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バトルロワイアルぺティー

90リズコ:2004/03/16(火) 23:55 ID:1Nf1VncU
日は昇って、既に暖かい空気が辺りを包んでいた。時刻は六時四十三分。梅原ゆき(女子八番)は、今日は暑くなりそうだなと思った。

何と言ったって、もうすぐ七月の半ばなのだ。風も、陽も、初夏の訪れを予感していた。
あーあ、これから少し、つまらない学校の授業を我慢すれば、夏休みだったのに。ゆきの心がチリっと痛んだ。

ゆきは夏休みをとても楽しみにしていた。友達と海に行ったり、家族と旅行したり・・・したかったな。

何でこんな学校の行事の中で、しかも、プログラムでクラスメイトと心中しなきゃいけないのよ。ゆきは、言い様のない怒りを感じていた。


ゆきは学校が好きではなかった。あまり気の合う女子がいなかったのだ。人見知りする性格もあって、友達というものがいなかったと言っても、過言ではなかった。

二年でA組の英文科に入ったのだが、普通科と違って一クラスしかなく、その代わりに人数が多い。それに、大人っぽい女子が多くて気後れしていた。

既に仲良しグループは出来ていた。自分だけ除け者にされているような気がしていた。最初は話しかけてくれる女子も多かったが、うまく話せなかった。
結局、ゆきは休み時間などは一人でいることが多くなった。


・・・でも、ここで死ぬんだったら、そんなことどうでもいいか。ゆきの中には、諦めの気持ちがあった。
でも、自殺する気はないし、やれるところまでやってみるか。ゆきは思った。

とりあえず、ここは陽があたって眩しいから移動しよう。そばかすが増えるのは困るし。

I=3を抜けて、I=4に入ろうとしていた。


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