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デイドリーム・ビリーバー
361
:
XL
:2014/03/21(金) 21:18:29
「で」
その後日。
さゆみは、撮影場所のビル屋上で、聖と話していた。
「結局、より戻せたの?」
「ええ」
聖は、手すりに腕をかけ、ふんわり笑う。
「まあ、よかったね」
苦笑して、さゆみは空を見上げた。
もうじき、陽が落ちる。
夕焼けの色に染まっていく世界を見つめ、さゆみは目を細めた。
「道重さん」
不意に、聖が呼びかけた。
普段、自分にプライベートで話しかける、甘えた感じとは違って、大人びた声だった。
「なに?」
さゆみは、前を向いたままの、聖の横顔を見つめる。
頬に影を作り、綺麗だ、と素直に思った。
「人を好きになるって、何だと思いますか」
聖は前を向いて、自分の顔を見ない。
さゆみはふっと笑い、
「それが分かれば、誰も苦労しないの」
「今はまだ、夢見てなさい」
『デイドリーム・ビリーバー』
THE END.
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