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汎用記述スレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/02/19(日) 14:27:12
 この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
 ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

136言理の妖精語りて曰く、:2006/05/16(火) 00:29:37
お城の秘密を知ってからも、女の子は今まで通りの生活を続けました。
ただし、ひとつだけ変わったことがあります。
女の子は、以前のように頻繁にお城の中を散歩しないようになりました。
それよりも、自分の部屋で何か考え事をしている時間が多くなったようです。
そうしてまた、何事もなく何週間かが過ぎました。

ある晩、女の子はとつぜん老紳士の部屋を訪ねました。
「ねえ、じい。
 このお城に不和がないのは、お父様たちが森と契約したからと言ったわね」
「は、お嬢様。たしかにそう申し上げました。
 我々の魂によってお嬢様に与えられた森からの加護が、
 城民を命あるかのように動かし固く結束させているのでございます」
「じゃあ、森の外に出たとしても、お前たちは今のように振る舞えるのかしら?」
「加護の対象であるお嬢様は、出来る限りこの森にいらっしゃらねばなりません。
 しかし加護の結果である我々は、森の外に出ることに何ら支障ございません」
「そう。それじゃあもうひとつ、
 お前たちに新しい仲間を加えることは出来るのかしら?」
「は、お嬢様がそう望まれ、依り代となる肉体さえございますれば、
 森の加護がその者を新たな仲間として我々に招き入れましょう」
「うん、そう。よく分かったわ、じい」
女の子は、何かを決意した風に老執事を見上げました。

「それで、じい。私考えたのだけれど。
 もしも外に住む人たち皆にお前たちと同じ魔法を掛けてあげたら、
 きっと世界中から悲しい不和がなくなってしまうんじゃないかしら?」
「それが成し遂げられれば、確かにお嬢様の仰る通りになりましょう」
「ねえ、じい、本当に私にそれが出来ると思う?
 お前は私を手伝ってくれる?」
「は、お嬢様のお望みとあらば」

 このようにして、あの長く恐ろしい死者の森の侵攻が始まったのです。

137汎用記述スレッド・第1次まとめ:2006/05/16(火) 11:05:05
言理の契約(>>2)マロンゾロンド(>>3>>8>>32)マロゾロン(>>12)シャルマキヒュ(>>4)
アルセス(>>4-5)二大祖国(>>6>>22)【人類】という魔術(>>7>>11)オルザウン禁忌集(>>7)
ミアスカ(>>13>>24)ミアスカ流脚撃術(>>15)オウィ・K・トカーム(>>16)パンゲオン(>>14>>20>>30>>43>>76)
パケロ・アグレロ・クロイイ著『幻想博物誌』(>>17)「ゲヘナの一人」のつぶやき(>>21)
大神院(>>22>>119)メカメカしい神(>>23>>38>>85)ハイダル・マリク(>>25)【φ】(>>27)
ハルバンデフ(>>26)古き神アレ(>>27)オルザウン禁忌集(>>7>>28>>60)古代魔術と近代魔術(>>29)
パンゲオニルド哲学(>>30)ミルー・バオルオン(>>30>>44)
ウェウーレベルン(>>31>>60>>66-67>>73>>111-112>>134)

138汎用記述スレッド・第1次まとめ:2006/05/16(火) 12:34:19
ハイダル・マリク(>>24)パケロ・アグレロ・クロイイ著『幻想博物誌』(>>40)
パンゲオン(>>40)オウィ・K・トカーム(>>40)ミアスカ(>>40>>47>>64)
アルセス(>>51>>53>>79-80>>89>>91>>93-94>>117>>122)ハルバンデフ(>>83)

ゼダ公爵家のサイクロプス・クラウド(>>4)ナプラサフラス(>>4>>93>>117)
ニースフリル(>>28>>31>>66>>89>>125)タールシャー通り(>>32)ティーアードゥ(>>32)
“冒涜の魔女〟ファルナビス(>>32)フリグメルタ(>>33)マーブラーミグ(>>33)
蟻の子(>>33)紀元ブランコ(>>34)ソウゾウしい神(>>35)食鬼人バルガラッド(>>36)
猫騎士ミューン(>>36-37)「クレンデルヒによる試作機」シリーズ(>>38>>85)

139汎用記述スレッド・第1次まとめ:2006/05/16(火) 12:37:58
レメス(>>41-42)エフラス(>>41>>132-133)聖ポルポフォン(>>45>>93>>115)
アルセス教(>>45>>93-94>>115)ブラーサーム王(>>45-46>>50>>101>>103)
ワリバーヤ王朝の君主(>>46)【共通語】(>>47)【刀】【カタナ】(>>45>>48-49)
トロス三国(>>54)トルクルトア(>>54>>56)小ペルネー(>>54)アロイ(>>54)紀石(>>53>>55)
月刊『男の暴君』(>>56)本大陸・亜大陸の地図(>>57)大山河(>>58) トゥルサ(>>58>>83>>112)
紀元神群(>>59-60)【南東からの脅威の眷属】(>>59>>61>>131)言語戦争(>>60)
マーディキ神群(>>61-62)ティリビナ神群(>>116)ケールリング派(>>63)チャカ・チャカ大陸(>>47>>64)
デーデェィア(>>68-69>>122)エレヌール(>>70>>89)大魔女トルソニーミカ(>>71-72)
ラニミーフ(>>72)セラテリス(>>41>>71>>74>>95-97>>120>>122>>126)
ゲルンジ夫人幾億の猫が住まう世界(>>40>>75)オルガンローデ(>>78)
神話体系と一概にいっても、実際は一枚板ではない(>>78)アルセス・ストーリー(>>79-80)
ナプラサフラス・サーガ(>>79>>81)ティーアードゥ・リリック(>>82)
グレフ・ディ・モズルによる改革(>>83)バキスタの戦い(>>83)皇帝パトゥーサ(>>83)ロズゴールⅢ世(>>83)
マグドゥール・ドゥ・ギボン(>>83>>120)北方帝国(>>83)リクシャマー帝国(>>83-84>>120)

