる以上は、こういうイベントの参加は普通でしょうね。」
気になる団体名が一つだけ、あったのだが、そこはあまり気にしないようにしているようだ。

「うーん、参加者をもっと呼ぼうかなと私は思ってるんです。
 こうも…協賛団体が増えてくると、生半可だといけないかなと思いまして…」
悩んでいた理由を斜六に話す。
なんだかんだで金言部に溶け込み始めているのは、涙音自身も自覚していた。

「で、参加者を集めようといろいろ勧誘してるんですが…
 今の所収穫は1人だけなんですよねー…」

293紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/01(月) 00:49:52
>>292

「最高に意味が分かりませんね。とても素敵です」

からからと紫は笑った。
冗談めかしてはいるが、結構本音である。楽しそうだし、なによりだ。
派手なイベントは嫌いではない。というか意外と好きだったりするのである。

「ああ、ちょっとした町興しだと思うと確かに納得の並びです」
「主催が学生で、神社に、和菓子屋に、提携している姉妹都市と。なるほど、なるほど」

吹奏楽部も主催である学生側からの支援と考えれば、納得できる気もする。

「(ふむ……彼女も『ヨハネスブルグ』の話は知っているのでしょうか)」
「(聞いたところ、大きな事件もあったようですしね……ああ、口惜しい。ま、言及は避けておきましょう)」

「まぁ、こういうイベントは人数が大いにこした事はない」「お祭りなのだし」
「肝心の『参加者』が足りていないようでは、イベントとして半端ですからね」

協賛だけ立派でも、しょうがないのである。
といっても、ミス黄金町を決める……なんてイベントに乗る女性がどれだけいるのかは知らないが。
主催が学生の部活動という事も考えれば、まぁ人はあまり集まりそうにない気もする。

紫は顎に手を当て、少し考えるそぶりを見せた。
数瞬の間そうしていたかと思うと、意を決したように顔を上げる。

「このミスコン……私が参加しても問題ないのでしょうか?」

294朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 01:00:13
>>293
「意味はよくわからないですけど。
 いい人だっていうことは保証します。
 何だか、上に立つ人の風格が有るという感じです…」
そう言って頷いた。
涙音の様子を見ても、嫌っている様子はまるで見られない。
むしろ振り回されながらも楽しんでいる感じだ。

「でしょう?オオゴトですよこれは。
 私も本気でやらなきゃってかんじですよ。」
(…ちょっとミスコンに興味あるなんてのはまぁ…いいか)
涙音も個人的にミスコンに興味はあったが…
 ここは部員の勤め、そう思ってサポートに徹しているようだ。

そして、斜六が提案した言葉を聞いて
「…えっいいんですか!?」
驚き半分喜び半分の表情を浮かべて斜六の顔を見た。

295紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/01(月) 01:16:37
>>294

「それならよけいに結構」
「学生なんてのは、後になって『あの時はなんであんなことしたんだろうね』って笑い話にできるぐらいが丁度いい」

そういう紫にも、学生時代はあったはずだ。
あまり、イメージしづらいような、むしろしやすいような。
…………まぁ、なんとなく楽しそうに学生やってたのではないだろうか。そういう雰囲気がある。

「結局のところ、私は楽しいことが好きなんですよ」
「こういうイベント、結構嫌いじゃないんです。年齢制限などが無ければ、ぜひに参加させて頂きたい」

ところでこれは真実であり、嘘である。
紫が参加を決意したのは、言うまでもなく協賛の『ヨハネスブルグ』の存在。
ミスコン……女好きの『ルンクス』……何かしら手がかりがあるのではないだろうかと考えるのは、ごく自然な思考である。
惜しむらくは、この『ミスコン』がシリアス一切抜きの企画であることだろうか。
なんという悲劇だろうか!紫にはそういうメタ事情を読み取ることができないのだ!場合によってはしそうだけど!
そんな背景事情を露知らず、紫は会話を続けるのであった。合掌。

「涙音ちゃんは、今回はスタッフかい?」
「貴女は可愛らしいし、スタイルもいいし、参加者としても十分通用すると思いますけれど」

296朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 01:23:58
>>295
「フヒヒ…まぁたしかにそうですね。
 結構サバゲーも楽しかったですし…思い出話にはなりそうです。」
ちょっと楽しげに言葉を返す。

「ん、ありがたいことです。
 楽しいイベントになると思いますから、是非に是非に、参加お願いします!」
すっかり嬉しくなったのか、ちょっと変な口調になりながら
大きく頭を下げた。最敬礼である。
(楽しいイベントだから、今はアレのことは考えないでおこう…)
ヨハネスブルグの存在は今でも自分の中に引っかかる。
それでもサナトリウムで過ごしたことで、多少は割りきれているのだが…

「そうですねー…部員なので」
ちょっと残念そうに答える。

「え、あ…う、そこまで褒められるとちょっと…
 照れちゃいますぅー。わ、私たしかに興味津々なんですけどぉ…
 ほ、ほら、大事な仕事じゃないですかぁ…金言部のお仕事も…」
顔が真っ赤になっている。褒められるのに慣れてないのは明白だ。
ちょっと声も上ずっている

297紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/01(月) 01:39:15
>>296

「うーん、もったいない」

実際……朱鷺宮涙音という少女は随分可愛らしい女の子だと紫は思う。
顔立ちは整っているし、長髪は艶やかで、数筋の赤い髪も良いアクセントになっている。
スタイルの良さは、もはや言わずもがな。窮屈そうな服がその証拠だ。
当然、腹部ではない。胸が窮屈そうなのだ。少しセクシーな服でも着せれば、そこらの男は黙っていなさそうである。
なおこの発言は着込んでるからいいんだろ学派を否定するものではないと明言しておく。コーディネートの方向性の問題だ。

「興味があるというのなら、もっともったいないでしょう」
「一度部長さんに相談してみたらどうです?」
「せっかくの『お祭り』なんですし、ね」

紫は『金言部』の部長のことを知らないが……
……しかし、『面白い事が好きなのだろう』ということはなんとなくわかる。
でなければ、わざわざこんな企画は立てまい。サバゲーにしたって、そういうことだろう。
そしてこういうイベントで最も悪徳とするべきは、楽しめない事だ。

「相談してみる価値は、十分にあるかと」
「その部長さんのことを立派な人だと思うのなら、特に」

298朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 01:44:52
>>297
「…そこまで言われてしまうと、
 その気になってしまいますねー。」
かなり照れくさそうに答える。

「んー、ちょっと聞いてみましょうかねー。
 たしかにその…大事ですけど…
 ちょっとはっちゃけてみたいというのもありますし…」
改めて考える。涙音にとってミスコンは初めてのことだ。
興味が強いのもある種当然のことだろう。

「ふむ、ちょっと相談してみましょうかね。
 まぁ、いざというときにはなんとかしてくれます…きっと。」
ちょっとその顔は緊張気味だ。

299紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/06/01(月) 22:47:00
>>298

「実に結構」
「やりたいことはやるべきです。その方が絶対にいい」

現に、紫だってやりたいから職業探偵をやっている。
紫の持論では、別に『名探偵』は職業探偵じゃなくてもいいのだ。
いいのだが、紫が職業探偵をやりたいから職業探偵をやっている。
当然、それを許される幸運が親の遺産という形であったりしたのだが、しかしそれがなくてもやっぱり紫は職業探偵になろうとしていただろう。
だって、その方が絶対に生きてて楽しいから。
そのせいで食いっぱぐれて死にそうになっても悔いはないと、紫は心から思うのである。

「しかし涙音ちゃんも参加するとなると、私たちはライバルということになりますね!」
「フフフ、これはいよいよ楽しみになってきました」

ところで紫はスレンダーな女である。全体的に。
いや、具体的にどうとかは言わないが、こう、全体的に細い女であった。


「ま、色々と応援していますよ」
「負ける気もありませんがね。当日を楽しみにしておきます」

いつも通りに、悠悠自適な余裕の表情で。
最後にそれだけ言うと、紫はくるりとその場を去っていくのであった。

300朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/01(月) 22:51:07
>>299
「どうもありがとうございます!
 …どこまで出来るかわかりませんが…
 取り敢えずやってみます!」
そう言って力強くガッツポーズをしてみせる。
なんとなくだが、やる気が湧いてきた。

「それはもちろん!
 もし参加が許可された暁には…
 トーゼン優勝ねらいでいきますよ!」
そう言って軽く笑ってみせた。

「私も負けるつもりなんてありません!
 まぁ、その時を楽しみにしてますから」
そう言って彼女がくるりと背を向けたのを見て

「さようなら!
 その日を楽しみにしていますね!」
そう言って手を振り、涙音もその場から歩き去っていった。

301マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/01(月) 23:30:27
『メインストリート』で定期的に行われている『バザー大会』。
各々が骨董品やら不要になった衣類やらを路上に並べているわけだが。

