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歴史

1:言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:24:54
主として歴史に関する記述を行うスレッドです。

103:言理の妖精語りて曰く、:2006/12/26(火) 00:05:25
大地の球化が起こり妖精皇帝エフラスが彼の統治するアヴロニアもろとも失われた時、
大国アヴロニアの消失と同時に極西世界における力の均衡が崩れ、
アヴロニアに住んでいた住民が難民となって周辺諸国に流入した。
さらにエフラス無き後のアヴロノの王になろうとする者たちが次々に現れ
新勢力が雨後の筍のように乱立した。これ以前から有った旧来の勢力は
アヴロニアにかわって極西世界の頂点に立とうとしていたが、
やがてアヴロノ社会にこの二つを同時に求める勢力や指導者が現れ始める。
ソルラキア王国のハール18世もそのひとりである。前のアヴロノの王
であったエフラスがアヴロニア皇帝として極西世界に君臨していた
という事実が、彼らに二兎を追わせたのかもしれない。

104:言理の妖精語りて曰く、:2006/12/26(火) 00:56:38
【ギスパール・デュ・ギボン】
マグドール・デュ・ギボンの長男。
マグドール家の嫡男だったが、幼少の際に馬車の事故に巻き込まれ半身不随となる。
そのため嫡男を廃され、僧院に入り、生涯を慈善事業に捧げた。
以上が実際の歴史上の彼の生涯。

しかし彼はどうしたことか、後世には探偵物語の主人公として描かれている。
物語の中では、幼少の際に馬車の事故に巻き込まれたという事件までは同じなのだが、失ったのは左目と左足ということになっており、義眼・義足の端整な、常に杖をついている人物で、バスペール(バキスタ地方付近にある、実在の街の名前である)の街で探偵(実際にはこの時代にはそのような職業はない)を営み、弱気を助け強きをくじく、芯の強いタフな人物として書かれており、時にその為には父親であるマグドールと対立する時もある。
また操杖術という武術の達人であり、いざと言うときには悪漢相手に大立ち回りを演ずることもある。
物語の中には、デフォン・ダゥ・デカールから多少の魔術を教わっていたため、魔術自体は使えないものの、魔術を使った犯罪を推理によって暴くというものもある。
サニアという許婚の女騎士がいるのだが、彼女は軍務でロズゴール王国との国境地帯に出向いており(これも、この時代に女性の騎士は実際にいたが、彼女達の任務はもっぱら後宮の警備や式典に華を添えるための存在だったことからありえないことである)、彼は彼女から来る手紙を読むことと、彼女に手紙を書くことを楽しみとしており、その端整な外見から他の女性に言い寄られる事もあるのだが、常にそれを断っている。
ただし、このシリーズを通しての恋の行方は、彼女の父親は彼女が他の騎士や軍人に嫁ぐことを願っていることから、いずれの物語の結末にも描かれてはいないが、彼と彼女が結ばれることはないかもしれない、という悲劇性を匂わせている。

彼がこのように後世に英雄として祀り上げられた理由の一つに、「マグドールの肖像画事件」(暗殺を恐れるマグドールは、常日頃から自分に似ない肖像画を書かせてそれを世間に配っていたが、それを知らない当時高名だった画家が彼そっくりな肖像画を書いてしまい、怒ったマグドールが彼の資金源を徹底的に絶ってしまった、という事件)の弟子達による意趣返しという説がある。

いずれにせよ、この時代を描いた物語の主人公の代表格の一人に彼がいることは事実である。

105:言理の妖精語りて曰く、:2007/01/16(火) 23:52:13
草原に住んでいた鰭耳人は獅子の家から南下してきた獅子たちによって
その住処を追われ、亜大陸に押し戻された。草原の王者となった獅子たちは
『獅子王』と名付けた都市国家を建てた。『獅子王』はまた『愛しき故郷』であり、
次々と新しい獅子たちを輩出した。これがハイダルマリクの繁栄の始まりである。

106:言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 02:05:50
【カムフ湖畔の戦い】
 草原地方を統一したハルバンデフ最初の対外戦争で、アクバル・ルジャ率いる東方のオアシス国家群の連合軍との間に起きた戦争。
 この戦争で初めてハルバンデフは、獅子の首を掲げた巨人という後の世に有名になる軍旗を掲げた。
 戦いは前半、ハルバンデフの有利に進んだが、後半になりハルバンデフが軍を翻したためオアシス国家群の連合軍の追撃を受けたため、大きな被害を受けて敗北している。
 ハルバンデフが軍を翻した理由は、カーズガンがハルバンデフ不在の隙を突いて反乱を起こしたためと言われている。

 ちなみに、アクバル・ルジャ率いるオアシス国家群の連合軍はこの三年後に再び同じ場所で合いまみれることになるのだが、この時はハルバンデフの前に大敗を喫することとなり、その戦争は後の世に「東の『バキスタの戦い』」と呼ばれることになる。

107:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/22(金) 12:29:02
新史暦1240年 第一次地獄開放

108:萬:2007/06/22(金) 13:36:16
俺が最高親父、彫り師・萬の自慢スレ
もうすぐ誰の子だかわからない無国籍の子の父になる超偉そうなスレ主、萬さんに声援を送ろう! (政治/経済/マスメディア)→【国際恋愛】日本男児【憂国】

109:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/22(金) 18:45:40
月の兎たちは本大陸にやってきて、当時大陸全土を支配していた鈴国と義国の関係を悪化させるような噂を流した。
これにより、両国の対立は決定的となる。

110:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/26(火) 23:00:42
義「チョコサンドビスケットのチョコだけ食べて皿に戻しておくなどと。鈴国王、見下げ果てたぞ!」
鈴「つながれたヒヨコのぎりぎりついばめぬ位置にエサ桶を置くとは。義国王め、その性根叩き直してくれる」

111:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/26(火) 23:28:33
後の両国千年に渡る確執の始まりであった。

112:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/27(水) 00:10:41
そして対立は両国が地図上より姿を消して尚続く

リクシャマー帝国「動物を虐待するとは許しがたい!、その身に思い知らせてくれるわ!」
ロズゴール王国「食い物のありがたみが分からぬ馬鹿どもが、成敗してくれる!」
北方帝国「どっちもどっちじゃん」
リクシャマー帝国・ロズゴール王国「何だとてめぇ!痛い目見るかゴルァ!!」

人は何故争いを辞めないのか……

113:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/03(火) 23:24:36
妖精が、そう望むから。

114:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 12:55:48
『歴史』の名前<>軸となる流れ
四つの月の年代記<>妖精と精霊の歴史
ディルメレン年代記<>飛来神群の侵入と抵抗の歴史
耀神輝天録<>ゾートとアレ、ゼオート神群の歴史
猪の大書<>アテンプレクと戦乙女の歴史

115:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 17:09:51
えーと、素で>>114の図の見方がわからない。
「〜事件」とかの名前が左で、具体的内容が右?

116:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 01:54:19
『牙無し』が一つの歴史を潰すたびに、カネッサが帯びうる相も消えていく。
牙無しの所業は彼女の『側面』たちの虐殺に等しい。だからこそ、
キュトスの姉妹の47番目カネッサはクロウサー家に力を貸し『牙無し』討伐の戦士となった。
結果的に『牙無し』はクロウサー家所有の特殊な地下牢に幽閉されることになるが、
カネッサはこの処遇に満足していない。望みはあくまで『牙無し』をこの世から滅することであった。
彼女は『牙無し』を即刻絶命させるべき、と主張した。たとえ身動きできぬ肉塊に変えても
術式で固め地下奥深くに設けた場所に封じ込めても、『牙無し』が脅威でなくなることはないと。
あれは標本や実験材料の立場に甘んじる生き物ではないと。
しかしクロウサー家の魔術師達は小馬鹿にさえするような面持ちで『安全』を請け合った。
以外にもカネッサはそのまま引き下がった。自ら乗り込んであの豚を駆除してやりたいところだが、
確かにあの地下牢は彼女のような神の眷属を含む、たいていの生物に有効ではあったのだ。
たとえ歴史を潰し得る存在でも例外ではない、と魔術師が過信してしまったのも無理は無かった。

117:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 12:31:04
カネッサの懸念通り、【パンテクウトリの悲劇】において『牙無し』は地下牢より解放されてしまう。

118:言理の妖精語りて曰く、:2007/08/04(土) 14:11:37
クロウサーの魔術師はもうひとつ過ちを犯していた。
「牙無し」はクロウサー以外にはまったくの無害だったのだ。

119:言理の妖精語りて曰く、:2007/09/23(日) 23:58:27
かつてチャカ大陸の遥か南方にあったとある国と
ガロアンディアンは【扉】でつながっていた。もっとも、この事はほとんど知られていないが……
その昔、ガロアンディアンと件の国の長は密かに会談を行い、
互いの行き来を強く制限することにした。
なぜなら、その頃その国ではガロアンディアンに溢れていたような
種族についての知識と理解が無く、またガロアンディアンには
当時相手方の国で勢力を増していた過激派の通行を受け入れる余裕がなかったためである。
お互いこれ以上の問題を自国に持ち込みたくは無かったのだ。

もう一つ、南チャカの某国の使節で僧侶でもあったハーツァブラール氏のこともある。
彼は両国を行き来すると同時に、過激派の思想に深く染まるようになり
ルザナイ教の聖典の物語と神学を自己の解釈で書き直したものを
ガロアンディアンの指導者に押し付け、脅迫的な面持ちで改宗を勧めるまでになってしまう。
改宗勧告とセットで押し付けられた彼の著作では
ご丁寧にも悪魔の名前をガロアンディアンで信仰される神々の名と入れ替えたり関連付けてあった。
国王は使節の無礼を謝罪した後、ガロアンディアンの指導者らとの合意のもと【扉】を閉ざした。

その後ハーツァブラール氏は厳罰をくらう破目になり、そのまま地下牢で一生を終えることになる。
しかしどこで手渡されたのか、後日ハーツァブラール氏謹製の宗教文書がある過激派の集会で押収された。
いつのまにやら国王を弾劾する内容まで書き加えられていたため、
国王はこの文書の抹消を任じた。これは過激派取り締まりと連動して行われ、成功を収めた。
現在、残っているのは王宮寺院の禁書庫に保管された二冊と
ガロアンディアンの指導者が逆に面白がってとっておいたあの一冊のみである。

