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【ミ】『エヴリナイト・ミッション』 その2

620【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/18(水) 00:55:04
>>618
やはり、唐雛の射撃技術は銃器の扱いに手慣れた人間以上ではなかった。
あの距離から僅かな間だけ振り返って銃弾をフロートの床に当てる技術が脅威であることに変わりない。

「鈴が消えた? 射程距離の問題という事か。
噂の『ワイヤートラップ』が仕掛けられました。
斜めにピンっ、と張られた『ワイヤー』です」

見えづらそうな土牛氏に警告を伝え、砂浜で回収した小石を引っこ抜けそうな弾丸に弾き飛ばす。
小石で抜けない場合は突き刺さる弾丸を蹴り上げる。
繋ぎ止める必要性のある地点で『ワイヤー』が引っこ抜ければ、水没しないために減速せざるを得ないはすだ。

「意外と頑丈みたいですね。てっきり穴が空けば沈没するものかと。
それと抜けた勢いで鞭みたいに使われそうだから避ける前に外しちゃいますか!」

この距離で減速して避けるにも下手に減速しては滑るかもしれない。
何事にも『かもしれない』で対応する自分を女々しく思いつつ、先を走る唐雛との距離を把握する。
一度の狙撃で無駄にした経験を二度目に活かしたい。

621【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/18(水) 01:37:42
>>618
「よくやる…マリオカートじゃないんだぞ」

カーブ手前でアクセルを緩め、無難に曲がる。
ガキの強みが大胆と勇敢だとするなら、俺は冷静と慎重だ。
今はイチかバチかの状況ではない、後続を引き離した時点でもはやこのステージでのポイントは保証されている。
上位を目指すのがレースなら、現状を守るのもレースだ……チャンスを見逃すほど臆病でもないがな。

622『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/20(金) 00:58:46
>>621(【4】春原)

      キュキュ キュキュキュキュ

アクロバティックな【14】に釣られることなく、
無難にスピードを緩め、コーナーに入っていく。
車間距離は離されるが、ストレートに比べればその差は小さい。

何より、余裕を持った上で、コースの前途を確認できる。

この右カーブを抜ければ、
その先は短いストレートの後、『ジャンプ台』となる。
ジャンプ台は中央に一つで、左右の幅は『カート2台分』の『2m』。
フロートと同じ素材で、直角三角形を切り出したような形状だ。

その先は海だが、ジャンプで超えれば次のフロートに繋がる。
フロート間の距離は『10m』。
全力でジャンプしたとして、海を越えられるかは微妙なところだ。
水陸両用なので致命ではないが、水没すればタイムロスは免れない。

と──その、ジャンプ台のすぐ手前に、
春原は新たなカートの姿を見つけた。
番号は【30】。完全に停止し、何とレースと逆方向を向いている。
そして、周囲のフロートも変だ・・・・何か色が違っているが、
これは仕様なのだろうか・・・・?

>>619(【10】薬師丸)
薬師丸の賞賛も知らぬげに、
【1】は見事なハンドリングで、左カーブを抜けていく。
短いストレートに入るのが見えた。その先は右カーブ。
『S字』が続く。

ワイヤーを掴み、怪我をせぬよう抜き取る。
半ば外れかけたそれは、力を込めればあっさりと抜けた。
同時に、ワイヤーも消え、解除される。
どうやら、引き抜けば消える能力らしい。

                ガコ

ギアをLOWに落とし、【15】に無線。
【15】と【3】は、ほぼ真後ろに迫って来ている。
カートの前方に、力強そうな人型のスタンド。

             ──ルルル ルルルル

薬師丸はカーブ半ばで止まっているが、
【15】はカーブに突入しながら、【10】も避けなければならない──
後続が失敗すれば、薬師丸に衝突必死だ。
減速する様子がないが・・・・果たして。

>>620(【15】瀬良野)

     ルルル ルルルルル

迫るワイヤーを前に、石を構え、指弾で発射する。

               ビシィ!

見事、命中──
銃弾は引っ張られたせいだろう、半ば抜けかけており、
弾丸に弾かれて抜けると同時に、ワイヤーごと解除された。
どうやら、引き抜けば解除されるらしい・・・・

そして、目前に迫る大きな左カーブ。
コース中央を走ってきた為、余裕はあるが、
濡れた路面だ。何らかの対処が必要かもしれない。

【1】の姿は、とっさに追えないほど遠い。
それよりも【10】だ。ウイヤーに繋がれていたらしいそれは、
カーブ半ばでほとんど停止しており、こちらも迫る──もう距離『5m』もない。

       ザッ

「……やられちゃった。
 悪いけど避けて走ってちょうだいよ。」

【10】から無線。スタンドがカート後方に立ち、
油断なく目を光らせているが、これは抜ける──いや、抜かねば衝突だ。

左カーブと【10】への対応、両方を行う必要がある・・・・!

623【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/20(金) 01:46:03
>>622(GM)

「ちょっ……」

(……しまった。避けられるかな、あいつ。)

策あり――に見えるか? 微妙なところ。
どちらでもいい。発進。前に進んで、後ろに迷惑にはなるまい。車間距離を稼ぐ。

      「……攻撃はしない。
       けど、事故ったら恨まないでね。」

スタンドの腰の鈴を鳴らす。
そのうち、『2個分』で幸運を呼び込む。被害は少しでも軽微に。

(もうちょい余裕持って走るべきだったか……
 これは、次のステージまでの反省、ってとこねえ。)

車間距離は重要だ。

瀬良野に鈴をつけてやるのも考えたが――間に合うか微妙過ぎる。
仮に間に合ったところで、今、瀬良野にとっての幸運は薬師丸の不運の可能性は高い。

                    ・・・・一応、敵二人のスタンドの様子は見ておく。

624【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/20(金) 02:54:36
>>622
アクセルを緩め、ギアをLOWにする。
【30】に通信する。

「目的はなんだ? レースじゃないってことは、見りゃわかる」

625【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/20(金) 03:11:38
>>622
「助かっ……てない? 何してるんですか、薬師丸さん!?」

敵なら突き落とすのだが休戦協定を結んだので退かせない。
一人なら非情な攻撃を選んでいたが背後に土牛氏がいる。

「土牛氏! 僕の車体を掴んで鍬をフロートの右端に引っ掛けてください!」

無線が通じているなら反撃だけは勘弁してくれるはず。
念のためにギアチェンジして浅くブレーキを踏みながら右端に移動。

「ちょっと減速しますよ、土牛氏!」

衝突しないように曲がるが衝突しそうになれば、間に『アメイジング』を入れて全力で防御してもらう。

626『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/21(土) 01:20:28
>>624(【4】春原)
           ガコ

       ル ル ル ル

アクセルを緩め、ギアをLOWにする。
カーヴを半分曲がった地点だ。
このスピードなら、まず安全にクリアー出来る。

ザッ
「言うまでもなイ。『ヨハネスブルグ』の抹殺ダ。
 邪魔をするなラ、おまえも殺ス」
                           ザッ

スクレイパーの声は上ずり、緊張を帯びている。
通信は一方的に打ち切られた。

カーブを突破した【14】が、ストレートを抜けていく。
たいした距離ではない。じきにジャンプ台の前だ。
すでに待ち構える【30】に気付いているはず。

そして、春原は気付く──
ジャンプ台前のフロートの奇妙な色・・・・それは『砂』だ。
スクレイパーの仕業だろう・・・・
『5m×5m』の最後のフロートパネル一面に、砂が敷かれている!

  ザッ

通信が入った。【12】乾からだ。

「春原さま、ご協力くださいませ。
 【30】──本気で【14】を狙っているようです。
 彼なら躱せるとは思いますが、
 あの砂・・・・スクレイパー様が、何か気付いた可能性も。
 レース進行の上でも、蛮行は止めなければなりません」

  ルル  ルルルル

背後に迫る走行音。
LOWで走る【4】を追い抜く勢いだ──

>>623-624(【10】薬師丸、【15】瀬良野)

「土牛氏! 僕の車体を掴んで鍬をフロートの右端に引っ掛けてください!」

「!? 無茶を言いおる・・・・!」

              ガッシィイ!

牛頭のスタンドが、【15】の後部に手を伸ばし、固定する。
だが、ここはコース中央だ。この態勢のまま、
『鍬』をコース端まで届かせるには、リーチが足りない。

         ガコ     キュキュ! 
                           キュキュキュ!

瀬良野はLOWに落としてエンジンブレーキ。
同時に、めいっぱいハンドルを切るが──ハンドルの切れが悪い。
原因は明快だ。
【15】と【3】を、『フロンティア・ライフ』が掴んだ──
つまり、強固に連結したことで、車体は長く、曲がりにくくなったのだ。

右には動くも、動き出した【10】を避けきれず、衝突コースに入る。
カート二台分の追突を、せめて受け止めるべく、間に『アメイジング・クラウン』が割って入った。
その時──
                     『リリン!』

薬師丸のスタンドから『鈴』の音が響いた。
何も、特別なことは起きない──
少なくとも瀬良野にはそう感じられたが、薬師丸は『幸運』を確信する──


              ゴ!! ドッパァァア

カートの威力を緩和した『アメイジング』の手によって、
【10】が強烈に加速され、吹っ飛ぶ!

             ルルルッ! ヴヴヴヴ

1mばかりも飛び上がりながら、
エンジンが『最大加速』まで回転を上げた。
カートの向きは、コース直進の方向──

このジャンプによって、【15】から『6m』ばかりも前進・・・・
そして、今にも地に戻らんとしている!

逆に瀬良野組は、LOWに落とした為、エンストや水没は免れるも、
大きく外周にぶれ、【10】を見送る状態となった。

「あの『鈴』は一体・・・・」

ぐずり始めたエンジンをLOWに落とし宥めながら、土牛が呟いた。
カーブは『4分の1』に入ったところ。【10】は半分を超え、さらに加速がついている。

627【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/21(土) 01:45:05
>>626(GM)

                     『リリン!』

「あぶなっ―――」

              ゴ!! ドッパァァア

             ルルルッ! ヴヴヴヴ

「うっ……わ!
 兎だってこんなに跳ねないっての!」

瞬く間に跳ね上がる。
そして、瞬く間に着地か。
 
         ・・・・危険そうだ。

(……これほんとに大丈夫かな。
 フロートが割れるとか、カートが壊れるとか――)

とりあえず舌をかまないようしまい、そして来る衝撃に備えよう。
コースにジャンプ台があるのだ。ジャンプは想定内動作! 多分。

「……っ。」

    (天運に任せるっきゃないか……!)

とにかく余計なことはしない。備える。空中ですべきことなど知らない。
『レディ・リン』のパワーでは着地の衝撃を殺すとかは危険だ。

着地したら、すぐにでもギアをHighに入れ、コースに沿って走ろう。

628【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/21(土) 01:52:11
>>626
アクセルを踏み込む、エンジン音が変わり次第、ギアをHighに入れる。
まずは追いつかないとな。

「構わんが…そうすると俺の賞金が目減りするな。
今俺を雇うというなら協力するぞ、報酬は……俺も鬼じゃない、50でどうだ」

そろそろ片手分の毒が装填される頃合いだ。(10/30までに5本使用、現在は34/30 1レス30秒として、30秒×20=600秒)
さっき1本自分に使ったので、残りは4本のはず。

自身に打った毒も、『中期』へ進行しているはずだ。(26/30 で使用、現在までに240秒経過)

629【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/21(土) 02:17:43
>>626
飛び上がる【10】を見上げて呆気に取られる。
衝突で押し出された結果、水没するなら分かるが飛び上がって加速までされるとは。

「スタンドが設置する『鈴』と異常な『強運』。
『鈴』を鳴らして『幸運』を意図的に発生させるスタンドみたいですね。
先程、特大鈴が転がっていたのでサイズは設置する側の自由だと思います」

「あ、離して大丈夫です。無茶を頼んですみません。
……鈴を蹴り飛ばした僕が不幸を被るなんて能力じゃないといいな」

しばらくは敵襲が無さそうなので『アメイジング』にハンドル操作を任せ、吹っ飛んだ【10】に無線を繋げる。
エンジンの悲鳴が止めばギアチェンジして加速しよう。

「生きてます、薬師丸さん? もしかして死んでます?」

不吉な質問を繰り返しつつ、水没しないように走る。
なるべく中央に戻ろうとする。

630『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/23(月) 21:06:51
>>628(【4】春原)

 ルルル! ヴヴ ガコ
                 ルルルル────ッ

アクセルを踏んでギアチェンジ。
左の海上にはピットインも存在するが、今は立ち寄る必要はない。

加速を取り戻した【4】の左に、後方から並び立つ一台のカート。
【12】乾だ。老兵は無線を繋いだまま、語り掛けてくる。

「・・・・『20』が適正かと。
 怪我人が出れば、レースは終了でございますよ?
 そして、もう少し大きな声でお話いただけますか?」

春原の『毒』の経過時間は『5:00』。
現在『中期』であり、全身の濃淡が失われ、
音の類はくぐもったように聞き取りにくい。

           ルルル ルルルル

並走する2台のカートが、ストレートに入った。
砂ゾーンまでもう間はない。

そして、前を行く【14】と【30】も動きを見せた。
砂ゾーン寸前で、【14】は減速し、右端ぎりぎりにカートを移動。
【30】はそれを追うように、コースを逆走し、【14】へと突っ込んでいく。
砂地かつLOWのスピードでは、避けようがない・・・・そう思われる。

両者の接触まで、後『数秒』。
距離は『25m』。
このままでは──『間に合わない』。

>>627(【10】薬師丸)
──まるで『ロデオ』だ。

大きく跳ね上がった『暴れ馬』の上で、
薬師丸は舌を引っ込め、運を天に任せる。
果たして──カートのタイヤが、地に触れた。

              バッ バウンッ

大きく揺れるも・・・・怪我も、故障もない。
さすがのオフロードカー、さすがの4WDだ。

     ガコ! ルルン! 
                  ルルルルル────ッ

すぐさまギアをHIGHに上げ、加速を呼び込む。
コースは左に大きく曲がるカーブ。
加速によく馴染む、心地よい走破感だ。

カーブの終わり際、次の右カーブを抜けていく【1】の姿が見えた。
距離は『40m』ばかり。
かなり離されたが、アクシデント一つでひっくり返るのが、このレースだ。

>>629(【15】瀬良野)

