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歴史

1:言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:24:54
主として歴史に関する記述を行うスレッドです。

2:言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 16:06:54
【新史暦】
多くの歴史書が義国と鈴国の建国者が暗黒時代末期の同じ年に生まれたと記している。
二大祖国の祖が生まれたこの年は、新たなる歴史の起点と見なされた。この年を元年とする
暦の数え方を新史暦と呼び、二大祖国の影響下にある多くの国々で採用されている。

3:言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 16:13:36
「義国と鈴国の建国者が同じ年に生まれた」というのは「両者の年齢が同じだった」
ということから考えられたものであり、ある時に聞いた年齢が同じなだけで
実際の出生年が一年ずれていることもありうる。

4:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/01(木) 00:30:21
義国と鈴国を共に自らのルーツとする二大祖国という考え方は、
両圏の融和主義者によって近代になって広められたごく新しい解釈である。
それ以前の時代、義国圏と隣国圏は両決して相容れぬとばかりに苛烈な闘争を続けてきた。

5:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/01(木) 21:02:19
新史暦元年から暗黒期が終わり、二人の建国者が二大祖国を興すまでの30年間
(義国と鈴国は奇しくも建国の年まで同じであるとされている)を「夜明け前の30年」と呼ぶ。
またの名を「飾られた30年」といい、目を見張るような伝説と現実離れした故事に満ちている。

6:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 14:36:08
義国を建国したのは男、鈴国を建国したのは女である。

7:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 14:44:17
鈴国を建国した女王は獅子に鈴をつけて飼いならし、
自らも鬣の立派な雄獅子を模した兜をかぶって戦場に赴いた。

8:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 15:23:59
義国、鈴国というのは当然略記であって
イギリスを英国、フランスを仏国と表記することと同じである。

9:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 16:57:46
鈴国の建国者アグメレミルと鈴は因縁が深い。彼女は危機を前にすると鈴の音が聞こえたという。
「鈴の音」のおかげで彼女は多くの危険を避け、そして窮地を乗り越えることができた。

10:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/06(火) 00:11:56
アグメレミルが義国の建国者イエーナギールと出会ったとき
「鈴の音」はイルプファスの大瀑布のごとくに鳴り響き、
他の全ての音がほとんど聞こえなくなるほどであったという。

11:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/06(火) 09:26:57
互いに最大の敵たる義国と鈴国であるが、最初からそうだったというわけでもない。
少なくとも建国者が統治していたはじめの二十年ほどは、両国の関係は穏やかなものであった。
しかしその王が消えて代が変わると間もなく、両国は争いの時代に入ったのである。

12:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/07(水) 09:49:54
【羽人源記】
西方から移住してきた妖精たちによって伝えられる歴史書。
「羽人源記」は外部の人間や妖怪による称であり、本来は単に【源記】と呼ぶ。

13:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/07(水) 14:48:18
アグメレミルの死後、鈴国の王となったのは妹のディミラッサである。
イエーナギールの死後、義国の王となったのは息子のアグオールである。
ディミラッサは先王在世中は温厚で誠実な人物であり、よく姉を補佐したのだが、
即位後に人格が変貌。宝石と貴金属に餓えた暗君と化す。ある伝説によると
彼女の人格の変貌は、呪われたブルーダイヤに潜んでいた悪魔の仕業であるという。
アグオールは「父がなしえなかった全世界の支配」を成し遂げようと息巻く青二才であった。
問題なのは彼の精神が死ぬまで青二才であったことだ。彼はあらゆる忠告を都合よく曲解し
あるいは切り捨てながら暴走し続けた。彼は自分が優秀であると信じて疑わず、
異論を唱える者には、最悪の場合死刑にするだけではなく、わざと風評を流させて
名誉や尊厳すらもズタズタに破壊したと伝えられる。

14:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 12:27:12
偉大なる獅子王の配下には優秀な魔法使い達が多くおり、彼らの技で王は
【賢者の岩】に込められた異界の知識を手に入れることができた、と伝説は語る。
獅子王がケーニッヒを初めとする様々な都市を作ることができたのはこのためであるという。
獅子王は他にもレオ・レックスやシンハ・ラージャ、レーヴェ・ケーニッヒなど様々な都市国家を作り
ハイダル・マリクとともに息子達に与えた。それらの都市国家全ての名は
【賢者の岩】から得られた異界の言葉で「獅子」と「王」を合わせたものであった。

15:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 12:33:55
「クフィル」とは【猫の国】の言語の一つであるヘブライ語で「仔獅子」を意味する単語であり、
「クフィル・ハイダル」「クフィル・レオ」「クフィル・レーヴェ」というふうに獅子王の子らの名前にはこれが冠されている。

16:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 14:59:38
>>14訂正三行目
×獅子王がケーニッヒを初めとする
○獅子王がハイダル・マリクをはじめとする

17:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/11(日) 16:19:59
>>14修正
[レオ・レックス]→[レークス・レオーニス]
[レーヴェ・ケーニッヒ]→[レーヴェン・ケーニッヒ]

18:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/12(月) 00:23:06
死人の森の軍勢はたった五日で小国ヒュルサスを陥落させた。
この事件は半日遅れて諸外国に大きな衝撃を与えることとなる。

19:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/12(月) 11:02:54
まさか軍勢の長が幼い少女であろうとは、誰も予想だにしてなかった。

20:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/13(火) 14:40:44
【獅子王キャカラノート】
【賢者の岩】から異界の知恵を得、最初の都市国家ハイダル・マリクをはじめとする
偉大なる遺産を残した伝説の男。後世のジャッフハリム一世と並び称される傑物である。

21:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/18(日) 18:40:57
ここでダリャーの撃退・駆除のために集った戦士たちこそが、
後に様々な魔獣退治に活躍するユンダリャー戦士団の大元であると伝えられる。

22:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/18(日) 19:04:43
ユンダリャーとは「ダリャーに対抗する」という意味である。単語を分解して訳すると
ユー(対抗する)ン(〜に)ダリャー、となる。

23:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/18(日) 22:33:29
キャカラノートは新史前2800年頃、本大陸南方に実在していたとされる王である。

24:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/21(水) 16:05:28
言語支配者が一、キャカラノート
傀儡にして代行者たる獅子王

25:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/21(水) 22:13:04
「キャカラノートはトルキニスクをくりかえす」

             ―――――――グリザ・グローボ出土の【墓標船】の表面に彫られていた言葉

26:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/22(木) 16:40:03
ウィプロポパネポ・ツムヌムオべキョは亜大陸の偉大な戦士だ。
彼の一族は本大陸に侵攻して草の民に戦いを挑み、少年の頃のハルバンデフを捕虜にした。そのとき
ウィプロポパネポはハルバンデフの才能を見抜いたんだけど、なぜか全身の毛を剃ってしまった。
彼は剃った毛を持ち帰り、自分の馬鹿息子に煎じて飲ませてみた。すると親子関係がじわじわと崩壊してしもうた。

27:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/22(木) 23:10:05
「全身の毛を剃った」という伝承は恐らく誇張であろうが、ウィプロポパネポが
馬鹿息子にハル毛を煎じて飲ませたのは事実であると見られている。
(恐らく息子にハルバンデフのような才気あふれる人物になって欲しかったのだろうが・・・)
結局、ハルバンデフの毛は馬鹿息子を変えなかった。しかし飲ませられなかったぶんの毛は
後にハルバンデフに呪いをかけるのに使われ、ハルバンデフの部族と
ウィプロポパネポの一族との間での呪詛合戦の発端となった。

28:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/23(金) 21:21:47
ハルバンデフの部族とウィプロポパネポの一族の呪詛合戦の余波によるアリタルリアの遊牧民は、戦いが収まった後、ハルバンデフの部族に奇襲をかける。
これが後に言う【バロベ渓谷の戦い】である。
アリタルリアの遊牧民はこの戦いで返り討ちにあい、南方のカノッサ共和国に逃げ込むことになる。

29:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/23(金) 21:32:06
【パルケヨロ・ツムヌムオべキョ】
ウィプロポパネポの馬鹿息子の嫁。旧姓アンスラープ。
呪術に長けた女性で、夫から舅にハルバンデフの毛を飲まされた
ことを聞かされると舅ウィプロポパネポのもとを訪れ、
なぜか保存されていたハルバンデフの毛を譲り受けると
それを呪術の触媒とし、ハルバンデフがいる地点と彼の現状を割り出した。

30::リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 22:30:01
獅子王が【賢者の岩】より引き出した知識によって【稲】の栽培方法を知ったのは余り知られていない。

31:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 10:23:42
「初陣から帰還したハルバンデフが目にしたものは、
わらでくるんだ納豆を我が子と思い、愛でる母の姿……」
「ハルバンデフを凶行に走らせるには十分な理由だね」

32:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 12:35:13
【納豆】のなかには人間の体臭に似たにおいを放つ品種もある。
我が子と誤解しても不思議はないだろう。

33:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 23:35:53
獅子王の子らによって結成された【仔獅子連合】が打ち倒されたのは、
ハイダル・マリクが築かれてから50年ほど後のことだった。

34:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 23:41:34
神話的歴史書「獅子王と仔獅子の書」によれば、【仔獅子連合】を打ち倒したのは
様々な「異形の人間の部族」の連合軍であったという。

35:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 00:25:22
【メクセト】
いつの時代の人物かははっきりしないが、どうやら実在したらしい人物。
史上最強の魔術師にして、史上最強の武人。
性格は強欲にして悪辣、奔放にして淫蕩、狡猾にして嘲笑的。
齢30に至るまでに全ての人類国家を滅ぼし、地上の全てを手中にした。
地上の覇者となった彼は、天へと続く回廊である「天の階段(あまのかいだん)」を作り、神々に戦争を挑んだ。
神々の数を1032人と計算した彼は、人類の中より選りすぐった1032人の英雄にそれぞれ「神滅ぼしの武具」と呼ばれる武器を作って与えた。
彼らはメクセトの命に従い、その命と代償に一人につき一神づつの神を屠ったが、神々の数は彼の計算以上に多く、彼自身も300の神を屠ったものの、最後は「無銘たる軍神」とよばれる神によって討ち取られた。
彼の死後、その死体は生き残った神々の手によりバラバラに切り刻まれて世界の各地に隠蔽され、また神々は人々に彼の名とその業績を秘するように厳命した。

尚、一説によるとハイダル・マリクを一夜にして滅ぼしたのは彼だと言う。

36:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 00:46:21
【獅子王と仔獅子の書】によれば
メクセトがハイダル・マリクを滅ぼした後、残りの仔獅子連合の都市国家
を破壊したのは、メクセトの選びし1032英雄の一人クフィル・ライオネスであった。
クフィル・ライオネスは獅子王の子らの中でただ一人の女性であった。
彼女は兄弟たちに劣らぬ才覚と実力を持っていたが、女性である、というただ
それだけの理由で他の兄弟のように都市を与えられなかった。獅子王はそればかりか
彼女を同盟者の愚昧な息子と結婚させ、家の内側に引きこもることを強いた。
この反逆は復讐であった。彼女は「神滅ぼしの武具」の力で異形の諸部族を支配下に置くと、
兄弟の統治する都市国家を次々に滅ぼしていった。

37:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 00:52:36
・・・しかし一般に知られている版や写本にこの記述はない。
一般に流布している【獅子王と仔獅子の書】ではクフィル・ライオネス
は賢明なる兄弟達が統治する理想の国々に災いを呼び込んだ妖女とされてしまっている。

真実が記されているのは手稿本とわずかな【真正写本】のみ。

38:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 01:36:30
【パトゥーサ】
北方帝国の8代皇帝にして帝国史上唯一の独裁者
子沢山で知られた7第皇帝の13子(19子という説もある)で、幼い頃は周りの人間で彼が皇帝になると思った人間は誰もいなかったという。
そのため、15の時から25になるまで国を出て放浪生活を送っていた時も特に本国から彼を呼び戻そうとする人間はいなかった。
この放浪時代にかれは各地の傭兵団や軍閥の臨時募兵団に加わって戦場生活を送っていたらしく、この時代の戦場の伝説や噂話には彼を指すのではないかと思われる話が幾つか見受けられる。

