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フリーミッション『前略、』

602『そのままの君で』:2008/07/01(火) 21:01:38
>>600

『キッチン』の『壷ヤドカリ』には『壱』という漢字が見られた。
『ステア』は、『渦』を合流し、
『三匹』を『渦』の中に放り込んだままにした。
『渦』は黒く渦巻いている。

>>601
『ノギシ』は、今回、調子が悪いのか、

<『ターミネイション』の『能力』は、
『スタンド』および対象に付与された
『スタンド能力』に対して『効果が無い』>

事を思い出した。

603ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/01(火) 21:34:29
>>602
「『壱』……やはりあと3……?
 『油断』は禁物でしょうが。
 ……『見る』事で発動する能力。
 数は脅威です……。
 
 ……開けます。準備はいいですか?」
 
『ノギシ』の返事を待って、『ふすま』を開ける。
『ふすま』を開けると同時に、そこを『水』の『マジックミラー』で塞ぐ。
使うのは、>>600で書いた『余分』な『水』(『渦』から抜いても維持に支障ない範囲の水量)
を使うつもりですが、『壷ヤドカリ』が逃げ出しそうなら『ドーム』のものを使います。
 
『ふすま』の向こうの部屋はどんな様子でしょうか?

604ノギシ『ターネイション』:2008/07/01(火) 22:45:37
>>602-603
「一番奥が老婆の寝室なんでしょうか。
 多分そこが目的地なんでしょうが…」

605『そのままの君で』:2008/07/02(水) 06:19:11
>>603-604

『ガッ』

『ふすま』を開け、
『水』のマジックミラー越しに中を観察する二人。

正面にはまず『仏壇』と『タンス』が見える。
左側には『窓』、右側にはまたもや『ふすま』があり、
その『ふすま』は開け放たれている。
右側の『ふすま』の奥は角度的にあまり確認できないが、
奥からは例の『壷ヤドカリ』音が聴こえてきている。

606ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/02(水) 19:07:55
>>604-605
「ここは『仏間』でしょうか……?」
 
正面の『仏壇』に、『老婆の夫』の『位牌』はありますか?
あるとしたら、多分真新しいものだと思いますけど。
 
「とにかく、踏み込んでみましょう。
 『壷ヤドカリ』が、また『物陰』に潜んでいる可能性があります。
 …………注意してください」
 
『水』を『ドア』のように(下図)開きながら部屋に踏み込む。
 
  \     \=『水マジックミラー』
 ̄    ̄
これで右側からの『視線』は防ぎつつ、奥の部屋を確認できる。
『窓』側に対しては手薄になりますが、
『ノギシ』に任せておけば大丈夫でしょう。
自分は、恐らく『奥の部屋』にいる筈の『壷ヤドカリ』への対応に集中します。

607ノギシ『ターネイション』:2008/07/02(水) 22:00:24
>>605-606
「『寝室』が一番奥というのは不便なものですが…」

(6つの味…最後は『無味無臭』?)

608『そのままの君で』:2008/07/02(水) 22:20:25
>>606-607

『ステア』は、『位牌』を確認する。
『老婆の夫』と思われる新しい『位牌』はないようだった。

ゆっくりと踏み込んでいく『ステア』。
『水マジックミラー』は『右』のふすまからの
視界を遮るように『ドア状』になっている。

そして、中へ入り奥の様子を確認しようとしたその時…………。

『モクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモク』

踏み込んだ『和室』の床、『畳』から白い『煙』が立ち昇り、
『ステア』と『ノギシ』の『視界』を遮っていく……。

609ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/02(水) 23:51:37
>>608
(位牌は無い。単に行方不明だからでしょうか?
 それとも状況証拠だけでは、『夫の死』を認める事が出来ないのか)
 
「ム……『煙』? どういう事でしょう?
 巻かれると『ヤバそう』って事だけは確かですけど……
 
 とりあえず、後退するしかないですね。
 『換気』してしまって、外の人達に『火事』とでも思われると厄介です」
 
手前の部屋に戻り、『水』で出入り口を塞ぐ事で『煙』の流入を防ぐ。
戻る際に、指を水で濡らして『煙』に触れておきます。
『煙』が燃焼ではなく、『埃』や何かの『粉末』が舞い上がったものなら、
指に何かしら付着する筈です。

610ノギシ『ターネイション』:2008/07/03(木) 20:55:19
>>608-609
「『水蒸気』なら、『辛味』の反映としての『熱』…?」
『壺ヤドカリ』の色は異なっているのだろうか?
部屋から出る。
ネコは近くにいますか?

>>>>>>>>
『煙』は実体化しているのだろうか?
スタンドによる塩を、スタンドとは関係のない水で落としたとしても塩が付着した状態まで戻せないということは、
一度スタンドの影響がなくなった場合、スタンドが最初から関係していない状態に巻き戻るのだろうか?

611『そのままの君で』:2008/07/03(木) 22:00:51
>>609-610

『ステア』は、撤退しようとする……。

が、その時。

『グルゥッ』

『足元』に『泥』のような滑りを感じ、
大きく転倒してしまう『ステア』。
そんな『ステア』を白い『煙』が覆う……。

『ぴしゃぁぁぁぁぁぁあぁあああああああああああああああああああああ』


『ノギシ』は『ステア』の更に真後ろで警戒していた為、
『仏壇』の部屋には殆ど入っておらず、『煙』に撒かれる前に
『前』の部屋まで戻る事が出来た。
『猫』は『ステア』の元を離れ『ノギシ』の足元に居る。
どうやら先ほどから起こる不可思議な出来事に怯えている様子だ。
『煙』は実体化している。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
いまいち質問の意図がつかめないが、

一度(対象から)スタンド能力の影響がなくなった場合、
(仮に対象にスタンド能力が影響していた時期に『時間』を戻しても)、
スタンドが最初から関係していない状態に巻き戻るのだろうか?

という質問なら、『スタンド能力』が何らかの理由で
影響しなくなったのならば、それが『時間変化』で、
影響する状況に戻る、という事は今回は無いので、一応はYES。
ただ『最初から関係していない状態』というわけではけしてない。

612ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/03(木) 22:32:53
>>611
「ひあっ……!? グ……何なんですか。
 まさか、本当に『味噌』ですか?
 だとしたら、確実に服が汚れましたが……畜生」
 
転倒した体を起こしながら、
自分が足を取られた『泥』のようなものが何なのか確認する。
触った感触や匂いなど。それと、『温かい』かどうか。
もし『温かい』なら、『煙』は『泥』のようなものから出た『湯気』なのかも。
 
まあ、違うかもしれませんが。
とりあえず、それと確認と同時に、『水』の一部を自分の眼前に漂わせておきます。
『煙』による『水』への影響を見るのと、『水』の維持が目的です。

613ノギシ『ターネイション』:2008/07/03(木) 22:57:11
>>611-612
「また変な物が…」

(『塩』で固めたのは『孫』と誤認したとして、今回は護身でしょうか?)

畳をイグサに戻し、『泥』?の水分を根から吸収させることは可能だろうか?

614『そのままの君で』:2008/07/03(木) 23:25:19
>>612-613

『ぴしゃぁぁぁぁぁぁあぁあああああああああああああああああああああ』

『ステア』は、先ほど聞こえたこの音が、

『制御不能』になった『水』が床にばら撒かれる音だと認識した。

『白い煙』に視界を覆われた為、今現在の全ての『水操作』は解除された。

『煙』に撒かれながらも、『泥?』を確認する『ステア』。
この感触、この匂いには覚えがある。『味噌』…いや『生糠』だ。
特に温かくは無く、『煙』は『畳』、そのものから出ているような気がした。


『ノギシ』は、『畳』に対して能力を使おうか思案する。
おそらく、イグサに戻し『根』を張らせ、そのイグサを生長させ、
その過程で『水分』を使う、という形なら『水分』吸収は
可能ではないかと思われた。ただし、『畳』はいつ作られたもの
かも分からず、かなりの年数の試行錯誤が必要かと思われる。

615ノギシ『ターネイション』:2008/07/03(木) 23:46:07
>>614
「あぁ、『漬物』です…
 6種類…何がありましたっけ?
 果実酒も広義の『漬物』ですが――『鮒寿司』とか。
 …回り込みたくなりました。」

スピード:Cなら、35回(年)抜き出すのにどれくらいかかるのだろうか?

616ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/03(木) 23:51:05
>>614
(……『塩』、『砂糖』、『生糠』。
 どうも、勘違いしていたようですね……『壷ヤドカリ』の能力。
 そして……とんでもなくヤバい状況になってしまったようです……ッ!)
 
「『ノギシ』さんッ! 『水』が解除されましたッ!!
 『壷ヤドカリ』が解放されます……『捕獲』、いや叩き潰してッ!!」
 
叫んで『ノギシ』に危険を伝えておく。
自分は手元にある筈の荷物から『カメラ』を取り出しながら、
四つんばいで『奥の部屋』へ向けて移動したい。
とりあえず、『ドア』が崩れた『水』を手で探れば方向は分かる筈です。

617ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/04(金) 00:42:08
>>614>>616訂正及び追加レス
(……『塩』、『砂糖』、『生糠』。
 どうも、勘違いしていたようですね……『壷ヤドカリ』の能力。
 そして……とんでもなくヤバい状況になってしまったようです……ッ!)
 
「『ノギシ』さんッ! 『水』が解除されましたッ!!
 『渦』の『壷ヤドカリ』が解放されます……『捕獲』、いや叩き潰してッ!!」
 
叫んで『ノギシ』に危険を伝えておく。
自分は手元にある筈の荷物から『カメラ』を取り出しながら、
四つんばいで『奥の部屋』へ向けて移動したい。
とりあえず、『ドア状』の『水』が崩れてばら撒かれた方向を手で探り、
そちらへ向けて移動すれば、それが『奥の部屋』の方向の筈です。

618『そのままの君で』:2008/07/04(金) 14:50:21
>>615

現在、『ノギシ』は『仏壇』の部屋からやや後方に戻っている。
猫も一緒に居る。『白い煙』は『ノギシ』の居る部屋にも
少しずつ入り込んできてしまっている。
まだまだ『ノギシ』の部屋の視界は確保出来ているが
『仏壇』の部屋の状況はすでにかなり分からない。

そんな『ノギシ』は『ステア』の叫び声を聞く。

『カサカサカサカサカサカサカサカサカサ』

それとほぼ同時に、『ノギシ』の近くで
『壷ヤドカリ』の動く音がする。見ると、
おそらく『ステア』が『確保』していた『壷ヤドカリ』だろう。

『三匹』。
『三匹』は、何を思ったか『おんぶ』をするかのように
一匹に二匹が飛び乗って、『一塊』で移動している。
                        
  『ギラリ』。

『三匹』の『視線』がパワーを集中させるかのように、
一斉に『ノギシ』を捉えているような気がした。
そして、『ノギシ』は自らの身体が再び『白い粉』、
『塩』で覆われていくのを発見する。
覆われるスピードは先程より、かなり『早い』。

『ノギシ』は『状況』が『危険』な『領域』に入りつつある事を感じた。

(35年分抜き出すのにはおよそ10秒かかるのではないかと推察される)

619『そのままの君で』:2008/07/04(金) 14:52:05
>>616-617

『ステア』の視界は『煙』で殆ど覆われている。
手元の荷物を手探りで探り、『カメラ』に手をかける『ステア』。

ここまで来たら『武器』を失っても前進あるのみ。
そう判断したのか、『ステア』は『奥の部屋』へと匍匐前進で進み始めた。

『水』はかなり『畳』に吸収されている様子だ。
濡れた様子は分かるが、広範囲に散らばってしまっており、
仮に『視認』出来るようになっても、現在散らばっているものでは
先程のような大量の水の確保は難しいと思わせた。

『カサカサカサカサカサカサカサカサカサ』

そんな『ステア』に窓際から急速に近づいてくる
『壷ヤドカリ』の足音が聞こえた。

『強大な武器』を失った『ステア』は慎重に動かなくてはならない。
そう感じている。

620ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/04(金) 17:47:34
>>619
(……こっちに向かってきている。
 『壷ヤドカリ』はこの状況でもこちらが見えるのか?
 いいえ、恐らく『音』を頼りにしている……そう思いたいものです)
 
既に足元には『生糠』はないでしょうか?
無いなら、音を立てないよう慎重に立ち上がる。
立ち上がるかどうかに関わらず、『ショルダーバッグ』を
先ほど『仏壇』があった方向に投げ捨てておく。
 
『ショルダーバッグ』が落ちればそれなりに大きな音がするでしょう。
『壷ヤドカリ』の足音がそちらに行かないか、
注意しつつ、更に『奥の部屋』へ向かって移動したい。
もしも、移動の最中に、前方の『煙』が
薄くなっている様子が確認できたら、そこで一度立ち止まる。

621ノギシ『ターネイション』:2008/07/04(金) 23:19:06
>>616-620
「燻製の煙…?貯蔵食品ばかりですね。
 こちらは『くさや』でも作りましょうか。」

携帯電話のリチウムイオン電池に『4年=1秒』こめ、経年劣化させてリチウムを析出させる。
窒素と反応して窒化リチウムになり、さらに水で分解されて、アンモニアの煙になる。
これを目くらましに『壺ヤドカリ』へ殴りかかる。
アンモニアと同時に水酸化リチウムも発生するので、足場も崩せるだろう。

622『そのままの君で』:2008/07/05(土) 00:20:00
>>621

申し訳ないが、様々な理由(主にGMの知識不足)で
正確な判定が困難なので、
以下の要望に応えてもらえるとありがたい。

1.『電池』の『時』を経たせるのに、
どこから引き出した『時球』を使っているのだろうか。

2.そもそも『四年』の『経年劣化』で『リチウム』析出されるのだろうか。
また、析出され、主張したような化学反応が起こるとして
『アンモニア』の煙はどの程度の量出ていくのだろうか。
『水酸化リチウム』はどんな形状(固体・液体・気体)で
どの程度の腐食性があるのだろうか?
(足場を崩せる、とあるが、まずダメージを受ける可能性が高いのは
携帯電話、および『ノギシ』自身だと思うがどうか)
2の問いには出来れば『ソース』が欲しい。

ちなみに今の『ノギシ』と『壷ヤドカリ』の距離は、
テーブルを挟んで3mほどである。

623ノギシ『ターネイション』:2008/07/05(土) 21:26:51
>>622
リチウムの量を推測するのは困難なので、行動をキャンセルする。

『ターネイション』で身体を濡れた状態にし、時間を稼いだ後、『スケッチブック』をパルプ懸濁液に戻す。
126.5g/m^2、A4で24枚、174.2664gなので、0.15%として約120kgになる。
懸濁液はこちらにも流れるだろうから、その勢いを利用して廊下へ出る。

http://www.offinet.com/detail/sid/10269972/cat/0075266/
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=15524

624『そのままの君で』:2008/07/05(土) 21:57:32
>>620

『ステア』が手探りすると、まだ『糠』の
ヌルヌルとした感触は手元に残る。
 
         パァンッ

それと同時に、『ショルダーバッグ』を『仏壇』の方に投げる『ステア』。
と、『壷ヤドカリ』の足音はそちらの方へカサカサと向かっていく。
わずかだろうが、時間稼ぎにはなったようだ。

『糠』がある為『匍匐前進』で進む『ステア』。
服は落下した水と『糠』が付着し、グチャグチャになってしまっている。

『白い煙』は、主に先ほど『ステア』が『水のドア』を
作成した場所から出ていたようで、前方の『煙』は
だいぶ薄くなって見えている。

625『そのままの君で』:2008/07/05(土) 22:03:31
>>623

『ノギシ』は、『スケッチブック』を『パルプ懸濁液』に戻す。

『バッシャァァァァンッ!!』

『風呂桶』半分程度の『パルプ懸濁液』が作成され、
『ノギシ』を濡らす。だが、その程度の量では、
その勢いにより身体を流す、といった事は不可能だった。

『塩』は『パルプ懸濁液』発生時の衝撃からか、
今現在においては、その勢いを弱めている。
『壷ヤドカリ』三匹セットは、引き続き、『ノギシ』から
離れ、カサカサカサ………と様子を見ている。

626ノギシ『ターネイション』:2008/07/05(土) 22:19:02
>>625
走って廊下へ出、ふすまを閉める。
『鉛筆』を積み重ね、『木』に戻してバリケードを作る。
客間(?)へ移動する。

627ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/06(日) 00:48:35
>>624
(グチャグチャ……状態としては最悪ですね。
 クリーニング代は誰に請求すればいいのかしら)
 
「とにかく……よし」
 
『生糠』に注意しながら立ち上がり、『わざと』大きな音を出しながら、
『奥の部屋』に突っ込みます。
視界も開けてきましたし、そこにあると分かっていれば、
『生糠』に足を取られるようなヘマはしなくてすむでしょう。
 
そして『煙』を抜けると同時に、チャージしておいた(>>617)フラッシュを焚き、
その光量でこちらに注意が向いている者の目を眩ませる。
恐らく、『壷ヤドカリ』とその『本体』は『音』でこちらに注意が向いている筈。
敵の目が眩んでいる間に、素早く目の前の状況を把握したい。
何があって、誰がいて、それぞれ何処にあるのか?
位置関係が重要です。

628『そのままの君で』:2008/07/06(日) 01:22:54
>>626

『ノギシ』は、走り出し廊下に出ると『ドア』を閉めた。

『バタムッ』

そして『鉛筆』を積み重ね、『過去』に戻す。
『木』の破片が『床』に散らばった。

『客間』へと移動していく『ノギシ』。
再び身体がむず痒くなって来る……。

629『そのままの君で』:2008/07/06(日) 01:36:37
>>627

『ステア』は、大きな音を立てて立ち上がり、
『カメラ』の『フラッシュ』をカシャリッ 焚く。
『仏壇』の方から『壷ヤドカリ』が近づいてくる音が聞こえる。

まず見えたのは左正面にある『押入れ』の扉、
そして、その『押入れ』を阻むように、
傍らに小さな『老婆』が佇んでいる。
髪の毛は長く、顔がすっぽり覆われ、表情は分かり辛い。
『押入れ』の右横の、部屋的に窪みになっている
部分には『タンス』が置かれている。

そして、『老婆』の近くを纏わりつくように動くは、『壷ヤドカリ』。
1、2、3……。『三匹』だ。
『フラッシュ』でわずかに怯んだ様子だが……。

「……何用ですかな………」

と。

『ステア』に対し、『老婆』のしわがれた声が投げかけられる。

「……何用、ですかな………」

630ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/06(日) 02:01:30
>>629
「…………ッ」
 
(やはり『老婆』が本体……?
 ……しかし、この様子は)
 
「……この『家』で起こっている事件を解決に来ました。
 もっとも、動機は好奇心ですし……
 不法侵入者と言われても文句は言えませんけど」
 
喋りながら、ポケットの携帯を背後に投げて、
背後の『壷ヤドカリ』がそれに気を取られるのを期待する。
既に姿を晒している以上、余り意味はないでしょうが。
 
「……貴女は何故こんな事を?
 『夫の失踪』がショックで引き篭もるのはわかります。
 しかし、『スタンド』を使ってまで『家』に入ったものを迎撃する理由は一体?
 私達のようなものはともかく、知己の子供まで……」
 
『老婆』の様子は注意深く観察しておく。
『壷ヤドカリ』がこちらに能力の視線を向ける様子があれば、
背後の『煙』に飛び込みます。

631ノギシ『ターネイション』:2008/07/06(日) 20:59:20
>>628
「おや?水の量が足りなかったのか、まだ見られているのか」
客間の戸を閉め、『鍋』から水を得て洗い流す。
テレビを動かし、ドアをふさぐ。

『光の三原色』の図のように、位置をずらしながら『時球』を取り、なるべく下のほうに小さな穴を壁に開ける。

632『そのままの君で』:2008/07/06(日) 21:30:48
>>630

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『ステア』の声に『老婆』はわずかに首を傾げる。
そして、少しの沈黙の後、

「貴女の言っている事が良く
分からないんですけどね…、お嬢さん。
『夫の失踪』…? 『夫』はここに居ますけど…」

『押入れ』の方を見やる『老婆』。

「それに……『迎撃』………?
一体何の事を言っているのです……?
この子たちはただ『守って』いるだけですよ…?」

そこまでだった。
『壷ヤドカリ』の『ステア』を見つめる
強い『視線』を感じた『ステア』は
『煙』の中へと再び舞い戻る。

しかし…携帯を投げたのは最早、囮にはならなかったのだろう。
極めて近距離に『背後』からの『壷ヤドカリ』の
来訪を告げる音を聞く『ステア』。

更に、自らの身体に強い熱が当てられているのを感じた。
強い日差しの中に居るようなそんな『感覚』だった。

633『そのままの君で』:2008/07/06(日) 21:38:38
>>631

客間のドアをしっかりと閉め、ドアが開かないよう工作をする『ノギシ』。
『壷ヤドカリ』が最早入ってくる気配はない。
『鍋』の水を更にかけると、かけた後の
ある程度の時間は『塩』の進行を止める事が出来た。
(『塩』は『ノギシ』の身体に固まるようにこびりついており、
ただ水をかけただけでは完全にすすぎきる事は出来ない状況)

『壁』から『時球』をとる『ノギシ』。
ただ『時球』をとっただけでは『穴』は開かなかった。

(『時球』はとった場所をくりぬくように
とれるものではないと判定している。異論があれば是非)

634ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/06(日) 21:49:14
>>632
(……『押入れ』の中に『ある』んでしょうか。『夫』の『遺体』)
 
「『守って』いる……ですって?
 ……貴女の『夫』」をですか?
 何故……? 何から……ッ!?」
 
疑問符しか出てこないが、会話は続けておく。
 
(『熱い』……ッ!?)
 
