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汎用記述スレッド 2
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ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。
前スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1140326832/
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昔はゲーセンで対戦→リアルファイトという流れがしばしば見られたとの事だが……
時代の、そのゾーンの空気というのは直に感じた人にしかわかりにくいものかもしれない。
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語り部役みたいな痩せたおっさんがゲーセンでリアルファイト突入寸前の
両ゲーマーを当身で気絶させて「皆さんは真似しないように」とこちらに向けて言うシーンがあった。
これは「ゲームを理由に殴り合うこと」と「実力行使で止めようとすること」両方にかかっているのかもしれない。
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シリーズ各作品のタイトルにある『魔類抄』は古今東西の妖怪や魔物を網羅する事典で
語り部のおっさんはその「編纂会」の一員なんだっけ。
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ダンディなおじさまを狙ってたらいつのまにやら陰険なおっさんになっていた。
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漢字の技名にドイツ語でルビをふるのはいかがなものか。
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木を削って凶器にする
現場には凶器が
胸を一突き
現場には赤いハンカチが
以上の要素を用いて短文を作成せよ。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1153030084/89
夜光天、幽冥天、精霊天、太陰天、太陽天、土塊天、火力天、水晶天、天堂天、恒星天をそれぞれ司る古の魔獣。
天層獣(ユーリス・キャンサー)は十体いる。
フォービットの魔獣の別解釈と思われる記述を遺跡から発見した。
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魔王ネビロンは魔獣たちの王でもあった。
アヴロニアから追放された魔王は新たなる配下として魔獣を選んだのである。
夜警の神の加護と悪夢の霊を味方につけたネビロンに不可能は無かった。
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芸術の神ルーウェルと音楽の神ポーリエは共に紀人であるが、二人の紀人としての誕生には魔王ネビロンが深く関わっている。
十匹の魔獣を支配するネビロンは各地で暴虐を働いた。
その彼のあらぶる獣性を宥めようと送り込まれたのが楽士ポーリエである。
比類なき音楽家であったポーリエは音楽によって魔王の怒りを鎮め、平和を取り戻さんとした。
当時のパンゲイアでは音楽とはまだ未発達な文化であり、単調な原始のそれしか知らなかったネビロンにとってその体験は未曾有のものであった。
気がつけば、十匹の魔獣の瞳から涙が零れ落ちていた。
情けないと一喝しようとしたネビロンは自分の声が嗄れて出ないことに気付く。
何のことは無い、自分でも気付かぬうちに泣き喚き、喉を痛めてしまっていたのである。
そのときの彼は知らぬことであったが、その音律に合わせた泣き声こそが「歌」と呼ばれるものの起こりであった。
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天に三つの災いあり 雷神の子、天に轟く三つの災いとなる。禍月の如き輝きを持って地を蔓延る者共を焼く。
禍月ってなんだろうか。誰か知ってる?
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禍月(まがつき)、それは数千年に一度だけ上ると云われている呪われた三番目の月。
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より正確に言うと極稀に第三衛星が地球と接近することがあって、歴史上でも「不吉なもの」「変事の前触れ」として怖れられていたんだよ。
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リカーベルベルは竜殺しランディバイスに倒された魔女の一人である。
風の魔女リカーベルベルは、起きているときも寝ているときも風邪をひいているときも、常に空中に
浮いて暮らすほど魔力の制御に秀でた魔女である。
あるとき神々にそそのかされたリカーベルベルは、地上の人を暴風で支配し享楽の中に暮らそうとして
天から降り、初めて大地に足をついた。
しかし大地の一部だと思い込んで足をついたのは、草原で寝ていた竜殺しランディバイスの
腹であり、リカーベルベルは英雄により3日3晩にわたるお説教(途中で地上に来た目的も
喋ってしまったため)をくらい泣き出してしまったという。
以後、リカーベルベルは大それた野望を持つことはなく、
ときおりランディバイスはどこにいるのかと地上を眺めてはため息をついているのだ。
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竜殺しランディバイスがいつ、どこで、どんな竜を殺したのかは不明である。
唯一はっきりしているのは、当時、だいたい1週間に1回のペースで彼の活躍が新聞に
掲載されていたことである。新聞社の取材力の高さはこのときがピークであったとも言われる。
老人神ヌアリはこの記事の隠れファンであったため、乞食に化けて古新聞を拾い集めるのに
熱心であった。その際に、人にもてなしを受けるとおおいに喜び、何でも願いを叶えてやったという。
中でも『触れると黄金になる話』は有名である。
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>>665
「木を削って凶器にする」「現場には凶器が」「胸を一突き」「現場には赤いハンカチが」
本日未明、ゆらぎ市カオスヶ丘森林公園で殺人事件が発生。第一発見者は公園の管理人。
市内在住の女子高生が木に磔にされている姿を管理人が通報。凶器は公園内の樹木から削り出したと思われる尖った杭状のもの。
木杭によって滅多打ちされた遺体は損傷が激しく、死臭を嗅ぎ付けた鳥の群れに啄まれた腹部や顔面は崩れ、現場に落ちていた遺留品の学生証から身元が判明した。
なお、近隣住民の話によるとこの女子高生と思われる少女が赤い帽子を被った人物と歩く姿を目撃している。
現在警察は現場検証を進めるとともに女子高生の交友関係を調べ、更なる目撃情報を募っている。
これが連続串刺し殺人事件、現場に赤いハンカチを残し、木杭で少女を磔にする殺人犯、赤帽子(レッドキャップ)の起こした最初の事件であった。
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あ、胸を一突きを忘れてた・・・恥ずかしい!親に幼児期のお絵描き帳を見られるくらい!