「『モット君』売れないネー!」『YO!』

『ガチャガチャ』みたいなスタンドと一緒にシートの上にちょこんと座って、
お客様を待ってるわけね。

302鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/02(火) 22:36:16
>>301

和服の少年が一人、あなたの方へ寄ってくるだろう。
肩まで伸びた黒い癖毛をなびかせる、和傘を差した少年だ。

彼は一つの使命がある。
先日彼の所属する金言部の部長から『なにか面白いものを』とお使いを頼まれたのだ。
『バザー大会』では意外な掘り出し物が見つかることがある。
なので暇をもてあました富豪を楽しませるモノが見つかるかもしれないと考えている。
費用の負担もしてくれるだろう。

『スタンド使い』の店のように思えるし、面白いものの一つや二つあってもいいだろう。

「なんかエエのんありますかぁ?」

微笑を浮かべ、彼は聞いた。

303マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/02(火) 22:42:05
>>302
ビニールシートに目をやると人間がすっぽり収まるほどのでかいスリッパや、
『スマッシュTV』でデカデカと書かれたTシャツやら、
超精巧な手のひらサイズのあきらかにスタンドとわかるフィギュアやら、バッジやら、
♂♀のマークが絡まったキーホールダーやら、
直径4cm程のガチャガチャのカプセルがゴロゴロ転がってるみたいね。そうだね。

「ミーとモット君の持ってるアイテムはぜんぶまーべネ!
ハハハ!」

304鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/02(火) 22:53:38
>>303

「んー。なんや色々あるみたいやねぇ。」

とりあえず広げられた商品を見る。

(なんちゅうか、変なもんばっかりやなぁ。部長喜んでくれるやろか。)

なるべく面白そうなものを買っておきたい。
フィギュアやバッジでは満足させられるかは分からない。

「なんや、オススメの商品とかありますぅ?」

聞いてみよう。店のことは店の人間に聞いたほうが早い。
オススメする商品だってそれなりの価値があるはずだ。

「なんちゅうか、遊びとかイタズラに使えそうなんがいいんやけど。」

305マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/02(火) 23:13:02
>>304
「『モット君』のフィギュアは全部実在のスタンド使いネ!
 例えばこっちの『武蔵野』と『ジャギド・エッジ』を揃えると…」
『武蔵野 浩二』に『ジャギド・エッジ』と組み合わせると・・・・


   「まあいいか・・・・・・それじゃあ、『さよなら』」






                  ドグシャァァァァァァァァン!!!!!


──巨大な『シャンデリア』が落下してきた!

「とかネ!
 でも黄金町の人達ダーレも『リーチ』の事知らないネ!
 ネーッ!『モット君』ー!」             『YO!』

「ネネネ!?『イタズラグッズ』!?
 それなら、この『ゆにせっくす』や『吸血城ペアチケット』とかオススメネ!」

その辺に置いておいたチケットとキーホールダーを出そう。

「こっちの『ゆにせっくす』はぶつけた相手の性別を1日入れ替える
 使い捨ての『レアアイテム』!
 そしてこっちの『吸血城チケット』はこの世のどこかの、
 わいわいかきことしたらばの時空に存在するらしい『吸血城』に
 ペアでご招待するやつネ!」

306鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/02(火) 23:25:27
>>305

(なんやテンション高いお人さんやなぁ。)

商売人としてはいいことなのかもしれない。
彼の家の人間も商売をしているがここまで元気ではない。

(んー。『吸血城』は、部長がそれっぽいの持ってそうやなぁ。)

別荘かなにかと勘違いしているのかもしれない。

(うん。性転換とかおもろそう。ちゅうか、どういう原理?)

スタンド関係のことに常識で対応するのは無茶だ。
スタンドの前では性転換などたやすいことなのだろう。

「この『ゆにせっくす』っちゅうんをあるだけ貰いたいねんけどぉ。」

「いくらぐらいやろか。」

307マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/02(火) 23:39:35
>>306
「『ゆにせっくす』は『ガチャ』のレアアイテムネ!
 『フープル社』が営業再開したらまた出るかもしれないけれど、
 今は在庫がこれしかないネ!」

          「えーっとネえーっとネ…」

「『ガチャガチャ』が1回1万円だからネ。
 それでえーっとネ!えーっとネ!」

リアル時空で10年以上通っているそろばん塾で鍛えた
計算力を最大限に駆使するぜ。

「それじゃあ『50万円』になりますネ!」

308鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 00:03:39
>>307

「五十はちょっと……」

どこの国にポンと五十万も出せる人間がいるだろうか。
有名な無免許医ではない。
ただの和菓子屋の次男坊だ。
実家の金は彼の金ではない。

「もうちょい勉強(やすく)してくれへんかなぁ。」

交渉開始ィィィィィ。
ここで引くわけにはいかない。
部長の期待を裏切ることは鈴元家の信用に関わるかもしれない。

「その薬のことよう知らんしなぁ。もっと詳細なとこ知りたいかなぁ。」

「よう知らん薬にはい五十万、ちゅうわけにはイカンのよぉ。」

「今僕から見たら桁一つ多い気ぃすらするわぁ。」

値切り交渉でもしよう。

309マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/03(水) 00:11:56
>>308
『ゆにせっくす(キーホールダー)』をコロコロと掌で転がそう。


「『ゆにせっくす』は前1回だけ使ったことあるけど、
 その時バッチリ『ヒカリ』は『男』になったネ!
 『レアアイテム』は『フープル社』が生み出した、
 ベリーベリーすごいオモチャネ!ヘイ、『モット君』!」

              『YO』  ポロッ

『モット君』に『カプセル』を吐き出させ中身を開けて、
質量法則無視して『聴診器』こと『テニトール』を取り出して装着。
涼元ボーイの胸に当てるぜ。

「『テニトール』はちょっと前に思ってた心の声を聴けるネ!
 ユーは『部長』の為に、おもしろアイテムを探しにきたみたいネ!
 ちなみに『吸血城』は『スタンドのお城』みたいネ!」
                         ボフッ

「それじゃあ…えーっとネ、えーっとネ…、
 とりあえず『10万円』まで下げるネ!」

310鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 00:32:05
>>309

「『ヒカリ』?そういう人がいはるん?」

女性らしい名前だし、信用してもいいのかもしれない。
物的証拠がないので決定打とはいえないが。

「え、なんで部長のこと……ホンマもん?」

(やとしたらエライ失礼なこと言うたでぇ。
 後気軽に言うてはるけど、スタンドの城ぉ?
 ムチ使って悪魔とか倒すんかなぁ。それとも墓場でデートぉ?)

ケチをつけたことを少し後悔する。
まぁだからと言って、値段交渉の手を緩めるつもりはない。
さすがに五十万では買い物が出来ない。

「五万?本気で言うてはるん?」

本当に一桁消えたことに驚く。

(適当に値段言うてはるんかぁ?
 でもさっきのはホンマもんっぽいけどぉ。もうちょいつついてみよか。)

「やぁー。スゴいなぁ。これは信用できるかもしらんねぇ。
 
 あんさんの商品、ホンマもんや思うわぁ。でもなぁ、エエ商品にめぐりおうたんに

 持ち合わせがなぁ。あんま無いんよぉ。」

「あんさんがエエんやったらでエエねんけどぉ『二万』でどうかなぁ。」

半額以下の値段提示。強気だ。
ただそれでも二万だ。五十万を五万にしたなら検討してくれるかもしれない。

311<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

312マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/03(水) 00:42:11
>>310
「『モット君』はすごいネーッ。
 ミーも凄いネーッ!フープル社も凄いネーッ!」

指をぴーんと5つ立てる。ピーンとね。

「『5万円』ネ!
 ミーもイチオー店長の端くれ!これ以上はまからないネ!
 もし下げろって言うなら責任者呼んでくるネ!
 もしくは『3日』待つネ!
 今『刺青師』じゃなくて『フープル社』の電波が舞い降りたネ!
 後、『3日』で『モット君』のスタンド能力が復活するネ!
 そしたらミーが皆さんに本物のガチャガチャをお見せしてあげますネ!
 運が良ければ、その部長とやらのフィギュアも出てくるネ!」

313鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 00:57:24
>>312

「『3日』?んーよしんば待ったとして。
 その『ゆにせっくす』を今より安くで手にいれられるん?」

その薬一つのためにガチャガチャを何度も回すのは好ましくない。
さきほど1回1万円と言っていたし、六回まわして薬一つなら無駄だ。
それなら今ここで買ったほうがお得だ。

