したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

オテロ

20さーじょん:2006/04/02(日) 22:22:03
 開幕前、まだ会場の灯りも消えていないのに、指揮者も入場していないのに開幕。
 ある方がネット上に「金網デスマッチを思わせる」と書かれていましたが、まさにその通りです。舞台上は手前に金網で、これが4枚(6枚?)の襖のように左右に動くようになっています。冒頭では金網は閉じていて、舞台上は、コーナーポストもロープもないリングのような舞台で、リングの床面は場面によって、照明によって紫、青、赤などに色が変わります。冒頭では紫色。四方にリング上に上がるための階段が付けられています。リングの上には、これまたプロレス会場でよく見かけるような、四角に組まれた枠に取り付けられた照明群です。
 開幕前、白い仮面、黒い上着、白いスカートの集団が、リングの周囲を右回り、左回りに、隊列ではなく思い思いにゆっくりと回っています。字幕には「ヴェネツィア元老院議員たち」と出ていました。
 指揮者が入ってきても、会場の灯りは付いたまま。舞台手前左右から、デズデモナとヤーゴが登場して向き合い、オケが音を鳴らし始めると、突然会場の灯りが消え、舞台奥の大量のスポットライトがいっせいに点灯。奥の高い位置に、逆光に照らされてオテロが立っています。右手には(おそらく総督の地位を示すものであろう)金のグローブ。デズデモナがオテロのもとに向かうと、「元老員議員たち」は慌てふためきます。デズデモナは、そのうちの一人と別れを惜しむようなマイムを演じますが、結局はオテロのもとへ。
 このあたりの意図は、公演プログラムに掲載されている「演出ノート」にも記述があります。
 「オテロはヴェネツィアが所有するもっとも高価なものに、デズデモナの中に体現されている汚れのない若さと美しさに、手を伸ばそうとする。デズデモナはヴェネツィアにとって異邦人の最たる男『ムーア人』を愛する。不安と困惑の嵐が吹き荒れる。しかし助けを求める叫び声、変化を求める希望の声も、戦場からきこえてくる」「《オテロ》演出ノート」『公演プログラム』20ページ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板