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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

341ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2018/06/29(金) 19:38:49 ID:pfN/LKiE0
パイパーはビールを2本注文した。
店主は声音の良い返事をしてから、すぐにビールを手渡した。

「ありがとう」

パイパーは礼を言ってから、代金を店主に払う。

「おぉ……アメリカ産のバドワイザーだ。大将、よくバドワイザーを仕入れたね」

パイルは半ば感嘆したような口調で店主に言う。

「へい。アメリカ軍のある将校さんがこれまたいい人でしてね。その方のお陰で、ちょいと……」
「その名の知らぬ将校に感謝だな」

パイパーは、見知らぬ将校に感謝しつつ、ビール瓶を掲げた。

「では……ポリースト中佐。乾杯と行くか」
「うむ。生き残れた事と……義務を果たした戦友たちに……乾杯!」

ポリースト中佐が音頭を取り、3人はビール瓶を合わせる。そして、ビールを喉に流し込んだ。
寒い真冬とはいえ、気持ちの良い室内で飲む冷えたビールは格別の味であった。

「ふぅ……やはり、酒はリラックスしながら飲むに限る」
「戦闘直後に酒を飲んでも、緊張と興奮であまり美味く感じないからな」

パイルとポリーストは、互いに微笑みながら、休日のビールに舌鼓を打った。

「しかし、先の戦闘は酷い物だった。うちの師団は4割以上の損害を出してしばらくは前線で戦えそうにないよ」


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