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汎用記述スレッド 2
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この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。
前スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1140326832/
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相槌一個で「会話が途切れる」と心配する創造神萌え萌え
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竜の遺骸を着込んだ怪物ヴィエロンははたして魔女ヴァイエルンと同一人物なのか。
そして浮浪するヘリエステラははたして車輪の魔女の化身なのか。
キュトスの名をめがけて憎悪を燃やす集団はいくつかあるが、こうした判断の不明なものについての対応はかなり現場まかせである。
しかしまあ、人類が月へと到達する今日まで、相似とされる2者が同時に現れたことはないからよしとしようか。
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だからこのBBSはもう記述の役には立たないんだよ。
こんな遊び方では発展しない。
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悪意には形がある。
だから誰かを刺せる。
善意には形がない。
だから誰も持ち続けられない。
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凍えたベヘリットと勘違いカップルに上下を挟まれた妖精の気分がわかるかい。
しかも何故そこに自分が貼り付けられているのかもわからないんだ。
え? 「濡れた石床の地下室に比べればどこだって天国」だって?
そうか、そうだね。
たしかに吹きさらしのパンゲオンの背中よりは、誰かの懐の内に閉じこもっているほうが幸せなこともあるか。
うん、つまらないことを思い出させるようなことを言ってごめん。
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「ところでベヘリットって何」って?
ああ、うん、なんと言ったらいいかな。
まあ言葉のあやなんだけど……「タマゴ」かな。
どこかの絵描きが描いていたはずだから、今度複製画を持ってきてあげるよ。
面白い絵なんだよ? 見ていると、描かれているタマゴが孵って、だんだんとそれが成長していくんだ。
え、「何も生まれないタマゴがいい」?
それじゃあ何も面白くないと思うけど……。
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<<妖精は口を噤んだ>>
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> だからこのBBSはもう記述の役には立たないんだよ。
> こんな遊び方では発展しない。
ふむふむ。
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オレちょっとハヤシライス食ってくるわ。
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・・・勝手に喰いなよ。
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おいおいまてよ。
>>611が食うっていってるのが、林ライスさん(無職55歳)だったらどうするんだよ。
人道的見地からも、個人的倫理観からも、人食はちょっと奨励できない。
やめておけ、と言いたい。
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メクセト関連はどれをとってもエエカッコさせようという意図が透けて見えて好きじゃないです。
今に見てろよ俺め。そんな俺をギャフンと言わせられるようなメクセトを書いてやるぞ。
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喰ってきた。
ハヤシライスさん美味かった。
あ、無職とかじゃないよ。
人間でもなかったよ。
巣穴に3頭の子供がいるクマさんでした。
え? 子供の数までどうしてわかるかって?
美味かったです。
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どうも、つきもしないカッコをつけようとしてしまうな。
もっとこう、次の日に見返すと赤面してしまうようなブツが欲しいねぇ。
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刹那五月雨文芸部、ってさ。
長いよね、名前が。
部員の人は、なんて呼んでいるのかな。
やっぱり漢字数文字に縮めた、短縮形?
それとも外国語訳して頭文字列べた、グローバル系?
活動とは全然関係ない単語であらわされる、ってのもいいよね。
帰りにいつも皆そろって革口駅前の中華屋でエビチリ食べてくから、連れチリ部とかさ。
せつなさみだれぶんげいぶ、略して連れチリ部です。
はは、センス無いねわたし。
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少年は探していた、彼を殺すための力を。
人の身においては推し量ることもできない程の強大な力の持ち主である彼を。
『紀神』と呼ばれる者たちの中において最も尊き者である彼を。
嘗て、何の戯れか荒野で途方に暮れていた幼い自分を拾いあげた彼を。
少年を、時に厳しく、また時に優しく育ててくれた義父である彼を。
そんな彼を、少年は殺さなければならなかった。
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例えば618においての「彼」を。
アルセスかもしれない、とわたしは考えることができる。
それは紀神のうち、もっとも尊きものはアルセスである、と認識しているからだ。
だが、わたしではない者は「彼」を別の、例えばアレのことだと思うのかもしれない。
これは、きっと、絶対言語ならば回避できる誤解。
では、「彼」が「彼」と言う個有名であることを示すにはどうすればいい?
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クラシカルハウンドのおつかい。
発、旧アヴロノの斥候塔……現、魔女の拠地「星見塔」、鉄のミヒトネッセ。
宛、北方域東北海岸地帯……通称「灰色庭園」、庭主「七世安寧帝」カルルア=カルル。
内容物、封書一通。および、真珠のウロコ200枚。
厳命:「ウロコのお代金をもらったら、領収書、ちゃんとあちらへ渡して下さいね」
現状。
旧アルト竜公国領都デモアルセミアにて。
公衆衛生局、野犬対策課対処部留置場内。
ガス室送り2時間前。
「たーすーけーてーー」
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http://beyond-online.gratishp.com/index2.html Combat Mission Beyond Overlord
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もっと過去に作った紀述を拾い出しやすくする工夫が欲しいな。
今のままだと自分が作った紀に誰かが追紀しても、それが即製紀なのか継着紀なのかの見分けがつけ辛いし。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1169157549/76-79
例えばコレ、76は俺の追紀なんだけど、そこに妖精79がさらに合いの手風な継着紀をしてくれた。
『ヴォルカの書』っていうのは、簡単に言えば世界創生に関するネタで使われる紀なんだ。
でも俺はこの『ヴォルカの書』を知らなかったから(すまない、疎いんだ)あやうくその『ヴォルカの書』の内容を捏造するところだった。
俺はどちらかといえば「竜」なんで(もちろん紀を統一したがる性格という意味でだ)、こういうのを避けたいんだけど、どうしたらいいか考えておかないと。
いや、「とりあえず検索れ」と言われればそれまでなんだけどさ。
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よしわかった。
とりあえずググれ。
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>>624
そ、それまでだー!