「・・・・『幸運』だと?
 それが本当ならワシらに勝ち目はないが、
 連発するわけにはいかん・・・・そういう能力なら話は違う」

         バッ
 
土牛側が手を離し、二台のカートは各々で態勢を立て直す。
LOWでカーブの残りを切り抜け、音が変わると同時にギアを上げた。

一方、薬師丸は見事に着地し、吹っ飛ばされた衝撃を生かして
加速に繋げた為、瀬良野らから、さらに距離を広げる──
両車の間は、『15m』に広がった。

                ルルル ルルルル

【15】【3】の二台が、左大カーブを半分通過する。
瀬良野は薬師丸に呼びかけながら、カートを中央へ戻した。
土牛もそれに倣う。

と──瀬良野の感覚に、チリチリと訴える【何か』。
『コイン』だ。
いつか投じた一枚が、コース前方から感じられる──

【10】薬師丸が走っていく、そのすぐ前方に。

631【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/23(月) 22:15:26
>>630
今までに無い『コイン』側からの警告に驚く。
移動する『コイン』ならホモヴィッチの車内に弾いた物以外にあり得ない。

「薬師丸さん? あなたのすぐ前にホモヴィッチのものと思われる気配がありますよ。
いつの間にか前方に居座り、スピードを利用する寄生プレイが得意のようです。
水鉄砲を当てようが水さえ透明化するので『鈴』を付けた方が良いですよ」

さらっと、無線でホモヴィッチらしき気配の居場所を伝えておく。
やはり『コイン』からの警告が無いと気づけないほど存在感が無い。

「あ、今のは言わないで戦わせれば良かったのでは…?
いや、うん、衝突事故を起こしたお詫びということで」

『水鉄砲』と『ショットガン』を『アメイジング』の両手に持たせて臨戦態勢に戻る。

「おそらくは『幸運』を呼ぶと『フィードバック』が起きるのでしょう。
どれだけ能力が強かろうと辻褄が合わない事による反発が絶対に起きると思います」

何となくだが辻褄を合わせる側だからなのか、下手に大きな事をすると反発が起きる気がするのだ。
何にだって例外が存在するので起きないかもしれない。

632【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/24(火) 00:37:10
>>630
「40だ…と言いたいところだが、もう間に合わんな、あんたのスタンドも近距離型だろう?
それより、お嬢様を置いといていいのか?」

どうにかしたいところだが、距離は開きすぎている。
あのガキのことだ、どうにかするだろう。というか、やりたい奴らには勝手にやらせておけばいいのだ。
このトラブルは勝機以外のなにものでもない、このまま直進するぞ。

633【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/24(火) 03:05:28
>>630(GM)
>>631(瀬良野)

「っと、と……こんなものなのね。頑丈だ。」

(それにしても……よく飛んだ。
 あいつのスタンド、そうとうパワーがあるわね。)

錆鈴の処理も急ぎたい。
なるべく鳴らないよう、スタンドは静止を保つ。
視線は前方に向け、警戒を保っておこう。

そこに。

「気配って言われても、ねえ……まあ気をつけるけど。
 出来たら今どの辺にいるかって実況してくれない?
 あんたにとっても、『ホモヴィッチ』は放置しちゃ危険なんでしょ?」

(見えないのに鈴もつけられないし。
 ……どうするかなあ。まともに戦えるかな。)

瀬良野の通信。
見えないものを警戒のしようもない。
ダメもとで『位置情報』の提供を期待してみる。

          ・・・・それと。

(ま、これは気休め程度に。)

本体の手で、前方に水鉄砲を撃ってみる。
水が途切れたり妙な軌道を見せたら、そこにいるのだろう。

634【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/24(火) 04:00:06
>>630>>633
「前方って言ったところで分かりませんよね
彼の明確な位置を調べます、待ってください」

ホモヴィッチの走行する正確な位置を探る。
薬師丸氏から見て、どのぐらいの位置を走っているのか。

635『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/27(金) 01:25:40
>>632(【4】春原)
乾:
「ふむ。致し方ありません」

【12】は退きながら右端に寄り、スタンドが『水鉄砲』を構える。

【4】は中央のジャンプ台に直進するルートを取った。
砂の撒かれたエリアの影響が、どの程度あるかわからないが、
このまま行けば、邪魔されずにジャンプ台に到達できそうだ。

        ルルル ルルルル ルル──

スクレイパーが人型のスタンドを発現し、
その手から現れた『円盤』を投じる──
海に近づく【14】を牽制するかのように。
【14】は飛来する円盤を避け、あと一歩で海辺に近づけない。
両者の距離が、危険なまでに近づく。
チャプチャプがスタンドを発現する気配はない・・・・・

              ビュッ!

砂地を目前にして、乾のスタンドが『水鉄砲』を投じた。
【30】【14】までの距離は『15m』ばかり。

「させませぬぞ──スクレイパー様!」

乾が大音声で、そう呼ばわる。

「お嬢様は、単身、海を渡っておいでです。
 私のサポートは不要とのこと」

スクレイパーに突っ込む『水鉄砲』。
スタンドが防御の構えを取る。

                        ザカッ

同時に、【4】が砂地に突入した。

      ルルル ル     
                   ヴ   ヴ

急激にスピードが落ちる。果たして、『5m』の間勢いを維持できるか?
やや遅れ、背後からも【12】が砂地に上がる音。

>>633(【10】薬師丸)
『錆鈴』が鳴らないよう、姿勢を留めながら、
瀬良野の通信を信じてホモヴィッチを探す。
見えない・・・・まったく気配すら感じられないが、
念のため、前方に水鉄砲を『一射』。

    パシュ!
                  フッ

前方『5m』辺りで、水弾が音もなく『消えた』。
もしそこに『いる』なら・・・・近い。近すぎる!!

>>631>>634(【15】瀬良野)
『カンが働いた』・・・・というところだろうか。
或いは、遠方にあった『コイン』が近づいたからかもしれない。

スタンドに二種類の『水鉄砲』を持たせ、敵に備える。

「敵か。
 わしに出来ることがあれば、言え」

土牛も協力を申し出るが、フロート上で出来ることは少ない。

そして、瀬良野は薬師丸に無線で危険を伝える。
敵に塩を送る行為だが、謝罪の意味もあった。

薬師丸に精確な位置を伝える──が、
それとほぼ同時に、薬師丸の撃った水鉄砲が、それを教えた。

ホモヴィッチは、【10】の前方『5m』──
危険すぎるほどの近距離だ!

636『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/27(金) 01:37:13
現在の状況:

■■.J.■■                 □□□□□□□□
■■■■30               □15.3□□□□□□□
■■■■14              □□□□□□□□□□□□
■■■■■             □□□□□□□□□□□□□
■■.4.■12            □□□□□□□□□□□□□□
□□□□□           □□□□□        □□□□□
 □□□□□         □□□□□          □□□□□
 □□□□□         □□10□□          □□□□□
 □□□□□         □□□□□          □□□□□
  □□□□□        □□□□□          □□□□□
   □□□□□□□□□□□□□□
    1□□□□□□□□□□□□
     □□□□□□□□□□□□
      □□□□□□□□□□
        □□□□□□□□

■:砂のまかれたゾーン

637【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/27(金) 03:03:11
>>635
一時的に居所が判明しようと水を浴びせられた事で探知されていると勘づくだろう。
近くを走行する三人の内の誰かにそういったスタンド使いが潜んでいると。
 
「チャプチャプの瞬間移動が自動的なものであるかの確認手段としてホモヴィッチは非常に丁度良かった。
ここに居るって事は無理だったのでしょう、僕は位置が分かる内に排除したいのです。
彼は好戦的な上に片足でペダルを踏みながら蹴りを繰り出します」

「移動を始めたら位置を実況しますので。
危ない、と判断した場合は遠距離狙撃で援護しますよ」

意外と薬師丸氏の近くに居たので水鉄砲と『ライフル』を交換しよう。
【16】を襲撃していた時は姿を現していたから攻撃時には姿が見えるはず。

「妙に乗り気ですね、土牛さん。
ホモヴィッチは蹴りを繰り出してきたりと鍛え抜いた筋肉での直接攻撃を好むようです。
パネルが見えないので追いつけたらフロートを破壊し、とっと海に放流しましょう」

「僕は、もう、『あれ』を見たくない。
『あれ』は我々に早すぎる…海にでも放流しなきゃ…」

譫言のように不気味な呟きをしつつも『ライフル』を構える。
姿が見えたら顔面を狙い撃ちたいが『あれ』を見る『覚悟』しなければならない。
射程距離が足らない場合は狙撃を取り止め、ホモヴィッチの様子を見る。

638【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/27(金) 03:47:49
>>635
「ああクソ、これじゃあ飛べない。とびっきりの大グソだこれは」

ギアをLOWに入れ、ハンドルを右に切る。
『キラー・エリート』はライフルでスクレイパーの顔面目がけて射撃する。精密:B

「手伝ってやる、ただし報酬はよこせ、このステージじゃポイントは期待できないからな」

639【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/28(土) 00:39:51
>>635(GM)

「近い……! とんでもないねこりゃ。」

(んでもって、水掛けたのはミスか。
 こっちが気づいてるって、気づかれた。)

まあしかたない。
気づかないより、ましだ。

「見えなくなるスタンド――」

「いや、見えないし聞こえない?
 んでもって、気配も感じない?
 なんでもいいか。やることは同じ。」

       グル   グル

       「『避ける』」

スタンドは前に出し、ガード姿勢。
左にハンドルを切り、回避を試みる。

(殴りに行くよりは適切よねえ……
 もっとも見えなきゃガードも出来ないけど。)

・・・・見えない敵にこちらから仕掛けるのは無理だ。
なにせ、どこをどう狙えば当たるのか分からないのだし。

640『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/28(土) 23:08:13
>>638(【4】春原)

    ガコ! ルル ルルル

カートはギアを低速に切り替え、砂地の上を右方向に突き進む。
接触する【30】【14】までは『数m』。
だが、このスピードでは自分も乾も間に合わない。

そして投じられた『円盤』は宙に残り、
チャプチャプの右横への移動を阻み続けている。

        カ ィィン!

スクレイパーのスタンドが、水鉄砲を弾き飛ばした。
『円盤』の仕業だ。
残った右掌の『円盤』を盾状に翳すと、
触れただけの水鉄砲が海に向かって弾かれた──
半透明でよく見えないが、どうやら『高速回転』しているらしい。

「畏まりました」
            ────パス ゥ!

乾の返答を聞くより速く、春原は『ライフル』をスクレイパーに向けて放つ。
チャプチャプの肩越しに空を貫いたそれは、
水鉄砲に続いて『円盤』で防がれる・・・・
                        「!?」
スクレイパーの驚きの表情。
春原の存在は『見えていなかった』らしい。
防御が成立したのは、悪運以外の何物でもない。

              シュ パァアアアア

水弾は『円盤』に触れると同時に、四方に弾かれ飛沫と化した。
これで『ライフル』の弾丸は最後だ。
スクレイパーへの攻撃は届かなかった──が。

       「・・・・ありがとっ!」

弾かれた飛沫の中から、チャプチャプの声。

                       フシュッ!

少年と【13】の姿が、その場から消えた。
後には陽光に照らされた、小さな『虹』だけが残される・・・・

スクレイパー:
「・・・・ようやく、追い詰めたものを・・・・
 よくも、邪魔をしてくれたナ・・・・!!」

                「──春原様、どうか警戒を!」

漆黒の肌にはっきりと浮かぶ憤怒の表情。
右手に『円盤』を張り付けたスタンドが、
接近する【4】、いや『キラー・エリート』に狙いを定める──!

互いの距離、『2m』。
【12】は減速しており、【4】が一歩先んじた状態。

641『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/28(土) 23:08:23
>>639(【10】薬師丸)

          キュキュキュ!!

スタンドに防御態勢を取らせながら、目いっぱいハンドルを切る薬師丸。
だが、今は右カーブに差し掛かった場面だ。
左にカートを向けたことで、カートは不安定になり、
コース左端ぎりぎりに達する。

      ガッシィィ!

その【10】が突如減速したのは、残念だが『救いの手』ではなかった。

「ン〜〜〜ッフ!
 アナタ、『カン』が働くタイプ?
 危なく逃がしちゃうトコだったわ〜〜〜ッ」

背後から聞こえる、野太い『女声』。

咄嗟に振り向いたスタンドの視界に、右斜め後方に張り付いた
筋肉ダルマの巨漢と、フロントを破壊された【22】カートが入ってくる。
男はまるで不似合いな『猫耳』つきの黒いスーツを纏っている。
間違いない。これがこの男のスタンドだ・・・・!

「ちょっと『ヒッチハイク』をお願いしたいのヨ。
 もうすぐ『ピット』でしょ?
 そこまで引いて行ってくれる? 親切なジャパンガ──ル」

丸太のような男の腕が、カートの背部、背もたれに近い部分を
がっしりと掴んでいる。

「『怪我させるのはナシ』・・・・ヨネ?
 紳士のルールは守っていただけるのヨネ〜〜ン」

           ヴ ヴヴ ヴヴヴ

大幅な荷重を受け、エンジンが異音を発する。
このままでは減速は免れない。
この巨大な『寄生虫』を、どうするか──!?

>>637(【15】瀬良野)
土牛:
「・・・・・・・・同じ年頃の娘がな」

かすかなつぶやきだったが、瀬良野ははっきりと聞き分けた。

『ライフル』に持ち替えながら、【10】を追う瀬良野。
【10】は瀬良野の警告に従い、左にハンドルを切る。
右カーブ中のその動きは危うくもあったが・・・・
突如減速すると同時に、【10】右斜め後方に張り付くように、
【22】の姿が出現した。

筋肉ダルマの巨漢と、フロントを破壊されたカート。
男はまるで不似合いな『猫耳』つきの黒いスーツを纏っている。
間違いない。これがこの男のスタンドだ・・・・!

