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SSスレ

119F猿:2004/07/11(日) 14:34 ID:qUq6iUEM
セフェティナは右手を自分の顔の前に持ってきて、篭手を見た。
「(あの篭手・・・、救助隊員からどんなことをしても外れなかった、と聞くが。)セフェティナさん、我々はこの国のことには疎いのですがその篭手が何か通信に関係が?」
「あ、・・・はい。」
そうだ、そういえばこの人たちは魔法のことを知らないのだった。
ジファンの持っている篭手は自分が作ったもの。篭手の制御石の波長、というか特徴を知っておけば、普通は微弱なマナの振動を強めて意思を伝えることが可能なのだ。
魔術師はこれを共振通信と読んでいる。
といってもごくごく近い距離でしか出来ないが、相手の船が視認可能なこの距離なら十分だろう。
・・・アルヴァール魔術大臣だけは圧倒的な魔力でマナを振動させ、城から国中の魔術師に命令を伝えることが出来る。と聞いたことがあるが、どうせ眉唾物の話だろう。
だいたいいつも彼はエスフィリーナ様に仕事を押し付けてあっちへふらふらこっちへふらふら・・・。
「どうしました?」
「あ、すみません!・・・は、はい。詳細は省きますがこの篭手でわずかですが意思の疎通が出来るのです。」


キィン!!
「!?」
ジファンは突然頭の中が震えるような感覚に陥って、慌てて辺りを見回した。
誰も居ない。
・・・キコエ……マス・・・カ・・・
「声?・・・共振かっ!?馬鹿なっ!」
もう、自分に共振通信を繋げられる人物はこの周辺には居ない。
奴はもう今頃海の藻屑のはず。
・・・オウトウ・・・オネガ・・・イシマス

といってもここで通信をしないわけにはいかない、奴を生かしてアジェントに返せば、
良くて追放刑、最悪「破門」奴が生きている可能性がある以上、必ず見つけ出して消さねばならない。


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