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【ミ】『エヴリナイト・ミッション』 その2

520【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/14(水) 01:22:59
>>515
「よくお喋りクソ野郎って怒られます!
それと、どうやら透明化するスタンド使いは一人だけではないようです」

着弾した水が消えたホモヴィッチと違い、触れた物体の消えない透明化と似たタイプのスタンド使い。
今の今まで姿を認識すら出来ていなかったと思うと恐ろしいスタンド能力である。
ふとした拍子にストーカーの存在を認識してしまった女性の恐怖が分かる気がした。

「着弾した水が消えるホモヴィッチと違って触れたライフルを認識できているので別人だと思います。
おっと、と、ショットガンが出てきたから取りに行きます」

壁の小窓に寄せて『ショットガン』を『アメイジング』に受け取らせよう。
そこまでの速度は出ていないはずなので減速の必要は無いと思うが必要なら土牛氏に減速の意思を伝え、最低限の減速をして『ショットガン』を手にする。

「来ないかと思ったらコンビを組んで来ちゃいましたか。
提案ですが左右に別れて挟み撃ちしてみませんか?
【5】の人はブロックを形成するらしいので力強そうな土牛氏が、僕が【2】の方を担当すると楽そうですが」

「先に行きたい二人の出口は真ん中だけ。
しかし、左右には屈強な近距離パワー型が目を光らせる。
彼等が列を組もうが土牛氏のスタンドで中央の地質を変えてしまえば良い。
コンビを組もうと左右のどっちに避難するかまでは打ち合わせのやりようがないはず」

ショットガンと水鉄砲を手にした『アメイジング』なら二方向を同時に撃てそうだ。
さすがに二方向を同時に狙えば、精密射撃は不可能だと思うが牽制にはなる。

「土牛氏からコンビ撃退案はありますか?」

こちらも即席コンビだが負けはしない。
しかし、協力相手の性格が1stステージと似ている事に運命を感じる。
自分は気難しい人を無意識に選んでいるのだろうか。

521【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/14(水) 02:17:25
>>516
「あい、あい」

ホビーと歩調を合わせつつ、前方の『競争相手』を見る。
このレース、独力で頑張るっつーのはかなり『骨が折れ』そうだ。俺のはヒビだからまだ折れてねえ。

「……次のカーブで物を受け取れって言ってたし、
 ここは素直に膨らんどこうぜ」

外周寄りに動いて、安全にカーブをやり過ごそう。
カーブに入って『アンブレラ』とやらを差し出されたら『ブルックリン・ドリームズ』の左手で受け取る。

「まだまだ焦る必要はねえはずだ。
 先頭に躍り出るチャンスはあるッ!」  たぶん

522『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/15(木) 02:23:13
>>519(【4】春原)

   ルルル 
          ルルル

順当に右カーブをクリア。続いて左カーブ。
S字だが、オフタイヤであれば特に難しくはない。

          キュ キュキュ

左にカーブを曲がる──視界が開けたように感じる。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
だが・・・・春原の目を引いたのは、その部分ではない。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
そのどちらも、右のコースを向いており、
今は散水していないが、水浸しのコースを見るに、何が起きるかは明らかだ。

左右の道の分かれ目、その寸前のコース右端に、
【12】【20】が停車している。
今しも【1】が勢いよく、二人を追い抜き、左のコースへと入っていくのが見えた。
【14】の姿もある。右のコース、水浸しのルートを超えた辺りだ。
距離は『80m』と離れているが、明らかに失速している。

春原の現在位置はコース左端。
直線コースに他のカートはおらず、気持ちよく走れそうだ。

>>517(【10】薬師丸)
思わぬ『不運』の大きさに毒づくが、
『運』が『等価交換』であることは知っている。

       キュキュ キュキュ

水鉄砲を置き、左にカーブを切りながら、
もう一つの『錆鈴』を消費する。
                          『ジリ!』

             モゾ

水着の下の素肌に、ザラついた感触。
さっき飛んできた砂が、挟まったらしい。
気持ちが悪いが、運転を誤るほどではない。

左にカーブを曲がる──不意に視界が開けたように感じた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして薬師丸の目を引いたものは、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
そのどちらも、右のコースを向いており、
今は散水していないが、水浸しのコースを見るに、何が起きるかは明らかだ。

左右の道の分かれ目、その寸前のコース右端に、
【12】【20】が停車している。
今しも【1】が勢いよく、二人を追い抜き、左のコースへと入っていくのが見えた。
【14】の姿もある。右のコース、水浸しのルートを超えた辺りだ。
距離は『80m』と離れているが、明らかに失速している。

先に曲がった【4】の位置は、その手の『ライフル』でおよそ認識できる。
距離にして『12m』先。【10】同様、コース左端だ。
スピード差はなく、障害物のない直線状なら、この車間が保たれることになるだろう。
もちろんそれは、互いに妨害をしなければ──という話だ。

523『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/15(木) 02:42:16
>>520(【15】瀬良野)

土牛:
「・・・・オンタイヤを好きに走らせては、勝負にならんな」

「わかった。
 道の右側は、ワシが封鎖する」

                          ルルル!

右カーブを強引に切り上げ、
【3】がカーブ内周に向かって離れていく。

一方、【15】はやや急に外周へと切り込み、壁の前を通過。

                     『ポ────ン』

『S』の小窓から現れた『ショットガン』を首尾よく受け取り、
スタンドの手に構えた。これで『二丁拳銃』だ。

            ル ルル

やや減速しつつも、そのまま外周に沿って、ヘアピンを曲がっていく。
背後から、一段高い走行音が近づいてきた。
ちょうど背後だ。【2】【5】のコンビも壁に向かっている。

>>521(【5】根立)
『リョーカイ』「りょ・・・・おまえな」

         キュキュキュ キュキュキュ

多少大回りになるが、無理なく緩やかに二台のカートは外周に差し掛かる。
傷んだ腕は握力も気になったが、この減速は逆にありがたい。

『ロッカーが近づいてきました。
 『アンブレラ』をお受け取りください』

           『ポ────ン』
                     『ポ────ン』

アナウンスの数秒後には、小窓の前を通過し、
ホビーは『ショットガン』を、根立は『アンブレラ』を手に入れた。
その名の通り、それは傘・・・・『透明傘』だ。
かなり大きく、直径は『1m』を上回るだろう。
『ジャンプ式』らしくワンタッチだが、『開閉』両方のボタンがついているのが特徴的。


            ルルン! ルルル────ッ

減速から回復し、スピードを増す【2】【5】。
すぐにも【15】の後ろに追いつきそうだが、そこで気付いた──
外周の左端を行く【15】に対し、【3】は内周の右端。
二台のカートが、前方で左右の端に散り、中央のみを開けている。
どちらもオフタイヤ、かつカーブでスピードは知れているが、
幅『7m』のコースにおいて、左右を埋められると間は『5m』。
そして、【15】が何か武器を入手していたのも、間違いない・・・・

「・・・・どうやら『油断禁物』だぜ、相棒」

ホビーがカート上に、『デッド・ホース・ワン』を立たせるのが見えた。
【15】、そして【3】までの前後差は『5m』。
このスピードのままでは追い抜くか、衝突だ。

524【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/15(木) 02:57:23
>>522(GM)

「うへ……」

ざらつく感覚。

    (サービスカット……欲しいかな?
     こんなモノクロじゃ、しょうがないか。)

今は運転的余裕がある。
スタンドで砂を取ろう。
つまらないことだが、何かあっては困る。

             ・・・・と。

「あれは……シャワー?
 面倒な仕掛けねぇ〜え……」

眉を顰める。
生半可な手では突破できないだろう――

        (パネル、鈴で埋める?)

そして、もうひとつ。

(【12】と【20】のコンビ・・・…なにしてんだろ?)

一応協同路線を一度は組んだ相手。少し気になる。

今の自分は声が潰れている。
通信しても仕方ない――か?

       (物は試しでしょ。)

【12】――乾巌に無線を入れる。

「もしもーし? 聞こえる?」

なるべくゆっくり、はっきりした発音を意識。

聞こえないなら向こうから切るなりするだろう。
別に怪訝に思われても問題はない。仲良しとかでもないし。

それ以外には変わったことはせず、走る。

525【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/15(木) 04:04:40
>>523
「助かります、オンタイヤには辛酸を舐めさせられてばかりで痛い目に遭ってもらいたいと思っていまして。
近距離パワー型二体のヴィジョンが『抑止力』になって彼等の精神的ブレーキとなるはずです」

「僕の方が手数は多いので土牛氏が劣勢に追い込まれた場合は多少のフォローが出来ます。
では、始めましょうか。お互いに頑張りましょう」

ハンドル操作を誤らない程度に振り返ると手にしたばかりのショットガンを背後の二人に向かって撃つ。
やや上向きにショットガンを撃って二人の頭上から水が降るようにしよう。
ブロックを盾にしようが頭上から降り注ぐ雨を完全に防ぐのは困難だと思うからだ。

「こんにちは、良い天気ですね。そんなに急いでは疲れますよ?
水浴びしてリフレシュしましょう。今流行の熱中症対策ですよ」

肝心の【2】のスタンド能力が気になるところ。
余裕が有れば、頭上から降る水飛沫に対応する参加者の隙を突いてボンネットのパネルを撃つ。

526【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/15(木) 11:23:18
>>522
スタート時の位置がおかしいと思ったが、こういうことか、先行が有利とも限らんな。
シャワーの動きに注意して、コース中央を走行する。
右側だけが危険ではないかもしれない、オフタイヤであれば、急な進路変更にもある程度対応してくれるだろう。

527『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/16(金) 17:50:03
>>526(【4】春原)
確か主催者の説明では、
『先行不利』になるコース設定とのことだった。
状況はまだわからないが、前方を注目しながら、走り続ける。


                   ルルル──

と──
乾らの先、分岐点の左に突っ込んだ【1】が、激しく水を散らして停車した。
その頭上にまき散らされる大量の『水飛沫』。

いつのまにか、右を向いていた『シャワーヘッド』が、
左に向きを変え、【1】に洗礼を浴びせている・・・・
それも、カートのみならず、カイトまで水浸しにする、念の入りようだ!

右端に停車した二台は、まだ動かない。

>>524(【10】薬師丸)

  スリ
       スリ

この状況では、逆に注目されもしないだろう。
スタンドを使い、水着の砂を拭っておく。

直線コースの左右に観客席はあるが、
春原も薬師丸も、声援を受けている気配がない。
どうやら『モノクロ』であることは、
想像以上に一般人の認識力、
特に遠距離におけるそれを低下させるらしい。

前方に見える停車した二台、
その内の一人、乾とは一時的に共闘した仲だ。

 ザッ

無線を試してみる・・・・

『──薬師丸さまですか。
 お風邪ですか?声が聞き取りづらいですが。
 そちらも順調に進んでおられるようで、何よりです』

ややボリュームが大きい、老人の声が返ってきた。

と──
乾らの先、分岐点の左に突っ込んだ【1】が、激しく水を散らして停車した。
その頭上にまき散らされる大量の『水飛沫』。

いつのまにか、右を向いていた『シャワーヘッド』が、
左に向きを変え、【1】に洗礼を浴びせている・・・・
それも、カートのみならず、カイトまで水浸しにする、念の入りようだ!

>>525(【15】瀬良野【5】根立)
【15】はカーブに差し掛かっている。
背後を振り向けるのはせいぜい一瞬。
それ以上よそ見する余裕はない。

ハンドルを切りながら確認した後方には、
いましも【2】【5】の二台が、【15】に張り付かんとしていた。
どちらも人型のスタンドを発現し、警戒している。
【2】の『ケンタウロス』風のスタンドは『ライフル』を、
【15】の人型は閉じた『傘』をそれぞれ持っているのが見えた。

         パタタタタタタタタタ!!

『ショットガン』の引き金を引くと、
無数の『水弾』が激しくまき散らされた!
電動らしく、引き金を引いていれば際限なく弾が出るようだ。

だが──それでも二台に直撃はしない。
銃口を上向きにし、水が上から降るようにしたのは失敗だった。
この至近距離では雨が届くより先に、掻い潜られててしまう!

            「チッ!」

     グンッ

【2】が舌打ちし、【15】の内側、右から抜いてきた。
激しくタイヤが鳴り響くが、ドライブテクの妙、衝突はしない。
そしてスピードが生きている分、すぐにも【15】を抜こうと──

              キュキュ キュ!

だが、そこに右端から寄ってくる【3】のカート。
『挟み撃ち』を狭めることで、プレッシャーをかけてきた!

         「やってくれんぜ!」

     グ ンッ

【2】はブレーキを踏み、追い抜きをあきらめ、引き下がった。

「──!? おい、根立!」『オキロ!!』

三台が右カーブを抜け出す中、
【5】だけがカーブをまっすぐに突っ切る──このままでは、
縁石を乗り越え、砂浜に降りてしまう!

528<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

529【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/16(金) 21:56:52
>>527
「あッ、やべッ」

やはりどうにも手首が痛くて、ハンドル操作がおろそかになっていた。
慌ててハンドルを切りつつブレーキをし、ドリフト気味にカーブを曲がりたい。

「ちくしょうめんどくせぇなァ!」

この『関門海峡』、突っ込んだら蜂の巣にされちまう。
かといってトップに出るにはここを抜けないといけない。
つーかこいつらこんなことしてて前に出る気あんのか?
オフタイヤだからってもちょっかいかけずに真っすぐ行ったほうが良いんじゃねーのか?
いや、ちげーな。抜き去られるのは『ムカつく』もんな、阻止したくなるか。俺だってなるしな。

「でもよォーッ!『ブロッキング』されるのだってムカつくよなァ――――――――ッ」

【3】のカートに『ブロック』を投擲し、牽制する。
『傘』は前方からの射撃を警戒して、いつでも開けるようにしておく。


「通信!ホビー、お前俺の『ブロック』に『足』生やせるか?射程距離とか数の制限とかってどんな感じだ?
 『ブロック』に足生やしてあいつらに突っ込ませるとか、そういうの思いついたんだがよ」

530【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/16(金) 21:58:22
>>525
「おわっ! 土牛氏、ありがとうございます。
予想より接近が速くて水浴びさせてあげられませんでした…」

こういった集団戦では拡散水弾の撃てるショットガンは有り難い反面、協力者である土牛氏が巻き添えを受ける可能性もある。
当分の間は仕掛けを作動させるときを除いて『コイン』を使う必要はなくなった。

「冗談で言った熱中症に【5】の方がなったかもしれません。
この隙を突いて【2】の人を袋叩きにしましょう」

「僕が【2】の前方を塞ぎつつショットガンを撃ちます。
土牛氏は隙を狙いパネルを濡らすか、接近されたら攻撃してください」

「さすがに土牛氏が接近されたりしたら、ショットガンから水鉄砲に切り替えるので安心してください。
どうでしょうか、やれます? 他に案が有るならどうぞ」

了承の返事が貰えたら【2】の前方を塞ぐ位置に移動しつつ、振り返ってショットガンの洗礼を浴びせる。
右カーブを抜け出した先に何も無ければ、振り返ったままで二挺拳銃を撃つ。
勿論、土牛氏が接近したり相手に接近されたらショットガンから水鉄砲に切り替える。
土牛氏に自部の提案を拒否され、別の提案をされたら従ってみよう。

531【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/16(金) 22:24:23
>>525は間違いです。>>527でした。
誤射すみません。

532【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/17(土) 02:17:34
>>527
「やはり可動式か、ツイてるぞ」

右方向に進路を取り、直進。
左にシャワーが撒かれている間、右は安全だろう。
そもそも、今俺の存在感は限りなく薄まっている、感知されないこともあり得る。

533【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/17(土) 02:21:20
>>527

「聞こえる? そりゃよかった。
 この声は……【4】の能力のせいね。
 爪で『存在感を薄くする』んだって。
 最終的には『存在が消える』みたい?
 注目されてたら大丈夫とかなんとか。」

【4】の能力を説明しておく。
乾はともかく、【4】には何の情もない。

「あ、意味もなく繋いだわけじゃないよ。
 聞きたいことが一つ……いや二つね。
 教えてくれなくてもいーけど……」

喋りながらでも運転は出来る。
シャワーを目を細めて見つつ、やや右よりへ。

「私達の同盟、さっきのステージ限定?
 そこんとこはっきりしときたくてね。」

      「……私としちゃ、敵は少ない方が嬉しい。
       むしろ、今度はこっちからお誘いしたいくらいなんだけど。」

水を遮る手段はある。
が、少し時間はかかる。

「もう一個。なんでそこで止まってんの?
 もし継続だっていうなら、教えてほしーんだけど。」

【12】たちはただ止まっている?
それとも、何かしているのだろうか?