彼が25歳になった時に7第皇帝が後継者を指名しないまま崩御し、北方帝国では後継者争いの内紛が発生した。
その内紛の最中国に戻った彼は、央機卿でもない弱小貴族を唆してこの後継者争いに加わり、奇襲や伏兵を多用した巧みな用兵によりライバルである他の後継者達を次々に倒して遂には皇帝の座を手に入れる。
しかし、武力による即位という、帝国の政治体制を揺るがしかねない事態に危惧を覚えた央機卿達は彼と対立し、遂に刺客による暗殺(彼の寵妃が暗殺者であった)という暴挙に出てしまう(【3月事件】もしくは【後宮の悲劇】)。
この事件の後、彼は央機卿制度の廃止と、彼と彼の任命した官僚による親政を発表し、央機卿達がこれに反発して武力蜂起を起こすよりも早く、以前より増強していた近衛兵団を各地に派遣して央機卿の一族を拘束し、彼らより領地を取り上げて代わりに代官を派遣してこれを治めさせた。
そのため、皇帝の権力は強大になったが、そもそも北方帝国自体が王による強権国家の植民地に対する圧政に反発して成立した国家だったので、各地の貴族・軍閥達や国民達はこれに大きく不満を抱いた。
この不満を逸らすために、今まで対立していた西方六カ国との友好樹立や産業の育成、貧民の救済等に力を入れたがいずれも上手くいかず、最後は起死回生を狙った草の民への征伐戦争(【ハルバンデフ戦争】あるいは【皇帝パトゥーサの遠征】)を起こすがこれに失敗し、国は崩壊状態に陥り、彼自身もこの時の傷が原因で他界する。
彼の内政の失敗は、その後北方帝国に長く尾を引くこととなり、草の民の王ハルバンデフにより国土の大半が奪われるのはその数年後、隣国リクシャマー帝国により国そのものが奪われるのはその30年後のそれぞれ出来事である。

39:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 22:37:14
アルトの竜王国の在り様には、当然周囲の国々からの批判が数多くあった。国王自身が竜騎士ということもあり、そのことが侵攻の格好の口実となったのだ。
南縁山脈を背にしたグルジ、北側に位置する大国アルセミット、東海岸に面する貿易大国キャラクラ、そして西方諸国と、当時乱立していた複数の国々に囲まれた弱小国・旧ボロミアに、半ば傀儡、半ば竜騎士という象徴として祭り上げられたアルトはしかし、周囲の国や内部の叛乱、人間至上主義者の攻撃、草の民の侵攻を退けて竜王国の基盤を確かなものにしていった。その長い治世の内容を語ったのが【竜王国記】である。

40:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 22:47:58
旧ボロミア元首ボローム「ホホホ!わしはもう疲れた!あとは頼みましたよ!
竜の化身にできぬことなし!そういうわけで、頼りにしてますよ!ホホホホホ!」

41:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 22:53:17
こうして女傑ボロームは政界を引退した。
しかし功績的に彼女の引退後の活躍の方が人々の間で有名なのは知っての通り。
旧知の戦士を集め人里に侵入したオルガンローデを退けたのはその代表である。
まったく元気なおばさんであった。

42:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 23:09:59
ボロームのコネと人脈は幅広く、また世界情勢にも通じていた。
じつは彼女の出自には不明な点が多く、一説には某国で侍女をしていたとも。
明るい元気さの中にもぎらついた精気が垣間見え、只者でないことを窺わせる。

43:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 23:16:03
三十代で国家元首にまで登りつめ、
四十代では諸国に率先して地獄解放事件の鎮圧に当たった。
四十代半ばで引退してからは「のんびりした余生を過ごす」と言い張ったが、
その実、今度は戦士として六十代まで辺境の前線で魔物と戦い続けた。
まったく大したものである。

44:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 23:39:48
オルガンローデを退けたことから、彼女は【竜】の習性・生態と対【竜】戦の方法論に通じ、
さらに、その時点でのオルガンローデのヴァージョンが持つ機能とクセを知っていたと見られる。
そうでもなければオルガンローデを退却させるまで追い詰めることはできないはずである。
ただ、彼女がどうやってそれほどの知識を得たかとなると不明な点が多すぎる。
その秘密は、彼女が黙して語ろうとしなかった二十代にあるのかもしれない。

45:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 23:41:42
>>44ニ行目
×さらに、その時点での
○さらに、その

46:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 23:43:35
>>44五行目
×二十代にあるのかもしれない。
○二十代以前の時代にあるのかもしれない。

47:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/29(木) 00:10:30
旧知の戦士たちは新しい世代の戦士も連れてきた。オルガンローデとの
戦いで彼らの絆は再結合され、新しい戦士たちの間でも同士意識が出来上がった。
竜王国の戦士も同様で、ボロームの連れてきた戦士達との間に仲間意識と尊敬の念が高まった。
この戦いに集った新旧の戦士達の一部は竜王国に残り、そうしなかった者の多くも戦時には駆けつけてくれた。

48:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/30(金) 16:45:32
ワリバーヤ王国第9代国王アルセスバハル三世の死因は【ヘレゼクシュかぜ】によるものだとされているが、実の所彼はキュトスの姉妹が15、レーラァに殺されたのである。
当時の姉妹の一人、カルリアを拉致し、強制的に【刀】を作らせようとしたのである。その後ビークレットとガルディエーラに救出されたのだが、レーラァが止めとばかりに国全体にある魔術を放った。【ヘレゼクシュかぜ】の正体とは、レーラァの得意とする細菌魔術なのである。
そうして新史暦588年、アルセスバハル三世は死に、ワリバーヤ王朝は消滅した。

49:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/30(金) 23:18:55
レーラァの大規模な細菌魔術をバックアップしたのは当時のアロイの王カルアーウィスであった。
アロイはレーラァのために一国家を巻き込むほどの大規模魔術のために必要な設備を用意し、
それと引き換えにレーラァから【ヘレゼクシュかぜ】への対抗方法を受け取った。
【ヘレゼクシュかぜ】がヘレゼクシュ外にも広がり諸国に大打撃を与えるなか、
アロイはその被害を最小限に抑え、この疫病への対抗方法を背景に勢力を強めた。

50:言理の妖精語りて曰く、:2006/06/30(金) 23:40:47
そしてカルアーウィスに続く第12代の王(第八代女王)メルクール六世の
手でトロス三国は統一された。

51:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/01(土) 17:43:50
事実上、大陸はアロイの支配下にあった。トロス三国を始めとして、【ヘレゼクシュかぜ】で甚大な被害を受けた近隣諸国の大半は事実上の属国となっていたのである。その後も版図を広げつづけたアロイだが、広大すぎる国土は地方の分裂、混乱を招き、相次ぐ叛乱にアロイは疲弊し始める。
その終焉の契機は、首都グレネセーの東西南北の地方領主が四方一斉に蜂起した【バロジヨット革命】であった。

52:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 01:50:09
【ウェウーレベルン】は語る。
クフィル・ライオネスの戦いは「異形の諸部族」と呼ばれた者達を
言語支配者キャカラノートの遊戯から解き放つものであり、
「繰り返されるトルキニスク」からの開放であった、と。

53:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 02:28:10
>>52三行目
>言語支配者
を
邪神
に変更

54:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 12:54:20
【アーリィ・クトラク】
セタ氏族系トルクトア人。褐色の勇者の異名を持ち、トロス三国の一つ、南アルセミア公国の千人隊長を務めた。
498年におけるトゥールエイシャ戦役に於いて敵将バラックの首を討ち取り、三国の均衡を崩す決定的要因となった人物。

55:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 13:02:17
新史暦157年、竜騎士アルトは竜王国初代国王を名乗る。
長く義国圏の主要国家として栄えていた【ボロミア神義主義連邦王国】の国家元首【ボローム・フィーレバッハ】の後援もあって、【全知的生命体の絶対的平等】を掲げ、勢力を拡大していく。

56:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 13:10:19
【剣の災厄】事件
164年、アルトが持つ粘着剣エクスカリバーは宿敵スィーリアの姦計により高麗ゴボウの穢れを全て吸収し、粘邪剣となってしまう。
災いを回避する為に、王妃の助言に従いハルシャニアの海の中に投げ込んだアルトはその終生まで竜王国を繁栄させた。
4000年の先、鞘たる大海ハルシャニアから剣が解放される時、エクスカリバーは聖なる剣にして、キュトスの姉妹の紀性を帯びた【紀聖剣エクスカリバー】となっているだろうといわれている。そしてその時こそが竜騎士アルトが再び復活し、ガロアンディアンを治めて永遠の平和をもたらす時だと言われている。

57:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 14:36:45
新史暦680年、東海岸に長く広がる大国【金平】で【金生革命】が起こる。
革命軍主導者【清景】の下、【新金生共和国】が誕生する。
史上初の民主主義国家であった。

58:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 14:39:50
「きんなま?」
「……『きんじょう』」

59:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 20:23:03
トロス三国はトルクルトア、アロイ、小ペルネーからなるものであったが、
このうち小ペルネーは滅び、かわりに南アルセミア公国が代頭する。トロス三国が
トルクルトア、アロイ、南アルセミアになってからを後期トロス三国時代、
それより前を前期トロス三国時代と呼ぶ。

60:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 00:25:35
小規模な神群である【マロネー神群】の主神、アルタ=ラスミは松明を燃やした。照らされた明かりの下に、人間が集った。
その地は【風の吹く丘】と呼ばれ、聖地とされていた。
人間達は文明を築き、都市を作り、国を治めたが、驕った彼らは神に反逆した。
マロネー神群の神々の大半は死に、人間達は国を滅ぼされ、追放された。
【風の吹く丘】は主神アルタ=ラスミに呪われ、呪いの地となった。
放逐された人間達は遊牧民となった。彼らは何時の日か呪いの浄化された【風の吹く丘】に戻る時を待ち望みながら放浪しつづけている。
それが、現在の【草の民】なのである。

61:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 12:07:16
【草の民】はキャカールの広大な草原を移動するうちに、あちこちで他民族の手によるものと思しき
遺跡を見つけた。ある部族はそこに定住することを選び、死んだ遺跡を生きた集落・都市へと修繕して住んだ。

62:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 12:27:33
キャカール(現在のキャカラーン共和国)に点在する遺跡を築いたとされるのが
【原キャカール人】である。彼らの子孫はキャカールの大草原に住み、
後からやってきた【草の民】と混血し、文化の多くも草の民に受け継がれた。

63:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 15:44:42
新史暦146年、草の民の蛮王ハルバンデフの軍勢により
【精霊賜教】連合のトップに坐す教団の中心【神徳都ムータ・トルティー】が陥落する。
かつて彼らが【無徳】に対してしたように、風の王の軍勢は根こそぎの略奪を行った。
神徳都に溜め込まれた金銀財宝によってハルバンデフ軍は大いに潤ったという。

64:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 06:53:29
【神徳都ムータ・トルティー】の陥落は世界各地の【精霊賜教】連合に衝撃を与えた。
とりわけ、スティリアレを始めとする西方諸国との関係が急速に悪化し、
一触即発の様相を見せる。
冷戦状態にあった西方諸国との小競り合いは150年まで続いた。
その後、ハルバンデフの彩国侵攻を切っ掛けとして全面戦争に―――バキスタの戦いへと突入したのはいうまでもないだろう。

65:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 10:17:43
北方帝国で信仰されていた魔路神群と三千都市連合で独自に信仰され始めたきゆらは半ば連合の独立の為の象徴として掲げられ、当時の【十六代目樹由羅】は【刈り取りの軍勢】と正面からぶつかり合うことになる。
それに乗じて三千都市連合は叛乱を起こし、ここに人の争いと神々の争いが同時に巻き起こった。
後の世はその戦いをこう語った。【キュラギ大戦】と。

66:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/13(木) 01:20:58
【黒の女王】
メクセトと同時代の人物。
【黒銅の民】と呼ばれた民族の女性指導者で、その政治・外交手腕の辣腕ぶりから【黒の女王】と呼ばれた。
また、その絶世の美女としても知られ、若い時分には数々の浮名を流したらしい。
メクセトが勢力を拡大していた当初には、「彼こそ稀代の英雄」と彼を支持すらしていた。
しかし、彼が自分の領内の神殿を破壊し「我こそ神を超えるものなり」と嘯くようになると、信心深い彼女としてはこれを放っておくことはできず、他の民族と「反メクセト連合」を結成して敵対するようになった。
「反メクセト連合」はメクセトの勢力範囲を一時的ではあるものの縮小させ、時に彼を追い詰めもしたが、結局各個撃破されて解散した。
「反メクセト連合」の解散後、彼女は四人の子と共に自ら軍を率いてメクセトに勝負を挑むが、圧倒的な兵力を持ち、狡猾かつ用意周到な戦略・戦術を駆使した彼の前に敗れ去った。
敗北し囚われの身になった後の彼女の末路については、処刑場の露に消えたとも、死ぬまで幽閉されたとも、彼女を慕う者達によって救い出されて辺境へ逃げ延びたとも言われるがはっきりとしない。
ただ、彼女が囚われの身になった際、過去の浮名の賜物か、他の諸侯はもちろん、メクセトの部下達の中からも多くの彼女に対する助命嘆願書が出されたと言う。

ただし、メクセトが、その伝説に事実と異なる誇張があるにせよ、辛うじて実在の人物であるのに対して、彼女については、メクセトの偉業を讃える為に好敵手として作られた、実在しない人物であるという可能性が高い。

67:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 15:15:34
巨人国と竜王国は友好国であり、多種族の受け入れを奨励する竜王国にとって最初の異種族受け入れが巨人族であった。
巨人国と竜王国は後に統合されガロアンディアンとなった。

68:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 15:22:10
巨人国で叛乱、独立分離したグルジ公国と巨人国カシュタクルの戦争に竜王国が介入し、巨人国側に付いた。
グルジ公国に勝利した後、アルトとサロメの婚姻を持って巨人国と竜王国の
関係は磐石となった。

69:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 17:40:21
巨人国とか竜王国とか名乗っているが、もちろん住民はただの人間である。
巨人や竜は、それぞれの国のシンボルである。

70:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 22:17:22
勿論巨人も住んでいる。両方とも亜人に優しい国である。

71:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/21(金) 18:01:14
【アルセミット】
国教はアルセス教。国名は「アルセスの物」の意。
首都はアルセミア。
アルセス・キュトス・マロゾロンドの三大神を信仰するボロミア王国から分離独立し、アルセス神を信仰する一神教国になった。
南のボロミアとの勢力争いは長く続き、一時は完全な優位に立ち、大国にまで登りつめた。
かねてより獣化技術に力を入れており、獣化兵士誕生の立役者となったスィーリアを招き入れてからアルセミットは滅びへと向かっていく。
スィーリアを女将軍としてから【アルセミット聖王国】と国号を改めたが、
旧ボロミア、竜王国の三代国王オーレルと巨人将軍テルケルスに敗れ、竜王国の統治下となる。

72:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/21(金) 18:13:02
【アルセミアの惨劇】
旧アルセミット、旧首都アルセミアで起きた惨劇。
竜王国四代目国王ガリアスが北の隣国ペラティアの八代国王イワンギと和平会談を行った際、レジスタンス組織【アルセミット再帰戦線】が両国王を殺害、駐屯軍・異種族の民間人諸共虐殺を開始した。
リーダーであるアルシース・パルアは独立宣言を行い、聖アルセミアの復活と共に国王及びアルセスの御使いを名乗る。
その事変に乗じた西方諸国、西方圏栄生同盟のペウス、カリデ、ステアト、ロクシアの四国が竜王国に侵攻を開始。
直後にペラティアで異界の門が開かれ、【第二次地獄解放事件】が起こる。
地獄の番犬を旗印とし、【レストロオセの使徒】達が率いる異軍がペラティアを乗っ取り、新生ジャッフハリムを建国。
本大陸全土を巻き込むことになる最初の事件。
【第一次大陸戦争】の幕開けだった。

73:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 18:09:54
【憲兵騎士団】
リクシャマー帝国においてバキスタの戦い以降急速に悪化した治安を回復させるべく、改革派のグレフ・ディ・モズルによって設立された武装治安維持部隊。
構成員の殆どが武芸達者な聖職者だったことから【ディの騎士団】あるいは【D騎士団】とも呼ばれた。
当初は「改革派の道楽」とまで言われた彼らだったが、【単眼神の群れ(サイクロプス・クラウド)】の第二軍(予備部隊)との模擬試合に勝ったり、辺境地域で略奪を働いていた傭兵部隊の征伐に成功するなどの実績を見せ始めてからは「国内治安回復の旗手」と期待されるようになる。
しかし、騎士団の責任者でもあるグレフの改革法がより国教に対して原理的になっていくのに従い、彼らの行動もまた国教に原理的な方向に進み始め、やがて盗賊の逃げ込んだ集落を焼き討ちにするなどの極端な行動が目立つようになり人々の反感を買うようになった。

結局、グレフ・ディ・モズルの失脚とマグドール・ドゥ・ギボンの財務大臣への就任に伴い、予算削減を理由に解散させられたが、解散の際にこの決定に反対した一部騎士たちが本部建物に立てこもるという事件(【10月の擾乱】)を起こしている。

74:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 18:37:19
【10月の擾乱】
【憲兵騎士団】の中核メンバーとそれに賛同する【憲兵騎士団】の構成員達がマグドール・ドゥ・ギボンの財務大臣罷免と憲兵騎士団の解散の撤回を求めて、首都の憲兵騎士団本部に立てこもった事件。

彼らがこのような事件を起こした背景には、大型売春組織および酒の密造組織の大元締めとしてマグドール・ドゥ・ギボンを摘発・逮捕する一歩手前の状態にあったという事情がある。

彼らのこの動きに対し、財務大臣に就任したマグドールと宰相のガレフィン・ヴュ・ディスガルドは【単眼神の群(サイクロプス・クラウド)】を中核とした鎮圧部隊を派遣してこれを取り囲むが、国内治安のための戦いに限定されたとはいえ、歴戦の猛者である彼らを打ち崩すのは容易ではなく、結局にらみ合いは1ヶ月近くに及んだ。
結局、本部建物に備蓄していた食糧が尽きたのと、皇帝による「投降すれば事件の参加者の責任は問わない」という声明により、彼らは武装解除し、帝国内の内乱は未然に防がれた。

事件の始まりが10月1日で、事件の終了が10月末日であったため後の世に【10月の擾乱】という名前が付いた。

投降後、彼らは騎士団結成の前の聖職者としての生活に戻っていったが、その後彼らの殆どが不審な死を遂げたことからマグドールの暗躍の噂が立ったが、事実は未だに不明である。

この事件は後の世に演劇化されたり、小説化されたりして今に至るが、これらの中で擾乱の参加者であり唯一天寿を全うしたガバリエル・ディ・ベルドの【擾乱の顛末】が有名である。

75:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 13:05:43
新史暦2404年。【兎】達は遂に太月都市を完成させるに至った。
月面に文明が作られたのはアヴロノの精月以来であり、大地の球化以後の生物
では初の快挙であった。
その翌年、人類に一足先がけてうさぎ達は低重力下での【扉】の作動、
地脈の空間移植による地点間移動技術・ラビット航法(通称空間跳躍)を
実用化し、外宇宙への初の進出を果たした。

76:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 16:24:26
【3月事件(後宮の悲劇)】
「その日帝都に雪がふりました。それは冬の終わりを告げる春待月の細雪でした……」という宮女の独白から始まる書き出しで有名なラダムストンの【春待月の雪】の題材になった、北方帝国で起きた皇帝の暗殺未遂事件。
寵妃による後宮内での皇帝に対する暗殺事件という事実は、人々に後宮が決して華やかなだけの世界ではなく、現世の政治権力が反映した血生臭い世界であることを認識させた。

事件の顛末としては以下の通り。
武力による帝位への即位という帝国の政治体制を揺るがしかねない事件に危惧を持った央機卿達は事あるごとに、皇帝パトゥーサと対立してその力を抑制しようとした。
しかし、彼らの目論見とは逆に日に日にパトゥーサの権力は強くなっていき、政治は央機卿の制御の範囲を超えるようになっていった。
このまま帝国が連綿と築きあげてきた央機卿制度による政治体制の崩壊することを恐れた彼らは遂に皇帝の暗殺を決意する。
その為に、彼らは貧しい開拓民の中から将来パトゥーサ好みの女性に成長しそうな少女を買い取り、これを養女として、後宮に仕える上での必要な教養と暗殺のための知識を教え込んだ。
数年後、彼女は美しい女性に成長し、後宮に入ることとなる。そして、央機卿達の目論見通りにパトゥーサに気に入られることとなった。
しかし、ここで誤算が生じた。彼女自身がパトゥーサに恋心を持ってしまったのである。そのため彼女はパトゥーサを暗殺できなくなってしまう。
遅々として進まないパトゥーサの暗殺計画に業を煮やした央機卿達は彼女を責め立てた(おそらく連絡役の宮女がいたと思われ、ラダムストンは彼女を物語の語り手としている)が、彼女の返事は拒絶だった。
今になって計画を中止することは出来ず、また彼女の口から暗殺計画が漏れることを恐れた央機卿達は当時戦場の傭兵団の間で爆発的に流行していた媚薬の【人形作り】を使って彼女に皇帝を暗殺させることを決定する。「処女すら娼婦に変える」この薬を使って、「寵妃を暗殺者に変える」ことを目論んだのである。
【人形作り】によって自我を失った彼女は暗殺者として、パトゥーサの待つ寝所へと赴く、が、思わぬ薬の副作用か、彼女自身に残された最後の意志がそうさせたのか、彼女は持っていた毒塗りの短刀で自分の胸を貫いて自害してしまう。
皇帝は彼女の死を嘆き悲しみ、事件の顛末の調査を命ずる。結果、彼女の生い立ちや央機卿の関与が明るみに出て、央機卿による皇帝暗殺計画が発覚してしまうのだった。
彼女の喪が明けた後、職務に復帰した皇帝は、この事件を理由とした央機卿制度の廃止を発表し、ここに帝国創立より連綿と続けられた政治体制は中断するのである。

尚、彼女が具体的に誰だったかについては様々な説がある。

77:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 08:43:00
オルザウン禁忌集をどのように捉えるかは、研究者たちにとって大きな問題である。

まず第一に、この書物に記載された内容は実に荒唐無稽なものである。
本来なら研究者らの歯牙にも掛けられなかったであろう、眉唾な内容である。
ところが、オルザウンやニースフリルといったこの書物の編纂者たちは、
歴史学や考古学といった分野に非常に大きな影響をもたらした権威でもある。
このことが本書を一笑に付すことをためらわせる要因となっており、話をややこしくしているのだ。

78:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/25(火) 08:58:49
結局、オルザウン禁忌集の記述は時代が下るに連れて低く見られる様になってしまった。

79:言理の妖精語りて曰く、:2006/07/31(月) 20:38:14
オルセミア宮殿におけるサズ・ステーツァー殺害事件により、隣国トリスティアとの関係は急速に悪化。それに次ぐベルズワルド学院の学徒の蜂起によってオルセミア王国は瓦解した。
アルセス教の大司教ステイラーは学徒によって擁立された新王家オルトセアとトリスティアとの調停を行い、両国はアルクーヤ議定書に調印する運びとなる。
後にステイラーはボルセミカ帝国のタージマールズを打ち倒し、神聖騎士として大陸に名を馳せる事になる。

80:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 16:27:31
アロイの混乱は、971年のエィル王朝の建国により収束に向かった。
前神代における最後の紀人ティーアードゥと【紀人ラウスの片腕】との戦いによりダレス渓谷が地形から消滅し、【片腕】率いる【天空に伸ばす腕】王国は崩壊。西方の脅威が消えたことで、アロイの内情は安定する。
しかし対外的な軍事力や貿易路の消滅により国力は徐々に弱体化し、北を新生北方帝国、南をガロアンディオンにより脅かされ、和議や強引な条約により搾取された。
そして、1000年代に入り、アロイは崩壊への秒読みを迎えた。
地下種族、【蒼き肌の民】の襲来である。

81:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 16:28:43
11世紀に入るまでの新史暦1000年までを前神代と呼ぶ。

82:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 18:14:06
2000年迄が後神代で、2000年に神が去るのか。
其れとも1000年に、遍く人々に信仰される、”神”が登場するのか。

83:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 18:24:21
15世紀に入るまでを中神代と呼び、20世紀に入るまでを後神代と呼ぶ。
その後、宇宙に進出した後は新神代と呼ばれ、神の存在が科学的に証明される。
そして紀人を名乗る者が数多く出現する。
しかし実際は自称が多く、神の数はそれほど増えなかったという。

84:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 19:08:10
新史暦677年、ブラウス=サルマッカージュが蜥蜴人を率いて西方諸国を蹂躙する。
ベノア王国が誕生する。

85:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 19:16:29
新史暦690年、ベノア王国の圧制に反抗した農奴達が革命を起こし、王家の人間を全て処刑し、ベノア新国を興す。
別名を農奴王国とも呼ばれ、この国では厳格な身分制が敷かれた。
頂点に労働者が位置し、貴族をはじめとする芸術家や神職、政治家や軍人の位が引き下げられた。
とりわけ政治家は生活制限を受け、自由や人権を与えられる事無く一個の国家という名のシステムの歯車として働くよう精神加工されていった。
議会で発案され、承認された議案は国家労働者党(労働組合の元締めも兼ねる)で最終決議され、全労働者の挙手によって議決となる。
尚、労働者の地位はその平均労働時間によって決定される。
この制度は783年に国家財政が破綻し、南からガヤール族に攻められて滅亡するまで続いた。

86:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 19:24:01
新彩国の利権を巡って対立したトリスティア公国とブーフラ朝は547年、【納豆戦争】を開始する。
大豆の輸出国であるトリスティアと納豆林を保有する大国、新彩国はそれから五十年余りに渡って戦いつづけ、598年、遂に新彩国が「アールプシュケの大敗北」を喫したのを契機として599年、新彩国は降伏宣言する。
納豆林の占有権の六割をトリスティアに委譲し、カイサ条約によって「納豆に関する関税」「納豆業の制限」などの取り決めが為され、新彩国は大打撃を受け、事実上トリスティアの属国となった。

87:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 21:20:57
【魔導国家ヘクセン】
新史暦1248年建国。初代国王は言語系第一位魔術師【アレード一世】である。
キュラギ大戦の後、三千都市連合の内、独立を勝ち取った都市である【ファリアレス】【セン】【パイラータ】を含む合計十七都市が統合されて建国された。
【十八代目キゥラ】と【リーデ・ヘルサル】、そして【レアレテ=ハイラーム】の三人が建国に深く関わり、秩序派魔術師の等級、制度化及び、【魔法行使に関する憲章】を作り上げ、魔術師資格の厳正な審査と禁止事項、法律を基礎立てた。
また、公用語にグラナリア語と猫の国の言語を融合させた【ラータ語】を定め、教育機関の必修とさせることで第二、第三世代以降に浸透させた。
尚、ヘクセンという国名もラータ語である。

国王は国内における一位等級以上の魔術師でなければなれず、国家の最高機関、評議会の推薦で決定される。
国王は軍の三人の元帥の一人であり、評議会における議席の二つ分の発言権を保有する。国王の信任決議は基本的には半年周期であり、魔学協会所属の魔術師・学者の選挙によって信任・不信任が決定される。

また、この国家の特徴は世界で最も飛び地が多い国ということである。
この国家は各地に点在し、扉によって自在に行き来を可能とする。
又、各主要国家に存在する魔導都市は全てこの国の領土である。
各地の魔術協会支部もその敷地内はヘクセンの国内であり、治外法権が成立する。

88:言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 21:30:15
ハルバンデフは同盟を組んでいたアリチャ=レクの部族に使者を送った。
しかしその使者は首だけになって送り返された。
ハルバンデフはアリチャ=レクの部族を皆殺しにし、加えて族長の首をアリチャ=レクの同盟部族、即ち間接的な味方であり、静観していたラーシャ=タンの部族に送りつけ、侵略した。

89:言理の妖精語りて曰く、:2006/10/28(土) 20:30:20
本大陸東方、【プラーミグ地方】一帯では、先史時代より無数の国家が乱立し興亡していた。
新史前1750年、都市国家として勢力争いを続けるのみだったのが、当時最大の勢力を誇っていた都市国家【グレスヤ】が周囲の勢力を併合し王朝を築く。【ラミウォウ一世】によって建国され、新史前627年に即位した【ムリアデス四世】の時に最盛期を迎えたこの王朝は【千年王朝】とも呼ばれ、新史前589年、北方の蛮族【密紫】と東方の【ムサド王朝】に攻められ滅びた。
その後、南の【蛸触人】達と【密紫】、【ムサド王朝】が勢力を争っていたが、新史前448年、【蛸触人】達は手を結んだ【密紫】と【ムサド王朝】に滅ぼされ、海岸地帯を欲する諸部族との戦争が始まった。十二の部族と三の王朝が争うこの乱世を、【十二氏三国時代】と称する。
新史暦14年、【ムサド王朝】のカントル二十七世によって【ムサド帝国】が築かれ、乱世に終止符が打たれる。
プラーミグ地方一帯、つまり北の湖、西の山脈、東の湖、南の海に囲まれた地帯を完全に統治したカントル二十七世は、【ムサド一世】を名乗り、【ムサド皇帝】として全土を直轄地として治めた。
新史暦64年、圧制に耐えかねた各地の農民が一斉蜂起、ムサド帝国は滅びる。
帝国の各地域で次々と小国家が独立したが、その直後を周辺諸国に攻め込まれ次々と滅びていく。
プラーミグ地方の北東、東の湖を事実上支配し、プラーミグ地方より湖の対岸に広がる【婿濫地方】との交易路を繋いでいた【英盛】国のみは中立国として完全な不干渉・不介入を決めていたが北方の諸国は依然として中央と争い続けた。
新史暦125年、【バールデミッジ海峡】を越えて【アンデルカラ人の大移動】が始まる。
【婿濫地方】の南部に位置する【咲羅層】付近に住まう民族である彼らは、大陸東部有数の大国である【希国】に排斥され、北西の【プラーミグ地方】へと逃れてきた。
彼らの持つ【信仰】という新たなる概念は【プラーミグ地方】の先住民族をも取り込み、【アンデルカラ人】という同一の宗教を信仰する一団として、その勢力を強めていった。
新史暦200年、【主司円紅】により【ボーステンタクス】が建国される。
紀神マロゾロンドを主神とするマロゾロンド教を国教とし、プラーミグ地方では初めての宗教国家であった。
新史暦379年に大陸南部の海岸地帯で【緒西】が挙兵し、【金平】が建国される。次いで新史暦417年、【ボーステンタクス】北方で黒色の民【プリスタ】によって【祖国】が建国される。
新史暦680年、革命軍主導者【清景】の下、史上初の民主主義国家【新金生共和国】が誕生。
【ボーステンタクス】は新史暦685年、【希国】との【エクソス平原の戦い】に敗れその勢力を衰退させるが、版図を狭めながらも存続する。

90:言理の妖精語りて曰く、:2006/10/31(火) 00:01:16
【典光】
成立は【十二氏三国時代】新史前78年で、北の蛮族【密紫】をルーツとする。
プラーミグ地方の北方に位置する寒冷な国。
【ブリアリの遺伝の法則】を発見した【ブリアリ】という動植物学者を輩出したことで有名な国。
この国はいわゆる遺伝子ブームが起きており、遺伝子の優劣で人格や人としての価値が変動するという価値観が広く信じられている。
【優性遺伝子混交法】が新史暦1420年に制定されたが、人権団体などの反発を受けて【交配法】に改名、新史暦1788年、指導者【アームサンズ】の独裁体制によって再び改名され、【劣性遺伝子廃絶法】が制定され、遺伝子を基準とした厳しい身分社会が誕生した。
基準となる要素は容姿であり、次に知能や運動能力、体格などである。親類縁者や係累に容姿の劣る者が居ればその親戚筋の身分が引き下げられ、【高級な遺伝子】と認定され、先祖係累全てが優秀であると認定された者が貴族階級として君臨した。
【遺伝子の位階】が対等の者同士でなければ結婚は出来ず、触れることすら許されなかった。
国家の定めた配偶者と結婚し、【低級な遺伝子】とされた者たちは去勢・子宮摘出をされ奴隷となった。

91:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/02(木) 23:29:30
【ボーステンタクス】では姓名を「・」や「=」で区切らず、「」で括ることで定める。
各々の家系で一つの【ウィゲア】と呼ばれる文字列を保有し、その文字列の括り方によって名前と姓が定められる。
例えば、
【ルヴィリシティークレイディ】という【ウィゲア】を保有する家があるとする。これが家名である。
これを、
【ルヴィ「リシティーク」レイディ】と括ったとする。
この時、【前姓】がルヴィ、【名前】がリシティーク、【後姓】がレイディとなる。
この括り方は個人によって異なり、【前姓】しか無い者、【後姓】しか無いものも居る。
婚姻の際は帰属した家の【ウィゲア】を子供に継承させることが定められている。
ただしこの「」での表記は国内で使われる者であり、他国では通例「・」や「=」、つまりはルヴィ・リシティーク・レイディと表記する。

92:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/03(金) 11:47:46
ノガスキヤ遺文は「ノガスキヤゆいふみ」と読む。
日系とのハーフである。

93:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/03(金) 12:19:21
【ブーフラ朝】
新史暦471年に成立した単一種族国家。
【樅の民】がその総人口の九割を占めており、他の人種は下等な種族と見なし、奴隷として扱っていた。
国土面積は非常に小さく、【リクシャマー帝国】・【草の民】といった大勢力に囲まれた小勢力が乱立する【ハドマンズ地方】の中の弱小国。
荒野や砂漠が多く、【テリース川】の支流の一つである【プラドゲン川】を中心にして栄えた。
主産業は鉄鋼業や、唯一の一次資源である【パンディオ―ネ】だが、488年の【央彩国】独立の際に鉱山や【パンディオーネ】の主要生育地を奪われた為、後に戦争を仕掛けることになる。
【ベレーミン戦争】と呼ばれるこの戦いは491年から494年まで続き、結果として【ブーフラ朝】は【央彩国】を属国化した。
しかし511年、【ブーフラ朝】の【シャルマキヒュ教会】及び宰相【マギン派】の勢力と結んだ【央彩国】は首都ドントスで【リラ・ドントスの叛乱】を起こした。512年に隣国【オルセミア王国】で【ヴァケレア会談】が開かれ、【央彩国】の完全な独立を約束させる【ケレス条約】をオルセミア王国国王【ドーリア二世】の調停によって締結し、【央彩国】は【新彩国】と国名を改め、同時に【ブーフラ朝】【新彩国】【オルセミア王国】の三国で三国同盟が結ばれた。

94:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/05(日) 22:28:53
ハルバンデフが大山脈を越えて亜大陸に侵攻した際、亜大陸を支配していた【アウラ朝】の皇帝はこれを歓迎した。
彼らはバラス・アバクによる反乱に頭を悩ませていたため、西方諸国や北方帝国を打ち破った戦上手のハルバンデフが亜大陸を訪れたことは起死回生への千載一遇のチャンスだったのである。
皇帝はハルバンデフに謁見し、「もしバラス・アバクの反乱軍を鎮圧したならばトゥルサに接する亜大陸北部10州を与えることを約束した。
ハルバンデフはこの申し出を受けるとともに、バラス・アバクや各藩王とも内通し、結局のところ【アウラ朝】もバラス・アバクもハルバンデフの戦略の前に共倒れになり、亜大陸はハルバンデフの手に落ちるのである。

95:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/05(日) 22:38:15
【バラス・アバク】
【アウラ朝】に対して反乱を起こした反乱軍のリーダー。
彼は幾度捉えられ、幾度処刑されても蘇り、その都度反乱軍を組織して【アウラ朝】に反乱を起こした。
しかし、実際には反乱軍のリーダーになった者が代々この名前を名乗っていたらしい。
彼らがどのような集団であったかははっきりせず、【アウラ朝】によって弾圧・奴隷化された少数民族の連合体であったとも、邪教を信奉する集団であったとも言われる。
ただ、事実としてこのバラス・アバクによって亜大陸南部を中心とした地域が占領され、アウラ朝は宮廷内の派閥争いのせいもあり滅亡寸前にまで追い込まれたということである。

バラス・アバクの最後については諸説あるが、どうも【アウラ朝】の滅亡後、最後にバラス・アバクを名乗っていた者とその後継者達がハルバンデフに捕らえられ処刑された、というのが真実らしい。

96:言理の妖精語りて曰く、:2006/11/23(木) 14:44:43
【言語戦争】(『黒き髪の年代記』等における定義)
【紀元神群】となった神々の宿命として訪れる最後の戦い。
世界と【言語】の真の支配者たる言語支配者たちが降臨し、
圧倒的な力と理によって紀の神々の座から引き摺り下ろす。

しかし、ゼオート神群は言語戦争に勝利してしまう。

97:ジャッフハリム前史(1/5):2006/11/23(木) 23:47:04
『黒き髪の年代記』や『ディルメレン年代記』によれば、
大地が丸くなってからジャッフハリムが興るまでの歴史は大体のところ以下ようであった。

大地の球化後、世界はたいそう狭くなった。大地のほとんどが
丸められた地球の詰め物になったから当然のことだ。
しかし人口はそのままだった。各種族・各民族を創造した神々は
被造物を見捨てることができず、残った土地に連れてきたのだと言われている。
住む場所も食べ物も他の全ても足りなくなった。神群の協定は破られた。
己が民を食わせていくには、他の神が創った人類を間引くしかない。
それを邪魔しようとする神々もまた、排除されなければならなかった。
神々の存在は絶たれ、人類には『飢饉』と『悪疫』と『争乱』が放たれた。
民に撒かれた災厄には出所がわからないものが多い。いや、殆どと言ってもよかろう。
後世に行われた神託や天啓でも、神々はこの問題には口を閉ざすか忌々しげに否定するかのどちらかだ。

98:ジャッフハリム前史(2/5):2006/11/23(木) 23:47:42
百年足らずで全世界の人類は適正の数に収まるようにはなったが、まだ生きていくには
不十分だった。食べ物を生産する設備も技術も混乱と荒廃のなかで朽ち果てていた。
神々はさっそくそれぞれの人類を再教育することにした。三日もしないうちに
民は再生するはずだった。しかし世界の外側から侵入した者どもによってそれは妨害された。
異形の権能と思慮によって活動する彼らは、この世界在来の神々と諸人類の間に
『被い』をかけて両者の繋がりを絶ってしまった。理由はわからない。
入ってきた当時の彼ら(後世には飛来神群と呼ばれ、その中でも『アウター』に分類されることになる)
の心はまだ完全に異宇宙に属するもので、この世界の論理では推し量ることは難しい。

99:ジャッフハリム前史(3/5):2006/11/23(木) 23:48:21
それから千年が経つと、人々は自分達を創造し、仕えてきた神々の名を忘れ、
その記憶は曖昧になった。そしてこの千年という時は異神の一部をこの世界の論理に
染めるのに十分なものでもあった。外宇宙の異神は人類に崇拝を要求するようになり、
少なからぬ数の民がそれを受け入れていた。未だ『被い』の向こうに追いやられた神々は
これに激怒したが、何もできないでいた。だが、その中で魔路神群と呼ばれる神々は違っていた。
彼らはこの世界じゅうに張り巡らされた魔力と世界の生命力の流れの網である『魔路』を
巡り、『被い』の脆い部分を探し、そして見つけ出した。魔路神群の神々は一斉に発破をかけると
『被い』を突き破り忌々しい異神どもが居座る『向こう側』に出た。そして憎き彼らに襲い掛かった。
こうして勃発した戦が後世に言う『アウター戦争』であり、『メレムレダル戦争』とも
呼ばれる。メレムレダルとは魔路神群の民の言葉でアウターを指す。
この戦争で外宇宙の異神と戦ったのは魔路神群だけではなかった。『被い』に空けられた
穴を抜けて他の神々も続々と現れ、この戦いに参加した。共通の敵を得た諸神群は
一時的ではあるものの、かつてのように一つとなった。

100:ジャッフハリム前史(4/5):2006/11/23(木) 23:49:32
この戦いに勝利したのは在来の神々だった。敗北した異神たちは【扉】を通して
『宇宙の反対側』と呼ばれる無限にも等しい彼方の虚空に追放され、
追放が終わるとと同時に【扉】は閉じられ、破棄された。
「これで彼らは二度とこの大地を害することはできなくなった。」
神々はそう言ってただ一度の祝宴をあげると、一時的な共闘は終わり、
これまで通りのようにバラバラになった。しかし異神から取り返した民は
以前とは様子が違っていた。外宇宙の異神は人類から神と直接触れ合う力を
奪っていったのだった。神々はこの新しい問題に対し、幾つかの解決策を出した。
人類の中にも稀に現れる神の声を聞ける者を選んで神の使者となし、
力を与えて悪と怪異を討たせ、教えを与えて体系的な宗教をもたらした。
もちろん神自身が手を下すこともできた。神を直接感じることができない者の目には
まずは単なる自然現象や偶然とうつるのだが、使者を通じて与えられた宗教によって
容易に神の御業と解釈されるのだった。これはいわば異神が残した最後の呪いであった。
しかしながら神と人の関係に大打撃を与えることは出来なかったと言える。

101:ジャッフハリム前史(5/5):2006/11/23(木) 23:50:28
これ以降、神々が直接語りかけることが無くなった為に諸人類の進歩は遅くなった。
それでも人類は自らの経験と閃きと熟考と試行錯誤を頼りに着々と前進し始めた。
人類自身による進歩によって、やがて人類自身による文明が世界各地に生まれてくる。
エスポダス、デルゴニア、オウィトウクレトル、キルグニルをはじめ、
名前しか残らなかった文明、名前すら残らなかった文明が次々に興っては滅びていった。
その中にあって歴史上初めて体系化された『文字』を採用したことで名と在り様の多くを
後世に残した文明が存在する。それがジャッフハリムである。

102:言理の妖精語りて曰く、:2006/12/06(水) 14:50:42
【メクジット断章】
魔人メクセトが、ある国の王であった頃の記録の断片を集めたもの。
そこに描かれるメクセト王はどこかコミカルですらある。
【エサンターム(海の道)】
キャカールの草の民とティシムガンドのガンド人との交易と交流の記録。
【ドーンの歴史書】
歴史の裏で行われてきた義国と鈴国の末裔たちの闘争を描く書物。
この種の陰謀論が比較的古い時代からあったことを示す資料である。
【ペルネーの死】
南アルセミア公国時代のトルミタレスで記されたと考えられている書。
ペルネーが興り、衰え、やがて南アルセミア公国にとってかわられる様を描く。

103:言理の妖精語りて曰く、:2006/12/26(火) 00:05:25
大地の球化が起こり妖精皇帝エフラスが彼の統治するアヴロニアもろとも失われた時、
大国アヴロニアの消失と同時に極西世界における力の均衡が崩れ、
アヴロニアに住んでいた住民が難民となって周辺諸国に流入した。
さらにエフラス無き後のアヴロノの王になろうとする者たちが次々に現れ
新勢力が雨後の筍のように乱立した。これ以前から有った旧来の勢力は
アヴロニアにかわって極西世界の頂点に立とうとしていたが、
やがてアヴロノ社会にこの二つを同時に求める勢力や指導者が現れ始める。
ソルラキア王国のハール18世もそのひとりである。前のアヴロノの王
であったエフラスがアヴロニア皇帝として極西世界に君臨していた
という事実が、彼らに二兎を追わせたのかもしれない。

104:言理の妖精語りて曰く、:2006/12/26(火) 00:56:38
【ギスパール・デュ・ギボン】
マグドール・デュ・ギボンの長男。
マグドール家の嫡男だったが、幼少の際に馬車の事故に巻き込まれ半身不随となる。
そのため嫡男を廃され、僧院に入り、生涯を慈善事業に捧げた。
以上が実際の歴史上の彼の生涯。

しかし彼はどうしたことか、後世には探偵物語の主人公として描かれている。
物語の中では、幼少の際に馬車の事故に巻き込まれたという事件までは同じなのだが、失ったのは左目と左足ということになっており、義眼・義足の端整な、常に杖をついている人物で、バスペール(バキスタ地方付近にある、実在の街の名前である)の街で探偵(実際にはこの時代にはそのような職業はない)を営み、弱気を助け強きをくじく、芯の強いタフな人物として書かれており、時にその為には父親であるマグドールと対立する時もある。
また操杖術という武術の達人であり、いざと言うときには悪漢相手に大立ち回りを演ずることもある。
物語の中には、デフォン・ダゥ・デカールから多少の魔術を教わっていたため、魔術自体は使えないものの、魔術を使った犯罪を推理によって暴くというものもある。
サニアという許婚の女騎士がいるのだが、彼女は軍務でロズゴール王国との国境地帯に出向いており(これも、この時代に女性の騎士は実際にいたが、彼女達の任務はもっぱら後宮の警備や式典に華を添えるための存在だったことからありえないことである)、彼は彼女から来る手紙を読むことと、彼女に手紙を書くことを楽しみとしており、その端整な外見から他の女性に言い寄られる事もあるのだが、常にそれを断っている。
ただし、このシリーズを通しての恋の行方は、彼女の父親は彼女が他の騎士や軍人に嫁ぐことを願っていることから、いずれの物語の結末にも描かれてはいないが、彼と彼女が結ばれることはないかもしれない、という悲劇性を匂わせている。

彼がこのように後世に英雄として祀り上げられた理由の一つに、「マグドールの肖像画事件」(暗殺を恐れるマグドールは、常日頃から自分に似ない肖像画を書かせてそれを世間に配っていたが、それを知らない当時高名だった画家が彼そっくりな肖像画を書いてしまい、怒ったマグドールが彼の資金源を徹底的に絶ってしまった、という事件)の弟子達による意趣返しという説がある。

いずれにせよ、この時代を描いた物語の主人公の代表格の一人に彼がいることは事実である。

105:言理の妖精語りて曰く、:2007/01/16(火) 23:52:13
草原に住んでいた鰭耳人は獅子の家から南下してきた獅子たちによって
その住処を追われ、亜大陸に押し戻された。草原の王者となった獅子たちは
『獅子王』と名付けた都市国家を建てた。『獅子王』はまた『愛しき故郷』であり、
次々と新しい獅子たちを輩出した。これがハイダルマリクの繁栄の始まりである。

106:言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 02:05:50
【カムフ湖畔の戦い】
 草原地方を統一したハルバンデフ最初の対外戦争で、アクバル・ルジャ率いる東方のオアシス国家群の連合軍との間に起きた戦争。
 この戦争で初めてハルバンデフは、獅子の首を掲げた巨人という後の世に有名になる軍旗を掲げた。
 戦いは前半、ハルバンデフの有利に進んだが、後半になりハルバンデフが軍を翻したためオアシス国家群の連合軍の追撃を受けたため、大きな被害を受けて敗北している。
 ハルバンデフが軍を翻した理由は、カーズガンがハルバンデフ不在の隙を突いて反乱を起こしたためと言われている。

 ちなみに、アクバル・ルジャ率いるオアシス国家群の連合軍はこの三年後に再び同じ場所で合いまみれることになるのだが、この時はハルバンデフの前に大敗を喫することとなり、その戦争は後の世に「東の『バキスタの戦い』」と呼ばれることになる。

107:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/22(金) 12:29:02
新史暦1240年 第一次地獄開放

108:萬:2007/06/22(金) 13:36:16
俺が最高親父、彫り師・萬の自慢スレ
もうすぐ誰の子だかわからない無国籍の子の父になる超偉そうなスレ主、萬さんに声援を送ろう! (政治/経済/マスメディア)→【国際恋愛】日本男児【憂国】

109:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/22(金) 18:45:40
月の兎たちは本大陸にやってきて、当時大陸全土を支配していた鈴国と義国の関係を悪化させるような噂を流した。
これにより、両国の対立は決定的となる。

110:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/26(火) 23:00:42
義「チョコサンドビスケットのチョコだけ食べて皿に戻しておくなどと。鈴国王、見下げ果てたぞ!」
鈴「つながれたヒヨコのぎりぎりついばめぬ位置にエサ桶を置くとは。義国王め、その性根叩き直してくれる」

111:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/26(火) 23:28:33
後の両国千年に渡る確執の始まりであった。

112:言理の妖精語りて曰く、:2007/06/27(水) 00:10:41
そして対立は両国が地図上より姿を消して尚続く

リクシャマー帝国「動物を虐待するとは許しがたい!、その身に思い知らせてくれるわ!」
ロズゴール王国「食い物のありがたみが分からぬ馬鹿どもが、成敗してくれる!」
北方帝国「どっちもどっちじゃん」
リクシャマー帝国・ロズゴール王国「何だとてめぇ!痛い目見るかゴルァ!!」

人は何故争いを辞めないのか……

113:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/03(火) 23:24:36
妖精が、そう望むから。

114:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 12:55:48
『歴史』の名前<>軸となる流れ
四つの月の年代記<>妖精と精霊の歴史
ディルメレン年代記<>飛来神群の侵入と抵抗の歴史
耀神輝天録<>ゾートとアレ、ゼオート神群の歴史
猪の大書<>アテンプレクと戦乙女の歴史

115:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 17:09:51
えーと、素で>>114の図の見方がわからない。
「〜事件」とかの名前が左で、具体的内容が右?

116:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 01:54:19
『牙無し』が一つの歴史を潰すたびに、カネッサが帯びうる相も消えていく。
牙無しの所業は彼女の『側面』たちの虐殺に等しい。だからこそ、
キュトスの姉妹の47番目カネッサはクロウサー家に力を貸し『牙無し』討伐の戦士となった。
結果的に『牙無し』はクロウサー家所有の特殊な地下牢に幽閉されることになるが、
カネッサはこの処遇に満足していない。望みはあくまで『牙無し』をこの世から滅することであった。
彼女は『牙無し』を即刻絶命させるべき、と主張した。たとえ身動きできぬ肉塊に変えても
術式で固め地下奥深くに設けた場所に封じ込めても、『牙無し』が脅威でなくなることはないと。
あれは標本や実験材料の立場に甘んじる生き物ではないと。
しかしクロウサー家の魔術師達は小馬鹿にさえするような面持ちで『安全』を請け合った。
以外にもカネッサはそのまま引き下がった。自ら乗り込んであの豚を駆除してやりたいところだが、
確かにあの地下牢は彼女のような神の眷属を含む、たいていの生物に有効ではあったのだ。
たとえ歴史を潰し得る存在でも例外ではない、と魔術師が過信してしまったのも無理は無かった。

117:言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 12:31:04
カネッサの懸念通り、【パンテクウトリの悲劇】において『牙無し』は地下牢より解放されてしまう。

118:言理の妖精語りて曰く、:2007/08/04(土) 14:11:37
クロウサーの魔術師はもうひとつ過ちを犯していた。
「牙無し」はクロウサー以外にはまったくの無害だったのだ。

119:言理の妖精語りて曰く、:2007/09/23(日) 23:58:27
かつてチャカ大陸の遥か南方にあったとある国と
ガロアンディアンは【扉】でつながっていた。もっとも、この事はほとんど知られていないが……
その昔、ガロアンディアンと件の国の長は密かに会談を行い、
互いの行き来を強く制限することにした。
なぜなら、その頃その国ではガロアンディアンに溢れていたような
種族についての知識と理解が無く、またガロアンディアンには
当時相手方の国で勢力を増していた過激派の通行を受け入れる余裕がなかったためである。
お互いこれ以上の問題を自国に持ち込みたくは無かったのだ。

もう一つ、南チャカの某国の使節で僧侶でもあったハーツァブラール氏のこともある。
彼は両国を行き来すると同時に、過激派の思想に深く染まるようになり
ルザナイ教の聖典の物語と神学を自己の解釈で書き直したものを
ガロアンディアンの指導者に押し付け、脅迫的な面持ちで改宗を勧めるまでになってしまう。
改宗勧告とセットで押し付けられた彼の著作では
ご丁寧にも悪魔の名前をガロアンディアンで信仰される神々の名と入れ替えたり関連付けてあった。
国王は使節の無礼を謝罪した後、ガロアンディアンの指導者らとの合意のもと【扉】を閉ざした。

その後ハーツァブラール氏は厳罰をくらう破目になり、そのまま地下牢で一生を終えることになる。
しかしどこで手渡されたのか、後日ハーツァブラール氏謹製の宗教文書がある過激派の集会で押収された。
いつのまにやら国王を弾劾する内容まで書き加えられていたため、
国王はこの文書の抹消を任じた。これは過激派取り締まりと連動して行われ、成功を収めた。
現在、残っているのは王宮寺院の禁書庫に保管された二冊と
ガロアンディアンの指導者が逆に面白がってとっておいたあの一冊のみである。

ちなみにハーツァブラールという名は古代に南極大陸で繁栄し堕落した文明を、
大陸ごと粉砕するという豪快な方法で滅ぼした天使に由来する。

120:言理の妖精語りて曰く、:2007/09/24(月) 11:32:29
ガロアンディアンは誕生から滅亡まで「長」というものを設けずに運営した希有な組織である。

おかげで自称「ガロアンディアンの長」が林立したのだが・・・。

121:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 00:44:40
【パトゥーサの遠征】からハルバンデフによる北方帝国侵攻まで、北方帝国の主兵力は主に傭兵であり、彼らの殆どは他国から北方帝国に職を求めてやってきた流民であった。
しかし、戦争終結後、国土の復興に莫大な資金を必要とした北方帝国は彼らに対する給金の殆どを反故にしてしまった。
そのため、食いはぐれた傭兵達は各地で暴動・略奪を起した。
慌てて彼らを逮捕した政府であったが、下手に処刑してしまうとさらなる暴動、しいては反乱の種になりかねないため、また次に有事が起きた場合に兵力の補充に差し支えが出てしまうことを懸念して、各地に長期囚用の刑務所を作ってここに収容した。

122:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:56:27
> じゃ、ハルバンデフの侵攻ルートの話でもしましょうか?
> ハルバンデフはご存知の通り、兄貴を暗殺して族長になり、草の民を統一するわけですが
> 最初の侵攻先は東のオアシス国家群でした
> ただ、完全に支配下に置こうとしたわけではなく、重要戦略拠点および交易拠点の確保が目的だったようです
> このオアシス国家群との戦いで初めて「獅子の首を掲げた巨人」、つまりメクセトを軍旗とするわけです
> ちなみにオアシス国家群と言いましたが、これは決して一枚岩の軍事・国家組織ではありません
> オアシス地域の都市国家は貿易問題でこじれるたびに草の民の部族の侵略を受けていたので、互助組織として軍事同盟を結んでいたのです。
> 各都市の代表の血判書を元に同盟を結んでいたことから、「聖血同盟」なんて呼ばれていたようです。
> 戦争は当初、ハルバンデフ有利に進んでいました。
> しかし、ハルバンデフの主軍が軍を翻したことから、軍は総崩れになり、オアシス国家群の軍隊の追撃を受け、大きな被害を受けます。
> ハルバンデフが主軍を翻した理由には様々な説がありますが、一番有力な説は長男とカーズガンが結んで本国で反乱を起こしたというものです。
> まぁ、それだけハルバンデフはカーズガンを脅威と考えていたようです。
> しかし、迅速な撤退が功を成し、長男とカーズガンの軍は敗北、長男は逃亡の最中自決し、カーズガンは行方不明となります。
> 反乱は鎮圧したものの、少なからぬ被害を受けたハルバンデフ。次の狙いは南のトゥルサです。
> トゥルサを落とせば、亜大陸との貿易による利益は莫大なものになります。
> しかし、トゥルサは西方諸国と同盟を組んでいますから、下手に手を出せば西方諸国から横槍を出されることは間違いありません。
> 特に西方諸国からの横槍で効くのは、貿易封鎖です。
> この頃には海洋貿易もだいぶ振興していましたし、北方帝国もパトゥーサになってからは自国の存在を認めてもらい直接貿易を行おうと必死です。
> これを機に草の民を通さない貿易なんか成立されたら目も当てられません。
> そこでハルバンデフ、一かバチかの賭けに出ます。
> バキスタ地方への侵攻です。
> 目的は西方諸国の軍隊を引きずり出して、これを叩くこと。そして経済を不安定にさせて、海洋貿易に金が回らないようにすること。
> ハルバンデフさん、やることが暗いです。
> しかし、知ってのとおりバキスタの戦いに勝利してハルバンデフは西方諸国を不安定化することに成功します。
> が……ここで思いもよらぬ事態が発生します。
> なんと、西方諸国、北方帝国を国家として認める条件に、草の民の征伐をあげます。
> しかも北方帝国を率いるのは、傭兵から裸一貫帝国を乗っ取った、戦上手のパトゥーサ。
> 彼はまたたく間に、失業者政策を兼ねて大軍をそろえてしまいます。
> まともに戦えば、確実に負けです。
> そこでハルバンデフ、焦土作戦で抵抗します。
> 適当に戦ったふりをして軍を散らし、敵を草原地方深くまで誘い出します。
> 焦土作戦という名前に相応しく、侵攻路で食料その他が確保できないように、集落を焼いたり、井戸に毒を放り込んだり、食料を燃やすことも忘れません。
> しかも、各地に散らした軍隊は、北方帝国軍の後方を、補給部隊を襲って脅かします。
> もともと後方支援を担当する北方帝国の諸侯はパトゥーサに忠誠が高くありませんから、すぐに理由をつけて補給部隊を送らなくなります。
> これはやべぇ、とパトゥーサが軍を引き返そうとした時、やっとハルバンデフは主軍と、後方に散らした兵を集結させた軍とで挟み撃ちにします。
> パトゥーサの軍は補給不足で死に体だ、という情報を得た上での行動でした。
> しかし、意外や意外というか、パトゥーサはやはり戦上手というか、ハルバンデフ、この戦いで負けてしまいます。
> パトゥーサは北方帝国へと戻ろうとするのですが、勝ったとはいえ、負傷者が多すぎ、思ったように軍を進められません。

123:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:56:55
> しかも、この間にもハルバンデフは軍を集めて、再びパトゥーサに戦争を挑みます。
> 再びパトゥーサはこの戦いにも勝利するのですが、戦いの最中、かれは深手を負ってしまいます。
> 遂に軍のブレーンが倒れてしまったわけです。
> そして、その間にもハルバンデフはパトゥーサの軍を包囲します。
> 結局、北方帝国は財宝および、西方諸国からもらった戦費を譲渡することを条件に包囲を解いてもらうわけです。
> まぁ、なんとか草の民の勝利に終わったわけですね。
> しかし、勝利したとはいえ、焦土作戦で国土はボロボロになります。
> 翌年、大量の餓死者を出したというから、実に辛うじての勝利だったことが分かります。
> しかし、草の民にとって幸運だったのは、西方諸国でリクシャマー帝国とロズゴール王国が戦争を始め、パトゥーサが戦の際に受けた傷で死去し北方帝国が内乱状態に陥り、トゥルサが侵攻政策に転じなかったことです
> このことによって、とりあえずは草の民が他国から攻められる心配はなくなります。
> が、国土がボロボロなことには変わりありません。国家を維持するためには、戦争で必要な物資を他国から奪うしかありません。
> そこで、まずハルバンデフは東方のオアシス国家群に再び戦争を挑みます。
> そして、今度はこれを打ち破り、戦略重要拠点と交易拠点を確保します。
> 次にハルバンデフが狙うのは、内乱中の北方帝国。大穀倉地帯を持つ、この地を支配して食料を確保しようというわけです。
> 各地の諸侯を調略でうまく抱きこみ、ハルバンデフの軍隊は首都ソフォフまで迫ります。
> しかし、元は城塞都市であるソフォフの守りは堅くなかなか落ちません。
> しかも、そうこうしている間にまた、カーズガンが脱走して反乱を起こします。
> 仕方なく、ハルバンデフは軍を率いて草原地方に戻ります
> まぁ、穀倉地帯は占拠したし、北方帝国は残っていてもこっちに攻め込む余裕はないだろうから良いや、というところだったのでしょう。
> カーズガンの反乱を鎮圧し、ハルバンデフが次に狙うのはトゥルサです。まぁ、当初の目的はトゥルサだったので、ようやく、というところでしょうか。
> しかし、僭主ウシュカ王子の率いるトゥルサは予想以上の抵抗を見せ、容易に落ちません
> それどころか、これ以上戦いを継続すると負けは確実です。
> が、ラッキーなことに地元民から一つの情報がもたらされます。
> なんと、草原地方と亜大陸を遮る大山脈を越える方法があるというのです。
> ハルバンデフ、さっそくこの情報に飛びつき、無謀ともいえる大山脈越えを行います。
> しかも、どこまで悪運が強いのか、なんと成功してしまいます。
> さぁ、後方からトゥルサ越えだ、といきり立つハルバンデフに、亜大陸を支配するアウラ朝から一つの相談が持ちかけられます。
> 亜大陸南部を脅かすバラス・アバク率いる反乱軍を退治してくれれば、北方の十州を譲渡しても良いと言うのです。
> まぁ、どうせ後で反故にする気なのは見え見えですが、悪巧みにおいて一枚上手のハルバンデフはこの申し出に乗ります。
> そして、バラス・アバク率いる反乱軍とも裏取引を行い、戦っているふりをしながら亜大陸の重要戦略拠点を押さえていきます。
> そして、ある日突然アウラ朝の首都に攻め入ってこれを落としてしまいます。
> 皇帝以下は全員捕虜にしてしまいます。
> そして、皇帝以下皇族の安全の保証と引き換えに帝国の支配権を譲渡させてしまいます。
> 首都にはハルバンデフの傀儡の皇帝が置かれ、亜大陸はハルバンデフの手に落ちます。
> さて、そうなると邪魔なのはバラス・アバク率いる反乱軍。
> ハルバンデフは、亜大陸制圧の礼をしたいと、バラス・アバクをおびき出し、これを暗殺します。
> そして、首謀者を失い混乱する反乱軍を瞬く間に制圧します。
> 亜大陸の完全制圧は終了です。
> 残るはトゥルサですが、これを後方から力で落とすのは容易ですが、ハルバンデフは敢えてトゥルサに軍事同盟を持ちかけます。
> しかし、その軍事同盟の内容は降伏を促しているのと大差ありません。
> ハルバンデフの軍が白亜の塔壁のある正面にいるのならば、使者を斬ってこんな話は蹴る所ですが、後方に大軍を待機されている状態では言いなりになるしかありません。

124:言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 14:57:07
> こうしてハルバンデフの軍は行きとはうって変わって無傷で草原地方への帰還を果たします。
> しかも、この数年後には奇襲をかけてきた宿敵カーズガンを返り討ちにして討ち取っています。
> 空前の大版図を成し得、諸国に怖いものなし、のはずのハルバンデフですが、この頃になって部族内でのハルバンデフへの不満が鬱積し始めます
> この理由として、ハルバンデフは重臣に外国人を積極的に登用したというのがあります。
> まぁ、そのぐらいならばどこの侵略王朝もやっていることで大したことはないように思えるのですが、彼の場合は度を過ぎました。
> 草の民の重臣が数名しかいないという状態だったのです。
> パトゥーサの侵攻の際に国土を焦土化して、その復興政策をろくに行わなかったツケもここに来て大きく響きました。
> やがて、草原地方でハルバンデフに対する反乱が各地で起こり始めます。
> ハルバンデフは、この反乱の鎮圧に追われるようになります。
> そして、ようやく反乱も鎮まった頃、ハルバンデフは東のオアシス国家群の制圧を宣言します。
> 戦争は終始ハルバンデフの優勢のまま進み、東のオアシス国家群を率いるアクバルも討ち取り、制圧も目前、というところで、何度目か分からない本国での大規模反乱が起きます。
> 反乱を起こしたのは孫のアルプデギンです。
> ハルバンデフはただちに軍を翻してこれを制圧しようとしますが、なんと軍の将軍達が彼に反逆してしまいます。
> クーデターが起きたわけです。
> ハルバンデフは幽閉されますが、これからなんとか逃げ出し、制圧した諸国に檄文を飛ばします。
> しかし、彼に対して援軍を送ったのはトゥルサのウシュカ王子と、一部の部族だけでした。
> 彼は、少ない軍隊で反乱軍である孫と戦わなければならなくなったわけです。
> 当然のことながら、草原地方南部はトルハンで戦ったハルバンデフは敗北し、絶命してしまいます。
> 皮肉にもトルハンは、かつて彼が初陣し、全てを虐殺したムルサク族の勢力下にあった地域でした。
> と、まぁ以上がハルバンデフの侵攻ルートです。
> 案外、その版図は伝説で語られているほど広くはないんですねぇ、実は。
> まぁ、それでも分裂状態にあった草の民が制圧した版図としてはかなりのものなわけですが……
> とりあえず、飽きたのでこれでおしまい。ご清聴ありがとうございました。

125:言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 15:35:15
「発言は必ずどこかに残るのじゃ、どこであろうと迂闊な発言はしてはならぬ、ということじゃ」
あの日長老は僕にそう教えてくれた。

126:言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 18:59:54
長老もうかつな発言で苦労したことがあるんですね・・・。

127:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

128:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

129:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

130:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

131:<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

132:言理の妖精語りて曰く、:2012/07/13(金) 22:59:33
セラミス「戦争勝った」
リンカイ「えっ」

133:言理の妖精語りて曰く、:2012/07/14(土) 21:20:12
「マジで?」
「嘘くせえな」
「ようじょうそつかない」
「幼女かどうかも怪しいという説が」
「せらみすたんはようじょ、これは宇宙的真実」
「よかろうならば検証だ」

かくして構成員のべ12兆7千億とんで3人、およそ2万8千年の間活動することとなった『歴史検討会』は発足するのである

134:言理の妖精語りて曰く、:2017/02/22(水) 23:11:18
とある歴史家、酒場で語りて曰く

「北方帝国の第一次建国戦争? ありゃ、無秩序な戦乱と混乱のあまりに宗主国が北方氷土地域を見切った事件だろう?
第二次建国戦争? リクシャマー帝国が馬鹿な地域に、蛮族まがいの戦馬鹿を投入してボロ損した、投機の失敗事件のことだろう?」

135:言理の妖精語りて曰く、:2017/02/27(月) 05:43:09
「それじゃ、ハルバンデフはストーカーで、カーズガンは、賭け事に負けたスカンピンだな」

話に熱が入ってきた歴史家に、近くにいた酔っ払いが声をかけた。

136:言理の妖精語りて曰く、:2018/01/13(土) 13:12:16
第一次猫竜戦争は調停竜エル・ア・フィリスが千面泥理精ニャー=ラソテプをはじめとする猫を
「秩序を乱すもの」として一方的に滅ぼすことを宣言したことが始まりである。
急進的な竜(主に先制派の亜竜たち)がエル・ア・フィリスに賛同し、亜竜を中心とした軍勢が組織された。
ニャー=ラソテプは当初単独でこれを迎え撃つつもりだったが、同族の危機に黙っていられなかったのがチルマフとリフテンである。
チルマフの名で発布された「猫起つべし」に始まる檄文は多くの猫を奮い立たせ、
また、リフテンに恩義ある猫たちも続々と参集し、斑猫闘士団は久々の全団員参戦となった。
猫騎士ミューン、亜竜殺しマシュシャフ、臓物占いのジパトゥ、殺竜三騎の参戦した猫軍は錚々たる面子であり、
名だたる猫騎士達が鎧と剣をきらめかせ整列するさまは人々の(竜たちにも)語り草となった。
そして、チルマフが戦うと聞けば見過ごすことのできない竜がいた。
黒長竜ディスタンクスである。
「チルマフを倒すのは自分だ」というディスタンクスの主張を容れたエル・ア・フィリスは
猫の総大将であるチルマフを本体から引き離し、ディスタンクスと一騎打ちさせておけば勝利できると考える。
しかし、これはエル・ア・フィリスの大きな誤算であった。
本来猫とは「孤高に戦うもの」。
総大将であるチルマフが指揮系統から外れても何ら問題は無く、闘士リフテンを中心とした猫軍は恐るべき統制で竜を次々と撃破した。
遂には本陣に肉薄されたエル・ア・フィリスは逃走を図ったものの、ミューンに逃げ道を塞がれ、マシュシャフによって首を吹き飛ばされ殺される。
これによって竜軍は総崩れとなり、第一次猫竜戦争は猫の勝利で幕を下ろすこととなる。

137:言理の妖精語りて曰く、:2018/04/06(金) 19:10:09
「た、大変だ!」
「どうした!なにがあった」
「アッペイのやつが帰って来たんだ!けど、あれは・・・あれはひどい!」

それは、事件であった。
新史13年、きゆら市においては男子における専制政治が敷かれていた。
男子にあらずれば、人にあらず。
男子7つにして、女子と一緒に帰るなかれ。
大人たちが、呑気に『教育問題』とやらについて語っている間に、きゆら市の児童の間には、深刻な分断が生じていたのである。

そして、その分断は深刻な差別と迫害を生んだ。
お下げをひっぱる、消しゴムのかすを吹きつける、机やロッカーにカエルを入れるなど、女子に対する男子の攻撃は過熱の一途を辿っていたのだ。
そこに立ちあがったのが、女子による連合軍『きゆら女子同盟』であった。
不倶戴天の敵同士であった、きゆら第三小の英傑・小折せつかを首領に、第四小の鬼神・三人ねつせを副首領に戴いた組織の結成。
それは、それまで散発的な抵抗しか出来なかったきゆら女子に、具体的な戦略と将兵が補われたことを意味している。
これこそ、きゆら市の子ども世界において、まさに歴史的な出来事であったと言える。

むろん、男子もこの動きをただ看過していたわけではなかった。
男子の首領である当代のガキ大将、白鼻イアは、女子からもたらされた和睦条件を蹴り、敵の大使を『布団巻き』にして送り返したのだ。
その残虐なし打ちは、徹底抗戦の構えであった。

だが、その横暴には、高い代価が支払われることとなった。
『女子同盟』は暴虐の仕返しとして男子たちの秘密基地を奪い、その留守居役をむごたらしく辱めたうえで敵陣に送り付けたのだ。
それは、白鼻たち男子が、隣町とのナワバリ争いで留守にした隙を突いた巧妙な作戦であった。

「なんとひどいことを・・・!」
送りつけられたアッペイの姿を見て、白鼻イアは、怒りに震えた。
ただ一人、皆の留守を守っていた菱木アッペイは、あろうことかパンツ一枚だった。
それに加え、彼は縄跳びの縄でぐるぐる巻きに縛られ、その全身には、さまざまな落書きが施されていたのだ。

女子ならまだしも、偉大なる男子にこれほどの辱めを与えるとは・・・!
アッペイが、何をしたというのだ!
彼の者は、スカートめくり50人達成という偉業を成し遂げた勇者ではないか!
そんな勇者にこのような仕打ち、断じて許せるものではない!
白鼻イアは、今は亡きアッペイのために悲しみ、復讐を誓った。
必ずや、かの暴虐な女子どもに苦汁を飲ませ、自分たち男の優越を証明してやろう、と。

もっとも、『今は亡き』アッペイくんは、二月の寒空の中をパンツ一枚で歩いてきたため、復讐なんかより温かい毛布の方がずっと欲しかったのであるが。
その願いは、当然のように無視された。
毛布や温かい飲み物の用意などの味方のケアは『女々しい』し、第一、格好良い戦争の口実にはならないからである。
男子の世界では、戦いや暴力や『勇気』に繋がらない行為は、全て軽視されるのだ。