140汎用記述スレッド・第1次まとめ:2006/05/16(火) 13:01:53
ピュクティェト(>>35)北方帝国(>>114)リクシャマー帝国(>>109)トロス三国(>>109)アルセス(>>101)

刀狩(>>45>>49>>103)刀匠の館(>>50)ヘレゼクシュかぜ(>>50>>103)
「クレンデルヒによる試作機」の別名(>>85)クラララリア(>>86-87>>89)
グロンド博士(>>86-88)原祖ノロ・ノロ細胞(>>86-87>>88)エーラマーン(>>89>>96-98)
ラヴァエヤナ(>>95-96)ジャホラット・パピルス(>>99)高麗ニンジン(>>99-100)
ラカジン・ネベル・ネブ(>>101-102>>104)アルセスバハル三世(>>46>>103-104)
きゆら踊り(>>105)悪魔の九姉(守護の九姉)(>>107>>109)パレルノ山六千人殺し(>>109)
【大荒野】(>>114)【大森林】(>>114>>131)ノロ・アリラッギ(>>115)ピュクティェト(>>116>>122)
『天体論』の宇宙論と占星学(>>119)モロレク(悪鬼)(>>36>>120)モロレク(犯罪者組織)(>>120-121)
【杯儀】(>>120-121)神々の称号(>>122)ドルネスタンルフ(>>124)ウィータスティカ(>>127-128)
天使長フレナブレ(>>130)【南東海諸島】(>>131)アヴロノ(>>132-135)フェーリム(>>129>>134)貪蝗相(>>135)

141言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 13:41:13
「あたしにとって音楽は……カイと出会うためにあったんだ」
このままじゃカイといっしょの学校には行けない。そう気付いたミユキは一大決心をして受験に専念する。だって、あたしたちは最果ての二人なんだから!
離ればなれになるなんて考えられない、ずーっとずーっといっしょにいたい!!そんな2人のアルセス・ストーリー。
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142言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 15:22:48
【地球】はかつてばらばらに散らばった大地の欠片であった。それぞれの大地には
各々の住民が住んでいた。のちに「神」「悪魔」「精霊」「妖精」などと呼ばれることになる者達である。
ある時、とある大いなる者がその手を宇宙の彼方から他方の彼方にまで手を伸ばし
散らばっていた大地を集め、その髪で縫い合わせて一つの大きな盆状の大地となした。
【平たい大地の時代】の始まりである。一つとなった大地を見て、住人たちはより広い大地を
手に入れることを求めるようになった。自分たちが住んでいる大地の欠片がちっぽけなものに思えてきたからだ。

143言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 15:31:12
彼らは外の世界に飛び出し、より広い領地を求めて戦った。
その戦いぶりの凄惨さに大地は涙を流し、それが海となった。
勝利した者たちは己を「高き者(神々)」と称し、広く良質で美しい土地を得、
敗北した者たちは「悪魔」と蔑称され、狭く荒れ果てた醜い土地に追いやられた。
神々の住む場所は「天国」や「楽園」と呼ばれ、悪魔の住む土地は「地獄」と呼ばれた。
中立の立場に立った者達や、勝利を得ながらも「神々」であることを拒否した者達は
「精霊」や「妖精」と名乗った。

144言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 15:57:39
時が経つと以前ほど戦いは熾烈でなくなった。だが別に平和になったためではない。
勢力の強い者と弱い者がはっきりと分かれ、弱い者は強者に歯向かうことがなくなり
勢力の強い者達も無理に戦って消耗することを嫌って他の勢力と同盟を組むようになっただけである。
一部の、戦いから開放された者達の余興として【人類】を含む様々なものが創造されたのもこの時期である。
この「平和」な時代は千年続いたとも、一万年続いたとも、それ以上の年月続いたともいわれる。

145言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 16:08:26
「平和」な時代を終わらせたのは一つの急報だった。とある神々の宮廷に被造物たる
真鍮の伝令鳥が伝えた。多くの欠片からなる大地を繋ぎ止め支えていた大神の髪が
朽ちてほどけ、大地の結びつきが弱くなっている、と。しかし応対した神は
それを信じず、気分を害されたといって真鍮の伝令鳥を粉々に砕いてしまった。
それから数日後、世界各地で大地震が相次ぐようになった。大地の淵にある土地の
なかには大地と切り離され、宇宙のどこかに飛んでいってしまったものもあった。

146言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 16:16:15
とうとう神々も大地どうしが離れかけていることを認めざるを得なくなった。
だが、危機はこれだけではなかった。前々から神々の統治する大陸に侵攻の手を
伸ばしていたアヴロニア島の妖精どもがこの混乱に乗じて
これまでとは比べ物にならない程の大軍でもって大陸に侵入したのだ。
その理由は一目で明らかだった。彼らの郷であるアヴロニア島は
【平たい大地】のまさに端にあったのだ。彼らがあのまま島にいたら大地本体から
離れつつあるアヴロニア島ごと虚空の宇宙に飛んでいく羽目になっていただろう。

147言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 16:26:58
妖精軍の総数はアヴロニア島全人口にほぼ等しいと言っても過言ではなかった。
死にもの狂いの彼らは、優秀な司令官である妖精皇帝エフラスに統率され
瞬く間に版図を広げていった。その間神々らは分離する大地への対策も立てねば
ならなかった。ここで神々の賢者は結論を出した。大地を最も安定した形である【球】状
にすれば大地は離れていかなくなる、と。神々と呼ばれる者すべての力を合わせれば
それは不可能ではない。ただ、大地を球化するならば【地球】の核などの内部となるもの、
つまり「詰め物」が必要であった。その「詰め物」となるべき候補は、悪魔の住む「地獄」であり
その他妖精や精霊の住む土地であった。神々の企みを知った悪魔、精霊、その他妖精らは
勢力の大小を問わず神々の領地に攻め入り、神々の園めがけて進軍した。

