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デイドリーム・ビリーバー
360
:
XL
:2014/03/21(金) 21:17:54
色々複雑な思いはあったが、
(…もうすぐだな)
聖はほうっと息を吐いて、ペットボトルのお茶を一口飲んだ。
「えりにも頂戴」
口に含んでるので、黙ってペットボトルを手渡してやる。
衣梨奈はそれを持って。
「えりね」
じっと聖を見つめた。
「うん?」
「ずっと、考えとったんよ」
そう言って、ふっと笑った。
「なんで、聖が好きかって」
「なんで?」
聖は可笑しそうに訊ねる。
「んー?
みずき、やから?」
「答えになってないよー」
衣梨奈の腕を叩き、聖は苦笑いする。
「じゃ、じゃ。
聖は、なんでえりが好きなん?」
聖は、ふっと微笑んだ。
衣梨奈はじっと丸い目で聖の顔を覗き込む。
こういう、素直なところも好きだな、とちょっと可笑しくて笑う。
「えり、だから?」
聖は最後の方で自分で笑ってしまう。
衣梨奈はご立腹のようで、むくれて聖の腕を叩く。
「自分で笑っとるし、しかも最後疑問形やし」
「それはえりもじゃん」
聖は、『ナイショね』と断って、衣梨奈の頬に素早くキスする。
衣梨奈は目を丸くして、キスされた頬を押さえる。
「えりを好きだよ。
いつ、どんな時でも」
「…うん」
頬を押さえたまま、衣梨奈は目を潤ませる。
「ずっと、今度は一緒にいよう」
「…うん!」
衣梨奈は椅子から乱雑に立ち上がって、泣きながら聖に抱きついた。
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