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【場】メインストリート その2
759
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 00:51:10
>>758
「知らン」
あまり他人の目を気にすることはないので、『変な目で見られてる』といわれてもピンときていない。
ズ
茶をすする。
「聞キタイこト」
「何ダ?」
760
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 00:55:51
>>759
「アンタってどうやってスタンドに目覚めたんか一度聞いてみとうてな。
ウチは子供の時分より使えたし、お嬢さまは気づいておらんかったけど生まれつきみたいやし」
「どうしたらあんな能力に目覚めるんか興味あるやん。
ウチは……まあ、ちょっと『事情』があるねんけど」
『地乃』は珍しくかしこまった態度だ。
プライベートなことを聞くのが悪いという意識でもあるのか――
この女は通常そんなことを気にしないはずだ。裏があるのかもしれない。
761
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 01:15:17
>>760
左手をぬっと突き出す。
五指に彫られた『黒炎の刺青』。
「両手ニ彫ッタ」「右手は無クナッタケドな」
「彫っタトキ、『スタンド使い』ニナッタ」
理屈は詳しく知らん、と付け加える。
「『生まレツき』モ多いナ」
危険人物だらけだな。
762
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 01:20:36
>>761
「………………あァ??」
「ナニ言うてんねん、そないな魔法みたいな『刺青』――
いや、『スタンドの刺青』か! せやさかいアンタは……!」
バ!
左手を掴み、改めて『黒炎の刺青』を確認する『地乃』。
強い関心があるのか、しげしげと眺めている。
「……はァ。ほならアンタは、『スタンド使いになったヤツ』やねんな。
せやけどそれで『アレ』か。どないなっとんねん。ヤバすぎるんと違う?」
どうやら『陽炎』のことを指しているらしい。
湯呑を両手で包み、指先を温めつつ嘆息した。
763
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 01:30:40
>>762
「『スタンド』ハ」
茶をすする。
「本人ノ『精神』ソノモノ」
「ダカラ『目覚めル』トシタラ」「『ザ・シグマ』以外ハ無ェー」
その無根拠の確信。
764
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 01:46:26
>>763
「………………」
「ホンマ……アンタはシコロバやな。錏葉九郎や」
呆れたような、はにかんだような、皮肉気なような――そんな笑みを浮かべた。
注文の品が来たので、それが卓上に並ぶまでしばし待つ。
「ウチの『スパンカーズ』とは大違いやな。
アレ、元はあんなヴィジョンちゃうし、能力もちゃうし」
「せやけど、『スタンド』に『刺青』彫ってもらったん?
どういう能力なんか興味あるわぁ。どうなん、強いん?」
765
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 22:52:51
>>764
「能力ガ『変ワル』コトもアルンダな」
「ヘー」
自然な受け止めは、実に、切り札たる『火箭』を得た経験に基づく。
「読解力ヲ鍛えロ」
「『刺青』彫っタラ『スタンド使い』ニナッタ」「っテ話ガ、ドーシタラ『スタンドニ刺青彫らレタ』ッテ聞き間違エルノカ知リタイゼ」
「『刺青』ハ無論、『刺青屋』デ彫ッタ。『刺青師』ガ変ワッテタガ」
まあ、二重人格というか、あぶなげな感じというか、あれから月齢読むクセがついたなあ。
766
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/22(日) 23:48:24
>>765
「阿呆はお前や」
「『スタンドに目覚める刺青』なんや聞いたら、『スタンドが彫る刺青』や連想働くやないの」
「……『刺青師』て、またまんまの名前やなあ。
芸名みたいなもんやろか。ちょお〜っと興味出るな」
「エエ男なら尚のことエエねやけど」
スパリと切り返してから、夢見るように上目遣いとなる『地乃』。
そこではたと首を傾げて、口を開く。
「『変わった』いうんはどういう意味やのん?」
767
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/22(日) 23:53:50
>>766
「『変わリ者』ッテ意味ダ」
「全身刺青」
運ばれてきた善哉をほおばりつつ、一言で外見を表す。
全身だぞ。変わり者以外の何だ?
768
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/23(月) 00:02:10
>>767
「そらまたえらい痛そうなナリやな……
アンタそういう大好きやろから気が合うんとちがう?」
『地乃』は想像しただけで寒気が襲ったか、自分の腕を掴んで撫でている。
汁粉を軽く啜ると、中の餅に手を付け始めた。
「考えたら正月にはお屋敷でも搗くやろか。
あー、でも、ウチ以外に力仕事出来るんが居らんわ」
「ここいらは丸餅やったか、どないやろ」
769
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/23(月) 00:26:40
>>768
「あー、ソロソロ正月カー」
ず、と善哉を飲み干し。
「正月ナー」
もう一度呟く。
そうだ。もう年も暮れる。
やり残しはたくさんあるな。
「チョッと『電話』」
チャキ
Pi
「『フープル・マーケッツ』?」
770
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/23(月) 00:40:08
>>769
「ウチの前で電話てなかなかいい根性しとるやないの」
「早う終わらせや。興が冷めてかなんわ」
ズズズズ・・・・
「あー、でも暖まるわぁ。こらエエわ」
「すみませぇん、ココって持ち帰り出来るもんってありますやろか。
職場の土産にしたいんですぅ。今日中に持ち帰るさかい――」
電話終わりを待つ。
771
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/23(月) 23:51:14
>>770
「右腕一本。ヒカラビテルけドモノはアる。使エネーナら生ヤシテもイイ」
「予算ハ61万円」「可能カ?」
電話口にそう告げる『ザ・シグマ』。
それを尻目にお土産を頼む地乃。
何ごとも無いごく普通の光景だ。
772
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/24(火) 00:31:45
>>771
「…………女やないんが色気ないとこやね」
「フープルて、パズル売ってるとことちゃうの?」
お嬢さまポートレイトゲットの為に金をつぎ込んだ過去を思い返す。
「……アンタて、そういう趣味なさそやな。絵心もなさそやし」
773
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/24(火) 23:41:50
>>772
地乃には答えず、
「『スグ』ニ」
電話口に、短く答える。
774
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 00:40:03
>>773
「あん? 何がすぐやのん?」
意味が通じないので、首を傾げている――
775
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 00:47:49
>>774
「アア『トコロデ』」
『再生した右手の指先が、机の脚に絡み』、
「『フープル・マーケッツ』ハ便利ダな。腕一本、50万円デ『ドコデモ生えル』」
そして錏葉九郎は『ザ・シグマ』で、そしてついでに『通り魔』だ。
「土産、持っテ帰レルトイイナ」
「手足ガ心配ッテ意味ダが」
ブンッ
『掴んだ机を、下から上に跳ね上げるように、地乃の顔面めがけて、叩き付ける』(破スBB)
776
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 00:57:20
>>775
「ほ……」
不意に生えた手を観、それが机を掴み跳ねあげる――
そこまでは観た。
動作は反射。
『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』。
バ ン !
両手を突っ張るようにして『受けとめる』。破ス精BCB
唐突な動作のため、反応はこれが限界だろう――
しかし、『遅い』。初動の遅さから、思い切り当たり負けしてしまう。
『スパンカーズ』は押されてしまい――
「は、 は」
「あはははははははははははッ」
跳ねあがった机の向こうで――笑い声が響いた。
777
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 01:13:46
>>776
バ オ
ず だん!
『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』。
『殴った場所から電柱を生やす』能力。『電柱』は『砲弾じみた打撃』と、自由自在の『アンテナ形状』と、そして『電線』をもつ。
今、その脅威の拳ーー手ーーは『机を受け止めていた』ので、
「 L A A A A A A A!!! 」
ぐ ぐ う ん ッ!!!!
『全身全霊をもって圧し潰す』。
『殴る』ヒマに、机と床とがどれだけ接近するかは――(破スBB)『ザ・シグマ』のパワーの見せ所か。
もちろん、机と床との間隔が狭まれば狭まるほど、その間にある物体は圧縮されるということになる。
778
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 01:24:15
>>777
思い切り机に力を懸けて、『圧し潰さん』とした時、
「黙ってやられたままやと思うなや」
「『押し負けた』んは――『低い位置』を取るためッ!」
押されたのはあえて。
机があるということは椅子に掛けているはず。
その椅子ごと、【机向う】で見えない状態から、【倒れ込んで】おいた。(
>>776
メール欄)
その場に転がり、倒れた椅子よりも態勢を低くする。
いくらかの間、椅子はつっかえ棒としての役割を果たすだろう。
その間、両手を防御に使う必要はなく、
ドゴ
「ブチかませッ ドン
『スパンカーズ』ッ」 ツ /
・
拳に床を突き立て、『電柱』を発現。
押してくる『机』ごとまとめて吹き飛ばす! 破スBB
779
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 23:20:51
>>778
ガ
僅かな抵抗。パワーで押し切れば容易く砕ける。
だがその『椅子でつくった一瞬』は、『ASS』にとっては充分な『一瞬』。『ザ・シグマ』に劣るとはいえ、
「床ヲ叩ク」「ソノ程度ノ時間ハ、アルな」
ならば力押しは無用だ。
『机』は圧し潰すための道具であり、また『逆襲』を知る糸口ーースクリーンでもある。
ド ゴ
『電柱』が伸びるには『机』を叩く必要があり、『机』を挟んでくり出される『スゴいパワー』に耐えられるような構造では『無い』。
羆の膂力と、砲弾の一撃。それを受け止めるようには出来ていない。
だから――当然、『粉砕する』。
ヒュバ!