148言理の妖精語りて曰く、:2006/05/17(水) 18:02:38
このエフラスという妖精の皇帝はじつは神でもあった。前にもエフラスは妖精軍を率い、
大陸に侵攻し大きく版図を広がったことがあった。この時、神々はエフラスに
神の力を授け神に昇天させることを条件に軍の撤退を約束させたのだった。
彼の率いる妖精の軍勢はただそこにあるだけで大きな影響力があるというのに、
今回はその数をさらに増やして襲い掛かってきたものだから
紀元神群をはじめとする神々にとってはたまったものではない。
今回のようにやむをえない事情があったとて以前に結んだ和平の条約を大きく裏切った
ことは間違いない。神々はこの機会にアヴロニア島を大地から切り離そうと考えた。

149言理の妖精語りて曰く、:2006/05/18(木) 00:09:01
神々は地上で敵と戦うグループとアヴロニア島を大地から分離させるグループとの二手に分かれた。
後者の神々は「魚の服」を着てアヴロニア島沖の海底に潜った。海底にも亀裂は走っている。
「魚の服」を着た神々が亀裂の底に潜っていく。3日続けて潜り続けた結果、
神々はそこに大地を縫う大神の髪を見出した。間もなく、それは切断される。
グループの他の部隊によって同じことがアヴロニア島の海のあちこちで行われるが、
妖精軍も黙ってはいない。妖精達も海中に潜り作業中の神々に襲い掛かる。
水中の乱闘が始まった。この戦いで犠牲となった者も多かったが、
ほぼ全ての髪を断ち切ることに成功した。しかしこれで任務は終わりではない。
神々はグループ総出で亀裂の中からアヴロニア島の岩盤を外へ外へと押していく。

150言理の妖精語りて曰く、:2006/05/18(木) 23:22:51
まあるいドルネスタンルフと鉄願神セルラ・テリスは茶飲み友達である。
ドルネスタンルフはしぶいマイス茶を好み、セルラ・テリスは甘いロクゼン茶を好む。
またこの甘みに釣られて、ときおり黒衣のマロンゾロンドが茶会に同席する。

この言い伝えから、ドルネスタンルフへの捧げものはマイス茶が、
セルラ・テリスとマロンゾロンドへの捧げものはロクゼン茶が定番である。

151言理の妖精語りて曰く、:2006/05/19(金) 12:25:05
【ミューブラン】
亜大陸の中央からやや西寄りの地点にある山。四角錐に近い形状(ピラミッド型)をしている。
かつて魔神族が一、ティリビナ神群の聖域であり、豊かな緑に恵まれていた。そのため『緑の霊峰』
とも呼ばれていたが、古き神ピュクティェトの炎に焼き尽くされ、草一本生えぬ禿山になってしまった。
その変わり果てた姿は『乾いた錐』と称され、ピュクティェトの号の一つ『乾錐神』の由来となっている。

152言理の妖精語りて曰く、:2006/05/20(土) 15:36:51
【ヘレゼクシュ】
西域トロスの東に位置する地域。かつてワリバーヤ王朝が栄えたが
王朝が滅びるとともにトロス三国が一・アロイの支配する地となった。
ワリバーヤ王朝時代の政策の影響で、アロイ統治後もキュトスの姉妹
への忌避と蔑視が強く残る。姉妹への蔑称である【キュトスの魔女】と
いう言葉が生まれたのもこの地である。この蔑称はトロスを通して
トルクルトアや小ペルネーにも広がっていった。

153言理の妖精語りて曰く、:2006/05/21(日) 23:22:41
【ティリビナ神群】
魔神族が一。女性神のみで構成される珍しい神々。かつて亜大陸全土で崇拝され、
他の魔神族と協力し紀元神群に対抗していた。彼女らは亜大陸全体に茂っていた
木々から力を得ることができた。一説ではこの木々は彼女らの一部であったとか。
常に木々から力を得続け、木々に紛れ込む彼女らに紀元神群は苦戦していた。
そこで森を焼き払うことを決心したのがピュクティエトである。
彼女らの力の源である木々を焼いた結果、ティリビナ神群は弱体化し、
この戦いは紀元神群の勝利で幕を閉じた。

154言理の妖精語りて曰く、:2006/05/23(火) 10:16:39
神々に挑んだ妖精と精霊は追い返され、悪魔は神々のさらなる怒りを買うことになった。
そして大地の球化が始ると、【地球】となる大地の内側に詰めるものとなったのは勿論
悪魔と蔑称された者達が住む【地獄】、そして精霊や妖精の居住地であったけして少なくない土地
であった。世界中の神話で地獄や冥府は地下にあるとされるのはこの出来事の記憶ゆえである。

悪魔、またの名を「低き者」あるいは「底に有るべき者」達は世界の最も低い場所に住むものとなった。

155言理の妖精語りて曰く、:2006/05/23(火) 17:21:34
つまり【地獄】とともに悪魔も埋め立てられてしまったというわけである。
それ以後、悪魔(底に有るべき者)たちがどのようにして生きながらえてきたかは
定かではない。だが、地下に閉じ込められた後も伝説や民話に悪魔は登場し
現代でもまれに彼らと思しき者が目撃される。もしかすると、
地底の住民の中に地上世界への道を拓いた者がいたのかもしれない。

156【死びとの森の姫】:2006/05/25(木) 18:15:48
黒き森の姫に操られた五十人の死者の群れは、
たちまちにして近隣のいくつかの村落を取り込んだ。
一晩にして、彼らの数は千人にまで膨れ上がった。