ちなみにハーツァブラールという名は古代に南極大陸で繁栄し堕落した文明を、
大陸ごと粉砕するという豪快な方法で滅ぼした天使に由来する。

120:言理の妖精語りて曰く、:2007/09/24(月) 11:32:29
ガロアンディアンは誕生から滅亡まで「長」というものを設けずに運営した希有な組織である。

おかげで自称「ガロアンディアンの長」が林立したのだが・・・。

121:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 00:44:40
【パトゥーサの遠征】からハルバンデフによる北方帝国侵攻まで、北方帝国の主兵力は主に傭兵であり、彼らの殆どは他国から北方帝国に職を求めてやってきた流民であった。
しかし、戦争終結後、国土の復興に莫大な資金を必要とした北方帝国は彼らに対する給金の殆どを反故にしてしまった。
そのため、食いはぐれた傭兵達は各地で暴動・略奪を起した。
慌てて彼らを逮捕した政府であったが、下手に処刑してしまうとさらなる暴動、しいては反乱の種になりかねないため、また次に有事が起きた場合に兵力の補充に差し支えが出てしまうことを懸念して、各地に長期囚用の刑務所を作ってここに収容した。

122:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:56:27
> じゃ、ハルバンデフの侵攻ルートの話でもしましょうか?
> ハルバンデフはご存知の通り、兄貴を暗殺して族長になり、草の民を統一するわけですが
> 最初の侵攻先は東のオアシス国家群でした
> ただ、完全に支配下に置こうとしたわけではなく、重要戦略拠点および交易拠点の確保が目的だったようです
> このオアシス国家群との戦いで初めて「獅子の首を掲げた巨人」、つまりメクセトを軍旗とするわけです
> ちなみにオアシス国家群と言いましたが、これは決して一枚岩の軍事・国家組織ではありません
> オアシス地域の都市国家は貿易問題でこじれるたびに草の民の部族の侵略を受けていたので、互助組織として軍事同盟を結んでいたのです。
> 各都市の代表の血判書を元に同盟を結んでいたことから、「聖血同盟」なんて呼ばれていたようです。
> 戦争は当初、ハルバンデフ有利に進んでいました。
> しかし、ハルバンデフの主軍が軍を翻したことから、軍は総崩れになり、オアシス国家群の軍隊の追撃を受け、大きな被害を受けます。
> ハルバンデフが主軍を翻した理由には様々な説がありますが、一番有力な説は長男とカーズガンが結んで本国で反乱を起こしたというものです。
> まぁ、それだけハルバンデフはカーズガンを脅威と考えていたようです。
> しかし、迅速な撤退が功を成し、長男とカーズガンの軍は敗北、長男は逃亡の最中自決し、カーズガンは行方不明となります。
> 反乱は鎮圧したものの、少なからぬ被害を受けたハルバンデフ。次の狙いは南のトゥルサです。
> トゥルサを落とせば、亜大陸との貿易による利益は莫大なものになります。
> しかし、トゥルサは西方諸国と同盟を組んでいますから、下手に手を出せば西方諸国から横槍を出されることは間違いありません。
> 特に西方諸国からの横槍で効くのは、貿易封鎖です。
> この頃には海洋貿易もだいぶ振興していましたし、北方帝国もパトゥーサになってからは自国の存在を認めてもらい直接貿易を行おうと必死です。
> これを機に草の民を通さない貿易なんか成立されたら目も当てられません。
> そこでハルバンデフ、一かバチかの賭けに出ます。
> バキスタ地方への侵攻です。
> 目的は西方諸国の軍隊を引きずり出して、これを叩くこと。そして経済を不安定にさせて、海洋貿易に金が回らないようにすること。
> ハルバンデフさん、やることが暗いです。
> しかし、知ってのとおりバキスタの戦いに勝利してハルバンデフは西方諸国を不安定化することに成功します。
> が……ここで思いもよらぬ事態が発生します。
> なんと、西方諸国、北方帝国を国家として認める条件に、草の民の征伐をあげます。
> しかも北方帝国を率いるのは、傭兵から裸一貫帝国を乗っ取った、戦上手のパトゥーサ。
> 彼はまたたく間に、失業者政策を兼ねて大軍をそろえてしまいます。
> まともに戦えば、確実に負けです。
> そこでハルバンデフ、焦土作戦で抵抗します。
> 適当に戦ったふりをして軍を散らし、敵を草原地方深くまで誘い出します。
> 焦土作戦という名前に相応しく、侵攻路で食料その他が確保できないように、集落を焼いたり、井戸に毒を放り込んだり、食料を燃やすことも忘れません。
> しかも、各地に散らした軍隊は、北方帝国軍の後方を、補給部隊を襲って脅かします。
> もともと後方支援を担当する北方帝国の諸侯はパトゥーサに忠誠が高くありませんから、すぐに理由をつけて補給部隊を送らなくなります。
> これはやべぇ、とパトゥーサが軍を引き返そうとした時、やっとハルバンデフは主軍と、後方に散らした兵を集結させた軍とで挟み撃ちにします。
> パトゥーサの軍は補給不足で死に体だ、という情報を得た上での行動でした。
> しかし、意外や意外というか、パトゥーサはやはり戦上手というか、ハルバンデフ、この戦いで負けてしまいます。
> パトゥーサは北方帝国へと戻ろうとするのですが、勝ったとはいえ、負傷者が多すぎ、思ったように軍を進められません。

123:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:56:55
> しかも、この間にもハルバンデフは軍を集めて、再びパトゥーサに戦争を挑みます。
> 再びパトゥーサはこの戦いにも勝利するのですが、戦いの最中、かれは深手を負ってしまいます。
> 遂に軍のブレーンが倒れてしまったわけです。
> そして、その間にもハルバンデフはパトゥーサの軍を包囲します。
> 結局、北方帝国は財宝および、西方諸国からもらった戦費を譲渡することを条件に包囲を解いてもらうわけです。
> まぁ、なんとか草の民の勝利に終わったわけですね。
> しかし、勝利したとはいえ、焦土作戦で国土はボロボロになります。
> 翌年、大量の餓死者を出したというから、実に辛うじての勝利だったことが分かります。
> しかし、草の民にとって幸運だったのは、西方諸国でリクシャマー帝国とロズゴール王国が戦争を始め、パトゥーサが戦の際に受けた傷で死去し北方帝国が内乱状態に陥り、トゥルサが侵攻政策に転じなかったことです
> このことによって、とりあえずは草の民が他国から攻められる心配はなくなります。
> が、国土がボロボロなことには変わりありません。国家を維持するためには、戦争で必要な物資を他国から奪うしかありません。
> そこで、まずハルバンデフは東方のオアシス国家群に再び戦争を挑みます。
> そして、今度はこれを打ち破り、戦略重要拠点と交易拠点を確保します。
> 次にハルバンデフが狙うのは、内乱中の北方帝国。大穀倉地帯を持つ、この地を支配して食料を確保しようというわけです。
> 各地の諸侯を調略でうまく抱きこみ、ハルバンデフの軍隊は首都ソフォフまで迫ります。
> しかし、元は城塞都市であるソフォフの守りは堅くなかなか落ちません。
> しかも、そうこうしている間にまた、カーズガンが脱走して反乱を起こします。
> 仕方なく、ハルバンデフは軍を率いて草原地方に戻ります
> まぁ、穀倉地帯は占拠したし、北方帝国は残っていてもこっちに攻め込む余裕はないだろうから良いや、というところだったのでしょう。
> カーズガンの反乱を鎮圧し、ハルバンデフが次に狙うのはトゥルサです。まぁ、当初の目的はトゥルサだったので、ようやく、というところでしょうか。
> しかし、僭主ウシュカ王子の率いるトゥルサは予想以上の抵抗を見せ、容易に落ちません
> それどころか、これ以上戦いを継続すると負けは確実です。
> が、ラッキーなことに地元民から一つの情報がもたらされます。
> なんと、草原地方と亜大陸を遮る大山脈を越える方法があるというのです。
> ハルバンデフ、さっそくこの情報に飛びつき、無謀ともいえる大山脈越えを行います。
> しかも、どこまで悪運が強いのか、なんと成功してしまいます。
> さぁ、後方からトゥルサ越えだ、といきり立つハルバンデフに、亜大陸を支配するアウラ朝から一つの相談が持ちかけられます。
> 亜大陸南部を脅かすバラス・アバク率いる反乱軍を退治してくれれば、北方の十州を譲渡しても良いと言うのです。
> まぁ、どうせ後で反故にする気なのは見え見えですが、悪巧みにおいて一枚上手のハルバンデフはこの申し出に乗ります。
> そして、バラス・アバク率いる反乱軍とも裏取引を行い、戦っているふりをしながら亜大陸の重要戦略拠点を押さえていきます。
> そして、ある日突然アウラ朝の首都に攻め入ってこれを落としてしまいます。
> 皇帝以下は全員捕虜にしてしまいます。
> そして、皇帝以下皇族の安全の保証と引き換えに帝国の支配権を譲渡させてしまいます。
> 首都にはハルバンデフの傀儡の皇帝が置かれ、亜大陸はハルバンデフの手に落ちます。
> さて、そうなると邪魔なのはバラス・アバク率いる反乱軍。
> ハルバンデフは、亜大陸制圧の礼をしたいと、バラス・アバクをおびき出し、これを暗殺します。
> そして、首謀者を失い混乱する反乱軍を瞬く間に制圧します。
> 亜大陸の完全制圧は終了です。
> 残るはトゥルサですが、これを後方から力で落とすのは容易ですが、ハルバンデフは敢えてトゥルサに軍事同盟を持ちかけます。
> しかし、その軍事同盟の内容は降伏を促しているのと大差ありません。
> ハルバンデフの軍が白亜の塔壁のある正面にいるのならば、使者を斬ってこんな話は蹴る所ですが、後方に大軍を待機されている状態では言いなりになるしかありません。

124:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:57:07
> こうしてハルバンデフの軍は行きとはうって変わって無傷で草原地方への帰還を果たします。
> しかも、この数年後には奇襲をかけてきた宿敵カーズガンを返り討ちにして討ち取っています。
> 空前の大版図を成し得、諸国に怖いものなし、のはずのハルバンデフですが、この頃になって部族内でのハルバンデフへの不満が鬱積し始めます
> この理由として、ハルバンデフは重臣に外国人を積極的に登用したというのがあります。
> まぁ、そのぐらいならばどこの侵略王朝もやっていることで大したことはないように思えるのですが、彼の場合は度を過ぎました。
> 草の民の重臣が数名しかいないという状態だったのです。
> パトゥーサの侵攻の際に国土を焦土化して、その復興政策をろくに行わなかったツケもここに来て大きく響きました。
> やがて、草原地方でハルバンデフに対する反乱が各地で起こり始めます。
> ハルバンデフは、この反乱の鎮圧に追われるようになります。
> そして、ようやく反乱も鎮まった頃、ハルバンデフは東のオアシス国家群の制圧を宣言します。
> 戦争は終始ハルバンデフの優勢のまま進み、東のオアシス国家群を率いるアクバルも討ち取り、制圧も目前、というところで、何度目か分からない本国での大規模反乱が起きます。
> 反乱を起こしたのは孫のアルプデギンです。
> ハルバンデフはただちに軍を翻してこれを制圧しようとしますが、なんと軍の将軍達が彼に反逆してしまいます。
> クーデターが起きたわけです。
> ハルバンデフは幽閉されますが、これからなんとか逃げ出し、制圧した諸国に檄文を飛ばします。
> しかし、彼に対して援軍を送ったのはトゥルサのウシュカ王子と、一部の部族だけでした。
> 彼は、少ない軍隊で反乱軍である孫と戦わなければならなくなったわけです。
> 当然のことながら、草原地方南部はトルハンで戦ったハルバンデフは敗北し、絶命してしまいます。
> 皮肉にもトルハンは、かつて彼が初陣し、全てを虐殺したムルサク族の勢力下にあった地域でした。
> と、まぁ以上がハルバンデフの侵攻ルートです。
> 案外、その版図は伝説で語られているほど広くはないんですねぇ、実は。
> まぁ、それでも分裂状態にあった草の民が制圧した版図としてはかなりのものなわけですが……
> とりあえず、飽きたのでこれでおしまい。ご清聴ありがとうございました。

125:言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 15:35:15
「発言は必ずどこかに残るのじゃ、どこであろうと迂闊な発言はしてはならぬ、ということじゃ」
あの日長老は僕にそう教えてくれた。

126:言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 18:59:54
長老もうかつな発言で苦労したことがあるんですね・・・。

127:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

128:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

129:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

130:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

131:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

132:言理の妖精語りて曰く、:2012/07/13(金) 22:59:33
セラミス「戦争勝った」
リンカイ「えっ」

133:言理の妖精語りて曰く、:2012/07/14(土) 21:20:12
「マジで?」
「嘘くせえな」
「ようじょうそつかない」
「幼女かどうかも怪しいという説が」
「せらみすたんはようじょ、これは宇宙的真実」
「よかろうならば検証だ」

かくして構成員のべ12兆7千億とんで3人、およそ2万8千年の間活動することとなった『歴史検討会』は発足するのである

134:言理の妖精語りて曰く、:2017/02/22(水) 23:11:18
とある歴史家、酒場で語りて曰く

「北方帝国の第一次建国戦争? ありゃ、無秩序な戦乱と混乱のあまりに宗主国が北方氷土地域を見切った事件だろう?
第二次建国戦争? リクシャマー帝国が馬鹿な地域に、蛮族まがいの戦馬鹿を投入してボロ損した、投機の失敗事件のことだろう?」

135:言理の妖精語りて曰く、:2017/02/27(月) 05:43:09
「それじゃ、ハルバンデフはストーカーで、カーズガンは、賭け事に負けたスカンピンだな」

話に熱が入ってきた歴史家に、近くにいた酔っ払いが声をかけた。

136:言理の妖精語りて曰く、:2018/01/13(土) 13:12:16
第一次猫竜戦争は調停竜エル・ア・フィリスが千面泥理精ニャー=ラソテプをはじめとする猫を
「秩序を乱すもの」として一方的に滅ぼすことを宣言したことが始まりである。
急進的な竜(主に先制派の亜竜たち)がエル・ア・フィリスに賛同し、亜竜を中心とした軍勢が組織された。
ニャー=ラソテプは当初単独でこれを迎え撃つつもりだったが、同族の危機に黙っていられなかったのがチルマフとリフテンである。
チルマフの名で発布された「猫起つべし」に始まる檄文は多くの猫を奮い立たせ、
また、リフテンに恩義ある猫たちも続々と参集し、斑猫闘士団は久々の全団員参戦となった。
猫騎士ミューン、亜竜殺しマシュシャフ、臓物占いのジパトゥ、殺竜三騎の参戦した猫軍は錚々たる面子であり、
名だたる猫騎士達が鎧と剣をきらめかせ整列するさまは人々の(竜たちにも)語り草となった。
そして、チルマフが戦うと聞けば見過ごすことのできない竜がいた。
黒長竜ディスタンクスである。
「チルマフを倒すのは自分だ」というディスタンクスの主張を容れたエル・ア・フィリスは
猫の総大将であるチルマフを本体から引き離し、ディスタンクスと一騎打ちさせておけば勝利できると考える。
しかし、これはエル・ア・フィリスの大きな誤算であった。
本来猫とは「孤高に戦うもの」。
総大将であるチルマフが指揮系統から外れても何ら問題は無く、闘士リフテンを中心とした猫軍は恐るべき統制で竜を次々と撃破した。
遂には本陣に肉薄されたエル・ア・フィリスは逃走を図ったものの、ミューンに逃げ道を塞がれ、マシュシャフによって首を吹き飛ばされ殺される。
これによって竜軍は総崩れとなり、第一次猫竜戦争は猫の勝利で幕を下ろすこととなる。

