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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

380ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2018/06/29(金) 20:08:20 ID:pfN/LKiE0
レニエスの双眸が更に鋭くなり、その舌鋒にも切れが増していく。

「お前たちの味方は、何の罪も無い無辜の市民を業火で焼き尽くしたんだ!何が近代的な国家だ……貴様らは格好がいいだけで、中身は何も
できない民を嬲って楽しむ、ただの蛮族だ!!」

レニエスの独白に、アメリカ兵達は半ば圧倒されていた。

「そんな汚らわしい蛮族共に、私は決して、降伏などしない!」

いつの間にか、彼女の持っていた剣が青白い光に包まれ、剣先から徐々に赤く染まり始めていた。

「いいか、良く聞け!たとえ、このシホールアンル帝国を下したとしても、貴様らアメリカを狙う国は決して無くなりはしない!なぜなら……
頂点に立つ者は、常にその座を狙われる物だからだ!」

剣先の赤身は徐々に濃ゆくなり、剣の真ん中あたりまで赤く染まる。

「そして、このシホールアンルも……これから先、貴様らの進軍に立ち向かい続けるだろう!帝国が落ち目になろうとも、我が軍の将兵は、
その秘めた決意と共に戦い抜く!」

剣は全体がほぼ赤く染まった。
口上を述べている間に、念導術を発して剣に魔力付加を行ったのだ。
彼女の武器は、その最大の威力を発揮できる状態に仕上がっていた。

「中隊長!奴の剣が……!」

M2重機を構える兵が、機銃を発射しようとする。

「まさか、あいつは剣から何か魔法を出そうとしているのか……!」

ウェルター大尉は、瞬時に自らの失態を悟った。


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