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【ヴォルカの書】
新たな「偽ラグノォグ」の発生と、28名の「旧きもの」の復活を予言する書物。
ただし復活を果たすという28名はきっちりと指定されているのではなく、
あくまで28名の「枠」が示されるに留まる。
【グロリアの開示録】
境界天使(エンシェライン)の由縁と仮面騎士との関係について、
偽ラグノォグをからめて説明している。
撹乱者プロファガル、旅人カフス、追放者ギンギンノクム等が登場する。
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>>624
でも、ここで固有名詞っぽいもの一つ一つググるのって手間じゃない?
いや、「別に手間じゃない」と言われればそれまでなんだけどさ。
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別に手間じゃない。
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>>628
やっぱりそれまでだー!
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>>629
楽しそうですね^^
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貴方はググってみてもいいし、新しく創造してもいい。
検索して既存設定を踏まえたうえで記述する貴方は、猫・竜のいずれかの属性に印象付けできる。
既存設定に矛盾無く記述を行う貴方は「竜」の属性をもっている。
几帳面で、どのようなSWでも充分に活動が行えるタイプだ。
既存設定を踏まえたうえでそこから逸脱、あるいは別解釈などの「視点の再構築」を行うあなたは「猫」の属性を持っている。
この神話体系の醍醐味の一つを思い切り楽しめる記述者といえる。
さて、名前だけからイマジネーションを膨らませ、自ら新しい記述を生成する貴方は烏・兎のいずれかの属性だろう。
この二つの属性はまた別の性質を持つのだが・・・その解説は、次回にでもとっておくことにしようか。
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R=ヘルサル老の「続きは次回じゃw」は続かないことで定評があります。
だからこそ、「塔」の自動集積ロガーは有用とされるのです。
かのロガーをデータ基盤とした人工無能は、既にオリジナルの著書を出版するほどだと聞きます。
いま巷に出回っているR=ヘルサルの記述も、一体どれほどが「最初のヘルサル」のペンになるものなのか。
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妖怪やUMAが登場する。ストーリーの節々で人間が重要な役割をもつ。
キャラクター名は、『個体名』とみなせるもの(トイレの花子さん等)は
そのままだが、『種族・グループ名』と見えるものには一個体としての名前が設定されている。
作品世界では「黄道十二宮のデーモン」の名を冠した宇宙人たちが暗躍している。
シリーズ第一作の最終ボスは宇宙人バキエル。人間に文明を授けたというオアンネスの
イメージが設定・ビジュアル両方に重ねられており、その姿は半魚人的でもある。
白い体表面にはうっすら鱗のようなものが見え、まるで白蛇のような質感である。
戦闘時には畳み込まれていた鋭い棘のある鰭を出し、それを武器に舞うように戦う。
バキエルは今の人類の現状に絶望しており、人類を打破するための文明を
勝ち抜いてきた妖怪の一族に提供するつもりであったようだ。
化け狸の龍喰丸でクリアするとその意向通りのエンディングとなる。
主な登場キャラ
トイレの花子さん、河童(個体名『浄衛門』)、口裂け女、蛇骨婆
カラス天狗(個体名『烏丸鴉丸』)、化け狸(個体名『龍喰丸』)
バキエル(ラストボス)
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へんな名前のゲームだな。
続編が出たら『名称未定2』とかなのかねえ。
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第二作ではアーサー王伝説、中でも聖杯伝説が取り上げられている。
ヨーロッパの妖怪が何体も新規参戦する。本作の最終ボスは宇宙人ガムビエル。
『水瓶座の時代』がどうのと宗教がかったことをのたまいつつ、
アヴァロンに乗り込み聖杯を掻っ攫うという所業を行う。
聖杯の力を得たガムビエルは大量の水を自在に操り攻撃してくる。
新規キャラ
ドワーフ、プーカ、リベザル、緑の牙のジェニー、ワルキューレ
モーガン・ル・フェイ(中ボス)、ガムビエル(ラストボス)。
第三作ではムー大陸がモチーフになっており、
最終ボスにムー大陸を統治したとされる神官皇帝ラ・ムーがすえられている。
ラ・ムー戦の直前に中ボスとして立ちはだかるのが
アレックス・チャーチワードこと宇宙人ハナエルである。
はじめは米国の軍人として登場するが、戦いに際して宇宙人としての正体を現す。
山羊に似た角を持ち、悪魔的な禍々しい姿をしている。
悪意と陰謀をありありと滲ませる存在として描写されている。
新キャラクターはニューエイジや新しいオカルト文化からの出典である。
ハイアラーキー(個体名『シュトゥットアテン』)、アセンデッドマスター(個体名『ヌアランダーラ』)
ハナエル(中ボス)、ラ・ムー(ラストボス)
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あ、懐かしい。ゆらぎの神話みたいなゲームだったなあ。
色々引用っぽいのに、名前だけ借りて実態を変えてるから、モデルを知っている人には何故その名前なのかわからず、知らない人には何の意味もない、というネタ度の高いゲームだったっけ。
知名度のある名前を使うのはその定着しているイメージを利用してゲーム側から送る情報量を節約することがメリットなのに、このゲームだと「このゲーム内での聖杯伝説」や「このゲーム内でのムー大陸伝説」をわざわざイチから解説してたな。
攻略本の開発談で、実は一作目の12星座も現実と名前が同じだけで由来がまったく捏造な「このゲーム内での12星座」だったっていうのには吹いたが。
...ゲームに関係ない裏設定なんて...その分を宣伝費にまわしていれば...orz
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第四作から新規キャラの人間率が高くなる。
妖怪の実在を知り、妖怪の力と秘密を狙う組織が登場する。
第四作ではギルガメッシュ叙事詩が取り上げられている。「不死の力」をめぐるストーリー。
中ボスの手前で宇宙人アドナキエルの霊が警告してくるが、敵ボスとして戦うことにはならない。