137:言理の妖精語りて曰く、:2018/04/06(金) 19:10:09
「た、大変だ!」
「どうした!なにがあった」
「アッペイのやつが帰って来たんだ!けど、あれは・・・あれはひどい!」

それは、事件であった。
新史13年、きゆら市においては男子における専制政治が敷かれていた。
男子にあらずれば、人にあらず。
男子7つにして、女子と一緒に帰るなかれ。
大人たちが、呑気に『教育問題』とやらについて語っている間に、きゆら市の児童の間には、深刻な分断が生じていたのである。

そして、その分断は深刻な差別と迫害を生んだ。
お下げをひっぱる、消しゴムのかすを吹きつける、机やロッカーにカエルを入れるなど、女子に対する男子の攻撃は過熱の一途を辿っていたのだ。
そこに立ちあがったのが、女子による連合軍『きゆら女子同盟』であった。
不倶戴天の敵同士であった、きゆら第三小の英傑・小折せつかを首領に、第四小の鬼神・三人ねつせを副首領に戴いた組織の結成。
それは、それまで散発的な抵抗しか出来なかったきゆら女子に、具体的な戦略と将兵が補われたことを意味している。
これこそ、きゆら市の子ども世界において、まさに歴史的な出来事であったと言える。

むろん、男子もこの動きをただ看過していたわけではなかった。
男子の首領である当代のガキ大将、白鼻イアは、女子からもたらされた和睦条件を蹴り、敵の大使を『布団巻き』にして送り返したのだ。
その残虐なし打ちは、徹底抗戦の構えであった。

だが、その横暴には、高い代価が支払われることとなった。
『女子同盟』は暴虐の仕返しとして男子たちの秘密基地を奪い、その留守居役をむごたらしく辱めたうえで敵陣に送り付けたのだ。
それは、白鼻たち男子が、隣町とのナワバリ争いで留守にした隙を突いた巧妙な作戦であった。

「なんとひどいことを・・・!」
送りつけられたアッペイの姿を見て、白鼻イアは、怒りに震えた。
ただ一人、皆の留守を守っていた菱木アッペイは、あろうことかパンツ一枚だった。
それに加え、彼は縄跳びの縄でぐるぐる巻きに縛られ、その全身には、さまざまな落書きが施されていたのだ。

女子ならまだしも、偉大なる男子にこれほどの辱めを与えるとは・・・!
アッペイが、何をしたというのだ!
彼の者は、スカートめくり50人達成という偉業を成し遂げた勇者ではないか!
そんな勇者にこのような仕打ち、断じて許せるものではない!
白鼻イアは、今は亡きアッペイのために悲しみ、復讐を誓った。
必ずや、かの暴虐な女子どもに苦汁を飲ませ、自分たち男の優越を証明してやろう、と。

もっとも、『今は亡き』アッペイくんは、二月の寒空の中をパンツ一枚で歩いてきたため、復讐なんかより温かい毛布の方がずっと欲しかったのであるが。
その願いは、当然のように無視された。
毛布や温かい飲み物の用意などの味方のケアは『女々しい』し、第一、格好良い戦争の口実にはならないからである。
男子の世界では、戦いや暴力や『勇気』に繋がらない行為は、全て軽視されるのだ。

かくして、戦いの火蓋は切られた。
参戦していた子ども全員、『火蓋』とは、どんなものなのか全く知りはしなかったのだけれど。

138:言理の妖精語りて曰く、:2018/05/14(月) 20:53:00
新神代2018年、世界は停滞の極みにあった。
文明は発展し、労働のほぼ全ては機械が担うようになり、あらゆる刺激を脳に直接送り込めるようになっていた。
世界は、かつて夢見られた理想の時代を迎えたのだ。

だが、それにも関わらず、それは活気が失われた衰退の時代となっていた。
ニューロネットで確実に行われる洗脳により、大幅な人員削減にも不満の声一つ無かったというのに、なぜか景気は回復しなかったのだ。
政治家と投資家たちは奇妙な事態に首をひねり・・・・・・・・特に妙案が浮かばないので、そのまま遊興の日々を過ごすことにした。
それでも数々の方策は練られはしたが、特に深刻に思われない問題を解決する能力が、そんな彼らにあるわけも無かった。

だが、そんな暗黒の時代に、立ち向かう者たちがいた。
彼女たちは、怠惰なムードにも、鬱々とした空気にも決して染まらなかった。
機械の肉体を得た人びとから失われしまった生命力(エナジー)
脳に送り込まれる刺激から抜け落ちてしまった響き(バイブレーション)
もはや伝説となり、ニューロネット百科からも失われしまった概念である魂(ソウル)&心(ハート)
そして、溢れんばかりの愛(ラヴ)を持った存在。

拡張されたはず人間のハードウェアに、見失ってしまった肉体を再発見させた、救世主の荷姿。
それを、人は【魂を駆動させるモノ】(アイドル)と呼んだ。
すなわち、それは様々な機体に熱き魂を宿らせたアイドルたちの、銀河を股にかけた戦いの始まりであったのだ。
【銀河駆動戦争】(ギャラクシアン・アイドルウォーズ)の始まりである。