「フィギュアも魅力的やけどねぇ。『ゆにせっくす』、それが出る確立は『低い』んかなぁ?」

一応聞いておく。
低いなら今買ってもいいだろう。
分からないなら、そのとき考えよう。

314マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/03(水) 01:04:04
>>313
「えーッとネ…
 確か今まで累計『1800万円』回したネ!
 それで『ゆにせっくす』が出たのは3回だけだからネ…
 とにかくむちゃくちゃ『レア』ネ!
 後、『モット君』のガチャガチャはハズレがあるネ!!」

ざっくばらんに答えた。

315鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 01:11:01
>>314

鈴元の表情が石造のような硬さを持った。
あまりの値段に意識が飛びそうでもある。

「『バクチ』すぎますわぁ。しゃーない。買いますわ。」

「三日待って値上げされてもかなんし。」

財布を取り出す。
一応それぐらいなら入っているはずだ。

「えっと『4万』やったっけ?」

とぼけたふりをして値を下げるがね。

316マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/03(水) 01:16:54
>>315
「それじゃあ『4万円』頂きますネ!」
           『オット』

ガマ口のお財布を出した所で、
『モット君』が割り行ったぜ。

『『5万円』ダロ?
 マフィー君YOーッお兄チャンYO〜ッ』

「あちゃー!ミーッたらうっかりさんネ!
 それじゃあ『5万円』になりますネ!」

           カポッ

モット君の『カプセル(実体化したスタンド物質)』の中に、
『ゆにせっくす』を仕舞ってわたしてあげようじゃないか

317鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 01:24:15
>>316

「ん?うふふ。はい『5万』」

嘘はつかない。きっちり5万だ。
目の前で枚数の確認もする。

金を渡し、『ゆにせっくす』を受け取る。

「あ、連絡先教えてもらえるやろか。もし部長がもっというたら、また声かけますから。」

スマホ(最近ガラケーから買い換えてもらった)を取り出し、連絡先の交換を提案する。

318マフィー『モット・ザ・フープル』:2015/06/03(水) 01:30:15
>>317
「やッたネー!お金ネー!
 久しぶりに『モット君』に食べさせられてあげるネー!」
『エーヨー費ッ!エーヨー費ッ!』

「ミーの連絡先!?
 オッケーネ!ミーの電話番号は080-ホニャララ-ペラペラで、
 メールアドレスはmott_muffy_gatyagatya@モニャモニャモニャ.モーニャ.jpネ!」

連絡交換した!

「ミーはそろそろそろばん塾の時間だから店じまいね!
 『モット君』!後片付けしちゃうネ!」『YOッ!』

319鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/03(水) 01:34:28
>>318

「はいはい。なんやよう分からんけどおきばりやすぅ。」

商品を懐に入れ、その場を立ち去る。
まだまだ面白いものを探す必要はある。
あの富豪が薬一つで満足してくれるとは限らないのだから。

鈴元 涼『ザ・ギャザリング』→『ゆにせっくす』を一つ獲得。
                   ただし、5万消費により
                   現在の『財産』 
                             『13万-5万』で
                             計『8万』

320葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/03(水) 23:21:06
メインストリート 商店街。


                   「ぃ、ぃ、いらっしゃい!!!」

多数並ぶ店舗のうち一つ、『かとう青果店』。
最近――新しい店員が増えた。

                        バサ!

ぶかぶかの黒い服の上からエプロンを着けた、赤髪赤目、片目隠れの少女。
後頭部の黒いリボンで、髪をまとめている。

               ――その名は、葉鳥 穂風(はとり ほふり)だ。

「え、ええと、今月はきゅうり、ししとう、ピーマンが旬……です。
              あとはベビーコーンとか……ええと、あっ、みょうが……も。」

たどたどしく旬の野菜を解説していた。
他の店員は……今は見当たらないようだ。

321鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/04(木) 00:33:52
>>320

和服を着た肩まで癖毛を伸ばした少年が店のほうに近づいてくる。
手には和傘をもっており、日の光から自身の体を守っている。

「あら、新しい店員さん?」

君のことを知らないようだ。
柔らかな微笑みを浮かべた少年が君に話しかける。

322葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/04(木) 00:58:02
>>321

「……あっ! は、はい。こんにちは。
 ついこの前、です。あの、その、よろしくお願いします。」

             「……あっ、は、葉鳥 穂風です。
              すみません、よろしくお願いします。」

いかにも不慣れそうに穂風は応対した。
そう、はじめての……客だった。

                   ギュ…

拳を握りしめる。

「あっ、あっ……あのっ!!」

              「……あの、お、お野菜、買いますか?
               今月の旬は、きゅうり、とか……いろいろ、です!」

熱っぽく、少年にずいっと寄って、野菜を指さす。
なるほど、きゅうりとかが並んでいるし、新鮮そうだった。

323鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/04(木) 01:12:29
>>322

「あぁ、ご丁寧にどうもぉ。」

「僕は鈴元 涼っちゅうんよぉ。えっと『鈴眼』って和菓子屋さんで働いててねぇ。
 
 この店はたまに来るから、また会えたらよろしゅうお願いしますぅ。」

頭を下げて礼をする。
自己紹介のついでだ。

   (慣れてへんのやろねぇ。まぁ、時間はあるしゆっくりしてこかなぁ。)

不慣れな接客で嫌な顔をするような男ではない。

「ん?どないしはったん?」
           
                    「あぁ、お野菜ね。今日のお夕飯に買っとこかなぁ。」

とりあえずきゅうりを手に取った。

「うん。品質エエねぇ。」

「あ、果物ってあるやろかぁ?オススメの。無かったらエエんやけど。
          それと、そんなせかせかせんでエエよぉ。気ぃ遣わんとゆっくりしぃ。」


          (焦ってもエエことないし。)

相変わらずニコニコと優しく笑っている。

324葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/04(木) 01:24:30
>>323

「和菓子屋さん……は、はい。
 きっと、ええと、その……よろしくお願いします!」

                 (和菓子……おまんじゅう、とか……?
                  ……あっ。花火屋さん、も……行かなきゃ、今度……)

頭を小さく下げた。
きゅうりの他、パックに入ったししとうなども並んでいる。

          「は、はい。品質、すごくいいんです。
           あの、農家さんの人が、すごくがんばっていて。」

……そして。


「えっ、く、果物……ですか。
 すみません、ええと、ええと……あっ! ぁ、す、少しお待ちを……」

                 ガサゴソ

エプロンのポケットから紙。
これは明らかに――『カンペ』だ。

        「……」

                  「あっ! さくらんぼ……」

そしてカンペをしまった。

「あ、あの、その。
 さくらんぼ……とか。びわ、とか。そのあたりが旬です……!」

気まずそうに、並んださくらんぼのパックの一つを取って、差し出す。
……なるほど、旬らしかった。

                         「……い、いかがですか?」

325鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/04(木) 01:42:30
>>324

     (今日の料理当番僕やったし。僕の好きなモン作ろかなぁ。)

     (トマトはあったから、きゅうりと、ツナかなんかであえてぇ。
          あ、お弟子さんにきゅうりアカン人おったかもしれん。)

平行して今日の夕飯に思いをはせる。
結構大所帯なのだ。
もちろん葉鳥から視線は外さない。

「エエ店にはエエ商品が置いてあるんよぉ。ここにはエエ店員さんもおるみたいやけど。」

冗談ではなく本心から告げる。

>カンペ

「ふふっ。や、気ぃ悪うせんといてなぁ。」

口元に手をあてくすりと笑う。

「しっかりしてるねぇ。カンペ見たまんまでエエよ。
         慣れるまではゆっくりでもちゃんとお仕事できてたらエエ思うし。」

彼の店はそういう教育方針だ。
まぁ慣れるのが遅ければ怒られるが……

「エエねぇ。『さくらんぼ』好きなんよ。
          三パックほど貰おかなぁ。それと、びわも八つほど。」

「そういえば葉鳥さん、いつから働いてはんのぉ?」

彼女が働いているのを初めて見た。
対応の不慣れさから最近であることは分かるが、聞いてみる。

326葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/04(木) 01:59:32
>>325

「あ、う。 ええと。
 ……あ、ありがとう、ございます。」

                「……えへ、へ。」

お世辞かな、とは思ったが……素直に受け止めた。

「あ、す、すみません……まだ、覚えきれなくて。
         ……早く、なれて、しっかりできるようにしたいです。」

「……では、見たままで。
 あっ、す、すももとか。メロンとかも……です。」

ちなみに――カンペは手書きだ。
紙いっぱいに、果物や野菜の名前が書いてある。

                     ……そして!