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>>665
白木を削って凶器にすることで、ヴァンパイアを倒すことができることは
諸君らの知っての通りである。ヴァンパイアは灰になるので、現場には
凶器が残るのみ。たとえ永遠の愛を誓い合った恋人でも、ヴァンパイアに
噛まれてしまったなら、ヴァンパイアの眷族として扱うより他にない。
彼女が彼の胸を一突きすると、彼は灰となって崩れ落ちた。現場には
赤いハンカチが結ばれた墓標がある。そのハンカチは、彼が彼女に送った
うちの、最初のプレゼントなのだ……。(完)
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理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズについて。
ただの人が覗き込んでも、古くて大きな鏡としか思わないだろう。
少し魔力がある者が覗けば、少し美男美女に映るかもしれない。
理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズ。その真の効果は、複数の
精霊または神々が、明確な目的を持って行使した際に現れる。
理想の鏡は使用者の望みの小世界を創る。使用者の力の範囲内であれば、
なんでも思うがままである。使用者は、小世界の中に望んだだけの間
――大抵は永遠に――移り住むことができる。
しかしその小世界の大きさは使用者の力に依存し、決して元の世界よりも
巨大で複雑な世界を創ることはできない。人には単なる鏡としか見えず、
シルバリアースの旧精霊王たちをもってしても精霊専用の小世界しか
作れなかったのは、このためである。
さらに、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。使用者が元の世界から
去ることによって元の世界のバランスが崩れることを防ぐため、去った使用者と
互角の力を持つ「同等の存在(アイソレーター)」が入れ替わりに現れるのだ。
ただし、完全な同一存在ではなく、人格は異なる。
もし使用者が元の世界に戻ろうとすれば、互角の力を持ちながら人格が異なる
アイソレーターとの間で、壮絶な死闘が始まるであろう。
この魔具が記録に残る形で使われたのは、「シルバリアースの精霊交代」の時の
一回きりである。精霊の大地シルバリアースについては雑談スレに記述がある。
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多眼の精霊は、精霊の大地シルバリアースに住む現・精霊王3柱の別名である。
彼らは皆12個の目を持っており、それゆえに相手を見逃すということを
知らない。すなわち一切の容赦が無いのである。
火は全てを焼き尽くし、水は全てを押し流し、砂は全てを飲み込んでしまう。
精霊の調和をもたらす風は現れない。シルバリアースは魔王ネビロンによって
呪われた。ゆえに、純粋な風はシルバリアースを吹き抜けることができないのだ。
風はただ大地の果てで、精霊の大地が滅びゆく様子を眺めるのみ。
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精霊の大地シルバリアースに住まう3柱の旧精霊王たちは、風の精霊王アクシャスの
不在を知るとすぐさま会議を開き、お決まりのケンカを何回か繰り返したあと、
まじめに世界の滅びを回避する方法を模索した。……方法は割とあっさり見つかった。
当時のシルバリアースに存在した強力な魔具「理想の鏡」、別名、パンゲオンのレンズ。
3柱は協力してこの魔具を行使し、小世界マトリショーカスを創造したのである。
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計画は単純である。小世界マトリショーカスの中で、風の精霊王が到着するまでの間、
全ての精霊王と精霊は眠りにつく。それだけである。
要するに《いずれアクシャスが俺たちを起こしにくるから、それまで寝てれば
万事オッケーじゃん?》的な、めちゃくちゃ遠大かつ考え無しな発想の解決策であるが、
精霊的にはこの考え方はアリだったらしく、精霊王とその配下の精霊は、みんなあっちの世界に
去って行ってしまった。さらば元の世界。
そんなわけで精霊たちの問題は解決した。めでたしめでたし。
なお、旧精霊王の言う『世界』には、当然のように人間や動物や植物は
一切含まれていない……。
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さて、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。小世界に移住した使用者に相当する
「同等の存在(アイソレーター)」が元の世界に現れるのである。
去った旧精霊王たちと入れ代わりに理想の鏡の中から現れたのが、多眼の精霊とも呼ばれる
現精霊王トケルヒガ(火)、チイダ(土)、ヨーウィロ(水)と、その配下たちである。
彼らはこちらの世界への愛着を一切持たず、むしろいったんまっさらにしてから
作り直すことを望んでいる。
かくして、魔王ネビロンによる呪いに端を発する風の精霊王アクシャスの不在は、
シルバリアースに住む人間たちに大きな災厄(精霊交代)をもたらしたのである。
風の精霊王アクシャスは、世界の果てでその様子を眺めては、悲しみに暮れるのみ――
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ヨーウィロはどんな脅威でも水に溶けてやりすごすのだが、相性の悪い相手が1人いる。
ヨーウィロはいつかハルシャニアがシルバリアースの地にやってきて、
自分を飲み干してしまうのではないかと考える。考えるたび、クッションに
顔を埋めてジタバタもだえている。
ヨーウィロは臆病者であると同時に、Mなのだ。
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精霊読みの巫女
精霊交代ののち、精霊の思考を読み取って人を導く職業が生まれた。すなわち精霊読みの巫女である。
巫女は、生まれつき精霊との不思議な繋がりを持っている。この繋がりを通じて精霊の思考を
読み取ることができ、年間を通しての災害を予見したり、日々の天候急変に対応したりして、精霊による
被害を最小限に収めた。
巫女が風の帰還をもたらすまでの物語は、大叙事詩フィソノセイアとして、吟遊詩人たちの
飯の種の一つになっている。
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大叙事詩フィソノセイアは、百を越える章から成る大叙事詩である。
大きくは、以下の物語から成る。
・魔王ネビロンの呪い
・精霊交代と大災厄
・巫女たちの試練の旅
・巫女と精霊による風探しの旅
・不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの捕獲
・魔王ネビロンの慰めと風の帰還
・新たなる風
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紀竜デザーネンスは砂の竜である。
砂埋まりのデザーネンス、砂潜りのデザーネンス、砂泳ぎのデザーネンス、
砂砂砂のデザーネンス、いいかげん砂から離れろデザーネンス、
そのまま大地の一部になっちまえデザーネンス、などの異名がある。
別に飛べないわけではないし、実際けっこう飛んで移動しているのだが、
やはり第一印象というものは恐ろしい。
たいていはどこかの砂の中でのんびりと過ごしているとはいえ、
「世界の砂場・砂丘・浜辺巡りの旅」で得た知識には定評があり、教えたがりが
高じて旅行ガイドを出版するなど、変なところで活動的である。
