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天文・地理・環境

290言理の妖精語りて曰く、:2017/07/08(土) 14:38:59
クリスタル合衆国は、カラシュタㇲラの地に興った国である。

クリスタルの力をかりた先住民の勇者たちが殺され、他国による占領の危機が迫った時、
「招入(インズトル)」が起こされた。勇者たちの精神は地下深くの超巨大超広域クリスタル鉱脈へと封入され、
勇者たちはクリスタルの力を借りるものではなく、クリスタルの力そのものとなった。

291言理の妖精語りて曰く、:2017/07/09(日) 03:03:01
このとき「招入(インズトル)」の儀式を執り行ったのは、中央大陸において活動した結社だった。
彼等は近い時期に本大陸西方とチャカ大陸北部を中心に活動したヅアート英雄協会同様「英雄」という概念に執着していた。

違うのは「英雄」へのアプローチの仕方である。ヅアート英雄協会は英雄として既に完成された存在を召喚してその力を用いるが、
彼等は勇者を永続的な存在として固定しようとした。彼らの定義によれば永続性を得た勇者が英雄である。

彼等がカラシュタㇲラの地において行った事は壮大な実験でもあった。

292言理の妖精語りて曰く、:2017/07/09(日) 12:00:41
カラシュタㇲラの23の部族の戦士のうち、当時生存したうちの、人徳ある人物を選定し、地下のクリスタルに転送する。
そのほとんどは老人か負傷で余命短い人物であった。

余所者である結社のすすめに対し、各部族はその提案を一笑に伏したが、追いつめられると最後の手段として彼らの提案を呑んだ。
彼等はまだ戦える戦士を求めなかった。彼等は希望者を募り、各部族から一人ずつクリスタルに意思を転送される人物が選ばれた。

各部族の長老たちにとって、それは「ダメもと」な試みであった。しかし、その翌日に戦況は一変した。

地中からミサイルのように出現したクリスタルの槍が敵指揮官を馬ごと貫通し、勢いあまって空高く飛んだそれは、
次に副指揮官を頭から肛門まで貫いて地中へと帰っていった。

293言理の妖精語りて曰く、:2017/07/14(金) 16:03:18
ぺルニカ帝国はこれに対し、ドラゴニア王国から輸入した列射大百足(ドーラ・コーン)を狂乱状態にして放つ、という策をとった。

しかし地上の建築や軍団は破壊できても、地の底のクリスタルには傷がつくわけがなく、
地中から付きあがったクリスタルの破城槍はドーラ・コーンの巨体を沈めた。

カラシュタㇲラの地において、ペルニカ帝国のあらゆる戦力が無力であることを証明した。

294言理の妖精語りて曰く、:2017/07/14(金) 18:02:11
しかし、ドーラ・コーンの勇姿は、星座となって語り継がれるようになったのだ。

295言理の妖精語りて曰く、:2017/07/15(土) 11:43:52
ペルニカ帝国皇帝は怒り心頭に達し
「じゃあジャンジャン色んなもの送り込んで、ドンドン始末してもらおうか!
死体の処理まではできまいよ!土地を汚染すりゃ地下水つたって、地下にいる奴ら?
本当にいたとしてよ……いるかなあ?いる!として、届いて、死ぬやろ!追加注文や追加注文!
毒肉ドーラ・コーンをぶちこんでやるぜ!ぶちこんでやればいいんだよ!」
と叫んだ。

296言理の妖精語りて曰く、:2017/07/18(火) 02:58:45
宮廷魔術師は言った「相手が潰れるまで続けたら、こちらの国庫も破綻するでしょう。
ドーラ・コーン一体でどれほど値が張るか……それに毒肉種となるとあらたに確保する事も困難です。
失われれば埋め合わせも困難……」

「ではどうすればよいのだ?」

297言理の妖精語りて曰く、:2017/07/20(木) 05:26:43
そして、導きだされた唯一の答えが「ドーラ・コーンの栽培」であった。
どれだけコストがかかる代物でも、大量栽培にさえ成功すれば安価になる。
王は、ドーラ・コーンの「苗」もしくは「種芋」にあたるものを探すべく、国中にお触れを出した。
見つけ出した者には、莫大な懸賞金を出す、と。

298言理の妖精語りて曰く、:2017/07/21(金) 05:40:54
ドーラ・コーンの幼体にあたる「カクリタス」の畑は、すでに王国に存在した。
当時は、その二つは全く別の生物であると考えられていたため、その関係性や利用価値に気づく者は、皆無だったのだ。

しかし、そのある幻想にとり憑かれた男によって、今まさに伐り払われようとしていた。
彼は、畑のある土地に自分の「夢のフィールド」、倭国から伝わってきた球技「の・ぼーる」のスタジアムを作るつもりであった。
そうすることで、彼は、亡き父に再会しようとしていたのだ。

299言理の妖精語りて曰く、:2018/01/18(木) 10:43:53
【炭素】

世界樹の切り株ロディニオが焼き尽くされた後に残った大量の炭。
これに水を混ぜ込み雷電を打ち込み風を吹き込みこねくり回し込むことにより多くの生命が生まれた。
それらは「炭素生命体」と呼ばれ、【地球】に棲息する生物の大半を占めている。

300言理の妖精語りて曰く、:2018/02/24(土) 08:46:23
新大陸は「新たに発見された大陸」などではなく、文字通り世界で最も新しい大陸である。

地中を泳ぐ超弩級巨大鯰の尾鰭が海底の地殻を強かに打ち付けたため、その辺が跳ね上がり海面を突き破り、
生まれた陸地は「島」規模にとどまらない大陸となった。これを引き起こした
強烈な打撃により「(かつて)丸められた大地」の古傷が開き、あやうく【地球】が爆散しかけたという。