「あっ、あっ……!! 
 お、お買いあげっ、ありがとうございます……!」

                             パァァ……

満面の笑み。
そそくさと奥へ行き、ビニール袋を持ってきた。

「えへへ……うれしいです。買ってくれて。
               ……えっ、あ。い、五日くらい前……です。」

かなり最近らしかった。
果物たちを、袋へと詰めていく。つぶれたりはしないように。

                「……あ、あの。鈴元さん、は。
                    ……どれくらい、その、和菓子屋さんを……?」

ふと、思い立って聞いてみた。

327鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/04(木) 02:17:08
>>326

(ホンマにしっかりしてはるなぁ。)

慣れないながらも丁寧に仕事をする葉鳥を前に、そんなことを考える。
カンペの具合を見れば真剣さは言葉を使わずとも伝わる。

(ウチも新しい店員さん欲しいなぁ。)

さすがに葉鳥を引き抜くつもりはない。
相手の店に迷惑だろう。

「はぁ。メロンとかも。うーん……
 追加お願いするわぁ。すももと、きゅうり、後はその辺のやつを」

ゆっくりと相手に確認させるように、陳列された商品を指差していく。
割と多めだ。割と重く感じるかもしれない。

「五日前かぁ、もうこんだけ出来るんやったら、将来有望やねぇ。」

「ん?うっとこの家の手伝い?せやねぇ。」

指折り計算する。

「今15歳やからぁ、7年くらいやろか。修行は4年目くらいやったかなぁ?」

こういうと長い間働いているような気もする。

「長ぅやってるから、僕は偉いっちゅう話でもないんやけどね。」

「……葉鳥さんは店番、楽しい?」

328葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/04(木) 02:31:30
>>327

穂風は相手の考えてることなど分からない。
そんな能力はないし……内心てんてこ舞いだから。

「はっ、はい!
 ……あっ、す、すみません。袋をもう一枚……」

                       ソソクサ

そそくさと、二袋目を持ってきて、そこに追加分を詰めていく。

           「すもも」

                    「きゅうり」

      「ええと、ええと……」
……かなり、ずっしりしている。
とりあえず、これで注文分は詰め終わりだ。

「あ、う……ほ、褒めすぎ、です……
           ……えへ。ありがとう、ございます。」

袋をゆっくりと……手渡しつつ、はにかむ穂風。

               「……な、なな……すごい、ですね。
                その、ええと、えらくなくても……すごいと、思います。」

額の汗をぬぐう。

「……え? 店番、は……あの、その。
 正直……まだ、分かんない、けれど……」

もごもごと言いよどんだ――が。
                
                         「……たのしくなったら、いいなって。」

笑顔で、はっきり。そう付け加えた。

329鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/06/04(木) 02:45:57
>>328

袋を手渡され、中身の重みを感じる。
ずっしりと重い。彼の華奢な体には重いが、耐えられる程度である。

「褒めすぎちゅうことはないんよ。エエことはエエんよぉ。」

涼やかな笑みと声だ。
重い物を持っているなど顔色に一切出さない。

「すごいて…ありがとう。」

礼は述べる。否定するのもいやらしいだろう。

>「……たのしくなったら、いいなって。」

彼女の言葉を聞くと、鈴元は黙り込んだ。
視線を彼女から外し、あらぬ方向を見つめる。
一呼吸置いて、また視線を戻した。

「エエねぇ。うん。また今度来るわ。葉鳥さんやったらすぐにカンペ持たんでもようなってるわ。」

「ほなね。さいなら。」


            (いつからやろなぁ。店番、つまらんくなったん。)

                              (また楽しいって思えるようになるんやろか……)

       (……店番くらいで、くよくよしたらいかんわ。)

彼は帰る。静かに、しかし一歩ずつ踏みしめて歩いて。
自分の進む道を確かめるように歩く。
じきに彼の姿は見えなくなるだろう。

330葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/04(木) 02:57:30
>>329

「…………はっ……はいっ!」

                  「きっと……
                   きっと、次までには、覚えます!」

穂風は満面の笑みで頷いた。
――鈴元の思いは、穂風にはまだ、わからない。

「ええと……またのお越しをっ!」

小さく手を振り、去りゆく後姿を見守った。

                 (これから……もっと。
                     もっと楽しく……なれる、かな。)

「……」

         「……あっ!
            い、いらっしゃいませ!」

331関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/04(木) 23:07:56

夕暮れ時の商店街。
膝下まで覆うロングスカート、流れるような黒の長髪。
清楚な女学生を絵に描いたような少女が、『クレープ屋』から少し離れたところに立っていた。
その視線はクレープ屋に注がれている。

  (う、うーん……『クレープ』……食べたいなぁ)

        (新作の『レアチーズブルーベリークリーム』、気になるしなぁ……)

   (でも、買い食いなんてお行儀悪いし、それに太っちゃうし……)


「う、うーん……」


……本人としては非常に真剣に、悩んでいる。
視線の先はずっとクレープ屋の看板で、立ち位置はずっとクレープ屋から少し離れたところだ。
…………この状態になってから、そろそろ10分は経過しそうである。

332朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/04(木) 23:26:50
>>331
そんなクレープ屋に躊躇なく近寄っていく別の女学生の姿が見える
「あ、新作!」
触覚のように生えた2本の髪の毛と、赤く染まった前髪
それにあちこちについた開運グッズが目立つ少女。

「すいませーん、新作のやつおねがいしますー」
色々気にするわけでもなく注文している。


…もしかしたらヤーコは彼女、朱鷺宮涙音とはすでに友達かもしれない。
割りと非スタンド使いの友達はいる方なので。

333関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/04(木) 23:45:29
>>332

  (あっ、涙音ちゃん)


関東也哉子と朱鷺宮涙音は、友人だ。
少なくとも学外で会えば話をする程度には友人である。
そんな友人が、行くべきか行かざるべきか悩んでいたクレープ屋に突撃しているではないか!
それを認識した瞬間、也哉子の脳内に電撃が奔るッ!


     (い、今しかないッ! ここを逃せば、私はもう『前』に進めないッ!!)

                 グッ

  「す、すみません!!」

壮絶な決意の果て、也哉子は足を――――踏み出したッ!
素早くクレープ屋の前に移動!
朱鷺宮の注文に続くように、間が空かないタイミングを正確に測りッ!

         「あ、あたしも同じのを、『レアチーズブルーベリークリーム』をお願いしますッ!」

僅かにつっかえながらも、流れるように注文ッ!
勝った! 也哉子は勝ったのだ!
なんに勝ったのかはよくわからないし、むしろ冷静に考えるとなんかに負けてるんじゃないかという気もするが、ともかく勝利したのだッ!

  (い、言っちゃったぁぁぁぁぁぁ〜〜〜ーーーッ!)

      (ちょ、ちょっとはしたなかったかな!? うぅ、は、恥ずかしい……)

後に残るのは恥ずかしげに顔を真っ赤にした也哉子と、注文を受けてクレープを作る店員さんと、朱鷺宮である。
多分クレープはすぐに出来上がるだろう。

334朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/04(木) 23:52:23
>>333
「あ、もちろん一人前でいいですよー」
取り敢えず涙音が注文してから…すぐさま

>「あ、あたしも同じのを、『レアチーズブルーベリークリーム』をお願いしますッ!」

すぐ横からヤーコの声が聞こえてきたのだ!
「はっ!び、びっくりしたな…
 ヤーコ、じゃないの…。」
普段敬語の涙音であるが、友達というポジションの人にはフランクなしゃべり方をするのである。(豆知識)

「…顔赤いけど、どうしたの?熱かな?なんてねー」
クレープを待っている間、恥ずかしそうにしているヤーコをじっと見て、どうしたんだろうという視線を向ける。

335関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 00:04:29
>>334

朱鷺宮が話しかけるとはっと我に返ったように素振りを見せる。

「あ、えと、ごめんね、驚かせちゃったね。
 クレープ、買おうかどうか迷ってたんだけど、涙音ちゃんが買ってるの見て、ここは思い切ろうって思って……」

そういうことらしい。
実際随分長い事悩んでいたので、渡りに船とでも言うべきか。
その様子を知っていた店員さんはちょっと苦笑気味である。

「うぅ、はしたにゃあことしてまったがん、はずかしゅうていかんわ……からかわんといてちょう!」

顔を真っ赤にして、両手を頬に当てて、いやんいやんとすっかり恥ずかしがっている也哉子だ。
地の名古屋弁が出ている。よっぽど切羽詰っていたらしい。

336朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 00:12:57
>>335
彼女の様子をしばらく眺めてからこちらも口を開く。

「ははーん、なるほどね。
 まぁこういうのって悩んじゃうものだからしょうがないと思う。」
おんなじ女性として、迷う気持ちは色々と涙音も理解している。
ちょっと表情が穏やかだ

「でもまぁ、我慢するとストレスになる可能性もあるからねー。
 それにちょいとお菓子を食べるくらいでは、人間そんなに体型が変わるもんでもないよ。
 食べた分だけ、運動すればいいだけの話だからさぁ。」
そう言って軽く微笑んでみせる。
ちょっと前(今年の2月以前)の情緒不安定さからだいぶおおらかになったような印象を受ける…かも知れない。