「ハん」
『割れ方』。『電柱』の先端形状はそれでわかる。当たらないように体勢を整え(スB
バ ギャ
机を突き破る電柱と飛び散る破片。破片の『あたり』で、『電柱』の付属物(足場のためのボルトだとかそういうのだ)も、『ザ・シグマ』には『把握可能』。
それにも当たらないように、必要な微調整を加え(スB
ヒュ
『両腕を引き』
『伸びる電柱』。砲弾じみたスピードで伸び来るコンクリートの円柱に、『燐寸を擦り付けるように』拳を繰り出しーー
ジャ リ
ン!!
「『点火』」
机の破片など何の脅威でもない。
砕けた破片の向こうに『床に伏す』地乃が見るのは、ゆらぎ立ち、絶滅の火を拳に揺らす『ザ・シグマ』に他ならない―――
780
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/26(木) 00:26:10
>>779
伏せた態勢――というのは便利ではある。
殴りづらいし撃ちづらい。そういう態勢だ。
ただ人間は伏せたまま戦うようには出来ていない。
使えて奇襲一撃この一発――故に。
ド ド
ド ン !!
拳が滑らかに動き、床を二度叩く。
産み出すのは『電柱』二本=防壁/立ち上がる補助。
即座に突っ込んでくるのを許さず、同時に伸び上る『電柱』を掴んで、
ギュ ァ ア
スダッ!
「……ッと。ほな一丁」
着物の裾を振り乱しつつも、立ち上がってみせる。
「ぶっ飛ばしたるわッ!」
『電柱』の高さは2メートルほど。
スキマは開けておき、相手の姿を見失うことはしないように努めた。
彼我の距離はどれほどだろうか――
781
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/26(木) 23:57:13
>>780
・質問・
『ザ・シグマ』に向かってきた電柱は健在?
こちらの行動は成功したと解釈して良い?
『2m電柱』は床面に垂直に伸び、『それを掴む』とはてっぺんに手をかけて無理矢理体を引き起こすという意味で良い?
『地乃』は吹っ飛ばされたり、後退したりした?
782
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/27(金) 23:37:50
>『ザ・シグマ』に向かってきた電柱は健在?
>こちらの行動は成功したと解釈して良い?
健在。斜めに向かって伸びている。
行動にも成功した。
>『2m電柱』は床面に垂直に伸び、『それを掴む』とはてっぺんに手をかけて無理矢理体を引き起こすという意味で良い?
そのような感じ。
>『地乃』は吹っ飛ばされたり、後退したりした?
初期の位置関係から ⇒後ろに倒れ込み ⇒ 椅子から離れるために更に転がり をしている。
783
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/28(土) 23:15:43
>>782
了解した
>>780
リズミカルな打撃音。伸び上がる『電柱』。そして、
それを利用して立ち上がる『地乃』。
椅子を利用した一瞬の間隙を最大限利用した『リカバリー』。およそ考えうる限り最速の『体勢回復』である。
スダッ!
『人間相手ならそれで互角以上か』。
と、『ザ・シグマ』は思った。
既に自らに放たれた『電柱』、その先端は後方にある。『ザ・シグマ』は背中に目はないから、その背後で何が起こってもーー『電線結界』を張られてもーーわからない。
その威力は『身を以て知っている』から、それは克服したという意味だ。『結界』が戻ってくるかもしれないという『恐怖』は、
『電柱の伸縮速度に等しい機動力で克服する』。『電柱』のスピードと『ザ・シグマ』は等速。ならば、『前に向かっている限り、背後から電線に襲われることは無い』。
だから当然、前進する。
『真上に伸び上がる電柱』に『掴まって立ち上がる地乃』が『電柱の隙間から前方を確認する』――『人間が行動できる最速』に過ぎない。
「『悠長ジャアねーカ』」
『椅子で背後に倒れ込み』、そこからさらに後退を試みたとして、だ。
『ザ・シグマ』の迫撃を、単なる人間の脚が『振り切る』ことは不可能なのだ。
「コノ『俺』ヲ前ニシテ『口上』垂れル暇ガ」「あルトハよォォォ〜」「地乃」
『迫撃』して、『伸び上がる電柱を足がかりに飛び上がり』、そして『地乃』の真上に占位する。『真上』にだ。店の天井が5m以上あるということはあるまい。
天井を蹴って真っ直ぐに『地乃』と『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』を襲撃し得る『真上』にまで、『ザ・シグマ』の身体能力ならばそれは『可能』!
784
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/28(土) 23:34:55
>>783
「…………ッッッ!!」
悠長だ、という指摘は『正しい』。
しかしこの距離。『近すぎる』。
『鬼札』の『陽炎』を閃かした『ザ・シグマ』
『獣の敏捷さ』を以て、『電柱を足場に――』
「阿呆 がッ!」
「それを扱うんはウチだけの『特権』ッ!
小汚い足を退けェやッ!」
ズ ォオォォ
『障壁を跳び越える』――『それは想定内』だ!
あまつさえ足場にするのなら、その時点から『電柱』を解除!
速やかに『足場』は『沈み』、跳躍距離に若干の狂いを生む。
「『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』ッ!」
ドゴゴッ!
狂った跳躍座標を狙い澄まして、床を叩き『電柱砲撃』ッ!(破スBB)
斜めに伸ばす為、長さはやはり2〜3メートル程度となるだろう。
それでもこの『狭さ』なら回避は難しいはず――
ダ タンッ!
前方を睨み、『錏葉』の一挙一動を確認する『地乃』。
対処する心構えを作っておきながら、後方へと跳び退る。
壁際まで、可能な限り距離を詰めておきたい。
また、周囲にテーブル等があるなら『地乃』自身が手を掛けておく。
785
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/28(土) 23:55:00
>>784
『電柱解除』は、しかし――
「遅」
『電柱を足場にする』ことが確認できたということはつまり、
『電柱を足場にして行動する』ことは完了している、という意味だからだ。『既に蹴った』ものを解除しようと、『軌道は変わることはない』。
むろん『砲撃』はナメてかかれるものではない――が、行動が完了しているわけだから、足場の確保も完了しているということだ。
跳躍にかかる時間は『スパンカーズ』が床を叩くのにかかる時間とイコールだろうから。
『だから天井を蹴って、自分を狙う電柱を回避しつつ、地乃の背後2、3mの位置めがけて飛び込む』。
786
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/29(日) 00:21:39
>>785
斜めに伸び来る『電柱』は回避――
ならば直接にこちらへの接近は出来ないということだ。
どうしても迂回軌道になる。多少の余裕がある。
シュ ダァッ
「思たんやけどこの店にも迷惑やし」
「勝手ながら河岸変えさせてもらうで」
『あまりに立地が悪い』。
この状況下、喩えるなら『虎の檻に入った乙女』といったところだ。
可憐な手弱女は真っ向から食われるほかがない――――拒否するッ!
「ああ、でもッ」
「えらい痛いんやろうなぁぁ〜〜〜ッ」
ドゴオオ――ッ!
「やめとこかな」
「もうやってもうたけど」
立て続けになるが再度『電柱』発現。
今度も斜めに。打ち出すのは『地乃』自身ッ!
『スパンカーズ』で受けつつ、そのまま吹き飛ばされる。
幸いにも防壁にしておいた『電柱』は解除済み。
『遮るモノ』は店の扉か――おそらくはガラス戸だろう。
前方に『スパンカーズ』を出し、盾にしつつ突っ込んでブチ破るッ!
強固なようなら拳の立て続けにブチ込んで、叩き破る!
787
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/29(日) 01:08:40
>>786
ド ゴオ
「ヌ・・・!」
扉を突き破り、店の外へと脱出する『地乃』。
もちろんそれを追う。
当然、ガラス戸から飛び出してだ。同じ軌道でッ!
788
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/29(日) 01:51:08
>>787
ドカシャアアン!