139:言理の妖精語りて曰く、:2018/08/27(月) 23:43:31
言語戦争のことを言語大戦と呼ぶことがある。
この呼称はどちらかというと俗称ではあるが、現在はこちらの呼び方の方が一般に膾炙しているようだ。

140:言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 05:49:17
ハチーユ監獄の襲撃に際しては、それまで王家が封印していた「色ガラスで宝石魔術を再現する」技術も奪い去られ、その後の革命で大きな働きを及ぼした。
希少で高価な素材に限定されていた「高貴な魔術」から、大量生産される品々を用いた「庶民の魔術」への移行。
これは、その大いなる第一歩であったのだ。

141:言理の妖精語りて曰く、:2019/11/08(金) 07:53:56
新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない

時代はもはや、新世紀の半ばを過ぎた
だが、まだ人類は未だ宇宙への本格的な進出を成し得ていなかった
人類の前には、ソレとは全く異なる障害/未開地(フロンティア)が立ちはだかっていたからだ

【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)人の心より生み出されるその災厄は、机上の空論だと思われていた【ネオイデア理論】を実証した
【悪夢迷宮】に散らばる【夢幻素】(ミーム)を集めて【幻像神威】(ネオイデア)を作り、それを自らの力と成す
それによって、人類はこれまで神話や物語の中にしか無かったような奇跡を手中に収めることに成功したのである

例えば、経済系ミームから「投資は必ず儲かる」という【概念律法】(イデアルール)を形成することが出来れば、どれだけの証券会社と銀行が潤うことになるのか・・・?
「あの商品は売れる」「あの政治家は信用できる」・・・そうした例は枚挙に暇がない

ただ【常識】というミームに縛られた人間では、【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)では十分に活動することが出来なかった
そのため、未成年の人間を中心とした【悪夢狩人】(ナイトメア・ハンター)が結成されることになったのであるが・・・・・・・・

それは、大いなる戦いの開幕をも意味したのであった

新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない・・・・・・・・そのはずだった

142:言理の妖精語りて曰く、:2019/12/08(日) 12:12:13
『セラティアール年代記』には、女性だけの王国が建国され、そして壊滅するまでの顛末が、『アルセミット年代記秘録』には、男性だけの王国の顛末が記されている

143:言理の妖精語りて曰く、:2019/12/10(火) 18:10:42
女だけの国で男が生まれ、物心がつくと「関所」と呼ばれる、城壁の外側につけられた領域に送られた。
男だけの国で女が生まれた時もそのようなものである。

例外は許されない。外で母とは会えても、父とは会えても、国境城壁の内側に連れて行くことはできない。

城壁の外で会う事自体は可能であったが、「城門や城壁の上から見送る」所作をすることは厳格に禁じられた。

144:言理の妖精語りて曰く、:2020/05/11(月) 11:48:50
【塵芥の母たち】(ダストエンド・マザーズ)は、【清夏大明合衆國】に伝わる建国神話の主役、建国の立役者たちである

追放者、囚人、犯罪者、移民に難民。
旧ガナン公国などを始めとした、世界各国から弾き出されたあぶれ者ばかりの集団であった彼女たちは、移民時の船団の中で争い合従連衡を繰り返し、結果としてなんとなくの秩序を形成した
それこそが、【清夏大明合衆國】の起源であるという
彼女たちは、信仰の統一や教団や尊き血筋などによる指導を受けず、その場限りの寄せ集めでも、最低のクズと呼ばれてきた者たちだけでも一国をなすことが出来た。

その自活を信じる信仰、神話こそが、この国の活力の源でありプライドなのだ

145:番長クロニクル:2021/01/16(土) 12:37:33

―――――――人は、番長になれる
番長史研究家モエータ=ヒューマンスピリッツ

146:番長クロニクル:2021/01/18(月) 12:35:48
それは、ある星が綺麗な夜から始まった

「あ、流れ星!」
「え、どこどこ?」
「ほら、あそこだっ…あ、もう見えなくなっちゃった……」

女は、残念そうな声を上げた。

「星なんてどうでも良いさ、だってほら…」

だが、男はそんなことなどお構いなしだった。
彼は女の手を取り、その眼を覗き込んで言う。

「僕には君がいる。エス美さん、君こそが僕の星なんだ!」

歯の浮くような甘い言葉。
だが、どうやらそれこそが女の求めていたものだったらしい。

「エヌ男さん…うれしい…」

互いに見つめ合う二人に、もはや言葉はいらない。
そして実は、それ以外のモノももはや何も必要ないのだ。
なぜなら、この二人はこれから…

「こうして二人でデートを出来るのも、もうこれで最後なのね」
「いいや、これからいくらでも出来るさ。僕らは天国で永遠に一つになるんだよ…!」

心中をする予定なのだから。

「親同士が敵で無ければ、せめて海外に逃げるだけのお金があれば良かったのにねぇ…」
「それはもう言わないって、二人で約束したじゃないか」
「ごめんなさい。でも…」
「僕だってそれは悔しいさ。愛する二人の仲が、こんな些細なことで邪魔されるなんて。でも、これからはもう心配いらない。二人は幸せになるんだ。ここではない遠く、誰にも邪魔されない別の世界で…!」

