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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

323ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2018/06/16(土) 09:40:53 ID:4r/3PIrQ0
1486年(1946年)1月11日 午前8時 レビリンイクル沖西方220マイル地点

サーバルト・フェリンスク少尉は、久方ぶりに浮上した艦の後部で、彼方まで続く水平線をじっと見つめていた。
空は青く晴れており、時折冷たい風が吹く物の、気持ちの良い天気と言えた。

「やあ少尉、体の具合はどうだね?」

ふと、横合いから声を掛けられた。
フェリンスクは右横を振り返る。

「これはベルンハルト艦長」
「その様子だと、具合は良さそうだが」
「いえ、まだ胸が痛みます。軍医殿の診察によりますと、肋骨が折れているようですが……あとは打撲傷のみで、肋骨以外は大したことないと。
歩くぐらいなら何とか大丈夫です」
「ほう。何とか重傷で済んだか」

ベルンハルトは微笑みながらそう言うと、懐からタバコを2本取り出し、1本を差し出した。

「タバコは吸った事あるかね?」
「タバコですか……」

フェリンスクの反応を見たベルンハルトは、彼がまだタバコを吸ってないなと確信した。
ベルンハルトは時折、ロイノーとフェリンスクに声かけたが、2人ともタバコは吸わなかった。
理由としては、あまり好みじゃない匂いが付くと困る、との事だ。

「艦内で吸うと匂いがこもるが、ここで吸うなら匂いもすぐ晴れる。生き残れた記念にどうだい?」
「はぁ……」

フェリンスクは何故か、バツの悪そうな顔を浮かべていた。


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