何が起こっているのだろうか?
確認しつつ、事前に手のひらに握っておいた『生糠』(>>627)を、
背後でこちらに『視線』を向けているだろう『壷ヤドカリ』の顔面に叩きつける。
恐らく、『煙』の中でも互いに視認できる距離でしょうし、
避けるにしても『視線』を向け続ける為に縦横無尽には動けない筈。
ある程度、動きを予測しておけば、当てる事が出来ると思います。
まあ上手く当たっても『解除』されればそれで終わりですが。
ただ、もしも『解除』される気配がなければ、
まだ手にこびり付いている『生糠』越しに視界を塞がれた『壷ヤドカリ』を抑え付けたい。

635ノギシ『ターネイション』:2008/07/06(日) 22:15:47
>>653
『時球』を40年程度取り出し、壁が『なかった』状態にできるだろうか?

また、男たちが行っている『儀式』は家から見てどの方向だろうか?

636『そのままの君で』:2008/07/06(日) 22:32:17
>>634

『ステア』は『生糠』を『背後』の『壷ヤドカリ』に叩きつけるッ!

『ペチャァッ!』

そしてそのまま『壷ヤドカリ』を押さえ付ける事に成功した。
『壷ヤドカリ』は暴れるも、『ステア』の力で
充分に押さえ付けられるパワーしか持っていない。
ただし『生糠』によって滑る事もあり、
『握りつぶす』といった事は難しそうだった。

身体の『熱』に関しては、原因は不明だが、
おそらくは『老婆』の周囲の『壷ヤドカリ』の
視線が『きっかけ』ではないかと推測は出来た。
元からの周囲の暑さと相まって汗がダラダラと
出てきており、また頭がクラクラしてきた。

「『夫』を守る……そうね、まずは『夫』を、守ってますよ。
でも、『夫』だけじゃあないわ。

ここに来る方、全てを『守っている』んです……

                     もちろん、貴女も」


『暑さ』のせいでぼんやりとし始めた『ステア』の耳に
『老婆』の声が空ろに響く。

637『そのままの君で』:2008/07/06(日) 22:34:12
>>635

『ノギシ』の質問への答え。
『木造』な為、その壁の『樹齢』による。
『儀式』は『玄関』を出たところでやっていたので、
『家』から見れば『南』にあたる。

638ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/06(日) 23:03:59
>>636
捕まえた『壷ヤドカリ』の数字は確認できるでしょうか?
 
「意味が分からない……『塩釜』に閉じ込められたり、
 こんな『暑さ』を感じさせられて、『何』から『守られ』るのか」
 
(……まさか、『死』からだとか……?
 答えが何にせよ、こいつは潰しておきますが……)
 
人間大の巨大なエンジンのような『像』(非・人型/人工・機械型)を、
『煙』に隠して、発現していました(>>634メール欄)。
『壷ヤドカリ』の頭を塞ぐように押さえつけながら、
その『像』の落下体当たりで『壷ヤドカリ』の『壷』を叩き潰します。
精密な動きで自分の指が巻き込まれるのは防ぎます。
『煙』に紛れて、さらに対象の視界は塞ぎつつの作業です。
 
潰し終えたら、『生糠』を口に含んでその水分を摂取しておく。
少しは意識を保つ助けにならないでしょうか?

639ノギシ『ターネイション』:2008/07/06(日) 23:45:17
>>637
『ターネイション』を板に対して使用した場合、「家が建てられる前、板がない状態」ではなく、
板が『苗』になるため、建築築年数以上の時間を抜き出す必要がある、ということ?
長く見積もっても『木』であった期間は50年なので、あわせて最大『25秒』程度かかると考えていいだろうか。

640『そのままの君で』:2008/07/07(月) 00:09:06
>>638

『ステア』が確認すると、『壷ヤドカリ』の漢字は『弐』。

『ドグシャッ!』

『エンジン』のヴィジョンが『ステア』の手から
発動され、『弐』の『壷ヤドカリ』を押しつぶすッ。

それと同時に『二つ』の事が起こる。

一つは『糠』の消滅。
そしてもう一つは。

「………ううううッ」

『ステア』が声の方向を見やると『老婆』が苦しそうな表情で
『片膝』をついたのが確認できた。『ダメージフィードバック』。
容易にそう推測できる。

しかし……『老婆』も苦しそうだが、『ステア』も苦しい。
身体の全てを『干からびさせて』しまいそうな『うだるような暑さ』。
『生糠』は消滅してしまい、『直接的』な『回復手段』も思い当たらない。

『老婆』と『ステア』の位置は『3.5m』ほど離れている。
『壷ヤドカリ』『三匹』は依然として『老婆』の周りに居るようだ。

641『そのままの君で』:2008/07/07(月) 00:10:12
>>639

そういった認識でOK。

642ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/07(月) 00:42:03
>>640
「よし……これで後顧の憂いは断ちました。
 消耗も酷いですし、難題はここからですが……
 ……『干物』にされる前に何とかしなければ」
 
グチョグチョに濡れている服の袖を噛み、今度こそ水分摂取。
気を紛らわせる。
 
(まず、『老婆』をどうするか……どうすればいいのか。
 1.『正気』に戻す→A.『ターネイション』で『時球』を抜き取り、
               『精神状態』を昔に戻す→恐らくその場しのぎ。
            →B.『夫』の死を認めさせる→どうやって?
 2.ボコボコにして再起不能にする。
 
 ……………………。
 碌な案が浮かびませんが、やるべき事は確かです。
 『ノギシ』さんとの合流、そしてそれよりも『押入れ』の中身の確認……!)
 
『老婆』が苦しんでいる隙に再び『煙』から飛び出る。
同時に『カメラ』のフラッシュを焚き、目潰し。
既に一度使った手ですから、対応されるでしょうが……
フラッシュの光に紛れて『ブラック・ヴェルヴェッツ』の『像』を前に出し、
そのまま『老婆』に向かって突進を敢行します。
『老婆』と他の『壷ヤドカリ』は、『像』の存在を確認していないので、
>>638 >『煙』に紛れて、さらに対象の視界は塞ぎつつ)
これで多少は意表を突ける筈です。
 
自分は『像』の後ろに隠れるように追従し、
これ以上『視線』を受ける事を防ぎたいです。
それと、>>632で『視線』を向けてきた
『壷ヤドカリ』の番号を思い出しておきたい。

643ノギシ『ターネイション』:2008/07/07(月) 22:50:10
>>641
(おそらく、この向かいに『本体』がいるはず…
 小さな『穴』を開けたいが、キリか何かないと。
 『寝室』なので『押入れ』があるはずですが、そこからならなんとかなるでしょうか?)

足元の床から『時球』を抜いて床をなくし、床下を通って押入れの中へ移動したい。

>>452で裁断方面を見たため、窓のない壁の隅=押入れの位置として行動する。

644ノギシ『ターネイション』:2008/07/07(月) 22:57:12
追記
適当な間隔をおいて、鍋からの水で『塩』の繁殖を止める。

645『そのままの君で』:2008/07/07(月) 23:24:58
>>642

『ごきゅ…』

『ステア』は、服の裾を嚙み、わずかばかりの水分を摂取した。
しかし、それは『焼け石に水』程度の効果しか得られない。

それでも。

『ステア』は気力を振り絞ると、『カメラ』のフラッシュと共に、
『ブラック・ヴェルヴェッツ』のヴィジョンを放ち、
二つの目くらましと共に『老婆』に突進する。

『だだだだだだだッ   しゅる…ッ』

……上手くいく筈だった。少なくとも、
『ステア』自身に対しての目晦ましは十分だった。

しかし、『熱』による眩暈感が予想以上に強かった為だろうか、
『ステア』は『床』にある『水分』に足を滑らせ、転んでしまう。

(さきほどからの『汗』?)

『ステア』は一瞬そう考えたが、
鼻腔をつく匂いで、その答えは間違っている事に気付く。

強い『アルコール』の匂い。
『畳』から『酒』が染み出してくるように沸いており、
それが水溜りを作り、『ステア』を滑らせる結果に至ったのだ。

崩れゆく『ステア』の身体、そしてその『体調』も
先程からの『熱』により、一直線に崩れ落ちている。

このままでは。

自分が『意識』を手放してしまうのも、
時間の問題と思われた。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
先程『ステア』を見た『壷ヤドカリ』は『漆』。

646『そのままの君で』:2008/07/07(月) 23:32:52
>>644-645

『じゅるるるる』

『ノギシ』は、床から『時球』を取り出し、
『床』を『過去』へと戻す。
続け様にその作業に没頭したかったのだが…。

『塩』の『増殖』が予想以上に早い。
『鍋』に能力を使い、『水』を出し、それを『身体』にかける。
この作業を常に繰り返さないと、『増殖』は止められない状態にある。

647ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/08(火) 00:09:07
>>645
「う、クゥ……ッ!」
 
(……迂闊でした、さっきと『同じ手』。
 足元に……いえ、『匂い』に注意していれば。
 ………だけど……、しかし……ッ!!)
 
倒れ伏せる。だが『ブラック・ヴェルヴェッツ』はそのまま突撃させます。
『老婆』に回避された時の軌道修正をする余裕はないでしょうが、問題はありません。
突進の目標は、最初から『老婆』の傍らの『押入れ』です(前レス[→『押入れ』])。
巨大なエンジンのような『像』の質量が突っ込む勢いで、
『押入れ』の戸を粉砕……は無理としても、溝から外して弾き飛ばすぐらいはしたい。
 
自分自身は、倒れた衝撃と『アルコール』の匂いを気付けに意識を保ちます。
上手く『押入れ』の戸を外す事が出来たら、顔を上げて中身を見ておきたいです。
そして『老婆』の様子も。……『動揺』しているでしょうか?
『ブラック・ヴェルヴェッツ』の突撃により、
『押入れ』の中身にも被害が及ぶ可能性はありますが……。

648ノギシ『ターネイション』:2008/07/08(火) 20:43:46
>>646
押入れの中にプラスチック等、水を通さないタイプの衣装ケースはあるだろうか?
出した水をに溜め、風呂代わりにして『塩』を落としきりたい。

649『そのままの君で』:2008/07/08(火) 21:26:48
>>647

『ステア』は倒れ伏せるが、残り少ない気力を振り絞って、
『ブラック・ヴェルベッツ』を突進させる。

『ダァムッ!』

上手く『押入れ』に激突した『ブラック・ヴェルベッツ』は、
『押入れ』を外す事に成功する。

『戸』は倒れ……そして中が見える。

『ステア』は、その中の『布団』に、『何か』が包まっているのを見た。
その『何か』は膨らみ具合から見て……『人型』だ。

『老婆』の声が聞こえる。

「……なぜ。
なぜ、こんな『野蛮』な事を。
お嬢さん……ねえ、お嬢さん?

『夫』は、そこで『待っている』のですよ。
それまでは、この子達の『力』が、
『夫』を『守って』いる……。

……そう、そうね。
貴女…、もしかしたらもう……。
『守る』のが遅かったのかしら…。だから…」

『アルコール』の匂いで何とか気を保っているが、
『老婆』の不可解な語りにますます気が遠くなっていく『ステア』だった。

650『そのままの君で』:2008/07/08(火) 21:38:34
>>648

『ノギシ』はプラスチックの容器に『水』を溜め、
身体を漬からせ、ゴシゴシと身体を擦る。
初めはそこそこ冷たかった『水』も
そうやっているうちに『温く』なってしまっていた。

と。

そうなると『塩』の『繁殖』は爆発的に増え始める。
『水』に『長期間』浸かっている事が、むしろ『デメリット』…。
これまでの試行錯誤から『ノギシ』にはそう感じられた。

651ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/08(火) 21:46:41
>>649
「フゥ…ハァ…私には、貴方の言葉が理解できない。
 だか……ら、こんな事もします」
 
『エンジン』の凹凸に『布団』を引っ掛け、回転。
『布団』を引き剥がして、中身を露出させようとする。
 
「『野蛮』を止めろと言うなら、『説明』を要求しますよ……。
 一体『何を』待っているって言うんです? 『お迎え』ですか?」
 
ただし、『老婆』が説明する気があるようなら、上記の行動は止めます。
果たして、『老婆』はこちらに理解できる言葉を吐いてくれるだろうか?
説明する素振りが無いなら、行動は続行。
それと、出来れば体を起こして座り込んでおく。
倒れたままより、意識はハッキリする筈です。

652ノギシ『ターネイション』:2008/07/08(火) 22:40:49
>>650
「おや?
 『温さ』――なるほど、『発酵』かなにかと混ざったんですね。
 …仕方ありませんね。」

新しい『冷たい』水で身体を濡らして速度を落とした隙に、
壁を『ターネイション』で殴って壊し、隣の部屋へ。
衣装ケースも引きずっていく。
衣装ケースに水はどれくらいあるのだろうか。
5l程度なら、問題なく運べると思う。

部屋はどれくらいの広さだろうか?

653『そのままの君で』:2008/07/08(火) 23:06:44
>>651

『ステア』は立ち上がろうとするが、
その動作は非常に不安定だ。
『熱』が『ステア』の体を強く蝕んでいる。

『しゅるるるるるるる』

『老婆』の『説明』が得られなかった為、
『ブラック・ヴェルベッツ』をゆっくり『布団』に
近づけていこうとするが…。
もはや『精神』状態が朦朧とし始めている為、
細かい操作が難しくなってしまっている。
なかなか上手くいかない。

そして。
ようやく少しだけ『布団』を巻き込み、
見えたものは……。

『干からびた』
『手』だ。

『手』の一部がだらり。
『布団』からはみ出しているのを、
かすれゆく『意識』の中で発見した。


…………『理由』。
『ステア』は、『老婆』の不可解な『言動』について考える。
単純に『ボケて』しまっているだけの意味の無い『語り』なのか?

『老婆』の『スタンド』は、『何か』から『夫』、
そして『ステア』達を『守って』いるという。
『夫』については『待っている』らしい…。『何を』?

『夫』はそもそもどうしたんだったか…。
これまでの『壷ヤドカリ』の『能力』…。
ああ、そういえば今は……。


『ががががががががががががッ』

『ステア』は朧な意識の中で、
『右方』で何かが破壊される音を聞いた。

654『そのままの君で』:2008/07/08(火) 23:13:19
>>652

『ががががががががががががッ』

『ターネイション』の『ラッシュ』が、
『壁』を破壊し、『壁』を壊した『土煙』と共に、
ゆっくりと『隣』の部屋の様子が『ノギシ』の目に映っていく。

およそ『八畳』くらいの部屋だろうか?
『土煙』で少し見辛いが、『ノギシ』から見て、
『右奥』に『押入れ』の扉があるようだ。
その前には立っている『人影』と、その更に正面に、
立ち上がろうとしている『人影』が認められた。

その他には『カサカサカサ』という例の音…。
『壁』の破壊に反応して、『ノギシ』の方に
『壷ヤドカリ』が近づいてきているようだった。
ただし、『土煙』の為か、その姿は上手く確認出来ない。

『衣装ケース』に『水』は『20リットル』ほどある。
引きずって移動するならば行動はやや制限されてしまうだろう。

655ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/09(水) 00:11:44
>>653
(『干からびた』……『手』……『老婆の夫の』……『ボケていた』。
 ……『壷ヤドカリ』の『能力』……『干からびる』……。
 『壷ヤドカリ』は『老婆』の……『夫』が『失踪』して…『老婆』は『ボケ』たって噂が……。
 でもここに『夫』の死体が……『最初から』、ずっと『ここに』……?)
 
「…………『キッチン』に居た『男の子』が言ってました。
 貴女は『優しいおばあちゃん』で…………、
 そして……そして、『おじいちゃん』ともとっても仲がよくて。
 
 でも……その『おじいちゃん』は『湖』に落ちてしまった事なってて。
 実際には貴女が『ここに』、あんな風にして………、
 人の目に触れないように『守って』、年月が経つのを『待って』。
 
 ……まさかの話ですが、『そういうこと』でしょうか」
 
朦朧として思考が纏まらないが、考えるのは止めない。
言葉を発しながら、『右方』をチラリと見る。
3匹の『壷ヤドカリ』の所在も把握する。

656ノギシ『ターネイション』:2008/07/09(水) 20:42:09
>>654
「お邪魔します。
 お手数ですが、この『塩』を止めていただけませんか?
 私は自前の『能力』で『保護』されているので。
 こんな風に。」

『ターネイション』で壁を直しつつ、話す。

「止めていただけないと、もっと『ひどい』手段で、『時』を操る『能力』を示さなければならないのですが…」
衣装ケースは背後に置く。

657『そのままの君で』:2008/07/09(水) 22:22:42
>>655

『ステア』の言葉に、『老婆』は小さな声でささやくように、

「貴女…『妄言』はやめなさい。
私は『湖』で『夫』を助け、ここに連れて来た。
『年月』が経つ、というほど長い『時間』は待たなくてもいいはず。
『季節』が変われば、

              あの人はもう『守らなくても』いいはずだから」

クルリ。

そして、『老婆』は立ち上がり、
先ほどの『破壊音』の方を見やる。

「……聞いた? あの『破壊』の音。
……貴女のご友人かしら?
あの方も『野蛮』極まりないわね」

『壷ヤドカリ』は『天井』と『タンス』、
あとは…どこだろうか?

『ステア』は、『熱』によるだるさにより、
『鉛』のように重い身体を持て余しながら、
ただただ考える事だけを行っていた。

658『そのままの君で』:2008/07/09(水) 22:29:23
>>656

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』

『土煙』による視界の妨害もなくなり、
ようやく部屋内を確認出来る『ノギシ』。
『押入れ』の隣には『タンス』がある。
そして『押入れ』の前には一人の『老婆』と
足元に倒れこむ『ステア』の姿があった。

「『野蛮』な方……」

『老婆』は『ノギシ』に語りかける。
その表情は長い髪に覆われ、計り知れない。

「貴方のような方にこそ、『守る』必要があると私は思いますよ。
…『頭』がやられてしまわないように」

『壷ヤドカリ』が一匹、『天井上』を這い回っている。
その視線を『ノギシ』は痛いほど感じていた。
『塩』は止まらず、徐々に『ノギシ』の身体を蝕んでいる。

と。

急に『ノギシ自身』の身体から
『煙』が出始めるのを『ノギシ』は発見した。

659ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/09(水) 23:29:14
>>657
「…………助けた?
 『生きている』んですか、あんな状態で」
 
ポケットに入れておいた『写真立て』を取り出し、
『写真』の中の『老夫婦』と、目の前の『老婆』と『干からびた夫』を見比べる。
未だ『手』しか見えていないなら、力を込めて露出させます。
  
「それとも……『季節』が変われば生き返るとでも?
 『妄言』です……それこそ。……狂ってる」
 
吐き捨てるように言い終えたら、深呼吸をしておく。

660ノギシ『ターネイション』:2008/07/10(木) 21:57:07
>>658
「『野蛮』は必要ですよ。
 過酷な環境を生き抜くためには――」

後ろの壁を壊す。
『土煙』と『黄緑色』の煙。
『水道水』を戻して、『塩素』を抜き出した。

1mg/lで、20lから7.1mlほど出る。
8畳、高さ2.2mなら0.25ppm。
身体を洗っていた時に溜めておいた。
2回操作するのに、0.57秒で、1分ほどはかけれたと思う。
本体は時を戻し続けていたので、無傷。

30ppm…直後より胸痛、嘔吐、呼吸困難、咳

661『そのままの君で』:2008/07/10(木) 22:20:05
>>660

『水道水』が出来る過程において、
『塩素』が『気体』のまま『水』を『消毒』する、
あるいは『水』と『塩素』が混ざっている状態でも
『塩素』がそこから『気体』となって外部に流れる、
という事があるのだろうか?