301言理の妖精語りて曰く、:2018/06/13(水) 19:02:58
虹の砂丘の跡に出来た、エメラルドの湖

302言理の妖精語りて曰く、:2018/06/26(火) 04:42:50
天空大陸が最も大地に接する場所の一つに、広大な高原がある。
その名をラスカール平原という。

この平原は牧畜が盛んな地方であり、天空大陸に対する税も羊やチーズという形で支払われている。
ふだん高空を移動している天空大陸が、低く身をかがめて平原に接するとき、大陸の人々は平原からそれらの税を受け取るのだ。

それはまるで、巨大な鷲が地を這う小さなネズミを食らうかのような光景であり、天空の王が大地の姫に接吻するかのような光景でもある。
そして、その姫の恥じらいを示すかのように、天空大陸と平原が接した後は、多くの場合日没の時刻となる。

それは、まるで世界全てが熱く燃えているかのような、とても美しい夕焼けであるという。

303言理の妖精語りて曰く、:2018/07/09(月) 06:04:16
【地上太陽】

北辺帝国に存在する超小型の【太陽】。ただしヤバい放射線は出てないっぽい。しかし溶岩を超える灼熱を有することに変わりは無く、バンパイアを殺害する際にも用いられたこともある。

ミハエル・イエスマンは「ポータル」(異世界、異宇宙間を繋ぐ一種の【扉】装置)をくぐってこちらの世界にやってきたのだが、その転移先は【地上太陽】の内部であった。
くぐった「ポータル」には「定命のものが本来持たないもの」を濾過する機能を持っており、それによりミハエルは「普通の人間」に戻ろうとしたようだが、
「定命のものも普通に持つもの」すなわち霊魂そのものが変質していたようで、彼は【地上太陽】の中で霊魂を核として「復元」してしまった。
おかげで前の世界に居た頃よりもさらに人間を止める羽目になってしまった。本人曰く、全身からやたら強烈な光を放つようになったのはこの時からだという。

ミハエルが復元を終え、【地上太陽】からもぞりもぞりと出てきた時には、「長老」クラスのバンパイア(大抵のバンパイアは【地上太陽】に放り込まれると死ぬが、長老級はそうではない)の再来かと騒がれた。

304言理の妖精語りて曰く、:2018/07/20(金) 05:29:47
【形而上世界オルタ】は、【ザ・ワールド】を上書きして誕生した幻想世界であり、その物理法則は地方によって異なっていた
当然、その環境の性質も地方によってバラバラである

ただ、比較的環境の性質が安定している地方もあった
代表的なのはガリヨンテとティリカの支配領域だが、イア=テムの支配領域もそれに当たる
イア=テムの支配領域は、荒野と大海、そして雪山と雪原であった

彼の領域は【闘争】を司る領域であり、全てが彼の考える【男らしさ】を演出するために形成されていたのだ
そこでは複雑な機械は機能せず、男性が誇る筋力こそが、至高の価値として讃えられていた
そうした賛美のためだけに、イア=テムの支配下にある男たちは、海原で戦争のための戦争に明け暮れたり、一日中雪原でマンモスを追いかけたりしなければならないのである

305言理の妖精語りて曰く、:2018/09/14(金) 06:08:01
旅をしよう。

そう思い立ったのは、特に理由があるわけではない。
ただ、色んなものを見てみたかっただけだ。
この世界は、とても広い。
私が知らないもの、見たことないもの、出会ったことのない人やモノや生き物が、この世界にはあふれているはずだ。
このままでは、私はそれを知らないままで終わってしまう。
そう思ったら、居ても立ってもいられなくて、気づけば、私はリュック一つで家から飛び出していたのだ。

私の眼の前には、今三叉に分かれた道と、一つの立て看板がある。
右の道は【竜王国】、左の道は【北辺帝国】へと続くようだ。
真ん中の道は・・・・・・・・看板の字が薄れて見えない。

さて、どこへ行こうか?

306言理の妖精語りて曰く、:2018/09/21(金) 06:44:32
【北辺帝国】へ至る街道は、荒涼とした荒野の真ん中にある。

かの帝国の領内は、【地上太陽】が設置されていて温暖なのだが、その外はひどく寒い未開の地である。
帝国がその南方を開拓しないのは、その起源が北方の開拓から始まったということもあるが、南方の諸国との衝突を避けるという意味合いも大きい。
帝国南部の未開拓地は、それ自体が巨大な国境であり、同時に南方からの侵略を防ぐための防壁でもあるのだ。

だが、かといって、帝国と南方諸国との間に、深刻な対立などがあるわけでもない。
むしろ、この状況は、積極的な相互不干渉条約に近いだろう。
それになにより、帝国も南方も、それぞれ内部に対立を抱えていて、他へ侵攻する余裕など無いのだ。

結論として、こうして荒野を旅することが出来る現代は、かなり平和な時代であると言える。

307言理の妖精語りて曰く、:2018/09/22(土) 00:47:45
【炎帝城】
焔竜メルトバーズの居城。
何処にあったのかは諸説ありはっきりしていない。
常識的に考えれば壮麗な大都市の中央に座していたとも。
砂漠に飲まれたハイダル・マリクの跡地に立てられたとも。
都市が存在した場所については諸説入り乱れている。

