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【ミ】『エヴリナイト・ミッション』 その2
720
:
『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』
:2016/02/29(月) 03:18:30
>>716
(【10】薬師丸)
薬師丸は発表された順位を前に、十分に優勝に届くことを確かめる。
開始時、『50名』いた参加者は、今や『5分の1』という有様だ。
唐雛のアタックを受け、心折れた者。
レース以外の目的を果たし、離脱した者。
理由は様々だが、今なお、レース優勝を目指す者がここに残る。
その上位に自分が入っていることを、『幸運』と呼ばず何と呼ぼうか。
そして、隠し続けた『レディ・リン』の真価が発揮されるのは、これからだ。
薬師丸はカートを残し、炎天下の路上を歩き始める。
ゴール傍には選手用の休憩所が用意されている。
真夏の日差しの中、南国様の露店に冷えたドリンクが並んでいる。
四季と話し込んでいた乾が、
薬師丸に振り返り、片手を上げるのが見えた。
二人もまた、カフェへと歩き始める。
彼らと同盟を組み直すか。
それとも、単身ゴールを狙うのか。
決めるのは薬師丸自身──選択肢は無限だ。
>>718
(【4】春原)
発表された順位に満足する。
このペースで進めば、上位は確実だ。
それは賞金がベースアップすることを意味する。
春原はカートを降り、久々に地面を足で踏む。
アスファルトは靴底を炙り、肌は日差しに火照り始める。
レースの間は常に海と風を感じていたが、
今は水分と冷気、何より煙草が欲しい。
瀬良野との交渉を切り上げ、
春原は休憩所にあるであろう喫煙室を目指し、歩き始めた。
>>717
>>719
(【15】瀬良野)
土牛:
「・・・・ならば、わしは力の限りを尽くすだけじゃ。
『過去』を・・・・そして『未来』を変えるためにな」
しばしの沈黙の後、土牛の言葉は続いた。
「『スクレイパー』の能力は、あの円盤だな。
高速回転するだけでなく、表面を無差別に『削り』おる」
「あの黒人小僧──『チャプチャプ』のスタンドは読めん。
読めんが、共通点は見えてきた。
レース再開までに、話しておこう」
通信が切れ、後方で土牛がカートを降りるのが見えた。
親指で休憩所を指し、のしのしと向かっていく。
南国風の緑あふれたカフェテラスでは、
ジューサーに様々なドリンクが並んでいた。
四季と乾の二人組も、そちらに向かうようだ。
瀬良野は春原との交渉を切り上げ、
休憩所と、その上の空の高みを見上げた。
雲一つない青の色。突き抜けるような蒼穹。
夏の日差しは、
全ての参加者と観客を容赦なく祝福し──
そして、次なるレースを期待するが如く、輝いていた。
『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』
──Unfinished
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