とりあえず、彼ら二人に追いつくまでは普通に走るのは変わらない。

534『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/18(日) 00:10:11
>>532(【4】春原)

      キュ キュキュ

左端から、右端までカートを振っておく。
障害物はない直線コース。何も問題はない。

だが・・・・
前方右端には、停車した二台のカートの姿がある。
【12】と【20】だ。このまま直進すれば当然、衝突するだろう。
距離にして『25m』ばかり。直線はこれで半分を越した。

同時に、春原は、自分の体が『末期』に差しかかかったのを感じる。
音は消え、姿もほぼ透明な状態だ。
あと『3分』、この状態が持続する。
『鈴』の方の進行も進んでいる・・・・あと『30秒』で消滅だ。
自分はこうならないよう、気をつけておく必要がある。

と・・・・突如、【12】【20】が発進した。
ゆっくりと右側のコースに入っていく。
巨大なシャワーヘッドは、依然として【1】に豪雨を降らせている・・・・
あれでは、LOWでじんわりと進むしかないだろう。

                 ──バシュ!!

【1】唐雛が手を上げ、シャワーヘッドを撃つのが見えた。
『銃器』のスタンドらしいが、シャワーヘッドはびくともしない。
相当に頑丈な造りのようだ・・・・

>>533(【10】薬師丸)
乾:                    ザッ
「情報提供、ありがとうございます。
 春原さまが貴女に能力を使ったのは、
 『脅し』以外の理由が思いつきません。
 レースにおいては、むしろ有利になる要素かと」

「ただ・・・・仮定ではありますが、
 もし『消滅』という現象に於いて、
 主催の目をごまかせる要素があるのであれば、
 貴女が『自然消滅』することで、以後のレースを有利に運ぶ。
 そう目論んでおられる可能性もありますな」


「さて、一つ目のご質問ですが、
 私は黛 四季お嬢様への協力を最優先としてレースに参加しております。
 現在、お嬢様と組めている以上、その他の協調を組むわけには参りません。
 もし裏切られた場合、私のみならず、お嬢様に被害が及ぶので」

「ですが、薬師丸さまに対して、敵対する気もございません。
 レースは譲れませんが、互いを攻撃しない程度の協調でしたら、
 喜んで結ばせていただきますが、如何でしょうか?」

「二つ目の返答は、お返事次第とさせていただきます──が、
 失礼。ここは『好機』のようです。
 一足先に行かせていただきましょう。
 二つ目の質問の答えは不要になるかもしれません」

前方で、【12】【20】のカートが同時に発進した。
進む向きは右。右のコースに入っていく。

巨大なシャワーヘッドは、依然として【1】に豪雨を降らせている・・・・
あれでは、LOWでじんわりと進むしかないだろう。
【4】も動きを見せている。
その手にある『ライフル』の位置が、左端から右端に移動していく。

あと『10m』ばかりで、直線を半分すぎる。
分岐点までは『35m』ばかりだ。

535『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/18(日) 00:10:22
>>530(【15】瀬良野)
早口で作戦を伝える瀬良野だが、
その半分ほどで土牛に「了解」と打ち切られた。
実際、右後ろすぎに【2】が迫っている。
相手の了承を待っている余裕がない。

      ルル

『1m』ほど右に動き、ショットガンを構える瀬良野。
だが、振り向いた時には、すでに【2】も動いていた。
やはり背後に攻撃するとなれば、動きが読まれてしまう。


                    「むう!」  ガインッ

             パパパパパパパ!!

ショットガンを発射するが、満足に当たらない。
多少は濡れたようだが、右に避けた【2】は、
【3】土牛の真後ろへ隠れるように移動し、張り付いている。
本来、ここで土牛が攻撃するところだが、

「・・・・レ-スを終わらせる気か、若造?」

振り返った土牛がすごんだ相手は、【5】根立だ。
コースアウト寸前でハンドルを切ったのだろう。
『5m』ほど遅れているが、コース左端で追って来ている。
先刻の衝突音は、『鍬』で何かを弾いたようだ。

瀬良野、土牛とも左右端を離れたことで、
『挟み撃ち』の有利はなくなった。

同時に、前方目前に左カーブが迫る。
いつまでも背後を相手にはしていられない──!

>>529(【5】根立)
        
       ──グルンッ!ズキィ!

慌ててハンドルを切ると同時に、手首を襲う激痛。
カートは何とか持ち直したものの、
左後輪が縁石に引っかかり、やや減速した。
これで『オフタイヤ』の【15】と同速度。
二台の『関門』から、車間距離にして『5m』引き離された。

ホビーは速度を維持し食いついているが、
【15】の水鉄砲と【3】の近距離スタンドのプレッシャーで、
前には出れず、二台の間、『2m』下がった距離から進めずにいる。

            ビュッ!

牽制に投げつけた『ブロック』は、
『ブルックリン』としてはありえない『暴投』──土牛の後頭部に向かった!

                    「むう!」  ガインッ

『鍬』で弾き、背後を睨み付ける【3】。

「・・・・レ-スを終わらせる気か、若造?」

凄みを効かされてしまうが、結果的に牽制にはなった。

             パパパパパパパ!!

【15】が【2】を塞ぐように右に動き、無数の『水弾』を浴びせる。
直前に【2】が右へと動いて、【3】の後ろに回った。
【15】の攻撃に、【3】を盾にした格好だ。

ザッ
「何とかやれるぜ?射程は『デッド・ホース』から『1m』!
 生やした後なら、『500m』はつけっぱだ!
 数は体にに生えてる分なら、幾つでも移して生やせるぜ。
 連中のカートの横っ面に、『蹴り』入れるとかどうだ?!」

「あと、少しパネルが濡れた!すぐには全力で抜けねえ!」

目前には左カーブがすぐにも迫る。
前を行くペアの方が、先に対応が必要になるが、
対応が遅れれば、根立らも曲がり損ねかねない。

536【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/18(日) 00:34:36
>>534

「脅し……ってよりは『目的』がありそうだったかな。
 わざわざ消えない方法まで教えてくれたし?
 ま、理由はどうあれ、私ゃ消える気は無いけど……」

ともかく、同盟についてだが――

(さっきはトリオって言ってたじゃん。
 ……事情が変わったからってことかな。)

「ああ、うん。オッケー。
 それくらいの協調でも十分。
 ありがとうね、よろしく。」

       「……好機?
        あ、そういうこと。」

シャワーの仕組み。
片方にのみ集中豪雨を浴びせる――

(とはいえ、遅くなるだけか。
 そこまで躍起で防ぐこともないかな……)

とりあえず直進。

「んじゃ、私もそのやり方に従ってみよう。
 合ってるかどうか、わかんないけどね。」

無線は繋いでおく。
迷惑なら向こうから切るだろう。

分岐に備え、やや左寄りに移動。
前の【4】が右に寄ったから、だ。

537【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/18(日) 01:57:37
>>535
「何かを弾く音? そうだ、内側を攻撃する方法を思いつきました。
が、振り向けないので土牛さんの鍬を使った攻撃が出来そうにありません」

鍬に弾き飛ばした『コイン』を跳弾させる戦法を思いついたが振り向く余裕が無い。
別に鍬でなくとも車体か、カイトでも出来そうな気はするが振り向けないのでは撃てない。

「土牛氏、今から撃つので避けてくださいね?
好機と見て飛び出すであろう相手をスタンドで蹴りますから撃った直後の様子を教えてください」

振り返りもしないままショットガンを【2】の走る方向に撃つ。
事前告知はしたので避けられるはず、と思う。
【2】が追い抜きを始めた場合は『アメイジング』の蹴りを車体に撃ち込む。

「カーブが終わるまでの辛抱です。
余裕が有れば、攻撃をしてみてください」

どうぞ、と譲られて出てきたら蹴りの餌食に。
土牛の背後に隠れ続けても攻撃を受けるだろう。
自分の背後に隠れる可能性もあるが土牛氏が詰め寄るはずである。

(現時点の【5】がやれる事はブロック生成ぐらい。
土牛氏にブロックを投げたのだとしたら、僕にも投げてくる?)

別の意味で【5】の存在が恐ろしい。
出来るだけ投げるのはやめてほしいが諦める事なく投げてくるだろう。

538【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/18(日) 11:44:49
>>534
(3分か…微妙な時間だな)

右側の道は2台のカートで通れなくなっているか? カート1台分でも隙間があるならそこへ突っ込んでいく。
道幅が狭く、通れないのならアクセルを緩め、速度を落とす。LOWに落ちない程度の速度で。

539【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/19(月) 20:06:18
>>535
「余計なことされるよりか、そうやって『安全第一』してくれたほうが助かるんでね」

とは言いつつも、今のはヤバかったな。
やっぱこの手じゃあもう正確にやるってのは難しい。つーか痛え。

通信の返答に、ニンマリとやらしい笑顔を浮かべる。

「オーケイホビー、ちょうどカーブだ!ブチかましてやろうぜ」

『ブルックリン・ドリームズ』でアスファルトを足で小突き、『ブロック』を生成。すぐに手放す。
手が痛くて『ブロック』を上手いこと投げれねーっていうなら――

   「ヘイ、『パス』だ!」

『デッド・ホース・ワン』の近くに向かって『ブロック』を『蹴る』ッ!
『サッカー』での『ボール・パス』のように、『土踏まず』で蹴る。山なりに飛んでいき、ホビーらに当たることはねーはずだ。
そして、『デッド・ホース・ワン』にブロックが接近したら『能力』を使ってもらい、

「『外側に膨れさせろ』!【15】をやれッ!」

同時にカートを動かし、【15】のほうに寄りつつカーブを曲がる。ブロック蹴った後だからタイミングは同時じゃない。

【3】には『ブロック馬』での妨害なんて効果が薄いのは目に見えてる。にべもなくあしらわれるだろう。
【15】はわざわざ水鉄砲を撃ってきてる。遠隔攻撃がないのもそうだが、これへの対処である程度は情報も出てくるだろう。
ただ、カーブでの移動中に【3】がどうするかだが……クソ、手首のダメージで水鉄砲撃てないのがここで効いてくるか。一旦様子見だ。

540荒咬子『ザップ』:2015/10/20(火) 00:27:47
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/271
異なる時空より、『何か』が現れようとしている……

541『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 01:51:15
>>538(【4】春原)
左右の道は、ロータリーのような『楕円形』に直結しており、
これまで通り、『7m』の道幅が保証されている。

前方で岐路に突入した【12】【20】までは『25m』ばかり。
オフタイヤですぐに詰められる距離ではないが、
反面、余裕をもって、先行者の対策を見て取る時間がある──

       ルル ルルル

二台のカートは、まっすぐ仕切り壁の傍へ向かっていく。
右コースの左端を直進だ。当然、『シャワーヘッド』には最も近い。
アスファルトが黒く濡れたゾーンに突入し、『数m』走ったその時──

           グ ルゥン !!

まるで生物のように、『シャワーヘッド』が旋回し、右コースの方を向いた!
右コースにまき散らされる雨。その矛先は、当然、二台のカートと思われたが、

                            シャ キィィィン!

【12】のカートから上昇した人型のスタンドが、
『シャワーヘッド』に手を伸ばし触れると、
『シャワーヘッド』全体が『白銀』に変化した。
そればかりではない。動きが停止し、放水も止まる・・・・
放たれた水までは止まらないが、これは道のみ濡らし、
二台のカートには届かない。

            バシャ! バシャ! ルルル──

二台のカートは、その隙を突いて、雨を掻い潜って行った。

          ・・・・グルン!

数秒後、シャワーヘッドが『銀色』から元に戻った。
同時に、動きも取り戻す。
『シャワーヘッド』は、あきらめたように左側に向き直り、
改めて【1】に水を注ぎだす。運転手、唐雛の怒号が聞こえるようだ。
【1】はほとんど進めていない・・・・
カイトとボディ、上下のパネルを濡らされてはお手上げだ。

               ル  ルル

分岐路が迫ってきた。
次は春原が、『シャワーヘッド』をクリアする番だ。
このまま進めば、右コース中央を直進するだろう。
『鈴』はようやく存在を消された。カートがやや速度を上げた気がする。

>>538(【10】薬師丸)

「先程の情報のお礼です。
 私たちが何故、停車していたか、お教えしましょう。
 この『シャワーヘッド』は、自在に向きを変え、放水します。
 コースに残っていれば、執拗に水を浴びせられ、足止めされます。
 人間が操作している様子はなく、一定のセンサーと条件があると私は読みました。
 一体、それが何なのか?
 他の参加者を見送り、それを見極める為、足を止めていたのです」

                          「──それでは、薬師丸様も『ご武運』を」

          シャキィィン!

『35m』ばかり先の『降雨地帯』で、
薬師丸もまた、【12】【20】組が見事にクリアするのを目撃する。

      ル ル ──

『10m』先行する【4】が、先に『降雨地帯』に差し掛かる。
それを見届ける間もなく、薬師丸の【10】も分岐路を迎えた。
左に寄ったカートは、このままいけば左コースの右寄りを直進する。

『降雨地帯』に入って『5m』の地点で、【1】が足止めされている・・・・
このまま直進すれば、【1】の真横を通過することになる。

542『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 02:22:00
>>538(【15】瀬良野)
土牛に無線で伝えた後、振り向かず、勘で『ショットガン』を撃つ。

       ──パパパパパパパパパ!!

同時に、カーブを曲がっていく。
背後を確認する余裕はないが、
【2】が抜いてきたならカートを蹴り飛ばす心づもりで、右横を意識。

      キュキュキュ キュキュキュ!

その視界に飛び込んできたのは──
想像をはるかに超えた、奇妙な物体だった。
レンガのような『ブロック』、これは根立のスタンドのものだろう。
だが、その上下に『馬の脚』が生えている。
上下で逆、つまり上と下に蹄が向いた状態だ。
それは斜めになりながら、【10】の右横に滑るように落下し──

         ドガ! パカラッ!!

『アメイジング』が反応するより速く、
アスファルトを下の脚が、【10】のサイドカウルを上の脚が蹴り上げた!

折しも左カーブを曲がるタイミング。
遠心力を左に曲げる作業の中、右から突き上げられた【10】は、
右の前後車輪を宙に浮かし、車体を数秒間、斜めに傾げる──

         キュキュキュ キュキュキュ!

                              「──いかんっ!」

曲がり続ける【10】。                               
カートがひっくり返る寸前の、きわどいバランスだ!

>>539(【5】根立)

『ヤッテヤンゼ!』
 「勝手に返事すンな!だがま・・・・やるしかねェな!」

キュキュキュキュキュ

四台のタイヤが激しく軋みの四重奏を奏でる中、
『ブルックリン』が『ブロック』を抜き取った。

       ──パパパパパパパパパ!!

曲がりながらも、【15】が右後方に『ショットガン』を向け、連射してきた。
ほぼ同時に【3】が、そしてホビーの【2】が避ける。
失速しても【2】の方が 勢いがある。
その分、コーナーでは右に膨らみ、【3】の陰に隠れた。
しかし、ここからでは見えないが、【3】が何かしているらしい。
【2】が右側から【3】を抜く様子はない──

             ヒュオ! 