勢いを増した彼らは、続いて鍛冶の街サルテミを襲った。
優れた武器を持つサルテミの自警団はそれなりに優秀だったが、
死者の軍団を前にしては満足な力をふるえなかった。

こうして死者たちは武器を作る技術を手にした。
この時点で彼らの数は五千人。
ヒュールサスの王都が死者たちに埋め尽くされるまで、もう時間はかからなかった。

157言理の妖精語りて曰く、:2006/05/25(木) 21:59:57
【猿薪姫】
東亜大陸の極東に伝わる女神。猿田彦と薄女の娘。
八山八谷を見通す程背が高い。
戦場で命と引き替えに片目を無くす。

158言理の妖精語りて曰く、:2006/05/26(金) 00:58:51
【五法五則】
東方において神すらも守らねばならない原則。

一・罪無き者を害さず
二・他を思う事を害さず
三・友を喰らう事無かれ
四・近親交わる事無かれ
五・【国中の太刀】触れる事無かれ

以上をもって五法とする。
五則は神のみが見る事が出来る。

159言理の妖精語りて曰く、:2006/05/26(金) 01:41:51
【真神】
東方の妖怪・妖精が信仰する名の無い神。
神々よりも古き神とされ、万物を導いた者。
目は東方全てを見渡し、声は東方全てに響き、耳は東方全てを聞き、手は東方全てを抱いていた。

だが人は厳しい真神の導きを捨て、新たな神々を作った。
その新しき神と人は古き真神を討ち果たし、幾重にも切り裂いた。

無数に分かれた体は各々命を持ち、人、動物、神のいずれでも無い者となる。
そのいずれでも無い者は人傷付け、導く者となった。
また一説に、真神の四肢は肋骨、黒御魂、白御魂、剣の四つに変じ、妖怪の頭領に代々継がれると云われる。



柳葉兵々衛国定著『妖怪考五巻・祖霊信仰における真神説の是非』および『同八巻・祭の道具に見る妖の印』より引用

160言理の妖精語りて曰く、:2006/05/27(土) 00:22:09
【泡良紅玉記】

彼の地今だ土なく、海無き頃。
風の揺らぎ寄りて三つ現る。
一つを天子と言い、一つを狗子と言い、一つを蛇子と言う。

三つ各々争いて、休まる事無く。
されど年老いて、狗子躯硬くなり山原となり、蛇子溶けいで海川となり、天子薄らぎ天空となる。
なれど三つ更に争い、時々に血を吹き出す也。

その血形持ちて、山原に住み、海川に住み、天空に住まう。
各々祖の血引きて、強き者也。

三つとうとう死に至り、狗子八つに散り散りと成り、蛇子八十に割け狗子の間と周り囲み、天子魂粗く八つの姿と成る。

三つの子等、三つ無くして彼の地を治むる。

161言理の妖精語りて曰く、:2006/05/27(土) 00:42:54
【泡良紅玉記】
強き者住みし八つ島、八千夜明けとも荒ぶり、各々島が勝手気侭に動く也。
強き者共は其れをほとほと困り、集まりて話をす。

武神の長の【眞速馬神】腰の長き太刀抜き、島々の中の島にそれを突き刺し、島を止むると申す。

強き者共それに賛成し、力合わせ真ん中の島に太刀を刺す也。
島は痛がり熱き血潮振り撒き身を大きく振るわせど、思う通り太刀通りて、島止まる。

強き者共散り散りの島を真ん中に集めるも、蛇子の亡骸が邪魔をし、島は近けれども離れ離れとなる。

162【アルセス・ストーリー】:2006/05/27(土) 03:30:06
「アルセス。こちらにいらっしゃい」
呼んだのはラヴァエヤナだった。知の神、書の守、ラヴァエヤナ。
槍の神のアルセスはゆっくりと振り返る。
「なんだい、ラヴァエヤナ。今日もまたおつかいかい?」
「いいえ、今は別の用事よ。あなたの槍を私にお見せ」
アルセスは槍を掲げた。紀元槍、世界の中心。
ラヴァエヤナはじっと静かに槍を見つめる。
「やはりそうだわ。この槍は死んでいる」
「死んでいる? 槍が?」
「その証拠に、輝きが褪せているわ。
 あなたは槍の所持者として、輝きを取り戻さないといけない」
「それは、一体どうやって?」
「紀元の地へ向かいなさい」

163地名まとめ(暫定)本大陸:2006/05/27(土) 17:19:20
【国家】ミアスカ(御飛鳥):鈴国の分裂後、その中でもっとも勢いのあった国。国技のミアスカ流脚撃術が非常に盛ん。
【国家】トルクルトア:本大陸の近世西域トロスで栄えたトロス三国が一。優れた文化人を多く輩出した。
【国家】北方帝国:ジャッフハリム時代より二千年近い年月にわたって続いた歴史ある国家。
【国家】リクシャマー帝国:商業と軍事を両輪にして繁栄を謳歌した帝国。北方帝国をも支配していた時期がある。
【国家】ガロアンディアン:旧義国圏にある。クランテルトハランス研究者アリラッギの出身地
※ミアスカはチャカ大陸とメアレンに関する記述から本大陸でない可能性もある。
【地域】トロス:西域という地帯にある。トルクルトア、小ペルネー、アロイが栄える。
【地域】ヘレゼクシュ:トロスの東にある地域。かつてワリバーヤ王朝が栄えた。
【地域】ハイダル地方:キュトスやキュトスの姉妹、レメス等の伝承が多く残る土地
【都市】フロントクロン:マロゾロンドによって滅ぼされた商業都市
【都市】ハイダル・マリク:ヌト語で「いとしきこきょう」という意味。世界最古の都市。同名の都市も多い。
【自然】大荒野:北方帝国最北端の農村マクシより70ガロオルクにわたって広がる不毛の荒野
【自然】大森林:【大荒野】のさらに果てにある、ありとあらゆる種類とサイズの植物が伸び育ち絡みあう未踏の地。
【自然】パレルノ山:リクシャマー帝国領土内最大の鉱山であったが、「悪魔の九姉」に襲撃され約六千人が死んだ。
【自然】銀の森:大陸西部にある広大な森。銀色の霧が発生し、【銀の虹】が数十年に一度目撃される。