308言理の妖精語りて曰く、:2018/10/30(火) 06:45:48
【エルフの十二賢者】

中央大陸のエフニカ王国と北方エルフ共和国にまたがる地域であり、そこを覆い、渦巻く巨大粘菌状生物群の名称。
十二の中心核が存在し、粘菌状の泥とも波とも称せる異様な地帯の中を定期的に移動する。
のちに二つに分かれる国を築いたエルフたちの祖の「同族」であり、取り込んだ他の生物の機能を我が物とし、それにより大量の魔力と情報を内包する。
が、エルフたちが有する知的生命体のような自我を有してはいない。
たとえエルフであろうと、ここに不用意に近付けば宿主ごと取り込まれ、吸収されてしまう。

生命体のうち、この「十二賢者」に取り込まれずに居れたのは、「同族」であるエルフの祖「十三番目」のみであった。
「十二賢者」の「境界機能」が形をなしたとされる「十三番目」の分離により、「それら」は拡大を開始したが、
「十三番目」が「子」らを守るために十二賢者を囲むように改めてマーキングを行い、これにより「エルフの十二賢者」が外に広がることはなくなった。

「エルフの十二賢者」と「十三番目」は、その規模からしても、厳密にはエルフとは異なる存在とされており、「ハイエルフ」と呼称される。

309言理の妖精語りて曰く、:2018/10/30(火) 12:06:31
「十三番目」のマーキングが一部分だけでも消されたり削れたりすれば、
そこから十二賢者が漏れ出て、まずエフニカ王国と北方エルフ共和国を埋め尽くすことだろう。
そして、中央大陸全体へと広がる。

海がそれを押しとどめられるかどうかは怪しい。仮に出来なくても、淡水と海水の両方に対応した魚介類を取り込めばそれまでだ。

「十三番目」はいずこかへと姿を消している(ちなみにこれが国が南北に割れたきっかけである)。
つまり止められるものはいない。

310言理の妖精語りて曰く、:2018/11/02(金) 08:46:38
【北辺帝国】への街道沿いには、一定の距離ごとに祠が存在する。

これは、旅人の守護神であるアルセスを祀る【アルセス廟】であり、里程標と旅人の休憩施設を兼ねる建物である。
もっとも、多くの【廟】は、最低限の食料や宿泊設備が用意されているだけであり、とても宿と呼べるような代物ではないが。
それでも、荒野で野宿するよりは随分マシだ。

そういえば、この【廟】は、今はアルセスを祀るものとされているが、もっと昔は女神キュトスもしくはキュトスの姉妹のヘリステラを祀るものであったとも言われてる。
実際に、【廟】の裏には、女神キュトスやヘリステラの彫像や絵があったり、彼女たちへの捧げ物がある場合も多い。
もっとも、このあたりの【廟】は、北辺帝国が建国されて以降に作られた新しいものだから、それらを用意したのは旅人であって古くからの伝統というわけではないのだろうが。

まあ、伝統なんて、常に新しく作られ、改変されていくものであることにも違いあるまい。
【アルセス廟】がやがて【キュトス廟】になったとしても、その役割にはなんら変化は無いことであろう。

今日はもう遅い。
今夜は、この【廟】に泊まることにしよう。

311言理の妖精語りて曰く、:2019/01/10(木) 12:54:44
【南鎖諸島】は、文字通り大陸をつなぐ鎖でもある。
その鎖は、知られざる何かを縛っているというが、その正体については諸説あって正確なところは分かっていない。

312言理の妖精語りて曰く、:2019/04/13(土) 12:50:43
シャムザル座は、マーディキ神群の女神を元にした星座である
シャムザルは、太陽女神であり主神たるマーディキの妻であり、マーディキと交互に太陽の役割を果たしていたと伝えられている

313言理の妖精語りて曰く、:2019/04/14(日) 07:07:54
マーディキは、その別名をアレヴォドとも言う。

また、別の説によれば、【マーディキ】とは宇宙が正しくあるために行われる「運動」のことであり、それを主導する偉大なる神々のことをすべて【マーディキ】と呼称するのだとも言うようだ

314言理の妖精語りて曰く、:2019/04/15(月) 08:21:54
マーディキ神話において、彗星のことは【犬星】という
彗星は、主神アレヴォドの飼い犬であり、主を慕って天を駆け巡っているのだそうだ

また、それに対して流れ星のことをマーディキ神話では【猫星】という
【猫星】は秩序を破壊する不吉の象徴であり、それを見かけたものは、【猫星】が見えている間に神々に三度祈りを捧げて、身を守らねばならないのだという

315言理の妖精語りて曰く、:2019/04/15(月) 08:21:55
マーディキ神話において、彗星のことは【犬星】という
彗星は、主神アレヴォドの飼い犬であり、主を慕って天を駆け巡っているのだそうだ

また、それに対して流れ星のことをマーディキ神話では【猫星】という
【猫星】は秩序を破壊する不吉の象徴であり、それを見かけたものは、【猫星】が見えている間に神々に三度祈りを捧げて、身を守らねばならないのだという

316言理の妖精語りて曰く、:2019/04/18(木) 04:42:11
チャカ大陸北部の地で、【エルフの十二賢者】はいつからそこで蠢いていたのか?それを知る者は太母オルテガを除いて他にはいない。

この地について歴史が語る時、伝承が口にするとき、それは「はじめて見た時からあった。」と語られる。
【エルフの十二賢者】は近寄る者を喰らう粘菌の洪水であり渦巻きである。喰らわれたものの性質と智慧を溜め込む坩堝である。

いかなる不死者もそこに投げ込まれればハイエルフが喰った情報の大海の一滴と化す。

平らな大地の時代、【エルフの十二賢者】を別の名で呼び神と崇め、これらに捕らえた賢者を生贄に捧げる教団が存在したという。
丸まった大地の時代の訪れとともに失われた叡知の数々が、ここには有る、と言われる。