中ボスは件の組織の幹部。最終ボスっぽい演出だが倒された後、部下に裏切られ殺される。
かわって「不死の力」を手にしたその部下が最終ボスとなる。
プレイヤーに倒されたその部下は翼を生やして逃げ出そうとするが、
最後の力でもって己を矢に変えたアドナキエルに射抜かれ消滅する。
第五作のラスボスはかつて同胞であるアドナキエルの肉を食らったバルビエル。
アドナキエルが持っていた大量の光の矢を操る能力を吸収している。
通常の両腕のほかに蠍の尾に似た二つの触腕を持つ。合計四つの腕で
苛烈な連続攻撃を行ってくる。さらに飛び道具・光の矢を交えた連携は強力。
第六作では宇宙人ズリエルが、悪が力を強めている事を感じ取り、
善の力を持ち直し均衡を取り戻すため、封じられた宇宙人ハマリエルを開放しようとする。
そのための要の3人に選ぶため、選考大会を開く。ズリエルは中ボスとして登場し、
彼に勝った後、魔界の「封印の場」に飛ばされ、封印を担うラストボスと戦うことになる。
ラストボスはシリーズ初の悪魔。会話に名前が出ることはないが、
戦闘時にはDemon Alluces(悪魔アルセス)と表示される。。
『ソロモンの72の悪魔』の一人アロセス(Alloces)がモデルであるのか、
そのまま出したつもりだったが誤植してしまったのかは不明。
以降のシリーズのストーリーではそのまま「アルセス」の名で登場する。
アルセスを倒すと、ハマリエルが封印から解かれ私達の戦いはこれからだ、
みたいな事を威勢良く言う。条件を満たしているとハマリエルが
隠しボスとして登場し景気付けの一戦を行う。ここで勝っても負けてもエンディングになる。
ハマリエルはノルディックと呼ばれる北欧人そっくりなタイプの宇宙人がモデルと
なっており、見た目は地球人女性。アメコミのスーパーヒロインみたいな行動原理と服装をしている。
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なあ、だんだんストーリーじゃなくて単なるゲーム展開の説明になってないか?
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前言を撤回。
語るほどのストーリーが無くなっている、という意味なのか^^;
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格ゲーのストーリーですから
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格ゲーお嫌いですか。
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いいえ。
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格ゲーのストーリーは「無い」んじゃなくて「気にしなくても遊べる」とこが特色だよな。シューティングとか落ちものパズルもそうだけど。
だからこそ、ゲームシステムとストーリーががっちり手を組んだときの・・・なんというか「ハマった」感が気持ち良いんだが。
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妄想の余地が多い程度の設定にしたほうがキャラの人気出ないか。
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男臭い中に少ししかいない女キャラの人気は異常。
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それ人気違う。
獣欲や。
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格ゲーって、対戦キャラを自分で選んでいく方式と、プレイヤーキャラ用の対戦相手があらかじめ決まっている方式の二通りがあるような。
後者はストーリーがかっちり決まっている感じか。ナッ○ュがベ○に殺されるのは確定、みたいな。
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・・・それは何か例え話がちがくてよ、ミスカトニカ。
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キャ○ィがベ○のDNAを用いたクローンであるという設定を知った時、
ひろしは「俺は今まで遺伝子が男であるキャラに……」という苦しみを味わった。
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wwwwww
そうだったのかw
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どうしてそこで
「○ガって女だったのか……」
と思考しないのかねえ。浅薄だよ、まったく。
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どうしてそこで
「○ガって女だったのか……」
と思考しないのかねえ。浅薄だよ、まったく。
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ひろし「俺は面食いなんでね……」
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じゃあ男女よりも美醜が大事なんだろ。
一体何に苦痛を受けてるのさ。
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ひ「俺はこう考える。俺に愛されるキャラは女である以前に嫁であるべきだと。
むしろ嫁であれば男であることは全く問題ない。その証拠にブリ○ットは俺の嫁」
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>>655
>>649
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ひろし「熱にうなされてたみたいだ。さっきのはなしで」
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龍喰丸ショックもでかいから彼が「見た目がまるで女の子」に食指を伸ばすことはなかろうな。
対戦の時にミッタケからこのキャラでハメられた時に思わずコントローラーを投げたこともある。
龍喰丸は食欲旺盛な人喰い化け狸で、性別は雄なんだけど、
食事にありつくためには美女や美少女に化けて餌を誘惑するのも平気。
発売前の漫画雑誌の特集で龍喰丸が美少女に化けた姿が掲載され、
ひろしは一目で嫁認定して、誕生日プレゼントをこのゲームにして
もらったのも嫁のためみたいなものだった。
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なあ、ヒロシって当時何歳だったんだ?
