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【場】砂浜
391
:
イザベル『アーキペラゴ』
:2015/07/21(火) 02:16:40
>>390
「お、そうだな!
そういやアタシもカキ氷かなんかでも食おうかと思ってたんだった!」
そういえば海の家に行こうとしていたことを思い出す。
むしろ今まですっかり忘れていたあたりちょっとアレである。
ともあれ海の家に行こうという朱鷺宮の誘いに同意し、サクサクと砂浜を踏みしめて歩き始める。
「?」
「なに言ってんだ、タトゥーなんだからファッションだろ?
ああ、それともなんかのまじないか?
国と地方によっちゃシャーマンの手で刺青入れるのが成人の証、って話も聞くけどよ」
お国柄か、ファッションとしての刺青に特に忌諱感などはないようだ。
むしろそれ以外の意味がある刺青というほうがイメージしづらかったようである。
「しっかしほんとに今日は人がいるなァー」
ああ……なぜ、なぜ朱鷺宮は油断してしまったのだろうか!
海水浴客で溢れる砂浜……彼女を狙う『災難』は、いくらでも転がっていると言うのに!
ビーチバレーに興じる海水浴客の『ボール』か?
砂浜に打ち上げられた『流木』か?
それとも、所狭しと砂浜を駆けまわる『子供』か?
否――――『それ』はビーチを駆け抜ける子供の手中から現れた。
ガッ
【子供】「――――わっ」
スポーン
砂浜の起伏に足を取られ、転倒した子供の手に握られていた――――『水筒』だッ!
それが転んだ拍子に子供の手から離れ、一直線に朱鷺宮の『鳩尾』目掛けて射出される――――ッ!
「!?
おい、避け――――ッ!」
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