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2019総合スレ

200山岡:2019/05/21(火) 01:58:02
tverでゴッドタン見ながらうっかり寝てたら
俺がハイパー長年ずっと好きだけど踏み込めずに疎遠になっていた広末涼子がRAD野田と結婚する
その結婚式当日朝2時ホテルの広末の部屋、人づてに話を聞いて久しぶりに会うって話で
「ごめんねこんな時間に、でもほら、私今日からしばらく忙しくって、時間ここしかなくって」
「知ってる。たぶん今日とか予定目白押しなんじゃない?」
「まあね。このあとも野田くんの都合もあるからすぐ旅行行かなきゃだし」
「あ、ほんと野田くんって呼んでるんや、聞いてたけど」
「あー、うん」
「……」
「……」
窓の外の夜景を見る広末、反射でわずかに表情が見える。その心の内をいつも通り俺は読み取れない。
離れた位置で立つ自分の姿も写っている。ボサボサに伸びた髪のシルエットが分かる程度にぼやけているが、自分の心の家もまた読み取れない。
言いたいことは山ほどあったけど、言うべきことは何一つ言い出せず沈黙が二人を包む。いつものように。
「それで…」
「そう、誕生日でしょ?」
「ちょっと前に終わったよ」
「まあでも、少し遅れちゃったってことで」
そう言いながら冷蔵庫から小さなケーキを取り出す。
「ごめんね、こんな小さいので」
「いや、むしろ安心してるよ、このタイミングで5号のホールケーキ出てきたら逆に」
「流石に考えたよ、私もそこまで非常識じゃないから」
-それに実は今日このあと少しケーキ食べる予定あるからこれくらいがちょうどいいよ-
そんな軽口の一つでも挟むべきなのは重々分かっていたが、どうしても言い出せなかった。これもいつもの通り。
言うべきだ、結婚式をもっとイジるべきだ、そして「おめでとう」と言葉にするべきだ。そのためにここにいるのもわかっっていた。
でも言ったら本当に終わってしまう。「とうの昔に終わっている」事実を認めてしまうことを心がまだ拒んでいた。
「あ、ライター持ってる?」
「あるよ」
「貸して、火つけるから。」
細長いネジネジのろうそくに火をつける広末。部屋がにわかに明るくなる。少し鮮明になったその横顔を見つめる。
いつもの彼女の顔だ。違う、俺の前でいつものように振る舞ってくれている彼女の顔だ。
結婚式の当日朝2時にいつものように振る舞ってくれる彼女、それが彼女の「普段」なのか「親愛」なのか、それとも別のなにかなのか
この期に及んでもまだ掴みかねていた。だから何も言い出せない。
「写真撮ろ?歌はカットでいいよね?」
「歌ってる間に消えてまうかもしれんしね」
「そう、それに一応深夜だし」
スマホの準備をする彼女、俺は果たしてどんな顔して映ればいいのか
うまく笑えるだろうか。さすがにここだけは笑顔を残さないといけないのは分かっている。
笑って写真を撮っておめでとうと言われ「むしろ俺が君におめでとう言わなきゃいけない日だよ」と茶化し
それでやっと流れの中で祝いの言葉を伝えられ、それで終わる。

いつもそうだ、気を使って気を回してうまくセッティングしてくれている彼女の気遣いを
結果的に踏みにじる真似ばかりしてきたのが今までだ。さすがに最後は決めなきゃいけない。
そう、これが最後の俺達のセレモニーなのだから。でも…
---
というところで目が覚めた。夢は現実よりも時には残酷のようで
目覚めて少し切なくて泣いた悲しい夢だった。
それでは聞いてください、ザ・ブリリアントグリーンで「長いため息のように」


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