164地名まとめ(暫定)亜大陸・その他:2006/05/27(土) 17:23:50
【地域】大砂漠東部:遊牧中心の暮らし・精霊信仰(南東からの脅威の眷属)
【地域】大砂漠西部:農耕中心の暮らし・神々信仰(紀元神群)
【都市】トゥルサ:本大陸と亜大陸をつなぐ交通の要所たる都市。
【都市】ジャホラット:亜大陸の東海岸にある都市。ここで高麗ニンジンを語るパピルス文書が発見された。
【都市】トルメルキア:亜大陸地方の東海岸地帯にある大都市で、大砂漠東部のオアシス共同体の総元締め。
【都市】ハーハーン:精霊三兄弟がアルセスと暮らすための神殿風建築物を建てた街。トルメルキア近郊にある。
【自然】大砂漠:亜大陸のほぼ全体を覆う砂漠。かつては森林地帯だった。
【自然】ミューブラン:亜大陸の中央からやや西寄りの地点にある山。かつて緑に恵まれていたが、今では禿山。
上に該当しない土地
【地域】南東海諸島:亜大陸の南東にある熱帯の島々。【南東からの脅威の眷属】の故郷。
【地域】東亜大陸:「高麗ニンジン」の伝承はこの地から交易を経て亜大陸に伝わった。
【地域】【国家】アワラ(泡良):東亜大陸の東にある円環状の島々。
【地域】チャカ大陸:2000年前の地層の調査の結果、当時ミアスカはこの大陸に向かって移動していたらしい。
【地域】メアレン:現在ミアスカが近づいている地。32万年後には両者は一つになると見る人もいる。

165言理の妖精語りて曰く、:2006/05/28(日) 13:35:35
【皿鮫】
東方に棲息する妖怪の一種。水陸両方で活動できる「二足歩行の鮫」。
伝説によると彼らの祖先は人間と鮫の混血であるという。
頭部や皮膚は鮫そのものだが、尾鰭は無く、頭部は皿に似た甲で覆われている。
手は人間のそれに似た複雑な動作が可能なつくりをしており、人のように道具
を作り使いこなすことができる。その性質は獰猛かつ効率主義的。
彼らの行動原理は「他種族は食料、同族は保存食」などと表現される。
のちに東方に来訪した西方の学者は皿鮫を【人魚】のなかまに分類した。

166言理の妖精語りて曰く、:2006/05/28(日) 23:26:56
【泡良紅玉記】
泡良の中島に二柱の神ありて、一柱の名を安良手ノ信彦と申し、もう一柱の名を季稜姫と申す。
舞姫の季稜姫は賢き妻にて、武神の信彦は優しい夫なり。互い慈しみ、信彦は常々季稜姫守りける。

真魔ノ禍神が季稜姫の体を乗っ取りて、信彦に太刀を向けん。
信彦、禍神を払わんと月維剣抜き払い、季稜姫と戦わんとす。
なれど払う手段なくして、太刀合わせたまま七夜明くる。
一番の長鳴鳥が鳴きし時、季稜姫が信彦の顔を突きて、切っ先信彦の左目を貫かん。
信彦はその痛みに堪えかね、乱雑に月維を振いて、季稜姫の脇腹を切り裂かん。
その傷によりて禍神逃げ出ししも、信彦は季稜姫を傷付けた事を恥じて山に隠り、月維剣は帯を幾重に巻きて封じられた。

167言理の妖精語りて曰く、:2006/05/29(月) 15:41:16
パンゲオンは義国の神話では「創造神」、鈴国の神話では「根源神」である。
義国の神話ではパンゲオンは無から世界を創造した。
鈴国の神話ではパンゲオンが世界の素となり、そこから世界が生まれた。
のちに義国と鈴国との国境線付近にあるヘレゼクシュで発祥したアルセス教では
パンゲオンは主神アルセスと同一の存在とされる。アルセス教の創世神話では
アルセス=パンゲオンは「虚無に自らを分け与えることで世界を創造した」とされ、
ここには義国と鈴国の神話が融合したようなパンゲオン観がみられる。

168言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 01:06:37
荒野の一面に広がる、無数の妖精の潰れた死骸。
その惨状の中心に血塗れのセルラ・テリスは立ち尽くす。

やがてそこに、もう一柱の神が現れる。
鎮座する球神ドルネスタンルフ。

「これは私がやった」

セルラ・テリスは驚いて振り返る。
無機たるドルネスタンルフに表情はない。

「私が殺したのだ。連中にはそういうことにしておこう」
「だけど、」

セルラ・テリスは次の言葉が続けられない。
口を開いたまま放心し、やがて俯き目を瞑る。

「……ぐすん」

169言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 15:47:33
【ウィ―タスティカの三兄弟】
【南東からの脅威の眷属】の精霊三兄弟。トルメルキア近郊の都市ハーハーンに
アルセスと暮らすための愛の巣【ウィ―タスティカ】を建てた。ウィ―タスティカ
の名は亜大陸の伝承に登場する、【潤星】(水星)にある楽園の宮殿に由来する。
その名に恥じぬ神殿風のたたずまいは美しいが、内部には神をも閉じ込める法具が組み込んである。
・・・三兄弟はアルセスがたとえ一度自分たちの元に来ても、もう逃がす気はないのだ。