出来ればソースが欲しいが、ソースが無くても、
『ノギシ』PLが知識を持っており『ある』と
断言出来るのならそれを『信用』する。

662ノギシ『ターネイション』:2008/07/10(木) 23:25:22
>>661
亜塩素酸ナトリウムを注入しているが(http://www.pref.osaka.jp/suido/virtual/kengaku/adult/quick/quick4.html)、
その原料である塩素を、電気分解によって作られた時まで戻す。

663『そのままの君で』:2008/07/11(金) 00:21:58
>>660-662

『モクモクモクモクモク』

ゆっくりとだが、『黄緑色』の『煙』が、
隣の部屋から『ノギシ』が居る部屋に流入してくる。
『ノギシ』自身から出てくる『白い煙』と相まって
部屋は次第にその『視界』を失わせていく…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ステア』は、辺りが少しずつ『煙』に包まれていくのを感じていた。
『白い煙』と『黄緑色』の『煙』。
その中で、『ステア』は『老婆』と『夫』、実物と写真を見比べる。
かなり雰囲気は違うが、『老婆』は確かに『老婆』だろうと思われる。
しかし、その瞳からはどことなく『正気』の色は失われているように感じる。
『夫』は……、当然だが、判別は不能であり、
これ以上『布団』を動かすパワーもない。

一体『老婆』は。
なぜあんな『妄想』にとりつかれているのか?
あの様子だと『夫』を確実に『生きている』と思っているのだろう。
なぜ『季節』が変われば『大丈夫』などと思っているのだろうか?

『ステア』は、それらの『疑問』を
胸に抱きつつ、ついにその『意識』を手放した。
目覚めた時には…全て解決している事を願いつつ、
『黄緑色』の『煙』の中、『ステア』の『意識』はここで一旦途切れる。

             ステア『ブラック・ヴェルベッツ』→『気絶』

664ノギシ『ターネイション』:2008/07/11(金) 22:42:20
>>663
(さて、このまま持久戦に持ち込みたかったのですが――
共倒れになりそうですね…致死濃度まで高めるのは問題がありますし)

本体から出る『時球』を『1分』にし、取り出すテンポを上げる。
『時球』を咳の音(するだろうか?)へ投げる。
取り込まれれば、吸引量が増加する。

665『そのままの君で』:2008/07/12(土) 19:01:16
>>660
確認レス。このレスはもしかして、
0.25ppm作れる動作を1分で120回やれたから
30ppmの濃度になったという事なのだろうか?

666ノギシ『ターネイション』:2008/07/12(土) 20:36:40
>>665
大体の数値としてそのつもりで書いたが、問題があるのだろうか?

667『そのままの君で』:2008/07/12(土) 20:44:31
>>666

いやこちらの『読解不足』だった。



というわけで。



『判定』へ入る。

668ノギシ『ターネイション』:2008/07/12(土) 21:02:41
>>667
ついでに質問を
・『塩』で身体の表面が固められきった場合、それ以上の増殖はしない?
・発現した『塩』はすでに『スタンド物質』ではない?
・何らかの効果で、身体についた『塩』をはがした場合、
 もともとの『塩』がくっつくのではなく、新たに『塩』が発現する?

669ノギシ『ターネイション』:2008/07/12(土) 21:04:20
>>667追記
1問目は『子ども』についた塩の『厚さ』からの判断でお願いします

670『そのままの君で』:2008/07/12(土) 21:17:06
>>668

・塩の厚さは『15cmほど』だった。
・『塩』が『スタンド物質』かは『ノギシ』は確かめていない。
・はがした『塩』は、はがしたまま。新たに『塩』が発現する。

671『そのままの君で』:2008/07/12(土) 21:30:42
>>664

『ガシュッ』

『ノギシ』が『時球』を作ろうとした時………。
『三つ』の『災厄』が『ノギシ』を襲った。

『一つ目』の『災厄』は、『天井』から
飛び降りてきたであろう『壷ヤドカリ』だ。
『壷ヤドカリ』は殆ど動かない『ノギシ』にあたりをつけ、
その『顔面』にベタリ。張り付いた。
思わず『動転』する『ノギシ』。

そして『二つ目』の『災厄』は、
『顔面』に張り付く『壷ヤドカリ』と
『ノギシ』自身の意思で行う
『投げる』という行為から齎された。

そもそも『塩素ガス』の『発生源』のもっとも間近に居る男は、
本来、もっともその『影響』を受けやすい。『ノギシ』、君の事だ。
それを防ぐには文字通り『常に』能力を施行
(『ターネイション』で本体を殴り続ける)している必要があるわけだが…。

その『常なる』能力はここで途切れる事になる。
息を止めるなどの対策もしていない、
その結果は『胸痛、嘔吐、呼吸困難、咳』…。
苦しさの余り、のた打ち回る『ノギシ』。


しかし。

まだなんとかなる。と思うのはけして間違いではない。
『ターネイション』で一度時間を戻してしまえば、
この発作は『一瞬』だけだが収まるのだ。

しかし、ここでしゃしゃり出てくるのが『三つ目』の『災厄』だ。
『ノギシ』が部屋に入った時から『無頓着』で居る『症状』がある。
『塩』の『発露』だ。『煙』であまり分からなかったが、
さきほどから『塩』への対応策をとっていない『ノギシ』は、
着実に『塩』の『発露』を一身に纏っている。
のた打ち回り、『床』の汚れを身体で掃除するかのような
動きをとった『ノギシ』。その間に『塩』は容赦なく、
『ノギシ』の身体を侵食し、立派な『塩』の『壁』を作った。

『ガシッ』
意識が薄れ、弱弱しくなった『ターネイション』の拳が
本体に当てられようとするが、『塩』の『壁』にヒビを入れるだけに留まる。


  くるしいのは
  しおのせいなのだろうか?
  がすのせいなのだろうか?
  からだがうごかないのは?
  
  いしきがとおざかっていくのは?
  
                 ノギシ『ターネイション』→『行動不能』『気絶』

672『そのままの君で』:2008/07/12(土) 21:47:07
>>663

『ステア』が目を覚ましたのは、
ひどく息苦しい『空間』の中だった。
体中がヒリヒリと痛み、胸に痛みが走る。

とはいえ。

『ステア』が、比較的穏やかなのは、
彼女の能力の拠り所である『水』が、
近くに酷く溢れているからだろう。

『ステア』の本能によるものなのだろうか?
『水』は『ステア』を守るようにドーム状に発現しており、
『煙』の侵入を防いでくれている。

(あなた………。
ねえ、あなた……)

『声』が聞こえる。聞き覚えのある『声』。
『老婆』の声だ。

気付くと、『ステア』のすぐ横に『壷ヤドカリ』が居る。
声はそこから、弱弱しく聞こえる。『スタンド会話』。

(…あなたのお友達……本当にあなたのお友達なの…?
毒ガスを…毒ガスを使って…『あなたも含めた』私たちを攻撃してきた……。
あの人は…『危険』だわ……。あの人はきっと…あなたの『害』になる……。

わたし……くるしい、とても……とても……。
ねえ、あなた。あなた……『水』をあやつることが
できるのよね……?
その『水』……私の『こどもたち』の力……。
ふりしぼって…………。

ねえ、おねがい……。
そのちからで…『夫』だけでも…たすけて……。
わたしは…いいの…。
あなたと…『夫』だけで…逃げて……)

『ステア』の周りには人間も動かせるかもしれない量の『水』。
(実際は非常に『薄まった』『アルコール』だが、
『少なくとも』これを『ステア』はこれを
『アルコール』だと『認識』出来なかった。『水』に思える)

これでどうするかは完全に『ステア』次第だった。

673ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/13(日) 01:30:14
>>672
「……『ノギシ』さんが何を仕出かしたのかはわからない。
 ……貴女の行動の理由も、理解しきれていない。
 でも、彼には頼まなければならない事がある。
 貴女には私が納得できる『説明』をして貰いたい……。
 だから……この場に居る全員、見捨てるつもりはありません」
 
まずは、『ブラック・ヴェルヴェッツ』を仏壇の部屋にあった『窓』に突っ込ませる。
私の位置が倒れた時から変わってないなら、『窓』は後方真っ直ぐにある筈です。
だからもし『視界』が利かないとしても大丈夫でしょう。
上手くいけば、『窓』は割れて『煙』はそこから流れ出ていくと思います。
同時に外の連中にも音が伝わるかも。
『呪い』にビビってる大人たちがこちらに来てくれるかは疑問ですけど。
 
上記の行動の成否に関わらず、『水』に『老婆』『夫』『ノギシ』を取り込んで、
『煙』の薄くなっている方へ運び出していきたい。
一度に『全員』が無理なら、『夫』>『老婆』>『ノギシ』の順番です。
 
(大見得を切っては見たものの……やれるのか?
 この『毒ガス』が充満した状況、『水』の量はギリギリ。
 ………………助けきる時間はあるのか?
 何とかマルッと助け出したいものですけど…………)
 
自分はドーム状の『水』を潜水服のように着込んで、
ドームの中に蓄えた空気で呼吸を確保して行動します。

674『そのままの君で』:2008/07/13(日) 09:23:57
>>673

『ステア』の身体にすでに『火照り』はない。
『老婆』の能力は解除されたのだろう。
ダメージといえば『毒ガス?』によるものなのだろうか、
先ほどから感じているヒリヒリとした痛み。
そして先ほどまでの『火照り』が齎した
心身両面にある圧倒的な『疲労感』だ。

『水』に関しては『畳』から湧き出てくる。
おそらく『壷ヤドカリ』が行っているのだろう。
『能力』を使用するにはうってつけの状況。

『ガシャァン』

『ブラック・ヴェルヴェッツ』が『窓』を破壊する音が聞こえた。
『煙』の動きがやや変わる。
あとは……。

『ギュァァァァ―――――ン』

『水』による『波』で『夫』『老婆』、
そして『ノギシ』を運び出そうとする『ステア』。
運び出すのは煙の薄い場所…
『仏壇』の部屋の窓際まで一気に『押し出す』ッ。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

とりあえず『夫』と『老婆』に関しては、
『仏壇』の部屋の窓際まで一気に『押し出す』事が出来た。
幸運……というべきか『仏壇』の部屋には、『糠』が大量に付着していた。
その為、非常に『滑りやすく』
なっていた事もあり、そこまでは『容易』だ。

続いて『ノギシ』。『ノギシ』は先ほどの少年のように
『塩像』となってしまっており、
その足は『塩』で床に『固定』されてしまっている。
その為、『水』で身体ごと流すのは容易ではなさそうだ。

『塩』を『水』で溶かす方法もあるが…
非常に時間がかかる方法でもある。
それまで『ステア』が確保している『空気』が持つのかどうか……。
『正攻法』では間に合わない、と『ステア』は感じる。

675ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/13(日) 13:56:16
>>674
「『生糠』が復活している……『老婆』が見越していてくれたのでしょうか。
 何にせよ、お陰で思いのほか上手くいった。
 ……ただし、『ノギシ』さんの『塩像』以外は、ですが」
 
どうするべきか? 
『塩像』といっても毒ガスが染み込まないとは限りません。
先ほどの少年の例を考えれば、多少の通気性はあるんでしょう。
放って置くつもりは無い……しかし、『正攻法』では時間が掛かる。
 
「ならば……」
 
『水』の流れに乗って自分も窓際まで移動。
そのまま『老婆』と『夫』を連れて窓から外に出たい。
『二人』(と言っていいのかどうか分からないが)をガラス片の無い地面に横たえたら、
全ての『水』を『家の屋根』に向けて伸ばす。
その『水』の中に入って、浮力を利用すれば楽に屋根へ上がれるでしょう。
……そして、屋根からなら『家の裏の湖』が視認できる筈です。
『湖』はどういう状態でしょうか? 
暑さで干上がってたりすると完全に目論見が外れるのですが……。

676『そのままの君で』:2008/07/13(日) 15:33:48
>>675

『シャァァァァァァァァァ―――――』

『窓際』まで赴き、『窓』から脱出する『ステア』。
『ザワザワ』という町人たちの声が聞こえたが、
今は一刻一秒を争う状態。そのまま、
『水』を屋根の上に飛ばす。

『レィンボゥゥゥゥゥッ!』

『虹』のような『アーチ』を描き、
『屋根』の上に跳ぶ『水』。
そこを上に跳ぶ力と浮力を利用しながら、
『雨どい』を伝いつつ屋根に上る『ステア』。
(さすがに単純な浮力だけは上へ上手くあがれなかった)

『屋根』の上からは今回の事件の発端となった『湖』が、
その『水』を湛え、どっしりとそこに存在していた。

677ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/13(日) 16:41:46
>>676
「………………よし。やってやります。
 この衆人環視の状況だからこそ……、
 『ド派手』に―――『ブラック・ヴェルヴェッツ』」
 
『湖』の『水』を全て操り、こちらに向かわせます。
投影するイメージは『天に昇る龍』のヴィジョンです。
 
これで、恐らく町人達は私のことなど眼中に無くなる筈です。
態々『お払い』をするぐらいには、信心深い方々なんでしょうし。
まあ………ともかく。
町人達が『龍』に目を奪われている間に、
『屋根』から下りて『家』の裏手に回っておく。
『龍』はもちろん常に視界に入れたままです。

678『そのままの君で』:2008/07/13(日) 18:26:45
>>677

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』


そして、その日、その場所、その時。

お払いも終わり、町人たちが『呪い』が
解かれるのを祈っていたちょうどその時。

『湖』が、呻いた。
それを町人たちは確かに、聴いた。

『ドッシ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ンッッッ!!!!!!』

この町に脈々と語り継がれる事となる『伝説』の
『光景』が今まさに始まろうとしていた。

『湖』の『水』が逆巻き、溢れ、うねり、括られ、
一つの『形』に収縮されると、町人たちの口からは
もはや『感嘆』の吐息しか漏れない。


『水』からは『龍』が生まれ、
荒々しくも圧倒的に『老婆』の『家』へと近付いてくる。
それを見つつ、『ステア』は『裏手』に回る。

679ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/13(日) 22:33:16
>>678
「……これでいい。
 『老婆』やその『夫』の事は全て『呪い』のせい。
 そしてその『呪い』は……この『龍』が」
 
近くに『窓』があれば『ブラック・ヴェルヴェッツ』で割ってカーテンも開けて置く。
『龍』はそのまま『家』の上空を過ぎた所で、Uターン&降下。
 
「……全力全開の力押しでどうにかします。
 『家の修繕費』とかは、『ノギシ』さん持ちです。
 『能力』でしっかり責任を取って貰わないと。
 (何を仕出かしたのかはよく知らないけど)」
 
『龍』を先ほど脱出に使った『窓』から『家』に突入、『家』を水で満たす。
そしてすぐさま、上記で割った『窓』から(ないなら入ってきた場所から)離脱させる。
『ブラック・ヴェルヴェッツ』の制御で、『家』を破壊するような事にはしません。
ですが、『毒ガス』はその圧倒的質量で文字通り洗い流してしまえるでしょう。

680『そのままの君で』:2008/07/13(日) 23:24:47
>>679

『ギュワァァァァァァァァッ!!』

『水龍』は降下すると『窓』から『家』の中に侵入し、
その姿を『水』に戻し、『家』自体を水で埋め尽くした。
その後、すぐさま『外』へ出て行く『水龍』。
おそらくだが、『ステア』の目論見どおり
『毒ガス』を四散させる事が出来たであろう。

その様子をポカンと見ている住人たち。
余りの事に『老婆』と『夫』は今のところ
『放置』されているようだ。

681ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/13(日) 23:44:06
>>680
「……ふう」
 
『水龍』を上空でグルグルと回転させて、注目を集めておきます。
その間に『老婆』とその『夫』の所に戻る。
『水龍』を回転させるついでに、『水龍』の一部で
住人達と『家』の間に視界を遮るカーテンを作っておけば、
見咎められることもないでしょう。
 
ところで、忙しくて確認する暇がありませんでしたが……、
『夫』はどういう状態なのでしょうか?
それと『老婆』の意識はあるでしょうか?

682『そのままの君で』:2008/07/13(日) 23:50:19
>>681

『しゃううううううううううううううう』

『水龍』は旋回し、その『ヒレ』が大きく伸びると、
『家』を覆うかのように『カーテン』状になった。

その内側を通り、『ステア』は『老婆』と『夫』の元へと赴く。
『老婆』にすでに『意識』はなく、『夫』は……
『ミイラ』化している。

683ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/14(月) 00:10:53
>>682
「……『ミイラ』。
 どう考えても死んでいますが……。
 やはり……『老婆』は狂っていたのでしょうか」
 
念の為、呼吸を確かめる。
『老婆』と『夫』の両方ともです。

684『そのままの君で』:2008/07/14(月) 00:14:29
>>683

『ステア』が呼吸を確かめると、
『老婆』には息があるが、『夫』にはない。
『夫』は完全なる『ミイラ』で、
これが『能力』によるもので『解除』すれば元に戻る、
というのでもなければ、完全に、『死んでいる』。

685ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/14(月) 00:18:22
>>684
「…………」
 
振り返って窓から『家』の中を覗く。
『生糠』はどうなっているでしょうか?
『水』で洗い流されたとしても、畳の目地にこびりついてそうなものですが。
『ノギシ』の行方も確認しておく。

686『そのままの君で』:2008/07/14(月) 00:22:34
>>685

『生糠』はすでに『消えている』。
『煙』も、『塩』も、何もかもが、もはや存在していない。
『壷ヤドカリ』のヴィジョンも見当たらない。

そして、『ノギシ』を覆っていた『塩像』も『解除』されていた。
『ノギシ』自体は『気絶』しており、
グッタリと『寝室』の壁の隅で横たわっていた。

687ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/14(月) 00:33:07
>>686
「『老婆』が気を失って、全て解除されてる。
 つまり……どうしようもないってこと……」
 
『水龍』から伸ばした『水流』に『ノギシ』を取り込み、
こちらに連れてくる。さっきと違って水量は十分です。
『生糠』がなくても問題無しでしょう。
 
『ノギシ』を回収したら、『老婆』『夫』『ノギシ』を
『ブラック・ヴェルヴェッツ』の像と『水流』に乗せる様にして、
一旦その場を離れます。
とりあえず……『家』の裏手へ。

688『そのままの君で』:2008/07/14(月) 00:39:55
>>687

『ノギシ』を『水流』で取り込み、
『老婆』『夫』『ノギシ』を、
そのまま『家』の裏手へ連れてくる『ステア』。

一仕事終えた後の途方も無い『徒労感』が『ステア』を襲っている。
これからこの事態をどうするべきか………『ステア』は考える。

689ステア『ブラック・ヴェルヴェッツ』:2008/07/14(月) 01:02:58
>>688
(……もし、少しでも生きていたなら。
 瀕死の『夫』を、『老婆』がその『能力』で生き長らえさせていたなら。
 『ノギシ』さんの『スタンド』でどうにかできていたかもしれない……)
 
『水龍』は、静かに『湖』へと戻す……。
 
「……しかし、事実は『これ』。
 どうする事も出来ないのか……憂鬱です」
 
とりあえず、『事件』は全て『呪い』のせいだった。
とでも証言する事にしましょうか……。
さっきの『水龍』が『呪い』を『払った』と言う事にでもなれば、
事態も収拾するでしょう。
 
あとは……『老婆』が『優しいおばあちゃん』に戻ってくれればいい。
『夫』を失ったという『事実』がなくならない限り、
……例え『時間』を操っても無理な話でしょうけど。
 
→『エピローグ』へ

690『そのままの君で』:2008/07/14(月) 01:32:58
>>689

『生命が終わったものは もう戻らない どんなスタンドだろうと戻せない』

          誰の『台詞』だっただろうか?

