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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

357ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2018/06/29(金) 19:48:38 ID:pfN/LKiE0
ヘミートゥルが顔を切り裂こうとすれば、相手は刃先を当てて塞ぎ、逆に相手が肩口から切り下げようとすると、ヘミートゥルは受け流して、
攻撃を空振りに終わらせる。
そして、ヘミートゥルが相手の右わき腹を蹴り飛ばし、ベッドの上に転がす。
その無防備な体に剣を刺そうと、両手で構え直して刺突する。
間一髪、相手は右に転がってその刺突を交わした。
今度は、隙のできたヘミートゥルに、不審者がその背中めがけて切りかかるが、ヘミートゥルは左腰に隠し持っていたナイフを投げた。
意表を突かれた相手は、咄嗟に剣の腹先で投げナイフを弾いたが、そこに剣をベッドから引き抜いたヘミートゥルが襲い掛かり、腹めがけて
斬撃を放つ。
それを間一髪受け流し、ヘミートゥルに隙が生じたのを見計らって、不審者も脇腹に蹴りを放つが、それはヘミートゥルが腹を後ろに反らした
事でかわされてしまった。
銀髪の不審者はヘミートゥルの繰り出す一撃を受け止め、更に右横から撫でるように斬りかけるが、それも受け止められ、剣を下側に弾かれる。
バランスが崩れ、上半身が無防備になった時、ヘミートゥルはその銀髪めがけて剣を振り下ろした。
銀髪の若い女性は間一髪のところで、それを受け止めた。

今までにない金属音が室内に響き渡る。
不審者とヘミートゥルは、互いに剣を合わせたまま、鍔迫り合いを演じていた。

「く……あんた、強いな!」

銀髪の若い女性は、感心したようにヘミートゥルに言う。その浅黒い肌の顔には笑みを浮かべていた。

「当たり前だ!8年も軍に努めているからな!」

ヘミートゥルは相手を睨みつけ、吠えるような声音が返される。
その直後、相手の顔が大きくなったかと思うと、額に鈍い衝撃が伝わった。

(な……)


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