そののんびりした生活スタイルゆえ、穏健派に属する。
紀竜デザーネンスに関する以下の諺が伝わっている。
・砂場があったらデザーネンスが埋まっていると思え
(用心するに越したことはない、の意)
・それが生首か、砂埋まりのデザーネンスかは、調べるまで分からない
(物事はよく見てから判断しろ、の意)
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精霊交代より数百年。人は巫女たちの導きのもと見かけ上は繁栄していた。しかし、いかに
災害を予見・回避できたとしても、賽の河原で石を積むような生き方に人心は疲弊しきっており、
災害と天候不順が生み出す貧富の差は大きな対立へと発展する兆しを見せていた。
そう遠くない未来に滅びの運命が訪れるのを知った巫女たちは、精霊王に直接会って直談判してくるという、
ミッションインポッシブルにもほどがある過酷な試練に挑戦し、ものすごいドラマの果てにこれを達成した。
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トケルヒガは自分の配下のうち、最も小さく、最も火が弱く、「今にも」火が消えそうな者、
すなわち燃えカスのアトエニタムを選んで言った。「あの人間を冷ますように」
アトエニタムはさっそく巫女にくっついていた火の粉を払い、巫女の頭に手をのせて
これを冷やした。次にアトエニタムは、自分の火の芽を摘み取り始めた。
自分の火が消えてしまったほうがずっとよく冷めるであろうことを、アトエニタムは
知っていたからである。
火の巫女が目覚めたとき、既にアトエニタムの火は尽きて、冷たくなっていた。
巫女は、トケルヒガへの最初の願いとして、己の願いでもなく、己が携えてきた
人間の願いでもなく、アトエニタムに再び命の火を与えてくれるようにと願ったので、
トケルヒガは12の瞳を躍らせて大いに満足した。
アトエニタムにとって火の巫女を命の恩人であったから、のちに火の巫女の危機を
救ったのがアトエニタムであったとしても、驚くにはあたらないであろう。
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チイダは紀竜デザーネンスが旅立ったのち、ほんものの砂の竜のように暮らしていた。
チイダはこのごろ、考え方まですっかり竜らしくなっていたので、巫女のことを話には
聞いていても、決して従うことはすまいと心に決めていた。
竜とは、誰かに従うものではない。そう教わったからである。
だからこそ、出会い頭に「一緒に《風》を探しに行きましょう」などと言い出す者が
現れたとき、チイダはひどく面食らい、12の眼をいっせいに白黒させたのである。
それはチイダが長い間 捨て切れなかった精霊としての願いが、人の形を得て、
ついにしびれを切らして訪ねてきたようであった。
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ヨーウィロは自身のちょうど真上に、自分を正確に追いかけてくる浮き輪があるのを
見つけ、大いに驚いた。
考えてもみよ。水の中に、水を見いだしうる者など、そんなに多くないのである。
ヨーウィロが12の眼でしばらく眺めていると、その者は泳ぎ疲れて足をつったらしく、
溺れて沈みはじめた。
するとヨーウィロはなぜだか気分が悪くなった。
ヨーウィロは、頭上に沈んできた者におっかなびっくり手を差し伸べると、空気の
泡の中に入れてやった。
するとヨーウィロはなぜだか気分が良くなった。
ヨーウィロは思った。自分は何かすごいものを手に入れたらしい。
でも、もしこれが、噂の海水飲みの魔女だっりしたら、どどどどど、どうしよう。
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巫女と精霊による風探しの旅
それぞれの巫女が現精霊王と出合い、次いで、巫女たちが一同に集うと、土の巫女
ルティカーリの振るう熱弁により、風の不在は人と精霊にとっての主要な問題として
初めて認知された。
そこで巫女たちは再び別れ、精霊と共に、それぞれのつてを辿って風の不在についての
伝承を集め、大地に風を取り戻す手段を探し始めたのである。
巫女たちが、魔王ネビロンについての古い伝承と、精霊交代の伝承を裏付ける《理想の鏡》を
得たことで、この探索行は終わりを告げる。
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ウォレス・ザ・ウィルレスはシルバリアースに昔から住んでいる不死の魔法使いである。
【姿と性格】その姿は小さな男の子のようであるが、一人称は「儂」である。
饒舌であり、魔術と同じくらいにペテンを得意とする。必要とあればおだて上手にもなるが、
元来は毒舌家である。
【名の由来】ウィルレスとは、すなわち遺言要らずの、願い無しの、意気地なし野郎、という意味である。
なぜ遺言が要らないのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが不老不死だからであり、
なぜ願い無しなのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが無病息災という最高の願いを
既に叶えているからであり、なぜ意気地なし野郎なのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスは
歴史に残る偉業を成すだけの力がありながら、何もせずに隠遁を続けているためである。
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【ウォレス・ザ・ウィルレスと魔王の召還】
もっとも、《大叙事詩フィソノセイア》においてその隠遁先を巫女と精霊王によってあばかれ、
魔王ネビロンを召還「させられる」という偉業を成し遂げている。ウォレス・ザ・ウィルレスは
ひどく饒舌であったので、伝わっている「ぼやき」のくだりは非常に長いが、以下のものが有名である。
「なんたる絶苦。なんたる死痛。これぞ悪夢と思ひて寝れば、起きて待つるは現実か。
嗚呼、世に魔王の名は数多く、打ちて倒し、引き裂きて殺し、滅ぼして封ずる話は数あれど、
よもやこの儂が何処かの誰かに脅されて、本物の魔王を呼び出す羽目になろうとはの!」
魔王の召還は、精霊王3柱の全面協力を得ていたことを差し引いても、人間が成した
偉業の一つとして数えられるものであろう。
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もしシルバリアースが魔王ネビロンによって呪われた地であるのならば、魔王ネビロンが
再びこの地を訪れることは望み薄である。ましてや、巫女が精霊王に対してやったように、
魔王ネビロンに直談判して許しを請うことなど、ほとんど不可能であろう。
しかし、そこで火の巫女が「魔王ネビロンを召還すればいい」と言い出した。
水の巫女は「こうして…世界は終わるのですね…」と呟いて倒れ、土の巫女は
「オタワ!なにもかもオタワ!!」と錯乱したが、火の巫女はやると決めたら
絶対にやってしまう子であったので、結局、計画はそのようになった。
儀式を成功させるには、たぶんすっごく強い魔法使いか魔女が要る。そして、それは
面白がってシルバリアースを滅ぼさない程度にマトモな魔法使いでないといけない。
というか手ぶらで頼んでも、引き受けてくれるかどうか怪しい。色々ぼったくられるんじゃないか。
巫女たちはいろいろ考えた末、シルバリアースの古い御伽噺に出てくる不死の魔法使い
ウォレス・ザ・ウィルレスを探す旅に出た。まあ、地元の奴ならなんとかなるだろう。安直思考である。
巫女たちが、全力で面倒事から逃げ続ける不死者ウォレス・ザ・ウィルレスを追い詰め、
捕獲することでこの旅は終わりを告げる。