男が薬師丸に声をかけるのが聞こえる。
【10】がホモヴィッチに車体を捕まれ、
寄生虫のように取り憑かれたのが見えている。
その為に大幅に減速した【10】のエンジンが異音を発する。

そのおかげで、車間距離は『10m』まで縮んだ。
ホモヴィッチは姿を現しているが、顔は前を向き、狙えない。
果たして薬師丸はどう対応するか。そして瀬良野は──?

642【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/29(日) 00:48:09
>>641
綺麗にフロントパネルだけ破壊された車体を見ると1stステージで手痛い反撃を受けた事を思い出す。
一切の気配無きホモヴィッチの急襲を避け、離脱して透明化される前に仕留めたのはチャプチャプチャプくんだと思うが。

「あぁ、すみません。
つらい事は我慢しないで言ってください、土牛氏」

まさかと思って遠回しな鎌をかけていたが娘さんと同年齢とは。
人より少ない良心がライターの火で炙られているかのように痛む。

「うっ! シュールストレミングの悪臭を可視化したような冒涜的外見だ!」

「あの距離なら薬師丸氏はホモヴィッチを返り討ちにできそうですね。
近寄ったら鍬で軽く『お取り寄せ』してください。
お取り寄せしたあとに海上へと放流しましょう!」

エンジンの悲鳴を聞いた薬師丸氏がギアチェンジをすれば、速度の減少で車間距離も縮まるだろう。
衝突を避けるために二人の背後を避けて走り、接近したらホモヴィッチの車体に蹴りを入れて海上に落とそう。

643【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/29(日) 03:01:42
>>640
「先の見えんバカがいきがるんじゃあないぞ」

ドズッ

もう一本自身に毒を注入する、これによって毒の進行状況は『中期』から『後期』へ。
『キラー・エリート』は本体と同化するように、シートに座る。
ハンドルをやや右に切り、通信を【30】へ繋ぐ。

「お前は個人的な動機でガキを消そうとしてるのか?
そうじゃないなら…いや、そうだとしても、現時点でそれは可能だと思うか? 怒りに任せて俺たちに攻撃したところで、それはどんな利益になる?
プロなら冷静になれ、まだレースは終わっていない」

会話しながらも、カートは【30】へと向かっている。

「言ってわからんなら、今ここで死ね」

644【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/29(日) 13:55:11
>>641

今左に曲がる。それは今の状況では危険手だ。
そうすることで、追撃から逃れられるかと思ったが――

      ガッシィィ!


「うっげ……! がっつきすぎよ、あんた。
 行動も、その、濃さも。なに、そのヴィジョン。」

露骨な嫌な顔をする。
スタンドは後方に向け、掴んでいる手を監視。

「私ゃ紳士じゃあないけど……」

ギアを即刻、Lowに落とす。
これは『安全策』だ……このままにはしておけない。

「おカネは欲しいからね。ルールは破らない。
 連れてってあげるわ、ロシア……ええと、ウーマン?」

            「ただし事故っても責任は取らないよ。」

錆鈴の両方を実体化に切り替え、風に揺れる音で不幸を呼ぶ。
音が揃うタイミングがあったなら、二つ分呼んでやろう。揃わないなら一つ。
自分の水鉄砲を無くさないよう、注意を払っておく。。

減速はさほど、問題ない。なぜか?

(うーん、まいったね、こりゃ……
 錆鈴じゃあ、私が不幸になるだけだから、こいつには関係ないし。)

後方には『この男』の敵がいるからだ。
瀬良野は薬師丸の仲間ではないが、共通の敵を持つ。

645【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/01(火) 18:43:56
>>641(GM・確認)
あ、ちょっと待った。
場合によっちゃ、やりようはあるね。

―――――――――――――――――――
確認です。

・自車と【22】の距離は、ホモヴィッチの腕一本分ですか? それとも、ホモヴィッチが身を乗り出しているなどで、もう少し長いですか?

646『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/01(火) 20:29:13
>>645(薬師丸)
カート同士は完全に接触している状態。
【22】は【10】の右斜め後方。
それでもホモヴィッチは心持ち体を浮かせているようだ。

647【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/01(火) 22:01:25
>>646(回答)
>>644(訂正)
回答に感謝。レスを以下に訂正します。

>>641(GM)

今左に曲がる。それは今の状況では危険手だ。
そうすることで、追撃から逃れられるかと思ったが――

      ガッシィィ!


「うっげ……! がっつきすぎよ、あんた。
 行動も、その、濃さも。なに、そのヴィジョン。」

(だめだ、パワー負けしてる。引き剥がすのは多分危ないね。)

露骨な嫌な顔をする。
スタンドは後方に向け、掴んでいる手を上から左手で覆う。
振り払おうなどとすれば、手を離す事になるだろう。

「私ゃ紳士じゃあないけど……」

ギアを即刻、Lowに落とす。
これは『安全策』だ……このままにはしておけない。

「おカネは欲しいからね。ルールは破らない。
 連れてってあげるわ、ロシア……ええと、ウーマン?」

            「ただし事故っても責任は取らないよ。」

錆鈴の両方を実体化に切り替え、風に揺れる音で不幸を呼ぶ
音が揃うタイミングがあったなら、二つ分呼んでやろう。揃わないなら一つ。
自分の水鉄砲を無くさないよう、注意を払っておく。

減速はさほど、問題ない。

(うーん、まいったね、こりゃ……
 錆鈴じゃあ、私が不幸になるだけだから、こいつには関係ないし。)

後方には『この男』の敵がいるからだ。
瀬良野は薬師丸の仲間ではないが、共通の敵を持つ。

……上手いこと協力できればいいが。

648『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/03(木) 21:09:06
>>643(【4】春原)
『プロ』としての立場から疑問を投じると同時に、
春原は自身に『毒』を打ち込む。
ちょうど『後期』に到達していたため、これで『末期』──
その体は単純な素描に削ぎ落とされ、音は消えてしまう。

とは言え、肉薄するほど目前の敵に対して、
この変化は効果的ではない──が、
スクレイパーの感情に水を灌ぐには役立ったらしい。

「グ・・・・・!
 確かに・・・・オマエを殺してモ何の意味もなイ・・・・!」

男のスタンドが、手の円盤を消す。
そして、【30】は【4】へと突っ込む。

                 バイィィイイ

右にハンドルを切ったことで、
間一髪、【4】は正面衝突を免れたが、
その勢いのまま、海に飛び込む。

                           バ チャァア〜〜〜ン!!

派手に水が上がったが、フロントは濡れていない。
見回せば、左斜め方向に、本来のジャンプ先のコース。
そして海上の先客は二人──
『10m』ばかり先を行く【20】黛と、【14】だ。
飛沫とともに消えた黒人少年は、【4】に『8m』ほど離されている。


    ザザザ ザザザ バッ
                        バッシャァァア──ン!

続いて、西方向から激しい水音。
砂地を突破し、ジャンプ台を使用した者がいるらしい・・・・
あの足場ではまともなジャンプは望めないはずだが、
もし『飛べた』とすれば、大きなアドバンテージだ。

>>647(薬師丸)
              ガッシ!

カート座席を鷲掴みにする『ホモヴィッチ』の手を、
『レディ・リン』の手でさらに押さえつける。

「・・・・!!
 女に触れられても、キモいだけヨ」

冗談めかした口調だが、その目から笑みが消えた。
何か企んでいる──薬師丸の仕草にそれを感じ取る。

だが、一流の『ホモ』故の『危機察知』が、
この時、逆に、ホモヴィッチの明暗を分けた。

         『ジリ リン』
                  バッ

突如スタンドの腰で鳴り響く、二つの『錆鈴』。
その音に反応し、ホモヴィッチは握った手を引っ込めた──
『レディ・リン』の制止をものともせぬ腕力と反射神経で。
当然、ホモヴィッチはその『錆鈴』が、
何かしら自分への攻撃だと予測したのだが──


                         ォ オ
              ドッゴ! ォォ オ      オ ン

薬師丸の狙いは、攻撃ではなく──『時間稼ぎ』。
背後から接近した瀬良野・土牛のコンビは、
きっちりと『仕事』をしてくれた。

陽光に輝きながら宙を回転し、海に叩き込まれる【22】。
一段と派手な水柱が、切り返した【10】の背後に立ち昇る──!

          バシャ!! バシャバシャ!!

カイトとフロントが、一気に水に濡らされた。
これが『不幸』だとすれば──果たして重いか、マシなのか。
LOWだったエンジンも、さすがに停止してしまう。


>>642(【15】瀬良野)
土牛:
「ワシにもやらせろ。
 あの化け物を、『水葬』にしてくれる」

土牛にも思うところがあるらしい。

              ルルル ルルルルル──

右カーブ内を滑るようにして、【10】【22】に近づく二台。
まだ中心部でない為、コントロールは容易だ。

【10】【22】では、薬師丸のスタンドと、
『猫耳』の異常者が対峙している。
目前の対処に集中し、こちらに気付いていない──

              ウ ァン !

【22】の右横をすれ違いざま、
『アメイジング・クラウン』と『フロンティア・ライフ』が動く。

        ドゴォオ!
                メッキィ!

『アメイジング』の蹴りが車体を半ば浮かせたところへ、
『フロンティア』の『鍬』が叩き込まれる!

                         ォ オ
              ドッゴ! ォォ オ      オ ン


『プロゴルファー』もかくやというスウィングは、
【22】を遥か上空へ吹っ飛ばし、
陽光に輝きながら宙を回転した【22】は、数秒後、水柱と化した。

大量の水がフロートを叩くが、【15】【3】は速度を維持している──
からくも水を浴びることなく、【10】を追い抜き、
右コーナーの半ばまで到達した!

コーナーはすでに無人。
ライバルたちは、先に向かっているようだ。追いつけるか──?

649【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/03(木) 22:34:27
>>648
「ナァイスショットぉお!! さらば、ホモヴィッチ!」

『フロンティア・ライフ』の鍬フルスイングで水没したホモヴィッチに叫ぶ。
これで『SKR』の健全さを『猫耳ホモ』から守れたと思う。

「虹でも架かりそうなぐらい水柱が立ちのぼってますよ!
本当の『水葬』にならないと良いですね、ははっ…」

面倒な敵は見つけ次第、倒すに限る。
この先を走る参加者も有利な状況に持ち込んで倒して行かねばならない。

「随分先に行かれてしまいました。ですが追いつけない訳じゃない。
チャプチャプくんと話をしたり、知らないスタンドを観察したい。
唐雛の泣き顔も見たいので急ぎましょう!」

心折れない限りは何度でも追いかけてくると唐雛に教えてやりたい。
コース中心に戻りながら先を急ごう。

650【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/04(金) 03:09:36
>>648
「賢明だ」

ドズッ

自身に解毒薬を打ち込む、末期になってからの戦闘を視野に入れていたが、もの分かりのいいヤツで助かったな。

【12】へ通信する。

「男に二言はないな?」

対岸の、コースの続きへ向けてカートを進ませる。

651【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/04(金) 23:43:24
>>488(GM)

「……今日は『水難』ねぇ〜え。」

「もっともあんたほどじゃないけどね。
 せっかく手、押さえておいてあげたのに。」

本体の目で水柱が上がった辺りを観察。どうなったろうか?
『レディ・リン』は雑巾を取り、まずフロントパネルから拭き取りたい。

不幸としては、妥当だろう。
なにせリカバリーが効くから。

(もたもたしてたらあいつが追いついて来る。
 そうなったらまずい。濡れてるから見つけやすいかもだけど。)

フロントだけでも拭ければ、発進する。
多分、lowギアなら移動くらいは出来るのでは? 

……しかし移動しながらカイトは巻き取れただろうか。まあいい。

652『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/06(日) 22:28:22
>>650(【4】春原)
            ドズッ

自身に『解毒剤』を打つ。
『素描』レベルだった輪郭と色が戻り、音が復活した。

カートはそのまま、水面を進み出す。
遅いことは遅いが、水陸両用を謳うだけあり、
LOWで走る程度のスピードで進んでいる。

ジャンプ台でリードしたかに見えた前方の【1】も、
落下地点はジャンプ台から『5m』程度の位置。
多少の距離は稼げたが、やはり減速の影響が出ている。

対岸までは、ここからは『13m』ばかり。
しばらくは警戒しつつも、のんびりと進むしかない。

「ございません。想定以上の成果も得られました。。
 レース終了後に『20万』お支払いしましょう」

乾の返答は上々のものだ。

                ザ パ

まず、先行していた【20】黛が、対岸に上陸した。
春原との距離は『8m』。
【1】、【4】、【14】という上陸順になりそうだ。

>>649(【15】瀬良野)
【22】を葬り、【10】を追い抜いたことで勢いづく瀬良野。

    キュキュ キュキュキュ

カーブ後半を右にハンドルを切りつつ、
カートをコース中央に戻す──

その時、カーブの左に浮かぶピットから、
新たなカートが登場した。
【27】、運転手は『阿倍野 鐘太』。
とはいえ、ピットとフロートの間は
『10m』近い水面で隔てられており、追いつかれることはない。

            ルルル ルルルル

問題なく、右カーブをクリアし、短い直線に入った。
前方『30m』先のフロートは、
『5m四方』を何故か『砂』で覆われている。
コースの端には、カート一台幅のジャンプ台。
だが、砂の影響がもし出るなら、減速は免れない。

ジャンプ台の向うは、当然だが海だ。
『10m』ほど離れた先に、次のフロートが見えている。

そして、砂コーナーの右の海面に、
複数のカートが浮かんでいるのが見えた。
どのカートも、当然のように対岸に向かっているが、
そのスピードはどれも『遅い』・・・・一気に追い抜くチャンスだ。

        ドボォン!

