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上条当麻×御坂美琴 いちゃエロスレ4
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人は大抵、親が親になった年頃に子供が欲しくなる。
門戸を出てすぐに出産した母親と同じ道を今、御坂美琴は歩いているようだった。
「いくら科学が進んでいるとは言われても、こう、薬はちょっとねえ……」
自ら進んでカプセルを口に運びたがる妊婦などそうそういないだろう。むしろ初物七十五日がけだしけだしと謳われていた時代にまで遡るのが日本人らしいのかもしれない。そのくせ日常ではpH調整剤とか着色料とか全然気にしない。その系譜が美琴の血にも流れているようだった。
(まぁ、そんなこと言っても背に腹は変えられないわけですが)
あと四ヶ月経てば父親になるであろう人物の、それはそれはひもじいお財布事情があるだけに昔ほどの猛威を振るえなくなった。御坂、豪遊・・・っ! 狂気の霜降り大人買い・・・っ! 上条破産・・・っ! なんてのは御免被る。かつて百鬼夜行に放たれた超電磁砲も、今や巨大スーパーでレタス一四〇円に狙いを定める日々だった。
「ちょっとカミジョーさん? ダメじゃないですかカミジョーさん! こんな重いの持っちゃカミジョーさん」
「……。ああうん、ありがとう佐天さ―――」
「まったくも〜、もうカミジョーさんだけのお体じゃないんですからね。無・計・画はよくありませんよ?」
妊娠したと知るやいなやこの調子の悪友に嘆息がつきることはない。しかも逆算するとちょうど美琴の誕生日に当たるその日がその日なのだから始末が悪かった。
ニヤニヤ。
さいきん佐天涙子と話す時は決まってこの擬態語が脳内再生されている。
「あのね佐天さん、もう何度目になるかわからないけど」
「もちろん分かってますって。別にソウイウ経緯じゃないんですよね」
「なんか釈然としない……」
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