かくして、戦いの火蓋は切られた。
参戦していた子ども全員、『火蓋』とは、どんなものなのか全く知りはしなかったのだけれど。

138:言理の妖精語りて曰く、:2018/05/14(月) 20:53:00
新神代2018年、世界は停滞の極みにあった。
文明は発展し、労働のほぼ全ては機械が担うようになり、あらゆる刺激を脳に直接送り込めるようになっていた。
世界は、かつて夢見られた理想の時代を迎えたのだ。

だが、それにも関わらず、それは活気が失われた衰退の時代となっていた。
ニューロネットで確実に行われる洗脳により、大幅な人員削減にも不満の声一つ無かったというのに、なぜか景気は回復しなかったのだ。
政治家と投資家たちは奇妙な事態に首をひねり・・・・・・・・特に妙案が浮かばないので、そのまま遊興の日々を過ごすことにした。
それでも数々の方策は練られはしたが、特に深刻に思われない問題を解決する能力が、そんな彼らにあるわけも無かった。

だが、そんな暗黒の時代に、立ち向かう者たちがいた。
彼女たちは、怠惰なムードにも、鬱々とした空気にも決して染まらなかった。
機械の肉体を得た人びとから失われしまった生命力(エナジー)
脳に送り込まれる刺激から抜け落ちてしまった響き(バイブレーション)
もはや伝説となり、ニューロネット百科からも失われしまった概念である魂(ソウル)&心(ハート)
そして、溢れんばかりの愛(ラヴ)を持った存在。

拡張されたはず人間のハードウェアに、見失ってしまった肉体を再発見させた、救世主の荷姿。
それを、人は【魂を駆動させるモノ】(アイドル)と呼んだ。
すなわち、それは様々な機体に熱き魂を宿らせたアイドルたちの、銀河を股にかけた戦いの始まりであったのだ。
【銀河駆動戦争】(ギャラクシアン・アイドルウォーズ)の始まりである。

139:言理の妖精語りて曰く、:2018/08/27(月) 23:43:31
言語戦争のことを言語大戦と呼ぶことがある。
この呼称はどちらかというと俗称ではあるが、現在はこちらの呼び方の方が一般に膾炙しているようだ。

140:言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 05:49:17
ハチーユ監獄の襲撃に際しては、それまで王家が封印していた「色ガラスで宝石魔術を再現する」技術も奪い去られ、その後の革命で大きな働きを及ぼした。
希少で高価な素材に限定されていた「高貴な魔術」から、大量生産される品々を用いた「庶民の魔術」への移行。
これは、その大いなる第一歩であったのだ。

141:言理の妖精語りて曰く、:2019/11/08(金) 07:53:56
新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない

時代はもはや、新世紀の半ばを過ぎた
だが、まだ人類は未だ宇宙への本格的な進出を成し得ていなかった
人類の前には、ソレとは全く異なる障害/未開地(フロンティア)が立ちはだかっていたからだ

【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)人の心より生み出されるその災厄は、机上の空論だと思われていた【ネオイデア理論】を実証した
【悪夢迷宮】に散らばる【夢幻素】(ミーム)を集めて【幻像神威】(ネオイデア)を作り、それを自らの力と成す
それによって、人類はこれまで神話や物語の中にしか無かったような奇跡を手中に収めることに成功したのである

例えば、経済系ミームから「投資は必ず儲かる」という【概念律法】(イデアルール)を形成することが出来れば、どれだけの証券会社と銀行が潤うことになるのか・・・?
「あの商品は売れる」「あの政治家は信用できる」・・・そうした例は枚挙に暇がない

ただ【常識】というミームに縛られた人間では、【悪夢迷宮】(ナイトメア・メイズ)では十分に活動することが出来なかった
そのため、未成年の人間を中心とした【悪夢狩人】(ナイトメア・ハンター)が結成されることになったのであるが・・・・・・・・

それは、大いなる戦いの開幕をも意味したのであった

新元号【夢現】元年
この時代、【神】(イデア)は武器でしかない・・・・・・・・そのはずだった

142:言理の妖精語りて曰く、:2019/12/08(日) 12:12:13
『セラティアール年代記』には、女性だけの王国が建国され、そして壊滅するまでの顛末が、『アルセミット年代記秘録』には、男性だけの王国の顛末が記されている

143:言理の妖精語りて曰く、:2019/12/10(火) 18:10:42
女だけの国で男が生まれ、物心がつくと「関所」と呼ばれる、城壁の外側につけられた領域に送られた。
男だけの国で女が生まれた時もそのようなものである。

例外は許されない。外で母とは会えても、父とは会えても、国境城壁の内側に連れて行くことはできない。

城壁の外で会う事自体は可能であったが、「城門や城壁の上から見送る」所作をすることは厳格に禁じられた。

144:言理の妖精語りて曰く、:2020/05/11(月) 11:48:50
【塵芥の母たち】(ダストエンド・マザーズ)は、【清夏大明合衆國】に伝わる建国神話の主役、建国の立役者たちである

追放者、囚人、犯罪者、移民に難民。
旧ガナン公国などを始めとした、世界各国から弾き出されたあぶれ者ばかりの集団であった彼女たちは、移民時の船団の中で争い合従連衡を繰り返し、結果としてなんとなくの秩序を形成した
それこそが、【清夏大明合衆國】の起源であるという
彼女たちは、信仰の統一や教団や尊き血筋などによる指導を受けず、その場限りの寄せ集めでも、最低のクズと呼ばれてきた者たちだけでも一国をなすことが出来た。

その自活を信じる信仰、神話こそが、この国の活力の源でありプライドなのだ

145:番長クロニクル:2021/01/16(土) 12:37:33

―――――――人は、番長になれる
番長史研究家モエータ=ヒューマンスピリッツ

146:番長クロニクル:2021/01/18(月) 12:35:48
それは、ある星が綺麗な夜から始まった

「あ、流れ星!」
「え、どこどこ?」
「ほら、あそこだっ…あ、もう見えなくなっちゃった……」

女は、残念そうな声を上げた。

「星なんてどうでも良いさ、だってほら…」

だが、男はそんなことなどお構いなしだった。
彼は女の手を取り、その眼を覗き込んで言う。

「僕には君がいる。エス美さん、君こそが僕の星なんだ!」

歯の浮くような甘い言葉。
だが、どうやらそれこそが女の求めていたものだったらしい。

「エヌ男さん…うれしい…」

互いに見つめ合う二人に、もはや言葉はいらない。
そして実は、それ以外のモノももはや何も必要ないのだ。
なぜなら、この二人はこれから…

「こうして二人でデートを出来るのも、もうこれで最後なのね」
「いいや、これからいくらでも出来るさ。僕らは天国で永遠に一つになるんだよ…!」

心中をする予定なのだから。

「親同士が敵で無ければ、せめて海外に逃げるだけのお金があれば良かったのにねぇ…」
「それはもう言わないって、二人で約束したじゃないか」
「ごめんなさい。でも…」
「僕だってそれは悔しいさ。愛する二人の仲が、こんな些細なことで邪魔されるなんて。でも、これからはもう心配いらない。二人は幸せになるんだ。ここではない遠く、誰にも邪魔されない別の世界で…!」

「エヌ男さん…!」
「エス美くん…!」

熱烈な抱擁、そして口づけ。
そして二人は、そのまま地上の誰も知らない遠くへと脱出していく、そのはずだった。

だが、

「ん?アレは…?」
「エヌ男さん?」
「見えるぞ…流れ星だ!」
「ホント?どこどこ?」
「ほら、アレ、でも変だな。色が緑だ。しかも、なんだか…」
「こっちへ近づいて来る…?」

次の瞬間、

「く、来る!エス美くん!」
「エヌ男さんー!」

「う、ウワー!」

「キャッー!」

147:言理の妖精語りて曰く、:2021/01/19(火) 23:03:03
後に【深緑世界水槽】と呼ばれるその災厄の出現により、世界は呪わしき生への悲嘆と平穏な死への祈りに包まれたという。
世界各国の魔術師たちはその災厄の発生原因を必死に探したが、ついに突き止めることはできなかった。

まさか、たった2人の恋人たちがその源となっていたとはね。

148:番長クロニクル:2021/01/29(金) 00:44:44
二人は、一瞬のうちに緑色の閃光に包まれた。

【流星】の激突。
未曾有の大惨事である。
だが、その最後の瞬間に男の心を占めていたのは、ひどく奇妙な思いであった。
それは愛する恋人への思いではなく、まだ見ぬ天国への憧れでもない。
ただ単に、目の前に現れた現象への率直な感想である。

(なんで・・・トラックなんだ?)

そう、緑色の閃光と共に現れたのは、天使でもなければ怪物でもなかった。
どこからどう見ても、どこにでもあるような・・・ごく普通のトラックだったのだ。

しかし、男の疑問に答えるものなどいるはずもなく。
ヤクザと警察のそれぞれの子息二人は、そのまま緑色の光の中へと消え去っていった。

それが、全ての始まりだった。
西暦202×年、7月□日。
後世の呼び方で言うところの番長歴あるいは番歴元年は、この日をその起点として動き出した。

そして、それから約半年の月日が経過し・・・・・・・・男の疑問は、その時ようやく答えを得ることになる。
それは、後に第一次番長大戦と呼ばれる大きな戦い、その終幕において語られることになったのだ・・・・・・・・。

149:言理の妖精語りて曰く、:2021/05/07(金) 11:17:21
そして、我々は和解し、差別をやめた
”そしてみんなずっと幸せに暮らしました”そんなおとぎ話のような結末が、そこにはあった

まさか、長きに渡る異種族同士の対立がそんな形で終わるなんて、一体誰が予想したことだろう
そんな決着をもたらしたのは、賢者の智慧でも交渉の積み重ねでも差別滅殺法案でもなく、ましてや神託や信仰の力でもなかった
ムルメッチョ村、この小さな僻地の寒村、そのあまりにも過酷な環境こそが、種族を超えた助け合いを必要とし、なし崩し的に異種族同士の融和を成立させたのだ

異教同士の祭典を同時に開催し、お互いになるべく同じ振る舞いや身なりを心がけるなど、それぞれの教団本部や故郷に知られれば異端認定確実なことも多かったが、この環境で集団としての結束を保つには、それしかなかったのだ
あえて言えば「この場の人間のために、この場にいない人々や神々を裏切る」すべての村民がそうした反逆の振る舞いに従ったがため、この村は存続することが出来たと言えるだろう
そう、我々は裏切ったのだ
この小さな村が生きるために、必要でないもの、邪魔になってしまったもの、それまで大切であり交換不可能であったはずのもの、そのすべてを・・・・・・・・

トゲピーナ・アハ・ナターン『ムルメッチョ村村史』序文よりの引用

150:言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 18:35:25
【タケダケ大戦争】
マロゾロンドのチョコっとしたイタズラが発端となり、竹文明と茸文明の争いが勃発。
くびったけのバンブーや菌書目録マイシーリアなどが参戦した
死者をミイラ化する乾物技術(干物技術とも)が発展したのはこの戦争が原因である

きのこたけのこ戦争とも呼ばれる。

151:言理の妖精語りて曰く、:2024/08/04(日) 08:52:57
【シャベルスコップ大論争】
シャベル、またはショベルとは畑などの土を掘り返す道具
スコップとは雪や土砂を運ぶための道具
しかしながらこの道具達は非常に見た目が似ているために呼称が入り乱れることとなり、上手く相手に伝わらないこととなった。
シャベル、またはショベルは足をかける部分が存在し剣のような鋭い先を持ち、スコップは幅広の匙のような見た目をしている
戦で使われる場合には戦鋤とも呼ばれる

152:言理の妖精語りて曰く、:2026/08/24(月) 20:52:06
小ペレネーが南アルセミア公国によって滅ぼされた「ペレネー征伐戦争(または小ペレネー滅亡戦争)」と
ボロミア神義主義連合王国が分裂することになった内戦「ボロミア大断裂紛争」の双方に
"死槍"の通称で知られる傭兵モレドの参戦が近年の研究で明らかになった。
どうやらモレドはこれまで考えられていたよりも非常に広い地域、長い期間にわたって傭兵として活動していたようだ。


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