そこに、『ブルックリン』が『ブロック』をパス。
『デッド・ホース・ワン』がその手でブロックを叩き、【15】の右横にレシーブ。

                         ドシュドシュ!

『ブロック』の両面に『馬脚』が生えるのを根立は見た。
上下に蹄を向けたそれは、カーブを曲がっていく【15】の右横腹に斜めに届くと、       

         ドガ! パカラッ!!

瀬良野のスタンドが反応するより速く、
アスファルトを下の脚が、【10】のサイドカウルを上の脚が蹴り上げた!

折しも左カーブを曲がるタイミング。
遠心力を左に曲げる作業の中、右から突き上げられた【10】は、
右の前後車輪を宙に浮かし、車体を数秒間、斜めに傾げる──

         キュキュキュ キュキュキュ!

                                ル ルル──ッ

その裏側を、左に見ながら、一気に追い抜いていく【5】。
減速から一気に加速して、左カーブをクリア。
【3】をも抜き去り、一気にコース中央に躍り出る──

──不意に視界が開けたように感じた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして根立の目を引いたものは、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
その手前の『シャワーヘッド』は、右のコースを向いており、
左には一台、右には2台のカートが、今しも突破中のようだ。

543【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/21(水) 03:48:42
>>541
コツ コツ コツ コツ

アクセルを踏みながら、ハンドルを指先で叩く、特に意味はない。
もはや時間はない、限られた情報のみで最適解を出さなければならない。

あのシャワー、手動で動いているとは考えにくい、同時に複数のカートが侵入した際、どちらに放水するかが人任せであれば、イカサマの余地が生まれる。
実際そうなのかもしれないが、後から因縁をつけられそうな仕様は避けるはずだ。
では、センサーによる自動制御であると考えるのが妥当だ、では、何を感知しているのか? それが肝だ。

……………………………。

右側のルートを選択する。
右のルートに入る直前、左のルート目がけて最初に支給された水鉄砲を投げつける。高く浮かないよう、カートの高さくらいがベストだ。パス精CBC
当然、投げつけた水鉄砲は『カートより早い』 【1】のカートに当たったら……まぁ、運がなかったな。

544【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/21(水) 04:02:09
>>542
「不細工なブロックに蹴られた!? これもスタンド?」

前衛的な馬脚ブロックに感心している場合ではない。
下手をすれば、横転する車両から投げ出されて死亡する。
ここで焦って急ハンドルを切る、ブレーキを一気に踏むと間違いなく死ぬ。

「土牛氏! そちらにカイトを寄せます、余裕が有れば引っ張って!」

『カイト』のワイヤーを『アメイジング』に掴ませると土牛氏の方向に引っ張って寄せる。
土牛氏のスタンドの怪力で右方向にワイヤーを引っ張ってもらい、強引にでも浮いた車両を地に接触させるのだ。

「まだ諦められない! こんなスリルが体験できるのだから!
こんなのハリウッド映画でも無理だからね!」

もしも、土牛氏に余裕が無いようであれば、スピードを徐々に弱めつつ左に方向修正するしかない。

545【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 08:11:32
>>540(GM)
GMに質問です。

・シャワーヘッドの大きさは、具体的にどれくらいでしょうか?

546『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 19:25:05
>>540(荒咬)

              ──『ZAP』!!

        ドシュ!


荒咬(女)と『ZAP』が出現したのは、
燦々と照り付ける太陽の下だ。
明らかに季節が変わっている。これは『夏』──
風に運ばれる潮の香りと、一面に広がる真っ白な世界から、
ここが砂浜であることがわかる。

もっとも、荒咬が立っていうのは、砂の上ではない。
舗装された道──まっすぐに砂浜を続くコースの上だ。

 
            『 ワ─── ッ ! 』 

彼方に見える観客席で、大きな声が上がるのが聞こえた。
白く舗装された道を、ふと見やると──

                      ルル ルルルルル────ッ


『10m』もない距離から、小型のカートが向かってくる。
カートの上にはカイトが舞い、ワイヤーで繋がっている。
カートのナンバーは【14】。運転手は『黒人』だ。
その片手には陽光にきらきらと輝く一本の『傘』。
槍を構える騎士のように、その先端を荒咬に向け、突っ込んでくる──!

               ルルル ルルル────ッ


>>545(薬師丸、質問)
人間の上半身ほど。

547【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 20:46:55
>>540(GM)

「なるほど、そういうことね。
 情報提供ありがと。役に立てるよ。
 ……あんたらに幸あれ。」

無線はこちらからは切らない。
向こうが切った、はずだ。
切ってないならそれはそれでいい。

「……さて、と。」

どう突破する、か。
【12】は能力でシャワーヘッドを止めた。

(あの濡れてる辺り……に、入ってちょっと走ったくらいで動く?
 そのタイミングに合わせられるなら……行けるかな、これ。うーん?)

どちらにせよ問題は【1】だ。
奴は妨害もしてくるだろう。

(……してくるものはしてくる。
 悩ましいね、こりゃ。同時対処も難しいだろうし。)

……『レディ・リン』自身の右腰を三度タップし、ビー玉ほどの鈴を3つ設置。

上方……シャワーヘッドに仕掛けるために、備えておく。

548【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 20:53:50
>>547(追記)

覚悟はしておくが、流石に【1】のすぐ真横というのも危険だ。
【1】から距離を置ける方向に、無理のない程度にハンドルを傾ける。左だろうか?

549荒咬子『ザップ』:2015/10/21(水) 21:44:51
>>546(GM)

「アラ、『夏』…… それも『海』じゃな〜い! アタシの美貌を存分に自慢するのはちょうど…… い……」

>                      ルル ルルルルル────ッ

「……ってイヤーン!? どこここ、日本なの〜!?!?」

どうやら、何かの『レース会場』…… それも『レース中のコース上』に出てしまったようだ!
しかも小型とはいえフルスロットルのレースカー相手に『10m』は近すぎる! このままでは数秒もしないうちに轢かれて死ぬ!
荒咬子はスタンドの目に手を当て、再び『ザッピング』を行おうとするが……

「……アララ? あのパイロット、『黒人』? まさか『ヨハネスブルグ』……?」

今まさに、ジョストのごとく傘で自分を貫こうとする者の素性が気になった。
『ごく一瞬』、黒人の顔を確認したら、轢かれないうちに『超神速』で『ダイヤルを回す』。(スピードA)

550【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/22(木) 07:51:24
>>542
「よしッ!」

【15】を抜かした――は、いいものの。
【3】のケツにホビーがついてる状態だ。俺は見捨てねえ。

「おい、もう一発だ!テメーを置いてくわけにゃあいかねえッ」

ブロックを生成、再度ホビーへ向けて蹴りだす。
土牛に当たらないように配慮しつつだ。ただ、対応される可能性は十分ある。
スピードは少し緩めて、ホビーの援護ができるようにする。

「(そんで――だ。
  2つルートがありやがるが……どっちも似たようなもんか?
  クソ……手首を犠牲にしたの、マジ失策だったのかな〜〜〜〜。いやでもそうするしかなかったよなァ……)」

551『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/23(金) 23:19:49
>参加者へ
『降雨地帯』の描写にて、
シャワーヘッドが二つあるとしたが、
これはGMの間違い。正しくは『1つ』。
最初のシャワーをクリアすれば、道は速やかに合流する。
お詫びとともに訂正する。

>>549(荒咬)
        ルルル ルルルル────ッ

肉薄するカートを前に、何故かその運転手に興味が出た。
一瞬だが、その顔を確認。
黒人の顔は見分けづらいが、これは一目瞭然だった。
ヘルメットを被った、まだ幼い顔立ちの少年。
その目は、突如現れた自分に、興味津々という感じだ。

とはいえ、ここから急ブレーキが無理であろうことは、
双方ともに気付いている。

    ガチャ!ガチャ!
               フシュ!

『ザップ』が『ザッピング』を行うと同時に、
『黒人少年』もまた、カートごと姿を消した。

コース上に残されたのは、
『槍投げ』のように飛翔する一本の傘のみ。
どこまでもコースに平行に飛ぶような錯覚を覚える光景。

         ──フシュ!

消えた時と同様、前触れなく、
【14】チャプチャプのカートがコース上に出現した。
その手がしっかりと、傘を掴んでいる。
消えていたのはほんの数秒──そして荒咬の姿は戻らない。

「誰だったんだろ、今の?
 ・・・・・・・・・・・ま、いっか!」

                ルルルル──

【14】はコースの右に寄り、ピットインへと向かう。


>>543(【4】春原)
考える時間は僅かだったが、春原は状況を見据えた上で、
次の手を打った。

        ──ドシュウ!!

岐路に入る寸前、ノーマルの『水鉄砲』を左ルートに投擲!
カートと同程度の高さを保ち、カートより速い。
視覚的なセンサーであれば、これで引っかかるはずだが・・・・
  
   ・ 
        ・ ・  ・

──『シャワーヘッド』は、
【1】の横を通過する『水鉄砲』に反応しない。
春原の突入する、右を向いたままだ──

        ルルル バチャ!バチャ!

水たまりの出来たアスファルトを【4】が駆ける──
『シャワーヘッド』は右を向いたまま。まだ散水しない。
今しも、その真下を通過するが・・・・・

・・・・問題ない。
『シャワーヘッド』は動くことなく、真下を通過する。

>>547>>548(【10】薬師丸)
無線は切れているようだ。
とはいえ、通信を断られることは、あの様子だとないだろう。

『リリン!』

『レディ・リン』の腰に鈴を二つ設置し、
【1】から距離を取るべく、コース左端に寄る。
これで【1】から3mは離れて通過できるはずだ。

と──

        ──ドシュウ!!

先行する【4】が、左コースに『水鉄砲』を投擲。
【1】の右横を通過したそれは、
おそらく【4】なりの攻略なのだろう・・・・
とはいえ、『シャワーヘッド』は右を向き、沈黙したままだ。
このまま動かなければ、如才なく通過出来るのだが・・・・

      バチャ!

タイヤが水を撥ね、【10】が『降雨地帯』に差し掛かる。
とたんに──
            グルゥン!

『シャワーヘッド』が反応した。
人が動くほどの速度で右から左へ──
【10】に向かって、その『噴射口』を向ける!

前方『3m』、右『3m』には停車した【1】唐雛の背中。
『シャワーヘッド』までは右に『5m』。高度差も『5m』ある。

552『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/23(金) 23:20:31
>>550(【5】根立)
『関門』は突破したが、ホビーは残されたままだ。
舗装を沼に変える【3】土牛のスタンドは、
妨害に回られると、恐ろしく厄介なのはすでに経験済み。

根立は迷うことなく、
先行を維持しながらもスピードを落とし、
ホビーの救援に向かう。

           ズギュ!  ドシュウ!

      「チッ」

土牛に『ブロック』を投げるが、これはスルーされた。
転倒寸前の【15】に『鍬』を伸ばし、引き起こしている。
あちらも仲間の救助を優先したらしい。

とは言え、投げた『ブロック』は、ホビーも受け取れない。
スタンドの手が、雑巾を手にしている──

『ヨシ、ピカピカダゼ!』「OK!」

          ルルン!

【2】がぐんぐん加速し、【5】に並んだ。
【5】はコース中央、【2】は右端だ。

「サンクス!それじゃ行こうぜ、相棒」

前方『40m』先には、左右に別れた分岐路。
中央の仕切り壁から突き出した『シャワーヘッド』が、
首長竜のように振り向き、動いている。
『シャワーヘッド』は、左のコースを向いており、
今しも一台のカートが、苦戦しているようだ。
そこまでは障害物のない、まっすぐな道路が続く。

下り坂に吹き抜ける風──爽快な展開だ。

>>544(【15】瀬良野)

      「チッ」

舌打ちが聞こえるも、
『アメインジング』がワイヤーを伸ばした先に手応えあり。


        グ  グン !!

『鍬』の先を引っかけ、強引に引き戻してくれた。
【15】の四輪が、ようやく大地の感触を思い出す。
だが、瀬良野を助けた為、【2】を逃したようだ。
いつのまにか、【2】に先行されている──
【5】と並ぶ二台との距離は、『10m』。
思ったよりは離れていないが、オンタイヤ相手に先行を許したのは不味い。

だが・・・・
そんな計算が一瞬、頭から消えそうな光景が、眼前には広がっていた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして瀬良野が認めたものが、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
『シャワーヘッド』は、左のコースを向いており、
今しも一台のカートが足止めされているようだ。

553『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/24(土) 00:31:28
>>551(荒咬、追記)

                                   ザッ
荒咬と『ザップ』の次の移動先は──
                            ザザッ
【場】『H“E”Il 2 YOU』 その2【ミ】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/

554荒咬子『ザップ』:2015/10/24(土) 00:58:38
>>553

             『 Z A P 』!

→ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/273

555【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/24(土) 02:13:31
>>552
「むぐっ! 意外と器用な子ですね…
リタイヤ行き寸前でしたが助かりました」

あの前衛芸術的なブロックの脚部が【2】のスタンド能力なら近距離で殴りに行っても大丈夫そうだ。
先行された事は残念だがスタンド能力が判明した以上は対策ができる。
それは先を行く【1】も例外ではない。

「行き先が別れているようです、土牛氏。
反り立つシャワーの餌食にされた参加者が見えますよ」

道が別れているとして急に散水方向を変えられては困る。
ランダムで散水方向を変えるのか、何かしらの条件に当て嵌まると狙われるのか。

「進行方向は右の方が良さそうです。
散水方向を決める条件が有るはずで、それを知らないで突入すると集中豪雨を受けて進めなくなる」

追い抜かれた癖に呑気な奴だと思われそうだ。
何が何でも先を行きたい気持ちはある。
その為の『観察』が必要だ。
髭の人に『観察』は大事だと教えられたからでもある。

「少しばかり観察でもしましょうか?
我々の速度なら観察する時間はありますから」

先に餌食となった参加者の様子を観察してみる。
そして、【2】&【5】のコンビが走行する様子が見たい。
わざわざ左を選ぶことは無いと思うのでリトマス紙として観察させていただく。

556【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/24(土) 02:23:58
>>551
直進する。
前方にカートはあるか?

557【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/24(土) 20:11:21
>>551(GM)

設置した鈴は三つ。
だがそんなのは些細な問題で――

(……しまった、見誤った!)

射程が……足りない!
高さも横も5mの距離。すなわち届かない。

「出来ることはしとくかな……可能性があるならね。」

無理しない、前と事故らない程度に右にハンドル。

        ガシ!

そして――スタンドの左手でカイトのワイヤを掴ませて。

(問題は邪魔が入ったとき、よね。
 まあ、あんま無茶はしないだろうけど。)

              グイィィーーッ

スタンドを射程限界まで、右へ。
カイトを右のコースに引っ張り込むことで、放水から逃れさせる。

あまりよくはないが、不測の事態には設置済みの鈴で対応したい。

558【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/24(土) 20:18:48
>>552
「なんだよ、俺だけお前に助けられてばっかじゃんよォー」

まあありがてえことではあるがね。
速度に問題ねえようなら、さっさと進んじまおう。

「『源義経のなんとかかんとか』だぜ!
 フルスロットルだ!」

アクセルベタ踏み!
分岐は右に行くことをホビーに提案しとく。

559【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/26(月) 17:30:14
>>557(訂正)
>>551(GM)

設置した鈴は三つ。
だがそんなのは些細な問題で――

(……しまった、見誤った!)

射程が……足りない!
高さも横も5mの距離。すなわち届かない。

「出来ることはしとくかな……可能性があるならね。」

無理しない、前と事故らない程度に右にハンドル。

        ガシ!

