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【場】砂浜

1ZAKI:2015/01/01(木) 00:41:57

倉庫街の西、H湖の入口にほど近い砂浜地帯。
以前殺人事件が起きた『いわくつきの場所』だが、今は落ち着きを取り戻している。
シーズン中には海の家が栄え、沖では沈没船が静かに時を過ごす。
治安は悪くもなく、ランニングにやってくる一般人も多く見られるが、
『歩くスイカ』や『突然変異クラゲ』、『人を操る影』など不思議な情報も多く、
『黄金町のミステリースポット』と化しているきらいもある。


―┘          ┌┘
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖←ネオンストリート
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └◎―――――――――――

375ココロ『RLP』:2015/07/18(土) 23:18:59
>>374

「そ……そうね……
 白紙なのは、か、かえって不気味だわ……」

             「……ふ、普通じゃあ、ないわよね。」

(そ、そうよ……いたずらにしてはおかしいわ……
 な、なに、何か……の、呪いとかかもしれないわ……)

朱鷺宮に不安をあおられるココロ。
とはいえ、白紙には違いない。

「……こ、これは……びっ、瓶に戻して……
 …………置いておいた方が良い気がするわ……」

消極的な事を言うココロ。

「……あっ、ご、ごめんなさい。
 ゴミになっちゃうわよね……い、家に持って帰って、捨てることにするわ。」

どちらにせよ、捨てる気だ。
まあ、こうなってくると、あんまり関わりたくもない。

376朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/18(土) 23:34:22
>>375
「さすがに何か異常があるってわけでもないですけど…
 むう…まぁ調べる意味はあんまりないでしょうかね」
折りたたんだ手紙は元の瓶の中へ入れる。

「…このへんに置くのはよくありませんし…
 ん?…まぁ持って行っていただけるならいいですが…」
少し心配そうな表情をする。

「では、これは私が持って行きましょうか?
 実は私、金言部の部活動の一つとしてゴミ拾いをしてるんですよ。
 全く迷惑にはなりませんよ!」
そう言って、ゴミ袋を軽く掲げて微笑みかけた。

377ココロ『RLP』:2015/07/18(土) 23:39:50
>>376

見た感じ単なる白紙以上に意味はなさそうだ。
……だが、思い込み始めるときりがない。特にココロのようなタイプは。

「え、あ、そ、そうなの……え、偉いわね。
 じゃあ……そ、そうね、じゃあ、お願いしようかしら。」

なので、瓶は朱鷺宮に任せることにしよう。
肩の荷が下りた。やや表情を緩めるココロ。

……さて。

「……それじゃあ、私、そろそろ家に帰るわ。
 な、何もないとは思うけれど……気をつけてちょうだいね。」

散歩には十分な時間歩いたし、今日は帰るのだ。

378朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/18(土) 23:47:48
>>377
「了解です。
 ここは私にお任せください。」
そう言ってゴミ袋の中にとりあえず放り込んでおいた。
…と言っても、涙音も気になるだろう。

「もちろん気をつけていきますよ。
 ココロさんも、帰り道気をつけてくださいねー。
…私は恐らく平気です!」
そう言って手を振り、見送っていった。

そしてしばらくして…
「…これは取り敢えず取っておこうかなぁ…
 部長に聞いてみたりとか…」
色々考えながら、いっぱい煮詰まったゴミ袋を抱えて、砂浜から歩いて去っていくのであった。

379イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/20(月) 01:33:39

            ザッパザッパザッパザッパ

    「ウオオオオォォォォーッ!」

                         ザッパザッパザッパザッパ

          「『海の日』だァ―――ッ!!」

  ザッパザッパザッパザッパ


海の日である。
女子大生(身長143cm)がすごいテンションでザッパザッパ泳いでたりする、ごく普通の海の日である。
連休、なおかつ学生にとっては夏休み開始ということで、今日の海は海水浴客で溢れている。
それを考えればまぁ、女子大生が海でガチ泳ぎしているのもさほど特殊な事柄ではないだろう。多分。

             「っぷはぁーッ!」
                       ザッパァ

    「いやー泳いだ泳いだ! やっぱ夏はこうじゃねーとな!
     よぉし次はかき氷でも食ってくっか!」

その女子大生(身長143cm)も、どうやら泳ぎを切り上げて海から上がってきたようだ。
生き生きした顔で、意気揚々と海の家に向かっている。そのバストは豊満であった。

380朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/20(月) 22:01:02
>>379
そんなエキサイトしている女子大生(身長143cm)が海から上がってきた辺りで

ザバアアアアアア!
「ぷはぁ〜!冷たい!!」
凄まじい勢いで浅瀬から顔を上げ、這い出してくる
女子中学生(身長156cm)の姿が見られる。

「…取り敢えず何かにぶつからなかったし…
 今日は大丈夫な日…だよね?」
何故か周囲を警戒しつつ、鳩尾をかばいながら砂浜へ上がってきている。
彼女の水着は迷彩柄の上下、ホットパンツのようなデザインが特徴的である。
それと彼女のバストも豊満であった。

381イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/20(月) 23:08:39
>>380

  「おっ」

丁度イザベルが海から上がってきたタイミングで、海から上がってきた女!
これは運命だね! 縁を感じるね!
というわけでイザベルはずんずん朱鷺宮に接近した。
遠慮とか迷いとかそれらしきものはどこにもなかった。

      Hola, Que tal amiga
   「『よっ、元気かいお友達』!」

陽気に手をあげ、声をかける。

  「いい泳ぎっぷりじゃねーか!
   なかなかに夏を満喫してんなぁオイ!」

382朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/20(月) 23:14:34
>>381
「はぁー…
 しかし、やっぱり海はいい…」
前髪に赤メッシュをつけた少女は、歩く髪の毛をたくしあげてため息を付いた…
そんなところで

「ん、あ、私…ですか?
 いや…英語…?」
急に声をかけられて驚いた表情をイザベルに向けた。

「え、た、たしかにそうですが…
 海には行ってみたいと思ってましたし…
 そんなにいい泳ぎ方でした…でしょうか?」
目をまん丸くして答える。
涙音の泳ぎはたしかにいい動きを見せていた…と思われる。

383イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/20(月) 23:29:43
>>382

彼女の発した言語はスペイン語であったが、一介の中学生に英語とスペイン語の区別をつけろというのも酷な話だろう。
いずれにせよ、イザベルは困惑気味の朱鷺宮を気にせず話しかける。

「お前じゃなかったら誰に話しかけてんだっつー話だわな!
 あれか! アタシは海にでも話しかけてんのか! ウハハハハハハ!!」

むやみにテンションが高い!
海に来ていてちょっとハイになっているのであった。
そのハイなテンションのまま、手で触れあえるぐらいの距離まで近寄る。
丁度朱鷺宮の(豊満な)胸のあたりに、頭が位置するぐらいの身長差だ。
パーマのかかった、紺色のショートカット。この身長差ならつむじだって見えるだろう。

「泳ぎのフォームもよかったけどな! よく鍛えてるっぽいしなお前!
 でもそれ以上にこう、夏を楽しんでる感じがしていいぞ! 夏はやっぱ海で泳がねーとな!」

ニッと、鋭い歯を見せて笑った。

384朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/20(月) 23:35:10
>>383
「いや、その…
 まあ確かにそうなんですけど…
 しかし、随分とテンションが…」
周囲の視線が気になりつつも、近寄ってきた(涙音から見たら)少女に
驚きの表情を向け続ける。もうちょっとで胸がクッションになりそうなくらいの距離だ。

「まぁ、夏場は海に行くのが普通ですよねー。
 日焼けは気になりますけど、私の場合あんまり焼けないもので…」
眩しそうに砂浜を見つめる。
よくよく見れば先程から右手で鳩尾をずっと隠す姿勢になっている。

「アナタもやっぱり…
 海の日だからここに来た感じですか?」

385イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/21(火) 00:22:29
>>384

「なんだ元気ねーな! 泳いでへばったか!?」

周囲の視線を気にする朱鷺宮をどう思ったのか、からかうように笑う。

「おっ、お前も日焼けしねーのか! 実はアタシもそーでよォ!
 いっつも海にいるんだけどな! 全然焼ける気配がねーのよ!
 なまっちろいまんまってのもなんかそれはそれで寂しいのよなァ。別にいいんだけどな!」