大気の天蓋の外に広がる星海より【猫星】を呼び寄せ、大地に直撃させる禁呪もまた、その一つである。

317言理の妖精語りて曰く、:2019/04/19(金) 01:29:24
猫に似たもの(猫星)が竜に似たもの(恐竜)を滅ぼしたと語る神話は世界各地に伝わっている。
その時に出来たクレーターの巨大さは猫星招来の魔法が禁呪とされる理由を雄弁に物語っている。

318言理の妖精語りて曰く、:2019/06/20(木) 18:43:57
【平たい大地の時代】または【食卓界】と呼ばれた時代、生物と環境は今とは全く異なっていた。

焼くとひとりでに甘いパンになる実がなる【カシパンノキ】
火にかけるだけでスープになる【スープ貝】
木を切り倒し、牙をこすりつけて火をおこす【ヒツカイイノシシ】
周囲に生える山ぶどうの実が濃縮され、ワインとなる【ワインの泉】
そこに棲まい、山ぶどうの世話をする魚【ソムリエゴイ】

そして、それらの環境の全てを最終的に吸収し、また新たな環境を創造する実の栄養とする【大王樹】
【食卓界】の時代には、そうした特殊な生物や地形が溢れていたのである。

319言理の妖精語りて曰く、:2019/06/27(木) 01:38:02
【ノアの彗星】

第六世界槍【バベル】にて、古代に存在していた天体の一つ。
いつか必ず訪れる滅びであり、誰も予測できない、と【信仰】されていた。

現代ではノアの彗星を象ったデバイスが、その破壊的性質ゆえに、コーディネーターに人気らしい。

320言理の妖精語りて曰く、:2019/12/11(水) 11:48:47
【クリヌ=カレタ】

地中に存在する国。大地の球化にあたり、大地の裏側にあったために地球内部に引き込まれた三つの国「マキコ=マレタ」、「トジコ=マレタ」、「ツツミコ=マレタ」の伝承に連なる建国神話を持つ国。
その最深部、最も下である場には三つの祭壇があり、それぞれ「マキコ=マレタ」、「トジコ=マレタ」、「ツツミコ=マレタ」のほうを向いているという。
そしてのこの三つの祭壇は、徐々にそちらに近付いていかないといけないとされる。そのため、地を穿ち、より先に、より先に、より下に、より下に、より深く、より深いほうへ、
祭壇を移動させていくことはクリヌ=カレタの民にとって国の成り立ちにも関わる使命とみなされている。

が、「近代」以降、「国際社会」に組み込まれる中で、この営みは中止された。クリヌ=カレタが掘り進む先には、地下世界の先にある異界との境界面があると調査で示されたためである。
調査の結果、このまま掘り進み、そこに至れば小規模ながら「地獄解放」が起こる可能性がある。

321言理の妖精語りて曰く、:2019/12/13(金) 18:49:16
スィヤーツゥイヤーシュウィウアットゥンマッマッマッピ(空から降った七つの聖剣を執る一角獣の乗り手)は「協会」が用意した七つの機械剣と駆動二輪装甲車をおいて姿を消した。
彼は魔女ルアウォーブの手引きでひそかにクリヌ=カレタに渡りCxl=Azgを起動させた。

322言理の妖精語りて曰く、:2019/12/14(土) 17:29:54
地獄解放が起こると地上が滅ぶ?地面を掘っていくと場所によっては地獄につながる?

支持する人は多いのだが、全ての人の認識では無い。

認識を共有しない者にとっては、「そんな戯れ言で大切な使命を止めてなるものか」という事にもなる。

スィヤーツゥイヤーシュウィウアットゥンマッマッマッピもその一人で、
彼は祖国において「マキコ=マレタ」、「トジコ=マレタ」、「ツツミコ=マレタ」への聖なる掘削行を再開したかった。

323言理の妖精語りて曰く、:2019/12/15(日) 11:11:46
Cxl=Azgを使えば彼本来の佩刀である七つの天与聖剣が戻るわけでも、乗騎たる一角獣と再会できるわけでもない。

「自分のすべきことができるということ」ただそれだけでも「全世界英雄協会」を離れるに値する。

324言理の妖精語りて曰く、:2019/12/23(月) 00:29:39
かくして地獄解放は起こり、紫の結晶が鎗のごとく突き出て大地を貫き地表に現れた。
スィヤーツゥイヤーシュウィウアットゥンマッマッマッピたちは後悔したか?しない。

起こった出来事を別な形で捉えた。地獄解放は、彼等にとっては地獄の解放ではないのだ。

そこに現れた三つの霊的地下世界、地獄、冥府、魔界は彼等にとってはまぎれもなく「マキコ=マレタ」、「トジコ=マレタ」、「ツツミコ=マレタ」だった。

325言理の妖精語りて曰く、:2019/12/24(火) 00:05:22
紫晶三爪

クリヌ=カレタの地下から地表に向けて突き出た紫結晶のうちの最大のもの。
他のものと比べ飛び抜けており、高層建築なみのサイズである。
その「根元」にあたる地点は「マキコ=マレタ」、「トジコ=マレタ」、「ツツミコ=マレタ」に向けて掘り進められた坑道の奥の祭壇あたりである。
三つの巨大な爪が地表から突き出たような外観から「紫の魔神の手」とも言われる。
それぞれの「爪」の地表周辺部分からは地獄、冥府、魔界のものと酷似した霊的植生が拡大しつつあり、地表には居ないはずの異獣や魔獣の姿も目撃されている。

326言理の妖精語りて曰く、:2019/12/30(月) 14:34:07
それは天をくり貫くための左手である

327言理の妖精語りて曰く、:2020/01/01(水) 19:19:55
そこに天から右手が差し出されれば、ラブ握りハッピーエンドが成るだろう。

328言理の妖精語りて曰く、:2020/01/01(水) 22:44:52
そしてそこへ"第三の手"が加われば・・・どうなるのか?