170言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 16:00:17
長男【アリアロー】
三兄弟の長兄。「兄弟のまとめ役」を自負しているが、その暴走ぶりは三兄弟でも随一。
傍目から見ようと、どこから見ようと「まとめ役」のあるべき姿からは程遠い。
次男【ダワティワ】
その名はダワティアとも発音する。「女性的な」言動や身振り手振りが特徴。
「ハァハァハァハァハァハァハァ.........ウッ」→「ウッ、ウッ、ヵァ――ッ!」
「ただ愛したいだけなのに。」→「否、愛し愛たいだけなのよ…」への流れは定石である。
三男【テンボトアン】
かの強大なる紀竜【オルガンローデ】の製作にも参加した【眷属】でも有数のインテリ技術者。
【ウィ―タスティカ】の設計を担当したのも彼である。アルセスへの愛も兄達に勝るとも劣らない。

171言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 16:07:22
>>170
6行目
「ハァハァハァハァハァハァハァ.........ウッ」→「ウッ、ウッ、ヵァ――ッ!ところで」
に訂正。

172言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 16:09:17
インテリのテンボトアンは美形メガネの変態である。

173言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 16:16:08
熱血漢(自称)のアリアローは2.5枚目かつポエマーな変態である。

174言理の妖精語りて曰く、:2006/06/15(木) 13:26:04
【フォドニル】
北方帝国で崇拝される【魔路神群】の主神。【魔路】は呼んで字の如く「魔力の道」を意味する。
【魔路】は「魔力の川」「魔力の血管」でもあり、神話によればフォドニルは
魔路を魔法の小舟でさかのぼり、激流をも乗り越えて【魔路の水源】に至り根源の知恵を得たという。

175言理の妖精語りて曰く、:2006/06/15(木) 13:47:22
豊かな知恵と魔法・秘術の熟達ぶりで有名なフォドニルだが
ただの頭でっかちではない。魔路の激流を渡り越えたことからもわかる通り
強靭な肉体と精神力の持ち主であり、軍神や戦いの神としても知られている。

176言理の妖精語りて曰く、:2006/06/23(金) 23:57:27
【リーデ・ヘルサル】
【猫】は空想上の生き物であり、今尚其の実在について議論が交わされているが、
猫が実在するという論理を強力に押し進めたのがリー・デヘルサルである。
自身が【万猫殿】からやって来たと称し、
猫に関わる研究に多大な貢献をした。
彼の持つ知識量は大変なのものであるが、
猫の実在を信じる者と、猫はあくまで空想上の生き物とする者達の中での評価は
真二つに分かれている。

177:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:02:29
猫の実在を主張する一派を【ヘルサル派】
猫の実在を否定する一派を【シルティアル派】である。
リーデ・ヘルサルとフィーリア・セア・シルティアルは晩年まで対立しつづける事になる。

178:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:08:29
【フィーリア・セア・シルティアル】
猫否定論者の一人。
彼女の著書【反猫の挽歌】は余りにも有名。

「私は無軌道なる自由への疑問を放ちます。貴方がたの幻想は、果たして正しく人の生に機能しうるのでしょうか」

179:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:10:55
魔路は多層構造であり、上層であるデクリア層、中層であるラ層、下層であるフォド層と、四次元断層であるケイオス層から成る。

180言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:18:03
【:】
猫の哲学者リーデ・ヘルサルは自分の名を記すとき、
いつも名前の前に二つの点を書き込んでいた。(【】内参照)
ちなみに、「縦に並んだ二つの点」は【猫】が一、チルマフのシンボルでもある。

181言理の妖精の語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:27:07
名前の前に【:】を記すのはチルマフに対する敬意の表明であり、
【・】を記すのは竜に対する敵意の表明である。
猫と竜とが決闘する際、【・】を付けて手紙を送るのが主流だった。

182言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 00:40:59
異端の彫刻家【坂本】はアワラ系移民として旧義国圏ガロアンディアンにある
コミュニティで生まれ育った。しかしアワラ人共同体からも彫刻界からも
追放されてしまってからは、放浪の旅に出、行く先々で作品を残していった。

183言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 10:37:56
【坂本】の目的地は民族の故郷である泡良諸島ですらない。彼の目的地はデーデェイアの子宮であった。
「息子を見捨てた母など偽りの母である。デーデェイアこそ真の母だ。」

184言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 13:47:03
【イパフィト・アムズハン】
草の民系ガロアンディアン人。高速帆船を足とする貿易業で成功を収めた
ルングーン商社の創立者。ハルバンデフ研究の俊英イヴン・アムズハンの兄
であり、弟イヴンが研究した『風の王』としてのハルバンデフの生き方を
もとに独自の人生哲学を構築し、一線を退いてからはその人生論の著作に力を入れる。

主な著作に『風の王を生きろ』『一つの目で世界を見よ』等がある。

185言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 19:35:44
高速帆船の主要動力に【理】による永続風の発生が使われていたのは中世までのことで、近代に於けるそれはグレンテルヒの発明品を原形とする【揺らぎの帆】を用いることにより発生するキュラギ空間の形成を推進力としている。

186:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 22:01:48
【空中庭園】
地中深くに埋もれているとされる伝説の遺跡。
ニースフリルがその存在の可能性を示唆したが、発見には至っていない。
彼女によれば、かの庭園は地球の中心核に「浮かんで」いるという。

187言理の妖精語りて曰く:2006/06/25(日) 02:51:16
高麗ニンジンがあるならば。
高麗ダイコンがあってもおかしくは無い筈だ。

188言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:07:26
【ロメ・ミルトン】
二大祖国の時代、鈴国で名を馳せた医者にして植物学者。
その研究は専ら薬学系統に寄与され、多くの霊草・薬草を発見した。
彼の膨大な研究成果を編纂した【樹医白書】は近代薬学の礎になっている。
ちなみに、当時の医学とは半ば魔術、半ば薬学であった。