そして――スタンドの左手でカイトのワイヤを掴ませて。

(問題は邪魔が入ったとき、よね。
 まあ、あんま無茶はしないだろうけど。)

              グイィィーーッ

目前の【1】を抜かしてから、スタンドを射程限界まで、右へ。
カイトを右のコースに引っ張り込むことで、放水から逃れさせる。

あまりよくはないが、不測の事態には設置済みの鈴で対応したい。

560<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

561『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/28(水) 02:55:15
>>556(【4】春原)

       ルルル ルルル──

快調に直進する【4】。
シャワーの下をくぐった後は、特に仕掛けのない直線が続く。
ほどなく、コースは緩やかに左に曲がり、左コースと合流している。
合流後は再び直線。
その先の右手に、カラフルな屋根の『ピットイン』が見えている。
距離にして『60m』というところか。
そこを過ぎれば、舞台はいよいよ海上へと移る。
真っ白なフロートコースが、海面に巨大な『S字』を描いている。

今しも、【14】がピットインするのが見えた。
その後を追うは【12】【20】のペア。
こちらはコース中央のまま。
ピットインせず、直接海上に出るつもりのようだ。
この二台までの距離で『30m』。直線の半分を進んだところだ。
ともにオフタイヤだが、相手は二人。どうやって追いついたものか。

>>557(【10】薬師丸)
訂正。設置した『鈴』は『3つ』。
スタンドの耳に残した『錆鈴』を加え、これで『4つ』となる。

旋回する『シャワーヘッド』を前に、カイトを繋ぐワイヤーを掴む『レディ・リン』。

        ガシ!
                グイィィーーッ

【1】を超えた時点で、
カートを右に寄せると同時に、ワイヤーを引くことでカイトも右へ──

      ドシュ!バババババババ────ッ!!

『シャワーヘッド』が、激しい雨を降らせた。
カイトを右コースまで退避させる、という薬師丸の目的は間に合わない。
いずれにせよ『シャワーヘッド』の柱が邪魔をしてコースをまたぐのは無理だ。

激しいスコールが、薬師丸とカートに叩きつけられる。
だが、カイトを避難させたのは成功だったようだ──
カートのパネルは当然ずぶぬれだが、カートは停止していない。
──避難させたカイトまで、シャワーは狙ってこない!

        ヴヴ ヴヴ ヴヴ

スピードは落ち、
エンジンが悲鳴を上げているが、電力は維持されている・・・・
このままゆっくりとだが、進んでいけそうだ!

と──

           ル ル ル

右にずらしたカイトのすぐ後ろに【1】が張り付いた。
カート側ののパネルはすでに拭き終えたらしく、
おそらくはLOWギアだろう低速で追ってくる。
距離にして『2m』。
『レディ・リン』を警戒するように、
その左手の『拳銃』は、銃口を【10】に合わせている・・・・


        「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・これは『不測の事態』だろうか?
『金鈴』の音色に耳を寄せながら、運転を続ける・・・・
『降雨地帯』を抜けるまで、あと少しだ。

562『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/28(水) 02:55:25
>>558(【5】根立)
ホビー:
「そんなこたーない。
 【15】がコケかけてたのを、【3】が助けに行った。
 オレがフリーになったのも、おまえの手柄さ、相棒」『ソウダゼ!』


        ルルル ルルル────ッ

アクセル全開で直線を飛ばすと、みるみる分岐点が近づいてきた。
前方では、『シャワーヘッド』の洗礼を【10】が受けている。
遠目でよくわからないが、
その頭上からカイトが消えているのが気になった。
【1】もその後を追うように動き出したようだ。
どちらも遅い・・・・減速しているが、『降雨地帯』は先に抜けられそうだ。

「右ね・・・・OK!
 くそったれの『唐雛』もいねーしな」

根立とホビーは横に並んだまま、分岐路に差し掛かる。
このまま直進すれば二台は並んだまま、右コース左端を並走することになる。
当然、左の壁には『シャワーヘッド』が待っている・・・・!

>>555(【15】瀬良野)

「構わん。
 組んでいる以上、お互い様だ」

言葉は険しいが、義理堅い性格のようだ。

右端を並走する【5】【2】のコンビは、
みるみる加速し、車間距離を広げていく。
瀬良野と土牛が直線コースの半分(残り『20m』)に差し掛かるころには、
すでに分岐路に突入する地点まで到達した。
先行する二人も、やはり右コースを選ぶ様子だ。

瀬良野は土牛に言葉しながら、左コースの様子を確認する。
距離があるため細部はよくわからないが、
『シャワーヘッド』の洗礼を【10】が受け、
その頭上からカイトが消えているのは見えた。
【1】もまだそばにいる。濡らされると容易には逃げられないらしい。

直近のパターンは、【5】【2】を参考にするのが一番だろう。
まだコース変更に余裕はある。じっくり観察できそうだ。

だが、土牛の返答は、多少意外なものだった。

「・・・・おぬしのスタンド。
 『過去』を変えられるのは、どんな昔でも、か?」

563【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/28(水) 05:16:44
>>562
「どうしました? 確実ではありませんが説明します。
具体的にはスタンドを『過去』に送り込んで改竄を行います。
行ける『過去』は見知った時間に限りますが、時間を指定してくだされば送り込めます」

「前払いで『1分』につき『一万円』が必要となり、念じると『一万円』の代わりに『コイン』が一枚手に入ります。
本来の用途は、別発現できる眼鏡のスロットに投じる事でスタンドを『過去』に送り込むことなのです。
ちなみに眼鏡が外れるとスタンドは解除され、破壊された場合は丸一日もスタンドの発現が出来ません」

『眼鏡』を発現して土牛氏に見せる。
『アメイジング』最大の弱点であると同時に『過去』を見る媒体となるものだ。
協力関係にあるからには『弱点』も話さなければならない。

「『過去』に送り込んだスタンドは視界内に収めないと動けない代わりに見えている範囲なら、本来の射程距離を無視して動けます」

「『過去の改竄』には厳しいルールが存在します。
有名漫画で時間停止する能力者が能力を使うと違和感が生じるという設定がありますね。
それが『アメイジング・クラウン』の『過去改竄』の天敵となります。
『真実』を知る者が違和感を持てば、弄った『過去』は並行世界に分岐します」

「要は当事者の『認識』次第で成否が決まります。
変えたい事柄の『真実』を知る者が多いほど不利、起きた事を無くすのは不可能です」

「しかし、『事実』を改竄して結果を変えることは出来ます。
師匠的なスタンド使い曰く、『世界は物語である』そうです。
要するに『世界』という『物語』を加筆訂正する能力ですね」

「ここまで話した理由は能力を知る者には『違和感』が持たれにくいからです。
以前、粗悪な拳銃の暴発で死亡した男性を蘇生させた経験がありまして、密室だったので暴発する以前に送り込んだスタンドに銃弾を引き抜かせ、重傷から死なない程度の傷に改竄したのです」

あの時は、ベテラン二人に猫好き一名の協力で凌げた。
知識の無い素人が爆弾処理を任されたような状況だったが遅かれ早かれ直面する問題だった。
ある意味では幸運だったと思うべきである。

「ううっ、あの時の二人に渡した紙が有れば…
『アメイジング』は万能型です、『コイン』で探知紛いの事も可能とします。
他者を助け、勝利に導き、結果的に勝利を手にする性格なんですよ」

しゃぶるように【2】&【5】ペアを観察。
音か、振動、一定の速度を超えると暴雨に見舞われると予想しているが…

564【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/28(水) 12:07:45
>>561
(水上のコースが濡れないなんてのは有り得ない、なるほどな、ここでタイヤを変更すべきだったか)

ピットインには入らず、オフタイヤのままで走行する。道なりに走行すれば問題はあるまい。

『ライフル』の性能を試しておこう、【12】のカイトを狙って撃つ。届かないだろうが、射程は知れる。

565【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/28(水) 22:29:57
>>562
「そうかァ〜〜〜〜〜? じゃ、そういうことだな」

さて、『シャワー地帯』だ。
『シャワー』に水をぶっかけられたらシャレにならないんで、
ここで『アンブレラ』を使いたい……が。

「ヘイヘイ『デッド・ホース・ワン』、暇だろ?暇だよな。
 ちょっとこの『傘』持ってさ、俺たち守ってくれねーかな〜〜〜って思うんだけどよォ」

        スッ


『ブルックリン・ドリームズ』の手の中にある傘を差し出し、『デッド・ホース・ワン』に手渡そう。
どっちにしろ俺には無駄なアイテムだし、『シャワー』だけじゃなく敵の妨害も防げるだろ。
いくらホビーが『根立の手柄』〜っつってもどーにも俺よりコイツの方が負担大きく見えちまってよ、
そんならアイテムの一つくらいは渡してやるのがせめてもの恩返しだ。
ホビーが拒否しないように『お願い』付きでな。ギブアンドテイク!

566【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/28(水) 23:57:07
>>561(GM)

      ドシュ!バババババババ────ッ!!

「……うへえ。」

びちゃびちゃだ。
風邪を引かなきゃいいが……まあ夏だし、平気だろう。
ギアは、lowに切り替える。

       リリリン

追ってきたのは想定内。
向けられた銃口も、だ。

『レディ・リン』を【1】に向かせる。
片手でワイヤを引っ張りながらでも、それは可能だろう。

「私は別に最悪完走出来りゃいいけど……お兄さんはどうなの?
 ここでやるなら、シロートなりに抵抗はするつもり。この雨の中で、ね。」

          「……私と心中してみる?」

スタンド会話。注目してるなら、一応は聞こえるだろう。
アクセルは踏み続け、スタンドの操作に集中する。

聞こえないなら、それはそれでいい。どちらにせよこちらからは仕掛けない。
だが、片手、両脚、頭、ルール、幸運の鈴。こちらも無防備ではない。

567『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:20:44
>>564(【4】春原)

ピットインせず、直進を選択する春原。
とはいえ、ピットインまでは、まだ余裕がある。

        ルルル ルルル

合流地点を超え、ストレートに突入した。
ここから『60m』ほどの直線だ。
30m先を行く【12】【20】ペアの背中をコースやや右で追いながら、
おもむろにライフルを構え──引き金を引く。

            ──パシュウ!!

レーザーのようにまっすぐな水弾が、
空を貫き、前方へと長く尾を引いて放たれた。
だが、やはり届かない・・・・射程は『20m』というところか。
反動もそこそこはあり、カートを運転しながらでは、
この距離でも当てるのは難しそうだ。
タンクの水は三分の一ほど減っている。残りは『二発』ということだろう。

乾・黛のコンビは、変わらず直線を進んでいる。
今の狙撃にも気付かなかったらしい。
今の春原を見つけるのは、よほど機会がなければ難しい。
問題は、残り時間だ・・・・現在『10:30』。
後一分と少しで、春原自身が『消えてしまう』。

カートはストレートを『20m』、通過した。
前方のコンビはコース中央の位置を変えず、
海上のフロートコースに差し掛かろうとしている──

>>566(【10】薬師丸)
水着でなければ『サービスシーン』だが、生憎そんな現実は存在しない。
肌が火照る程に暑い真夏の炎天下、むしろシャワーは爽快なくらいだ。

          ガコ!
        ヴ     ル ル ルル

ギアを落としし、堅実に前進。
シャワーは執拗にカートを狙い続けるが、このままいけば射程を脱せるだろう。

スタンドを唐雛に向け、凄みを効かせる。
男の口元が複雑に歪み、
複数の感情が交錯しているのが窺えたが──

「チッ・・・・いいだろ。
 この『クソシャワー』脱出まで、お互い攻撃は『ナシ』だ」

               ルル ルル

唐雛が操作したのだろう。
【1】のカートのワイヤが手繰られ、カイトが下がってきた。
若干乾いてはいるが、まだパネルは濡れたままだ。
これでは満足な発電は行えないだろう。

「おまえはフロントを拭く。オレはカイトを拭く。
 ・・・・いいな?」

お互いのスタンドを向け合った状態で、確認してきた。
互いの距離は『3m』。
二台のカートは、ゆるゆると『降雨地帯』を脱出する──

568『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:45:32
>>565(【5】根立)

『マカセトケ!』「ホントだろーな」

右を並走する【2】に傘を突き出し、『透明傘』を手渡した。

「ま、この状況じゃ『ショットガン』は使えねェか。
 根立、左コースにも注意しろよ。
 ここの仕切りの壁は低い。
 互いの居場所は見えるし、攻撃だって出来る高さだ。
 右でのたくってる殻雛が、こっちの足引っかける可能性あるかンな」


               ルルル  ルルル───ッ


       バシャ! バシャシャ!

分岐路から右コースの左端へ突入する二台。
濡れたアスファルトが水音をたてると同時に、
『デッド・ホース・ワン』が、より壁に近い【5】の左に移動した。
傘を両手で構え、いつでも開く態勢だ。

     グル ゥン!

水を弾いた瞬間、『シャワーヘッド』が反応し、右コースへと旋回する。
左コースの二人は、『20m』ばかり先行。
『降雨地帯』を今抜けたようだ。

                     『キヤガレ、ファッキンスコール!』

>>563(【15】瀬良野)

「・・・・なるほどな」

瀬良野の滑らかな説明を聞き終え、土牛が言った。

「『1分』ごと『1万』、か・・・・」

「変えたい『過去』がある・・・・が、その額では手が出せん」

「貧乏人は現実を見よ、ということか」
                             「フン」

それきり、押し黙る土牛を横目に、瀬良野は前方の状況を確認する。
(薬師丸、根立へのレスを参照)

                キュキュ キュキュ

土牛の【3】が、コース右端へと向かう。

「おまえも右に寄せろ。
 あの程度の仕掛けなら、何とかなる・・・・
 わしが『家族』と引き換えに得た・・・・このスタンドならばな」

            ズギュ!


                     ゴ ゴ ゴ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

569【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/30(金) 00:46:39
>>567
質問です。
このレスですでに降雨地帯を抜けていますか?

570『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:47:58
>>569(【10】薬師丸、回答)

脱出し終えたところ。

571【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/30(金) 02:16:20
>>568
「似たような『痛み』を持っているようですね…
僕は幼かったから『痛み』は軽い、ぽっかりと埋めようのない穴だけが空いている。
所詮、こうやって喋り続けているのも、『SKR』を走るのも、虚無感を埋めるためでしかない」

土牛氏の言葉が『SKR』に熱意を注ぐことで誤魔化し続けた喪失感と孤独を呼び覚ます。
お金にしか目のない親戚達には価値の理解が出来なかった亡き父の残した骨董品を売り捌き、残された遺品を手に生きようと現実が薄っぺらく感じてしまうのだ。
空っぽな自分に価値が有るか、試した結果として『アメイジング』に目覚めたのが唯一の救いである。

「諦めてはいけませんよ、そういった『過去』に抗う為のスタンドなのですからね。
『ヨハネスブルク』に目をつけられて狩られない限りは助けることだって出来ます」

右に車体を寄せて先を行くペアの方向に視線を向ける。
あの巨大シャワーヘッドが露骨なまで向きを変更した光景を目にした事で『条件』も分かった。
仕切りとなる壁を見て『ショットガン』の散弾が反対側に届くか判断する。

「土牛氏には命を救われた事ですし、あなたのスタンドを信じますよ。
スタンド使い歴半年の僕には地質を変える能力の応用が想像も出来ませんが」

反対側を走る【10】と【1】が協力を始めないか心配でもある。
あの『フックショット』のスタンドは狙いこそ人並みだが威力は侮れない。
激しく動けば当たりはしないとは思う。

「シャワーヘッドは水音に反応するようですね。
あと、【1】の唐雛は二丁の『フックショット』を使う事は知っていますよね?」

一応、知らない可能性があるので教える。
長い間、豪雨に【1】が晒された理由は短気なせいで条件に気づかないまま暴れていたからだろう。

572【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/30(金) 02:59:52
>>567
(…限界だな)

『キラー・エリート』の親指にある解毒薬を自分のカートに注入する。
毒の再装填には10分かかる、最初に使った毒がもう使えるようになっているはずだ。

直進以外にすることがない、進むぞ。

573【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/30(金) 21:50:06
>>568
「アイ、アイ」

たしかにそうだ。結局唐雛の能力もわかっちゃいねえ。
以前、警戒は続けておかなきゃいけねえ――。

>     グル ゥン!

