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SSスレ(萌え)8

34竜神様の中の人 ◆NdgHDvOgik:2012/05/14(月) 18:17:38 ID:WMjW7XmA0
 アンナのため息に今度はガノンが重々しく告げる。
 それは、この地の知っている者の重みがあった。

「いや、それで終らないんだ。
 森にははぐれ蟲がいる。
 群れては行動していないが、それゆえに補足ができない。
 最近、それゆえに問題になっている蟲がいる。
 足音を立てずに忍び寄って自爆するする攻撃型の蟲だ」

 その情報は竜州軍の方の報告が無かっただけに辰馬達一同が皆顔を引き締める。
 リールなんて自分が立案した作戦がこんな風に転がっていくなんて呆然とするばかり。
 そりゃそうだろう。
 勇者の従者は勇者に従っていればいいのであって、自ら方針を考えたり修正したりを考える必要は無いからだ。
 それが分かるだけでもいい勉強になるだろうとひっそりとアンナとナタリーが互いの顔を見合わせてウインクしていたりするが、この意味を他者が察するには至っていない。

「海軍に連絡をまわした方がいいかもしれんな。
 合同作戦にして向こうの陸戦隊の力を借りないとまずいかもしれない。
 ナタリー。
 海軍は大淀にどれぐらいの陸戦隊を乗せてると?」

 辰馬の質問にナタリーがメイド服からメモを取り出して海軍の戦力を報告する。

「今回大淀に乗り込んでいる陸戦隊は谷浦大尉率いる一個中隊。
 それと竜州軍製90式四脚歩行砲試作二型(仮称)を二両乗せています。
 これは魔法で動く自走砲だそうで」

 ナタリーの報告にアンナが口を挟む。
 海軍に話をもち掛けると指揮権の問題が発生するからだ。
 しかも規模は向こうの方が大きい。 

「このままだと色々と問題が出ると思いますが?」

「構わない。
 功績ぐらいで向こうが協力してくれるならこちらはいくらでも頭を下げるさ」

 このあたり辰馬は良くも悪くも冒険者的な立場を味わっていたので陸軍や海軍のしがらみから開放されていた。
 それゆえ、功績というより厄介事の解決に使えるものは何でも使うと開き直っていたりする。

「さて、後は何か決める事はあったか?」

 会議の終了のつもりで言った辰馬の言葉にティダーロが厭らしい笑顔で手を上げる。
 それが、次の騒動の幕開けであると彼の言葉が物語っていた。

「この屋敷に色々集めているのはナブレス中の話題になっている。
 既に、ここに忍び込む不埒物が出るのは避けられないと思うが。
 その対策も考えてくれるとありがたいな。
 あ、報酬については後ほど相談という事で」


 帝国の竜神様 バイオハザードなネタ話 07


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