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灼眼のシャナ&A/B 創作小説用スレッド

22431:2006/02/08(水) 22:09:46
ヴェチェールニャヤが言葉を漏らす。少女はその身を闇へと溶かして行き、すぐにその姿は見えなくなった。
 「まったく。しょうがない子だね、あの子も。」
ゾフィーが溜息を付いた。そこへ、ともかく、とマティルダが切り出し、
 「あの宝具を奪われた以上、すぐにでも壮挙の準備を始めるはず。急いで兵団を再編し、戦の仕度ををしなきゃ。」
強い決意を内に秘め、そう話した。
 「そうでありますな。」
襤褸切れの様なドレスに身を包んだ、ヴィルヘルミナが短く同意する。
 「再び。数多の命を奪う戦が、始まるな。」
アラストールが、神妙な面持ちで呟いた。
そして、東の空を眺め見る。『とむらいの鐘』の本拠地『ブロッケン要塞』を、その先に見据えながら。



人外の思惑が渦を為し、日々が崩れていく。
人は気付く事も無く、毎日をただ生きて行く。
世界は歪みを掻き抱き、ただ明日へと向かって、動き続ける。



後書き
如何だったでしょうか。今回は全編、どシリアスのSSを書いてみました。楽しんでもらえたでしょうか?
前回、この文体でギャグをやらかし、失敗した経験を踏まえて、こんな風になってしまいました。いやしかし、何とか書き上げる事が出来ましたが、12巻発売前に漕ぎ付ける事ができて良かったです。戒禁の時間になれば、誰も見てくれそうにないですし。まあそれはともかく、このSSにはオリキャラが出てきますが、その中でもサーレには苦労しました。変人で燐子を操るってどんな感じなんだろう?と感じまして、その内、燐子→マリアンヌ→人形→お人形遊び→少女、そう思い至り、少女としてみました。変人って言うより、性格の悪い女の子って感じになってしまったのは残念ですが・・・。文中で一番気を付けたのは、マー姐とマルコシアスの掛け合いです。あの漫才の様な空気がちゃんと出せていると良いんですが。最後に、宝具争奪戦のこの戦い、気に入ってもらえたでしょうか?読んで下さった方々の(いるんだろうか?)感想、批評を聞かせてもらえれば幸いです。最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


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