329言理の妖精語りて曰く、:2020/03/16(月) 22:22:51
一説によれば、『壺中穴』の中に開けているのは層を成した「階層世界」であり、それは古い世界を次々に呑み込んで成長してきた一つの宇宙につながっているのだという
層と層は、それぞれが別の法則が働く別個の世界であり、そこを自在に行き来できるのは、黄金の鍵を持った「虹の番人」だけであるのだそうだ

330言理の妖精語りて曰く、:2020/05/09(土) 23:10:28
天の河は、女神の涙

ピグマリオン効果にゴーレム効果、ハロー効果
天の河は、その全てを洗い流し、そこで沐浴した者は、新たな姿や新たな立場を得ると言われている

ただ、実際には、ほとんどの者が天までたどり着けないので、その代わりに人びとは手近にあった河を天の河に見立て、そこで参拝を行った
河は擬似的かもしれないが、そこへ集う者たちの願いや欲望と信仰自体は本物なのだ
そうして天の河に見立てられた河は、世界各地にあるらしい

331言理の妖精語りて曰く、:2020/05/10(日) 07:16:27
ある伝承によれば、全てのまなざしを洗い流す天の河は、大いなる女神キュトスが子どもたちに与えた母乳であるという
そして、キュトスの死も、その乳のために全身の血液を使い切ってしまった、そのためなのであるという

332言理の妖精語りて曰く、:2020/05/15(金) 08:10:22
聖地エグゾーディアは、そこへ還りたい民族の現在の状況に応じて自在に変化する、どこにでもある故郷だとされている

333言理の妖精語りて曰く、:2020/05/25(月) 23:11:26
涙の壁、笑いの山脈

334言理の妖精語りて曰く、:2020/07/16(木) 21:07:38
【奇形奇所】の一つ、【日没市街】(旧・【落日湾】)は、いつも夕暮れだ。
そこでは決して日が沈むことはなく、また同時に昇ることもない。

永遠に消えない夕暮れの影の中には、忘れきれない過去や妖魔が潜んでいるという。

335言理の妖精語りて曰く、:2020/12/05(土) 12:42:08
月は、マロゾロンドが膨らませた紙風船だといわれている
白に金、そして銀血のような赤、時々ブルー
ふんわりふくらませ、ふわっと投げる

それによって夜が始まり、マロゾロンドが紙風船を受け止めて眠りにつくと一日が終わり、朝がやってくる
そうして闇に生きるまっとうな生き物たちは、休みにつくべき時を知るのだ

336言理の妖精語りて曰く、:2020/12/20(日) 12:39:22
海には死が満ちている

【ルウテトの大洋】から流れ着く貝殻に耳をすませば、聞こえてくるのは死者の嘆き
その波によって罪人の骨は罪を洗われ、星の砂へとその姿を変えるのだと言われている

337言理の妖精語りて曰く、:2020/12/23(水) 08:55:52
時が止まる土地
最終兵器たる時空氷結砲【コルセスカ】の余波を受けた土地では、夕焼けの直前で全てが止まっている

走り出した子どもも、戸口に座った老人も、公園のベンチで空を見上げる失業者も
買い物帰りの親子連れも、配達途中の少年も、夕暮れへ向かう鳥たちさえも
全てはただ停止し、二度と再び動くこともない

最終兵器がもたらしたのは、味方より敵に安寧をもたらす平穏であった

兵器の使用後、三年を待たずして兵器を使用した軍は滅びた
クーデターに次ぐクーデターが繰り返され、奪われた政権はやがて回収先のない空手形となったのだ

生き残り、止まることが出来なかった人々は、停止した平穏を横目にしながら、労苦と苦難の日々を送ることとなった
彼らの生は続き、動き続ける

留まることは、いまだ許されない
彼らはまだ、生きているのだから

338言理の妖精語りて曰く、:2021/02/12(金) 09:06:08
【宝石樹の森】は、観ているぶんには色とりどりで美しい
だが、それは同時に最高の硬度を誇る刃物の群れでもあるのだ

そこを通り抜けようとすれば、硬革の鎧や一般聖衣ですらズタズタになってしまうし、歩くだけでも鉄の靴が必要だ
嵐のときのその危険性は言うまでもないだろうし、真夏ともなると、なぜかその周囲で猛火が巻き起こることすらあるという

賢者の話によれば、強い日光が葉で集められて高熱となるということだが・・・とにかく、いかにカネやその美しさに目が眩まされたとしても【宝石樹の森】には、極力近づかないほうがいい
美しいものは、ただ美しいと言うだけで危険でもあるのだから

339言理の妖精語りて曰く、:2021/02/22(月) 07:30:48
【ワドワーズ群島】は、つねにそのどれかの島がどこかへとワープしている群島である
どこへ行くのか、なぜ行くのか
その理由は、誰も知らない

340言理の妖精語りて曰く、:2021/02/25(木) 09:04:00
今日はよく晴れているから、空の上の地面まではっきり見える。

ここは、【地底世界マレタ】
なんで上に地面があるのに、こんなに明るかったり朝がくるのかはよく分からない。
異界などからの【転移者】によれば、この世界は【オニオン型コロ煮】?とかいう宇宙船らしきものと似たような構造をしているらしい。

まあ、とりあえず良く晴れた日は、上にある湖(海?)の底さえ透けて見える。
これが、実に透き通って綺麗で、清々しい。

さあ、今日はどこへ冒険に行こうか?
宝石がまだ取れるという廃鉱山にしようか、それとも上とつながっているという大きな湖に、古代の貝の化石でも探しに行こうか?
地底世界は、今日も夢と不思議でいっぱいだ!