唯一、砂コーナー上にいた【30】が、水に飛び込んだ。

>>651(【10】薬師丸)

水柱の上がった辺りを振り返る薬師丸。
一旦沈んだカートが、水面に浮上してくる。
とはいえ、完全に『裏返し』だ・・・・
距離も『10m』ばかりもフロートから離れている。

そして──運転手が浮かんでくる様子は、ない。

        キュッ キュキュ

『レディ・リン』が雑巾を取り、手早くフロントを拭きとる。
その間に、カイトは自動的にワイヤを巻き、降りて来た。
どうやら濡らされると、清掃出来る範囲まで下がる仕組みらしい。

ひとまずフロントパネルを拭き終え、
ハンドルを握り、アクセルを踏もうとした瞬間──だった。
                 ジェーヴォチカ
「・・・・やってくれたじゃなイ、『お嬢ちゃん』」


うなじに温度を感じるほどの距離で──『声』。

 ゴ   ゴ ゴ
 
             ゴ ゴ ゴ    ゴ ゴ ゴ

653【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/06(日) 23:35:31
>>652
殆どの後続は追いつくのが困難な状態に追い込まれている。
すぐにはホモヴィッチと薬師丸氏も追いついてこれまい。

(出たな、『後続殺し』のベル太くん!
それにしてもスクレイパーは何を考えて入水したのか…)

不気味な動きを見せるスクレイパーを警戒しつつも、何かしらの物体が路上に落ちていないか警戒する。
異常なまでに後続をピットインに追い込む事が大好きらしいベル太くんの罠が絶対にあるはずだ。

「土牛氏、先頭に行ってもらえますか?
あの砂場に『フロンティア・ライフ』の能力が使えそうです。
それにベル太くんの罠が落ちていれば、鍬で吹っ飛ばせそうですから」

砂場で減速せずにジャンプ台を飛べば、先のフロートに着陸ができるはずだ。
だが、ベル太くんの存在が非常に怖い。絶対に何かあるはずだ。

654【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/07(月) 02:07:50
>>652(質問)
現在の『レディ・リン』の状況はパネルを拭き終えた直後?
つまり、車内から身を乗り出し、フロントパネルに手を伸ばした状態?

655『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/07(月) 02:09:04
>>654(【10】薬師丸)

>現在の『レディ・リン』の状況はパネルを拭き終えた直後?
>つまり、車内から身を乗り出し、フロントパネルに手を伸ばした状態?
その認識でよい。

656【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/07(月) 02:35:26
>>652(GM)

自分の首だけ後ろに向け、後方確認。

「お早いお帰り。言ったでしょ……
 事故っても、責任は取らないって。怪我もないでしょ?」

          「恨むなら事故らせた【15】達を恨みな。」

(車を捨ててきた……!? どういうつもりよ、こいつ。)

有無を言わせず発進。
掴まるなら掴まってくるだろう。

ここまで薬師丸は決して自分からは手を出さなかった。
それは、その方が安全だからだ……しかし今は違う。
レースを一時放棄してでも自分に敵意を向けてくる存在が、真後ろにいる。

「クレームなら、お断り、よ!」

ヴィジョンの身を引き戻す。
その勢いで、後方に、やや加減した左の後ろ蹴りを放つ。
奴の肉体を考えるに重傷にはなりえまい……『結果が全て』だ。(パス精CBA)

(最悪なのはこのまま重傷を負わされること。
 その次に悪いのはカートから投げ飛ばされること。
 どーにも、こいつがお金目当てで出てるって感じはしないのよね。)

その後スタンドの両手をハンドルに伸ばし、掴ませる。

657瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/07(月) 21:07:07
>>652
『追記』

そういえば、途中から足場が無かった気がする。
みんなで仲良く海上を進む姿は奇妙だ。
無線をベル太くんに繋げる。

「もしもし、ベル太くん?」

658【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/07(月) 21:59:48
>>652
「チト安くないか? 最初に提示した半分以下じゃねえか、大富豪がケチ言うもんじゃあないぞ」

文句を言いつつ、自身に『毒』を注射する。
しばらくやることもないが、太陽の高さでおおよその時刻を見ておこうか。

659『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/08(火) 01:12:05
>>658(【4】春原)
「蓄えを切り崩す老人に、無茶を言われますね。
 大富豪はお嬢様で、私はただの元・従業員に過ぎません」

いつのまにか、背後すぐの水上にいた【22】が、
やんわりと応じてくる。

           ドバドバドバ

『アヒルボート』よろしく、カートはのんびりと水上を進む。
鎬を削り先を急ぐレースの中で、違和感を覚えるほど平和な一時。
『水鉄砲』による攻撃は出来そうだが、
お互い逃げ場のない水上で攻撃しても、他を利するだけだ。

        ドズゥ!

再度、『毒』を自身に打ち込む。
太陽はほとんど動いていない。
体感的には『一時間』も過ぎたかどうか、という感じだ。

>>653(【15】瀬良野)

『後続殺し』として一躍名を馳せた阿倍野を発見するも、
軽やかに追い抜く──追い抜かれなければ、危険はない相手だ。
最速で走っている今、追いつくことはまずないだろう。

      ルルル ルルル

前方のコースを確認するが、特に異常はない。
あるのはなぜか敷き詰められた砂のゾーンのみ。
スクレイパーの動きは謎だが、ひとまず攻撃に出る様子ではない。

「うむ。
 本物の土なら、『開墾』が通じる」

          キュキュ キュキュ

瀬良野は減速し、【3】と前後を入れ替えた。
ストレートを突っ切り、目前に砂ゾーンが迫る。
『5m』のそれを突っ切れば、その先にジャンプ台が待っている──!

>>656(【10】薬師丸)

 ルルン!  ル ル ルル

アクセルを踏み込むと同時に、
フロント上の『レディ・リン』を引き戻し、鋭い蹴りを放つ。

                ビュバァ!
                           「あンっ」

たくましい上半身を反らし、蹴りを潜るホモヴィッチ。

「・・・・冗談ヨ、じょ〜〜〜ダン」

                    ド ギャン!

そのまま、獣のような四足走りで【10】に並ぶ。
LOWギアのカートでは、千切ることが出来ない・・・・
本物の『野獣』の動き、本物の『変態』の不気味さだ。

「アタシはここで『リタイヤ』させてもらうわ。
 目的はそこそこ果たせたし、レースはおまけだし。
 新しい『御主人様』の『ご命令』だし」

胸の谷間から取り出したスマホに頬ずりしながら、
巨漢は頬を赤らめる。
画面に『眼鏡をかけた男』の写真が飾られているのを、
『レディ・リン』の目が捉えた。

「そうそう。コレを【15】に返してくれる?
 『次に会ったら尻が壊れるまでブチ込む』って伝えて」

                   ピン!

ホモヴィッチが、何かを弾いてよこす。
一枚の『コイン』だ・・・・これは何だろう?

「『マグレ』だと思ったら『してやられてた』なーんてネ。
 アタシとしたことが、思わず・・・・」
                           「おっと、ダメダメ」

こめかみに浮かび上がった血管が、意思の力で落ち着きを取り戻した。

               ヴヴ ヴヴ

カートのエンジンがぐずり始める。
右カーブはようやく中間地点。
このスピードなら、特に気を付けずともクリアできそうだ。

660【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/08(火) 01:43:57
>>658(GM)

「冗談になってないってば……」

(こいつ……どーいう身体能力よ。
 正真正銘、『ばけもの』ってわけね……)

      ス

脚を引き戻す。
纏うタイプとはいえ、反射神経は自前のはず。

「――リタイヤ?
 ああ、なんか……そう、事情があるのね。」

      (この『写真』って。
       名前やキャラだけじゃあない、マジなのね。)

何とも言えない表情で目を細める。

          ・・・・そして。

      パシ

「あん……? コイン?
 よくわかんないけど、分かった、後でそう伝えとく。」

           「んじゃ、『お幸せ』に。」

目的とかは聞かない。
プロのはしくれとして、だ。首を突っ込む危険性もある。

(怖かったなあ……どういうレースよ、これ。)

コインは大事にしまい込み、走るのを再開しよう。
もちろん、ギアはHighに入れてから、だ。

スタンドは雑巾を取り、まだ拭けていなかったカイトを拭く。

661【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/08(火) 01:45:35
>>660(訂正)
安価は>>659宛てが正しいです。
メール欄は消し忘れです。失礼しました。

662【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/08(火) 02:11:55
>>659
このまま砂場に突入して『フロンティア・ライフ』の恩恵を受けよう。
砂ゾーンに仕掛けがされていなければジャンプ台に突入できるはずだ。

「土牛氏、ジャンプ台に突入しましょう。
我々は砂場でギアチェンジすることもなく、加速したままの状態でジャンプ台に突入できます」

「やりましょう、荒野に道を切り開く『フロンティア・ライフ』ならやれる。
あの人達と違う道を、道が無いなら切り開いて進みたい!」

やけっぱちではない。何度も道を切り開いてくれた土牛氏に対する信頼があるからだ。
自分にしては珍しく前向きな、『過去』に関するスタンド使いに似合わない発言である。

(ベル太くん、『ライフル』持ってないよね?)

不安要素を潰すべく一瞬振り返って確認する。

663【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/08(火) 17:01:05
>>659
「は? ……は?」

二度聞き直すくらい驚いた。

「解雇されたのにまだ世話してるってのか? 無給で? 何考えてんだ、というか、朱雀院がよく許してるな。
…まぁいい、とにかく20万はキッチリ頂く。最低限の稼ぎも無いと、家に帰れんしな」

水上を行く。
タバコくらいコッソリ持ってくるんだったな。

664『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/09(水) 01:37:07
>>662(【15】瀬良野)

「道を切り開く──か。よかろう」

重く、しかしどこか吹っ切れた様子で、
土牛が応じる。砂コーナーに突入する。

           カ カカカカカ!!

『フロンティア・ライフ』の振り下ろした『鍬』の先端が、
砂地に触れ、瞬時に『未舗装路』に変えていく。
自ら開拓した『道』を減速なく突き進む二台。

そして──ジャンプ台を、迎える。

                     バ  バッ

 ── ビュ ア !

空にアーチを描く瀬良野の視界、
その彼方に、一瞬、セカンドステージのゴールが見えた。
対岸の先、再度の『シャワーゾーン』を超えれば、もうすぐそこだ。

緩い放物線を描き、カートがフロートへの着地コースに入る。
対岸の右手には、いましも別のカートが水から上がったところだ。
ナンバーは【1】唐雛。
その後ろに、【4】【12】と水上の『列待ち』が並んでいる。
それらを、一気に追い抜いて──

                    ダン! ダダン!

二台のカートは、大きく弾みながら、着地した。
【1】を一気に追い抜き、減速せぬまま、短いストレートに入る。
じきに左右の分岐路、そこに挟まれた壁には、
センサー付きの『シャワー』が待ち構えている!(距離『30m』)


>>663(【4】春原)
乾:
「今回は『バカンス』を兼ねた『里帰り』です。
 もっとも、お嬢様を尋ねた理由は、他にもございますが。
 お世話する立場にはもはやございませんが、
 職を解かれたとて、恩義は決して消えはいたしませぬ」

こちらも、のんびりと世間話に入る。
乾のスタンドは背後の【14】を気にしているが、
チャプチャプも特に動きを見せない──
流石の『ヨハネスブルグ』も、海の上では打つ手がないか。

             ザ パッ

先行していた【1】が、湖からフロートに登った。
ぐずつくエンジンを気にしながら、ギアを変えているところへ、

 ── ビュ ア !

                    ダン! ダダン!

後方から二台のカート、【3】と【15】が続けてフロート上に着地した。
ジャンプ台を使って来たのだろう──ほぼ減速なく、
軽々と【1】を追い抜いて、ストレートを先行する。

岸辺まで約『2m』に迫った──もうすぐ、【4】の番だ。

>>660(【10】薬師丸)

   ──ビュバ! バババババ!!

巻き下ろしたカイトを手早く『レディ・リン』で拭き、
ギアをHIGHに上げる──

 ルルン! 
        ルルル ルルル────ッ

上機嫌な音色を奏でながら、【10】は一気に加速し、
立ち止まったホモヴィッチを置き去りにした。

右の大カーブを加速しながら曲がり、
一気にクリア──カートは左端に寄るが、
問題なくストレートに突入する。

ストレートは『30m』とわずか。
その先、最後のフロートは、何故か砂に覆われている。
フロートの行き止まりにはジャンプ台が一つ。
その先は水面に隔てられ、『10m』ほど先にコースの続きがある。
ジャンプ台を超えれば、ゴールはほぼ目前という状況だ。

今しも、ジャンプ台から二台のカートが宙を飛び、
ゴールへと王手をかけた。
【15】【3】のコンビだ──それ以外のカートは、
何故か砂コーナーの右の水上を、ゆっくりと進んでいる。
このまま行けば、水上組には追いつけるかもしれない。

「待てー!待て待て──い!
 そこの【10】──待たんか──い、デス!」

突然、背後から薬師丸を呼ばわる少年の声。
ちらりとスタンドで振り返れば、
背後『8m』に見覚えのないカートが追い付いている。

番号は【27】──運転手は『阿倍野ベル太』。
追い抜いた記憶はないが、どうやら先刻のカーブの際、
横を通過したピットから出てきたようだ。
カイトを拭きながらカーブを曲がった為、注意がいかなかったのかもしれない。

「ボク、阿倍野ベル太ゆーねん。
 姉ちゃん、ボクと同じ『ドンベ』やろ?
 『ドンベ』同士協力して、前行ってるヤツ、全員イテモータラへん?」

イントネーションが『関西』だが、
この期に及んで、『協調』希望らしい。
無線の使い方をわかっていないのか、必死の生声だ。
その間にも、カートは進み続ける──

665【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/09(水) 02:05:48
>>664(GM)

カートはやや中央に寄せておく。
急なアクシデントで『転落』しないとは限らない。

(いつのまに――今大会の、『カマイタチ』だっけ?)