なんか20代後半越えたオッサン臭い行動なんだが。
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昔はゲーセンで対戦→リアルファイトという流れがしばしば見られたとの事だが……
時代の、そのゾーンの空気というのは直に感じた人にしかわかりにくいものかもしれない。
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語り部役みたいな痩せたおっさんがゲーセンでリアルファイト突入寸前の
両ゲーマーを当身で気絶させて「皆さんは真似しないように」とこちらに向けて言うシーンがあった。
これは「ゲームを理由に殴り合うこと」と「実力行使で止めようとすること」両方にかかっているのかもしれない。
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シリーズ各作品のタイトルにある『魔類抄』は古今東西の妖怪や魔物を網羅する事典で
語り部のおっさんはその「編纂会」の一員なんだっけ。
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ダンディなおじさまを狙ってたらいつのまにやら陰険なおっさんになっていた。
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漢字の技名にドイツ語でルビをふるのはいかがなものか。
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木を削って凶器にする
現場には凶器が
胸を一突き
現場には赤いハンカチが
以上の要素を用いて短文を作成せよ。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1153030084/89
夜光天、幽冥天、精霊天、太陰天、太陽天、土塊天、火力天、水晶天、天堂天、恒星天をそれぞれ司る古の魔獣。
天層獣(ユーリス・キャンサー)は十体いる。
フォービットの魔獣の別解釈と思われる記述を遺跡から発見した。
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魔王ネビロンは魔獣たちの王でもあった。
アヴロニアから追放された魔王は新たなる配下として魔獣を選んだのである。
夜警の神の加護と悪夢の霊を味方につけたネビロンに不可能は無かった。
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芸術の神ルーウェルと音楽の神ポーリエは共に紀人であるが、二人の紀人としての誕生には魔王ネビロンが深く関わっている。
十匹の魔獣を支配するネビロンは各地で暴虐を働いた。
その彼のあらぶる獣性を宥めようと送り込まれたのが楽士ポーリエである。
比類なき音楽家であったポーリエは音楽によって魔王の怒りを鎮め、平和を取り戻さんとした。
当時のパンゲイアでは音楽とはまだ未発達な文化であり、単調な原始のそれしか知らなかったネビロンにとってその体験は未曾有のものであった。
気がつけば、十匹の魔獣の瞳から涙が零れ落ちていた。
情けないと一喝しようとしたネビロンは自分の声が嗄れて出ないことに気付く。
何のことは無い、自分でも気付かぬうちに泣き喚き、喉を痛めてしまっていたのである。
そのときの彼は知らぬことであったが、その音律に合わせた泣き声こそが「歌」と呼ばれるものの起こりであった。
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天に三つの災いあり 雷神の子、天に轟く三つの災いとなる。禍月の如き輝きを持って地を蔓延る者共を焼く。
禍月ってなんだろうか。誰か知ってる?
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禍月(まがつき)、それは数千年に一度だけ上ると云われている呪われた三番目の月。
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より正確に言うと極稀に第三衛星が地球と接近することがあって、歴史上でも「不吉なもの」「変事の前触れ」として怖れられていたんだよ。
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リカーベルベルは竜殺しランディバイスに倒された魔女の一人である。
風の魔女リカーベルベルは、起きているときも寝ているときも風邪をひいているときも、常に空中に
浮いて暮らすほど魔力の制御に秀でた魔女である。
あるとき神々にそそのかされたリカーベルベルは、地上の人を暴風で支配し享楽の中に暮らそうとして
天から降り、初めて大地に足をついた。
しかし大地の一部だと思い込んで足をついたのは、草原で寝ていた竜殺しランディバイスの
腹であり、リカーベルベルは英雄により3日3晩にわたるお説教(途中で地上に来た目的も
喋ってしまったため)をくらい泣き出してしまったという。
以後、リカーベルベルは大それた野望を持つことはなく、
ときおりランディバイスはどこにいるのかと地上を眺めてはため息をついているのだ。
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竜殺しランディバイスがいつ、どこで、どんな竜を殺したのかは不明である。
唯一はっきりしているのは、当時、だいたい1週間に1回のペースで彼の活躍が新聞に
掲載されていたことである。新聞社の取材力の高さはこのときがピークであったとも言われる。
老人神ヌアリはこの記事の隠れファンであったため、乞食に化けて古新聞を拾い集めるのに
熱心であった。その際に、人にもてなしを受けるとおおいに喜び、何でも願いを叶えてやったという。
中でも『触れると黄金になる話』は有名である。
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>>665
「木を削って凶器にする」「現場には凶器が」「胸を一突き」「現場には赤いハンカチが」
本日未明、ゆらぎ市カオスヶ丘森林公園で殺人事件が発生。第一発見者は公園の管理人。
市内在住の女子高生が木に磔にされている姿を管理人が通報。凶器は公園内の樹木から削り出したと思われる尖った杭状のもの。
木杭によって滅多打ちされた遺体は損傷が激しく、死臭を嗅ぎ付けた鳥の群れに啄まれた腹部や顔面は崩れ、現場に落ちていた遺留品の学生証から身元が判明した。
なお、近隣住民の話によるとこの女子高生と思われる少女が赤い帽子を被った人物と歩く姿を目撃している。
現在警察は現場検証を進めるとともに女子高生の交友関係を調べ、更なる目撃情報を募っている。
これが連続串刺し殺人事件、現場に赤いハンカチを残し、木杭で少女を磔にする殺人犯、赤帽子(レッドキャップ)の起こした最初の事件であった。
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あ、胸を一突きを忘れてた・・・恥ずかしい!親に幼児期のお絵描き帳を見られるくらい!