341言理の妖精語りて曰く、:2021/02/26(金) 00:31:35
世界最高と言われる山、レーヴェルン山の上に登りゆく朝日
王者の山に太陽の王冠

342言理の妖精語りて曰く、:2021/03/01(月) 07:15:02
ヘイルニールの【男島】と【女島】は、海上を移動する【漂流島】である

二つの島は、一年に一度【接合】する
そしてその時は、それぞれの島に暮らす人びとにとって祭りの日ともなるのである

343言理の妖精語りて曰く、:2021/03/16(火) 19:30:20
ポム星は、すみからすみまで、焼きたてのパンで出来ている
そのパンは、大いなる女神エンリューテが、その燃える気体をもって毎朝焼き上げるのだ

344言理の妖精語りて曰く、:2021/03/17(水) 22:47:13
エンリューデは、かつて蒼き炎によって天を覆っていた
だが、彼女はマーディキ神群のアレヴォドによって追放されて地に堕ち、その大いなる燃え上がる息吹も、地層の奥深くに埋もれてしまったという

これが、こんにち天然ガスとよばれる気体の始まりである

345言理の妖精語りて曰く、:2021/04/17(土) 13:54:06
【地底世界マレタ】は有限の箱庭だと言う者がいるが、間違いだ。

上から落ちてくるものも多いし、たまには上に登っていくものもいる。

熱力学第二法則によってエントロピーが上昇して全てが混沌に陥るような造りにはなっていない。

346言理の妖精語りて曰く、:2021/04/21(水) 23:59:27
【集泡世界】(しゅうほうせかい)は、万色に輝く泡が集まった領域である
それは、罪を犯した神々を罰する刑務所であり、世界の種子を育てる苗床であり・・・まあ要するにひっくり返したおもちゃ箱とごみ溜めが合わさったような場所だった

そこには、多くのタイプライター猿が跳ね回り、失われた偉大な世界を記念しているという巨大な折れた槍が横たわっている
そして神々は、新たな世界を作り出すため、その地にてさまざまな試みを行うのだ

そこは【集泡世界】
無数の魔王と無数の勇者、数しれぬ英雄と怪物、凡人と英傑、ありとあらゆる要素が創造されては崩壊と再生を繰り返す神々の砂場である

347言理の妖精語りて曰く、:2021/07/10(土) 22:54:02
ミーミル族の月は、はちみつのように甘く、ときに卵黄のように分裂するという
その別れる数は全部で九つだが、そのうち一つは歌神フルエルミーナに捧げられているのだとか

348言理の妖精語りて曰く、:2021/07/16(金) 11:57:52
とある地方の伝承によれば、虹とは、夢の神々が住まう『夢の都』への架け橋であるという

349言理の妖精語りて曰く、:2021/07/22(木) 17:49:24
光の速さで虹の根元に移動すると、虹が追いつけずに描画にラグが生じる。このラグを用いることで虹を捕獲することができる。

350言理の妖精語りて曰く、:2021/09/26(日) 11:10:42
ルザナイ山脈の峰々のあいだに吹雪が見えるときは、そこで女神たちが雪玉を投げあっているしるしなのだという

351言理の妖精語りて曰く、:2021/10/08(金) 22:53:28
ニガクス平原から産出されるニガクス鉱は、別名を『周期磁石』とも言い、一定周期で地場を帯びる特殊な性質を持つ

352言理の妖精語りて曰く、:2021/10/19(火) 19:46:28
極大大呪文ムーンインパクト。

353言理の妖精語りて曰く、:2021/10/19(火) 19:47:01
ゆらぎの神話には、まだまだ次の月が控えていますのことよ?

354言理の妖精語りて曰く、:2021/11/20(土) 10:56:29
トロネウスの月は、全部チーズで出来ていた
なので、穴だらけなのはネズミのせいだと言われたいる

だが、実はあれはエメンタールチーズなのだ
その多くの穴、「チーズアイ」は、かつて地球から分離したときに混ざった干し草粒子のせいであり、断じてつまみ食いのためではない

だから今も宇宙には、膨大な量を誇るチーズが誰からも手つかずのまま、ぷっかりと浮かんでいるのである

355言理の妖精語りて曰く、:2022/04/10(日) 12:16:20
【ラミミ巣窟】
第二級異界災害【舌焼きの群れ】の発生源とされる異界。ラミミムシとの関連が推測されていることからこの名が付いた。

356言理の妖精語りて曰く、:2022/04/10(日) 20:00:18
その生態の不可解さからラミミムシは異界の穴からこちらの世界へと入ってきた外来種であると古来より考えられているが
【ラミミ巣窟】が原産世界であるという明確な証拠は残念ながら未だに見つかっていない。
しかし、このラミミムシを使用したヴィネグレットソースが好物であったという哲人皇帝エーゼンティウスの推進によって
ラミミムシの養殖事業が北方帝国領に広まり始めた時期と、北方帝国領内における第二級異界災害【舌焼きの群れ】発生件数の増加時期がほぼ重な
ることから、ラミミムシを飼育している牧場や農場の増加が【舌焼きの群れ】の原因になったのではないかと推察されている。
また一部の学者の間ではラミミムシに寄生された家畜が異常行動を起こすようになったことが【舌焼きの群れ】発生原因だとする説も唱えられている。
なお現在確認されている唯一のラミミムシ原種はハジュラ大森林に生息する個体であり、これ以外の生息地は存在しないと考えられており、
歴史上初めて【舌焼きの群れ】が発生した場所もまたハジュラ大森林であったと言われている。

