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とあるSSの禁書目録 PART11

499牧田さん:2013/07/21(日) 00:07:25 ID:r39TFej2
「・・・・・・よく分からないけど、何だかんだ言ってても私はまだ貴方達の目的を聞いていないわ」
話が逸れたと言わんばかりに、イラーリアは初めて不満そうな顔をした。
「ああ、そうだな。悪い。じゃあ単刀直入に言おう」
ソフィアはそう言うと、全く表情を変えずに右手に持つ『バルディッシュ』と呼ばれる巨大な斧をイラーリアへ突きつけた。
「お前がまだ動くようなら、俺達はお前の邪魔をする」
「・・・・・・へぇ」
イラーリアも表情は変わらない。しかし、明らかにソフィアを見る目が変わった。
「・・・・・・動く、ってほど大袈裟でもないけど。でも私としても『禁竜召式(パラディンノート)』が発動しないのも困るのよ。だから、『今の状態が続くようだと』私もクリスタルの援護に向かわなければならないかもしれない」
「今の状態が・・・・・? まさか、アニェーゼ部隊がクリスタル=アークライトを圧しているとでも?」
「まさか、『今は』そんな訳ないじゃない。ていうか、自分のいる部隊くらい信用してあげなさいよ」
「神裂火織と不良神父が予定通り合流してくれりゃあ、ちょっとはマシになるとは思うが・・・・・・。それよりも、それが無いってんなら何でお前がクリスタルに増援として向かう必要がある?」
「ハァ・・・・・・、ちょっと親切に答えてあげたらすぐ図に乗って質問重ねてくるのね。まあ、答えてあげるけど」
イラーリアは首を傾げるような仕草を見せた。


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