『水龍』は『湖』に帰り、そして、それとほぼ同時に、
強大な『スタンドパワー』の使用、かつ、それまでの戦いの疲れからか、
『ステア』は眠りこけるようにその場に倒れこんだ。

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→

一週間ほどして。

『ステア』と『ノギシ』は『病院』に居た。
『塩素ガス』の治療と疲労の回復のため、しばらく入院していたが、
晴れて、今日、二人して退院となったのだ。

…二人が今回の事件についてどんな事を話し、
どんな事を考えたか…。それは二人自身が一番良く知っている事だろう。

『老婆』に関しては、高齢のため、そして『精神』に
錯乱が見られる為、もうしばらく『入院』という事になるらしい。

『ステア』は、入院中、少しずつ『老婆』と『対話』を行い、
ようやく今回の事件の『真相』を知る事が出来ていた。
それは悲しい、夏の淡い恋のような『真相』だった。


『そのままの君で』


『老婆』の願いに『ステア』は僅かに『涙』する。

いくら『ブラック・ヴェルヴェッツ』で、
この『涙』を操作して消したとしても。

『ステア』の心に伝い落ちた『涙』の跡は二度と消える事はないだろう。


                  エピソード5:『そのままの君で』⇒『了』

691『そのままの君で』 前日談:2008/07/14(月) 02:31:44

『老婆』……『崎山タメ』は探していた。

『夫』が『湖』に落ちたと『警察』に告げられ、
更に『警察』の捜索でも『夫』の『死体』はあがってこない。

しかしなおも探していた。
『夫』を。生きているはずの『夫』を。

そして、その結果。
月明かりの夜、『湖』のほとりで『崎山タメ』は『不思議』な光景を目にする。

『白い粉』が高く、高く、積み上がり、
『湖』の奥底に沈んでいた『夫』の身体を浮き上がらせる。
おそらくだが、『湖』の底の岩にでも引っかかってしまい、
その身体は浮かんでこなかったのであろう。


『白い粉』の正体については、『崎山タメ』はよく承知していた。
彼女の『こどもたち』…『壷ヤドカリ』が作る『塩』に違いない。
『崎山タメ』は昔からこの『能力』を持っている。
『食物』を効率よく『保存』する為に、神様が与えてくれた『才能』。

『壷ヤドカリ』の一匹が『夫』を見つけ、『能力』を使ってくれた。
その事実に単純に喜びを感じる『崎山タメ』。

その意味の『不可解』さを『老婆』が感じるのはそれからすぐの事だ。

692『そのままの君で』 前日談:2008/07/14(月) 02:37:46

『月明かり』の中、『夫』と再開を果す『老婆』。『夫』を見やる。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

……『夫』は、これは、いや『夫』なのか?

……自分には分かる、確かにこれは『夫』だ。

『夫』は、ふやけた『クラゲ』のような存在と化していた。
『湖』の水をたんまりと吸い、ぶくぶくにふやけた『水死体』。
それに『塩』がまんべんなく付着している。

当然の結果だ。当然の結末だ。当然の終結だ。

ここで。
普通の人間ならば、『夫』の『死』に否応なしに『直撃』する事となる。
しかし『崎山タメ』はその『直撃』を『精神』を大きく捩じらせる事で『避けた』。

すなわち、『狂気』の泉にドップリと身体を浸らせる事で、『夫は生きている』と思い込んだ。



しかし……、そうなると『不可解』な事が出来てしまう。
『壷ヤドカリ』の能力について、だ。
この能力については『崎山タメ』自身、骨の髄まで理解している。
この能力は『防腐』の能力。
つまり『全身』が『腐る』はずもない『生きているもの』から
『能力』…『塩』が発生するはずも無い。
しかし、現実問題、『夫』から『塩』は発生している。
しかも、見た限り『夫』は全身が『腐ってしまっている』ように見える……。

ここで。
普通の人間ならば、『夫』の『死』を確実に受け入れざるを得ない『状況』に陥る。
しかし『崎山タメ』はその『状況』を『狂気』の論理の綱渡りで『避けた』。

すなわち、
「確かに夫は腐ってしまっているように見える。
しかし、夫が死んでいるはずはない。

となれば結論は一つ。
          

       この世界は『生き物でも腐ってしまう世界になってしまったのだわ!』」

693『そのままの君で』 前日談:2008/07/14(月) 02:39:42

『崎山タメ』はその後、『勝手口』から懸命に『夫』を家の中に運んでいった。
『勝手口』を入ると『キッチン』。

『夫』の近くに居てあげたいからしばらくここにはこないかもしれない。
『こどもたち』の一匹に『漬物』の管理を任せておこう、と『崎山タメ』は考える。
元々彼らの本業はそれだから至極当然といえるだろう。

夫を引きずり、廊下までやってくる。
ふと『崎山タメ』は『野良猫』が足元に近寄っているのをみた。
『野良猫』は興味深そうに『塩塗れ』の『夫』を引っかいている。

『しっしっ』

『崎山タメ』が『野良猫』を追いやると、『猫』は一つの部屋に入ってしまう。
…また近寄ってこられると面倒だわね。
そう考えた『崎山タメ』は、その『ドア』をそっと閉じた。

そして『崎山タメ』と『夫』は『寝室』へ。
『壷ヤドカリ』は、『崎山タメ』の思い、
『腐敗から生物を守りたい』という思いを受け、
目に付くあらゆる『生物』を『保存』し始めるようになる。
もしそれに『逆らう』『生物』がいれば、
『罠』をはってでも『保存』する。
『崎山タメ』の強い思念が『壷ヤドカリ』たちをそんな生態へと変えていた。

694『そのままの君で』 前日談:2008/07/14(月) 02:41:34

今はひどく暑い。
だから夫が『腐って』しまっているんですね。
じゃあ次の『季節』まで。太陽がその勢いを落とすまで。
それまで私の『こどもたち』で
皆を『腐敗』から『守って』あげましょう。


ここで『次』の『季節』まで待ちましょう。
ただ…、それだけ濡れていると余計腐りやすいわね。
私のこどもたちの『能力』の中で、
一番、水に強いもの……本来『干物』を作る能力を
使って乾かしてあげましょう。


そして、待ちましょう。

ほんの少しの辛抱ですよ、あなた。
『冬』…いや『秋』にでもなれば、
私の能力が無くても『腐敗』なんてしなくって。
あなたは、きっと、元気になるわね。

そしたら、もう、うっかり足を滑らせて『湖』なんて落ちないで下さいね。

695『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:47:52

『壷』をヤドカリのように背負う『群体スタンド』。『七体』がその数。
『生物』を昔ながらの『食物保存方法』で『保存』しようとするのが能力。
これらの物質は『実体化スタンド物質』。
それぞれの『壷ヤドカリ』がそれぞれの『保存方法』を司っている。

能力は『認知発動』。『腐る』条件が整えば整うほど、
それに抗うように能力は早く『進行』する。
逆に言えば『腐り辛い』状況では能力は弱まる。

『壷ヤドカリ』がお互い触れ合っている状況なら、
一匹の『スタンドパワー』に他の『壷ヤドカリ』の
パワーを合算させてより速いスピードで能力を進行させる事も可能。

『チュチュ・リ・ミキシーズ』
パワー:E スピード:B 射程距離:『建物』程度
持続力:A 精密動作性:B 成長性:?(変性中)

☆本来、『死んだ生き物』(『食べ物』)限定だった能力だが、
本体の強固な意志により『生きているもの』にも有効となった。
☆それぞれ司っている『保存方法』は以下の通り。
『壱』:『塩漬け』
『弐』:『糠漬け』
『参』:『砂糖漬け』
『肆』:『酢漬け』
『伍』:『燻製』
『陸』:『酒漬け』
『漆』:『天日干し』

696『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:52:41

【評】
『ステア』

『ブラック・ヴェルヴェッツ』を十分に活用し、事象を切り抜けた。
元々『ブラック・ヴェルヴェッツ』が今回の相手と相性がいい事もあるが、
『水』を失うまで、その能力は猛威を振るう。
失ってからも果敢に攻めるその姿は素晴らしかった。
最後の結末を選択出来たのは、その動きが運んできた『運命』といえるだろう。
能力使用時にはもう少し『遊び』
(ヴィジョンを動物や武器などイメージしやすいものに変化させる)が
あってもよいかと思ったが、最後に『龍』をもってきて、
更にそれにも意味があった事に関しては非常に良いと感じた。

気になるところは『ブラック・ヴェルヴェッツ』の『ヴィジョン』について。
個人的には『SBR』並みの意味のないヴィジョン、
あるいはこれが『水』にとりつく感じだとイメージしていたので、
『移動』や『エンジン部分』の『回転』を用いた行動には戸惑ってしまった。
本当にそんな事が出来るのか? 機会があれば確認しておくのもいいかもしれない。

697『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:54:12
【評】
『ノギシ』

『ターネイション』という『暗闇』に(GMも含め)振り回されてしまった印象。

『能力』に対する『意欲』と『過信』と『追求精神』が
結果として空回りがちだった事は否めない。
『能力』ではなく素直に『ヴィジョン』を使っていれば
解決出来た事もあっただろう。

パートナーの『ステア』は、今回の敵に
非常に相性のいいスタンドを持っていたものの、
『敵にダメージを与える』という点に対して乏しく
(普通のミッションならば『防御』に関しても不安定だっただろう)
『近距離パワー型』である『ノギシ』が『剣』や『盾』となって、
切り込んでいった方がよりよいコンビとして活躍出来たように思う。

顕著なのが『壷ヤドカリ』の撃破に対して。
『ステア』だけでは『壷ヤドカリ』を捕獲するのが精一杯な為、
結果的に害を及ぼす存在であった以上『壷ヤドカリ』には、
ある程度のダメージを与えておくべきだったし、
それが容易に出来るのは『ノギシ』だけだった。
(おそらく『老婆』に『遠慮』したのだとは思うがそれでも)

698『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:54:58

実質、前半部分では『ステア』の独壇場であった。
(『ステア』のスタンドの有効性から考えてしょうがない部分はあるとは思うが)
そして中盤になり、『パーティー』は分断、
否応無く『活躍』の場が見出せる時になって、
『ノギシ』は『選択ミス』を犯している。
言うまでもないかもしれないが『三匹』の『壷ヤドカリ』の『放置』。
おそらく『視界外』に出れば能力は解除されると思った結果だろうが、
そういう性質の能力ではなかった為、最後までこの能力に
縛られたまま行動せざるを得なくなってしまった。
早く『ステア』を助けに行きたかった、のかもしれなかったが、
その割には『仕込み』に時間をかけている印象がある。
おそらくだが『隣の部屋からの能力使用の奇襲』を
『思いついて』しまった為、それに拘泥してしまったのではないかと思われる。
『三匹』の『壷ヤドカリ』を潰し
『ダメージフィードバック』を『老婆』に与える。
『ステア』の忠告どおり、この方法が
『ステア』を素早くサポートする最善の方法だっただろう。

699『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:55:30

また、最後の大技『塩素ガス発生』は、『理論』だけで
積み上げた『砂上の楼閣』のように思えた。
そもそも
1.一体いつの時期に『塩素(亜塩素酸ナトリウム)』が
投入されたか? を見極めることが非常に困難。
浄水場の水槽に『塩素』が投入されれば
そんなに長くない時間で『水』と混ざってしまい認識不可能になると想定される為。
「『認識』出来なくても『水』の中の『塩素』だけに干渉したんだよ!」
という理論かもしれないが、さすがに『ターネイション』に
そんな『精密動作性』はない(『C』で判定)。

2.『常に』『本体』に能力を使い続ける、という事が難しい。
『塩素』を取り出しつつ、同時に本体にも能力を使う。
「『両手』あるんだから出来るじゃん!」
という理論かもしれないが、さすがに『ターネイション』に
そんな『精密動作性』はない(『C』で判定)。
『両方』こなせるような『幹部』のような能力ではないと思われる。


GMがそう思うのならレス段階で止めればいいのではないか?
とも思われるだろうが、
それでも通したのは、率直に言ってしまえば、

『殺意』を持っているかもどうか分からない相手をッ!
(『塩』が身体を覆っても『死なない』のは『少年』を見て把握しているはず…)
『仲間』もろともッ! しかも『仲間』もろともだッ!
防御困難な『毒ガス』で攻撃しようと思うヤツはッ!
もしその『戦法』に穴があるのならッ!
『自業自得』で 足元すくわれてもしょうがねぇよなァ〜〜〜ッ!!

という『考え』によるもの。
『異論』があるなら聞きはするが、聞くだけに留める。

700『そのままの君で』:2008/07/14(月) 02:56:02

最後に。

『ノギシ』には『超推理』と思われる部分がかなりあった。
『他PC』の得た情報や『家』の地図による情報、これらは
『PC』自身は知りえないものである事を、よく心得て行動するべき。
(PLが知り得るのはしょうがない為、生かすのであれば、
もっと自然な形で生かすよう配慮した方が良い)

『ターネイション』で出来る事、出来ない事の範囲を
質疑応答などで確定させ、『能力』に振り回されないようにする事。
『超推理』をしないよう、徹底する事。
これらをクリアするだけで素晴らしい板活動を送れると思われる。

『ノギシ』の今後に期待する。

701『そのままの君で』:2008/07/14(月) 03:25:52
エピソード5:『そのままの君で』

『前提・参加希望』【>>437-456
『フリミ本編』【>>457-690
『前日談(真相)』【>>691-694
『敵スタンド能力・評』【>>695-700

『総レス』:265レス(本レス含む)
『総日数』:35日 (フリミ本編から評までにかかった日数)

702『前略、』:2008/07/14(月) 18:42:58

『前略、』倉庫住民皆様へ。

『六月後半』くらいから急遽、私(GM)自身の
『生活形態』が変わってしまい、
とりあえず『エピソード5』については終わらせましたが、
恒常的なGMレスをしていくのに『無理』をしないと
いけない状態になってしまいました。

けして来れなくなるわけではないので、
やろうと思えば今後も続けられない事はないとは思うのですが、
果たしてそれで『フリミ』のクオリティが保てるかどうか、
結果的にそれが皆様のご迷惑になるのではないか、
という考えもあり、しばらく『お休み』を頂きたいと思い、
ここに報告させて頂きました。

幸い、といいましょうか、今の状態は
『一時的』なものに収まる予定なので、一応は
『10月』くらいには『復帰』したい、と考えています
(延びる可能性もあります、あしからず)。

皆様と一緒に紡いでいくべき『フリミ』については
まだいくつか『ストック』はありますので、
状態が落ち着けば『復帰』したい『意欲』は『充分』にあります。
『復帰』しましたら、より一層、皆様に楽しんで頂けますよう
精進していくつもりですので、申し訳ありませんが、
もし当フリミを楽しみにして下さっていた方が
いらっしゃったのであれば『秋ごろ』までお待ち下さい。

板自体のチェックは日常的に行えると思いますので、
何か用件があれば、宣伝スレなどに書いて頂ければ対応いたします。

私がこのフリミ群を始めた当初に比べ、
『男』『男(偽』以外のフリミもいくつか増え、嬉しい限りです。
願わくば、『フリミ』や『イベント』が増え、
上記二人が居なくても毎日、どこかのスレが動いている、
そんな倉庫であってほしい。そんなふうに考えています。
 
それでは、しばしの『休止』に入らせて頂きます。
皆様、お体には気をつけて……。

                2008年7月14日 『前略、』

703エピソード6:『病は気から』の【前提】:2008/12/28(日) 11:40:21

『基本設定』

名前:相良靖(さがら やすし)
性別:男
年齢:26
職業:会社員
スタンド:???
持ち物:白のトートバッグ、財布、携帯電話、手帳、ボールペン
ティッシュ、ハンカチ、文庫本、『超能力入門』(テキスト)
血液型:A
生まれた月日:11月20日
容姿・服装:服装はブラウンのジャケットに
ジーンズ、白と赤のスニーカー。
黒髪でうっすら肩にかかるほどの長さ。顔は面長でやや鼻が高い。
身長:177cm
体重:71kg
趣味:トランプピラミッド作成
生い立ち:平凡な家庭に育ち、やることもなくそこそこの大学を出、
特に目的もなく、中堅の会社に就職。
きっかけ:街でたまたま『超能力開発教室』の看板を見つけ
そこの『試験』に合格してしまい、通う事となった。
(『試験』とは、『試験官』の後ろに『何か』が見えるか?
という問い。『人型』の亡霊のようなものが見えた)
宗教観:基本的には信じていないが、祭事などでは
様々な宗教に準じた儀式をそれと感じずに行う、
典型的な日本人の宗教観を持つ。

備考:参加者は一名。『参加者設定』は上記のものを使用してもらう。
『推理ミッション』、やる事は自分で見出すこと。

704エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:41:29

『基本設定』

名前:相良靖(さがら やすし)
性別:男
年齢:26
職業:会社員
スタンド:???
持ち物:白のトートバッグ、財布、携帯電話、手帳、ボールペン
ティッシュ、ハンカチ、文庫本、『超能力入門』(テキスト)
血液型:A
生まれた月日:11月20日
容姿・服装:服装はブラウンのジャケットに
ジーンズ、白と赤のスニーカー。
黒髪でうっすら肩にかかるほどの長さ。顔は面長でやや鼻が高い。
身長:177cm
体重:71kg
趣味:トランプピラミッド作成
生い立ち:平凡な家庭に育ち、やることもなくそこそこの大学を出、
特に目的もなく、中堅の会社に就職。
きっかけ:街でたまたま『超能力開発教室』の看板を見つけ
そこの『試験』に合格してしまい、通う事となった。
(『試験』とは、『試験官』の後ろに『何か』が見えるか?
という問い。『人型』の亡霊のようなものが見えた)
宗教観:基本的には信じていないが、祭事などでは
様々な宗教に準じた儀式をそれと感じずに行う、
典型的な日本人の宗教観を持つ。

備考:参加者は一名。『参加者設定』は上記のものを使用してもらう。
『推理ミッション』、やる事は自分で見出すこと。

705エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:43:34

『スタンド』という能力が存在する事は、
すでに読者にとっては周知の事であろう。
この『スタンド』に目覚めかけた者たち、
便宜上名付けるならば『半人前スタンド使い』達の
物語を今回は紡いでいきたい。

『超能力開発教室』。

あからさまに胡散臭い、この施設を訪れるのは、
ただならぬ能力の『芽』を自らの内に感じた者たちだ。

『超能力開発教室』。

ここは、『スタンド』の才能はあるものの、
まだ目覚め切ってはいない人々の『能力』を
完全に開花させるのをサポートする施設。

706エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:45:20

12月29日、午後9時半。外では小雨が降っている。
今日もこの施設の一角、会議室のような部屋に
数人の『半人前スタンド使い』達が集っていた。

こじんまりとした部屋に移動式の『ホワイトボード』、
中央に大きな『テーブル』が用意されている『部屋』。

『参加者』は『六人』。

今回の彼らの『課題』は、お互いの『不可思議体験』を語り合う事、
『不可思議体験』を語る事によってお互いの『超能力精神』を
研ぎ澄まし、『能力』の発現を促進させるのだという。

ポツポツと『自己紹介』を始める六人。
それからしばらく経った頃だろうか…。

『ダンザイスル』

何かしら『不吉』な声が周囲に響き、
思わず顔を見合わせる『一同』。

何かが、始まろうとしていた。

707エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:46:22
<『半人前スタンド使い』とは?>

このフリーミッションにおいてのみの用語および定義。

『他者のスタンドは認識出来るが、
自らのスタンドはまだ発現出来ない、
もしくは極めて発展途上で能力だけが暴走している状態』。

ジョジョ第四部において広瀬康一が射抜かれた後、
東方仗助に治してもらい、『バッド・カンパニー』が
見えるようになった状態のようなもの。

708エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:47:56
<受講者名簿その1>
(人物紹介は相良が『自己紹介』時点で観察や話を聞くことで得られた情報)

『相良靖(さがら やすし)』
当ミッションの参加者。

『財部 慶太(たからべ けいた)』
名前:財部 慶太(たからべ けいた)
年齢:31
職業:パンクロッカー(自称)
持ち物:肩掛けの黒いバッグ
容姿・服装:サングラスをかけている。棘のついた黒のレザーの
ジャケットを羽織っている。耳には大きなピアスがたくさんついている。
金髪のモヒカンで、目がすっぽり覆われるサングラスをかけている。筋肉質。
備考:元坊主。春ごろに『寺』で、
『超能力』を使う男と対峙し、その事で
『超能力』に興味を抱いたという。

『藤間 正一郎(とうま しょういちろう)』
名前:藤間 正一郎(とうま しょういちろう)
年齢:28
職業:サラリーマン(自称)
持ち物:黒の書類入れバッグ
容姿・服装:グレイのスーツにワイン色のネクタイ。
黒髪でびっちりとした七三分け。黒縁眼鏡。気弱そう。
備考:真面目そうな印象。同僚の脇に『背後霊』のようなものが
見え、それを同僚自身に告げたところ、この教室を紹介されたという。

709エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:48:56
<受講者名簿その2>
(人物紹介は相良が『自己紹介』時点で観察や話を聞くことで得られた情報)

『朝日 香里奈(あさひ かりな)』
名前:朝日 香里奈(あさひ かりな)
年齢:30代前半?
職業:主婦(自称)
持ち物:赤い革のバッグ
容姿・服装:オレンジに近い茶髪で耳が半分くらい隠れている。
小さなピアスがわずかに見える。左手薬指にはささやかな結婚指輪。
ベージュのタートルネックにブラウンのズボン。
備考:フワフワとした感じの女性。
子供の頃から『幽霊』のようなものは見えたらしいが、
特に気にせず生きていたらしい。最近、こういう教室が
ある事を知り、生け花教室を辞めてこちらに来たという話。

『川畑ユレイ(かわはた ゆれい)』
名前:川畑ユレイ(かわはた ゆれい)
年齢:20代前半?
職業:バレーボール選手(自称)
持ち物:白いブランド物のバッグ
容姿・服装:やや厚化粧の女性。白を基調としたブランド物の服装。
派手な金髪の巻き髪が背中まで垂れている。キツそうな顔。
備考:バレーの試合中、ボールが二つに見える現象に見舞われる。
その不可思議現象を周囲に相談していくうちに教室に辿り着いたらしい。

『岸見沙依 (きしみ さより)』
名前:岸見沙依 (きしみ さより)
年齢:20代後半?
職業:語らず
持ち物:見た限り見当たらない
容姿・服装:白いワンピース。腰まで垂れる長い髪。陰鬱そうな印象。
備考:ある五月の晴れた日、宗教勧誘をしていた彼女は、
ドアが生き物のように勝手に動く現象を目の当たりにしたらしい。

710エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:50:16
<『一室』の地図>
ttp://tok0.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/gazouup/img-box/img20081228113341.jpg

711エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/28(日) 11:55:29
【基本設定】(>>704
【前提】(>>705-707
【受講者名簿】(>>708-709
【地図】(>>710

『質問受付』は12月28日(日)23時30分まで
『参加者募集』は12月29日(月)0時から
と、する。

712エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/29(月) 00:38:15

『参加者募集』している。

713新手のスタンド使いかッ!?:2008/12/29(月) 01:08:47
>>712
参加希望

714『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:20:09

エピソード6:『神の不在証明』

715エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/29(月) 01:21:27
<これまでのあらすじ>

『スタンド』という能力が存在する事は、
すでに読者にとっては周知の事であろう。
この『スタンド』に目覚めかけた者たち、
便宜上名付けるならば『半人前スタンド使い』達の
物語を今回は紡いでいきたい。

『超能力開発教室』。

あからさまに胡散臭い、この施設を訪れるのは、
ただならぬ能力の『芽』を自らの内に感じた者たちだ。

『超能力開発教室』。

ここは、『スタンド』の才能はあるものの、
まだ目覚め切ってはいない人々の『能力』を
完全に開花させるのをサポートする施設。

716エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/29(月) 01:22:05

12月29日、午後9時半。外では小雨が降っている。
今日もこの施設の一角、会議室のような部屋に
数人の『半人前スタンド使い』達が集っていた。

こじんまりとした部屋に移動式の『ホワイトボード』、
中央に大きな『テーブル』が用意されている『部屋』。

『参加者』は『六人』。

今回の彼らの『課題』は、お互いの『不可思議体験』を語り合う事、
『不可思議体験』を語る事によってお互いの『超能力精神』を
研ぎ澄まし、『能力』の発現を促進させるのだという。

ポツポツと『自己紹介』を始める六人。
それからしばらく経った頃だろうか…。

『ダンザイスル』

何かしら『不吉』な声が周囲に響き、
思わず顔を見合わせる『一同』。

何かが、始まろうとしていた。

717エピソード6:『神の不在証明』の【前提】:2008/12/29(月) 01:22:37

<『半人前スタンド使い』とは?>

このフリーミッションにおいてのみの用語および定義。

『他者のスタンドは認識出来るが、
自らのスタンドはまだ発現出来ない、
もしくは極めて発展途上で能力だけが暴走している状態』。

ジョジョ第四部において広瀬康一が射抜かれた後、
東方仗助に治してもらい、『バッド・カンパニー』が
見えるようになった状態のようなもの。

718『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:24:26
<参加者略歴>

名前:相良靖(さがら やすし)
性別:男
年齢:26
職業:会社員
スタンド:???
持ち物:白のトートバッグ、財布、携帯電話、手帳、ボールペン
ティッシュ、ハンカチ、文庫本、『超能力入門』(テキスト)
血液型:A
生まれた月日:11月20日
容姿・服装:服装はブラウンのジャケットに
ジーンズ、白と赤のスニーカー。
黒髪でうっすら肩にかかるほどの長さ。顔は面長でやや鼻が高い。
身長:177cm
体重:71kg
趣味:トランプピラミッド作成
生い立ち:平凡な家庭に育ち、やることもなくそこそこの大学を出、
特に目的もなく、中堅の会社に就職。
きっかけ:街でたまたま『超能力開発教室』の看板を見つけ
そこの『試験』に合格してしまい、通う事となった。
(『試験』とは、『試験官』の後ろに『何か』が見えるか?
という問い。『人型』の亡霊のようなものが見えた)
宗教観:基本的には信じていないが、祭事などでは
様々な宗教に準じた儀式をそれと感じずに行う、
典型的な日本人の宗教観を持つ。

719『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:25:02
<受講者名簿その1>
(人物紹介は相良が『自己紹介』時点で観察や話を聞くことで得られた情報)

『相良靖(さがら やすし)』
当ミッションの参加者。

『財部 慶太(たからべ けいた)』
名前:財部 慶太(たからべ けいた)
年齢:31
職業:パンクロッカー(自称)
持ち物:肩掛けの黒いバッグ
容姿・服装:サングラスをかけている。棘のついた黒のレザーの
ジャケットを羽織っている。耳には大きなピアスがたくさんついている。
金髪のモヒカンで、目がすっぽり覆われるサングラスをかけている。筋肉質。
備考:元坊主。春ごろに『寺』で、
『超能力』を使う男と対峙し、その事で
『超能力』に興味を抱いたという。

『藤間 正一郎(とうま しょういちろう)』
名前:藤間 正一郎(とうま しょういちろう)
年齢:28
職業:サラリーマン(自称)
持ち物:黒の書類入れバッグ
容姿・服装:グレイのスーツにワイン色のネクタイ。
黒髪でびっちりとした七三分け。黒縁眼鏡。気弱そう。
備考:真面目そうな印象。同僚の脇に『背後霊』のようなものが
見え、それを同僚自身に告げたところ、この教室を紹介されたという。

720『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:25:34
<受講者名簿その2>
(人物紹介は相良が『自己紹介』時点で観察や話を聞くことで得られた情報)

『朝日 香里奈(あさひ かりな)』
名前:朝日 香里奈(あさひ かりな)
年齢:30代前半?
職業:主婦(自称)
持ち物:赤い革のバッグ
容姿・服装:オレンジに近い茶髪で耳が半分くらい隠れている。
小さなピアスがわずかに見える。左手薬指にはささやかな結婚指輪。
ベージュのタートルネックにブラウンのズボン。
備考:フワフワとした感じの女性。
子供の頃から『幽霊』のようなものは見えたらしいが、
特に気にせず生きていたらしい。最近、こういう教室が
ある事を知り、生け花教室を辞めてこちらに来たという話。

『川畑ユレイ(かわはた ゆれい)』
名前:川畑ユレイ(かわはた ゆれい)
年齢:20代前半?
職業:バレーボール選手(自称)
持ち物:白いブランド物のバッグ
容姿・服装:やや厚化粧の女性。白を基調としたブランド物の服装。
派手な金髪の巻き髪が背中まで垂れている。キツそうな顔。
備考:バレーの試合中、ボールが二つに見える現象に見舞われる。
その不可思議現象を周囲に相談していくうちに教室に辿り着いたらしい。

『岸見沙依 (きしみ さより)』
名前:岸見沙依 (きしみ さより)
年齢:20代後半?
職業:語らず
持ち物:見た限り見当たらない
容姿・服装:白いワンピース。腰まで垂れる長い髪。陰鬱そうな印象。
備考:ある五月の晴れた日、宗教勧誘をしていた彼女は、
ドアが生き物のように勝手に動く現象を目の当たりにしたらしい。

721『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:26:05
<『一室』の地図>
ttp://tok0.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/gazouup/img-box/img20081228113341.jpg

722『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:27:37

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………ッ!」

数秒後、響き渡る悲鳴に、皆驚愕し、
そちらを見やる。

奇妙な『形』だった。奇妙な『怪物』だった。

体長30cmほどの大きな二本の『刃』を持つ『怪物』。
まるで『ハサミ』と『虫』を掛け合わせたような『怪物』が、
『朝日』の前にいつのまにか『発現』し、
バッサリと彼女を切り刻んでいた。

『朝日』は咄嗟に避けたものの…、
その『刃』はそれこそ『ハサミ』のように
彼女の『左肩』をバッサリと抉っている。

その勢いのまま床から転げ落ち、倒れこむ『朝日』。
そして悪い夢だったかのように『怪物』は、
 
ふ ッ
                その姿を消した………。

723相良靖:2008/12/29(月) 01:46:11
>>722
「み……皆さん見えましたよね? 今の!
 ハッキリと見えたぞッ! こんなにも強力に現実に作用して来るものなのかッ!?
 と、とにかく誰か救急車を!」

慌てつつも、周囲を観察する。
「この中の誰かが犯人なんじゃあないか?」と疑っているからだ。
大外からの攻撃だから、一番怪しいのは向いに座っている岸見さんか……その様子を特に見てみる。

724『神の不在証明』:2008/12/29(月) 01:53:59
>>723

相良はやや平静を失いつつも周囲の状況を確認する。

と。

「きゃぁぁぁぁアぁぁぁアアぁぁぁぁッ!!!」

またしても悲鳴。

今度は今まさに様子を確認しようとした『岸見』だ。
見ると『岸見』の白いワンピース、その『左肩』付近が
じんわり赤くなっているのが確認出来る。

そして。

『相良』自身も感じている。『左肩』に大きな痛みを。
まるで、『切り裂かれたような』。

725相良靖:2008/12/29(月) 02:05:49
>>724
「ギャッ……! ま、まさか俺自身も……!?
 クッソォ、一体何者……」

肩を押さえて蹲りながら、残りの三人の様子を確認する。
痛みは前と後ろ、どちらからやって来たのだろうか?
前からの場合、痛みを感じる直前に何も見えなかったのか?
実際はどれほどの傷を負っているのか、肩を露出させて確認したい。

726『神の不在証明』:2008/12/29(月) 02:18:55
>>725

自らの傷を確認する『相良』。
肩を露出させると、前から大きな『ハサミ』で
はさまれたような『切り傷』が存在している。
けして浅くはなく、血が湧き出てしまっているのが見える。
応急処置をしておいた方がいいように思われた。

痛みは…強いて言えば前から来たように感じた。
痛みを感じる直前には全く何も見えなかった。

残りの三人…、まずは『藤間』、彼は、
慌てながらも、まずは『朝日』の様態を確認しているようだ。
続いて『川畑』、彼女は比較的落ち着き払った様子で、
『岸見』の様態を看ている。

「おい、大丈夫か!?」

残りの一人、『財部』は『相良』に声をかけてくる。

「しかし…、なんだってんだ?
なんでオマエも傷を負ってるんだ?
向こうの…『岸見』だったか、アイツもどうやら
肩から血を出してるようだし…」

そういう『財部』自身も右手で『左肩』を押さえている。

727相良靖:2008/12/30(火) 10:04:43
>>726
「見えました? さっき『朝日』さんをぶった切った小さい奴……
 あれがきっと『超能力』に関係しているんでは!?
 向かいに座ってた『岸見』さんと、咄嗟に騒ぎ立てた俺がダメージを受けてるって事は、
 何らかの条件でダメージを『伝播』させているのかも……
 いや、それより……どなたか、包帯か何か無いですか!? みな出血がひどい!」

とりあえずジャケットを脱ぎ、一時的な包帯代わりに肩口を縛るのに使う。
『財部』の怪我については口に出して問題にしないでおき、残る二人の左肩を見てみる。
そうしながら、バッグから『超能力入門』を取り出す……どんな事が書かれていたか?
こういった『超能力』の類型や対処法について、何か参考になる記述は無いだろうか。

728『神の不在証明』:2008/12/30(火) 12:23:00
>>727

ジャケットを脱ぎ肩口を縛る『相良』。
その場に留まる限りでは二人の左肩の詳細は見えなかったが…、
なんとなくだが、直接切られたはずの『朝日』より、
なぜか傷を負っているらしい『岸見』の方が、重傷のように思えた。
『朝日』の意識はハッキリしているようだが、
『岸見』はグッタリしている事からもそれは窺える。

「『包帯』は、あるよ」
そう言ったのは『岸見』の傷を包帯で巻いている途中の『川畑』だ。
サッと、『包帯』を一巻きずつ、『相良』と、そして『藤間』の方へ投げた。

「ああ、見えた。ハサミの化物みたいなのが、
…マジでいきなり現れたな。あれが『ヴィジョン』って奴なのか?
なんらかの条件…、ああそういや講義でそんなコト言ってたな」

近くにいる『財部』が『相良』の言葉に対応する。
冷静…にも見えるが、わずかに顔が青ざめているところを見るに、
冷静を装う事で自分を落ち着かせようとしているのかもしれない。

「それはそうと、オレもちょっと肩が痛むんだが…。
血は出てないようだが、これも『超能力』の仕業なのか?」

729『神の不在証明』:2008/12/30(火) 12:24:28
>>727

『傷』の対応をしながらも『相良』は『超能力入門』に目を通す。

・『序章』の項より抜粋

…さて近年、『超能力』について研究が進み、
単純な『テレパシー』『サイコキネシス』などといった
古典的な能力だけでなく、極論すれば、
一人につき『一つ』の特別な能力が備わっている事が明らかになりました。

その能力は極めて多種多様にわたるのですが、
まったくの無軌道ではなく大抵なんらかの『法則』に
基づいて能力は制限されているようです…。


・『ヴィジョン』の項より抜粋

…最近では『超能力者』同士のみが視る事が出来る
特別な精神力の形、『ヴィジョン』がある事が分かってきました。

統計上、『人型』がもっとも多いのですが、人型以外にも
動植物に近いもの、身の回りの道具に近いもの、
あるいは水や炎などといった特殊なものもあります。

これらは大抵、身近なもの『そのもの』ではなく、
『前衛画家』の絵のような特殊な形にアレンジされて発現します…。


・『能力分類』の項より抜粋

…能力や『ヴィジョン』は完全に自らの意思で操れるものばかりではなく、
『自動操縦』や『無差別範囲』を能力対象にしてしまうもの、
また本体が未熟な精神である為、『暴走状態』になってしまう場合があります…。
受講者の方々は『半人前』な為、特に制御しきれない状態、
『暴走状態』には注意する必要があります…。

もっと深く読み込めばまだ何か分かるかもしれない。

730相良靖:2008/12/30(火) 23:47:24
>>728
「どうも……」

ジャケットを解き、すばやく包帯を巻き直す。

「『超能力入門』によると……我々『半人前』にも何か特別な能力が秘められてはいるが、
 充分に操作出来ていないため、予想外の結果を引き起こしてしまうことがあるらしい。
 『断罪する』と言って現れた、ハサミの化け物……あれは明確な悪意を持って操作された『ヴィジョン』でしょう。
 みんなに同じ傷を負わせているのは、暴走状態にある『朝日』さんの『能力』なのでは?」

『藤間』と『川畑』の肩に傷は無いかどうか、観察したい。
そして周囲の異変に神経を尖らせつつも、『超能力入門』を読み進める。

(二人の怪我の重さの違い……これは単純に体力の差によるものなのか?
 それとも犯人は『岸見』さんで、悪意を向けた分のしっぺ返しを食らったのか?
 もっと理解する必要があるな……『一人前』とはどういうことか)

731『神の不在証明』:2008/12/31(水) 02:08:00
>>730

『藤間』と『川畑』の様子を観察するが、
特に『左肩』に異変があるようには見えない。

「…なるほどね。じゃあどうする?
『朝日』を縄ででもふんじばればいいのか?
こういう場合」
以上は『財部』の言。

「…そういうわけにもいかないんじゃあない?」
こう口を挟むのは『川畑』。

『川畑』はすでに『岸見』の治療を終えているらしい。
そして『川畑』は『携帯電話』をバッグから出し、画面を見ている。

「ちゃんと『講義』きいてんの?
『超能力』は…『本体』が『拘束』されても
『ヴィジョン』や『能力』は、独自に自由に動く事も
あるって習わなかった?
わりと有効なのは『気絶』かもだけど…、
これだって『自立型』や『自動操縦』…
あるいは『暴走状態』の場合は、本体の状態関係なしに
動くケースもあるみたいだし。

本体が『死んだ』って動くスタンドがいるらしいよ。


                 ………はい、そして『圏外』だ」

732『神の不在証明』:2008/12/31(水) 02:09:28
>>730
『超能力入門』の『一人前』について書かれている項を
パラパラと探してみると、以下の文が見つかった。

・『超能力発現方法』の項より抜粋

…そもそも『超能力』は『本体』の『精神力』の発露です。
ひとり一つの独自な『能力』…、これには『本体』の『精神』の形が
大きく左右されます。もちろん『先天的』な部分が多いのも事実ですが、
『後天的』な部分も大いに関係する場合があります。

『一人前』の『超能力者』…。これ自体には大きなきっかけ(生命の危機や、
人生の危機、大切な誰かを守りたいなど)があれば自然となれる事も多いようですが、
受講者皆様にように意識的にマスターしたい、という方は、
まず自分の『能力』がなんであるかを推測してみるのもいいかと思われます。

さきほども述べたように『超能力』は『精神』の発露、よって、
自分にとって深く思い入れのあるもの…。
『+』のもので羅列するならば、『得意分野』『長所』
『お気に入りのもの』『のめりこんでいる趣味』
これらが長じた能力が発現する事が多いようですし、
『−』のものならば『極めて苦手なもの』『短所』『コンプレックス』などを
克服するような能力が発現する事が多いようです…。

733相良靖:2008/12/31(水) 02:49:31
>>731-732
「圏外? 備え付けの電話なんかはありませんか?」

(今まさに、生命の危機のような気もするが……攻撃はもう終わったのか?
 『推測』と言ってもねえ、それらしい『趣味』と言えば『トランプタワー』か……
 『トランプタワーが上手く作れる能力』なんて今更目覚めても微妙だっつーのッ!
 まあ、トランプタワー世界大会とか目指せるなら良いかも知れないが……って、
 今はそんな事を考えてる場合じゃあない。この中で『ハサミ』に思い入れがあるのは誰だ?)

ホワイトボードを確認したい。何か今までの話し合いの経緯が記録されてたりはしないだろうか。

「いや、『朝日』さんのことより肝心なのは……
 『ハサミのヴィジョン』の使い手は誰か?ってことじゃないですか?
 この建物、今他に誰がいましたっけ? どちらにせよ容疑者として、我々『候補者』が真っ先に上がると思いますが」

734『神の不在証明』:2008/12/31(水) 03:20:31
>>733

備え付けの電話も、ホワイトボードへの記録も『ない』。

『相良』の『容疑者』という発言…その響きに皆顔を見合わせる。

「…ていうか外出ればいいんじゃねえか?」
そう言って『財部』がドアの方へ行き、ノブを捻る。

『・・・・・・・・・・・』

なぜか、それから首をかしげドアを開けようとしない『財部』。

「…と、とりあえず終わりました」
そう言ったのは『藤間』。
何かと思えば『朝日』の『応急処置』を終えたらしい。
『朝日』の顔は青ざめながらも意識ははっきりして動く事も可能なようだ。
肩のダメージよりも襲われたショックにダメージを受けている、
そういった様子で、肩の傷はどちらかといえば『相良』の方が酷そうに思えた。

「『岸見』も意識は、あるよ。」
『川畑』がそう告げる。『岸見』は今は部屋の開いている椅子を二つ使い、
横になっている。仰々しく巻いてある『包帯』を見る限り、
『岸見』の肩傷は一同の中で一番酷いように思えた。

「一応…、本当に一応だけど、全員が『話し合い』
出来る状態になったわけだけど。

『相良』だっけ? さっきから一番喋ってる貴方。
どうしようか? この建物に誰か居るかは私たちには分からないけど…。
『候補者』という可能性が高いという話には、頷ける。

                        で、どうしようか?」

735相良靖:2008/12/31(水) 03:45:20
>>734
「どうするか……それは二番目に喋ってる貴方にこそ聞きたいところだ。
 貴方さっきこう仰いましたよね?
 本体が『死んだ』って動くスタンドがいるらしいよ。
 『スタンド』っていうのが『超能力』の名前ですか?
 さっきから『超能力入門』を読んでいますが、『スタンド』なんて呼称は一言も出て来ないんですよ。
 『不可思議体験』も、貴方のものが一番具体的に思えるし……実は俺なんかより多くを知ってるんじゃないですか?
 別に、即貴方が犯人だとか言うわけじゃあない……例えばさっきの『敵』が一先ず矛を収めたのは、
 貴方のような人に『対処』される恐れを感じ取ったからかも知れない。
 そういう意味では、何かを話す事により手の内を明かすリスクはあるが……膠着するよりマシと考える」

『川畑』にそう話しながら、『財部』の方を見てみる。
ドアを開けようとしている様子はあるのだろうか?