「エヌ男さん…!」
「エス美くん…!」

熱烈な抱擁、そして口づけ。
そして二人は、そのまま地上の誰も知らない遠くへと脱出していく、そのはずだった。

だが、

「ん?アレは…?」
「エヌ男さん?」
「見えるぞ…流れ星だ!」
「ホント?どこどこ?」
「ほら、アレ、でも変だな。色が緑だ。しかも、なんだか…」
「こっちへ近づいて来る…?」

次の瞬間、

「く、来る!エス美くん!」
「エヌ男さんー!」

「う、ウワー!」

「キャッー!」

147:言理の妖精語りて曰く、:2021/01/19(火) 23:03:03
後に【深緑世界水槽】と呼ばれるその災厄の出現により、世界は呪わしき生への悲嘆と平穏な死への祈りに包まれたという。
世界各国の魔術師たちはその災厄の発生原因を必死に探したが、ついに突き止めることはできなかった。

まさか、たった2人の恋人たちがその源となっていたとはね。

148:番長クロニクル:2021/01/29(金) 00:44:44
二人は、一瞬のうちに緑色の閃光に包まれた。

【流星】の激突。
未曾有の大惨事である。
だが、その最後の瞬間に男の心を占めていたのは、ひどく奇妙な思いであった。
それは愛する恋人への思いではなく、まだ見ぬ天国への憧れでもない。
ただ単に、目の前に現れた現象への率直な感想である。

(なんで・・・トラックなんだ?)

そう、緑色の閃光と共に現れたのは、天使でもなければ怪物でもなかった。
どこからどう見ても、どこにでもあるような・・・ごく普通のトラックだったのだ。

しかし、男の疑問に答えるものなどいるはずもなく。
ヤクザと警察のそれぞれの子息二人は、そのまま緑色の光の中へと消え去っていった。

それが、全ての始まりだった。
西暦202×年、7月□日。
後世の呼び方で言うところの番長歴あるいは番歴元年は、この日をその起点として動き出した。

そして、それから約半年の月日が経過し・・・・・・・・男の疑問は、その時ようやく答えを得ることになる。
それは、後に第一次番長大戦と呼ばれる大きな戦い、その終幕において語られることになったのだ・・・・・・・・。

149:言理の妖精語りて曰く、:2021/05/07(金) 11:17:21
そして、我々は和解し、差別をやめた
”そしてみんなずっと幸せに暮らしました”そんなおとぎ話のような結末が、そこにはあった

まさか、長きに渡る異種族同士の対立がそんな形で終わるなんて、一体誰が予想したことだろう
そんな決着をもたらしたのは、賢者の智慧でも交渉の積み重ねでも差別滅殺法案でもなく、ましてや神託や信仰の力でもなかった
ムルメッチョ村、この小さな僻地の寒村、そのあまりにも過酷な環境こそが、種族を超えた助け合いを必要とし、なし崩し的に異種族同士の融和を成立させたのだ

異教同士の祭典を同時に開催し、お互いになるべく同じ振る舞いや身なりを心がけるなど、それぞれの教団本部や故郷に知られれば異端認定確実なことも多かったが、この環境で集団としての結束を保つには、それしかなかったのだ
あえて言えば「この場の人間のために、この場にいない人々や神々を裏切る」すべての村民がそうした反逆の振る舞いに従ったがため、この村は存続することが出来たと言えるだろう
そう、我々は裏切ったのだ
この小さな村が生きるために、必要でないもの、邪魔になってしまったもの、それまで大切であり交換不可能であったはずのもの、そのすべてを・・・・・・・・

トゲピーナ・アハ・ナターン『ムルメッチョ村村史』序文よりの引用

150:言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 18:35:25
【タケダケ大戦争】
マロゾロンドのチョコっとしたイタズラが発端となり、竹文明と茸文明の争いが勃発。
くびったけのバンブーや菌書目録マイシーリアなどが参戦した
死者をミイラ化する乾物技術(干物技術とも)が発展したのはこの戦争が原因である

きのこたけのこ戦争とも呼ばれる。

151:言理の妖精語りて曰く、:2024/08/04(日) 08:52:57
【シャベルスコップ大論争】
シャベル、またはショベルとは畑などの土を掘り返す道具
スコップとは雪や土砂を運ぶための道具
しかしながらこの道具達は非常に見た目が似ているために呼称が入り乱れることとなり、上手く相手に伝わらないこととなった。
シャベル、またはショベルは足をかける部分が存在し剣のような鋭い先を持ち、スコップは幅広の匙のような見た目をしている
戦で使われる場合には戦鋤とも呼ばれる

152:言理の妖精語りて曰く、:2026/08/24(月) 20:52:06
小ペレネーが南アルセミア公国によって滅ぼされた「ペレネー征伐戦争(または小ペレネー滅亡戦争)」と
ボロミア神義主義連合王国が分裂することになった内戦「ボロミア大断裂紛争」の双方に
"死槍"の通称で知られる傭兵モレドの参戦が近年の研究で明らかになった。
どうやらモレドはこれまで考えられていたよりも非常に広い地域、長い期間にわたって傭兵として活動していたようだ。


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