そういうイザベルの肌は、確かに白い。
が、それは不健康とか美白とかいうことではなく、健康的な白さだ。
というか、明らかに日本人の肌の色ではない。あからさまに白人である。

「アタシはなー。
 海の日じゃなくても海にいるんだけどなー。
 でもやっぱこう、今日はことさら特別っつーかさ。なんかそういうのあるだろ?
 今日の海が一番『海っぽい』っつーかよォ。
 人も多くて、活気があるしな!」

   「ところでお前さっきから腹押さえてるが、どーした? 腹冷やしたか?」

386朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/21(火) 00:29:46
>>385
「いやー、あなたが元気すぎるんですよ、
 きっと。」
そう言って少し笑ってみせる。

「焼けやすい人がいるみたいですが、
 こういう風に焼けにくい人もいるってことですねー。
 …結構眩しいのに不思議です。」
そう言って肌の色を確認。
「あなたは日本人ではなく、海外の方ですか?」
興味深そうな顔だ。

「確かに…休みだからかもしれませんが
 普段よりも人が大勢いますしねえ。
 それに…やっぱり人が多い場所のほうが、遊んでるって感じがしていいですよね。」
周囲のにぎわいを軽く確認して答え…

「ん?あ、いえ
 特に意味は無いんですけど…
 急に人が来たもので思わず」
そう言って自分の鳩尾を押さえている手を確認する。

387イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/21(火) 01:20:10
>>386

「アタシか? アタシは『エスパニョーラ』、スペイン生まれよ!
 エスパニョーラは明るいからな!
 お前ら『日本人(ハポネサ)』からすりゃあ元気すぎるか!」

……スペイン人であることを加味しても元気すぎる気はするが、ともかく。

「一人で泳ぐのもいいけどよォ。
 やっぱこうやって人が多いほうがな。
 お前の言う通り、遊んでるって感じするもんな。
 活気があるのはいいことだぜ!」

ニカっと笑ってなぜか胸を張った。揺れた。なにがとは言わないが。
今更ながらに、アンバランスなプロポーションだ。身長の割にグラマラスである。

「なんだなんだ、別に腹殴ったりしねェよッ!
 お前折角スタイルいいんだから、背筋伸ばさねーと損だぜ損! ウハハハハハハ!!」

そのまま朱鷺宮の横に回り、笑いながら背中をバシバシ叩いてくる!
攻撃が目的ではないが、遠慮が無いので結構痛いぞ。

388朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/21(火) 01:24:11
>>387
「あー、なんとなくですがわかります。
 スペイン人ってこう…
元気いっぱいなイメージがありますし」

少しその元気さに押され気味だが、なんとなく理解できたらしい。

「ええ、混み合って大変なんていう話もありますけど、
 やっぱり私はこういう人が大勢いる場所のほうが好きですねえ。」
と、改めて彼女の体格を確認。

(…私よりあるかも?)
彼女のプロポーションに思わず息を呑む…!

「ん、あはい…
 一応、あ、いたたた、背中叩くのはやめてくださいって!」
バシバシと背中を叩かれ、思わず背筋をぴーんと張る。
鳩尾から手が離れ、ちょうどそこにあるターゲットスコープの刺青があらわになるだろう。

389イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/21(火) 01:46:14
>>388

「おうさ、やっぱそーして背筋伸ばしたほうがイカしてるぜッ!」

特に悪びれた風でもなく笑っている。
でも一応背中を叩くのはやめてくれたようだ。

朱鷺宮も背筋を伸ばせば、中学生らしからぬプロポーションがビーチに曝け出される。
イザベルと合わせ、ビーチの男どもの視線は釘付けだ。イザベルはあんまり視線とか気にしてなさそうだが。
実際、イザベルのバストサイズ自体は朱鷺宮とそう変わらないか、あるいは小さいぐらいかもしれない……
しかし、低い身長がグラマラスな体型を際立たせていた。
例えスリーサイズが同じでも、その縮尺が変われば受ける印象は変わるものである。

    「ん?」

ところでイザベルは朱鷺宮の鳩尾に刻まれた刺青に気づいたようだ。

「なんだおまえ、『スミ』入れてんのか。
 いいなぁ、中々イカしてるじゃんかよォー。
 『ターゲットスコープ』ってのがいいな! タフっぽくてアタシは好きだぜ!」

390朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/21(火) 01:54:39
>>389
「まっ…確かに前のめりだったのは
 いままでのことです…!」
ちょっと痛そうに背中を擦る。

…両者ともにセクシーなボディの持ち主である。
周囲の視線が痛いくらいに刺さってくる。

「…えーと、お腹すきましたし
 近くの海の家に行きましょうか?」
さすがにこの空気に耐えかねたのか、
近くの海の家を指さして答える。

「あ、これですか?
 まぁ…一応ファッション的なもの…
 と思っていただければ…
 実際鳩尾はタフになっていまして…」
そこまで言ったところで、ハァ、とため息を付いた。

(…なにはともあれ、今日はなにか衝突するってことはなさそうですね。)
油断していた。

391イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/21(火) 02:16:40
>>390

「お、そうだな!
 そういやアタシもカキ氷かなんかでも食おうかと思ってたんだった!」

そういえば海の家に行こうとしていたことを思い出す。
むしろ今まですっかり忘れていたあたりちょっとアレである。
ともあれ海の家に行こうという朱鷺宮の誘いに同意し、サクサクと砂浜を踏みしめて歩き始める。

   「?」

「なに言ってんだ、タトゥーなんだからファッションだろ?
 ああ、それともなんかのまじないか?
 国と地方によっちゃシャーマンの手で刺青入れるのが成人の証、って話も聞くけどよ」

お国柄か、ファッションとしての刺青に特に忌諱感などはないようだ。
むしろそれ以外の意味がある刺青というほうがイメージしづらかったようである。

「しっかしほんとに今日は人がいるなァー」

ああ……なぜ、なぜ朱鷺宮は油断してしまったのだろうか!
海水浴客で溢れる砂浜……彼女を狙う『災難』は、いくらでも転がっていると言うのに!
ビーチバレーに興じる海水浴客の『ボール』か?
砂浜に打ち上げられた『流木』か?
それとも、所狭しと砂浜を駆けまわる『子供』か?

否――――『それ』はビーチを駆け抜ける子供の手中から現れた。

            ガッ
             【子供】「――――わっ」
                          スポーン

砂浜の起伏に足を取られ、転倒した子供の手に握られていた――――『水筒』だッ!
それが転んだ拍子に子供の手から離れ、一直線に朱鷺宮の『鳩尾』目掛けて射出される――――ッ!

   「!?
    おい、避け――――ッ!」

392朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/22(水) 01:13:37
>>391
「あー、そうですか…
 私も食べたいですね、かき氷!」
すっかり嬉しそうな顔になって一緒に歩き出す。

「えーっと、まぁまじないといえばそうですね…
 何というか…災難を払う力というやつです…」
と、そこまで言ったところで
「ええ、いい賑わいだと思いますよ。
 やはり夏休みは人が多くないと…」
と、微笑んだところで何かが向かってくる…!!

そう、涙音は油断していた!
   すっかり何もなかったことに安心しきっていた!

     1人の子供が転倒した表紙に水筒を手放し…
 それは涙音の鳩尾へ向けて…!!
「え、なんです…」
声を聞いた時にはもう遅い!!


   ボゴォッ!!

「ごはっっっっっっ!!!」
深々とめり込む水筒!
 そしてそのまま涙音を突き飛ばし…!

ドザァッ!!