736『神の不在証明』:2008/12/31(水) 04:02:39
>>735

「ああ…『スタンド』ね。『超能力』の事をそういうみたいだよ。
『講義』で教える人によっては、そういう呼称を多用する人もいる」
『川畑』はこともなげにそう答える。
「まあ、ワタシはこの『教室』、『長い』からね…。
多分ここにいる中でも一番の先輩なんじゃあないかな。
逆にいつまで経っても半人前の『落ちこぼれ』ともいえるけどね。
だから多くを知ってるといえばそうかもしれないけど…。

『敵』………確かに『暴走』じゃあなく『意図的』な攻撃とも考えられるわけか。
話をした方がいいとワタシも思うけど……、何を話すか。

とりあえず確認しておきたいのは、みんな初対面なんだよね?」

『相良』にとっては確かにみな初めて見る顔だ。
そして他の受講者も皆、首を縦にふっている。

そうこうするうちに『財部』が席に戻ってくる。
「ダメだ…、なんか知らんがドアがあかねえ」

737相良靖:2008/12/31(水) 04:13:31
>>736
「ええ、俺も皆さんと初対面です」

話の先を促す。

(だから殺し合う動機は無いと……まあ、推理小説とかだと疑わしいパターンだけどね。
 当人同士に面識が無くても、その家族と関わってて恨みを買ってるとか……
 んなこと言い出しても始まらないけど)

ドアはどんな材質で出来ているのだろうか?
この部屋に窓はある?

738『神の不在証明』:2008/12/31(水) 04:34:57
>>737

『ドア』は鉄製の一般的なもの。窓はない。

「そうなると『意図的』に攻撃する『動機』は薄いのかな…。
まあ疑いだしたらキリがないけど」
『川畑』が考え込むように顎に手を当てる。

「……あの、ちょっといいですか」
と、ここで声を上げたのは『藤間』だ。

「とりあえず話を聞く限り『超能力』は『暴走』しているって
可能性が高いとは思うんですよ。『意図的』にしては
無差別すぎると思うんです。『朝日』さんを狙ったのはいいんですけど、
その結果、ケガした人が…、
えー『相良』さん、『朝日』さん、『岸見』さんですか?
あとボクもさっき確認したんですけど、
ちょっとだけ『左肩』にアザが…」

そう言って『藤間』は『左肩』を露出する。
確かにうっすらとだが、赤い線が『左肩』に入っている。

「無差別に襲いたい、っていう動機なら別ですけど…。
少なくとも明確な動機の元に行われている行為じゃないって気はします。

それでもし『暴走』しているっていうのなら、
それを『制御』出来るよう、『自覚』させてあげればいいんじゃないですかね?」

ここで、皆の意見を求めるかのように『藤間』は言葉を区切る。
おどおどとはしているが、それなりに状況を分析している様子だ。

739相良靖:2008/12/31(水) 05:24:39
>>738
(最初に俺は『断罪する』と聞いたんだ……単なる暴走で片付けるにしちゃあ臭すぎだぜ。
 尤も、『人間はみな罪人だ』と常に心の中で罵ってるような奴なら、そういう暴走があるかもわからないが……)
「テキストには、『その人の関心事、または苦手な事』が『超能力』に影響しやすい、とあります。
 この中で『ハサミ』に対する造詣が深いのは、生け花を嗜まれていたという『朝日』さん本人でしょう。
 もしも『他人を巻き込んで自爆する能力』なんてものが暴走してるなら、悲惨極まりないですが……」

『朝日』の様子を見ながら、『超能力入門』を更に読み進めてみる。

740:『神の不在証明』:2008/12/31(水) 05:43:49
>>739

「まあ、『ハサミ』自体は具体的な何かってわけでなく、
『凶暴性』とかそういうのを表現してるのかもしれないからな」
『財部』がそう言葉を挟む。

「…私の暴走…なんですかねえ?」
おっとりとした声が聞こえてくる。『朝日』だ。
「『自殺願望』なんて、ないつもりなんですけどねえ…。
『他人』を巻き込むような気持ちもないですし…」

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

『超能力入門』の具体的にどういう箇所を読みたいのか、提示して欲しい。

741相良靖:2008/12/31(水) 06:06:44
>>740
「『ハサミ』を持った小男が、次々に人を殺していくゲームなんてのもありましたね。
 まあ『朝日』さんのことは、可能性の一つとして挙げただけなので……
 他にもまだ『ハサミ』に関する経験などを話してない方もいるかも知れませんし、
 『暴走』と言うくらいだから、普段意識に上らない真相心理が関係している可能性もあります」

言葉を濁しつつ、『超能力入門』から『ヴィジョン』に関する項を探し出す。
『ヴィジョン』がどのように現れるのか、具体的に『超能力』とどう関係するのか、など。

「皆さんが今まで見た、『ヴィジョン』について話してみませんか?
 『朝日』さん、『財部』さん、『藤間』さんは過去の目撃談がありましたよね。
 ついさっきの例だと、『ハサミを持った大きな虫のようなヴィジョン』……
 こういう個々の特徴について吟味していくのって、『認識』を高めるのに役立ちませんか?」

ちなみに、自分は試験官の背後にどのような『ヴィジョン』を見たのか。

742『神の不在証明』:2009/01/01(木) 19:34:21
>>741

『相良』が試験官の後ろに見たのは奇妙なアフリカの民族の
お面を被ったような人型の『ヴィジョン』。

『相良』の提案に皆、頷き。

「俺があったのは『修行僧』みたいな人型の『ヴィジョン』だな」

まず『財部』が口火を切って話し始めた。

「『超能力者』は浮浪者でそいつを追い出せ、っていう『住職』からの命令でな。
仕方がなく、立ち向かったんだが当然ながら歯が立たなかった。
『住職』がその後、更に他の『超能力者』に依頼して、その事件は解決したようだが…」

続いては、『藤間』。

「ボクが見たのは同僚の脇で働く『機械の手』ですね。
たまたま忘れ物を取りに来た時、一人残業していた同僚の脇で、
PCを叩く『機械の手』を見て…それが『超能力』だったんですね」

そして、『朝日』。

「私は…漠然とですけど、たまに人の後ろに『背後霊』のような
人型のものが見えたんですよねえ。それはずっと『幽霊』なんだと
思ってましたけど…。『超能力』の…その『ヴィジョン』?
じゃないかという話を友達に聞いて、こちらに来たんです」

更に『川畑』が語る。

「ああ…あとワタシもおそらく観てるんだよな。
さっきも話した分裂する『ボール』、その一つがたぶん
ワタシの『ヴィジョン』じゃあないか?
と自分では思っているんだけど。試合で集中するとね、
時々観えちゃうんだよ。まあそういう時は
混乱して、『本当のボールどっちだよッ!』なんて
思っちゃうんだよね」

743『神の不在証明』:2009/01/01(木) 19:35:09
>>741

目当ての『超能力入門』の項を読みふける『相良』。

・『ヴィジョン』の項より抜粋

…『ヴィジョン』に関して重要な事は先述したとおり、
『超能力者』同士でないと視えないという事、そして、
基本的に『ヴィジョン』同士でないと干渉できない事です…

…『ヴィジョン』は基本的に『本体』から『発現』し、
『本体』に戻るか、何らかの衝撃で破壊されるかすると『解除』されます。
ただこれはあくまで『基本』で、中には『瞬間移動』のように
射程内に出現させる事の出来るものもあります…

…『ヴィジョン』に関しては、直接能力に関係はしないものも多々あるようですが、
『形状』そのものが『能力』であったり、『能力』の『法則』に
密接に関係するものもあるようです…

744相良靖:2009/01/02(金) 18:48:58
>>742-743
「なるほど……色々ありますね。ちなみに俺がこの教室の試験官の背後に見たのは、
 お面を付けた人型の『ヴィジョン』でした。皆さんも見たと思いますけど、同じでした?
 まあ、ここに何人『超能力者』が所属しているかはわかりませんが。
 この中で『自分の能力のヴィジョン』らしき目撃談は、『川畑』さんのものだけですが……
 『超能力入門』によると、『ヴィジョン』は『本体』から出入りする、とある。
 先程の『ヴィジョン』は、『朝日』さんの前に突然現れ、そして消えた……
 しかし、『射程距離内で自由に出たり消えたりするものもある』ともある」

『射程距離』に関して詳しく書かれたページを探してみよう。
能力を行使出来る間合いという意味だろうが、どの程度の距離が一般的なのか解るだろう。

745『神の不在証明』:2009/01/02(金) 21:57:08
>>>>744

・『ヴィジョン』の項より抜粋

…『射程距離』という用語、『ヴィジョン』が本体から離れられる距離(『ヴィジョン射程』)、
そして、『能力』が及ぶ限界範囲(『能力射程』)、という二つの意味合いが含まれています。
この二つは異なる場合も多く、一般的に『ヴィジョン射程』より『能力射程』の方が広い傾向があります。
『射程距離』の実際の距離に関しては本当に多種多様で一概には言えませんが、『ヴィジョン射程』に関しては、
一般的に『射程』が短いほど『ヴィジョン』の『パワー』や『スピード』が高く、
逆に『射程』が長いほどそれらは低い傾向にあるようです。例外は『自動操縦』のもので、
それらはある条件下の元でしか動けない、という制限はあるもの
高い『パワー』と『スピード』を誇ったまま遠方へ行く事も可能なようです…

746『神の不在証明』:2009/01/02(金) 21:57:51
>>744

『お面』のスタンドについて問うと、一同に心当たりがありそうな表情が広がる。
おそらく面接官は同一の者なのだろう(少なくともこの六人に関しては)。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』

そして。
『相良』の演説に皆、思い思いの考えを巡らせているその時………。


『ダンザイスル』


『それ』の再来は、唐突に訪れた。
『ハサミ』の『怪物』は、『川畑』の前に

                  >>>『グォォン』<<<

突如、現れた。
至近距離から『川畑』の『頭部』に向かって一直線に襲い掛かる『ハサミ虫』に、
『川畑』は『両腕』をクロスして『頭部』を守るのが精一杯だった……。

『ザン(斬)ッ』

747相良靖:2009/01/02(金) 23:21:32
>>746
(くっ……忘れた頃にやってくる! さっきは大騒ぎしてとばっちりを食ったから……
 今度はあえて抑えてみるか!?)

その傷に目を向けないよう、現場から顔を逸らし、『財部』の方を向くようにする。

「『川畑』さん、あなたは自分の『ヴィジョン』を知っている!
 追い詰められた今こそ、『スタンド』を出して身を守れるのでは!?」
(いや……むしろそうさせることが狙いかも? この『教室』の……)

748『神の不在証明』:2009/01/02(金) 23:42:15
>>747

『相良』の目は咄嗟に『財部』の方へと向く。
『財部』は『ハサミ虫』の出現をただただ驚愕の目で見つめている。

『ザンッ』

『相良』の叫びも空しく、『川畑』は
どうやら『ダメージ』を負ってしまったらしい。
それが分かる理由は………。

『痛み』だ。『相良』の『右腕』『左腕』………
双方に大きな『痛み』が走る。
それは、先ほどの『肩』の痛みと同種のもの………。
『服』が切り裂かれている様子は無かったが、
その奥の『肉』が切り刻まれるヌルリとした悪寒が、『相良』を襲う。

749相良靖:2009/01/03(土) 00:49:54
>>748
「クッ……ダメだ、こいつは防ぎようが無い!」

腕をまくり、先程もらった包帯の余りを巻いておく。

「さっさと『一人前』になって、あの虫を叩き潰すしか……
 いや、俺一人が戦う力を手に入れた所で、そうでない『半人前』の人が狙われたら意味が無い。
 なら……ここにいる全員が『一人前』になるしかない、か?」

とにかく『ハサミ虫』の『ヴィジョン』に干渉できない以上は、
目の前の脅威に対してあたふたしていても仕方あるまい。
カバンの中を漁り、自分が何に傾倒しているかを再確認してみよう。
文庫本の内容は何だろうか?

「『ボール』とか持ってませんか? どなたか……
 『川畑』さんが『超能力』に目覚めるきっかけがあるとすれば、今は『それ』しか考えられない。
 あと同様に、『トランプ』持ってる方いませんかね? 貸していただきたいんですが」

750『神の不在証明』:2009/01/03(土) 01:24:16
>>749

『応急処置』を施す『相良』。

『文庫本』は『カラマーゾフの兄弟(中)』。
持ち物は示されたとおりの、
<白のトートバッグ、財布、携帯電話、手帳、ボールペン
ティッシュ、ハンカチ、文庫本、『超能力入門』(テキスト)>
持ち物からは何に傾倒しているかは分からないが、
『相良』は自分が『マジック』に興味を抱き、とりあえず
『トランプ』に慣れ親しんでいる事を思い出す。

『相良』の呼びかけには誰も答えない。
というより、答える余裕がある人物が居ないというのがより正しい。

先ほどから威勢の良かった『川畑』も、自らが攻撃された
ショックからかわずかながら呆然としている。
ただ『奇妙』な事に、『川畑』に『腕』を抑えたり、
治療をしようという行動は一切ない。
まるで『川畑』自身はダメージを受けていないかのようだ。

ざっと周囲の様子を確認すると、特に酷いと思われるのが『岸見』。
椅子で作られた即席の『ベッド』の上の彼女の『両腕』から、
ポタポタと血が床に流れ落ちているのが分かる。『顔面蒼白』。

「いたッッッ!!」
そしてもう一人、『朝日』。
彼女も『腕』を組むようにして『痛み』を感じるのであろう
それぞれの『腕』の箇所を押さえ顔をしかめている。

「だ、大丈夫ですか!? みなさん」
二度目の襲来でかなり混乱してそうな『藤間』。
とりあえず痛みの声を上げた『朝日』の方へ走る。
彼自身が腕を痛がっている様子は全くない。

そしてもう一人、『財部』。
彼はとりあえず辺りを見回し、『川畑』よりも
『岸見』の方が重篤だと気付いたのか、そちらの方へ向かう。
さきほどは気付かなかったが、彼もよくみると唇をかみ締めている。

751相良靖:2009/01/03(土) 23:50:26
>>750
「そうだ『マジック』だ! 『マジック』をやる事に集中すれば……って漠然とし過ぎか?
 この中で『マジック』に関係ありそうなものといえば、ハンカチぐらいか」

一応ハンカチを取り出して、手に持っておく。

「……実際に襲われる人には関係なく、さっきから怪我をする面子は決まっているな。
 『断罪』とか言ってたが……罪の重さでダメージが決まっているのか?
 別に潔白な人生を送って来た自負も無いが、威張れるほど罪を犯してきたつもりも無いんだけどな……
 大体、『ヴィジョン』を使わないで俺やなんかにダメージを与えられるなら、姿を現す意味は何だ?」

最初に『ダンザイスル』という声が聞こえる直前まで、我々は何をしていただろうか?
あと、『岸見』と『朝日』に周囲と比べて何か不審な点や言動が無かったか思い出す。特に『岸見』。

752『神の不在証明』:2009/01/04(日) 00:29:17
>>751

『ハンカチ』を手に取る『相良』。
そして改めて痛む両腕と肩の傷に辟易する。
今後も、このとばっちりのような『ダメージ』が続くようなら、
場合によっては意識を手放してしまうかもしれない、そんな懸念もあった。

『相良』は一番初めの『ダンザイスル』という声がするまで、
皆で『自己紹介』をしていた事を思い出す。
『岸見』と『朝日』の不審な点について………。特に思い出せない。
思い出せない、という事は『何もなかった』のかもしれないし、
注意不足で見逃してしまっているのかもしれなかった。

他の受講者たちは各々『第二の悲劇』の後処理をしている。
もう少しすれば、それもある程度は落ち着くだろう。

753相良靖:2009/01/04(日) 22:57:35
>>752
「今……成功率にして10%あるかどうか解らないが、『ハサミ』野郎に対抗する策があります。
 『川畑』さんが常にボールを構えているんです。そして奴が現れたら叩き込む。
 ボールが『二つ』現れたなら、どちらかが『ヴィジョン』……二分の一の確率で敵を叩き潰せる。
 ……チッ、マヌケな話だ」

ハンカチをヒラヒラやりながら、室内を見回して敵の姿を追う。
『マジック』用に、服のどこかにボールだのコインだのハトだの仕込んでいないのだろうか?
初対面の人間複数と会う予定があったのだから、『掴み』のために準備をしてても良いはず。
あと、念のため扉が開くかどうかを自らノブを捻って確認したい。

754『神の不在証明』:2009/01/04(日) 23:54:41
>>753

「……『ボール』は常に二つ見えるわけじゃあないし、
そもそも『ボール』なんて今あるの?」
ようやく調子を取り戻した『川畑』は、
『相良』の呼びかけにこう答え、周囲を見回す。
『川畑』の問いかけに答えるものは居ない。

ハンカチをなびかせながら、『相良』は、
室内を見回すが、『ハサミ虫』は姿も形もない。
『マジック』はまだ満足に出来る、というものではなく、
『トランプ』すら、今日は持ってきていないのに、
他のグッズを持ってきてはいない。

『ドアノブ』を捻る『相良』。確かに、『開かない』。

「…気になるんだけど、あの『ハサミ』。
『暴走』にしろなんにしろ、『自動操縦』っていう
カテゴリに入る『スタンド』なんじゃあないかな」

『川畑』が言葉を紡ぐ。

「『自動操縦』っていうのは『ダメージフィードバック』、
……要は『ヴィジョン』に与えたダメージが使い手に跳ね返るって現象……
それが、『無い』ものも多々あるらしいんだ。

てことはだよ、ここに居る誰かが颯爽と『スタンド』に覚醒し、
『ヴィジョン』を操れるようになって、『ハサミ虫』を撃退しても…。
使い手はピンピンしてる可能性もあるわけだ。
それでも『ハサミ虫自体』が滅びればまだいいんだけど……。
場合によっちゃしばらく後に、
『再びヴィジョンが使えるようになる』ものもあるみたいなんだよね」

755相良靖:2009/01/05(月) 00:12:56
>>754
「ふん……」

ドアを一発蹴り込んでみる。
開けようとした感じでは、錠がかかっていて開かないという感触だろうか?
それとももっと別の何かか?