「ごめんごめん、そんなに恥ずかしい思いさせちゃったなら
 ちょっと悪かったかな。」
と、両手を合わせて軽く頭を下げた
「しかし、なかなかわかりづらいねー方言って。」

337関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 00:31:12
>>336

   「うー、ごめんねぇ……」

落ち着いてきたが、やっぱり顔は赤い。

     「あたし、運動苦手だからなぁ……
      それに、その、『買い食い』ってあんまりやったことなくて……」

 「うぅぅぅ……こ、後悔してきた……」

なんだかとても悪いことをしてしまったような気がして、凹んだ。
しかし盆水は水に帰らない。
容赦なく店員さんがクレープを包み、お代を払う時は無情にもやってくるのだ。
流石にその辺は滞りなく、財布を出して代金を払い、クレープを受け取る。やったぜ、できたてだ。当然だが。

   「い、いや、涙音ちゃんが謝ることないよぉ。あたしが悪いんだし……
    むしろこう、『ありがとう』かなぁ……踏ん切りは、ついたんだしね」

 「あ、う、ごめんね。咄嗟に出ちゃうの、名古屋弁。
  普段は出ないように気を付けてるんだけどねぇ」

338朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 00:36:39
>>337
「ふふーん、なぁに気にすることはないと思うよ」
そう言いつつも手慣れた様子で涙音は、クレープを受け取り
お金もさっさと支払ってみせた。

「買い食いなんてその辺の学生だったら経験者ばっかりだから。
 かく言う私も結構飼い食いしてるわけなんだけど」
出来たてのクレープを一足先に口に運んでいる。

「むぐむぐ、ためらうよりも、いっぽふみこえちゃえばなんてことないでしょぉ?」
口の中をモゴモゴさせながらも、踏ん切りがついたことを喜ぶように答えた。

「まぁ、私も結構似たようなことあるし…咄嗟だったらさすがに難しいよね…」
彼女に共感するように、ウンウンと頷いた。
(…自分もたまに口汚くなるし…)

339関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 00:54:09
>>338

 「うー、うー、そうなんだけど、うー」

……彼女の中では、納得できない部分があるらしい。
まぁ見るからに育ちのよさそうな也哉子である。
『買い食い』する……という何でもないことでさえ、結構冒険なのだ。
うーうー言いながら、店先にあるテーブルに座ってクレープをパクりと一口。

      「ん、おいし……」

…………それはそれとして、甘くて美味しいものは正義であった。

  「あ、でも涙音ちゃん。食べながら喋るのはお行儀悪いよ?
   それに、立って食べるのもダメです。ちゃんと座って食べましょう」

…………それはそれとして、割と口うるさいタイプの子だった!

340朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 01:00:29
>>339
「いいじゃないの別にー。
 法律で禁止されてるわけでもないんだからさー」
そう言って二口目をモグモグさせ始めた

「ふむ、程よい酸味と甘さのコントラスト…みたいな感じだね。」
と、ヤーコの感想に続いて述べる。
…多分食べ物紹介番組の説明みたいなことをしたかったんだろう。

「む、んもー相変わらずお固いなぁヤーコは。」
少しからかうような口調で答えた
「りょーかい。こぼれたら大変、だものねー」
そう言って近くのベンチに腰掛けて、ふう、と溜息をついた

341関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 02:33:14
>>340

「法律で禁止されて無くても、みっともないからだめなの!
 ああ、この子はお行儀の悪いみっともない子なんだわ……なんて思われたらいやでしょ?
 それに、そういうのは周りの人が注意しなかったんだってことだから、周りの人もダメな人だって思わせちゃうんだよ!」

ご立腹だ。
育ちが良い分、こういう教育もキッチリされているらしい。
お嬢様と言うわけではないのだが、なんというか『育ちがいい』のだ、この子は。
少し口うるさいとも言う。

   「……まぁ、クレープは美味しいけど。
    チーズがいい感じだね、これ。美味しい……」

しかしそれはそれとしてクレープは美味しく頂くのであった。
女の子らしく、甘いものには目が無いのである。

「……それにしても、涙音ちゃん変わったね。
 会ったばかりのころより、なんていうか……明るくなった、はちょっと違うかな」

        「朗らかになった?」

ところで也哉子は去年黄金町に引っ越してきたばかりであり、そういう意味では朱鷺宮との付き合いは大分浅い。
しかしそれでも、会ったばかりの頃に比べ、今の朱鷺宮はなんか明るいなぁ、と思うぐらいの付き合いではある。
良いと思うよ、なんて言いながら、也哉子はころころと笑った。

342朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 20:06:40
>>341
(…お行儀悪いとか、そういうの気にしたことはあんまりないなぁ…)
と、彼女の言葉を聞いていたが…
「まぁ、みっともないと思う人がどれだけ居るかはわからないけど…
 わかったよぉ。」
おとなしく席に座りながらクレープを食べている。

「そうそう、こういうのは味わって食べるもの…もぐもぐ」
と言いつつもまた喋りながら食べている。
癖か何かなのだろうか。

と、話が以前に比べて朗らかになった、と聞いてその手を止める
「ん、そう視える…?」
ちょっとだけ緊張した顔に見えた。

「んー、色々とあってねぇ。
 『災難』に対して常に身構えられるようになった…ってとこかな?
 おかげで心に若干余裕が持てるようになったんだよ。」
でも割と明るい調子で返事を返した。
言っていることは多少真相はぼかしてあるが、事実である。

(…さすがにスタンドについて話すのは
 気が引けてしょうがないな…)

343関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 22:33:49
>>342

「あ、また食べながら喋ってる……いかんよー?」

怒ったようにぷくっと頬を膨らませると、しかし諦めたのかこれ以上は言及しない。
この辺のやり取りは、ある程度『いつも通り』なのだ。

 「『災難』っていうのは……えっと、『鳩尾』の?」

朱鷺宮がいつも『鳩尾』にダメージを受けているのは、也哉子も知っている。
そのぐらいは、少し接していればわかることだ。ほぼ毎日のようだし。
理屈も意味もわからないし、朱鷺宮の言う『身構える』という言葉の意味もよくわからないが……

         (『スタンド能力』……なんて、まさかね)
      「よくわかんないけど、良かったね涙音ちゃん。
       あれ、見てる方も痛かったしね……」

学友の鳩尾に野球ボールとかイスの角とかが吸い込まれるように直撃する場面は、正直見てる方も痛い。
そのたびにキュッとお腹が締め付けられる感覚を覚えていたのだ。
まぁ本人の苦痛はそれどころではなかろうが。

  「……そういえば、涙音ちゃんも『ミスコン』に出るんだっけ。
   これも心境の変化が原因なのかな?」

344朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 22:45:52
>>343
「慣れてるから平気だよー。
 物を詰まらせたり、口から吹き出したりなんてことはしないって。」
余裕そうな顔で答える。でもさすがに気をつけるようになったようで

モグモグ
次に食べるときには静かに食べていた。

「もちろん。」
大きく頷いたあとで
「あぁ、本当に良かったよ。
 色々と大変だったし…今でも気をつけなきゃだけどね」
そう言ってみぞおちを軽く撫でる。

「あ、そうそうミスコンに出場するつもりだったんだよ!
 確かに、ちょっと人前に立つのも悪く無いって考える余裕ができた…かな」

345関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 23:06:27
>>344

 「ミスコンかぁ……すごいなぁ」

少なくとも、也哉子にはミスコンに出る勇気はない。
恥ずかしいし、そもそも自信が無いし。

   「頑張ってね。あたし、応援してるから。
    涙音ちゃんはスタイルもいいし、きっといい結果になるんじゃないかなぁ。
    もしかしたら、町一番のアイドルになっちゃったりして……」

くすくすと口元を隠し、からかうように。
応援は本心からだ。同級生が参加するともなれば、応援したくなるのも当然で。

……そういえば。

    (そういえば、暁利ちゃんも出るって言ってたっけ……みんなすごいなぁ)


   (…………ハッ、私はどっちを応援すれば……!?)