「待たなくても喋れるってば。」

無線のボタンを押す。
もちろん、繋ぐ先は【27】だ。

「まず自己紹介だけど、私は薬師丸幸。よろしくね。
 で、なに? 今から前の連中全員と……事を構えるっての?」

あまり気は乗らない。ゴールが自分の第一目標。
とはいえ、このままのんびり行こうとは思わない。

「どー考えても、全員は『がっつきすぎ』じゃない?
 あんたの『得意』は確か、『後ろ』を潰す事なんでしょ。
 それでもって、私の『得意』は『安全』に事を運ぶことなのよ。」

         「なんか考えでもあんの?」

スタンドで後方を警戒しつつ、走る。
前方の砂も気になるところだ。なぜ皆避けている?
単なる砂に過ぎないのなら、オフタイヤは走破するだろう。

(誰かの能力かな……?)

水上組には追い付ける――はずだ。遅いから。
しかし連中も、何かあるから水上にいるのだろう。

                    ・・・・単なる砂でか?

666【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/09(水) 02:27:52
>>664
「恩義とやらでねえ…俺にはわからんな」

上陸だ…といって、なにか特別な操作が必要というわけでもあるまい、後方から襲われでもしない限り無事上がれるだろう。
『警戒しない』というのは意味ある行為だ、俺の後ろにいるカートへの、ある種の信用を示す。
ニワトリよりもマシな脳を持ってるんだとしたら、の前提での話だがな。

667【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/09(水) 03:02:01
>>604
この2ndステージでの宿敵とも呼べる唐雛を睨む。
あちらも確実に目障りだと思い始めたはずだ。

「土牛氏、唐雛が海上から上がって来ました。
渡り終えたフロートを破壊しましょう、道が無ければ来れないはずです。
『ライフル』の射程範囲に侵入したらカイトを狙撃してやります」

唐雛のカートに向かって『ライフル』を構える。
自分は前方を向くが唐雛の良い脅しになるだろう。

「最後の最後に最大の試練ですか。
シャワーを回避できる砂浜は…」

見える範囲内で砂浜が無いとなれば、避けることは不可能。
条件不明の感知式シャワーヘッドに挑戦することになる。

「シャワーヘッドは唐雛と根立ペアを狙うように動いた。
おそらく勢い良く水を弾いたから狙われたのでしょう。
水溜りを避け、水を派手に弾かない程度の速度で通過してみましょうか」

「ざっと見て水溜りの少ない方を選びたい」

唐雛を警戒しながら水溜りの少ない方を選ぶ。

668『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/11(金) 19:22:52
>>667(【15】瀬良野)

        バッ! バッ!

追い抜くカートに気付いた唐雛が、『拳銃』を発現するのが見えた。
同時に、瀬良野はスタンドに持たせた『ライフル』を背後に向ける。
背後を振り返る余裕はないが、銃声は聞こえてこない──
脅しが効いたか、追い抜いた際に十分な距離が開いたか、
上陸の操作に手間取ったのか──或いはそれら全てか。

「フロートを壊す?
 馬鹿を言え。わしらも巻き込まれるぞ」

土牛が一笑に付す。
帯状に連結されたフロートを破壊すれば、
その衝撃はどう波及するかわからない、と言いたいのだろう。

         ルルル  ルルルルル

カートはストレートを駆け抜け分かれ道に差し掛かる。
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

二つのルートを阻む壁の高さ、シャワーの規模は同じ。
ただし、今度はシャワーが二つ、離れて設置されている。
一つを通過しても、次のシャワーが待ち構える寸法だ。

そして、肝心の外周の砂浜だが・・・・
ここはまだフロート上だ。
従って、コース外は湖の上──
『フロンティア・ライン』の『開墾』は生かせない!

右ルートの先は水に濡れ、左は濡れていないことに瀬良野は気付いた。
同時に、先行車を発見──【20】黛。
今しも右ルートで、、一つ目のシャワーをクリアしたところだ。
シャワーヘッドは勢いよく水を吐き出しているが、
【10】はゆっくりではあるものの、着実に前に進んでいる──
特に何か、工夫したようにも見えない。

         キュキュ キュキュ

【15】【3】は左にカートを寄せる。
一旦減速しなければ、ここは侵入に失敗しそうだ。

>>666(【4】春原)

「価値観の違いは尊重すべきものです」

               ザ バァア

特に何か操作は必要ない。
AWDに恥じぬパワーで、【4】はフロートをよじ登り、コースに復帰した。

           ヴヴ ヴヴヴ

とはいえ、それにエネルギーを使ったのだろう。
減速とともにエンジンがグズり始める。

先行する【1】は一足早くギアチェンジし、『5m』先を行く。
ジャンプ台で追い抜いた二台は、そのさらに先だ。
じき、『シャワーゾーン』に差し掛かるだろう──ここから距離にして『20m』。
ストレートコース自体は『30m』ばかりだ。

>>665(【10】薬師丸)

「おお、おおお!?」

無線に驚くベル太。
今初めて、無線の使い方を知ったらしい。

「そや。全員ブチ抜いたる。
 海に叩き込んで『フカのエサ』にしたるねん。
 姉ちゃん、それを特等席で見物ちゅーヤツや・・・・デス!」

「考え? んや、ボク、考えるの苦手やし。
 一人より二人のが強いかな、おもて。
 『ショジョ』と『ヒドーテー』のコンビとか、無敵やん?」

言葉の意味はよくわからないが、
とりあえず『深い考えはない』ことは感じ取れる。

その間にも、カートは順調にストレートを進む。
砂で覆われたコーナーの全貌も、次第に見えてきた。
フロートが砂を被った程度に感じていたが、
どうやら砂は相当の厚みがある・・・・これでは砂浜を走るのと大差ない。
オフタイヤであれば走破は容易だが、減速は余儀なくされるだろう。
諸々の選手が、何故水上移動しているかは謎だが、
ジャンプ台に必要な助走が足りるか、微妙なのが原因の一つかもしれない。

               ルルル  ルルルルルル

さらに距離を詰めた時、薬師丸の目は別の可能性を見出した。
ジャンプ台までの直線、砂地を割るようにカート一台分の『道』があるではないか。
他の連中は気付かなかったのか?それとも・・・・

669【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/11(金) 21:28:42
>>668
連結されているという事は衝撃を与えてしまえば、後列から迫る集団の足止めが一気にできるということ。
その為にも急がなければならない。

「右ルートのシャワーヘッドは水を噴射しているのに何故?
黛氏のスタンドは近距離パワーではなさそうでした。
手に持った扇からして風向きでも操るのかもしれませんよ」

分岐点突入に備えて必要分の減速をしながら唐雛の様子を見る。
せっかちな唐雛のことだ、当てずっぽうでフックショットを乱射してくる可能性がある。
そんな余裕が有るほど他の後続が大人しくしているかどうか。

「この仕切りの壁、我々のスタンドで破壊できると楽なんですが。
純近距離パワー型に備えて分厚いから無理でしょうね」

土牛氏のスタンドと合わせて二体のラッシュなら開通できるかもしれない。
先を行く黛氏と二番目のシャワーヘッドを観察する。

670【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/12(土) 02:11:02
>>668
「それじゃあ俺の価値観も尊重してくれ。
もうすぐシャワーがあるな? さっきやったみたいに止めてくれればいい、代金の不足分はそいつで帳消しにしてやる」

ギアをLOWにして少し進み、エンジン音が変わったらHIGHに入れる。

671【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/12(土) 08:54:48
>>668(GM)

「へえ、その年で。 」

(ませてるのね。)

得心したような声を上げる。
人のこと言えたガラでもないが。

「まあ、そうは言うけどさ……お互い何の案もないってんじゃちょっとね。」

「悪いけど、コンビは飲めない。
 追いついてから、手くらいなら貸してもいいけどね。」

カートは、砂上に出来た『道』に寄せる。
減速などは一切しない。今止まったらもう追いつけまい。

(怪しいけど……見てわかんない罠なら、みんなが避ける理由にはならないでしょ。)

そして見て分かる罠でもあるまい。
現に、今見えてないのだから。

……とはいえ念のため、今のうちに。

(ま、転ばぬ先の杖……っと。)

『レディ・リン』の左腰にビー玉ほどの鈴を3つ設置しておく。

672『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/14(月) 19:41:18
>>669(【15】瀬良野 )

分岐点に向け、減速する瀬良野。
振り向いた先に、【1】の影が『12m』背後に迫るのが見えた。
減速分、向うが一時的に距離を詰める可能性が高い。

「壁を破壊か?
 出来るだろうが、水管が通っておればカートが止まるぞ」

土牛は壁の破壊に否定的だ。
分岐点が目前に迫る中、瀬良野は【20】の行方を一瞥する。
二つ目のシャワーが水を噴き出すが、
それは空中で吹き散らされ、カートやカイトに集中しない。
ずぶ濡れでない為、LOWで進んでいけるようだ。
原因は『風』だ──想像は当たっているのかもしれない。

もはや、選択の余地はない。
【15】と【3】は左コースへの侵入を余儀なくされる。

>>670(【4】春原)

「先刻の取引は正当なもの。
 代金に過不足はございません」

「そして、レースにおける金銭の取引は、
 私の『名誉』にかけて、応じかねます」

        ガコッ

LOWに落としたことで、カートは力強く加速を始めた。
後ろすぐで、同じように【22】が岸辺に上がってくる音がする。

             ルルル ルルル

前を行く【1】は、『15m』先行。加速すれば終える範囲だ。

     ヴヴ ヴヴヴ  ガコ

再度、HIGHにギアを上げる──
いよいよ、ステージのクライマックスだ。

>>671(【10】薬師丸)

「な、なんでや〜〜〜!?
 オニ!アクマ!ヒショジョ!
 この恨み、ハラサデオクベキカ──ッ!」

悪態の限りをつくベル太を放置し、
薬師丸は砂地に敷かれた『道』を迷いなく選ぶ。
スタンドの左腰に『鈴』を三つ発現して『保険』をかけると、
カートは一気に道を駆け抜ける──問題なし。
 
        ザカッ
                     バ ッ ッ

勢いそのままに、【10】はジャンプ台から宙を舞った。
先刻の『幸運』による跳躍よりなお高く、遠い。
重量が消えたような感覚だ。
真下の海では2台のカートが、じき対岸につく見込みだが、
それらを軽やかに追い抜き──対岸が近づいてくる。

673瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 21:01:10
>>672
素早く『ライフル』を構えて唐雛のカイトに狙いを定め狙撃する。
フックショットを撃ってくる危険性も考えて蛇行運転で狙い難くする。

「それもそうですね、破壊される事を見越して水管を内部に通らせるぐらいやりそうです。
唐雛が来ました。蛇行運転で狙いを定めさせないようにしてください」

唐雛は分岐点で減速しないという確信がある。
黛氏が風向きを操作して我々の方向に水を飛ばすかもしれない。
完全に豪雨を弾けているわけではないので追いつけるはずだ。

「いざという時に鍬を壁に投げる事はできます?
僕の考えが違った場合は豪雨を受けるので対策ぐらいは考えないと」

674【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 21:02:25
>>673
(ナンバーを書き忘れました)

675【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/15(火) 02:29:09
>>672(GM)

「よかったじゃん?
 ……『悪魔』と契約せずに済んで。」

         「じゃ。」

無線を切る。

(この道は問題ないみたい……
 うーん、なんで誰も通らなかったんだろう?)

        ザカッ
                     バ ッ ッ

  「うっ……わ!」

             「ちょっ、これ――」

(きもちいけど、着地……大丈夫なんでしょうね?)

本体は着地に専念。
舌をかまないように、要注意。

追い抜いた連中からの妨害は想定できる。
スタンドには有事に備え、二台を警戒して構えさせておこう。

676【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/15(火) 10:25:14
>>672
「一方的に人を使っておいて偉そうなことだな」

このまま走ればすぐにシャワーだ、仕掛けが判明していない今、『毒』も効果的であるかどうか怪しい。
よしんば毒が有効だとして、十全な効果が発揮されるのを待つ時間も、もうない。

【20】のカートを探す、それによって俺の打つべき手が変わってくる。

677『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/18(金) 22:44:25
>>673-674(【15】瀬良野)

カーブを目前に、背後を振り返る瀬良野。
減速している為、唐雛がみるみる近づいてくる。
『ライフル』を構え、照準を合わせる『アメイジング』。

唐雛の左手も、『ワイヤーガン』を構えているが、

   キュキュ! キュルキュル!

【15】を蛇行させ、狙いを定めさせない。
一方、こちらは『アメイジング』の超精度だ。
蛇行しながらでも、狙いは──

  ドッ コォォォォン !!
                     ビシュウ!

思いがけず、前方から叩き付けられた衝撃に、
【15】と瀬良野は大きく体を揺すられた。
いや、『られた』のではなく、『叩き付けた』らしい──
左右を区切る壁に、【10】が衝突している。
カーブで『余所見』しながら『蛇行』は、流石に無茶だった。
『アメイジング』の狙撃も、外れてしまったようだ。

              ヴヴ! ヴヴヴ!  ガスン

エンジンが停止し、態勢を立て直すより先に、
【1】が追い付いた。ルートは左ではなく右。
追い抜きざま──
               ガァァン!!
                           ビスゥ!

カート後部に、『ワイヤー弾』が撃ち込まれた。

          ガァァン!!

続けての二射目は、瀬良野の頭上目がけ、斜めに外れた。

「・・・・・・・・・・カカカッ!」

                ルルル ルルルル

【10】を完全に追い抜き、
【1】の姿が右コースに続くカーブに消えていった。

           ジャバババババババ!!!

       「ぬあっ!?」

前方『2m』では、【3】が『豪雨』を浴びている。
路面は濡れてなかったはずだが、
シャワ-ヘッドはいつの間にか左コースに振り向いていた。
『スコール』最初の犠牲者は、土牛だ──!