「確かに、テキストを読みましたが……『自動操縦』タイプであれば、
 この室内にいる人間でなくとも、人を殺傷することが可能らしい。
 ただし『射程距離』と『パワー』を両立するため、攻撃には一定の条件が定められているようですが。
 この状況をどう解決するか? 整理してみます」

せっかくホワイトボードがあるので、ペンが備えてあれば記入させてもらおう。

「1・室内、または室外にいる本体を見つけ出して倒す。
 2・部屋の外に脱出する。
 3・攻撃を退ける力を得る。
 4・攻撃の条件を見極め、その条件から外れる。
 優先度というか、ベストな順に選択肢を考えて並べてみましたが……他にありますか?
 1と2は逆でも良いのですが、『とばっちり』の射程距離が未知数なのでこの順にしました。
 簡単そうなのは『脱出』ですが、ドアが開かないなら壁をぶち破れば良いんじゃないでしょうか。
 まあ『藤間』さんと『川畑』さんは今の所このままでも無事そうですが、目の前で人間が切り刻まれていくのも見たくないでしょう」

この部屋の壁の材質は何だろうか。
木で出来た壁程度なら、ガタイの良い男が本気で蹴れば穴が空くはず。

756『神の不在証明』:2009/01/05(月) 00:42:37
>>755

壁はコンクリート製。触れるとズッシリと硬そうな感触が手に広がる。
『ホワイトボード』に案をビシバシと書き連ねる『相良』。

「壁を壊す、ねえ…」

『財部』が呟くように言う。

「そんな事、出来るのかね?
男が総出でよほど激しく体当たりしても…
映画かなにかと違うんだ。難しいんじゃあないか?
『建物の外に皆で出る』する能力とか
『ハサミぽいものを自動的にやっつける能力』とかに
誰かがパーっと目覚めてくれれば万事解決だが、
そんなご都合主義の展開は…あんま期待できないと思うぜ」

『財部』はそういうと、『疲れた』というかのように
後ろに大きく反るかのように伸びをする。

「………となると、『本体』を見つけるか…
『条件』を見極める? そんな事、出来るんですかねえ」
『朝日』が考え込んでいる。




『ダンザイスル』

757『神の不在証明』:2009/01/05(月) 00:43:10
>>755

三度目。『ハサミ虫』は『財部』の前に出現する。

『ザァンッ!!』

『ハサミ虫』は『財部』の『頭部』を狙って
一直線に襲い掛かる。

「うぉぉぉぉぉぉッッと!!!」

幸運というべきか……、大きく伸びをしていた『財部』は
そのまま椅子ごと床に倒れこむ事によって
『ハサミ虫』の一撃をスレスレでかわした。


『持続力』が非常に低いのか、そのまま『ハサミ虫』は
『フッ』と消失する……。

758相良靖:2009/01/05(月) 01:45:52
>>756
「……ま、この中で一番腕力のありそうな『財部』さんが自信が無いというのなら、
 少なくとも我々には無理でしょうな。大体壁はコンクリートでしたし。
 サイキックとかでドカーンとやっちまえれば良いのですが……」

壁を端から端へとコンコン叩いて検分している最中に、>>757を目撃する。

「くっ……ファインプレーッ!
 しかし今のは危ない……腕や肩へのダメージならまだしも、
 『頭部』をやられたら死は確実……しかも手負いの人間を狙われたなら尚更だ。
 思ったより状況は逼迫しているか……」

壁を叩いて回る作業を急ぎ気味に再開。
あまり意味は無いと思うが、どこかに薄い部分が無いとも限らないから念のためだ。
そうしながら、目では『藤間』を観察する。腕に傷を負った様子は全く無いのだろうか。

「そもそも、この攻撃が謎だ。我々全員を『1セット』で標的にしているのか?
 誰が何のために? 試験官が我々を追い詰めて『スタンド』に目覚めさせるため?
 今までにもこういう事はあったんですか、『川畑』さん?
 正直、こんな恐ろしい催しだと知っていたら、俺はこんな所に来ませんでしたよ」

759『神の不在証明』:2009/01/05(月) 02:14:15
>>758

壁を叩いていくが…どこか音が違うなどという事は無い。
『藤間』の様子を見るに、腕に傷を負った様子はないが、
あくまで『衣服』の上からの目視。初回の『左肩時』同様に
アザが出来ていないかどうかはまでは不明だった。

「……前にもこんな『話し合い』の講義に出た事あったけど
ただ話し合っただけで、終わったよ。特殊な事は起こらなかった。
……ああでも、そうだ。その後、同じ『話し合い』の講義に出た受講生が
『スタンド』を操れるようになった、ってきいたな。
『スタンド』に関する『話し合い』や
喩え『半人前』でも『能力者』同士の『話し合い』が
『刺激』となって『覚醒』しちゃう人も居るみたいだね。
だからこそこんな『講義』が設けられているんだろうけど」

『川畑』がそう語る。

760『神の不在証明』:2009/01/05(月) 02:15:24
>>758

「……か、考えていたんですが」

と、ここで口を開いたのは『藤間』だ。

「さきほど『相良』さんもいくつか挙げていましたが
『謎』は『三つ』あると思うんです。

まずは『本体は誰か?』
これは…難しい問題ですけど『能力』そのものや、
あるいは『ヴィジョン』にヒントがあるんですかね?
そもそも、ここに居る誰かなのか外部の人間なのかも分かりませんが…。

続いて『狙われる条件は何か?』
これも…まったくのランダムなのか、何か条件があるのか。

そして最後に『ダメージが分配される条件は何か?』。
おそらく、ですけど皆さんの数人が同じ場所に
ダメージを受けてますから、ダメージを分配する、
という性質の能力はあるのだと思います。
ただ、みなさん受けているダメージの深さが違う。
これは一体何に起因するものなのか……。

……どうでしょう? 考えるきっかけになれば
何でもいいんですけど…。何か考えがある人はいます?」

761相良靖:2009/01/06(火) 00:26:12
>>759-760
「ダメージの度合いとしては……最も重いのが『岸見』さん、
 次が『朝日』さん、俺と続いて、四番目が『財部』さん……
 『川畑』さんは無傷っぽいですが、『藤間』さんはどうなんです?
 ちょっと腕まくって見せていただきたいのですが」

「ともかく次に狙われるのが『怪我人』だとまずい……
 『財部』さん、『岸見』さんのフォローに回っていただけませんか?
 俺が行っても良いのですが、俺の分の襲撃リスクを上乗せすることになりかねない。
 同じ人が連続で襲われる確率は低いでしょうから……根拠は何も無いですが」

全員、最初の席順の位置から大きく動いてはいないのだろうか?
ドア側の壁に回りこみ、テーブルから距離を置いてみる。
あとテーブルの下を覗き込む。何かが落ちていたりしないだろうか。
それと今日ここに来るまでに、特にこの施設に入ってから顔を合わせた人間について思い出したい。

762『神の不在証明』:2009/01/06(火) 19:27:35
>>761

『相良』の言葉に『財部』は頷き、『岸見』の方へ向かう。

全員の立ち位置は、基本的にはさほど変わってはいないが、
ホワイトボードを書きにいった関係で『相良』が、ホワイトボード近く、
『岸見』は椅子を何脚か使った簡易ベッドに横になっており、
その近くに『川畑』とたった今フォローにまわった『財部』。
逆サイドに『朝日』と、それを気遣うかのように『藤間』、という風になっている。

『相良』はテーブルから離れたり、テーブルの下を
覗いたりしてみたが、特に異状は見当たらない。

今日会った人物…、いつもの職場の面子(PM9:00〜17:00までの
仕事だが、実際職場を出たのは18:30ごろだった)
その後コンビニに行き、数人の客や店員に会ったのだろうが、顔までは思い出せない。
この建物では『受付』の女性と…、
後は今居る受講者たちだけだったはずだ。

763『神の不在証明』:2009/01/06(火) 19:28:55
>>761

「分かりました」

『相良』の要望に応え、『藤間』が腕をまくる。
すると非常にうっすらとだが
赤いアザのような線が二つ、出来ているのが確認出来た。

「……痛みのようなものはほとんどないんですが、
一応ダメージが来てるって事なんですかね。
さっきも肩に同じような傷が出来ていたし。

ダメージとしては『相良さん』の言うとおり、
一回目、二回目とも『岸見さん』が一番ひどくて、
『朝日さん』と『相良さん』が…、
見た感じだと大体一緒くらいなんですかね?
そして『財部さん』が…ええと、痛みがあるのかな、
あるのなら私より確かにダメージが大きいといえるでしょうね。
そして、私がわずかにあって、全くないのが……『川畑さん』」

『藤間』はそう言うと『川畑』を見やる。

「…ない、ね。一応ちょっと肩も腕も確認したけど、
赤いアザにすらなっていない、キレイなもんだよ。

…………なぜワタシだけ全くないのかは、知らんけどね」

764相良靖:2009/01/09(金) 19:29:07
>>762-763
(怪しいのは『受付』ぐらいか……しかし例え『本体』が彼女だったとしても、
 こちらからは手の出しようが無い。外に『本体』を求めるのは無意味か?
 何をすべきか……さて)

『ダンザイスル』という声が聞こえたら、即座に左後方に飛び退けるように心構えておく。
確認し損ねていたが、ドアが開かなかったのは鍵がかかっていたからか?(開けようとした感触で解ると思うが)
天井を見てみる。何があるだろうか。スピーカーとかエアコンとか火災報知機とか。

765『神の不在証明』:2009/01/09(金) 19:49:57
>>764

『ドア』は鍵がかかっているような感触で、開かない。
天井には、『火災報知機』が設置されている。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「……とりあえず、何か話しません?」
わずかな沈黙の後、口を開いたのは『朝日』だ。

「その…『能力』ですか? それが『得意なもの』や
『苦手なもの』、『誇りに思っているもの』や
『コンプレックス』から現れるというのなら、
それを皆さんに訊けば、『使い手』さんが
見つかるヒントがきけるかもですし……。

逆に『狙われる条件』や『ダメージ分割の条件』を
探るためにも、皆さんの事をよく知れば分かるかもですし…。

どうでしょう?
何か話します?」

さきほどから『司会役』が多いからか、
やや『相良』の方を向いて伺いを立ててくる『朝日』。

766相良靖:2009/01/09(金) 21:45:18
>>765
「ライターか何かで煙を焚いて『火災報知器』を鳴らせれば、外の人間に助けてもらえるかもと思ったが……
 ドアに鍵がかかっているということは、『閉じ込められた』可能性が高い。
 外の人間がこの事態を仕組んでいるとしたら、そんなことをしても室内の空気を悪くするだけか」

『朝日』に向き直る。

「先程の続きをやるということですか? 攻撃にめげず……
 実はそれが近道なのかも知れないな。『話し合い』だけで『スタンド』が目覚めた例もある。
 とはいえ、俺には特に紹介すべき事も残ってないんですが……特徴無い人生を送って来ましたから」

『超能力入門』には、既存の超能力者の事例みたいなのは載ってないんだろうか。見てみる。
あと『合格者の声』みたいなコーナーとか。

767『神の不在証明』:2009/01/10(土) 02:57:58
>>766

残念ながら『合格者の声』や『事例』に関しては見当たらない。

「ええと、じゃあとりあえず『趣味』でもきくのはどうでしょうか?
『相良さん』も何か『趣味』があれば教えて下さいねえ」

『朝日』が語り始める。

「まずは、私から…。私は『生け花』やってたんですけど、
その前にも『茶道』やら、『ピアノ』やら、『テニス』やら、色々やってましたねえ。
子供も居ないし…夫は忙しいし…暇なんですよ、要は」

『うふふ』
と笑う『朝日』。

「『習い事』が私と趣味という事になるかしらね、そんなわけで。
『多趣味』といえば聞こえはいいけど…飽きっぽいんです」

『朝日』の求めに応じて、まず、話し始めたのは『川畑』。

「ワタシは『ショッピング』かな。
仕事が仕事だけに中々『オシャレ』って出来なくてね。
『プライベート』の時間はつい『服』とか『化粧品』とか買い漁っちゃうんだ。
最近はネット通販とかやっちゃって結構出費がかさむんだ…」

「『川畑さん』ってスポーツ選手のわりには、オシャレさんですものねえ」
『朝日』は頭から爪先まで、装飾品と化粧を身に纏う『川畑』の様子を見ながら相槌をうつ。

「……まあ、試合場じゃあこんな格好してたら怒られちゃうからな。
オフの時くらいマトモな格好で居たいモンだしね」
『川畑』が柄に似合わず、少し照れたように笑う。

768『神の不在証明』:2009/01/10(土) 02:58:37
>>766

続いて『財部』。

「オレは見ての通り。『音楽』に『魂』を売った男だ。
『パンク』。これを聴いた時にオレの脳みそにピカッと『電撃』が走ったね。
『パンク』。この三文字に人生の『真理』が籠められている。
『パンク』。これにハマったらもう『木魚』なんて、叩けないぜ」
『財部』は『ギター』をかき鳴らすジェスチャーをしながら、そう答える。

「そういえば『財部』さんは『お坊さん』だったんですものねえ。
今はもうすっかり足を洗ってるみたいですけど。

私も『ピアノ』や『琴』だったら出来ますけど…。
『パンク』ってあんまり聞いたことないですねえ」
『朝日』がそう言うと、「後でCD貸してやるよ。トビッキリのをな」と、
『財部』は『パンク』を布教するそぶりを見せている。。

次に口を開いたのは、『藤間』。
「私は……えー、『サラリーマン川柳』ですかね。
主に『サラリーマン』の悲哀を描いてるんで、
結構共感できるんですよ。

皆さん、ご存知でしょうか?」

「ああ、あの『ダジャレ』みたいなのが多い『川柳』ですか?」
『朝日』が目を細めて反応する。

「…まあ、それですね。
いわゆる『オヤジギャグ』みたいなのもありますし、
結構私もそういった作品を投稿したりしてます」

『岸見』は…話せそうな状況ではなさそうだ。
『命』に別状はないと思うが、これ以上『攻撃』を受けないに
越した事はないだろう。

769『神の不在証明』:2009/01/10(土) 03:00:14
>>766

そして。

『ダンザイスル』。

もう何度きいただろうか、耳障りなあの声。
『ハサミ虫』が目の前に出たのは、『財部』。

「ま、またかよぉぉぉぉォォォ!!!」

さすがにある程度身構えていた事もあり、
『財部』はサッとかわすが……、

ピッ

『顎』をわずかに切ってしまう。

『サァァァァァ』

『一撃』を放った『ハサミ虫』は例によって、『消滅』し、
そして例によって『ダメージ』は、分散される。

『岸見』の『顎』に一番大きな傷(といってもそれでもかすり傷)、
あとは『相良』『朝日』は『顎』がヒリヒリする程度でやや赤くなっている。
ダメージ量が少量だったからか、自らが受けたのにも拘らず、
『財部』の顎は良く見ないと分からないほどの赤み、
『藤間』『川畑』に至っては、よく見ても分からないほどの『無傷』だった。

770相良靖:2009/01/11(日) 00:54:15
>>767-769
「フォローに回った甲斐がありましたね。
 今ので『岸見』さんが襲われてたら、2、3人は死んでましたよ」
(というか、今のは『財部』さんを狙ったのか?
 それとも『岸見』さんを狙った所に『財部』さんがいただけか?)

『ハサミ虫』の出現位置はどのあたりだった? 迷い無く『財部』目掛けて現れたのか?
『初期位置』には戻らないようにしたい。

「『趣味』なら、俺にも無いこともないです。
 『トランプピラミッド』って解りますよね……トランプをピラミッド状に積み重ねていく奴ですが。
 ここの所、あれに凝っています。というのも『マジック』に興味があって、
 その練習にトランプを弄りがてらって感じなんですが……」

自分の『趣味』について、もう少し思い起こしてみよう。
そもそも『マジック』に興味を持ったきっかけは何だったのか、など。
『超能力入門』には、『遠距離自動操作スタンドへの対処法』とか載っていないのだろうか。

771『神の不在証明』:2009/01/11(日) 01:14:10
>>770

『ハサミ虫』は『財部』の前に出現し、
迷いなく『財部』を攻撃したように見えた。

『相良』は自らの趣味…『マジック』について思い返す。
『マジック』に接したのは小学3年生の頃…、
『TV番組』でカリスマ的人気を誇っていた『マジシャン』に、
『相良』も魅了され、その頃から『TV』でマジックの特番を
やっている時は欠かさず見るようにしている。
実際自分がやるようになったのは、『忘年会』での
『宴会芸』として、という下らない理由だったが、
手先の器用さから、今では充分にのめり込んでいた。

『超能力入門』は『入門書』であるからか、
『対処法』までは書いていないようだった。

『相良』が語り終えると『朝日』が言葉を繋ぐ。

「……さて、『岸見』さん以外の『趣味』をききましたけど、
…なにかヒントになるような事はありましたかねえ。
話している間にも、『ハサミ』は襲ってきましたけど…。
いつのまにか『条件』を満たしてしまった、という事なんでしょうか」

そう言って『財部』を見る『朝日』。
『財部』は心当たりがない、という風に首を捻ったままだ。

『・・・・・・・・・・・・・・・』

皆、『ハサミ虫』の謎について考えているのか、
その後、わずかな沈黙が、訪れた。

772相良靖:2009/01/12(月) 03:33:02
>>771
「……考えたんですけど、『断罪する』って文言……皆さんも聞こえてますよね?
 『罪』って言葉で連想されるのは、『法律』と『宗教』だと思うんです。
 法律に基づいて攻撃しているのかとも思いましたが、俺には身に覚えがない。
 じゃあ宗教は? 一番大ダメージを受けている『岸見』さんは、『宗教勧誘をしていた』と言っていた。
 三番目にダメージの少ない『財部』さんは、今は辞めているとはいえお坊さんだったと言う。
 俺はと言えば、寺でも神社でも参拝するし、クリスマスには人並みにも騒いだりもする……
 そういう節操の無さが、何かの『罪』としてカウントされているのではないか? と思ったんです。
 普通の状況なら、こんなこと聞くのはタブーとされてますが……皆さんの『宗教』って何ですか?」

話しながら、『岸見』の腕を見てみる。斬りつけられた痕はあるだろうか。
それと、最初に斬られた肩にはどのような処置が施されているのか。傷口が確認出来たりはしないか?

773『神の不在証明』:2009/01/12(月) 12:18:15
>>772

『岸見』の腕や肩は『包帯』で処置してあるので、
現在、痕を見る事は出来なかった。

「……『宗教』か。一応、家の近くに
『小さなキリスト教の教会』があって、
子供の頃は近所づきあいでそこに行ってたな…、
あとは高校が無駄にミッション系で、聖書とか買わされてたっけ。
…というわけで『キリスト教』にはやや親しんでるが、
信じてるってほどじゃあないな」
最初に語ったのは『川畑』。

「ワタシは…そういうのは信じてないかなあ。
ああ、でも『クリスマス』は好きですね。

だんだんイルミネーションで輝きを増していく『街』や
まぶしいくらいの飾りでいっぱいの『クリスマスツリー』を
ぼんやり眺めるのが12月の醍醐味だと思います。 ああ…サンタさん」
『朝日』はやや脱線した話を繰り広げた。

「…まあ最初にも語ったがオレは『坊主』をしてたからな。
といっても『親』が『坊主』で、そのままなんとなく
やってただけだから…、『信心』みたいなものは
ぶっちゃけやってた当時も薄かったな。

そして、今はまったくもって信じてねえな…。
一番バチアタリなのはオレかもしれん」
これは『財部』の言だ。

「『宗教』…あまり関わりはないですね。
ただ一般向けの『ブッタ』やら『キリスト』の言葉をまとめた本
なんかを読むと、色々考えさせられたり、励まされたりしますけど」
『藤間』が最後にこう述べた。

例によって『岸見』は答えられそうもない。

774『神の不在証明』:2009/01/12(月) 12:19:04
>>772

『ダンザイスル』

忌まわしい声が、響く。
『ハサミ虫』は『朝日』の前だ。
『ハサミ虫』は『朝日』の『頭部』向かって一直線。

「………あああッ」

避ける動作をしたものの避けきれず、
深く頬を切りつけられる『朝日』。


そして。
『ハサミ虫』が消えたと思った途端、

再び。

『ダンザイスル』

次に出現したのは『藤間』の前。

「ひィ!!」

『藤間』は『朝日』の惨状を目の当たりにしていた為か、
『頭部』をしっかり抑え、瞬間、しゃがみ込んだ。

……ヒュルリ。

『ハサミ虫』の『攻撃』は、ギリギリのラインで
『藤間』の頭上を通り過ぎていった。

775相良靖:2009/01/13(火) 21:46:06
>>774
「これで攻撃されたのは『朝日』『川畑』『財部』『財部』『朝日』『藤間』の順……
 最初、何かの『順番』に則って攻撃をしているのかと思いましたが、
 それにしては散発的だし順序もぐちゃぐちゃに見える。
 間隔が狭くなって来ているのは、全員の『口数』が増えたからじゃないですか?
 今のところ攻撃のない『岸見』さんは一言も喋れる状況ではないし……一番口数の多い俺が攻撃されないのは不可解ですが。
 何か特定の『NGワード』を言ったから攻撃されているという可能性はないでしょうか?
 ちょっと試してみていいですか」

周囲に比較的何もない、誰もいないあたりに立ち、『声』が聞こえたらすぐに動けるように身構える。
『声』が聞こえ次第、即座に右後方に向けて飛び退く。

「『宗教』、あまり関わりはないですね。ただ一般向けの『ブッタ』や『キリスト』の
 言葉をまとめた本なんかを読むと、色々考えさせられたり、励まされたりしますけど」

776『神の不在証明』:2009/01/13(火) 23:21:06
>>775

『ダンザイスル』

『相良』の台詞の後、わずかな間と共に、例の声が鳴り響く。
そして、その狙いは……『相良』。

『シャァァンッ』

『相良』の『頭部』を狙う『ハサミ虫』の攻撃は、空しく、空を切る。
『ハサミ虫』がその姿を消すのと同時に、『相良』は、
自分がこの事象の、攻略の『糸口』を見つけた事を認識する。