本人的には結構深刻な問題が浮上した!
まぁ最終的には『どっちも応援する』という結論に至りそうだが、とりあえず今この場では深刻だ。

ところでそんな会話の間にもクレープはちょこちょこ食べ進めており、気づけば最後の一口である。

「……あ、終わっちゃった。
 美味しかったけど、あっという間だったなぁ……」

346朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/06/05(金) 23:14:27
>>345
「あはは〜!どうかなぁ〜?
 もうこの町には『こいひめ』が居るんだものねー。
 町一番、はまだまだ先かもねー。」
こっちも冗談半分な口調で答える。
アイドルになれる、と言うのは否定していないようだ。

「とりあえず、応援しててちょうだいねー。
 私の底力を見せてやるってね。」
暁利のことを少し考えている、のは当然わからない。
トップを狙う!と自信満々である。

ちょうど、涙音も食べ終えていたところである。
「こっちももう食べ終わっちゃったね。
 …食べ足りなかったらもうひとつ買えばいい!」
まるでひらめいたかのように大声で答える。

「冗談冗談…
 …さて、そろそろ帰らないといけない時間かな。」
そう言ってあたりを確認。すっかり日が落ちて暗くなってきている。

「じゃ、私はこのへんで帰るね。
 ヤーコも気をつけてね。夜中は色々、危ないかもしれないからさ」
ちょっとシャレにならないことを答えながら、涙音は軽く手を降って道を歩いて行く。

…ちなみにちょっと先で彼女の悲鳴が上がったらしい。
もはやいつもどおりの痛みだったらしい…

347関東 也哉子/ヤーコ『一般人』:2015/06/05(金) 23:40:44
>>346

「う、うん……そうだね……」

暁利の事を考えると、迂闊に『頑張れ』とか言えなくなってしまった也哉子であった。
女子社会は結構厳しいのだ!
まぁ也哉子は気にしすぎなところもあるが!

  「あはは、二つも食べたらそれこそ太っちゃうよー。
   食べて動くと、痩せるんじゃなくて筋肉がついちゃうって言うしねー」

お相撲さんとか、そういう理屈である。
たくさん食べてたくさん動くと、大きな筋肉がつくのだ。
女子的にはちょっとアレな話であり、結局のところ節制が大事と言う話。
ともあれ、也哉子も最後の一口を食べ終わると、立ち上がって包み紙を屑カゴにシュート(行儀が悪いので投げ入れたりはしないが)。
スカートの裾の埃をパンパンと払って。

「そうだね。あんまり帰りが遅くなっちゃうとダメだし。
 気を付けろっていうなら、涙音ちゃんの方だと思うけど……ともかく、また学校でね!」

   (……夜中は危ない、か……うん、私も気をつけなきゃ)

そっと心の中で自戒しながら、手を振り返し、自分も帰路につき―――――


       (……あ、また『災難』に襲われてる……)


……ちょっとお腹が、キュッとなった。

348稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/06/11(木) 00:37:22

ここはメインストリート、住宅街。

      「ううむ……」

                  「困ったぞ。」

実際、困った。
これから控える一件もだが……より即物的な困りだ。


「まさかこんなことになってしまうとは……」


今小角が立っているのは街路樹の前。
……枝の高いところに、いつもの鹿撃帽が引っかかっている。

強風で吹き飛び、こんなことになってしまったのだ……

                 ・ ・ ・さらに。

                  バササササ!!

「あっ、こら、よせ! わたしの帽子だぞ!」

何の恨みか、鳥が飛んできて、帽子に留まった。
よもや、巣にされてしまうのでは……? 小角は愕然としている。

349小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 00:38:34
>>348(名前欄)

350薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/11(木) 21:25:20
>>348
通りかかった。
不幸な人がいるので手助けしよう・・・かどうか三秒くらい迷って、

「あれ、君の?」

声をかけることにした。

351小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 21:35:14
>>350

     「うう……」

なんとなしに石を拾う。

(これで……上手く、落とせないものだろうか?
 しかし、ううむ、鳥に当たったりでもしたら……クレバーな方法はないものか。)

そもそも届くだろうか?
届いたとして当たるだろうか?

そんな風に困っていると――

「む?」

「あ、うむ……わたしのさ。」

どこかで会った気もしたけれど、顔を見たくらいだろう。
ここは、素直に答える。

352薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/11(木) 21:43:31
>>351
「買い物帰りで糸がある」
「手助けになると思うんだが」

長髪を一房に括った少年だ。高校生くらいだ。
若干微妙なセンスのシャツとジーパン、サンダル履きだ。

「石、貸して」

貸してくれたら買い物袋(スーパーのと釣具屋のがある)からテグスを取り出し、石と結ぼう。

353小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 21:55:43
>>352

「む、糸……?
 ……ああ、おほん。手助けしてくれるのか、ありがたいよ。」

(……ううむ。彼は糸でいったい、何をするというのだろうか?)

やり方はナゾだが、助けてくれるというのなら大歓迎なのだ。

「……ん? 石?
 ああ、こんなものでよければ。」

石を渡す。丸い石だ。
……そして、ナゾはすぐに晴れた。

「……なるほど。
  わたしの推理によれば、それを振り回してぶつける算段……かな?」

         シタリ

自信のある推理だ。
したり顔で、様子を見守る……

354薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/11(木) 22:26:41
>>353
「いや」

一言で否定!!
したり顔も形無しだ。すまんな!

「ところで、トリは死なない方がいいだろ?」

   シュラッ

『アヴェンジド・セヴンフォールド』。その発現と行動は一瞬にして精密だ。
下手投げに石を投げる。石には糸が結ばれている。
帽子の掛かった枝に、糸がひっかかり・・・運動エネルギーは喪われないから、石はぐるりと回ってトリを打つ。軽く。
トリは飛んでいき(飛び立つときにモノは掴めない)、あとは『糸を引く』。枝が切断され、帽子ごと落ちてくる・・・人間業でも、鍛錬を積めば出来る程度の『投げ分銅』。
『セヴン』(精密B)に、この程度の芸は朝飯前だ・・・帽子をキャッチしつつ、スタンドを解除。

「はい」

渡す。

355小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 22:43:43
>>354

「え?」

          「あ、ああ。
           それは、死なない方が――」

   シュラッ

        コツン
          『バササササササ!』


「こっ、こ……これはっ!」

           「……うう。スタンド能力はずるいぞ。
                    推理しようがないじゃあないか……」

ぶつくさ言いつつ、帽子を受け取った。
小角もノックスの十戒バリバリアウトの超能力探偵なので人のこと言えないが。

「……おほん。
 ともかくありがとう。助かったよ。」

お礼はちゃんと言う。

356薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/11(木) 22:46:31
>>355
「・・・」

ちょっと驚くが、

「どういたしまして」「君も『スタンド使い』か」
「推理小説とか好きそうだね」

見たまま言う。

357小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 22:52:06
>>356

         キュ

帽子をかぶりなおした。絵面的にもすわりがいい。
……ともかく。

「い……いかにも。
 私もスタンド使いさ。能力がある。」  「秘密だが。」

               (うう、あまりばらしたくはないのだが。
                ……まあ、こういうときは、しかたないだろう。)

警戒は、するに越したことはない。
この町は、すでに安全地帯でも何でもない。

「そして、名推理だねきみ。
 わたしは探偵にあこがれているのさ。」

特に意味もなく、胸を張る。

「きみは……ううむ、釣りとかが好きなのかい?」

糸を買っていたことから推理した。

358薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/11(木) 23:08:47
>>357
「秘密なのは当然だね」
「ぼくも・・・ぼくのは知られたところで、別に大した問題でもないけど・・・言わないしな」

「釣りは好きだよ」「埠頭がよく釣れてたのしい」

顔がほころんだ気がしたが、すぐまた無表情へ。
趣味なのは事実だし楽しいのも事実だ。それを隠す意味も無い。

「そして探偵か」「探偵ね」

『帽子を風で飛ばされて往生する』探偵・・・とは言わない。さすがに失礼だからだ。
『カッコいい』やつではなく『かわいい』やつだとしたら、まあアリっちゃアリだ。

「いつか『対決』の機会があるかもしれないな」

ちょっとした悪戯心が頭をもたげる。

359小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/11(木) 23:16:38
>>358

「うむ、当然だね。」

      (ううむ、糸を使うのは能力だからか?)

同調した。
内心推理はすれど、まあ、そうそうたどりつかない。

「ふふん、今度は当たったね。
 けど、わたしは釣りは全然知らないな……」

「……」

推理してみただけなのだ。
埠頭はよく釣れると知った。……いずれ役に立つ?

「あ、ああ。うむ。
 探偵だとも……対決?」

             「……きみとかい? 探偵対決なら負けないぞ。」

なんの対決だろうか……

360薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/06/12(金) 00:08:08
>>359
「探偵対決じゃあないよ」
「ぼくと君の立場の違い。『名探偵』には付き物だろ?」

踵を返し、肩越しにだがはっきりと微笑む。

「いつか会うかもしれない。何せぼくときたら、『人斬り』だからね」

『怪盗』でも『犯罪者』でもなく、自称するのは『人斬り』だ。
十中八九は冗談にとるだろうが、実際ほんとうに、そういう場面で出会うかもしれない。
それはそれでちょっとしたドラマじゃあないか? 今日のところは、立ち去るけれど。

361小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2015/06/12(金) 00:24:17
>>360

「なっ……!?」

             「ま、まてっ――」

『人斬り』。
その言葉は本当なのか?
 