「頼んだぜ、『デッド・ホース・ワン』!」

スピードは変わらずそのまま。スリップしないように気をつけるぜ。
オンタイヤだからグリップが効かない上に、アテにしていた『ブルックリン』によるハンドリングも効かない。
ここで妨害が来たら、相当つらいところッぽいね。ま、きっとなんとかなんだろ。

574【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/30(金) 23:21:04
>>567(GM)

               ルル ルル

「話が分かって助かった。
 んじゃ、ほんの少しの和平ってことで。」

仕事の時の笑顔を一瞬だけ。
スタンドにカイトを放させ、本体は雑巾でフロントを拭く。

(ワイヤー使い。銃で撃ってくる。
 狙ってくるのはタイヤ? 車体? それとも進行方向に撃って罠にする?)

スタンドは【1】に向かい合わせ、構える。
銃口が動いたら、即座に行動できるように、だ。

カイトを拭きながら銃撃は出来ない。攻撃には予兆があるはず。

575『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 01:32:39
>>574(【4】春原)

       ──ブシュ!

限界を感じ、親指の『解毒剤』を自身に打ち込む。
最初に使った『毒』は、すでに再使用出来る状態だ。

          ルルル ルルル──

カートは異常なく前進する。
右手にピットイン用の側道が近づいてきた。
現在の春原の位置はコース右端。
入ろうと思えば、いつでもピットイン出来る距離だ。

前方には、海岸線がさらに近づいてくる。
その先には、左に純白のカーブを描くフロートコース。

発泡スチロールを思わせる『5m×5m』ほどののパネルが並び、
海上のコースを形成している。
道幅は今より『2m』狭くなり、ガードレールの類はない。
スリップすれば、ほぼ確実に水没する。
『水陸両用』とはいえ、落ちれば減速は免れない。
この終盤に於いては、レース脱落を意味することになり兼ねない。

前方『40m』を見やれば、【12】【20】がフロート上を駆け抜けていく。
オフタイヤならではの安定した走りだ。
さすがに遠目でよくわからないが、コース上には他のカートは見当たらない。
このまま独走するのか、それとも──

>>574(【10】薬師丸)

         ル ル ル ル ・・・・

LOWの低速を維持しながら、
薬師丸はフロントを、唐雛はカイトを雑巾で拭く。
どちらもスタンドを使えず、傍目には間抜けな恰好だろう。
唐雛は雑巾を握るため、右手の『拳銃』を解除しているが、
左手は体を捩じった状態で、カートの下側に入れたままだ。
下ハンドルを握っているのか、『武器』を持っているのか、薬師丸にはわからない。
とりあえず言えることは、唐雛に油断は欠片とてないこと。
そして、攻撃には必ず予兆があるだろうこと・・・・だ。

                 キュ キュキュ

──ほどなく、雑巾かけが終わった。
進行はどちらも皆無に近いが、これは仕方がない。
パネルが綺麗になったことで、

     ル ル ル   ヴ ヴヴ 

二人のカートが、同時にぐずり始めた。
いつでも全力で走れる──その合図だ。

その合図を機に──

                         ──ジャキィン!

唐雛の右手から雑巾が落ち、その下から『拳銃』が出現した!
その狙いは、カイトを抱えた『レディ・リン』の方だが、
薬師丸とて油断はしていない・・・・対処の余裕はある。

576『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 01:53:18
>>573(【5】根立)
『デッド・ホース・ワン』を信じて、カートをそのまま進ませる根立。
ホビーもその右隣で、【2】を並走させている。

──グルン!
              シュバァァアアアアァアア

     『ヨシコイ!』     カチ!
                           バサァ!

根立の左で、『デッド・ホース・ワン』が透明傘を開き、
シャワーに向かって突き出すのが見えた。が・・・・


      ザ ババババババババ !!!


                    ルルル  ヴ! ヴヴヴヴ

根立のカート【5】は雨を免れている。
にもかかわらず、二台のカートは揃って減速し、エンジンが唸り始めた。

「──ネダチ!
 カイトだ!このシャワー、カイトから狙ってきやがるッ!」
                                      『トドクカヨ、ソンナノ!』

         ヴ ヴ  ヴ ヴ

     ドシャアァアアアア!
                       「ウープ!ファック!」

続いてホビーの【2】を襲うスコール。
【5】がさして濡れていないのは、傘の守りがあるからだが、
【2】は明らかい【5】に遅れ始めた。
いや、全てのパネルが濡らされたなら、止まってしまう・・・・?

>>571(【15】瀬良野)
土牛は瀬良野の言葉に、沈黙をもって返す。
過去にある何かを問おうとはしない・・・・
それは無関心故か、それとも過去に傷を持つ者への配慮か。

       キュキュ キュキュキュ

土牛を追い、【3】の後を右端につける。
コースは右に膨らみ、今しも前方で【5】と【2】がシャワーの洗礼を受けた。
傘をスタンドに持たせ、雨を凌ぐつもりだったようだが、
カイトを濡らされ、足を止められたらしい。これで減速は確実だ。

左コースの様子は、ここからでは見づらい。
壁が低いとはいえ遠く、シャワーが邪魔をしているからだ。

──そして、コース分岐点に差し掛かる二人。
水に濡れた『香水地帯』を前に、土牛の選んだルートは──


                 ガゴ! バァァン!

コース右端の縁石を乗り越え・・・・アスファルトの外に飛び出した!

「・・・・ついてこい、瀬良野。
 わしが信じられるなら・・・・な」

577【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/03(火) 03:13:40
>>575(確認)
お手数おかけします。確認です。

>>574)>スタンドにカイトを放させ、本体は雑巾でフロントを拭く。
>>575)>その狙いは、カイトを抱えた『レディ・リン』の方だが、

カイトを放す行動は失敗したということでしょうか?

578『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 03:18:00
>>577(【10】薬師丸)

失礼。
スタンドはカイトを手番した、とする。

579【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/03(火) 04:23:03
>>575(GM)

「……! 来るよね、そりゃあ。いいよ。」

右手。単発の射撃ならどうにかなる。
問題は隠した左手、それが厄介。

            ・・・・どう来る?

(こいつは戦闘では格上だ。
 今ここで勝てなくても、後のステージの糧にする。)

        (……こ―いうのは、負ける考えかな?)

だが必要な考えでもある。
今回、自分は全ての札は切れない。

「……」 (クールに、淡々と。それが私。)

ここは完全に、『対応』に回る。
スタンドをカート傍に最速で引き戻そう。的が二つあるのは危険だ。
銃口からは目を切らせない。こちらからは、仕掛けない。

ギアはまだ変えない。
今はスタンドの操作に全身全霊だ。
スタンドの腰の鈴は、『実体化モード』にしておく。

580【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/03(火) 04:36:54
>>576
あの傘で巨大シャワーヘッドの暴雨を防げるつもりだったのだろうか。
自走ブロックを作り上げたように車体に馬の脚を生やし、太陽パネルの発電に頼ることなく走行を再開する可能性が高い。
ブロックの作成数に制限が無い場合、馬の脚が生える奇妙なブロック群に追い回されることになる。

「信じる信じない以前に孤独な人間を放置はできませんよ。
一人より二人、二人より三人、三人より四人って任天堂が宣伝で言ってましたからね」

さっきまでの暗さを吹き飛ばすように明るく笑う。
彼に続き縁石を乗り越えて整備された道を飛び出そう。
反動で頭部をハンドルにぶつけないように衝撃に備える。

「土牛さんは黛ペアと組んでいたはずですが道の真ん中にクラッシュして転がっていたのは何故でしょうか?
一緒に走っていた姿を遠目に見ただけですが」

乾氏と黛氏の性格と方針を知りたいのだ。
黛氏のスタンドが見た目からして近接戦闘には向いていないのでクラッシュを起こしたのは唐雛だろう。
近くにいた【10】は好戦的な唐雛に喧嘩を吹っ掛けられて苦労しそうだ。

「そういえば、ホモヴィッチを見かけないような…?
我々と奴のタイヤは同じ。近くに居ないか『探知』しておきます」

気がつくと現れて美味しそうな桃に似た尻と丸太のような太い脚を見せつけてきそうなのが恐ろしい。
放り込んだ『コイン』に気がついていなければ、居場所が分かるはず。

581【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/03(火) 13:32:29
>>575
(これ以上加速する方法はない…なら向こうに減速してもらうしかないわけだが)

期待していた策はどうやら不発に終わりそうだ、そもそも策と呼べるものでもないしな。
 
ドズッ

再度カートに毒を打ち込む、この1本でレース終了までもつだろう。

後は…まぁ、一応やっておこう、【12】のカート、乾巌に通信する。

「随分と調子がいいみたいだな、やはりあんたを仲間にできなかったのは痛手だった。
ところで…その順位、本当に自分たちの力だけで得られたものと思ってるか?」

582『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/05(木) 01:06:05
>>575(【4】春原)

       ──ブシュ!

次に【4】に『毒』を打ち込もうとするが、
本体に与えた『毒』はカートにも回っている。
新たに『毒』を使う必要はなさそうだ。

同時に、薬師丸に打ち込んだ『毒』が解除されていることを知った。
射程距離『30m』以上、離れたようだ・・・・こちらは朗報と言うべきか。

        ルルル ルルルル

ピットインの前を通過し、フロートコースを目前に迎える【4】。
【12】【20】は、今しもカーヴに差し掛かったその瞬間に、
乾に対して通信を行う。

「──ふむ。おっしゃる意味を計りかねます。
 春原様のご真意をお伺いしたいところですが」

タイヤがパネル状のコースを擦る甲高い音が通信越しにも聞こえる。
余裕すら感じられる乾だったが──

               ド!   ザパァァン

盤石に思われたカーブの途中で、突如、【20】が変調を来した。
大きく外側に膨らみ、コースアウト・・・・海面に突っ込む。

                      「──お嬢さま!?」

元執事の乾が、血相を変えるのが声から伝わった。

              ゴッ パ !

【4】がフロートコースに移り、走り始めた。
現在位置はコース右端。わずかな直線の先に、
巨大なS字カーブが描かれているのがわかる。

                         ゴッ パ !

──その直後、背後から聞こえる物音。
後続がすぐそこまで来ているらしい。

>>579(【10】薬師丸)
──対峙するスタンドとスタンド。
どちらが有利か不利か、一瞬の判断が明暗を分ける。

   ヴヴ ヴヴヴ

薬師丸が取った道は──『対応』だった。
最高速で『レディ・リン』を引き戻し、相手の動きに備える。

だが・・・・それを見てニヤリと笑う唐雛。

「・・・・引き上げてくれて、ありがとヨ」

                     ガコ! ルルン!

隠した左手でギアを入れたのだろう。
【1】はオンタイヤの威力を見せつけ、一気に【10】を引き離す。

「オレの武器は『銃』だぜ?
 距離を詰められなきゃ、こっちのモンだ──間抜けェ!」

捨て台詞を残し、コースの合流地点に吸い込まれていった。

一方の【10】は、今にもエンジンを止めかねない状態。
合流地点までは『20m』はある・・・・

             フシュ!

唐突に、薬師丸を冒していた謎の『希薄化』が消滅した。
理由は不明だが、春原のスタンド能力が解除されたらしい。 
これで消滅する危険はなくなった。

>>580(【15】瀬良野)

            ── バッッ!!

縁石を乗り越え、土牛の後を追って砂浜に飛び出す【15】。
オフタイヤとはいえ、減速は免れないはずだが・・・・

     バ バン!
             ルル ルルルルルルルルル

跳ねが収まったカートは、舗装された道を進むように、
軽快に進んでいくではないか。

土牛の【3】のフロントで、『牛頭』が立ち上がっている。
その鍬の先はカート前方に突き出され、地面に触れているようだ。

「ワシの能力は、『開墾』。
 田畑を拓き、荒野に道を造る・・・・『フロンティア・ライフ』」

右コースを左に眺めながら、連なる二台は
コースに沿って西へと突き進む。

「あのシャワーの射程・・・・
 このコースより外は計算されておらん。
 ここは『安全地帯』ということよ」

        ド ド ド ド ド ド ド  ド ド

「・・・・?」
「わしは誰とも組んではおらん」
「コースを西に突っ切っていたわしに、
 横合いから突っ込んできた【1】が悪い」

ついで、『コイン』の位置を探る瀬良野。
ホモヴィッチが気付いていなければだが・・・・
その位置は、遥かに西の方向だ。
すでに海の上に出ているらしい。

583『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/05(木) 01:06:25
>>575(【4】春原)

       ──ブシュ!

次に【4】に『毒』を打ち込もうとするが、
本体に与えた『毒』はカートにも回っている。
新たに『毒』を使う必要はなさそうだ。

同時に、薬師丸に打ち込んだ『毒』が解除されていることを知った。
射程距離『30m』以上、離れたようだ・・・・こちらは朗報と言うべきか。

        ルルル ルルルル

ピットインの前を通過し、フロートコースを目前に迎える【4】。
【12】【20】は、今しもカーヴに差し掛かったその瞬間に、
乾に対して通信を行う。

「──ふむ。おっしゃる意味を計りかねます。
 春原様のご真意をお伺いしたいところですが」

タイヤがパネル状のコースを擦る甲高い音が通信越しにも聞こえる。
余裕すら感じられる乾だったが──

               ド!   ザパァァン

盤石に思われたカーブの途中で、突如、【20】が変調を来した。
大きく外側に膨らみ、コースアウト・・・・海面に突っ込む。

                      「──お嬢さま!?」

元執事の乾が、血相を変えるのが声から伝わった。

              ゴッ パ !

【4】がフロートコースに移り、走り始めた。
現在位置はコース右端。わずかな直線の先に、
巨大なS字カーブが描かれているのがわかる。

                         ゴッ パ !

──その直後、背後から聞こえる物音。
後続がすぐそこまで来ているらしい。

>>579(【10】薬師丸)
──対峙するスタンドとスタンド。
どちらが有利か不利か、一瞬の判断が明暗を分ける。

   ヴヴ ヴヴヴ

薬師丸が取った道は──『対応』だった。
最高速で『レディ・リン』を引き戻し、相手の動きに備える。

だが・・・・それを見てニヤリと笑う唐雛。

「・・・・引き上げてくれて、ありがとヨ」

                     ガコ! ルルン!

隠した左手でギアを入れたのだろう。
【1】はオンタイヤの威力を見せつけ、一気に【10】を引き離す。

「オレの武器は『銃』だぜ?
 距離を詰められなきゃ、こっちのモンだ──間抜けェ!」

捨て台詞を残し、コースの合流地点に吸い込まれていった。

一方の【10】は、今にもエンジンを止めかねない状態。
合流地点までは『20m』はある・・・・

             フシュ!

唐突に、薬師丸を冒していた謎の『希薄化』が消滅した。
理由は不明だが、春原のスタンド能力が解除されたらしい。 
これで消滅する危険はなくなった。

>>580(【15】瀬良野)

            ── バッッ!!