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>>665
白木を削って凶器にすることで、ヴァンパイアを倒すことができることは
諸君らの知っての通りである。ヴァンパイアは灰になるので、現場には
凶器が残るのみ。たとえ永遠の愛を誓い合った恋人でも、ヴァンパイアに
噛まれてしまったなら、ヴァンパイアの眷族として扱うより他にない。
彼女が彼の胸を一突きすると、彼は灰となって崩れ落ちた。現場には
赤いハンカチが結ばれた墓標がある。そのハンカチは、彼が彼女に送った
うちの、最初のプレゼントなのだ……。(完)
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理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズについて。
ただの人が覗き込んでも、古くて大きな鏡としか思わないだろう。
少し魔力がある者が覗けば、少し美男美女に映るかもしれない。
理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズ。その真の効果は、複数の
精霊または神々が、明確な目的を持って行使した際に現れる。
理想の鏡は使用者の望みの小世界を創る。使用者の力の範囲内であれば、
なんでも思うがままである。使用者は、小世界の中に望んだだけの間
――大抵は永遠に――移り住むことができる。
しかしその小世界の大きさは使用者の力に依存し、決して元の世界よりも
巨大で複雑な世界を創ることはできない。人には単なる鏡としか見えず、
シルバリアースの旧精霊王たちをもってしても精霊専用の小世界しか
作れなかったのは、このためである。
さらに、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。使用者が元の世界から
去ることによって元の世界のバランスが崩れることを防ぐため、去った使用者と
互角の力を持つ「同等の存在(アイソレーター)」が入れ替わりに現れるのだ。
ただし、完全な同一存在ではなく、人格は異なる。
もし使用者が元の世界に戻ろうとすれば、互角の力を持ちながら人格が異なる
アイソレーターとの間で、壮絶な死闘が始まるであろう。
この魔具が記録に残る形で使われたのは、「シルバリアースの精霊交代」の時の
一回きりである。精霊の大地シルバリアースについては雑談スレに記述がある。
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多眼の精霊は、精霊の大地シルバリアースに住む現・精霊王3柱の別名である。
彼らは皆12個の目を持っており、それゆえに相手を見逃すということを
知らない。すなわち一切の容赦が無いのである。
火は全てを焼き尽くし、水は全てを押し流し、砂は全てを飲み込んでしまう。
精霊の調和をもたらす風は現れない。シルバリアースは魔王ネビロンによって
呪われた。ゆえに、純粋な風はシルバリアースを吹き抜けることができないのだ。
風はただ大地の果てで、精霊の大地が滅びゆく様子を眺めるのみ。
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精霊の大地シルバリアースに住まう3柱の旧精霊王たちは、風の精霊王アクシャスの
不在を知るとすぐさま会議を開き、お決まりのケンカを何回か繰り返したあと、
まじめに世界の滅びを回避する方法を模索した。……方法は割とあっさり見つかった。
当時のシルバリアースに存在した強力な魔具「理想の鏡」、別名、パンゲオンのレンズ。
3柱は協力してこの魔具を行使し、小世界マトリショーカスを創造したのである。
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計画は単純である。小世界マトリショーカスの中で、風の精霊王が到着するまでの間、
全ての精霊王と精霊は眠りにつく。それだけである。
要するに《いずれアクシャスが俺たちを起こしにくるから、それまで寝てれば
万事オッケーじゃん?》的な、めちゃくちゃ遠大かつ考え無しな発想の解決策であるが、
精霊的にはこの考え方はアリだったらしく、精霊王とその配下の精霊は、みんなあっちの世界に
去って行ってしまった。さらば元の世界。
そんなわけで精霊たちの問題は解決した。めでたしめでたし。
なお、旧精霊王の言う『世界』には、当然のように人間や動物や植物は
一切含まれていない……。
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さて、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。小世界に移住した使用者に相当する
「同等の存在(アイソレーター)」が元の世界に現れるのである。
去った旧精霊王たちと入れ代わりに理想の鏡の中から現れたのが、多眼の精霊とも呼ばれる
現精霊王トケルヒガ(火)、チイダ(土)、ヨーウィロ(水)と、その配下たちである。
彼らはこちらの世界への愛着を一切持たず、むしろいったんまっさらにしてから
作り直すことを望んでいる。
かくして、魔王ネビロンによる呪いに端を発する風の精霊王アクシャスの不在は、
シルバリアースに住む人間たちに大きな災厄(精霊交代)をもたらしたのである。
風の精霊王アクシャスは、世界の果てでその様子を眺めては、悲しみに暮れるのみ――
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ヨーウィロはどんな脅威でも水に溶けてやりすごすのだが、相性の悪い相手が1人いる。
ヨーウィロはいつかハルシャニアがシルバリアースの地にやってきて、
自分を飲み干してしまうのではないかと考える。考えるたび、クッションに