357言理の妖精語りて曰く、:2022/04/16(土) 23:24:46
【斬滅世界線パンゲオン】
第三級→第二級→第一級異界災害【鏖殺戦鬼】の故郷とされる異界。

パンゲオン世界の近似世界線の一つ。
かつて純神族と呼ばれる神々によって支配されていたが、妖刀に魅入られし一人の剣鬼によって猫神魔竜の全ての【紀】が斬滅され事で滅亡したポストアポカリプス世界。
現在は文明の尽くが崩壊し荒廃しているが、猫の額ほどに残された生存可能領域には「人」が生存し、小規模ながらコロニーが存在している。

なお世界退廃の元凶である剣鬼は、パンゲオン世界の東方地域へと召喚され、出会うもの全てを斬滅する移動する異界災害と化した。
【鏖殺戦鬼】の発生当初は、その刀という白兵戦距離の域を出ることのない被害範囲の狭さと「生物が斬殺されるだけ」という世界影響度の低さにより第三級異界災害と認定されていたが
社会(やしろかい)と竜神信教の合同調査により「斬殺した生物の【紀】を取り込み偽ワールドイーターを生み出す能力」が確認された事で第二級異界災害へと昇級。
更に新神代2007年に起こった有背市フリッカー現象災害での復活により再発性が確認された事で第一級異界災害へと昇級している。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1140326832/716-
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1153030084/460-
ttps://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%cd%ad%c7%d8%bb%d4%a5%d5%a5%ea%a5%c3%a5%ab%a1%bc%b8%bd%be%dd%ba%d2%b3%b2

358言理の妖精語りて曰く、:2022/05/20(金) 16:48:30
【半透明の水球】

異界【ハマルア水瓶】を発生源とする第三級異界災害。
凡そ直径十キロメートルほどの巨大な球体で、空中を浮遊し、その内部に生物や物質を飲み込むことで成長する。
飲み込まれた生物は意識を失い、やがて肉体が消失して魂のみの存在となる。この状態のまま放置されると魂から記憶が失われていき、最後には完全に自我を失った存在へと変わってしまう。
発生のメカニズムはいまだ解明されていないが「周囲の生物の生命エネルギーを吸収することで成長している」と考えられている。

主に大陸西方に位置する山岳地帯に突如として発生し、そのままゆっくりと移動を続けながら周辺の生物を取り込んでいく。
また、発生時に生み出される衝撃波により近隣の町や村も被害を被ることが多く、非常に危険な存在であるといえるだろう。
過去の事例では、取り込まれて消滅した生物の中には紀竜種も含まれていたという。

基本的に対処法は一つしかなく、それは「逃げろ」ということだけである。
発生した時点で既にその規模は非常に大きくなっており、仮に対策を試みたところで甚大な被害が出ることは必至だと言えるだろう。
過去に観測された事例においては、山ごと吹き飛ばす規模の攻撃魔法によって消滅させることに成功した例もあるようだ。
ただし、それはあくまで最終手段であり、通常は自然消滅するまで、できるだけ離れた場所へと逃げることが推奨されている。

359言理の妖精語りて曰く、:2022/06/24(金) 07:53:55
【試練の泉】
覗き込む者の最も嫌悪するもの、憎むものを映し出す
しかし結局は、ここも自らの顔しか見えない普通の泉に過ぎないとする者もいる

360言理の妖精語りて曰く、:2022/07/07(木) 21:25:23
【月殻】
月の増殖後に残される殻。増殖以前の月の残骸だと考えられている。
【月の饗宴】事件の際には大量の月殻が観測された。

361言理の妖精語りて曰く、:2022/07/25(月) 23:37:36
【奇景奇所】には、いくつか【輝く壁画】が含まれている
ヒカリゴケでも星々の光の反射でもなく輝くそれらは、神々の恋の思い出であるという

古代からの伝承によれば、その壁画と同じ色の輝きを放つ巻き貝をそこへもっていけば、その思い出、過去の残響を聞くことも出来るという

362言理の妖精語りて曰く、:2022/07/28(木) 08:04:53
【化石樹の森】は、【奇景奇所】のひとつ
死生を超えた、地底に広がる広大なる森林である

そこには琥珀の花が咲き、生きた化石である【シーラカンス・ドラゴン】が歩き回り、石油と石炭が豊富に採取できる
だが、ときに異様に崩れやすい地盤が、資源採取のための開発の手を阻んでいるのだ

中でも人気なのは【サンゴの樹】であるが、これは比較的珍しく美しいものは琥珀の花と同様に希少である
どちらかというと、それらの「宝」を求めて地底に潜り、ヒトガタの屍蝋として森の一部となった探索者たちの方がよく見かけるほどだ

363言理の妖精語りて曰く、:2022/12/23(金) 07:39:25
女神の嘆きは大いなる河となり、男神の哀しみは煮え立つ湯となって大地を熱く浸したのであった

『キュトス聖典』第一章二十九節より

364言理の妖精語りて曰く、:2023/02/14(火) 00:06:32
【天空諸島】は、リーナ=ゾラ・クロウサーが3歳にして非業の死を遂げたとされる場所であり、今もそこに彼女のとんがり帽子と頭蓋骨が飾られている
そしてまた、そこはリーナが9歳のときに不覚の死を遂げた場所でもあり、やはり9歳時の頭蓋骨とベレー帽が飾られている
もちろん、それだけでは終わらない

【天空諸島】は、リーナ12歳、14歳、21歳、39歳、54歳、そして88歳の猟奇的な、不可思議な、愉快な、奇々怪々な、その他ありとあらゆる死を遂げた地であり、そこにはそれぞれの年齢の彼女の死体と多様な帽子が飾られている
つまりはまあ、特殊なジョークなのだろうけど、そうした話が今もまことしやかに語り継がれているのだ

そこの島々は、何の支えもなく天空にてぶつかりあい、ときに火打ち石のように火花を飛ばす
それは、旅人の無事な出発を祈る古代の儀式、その源流なのだとか

そして、今日もまた125歳のリーナ=ゾラ・クロウサーがそこを飛ぶ
今日の彼女は、いったいどんな帽子を被り、いかなる死を遂げるのだろうか・・・・・・?