189ジャホラット・パピルス第14断片語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:20:30
高麗ニンジンが生命の樹だとするなら高麗ダイコンは枯渇の樹である。
高麗ニンジンが生命を育む太陽のような橙色であるのに対し
高麗ダイコンは骨と灰に似た白色をしている。

190:リーデ・サルテル語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:28:28
高麗ゴボウの存在を忘れてはならない。
かの樹は汚濁の樹、高麗ダイコンとてかつては瑞々しい生気を放っていた。
しかし高麗ゴボウは細く汚く、周囲に呪詛と穢れを撒き散らす。
いつの日か聖水による浄化の時が来るまで、その汚濁は永遠に続く。

191ジャホラット・パピルス第15断片語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:47:09
高麗ダイコンによる枯渇、高麗ゴボウによる汚染
この二つは高麗ニンジンをじわじわと弱らせている。
少なくとも人類が滅ぶ前に高麗ニンジンは限界を迎えるであろう。

192:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:58:30
或いは、高麗ゴボウの汚濁さえ落とせれば高麗ニンジンの限界を引き伸ばす事は可能だろう。

193オルザウン禁忌集語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:07:07
納豆があれば、ごぼうは生まれ変わることが出来る。

194:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:11:43
紀納豆の粘着性ならば、聖水ならずとも【汚濁】を絡めとることが可能。
問題は、その瞬間に穢れを帯びた【堕納豆】が誕生してしまう事だ。

195言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:19:30
【納豆】は紅い。
【堕納豆】は茶色い。

196竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:22:35
紀性を失った【納豆】は土くれに等しい。

197竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:27:07
【堕納豆】も、かき回せばいまだ糸を引くのが救いではある。

喰う気にはならないが。

198:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:30
しかし武器にはなる。敵に投げつけてやればその敵の鼻は曲がり、粘つきと穢れによって立つ事もできなくなるだろう。

199竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:47
【堕納豆】は人間に食わせておけばよい。人間というのは意外と穢れに強い生物だ。

問題なかろう。

200言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:59
【堕納豆】を使った料理の記述は、【オルザウン禁忌集】外典【ウェウーレベルン】に見られる。

201:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:31:16
【坂本】の掘り出した【納豆彫刻】の粘つきの再現は信じがたいものがある。
あの彫刻は彫れば彫るほど粘ついていくのである。

202言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:42:19
あらゆるものを切り裂くと言われたエクスカリバーでさえ、紀納豆の糸には手こずった。

203言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:45:22
エクスカリバーは納豆に刺さって王者の到来を待っている。

204エクスカリバー語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:48:27
俺の手刀に切れないものがあるとは思いもしなかったぜ。
硬さとも柔軟性とも違うあの…うぅむ、紀納豆の「強さ」
には言葉では表現しがたいものがあるな。まぁ、納豆は好きだけどな。

205聖剣:2006/06/25(日) 23:50:00
活目せよ地上の勇者。
貴様が目にするのは天を遍く覆う腐朽の巣、混沌の並び、這い寄る混沌、垂れ下がる粘性。いかなる概念であれどその結びは解けず、いかなる名剣であろうとその繋がりは断ち切れぬ。
其は混沌。其は地中の王。其は天上を廻るもの。其は絡みつき離れぬもの。
聖剣の光、究極の斬撃であろうとも、この永劫の前には泡沫の如きと知るがいい。
来るがいい、我が名は【納豆】。三千世界に絡みつく深淵なり!!!

206言理の妖精語りて曰く:2006/06/25(日) 23:51:13
エクスカリバー「納豆から抜けられなくなっても後悔はない。
だが、早く王者とやらが迎えに来なければ
オレは納豆とひとつになってしまう・・・
いや、王者よ、どうか到来しないでくれ・・・
・・・オレは・・・もう・・・納豆から離れたく・・・ない・・・」

207納豆国:2006/06/26(月) 00:01:24
竜騎士アルトが引き抜いた聖剣は、しかしもう既に納豆と同化していた。
王者となり人と竜の共存圏【竜王国】を建国したアルトはそれ以来粘つく聖剣、【粘着剣エクスカリバー】を携え幾つもの国を束ね上げた。

208言理の妖精語りて曰く:2006/06/26(月) 00:02:41
アロンダイト「エクスカリバー、やめろッ!往くな、往くんじゃない!
気をしっかり持つんだッ!」

209:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/26(月) 00:05:39
エクスカリバーの切れ味はかつてとはもう程遠いものであった。
しかしその刀身は何処までも伸び、あらゆる敵兵を捉え、従う家臣に絡みついて深い結びつきを与えたと言う。
そして、とても臭かった。

210納豆曰く、:2006/06/26(月) 00:40:30
納豆に有効な武器は、【味噌汁】しかない。【味噌汁】こそその粘つきを断ち切る対納豆武装である。

211言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 00:45:36
味噌をお湯に溶かすだけの一般の魔法使いとは異なり、
ミアスカは味噌を可能にする大豆を栽培するところからはじめた。

212言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 15:21:17
大豆をある菌によって発酵させると【納豆】に似たものが出来上がる。
これを【亜納豆】という。【亜納豆】は【堕納豆】のように茶色いが、
【紀納豆】や【堕納豆】が持っていた夢のような粘りはない。
かき混ぜれば一応粘り糸は形成されるが、それは箸や指で切れてしまうほど脆弱なものである。

213言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:12:08
【デュスタル・ムーン・サーン】
堕天せる納豆神ナットゥー・ラ・ネヴァーツキーの化身を自称する魔人。
カルト教団【新生ハイミラ教団】のリーダー。"空使い〟リーナ=ゾラ・クロウサーと
泡良系トルクルトア人魔術師"回転する武士道〟魚住との戦いで左目の光を失った。

