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歴史

140言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 05:49:17
ハチーユ監獄の襲撃に際しては、それまで王家が封印していた「色ガラスで宝石魔術を再現する」技術も奪い去られ、その後の革命で大きな働きを及ぼした。
希少で高価な素材に限定されていた「高貴な魔術」から、大量生産される品々を用いた「庶民の魔術」への移行。
これは、その大いなる第一歩であったのだ。

141言理の妖精語りて曰く、:2019/11/08(金) 07:53:56
新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない

時代はもはや、新世紀の半ばを過ぎた
だが、まだ人類は未だ宇宙への本格的な進出を成し得ていなかった
人類の前には、ソレとは全く異なる障害/未開地(フロンティア)が立ちはだかっていたからだ

【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)人の心より生み出されるその災厄は、机上の空論だと思われていた【ネオイデア理論】を実証した
【悪夢迷宮】に散らばる【夢幻素】(ミーム)を集めて【幻像神威】(ネオイデア)を作り、それを自らの力と成す
それによって、人類はこれまで神話や物語の中にしか無かったような奇跡を手中に収めることに成功したのである

例えば、経済系ミームから「投資は必ず儲かる」という【概念律法】(イデアルール)を形成することが出来れば、どれだけの証券会社と銀行が潤うことになるのか・・・?
「あの商品は売れる」「あの政治家は信用できる」・・・そうした例は枚挙に暇がない

ただ【常識】というミームに縛られた人間では、【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)では十分に活動することが出来なかった
そのため、未成年の人間を中心とした【悪夢狩人】(ナイトメア・ハンター)が結成されることになったのであるが・・・・・・・・

それは、大いなる戦いの開幕をも意味したのであった

新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない・・・・・・・・そのはずだった

142言理の妖精語りて曰く、:2019/12/08(日) 12:12:13
『セラティアール年代記』には、女性だけの王国が建国され、そして壊滅するまでの顛末が、『アルセミット年代記秘録』には、男性だけの王国の顛末が記されている

143言理の妖精語りて曰く、:2019/12/10(火) 18:10:42
女だけの国で男が生まれ、物心がつくと「関所」と呼ばれる、城壁の外側につけられた領域に送られた。
男だけの国で女が生まれた時もそのようなものである。

例外は許されない。外で母とは会えても、父とは会えても、国境城壁の内側に連れて行くことはできない。

城壁の外で会う事自体は可能であったが、「城門や城壁の上から見送る」所作をすることは厳格に禁じられた。

144言理の妖精語りて曰く、:2020/05/11(月) 11:48:50
【塵芥の母たち】(ダストエンド・マザーズ)は、【清夏大明合衆國】に伝わる建国神話の主役、建国の立役者たちである

追放者、囚人、犯罪者、移民に難民。
旧ガナン公国などを始めとした、世界各国から弾き出されたあぶれ者ばかりの集団であった彼女たちは、移民時の船団の中で争い合従連衡を繰り返し、結果としてなんとなくの秩序を形成した
それこそが、【清夏大明合衆國】の起源であるという
彼女たちは、信仰の統一や教団や尊き血筋などによる指導を受けず、その場限りの寄せ集めでも、最低のクズと呼ばれてきた者たちだけでも一国をなすことが出来た。

その自活を信じる信仰、神話こそが、この国の活力の源でありプライドなのだ

145番長クロニクル:2021/01/16(土) 12:37:33

―――――――人は、番長になれる
番長史研究家モエータ=ヒューマンスピリッツ

146番長クロニクル:2021/01/18(月) 12:35:48
それは、ある星が綺麗な夜から始まった

「あ、流れ星!」
「え、どこどこ?」
「ほら、あそこだっ…あ、もう見えなくなっちゃった……」

女は、残念そうな声を上げた。

「星なんてどうでも良いさ、だってほら…」

だが、男はそんなことなどお構いなしだった。
彼は女の手を取り、その眼を覗き込んで言う。

「僕には君がいる。エス美さん、君こそが僕の星なんだ!」

歯の浮くような甘い言葉。
だが、どうやらそれこそが女の求めていたものだったらしい。

「エヌ男さん…うれしい…」

互いに見つめ合う二人に、もはや言葉はいらない。
そして実は、それ以外のモノももはや何も必要ないのだ。
なぜなら、この二人はこれから…

「こうして二人でデートを出来るのも、もうこれで最後なのね」
「いいや、これからいくらでも出来るさ。僕らは天国で永遠に一つになるんだよ…!」

心中をする予定なのだから。

「親同士が敵で無ければ、せめて海外に逃げるだけのお金があれば良かったのにねぇ…」
「それはもう言わないって、二人で約束したじゃないか」
「ごめんなさい。でも…」
「僕だってそれは悔しいさ。愛する二人の仲が、こんな些細なことで邪魔されるなんて。でも、これからはもう心配いらない。二人は幸せになるんだ。ここではない遠く、誰にも邪魔されない別の世界で…!」