365言理の妖精語りて曰く、:2023/02/16(木) 12:24:31
【天空諸島】では、それ一つが丸ごと宝石の島々が多くある
しかしそれはときに危険を意味する
熱せられて雷を放つ電気石(トルマリン)の島や古代文明の遺産とも呼ばれ拡散レーザーを放つルビー島など、その美しさはしばしば大きな危険を伴うからだ

366言理の妖精語りて曰く、:2023/06/24(土) 10:33:47
四つの月は四つの車輪
実は五つ目もあったのだが、それは夜空を駆ける猫を追って、どこまでも走り去っていってしまったそうだ

367言理の妖精語りて曰く、:2023/06/28(水) 05:13:14
【平べったい大地の時代】
世界は、一日に一回、たまに二回裏返ったという

368言理の妖精語りて曰く、:2023/06/30(金) 09:34:29
【パンケーキ】

表面は太陽によって焼かれ、裏面は月によって冷やされた。
世界はパンケーキのようであった。というか、パンケーキそのものであった。

369言理の妖精語りて曰く、:2023/06/30(金) 09:41:28
【パンゲオンのケーキ】
一説によれば、パンケーキの正式名称はパンゲオンのケーキであったという。

370言理の妖精語りて曰く、:2023/07/04(火) 00:56:46
【天球探査機】
星は天球に貼り付いている。陰星ならばその星ひとつ毎にひとつの天球が、陽星はその全てにひとつの天球が。
天球探査機は天球の探査を目的として発射される探査機である。現代の探査機は水星の位置する水晶天にまで到達しており、きらめくクリスタルの大地の写真が連日地上へ送られている。

371言理の妖精語りて曰く、:2023/10/13(金) 21:39:06
海の上空には巨大な水瓶があり、宇宙の素を垂れ流している。
海面上昇の理由は宇宙の素と海が混ざって既存の環境を変えてしまうから

372言理の妖精語りて曰く、:2023/10/15(日) 17:10:37
【巨大な水瓶】は実は【インクの壺】で宇宙の素ではなく世界の記述を垂れ流している
インクの持つ情報と海が混ざって世界が日々変化している

373言理の妖精語りて曰く、:2023/10/29(日) 01:15:46
カタルマリニャスは、愛と音楽の島である
また、楽譜や楽曲の内部に存在する【三大音楽郷】の中で、唯一海をわたり直接訪れることができる地として知られている

この島に伝わる伝承によれば、この島は悪魔グレンデルヒを歌女神カタルマリーニャ(カタルマリーナとも)が封印した余波で誕生したのだそうだ
かつて悪魔は、世界中を黄金に変えることで全てを無価値にしようとした
だが、その目論見は、女神とその即席の合唱団によって破られた
悪魔は、女神とそれに力を貸した人魚、ハーピー、セイレーンや【幻影貝】そして悪魔が人質に取ろうとした難破船の赤子の歌によってその力を失い、深い海の底へと封じ込められたのだ

このカタルマリニャスは、全てが音楽であり、退役船員たちの合唱団から、ここを寄港地に選ぶ渡り竜・歌唱ワイバーンの群れ、【コンサート・ジャングル】のゴールデン・ガラガラ蛇、果ては地底の天然水琴窟や高地の風哮奇岩群(ふうこうきがんぐん)などなど、いたるところが音楽で満ち溢れている

近年では、流石に海外から開発の手が入り、巨大企業が支配する東部新興開発地と自然保護区が相克しあう土地となっているが、それでもこの島の神秘的な自然の音楽は、まだまだ保たれている
突然現れた英傑、東部を代表する大企業の社長グーレ・ン=デッヒー氏は、この島を一刻も早く開発し、金属と機械音楽で埋め尽くしたいようだが……そうは問屋が卸さないのだ

374言理の妖精語りて曰く、:2024/01/15(月) 22:10:58
【スティッキィネットワーク】
大気中に散布された胞子と呼ばれるマイクロマシンを用いた世界規模の広域情報通信網のこと。
例えばウイルス撃退法やきのこ料理へのされ方、美味しく召しあがってもらえる納豆テク等々を調べることができる。
世界根を介した伝送路を利用しているとの噂もある。

375言理の妖精語りて曰く、:2024/01/31(水) 18:21:52
世界中のあちこちに存在する【メンヒル】が住人の世界槍信仰の世界観を裏付けている。

376言理の妖精語りて曰く、:2024/03/19(火) 19:48:51
ア=ラント山脈の起源神話には、さまざまなものがある

ある話によれば、それは巨大な蝶であった美の紀人ミエス・リヴァが他の神(どの神かは諸説ある)の神罰を受けて石となったものであるとされるし、また別の逸話によれば龍帝ガドカレクが大いなる獣パンゲオンから分離したときに脱いだ皮がそのまま固着したものだと言う
そしてこの時、ガトカレクは大量の子どもを産み落としたのだが、うっかり皮に潰されてそのまま朽ち骨が石となったものも多数存在した
これが、化石の由来であるという


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