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試練の旅の後、巫女と精霊による風探しの旅により《理想の鏡》が見出された。
そこで巫女たちは、捕獲した不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの<s>強制労働</s>助力を得て、
魔王ネビロンを召還した。巫女たちは魔王ネビロンへと直接《理想の鏡》を贈り、この地に
住むものを代表して、許しを請うた。
魔王ネビロンは、《理想の鏡》の中に故郷の姿を見た。それは、かつての故郷の姿というより、
ネビロンが本当に見たかった、現在進行形で発展してゆく故郷の姿であった。魔王は多くを
語らなかったが、そこにはかつて己が愛した人間との間に生まれた、魔王ネビロンの子孫の
姿までもがありありと映っていたという。ひとことでいうと孫である。かわいい。
魔王ネビロンは、そこに映る世界に行くことは望まなかったが、それでもなおこの故郷の姿に
大いに慰められたので、シルバリアースの呪いは解かれ、ついに風は帰還したのである。
風はシルバリアースじゅうを吹き抜け、駆け巡り、これまで運ばれなかった植物の種を
いっせいに運んだので、この年の春には、大地にありとあらゆる花が咲き乱れ、人と精霊は大いに喜んだ。
風の精霊王が、種を蒔く者、あるいは花粉症をもたらす者、と呼ばれるのはこのためである。
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風の精霊王アクシャスの帰還により、シルバリアースには数年間の安定と秩序がもたらされた。
しかし、パンゲオンのレンズが作り出した小世界マトリショーカスの中で、旧精霊王たちは
風の精霊王アクシャスを待って眠りについている。アクシャスがシルバリアースに留まることは、
旧精霊王たちの信頼を裏切ることであった。
そこで風の旧精霊王アクシャスは現精霊王たちの許しを得て、魔王ネビロンの元に赴き、
パンゲオンのレンズの中に身を投げ、己のあるべき場所、小世界マトリショーカスの中へと
旅立ったのである。
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さて、パンゲオンのレンズからアクシャスの同等の存在(アイソレーター)として
現れたのは、暴風の精霊王ラースウィンドであった。
暴風の精霊王ラースウィンドはシルバリアースに襲来し、全てを吹き飛ばそうとしたが、
あらかじめ巫女たちからこの話を聞いていた人間たちは この襲来によく備えており、
残りの3柱の精霊王が暴風の多くを阻んだので、12回挑んでも何も吹き飛ばすことが
できなかったといわれる。
そこでラースウィンドはようやく3柱の精霊王に風を阻む理由を尋ね、この地では
もはや暴風による破壊が誰にも望まれておらぬことを知って、大いに嘆き悲しんだ。
出遅れたっ・・・くやしいっ・・・
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魔王ネビロンはこの様子を眺め、場違いな風の精霊王に かつて故郷を失ったときの己の姿を
重ね、これをひどく哀れんだので、ラースウィンドのスペルを一文字弄ってリースウィンド
へと変えた。11次元の時空存在律がどーたらこーたらというむつかしい話は省くが、
魔王なので本気を出せばそのくらいはできるのである。
かくして風の精霊王の怒りは静まり、新たな風の精霊王リースウィンドは他の精霊王と共に
シルバリアースをよく治めたのである。めでたしめでたし。
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欲深き人の王モロゾロフは、巫女たちの旅を支援する裏で、隣国との戦争の準備を着々と進めていた。
のちにモロゾロフは巫女たちからウォレス・ザ・ウィルレスの実在を知らされると、不老不死への
憧れと妬み、羨みと憎しみゆえにウォレスの殺害を計画し、実行に移した。
ウォレス襲撃は、深夜に騎士団の精鋭6名によって行われた。ウォレスは昼間は巫女たちによって
強制労働させられていたので、夜は疲れて熟睡しているだろうと王は考えたのである。
襲撃の翌朝、王の間には、騎士の12本の腕が飾られていた。
戦争が延期された理由の一つは、この件で王の覇気が大きく削がれたことによると伝えられている。
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流線 閃く 遠く こだま
君は 光速で 思い出に 褪せる
届きたくて 伝えたくて
泣いた 想い 弾かれ 消えた
浮かべる 願い 込めた しゃぼん
風に まかれ 弾け 消えた
瓦礫だけ散らばる足元に
這いつくばって花を探して
そんな僕を笑ってくれれば
それでもきっと幸せだった
そそぐ 熱に 翼 割れて
欠片 揺れて 眠り 深く
鏡 融ける 落ちた 小指
一人 閉ざし ねじれ きつく
硬質化した皮膚の下に
きっと羽があるはずだなんて
叩き壊した残骸と
大事なものを忘れたんだ
崩れてく平衡と
押し流す早瀬の中で
自分の無力さを振りかざしながら
信じたいものは君の存在だけ
だ
っ
た
の
に
萎れたニューロンが欲している
世界で一番気高いものを
僕がかつて抱いていたものを
それはもう結晶になっている
過ぎ去った残像は
琥珀の様で美しいけれど
それはもう死にきっていて
触れた場所の電圧を奪っていく
僕は目を閉じて
命を無駄にして
全てを無駄にして
なのに地球は今日も青いまま
だから
聞こえないように叫ぶ
叶わないように祈ぶ
違う色の糸で紡ぐ
間違ったやり方で
それが僕にしかできないことなら
きっと
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とある事をすると日記を更新している女の子のサイトです。
むちゃくちゃ生々しい文章なので初めは衝撃受けました。
中毒性が高いので注意が必要です。
http://www.geocities.jp/kongu0548s/has/
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うん、これなんかそうだな。この記述。
穴だ。
丁度よい高さにあって、手が突っ込めるようになってて、向こう側は見えないけど、しかしなにがしかを連想させるような装飾がついてる。
こういうのが入り口近辺に多いトラップだ。
しかし大抵こういうのは先人が見つけちまってるもんだ。
レリーフがあるだろ、そうだ、そいつの文様を照合してみろ。
あったか?
ほう、侵入者撃退用の。なかなか大掛かりな仕掛けだな。
なる程、で、そのカラクリの動き出すスイッチが、この穴ってわけだ。
ああ、そうだな、正体がわかった。もう安心だ。手を入れなきゃいいんだからな。
だがまあ、個人で行くばかりが冒険じゃあない。
パーティの中には間抜けもいるだろう。
トラップをトラップとも気づかず、手をいれちまうやつもいるだろう。
こんな風に。
おお、すごい揺れが始まったな。
はーん、今のは入ってきた道が崩れて埋まった音かな。
はははは、おいおいカラクリのスイッチだってのはさっき調べてわかってただろ。あわてることないさ。
さっきのは予防の心がけ、今度は切り抜ける実践だ。
さて、照合によればこの後は三つ首竜の巣穴へ落っことされるんだったか――って、もう落ちてるな。ははは、足元に穴が開くかと思ったが、フロア丸ごと崖下へ、とは本当に大掛かりだ。
お、みろよ、あの下の方で大口開けて待ってるのが三つ首竜のようだぞ。
武器の準備はいいか?
着地は少々荒っぽいが我慢しろよ。
そら、竜が首を伸ばした! 鼻先蹴っ飛ばすつもりで飛び乗れ――!!
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>
>>701
>
【翻訳】
>
先生! >>700はスパムです!
