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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

294ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2018/06/16(土) 09:14:50 ID:4r/3PIrQ0
「先輩……潜水艦に乗ってて、爆雷攻撃を受けた事はありますか?」
「いや、俺が乗ってる時は、幸運にも敵艦から爆雷を食らう事は無かったな」

2人は、妖しい光を発する魔法石を眺めながら会話を交わしていく。

「ただ、艦の乗員からは、恐ろしい物だと聞かされてはいる。なんでも、凄まじい衝撃なので、体を艦内のあちこちにぶつけたりしてエライ目に遭うようだ」
「私が聞いた話では、爆雷攻撃後の浸水対策も過酷であると聞いていますが……」
「実際、過酷らしいな」

ロイノーは頷きながら言う。

「特に、この辺の海は非常に冷たい。浸水でもすれば、氷点下にまで冷やされた海水を浴びなければ行かんから、下手をすれば凍傷に
なりかねんようだな」
「ただでさえ寒いのに……更に寒い海水を浴びながら浸水対策か……そんな事にはなって欲しくない物です」
「安心しろ。こいつが動いている限り、敵は俺達に指一本触れる事すらできんさ」

不安気になるフェリンスクを励ますように、ロイノーは不敵な笑みを浮かべながらそう返した。
ふと、艦の上から遠ざかっていたスクリュー音が再び近づいて来るのが聞こえた。

「……なんか、また近寄ってきますね」
「しかし、よく聞こえるもんだな」

ロイノーは、犬耳をかざしながらフェリンスクのずば抜けた聴覚に感心する。

「俺の種族も聴覚はいい方なんだが……ここからじゃさっぱりだな」
「サーバル族のウリですからな。最も、この艦に搭載されているソナーには大きく劣りますが」

フェリンスクは内心誇らしげに思いつつも、控えめな笑みを浮かべる。
彼の耳は時折ピクピクと動き、その大まかな進行方向を推測する事ができる。
この動作は、キャッスル・アリスの乗員からはなぜか人気があり、艦にカメラを持ち込んでいた兵からは、なぜか記念写真をせがまれた程である。


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