戸をブチ破り、外へと出る『地乃』。
奇しくもいつかとは『真逆の展開』だ。
「着地――――」
「気にしている場合やあれへんなッ」
ギロ
追ってくるであろう『錏葉』を睨み据え、そちらから視線を外さない。
着地で態勢が崩れるのは『問題ない』。『照準』がブレる方がマズい。
即座に追撃をし、打ち込んでくるのならそちらのガードに傾注する。
攻撃がない場合は、四足獣のように構えた『スパンカーズ』。
指先と爪先を触れた地面へと掛け、手掛かりにしブレーキ。
本体も同じく、身を低くした態勢にしておく。
789
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/29(日) 13:17:02
>>788
バ ガッ シャン!!!
『地乃』同様に、けたたましい音を立てて残ったガラスをブチ破りながら『追撃』が襲うーー
受身すら無視した迎撃体勢ゆえに、それを目視する『地乃』。
ガシャ
店内の『机』だ。(
>>787
メル欄)
空中の『地乃』を狙った投擲が空を切っていく。迎撃の要無し。受身を無視したため、したたかに体を打つが、頭や骨に大したダメージは無いだろう。
着物が破けた、さっきの電柱がちょっと効いている、指先をスリむいた、その程度の負傷で、『地乃』は『着地』に成功する――
直後、
ザ(影) バウッ!!(人影)
『立て続けに窓から飛び出してくる』影!
790
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/04(土) 16:44:26
>>789
腕、足、頭――全て活きており、全てが利く。
ならば重畳。恐れるところはない。
接地した時点で、素早く『スパンカーズ』が四肢を突っ張りブレーキ。
最低限の態勢を整えて、血に塗れた指先で地面をなぞる。
「つ・づ・け・て かァァ――ッ!」
「賢しいわッ」
ク ″
、 /
ォ オ オ オ /ッ ・
一直線になぞる指先――地面に壁が生じる。
『電柱を並べた防壁』。計『五本』といったところだ。
先程のように跳び越えるか? それならば迎撃するだけ。
回り込むなら、方向は制限される。左右いずれかに。
残した腕は迎撃のために、『溜めておく』。
791
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/04(土) 23:43:15
>>790
>「つ・づ・け・て かァァ――ッ!」
叫んでなぞる。『電柱』の防壁!
一つ目の『影』は『机』。電柱にぶつかり、粉砕する。ちょうど『伸張』の勢いもあって、上空へとハネあがり、派手な落下音を上げーー
二つ目の『人影』は
「 『う わ あ あ あ あ』 !!!!」
そいつは、雄叫びでも咆哮でもない、『悲鳴を上げながら飛んできた』。―――『人』だ。
『ザ・シグマ』。店員でも客でも誰でもよく、
ただ『人影と認識させ、防御策を取らせる』ために、その一手のために、
『店内』に居た、たまたまそこに居合わせた『一般人』を! 通り掛りにブン投げてきたッ!(
>>789
メール欄)
そして『三連続』の続けざまの最後。
『ザ・シグマ』はするりと窓から這い出し、そして(地乃から見て)左側への回り込みを狙う。
792
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/05(日) 00:35:01
>
>>791
一般人が巻き込まれたのは問題はない。
こっちが痛むわけではなし――それよりも『危険』なのは。
「アカン、アカンわ――
アレが目隠しになってるッ!」
直線で飛んでくるのなら、それ自体が目隠しとなるだろう。
『電柱』に隙間があるとは言え、相手の姿を直視することが叶わない。
ド
バ
ツ /
・
だが――それは相手も同じだろう。
溜めた腕は有効に使う。後方へとバックステップ。
遮蔽物の向こうではこちらの位置取りは視認出来ない。
つまり相手はこちらの位置を視認し、攻撃せねばならない。
耳を澄ませ、『跳躍』をするか否かをまず確認する。
跳ねるならば軌道は明白。上からだ。
跳び来たるところを、『電柱』で打つ。
それ以外なら『左右』いずれか。
溜めた腕は既に地面に触れている。
見えた瞬間――来た瞬間に、叩き込むッ!
793
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/06(月) 22:18:39
>>792
『電柱』が消えないのを見て、『シグマ』は――
「(薄情だなァ)」
と、思った。
同じ『通り魔に襲われてるモン同士』で仲良くしとけば、あとで良いことがあったかもしれないし、
それより何より、
『地乃』は『目隠しの状態』を持続することを選んでいる。つまり現在『電線結界』の危険は無い。少なくとも・・・『この壁が降りてきて、その上に電線が張り巡らされてる』とか、
そういうことは無い。さらに
『地乃』が、電柱五本分の幅しか無いその『壁』の向こうにいるのは『ザ・シグマ』には分かっているし、その『ザ・シグマ』が『どっちからくるか』ということを『地乃』は分からない。
だからそれに備えなければならない――どうやって?
『陽炎』に有効な、つまり『触っても消されない』、『ASS』最大の武器によって。
『地面から伸び来る電柱の砲撃』によって『備えなければならない』。
『姿を曝さないのなら、敵はその壁の後ろにいて、前後幅はあるだろうがそれは関係がない』。一瞬で人間が移動できる距離なんか高が知れている。が、
「(待てよ)」
相手は『地乃』なので、迫撃が容易ならざることは百も承知だ。壁の向こうで何をやらかしているのかも、そうだ。それが『見えない』――
「う」「ゥ」「オ」 「オ」 「 オ オオ オ オ オ オ オ オッ!!!!」
ド ギャ ス!
『一般人』が『電柱壁』に激突し(出血だとかもあるかもしれないな)、その一拍あとに『地乃』から見て『左側』に、
『一歩姿をあらわす』!『地乃』の一手を見、定め、確実に対処して迫撃するためにーー無理押しはしない。何が来るのか。それを見極める一歩だ。
794
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/07(火) 00:01:54
>>793
ゴ シ
ガ ヤ
ア /
ツ ・
「――――ぶつかったか」
カワイソウだとは思うが――諦めてもらうほかがない。
そう『地乃』は思った。余裕のある状況では――
ピクリ
跳躍音はない。
左右、左右のいずれ――
ド ギャ ス!
ゴ
ォ
\
ツ
「来」
「たァ――ッ!」
ガン!
地面を叩き――斜めに『電柱@2メートル』を発現! (破スBB)
姿が見えた瞬間に即座に打ち込む。
同時に遮蔽にしていた『電柱の壁』を解除。
この位置からならば邪魔になる。
「喰らいやッ!
そのまま吹っ飛べェ――ッ!」
795
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/07(火) 01:20:55
>>794
ガン!
「オッ ト――――」
並みの『スタンド使い』なら、
『砲撃』。対処できるヤツは少なくないだろう。防ぐもよしだ。殴り勝つもよしだ。
この速度。『面と向かって気を張れば銃弾にも拳が追いつく』――そういう『スゴい』スピードなら、『ザ・シグマ』もそうだし他にも何人も知っている。
『だが、体をひねりながら一歩下がって電柱を回避できる』、そういう『スタンド使い』はおそらく、多くない。『砲弾を躱すことができる身体能力』――
「デ、『解除』シタナ」「『移動を強イル』コトハ止メテ、」
「電柱ヲブチ込ムコトニシタのカ」「?」
「トリアエズ」
「『飛び道具』ハ マダ アル ゼェェ〜ッ」
『電柱五本分の幅の壁』に激突した一般人は、壁に隠れて。
そこから一歩姿を見せたということは、『片手で届く位置』に一般人はいるということ。失神していようがいまいが『シグマ』の膂力の前には結局無力だ。
そして『壁』がなくなり、今伸びた『電柱』との『結界』の懸念と、物理的な『遮蔽』物が無くなったので、
「 L A ッ!! 」
さっきキャッチしておいた一般人(
>>793
メール欄)を、『躱しざま』『振り向きざま』に『地乃』に『投げつける』(破ス精BBC)。
796
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/07(火) 01:34:10
>>795
こちらの狙いは――
『電柱の壁』を解除⇒続けて『電柱』を殴って、店内の『電柱』との間『電線』を発現。
『電線』のある側を通って接近されたら 『電線』のない側を通って接近されたら
⇒『電線』接触! 不意を打てる。 ⇒そちらの方向からしか来れないので予測済みの一撃!
――――――という二択のつもりだったが。
「こんの外道ゥゥウ――ッ!
反則やろがこんなんン――ッ!」
これは無理!
殴り飛ばして弾き返すにも人間の肉体は重量があり過ぎる!