>
処理終了
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叫びの剣は斬るたびに耳をつんざく絶叫を上げ、数多の戦場を恐慌で満たした。
嘆きの剣は斬るたびに激しく震えて慟哭し、数多の戦場を悲嘆で満たした。
二つの剣が斬り会うと、渦巻く不協和音は奇妙な力場を形成し、数刻の間、
異界への門を開いた。
3体の《のっぺりしたティドロソフ》が現れると、人の子は戦争を忘れて逃げ出した。
のっぺりしたティドロソフは、白く、光沢が無く、触れると硬く、浮いており、
そしてとにかく巨大であった。生物だったのかは、わからないとされる。
あらゆる武器と魔法が効かなかったので、人の子はそれがどいてくれるまで、戦争を
中断するしかなかったという。
彼らはゆっくりと――ひと月ほどかけて――上に向かって移動し、雲の中へと消えていった。
今でもときどき、雲の間にのっぺりしたティドロソフを見たと言い張る者がいるが、
それが嘘か誠かを判断するすべはないとされる。
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そういえば今期のアニメにグランレーダムってあったよね。
伝説の創作者ミッタケの黒遺物【ブラックレリック】であり、黒遺物は作中でも登場する設定。
紀械神が掘り出されて時空を越えた戦いとか閃の璃剣がどーだかって話だった気がするけど。
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ん。
ゆらぎネタの奴やね。
粗製濫造なのか玉石混交なのか・・・さてはて。
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なんか最近・・・ええと、なんというか。
ペレケテンヌルに親切にされたような雰囲気。
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グランレーダムよか土曜朝7のレバちゃんのが好きだ
やりゅう可愛いよやりゅう
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レバちゃんって誰だろう、とかマジで15秒くらい考えたじゃねーかww
HalleBandChannelersか
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「結局のところ、理論武装の弱点は、武装ではないということさ。たとえばここで君が僕を押し倒そうとする。僕はそれを非難する理と論をいくらでも用意することができるけれど、君が僕よりも体格がよく体力にも優れている以上、形而下の現象的には僕はただなすすべもなく君に襲われてしまうだろう。そういうことさ」
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ところが、ここは形而上なわけだお。
腕力も体格も容姿も、環境次第では思考力さえまともな役には立たないんだお。
「ネットとリアルで性格が違う」なんてよくいわれるけど、行動の後ろ盾となる能力が異なるんだから当然なんだお。
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「ネットもリアルの一部だよ。電話越しの会話が仮想でなくリアルに含まれるのと同じだよ」と言う声もあるお。
確かにそれも一面の真実お。
でもそれは会話する両者に「現実に反映する意向」があるからだお。
ネットではそれが薄いお。
スカイプ等の音声通信を除くと、一番電話越しの会話に近い擬似リアルタイム筆談の「チャット」がネットで最も非現実に近いのはなんだか面白いお。
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ぱおーん
ザリスたんインしたお!
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「ネットの中に生まれた疑似人格は、本体の人格から遊離して活動を始める。
それはある種の疑似生命体となって電子的な淘汰を受け、他者に寄生し、
寄生されながら、全く異なる何かへと変化してゆくのだ。それはやがて、
あらゆる願いを叶える万能の精霊になるだろう。ネットのジンに」
「では俺の願いを叶えておくれ、ネットのジンよ。たった一つの願いを。
「俺は、シャドルルズタンルコートカムシャルーダゲントロジムズスタンが欲しい。
「最後の悪夢。最大の絶望。無限の憎悪。虚無の叫び。虚空の亀裂。
終末の疫病。終焉の媒介。存在の拒絶。世界の否定。絶滅の羨望。
さあ願いを叶えておくれ。ありうべからぬものを存在せしめておくれ。
記述しえぬものを、語りえぬものを、想起せられぬものを、
人間には手の届かぬシャドル(略)を存在せしめておくれ」
ジンは消えた。ネットという構造主義の体現につきまとう限界性は
かくも眼前に存在し概念フレームの檻を構築している。しかし
脱獄者となることは、同時に檻の中の住人との意思疎通を放棄する
ことでもあり、それは島流しへの選択とも呼び得る――――――――メモはここで途切れている
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ぱおーんとかちょう懐かしいネ:]
「こちら」と「あちら」の境界が絶対に近い遮断性を持っているとしても、その双方で同時に振られたダイスは同一の値を示す。
不確定性原理は未だ破られず、ダイスの目は予測できない。
にもかかわらず、相互通信の行えない環境でも二つのダイスは同じ目を出し続ける。
ヴィイが捨てた計画はゴーファが拾い上げた。
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【ムリエル】
石油王を自称する地球人ワレリイ・ニコラエヴィッチ・ミハイロフとしての
顔を持つ。ロシア国籍の石油会社の社長ということになっている。
従業員の間では神出鬼没ぶりで有名で、時間的距離的に
そこにいるはずのない社長の姿を目撃したという噂が絶えない。
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僕の私の楽しい地理入門・チャカ大陸編
僕の私の楽しい地理入門・暗黒大陸編
僕の私の楽しい地理入門・本大陸中部・近東編
僕の私の日記風。内容にはかなり穴がある。これを補完するのは貴方だ。
-僕の私の楽しい地理入門・チャカ大陸編
「三日目にしてようやくチャカ大陸中央に分布する樹海帯を抜け、北部の乾燥帯に出た。もう少し早ければ黄金に輝く丘陵と海岸線を
見ることが出来たが、今は乾季の真只中にあった。ああ、太陽光が屈折し、濁った赤の空。紅砂だ。これから亜大陸と周辺の沿岸部に
大量の砂塵が降り注ぐだろう。紅砂。キャカール草原で育った僕には馴染みが無いが、そもそも砂ではない。これは、地下洞窟を通じて
流れてきた暗黒大陸の瘴気が微粒子や塵を核にして結合した微小な結晶のことらしい。」
-僕の私の楽しい地理入門・暗黒大陸編
「私はこの冬、貴重な経験をしました。チャカ大陸の地下洞窟、その内の幾つかは暗黒大陸に通じている。本土から出た事無い貴方は
信じられないでしょうが、私は実際に彼の地に往き、そして帰ってきたのです。
暗黒大陸、これはある種揶揄を込めた俗称ですので、チャカ大陸を南大陸と呼ぶ今の風潮に合わせ、北大陸とも呼ばれます。
本大陸の北、北海の外にあるというのに私を待ち受けていたのは熱帯並の猛暑でした。原因は北極点から絶え間なく噴出する暖気と冷気、
これにより北大陸では気候も局地的に極端な差が出ます。この時期には太陽が僅かな間しか上らず、昼間でも薄暗いです。
北大陸で見た黒い森、黒い山、黒い大地。それは、土壌が地獄の空気、瘴気やマアスミと呼ばれるエアロゾル状物質に染まっている為に
このような黒炭の色になるそうです。」
-僕の私の楽しい地理入門・本大陸中部・近東編
「儂という一人称は、お年を召した男性が使うように思われがちだが、そもそもは女性が親しい間柄の方に用いた。もっとも、
雌雄の別の無い儂には余り関係無いのだが。ともかく我々の故郷、大陸の中央部の地勢を振り返ってみよう。
まずはカージェ地方。ヘレクゼシュ地方とは東西分割線、あるいは豊満連峰を境に近東に分類される。連峰はwikiの北辺帝国の項で