「うげええええ!」
砂浜にきれいな姿勢の仰向けポーズで倒れこんだ!
周囲に砂煙が舞い上がっていったのであった…

393イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/22(水) 22:42:42
>>392

   「なっ―――――」

                  ニ ー ニ ャ
      「名前も知らない『お嬢ちゃん』ァァァァァ――――――ッ!」


そういえば自己紹介をしていないので、微妙にしまらない叫び声をあげた。
そのままイザベルは倒れる朱鷺宮に駆け寄り、肩をゆする。

「大丈夫か! 傷は深いぞォーッ!!」

……ぶつかったのは水筒なのだから、外傷などは特にないのだが(メチャクチャ痛いが)。
ともあれ結構純粋に心配しているようで、表情は真剣である。
転んでしまった子供が状況に気づき、そっちも駆け寄ってきた。

【子供】「お、おねえちゃん、大丈夫……?」

大丈夫そうではないが。

「バッキャロー! ビーチは人が多いんだから気ィつけろィ!」
【子供】「ご、ごめんなさい……」

394朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/22(水) 22:47:53
>>393
「わ…わたしは…ニーニャではなく…
 朱鷺宮…涙音…」
と、そこまで言ったところで

ガクッ

力尽きた…



――――――朱鷺宮涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
                 リ タ イ ア  
                『再起不能』
なわけなくて

「あうー…油断したせいで余計にめちゃくちゃ痛いです。」
すぐさま起き上がって周囲を見渡した。

「えーっと…取り敢えず持ってるものが手から滑る可能性があるので…
 ガッチリグリップを、しておいてください…マジで…」
ちょっと不機嫌そうな顔をその子供の方へ向けた!

「…えっと…傷は、ちょっと深いです…」
まだ痛そうに鳩尾を抑えながら答える。表情は思わしくないが、
どちらかと言えばうんざりといった感じの表情だ

395イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/22(水) 23:03:28
>>394

「ルネ――――――――――ッ!!」


           「……あ、起きた」

よかった……特に理由のない災難で再起不能になるPCなんていなかったんだね!
子供はとても反省しているようで、シュンとしている。

【子供】「うん……気を付けます……」
「ほんとにな!
 鳩尾だったからまぁよかったっちゃよかったが、頭とかだともっとひでぇ怪我になるからな!」

イザベルはプリプリ怒っていた。
子供と身長があまり変わらないので、ほとんど同級生ぐらいに見える。

「まぁホントに気を付けろよ。
 んじゃ、ママのとこに戻んな。
 そもそも物持ってる時は走るんじゃねぇぞ」
【子供】「はーい……」

キツく言い含めると、子供はシュンとしながらも去っていった。

  「あー……なんつーか、『災難』だったな」

     「海の家で氷でも貰ってくるか? 具合によっちゃ冷やしたほうがいいだろ」

 「……ああそうそう。
  名乗るのが遅れちまったが、アタシの名前はイザベルだ」

396朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/22(水) 23:08:25
>>395
「ふはぁー…
 確かに頭よりはマシかもしれないですがね」
そう言って軽く汗を拭う。

「じゃ、前方には注意してくださいね。」
と、言いながら涙音は少年に手を振り見送っていく。

「やれやれ、今回のは結構キツイダメージでしたよ。
 すっかり油断してたせいかもしれませんが…
 あ…はい、氷があると嬉しいですね。氷で冷やしたほうが…いいです。」
ふう、と溜息をついて手を鳩尾から話す。
見た感じ、まさしくターゲットスコープの中心点に見事にぶち当たったようだ。

「イザベルさんですか…
 やっぱり海外の方ですね…どうもよろしくお願いします。」

397イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/22(水) 23:24:42
>>396

「……つーわりには、割と元気だな。タフだなぁおまえ」

苦しんでいることには苦しんでいるが、少なくとも動ける程度には元気なようだ。
半ば呆れながら、手を引いて歩こうと朱鷺宮の手を掴む。

「んじゃ行くか。
 ああ、歩くと痛むんならアタシ一人で取ってくっけど」

ガサツそうに見えるが、それなりに面倒見はいいらしい。
先ほどまでの乱暴なぐらいの活発さは鳴りを潜め、気遣うような表情を見せる。
特に問題がなさそうなら、このまま手を引いて海の家に向かうだろう。

「おー、こちらこそよろしくな」

「しっかし『まじない』っつってたが、むしろ災い呼び寄せてんじゃねェかそれ?
 背中に『私の尻を蹴って下さい』って書いてあるのと似たよーなもんだろ、その図柄はよ」

398朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/22(水) 23:30:09
>>397
「フヒヒ、それはその…
 鍛えられてまして…」
ちょっと意味ありげな言葉で返す。

「あーその、大丈夫です。
 手を引いていただけるなら、問題ありませんので…」
涙音はそのまま、イザベルに手を引っ張られる形で海の家に向かう。

「…いや、その…
 この図柄を彫ってもらったのは、その『災い』のせいでもあるんですよ。
 …彫る前もずっとこんな調子だったので…開き直ってやろうなんて…」
苦笑いしながら答えた。
聞く限りでは、どうやら初めてではないらしい。

399イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/22(水) 23:50:19
>>398

  「鍛えられて……?」

なんだか妙な言い回しだ。
はてと首を捻り、その先の言葉を聞いて思い当たる。

    「……まさかお前、『いつも』なのか?
     マジで? いつもそこに?」

だとしたら……それは不運というか、なんというか。

「……『タフ』だなぁ、おまえ」

再三の感想だが、万感の思いを込めてそうこぼす。
肉体強度という意味以上に、その『災い』と付き合って生きていく姿勢に、だ。

「いや、マジになかなかすげーわ。
 アタシはそーいうのねーからわかんねェけどさ。
 自分の宿命っつーの? そーいうのと向き合うっつーのはさ……大したもんだよ。
 見たとこまだ未成年だってのによ」

うんうんと感心しながら、朱鷺宮の手を引いて海の家まで移動する……

400朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/22(水) 23:58:58
>>399
「はぁ…いっつもですよいっつも…
 呪いなのか何なのかわかりませんけど…」
そう言ってめんどくさそうに頭を掻いた。

「…そうですね。
 タフ、なのかもしれません。」
軽く頭を掻きながら続ける。

「…これが起こるようになってからはずっと気持ちが沈んでたんですけど…
 この刺青のお陰で、多少前向きに生きられるようになったんですよ。
 …色々と感謝すべきことなのかもしれませんね。
 こう、宿命と向き合えるようにしてくれたこの『刺青』を彫ってくれたあの人に…」
そう言って、軽く微笑む。
これだけの辛そうな出来事がありながらも、それでも笑顔で返せる。
それだけの力が『刺青』にあるのだろうか…。

何にしろ涙音はそのまま海の家に入っていく。

401イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/23(木) 00:22:29
>>400

「かもしれませんっつーか、タフだよタフ。
 それでビクビクして怯えて暮らしたりしないおまえは、絶対に強い奴だ」

家の中に引き籠って、ベッドの中で震えていたって責められはすまい。
だが、朱鷺宮は今こうして外に出て、元気にへそを出して遊んでいる。
それは立派で尊いことだとイザベルは思うし、敬意を払うべきことだとも思った。

「ふーん、『呪い避けの刺青』ね……」

歩きながら、朱鷺宮の鳩尾に刻まれた刺青を見る。
イザベルには『守護霊』がついている。『イザベルの狩人』がついている。
今まで何度もその『守護霊』に助けられて生きてきた。
そういう不思議なことがあると分かっているから、『呪い』だの『魔除け』だのがあってもおかしくないと思っている。
……もっとも、それが自分が持つものと同じ『スタンド』だとは思っていないが。
ともあれ微笑む朱鷺宮を見て……イザベルの方もちょっと悪戯っぽく笑った。

「……もしかして、『男』か?」

   「その『恩人』つーのは……ひょっとすると『コレ』か? んん?」

……訂正。悪戯っぽいというか、ゲスく笑った。
小指を立てて、ニヤニヤしながら朱鷺宮をからかいにかかっている。

      「あっ、親父ィ。カキ氷くれ。メロンな。
       それと氷嚢欲しいんだけどさ。見繕ってくれねぇ? ……おう、ありがとよ!」

それはそれとして、しれっと海の家の店主にカキ氷と氷嚢を頼んでいた。
どうも馴染みの客のようで、店主とは親しげに話している。

402朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/23(木) 00:29:44
>>401
「フヒヒ、まぁその…
 半ばヤケクソだったんですけどね。あの時は」
恥ずかしそうな顔で答える。

「…刺青…まぁその…え?」
男か?と聞かれて、どういうことだろうかという表情を見せた。

「お、男ですけど…
 さすがにあの人はその…全身に刺青があって近寄りがたいって空気があってその…
 『ソレ』ッて感じではないですね…」
恥ずかしがったりはしないで普通に答えた。
男なのは間違いないが…別に気があるなんてわけではないらしい。

「あ、私もかき氷を…
 宇治金時で!」
そこをすかさず手を上げて注文をした!

403イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/23(木) 00:49:43
>>402

「ちぇっ、ちげーのか」

『そういうの』ではないと言われて、残念そうな顔をした。

「でも全身に刺青ってのはスゲェなァ。
 こう、自分の商売を自分の体で売り込んでんのかねェ。
 『俺はこういう刺青が彫れますよ』ってさ。
 まぁ自分の身体にゃスミは入れられねーから、関係ねーか?」

おまじないとか言ってたし、それこそシャーマン的な存在なんだろうか。
どっかの部族のシャーマンで……いや、それがわざわざ日本に来て人の刺青を彫る意味はよくわからないが。
いや、そもそも日本人なのかもしれないし、まぁともかくよくわからんということはよくわかった。

「おっ、『宇治金時』かー。渋い趣味してんなぁ」

少し待てば、カキ氷はすぐに出てくる。
もちろん、氷嚢もだ。何重かにしたビニール袋に氷を入れただけの簡易的なものではあるが。

「ありがとよ、親父っ!
 そんじゃあルネ、これ使えよな。あ、腹冷やし過ぎて腹壊すなよ?」

取りあえず貰った氷嚢を朱鷺宮に渡す。
……確かに夏の気温とはいえ、カキ氷と氷嚢のダブルパンチはお腹によくないかもしれない。

404朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/23(木) 00:53:57
>>403
「ええ…
 もしかしたらそうかもしれませんね…
 あの人の力を考えると…」
なにかぼそぼそとつぶやいていたが

「あ、いえ!なんでもないです…」
慌てて弁解するように両手を振る。
取り敢えず、ぼそぼそ声は聞こえていても不思議ではないだろう。

「ええ、結構好きなんですよ!
 あんことか抹茶とかそういう味が。」
どこか嬉しそうに答える。
そして

「あ、平気ですよ!
 自慢じゃないですけど、災難とは裏腹に
 胃腸は丈夫な方なんです!」
全然自慢にならないことを嬉しそうに言いながら、
 氷嚢を鳩尾に押し付けた。

「うひぃ…!結構ヒビキますねこの冷たさ!」
ゾクッとした表情をしている…
結構鳩尾が敏感なのかも

405イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/23(木) 01:21:02
>>404

「『力』ァ?」

   「まー『まじない』がどうこうって奴なら、なんかしら『力』があるんだろーけどよ!」

別にまるきり冗談だと思っているわけではないが、ケラケラと笑った。
変な宗教にハマってるんじゃないかと少し心配でもあるが……仮にそうだったとして、本人が救われているのなら問題はないだろうし。

「アタシは昔に抹茶のアイス食って以来、どーにも『抹茶味』ってのがダメでよォー。
 だいたいなんでアイスに抹茶なんだ? 甘いもんをわざわざ苦くしてどーすんだ?
 正直理解に苦しむね……実際その辺どうなんだ?
 それは甘いのが食いたいのか、苦いのが食いたいのか、どっちなんだ?」

イザベルの方は、抹茶が苦手らしい。
喋りながら、シャクシャクとメロン味のカキ氷を食べ進めている。

「胃腸か。まぁ毎日ポンポンぶつけてりゃあ強くもなる……のかね」

    「響くのはそんだけ痛んでる証拠だろ。ちゃんと冷やしとけよ」「あっ、やべっ、頭に来た……」

ちょっと説教っぽく言いながら、急に頭を押さえる。キーンときたようだ。
どうでもいいが、さっきから見た目の割に説教臭いというか、偉そうな喋り方だ。随分ミスマッチである。

406朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/24(金) 00:01:57
>>405
「…確かに、そのとおりです。」
割と真面目な表情で答える。
どういう力なのかは詳しく言ったりはしないが。

「んー、でも何でしょうね。
 抹茶の苦味と甘い練乳がうまく調和するとかそんな感じじゃないでしょうかね?
 詳しいところはわからないんですが…うーむ。」
だが、それでも好きらしい。

「ふう…そうですね〜。
 痛いのに慣れすぎたせいで、容態を見落としたら大変です…
 しっかり冷やしとかないと…」
ちょっと反省した表情だ。
冷たいのを我慢しつつも宇治金時を待つ。

しばらくしたら多分運ばれてくるだろう

407イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/24(金) 00:18:21
>>406
         シャクシャク
「なるほどなァ、バランスって奴か」「いつつ……」
                シャクシャク

なんとなく納得したらしい。
カキ氷由来の頭痛に苦しみつつも、しかしシャクシャクカキ氷を食べ進めている。

   シャクシャク
                  シャクシャク
「まぁ容態が落ち着いたら、今日のところはもう帰ったほうがいいと思うぜ。
 そんな状態で泳いで溺れちまったら洒落にならねェし」   シャクシャク
      シャクシャク

シャクシャク食べながら説教して、ついにはカキ氷を完食してしまった。
と同時に、朱鷺宮の『宇治金時』が配膳されてくる。丁度入れ違いだ。
……というか、頭が痛いと言いながらイザベルのカキ氷を食べる速度が速すぎる。

「ま、アタシはこの後もうひと泳ぎしてくっけどよ!」

408朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/24(金) 00:21:37
>>407
「そうですね。
 甘酸っぱいとか甘辛いみたいに甘苦いなんてのがあるのかも…」
そう言っている間に宇治金時のかき氷が運ばれてきた。

「んー、確かに…
 今の状態はおとなしく休んだほうがいいですね。
 …ゆっくりと食べます。かき氷は」
そう言って軽く宇治金時に口をつける。

「…大丈夫です、おもいっきり楽しんできてください。
 私はゆっくりと眺めてますから!」
軽く頷いて答える。涙音はその後ゆっくりと宇治金時を食べ進めるだろう。

そして、ひと泳ぎしていくであろうイザベルを優しく見送っていくはずだ。

409イザベル『アーキペラゴ』:2015/07/24(金) 00:35:43
>>408

  「おーそうしな」

    「まっ、海は逃げねーからさ。また今度遊びに来てくれや。
     まだまだ夏もなげーんだし」

そう言いながらイザベルは席を立ち、嫌味のない笑顔を朱鷺宮に向けた。

「また会ったら、今度は泳ぎの勝負でもしようや!
 アタシはメチャクチャはえーから負けねェけどな! ウハハハハ!」

    「んじゃ、またな!」

そしてそのまま会計を済ませて、海に向けて去っていく。
快活に笑いながら軽く手を振り、去っていく。

……ちなみに、しれっと朱鷺宮のカキ氷の支払いもしていたようだ。

410朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/07/24(金) 00:47:23
>>409
「そうですね。じゃあ!また」
そう言って手を振り見送っていった。

…涙音はしばらく海の家でゆっくり休んでいたらしい。

411須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/07/31(金) 00:49:53
「海だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

サマーシーズン到来ッ!
夏! 弾ける汗! 躍動する肉体! 不純異性交遊!