>>676(【4】春原)
「そちらはしかるべき手続きを踏んだ『契約』でございますれば」

乾のすまし顔が目に浮かぶようだ。

                 ルルル  ルルルルル

前方にシャワーゾーンが見えてきた。
左右に分岐する点は同じ構造だが、
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、減速するか、
かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

二つのルートを阻む壁の高さ、シャワーの規模は同じ。
ただし、今度はシャワーが二つ、離れて設置されている。
一つを通過しても、次のシャワーが待ち構える寸法だ。

今しも、その分岐点で激しいバトルが決着を迎えたようだ。
負けたのは【15】。
左ルートの右壁に衝突し、停止している。
背後から迫る【1】を攻撃しようとしたらしい。

勝利した【1】は、『銃』のスタンドで停止した【15】後部に弾丸を撃ち込み、
さらに、斜め上の空に向けて引き金を引いた。
そのまま道なりに、右ルートに入っていく。
こちらはカーブも緩めだ。

先行する【20】の姿を探す──
壁に隠れてよく見えないが、二つ目のシャワーが作動している。
向きは『右コース』だ──ここからは『20m』ばかり先になる。

分岐点まで、残り『10m』。
決断する時間は、そうは残されてはいない。

>>675(【10】薬師丸)

オ  オオオ オ 
             オオオ

                     オ オ

                               バウンッ!

放物線を描いた【10】が、ボールのような着地を決めた。
タイヤの弾力に加えて、質のいいサスペンションが使われている。
舌を噛むこともなく、減速も最低限だ。

【10】はギアチェンジを希望せず、
そのまま『30m』ばかりのストレートに突入した。
前方『15m』には、【4】の背中。
ストレートの先はシャワーゾーンで、
やはり左右への分岐点になっている。
距離がありよく見えないが、
すでにシャワーが起動し、先行車が『洗礼』を受けているようだ。

「お久しぶりです、薬師丸様。
 驚異的な追い上げでございますな」

右横を並走する【12】から無線。
乾が左の親指を上げ、敬意を表している。

後方を警戒する『レディ・リン』の目は、
『5m』後方に、今しもフロートに上陸した
【30】スクレイパーと【14】チャプチャプの二台を確認した。
意気消沈でもしなければ、
【27】もじき、ジャンプ台を使って後方に到達するはずだ。

678【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/19(土) 00:50:03
>>677
「あぁ! せっかくのチャンスが!」

わざと外した二発目の着弾した場所を見る。
沈黙したエンジンを復活させるべくギアチェンジしておく。

「土牛氏! 賭けです、隣の路面を水鉄砲で撃ってみてください!
それでシャワーヘッドが動くかもしれない!」

これで駄目なら壁の中を通っているかもしれない水管を破壊してもらうしかない。
ワイヤーで車体が引っ張られないようブレーキを踏む。
『ライフル』で狙撃しようとするが射程距離内から出ていた場合は撃たない。

679【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/19(土) 01:29:11
>>677
ギアをLOWに落とし、同時に急ブレーキ。
乾のカートを先に行かせ、その後を進む。

680【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/19(土) 09:24:03
>>677(GM)

                               バウンッ!

「うわっ……と、と。」

      (ほんっと高性能ねえ……)

着地に成功。
そのまま、突っ切っていこう――

       ・・・・と、無線。

「どーも、乾さん。
 そっちこそ、順調みたいでなによりよ。」

         ピ

指を立てて返しつつ、内心、後方を強く警戒する。
【30】と【14】と【27】……とんでもないのばかりだ。

       (……やだなあ。
         でも、ま、やるしかない。)

後方二台は多分『オンタイヤ』だろう。
路上に鈴でも撒こうか、と思ったが、この距離では間に合うまい。

より警戒するのは攻撃性の高そうな【30】『スクレイパー』だ。
スタンドには水鉄砲を持たせ、後方、特に『スクレイパー』側を警戒する。

681『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/19(土) 23:02:21
>>678(【15】瀬良野)
壁に衝突し、停止した【15】で不幸を嘆く瀬良野。

唐雛の二発目の行方を追う──
無駄弾を使うとは思わなかったが、その想像は正しかった。

          バン!

弾丸の命中した先は──『シャワーヘッド』。
無数の穴が開いた、水の噴射部分に突き刺さっている。
そこから伸びた『ワイヤー』は、
先刻撃たれた【15】後部の弾丸と繋がり、
                             ギチィッ

【15】の重みによって、シャワーヘッドの動きを封じている!

        ガコ

ギアを落とし、再発進の準備をしながら、
瀬良野は土牛に指示を飛ばす。
打つ手のない土牛が、水鉄砲を構え、壁向うに放つが──変化なし。
水に反応はしていないようだ。

                   ──ルルルン!

その水を踏み超えるように、一気に【1】が最初のシャワー下を通過した。
右コース【15】横を超えた辺りから、
シャワーヘッドは激しく反転しようと動くも、ワイヤーに邪魔され、動かない。
そのまま、土牛の【3】を濡らし続けている。

『ライフル』で狙おうにも、仕切りの壁が邪魔し、フロントは狙えない。
カイトはこの近距離では高すぎる。
放物線を描く射撃は、『ライフル』では極端に難しく、
もう少し離れなければ、『アメイジング』でさえ『不可能』だ。

・・・・厳しい状況の中、背後から接近する走行音。
後続に追いつかれつつある──このままでは、不味い!

>>679(【4】春原)

       キュキュキュ キュキュキュ!

ギアを落として急ブレーキ。
後続の乾を先に行かせることにした。
すでに分岐点まで距離はない。ほぼ停止だ。

左ルートの【15】は、まだもたついている。
シャワーヘッドは固定されたように動かず、左を向いたままだ──

>>680(【10】薬師丸)            
スタンドに水鉄砲を持たせ、後方を警戒させる。
上陸の影響でギアを下げたのだろう。
後続のカートがすぐに追う様子はない。
距離は拓き、しばらくは追いつかれることはなさそうだ。
オンタイヤの驚異的な加速がない・・・・オフに履き替えたのかもしれない。

一方、前方では、分岐点の状況が見えてきた。
左右に分岐する点は同じ構造だが、
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、減速するか、
かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

その左ルートの曲がってすぐの中央の壁に、【15】が激突・停止している。
シャワーヘッドが作動し濡らしているのは、その『数m』先で停止した【3】だ。
壁向うの右ルートでは、【1】のカイトがシャワー横を抜けていくが、
何故かシャワーヘッドは【1】を狙わず、左を向いたままだ──


       キュキュキュ キュキュキュ!

と──
前方にいた【4】が、道の中央で急ブレーキをかけた。

            「おっと」

【12】が右にハンドルを切り、これを避ける。
すでに分岐点寸前の位置。
【4】を避けるのは容易だが、実質、ここでの選択が
分岐点の左右を決める場面になりそうだ──

682【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/20(日) 00:45:52
>>681
「ハッ!? そうか、条件が分からないから強引な手段に!」

シャワーヘッドが右側に向いてくれる事を祈るが向いてはくれなさそうだ。
なので、エンジンが復活すると同時にワイヤーを『アメイジング』に掴ませてギアチェンジしながら右側に発進。
無理矢理にでもシャワーヘッドを右側に向かせる。

「土牛氏、助けますから待っててください!」

『SKR』で『アメイジング』の怪力がようやく活躍される時だ。
土牛氏を救出して唐雛に追いついてやる。

683【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/20(日) 01:19:12
>>681(GM)

(ううん、仕掛けたもんか悩むねこりゃ。
 いや、分岐してからのが効率いいかな。)

右ルートのままで問題ない。
【3】【15】は協定相手に過ぎないし、今は減速したくもない。

            ・・・・真っ直ぐ走る。右ルートへ。

(まあ様子見はしてもいいけど……)

【14】と【30】――後者は順位にこだわってはいないはず。
前者は、そこまで攻撃的な事は、今はしてこないはずだ。

ここは余計な手で余計な手間を増やさず、警戒を緩めず走ろう。
何でもかんでもしかければ『策あり』、でなければ無価値というわけではない。

684【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/20(日) 20:31:01
>>681
乾が右に進んだのなら右、左なら左へカートを進める。

685『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/22(火) 02:49:59
>>682(【15】瀬良野)

シャワーヘッドは土牛の方向を向いたまま、動かない。
上から見て『時計回り』に回転しようとしているが、
ワイヤーに邪魔されている状態だ。

       ルルン!

エンジンは数秒して復活したが、
カートは壁に斜めに衝突している。
左、つまりコースに沿って進むならまだしも、
右に曲がるということはコース逆行を意味し、
その分、時間がかかる──すぐには反転出来そうにない。

        グ グィィ────ン

せめて土牛を助ける為、瀬良野は『アメイジング』を動かす。
その圧倒的膂力のワイヤーを掴み、全力で『シャワーヘッド』を引っ張る!
後方を次々と走行音が右ルートへ抜けていくのが聞こえるが、
対応する余裕はない。

「・・・・・・・・・おお!」

土牛が急ぎ、フロントの水を噴き取るのが見えた。
LOWギアのまま、ゆるゆるとシャワー下を抜け出した。

                    フシュ!

直後、掌に食い込んでいたワイヤーが解除される。
唐雛が射程距離を越えたか、解除したのだろう。

             グルゥン!

解放されたシャワーヘッドが、怒れる竜の如く首を旋回させる。
その口から左コースに向け、、大量の『ブレス』を放ちながら──!

>>683-684(【10】薬師丸、【4】春原)
【12】の後を追い、右コース侵入を図った春原と薬師丸は、
【12】の後方『5m』で、並走する。
【10】がコース右端、【4】がその左隣りだ。
春原とそのカートは色が抜け、以前見た『モノクロ』になっている。
互いの距離は『1m』ばかりで、一触即発の状況だ。

             キュキュ キュキュキュキュ!

左コースで停車した【15】を追い抜き、
【12】、【10】【4】は一気に左カーブを曲がり、右コースへ入った。
カーブは緩やかで、ここまではほぼ問題がない。

問題はその次──待ち構える二つのシャワーヘッドだ。

「──『ワーウィー・ゾーウィー』!」

乾の声に応じて出現した土偶型のスタンドが、
コースを横切っていち早く壁際に到達し、シャワーヘッドに触れた。

「・・・・・・・・・・ふむ」

                        ルルル ルルル

だが、シャワーに触れたスタンドは、能力を使わない。
【12】がシャワー横を抜けるも、まだシャワーは動かず、
『ワーウィー・ゾーウィー』もカートを追って戻っていく。

間髪入れず、【4】と【10】がシャワー下に差し掛かる。
乾の目的はわかりやすい──
能力の温存、そして『タダ乗り』を許さないという意思だ。
『銀色の停止』を使わないということは、
いつシャワーヘッドが動いてもおかしくは──

                                   グルゥン!

686【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/22(火) 05:11:36
>>685
退かしても執拗に戻って来るシャワーヘッドを睨む。
地面に振動感知式のセンサーに似た物が仕掛けてあると思い込んでいたが、実際はシャワーヘッド自体にセンサーが取り付けてあるのかもしれない。

(オービスみたいな物が仕掛けてあるのか?
先を行く者が不利になる、とすれば…)

「ループコイル式でコイルを埋め込んでいる?」

『アメイジング』に小石を渡すと右コースに向けて高く投げてみる。
それでも反応しない場合は『コイン』を発現して同じように投げよう。
車体の位置を調整して豪雨の当たらないギリギリの位置まで走る。

「また、一人ぼっちか。喋っていないと地が出てきて困る」

(今、わたしは一人だ。ならば、『過去遡行』で『過去』に『アメイジング』を送り込んで壁を壊せばいい。
ほんの少し、水管を破壊して徐々に水漏れを起こせば豪雨は弱まるはずだ)

シャワーヘッドが右を向かない場合は壁に衝突した時間まで『遡行』させ、衝突して脆くなったであろう壁を慎重を破壊しよう。
水管を見つけたら派手に水漏れしない程度に壊す。

687【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/22(火) 13:00:35
>>685
「ケチ臭いジジイだ」

ズギュン!

『キラー・エリート』を上方に配置し、自分に近い方のシャワーの噴出口を押さえる。射程D
広角に広がるシャワーも、出口を押さえてしまえばその勢いは格段に落ちる。手が届かなくても効果はあるはずだ。

688【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/22(火) 15:03:01
>>685(GM)

「……」

       (まずい、近すぎる。
         これじゃカイトを逃がせない。)

右は壁、左は【4】が近すぎる。
【12】とは組んでいるわけでもなし、恨みはしない。

「『レディ・リン』!」

シャワーヘッドに向け、スタンドを飛ばす。
壁際の位置、車高、腕伸ばす事など考えれば、高さ5mに届くはず。
【4】のスタンドとの空中衝突は避けたいが、飛ばす位置が違う以上大丈夫だろう。

       「ぃぃイルッ!!」

そして噴射口に打撃、可能な限り大きな鈴を設置。(パス精CBA)
可能な限りは複数箇所を殴打し、複数設置したい。

         最大鈴は実体化させている。
         多少なり、水の噴射を妨げてくれるはずだ。

689『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/25(金) 02:20:11
>>688(【15】瀬良野)

頭上で旋回する『シャワーヘッド』に悩まされる瀬良野。
だが、その回転は時計回り──つまり、
左コースを経て、右コースに向かうものだった。

石や『コイン』を投げずとも、邪魔なシャワーは移動した格好だ。
(激突した瞬間には唐雛が後方にいた為、どのみち『分岐』してしまう)

        ルン! ルルル ルルル

シャワーの届かない方向、すなわち前方へとカートを走らせる。
LOWのスピードは遅々として、頭上が気になって仕方がない。

そして、その前方『6m』。
シャワーの届かぬ路面の上に、【3】が待機しているのだ見えた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

土牛は待っている・・・・瀬良野がクリアしてくるのを。

                ヴヴヴ ヴヴヴ

エンジンがぐずり始めた。
現在、シャワーの真下に到達。濡れたゾーンを抜けるまで『5m』。
シャワーヘッドが戻る気配は、今はまだないが──

     ルル ルルルル
                      キュキュキュキュキュ

背後から、複数のカートの走行音が響く。
後続が追い付いてきたようだ。

>>687(【4】春原)
              キュキュ!