           にわかには、信じがたい。
           ……だが。


「…………はっ……!」

先ほど斬りおとされた、木の枝。
その断面は、まさしく――『一太刀』の痕。
まさか、本当に?

「う、うう……なんてことだ……!」

茫然と立ちつくす。その頭には、帽子がしっかりと載っていた。

362ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 22:15:08
「いやあ、もしかして『飲み屋』とか出来ちゃうんじゃないのか、俺」

商店街で、つまみとか紙コップとか買い物中。
これから家飲みしそうな内容量だ。

「ともあれ、家飲みには困らねェな、いやあ人生上向いてきたッ。
これで可愛い彼女とか飲み仲間とか出来たら言う事ねえんだが」

363鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 22:51:49
>>362
同じく商店街に、誰かの姿が見える
「…ビール、日本酒、あとハイサワー…
 それと、ピクルスに味噌漬けでも…」
色々と商店街で物色をし続けているようだ。

「…めんどくせェ、かーちゃん買ってきてくれねぇし…
 自分で買うしかねぇししょうがねぇや…」
若草色のボサボサ髪とダボッとしたシャツとジーンズを着ており、
いかにもだらしなさそうなやる気なさそうな声を発している女性だ。

364鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 22:52:15
>>363
メル欄は気にせずに

365ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 22:57:10
>>363
「…めんどくせェ、かーちゃん買ってきてくれねぇし…
 自分で買うしかねぇししょうがねぇや…」

チャンポンでつまみがピクルスと味噌漬けだと……
一目見て、ピンと来る。こいつァ……『飲める』っ!
つい、彼女に近づいて声をかけるしかあるまいよ。

「よう姉さん、『そっちも』飲み会かい?飲むにはいい天気だもんなァ」

366鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 23:01:51
>>365
「ん?」
ふと、呼び止められたことで鶫は声のする方へと顔を向ける。

「…そうだなァ。暑いときゃ酒が特にうまくなるぁな」
…三白眼の鋭い視線が刺さりそうな目つきをしているが、それ以外はそこそこ整った顔立ちである

「で。いきなしだけど…アンタ誰だぁ?
 うちの知り合いじゃあねぇな。」
やや一呼吸置いてヤマに身体も向けた。
片手に持っているかごの中には色々な漬物と
色んな種類のお酒が入っている。

367ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 23:16:17
>>366
おお、いいねえ、気が強そうないい女じゃないか。
こりゃ、変な対応したらぶっ飛ばされそうだが。

自分の買い物(紙コップとつまみ類)を見せながら、頭をかく。

「いやなに、俺も家飲み用に買い物なんだけどよ、
飲兵衛のご同輩かと思ってつい声かけちまったんだ、気ィ悪くしたらすまんね」
俺はヤマってんだ、最近ここら辺に引っ越してきたばかりでね」

368鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 23:22:32
>>367
「・・・ヤマ、か。
 オメェも酒はイケるクチ見てぇだなぁ。」
しかし彼女は別に何か期限が悪そうという感じではない。
どちらかと言うと・・・やる気がなさそうだ。服装からして。

「気が合うなぁ。ウチも家飲み派なんだよ。
 別にウチは気ィは悪くなってねぇから安心しろよ。」
ぷらぷらと手を振って答える。

「・・・ウチは代々薙 鶫(よよなぎ つぐみ)。
 このへんの外れの代々薙精肉店ってとこで働かされてる。
 あ、明日は非番の日だから飲んでも構わねぇんだぜ。」
そう言って自分の指を後ろの方へ向けた。
・・・大体の位置、ってことかもしれない。

369ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 23:32:22
>>368
「へェ、ご近所だ。買い物行ったらよろしく。代々薙さんか、格好いい名前だな」

女の子に格好いい名前ってのは褒め言葉になるのだろうか。
近所の肉屋さんメモメモ。

「良かったら近くの店で一杯、って誘えないのが家飲み派のつらいとこだな。
悪いね、ナンパってんでもないけど、この辺知り合いもまだいないしで
ついつい色んな人に声かけちまう癖があってさ。
ビール缶ぐらいならすぐに出せるんだけど」

どこから出したのか、手に持っていなかったはずの『ビール缶』をくるくると回す。
そして、自分でも途中から、あ、これナンパかもしれないってうすうす思った。

370鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 23:38:58
>>369
「…ウチの店の肉がツマミになるかはわかんねぇがな。
 あ、ウチって言ってもウチが店長ってわけじゃねぇぞ。」
そう言って軽くにやけてみせる。ぎこちない。

「はァ。そうかぁ。
 ウチじゃなかったら嫌な顔してるかもしれねぇなぁ。」
どうやら鶫はさほど気にしてないようだ。
ナンパの雰囲気を出していてものらりくらりとしている。

「まぁ、だったら知り合いを作ったほうがいいんじゃねぇかなぁ。
 なんだったらウチがその最初の知り合いってことでもいいけどな。」
ビール缶にじっと視線を向けている。
…ただ飲みしたいのか?

371ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 23:45:30
>>370
「ハハ。ぜひとも、お知り合いになりたいね。どうぞよろしく代々薙さん。
んでもって、お近づきの印に一献」

買った紙コップを取り出し、彼女に渡して『ビール缶』を注ぐ。
『中身』自体は飲酒可能な普通のビールだ。そのはずだ。
『くれた本人』に聞いたから間違いない。

「缶ごと渡せればいいんだけど、どうも『器』がちとおかしくてね。
直で飲めないのが欠点だなこりゃ」

372鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/13(土) 23:49:44
>>371
「おーうおう、早速お近づきの印かぁ。
 いいなぁ、いい傾向だぜぇ。」
楽しげに答えながら缶ビールが注がれたコップを手に取る。

「『器』がおかしいだってぇ?
 そいつに口をつけたらオメェに惚れちまうとかかぁ?
 そうだったら大変なことだなぁ。」
ゴキゲンな様子で早速ビールをいただこうとコップに口をつける。
何事もなければ普通に飲むつもりだろう。

373ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/13(土) 23:59:32
>>372
「まあそっちは大丈夫、んじゃ乾杯っと」

彼女の紙コップと缶を合わせて自分も一口飲んだ。
飲むと当然普通のビールの味がする。

「女の子が惚れてくれるならいいけど、どっちかといえば怖がられそうでなー」

いや、まてよ。この前湖畔であった女の子は、『あれ』を連れていた。
この街で誰もが『あんな能力』を持ってるんだとしたら、
目の前の彼女もまた、見せても大丈夫なんだろうか。
ぶっちゃけ、よくわからないこの能力がありふれたものなら。

(……案外見せても良くある事、なのか?)

「あ、おかわり、いる?」

374鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/14(日) 00:12:42
>>373
「乾杯ー。」
そう言って軽くコップを合わせて、ごくごくと飲み始める。

「ふー、ビールはお酒の中でも二番目に好きな味だぜ。
 この匂いと苦味がたまんねぇ。」
ゴキゲンな調子で酒を軽く飲んでみせる。

「怖がる?やれやれ、よくわかんねぇな。
 実際に見てみなきゃわかんねぇ話だぜ。」
お酒を軽く飲んだ程度なので、彼女はまだ酔っている感じではないようだ。

「…ウチは一杯だけじゃ余計飲みたくなっちまうからなぁ。
 もらえるならもらうぜぇ。」
そう言ってコップを差し出してみせる。

375ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/14(日) 00:17:23
>>374
「うーん。……んじゃ、あとで一番好きな酒教えてくれたらそれ『出す』わ。
……『お詫び』ってことで」

紙コップの代わりに、『缶ビール』をそのまま差し出す。
一杯注いだばかりなのに、『缶ビール』は中身がたっぷりと詰まっているような重さだ。
チャポチャポと中でビールが揺れている。

376鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/14(日) 00:27:14
>>375
「出す…だってぇ?
 丸でス…手品師見てぇだなぁ。」
一瞬自分が口に出しそうになった言葉を飲み込んで…
とりあえず缶ビールを手にとった。

「へぇ、なみなみと入ってるなぁ。
 まぁ、飲むのを止めてほしかったらその時点で『ストップ』って言ってくれや。」
そう言って口を付けに行く…

(※彼女の特長。
 ベジタリアンで、面倒くさがりのひきこもり、性格がニートに近い。
 肉恐怖症。野菜の栽培が趣味でそれがうまい。)

377ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/14(日) 00:42:38
>>376
           ヒュッ

ビール缶に口をつけたまさにその瞬間、周囲が暗くなった。
ビールの匂いが暗闇の中で濃厚に立ち込め、足元がじっとりと濡れる。

           ヒュッ      

何が起きたのかわからないまま、周囲が元に戻った。

「おっと」

落ちかけた『ビール缶』をヤマが目の前でキャッチした。

「な? あんまり楽しくないだろ?
飲み放題はいいんだけど……間違うと『中に入っちまう』のはなァ」

378鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/14(日) 00:46:17
>>377
       ヒュッ