「まぁ…大人のオンナは焦ったりしないけどね、なんていうの? 余裕? みたいな?」

海の家で借りたビーチパラソルを差し、レジャーシートに寝っ転がって海をボンヤリ見ている。
均整の取れ過ぎた肢体、大きく張り出した胸と尻、それらに合わさる腰の刺青が見事に調和し、ビーチの(遠巻きな)視線を独り占めしていた。

412須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/02(日) 02:04:44
「なんか丸一日くらいこうしてるような気がしたけど気のせいだったわ」

焼きそばとラムネを食す。
歯に青のりがつくのが心配ね。

413須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/05(水) 23:27:37
「暇ね」

暇だ。

414朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/05(水) 23:31:19
>>413
「…はぁー…疲れたー。
 ていうか…気持ち悪い」
砂浜の一角でビーチパラソルのした、ビーチチェアに腰掛けている少女が居ます。

「スイカ割りとかもう…やりたくない…」
見ると、近くに割った後みたいなスイカが、お皿に載って置かれている。
遠くではスイカ割りをしている同級生たちの姿が見える。

415須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/05(水) 23:58:04
>>414
「結局…こんなところで釣ってたって、くだらない男しか釣れないのよね」

うんざりするように溜息をつく、ピアス穴がひとつふたつ増えたところできゃーきゃー言うような男は見込みがない。
このまま張っていても釣果に変わりはないだろう、もう帰ろう。

「……かわいいな、あの子」

ちょっとむさい男を見過ぎたせいで目が疲労を訴えている、潤いを与えてあげないとね。

朱鷺宮へと向けて歩き出す。

ザッザッザッザッ…

「ハァイ、キミ、具合悪そうだけど大丈夫?」

同性なのだし、気兼ねなく声をかけた。

416朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 00:04:15
>>415
ちなみに寝転んでいた少女は迷彩柄で、ビキニタイプのトップスとホットパンツの形のアンダーの水着をしていた。
スタイルは結構いい。中学生っぽくないくらいだ。
後、鳩尾に『ターゲットスコープ』のような刺青が彫られている。

「うーん…ん?」
ふと、声のした方に顔を向ける。

「あ、えっと。だ、大丈夫です!
 さっきスイカ割りをしていただけで…」
見ると其の表情は若干目が回ってるようにみえる。

「…グルグル回ってからやってたもんで…」

417須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/06(木) 00:13:26
>>416
「すごいわねあなた、その歳でもうタトゥー入れてるの? わたしもだけど」

ホラ、と腰を捻ると、蜘蛛のタトゥーが見える。

「軽く熱中症なのかもしれないわね、案外自分じゃわからないものよ」

なんとなく会話を続けながら、視線は一点に釘付けだ、もちろん『ターゲットスコープ』に。

「………………………」

見ている。

「………………………」

すごく見ている。

418朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 00:17:47
>>417
「え?あ、はいそうですけど…」
タトゥーに話をふられて、少し慌てた表情を見せたが

「…たしかに…この暑さですからね…
 その、水分補給を忘れてたかもしれません。
 …一応スイカでどうにかなりますけど…」
近くにあるスイカを軽く手にとって見る。

「…ん…」
ずっと視線が自分の鳩尾に向けられている…

「あ、そういえばアナタも刺青を彫ってるんですね…
 えっと…」
ふぅ、と溜息をついて答える。

「もしかして、この刺青に興味が…?
 どこで彫ってもらったか…とか…?」
そう言って自分の鳩尾を軽く撫でる。

419須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/06(木) 00:30:46
>>418
「さわっていい?」

朱鷺宮の鳩尾に手を伸ばす。パス精ECC

朱鷺宮はつい先ほどまで炎天下の中スイカ割りをしており、体力を消耗している。
平衡感覚も低下しており、須賀の手を素早く払いのける俊敏性に欠けると判断する。

420朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 00:40:11
>>419
「え、それは…えっ…?!」
と、涙音は彼女が思ったとおり、とっさの動きを取ることが出来なかった。
片手にスイカを持っていたのもあって、

「ひっ…!?
 はうっ…!」
鳩尾を撫でられて、涙音は思わず悲鳴を上げる。
敏感なのかもしれない。

…ちなみにたしかに刺青が彫られているような感触がするだろう。

421須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/06(木) 00:47:20
>>420
「うわっ 柔っ」

しばらく感触を楽しむ。

「いやいや違うの、シールかなーって思ってね? でもこれ本物ね、へー、ほー、ふーん」

フニフニ フニフニ

「こうした奇抜なタトゥー入れるのに心当たりがあってね、というか見慣れてると言ってもいいけど」

フニフニ フニフニ

「でも海とか来るときは隠したほうがいいんじゃない? まだ若いし、おかしな男にひっかかっちゃうよ」

フニフニ フニフニ

「勘違いしないで欲しいんだけど、わたしノーマルだからね、ただこう…なんだろうねこれ、初めて感じる心の動きだわ」

フニフニ フニフニ

422朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 00:52:38
>>421
「あふっ…、い、ちお、う、シール、だっていってるん、ですけど」
フニフニされてるせいで言葉が詰まる。

「えっ、こころ、あたり、っていうと…
 たとえば、…ふぃっ!」
時々悲鳴っぽいものが上がっている。
でも痛いわけじゃないっぽい

「えっと、そ、そうでしょか…ふぃっ
 でも、あ、なた、はへいき、なんで…ひっ!」
ふにふにされてるせいでちょっと顔も赤い。

「えっ、えっと、はぁ、ふぅ、ひっ!!」
もうなんだか言葉も返せていない。

423須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/06(木) 01:07:47
>>422
須賀山女は考える、理想の男なんていないんじゃあないのか?
ありもしない理想を追い、ここまで女子力を練り上げてきたが、それは無駄だったのではないか?
今わたしの手の上には、か弱く美しい少女がいる、それで十分なんじゃあないか?


……
………

ふざけるな、ふざけるなよ須賀山女。
今の自分が正しいかそうでないかなんてどうでもいいだろう、たった一つ許されないのは、信念に背を向けることだ。
時には逃げたくなるだろう、だが今はその時ではない。そしてその時は、きっと永久にやってこないのだ。なぜならわたしはわたしだから、須賀山女だから。

フニフニ…フニフニ…フニフニ…

「あっごめんちょっと考え事してた」

朱鷺宮を開放する。

「ごめんね、ちょっと信じられないくらい触り心地良かったから…つい」

「質問に答えてなかったわね、あなたもあの怪しげなビルでタトゥー入れてもらったんでしょ?
ならそれ以上聞くことも答えることもないわ、人のスタンドは極力知らないようにしてるの」

「あとわたしはとんでもなく強いから、ヘンな男なんて返り討ちなのよ、わかった?」

ばちこん☆

ウィンクでキメた。

424朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 01:17:58
>>423
「えっと、あの、うう、ひぃっ、くすぐった…
 フヒ、ヒハハッ!」
さすがに限界だったのか笑いこけそうになって…

「はっ…はふぅ…
 このまんまだとちょっと危なかったです。」
ようやく開放されて、涙音は改めて呼吸を整えた。

…ずっと触っていた間に須賀山女が何を考えていたのかは、さすがにわからない。

「…やっぱりそうなんですね。
 おんなじ場所でほってもらった、スタンド使い…」
なんとなくだがわかっていた。
とはいえ、悪い人じゃなさそうだなーとのんきに構えている。

「それなら安心です…。
 そうですね、先ほどの返答で言うと、変な男が来たらって言うと…
 アナタとおんなじかも知れません。」
ちょっと安心した表情で答えた。
まだ幼さが残ってる顔立ちである。

顔立ちも整っていてかわいい

かも?

425須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2015/08/06(木) 01:25:08
>>424
「最近わたし悩んじゃっててね、ホラわたしってセクシーでかわいくてカッコよくて強いじゃない?
そのせいか人を寄せ付けづらいオーラ出しちゃってんのかなーって思ってたんだけど、なんかどうでもよくなっちゃった」

ぐーっと伸びをする。不必要なほどに胸部が強調されていた。

「わたしは須賀っていうの、また会ったらよろしくね」

スタコラサッサとその場を離れる、通報されとるかもしれんしな…。

426朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/06(木) 01:28:43
>>425
「ん、ええ…確かにそうですね…」
自分のことをそこまで言えるなんて、とかは心の中で考える。
表には出さない。

「でも、かっこいいかもしれないです。
 色々と其の…蜘蛛の刺青…
 力強さを感じます。」
どうやら彼女はその刺青の形に興味があったらしい。
蜘蛛の刺青…蜘蛛のスタンドだろうか?
取り敢えず興味は尽きない。

「あ、そうですか…
 じゃあその…私は朱鷺宮涙音、と言います。」
去っていく姿を見て慌てて自己紹介し…

「須賀さん、ですね。
 また会えたらよろしくお願いします。」
そう言って手を振って見送る。

…涙音はまた一休みをしていた。

427久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 01:11:28
ドッギャァ──────zンッ

「折角オーダーメイドのが届いたんですよ!?海に行かずしてどうするんですか!!」

学校も夏休み。宿題は『傀儡』を駆使して三日で終了。
残るは夏祭りの企画くらいか。

《ぬおお………暑い…》

メラッサメラッサ

名状しがたき形に歪む、『名状しがたき像』を連れて(見えないけど)、『ナパーム・ビーチ・ビキニ』に身を包み、サングラスをかけて海岸を闊歩した。

428加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/11(火) 02:26:27
全身にペイズリー柄の刺青を入れた男が、砂浜にペイズリー模様を描いている…。

それだけだ、彼はきみらに危害を加えない。

ただし、きみらが彼に危害を加えない場合に限る。

「ウフフフフ…なんてすてきなんだ…砂のはかなきペイズリー…おお…」

429久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 02:40:31
>>428
キラキラ
           キラキラ

その身にまとう『煌き』も、夏の日差しの中では些か薄れ気味だった。

「!?わ、っ、と、っ……!!」

砂浜に描かれたペイズリー柄を踏みそうになってジャンプ。
描いてる全身刺青の人を踏みそうになってジャンプ。

      クルクル シュタッ
                     シュピーン

そのまま空中で一回前転しつつ着地。一際閃く『煌き』。

オオオオオー!!