(※『スパンカーズ』の『破壊力』と『ザ・シグマ』のそれは同等。
そしてこちらは精度に勝り速度に劣る――この場では不利)
ス″
ト″
、
/
ツ / 「ぐううッ!」
・
「錏葉」 「九郎ッ!」
「この『通り魔』がァァ――ッ!」
『電柱』を叩くのをやめて、『一般人』を受け止める。
これで両腕が塞がった。今、まさに『無防備』――
797
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/07(火) 21:03:26
>>796
「アる物ヲ使ッテ」「何カ悪いカ?」
『通り魔』と戦っているのを思い出すのが、ちょっとばっかり遅かったようだな。
通り掛りの不運を呪い、不運に抗えぬ非力を悔やみ、そしてなにより、『ザ・シグマ』を恐怖させた己の腕をこそ怨め――
ヒュ ザ ム
『ザ・シグマ』は動く。拳の間合いも刀の間合いも槍の間合いも、『ザ・シグマ』にとっては等しく一足一撃の制空圏。
姿勢はあくまで低く、獣か蜘蛛が地を這うごとく――
「 E 」
『電柱』で、その人を打ち上げて『次の手』を打つのなら――
あるいは構わず『砲撃』を敢行するのなら――
こうはならなかっただろう。だが『地乃フミ』は『通り魔』ではなく『悪人』でもなく、ただの単なる夢見る乙女だ。
やっぱり、『人一人の命をこともなげに取り扱うことは彼女には出来なかった』。
「 E E
E E E 」
『錏葉九郎』の期待に応え『地乃フミ』は人間一人を優先してそいつを『受け止め』、
『ザ・シグマ』のもくろみ通りに『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』はその両腕を塞ぎ、立ち居竦むーー ジャ キ ッ
『迫撃』。
イ イイイイ ヤ ア ア
「『E EEEE YA A A ッ!!!』」
絶滅の火灯るその両手、『ザ・シグマ』の両手が、『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』の『両脚』、ヒザ上3cmを『掴む』ッ!!!
地を踏むその両脚を『もぐ』ように――!
798
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/08(水) 00:31:41
>>797
ゴ
ド
ン
肉が地面を叩く音が響いた。
傷口は灼けて塞がれているため、血は出ないが――
「…………アカン、アカン。こらアカン」
「『投了』や。これ以上はやれへん。
あとはアンタの好きにしたり」
ドザ!
後方へと倒れ込み、空を仰いだ。
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』⇒『両足切断』『敗北』『再起可能?』
799
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/08(水) 20:21:31
>>798
「ハ ハ ハ!!」
出血は無い。焼ける痛みが両脚の断面を襲うが、背中から地面に落ちた『地乃』に、
> 「…………アカン、アカン。こらアカン」
「『投了』や。これ以上はやれへん。
あとはアンタの好きにしたり」
「ハ」 「アん?」
笑顔が消える。
数瞬、ぼんやりとその顔を眺め、
「『ガッカリダ』、地乃」「手足ノ二、三本デ降参カ――」
ジャキ リ
「『ジャア残リモ要ラネーナ』」
ヒュゴッ
『地乃』の『両腕も肘のあたりで踏み砕き、引きちぎってしまおう』。諦めた『スタンド使い』には、不要の代物だから。
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』⇒『両足切断』『両腕喪失』『敗北』『再起”可”能』
錏葉九郎『ザ・シグマ』⇒『両手(手首から先)にⅡ度熱傷』『勝利』『地乃フミ』の『両手足』Get!
さて警察だとかもくるだろうから、とるものを取ったら荷物とまとめてねぐらへ帰ろう。
800
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2014/01/19(日) 17:46:05
雪道に膝をついてうな垂れる女の姿がある。
視線の先にはひっくり返ったケーキの紙箱。
「ああ……せっかくのケーキが……」
良く見ると、女の衣服も雪にまみれている。
滑って転んでケーキを台無しにしてしまったことは、想像に難くなかった。
801
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/01/21(火) 22:47:15
>>800
「大丈夫?」
なんかあわれっぽいので声をかけた。
ただのそれだけの理由でしかないさ。
802
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2014/02/08(土) 23:52:11
>>801
「もうダメだ……これもうダメだ……」
案ずる声も、深い絶望に囚われた女には届かなかった。
しばらく呟くと、逆さまになった箱を拾い上げて亡者のように立ち上がり、去っていった。
803
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/16(日) 23:10:55
ウィーッ
「ふんふ〜ん」
夜のコンビニ。
手にビニール袋を持った女が上機嫌で出てきた。
ワカメのような黒髪に、血色の悪い肌、色素が沈着するほど濃くこびりついた目のクマ。
野暮ったい芋ジャーの上にダウンジャケットを羽織っている、まるっきり出不精な女だ。
804
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2014/02/18(火) 12:58:22
>>803
―ミャア
そんな出不精な君がコンビニを出て歩いてた時。
足元をそんな鳴き声と共に小さな影が横切った。
夜の闇に紛れ、通り過ぎた小さな影はまっしぐらに君の
前方約12m先程を目指してる。
そこにも、何やら小さな影が密集し。その中心に大きな影が
立ってる。‥‥‥誰かが野良猫に餌でも与えてるのだろうか?
805
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 16:25:35
>>804
・ ・ ・
「ん……」
目の前を横切る『小さな影』を認識した。
とくに理由もなく影が密集している方を視認し……、
「……こんな夜に、物好きなヤツがいたもんだな」
呟いて、そっちの方を注視する。
夜とはいえ街灯や建物の明かりで『暗さ』はそこまでないはずだ。
そんなことより、クリスでさえ夜食を買うつもりでなければ
外に出ないこんな寒さの中で『猫の餌やり(?)』なんぞに興じている相手に興味がわいた。
ところでこの周囲にマンホール、
あるいは地下階の存在する建物はどれくらいあるだろうか。
806
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 21:54:24
>>805
(マンホールは認識出来る部分で、そちら【クリス】と自分の
中央に『一つ』地下階の存在する建物は、三軒程で御願いする)
二 コ ニ コ
注視した先に居た人影は、中肉中背一般的な容姿で特徴を挙げる事が
至難な顔をした男が数個の猫缶を脇に置き、クリスの出てきた場所と
同じコンビニで買ったのかは不明ながら、紙皿に其の猫缶の中身を出して
複数の野良猫へ微笑んだ表情で餌を与えてる。
「ユーグリッド。未だ餌は有るからそんなにがっつかなくても大丈夫さ。
あぁ、ダフィット未だ欲しいのかい。君はもう一缶丸々食べた筈だろうに
んっアイザック、コリン。喧嘩をするんなら食べさせる訳にはいかないな。
そうだ‥‥‥良い子だ。君達は利口だね、実に欲求と本能が噛み合ってる。
如何に効率良く、何かを摂取すれば良いかと言う事が理解出来てるね。
だが、時に其の法則から外れるモノも居るからね。働き蟻の全体の二割以外
は群れの為に働かないのと同じく、これを別名で言うとね‥‥‥
あ、噂をすれば早速来たねパレート。時間通り正確に、今日も遅刻だ」
‥‥‥。
そう、男が適当な椅子代わりのゴミ箱やらに腰掛け
猫に話しかけて餌を与えている。習慣的に餌を与えてるのか
猫達の警戒心も、低い。君(クリス)はそんな男(後藤)を
無害と判断し接触しても、不気味と判断して素通りしても構わない。
807
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 22:22:51
>>806
「へえ、この寒い中ご苦労だな。捨て猫の餌付けか?」
猫に視線をやっている後藤に、声がかけられる。
揶揄するような口調だが、責める意図は感じられない。
クリスは『無警戒』で『大雑把』な人間だ。
だから、『おかしなヤツ』がいるなら深く考えずに接触をとる。
もちろん、本能的に危ないヤツだと感じれば近寄らないが……後藤はそうではない。
「私も猫は好きだよ」 「だがお前は……『法則』? 何かの実験中か?」
猫が警戒するのも気にせず、後藤の近くまで歩み寄って来る。
808
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 23:23:04
>>807
ーミ ャ ァ゛ ヲ
「あっ‥‥‥」
野良猫と言うのは、餌付け及び適度に好意的な対応をした人間には
警戒心を薄める。
クリス(君)は野良猫達とは初対面だ。一気に彼らは散開し自分の
安全なテリトリーへ戻る。まぁ中には警戒心より食欲を優先するような
外れもの(パレート)も後藤の前に残ったりしてるが。
後藤は、逃げてしまった猫達を目で追いつつ、声を掛けたクリスに顔を上げる。
「ぁ、こんばんわ‥‥‥実験かって? まぁ、実験と言えば、実験かな。
今度学院で生物学のレポートで猫の尿に含まれるコーキシンとフェリニンが
如何なる状況下で数値の度合いが増減するかって言うのを書こうとしてて‥‥‥」
と、後藤は君になるべく詳しい説明を返す。そして、不思議そうな顔して尋ねるだろう。
「‥‥‥で、君、誰?」
809
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 23:29:58
>>808
「クリス・クロス。マネージャーだ」 ピッ
「これ、名刺」
後藤の詳しい説明は華麗に聞き流し、答える。
手渡された名刺には、言った通りの名前と『アストロ・ゾンビーズ』マネージャー兼監督という肩書、
電話番号メールアドレス大手SNSサイトのアカウントなどなどが記されていた。
後藤が『都市伝説』に詳しいなら、『ゾンビ野球』と『アストロ・ゾンビーズ』を結び付けられるかもしれない。
「で、実験ね。良く分からなかったが、猫のおしっこを調べているのか」
「けっこうなことだ。私が大学生のころは何してたかな…………」
「あ」「名前を聞いても?」
思い出したかのように尋ねて来る。
810
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 23:35:49
>>809
「あぁ、これはご丁寧に」
クリスから名刺を受け取り、その『アストロ・ゾンビーズ』のマネージャ
と言う肩書きを顔色変える事なく無言で読み上げる。
『都市伝説』に関しては、後藤も『ヨハネスブルグ』を調査すると
以前に別のスタンド使いと約束した手前、ある程度の情報は把握してる。
だからこそ『ゾンビ野球』と『アストロ・ゾンビーズ』の関連は
思考の中で結びつけるだろう。
「後藤 成明、院生の二年‥‥‥え、本物のアストロ・ゾンビーズ?」
「夜な夜なゾンビ達で野球するって言う、あの噂の?」
と、半信半疑と言う表情で自己紹介しながら君に聞くだろう。
811
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 23:50:28
>>810
「フム。成明か。よろしく……」
「そして……そうだ」
後藤の問いかけに、女が答えた瞬間。
ドッパアン!