「ん!?酒…おわあああ!」
何かに吸い込まれた…ような気がしたと思えば、

「酒の匂いが…」
急に暗闇の中に自分が…と思っていると。

「っと…?」
何事もなかったかのように鶫はさっきと同じ場所にいた。
「…よくわかんねぇが、たしかに普通じゃねえなぁ…
 今のって…ウチが缶の中に吸い込まれたってことかぁ?」
少し驚いた表情でヤマに目を向ける。

「…オメェの『能力』なのかァ?それが…。」
なにか知っていそうな言葉を告げながら、改めて缶を見つめ始めた

379ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/14(日) 00:55:43
>>378
ああやっぱり。この街の住人はきっと『これ』が当たり前なのか。
紙コップを返し、ビールを注ぎなおした。またコップになみなみとビールが満たされる。

「そうだな、俺の、らしい。好きな『酒』を出せるんだけど、
直で飲むとどうも『酒瓶』の中に入っちまうんだよ。
だから、別にコップが必要ってわけでな。
試したわけじゃないけど、怖い思いさせたらスマン」

頭を下げる。自称宇宙人の男の入った酒は奇妙な味になっていた。
『まるで高速舞踊できそうな味』だった。
彼女の入った酒も、奇妙な味になるかもしれない。

「てことで、約束どおりに何でも好きな酒飲ませてやるぜ、いくらでも。
紙コップ必須だけどな」

380鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/14(日) 01:00:05
>>379
「…なるほどぉ、ウチのとは全然チゲぇみてぇだな。
 ヒトガタじゃねえものもあるってこったな。」
そう言ってビールをじっと見つめる。

「いや、別に怖くはねぇぜ。
 むしろこう…引きこもってる気分で若干落ち着いた。」
あっさりと答えてみせる。
見た目からわかるニート基質である。

「そうだなぁ。」
そう言って軽くビールを飲んでから答える。

「次でも構わねぇけど…
 極上の『梅酒』が飲みてぇな。ウチが一番好きな酒だぜ。」
軽くニヤリと笑う。

381ヤマ『ブラッド・オア・ウイスキー』:2015/06/14(日) 01:23:41
>>380
「おちつくのかよ!あれ長く入ってるとヤバいからな!」

だがしかしその笑顔、正直ちょっとときめいた。

「オッケー、いい『梅酒』取り揃えてますよ、お客さん。
あ、あといるよいるよ『人型』ほらほら」

若い女の子にときめいたのをごまかすように、ついでに『人型』も出して
『極上の梅酒』をドボドボと注ぐ。つまみも袋から出して、さきいかとかちーたらとか渡す。

「なあ、今度、機会があったらちゃんと飲まないか。ちゃんとしたコップでも持ってきてさ。
残念ながら、今日はそろそろガス屋が来るから帰らねーとだけど」

妙に熱いのは緊張したせいだろう、そうだろう。

「んじゃ……またな」

382鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/06/14(日) 01:30:51
>>381
「んー。酒の香りもして
 いい感じの場所だったがなぁ。ちょい残念だ。」
笑顔はすぐにしょんぼり顔になる

「ヘェ、居るんだなぁそっちにも。
 ありがてぇなおい。」
そう言って嬉しそうに梅酒をもらっていく。

(…まぁイカとちーたらなら、肉とはチゲぇからいいな。)
そう思ってそれらのおつまみももらいことにした。

「ああ、いいぜ。
 ウチも酔っ払いながら話してぇ気分だ。
 アンタとは気が合いそう。そんな予感がするぜ。」
ニヤリと笑い、彼の様子を見ると

「ああまたな。
 代金はちゃんと払えよ。」
そう言ってから手を振って肉屋の方向へと去っていった。

383葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/18(木) 18:09:01

自転車を押す、大きな黒いリボンを着けた赤髪の少女。
ぶかぶか気味の黒い服の上につけた緑のエプロンと、髪に隠れた片目が特徴的だ。

      トボトボ

「……」

つまり野菜を配達する道すがらの穂風だ。
これから毎週、ある家まで、夏野菜を配達するのだ。      

(……遠い、なあ……)

お気に入りのロードバイクとは違う店の自転車にクーラーボックスを乗せ、進む。

               チリン   チリーン

意味もなく鈴を鳴らしたりする。

384カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/18(木) 21:14:04
>>383
「十年先の未来がァァッ。
   見える魔法があったらァァァ」

チャリン
       チャリィン

「ぼォーくらァーはァー、
 とぉーびィーたーとォォーとしてェェンだ 
  
                    あッ

こんにちはァァ。
エプロン似合ってますねェェェッ。
何してるんですかァァァァァァ?」

見知った顔の女子がいたので、
ママチャリをその辺に停めて話しかける。

385葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/18(木) 21:31:51
>>384

「!?」


      「わ」

   「わ」

                「…………!」

        チリン チリン

今度は意味合って鈴を鳴らす。
顔見知りなのは穂風にとってもそうだが、『キケン』な相手だ。

「そ、その……
    お仕事……です、が……」

             「……」

警戒心全開の顔。
まあ、『次あったら殺す』などと、言われたのだし。

              「あの、お野菜を、配達する……」

警戒するのが、当然だろう。

「え、ええと……
 こ、殺されるんですか……私……?」

              ジリ

自転車から離れるわけにもいかず、ほんの少しだけ距離を取る。
もちろんおとなしく殺される気はない。

386カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/18(木) 21:47:41
>>385

       「んーッ」

自転車から降りて、ニッコリと笑い
その痩躯を折り曲げ警戒する穂風の顔を見る。

「おウチのお手伝いですかァァァァァ?
 殺されそうになってるのに配達の方が大事ですかァァぁぁ。
 偉いですねェェェ。
 あ、いや別に今は殺そうとしてるつもりはありませんよぉぉぉ」

             ニコニコッ

「あれェェェ〜?
 ワタクシ、ズバリ気付いたんですけどぉぉぉ、
 今日って平日ですよねェェェェ?ワタクシはお休みですけどぉぉぉ。
 なァんでガッコー行ってないんですかぁぁぁ?
 サボりですかぁぁぁ?」

387葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/18(木) 22:16:17
>>386

「そ、そう・・・・・・ですか。」

         ホッ

殺されるタイミングではないらしい。
ひとまず安堵する。

          (でも、いつ殺しに来るか、分からないし……)

やはり警戒はしておく。

「あ、あの、ええと……
 家の手伝いでは、なくて……」

                 「その。お仕事……です。
                  ちゃんと、その、お金ももらってます。」

そこはこだわりたい。
書類だって交わしたのだし。

              ・ ・ ・そして。

「が……学校……」

「さ、さぼってません。学生じゃ、ないので……
 ……お、お休みなら、ここで何を……? さ、散歩とか、ですか……」

穂風はどう見てもハイティーンだ。
容姿も容姿だし、義務教育で終わっててもおかしくはない。

388カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/18(木) 22:30:02
>>387
「学生じゃあない……」


    「ほォォッ」

ニヤニヤ

「それってどう考えても『ワケあり』ですよねェェェ。
 もしよかったらワケを話してくれませェんかァァァァ?
 もォォしかしたら、なんかしらお力添えできるかもしれませんですしィィ。

             あッ

ちなみにワタクシは、ただのお散歩です。
『お嬢様』が考えているような物騒な事なんてないですよォォ。
例えば人殺しでも普通にメシも食うし、小便も流すしィィ、
ベタなラブストーリー映画観て落涙したりしますからね ェェ。
まッ、今のはワタクシの想像なんですがァァ」

389葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/06/18(木) 22:50:47
>>388

「た、ただのお散歩、ですか。
 ……あ、あの。別に、物騒なことは……その。」

         モゴ

                  モゴ

そういうつもりはなかったのだが……
まあ、それはともかく。

「……べ、べつに、その……
   ……すごい、『ワケ』とかは、ない……です。」

                      「ただ、通っていないだけで……
                       深い理由とかは、その、なにも……」

お金もかかるのだろう。
何かしらの『社会的なパワー』もいるのだろう。

「そ、それに今はまだ。
 その、お仕事で、せいいっぱい……なので……」

そういうわけで、学校に通うのは、せめて仕事に慣れてから……だ。

390カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2015/06/18(木) 23:06:08
>>389
「ナルホド、フゥム。
     ナァルホドォォォ」

コクリコクリと頷く。

「偉いですねェェ。
 ワタクシ、高校も大学も私立に通わせてもらいましたがァァ、
 両親が生きていた頃なんてこれっぽちも感謝していませんでしたねェェ。
 いやァァ、ワタクシってば反省ですなぁぁ」

       「そういえばァ」

「ご両親は?」


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