なんかすごいウケた。

430加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/11(火) 02:45:53
>>429
シュタッ

降り立ったそこには…既にペイズリーが描かれていた。

「そこをどけ」

全身ペイズリー男は一言だけ、有無を言わせぬ迫力をもって言葉を発した。

431久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 02:57:17
>>430
「あわわ…済みませんっ」

砂絵を崩さないように、そっとその場を退いた。

「………………」

ちょっとだけ離れて、『ペイズリー男』が砂浜に絵を描くさまをじーっと見つめている…。

432加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/11(火) 03:02:29
>>431
「フン…」

ザザッ ザッ

ペイズリー描きを再開する。
動きには一切の無駄がなく、うつくしいペイズリー柄が次々と砂浜に生み出されていく。

「………………………………………………なあ」

「あんた、ペイズリー好きなのか?」

433久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 03:07:50
>>432
《何をしておるのじゃあやつ………》
「解りません、でもこう……鬼気迫るものを感じますねっ…」

しゃがみこんで見ているので、『煌き』も今は停止中。

「えっ私ですか?
そうですね…………あまり身に着ける機会がない模様なので、正直好き嫌いを語れるほど、好きにも嫌いにもまだなっていない状態、ですねっ」

434加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/11(火) 03:11:52
>>433
「なんでだ?」

「こんなにもゴチャゴチャしててグルグルしてて気持ちいいだろ? おい、よく見ろよ、おい」

久々宮に近づいてくる、全身ペイズリーの男が近づいてくる。

「なぁ、見ろよ、よく見ろよ、俺のペイズリーを見ろよ、すごいだろ? きれいだろ? なんとか言えよ、おい」

435久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 07:57:59
>>434
ズズズズ…

迫りくる『ペイズリー男』に、『名状しがたき像』が、静かに臨戦態勢に入る。
まあまあ、とそれを宥めながら、『ペイズリー男』に向き直った。

「気持ちいいかはともかく、綺麗で凄いですけど…。
でもいけませんよ、それじゃ。そんな風に迫ったら、普通の人は適当なこと言って逃げちゃいます。

それとも、上辺だけ、ただ褒められたいだけなんですか?」
《こ、これ、巫女や……》

こちらからも近づいていく。
間近で向かい合うと、『ペイズリー男』の身体の刺青の縁を、直接触れずに、指でなぞった。

「違いますよね………だってこんなに、身体に彫っちゃうくらい好きなのに。
凄さや、綺麗さを見せ付ける時は、迫るよりも追わせなきゃ、ですよ。ところで……。

これ、ナンパ、と受け取っていいんですか?」


436加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/11(火) 22:24:07
>>435
「なに言ってんだおまえ」

しゃがんでペイズリー描きを再開した。

437久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/11(火) 22:48:44
>>436
「………フラれちゃいました」
《そ……そうじゃな…ああ、うむ…………》

踏まないように気をつけて、そっと迂回して通り過ぎた。

438加須善治『ペイズリー・ドリーム』:2015/08/12(水) 00:21:59
次のペイズリーを求めて旅立った。

439久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/12(水) 23:52:47
「それにしても、世の中にはいろんな人がいますねっ」
《そ…そういう問題かのう…》

パラソルをレンタルしてシートを砂浜に敷く。
夏はまだ始まったばかりだ。

440高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/14(金) 23:52:14
>>439
…何故か砂浜にマンホールが置かれている。

明らかに砂まみれである砂浜の上にマンホールが置かれている様はなかなかにシュールである。

ガコッ
            ガコッ

…よく見れば単に置かれているわけではない。
埋め込まれているのだ。
何かが上がってくる音がマンホールの中から聞こえてくる。

441久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/15(土) 21:18:13
>>440
定期的に現れるナンパをテンプレめいた定型句で断りながら、水筒の中の氷り出しにした緑茶で喉を潤おす。

ゴクン

「…………忘れ物でしょうか。
たまに廃材の鉄板とかで、バーベキューする人もいるらし…」

ガコッ
             ガコッ

《…という訳でもなさそうじゃな》

とりあえず注意深く見守った。

442高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/15(土) 21:32:22
>>441
ガコ
     ガコ
            ガコ
だんだんとその登ってくる音は大きくなっていき…

ガコッ!

…フタが『開いた』のであった。
そこに見えるのはマンホールの穴と…

「ぷはぁ〜!
 やっとあがれたの!」
蓋を持ち上げた異形の人型と、
少女の姿であった。

「あーあ、きょうもいけなかったー、なの。」
少女はゴーグルをつけている。
後、秋映学園のスクール水着を着ていた。

443久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/15(土) 22:44:29
>>442
《………もしやこの街………いや………》

惑いと迷いを滲ませ言いよどむ『像』をよそに、ぽんと手を叩く。

「…………何かこう、見た感じがと思ったんですけど…解りました!マリオですよマリオ!!」

きっとどこかに先が繋がっているのだろう。
そう考えると『いけなかった』と言うのもなんとなく話が通じる…。
(敵が強すぎてクリアできなかった、とか)

「…………」

正直中を覗いてみたい気はあるのだが、自前の腕力ではああして蓋を開けるのは厳しいかもしれない。
…いや、開いている今がチャンス…?

バサッ

敷いていたシートの端を掴んで大きく一度翻させる。丁度マジシャンが、そうしてマントの中から何かを出すみたいに。
ただし出てきたのはリンゴでも鳩でも万国旗でもない。

「と言うわけで、お願いしますっ」
「確かに、気になりますね」

『姫カット(ただし10歳くらい)』が重々しく頷く。
水着は花柄のワンピースタイプでパレオつきのものだ。

スーッ

『姫カット』は足音を殺して、穴に近づく。
限界一歩手前まで『濃度』を薄めた『傀儡』の肉体は非常に軽く、砂浜につく足跡も浅い。
尾行や偵察にはもってこい、だった。

444高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/15(土) 23:00:37
>>443
「…んー…
 あついなのー」
傀儡の足音に気づくことなく、少女は海の方をずっと見つめている。

「んー、もしかしたらうみのなかなら?
 つづいてるのかな、なの」
そう言ってのそのそと少女はマンホールの中から這い出して

「あ、しめとかないとなの」
そう言ってスタンドにきっちりとフタを閉めさせようとしている。
一応人並みの速さが、間に合わないか?