乾に悪態をつきながら、【4】を左の壁際に寄せ、
シャワーヘッドに『キラー・エリート』を跳ばす。
バレーのブロッカーのように両手を伸ばし、
シャワーヘッドの噴出口を塞ごうとするが──

   ザバババ! 
             バシャァアアアアア────ッ!!

──駄目だ。
シャワーヘッドのサイズはマンホール大。
スタンドの全身で防ぐには高すぎ、手で覆うには大きすぎる。
下方向、カートに向かう飛沫から庇うことは出来たが、
カイトはずぶ濡れにされ、急激にスピードが落ちる・・・・

          ヴヴ ヴヴヴ・・・・

隣の【10】ともども、減速を免れない。

>>688(【10】薬師丸)
現在、二人は右コースを選択している。
シャワーの設置された壁は左側にあり、【10】からはもっとも遠い位置だ。

              キュキュ!

【4】が自ら左壁際に近づき、スタンドを上に飛ばして、
シャワーヘッドを塞ごうとする。
薬師丸も【4】を左に寄せ、【4】の右から同様に『鈴』を設置しようとするが、
カート一台分の幅が、射程『5m』からシャワーヘッドを遠ざけ、届かない。

   ザバババ! 
             バシャァアアアアア────ッ!!

次の瞬間、【4】もろともカイトにシャワーの洗礼を受けた。
【4】のスタンドが塞いだおかげで、カートのソーラーパネルは濡れていないが、
こちらも万全ではなさそうだ・・・・シャワーの範囲を抜けるには、まだ『5m』はある。

          ヴヴ ヴヴヴ・・・・

【4】【10】そろって減速し、エンジンが二重奏の不協和音を奏でた。
カート一台分離れているだけ、やや薬師丸の方が自由が利く。
このまま【4】の防御を信じて走り抜けるか、それとも──

690【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/25(金) 02:45:38
>>689
「デカすぎるだろうが!」

ギアをLOWに落としアクセルを維持。
『キラー・エリート』を戻し、カートのフロントパネルに密着させる。
こうすることで水は弾き、日光を受けることができるだろう。

691【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/25(金) 03:35:57
>>689
豪雨が過ぎ去った先で待つ土牛氏の姿に驚く。
先に行ってしまったのだと、そう思っていた。
両親が自分だけを残し、優しかった祖父が呆気なく死んだように、置き去りにされる事に慣れた自分には衝撃的だった。

「……誰かに待ってもらうのは初めてだ。
土牛氏になら一位を譲っても良いかな、と思って先に行かせたのに」

「それでも嬉しいですよ。本当に、ありがとうございます」

何も考えないように喋り続け、ジョークを飛ばし、自分の本心を誤魔化してきた自分の本音を伝える。

「あ、何人か追いついて来たか。暇にならないから丁度良い感じだ」

切り札である『ライフル』を車内に放り、『ショットガン』と通常の水鉄砲を『アメイジング』に持たせる。
背後から迫る参加者を確認しておく。

(追いつくのが随分と遅い。薬師丸氏が追いついて来たか?
まさか、ホモヴィッチ? いや、彼は『水葬』した。
一番遅く海上に突入したスクレイパーが有力候補だが)

濡れていないはずなのに急かすように唸るエンジン。
『High』に切り替えるが微妙に速度を落とす。
シャワーヘッドが速度に反応するのか見極めるのだ。

692【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/25(金) 16:46:37
>>689(GM)

ギアをLOWに切り替える。
シャワーヘッドを狙ったのは失策だった。
しかし、それで諦めるわけにもいかない。

「……『レディ・リン』っ!」

空中にいる『レディ・リン』では出来ることは少ない。

「ぃぃるいるいるいるイルイルイルイルーーッ!!」

カートに向かってくる水を、ラッシュで迎撃する。
シャワーから遠いということは、水の量もまだマシということだ。

もちろん意味は薄いだろうが……『5m』進む間くらい、凌げると信じたい。

693『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/27(日) 22:36:57
>>691(【15】瀬良野)
               ガコッ

土牛に感謝を伝え、ギアを上げる瀬良野。
【15】が加速すると同時に──


              グルゥン!

右コースに向いていたシャワーヘッドが、
時計回りに旋回してきた。
飛沫がカートの尻を叩くも、

          ザ バシャ      バシャ!

何とか、無事にスコール地帯を脱した。

並行して、瀬良野は『アメイジング・クラウン』に武器を替えさせる。
その手には『ショットガン』と水鉄砲。
だが、背後を振り返る余裕はなく、危機を脱した今、
ようやくにして確認した。

迫ってきているのは、【14】チャプチャプと【30】スクレイパー。
その後に遅れてはいるが、【27】阿倍野の姿もある。
先行の二台はほぼ並走し、右にチャプチャプ。
距離は『10m』。今しもスコールゾーンに突入したところだ。

同時に瀬良野は気が付く──どちらのカートも、
カイトを巻き降ろし、カートの屋根様に戻している──

              バッ !

チャプチャプが傘を広げ、カートの斜め横に突き出した。

   ズギュ!

スクレイパーはスタンドを発現。その両手に盾状に『円盤』を回し、
ともに降りしきる『雨粒』を弾き飛ばす!
全て、というわけにはいかないだろうが、有効な『シャワー対策』だ・・・・!

一瞥で盗み見れたのはそこまで。
すぐさま、前方に視線を戻した時。

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

前方のシャワーヘッドが、『吹っ飛んだ』。
金属製の柱ごと宙を舞うそれを、水の柱が追う──!

>>692-693(【4】春原、【10】薬師丸)
あまりのサイズ故、
単身では防ぎようのない悪魔の『シャワー』。

ともにギアを落としながら、
春原はスタンドを呼び戻し、フロントパネルに被せて死守。
薬師丸は通過する数秒を、スタンドのラッシュで稼ごうとする。

どちらも万全ではないが、一定の効果はあった。
『キラー・エリート』は上から戻るまでのわずかな間に隙があり、
ここで半分ほどパネルが濡れる。
『レディ・リン』は拳の限りを尽くしたが、雨の全てを落とせるはずもなく、
やはり半分ばかり、パネルを濡らされる。

だが、雨の猛威は、そこまでだった。

              グルゥン!

何かを察知してか、シャワーヘッドが再度旋回する。
時計回りに、右コースから左コースへ。
雨は止み、それ以上濡らされることなく、ゆるゆると二台は
『スコールゾーン』を脱した。
薬師丸がカート半分ほど先行するも、両者の距離は『1m』。
春原は左端、薬師丸はほぼコース中央の位置だ。
次のシャワーまでは、『15m』。
その先には、わずかなストレートを残して、ゴールの門が見えている。

と──

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

前方のシャワーヘッドが、『吹っ飛んだ』。
金属製の柱ごと宙を舞うそれを、水の柱が追う──!


>ALL
          『ゴォォオ────ル!!!』

無線t前方遥か先から、どよめきと歓声が伝わってきた。
セカンドレース最初のゴールが出たようだ。

694【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/27(日) 22:50:30
>>693(GM)

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

「うーわっ……!」

     (シャワーヘッド!?
       あれを吹っ飛ばすって……)

どんなパワーをしているのだ?

理由は知らないが――半分で済んだなら僥倖だ。
あとは走るのみ。【4】に大した妨害能力はない。

(とりあえず、走らなきゃあゴールは出来ない。)

カートは走らせつつ、スタンドにフロントパネルを拭かせよう。
妨害をするにも、まずは自分が走らねば何の意味もないのだ。

そういえば、ジャンプ台前で保険につけた鈴はどうなっただろう? もう消えたか?

695【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/27(日) 23:07:36
>>694(追記)

>          『ゴォォオ────ル!!!』

(まあ、前の方はそろそろ着く頃よね。)

ゴール者の登場にはそれほど衝撃はない。
それが誰か、くらいは気になるが……【1】【2】辺りか?

696【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/27(日) 23:32:39
>>693
喉元にナイフを突きつけられる気分で豪雨地帯を通過した。
加速した途端に獲物を見つけたように振り返ったシャワーヘッドの動きに確信を持つ。
これは速度を探知して豪雨を振り撒くのだと。

「土牛氏、シャワーヘッドは速度探知式みたいです。
ギアを変えて加速した途端に振り向きました。
LOWでないと豪雨に見舞われーー」

     ガキィィ イ!!
                      ボンッッ!!

綺麗に吹っ飛ぶシャワーヘッドと暴発したコーラの如く噴射される水柱に声を失う。
あの水柱から降り注ぐ雨に対処する方法が無い。

「これは唐雛のアホがやったのでしょうか?
黛氏は風向きを操作するスタンド能力のはずです。
だが、ワイヤーで金属を切断できるか怪しいものですが」

水飛沫が飛んでくるなら水鉄砲と雑巾を取り替えて拭く。
それにしてもスクレイパーはチャプチャプくんの配下なのだろうか?
仲良く並走している光景に首を傾げる。

697【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/28(月) 12:37:49
>>693
「拭いとけ、『キラー・エリート』」

確かタオルか何か支給されてなかったか? それでパネルを拭く。
エンジンの異音を感じ取ったらギアをhighに入れる。

「まぁ…乾に乗った時点でこうなるのは分かっていたがな…ああクソ、損した」

698『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/27(水) 09:35:11
>>696(【15】瀬良野)
目前で舞い上がる『シャワーヘッド』と、天を突く水柱。
思わず唐雛の罠を疑う瀬良野だったが──

「・・・・『速度探知式』か。
 だが、これでもう『関係ない』・・・・な」

土牛とそのカートが、シャワーの柱の根元に移動している。
その傍らで仁王立ちを見せる『フロンティア・ライフ』。
間違いない──
シャワーを破壊したのは、土牛のスタンドだ!

同時に、瀬良野は気付く。
水柱は圧倒的な水圧によって形成されている。
まさに柱の如く、真上に屹立するそれは、
だからこそ、短時間で潜り抜ければ、周囲を濡らすことがない。

「──先に行けい。
 ワシが・・・・後続を止める」

       ルルン!
                    ルルル ルルルルル────ッ

【15】のエンジンが気を吐き、土牛の左横を抜き去った。
土牛の真後ろの路面は、すでに『水田』にされている。
コースを絞った上で、『牛頭』のスタンドが水柱に手を伸ばす。

            ゴ! バシュゥウウウウ!!        

怪力でねじ伏せられた水流が、直角に折れ曲がり、
後続の【14】【30】を襲ったようだが、
それ以上、背後を気にするわけにもいかない。

            ルルル ルルルル──

                              ザカッ

コースは海上から陸に戻り、舗装された道路に。
【15】はスコール範囲を超え、合流地点に差し掛かる。
目前『50m』に見えてくるゴール。
今しも唐雛の【1】、遅れて乾の【12】がゴールインし、客席が湧いたところだ。
他に前方にカートの影はない。
後り数秒で、『2ndステージ』の完走が決定する。

>>694-696(【4】春原、【10】薬師丸)
支給されている雑巾を握らせ、
二人はスタンドにパネルを拭かせる。
次第にスピードは増し、
エンジンが唸り始めたタイミングを捉えた春原が、
薬師丸に先駆け、シフトチェンジ。

    ガコ ルルン!
                     ルルルル────ッ

繋ぎが上手くいったことで、
【4】は【10】に追いつき、完全にカートの鼻を並べた。

前方で吹っ飛んだシャワーヘッド、
その残骸から噴き出す水柱は、その水圧の故に、
まっしぐらに上空を目指し、コースの妨害足りえない。
ちらりと見た仕切りの向うには、
柱の傍で足を止めた、土牛とそのスタンドの姿。
破壊は彼によるものに違いない。

それがどのような作為によるものかわからないが、
二人にも幸運を呼び込んだ。
何物にも邪魔されることなく、
【4】と【10】は二度目のスコールゾーンを一気に突き進む。

互いの車間距離は『1m』。【4】は左端、【10】はコース中央。
前方『10m』には合流地点がやってくる。

と──
            ルルン!