マンホールの蓋が、勢いよくブチ上げられる。
大雨でマンホールから水が溢れ出たのか?
違う。そうではない。
マンホールから溢れ出たのは水ではなく、地の底から蘇った『奴ら』。
そいつらは、野球をする為だけに、地獄の底からやって来た!
テー テーッ (流れ出すThriller)
「我らが、『アストロ・ゾンビーズ』!!」
ジャアアーン
夜とか雪とかで人通りが少なかったのは、色んな人にとって幸いだっただろう。
812
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/19(水) 00:01:07
>>811
「woW!」
流石に『アストロ・ゾンビーズ』に合わせて踊るような真似は後藤もしないが
思わずアメリカンに驚きの声を顕にする。
「本物だ‥‥‥っ 本物のゾンビ野球チーム!!
『アストロ・ゾンビーズ』だ!! いやぁ感動だな‥‥‥!」
と、ゾンビの野球選手達を見て感嘆を唱えている。
尚、未だ食事してた野良猫(パレート)は胸に抱き寄せている
813
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/19(水) 00:06:29
>>812
「ふふん、まあそれほどでもないがね」 「サイン欲しい?」
女はどんどんと自慢げにしていく。
実は今までこういう風に扱ってもらったことがなかったので、実は超嬉しいのである。
(これは……今年中に広告収入で食って行けるかな) (ブログ始めよ)
遠大な計画の第一歩である。
そうこうしているうちに野球のユニフォームを身に纏ったゾンビ達は最後の決めポーズを決めていた。
「しかし、お前は珍しいな。『ゾンビーズ」を見ても驚かないなんて」
「いや、変人だというのは何となく分かっていたがな……」
「……もしかして、『スタンド使い』だったりするのか?」
女はふと思いついたように問いかけてきた。
一般人がゾンビを見たら当然ビビるので、当たり前と言えば当たり前である。
814
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/19(水) 00:21:14
>>813
「あぁ、うん。『スタンド使い』だよ」
しれっと。虚偽の申し出、躊躇する事なくクリスへ告げる。
―ズズッ・・・
猫を抱く中、片手だけ空けて、その手から湧き出るように出現するのは
一本の何の変哲もなく見える『ダーツ』だ
「『ザ・パラダイム・シフト』って言ってね‥‥‥力の容貌は‥‥‥
そうだね、ちょっと彼(ゾンビ)に刺して良いかい? 話すより
実際に披露するのが解り易いと思うよ」
と、にこやかにクリスへ告げる
815
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/19(水) 00:35:25
>>814
「ああ、良いよ」
「おいおい、勘弁してくれよ俺には女房もいるんだ」
「何十年前の話だ。とっくに鬼籍だろ」
なんてゾンビジョークを繰り広げつつ、『ゾンビ捕手』の腕を差し出す。
腐敗した腕は近くにいると腐った水が煮凝ったような腐臭を漂わせている。
女はなんてことない顔をしているので、彼女にとってはこれが『普通』なのだろうが……。
「しかしダーツのスタンドとはなんというか……」
「不思議だな。大当たりだとボーナスが出たりするのか?」
腕を差し出させながら、女は適当な事を言う。
全体的に発想力が貧困だった。
816
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 20:55:22
>>815
「あっはっは。ボーナスか、そう言うスタンド能力だったら面白いんだけどねぇ」
快活な笑い声と共にダーツを軽く投げ『ゾンビ捕手』の腕に刺す。余り
後藤としても腐臭と爛れている肌に余り触れる程に接近したくない。
―ズギュゥ ゥ ン
後藤のスタンド『ザ・パラダイム・シフト』のダーツは鬼籍のゾンビ捕手
の腕へ刺されれば、吸い込まれるように消える(ように見える)。
―これで 『ゾンビ捕手』の知覚が後藤 成明に伝達される。
‥‥‥ゾンビの感じてる知覚と言うのも、奇妙なものだが。
(さて、と)
後藤は考える。『アストロ・ゾンビーズ』の性能、そしてタイプについてだ。
スタンドは大まかに三つ、以前出会ったスタンド使いは基本的に全員
自分の意思で自動操作するタイプだったが、この『アストロ・ゾンビーズ』
会話や其の振る舞いから行動して見るに一人一人に半ば意識がある。
つまり半自立『自分の意思をある程度もって』行動してる。
(本体と、彼らの関係性はどうなんだろうねぇ。彼『ゾンビ捕手』が本体
に対して抱いてる主観と、僕に対しての主観を『すり替え』が出来そうなら
やって見るのも良いかな。彼女『クリス』も自分のスタンドが他人の命令
に応じれば多少は驚嘆してくれるだろうし)
『アストロ・ゾンビーズ』のゾンビ捕手のクリスに対する主観と後藤への
主観を『すり替え』て見たい。成功すれば、後藤の事を『ゾンビ捕手』は
『本体』に対してと同じ応対をする事になるだろう
(※どう応じるか判定は任せる)
817
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 21:56:49
>>816
「うぉッ!?」
『ゾンビ捕手』は、腕の中に吸い込まれた『ダーツ』に驚いているようだ。
そして、次に『ゾンビ捕手』の感覚が後藤にも理解できるようになる。
……腐臭は、感じていないようだ。どうやら、鼻が慣れているらしい。
聴覚は人間と同等程度だろうか。だが、人間と――後藤と明らかに違う部分が一つある。
『視覚』。
明かりがあるとはいえ薄暗い周囲の光景を、
『ゾンビ捕手』は明確に『認識』していた。……これもゾンビゆえ、だろうか。
「……で、どんな能力なんだ?」
「ああ、俺も気になるぜ」
問い掛ける女に、頷く『ゾンビ捕手』。
バットやらミットやらを持った『ゾンビーズ』が、その周囲で後藤に視線を寄せる……。
818
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 22:24:22
>>817
(こう見えるのか‥‥‥へぇ)
『ゾンビ捕手』の視覚の明確なクリアな状態。全てのゾンビがそう言う視覚を
所有してるかは不明ながらも『暗視』が普通の人間より勝ってると言うのは
一つの発見だと後藤は自分の心の中でチェックして見る。
「あ、うん‥‥‥能力としては相手との五感の共有、と言うより一方的に
相手の感覚がこっちに伝わるんだよ。謂わば、情報・探索系のスタンドかな。
いま僕は彼『ゾンビ捕手』の視覚が理解出来る。
遠方には××が有るね(※××にはゾンビ捕手だけが見えるだろう常人では
視認困難な建物、造形物の名前を当てはめる)
背後に居る(※周囲と書き込まれてるので後藤の背後に居るとも解釈する)
『ソンビーズ』が僕に視線を寄せてるのも解るよ」
スラスラと、自分の能力の一端を説明しつつ。『ゾンビ捕手』が本体(クリス)
にどう言う印象を抱いてるのかも知覚情報から割り出してみたい。
(※畏敬やら、仕える事や命じられる事に問題ないと思われてるなら
後藤に対しての印象と『すり替え』て見たい。尚、『すり替え』ても
危険な命令はしない事は約束する)
819
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 22:41:54
>>818
(※扱いとしては『半自立型』な為、命令は基本的に『何でも聞く』.。ご自由にどうぞ)
「なるほど……便利な能力だな」
「マジか。何か照れるなァあ〜」
勿論、『ゾンビ捕手』をはじめとした『ゾンビーズ』は死んでいるので、
生体反応などあったものではないのだが……(なのに視覚があることについては気にしてはいけない)。
『ゾンビ捕手』の意識は、明らかにクリスよりも後藤に傾いている。
『本体』・『監督』として表立って敬意を表している様子は見られないが、
やはり『自分の存在の核』として大なり小なりクリスについて好印象を覚えているということなのだろう。
820
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 23:05:44
>>819
「いやいや、謙遜しなくて良いよ。
君達は死しても優秀なスポーツ選手なんだから」
そう、褒めやかしつつ。後藤は一考する。
(『すり替え』には成功したが‥‥‥成功しても彼女『クリス』と僕に
対する印象は同じ。そして同じ印象に対して行き成り攻撃しろなんて
命令は相手は高確率で享受しないし、何より『ゾンビーズ』の他のメンバー
がどうソレに反応するか未知数だ‥‥‥となれば)
「‥‥‥君、捕手君」
「良ければ彼女『クリス』を強くハグして見て貰えないかい?」
彼は女房が居る、と台詞を述べていた。妻帯者である彼が本来なら
赤の他人の自分の台詞に応じる筈が無い。
だが『主人』、上位の者の命令なら、これ位は許容するだろう。
彼女『クリス』は少し憤慨するかもしれないが‥‥‥
821
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 23:20:06
>>820
「はぁ!?」
「はぁ!?」
同じタイミングで同じリアクションをかました。
「何を馬鹿な……そんなことするわけが、」
「何を馬鹿な……まぁやるけどさ……」
「え!?」
リアクションが食い違った。
渋々ながら、『ゾンビ捕手』が女のことを抱きしめる。
しかも『強く』(パB)なので下手したら死にかねない感じである。
嬉し恥ずか死であった。
「いたいいたいいたいいたい!!」 「死ぬ!!」「助けて!!」
「あーいよ」
「仕方ねーな監督は」
「にしても何だこの能力??」
などなど、緊張感に欠けることを呟きつつ、
『投手ゾンビ』が投球によって『捕手ゾンビ』の頭部を、
ゴ
バチャ!