214言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:43:10
「回転する武士道」魚住は【侍】職に属する魔術師である。
【武士道】なる論理体系に従って生きる彼らは【刀】と呼ばれる特殊な武装を持って戦う。魚住の旋回剣術は【気】と呼ばれる東方の魔術理論を複合させた恐るべき殺人剣である。

215言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:19:42
魚住はかつてデュスタルの魔法により「体重」の一部を吹き飛ばされたため、
肥満体系でありながら、見た目に比べて体重が遥かに軽い。
そのため彼の【武士道】は独特なものにならざるを得なかった。

216言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:26:22
侍とは【武士道】の異名である。【武士道】を実践する者もまた、【武士道】と呼ばれるのだ。
この【武士道】という言葉の、ある意味で特殊な用法は【ミアスカ】に通じるところがある。

217言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:35:17
【武士道】達が用いる【刀】はワリバーヤ王朝で使われたものとも
違う形状である。ワリバーヤ王朝の【刀】は全長の三分の一が刃であるが
【武士道】達の【刀】は全長の三分の二以上が刃で占められている。

218言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 21:49:42
【デュスタル・ムーン・サーン】
彼は納豆を武装とする【納豆使い】であるが、同時に高位の納豆魔術師でもある。物質を構成する最小単位であるクォークを納豆の同位体として操る彼は、相手の体重、即ち重力さえも変動させられるのである。

219言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 21:58:43
"空使い〟リーナ=ゾラ・クロウサーは傭兵であり、戦争屋であり、運送屋であり、暗殺者であり、魔女でもある。

220言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 23:04:35
>>215訂正
肥満体系→肥満体型

221言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 02:08:54
【肥満体系】

いわゆる【キュラギ体系】【高麗体系】に並ぶ三大神話体系の一である。

222言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 10:22:28
【肥満体系】はアワラのものではない。いや、この世のものですらない。
しかし【武士道】魚住の心身にはこれが溢れている。いや、迸っている。

223言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 10:34:09
【高麗体系】は【橙色の世界根】を世界で最初に発見し、
【高麗ニンジン】と命名した賢者を源流とする。
その賢者の名は記録から失われて久しいが、【ジャホラット・パピルス】のある断片
の記述によると、彼もまたこの世のものではなかったらしい。

224言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 15:18:21
【ドーザ・ウェモン】
"湖中の天〟ドーザ・ウェモン

トルクルトア人。【肥満体系】を魚住に伝授した人物。
本人の言によればペルネー統一聖王朝分裂の動乱期に生まれ、トルクルトア側の兵として
ムーズルーン湖で戦死し、その後「水死体のまま生き返った」のだという。
この奇跡は【肥満体系】の力によるものだとも。彼の言っていることが
本当だとすると、魚住に最初に出会った時点ですでに300歳を超えていることになる。

225言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 11:16:40
ヌーナ

コロニュービア

パノティオン

ロディニオ

パンゲオン←いまここ

ヨンドヴァナラウンド

ユーラメリコン

ザ・ワールド(←【猫の国】???)

阿女伊遅阿(あめいじあ)

パンゲオン・ウルティマ

226言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 12:23:19
こういった世界の捉え方は数ある解釈のひとつでしかない。
世界が直線的に移り変わっていくという保障はない。
それは網の目上であるかも知れず、あるいは境目なく溶け合っているかもしれない。

227:リーデ・ヘルサル驚いて曰く、:2006/06/28(水) 12:24:50
き、きみはソー・ラヵーの通行経路をなぜ知ってるのかね?

228言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 22:02:31
【納豆戦士】
納豆を自在に操る戦士。【堕納豆】を使う戦士は邪悪であり、【紀納豆】を使う戦士は正義であると信じられている。

229言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 14:38:33
「……知っている。
  俺は貴様を知っているぞ! カーズガァンッッ!!!!」

「―――ハルバンデフッ!!」

地獄にて。

230言理の妖精語りて曰く、:2006/07/05(水) 13:04:28
『ストスムス』
悪魔の一種。絶対言語以外での意思疎通は不可能。
唾液のダイヤで出来た体を持ち、悩める者に悪しき閃きを与える。
「魔が差した」の「魔」は、此の悪魔の事を指す。

アグア・ストスムスやワレビ・ストスムスといった固体名を持つ者が存在する。

231<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

232言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 16:12:47
魔王には、悪魔の王という意味の他に、
魔なるもの、即ち妖怪や邪霊、怪物達を統べる王、
残虐な行いにより魔王として畏怖された王といった意味が在り、一定しない。

233言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 20:22:56
通常、悪魔には固有の名称が無い。
しかし稀にいる個体名を持つ悪魔達は【貴族】と呼称され、爵位を持つ。
それらの上位に位置するのが魔王である。

234メクセトさん:2006/07/08(土) 01:22:08
【今日のメクセトさん.1】
♪お魚咥えた野良猫、追っかけて〜
 魔法を連射だ
 陽気なメク〜セト
 皆が塵になる〜
 建物も灰になる〜
 るーるるるっる〜
 都市が一つ死ぬ〜

 メクセト「はっはっは、余がこの悪戯猫めを捕まえてやったぞ」
 大臣「おそれながら陛下、そのために街が一つ地図から消えてしまいました」
 メクセト「む、言われて見ると辺りが静かだのぅ」
 大臣「……(てめ〜、わざとだろ)」
 メクセト「正義のためとはいえ、ちとやり過ぎたかのぅ」
 大臣「……(ちょっと、じゃねぇよ!)」
 メクセト「良し、決めた。元を正せばこの猫が悪いのじゃ。全てこやつのせいにしよう」
 大臣「は、仰せのままに(んなこと誰が信じるんだよ!)」

 かくして、【猫】は最強の生物の一つとして語り継がれていくのでした……
 
 大臣「マジで!?」

235言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 01:36:39
>>234
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