「エヌ男さん…!」
「エス美くん…!」

熱烈な抱擁、そして口づけ。
そして二人は、そのまま地上の誰も知らない遠くへと脱出していく、そのはずだった。

だが、

「ん?アレは…?」
「エヌ男さん?」
「見えるぞ…流れ星だ!」
「ホント?どこどこ?」
「ほら、アレ、でも変だな。色が緑だ。しかも、なんだか…」
「こっちへ近づいて来る…?」

次の瞬間、

「く、来る!エス美くん!」
「エヌ男さんー!」

「う、ウワー!」

「キャッー!」

147言理の妖精語りて曰く、:2021/01/19(火) 23:03:03
後に【深緑世界水槽】と呼ばれるその災厄の出現により、世界は呪わしき生への悲嘆と平穏な死への祈りに包まれたという。
世界各国の魔術師たちはその災厄の発生原因を必死に探したが、ついに突き止めることはできなかった。

まさか、たった2人の恋人たちがその源となっていたとはね。

148番長クロニクル:2021/01/29(金) 00:44:44
二人は、一瞬のうちに緑色の閃光に包まれた。

【流星】の激突。
未曾有の大惨事である。
だが、その最後の瞬間に男の心を占めていたのは、ひどく奇妙な思いであった。
それは愛する恋人への思いではなく、まだ見ぬ天国への憧れでもない。
ただ単に、目の前に現れた現象への率直な感想である。

(なんで・・・トラックなんだ?)

そう、緑色の閃光と共に現れたのは、天使でもなければ怪物でもなかった。
どこからどう見ても、どこにでもあるような・・・ごく普通のトラックだったのだ。

しかし、男の疑問に答えるものなどいるはずもなく。
ヤクザと警察のそれぞれの子息二人は、そのまま緑色の光の中へと消え去っていった。

それが、全ての始まりだった。
西暦202×年、7月□日。
後世の呼び方で言うところの番長歴あるいは番歴元年は、この日をその起点として動き出した。

そして、それから約半年の月日が経過し・・・・・・・・男の疑問は、その時ようやく答えを得ることになる。
それは、後に第一次番長大戦と呼ばれる大きな戦い、その終幕において語られることになったのだ・・・・・・・・。

149言理の妖精語りて曰く、:2021/05/07(金) 11:17:21
そして、我々は和解し、差別をやめた
”そしてみんなずっと幸せに暮らしました”そんなおとぎ話のような結末が、そこにはあった

まさか、長きに渡る異種族同士の対立がそんな形で終わるなんて、一体誰が予想したことだろう
そんな決着をもたらしたのは、賢者の智慧でも交渉の積み重ねでも差別滅殺法案でもなく、ましてや神託や信仰の力でもなかった
ムルメッチョ村、この小さな僻地の寒村、そのあまりにも過酷な環境こそが、種族を超えた助け合いを必要とし、なし崩し的に異種族同士の融和を成立させたのだ

異教同士の祭典を同時に開催し、お互いになるべく同じ振る舞いや身なりを心がけるなど、それぞれの教団本部や故郷に知られれば異端認定確実なことも多かったが、この環境で集団としての結束を保つには、それしかなかったのだ
あえて言えば「この場の人間のために、この場にいない人々や神々を裏切る」すべての村民がそうした反逆の振る舞いに従ったがため、この村は存続することが出来たと言えるだろう
そう、我々は裏切ったのだ
この小さな村が生きるために、必要でないもの、邪魔になってしまったもの、それまで大切であり交換不可能であったはずのもの、そのすべてを・・・・・・・・

トゲピーナ・アハ・ナターン『ムルメッチョ村村史』序文よりの引用

150言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 18:35:25
【タケダケ大戦争】
マロゾロンドのチョコっとしたイタズラが発端となり、竹文明と茸文明の争いが勃発。
くびったけのバンブーや菌書目録マイシーリアなどが参戦した
死者をミイラ化する乾物技術(干物技術とも)が発展したのはこの戦争が原因である

きのこたけのこ戦争とも呼ばれる。


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