縁石を乗り越え、土牛の後を追って砂浜に飛び出す【15】。
オフタイヤとはいえ、減速は免れないはずだが・・・・

     バ バン!
             ルル ルルルルルルルルル

跳ねが収まったカートは、舗装された道を進むように、
軽快に進んでいくではないか。

土牛の【3】のフロントで、『牛頭』が立ち上がっている。
その鍬の先はカート前方に突き出され、地面に触れているようだ。

「ワシの能力は、『開墾』。
 田畑を拓き、荒野に道を造る・・・・『フロンティア・ライフ』」

右コースを左に眺めながら、連なる二台は
コースに沿って西へと突き進む。

「あのシャワーの射程・・・・
 このコースより外は計算されておらん。
 ここは『安全地帯』ということよ」

        ド ド ド ド ド ド ド  ド ド

「・・・・?」
「わしは誰とも組んではおらん」
「コースを西に突っ切っていたわしに、
 横合いから突っ込んできた【1】が悪い」

ついで、『コイン』の位置を探る瀬良野。
ホモヴィッチが気付いていなければだが・・・・
その位置は、遥かに西の方向だ。
すでに海の上に出ているらしい。

584【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/05(木) 02:14:40
>>583(GM)

捨て台詞と共に離れていく【1】。

「私ゃ、あんたを蹴落とす野望はないんだもの。
 ……って、もう聞こえやしないか。オンは速いなあ。」

別にこっちから潰す気はないし、正面切ってやり合うよりは危険度がマシだ。
このレース、今のところ薬師丸は自分から誰かを攻める予定は……ない。

前方には気をつける。
ワイヤートラップとかがありかねない。

    ・・・・そして。

             フシュ!

「……ん、解除?」

(なんで? 射程距離? それとも気分?)

自車のギアを即座に『High』に。
スタンドはそのまま車体の横に伴わせ、前方を見張る。ワイヤーはないか?

                   ・・・・現状こちらからは仕掛けられない。

585【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/05(木) 02:58:03
>>583
「東北出身なだけあって環境に働き掛けるスタンド能力ですか。
道が無ければ造るって発想が違いますね」

正直に巨大シャワーヘッドの下を通って執拗な豪雨を受け続けるぐらいなら、減速を覚悟して砂浜に飛び出した方がマシである。
シャワーヘッドに意識を向けてばかりで周囲への『観察』が疎かになっていた事を恥じる。

「遥か西の海上をホモヴィッチは移動している…?
1stのスクレイパーのように変な事を企んでないか心配ですね」

砂浜より安全度は高いが走行速度は遅い。
ホモヴィッチは優勝する気が無いのだろうか?
それとも、別に狙いが有るのか。

「土牛氏は参加者のスタンドをどれだけ見れました?
僕は【27】【30】【12】【16】【20】【4】【10】のスタンド以外のスタンドは見れました。
遭遇しても対応が出来るように対策を考えませんか」

「唐雛は動き回って『フックショット』を避け、近寄って殴るしかないです。
【16】のサツキという女の子はスタンドを使おうともしないから除外。
【12】の乾氏は『銀色』に染めた物体を停止させるようですが液体でも発射するのかもしれません」

参加者の半分ぐらいはスタンド能力が朧気ながら分かる。
問題は対策しようにも規格外すぎて対処の出来ないチャプチャプである。

「問題は撃った直後に瞬間移動して車体ごとボンネットの上に移動するチャプチャプくんですよ。
ボンネットから降りたときに一切減速しない点も気になる。
明確なスタンドも見当たりませんでした」

「任意の瞬間移動であれば不意打ちも出来ますが自動だとしたら本当に酷い。
背後から攻撃した場合はどうなるのか、『コイン』で移動先を予測できるのかが気になります。
彼は『ヤング・ダイヤモンド』では自動車専門らしいので自動車関連の能力、のはず…」

土牛氏に能力の予測と対処方法を相談しつつ、砂浜に転がる石や貝殻を探してスタンドに回収してもらう。
少しでも『コイン』の消費を抑えなければならない。

586【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/05(木) 12:36:19
>>585
現在は毒を打った直後、『初期』の状態という認識でいいか?

「俺の『スタンド』の片鱗くらいは気付いているんじゃあないか?
誰かから教えられたかもしれんしな、目立ったトラブルもなく、順当に―――――――ああすまん、後にしよう、必要なくなりそうだ」

勝手に潰れてくれるなら申し分ない、通信を切る。

後方に一台、スピードに差はない、ならばスタンド攻撃が妥当か。
ハンドルを左に操作し、コース中央に移動する、移動しつつ、後方をチラッと確認、ケツについてるのは誰だ?

587『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/07(土) 21:36:26
>>586(【4】春原)
現在、春原とカートの状態は『初期』。
次第に色あせ、モノトーンへと近づいていく。

執事とお嬢様コンビはトラブルにあったようだ。
左カーブを半ば曲がったところで停車した【12】を確認しつつ、
春原は通信を切った。

     キュ キュキュ

コース中央に寄せるが、それだけでタイヤが鳴る。
滑りやすい素材に加えて、部分部分が波を被り、濡れているのだ。
オフタイヤとはいえ、カーブを曲がる際には十分な対処をしないと、
【20】の二の舞になるかもしれない。

           ルルル ルルル──ッ

背後から追ってくるタイヤの音は左。
ちらりと一瞥・・・・カートの番号は【14】。
真っ黒な少年の顔が、左後方『5m』で白い歯を見せている。

「や。またあったねっ」

「もう『透明』はやめたの? 
 あんま長持ちしないタイプ?」

「おじさんは『レース』で勝負したい人?
 それとも『ケンカ』の方がいい人?」

矢継ぎ早に質問を浴びせてきた。
【4】と【14】はフロート上のストレートを走っていく。
眼前に、左カーブが迫ってくる・・・・
右の海上に、【20】が浮いているのが見えた。
懸命に戻ろうとしているが、そう簡単でもないようだ。

>>584(【10】薬師丸)

みるみる小さくなる【1】の背中を見送り、薬師丸は一人つぶやく。

レースは当然ながら競争そのものだ。
互いに邪魔が許されるならば、なおのこと競技制を増す。

だが・・・・それとは別に、
ソーラーカートレースには娯楽の要素も多分に含まれる。
どちらの意識で参加するか、どのレベルで競うか、
その選択権は自身の中にある・・・・
レースのさ中に参加者一人の暗殺を目論むことも、その意味では同じだ。

ガコ
    ルルン! ルルルルルルル────ッ

ギアを上げると、エンジンが息を吹き返した。
スタンドを伴走させつつ、薬師丸は路上のワイヤーに目を凝らすが、
実物を見たわけではない・・・・果たして走りながら目視できるものか。
ただ、見ている限りで、唐雛は放銃していない。
『銃』がヴィジョンである以上、『銃』なしで『ワイヤー』を張れるとは考えにくい。

       キュキュ ルルルル

【10】は先行車に遅れつつ、合流地点を通過する。
その先は『60m』ばかりのストレート。
すでに【1】の背中は『50m』先を行っているが、
右端に寄せたその先には、ピットインがある。
ここから先は、海上に浮かべられたフロートコースだ。
オンタイヤで走るとは考えづらい・・・・
高い確率でピットインするに違いない。

目前には広大な海──正確には『H湖』の湖面が広がっている。
真っ白なフロートコースは、左カーブから入る大きなS字を描き、
再び海岸に戻っている。危険なゾーンだが、オフタイヤの独壇場だ。

>>585(【15】瀬良野)

「・・・・・・・・・・・・」

ホモヴィッチの話題に、男は沈黙を貫く。

『フロンティア・ライフ』の開拓した『道』は、
舗装こそされていないが、走るには十分なものだった。
シャワーに狙われることなく、足止めされた【2】【5】を追い越し、
そのまま駆け続ける。

「【1】唐雛は、銃でワイヤーを撃つ。
 『二丁拳銃』の着弾地点同士を『ワイヤー』で繋げるのも見た」

「・・・・それくらいだ。
 ワシと走っていた砂浜組は、全員リタイヤしたからな」

「能力もわからんのに、対策など考えられん。
 得体のしれん相手は戦わんのが一番だ。
 津波や地震を相手にするように、な」

瀬良野の情報を聞き終えるも、土牛の考えは回避前提のようだ。
だがチャプチャプの話題になると、やや乗ってきた。

「接触時に試すしかあるまい。
 レースは長い。今のうちに能力を使わせれば、
 後で生きてくるはずだ・・・・『収穫』には時がかかる」

       バッ! バッ!

砂浜に固形物はほとんどないが、
かろうじてビー玉サイズの小石を二つ、拾い上げた。

合流地点が、左に見えてくる。

「・・・・コースに戻るぞ」

                 ガゴッ

【3】が縁石を超え、コース右端に戻った。

588【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/08(日) 00:01:31
>>587(GM)

勝ちを狙う気が皆無というわけではない。
しかし薬師丸は本来クールであることを好む。

(撃たないか……まあ、これだけ引き離しといて追い打ちもないかな?)

       キュキュ ルルルル

罠はワイヤーだけとは限らない。
先行するスタンド使いは多い。警戒は必要だ。

――が、ここはスタンドの視界で、一度後方を確認。
今すぐは前方に何かあるわけでもないようだし、後ろからも攻撃はありえる。

「……ん。」

(そろそろあの、あからさまな難所ゾーンね。)

しばらくの直線。無言で車を走らせる。
ファン・サービスをしてもいいか?
   
     ・・・・それほど余裕もあるまい。

589【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/08(日) 02:37:39
>>587
小さな石ころであろうと『アメイジング』に弾かせれば、侮れない威力となる。
続いて縁石を乗り越えることで正規コースに戻ろう。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず、というのは強者の発想であり、弱者は危機の近くに身を置かねば敵を知ることさえできない。
ですから下手に手を出さずに適度な距離を保っていきましょう」

「全てはバランスの問題ですからね」

唐雛は土牛氏を避けきれずにクラッシュし、水飛沫を感知するシャワーヘッドの洗礼を浴びた。
確かに速さはレースで重要だが一時の真実が永遠の真実ではないように速さだけでは勝ち続けられはしない。

「そうだ、土牛氏はライフルを持ってましたよね?
唐雛と遭遇したら一時的に渡してもらえませんか。
二丁拳銃を相手に避け続けるよりも、回避しつつカイトを狙撃し、近くに来てもらう方が殴れます」

正規コースに戻り次第、背後と前方を見る。
いつまでもシャワーヘッドの洗礼を受けているとは思えない。

590【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/08(日) 11:06:03
>>587
左手をシフトレバー、右手をハンドルに置く。
濡れた路面で急ハンドルは自殺行為だ、ブレーキを踏んで速度を殺し、カーブに入る。
速度を落としすぎて異音がするようなら素早くLOWにシフトチェンジする。

「今忙しい、後にしろ」

591『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/08(日) 23:02:27
>>590(【4】春原)
「じゃ、後でね!」

            ガコ

背後の走行音が離れていく。
スピードを落としたようだが、それに注意している余裕は春原から消えた。

       キュキュキュ! キュキュキュ────ッ!

左手をシフトレバー、右手をハンドルに置き、
ブレーキで侵入速度を調整。
『HIGH』の範囲で許される限界の速度で、コーナーを曲がっていく。
異音を警戒するが、このスピードが維持されていれば大丈夫。

前方右端に停車した【12】が見えてくる。
コース中央からやや膨らむ【4】だが、このままなら激突することは・・・・


                    ゴ ッ !!

カーブのさ中、突如、カートが右にズレた。
左の横腹から、 『体当たり』を受けたような衝撃。

敵の姿などない。
障害物すらない、この状況下で──!?

              ズ ルゥ

右の後輪が、脱輪するのを感じた。
この勢いのままならば、海に落ちるかもしれない。
だが、立て直した先には【12】が待っている。
後方からの衝突は免れない──判断は一刻を争う!

>>588(【10】薬師丸)
『レディ・リン』に振り返らせ、背後を確認。

合流地点は振り返れば左右に割れた『Y』の字になっている。
薬師丸が通過した方と反対側、右コースに、
追い上げてくる二台のカートを発見。

距離は『30m』と離れ、オフタイヤのスピードだが、
驚くべきは、二台が走っている場所・・・・
右コースの右外、つまり砂浜を走ってきたようだ。
砂浜を走れば当然スピードは落ちるはずだが、その気配もなく、
【3】、続いて【15】が、縁石を超え、コース内に戻り、合流地点に入ってくる。

【3】のフロント上には、『牛頭』のスタンド。
どうやら、砂浜でことを有利に運ぶ能力を有しているようだ。

          ザッ

その時、薬師丸に無線が入った。
【12】乾だ。

「薬師丸様、お気を付けを。
 海上のフロートで、見えざる襲撃を受けました。
 おそらくは『ホモヴィッチ』です。
 無差別にコースから叩き出すつもりかもしれません」

「お嬢様が救出するため、私は対処の余裕がありません。
 我々に追いついた際は、ご助力をお願いします」

>>589(【15】瀬良野)
「構わん。銃器の類は苦手だ」

早々に『ライフル』を投げてよこされた。
慌ててスタンドで受け止める。

縁石を超え、前後を確認。
背後は──シャワーの下で、二台とも動かない。
足止めを受け続けているのか、予想外のトラブルなのか、
脱出して追ってくる気配はないようだ。

前方は──ほどなく合流地点だ。
その先は『60m』のストレートの後、右手にピットイン。
そのまま進めば、海上(H湖)に浮かんだフロートコースに舞台は移る。
ステージ終盤、難関だがその先はすぐにゴールだ。

合流地点に入る直前、前方にカートを発見。
『30m』先、ストレートの半ばを、【10】が走行している。
スピードは遜色ない。果たして、追いつけるか──?

       ルルル ルルル──

二台のカートは、合流地点からストレートに入った。

592【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/09(月) 01:34:21
>>591
車内が武器庫化してきたので石ころをポケットに、水鉄砲を手に取りやすい位置に置いて残りをスタンドの両手に持たせる。
本来なら二つも揃わない『ライフル』と『ショットガン』を手にニヤける。

「この組み合わせに浪漫を感じませんか、土牛氏!
あ、いや、興奮している場合じゃなかった。
【10】と無線会話をしてよろしいでしょうか?」

「【10】を狙撃するにしても交渉してからでも遅くはありません。
近距離パワー型二人を相手にするのは【10】も避けたいはずです。


許可が出れば、すぐにでも【10】と無線会話を始めたい。
どのような人物か見極めたいところだが出てくれるだろうか?

「もしもし、【15】の瀬良野です。
協力関係とまで行かずとも休戦協定を結べませんか?」

相手が出たようなら用件を切り出す。
この先には、まだまだスタンド使いがいるのだ。
見つけた相手に問答無用で襲いかかっていてはゴールから遠ざかるだけだ。

593【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/09(月) 13:50:33
>>591

「チィ〜〜〜〜〜〜ッ!!」

スリップ状態の車体に対してできることは少ない。路面が濡れている状態でアクセルを踏めば、タイヤと路面の間の水で空回りを起こし、かえって制動不能に陥る。
ブレーキを踏んでスリップが収まるのを祈って待つだけだ……普通ならな。

『キラー・エリート』ッ!

『ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラーッ!』

『キラー・エリート』に強力なパワーはない、だが俊敏なスピードがある。
自らのカートに『拳で』ラッシュを打ち込み、カートの滑る勢いを殺す。パス精CBB
春原本体はブレーキを踏みしめ、シフトをLOWに落とす。

594【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/09(月) 22:34:05
>>591(GM)

「……あん? 【3】と、もう一人? 【15】ね。」

後方。コンビを組んだのか?
いつの間に――ともかく、危険だ。

(ただでさえ【3】は危ないってのに。
 さっきは、運よく……見逃してもらえたけど。)

あれは幸運だ。運に再現性はない。
とはいえ自分には、走りながら何が出来るでもない。

          ザッ

「ご忠告どーも。
 もし追い付いたら努力するよ。」

ホモヴィッチ。名前はともかく厄介な男らしい。
透明になる男にロクなやつはいない? 早計か。

(どうするかな……あんまり後ろにも気を取られてられない。)

まあ、とりあえずはカートを走らせていればよかろう。
ここから上位に食い込むのはほぼ、不可能。

ならば堅実な走りで順位を保つ。
派手な事をして得があるのは観客投票くらいだ。

595『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/10(火) 21:47:17
>>593(【4】春原)

             キキキキキキキ!!
                                ガコ!
目いっぱいブレーキを踏みながら、
ギアをLOWに落とす。

同時に『キラー・エリート』を発現、
【4】の右横にラッシュを見舞い、押し返そうとするが、
力不足か、目立った効果はない──

(『スタンド移動』に相当し、無効)

                  キキキ────ッ  ッ

【4】は、フロートで腹を擦りながら、かろうじて停止した。
後輪は両方とも水没したが、前輪は路上に残せた。
このカートは『四輪駆動』で『水陸両用』だ。
停止したロスこそあるが、復帰に手間取ることはない。
事前にスピードを落としておいたのが、正解だった。

そして、カートを止めた春原の目前では、
次の勝負が繰り広げられる。

           ルルル! キュキュキュキュキュ


カーブの内側を軽快に曲がっていく、【14】。
フロートコースの端をなぞる様な絶妙のコーナーリングだが、
無防備極まりない──

                ズギュ!!