顔を埋めてジタバタもだえている。
ヨーウィロは臆病者であると同時に、Mなのだ。
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精霊読みの巫女
精霊交代ののち、精霊の思考を読み取って人を導く職業が生まれた。すなわち精霊読みの巫女である。
巫女は、生まれつき精霊との不思議な繋がりを持っている。この繋がりを通じて精霊の思考を
読み取ることができ、年間を通しての災害を予見したり、日々の天候急変に対応したりして、精霊による
被害を最小限に収めた。
巫女が風の帰還をもたらすまでの物語は、大叙事詩フィソノセイアとして、吟遊詩人たちの
飯の種の一つになっている。
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大叙事詩フィソノセイアは、百を越える章から成る大叙事詩である。
大きくは、以下の物語から成る。
・魔王ネビロンの呪い
・精霊交代と大災厄
・巫女たちの試練の旅
・巫女と精霊による風探しの旅
・不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの捕獲
・魔王ネビロンの慰めと風の帰還
・新たなる風
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紀竜デザーネンスは砂の竜である。
砂埋まりのデザーネンス、砂潜りのデザーネンス、砂泳ぎのデザーネンス、
砂砂砂のデザーネンス、いいかげん砂から離れろデザーネンス、
そのまま大地の一部になっちまえデザーネンス、などの異名がある。
別に飛べないわけではないし、実際けっこう飛んで移動しているのだが、
やはり第一印象というものは恐ろしい。
たいていはどこかの砂の中でのんびりと過ごしているとはいえ、
「世界の砂場・砂丘・浜辺巡りの旅」で得た知識には定評があり、教えたがりが
高じて旅行ガイドを出版するなど、変なところで活動的である。
そののんびりした生活スタイルゆえ、穏健派に属する。
紀竜デザーネンスに関する以下の諺が伝わっている。
・砂場があったらデザーネンスが埋まっていると思え
(用心するに越したことはない、の意)
・それが生首か、砂埋まりのデザーネンスかは、調べるまで分からない
(物事はよく見てから判断しろ、の意)
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精霊交代より数百年。人は巫女たちの導きのもと見かけ上は繁栄していた。しかし、いかに
災害を予見・回避できたとしても、賽の河原で石を積むような生き方に人心は疲弊しきっており、
災害と天候不順が生み出す貧富の差は大きな対立へと発展する兆しを見せていた。
そう遠くない未来に滅びの運命が訪れるのを知った巫女たちは、精霊王に直接会って直談判してくるという、
ミッションインポッシブルにもほどがある過酷な試練に挑戦し、ものすごいドラマの果てにこれを達成した。
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トケルヒガは自分の配下のうち、最も小さく、最も火が弱く、「今にも」火が消えそうな者、
すなわち燃えカスのアトエニタムを選んで言った。「あの人間を冷ますように」
アトエニタムはさっそく巫女にくっついていた火の粉を払い、巫女の頭に手をのせて
これを冷やした。次にアトエニタムは、自分の火の芽を摘み取り始めた。
自分の火が消えてしまったほうがずっとよく冷めるであろうことを、アトエニタムは
知っていたからである。
火の巫女が目覚めたとき、既にアトエニタムの火は尽きて、冷たくなっていた。
巫女は、トケルヒガへの最初の願いとして、己の願いでもなく、己が携えてきた
人間の願いでもなく、アトエニタムに再び命の火を与えてくれるようにと願ったので、
トケルヒガは12の瞳を躍らせて大いに満足した。
アトエニタムにとって火の巫女を命の恩人であったから、のちに火の巫女の危機を
救ったのがアトエニタムであったとしても、驚くにはあたらないであろう。
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チイダは紀竜デザーネンスが旅立ったのち、ほんものの砂の竜のように暮らしていた。
チイダはこのごろ、考え方まですっかり竜らしくなっていたので、巫女のことを話には
聞いていても、決して従うことはすまいと心に決めていた。
竜とは、誰かに従うものではない。そう教わったからである。
だからこそ、出会い頭に「一緒に《風》を探しに行きましょう」などと言い出す者が
現れたとき、チイダはひどく面食らい、12の眼をいっせいに白黒させたのである。
それはチイダが長い間 捨て切れなかった精霊としての願いが、人の形を得て、
ついにしびれを切らして訪ねてきたようであった。
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ヨーウィロは自身のちょうど真上に、自分を正確に追いかけてくる浮き輪があるのを
見つけ、大いに驚いた。
考えてもみよ。水の中に、水を見いだしうる者など、そんなに多くないのである。
ヨーウィロが12の眼でしばらく眺めていると、その者は泳ぎ疲れて足をつったらしく、
溺れて沈みはじめた。
するとヨーウィロはなぜだか気分が悪くなった。
ヨーウィロは、頭上に沈んできた者におっかなびっくり手を差し伸べると、空気の
泡の中に入れてやった。
するとヨーウィロはなぜだか気分が良くなった。
ヨーウィロは思った。自分は何かすごいものを手に入れたらしい。
でも、もしこれが、噂の海水飲みの魔女だっりしたら、どどどどど、どうしよう。
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巫女と精霊による風探しの旅