合流地点の左側から、【15】が飛び出してきた。
さらに目前『50m』には、ゴールが見えてくる。
今しも唐雛の【1】、遅れて乾の【12】がゴールインし、客席が湧いた。
他に前方にカートの影はなし。
後り『10秒以内』で、『2ndステージ』の完走が決定する。

薬師丸の『鈴』は、ラッシュ時に全て解除されたようだ。

699『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/27(水) 10:24:15
現在の状況:


                 GOAL
               〜〜〜〜〜
               □□□□□ 50m
               □□□□□
               □□□□□
               □□□□□
               □□□□□
             . □□□□□□□
            □□□□15□□□□
           □□□□□□□□□□
          □□□□□□□□□□□
         □□□□□    □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  .4.□10□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□ 3S  .□□□□□

700【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/27(水) 11:14:31
>>698
『フロンティア・ライフ』の膂力は並のスタンドを超越している。
自分がシャワーヘッドと睨み合っていた間にスタンドを移動させていたのだろう。

「相手は『ヨハネスブルク』のスタンド使いですよ!? 一緒にゴールしましょうよ!
何でだ? 何故だ? ちょっと話しただけの僕を先に…」

それでも速度を緩めるわけにはいかない。全てが『無駄』になる。
激情のやり場に困りハンドルを手で叩く。初めて置いて行く側の気持ちを理解できた。
こんなにもつらいなんて考えもしなかった。

(クソっ! クソっ! 土牛氏、何故だ? どうしてだ…)

一気にゴールを目指して速度を上げよう。まだ、負けられない。
『ライフル』と『ショットガン』を両手に背後を振り返る。
特に『ライフル』を持った参加者がいないか探す。
見つけ次第、『ライフル』所持者のカイトを狙撃したい(破ス精:BCA)

701【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/01/27(水) 15:50:31
>>698
「何かしたいところではあるが…手詰まりだな」

今更隣にちょっかい出したところでどうにもなるまい、まっすぐにゴールを目指す。

702【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/27(水) 17:15:57
>>698-699(GM)

前提として、普通にこのままゴールへと走る。

「……」

(このまま行けば、普通にゴール。
 私としちゃ……願ったりなんだけど。)

      チラ

【4】を一瞥する。
能力で言うならば、妨害合戦なら『分』はこちらにある。

(そう素直には行かない……気もする。
 あとはこいつに勝つか、負けるか……)

『土牛』の動向も気にはなるが……
この距離で仕掛けるのは、精度の高くない近距離パワー型には困難なはず。

(仕掛けないのが安全、だけど。)

前に抜かせそうなカートもない。
【15】が大きいミスでもしたら別だが。
一応、何か怪しい動きがないかは本体の目で見ておく。

「勝負――してみる? お兄さん。
 それとも仲良くゴールしちゃう?」

スタンドは【4】側に向けておこう。
また、スタンド自身の左腰に左手で最小鈴を三つ設置しておく。

703【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/27(水) 17:37:19
>>698
追記:振り返る余裕が無ければ、そのままゴールに走ります。

704『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/30(土) 23:14:43
>>700(【15】瀬良野)

       ルルル ルルルル────ッ

アスファルトを激走する【15】からは、
土牛への問いも答えも届かない。

単調な直線故、振り向く余裕はあるものの、
すでに背後に見えるのは【4】と【10】の二台だけだ。

その一人、【4】春原の手に『ライフル』の長い銃身を発見し、
瀬良野は最後の『念押し』に出た。

        ガチャ ガコッ

しまっておいたライフルを取り出し、
二丁構えを取らせた『アメイジング・クラウン』に構えを取らせると、

  ──バシュウ ッ!

空高く、【4】のカイト目がけて、水弾を撃ち上げた。

>>701-702(【4】春原、【10】薬師丸)
先行との距離差は『10m』。残りは『50m』弱。
追い抜きをあきらめ、春原に話しかけていた薬師丸だが、
前を行く【15】は、そうは考えなかったようだ。

  ──バシュウ ッ!

両手に水鉄砲を構えた瀬良野のスタンドが、
後方の上空へと、水弾を発射するのが見えた。

方向は【4】の真上。
風を切るカイトの、さらに上だ──!

ゴールまで、もうさしたる距離はない。

  ──バシュウ ッ!

705【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/30(土) 23:38:09
>>704(GM)

スタンドの持つ『水鉄砲』を本体の膝の上に置き――

「……」

    (こりゃ美味しくない。)

カイトの糸を引かせる。(スB)
【4】とは逆の方向に、だ。距離は1mほど。
引き終えたら糸は手放させて良い。

       ・・・・これで水難は免れる。

(問題はこいつだけど。)

【4】はどう動くだろうか?
余裕があれば本体は水鉄砲を左手に確保しておく。

706【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/31(日) 00:55:20
>>704
ゴールは土牛氏と共に到達したかったが一人で到達することになるとは。
ここまで押し上げてくれた土牛氏には感謝しきれない。

(前方に敵と障害物が無ければ、後方からの狙撃を警戒するしかない。
物事が上手くいっているときは他人の掌で遊ばれている場合が多いからな)

空の『ライフル』を仕舞ってカイトのワイヤーを握り、『ショットガン』を【4】【10】に向ける。
追い抜くつもりなら蜂の巣にしてやる、と態度で伝えるのだ。

(まだ、『ライフル』に狙撃される危険性がある)

狙撃する様子が見えたらカイトを『アメイジング』に引っ張らせる。
特に【4】を警戒して鋭く絡みつくような視線を向ける。
定期的に前方を見て事故の可能性は潰す。

707【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/01/31(日) 01:45:27
>>704
「なんのつもりだ?」

『キラー・エリート』は水を避けるべくカイトの紐をカートの間近まで手繰り寄せる。スB
実弾ならともかく、水鉄砲の速度などたかが知れている、拡散もするだろうしな、避けるのに問題はないだろうし、
よしんば濡れたところで、たいして減速もするまい。

「これは挑発? ケンカを売られてるのか…?」

>>702薬師丸
「『やる』なら構わんが、ケガをさせない自信はない。
別にこのままでもいいだろう…下手に気張るのはよそう」

708【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/31(日) 01:56:01
>>707(春原・会話)

「……そりゃよかった。
 私もそう思ってたところよ。やるなら次のステージでやろう。」

       「出来れば、ずっとやりたくないけどね。」

意見が一致したらしい。
危険な相手には違いないが、理解があるのは助かる。

         ・・・・そういうわけで、全意識をレースに戻す。

709『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/31(日) 23:22:19
>>706(【15】瀬良野)

前方に目を走らせつつ、後方を睨む瀬良野。

放った水弾に対して、【4】の春原はスタンドを操作し、
手早くカイトを引っ張ることで着弾を回避した。
射程の長いライフルでは上部を狙うことが難しい点も敵を利する。

反撃を警戒する瀬良野だが、
並走する【4】【10】ともに意思疎通する素振りは在れど、
水鉄砲を構える気配はない。

その間にも、前方にゴールは近づき──


            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』


割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。
単身ゴールしたことに複雑な気持ちになるが、
ここに瀬良野の2ndステージは終了する──


>>707(【4】春原)

     グイィ           ヒュカ

スタンドでワイヤーを手繰ることで、
カイトを引き下ろし、着弾を防ぐ。
『10m』の距離にも関わらず狙いは精確だったが、
額にそれが、回避を容易にした。

それ以上の追撃はなく、春原にも薬師丸にも反撃の意思はない。
残りの数十mを無難にやり過ごし──

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。

【15】に続いて、【4】【10】が同時のゴールインだ。

>>705>>708(【10】薬師丸)

     グイッ

カイトを回避させておくが、水弾の狙いは精確無比で、
杞憂に終わった。
春原とは不戦協定を結び、そのまま並走を続ける──

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。

【15】に続いて、【4】【10】が同時のゴールインだ。

710【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/02/01(月) 00:00:08
>>709(GM)

並走を続けて――

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

「……ふう。」

歓声は心に届く。
が、震わせるほどでもない。

       ・・・・これは通過点だ。

(まあ、能力も完全には割れてない。 
 順位はダメだけど……返せないほどじゃない。)

         (次が正念場ってとこ、ねえ。)

次とはいうが、もう『今』も同然だ。

「おつかれ。」

【4】に声でもかけつつ、所定の位置までは走ろう。

711【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/01(月) 04:17:09
>>709
ゴールと同時に立ち上がって観客に手を振る。
カートの運転は『アメイジング』に任せておく。

(借り物の勝利か。ごめん、土牛氏…)

土牛氏の安否が気になって率直に喜べずにいる。
落ち着きなく土牛氏のゴールを待つ。

712【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/02/02(火) 03:30:35
>>709
所定の場所でカートを止め、【15】のカートへ歩いていく。
 
「おいコラてめぇ、最後のはなんだ? まっすぐ走ればゴールってとこでなんで狙いやがった?
テメェ雇われてんのか? 俺の足を引っ張れと指示されたか? だとしたら失敗だったな、あんな見え見えの攻撃を受ける俺じゃあねえぞ」

【15】のドライバーを恫喝する。
傍らには『キラー・エリート』 至近距離なら、自慢の鋭い爪が役に立つ。

713【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/02(火) 08:20:08
>>712
「僕は、今、冷静さを欠いているーーってのは冗談で、『ライフル』を持っていましたよね?
普通は『狙撃』するものじゃないですか、春原さん! 最後ですからね?」

水鉄砲を置いた『アメイジング』を間に割り込ませる。

「『お詫び』に『20万』を差し上げるので次のレース、『透明』にしてくれませんか?
『お詫び』を渡せるのはレース後にですが」

714【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/02(火) 21:39:47
>>712
追記:(知っていると不自然なので)

「爪で刺して『気配』を無くせるそうですね、親切な方が教えてくれました。
あ、『20万』はキツイので『10万』で『気配』を消せます?」

「必死なんですよ、一人でも『ヨハネスブルク』を減らしたくて」

715『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/02/11(木) 01:17:28
>>710-713(全員)
各々がグリッドにカートを止め、互いに声をかけあう。
次のレースに託すもの、喧嘩腰のもの、
駆け引きを続けたいもの──十人十色だ。
先行しゴールを決めた、
四季と乾が立ち話をしているのも見える。

そして、後続のカートが次々とゴールを潜ってくる。

瀬良野の後に続いたのはチャプチャプだ。
土牛の妨害をほとんど受けていないタイムだが、
彼の犠牲がなければ、順位自体入れ替わっていた可能性がある。

「これでちょっとは、面白くなったかなー」

レース順位が表示されたボードを見上げる黒人少年。
その笑顔には、一点の影も見当たらない。


              ド    ド ド ド


2ndステージ 結果:

1位:20pt 20 黛 四季(まゆずみ しき) 
2位:15pt  1 唐雛 ミオ 
3位:14pt 12 乾 巌(いぬい いわお) 
4位:13pt 15 瀬良野 徹 
5位:12pt  4 春原 仁
6位:12pt 10 薬師丸 幸
7位:10pt 14 チャプチャプ
8位:10pt  3 土牛 千吉(どぎゅう せんきち) 
9位:10pt 30 スクレイパー
10位:9pt 27 阿倍野 鐘太
11位:8Pt  2 ホビー・クランプ

リタイヤ:
【22】ホモヴィッチ・ガチムシスキー
【16】サツキ・シャーリーテンプル
【5】根立 稔士朗


   ド ド    ド ド    ド ド


SKR 総合成績:
1位:30pt 20 黛 四季(10+20pt) 
  :30pt  1 唐雛 ミオ(15+15pt)
  :30pt 14 チャプチャプ(20+10pt)
4位:26pt 10 薬師丸 幸(14+12pt)
5位:24pt  4 春原 仁(12+12pt)
6位:22pt 15 瀬良野 徹(9+13pt)
  :22pt 12 乾 巌(8+14pt)
8位:20pt  3 土牛 千吉(10+10pt)
9位:19Pt  2 ホビー・クランプ(11+8Pt)
10位:15pt 30 スクレイパー(5+10pt)
11位:13pt 27 阿倍野 鐘太(4+9pt)


>瀬良野
その時、瀬良野の無線が土牛と繋がった。

【3】のカートはゴールした後、数十m後方で停車している。
ドライバーが降りる様子はなく、瀬良野に近づきもしない。

「ワシは、このレースでおまえを勝たせる為に動くと決めた。
 ・・・・断っておくが、自己犠牲ではない。
 震災で行方不明になった家族を『取り戻す』・・・・
 その為に、おまえさんに恩を売れるのは今しかないからな。

 金は他でも稼げる。借りることだって出来るが、
 瀬良野・・・・おまえのスタンドは、おまえだけのものだ。
 約束できるか?
 ワシがおまえを優勝させた時には、ワシに協力することを」

716【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/02/11(木) 01:36:36
>>715(GM)

              ド    ド ド ド


4位:26pt 10 薬師丸 幸(14+12pt)


「……ま、悪かない。
 まだまだ、運は尽きてないわねぇ〜え。」

(十分、2位も1位も狙える。
  ……ドンパチしてまでは、だけど。)

同盟相手は脱落した。
一時的同盟を組んだ連中は、まだいる。
順位は、十分、上位に手が届く位置に違いない。

        ・・・・どこまでやれる?

   (頼むよ。『レディ・リン』――私の女神さま。
     んでもって、私のドライビングテクニックもね。)

           次のレースまで、少しばかり休憩しておこう。
             ……ここまで半分。波乱はきっと、これからだから。

717【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/11(木) 02:15:00
>>715
どうにもストッパーが居ないと闘争心が剥き出しになってしまう。
ひっそりと無線を通して土牛氏に返事をする。

「変な事をされていないようで安心しましたよ、土牛氏…
『ヨハネスブルク』のスタンド使いは何をやらかすのか見当もつかないのですよ!」

ひそひそと会話を続けながら黛ペアの方に歩いて行く。
立ち話を聞くついでに会話もしたいのだ。

「今更、僕が協力しないなどと言い始めるとでも?
『恩返し』とか、そういったものじゃなくて『使命感』ですよ。
成しうる者が為すべきを為す。そういう事です」

自分が『アメイジング・クラウン』に目覚めた理由があるならば、理不尽を理不尽なままで終わらせないためだろう。
その前にチャプチャプを本国に戻さない限り、遅かれ早かれ『砕かれて』しまう。

「あ、チャプチャプとスクレイパーのスタンド能力は観察できました?
見ている余裕が無かったもので」

チャプチャプも気になるがスクレイパーのスタンドが気になる。
随分と変わったヴィジョンで能力の予想ができていない。

718【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/02/13(土) 02:21:43
>>715
(悪くない…というか、出来過ぎだ。
チキンをローストビーフに変えられるし、シャンパンも上等なのを買って帰れる)

完走の報酬のみが目的だったが、こうなると少しでも上位を狙いたくなる。
1円でも多く稼げば、その分生活の足しになる。

そろそろ限界だ、煙草を持って喫煙所へ急ごう。

>>714瀬良野
「即金で20万なら、俺の能力と、その詳細。
前金で10万、後で10万なら能力のみ、説明はしない。
後払いで10万? 寝言は寝て言え、お前が素直に支払う保証がどこにある?」

719【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/28(日) 18:13:12
>>718
「こちらから言い出して申し訳ないのですが、この話は無しに。
今、『過去』を改竄する予約が入ってお金を使うわけにいかなくなりました」

大体の能力は掴めてはいる。『気配』が消える前に対処してしまえばいい。
薄々は透明になるスタンド使いの存在を察知している参加者だっているはず。

「ちなみにホモヴィッチを脱落させたのは、僕と相方でして。
『気配』を消しても安全ではありませんよ?」


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