その目前に、突如として出現する新たなカート。
【22】ホモヴィッチ。ナンバーを確かめるまでもない、岩のような巨体。

「ウフ。本命は──こっちよ!」

【22】が【14】に激突する。
狙いはカーブ中、もっとも荷重がかかる右前輪付近。
ここの鼻面に横から衝突すれば、カーブ中のカートは
コーナーの勢いそのままにスピンする。
出現はチャプチャプの目前。『避けよう』がない──

             「・・・・・・・・・・・・・・・・!」

     フシュ!

【22】が触れた瞬間、【14】が『消失』した。
無論、運転手のチャプチャプごとだ。

                           キキキュキュッ!!

すんでのところでハンドルを切り、、【22】を停止させるホモヴィッチ。
いつになく真剣な、その表情──

そして春原は、もう一つの視線に気が付く。
乾だ。停止した【12】から身を乗り出し、今の一瞬を見定めている。

それぞれの思惑──そして三人の男の視線が、
束の間の静寂の中、姿を消したチャプチャプを求め、交錯する。

>>594(【10】薬師丸)
乾との通信を切り、
右手に見えるピットインが近づくのを見ながら、
カートを走らせる。

ピットインを無視するなら、その先はすぐフロートコースだ。
序盤のカーブはゆるく、ほぼストレート同然。
最初の左カーブまでは余裕がある・・・・が、
乾の情報が確かなら、警戒は必要だろう。

   ザッ

その時、新たな通信が入った。

「もしもし、【15】の瀬良野です。
 協力関係とまで行かずとも休戦協定を結べませんか?」

>>592(【15】瀬良野)
『スペシャルアイテム』を両手に構え、悦に入る瀬良野。

    ワラシ
「・・・・子供かい」

土牛の呆れたようなつぶやきが聞こえた。

「先に言っておくぞ。
 わしの能力は、海の上では使えん。
 あのプカプカ浮いとる上でも、多分な。
 どうにも『床』に思えんからな」

「今のうちに前後を後退しろ。
 ここから先は、おまえが先導し進め」

その言葉のまま、【3】は列から離れ、
真横を経て、後方に下がっていく。

一方の瀬良野は【10】に無線で話しかける。
目視する限り、【10】は30m前方。
じきにピットイン前を通過する頃だ。

果たして、応答は──

596【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/10(火) 23:17:06
>>595(GM)

とりあえず走ろう。
見えない相手にこんな距離から警戒しても仕方がない。

ピットインは、無視する。今のところは。

   ザッ


「休戦――本気で言ってる?」

「期間はいつまで? あと、【3】も込みでの協定?
 休戦自体はいいけど、詳細は確認してから返事させてよ。」

そう返す。

敵が一人でも減るのはありがたい。
まあ、だまし討ちの可能性もあるが――

(何が狙いかな……あんまマトモなやつじゃなさそうなのよね。)

【15】の瀬良野。
さきほどチャプチャプを相手に演説していた男。

【3】の土牛。
好戦的かはともかく、攻撃された相手。つまり妨害意思がある。
 
         ・・・・いまひとつ信用できない。

597【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 00:28:14
>>595
「土牛さん、【10】の人と休戦したいのですが構いませんね?
疑われているようなので敵意が無いことを伝えてください」

【10】が近くなった途端に隠れるかのような素振りを見せる土牛氏に疑問が芽生える。
助けてもらっているので盾にされても悪い気はしない。

「この2ndステージ中は攻撃を仕掛けません。
それに土牛さんは貴女を避けるように引っ込んでしまいました」

「まだ、疑うならホモヴィッチの位置を教えますよ。
転倒でもしてない限りは位置が分かります」

武器ではなく情報を売る死の商人めいた言葉で【10】の薬師丸氏に揺さぶりをかける。
休戦協定に加えてホモヴィッチの位置情報をプラスすることによりお得感を演出するのだ。

「攻撃するつもりなら得意の狙撃で不意打ちしてますよ。
近距離パワー型二人との休戦協定にホモヴィッチの位置情報では足りませんか?」

「僕の狙いはチャプチャプくんの優勝阻止と完走。
一人でも『ヤング・ダイヤモンド』は少ない方がいい。
刺青師の『作品』である限り『ヨハネスブルク』は狙ってくるみたいですし、逃げられるほど容易い集団ではありません」

不安要素と安心安全を交互に強調することで妥協しやすくする。
安全安心を買い求める点では現代人とスタンド使いは同じはずである。

「少し前に探知した位置は西側の海上でした。
あ、ピットインから車体が飛び出して来ないか注意した方が良いですよ」

解除し忘れていた『眼鏡』を消すとカイトに狙いを定める。
正常に目視が出来ているので外す可能性は低いはずだ。

598【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/11(水) 00:45:42
>>597(瀬良野)
>>596(追記)

「だから、休戦自体はいいんだってば。疑ってんのはその後よ。
 あと、私は『ヨハネスブルク』に手を出す気はない。そこんとこいい?」

(べらべらと良くしゃべるやつ……
 こいつと本格的に組むのは、危なそうね。)

情報を整理しつつ、返す。
嘘をつく理由はないが、全てを明かす理由もない。

「ともかく、情報ありがと。こっちから渡せる情報は……
 【4】の能力くらいかな。爪で刺して『存在を消す』みたい。」

「あと……前はちゃんと見てる。
 ……後ろもね。私も、近距離型だから。」

スタンドで後方は確認しておこう。
本体はそのまま、前を見て走り続けるのみ。

        「で……結局、【3】はどうって?
         引っ込んだってことは、答えはなし?」

(……よくわからないな。
 【3】……会ったことでもあったっけ?)

土牛。知らない名前だ。
顔も……ほぼ確実に、会ったことはない。

          ・・・・客にでもいたか?

599『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/11(水) 00:48:38
>>597(瀬良野、会話)

土牛:
「構わん。好きにしろ」

600【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 01:19:44
>>598
「土牛さんは構わん、好きにしろって言ってます。
彼も手は出さないでしょう」

受け入れられない場合は『挟み撃ち』を提案しようとしていたが片方に引っ込まれては無理だ。
『フロンティア・ライフ』の能力も使用が限定されてしまう場所で敵を増やしたくない。

「大丈夫ですよ、あの集団との戦いには巻き込みません。
寧ろ、率先して挑む方が狂っている。では、お元気で」

特に何もないようなら通信を打ち切り、【10】のヴィジョンを確認しよう。

601【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/11(水) 02:35:56
>>595
【12】に通信する。

「そのホモは任せるぞ、あんたなら容易いだろう。
お嬢様を襲ったツケを払わせなきゃあならんだろ? そう思うだろ?」

通信を切る。

『ライフル』で【22】のソーラーパネルを撃ち、それからカートを発進させる。
姿を消そうがどうだろうが、移動手段がないなら追いつけまい。

問題はガキだ、先程のステージでは、姿を隠したまま移動していた、すなわち、透明になる能力ではない。
衝突も回避していたので、それは明らかだ。
そこにいるが、そこにいない、目視できないだけで、存在はある、尚且つ、日光を受けて進むことができている。
発進しつつ、コースの路面を注視する。もしかしたらだが、能力の痕跡があるかもしれん。

602【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 20:02:27
>>598-599
(会話終了、と書き忘れました。すみません)

603【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/11(水) 23:33:26
>>600(瀬良野)

「オッケー、お元気で。」

通信を打ち切る。
とりあえずは安泰――か?

      (騙し討ちもありえるけど……
       ま、過剰警戒もばからしいよね。)

そういうわけで、ただ走ろう。
先述はしたが、ヴィジョンによる後方の確認は忘れない。

604『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/12(木) 03:22:25
>>601(【4】春原)
【12】に通信するが、返答はない。
前方『10m』にいる乾が、こちらに頷くのが見えた。
通信を返す余裕すらなく、周囲を凝視している。

間違いない──
乾もチャプチャプの謎を知りたがっている一人だ。

         ── ビシュウ!!

【22】の横合いから、『ライフル』を構え、パネルを狙い撃つ。
ホモヴィッチは姿を消していない。
その顔はコースの前方を見ており、春原は意識の外だ──
故に、命中したことそれ自体は不思議ではない。

         ビシュ!
              バ  シャァアア!!
                             「おわっ!」
   「「────!!」」

だが、この状況は不可思議の極み。
ライフルの水弾を浴びたのは、【14】だった。
突如、【22】の上に現れたのだ。フロントカウルの上に。

タイヤの下で、ベキベキと【22】のパネルが悲鳴を上げる。
まさに呆然、というホモヴィッチ。

    ヴヴ         ル ル
          ガコ!

【14】がギアを変えながら、【22】の上から降りる。
『ライフル』は直撃こそしていないが、パネルの一部が濡れた。

               ルルン!

春原は、カートのアクセルを踏み込む。
後輪が水を噴き、じりじりとカートをフロートへと押し上げる──

>>596(【10】薬師丸)
突然の休戦協定の持ち掛けを不審に思う薬師丸。
とはいえ、より危険なゾーンに差し掛かる今、
敵は少ないに越したことはない。

やり取りの末、ひとまず休戦を約束することにした。
互いの情報を交換し、無線を切る。

土牛の顔を思い返すが、角ばった特徴的な顔だ。
過去に見知った顔ではないし、客でもない。
初対面のはずだが・・・・謎は残る。

                 ルル ルルル──ッ

後方は『レディ・リン』に見張らせながら、
ピットインの前を通過した。

【15】【3】は『30m』ほど後方。
人型のスタンドが両手に水鉄砲を持っているが、
この距離があれば、まず届かないはずだ。

と──その時。

              ルルル! ルルルル────ッ


ピットインの横合いから、一台のカートが飛び出して来た。

「!! おまえは──!」

【1】唐雛が驚きの表情を浮かべる。
オフタイヤにチェンジした【1】に、【10】が追い付いたわけだが、
果たして、これほど近いとは──

    ガコッ!
            ガコッ!

【10】が、次いで【1】がフロートコースに登った。

発泡スチロールを思わせる『5m×5m』ほどののパネルが並び、
海上のコースを形成している。
道幅は今より『2m』狭くなり、ガードレールの類はない。
スリップすれば、ほぼ確実に水没する。
『水陸両用』とはいえ、落ちれば減速は免れない。
この終盤に於いては、レース脱落を意味することになり兼ねない。

互いの距離は『5m』。
【10】はコース中央、【1】は右端という位置だ。

          メギャン!

唐雛の右手に、『拳銃』が発現した。


>>597>>600(瀬良野)
【10】薬師丸と会話する瀬良野。
薬師丸の反応は芳しくはなかったが、
ひとまず『休戦』の約束は取り付けられたようだ。

薬師丸の発現するスタンドのヴィジョンは人型。
桃色で、どこか『ウサギ』を思わせる柔和なデザインだ。
背後を任せている辺り、『見えて』いるのだろう。

【10】までの距離は変わらず、『30m』。
【3】は完全に背後に回った。

と──ピットインに差し掛かった【10】の横合いから、
【1】が出現するのが見えた。出会いがしら、というタイミングだ。

薬師丸の『5m』後ろを追いながら、ともにフロートコースに出る。

605【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/12(木) 04:33:08
>>604
1stステージでピットインから出撃する際、危うくスクレイパーと衝突しかけた経験からの助言。
【10】を唐雛が追い抜いた場合、フロートに備えてタイヤを変更する為にピットインする事を予想していたのだ。
何せ、彼は好戦的だからピットインを出るついでに突撃してくる可能性もある。

「うん、予想通りですね。フロートに備えて唐雛はタイヤ交換をする為にピットインし、出る際に参加者を見つければ突撃してくる。
こちらに彼は気づいていないと思うので様子見に徹しましょう」

唐雛の車体から伸びるカイトに狙いを変えてライフルを構える。
射程距離は知らないが『30m』先の唐雛を狙撃するのは『アメイジング』の超精密動作でも不可能だろう。

「普通の水鉄砲の射程が『5m』。ライフルの射程距離は『20m』ぐらいかな。
精密狙撃するには距離が遠過ぎる。あれだけ【10】のスタンドに近いのですから、攻撃されて『フックショット』を落としてくれると良いですね。
【10】のスタンド能力も見れて一石二鳥ですよ、土牛氏!」

と、一方的に喋りながら唐雛対策を練り始める。
あの『フックショット』の射程が気になるが顔面に水鉄砲を撃てば良いのだ。唐雛に三度も敗北する気は一切無い。

606【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/12(木) 15:03:28
>>604
「なんか知らんがチャンスだな」

アクセルを踏み込み、コースに復帰する。

607【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/12(木) 23:06:28
>>604(GM)

「…………お早い再会。こいつは、ツイてないね。」

(さて、どう出るかな……
 ここは浮き島、そう無茶な事はしてこないだろうけど。)

向こうは競争意識の高い選手。
流石に自滅覚悟で沈めには来るまい。

スタンドを後方に構えさせる。体勢はやや低めに、腰を落とす。
その右手は右腰に3度タップし、鈴を設置。

(ワイヤーの銃。もし私なら、今……タイヤを狙うけど。
 ワイヤーで引っ張ったりは、こんな足場の悪いところじゃ自分が危ない。)

銃撃一発で、最大の被害が出る部分。
ここでパンクすれば、相当危ない。

狙われそうな位置として、タイヤを強く意識しておこう。

608『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/13(金) 23:01:58
>>606(【4】春原)
【22】を狙ったつもりだったが、
【14】の速度を落とすことに成功した。
おそらくはチャプチャプにも予想外だったのだろう。

 ザババ・・・ ザバ!!
                 ルル ルルルルル 

後輪がフロートにかかり、一気に車体を押し上げた。
【4】は無事、コースに戻り、加速を始める──

その間にも、前方の状況は動いている。

【22】ホモヴィッチは、唸り始めたエンジンに、
慌ててギアを落とし、その姿を消した。
だが、【14】に横合いから突っ込んだ為、
車体はコースに対して斜め後ろを向いている。
バックできないこのカートで、進行方向を正すのは、
それなりに手間のはずだ──
追い抜くチャンスだが、一方でホモヴィッチが後方に回ることを意味する。

一方、【22】から降り立った【14】は、LOWギアのまま、前進。
低速のまま、右端で停車した【22】乾を追い抜こうとする。

        ズギュン!

乾の鋭い眼差しと、発現する『埴輪』に似た人型のヴィジョン。
スタンドがカートから降り立つと同時に、乾は『水鉄砲』を【14】に向ける。
チャプチャプと乾、銃口を挟み硬質化する空気──

「──『ワーウィ・ゾーウィ』!!」
                          ピ キィィィン!

【14】が【22】に並んだ瞬間、
スタンドの足元から、床が『銀色』に変色した!
銃口はブラフ。床へのスタンド能力が本命だったようだ。
そして、春原は見て取る──『銀色』になったのは床ではない。
床を濡らした水・・・・それもコースを横断し、細長く伸びた『水』だ。
あらかじめ、『水鉄砲』で引いておいた『水の線』。
【14】がそれを踏んだ瞬間を狙い済ました──

見よ、【14】の前輪が巻き上げた水までも『銀色化』は届き、
水妖の手が真下から前輪を掴んだかのように、【14】を捉えている・・・・!