それぞれの巫女が現精霊王と出合い、次いで、巫女たちが一同に集うと、土の巫女
ルティカーリの振るう熱弁により、風の不在は人と精霊にとっての主要な問題として
初めて認知された。
そこで巫女たちは再び別れ、精霊と共に、それぞれのつてを辿って風の不在についての
伝承を集め、大地に風を取り戻す手段を探し始めたのである。
巫女たちが、魔王ネビロンについての古い伝承と、精霊交代の伝承を裏付ける《理想の鏡》を
得たことで、この探索行は終わりを告げる。
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ウォレス・ザ・ウィルレスはシルバリアースに昔から住んでいる不死の魔法使いである。
【姿と性格】その姿は小さな男の子のようであるが、一人称は「儂」である。
饒舌であり、魔術と同じくらいにペテンを得意とする。必要とあればおだて上手にもなるが、
元来は毒舌家である。
【名の由来】ウィルレスとは、すなわち遺言要らずの、願い無しの、意気地なし野郎、という意味である。
なぜ遺言が要らないのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが不老不死だからであり、
なぜ願い無しなのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが無病息災という最高の願いを
既に叶えているからであり、なぜ意気地なし野郎なのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスは
歴史に残る偉業を成すだけの力がありながら、何もせずに隠遁を続けているためである。
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【ウォレス・ザ・ウィルレスと魔王の召還】
もっとも、《大叙事詩フィソノセイア》においてその隠遁先を巫女と精霊王によってあばかれ、
魔王ネビロンを召還「させられる」という偉業を成し遂げている。ウォレス・ザ・ウィルレスは
ひどく饒舌であったので、伝わっている「ぼやき」のくだりは非常に長いが、以下のものが有名である。
「なんたる絶苦。なんたる死痛。これぞ悪夢と思ひて寝れば、起きて待つるは現実か。
嗚呼、世に魔王の名は数多く、打ちて倒し、引き裂きて殺し、滅ぼして封ずる話は数あれど、
よもやこの儂が何処かの誰かに脅されて、本物の魔王を呼び出す羽目になろうとはの!」
魔王の召還は、精霊王3柱の全面協力を得ていたことを差し引いても、人間が成した
偉業の一つとして数えられるものであろう。
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もしシルバリアースが魔王ネビロンによって呪われた地であるのならば、魔王ネビロンが
再びこの地を訪れることは望み薄である。ましてや、巫女が精霊王に対してやったように、
魔王ネビロンに直談判して許しを請うことなど、ほとんど不可能であろう。
しかし、そこで火の巫女が「魔王ネビロンを召還すればいい」と言い出した。
水の巫女は「こうして…世界は終わるのですね…」と呟いて倒れ、土の巫女は
「オタワ!なにもかもオタワ!!」と錯乱したが、火の巫女はやると決めたら
絶対にやってしまう子であったので、結局、計画はそのようになった。
儀式を成功させるには、たぶんすっごく強い魔法使いか魔女が要る。そして、それは
面白がってシルバリアースを滅ぼさない程度にマトモな魔法使いでないといけない。
というか手ぶらで頼んでも、引き受けてくれるかどうか怪しい。色々ぼったくられるんじゃないか。
巫女たちはいろいろ考えた末、シルバリアースの古い御伽噺に出てくる不死の魔法使い
ウォレス・ザ・ウィルレスを探す旅に出た。まあ、地元の奴ならなんとかなるだろう。安直思考である。
巫女たちが、全力で面倒事から逃げ続ける不死者ウォレス・ザ・ウィルレスを追い詰め、
捕獲することでこの旅は終わりを告げる。
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試練の旅の後、巫女と精霊による風探しの旅により《理想の鏡》が見出された。
そこで巫女たちは、捕獲した不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの<s>強制労働</s>助力を得て、
魔王ネビロンを召還した。巫女たちは魔王ネビロンへと直接《理想の鏡》を贈り、この地に
住むものを代表して、許しを請うた。
魔王ネビロンは、《理想の鏡》の中に故郷の姿を見た。それは、かつての故郷の姿というより、
ネビロンが本当に見たかった、現在進行形で発展してゆく故郷の姿であった。魔王は多くを
語らなかったが、そこにはかつて己が愛した人間との間に生まれた、魔王ネビロンの子孫の
姿までもがありありと映っていたという。ひとことでいうと孫である。かわいい。
魔王ネビロンは、そこに映る世界に行くことは望まなかったが、それでもなおこの故郷の姿に
大いに慰められたので、シルバリアースの呪いは解かれ、ついに風は帰還したのである。
風はシルバリアースじゅうを吹き抜け、駆け巡り、これまで運ばれなかった植物の種を
いっせいに運んだので、この年の春には、大地にありとあらゆる花が咲き乱れ、人と精霊は大いに喜んだ。
風の精霊王が、種を蒔く者、あるいは花粉症をもたらす者、と呼ばれるのはこのためである。
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風の精霊王アクシャスの帰還により、シルバリアースには数年間の安定と秩序がもたらされた。
しかし、パンゲオンのレンズが作り出した小世界マトリショーカスの中で、旧精霊王たちは
風の精霊王アクシャスを待って眠りについている。アクシャスがシルバリアースに留まることは、