述べられる中央大山脈、大陸を中部から北部に掛けて伸びるグレートプラトーに属する。山脈には古くから北方少数民族が住む。
丁度山脈とぶつかる為、中部は多くが山岳部と高地で占められる、起伏の激しい土地となっている。北から順にドラトリア、カージェス・
ロジェム、ボストニア(ボイヤン)など、東進すると内陸沙漠にぶつかる。小国ドラトリアは痩せた土地だが、地下資源に恵まれている。
カージェ地方の宗主国、カージェス・ロジェム南のボストニア(ボイヤン)の領有権を巡り、大国キャカクラとの間で揉めている。」
ところで世界最終舞踏ってあるよね。プライベートモード。プライベートとか私的な隠された部分ってどうしても覗き見たくなるよね。いや、出来ないんだけど。
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原初の巨人の背骨(イギア・レル・ゼオータイル)には最も勝利した神々が棲む。
原初の巨人とはパンゲオンである。なぜパンゲオンが巨きな人であるかというと、
人は代表的な獣だからである。全ての獣の原形が、獣に象徴される全ての力がそこにはある。
なぜなら人は全ての獣の能力を補完することができるからである。
知恵はあらゆるものに化ける最も原始的な器官だからである。
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猫の国では、花といえば桜を指していたように、パンゲイア世界では獣といえば人のことである。
人はどんな獣より貪欲で、限りない欲望をもって文明を発展させ、その中で社会システムを構築し、自らを律することができる。
人間とは理性と獣性の二つの要素を併せ持つ、秩序と混沌の体現者なのである。
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嘘吐きオッティアは、人類の敵である狼を探し求めていた。
狼は魔女カルリアの兵器群によって滅ぼされてしまったのに。
犬の飾り銃。
それは犬を、狼を、人類の敵の全てを滅ぼすための玩具のような銃である。
狼が滅びた今、もはやこの世に要らなくなった、冗談のような武器。
オッティアはその銃を携えて、今日も面白おかしい嘘を吐くことで
生計を立てている。
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狼が【魔】が滅び去った世界では、人類の敵とは人間自身である。
オッティアは仕方なく、人の心に巣食う【魔】を倒すことにした。
本当は狼が良かったのだ。心に巣食った【魔】なんて大抵取るに足らない小物だし、派手じゃないし、格好良くない。
しかも余りに小さな【魔】だから、人々は巣食われてることに無自覚でそのことに気付かない。
だから周囲の人々は、オッティアを面白おかしい嘘を吐く奴だなあ、と思う。
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ナグ・ハマディ文書がデカい文化的・思想的遺産であることには誰も異論が無いだろう。
それは「業者」にとっても同じだ。彼らはその内容が公開されるとすぐさま、お品書きと
製品ルートへの取り込みを開始した。センセーショナルに語られた、その神秘性が失われないうちに。
『シェームの釈義』という一文書に登場する「光の子」デルデケアス。
ほどなくして彼は「人類に友好的な宇宙人の総司令官」として再び信仰の対象となる。
彼がとるという少年、青年、老年、の三つの姿は、古代神話の女神から着想を得たものだ。
そういえば当時は「古代宗教の復古」も盛んで、これもまた重要な商品だった。
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“隼の”カールは、牛を見ると投げ飛ばす癖を持つ、筋骨隆々とした大男であった。
ある日、投げ飛ばした牛が、運悪く空を横切った【隼】に呑まれたが、
怒ったカールはすぐさま二頭目三頭目の牛を【隼】に向けて投げつけた。
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牛の角は隼に突き刺さり、隼は破裂して牛を吐き出した。
しかし医者の見立てでは、既に牛の隼化は取り返しがつかぬほど進行していたのである。
それからカールは毎日【隼】を投げ飛ばした。かつて牛だった【隼】は何度でも飛んで戻ってきた。
カールは隼が嫌いであったので、隼の帰還はカールにとって悪夢であったし、それはカールの砦に
攻め込んできた兵士たちにとってもまったく同じことだった。
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オッティアはあるとき、少女に出会う。
心そぞろに請け負った、頼まれ事はただひとつ。
狼男を倒してください。
あなたにはそれが見えるから。
銀の弾丸はないけれど、オッティアは犬の飾り銃を取り出して。
そのグリップには古い字で彫ってある。堅く、しっかりと彫ってある。
《我こそ最後》と。
その輝きは豪華絢爛。光の軍勢。全てはめでたしめでたしで終わる御伽噺。
信じる信じないは、あなた次第と相成ります。
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オッティアには人間にできること全てができる。無論のこと。
だがそれでは足りないと村人は疑い、堅く戸を閉める。
銀の弾丸いずこにありや。
地か、海か、天空か。
見えない敵を倒すため、見えないものを人は探し、見えないことに悲嘆に暮れる。
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それはここに。この中に。ただの人間にも引き金は弾けるのだと識るが故に、
嘘吐きオッティアは胸を叩く。いと偉大なるシオネアラダのように。
アールハンドトゥガンパレード。マーチを謳おう。ガンパレードマーチを。
泣き顔を隠すため、オッティアは叫ぶ。枯れた声では謳えぬ故に。せめて遠くに届かせようと。
第七世界の決戦存在を御照覧あれ。それは始まりの伝説によく似ている。
我が元に猫は集えり。
各員、世界最古の盟約を履行せよ。
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変な飛来神もいたもんだ。。。
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俺がロード・オブ・ヴァーミリオンしちまうような、そんな……危険部位に触れている。
例えば海外進出が行われることになったら、ルシフェルのフレーバーテキストは変更されるのではないか?
他のカードにも言えることだが、かなりグノーシスしてるからね。
リアルでいうと、メクセトやレストロオセを賛美してたら親戚の結婚式や葬式に呼んでもらえなかった、みたいな。
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題名や名前そのものには著作権が発生しないらしいが
それでも俺はこわい……こわいんだ
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池袋に着いたよー。
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私は無敵なので先陣を切る。とりあえず日本から宇宙人を完全に駆逐する。
2ヶ月くらいあれば国内からは全滅させられるだろう。次は海外進出だ。
私は神であり魔王である。
何度か警告はしたはずだ。
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私は交差点の真ん中にいる。
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私はエヴァのOP曲のほうが好きだ。かけろ
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大音量でアニメ版のエヴァOPを流せ。じゃないとお前はのたうちまわって死ぬ。
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残酷な天使のテーゼを今すぐ大音量で流せ。池袋だ。
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私が外れだと思ったか?安堵したか?