破壊し、他のメンバーが二人がかりで『捕手ゾンビ』の身体を引き剥がす。
「いたた……これは何の手品だ?」
痛みのせいか、眉を顰めながら後藤に問いかける。
怒ってはいるようだが、真剣にキレているわけではないようだ。
飛び散った『捕手ゾンビ』の脳漿に塗れている為非常にスプラッタだが。
822
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 23:29:34
>>821
「あぁ、御免‥‥‥こう言う惨事は想定してなかった」
少しだけ引き攣った笑みで、後藤は一先ず脳梁まみれになった
クリスに謝罪する。スタンドを解除すれば脳梁も消えるかもしれないが
一応女性相手だし、真摯に謝罪しようと努めてるらしい。
「つけ加えると、知覚の伝達と共に其の知覚を変化出来るんだよ。
僕も詳しく説明するには、この能力ちょっと未知数だけど‥‥‥
『ゾンビーズ』‥‥‥彼ら選手は君の事を上の立場と見てる。
で、僕は赤の他人。この赤の他人って言う印象を君の立場に捉えるように
変化したんだ。とは言っても、これ相手の知覚が無ければ出来ない
方法だし、相手が本当に僕を警戒してたら不可能な方法だからね」
「‥‥‥あ、あと本当に酷い事して御免。綺麗な肌が汚れたね」
と、クリスをフォローする科白を付け加え説明を一通り終えた。
823
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 23:54:20
>>822
「あー……良いよ」 「解除しても土くれに戻るだけでなくなりはしないがな!」
恨みがましく付け加えられた。
『ゾンビーズ』からユニフォームをかっぱらってそれを雑巾代わりにしている。
ヨゴレはひとまずとれたようだが、腐臭はすっかりい移ってしまったようだ。
「あー、なるほどなー」 「スゲー能力だ」
「考えるなー。オレたちとの相性は最悪だな」
「頭潰せば良いじゃん」 「それもそうか」
『ゾンビーズ』も気にしていないらしい。大らかな連中だ。
「…………綺麗……そう、かな……」「いや、照れちゃうなぁ……」「もう」
コイツも単純だ。
ちなみに、クリスの肌は不摂生が祟って血色が悪い。
吹き出物があったりするわけではないが、きれいな肌……とは言い難いかもしれない。
「まったく、まあ許してやるけど、あんまり危ないことには使うなよ!」
「この街にはスタンド使いの警察もいるんだからな」 「私もこの間会ったし」
フォローですっかり機嫌をよくした女は、そう付け加える。それから、
「それじゃ。そろそろ帰らないとオデンが冷めちゃうから」
「じゃあな、成明」 「『ゾンビーズ』も今日は解散!」
「おー……」 「……俺達何のために出てきたんだ?」
女の号令と共に、『ゾンビーズ』はゾロゾロとマンホールの中に帰って行った。
女もビニール袋(オデン入り)を片手に、夜の街並みを上機嫌で帰って行った。やっぱコイツ単純だ。
824
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/21(金) 00:20:07
>>823
825
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/21(金) 08:38:52
>>823
「あぁ、それじゃあまたね、クリス」
穏やかな微笑で、陽気な雰囲気で去るクリスに手を振って後藤は見送る。
だが、その微笑みの仮面の裏で 後藤 成明と言う存在は考える。
( ‥‥‥『スタンド使いの 警察』‥‥‥ )
a ∈ K ≒ c ≠ a /= c ∈ K
「やはり、退屈しないねぇ。この黄金町は」
にこやかに微笑む後藤の腕の中で、まだ寛いていたパレートは
頭をもたげ一声鳴くと、少しだけ腕の中で体を全体で波のように
揺り動かして地面にスルリと降りると素早く去った。逃げるように
「‥‥‥」
クルッ、と後藤 成明は背中を見せると帰路へ歩く。
その胸中に、一つの数式を刻んで
826
:
『バースディ・マサクゥル』
:2014/02/22(土) 08:37:04
ブルーの瞳、背に伸びるほどの長い白髪、浅黒い肌、長身痩躯、若々しい色気を醸すスタイルの良さ。
レース入りのハイソックスにレース入りの手袋を着用する可憐な容姿のお嬢様っぽい美少女。
「ウィル君に会いたい……」
『語り部』様からの命令が無いので暇なのだ。
それとは別に少女は恋煩いに苦しんでいた。
彼女の内に眠る邪悪な人格『クレシアル』も同様にウィルを愛しているのだが。
(『語り部』が情報を寄越さないのが気になるな。僕を蜥蜴の尻尾切りに使うつもりなんだろうが、あの女性の思い通りになるのは不味い)
(僕以外に『語り部』によってスタンドを目覚めさせられた奴等と話もしたい)
(『語り部』の敵視している者と接触してみるか?)
(いざというときには『語り部』を裏切ればいいだけのこと……)
表の人格と違い、能天気ではない『アレクシア』は邪悪な思考を続ける。
827
:
『バースディ・マサクゥル』
:2014/02/23(日) 19:43:36
>>826
そのまま立ち去った。
828
:
卯月悠紀『S・S・I・S』
:2014/02/25(火) 22:49:25
「よっ」
「ほっ」
「とっ」
人通りのまばらな平日の商店街。
そのタイルの黒いところだけを、ジャンプして渡っている少年がいる。
829
:
卯月悠紀『S・S・I・S』
:2014/02/26(水) 02:06:13
>>828
満足して、帰宅した。
830
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:30:04
ズル・・・ ズルズル・・・・・
「ゴホッ、ゲホッ」
マスクにマフラー、毛糸の帽子。
ドテラを纏った姿で歩いている。
怠いのが動きの鈍いぞ。
831
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:34:17
>>830
「なんですかこんなもの」
追いはぎを働く。
832
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:38:23
>>831
「キャー、助けてー、おーかーさーれーるーぅ」
「げほごほ!」
哀れ病んでいる銀髪金瞳はいろいろと剥がれた。
下は色気のない芋ジャーだ。それすらも剥ぐならヒートテックのシャツとタイツ着用が判るだろう。
833
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:42:13
>>832
がしっ
がばっ
「女をそういういみでおそう女なんて居ませんよ。
ファンタジーやメルヘンやネオンじゃあるまいし」
芋ジャージに脈絡無く取り出したカイロを腹から胸から
太ももにまでべたばりして、剥ぎ取ったドテラを放り投げる。
「しかしまー、ずいぶんとかおいろのわるいことで」
834
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:48:45
>>833
「フフフ、お笑いあそばせ。
あたくしはもうダメなのですわ」
ムクリ
起き上がる『銀髪金瞳』であった。
暖かい感触におやと首を傾げたり。
「風邪を引いてしまったというのに、家族は旅行ですわ。
アタクシもフランスで美味しい料理を食べたかった……!」
835
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:52:38
>>834
ど
ど ど……
「行ったことなかったんですか?