           「・・・・やるねっ」
                      『ニッ』
 
乾の仕掛けた『罠』に嵌った少年が浮かべる、その笑顔。
それが強がりでないことは、次の瞬間、証明された。

              フシュ!!

カートが──再び『消える』。
後には、床から雑草のように生えた『銀の飛沫』だけが残されただけだ。

「なんと・・・・
 ううむ・・・・『時間凍結』すら・・・・!」

うめく乾の間近まで近づく【4】。
エンジンがヴヴヴ、と不満を表明する。
ハンドルを切らなければ、【22】がコース右端を邪魔している。

>>607(【10】薬師丸)

  ド ド ド      ド ド   ド  ド   
                            ド ド 

後方を護らせる『レディ・リン』に、最大の警戒を払わせる。
その右腰を三度タップ。三つの『鈴』が振るえ鳴る。

同時に、唐雛が左手を見せた。
すでに『拳銃』が握られている──ハンドルを手放した『二丁拳銃』だ!

         ガァン!
              ガァァ──ン!

『5m』の近距離で発射される、二発の銃弾。
『レディ・リン』の精確な目視によるその軌道は、
一発がカート後部。もう一発は──右の後輪だ!

何分、距離が近い──
果たして、ハンドルを切って避けられるか?


>>605(【15】瀬良野)
【1】唐雛の動きは、瀬良野の予想通りだ。
『25m』先を走行する【1】を見る限り、背後を警戒しているようには見えない。


                      スチャ

『アメイジング・クラウン』が、『ライフル』を構える。
狙いは【1】のカイト。上下差はあるが、
この速度が維持されるなら、『アメイジング』で狙える。
──問題は、『ライフル』の射程距離。試したことがない。

前方では、唐雛が薬師丸への攻撃を開始した。

  ルルル ルルル !
                    ガコ ガコッ


ピットインの前を抜け、【15】【3】がフロートコースに登る。
何かの樹脂らしいそれはツヤツヤと輝き、摩擦性に乏しい上、
波をかぶって、あちこちが濡れている・・・・路面は最悪だ。

609【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/14(土) 00:10:53
>>608
蛞蝓が這いずり回ったあとのようなヌルヌルと波を被った路面。
緊急回避などしようものなら滑った勢いで海上に落下すること間違いなしである。

「何故だろうか、チャプチャプくんの時にも悪い予想が当たり、またもや予想が的中してしまった。
僕は骨董店の店主で呪術師ではないのですが…」

薬師丸氏のスタンドは近距離パワー型には見えないが手数で敵を封殺するタイプに見える。
だが、唐雛の二丁拳銃を叩き落とす力が有るように見えない。
それに別々の部分を狙われた場合は対処が間に合わないはずだ。

「唐雛の銃撃を掻い潜って殴れば良い、そんな事を言える路面じゃない。
僕の車体を『フロンティア・ライフ』の怪力で押すなどは可能でしょうか、土牛氏?
少しでも距離を縮めて唐雛の顔面を狙撃します」

土牛氏のスタンドによる加速が得られないとしても唐雛を狙撃するしかない。
深呼吸をして小憎らしい唐雛の顔面に狙いを定め、『アメイジング』の精密狙撃を行う。
視界を封じられて海上に落下してくれさえすればいい。
顔面を上手く狙撃できないようならカイトに狙いを変える。

「いつまでも負けてると思うなよ、アイドルオタクっ!」

深く怨念を込めた水弾を唐雛に撃つ。

610【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/14(土) 01:33:09
>>608(GM)

「――そう来たか。」

(カートの方は……この際無視だ。
 ワイヤーで接続されても、即アウトってわけじゃない。)

二兎を追う者は一兎をも得ず。

ここは、『タイヤ』を防ぐことに専念だ。
へたなハンドルさばきに攻撃が重なれば、よりまずいことになる。

「じゃあ、私はこうしよう。」

タイヤと飛来する弾丸の間、割り込ませるように、床を打撃。
床に最大鈴の設置を行い、弾丸を遮る盾を生み出そう。
流石に鈴が設置できる程度の厚みはあるはずだ。

弾丸が5m進むまでに、低く構えた『レディ・リン』の拳は床を打つだろう。
拳は即座に引き、弾丸に巻き込まれないようにしたい。
設置が完了すれば、カート後部に打ち込まれたであろう弾丸を確認したい。

611【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/14(土) 18:34:15
>>608
「そのままそこでじゃれ合っててくれ、俺はレースに戻る」

『毒』は依然進行を続けている、見えてはいるが、なんとなく意識しづらい、気を抜けば忘れている。そんな状態のはずだ。
ギアをHIGHに入れ、ハンドルを左に切り【22】をかわして加速する。

【22】のフロントパネルは最早使い物になるまい、その状態で加速する俺に追いつけるはずがない。
【12】はお嬢様を救出しなければならない、ということは、【14】が俺の相手ということになる。
だが能力がわからない、ヒントはあるのだが…。

『キラー・エリート』は自身【4】のカートの上の空間に向けて拳を放つ。パス精CBB
もしかしたらコバンザメのようにくっついて移動しているのかもしれない、1stステージの挙動を見るに、考えづらい推測ではあるが…。

612【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/16(月) 01:10:37
>>610(追記)
もし最大(5kg)が無理そうなら、可能な限りの最大で良い。

613『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/16(月) 02:07:02
>>611(【4】春原)

     ガコ! ルルン!
                 ルルルルル────ッ

左にハンドルを切ると、コース中央から【12】を抜き去る【4】。
ほぼ同時に【12】も発進するが、すでに加速を終えた【4】に
追いつくべくもない。

【4】はカーブの残り半分を無難に曲がり、
次のカーブまでの短いストレートに入った。

      ビュババババ!!

念のため、カートの前後にスタンドでラッシュを浴びせるが、
空を切る・・・・その時だ。

                  フシュ!

突如、【4】の真横、左手すぐに【14】が出現した。
そのスピードは軽く、『HIGH』に上げた【4】と遜色ない。
パネルを水で濡らしたはずだが・・・・その影響が感じられない。

「『後』って今でいい? おじさん」

「さっきは『してやられた』からさ。
 ちょっと『やり返そうかな』、って──」

屈託ない笑顔。
その右手には、閉じた『傘』が構えられている・・・・!

>>607>>612(【10】薬師丸)

                    ズギュ!

『レディ・リン』を操作し、後方の地面に触れると、
大型の『鈴』を取り付ける──タイヤを庇うようにだ。

           ガキィンッ!

近距離ではあったが、いち早く護りの態勢に入っていたのが幸いし、
唐雛の初弾を『大鈴』で弾き防いだ。

だが、ほぼ同時に放たれた二発目は──
                                  ゴボッ!

カート後部に命中。
左手の銃口と【10】をワイヤーで繋いだ。
地面の『鈴』は置き去りにされ、【1】に右から抜かされていく。


「『鈴』──!
 それがおまえのスタンドかよ・・・・薬師丸」


                   ──バシュウウゥ!!

その時、後方から発射される『水弾』。
【15】瀬良野だ・・・・
【1】までは届かなかったが、かなり惜しい間合いだった。
唐雛が血相を変え、一瞬、背後を振り向いた。
左手はワイヤーの繋がった銃を持ったまま、ハンドルへ。
右手を左後方に突き出し、引き金を引く──振り向きはしない。

「チッ、どいつもこいつも──『ハブ・ノッツ』!」

                               ガァアン!

同時に、目前には左カーブが迫ってきた。
路面の状態は明らかに悪い。
位置はコース中央、減速が必要か微妙なところだ。
カーブを曲がり切ったその先に、【12】を認める──
たった今、【4】に抜かれたようだ。


>>609(【15】瀬良野)
土牛:
「こいつに細かな『手加減』はできん。
 カートをぶっ壊すか、おまえさんごと吹っ飛ばすか、
 ろくな結果にならんぞ」

精密性に難があるスタンドのようだ。

瀬良野は仕方なく、ライフルを構え──そして【1】を撃つ。
狙いは【10】を追いかける唐雛の横顔。
極めて難しいが、敵はこちらに気付いていない。
『アメイジング・クラウン』の精度を持ってすれば、チャンスはある──

                   ──バシュウウゥ!!

ライフルから長い『水の矢』が走り、空を切る。
射程距離は『20m』──【1】までは『5m』足りなかった。
ちらりと唐雛が振り返る。今ので、敵に気付かれたようだ・・・・!

そして、ストレートを追い続ける【15】の前に、意外な障害。
スイカほどもある金色の『鈴』が、コース中央に転がっている。
カートの車高と同じくらいのサイズだ。
床に設置されているのか、転がっているのかわからないが、
轢いたり踏んだりすれば、走行に影響が生じる・・・・?

                 ルルル ルルルル

前方の唐雛が、何か動きを見せた、次の瞬間、

            ガァアン!

銃声──狙いは後方のようだ!

614『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/16(月) 02:09:20
>>613(【4】春原)

追記。
『第一段階』の色が消えた状態では、
スタンド使い相手の場合、かえって目立つことになる。
(質疑より)

615【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/16(月) 02:30:11
>>613(GM)

「やっぱりワイヤー接続――!」

後部の損傷。
走行に問題はないだろうか。

(これは、まずい。
 カートを振り回すようなパワーはないだろうけど。)

「そう。名前は『レディ・リン』……
 こんな乱暴に繋ぎ止めて、私をどうするつもり? お兄さん。」

(引く? 振る? 繋いだだけ?
 瀬良野が片方でも引きつけてくれたのはラッキーね。)

やや減速、する。消極路線だ。
そして左カーブに臨もう。これで【1】がどう出るやら。

(これ、抜けるのかなあ。
 抜けたら能力として成り立たない気もするけど。)

スタンドで弾丸が撃ち込まれた位置を確認。
どういう感じに繋がれている?

引き抜けそうなら、やってみる。その場合弾丸は即座に捨てる。

616【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/16(月) 02:53:10
>>613
「は、外した。やはり『5m』足りなかった!
前方から唐雛の銃弾! 何故か、落ちてたスイカ並の特大鈴を蹴飛ばして銃弾を弾きます!」

下手に避けては水落ちするので『鈴』を『銃弾』に向かって蹴り飛ばす。
この『特大鈴』は【10】のスタンド能力としか思えないが銃弾が当たれば、例の鬱陶しい『ワイヤー』が食い込んで唐雛の運転の邪魔になる。
蹴り飛ばすのに水鉄砲が邪魔なら車内に放る。

「中央のフロートに穴が空くかもしれません。
どっちかに避けて走って!」

おそらく唐雛の狙いはフロートを撃ち抜くこと。
小石を取り出す時間も、銃弾を弾く威力も小石には期待できない。
こうなっては『特大鈴』を利用するしかない。

617【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/16(月) 14:48:10
>>613
「だが、断る」

ブレーキを踏み、速度を落とす、【14】を先に行かせ、左にハンドルを切る、【14】の背後につく形になる。

「お前のような反則スタンドに付き合っていられるか、そのまま進んでろ。
遊んでやってもいいが…前には気をつけろよ、俺たちは今水の上にいるんだぞ」

【14】が後方の【4】に攻撃を加えようとするなら、後ろを振り向かなくてはいけない。
湖上の濡れたコースの上で、ロクに前も見ず走ってたらどうなるか…それくらいの想像力はガキにもあるだろう。

618『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/17(火) 23:55:32
>>617(【4】春原)
              パシュ!

打ち込まれた水弾をブレーキでかわす。
予想外の動きだったのだろう。
チャプチャプがあんぐりと口を開けているのが痛快だ。

      ルルル 

減速したままハンドルを切り、【14】の背後へ。
車間距離は『8m』。距離を開ける分には自在だ。

そして春原の理論は正しい。
ストレートならばいざ知らず、じきにカーブだ。
この難コースで、背中を気にしながら走るのは難しい。
窮地に立たされたのは、少年の方だ──

                        「・・・・やるねッ!」

それを知ってかしらずか、元気のよい声が飛んでくる。

       キュキュキュ! キュキュキュキュ

【14】が右曲がりのカーブに差し掛かった。
コース中央を滑るように、ほぼ減速なしで抜けていく。
続いては、【4】の番だ──

>>615(【10】薬師丸)
唐雛の右銃口と繋がったカート後部。
弾丸は『鏃』状で『返し』があり、しっかりと突き刺さっている。
抜けるかどうかはカートの素材次第だが、
掴む場所が『ワイヤー』しかない為、力づくで抜けるかといえば、
容易ではない。そしてすぐには無理そうだ。
ワイヤーは『刃状』でこそないが、指を切る危険はある。
めり込んだ深さもたいしたことはなくく、故障の心配はない。

          キュキュ  キュ

念のためにやや減速し、左カーブに入った、その時だった。

             ビン!

突如、銃口との間のワイヤーが『消えた』。
代わりに、新たなワイヤーがカート後部から出現──後方に伸びている。
一瞬で繋ぎ止められたその箇所は──後方のフロート。
先刻、背後に出鱈目に撃った『着弾地点』・・・・そこに繋がっていた!

      ギチィ イ

斜めに張り詰める『ワイヤー』が、【10】を引き留め、強引に停止させる。
カーブに入るため、ハンドルを左に切っていたため、やや左にずれながら、だ。
減速したところを狙われたため、余計停止しやすくなった反面、
減速していたため、スピンはしなくて済んだ。

「繋ぎ止めたら・・・・『抜く』に決まってるだろ!」

      キュキュキュ キュキュキュ キュ

その隙を突いて、右(コース外周側)から、【1】が一気に追い抜いてきた。

             ヴヴヴ ヴヴヴ ガガガガ!

エンジンが異音を発した瞬間、停止した。
ギアを変える暇もない・・・・その間に、【1】が距離を開けていく。
【1】までは『8m』。そして後方からも、エンジン音が近づいてくる──

>>616(【15】瀬良野)

               ────ガゴッ!

土牛に一言声をかけながら、
『アメイジング・クラウン』が、迫る『大鈴』に蹴りを叩き込む。
その重さは、『鉄アレイ』ほどにも感じられたが、
瀬良野のスタンドのパワーは、並ではない。

       ギチィ ィ!

思い切り振り切った瞬間、『鈴』と床を繋いでいた短い鎖が切れた。
だが、こちらは『予想外』──
                           フシュ!

床から離れた『大鈴』は、次の瞬間、姿を消した。
そして──
              ガッズ!

こちらは『予想通り』。
前方『10m』で、唐雛の弾丸が、床に着弾した。
銃口と弾丸を繋ぐワイヤーが、次の瞬間、震えて変化し、

             ビン!

前方を行く【10】の後部と床の間を、『ワイヤー』が繋げる!
土牛が言っていた・・・・唐雛の能力の一端だ!

      ギチィ イ

斜めに張り詰める『ワイヤー』が、【10】を引き留め、強引に停止させる。
かなりギリギリだ・・・・弾丸は今にも抜けそうではある。

そして今しも、その弾丸の前まで、【15】は迫っている──
避けなければ、斜めになった『ワイヤー』に乗り上げる!

619【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/18(水) 00:08:56
>>618(GM)

      ギチィ イ

「クール。……やる、わねぇ〜〜え。」

             ヴヴヴ ヴヴヴ ガガガガ!

ここまで計算づくとは。
幸運を切るべきシーンだったか?

         「ぐっ……」

(いや、焦ることはないか……
 言っちゃえば【1】に抜かされたってくらいだ。)

(この戦い、焦っていいことなんてないよ。)

まずは、急停止で恐らく無茶をしたであろう弾丸を引き抜きたい。
手を切ったりしないよう、細心の注意(精A)

ギアは、lowに落としておく。

「……やられちゃった。
 悪いけど避けて走ってちょうだいよ。」

後ろから来るであろう【15】に無線。
妙な真似をしてくるようなら、対応はする。


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