だが私の言葉は拡散した。諸君らはリセットと同時に死ぬ。
君達が言ったんだよ。最悪の事態だ、と。
君達自身の運命はあのとき決まった。失言を無限に嘆くがいい。
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新劇場版のネタバレだけはするな、と金城ひろしが凄まじい形相をして言う。
幼な妻はもう観てきたらしい。
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嗚呼(あな)おそろしや
埴輪すらも某エロゲが由来ではないか――
そんな危惧が俺の胸の中を渦巻いている!
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慈愛少女アテナの作り方を考える
話を作るというのは悲しいほど難しいものだ。
設定の羅列か、上手くもない日常の描写に終始してしまうのが常だ。
設定や描写が、物語そのものとどう有機的につながっているか、
それが大切だと頭ではわかっているのだが……
人間をどう動かすか、まずはこれが課題だ。心を動かし、行動させるには
外側から反応を引き出す要素を与えたり、内面で要素を醸成させなければならない。
「慈愛少女アテナ」を主人公とし、現時点のラスボス(仮)を「エイベル・ハモンド」とする。
エイベル・ハモンドの基本設定
・66の企業・団体を束ね、強大な財力と権力を持つ。
・同様の有力者からなる「七十二人委員会」の一人。
・怪しげな噂・陰謀論に彩られている。実際に怪しげな陰謀をやっている。
・地球から霊質を汲み上げ、自分達に注入して超人になろうとしている。
・欲張りすぎて大量注入、無理がたたって余剰分が額から飛び出し、どっかに行ってしまう。
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慈愛少女アテナ
・自分をギリシャ神話の神ゼウスになぞらえるエイベルの額から出てきたので「アテナ」
・エイベルの額から漏れて飛び出た霊質が母にとりつき、人間として生まれた。
・受胎したのは母の新婚旅行中。
・肉体は母の組織からできたものであるため同じ遺伝子を持つ。
・後天的に霊質を注入された者を超えるポテンシャルを持つ。
あいまいなところ
・本名
母は一般人なので、エイベル達の変な行為など知りようもないので「アテナ」と名づける理由はない。
・能力やスキル
十村蓮蔵が学長をつとめる「白蓮学院」で学ぶ。十村蓮蔵も七十二人委員会の一人。
新生児が受ける検査には遺伝子を事細かに調べるのはなかったような。
母と遺伝子が全く同じだと判明するきっかけはどうするか。
アルバムの母の写真と瓜二つすぎ?うーん……
この時点で描き得るもの
・人とは違う生まれをどう受け入れるか
・複雑な心境な父や母との人間関係
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七十二人委員会はじつはバラバラ
一枚岩だったらそれこそ倒せる相手ではない。
十村蓮蔵は対エイベル用の切り札としてアテナに目をつけた。
彼が経営する白蓮学院とは、超自然的能力を持つ霊的エリートを
育てる場でもあった。そこで「アテナ」はめきめきと頭角を現していく。
「アテナ」が自分の力に気づくタイミングを前に置くか後に置くかでやることは変わる。
ここでは前に置き、そのことで他の人に迷惑を与えてしまった、という事件を置くことにする。
十村蓮蔵は「アテナ」の悩みにつけこむ形で白蓮学院入学へと誘導する。
オープンキャンパスみたいな体験イベント(の一歩進んだもの)で、アテナは
白蓮学院の教育・訓練メソッドに信頼を抱くようになる。
→死ぬ気で受験勉強→合格
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・学生が冒険するわけにもいかないので、基本的に舞台は学院。
・友人、競争相手に身近なサブキャラを3,4人。
・同じ七十二人委員会の十村蓮蔵が関わっているので、エイベル側にバレるには時間がかかる。
・バレるまでは修行・競争。
・バレて以後はアテナの居場所に敵が差し向けられる。
・エイベル自身が動くきっかけをどうするか。
・今のとこぶちアテナがエイベルのめす理由・動機は設定できてない。
このままだと十村蓮蔵の思い通りに動いただけになる。
-
霊質は生き物の中に入ると、生き物そのもののエネルギーを霊質として
取り込んでしまう。抵抗力があるうちは大丈夫だが、怪我や病気で
体が弱ると侵食されてしまう。が、一見すると活力が沸いたように見えるので
予備知識がないと気付きにくい。また老化によっても危険度が高まる。
霊質の割合が100パーセントに近づき、パーソナリティが維持できなくなると
その場で解けて土に染み込むか大気や水に溶けてしまう。そして地球そのものに還る。
自己を「魂」として留め、霊質に吸収されないようにする術があり、
エイベルはそれを会得している。エイベルはかなり昔からこれを使って
存在し続けることができた。悪魔伝承の元になった魔術師レオナルドも
そうした「過去世」の一つ。この時代にも『黒山羊のカヴン』を設けている。
元が霊質なアテナはどうするか。
-
あとは白蓮学院の仕組みとエイベルが何してるかとか手下はどう構成されているかを決めれば
土台の設定はできたことになる。……設定までは文章並べればその気にはなる。
問題はこの先。人間関係というものをどう入れ込んでいけばいいんだろうか。
いつもここで止まる。なので展開も出てこなかった。
主人公が慈愛少女アテナである意味、エイベルがすごい業界人である意味はあったほうが良い。
そうでないと設定が空回りすることに。
これはテーマというやつなのか。
-
人身の機微、場面の動きを描き出す表現力と
無駄にバラバラにならず歪みない視点移動を用意する構成力が
なければ設定を山積みしても、活きない。
慈愛少女アテナの作り方を考えるがやがて
慈愛少女アテナ、として一応日の目を見る機会などこれから訪れるのか?
そんなことはわかっていてもあきらめきれないものがある。
全く関係ない設定塊をその時はなんか楽しい、というノリで
移り気せず、今ここにあるこれをどうやって機能させていくかを
考え悩み続ければ何か見えてきたりするのか?