……そのなりで?」
え? って感じの顔で見る。
まさか、あんた……。って具合だ。
スタンドが……月までは吹っ飛ばないだろうが、ペットボトルロケットで
イグニッションするぐらいには衝撃だ。
「それはそうと、なんでこんななりで外に?
さむいならこんななさけないかっこうさらさないで
家でうなってればいいのに」
836
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:58:00
>>835
「はははいったことあるにきまっているじゃありませんのなにをいってらっしゃるのかしら」
カクカク
ロボっぽい口調になった。あやしい。
「えーと……アタクシ、その……冷蔵庫にあるものを食べつくしてしまいまして。
追加で買出しに来ましたの。きつねうどんでも作ろうかと」
837
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:02:05
>>836
「もうよい、みなまでいうでない」
スッ
無表情で手を前に出した。
察してしまったからもういい。いうでない。
「食べつくすって……りょこう行ったなら
それなりのたくわえおいて行くはずじゃ……」
メカドテラの足元に例のやつらが居ないか見るよ。
この14歳ならこんな状況でもスタンドを出して居かねない。
838
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:12:31
>>837
奴らはいなかった。
どこへ行ったのやら……
キャーワー
《ママンママン! ヴァンがすごいわ!
♂♀5V個体をセットでミラクルで引き当てたの!》
「貴様らああああ! 小○館関連の話題はここでするなとォ――ッ!」
居た。某携帯ゲーム機を抱えてみな楽しそうだ。
839
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:15:08
>>838
「よーしきさまらその○D○をとじてならべ」
無表情で宣言する。
中の人の携帯獣ゲー近況報告はNGだろう常識的に考えて……
「あんなポンコツでも自分の本体でしょうに。
ママンをころすき? きみら」
840
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:34:14
>>839
《ママンはゴキブリみたいにしぶといから大丈夫よ!》
異常な信頼感があった。
こういう信頼はされたくないものだ。
「ふふ、黙らせる為とはいえゲームを買い与えるべきではありませんでしたわ。
さあ、それで遊びすぎてはいけませんわ。ちゃんと盗みも学ぶのです」
というわけで取り上げられた。
841
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:44:31
>>840
「……まぁ、ほどほどに」
盗みも学べという台詞には賛同できないが
遊びすぎるなというのには同意なので多少語気が弱くなる。
「しかしまぁ、このありさまじゃそうなるわけだわ……
いつかえってくるって? りょこうは」
姉妹だけを行かせるには多少射程が足りないとか
そもそも見えないとか、そーゆー問題もあるんだろう。
842
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:56:41
>>841
「明日には帰国するそうですわ。
まったく、可愛い娘を置いて旅行などとは!」
可愛い娘(身長170センチ)が憤慨している。
わちゃわちゃと『小鬼』の群れが、その肩に這い上がった。
「ではそろそろアタクシはスーパーに参りますわ。 ア・デュー
このカイロの恩は忘れぬことにいたします。それではさようなら」
優雅とは言えない格好で、優雅な歩き方を精いっぱいしつつ去った。
「ゴホ! ゲホ!」
843
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 03:00:33
>>842
「なんとまぁ……」
「ぶったおれそうだからついていってあげましょう
ありがたくおもうのです」
どう見ても優雅には思えない歩き方になっているので、
後ろから付いていくことにした。
殴りあった仲とはいえ、野垂れ死にしそうな様をみたら
流石に、アレだ。
「んんっ。
おフランス風りょーりでもつくったげましょうか?
こう見えてバイトしてるんですよ、そーゆー」
後日風邪がうつったとかうつらなかったとか。
844
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/02(日) 23:49:14
「えーと併殺がゲッツーで……」 ブツ ブツ
昼下がり。
何やら野球の指南書らしき本(カバーがかかっているので表紙は分からない)を
読みながらブツブツつぶやいている女が一人。
思いっきりかじりつくように本を読んでいる。
つまり、ぶつかられ放題であり、ぶつかり放題である。
845
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 00:09:31
>>844
ド ンッ
「おおっとォ…!」
本に集中していて歩いていたところ、真正面からぶつかってきた男。
いや、『ぶつかった』のではない。
男の腕が、『抱きかかえる』ようにクリスの両肩に回されている。
マドモアゼル
「こんなところで『読書』は危ないですよ?Mademoiselle?」
クリスが顔を上げたなら。
ハーフっぽい外見の、線の細い、チャラいオシャレっぽい感じの男が見えるだろう。
ウェービーな長髪を紐で縛っており、首にはループタイが揺れている。
846
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 00:20:00
>>845
ド ンッ 「あっ、すいませっ」
女は呟くように言って足を止め、本から顔を放して相手の顔を見る。
板倉の端正な顔つきを見返すのは、目の下に隈がこびりついた白人の女だ。
黒い長髪はワカメのように波立ち、青白い肌はいっそゾンビと言った方が良いかもしれない。
リクルートスーツに身を包んでいるが、どっちかというと『着られている』感じが否めない。
『抱きかかえられている』という要素を含めても、お姫様と言うよりは
全体的に自分がモテない理由を周囲に転嫁しそうな感じのヤツだった。白人だが。
「夜は時間がとれないんで、昼に読むしかなかったんだ……」
「いや、すまなかった。前くらいは見ながら歩くべきだったよ」
女は素直に謝った。
横柄な態度だが、これは日本語が不自由なせいかもしれない。
……もっとも、そのわりに流暢な発音なのだが……。
「……で、ぶつかったのは悪かったけどちょっと近くないか?」
恥ずかしがって……というよりは、単純な疑問として女はそう問いかける。
…………近くにいる板倉は分かるが、この女、どことなく『土臭い』。
847
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 00:35:55
>>846
「おおっと済まないね」
「近くないか?」と言われたので手を放し、一旦身を引く…が。
刹那、クリスの頭を両手で抱え、またも顔を近づけ、じっくりと観察する。
「フーム、少々『お疲れ』の感じだね。
美貌を顧みずに努力する『女性』は、僕は『大好き』だ」
「君が一体『何』にそこまで打ち込んでいるのか…はわからないが」
「ところで、君はどこか『土』の香りがする…ね。
何だいその本は?」
再び手を放しはしたが、本の内容を確かめるために顔は近づける。
848
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 00:46:37
>>847
「おうっ」 グイ
顔を近づけられ、なんとも色気のない呻き声をあげる女。
眉をしかめているが、やはり隈は酷い。
肌は比較的綺麗なようだが、それだけに血色の悪さが気になる。
「だから近いと言って……」
「おうっ」 パッ
放された。
恥ずかしがったりとかはまるでない(むしろコイツに恥という概念はあるのか?)が、
頭を持ったり放されたりして女はちょっとだけ疲れたようだ。
「私は他人を振り回すような『男性』は『そんなに好きではない』」
飄々としている板倉に憮然とした様子で言い返し、
「野球だよ。野球の指南書。ちょっと……財テクに野球の知識が必要でね。
まあ部下たちがプロだから私が素人でも問題はないんだが……こう……示しと言う意味で……」
「土の臭いは気にしないでくれ。腐臭よりはマシだ」
よく分からないが、女は野球のプロの上司で財テクとかに頭を悩ませる立場らしい。
財テクに野球の知識が必要になるというのも、なかなかユニークなケースだが……。
849
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 01:01:28
>>848
「ああっと、済まないね。
だが気にしないでくれ、美しい女性は『好き』だ」
このアホみたいなセリフは天然で言ってるのか?
それはわからないが、とりあえず『人並み』の距離は空けたようだ。
「野球?財テク?
…フーム、つまり『野球』の『監督』をしてるってことかい?」
「てっきり『ラブロマンス』な『小説』か何かに集中してるのかと思ったけど…」
女の返答が意外なものだったので、
右手で顎をさすり、目を見開きながら問う。
クリスの顔に、男の顔がまたもや近づいてくる。
「野球は詳しくないけど、土の香りがするのはそのためか。
うん、キライじゃあないよ。そういう女性(ヒト)」
スン スン
「だが『腐臭』はしないがなァ〜?」
長身の男は、クリスの頭の匂いを嗅ぐように軽く鼻を鳴らす。
ビンタぐらい貰っても不思議じゃあない、これは歴然たるセクハラだ。
850
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 01:14:21
>>849
「だから距離が近いっつってんだろ!」
バチコーン!
