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皇軍(明治〜WW2)がファンタジー世界に召喚されますたvol.26

28303 ◆CFYEo93rhU:2017/02/12(日) 00:36:18 ID:54bd7AQo0
『駄目で元々、ノイリート島に降伏勧告をしてみて出方を伺ってみても良いのではないか?』

そんな時、何となくその場の流れで、そういう意見が出てきたのだ。
虫が良すぎるとは誰もが思ったが、威圧してみるだけならタダだ。
駄目なら爆撃をして、再度降伏勧告。それから海兵隊投入でもいい。
ここは押さえておきたい要衝、殴り込むなら滑空機を使う手もある。

だが、現実は意外と単純なのかも知れない。
「本当に降伏してくるとは……」
「こちらの準備がまだなのですが、ぎりぎり1週間粘って欲しかったですな」
降伏したとなれば、軍を派遣して制圧し、軍政を敷かねばならない。
皇国軍は“セルシー防衛”のために海兵隊1個中隊と陸軍の1個大隊を準備していたが、
これを“ノイリート島防衛”のために転用する必要が出てきた。

「海兵隊は全部出しましょう。あとは陸軍さんですが……1個中隊が限度でしょうね」
「合わせても400人にすらならないが……向こうは陸兵だけで10倍以上だぞ」
「リンド海軍に応援してもらいますか?」
「要塞を相手に、28門フリゲートで何か有力な支援が期待出来るか?」
「ではリンド軍の海兵隊にも……本来、これは彼等の問題ですから」
「数十人増えたところで何も変わらん。むしろ“裏切り者のリンド兵”に対して
 悪感情を持たれたらどうする。悪者になるなら、我が将兵だけで十分だ」

陸海軍の参謀は、降伏を確認したら捕虜を取らずに全員をセソー大公国の本土に送還し、
無人となったノイリート島の食料と武器弾薬のみを戦利品として調達すべしと進言した。
またこの地で、数千の敵将兵を養う事になれば負担で身動きが取れなくなるから、
セソー大公国の軍艦や商船に乗って帰ってもらうのが一番良いという事だ。

軍艦はともかく、島に駐留する飛竜部隊に関しては、本土に帰らせるのは危険が増えるという判断は当然あった。
だが、決して広くない島に重爆撃機が発着可能な飛行場を建設して運用する事になれば、彼等は邪魔になる。
戦利品とした上で食肉として利用するという案は却下だ。
飛竜の味は良くない上に、何より“神聖な”飛竜を食用に解体
などしたら、列強各国への示しが付かない。蛮族扱いへ逆戻りだ。

遺憾だが、部隊維持にかなりの場所と物資を必要とする飛竜達は帰って貰い、
空いた土地を飛行機部隊の基地とすべく工兵隊を派遣する事となった。


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