名前は忘れたがある漫画家が言っていた。単なる新設定はアイデアではない。
アイデアとは作品を生かすもの……いやこんな安い簡単な言葉じゃなかったはず。
どうもこの時抱いた感想が元の発言を曖昧にする形で歪めているらしい。
感想というのは、アイデアというのは「〜〜ビーム」を出すとかいう話ではなく
キャラの反応を引き出し、展開をつくっていく、ストーリーライン上の岐路ではないか。
つか人気要素くっつけるだけで人気にはならないし、燃え要素くっつけるだけでは燃えないし、
萌え要素くっつけただけで萌えはしない。有機的に結びつき機能しなければ、つける意味がない。
意味のないものはアイデアではない。
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アイデアって何なんだ。
とりあえず、詰める。そして後で削る。
強引に進めつつ、その度に必要になったものを加える。
先に設定ありき、から、話のために引き寄せる方に
自分を矯正することを試みる。
まずは入学前編
・アテナに何を起こし、誰と出会わせるか
-
水槽の中で弱っていた魚に念じたら元気になった。
でもそれを繰り返していたら、いつのまにか水槽から消えてしまった。
怪我した鳥を広い同じようにして介抱していたらいつの間にか
鳥かごから消えてしまった。魚や鳥の場合は、どこからか
逃げてしまったのだろう、と何となく考えていたが……
飼っている犬は年をとり、病気で弱り始めた。
同じように介抱した。それは何週間にも及び、
今度は目の前でペットが消えて(溶けて)いく様を見てしまう。
彼女は大きなショックを受け、両親も困惑する。
同級生は子供で生命力に溢れてるから、彼らに同じことをしても
すぐに消えるということはないだろう。この時点では割合を100パーセントに
近づけるほどの力は彼女にはない。
-
自分の能力に感づき、手をかざしたりして霊質付加→パワーうp
自分に付加して腕力で大柄な男子にも勝ち、
運動でいい成績を残したい生徒に付加して優位を得る。
それをうさんくさい目で見るクラスメイトが一人いる。
が、彼(彼女)はチーム・部・クラブの一軍に入りたいという
気持ちが強くなり、お願いする。
根に持っていたアテナは生意気にも土下座を要求。
その後鼻をあかされる羽目に
再び真人間として真面目なスポーツ道を歩み始めたそのクラスメイトを
尊敬のまなざしで見るようになる。
-
問題点、留意点
・慈愛は最初から持っておくべき
・改心するまでがくどい
・きっかけをどうしよう
・失敗イベントとしてはとっておいてもいいかも
・タイトルが「慈愛少女アテナ」である必要はない
・むしろそうするのが難しいのが現状
-
見た目をアテナに合わせるテスト
ふんわりボブカット+眼鏡→ふくろうっぽい
フクロウはアテナの鳥。
おだてに乗りやすい委員長。アテナとつけられ、
表面上はダサいとか大げさとか言いつつも内心では
けっこう受け入れている。
つけた奴は十村蓮蔵の差し向けた転校生とかそういうの
「アテナ」は名誉欲、自己顕示欲が強く、霊質の力で
クラスを運動会で優勝に導こうとする。自分が目立つ、というより
「善人、功労者として」褒められることを欲している。
-
とりあえず(仮)
日本を支配するひとり・十村蓮蔵は何百匹もの「愛犬」を飼い、
全国に放っていた。彼らは生まれながらにある素質を持ち特殊な訓練を受けた犬たちであった。
日本各地に散る犬たちの存在理由は人材探し。その嗅覚と動物としての勘で、
主人である蓮蔵が望む能力を持った人材の芽を発見し、愛犬を担当する
人間の部下たちが蓮蔵に連絡する。
のちに「アテナ」と呼ばれることになる少女もこうして発見された……のだが、
彼女を発見した愛犬「歩地号」(ぽちごう)は彼女を威嚇して怪しまれる事態を作り、
担当者はまさに涙目であった。そのうえ遠吠えで他の愛犬を呼び寄せ集団で「アテナ」に襲い掛かる。
(※「アテナ」の霊質がエイベル・ハモンドを通じて出てきたものであるため)
駆けつけた担当者はそこで、愛犬たちが死体の山を築く様をみた。最初に襲い掛かった犬から
無意識のうちに霊質を吸収、それと同時に犬が持っていた激情を取り込み一時的に凶暴化した「アテナ」は
それに駆られるまま犬たちを血祭りにあげたのだった。霊質によって傷と疲労は常時回復しまくり状態ではあったが
我に返った彼女はショックを受け終業式を休む羽目に。
もう人生終わった……と悲しい確信に憑かれる担当者であったが、
連絡先の蓮蔵は興味を抱いたようである。
春休み、そして第六学年を迎える「アテナ」
ギリギリで首の皮がつながった感のある担当者は
「歩地号」に替わって送り込まれた「虎呂号」(ころごう)とともに
「アテナ」をある方向へと誘導すべく動き始める。
-
犬襲撃→血祭り事件は五年の夏休みに配置するか。
で、「虎呂号」といっしょに蓮蔵の息のかかった「転校生」が
送り込まれる。転校生は親切めかして「アテナ」に接近し、
霊質にまつわるパワーに「使い道」はあるとほのめかす。
秋の運動会でクラスメイト全員に霊質を投与させ、圧倒的勝利を得させることに成功。
「アテナ」は、やがて霊質を扱うことに優越感を感じ始める。
擬似的な権力を得た気分はあまりにも心地よい。
ここで(10)から一部
>それをうさんくさい目で見るクラスメイトが一人いる。
>が、彼(彼女)はチーム・部・クラブの一軍に入りたいという
>気持ちが強くなり、お願いする。
>根に持っていたアテナは生意気にも土下座を要求。
「転校生」の弟とかでもいいか。霊質配分を間違えたのか、
一軍には入れたが、そこでとんでもない事故が起こり、相手を
巻き込んで大怪我を負ってしまう。洒落にならない状況。
-
物語を把握してどう動かすか、ってのは
わからん。
音楽を創る才能と同じくらい
「できない人間」からは隔絶された技に思える。
真似しようにも微調整にとどまるんだ。
根本的に、こうわかって動かしてるわけじゃない……
-
アテナの鼻先にニンジンを吊るす
現状じゃ流されてるだけ
-
動機もモチべもない。ただソトに反応するだけ。
だから生気が感じられないのだ。
-
慈愛という言葉が与えることだとしたら、エレナは何を「与える」というのか。
逆に何かを奪っているという観点もあるのでは。
-
能力系はハンター×ハンターやナルト疾風伝で出尽くした感がある。
能力にまつわる、習得までの鍛錬、使用への制限、辛い過去、トリッキーな反撃、
そして揺れ動く心理などが、マンネリ化を防いできた。
能力の欠落もまた、努力による能力向上の源となる。
顔面識別不能症候群とか、能力コピーによる視力低下とか、
不安による不眠症と睡眠剤とか。唐突な恋とか。
いろいろネタはある。あとはリアリティだ。
-
>>753
まずはアテナへのリアリティから始める。
合法的ドーピングは誰の役に立つか。(支援を受けた)彼はその異変に気づくか。
気付いたあと、怒り出したりしないか。特訓にだけドーピングを使い、
本番は実力を使いたがる硬派な連中がいるかもしれない。
また、アテナは純粋に相手の生命力を吸うこともできるのではないか。
ここに生死についての葛藤が生まれる。親友への相談。意見の相似。物語が動き始める。
-
命を直接操作する能力は
超危険特異存在として組織にリークされる。
すぐさま組織から暗殺者が現れるだろう。
だがどうかな。
話し合いと取り引きでアテナは生き延びそうな気がする。
「死を取り除く」
それはあまりにもレアな能力だ。たとえまだ半端だとしても。
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