445久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/16(日) 00:19:31
>>444
「あっ…」

開けたら閉める。穴に誰かが落ちないようにするための当然のマナーだ。
間に合いそうにないが、これはどう考えても正しい行為である。

「………」

バッバッ

所在無げにこちらを振り向く『姫カット(10歳)』に野球よろしくサインを送る。

『話カケテ仲良クナレ』

うなづく『姫カット(10歳)』が、気を取り直して当たり障りなく問いかけた。

「……何をしているのですか?」

446高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/16(日) 00:30:37
>>445
「ふー、おなかすいたの」
軽くお腹を鳴らしてから、しばらく海の様子を見ていたリルカ。

と、後ろから誰かが声をかけてきたので
「んー?」
振り向いて首を傾げる。

「こんにちはーなの。」
こくり、と頭を下げる。

「え、なにしてるのって?
 ちょっと『じごく』にいってみようとおもってたの!」
…と、少女は笑顔で姫カット(10歳)に答えた。

447久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/16(日) 00:35:47
>>446
「こんにちは」

つられて『姫カット(10歳)』も頭を下げる。

「じ……『じごく』ですか」

さあ困った。
非常にフレキシブルかつ人間的に稼動する『傀儡』であっても、困るときは困る──そう、誰もが困るような時には。

「そのう、たぶん海には無いんじゃないでしょうか。ええと…そもそもなぜ、『じごく』に?」

見た目は10歳だが、その基幹にあるのは本体と変わらない。
とりあえず当たり障り無く、会話を続けてみることにした。

448高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/16(日) 00:39:00
>>447
「えーっ、うみにはないの?
 しらなかったの。」
随分と残念そうな表情である。
そんなに切望しているのだろうか?


「えーっと、いきたいのはなんでか、なの?」
そう言って少し下を指さして答える。

「おとーさんとおかーさんがいるからなの!」
笑顔で。

449久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/16(日) 01:42:15
>>448
「ま、まあ私も行ったことはないので、正確に表現するなら『あるかどうかわからない』、ですけど。
…………と言うか、この暑さはすでに『じごく』と言ってもいいのでは」

どうしたものか。
意図を計りかねつつ、当たり障りの無い話に終始する。

「そっ…そうですか……おとうさんとおかあさんが…」

バッバッ

後ろ手でサイン。

『難シイカモ知レマセン』
『ガンバレ ガンバレ』

横目で見た背後の返答に嘆息した。

「ま、まあでも、たぶん無理して今行かなくいても、いずれ行ける、と、思いますよ…はい」

450高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/16(日) 01:49:45
>>449
「んー?あるかわからないのに、あついかどうかはわかるのー?」
不思議そうな表情で答える。


「でもたしかにあつ〜いの。
 つめたいところのほうがすきかな、なの」
リルカの顔もどこか汗だくである。水不足の危険ありだ。

「そうだねなの〜。
 いつかいってみせるの!」
そう言って軽くVサインする。

「…ずっとあつくて、なんだかくらくらするの。」
ちょっと顔を抑えながらリルカは答えた。
マンホールの中の状態も気になったところだが、
ちょっと長時間いたら危ないのかもしれない。

451久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/17(月) 00:23:42
>>450
「そうぞう図みたいなのはありますからね。本とかにかいてあります。
………だいじょうぶですか?ねっちゅう症とかだっ水しょうじょうとか…………」

ガシッ

少し迷ってから、『姫カット(10歳)』はリルカの手を握る。

「だいじょうぶでなさそうですね…。
こっちにきて休んだほうがいいですよ」

その手を引いて、リルカをビーチパラソルの下に導いた。

「はい、どうぞ」

すかさず本体が、冷たい緑茶のカップを差し出す。

452高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/17(月) 00:31:17
>>451
「そうなのお?
 …ちょっとさがしてみる、なの」
そう言って軽く頷いて、

「うー…ありがとう、なの。
 のどかわいて、しょーがないなの」
どうやら軽く熱中症気味のようだ。
そのまま導かれるままにビーチパラソルの元へと向かう。

「あ、ありがとうなの。
 いただきます。」
緑茶のカップを手に取ると、すぐにごくごくと喉を鳴らしながら飲み始める。

「うー、つめたくておいしいー、のー!
 おかわり、なの!」
あっという間に飲み干して、おかわりまで要求している。
よほど喉が渇いていたのだろうか

453久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/17(月) 01:02:14
>>452
「今年は暑いですから……特にこういう所に来る場合、飲み物は用意しておいたほうがいいですね」

二杯目を差し出した。

「次はゆっくり飲みながら、、飲んだお茶が身体に染み込んでいくのをイメージしてください。
結構、違うはずですよっ」

454高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/17(月) 01:10:15
>>453
「そっかーなの、
 こういうときはがまんじゃだめなんだなの。
 また、おしえてもらったのどぎゃくのことなのー」
不思議そうな顔をしながら二杯目を手に取る。

「んー、こんどはゆっくり…」
少し不思議に思いながら、リルカはゆっくりとお茶を口に運んでいく
そして…できるかぎり体に染みこんでいくようなイメージを自分の頭をフル活用させて想像する。

「…ふはぁー。」
どうやらいい感じのようだ。先程よりも表情がずっと穏やかである。
「おいしー・・・」

455久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/17(月) 21:02:04
>>454
「ふふふ…………良かったら、傘の下に入りませんか?」

ビーチパラソルの陰、シートの端を軽く叩く。

「鉢植えに水をやる時も、一気にやると水は鉢の底の穴から出て行ってしまいます。
けど、ゆっくり水をかけてやれば、しっかり土と根が水をキャッチしてくれる…人間の体も同じですよっ。

それはそれとして、『地獄』ですか………よかったらその辺りのお話、もう少し詳しく聞いてもいいですか?」

まるで二人の会話を全部知っているかのように問いかけた。
その時ふと、リルカは気がつく…さっきの『姫カット』の子が、どこにもいない。
本当についさっきまで、そこに居たのに。手にはまだその、握っていた感触が微かに残っているのに──

456高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/17(月) 21:19:14
>>455
「はいるの、はいるのー!」
どうやら喜んで入るつもりのようだ。

「へー…よくわからないけど、
 ゆっくりのんでたほうが、いいんだね、なの。」
またゆっくりとお茶を飲んでみる…
しばらくそうしていると。

「…あれー?さっきのひとはどこなの?
 どこにもいないの。」
急に心配そうな顔をして答える。さっきの姫カットの少女の姿は見えない。
たしかにそこに居た感触はあるのだが…

「んー?『じごく』がなんなのかきいてみたいなの?
 でも、おぢさんとおばさんに『おとーさんとおかーさんはそこにいる』ってことしかきいてないから
 よくわかんないの!」
まるで彼女は何でもないといった感じで答えている。
よく見れば少女は右目を前髪を垂らしている。
…よく見れば少女の体のあちこちに怪我のようなものがある。

457久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/17(月) 21:58:35
>>456
「彼女はちょっとその…まあ色々ありまして。
そのうちまた出てきますよ」

リルカをあやしながら話を聞く……。
どうやら思った以上に難しいお話に首を突っ込んでしまったようだ。

「……『地獄』に関して言えば、微妙に私は専門外なんですけど…。
まずそれ以前に、本当に『地獄』にお父様とお母様が居られるのかどうか、が問題ですね。
私が知ってる意味での『地獄』は基本的に、一度行ったら戻ってこれません。
行った後になって間違ってました、実は別のところに居ます、ってなってしまったら、それこそ二度と会えませんよ。

だからとりあえず、『地獄』については一度横に置いておきませんか?」

458高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/17(月) 22:04:06
>>457
「へー、そうなんだ。なの。
 じゃあまっててもだいじょうぶだね、なの。」
あっさりと、彼女が消えたことを受け入れてしまっている。
気にしてないのだろうか。

「…うーん、そうなの?
 でも、ふたりとも、なんでもしってるっていってたのになの…
 …うーん、よこにおいとく…なの?」
どうにも、妙なことを教えこまれていそうだ。
だが、縁組さんの言葉は素直に聞いて、不思議そうな顔をしながら
横に置く、という動作を考える。

「むずかしーなの…。」
ちょっとしょんぼりしているようだ。

459久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/20(木) 00:19:04
>>458
「何でも知ってることと、本当のことを言っているかどうかは別ですよ?単純に『勘違い』してる可能性もありますし」

言葉を選びながら、リルカを諭してみる。

「何せ物凄く遠いですからね…一度行ったら帰れないくらい。
そんな場所に、うっかり間違えて行っちゃったら困るんじゃないですか?