777『神の不在証明』:2009/01/13(火) 23:23:20
<<(もしかしたら居るかもしれない)『読者』の皆様へ>>

「前略、『読者』様

いかがお過ごしでしょうか?
どうやら『相良』君はようやく攻略の『ヒント』を掴み取ったようです。
当フリミGMが適切なヒントを出しているかは、非常に不安なところですが、
今の時点で、足りない所を『想像力』で補い、かつ、いくつかの『確認事項』を行えば、
一応、ですが『このミッションは解決可能のはずです』。

もし『参加者』以外に奇特な『読者』が居るのであれば、
この先もこの謎に挑戦してみて頂ければ幸いです。

GMが納得出来る結末を用意している事を信じて…。

                      2009年1月13日 『前略、』GM」

778相良靖:2009/01/14(水) 01:42:37
>>776
(当たり……か! 今のは俺自身の言葉が引っかかったのかも知れないが……
 まあしかし、『藤間』さんが襲撃を受けたのは紛れもない事実。
 このまま精査するのが正攻法か)
「『宗教』、『関わり』、『ないです』、『一般向け』、『ブッタ』、『キリスト』、
 『言葉』、『まとめた』、『本』、『なんか』、『読む』、『色々』、
 『考え』、『励まされ』、『しますけど』」

『声がスイッチ』だと認識されたなら、他の人間はそうそう無駄口を叩けないだろう。
静かになっている間に、単語一つごとに三秒ほど間を取りながら発声していく。
今度は左後方に回避するように身構える。

779『神の不在証明』:2009/01/14(水) 20:12:20
>>778

状況を察したのだろう。他の者は口を閉ざし、
『相良』の声だけが部屋内に響き渡る。

そして。

<<『励まされ』>>

その言葉の数瞬後、確かに聞こえるあの声。

『ダンザイスル』

もう何度目になるかも分からないこの言葉に、
『相良』は即座に回避行動をとり、
『ハサミ虫』を、やり過ごした。

780相良靖:2009/01/15(木) 06:18:24
>>779
(……何となく理解出来てきたような……
 まだいくつか腑に落ちない点はあるが……いや、仮にあれがああいうことなら……
 もしかしてこれが答えか?)
「……ハゲ」

とだけ呟いてみる。
もちろん攻撃には先程と同様に備えておく。
最初に攻撃が来た時、最後に喋っていたのは誰だったろうか?
その内容も併せて思い出せたら思い出す。

781『神の不在証明』:2009/01/15(木) 11:08:05
>>780

『ダンザイスル』

『相良』の予想通りというべきか、
『相良』の言葉に『ハサミ虫』は反応し、
『相良』の頭部を狙って襲い掛かってくる。
『相良』は先ほど同様、回避行動をとり、『ハサミ虫』はその姿を消す。


『相良』は自分が正しい道を歩んでいる事を確信する。
後は、どこまでこの道を転ばずに、立ち止まらずに歩んでいけるか?


『相良』は最初の攻撃の事を思い出す。
最後に話したのは…確か『朝日』。
『フルネーム』『職業』『不可思議体験』を語ったはずだが、
一字一句細かいところまで正確には思い出せなかった。
(語った事を『相良』の脳内で大まかにまとめたものが
>>709の名前・職業・備考の欄)

782相良靖:2009/01/15(木) 15:19:53
>>781
「まだ絞り込みきれないが……『NGワード』の傾向は見えたと考えて良いのかな。
 ピンと来たのは、『川畑』さんのオフの過ごし方です。
 オフの時ぐらいはオシャレに気を使いたい、と仰ってましたが……
 『試合場じゃあこんな格好してたら怒られちゃう』、そりゃあそうだろうと。
 ユニフォームを着るでしょう、試合中なら……でも『朝日』さんは服装だけに言及したんじゃあない。
 何となく気になってはいたんですが、そんな長髪でスポーツなんか出来るもんですかね。
 もしかして今日みたいなオフの日は、『ウィッグ』を被ってらっしゃるんでは?
 貴方の地毛は短髪か、もしかしたらスポーツ刈りとか、かなり短いんじゃあないですか?
 そうであれば俺の推理、『髪が長い人間ほど深いダメージを受ける』が成立しますからね。
 だとすると、『ハサミ虫』の本体も何となく絞り込める……『藤間』さん、その髪って『本物』ですか?」

NGワード的に考えてデリケートな話題なので、
『ハサミ虫』の襲来におっかなびっくり身構えながら話したい。

783『神の不在証明』:2009/01/15(木) 23:04:13
>>782

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

わずかな沈黙。

『ズバァッ』

そして。

動いたのは『川畑』だ。自らの髪をムンズッ。
と掴み、一気に剥ぎ取った。

『ニッコリ』

目の前に出現した、笑みを浮かべる『スキンヘッド』の女性と、
ますます青ざめる『藤間』の顔色に、『相良』は自らの正しさを悟った。

784相良靖:2009/01/16(金) 01:53:21
>>783
(そこまでとは……)
「最初に攻撃を受けたのは『朝日』さんでしたが……
 多分フルネームを紹介した時、その真ん中のあたりにNGワードがあったんでしょうね。
 『正体』と『原因』が掴めれば、たとえ暴走状態の『スタンド』でも制御出来るのか?
 だとしたらもう止めるべきだ……故意でないなら」

『超能力入門』には、『スタンド』が自らの意志と関係なく動き出すケースについて何か記載されているだろうか。

785『神の不在証明』:2009/01/17(土) 19:33:14
>>784

「…私が、やった?」
『藤間』は信じられない、といった表情で呆然としている。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『沈黙』が部屋内の空気に浸透する。
『相良』が『超能力入門』に目を通そうとした刹那、
『朝日』が口を開く。

「頭の悩みなんて些細な事じゃあないですか。
皆で励ましてあげれば、『藤間』さんも
自信を取り戻すんじゃあないですか?」

786相良靖:2009/01/17(土) 21:41:19
>>785
「はいはいそうですねってもぉーーーッ!!」

『朝日』は今どういう姿勢だったろうか。
どんな姿勢であろうと『朝日』の所に飛びつき、『朝日』を今いる位置から動かしたい。
直立しているなら足払いも辞さない。

「ひとまず『筆談』という方法がある、難を逃れるには」

787『神の不在証明』:2009/01/17(土) 22:10:24
>>786

『相良』が今いる位置(『ホワイトボード前』)から
『朝日』を瞬間的に守るには少々距離がありすぎる。

『ダンザイスル』

『ハサミ虫』が『朝日』の前に出現する。
『問題』が解決しそうだ、という安心感からか、
『朝日』自身の防御行動は致命的に遅れてしまっている。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………ッ!」

788『神の不在証明』:2009/01/17(土) 22:13:17
>>786

次の瞬間、
一同が見たのは、
『朝日』を突き飛ばし、
『ハサミ虫』と真っ向から対峙する

                    『藤間』の姿だ。

『ファサァァァァッ!!』


余りにも勢いよく動いた為か、
はたまた『藤間』の『覚悟』の象徴的な出来事なのか、

『藤間』の『黒髪』が宙を舞い、
『藤間』の『真実』の姿が白日の下に晒される。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……ッ!!!!!!!!!!!!」

その『咆哮』が表しているのは『藤間』の
『怒り』なのか『悲しみ』なのか『覚悟』なのか『諦め』なのか。

ともかく、その『咆哮』に圧倒されるかのように、
『ハサミ虫』は、『藤間』の眼前で、攻撃する事なく、その姿を、消した。

789相良靖:2009/01/17(土) 22:50:34
>>788
「……『制御』……したんですか?
 自らの『スタンド』を……」

先程調べようとした、『超能力入門』の該当するページを読みたい。
もっとも、最早調べるまでもないことかも知れないが……。

790『神の不在証明』:2009/01/17(土) 23:36:34
>>789

・『能力分類』の項より抜粋

…『スタンド』が『暴走状態』の理由として、
『精神』が『未熟』な場合、『暴走状態』が完成形の場合、
あるいは自分の能力への『無理解』などが挙げられます。
理由は複合的な事もあり、一つの理由だけとは限りませんが、
己の能力をよく『理解』し、あらゆる『運命』に立ち向かう、
『覚悟』さえ出来れば、『暴走状態』は制御出来る可能性が高いでしょう…

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

『藤間』の頭には、全滅を逃れた『敗残兵』のように、
ほんのわずかな『頭髪』しか残っていない。
しかし、その表情には、何かを悟ったような笑みが浮かんでおり、
一同には『藤間』の姿が、頭頂部を中心に光輝いて見えた…。

「迷惑を…迷惑をかけてすみませんでした。
私の『コンプレックス』から来るこの『超能力』ですが…。

私がこの『コンプレックス』に向き合う事で、
上手く『制御』していけそうな気がします」

『藤間』は深く、深くお辞儀をした。
光が、部屋一面に広がった気がした。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

カチャリ。

そして。
『ドア』の方から鍵が開くような音が響く。

791相良靖:2009/01/18(日) 00:27:47
>>790
「『スタンド』を操ることは『自分』と向き合うことか……
 自己啓発としては最上の部類だろうな。
 ……何だ?」

ドアの方を見る。何も入ってくる様子が無いなら、こっちから開けて外の様子を見たいが。

792『神の不在証明』:2009/01/18(日) 00:34:02
>>791

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

一同は一斉にドアの方を見やる。

と。

「あの〜、時間、結構過ぎてますけど。
皆さん、話し込みすぎちゃいましたかね?」

そう言って入ってきたのは『受付』の女性だ。

793相良靖:2009/01/18(日) 00:41:51
>>792
「まあね……しかしまあ……実のある話が出来たんじゃないですか」
(俺は結局、『一人前』にはなれずじまいだが)

携帯は通じるようになっているのだろうか。
救急車とか呼びたいが。

794『神の不在証明』:2009/01/18(日) 01:16:24
>>793

部屋の外に出ると、携帯は通じた。
『受付』の女性は状況を見てもさほど驚かずに
『行きつけ』の『病院』に連絡を入れ、
一同はそこで『治療』する事になる。

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→

しばらくして。
『相良』は『藤間』と再び『教室』で会う事となった。
『藤間』はしきりにあの時の事を『謝罪』するが、それを許す『相良』。

「しかし、あの時、私は『苦しい時の神頼み』っていうんですか?
神に祈りましたよ」

『藤間』は語る。

「でも『神』なんて居ないって分かりましたよ。『相良』さんのおかげでね。
なぜかって…? だって『証明』してくれたじゃあないですか。
ん? ん? 何をですって…?」

ああ、そういえば。

『相良』は思う。『藤間』は『ダジャレ』好きなんだっけ。
ああいや『サラリーマン川柳』だったか?
まあ、どっちでもいい。ただ一つ分かるのは、
『藤間』の言葉を最後まで聞いたら、彼を許せなくなりそうな事だけだ。

『相良』は、そのまま立ち去ろうとするが、時はすでに遅い。
きいてしまった『オチ』に『相良』は目を閉じ、ただただ身体を震わせるのだ。


               エピソード6:『神の不在証明』⇒『了』

795『神の不在証明』:2009/01/18(日) 01:44:21

『ハサミ』と『虫』が合わさったようなスタンド。
『禿頭』をイメージさせる言葉に反応し、
それを発した生物の『頭髪』を切り裂くべく動く『自動操縦型』。

このスタンドで『人間』を傷つけた『ダメージ』は
射程内の『人間』の『頭髪』の『総量』に応じて、『分配』される。
つまり、『頭髪』の『総量』が『多い』ほど請け負う『ダメージ』が多くなる。
全く無ければ『無傷』で居られる(けがない為)。

『ズート・ホーン・ロロ』
パワー:C スピード:C 射程距離:C
持続力:E 精密動作性:A 成長性:A

796『神の不在証明』:2009/01/18(日) 01:52:12

『53枚』の『トランプ型』のスタンド。
一枚一枚を自由に操作可能で、また一般の『トランプ』より
『硬度』と『弾力性』に富む。

一枚一枚バラバラだと非力極まりないが、
互いが『接しているほど』パワーは強く、
『53枚』全てくっついて動く事でパワーB程度、
半分程度の『26枚』でC程度のパワーを有する事が出来る。
つまり『13枚』でD程度、『6枚』以下はE程度。

『ダメージフィードバック』は『群体型スタンド』に準じる。
『視聴覚』などは『共有』していないが、
『どこ』にあるのかだけは『感覚』で分かる。

『ストリームラインズ』
パワー:B〜E スピード:C 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:A 成長性:A

797『神の不在証明』:2009/01/18(日) 01:56:02
<今回のフリーミッションについて>

このミッションの想定された解法は、
『本体を見つけ、その能力を自覚させ、制御してもらう事』
である。まず、これが正攻法である事を認識しないと、
無駄な迂回路を通ってしまい、その分『失敗』に近づいてしまう。

その『本体』に向かう方法は、大きく分けるなら二つあり、
一つは『狙われる条件』から絞っていく方法、
もう一つは『ダメージ分割の条件』から絞っていく方法。

難易度としては従来の『前略、』推理ミッションより高めとなっており、
ミッション失敗も十分に考えられた。

以下に今回のミッションで出されたヒントをまとめる。

798『神の不在証明』:2009/01/18(日) 01:57:24
<<<『前提』段階でのヒント>>>

<タイトル>
『神の不在証明』は『髪の不在証明』に繋がる。
当ミッションで薄っすらと出てきたキーワード『宗教』は
この事実を隠す『ミスリード』。

<本体の名前>
『とうましょういちろう』という名は
『スタンド倉庫掲示板』に馴染みのある者ならば、
『禿頭』を連想させるものとなっている。『藤間氏』。

<各々のプロフィール>
『髪の長さ』が分かるプロフィールと
なっているが、しかし、これが真実そのものではなく、
『相良の観察によるもの』という事に留意する必要があった。
『ヒント』を吟味していない状況で、『プロフィール』だけで
『ダメージ分割の条件』を探そうとすれば、『髪の長さ』を比較しても
『現状』と整合せず、逆に『条件候補』から外れてしまう恐れもあった。
また、『あさひ かりな』の読み方もここで確認でき、
『狙われる条件』を模索していくなら一つのヒントとなっている。
そして、『川畑』が「バレーボール選手だが、そのイメージに
そぐわない格好である」事が、このプロフィールで分かる。
『川畑』が『ウィッグ』である、という事は『ダメージ分割の条件』を
探っていくのに非常に重要になる為、これも必然的に重要なヒントであった。

799『神の不在証明』:2009/01/18(日) 02:02:10
<<<本編中のヒント>>>

<スタンドのヴィジョン>
本ミッションが解かれた今ならお分かりかとは思うが、
『ハサミ』がモチーフである事と、『頭部』を執拗に狙う事
(これはNPCの回避・防御行動でややぼやかされてはいる)、
以上二点は当ミッションにおいて非常に重要な『ヒント』となっている。
人によってはこの『ヴィジョン』の動向だけで『正解』に
辿り着けた者も居るかもしれない。

ちなみに頭髪がある箇所を正確に狙っている為、まったく動かなければ、
『頭髪』だけが切り刻まれ、『ダメージ』を受ける事はなかった。

<『超能力入門』の役割>
『超能力入門』は『スタンド』の概念を『PC単位』で把握してもらい、
無理のない『推理』が出来るように配置されたもの。
また『GM』が『スタンド』というものを『どのように理解しているか?』を
把握するのにも重要な要素である。(GMと参加者に『スタンド』というもの
理解の仕方に齟齬がある場合、正解に辿り着けない可能性もある為)。

これを全く読まなくても、NPCにより、必要最低限の知識は得られたが、
積極的な状況の把握の為に必要な箇所を読むのは適切な行為。

<『目的』(本体を見つけ、その能力を自覚させ、制御してもらう事)のヒント>
これは早い段階で理解してもらいたかった為、
あからさまな形で『藤間』が話している(>>738)。
更に『相良』の『スタンドを発現させ、ハサミ虫を倒す』と
いう案も『川畑』の言葉で否定されている(>>754)。
そして、更に『藤間』の要点整理・誘導(>>760)などもあった。

800『神の不在証明』:2009/01/18(日) 02:05:37

<『狙われる条件』に関するヒント>
数度『襲撃』された時点で、他に目立った事をしていない以上、
『喋る事』を条件の『候補』に入れるのは比較的容易であろう。
そのまま、PLとしては『発言内容』のログを確かめ、その上で『内容』、
もしくは『単語そのもの』に『法則』がないか探すのが推理ミッションのとりあえずの『正攻法』。
しかし、『攻略法』としては、危険だという事を知らせつつ、
もう一度同じ台詞をNPCに言ってもらうのがより『GOOD』なやり方。
『禿頭』を表す単語がキーワードだと分かれば、その流れで
『分割ダメージの条件』が『髪』に関するものではないか? と
明確なあたりがつけられ、たとえ順番に整合性がなくても、
より疑う事で二人の人物の『髪』の『偽造』が浮き彫りになってくるだろう。
そこが分かれば、どちらがよりこの能力にふさわしいかは明白になっているはず。

<『ダメージ分割の条件』に関するヒント>
これに対しては『川畑』が『ウィッグ』を用いている、
という事に気付くのが一番容易い道。その基本的なヒントは前述したとおり
『川畑』のプロフ(>>720)だが、更にそれを補強するヒントとして、
『川畑』の『趣味』の供述が挙げられる(>>767)。
『川畑』の『ウィッグ』を、『ミッション』と絡める考えを持てば、
『藤間』に対する『髪』の疑惑を導き出すのはそう難しくはないだろう。

『藤間』の『髪』に直結するヒントは少ないが、あるにはあった。
『藤間』が襲われた時、『頭部』をしっかり抑えた、というのがそれ(>>774)。
『神経質』な性格というのも非常に遠巻きではあるが、一応のヒントとなっていた。

801『神の不在証明』:2009/01/18(日) 02:07:12
<<<『狙われる条件の発言トリガー』>>>

1回目:『朝日』の「朝日香里奈(あさ『ひ かり』な)」(自己紹介)(>>714)→(>>722)【光(ひかり)】
2回目:『川畑』の「本当の『ボールど』っちだよッ!」(>>742)→(>>746))【ボールド(BALD)】
3回目:『財部』の「〜『激』しく体当たりしても〜」(>>756-757)【禿(ハゲ)】
4回目:『財部』の「〜オレの脳みそに『ピカッ』と電撃が走ったね〜」(>>768-769)【ピカッ】
5回目:『朝日』の「〜『輝き』を増していく〜…〜『まぶしい』くらいの〜」(>>773-774
     【輝き(かがやき)&『まぶしい』】(発言スパンが短い為、一回にまとめられた)
6回目:『藤間』の「〜『励』まされたりしますけど〜」(>>773-774)【禿(ハゲ)】
7回目:『相良』の「〜『励』まされたりしますけど〜」(>>775-776)【禿(ハゲ)】
8回目:『相良』の「〜『励』まされ〜」(>>778-779)【禿(ハゲ)】
9回目:『相良』の「〜『ハゲ』〜」(>>780-781)【禿(ハゲ)】
10回目:『朝日』の「〜励ましてあげれば〜」(>>785)→(>>787-788)【禿(ハゲ)】

802『神の不在証明』:2009/01/18(日) 02:19:56
【評】

『参加者』は、序盤は『何をすべきか?』あるいは
『どうやってヒントを導き出すか?』というところが
分からずに、戸惑っていたように感じた。
(GMの力量不足もあるので申し訳ないところだが)

しかし、後半、【『相良』の、『藤間』の言葉の復唱】以降は、
人が変わったような洞察力を見せており、迅速にミッションを
解決に導いたところは非常に素晴らしかった。
機会があれば、またの参加を待っている。

なお「相良『ストリームラインズ』」については、使わないのであれば
『再利用』する可能性もあるので、『告知スレ』にでも書いておいて欲しい。
『ストリームラインズ』について、何か質問があるのなら『サロンスレ』にて受け付ける。

803『神の不在証明』:2009/01/18(日) 02:24:56
エピソード6:『神の不在証明』

『前提・参加希望』【>>704-713
『フリミ本編』【>>714-794
『スタンド能力・評』【>>795-802

『総レス』:100レス(本レス含む)
『総日数』:21日 (フリミ本編から評までにかかった日数)


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