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【ミ】『黄金町の終わる夜』 第三幕
151
:
『黄金町の終わる夜』
:2014/06/20(金) 00:15:57
■『電波塔』 1F(有馬)
>>145
(有馬)
携帯電話で地上の被害を写真に撮っていたその時、
ズ ズゥゥ ンン
地響きとともに、自転車が跳ねた。
震源は『電波塔』の方向だ──
よく見れば、『塔』の下部はいつしか人間的な『両脚』に変わっている。
その脚が大地を踏みしめ、全力で支えているのは──
■『黄金町』 河原(アラベル、神山、ロンパリ)
>>118
(ロンパリ)
マンティコアは屋根に座り、離れた位置から煙突を見守る。
あれが折れるまでは、街も自分も無事のはずだ。
もっともそれが折れた時には、何処にも逃げ場などないだろうが。
>『Ta2 You』
ギィ・・・・ バタン
『あばら屋』の扉を開け、河原に出た『刺青師』が空を仰ぐ。
一面を満たす狂気の『月』。
『ルナティック・エイジ』は今、文字通り『電波塔』に支えられていた。
「そろそろ・・・・か」
「ええ」
橋下駄の陰から漏れた返答に、『刺青師』は驚いた様子はない。
声をかけた女にも、当然という雰囲気があった。
「見捨てはしない。けれど、ぎりぎりまで助けない。
変わりませんね・・・・お父様」
「久しいな、『レオミュール』。
・・・・ここまで全て『計算ずく』、か。
私が『彼ら』を見捨てないことも、
その間、お前になす術がないことも」
「・・・・『計算ずく』?
それは、貴方のことでしょう。
そうしようと思えば、ここに留まる必要は貴方にはなかったはず。
つまり、この事態を想定していながら・・・・貴方は私を待っていた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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