旧精霊王たちの信頼を裏切ることであった。
そこで風の旧精霊王アクシャスは現精霊王たちの許しを得て、魔王ネビロンの元に赴き、
パンゲオンのレンズの中に身を投げ、己のあるべき場所、小世界マトリショーカスの中へと
旅立ったのである。
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さて、パンゲオンのレンズからアクシャスの同等の存在(アイソレーター)として
現れたのは、暴風の精霊王ラースウィンドであった。
暴風の精霊王ラースウィンドはシルバリアースに襲来し、全てを吹き飛ばそうとしたが、
あらかじめ巫女たちからこの話を聞いていた人間たちは この襲来によく備えており、
残りの3柱の精霊王が暴風の多くを阻んだので、12回挑んでも何も吹き飛ばすことが
できなかったといわれる。
そこでラースウィンドはようやく3柱の精霊王に風を阻む理由を尋ね、この地では
もはや暴風による破壊が誰にも望まれておらぬことを知って、大いに嘆き悲しんだ。
出遅れたっ・・・くやしいっ・・・
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魔王ネビロンはこの様子を眺め、場違いな風の精霊王に かつて故郷を失ったときの己の姿を
重ね、これをひどく哀れんだので、ラースウィンドのスペルを一文字弄ってリースウィンド
へと変えた。11次元の時空存在律がどーたらこーたらというむつかしい話は省くが、
魔王なので本気を出せばそのくらいはできるのである。
かくして風の精霊王の怒りは静まり、新たな風の精霊王リースウィンドは他の精霊王と共に
シルバリアースをよく治めたのである。めでたしめでたし。
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欲深き人の王モロゾロフは、巫女たちの旅を支援する裏で、隣国との戦争の準備を着々と進めていた。
のちにモロゾロフは巫女たちからウォレス・ザ・ウィルレスの実在を知らされると、不老不死への
憧れと妬み、羨みと憎しみゆえにウォレスの殺害を計画し、実行に移した。
ウォレス襲撃は、深夜に騎士団の精鋭6名によって行われた。ウォレスは昼間は巫女たちによって
強制労働させられていたので、夜は疲れて熟睡しているだろうと王は考えたのである。
襲撃の翌朝、王の間には、騎士の12本の腕が飾られていた。
戦争が延期された理由の一つは、この件で王の覇気が大きく削がれたことによると伝えられている。
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流線 閃く 遠く こだま
君は 光速で 思い出に 褪せる
届きたくて 伝えたくて
泣いた 想い 弾かれ 消えた
浮かべる 願い 込めた しゃぼん
風に まかれ 弾け 消えた
瓦礫だけ散らばる足元に
這いつくばって花を探して
そんな僕を笑ってくれれば
それでもきっと幸せだった
そそぐ 熱に 翼 割れて
欠片 揺れて 眠り 深く
鏡 融ける 落ちた 小指
一人 閉ざし ねじれ きつく
硬質化した皮膚の下に
きっと羽があるはずだなんて
叩き壊した残骸と
大事なものを忘れたんだ
崩れてく平衡と
押し流す早瀬の中で
自分の無力さを振りかざしながら
信じたいものは君の存在だけ
だ
っ
た
の
に
萎れたニューロンが欲している
世界で一番気高いものを
僕がかつて抱いていたものを
それはもう結晶になっている
過ぎ去った残像は
琥珀の様で美しいけれど
それはもう死にきっていて
触れた場所の電圧を奪っていく
僕は目を閉じて
命を無駄にして
全てを無駄にして
なのに地球は今日も青いまま
だから
聞こえないように叫ぶ
叶わないように祈ぶ
違う色の糸で紡ぐ
間違ったやり方で
それが僕にしかできないことなら
きっと
-
とある事をすると日記を更新している女の子のサイトです。
むちゃくちゃ生々しい文章なので初めは衝撃受けました。
中毒性が高いので注意が必要です。
http://www.geocities.jp/kongu0548s/has/
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うん、これなんかそうだな。この記述。
穴だ。
丁度よい高さにあって、手が突っ込めるようになってて、向こう側は見えないけど、しかしなにがしかを連想させるような装飾がついてる。
こういうのが入り口近辺に多いトラップだ。
しかし大抵こういうのは先人が見つけちまってるもんだ。
レリーフがあるだろ、そうだ、そいつの文様を照合してみろ。
あったか?
ほう、侵入者撃退用の。なかなか大掛かりな仕掛けだな。
なる程、で、そのカラクリの動き出すスイッチが、この穴ってわけだ。
ああ、そうだな、正体がわかった。もう安心だ。手を入れなきゃいいんだからな。
だがまあ、個人で行くばかりが冒険じゃあない。
パーティの中には間抜けもいるだろう。
トラップをトラップとも気づかず、手をいれちまうやつもいるだろう。
こんな風に。
おお、すごい揺れが始まったな。
はーん、今のは入ってきた道が崩れて埋まった音かな。
はははは、おいおいカラクリのスイッチだってのはさっき調べてわかってただろ。あわてることないさ。
さっきのは予防の心がけ、今度は切り抜ける実践だ。
さて、照合によればこの後は三つ首竜の巣穴へ落っことされるんだったか――って、もう落ちてるな。ははは、足元に穴が開くかと思ったが、フロア丸ごと崖下へ、とは本当に大掛かりだ。
お、みろよ、あの下の方で大口開けて待ってるのが三つ首竜のようだぞ。
武器の準備はいいか?
着地は少々荒っぽいが我慢しろよ。
そら、竜が首を伸ばした! 鼻先蹴っ飛ばすつもりで飛び乗れ――!!
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