まあ、一番良いのは誰かに調べてもらう事ですけど…私の知り合いに、調べ物の得意な人は…誰がいましたっけ…………」

記憶を探る……確か、『探偵』を名乗っていた人が……居たはずだ。
名前は聞いていただろうか。顔は思い出せるが……。

「あ、よかったらお昼、一緒にどうですか?」

ランチボックスを開ける。中身はサンドイッチだ。
みりんを混ぜて甘みをつけたフレッシュマヨネーズを塗って、塩麹で軽く漬けたキュウリを挟んだサンドイッチ。
生クリームを塗って、小さく刻んだ桜桃とマンゴーのサンドイッチ。
からしマヨネーズと、焼いたベーコン、チーズ、レタスたっぷりのサンドイッチ。
三種類のサンドイッチが、ケースの中に行儀よく整列している。

460高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/20(木) 00:28:03
>>459
「むー…かんちがい…
 おとなでもわからないことってあるの?」
ちょっと納得行かなそうな顔だが、嫌というわけではないようだ。

「えー、いちどいったらかえれないの?
 …それはちょっといやだけどなの…
 うーん、どうしようかな、なの。
 …だれかにおしえてもらおうかななのー。」
ものすごく遠い、そう聞いて困った顔になったようだ。

が、そこで
「…あっ、おいしそうなの!
 じゃー、いまはごはんのほうがいいかな、なの!」
そう言ってサンドイッチを見回して
…一つ手にとって見る。桃とマンゴーのサンドイッチだ。

ぱく ぱく
「んん!?なんなのこれなの!
 すっごくおいしいの!」
今までにないくらいに驚いた表情でサンドイッチをむしゃむしゃしている。
かなり感激しているらしい。

461久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/20(木) 00:57:06
>>460
「いっぱいありますよ!?
むしろ解らないことだらけですねっ。

折角知り合ったのも何かの『縁』ですし、探偵さん探すの、手伝ってあげましょうか?」

有料で、と言い掛けて口を抑えて噤む。

「んふふ、ありがとうございます。
と言っても普通にマヨネのかわりに生クリームを…ちょっとだけクリームチーズを混ぜて塗って、挟んだだけですけど」

ランチボックスは4人前は入っていそうな量なので、リルカがパクモグしても全く問題なかった。

462高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/20(木) 01:04:35
>>461
「そうなのー?
 おとなになってもわかんないこといっぱいなんだねなのー。」

「…おねがいします、なの。
 そのたんてーさんってひとが、なんとかしてくれるならなのー。」
ペコリ、と頭を下げて答える。

「とってもとってもおいしいなのー!
 なんだか、ぜんぶたべたいくらいなの」
パクパク
       モグモグ
「あ、おみそはないのかな、なの。
 わたしねー。おみそがだいすきなの!」
ふと、手を止めて不思議そうな顔で答えた。

463久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/20(木) 01:24:18
>>462
「だから面白いんですよ。
解らないから知りたくなる、出来ないからやりたくなる、届かないから進みたい……。
人生はその繰り返し、ですねっ。

んふふ、いいんですよ。私も私で腕のいい探偵さんとはそろそろ仲良くなっておきたかったですから」

ニヤリ

「そうなると、連絡をとる手段が欲しいですね…むむむ」

考え込んでいる間に、みるみるサンドイッチは減っていくが、大して気にしていない。

「味噌ですか!?
さすがにサンドイッチに味噌を合わせるという発想は…ごめんなさい。
もし作るなら………味噌カツサンド…?ゴマと味噌と辛子で……………刻みキャベツと…」

今度は新たなレシピに没頭し始めた。

464高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/20(木) 01:28:42
>>463
「ふーん…わからないから…
 なんだかわかるなのー。
 わたしも、わからないことがどんどんわかりたいっておもってるからなのー。」
彼女の言葉に強く同調を示す。
彼女もまた何かを知りたがる人間なのだろうか。

「もぐもぐもぐ…」
彼女の考えこんでいるのを尻目に、どんどんサンドイッチを減らしていく。

「しらないなのー?おみそをつけたらなんでもおいしいの!」
ジャンキーとしか思えない話しぶりで答える。
「あたらしいのができたら、たべさせてねなのー。」

465久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/21(金) 23:55:19
>>464
「ありがとうございます。
それだけ、美味しそうに食べてもらえると、作ってよかったって思えますから…」

自分は後でどこかの海の家でラーメンでも食べよう。

「いいですよ。
私のおうちは───『御蔵神社』、と言って解りますか?」

466高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/22(土) 00:05:39
>>465
「ふー、どれもおいしかったもん、なの。
 おりょうり、てんさいなのかもしれないの!」
べた褒めである。
普段は何を食べているのか分からないが大感激である。

「…えっと、じんじゃ…
 おやまにあるところ?
 そこにいったら、たべさせてもらえるのかなの?」
ちょっと自信なさそうに答える。

467久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/22(土) 00:27:37
>>466
「いやあ、そこまで言われると流石に面映いですねっ」

照れながらもじもじした。

「湖のほとり、と言ったほうが近いでしょうか。
ここに、こんな風に……」

砂浜に指先で地図を描いて、説明をする。

468高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/22(土) 00:31:08
>>467
「えへへー、まいにちたべたいなのー。」
と、嬉しそうに答えた。よだれもたらしている。

「ふむふむ…ここは…
 なるほど〜なの。」
じっと砂浜に描かれた地図を見つめて、
納得したように頷く。

「そこのあたりはよくしってるなのー。
 たまにきてるからなの。」
どうやらある程度知っている道のようだ。
ならば迷う心配もないだろう。

469久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/22(土) 23:56:08
>>468
涎をタオルで拭いてやる。気分はお母さん。

「ちょっと遠いので、バスか何か使うといいかも知れませんねっ。
………それはそれとして」

少し、いやだいぶ……迷って、考えてから問いかける。

「その…………ええと、随分お怪我をなさってるみたいですけど…」

470高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/23(日) 00:26:10
>>469
「ばす…うーん
 どうしようかな、なの。
 ちょっとしかもってないけどなの…」
どうやらお金もあんまりないらしい。
心配気味の表情だ。

「んー?このけが?」
ふと、思い出したように体を見回す。
よく見れば彼女の両手の中指には『ドリルのような螺旋』の刺青が彫られている。

「えーっと、
 おうちでよくあったんだなのー!
 いたいのへーきになったらごほーびもらえるってなの!」
とっても笑顔で答えた。

471久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/23(日) 00:55:26
>>470
「むむむ………」

最近は物騒だ。  スタンド
どうやらこの子、『守護霊』憑きのようではあるが、それはそれで別種の災いを齎す。
簡単に誘ってよいものかどうか…。

「……………??
済みません、ちょっと良くわからないですね…『痛いの』ってなんですか?『ご褒美』は誰が?」

472高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/23(日) 00:58:13
>>471
「えーっと、こう、ばっしーんって!
 それがいたいの、だとおもうの!」
そう言って自分の右腕を大きく振って、ちょうど叩くような仕草を見せた。

「おじさんとおばさんなの。
 でもいまはじーっとしてるから、なんにもないけどなの…
 おうちにもかえってないから、いまどーなってるのかもわからないの」

473久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/08/23(日) 01:39:15
>>472
「……………………」

超弩級の爆弾発言に、思わず額を押さえる。
あの食欲も、ふらつき具合も得心が行った。単に不足していたのだ───何もかも。

順当に行けば、付き添って『おじさんとおばさん』のところに届けるべきだろう。
もうちょっと気を配るなら、警察に連れて行き、良い扱いを受けていないことをきちんと通報するべきだろう。
同情するのは簡単だが、犬猫やカラスやしゃべるスイカの面倒を見るのとは訳が違うのだ。

さりとて、そうなんですかー大変ですねーで済ませれないほど、『縁』は持ってしまった。どうしたものか…。

「それじゃあその…………寝るときは何時の、あのフタの中で?」

474高井戸リルカ『アングラガルド』:2015/08/23(日) 01:52:29
>>473
「…へんなこといっちゃったかなの?」
当の本人はわかってなさそうだ。
そこがなかなか厄介だろう。

「ねるときは…
 うーん、あそこだとねるのむずかしいんだけど…
 ちょっとだけとまらせてくれるところもあるんだよなの。」
そう言って軽く微笑んだ。
多分、野宿している人向けの宿などが有るのだろうが…
それでも毎日要られるわけではない。おそらくはフタの中で寝ようと試みたことも有るのだろう。

「でも、あつくてたいへんなのー…
 どこかにいかないとなの…」


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