ビンタはしなかったが、三度目なので流石に頭をはたいてツッコんだ。
説明しよう。クリスは普段ゾンビーズの連中と一緒にいるので、
ボケに対しては基本的にドツキ漫才で対応するのが習慣づいているのだった。
その証拠に、今のツッコミも手首のスナップは効いていたし音も派手だったが痛みはなかった。
熟練している。
「ったく……」 クサ
「まあ、平たく言えばそうなる」「『腐野球チーム』のな」
なんか漢字がおかしいが、ルビで正常にしているので問題はないだろう。
しかし、単なる草野球チームの監督がチームの一員を部下というのも何かおかしい。
何かしらの事情でもあるのだろうか……?
「私は、『そういう』タイプの小説はニガテなんだ……。
というか、そもそも小説は読まない。映画とかゲームだな。ゾンビがいっぱい出て来る系の」
女は見た目相応にスプラッタな趣味をお持ちの様子だった。
851
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 01:30:35
>>850
バチコーン!
「おおっ」
「待ってたよ、『それ』」
普段、女性からツッコミだのビンタだのを受けることに慣れている板倉は、
特になんという事もなく、ニコニコ顔でそれを受けた。
口振りからも、むしろ『御褒美』だと認識しているかのようだ。
とりあえず、『人並みの距離』には戻ってくれたが。
「ゾンビ?ゾンビが好きなの?
へぇー、変わった趣味してるね!」
「僕も映画はよく見るけど、ゾンビ映画はあまり見ないなぁ。
君のオススメがあったら是非見ておきたいね」
「だけど、『草野球』のメンバーを部下というのも何かおかしいね。
アレかい?会社か何かの野球チームなのかい?」
「たくましいなぁ、強い女性は好きだ」
興味深く話を聞く。
板倉はクリスが何かの会社の『上司』か『経営者』で、
チームメンバーでもある『部下』達を率いているのだと判断した。
「○○な女性は好きだ」ってのは殆ど口癖だが。
852
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 01:44:16
>>851
「…………」
(Mの人なのか?)
ごくまじめに思った。
「ゾンビは好きだな。それはもう好きすぎて仕事になるくらい……まあこれは置いておくか」
「『会社』……そうだ。そんな感じだ。何せ野球狂いばかり集まっているから、
こうして私が色々とあくせくしないと立ち回らない、そんな『会社』だがね。
色々と忙しいし苦労もあるが、フリーターの頃には得られなかった『充実感』を感じているよ」
「私、けっこう領地経営系のゲームとか向いてるのかもしれないな」
とかなんとか言っていた。どことなくゲーム脳な感じだ。もはやゲーム脳など死語も良い所だが。
フリーターと言ったこととかスーツに着られてるのもあわせて考えると、けっこう最近企業(?)したのかもしれない。
「会社名……っていうかチーム名は『アストロ・ゾンビーズ』って言うんだがね」
853
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 02:07:09
>>852
「『アストロ・ゾンビーズ』…
何か聞いたことあるね……何だったっけ…」
「あッ!!思い出したッ!
何か『都市伝説』になってる『ゾンビ野球』?じゃなかったっけ?」
あまり情報に敏い方ではないが、その『噂』なら聞いたことがある。
『B級映画ノリ』のバカバカしい『都市伝説』だったので記憶に残っていた。
そっかぁ……って
「そうかァー。
『アレ』、君が宣伝してたのか」
「ヘェ〜…スゴイ人と出会っちゃったね!
次のプレイボールはいつだい?是非見に行くよ」
「何だか感激だね。
あ、申し遅れたけど僕は『板倉蝶』って言うんだ」
「『蝶』って名前だけど、『蛾』の方が好き。そんな感じ」
「よろしく…えぇ〜っと…」
握手を求め、手を伸ばす。
名前が分からないので、少し躊躇いがちに。
クリスが注視すれば、男の『左首筋』に『蛾』のタトゥーを発見するかもしれない。
服に隠れていてあまり見えないが。
854
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 02:13:00
>>853
「クリス」
言って、女は板倉の手を掴んだ。
「クリス・クロス。『アストロ・ゾンビーズ』の監督兼マネージャーだ」
「……最近は、ドラッカーの『マネジメント』を読むべきかちょっと迷っている」
そして若干話題が古かった。
「『アストロ・ゾンビーズ』はSNSアカウントの方が『本物』だ。
都市伝説の方は謂れのない中傷だから真に受けないでくれよ。
いくらゾンビが怖いからって、ああいう噂の広め方はいささかいただけないね……」
小言の様に呟いて、
「悪いが、ウチは『ないたー』専門なんだ」
「『ないたー』というのが何かは分からないが……ゾンビーズの連中がそう言ってた」
「『刺青師』もそう言っていたしな……」
「おっと」
そこまで言って、刺青に気が付く。
「そういえば蝶。……呼びづらいな、板倉」
「その刺青は……『TA2 You』で入れたのか?」
855
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 02:31:09
>>854
ブラボー
「Bravo!その血色悪くなるまでの尽力!
そのガッツがいい!惚れたッ!
ドラッカーはちょっと古いけどね!」
ラ・プルュ・ジョリ
「こんなにLa plus jolli(とっても可愛らしい)『監督』がいるぐらいなら、
あの『噂』はデマだろう。是非その『チーム』をお目にかかりたいね!」
「だが、『ナイター』ぐらいは知っておいた方がいいと思うぞ。
『ナイター』ってのは夜にやる試合の事。多分」
一部ツッコまれたが、全体には称賛している。
そして中々握手した手を放してくれない。
「おおっと、気づいてくれたね。
これは……ちょっと前に『TA2 You』で入れたものだよ」
「もしかして君も『そう』なのかい?」
ズ ギュ!
そういって『レディ・ガガ』を発現させる。
「『そう』なのか?」という問いは「『スタンド使い』なのか?」という意味だ。
ところで、『レディ・ガガ』は『蛾』のスタンド。
そして、発現は基本的に板倉の『右手』から行われる。
つまり……握手していた手から『蛾』が飛び出てくる。
『ゾンビ野球』の監督ならビビることはないだろうが。
856
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 02:51:40
>>855
「(いや、これはフリーター時代の不摂生が祟っただけなのだが……)」
「(メンドくさいし、感動してるからそういうことにしておこう)」
女はちょっと世渡りを覚えたらしかった。
このままではただの自堕落人間なのに自分の身も省みない勤勉聖女とかいう
おかしな勘違いストーリーが展開されてしまいそうだぞ!
「なるほど! 夜にやるからナイター。合理的だな」
「板倉は頭がいいな」
褒められた。多分嬉しくないだろう。
「ああ、私も『TA2 You』で『彫って』もらった。
『ゾンビーズ』の『監督兼マネージャー』にも、その時なったよ」 「何なら、此処で呼ぼうか」
女がほんの思い付きを語った、その瞬間。
『空気が一変する』。
ド ド ド ド
理由は、『地下』だ。
女の横にあるマンホールから、『何か』が迫って来る音が聞こえて来る。
そして次に感じる異変は『腐臭』。
腐った水が煮凝ったような『悪臭』が、板倉の鼻まで辿り着く。
「『野球』をする為だけに、地獄の底から蘇った馬鹿ども」
「その名もその名も――」
マンホールが。
ズズズ
開く。
「我ら、『アストロ・ゾンビ
バショワアアアアア
「うげっ!?」 「しまった! 太陽だ!」
「此処は俺に任せて先に行け!」 「行ったら死ぬよ!」
「フフ……オレ、この試合が終わったら結婚するんだ」
「オマエ結局独身のまま死んだとか言ってなかったっけ?」
・・・ ズズズ
そして閉まった。
857
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 03:08:46
>>856
「うッ!」
腐った水が煮凝ったような臭いに顔をしかめる。
音も聞こえる…すぐそこの『マンホール』からだ。
そこに重なるクリスの勿体ぶったオープニングナレーションにも関わらず……
・・・ ズズズ
ゾンビと思わしき者たちが無駄話をしながら去っていくのみだった…
辺りには腐臭の『残り香』と、『レディ・ガガ』が虚しくはためくのみ。
完全に『出落ち』だ。
「……あー」
「無理はしなくていいんだけどね。
僕の為に『ゾンビ』達を呼んでくれたのなら、それは感謝するよ」
セ・ラ・ヴィ
「何というか……C'est la vie(ドンマイ)」
苦笑いというか、ヘンな空気になったのでフォローを入れる。
握手していた手をやっと放し、肩をポンと叩く。
858
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 03:13:36
>>857
「……せらふぃむ?」
女はフランス語が不自由だった。
しかも何故か熾天使だった。厨二病かこいつ。
ふと、腐臭がなくなり代わりに土臭さが残っていることに気付くだろう。
「あー、言い忘れていたが、『ゾンビーズ』は元は死んだ野球人でね」
「私の能力は、死んだ野球人の魂を地の底の土に込めること、か」
「バットとか野球道具も作れるけど」
つまり……最初に感じたクリスの『土臭さ』というのは……、
「こちらこそ、なんというか、ドンマイ、だな」
同じように肩に手を置く。
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